JP2003506562A - 洗浄水溶性低密度フィラー粒子を含有する非水性液体洗剤 - Google Patents

洗浄水溶性低密度フィラー粒子を含有する非水性液体洗剤

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ユージーン、スティーブン、サドロフスキー
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Abstract

(57)【要約】 組成物の約49〜約99.95重量%の界面活性剤含有非水性液相および組成物の約1〜約50重量%の低密度フィラー粒子および添加洗浄粒子からなる懸濁固形粒状相を含んでなる液体洗濯洗剤組成物;該低密度フィラー粒子は上記の液相に実質的に不溶性であって、水を含む洗浄液に実質的に可溶性である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、性質上非水性であって、粒状物質の安定な分散物の形態をとり、好
ましくは漂白剤および/または慣用的な洗剤組成物添加物のような他の物質も含
有している、液体洗濯洗剤製品に関する。
【0002】
【発明の背景】
液体洗濯洗剤製品は、ドライ、粉末または粒状洗濯洗剤製品にはない利点をい
くつか示す。液体洗濯洗剤製品は簡単に計量でき、洗浄水に速やかに溶解し、飛
散せず、洗濯される衣類の汚れた部分へ濃縮溶液または分散液として容易に適用
でき、顆粒製品よりも通常少ない貯蔵スペースで済む。液体洗濯洗剤は顆粒洗濯
洗剤よりも通常使いやすいと思われるため、それらは消費者に実質的に好まれて
いる。
【0003】 しかしながら、液体洗濯洗剤は顆粒洗濯洗剤製品にはない利点をいくつか有し
ていながら、それらを用いる上で欠点も伴う。特に、顆粒製品で互いに適合しう
る洗濯洗剤組成物成分は、液体、特に水性液体環境下で、互いに相互作用または
反応しがちである。ペルオキシゲンブリーチおよびブリーチ前駆体のような成分
は、許容しうる組成物安定度を有しながら液体洗濯洗剤製品中へ配合することが
特に難しい。乏しい組成物安定性は製品中で早期に一部の活性成分を互いに反応
させて、相分離、沈殿および固化のような物理的な不安定性を引き起こすことが
ある。この早すぎる反応は化学的な不安定性も引き起こして、製品退色または変
色、酸素ガス遊離、感受性成分(特に酵素)の酸化および最終的には洗浄性能の
喪失を生じることがある。
【0004】 液体洗濯洗剤製品の化学的適合性および安定性を高める1つのアプローチは、
非水性(または無水)液体洗濯洗剤組成物を処方することであった。通常、洗濯
洗剤組成物中の水の量が減少すると、非水性液体洗濯洗剤組成物の諸成分の化学
的安定性は増す。更に、液体洗濯洗剤組成物中の水の量を最少に抑えることによ
り、組成物の界面活性剤活性を最大になしうる。非水性液体洗濯洗剤組成物は、
1986年10月17日付で発行されたHepworthらのUS特許4,615,82
0;1990年5月29日付で発行されたSchultzらのUS特許4,929,3
80;1991年4月16日付で発行されたSchultzらのUS特許5,008,
031;1981年6月10日付で公開されたElderらのEP‐A‐030,0
96;1992年6月11日付で公開されたHallらのWO92/09678;お
よび1993年10月13日付で公開されたSandersonらのEP‐A‐565,
017で開示されている。
【0005】 しかしながら、よくある洗剤成分、例えばビルダーおよびアルカリ源(例えば
緩衝剤)は、通常ほとんどの非水性溶媒に不溶性であり、これらの成分が典型的
には非水性洗剤組成物の液体マトリックスよりも高密度であるため、それらは液
体洗剤製品から分離して、製造後消費者による使用までに洗剤容器の底に沈殿物
を形成する傾向を有している。この凝離は、製品の美観、使用説明書、流動性、
分配性、安定性、特に全体的クリーニング有効性に悪影響をおよぼすことがある
。このような組成物が輸送および貯蔵に際して長期間にわたり効力を保持せねば
ならないときに、これらの影響は強まる。 この観察される凝離および分離挙動は、固形懸濁相の密度が液相の密度よりも
高いという事実に関連している。ストークスの法則によると、液体媒体に懸濁さ
れた固形粒子の凝離速度は、懸濁粒子の密度と液体の密度との差異に比例する。
【0006】 このように、固形粒状物による望ましくない分離および凝離を生じることなく
、非水性洗剤液体に不溶性の成分(例えば、あるビルダー、アルカリ源、ブリー
チ、ブリーチアクチベーターなど)からなる固形粒状物を配合する必要性が継続
している。したがって、有害な分離および凝離現象を示さない、優れたクリーニ
ングおよび洗浄性能を有した非水性液体洗濯洗剤組成物を提供することが、本発
明の効果である。
【0007】
【発明の要旨】
固形粒状物は、固形粒状物に加えて、懸濁固形粒状物が洗濯洗剤組成物から分
離して沈殿する傾向を減らした低密度フィラー粒子を含有させることにより、固
形粒状物の望ましくない分離および沈殿もなく、非水性洗濯洗剤組成物へ添加お
よび懸濁しうることが、本発明において知見された。これらの低密度フィラー粒
子自体は洗剤組成物の非水性液相に不溶性であるが、洗剤組成物が自動洗濯機内
の水と混合されたときに形成される洗浄液に溶解して、洗浄液が洗濯機から出さ
れたときにそれと一緒に運び出される。
【0008】 本発明の第一面による非水性液体洗剤組成物は、組成物の約20〜約99.9
5重量%の界面活性剤含有非水性液相、並びに、組成物の約1〜約80重量%の
、低密度フィラー粒子および添加洗浄粒子からなる懸濁固形粒状相を含んでなり
、低密度フィラー粒子は上記の液相に実質的に不溶性であって、洗浄液に実質的
に可溶性である。低密度フィラー粒子は、場合によりコーティング成分で被覆さ
れている。
【0009】 本発明は、ある洗剤成分で被覆された低密度フィラー粒子を連続的に製造する
ための方法に更に関する。その方法の第一ステップでは、水および添加洗浄成分
が連続的に混合されて、水溶液を形成する。非水性液相に実質的に不溶性で、水
に実質的に可溶性である物質から微小球が作られ、その微小球の粒径は約100
μm以下である。これらの微小球は水溶液へ加えられて、スラリーを形成する。
次いでスラリーはスプレードライヤーで乾燥される。
【0010】 ここで用いられているすべての部、パーセンテージおよび比率は、別記されな
いかぎり重量%として表示されている。引用されたすべての文献は、関連部分で
、参考のためここに組み込まれる。
【0011】
【発明の具体的な説明】
定義‐ここで用いられている“非水性”または“無水”は同義語として用いら
れ、双方とも水分が約5%以下である流体を表わす。 “洗浄水”および“洗浄液”とは、水とここで示された非水性洗剤組成物との
混合物を意味する。この“洗浄水”および“洗浄液”は最も典型的には自動洗濯
機へ入れられるが、それは液体を保てるバケツ、シンクまたはいかなる他の容器
へ入れてもよい。 “洗浄水溶性”、“洗浄水に可溶性”または“洗浄液に可溶性”とは、特定タ
イプの物質が十分に洗浄液または洗浄水に溶解して、その物質が洗浄液または洗
浄水に浸漬されたテクスタイルまたは布帛に望ましくない残留物として捕捉およ
び付着しないことを意味する。 “封入”および“被覆”とは、下記のコーティング成分が低密度被覆粒子の外
表面の少くとも大部分を覆うことを意味する。 “メジアン”または“平均”粒径とは、標準粒径分析技術により測定すると、
ある粒径より粒子の約50%が大きく、約50%が小さい、その“中間”粒径を
意味する。 “密度”とは、低密度液体または流体を用いるピクノメーターを用いて得られ
る粒子または流体の密度を意味する。
【0012】懸濁粒状固形物 界面活性剤含有液相(下記)に加えて、本非水性洗剤組成物は、液相内に分散
および懸濁される懸濁固形粒状物質を、好ましくは約1〜80重量%、更に好ま
しくは約5〜約70重量%、最も好ましくは約10〜約50重量%で含む。
【0013】 A.添加粒状物 懸濁固相は、以下で更に詳細に記載される添加洗浄成分を含む添加粒状物質を
含有している。通常、このような粒状物質は大きさが約0.1〜1500ミクロ
ン、更に好ましくは約0.1〜900ミクロンである。最も好ましくは、このよ
うな物質は大きさが約5〜200ミクロンである。
【0014】 これら粒子の含有で、業者は洗剤処方物の効力を増す重要な洗浄成分を含有さ
せうるが、これらの粒子は、液相から分離して洗剤容器の底に沈殿物の層を形成
する傾向も示す。この傾向に対処するために、低密度フィラー粒子(以下で更に
詳細に記載されている)が本発明では含有されている。 ここで利用される添加粒状物質は、粒状形で組成物の非水性液相に実質的に不
溶性である、1タイプ以上の洗剤組成物成分からなる。このような物質には、ペ
ルオキシゲン漂白剤、ブリーチアクチベーター、有機洗剤ビルダー、無機アルカ
リ源およびそれらの組合せがある。利用しうる添加粒状物質のタイプは以下で詳
細に記載されているが、しかしながら一部の物質は粒状成分または界面活性剤含
有非水性液相のいずれへ含有させてもよい。成分がいずれの相へも含有させうる
場合は、そのことが記されている。
【0015】 (a)漂白剤および任意のブリーチアクチベーター 本洗剤組成物で有用な添加粒状物質の最も好ましいタイプは、ペルオキシゲン
漂白剤の粒子である。このようなペルオキシゲン漂白剤には種類として有機また
は無機がある。無機ペルオキシゲン漂白剤はブリーチアクチベーターと組み合わ
せてよく利用されている。
【0016】 有用な有機ペルオキシゲン漂白剤には、過カルボン酸漂白剤およびその塩があ
る。この種類の剤の適切な例には、モノペルオキシフタル酸マグネシウム六水物
、m‐クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4‐ノニルアミノ‐4‐オキソペル
オキシ酪酸およびジペルオキシドデカン二酸がある。このような漂白剤は、19
84年11月20日付で発行されたHartmanのUS特許4,483,781、1
985年2月20日付で公開されたBanksらの欧州特許出願EP‐A‐133,
354、および1983年11月1日付で発行されたChungらのUS特許4,4
12,934で開示されている。高度に好ましい漂白剤には、1987年1月6
日付で発行されたBurnsらのUS特許4,634,551で記載されたような6
‐ノニルアミノ‐6‐オキソペルオキシカプロン酸(NAPAA)もある。
【0017】 無機ペルオキシゲン漂白剤も、本洗剤組成物に粒状形態で用いうる。無機漂白
剤が実際上好ましい。このような無機ペルオキシゲン化合物にはアルカリ金属ペ
ルボレートおよびペルカーボネート物質、最も好ましくはペルカーボネートがあ
る。例えば、ナトリウムペルボレート(例えば、一または四水物)が用いられる
。適切な無機漂白剤には、炭酸ナトリウムまたはカリウムペルオキシヒドレート
および相当する“ペルカーボネート”ブリーチ、ナトリウムピロホスフェートペ
ルオキシヒドレート、尿素ペルオキシヒドレートおよび過酸化ナトリウムもある
。ペルサルフェートブリーチ(例えば、DuPont製のOXONE)も用いてよい。無機
ペルオキシゲンブリーチはシリケート、ボレート、サルフェートまたは水溶性界
面活性剤で被覆されることが多い。例えば、被覆されたペルカーボネート粒子は
FMC、Solvay Interox、Tokai DenkaおよびDegussaのような様々な市販元から
入手しうる。
【0018】 無機ペルオキシゲン漂白剤、例えばペルボレート、ペルカーボネートなどは好
ましくはブリーチアクチベーターと組み合わされるが、これはブリーチアクチベ
ーターに相当するペルオキシ酸を水溶液中において(即ち、布帛洗濯/漂白の場
合には本組成物の使用中に)その場で生成する。アクチベーターの様々な非制限
例は、1990年4月10日付でMaoらに発行されたUS特許4,915,85
4および1983年11月1日付で発行されたChungらのUS特許4,412,
934で開示されている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)
およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびトリアセチンアクチ
ベーターが典型的である。それらの混合物も用いてよい。ここで有用な他の典型
的なブリーチおよびアクチベーターについては前記のUS4,634,551も
参照。
【0019】 他の有用なアミド誘導ブリーチアクチベーターは、1999年4月6日付でAn
gellらに発行されたUS特許5,891,838および1998年6月5日付で
出願された60/088,170、P&GケースNo.7173Pの“ガス化さ
れる粒状物質を含有した非水性液体洗剤組成物”と題するDiane Parryの同時係
属仮出願で記載されており、双方とも参考のためここに組み込まれる。
【0020】 ペルオキシゲン漂白剤が添加粒状物質の全部または一部として用いられるなら
ば、それらは組成物の通常約1〜30重量%である。更に好ましくは、ペルオキ
シゲン漂白剤は組成物の約1〜20重量%である。最も好ましくは、ペルオキシ
ゲン漂白剤は組成物の約5〜20重量%の程度で存在する。利用されるならば、
ブリーチアクチベーターは組成物の約0.5〜20重量%、更に好ましくは約3
〜10%である。多くの場合、漂白剤対アクチベーターのモル比が約1:1〜1
0:1、更に好ましくは約1.5:1〜5:1となるように、アクチベーターが
用いられる。
【0021】 (b)遷移金属ブリーチ触媒 本非水性液体洗剤組成物へ懸濁させうるもう1つの可能なタイプの添加粒状物
質は、布帛表面で汚れおよびしみの触媒酸化を促す遷移金属ブリーチ触媒である
。このような化合物は、触媒有効量で、好ましくは洗濯洗剤組成物の約1ppb
〜約99.9%、更に典型的には約0.001〜約49%、好ましくは約0.0
5〜約500ppm(“ppb”とは重量で部/十億を表し、“ppm”とは重
量で部/百万を表わす)で存在する。遷移金属ブリーチ触媒は、少くとも4つの
ドナー原子を有して、そのうち少くとも2つが橋頭ドナー原子である、大多環式
硬質配位子、好ましくは架橋大多環式配位子と配位された、Mn(II)、Mn(III
)、Mn(IV)、Mn(V)、Fe(II)、Fe(III)、Fe(IV)、Co(I)、Co
(II)、Co(III)、Ni(I)、Ni(II)、Ni(III)、Cu(I)、Cu(II)、
Cu(III)、Cr(II)、Cr(III)、Cr(IV)、Cr(V)、Cr(VI)、V(III)
、V(IV)、V(V)、Mo(IV)、Mo(V)、Mo(VI)、W(IV)、W(V)、W
(VI)、Pd(II)、Ru(II)、Ru(III)およびRu(IV)からなる群より選択され
る遷移金属の錯体からなる)。これらの触媒は、参考のためここに組み込まれる
、P&GケースNo.6524P、60/040,629の“触媒および触媒酸
化方法”と題するDaryle H.Buschらの同時係属仮出願で更に詳細に記載されてい
る。
【0022】 (c)他の添加物質 添加粒状物質には、固形で製造して、非水性液体洗剤組成物に懸濁させうる、
他の典型的な洗浄成分もある。
【0023】 B.低密度フィラー粒子 上記の添加粒子に加えて、本発明の液体洗剤組成物の必須成分は低密度フィラ
ー粒子の含有物である。本発明の非水性液体洗剤組成物中へ配合されたとき、低
密度フィラー粒子は、洗濯洗剤組成物から分離して洗剤組成物容器の底に沈殿層
を形成する懸濁添加粒子の傾向を減少させる。
【0024】 理論に拘束されることなく、懸濁粒子がこれらの効果をどのように発揮するか
について、少くとも2つの説明が提案されている。低密度フィラー粒子により発
揮される効果について第一の説明は、それらが添加粒子の沈殿に反する抵抗をも
たらすことである。添加粒子がストークスの法則で支配される速度で下方へ流動
すると、それらは低密度フィラー粒子と物理的に接触するようになり、こうして
添加粒子が低密度フィラー粒子の外表面の周囲で移動しうるまで、添加粒子の更
なる下方移動を妨げる。そのため、低密度フィラー粒子は添加粒子の沈殿速度を
かなり減少させる障害域を形成することになる。個別の添加粒子が障害域を通り
抜ける詳しい通路は、ブラウン運動またはアイシングモデル計算をベースにした
分析法を用いて計算しうる。
【0025】 更にもう1つの説明は、懸濁粒子および低密度フィラーの平均統計的計量密度
が(一緒にされたとき)液相の密度とほぼ同じとなるように、十分量の低密度フ
ィラーが液相へ加えられることである。本質的に、これは懸濁粒子の密度が液体
マトリックスの密度と合致することを意味する。このように、沈殿速度が液体と
懸濁固相との密度差に正比例するため(ストークスの法則)、沈殿速度はかなり
減少する。
【0026】 液相へ加えられたときに、洗濯洗剤組成物から沈殿する固相の傾向を減らせる
、いかなる洗浄水溶性粒状物質も、適切な低密度フィラー粒子である。微小球、
特に中空微小球が低密度フィラー粒子の好ましい形態であり、液体または気体発
泡/膨脹剤の使用で形成される低密度微小球が特に適している。微小球の更に詳
しい説明については、参考のためここに組み込まれるKirk-Othmer Encyclopedia
of Chemical Technology,Third Edition,Volume 16,pages 628-651(John Wiley
& Sons,Inc.,1979)で”Microencapsulation”と題する記載参照。
【0027】 加えて、ほとんどの自動衣類洗濯機でみられる洗浄水に可溶性である物質から
低密度フィラー粒子が製造されることが、本発明の必須部分である;これは、粒
子が洗浄液中でバラバラになり、洗浄プロセスに際して望ましくない残留物とし
て衣類へ付着しないことを保証する。そのため、水溶性物質から低密度フィラー
粒子を構築することが適切である。それにもかかわらず、低密度フィラー粒子は
非水溶性物質から構築してもよいが、但し低密度フィラー粒子が含有される非水
性洗剤組成物は、自動洗濯機の洗浄水または洗浄液中へ放出されたときに、低密
度フィラー粒子が作られている物質を溶解させうる洗浄成分を含有していなけれ
ばならない。低密度フィラー粒子の溶解を助けられる典型的な洗浄成分には、酵
素がある。特に、α‐アミラーゼ酵素を含有した水性洗浄液中で分解および加水
分解される物質、例えばデンプンが、本発明で使用に適している。
【0028】 これらの低密度フィラー粒子は、α‐アミラーゼ酵素を含有した水性洗浄液中
で分解および加水分解されるが、それにもかかわらずα‐アミラーゼ酵素は非水
性環境下で活性ではないため、これらの粒子は不溶性α‐アミラーゼ酵素を含有
した非水性液体洗剤組成物中で安定であることに留意することが重要である。使
用時に、洗剤組成物は水でかなり希釈され、そのため活性に役立つ水環境を酵素
にもたらすことになり、結果的に酵素が多糖粒子を溶解させる。
【0029】 Q-CELTM粒子(ホウケイ酸ナトリウムガラスから作られた中空微小球)およびE
XPANCEL粒子(アクリロニトリル/メタクリロニトリルコポリマーから作られ
た中空微小球)のような、現在容易に入手しうる市販微小球製品がいくつかある
。しかしながら、これらの製品は、典型的な洗浄成分から形成される、更にはα
‐アミラーゼ酵素のような洗浄成分からも形成される洗浄液に不溶性であるため
、本発明に適さない。
【0030】 低密度フィラー粒子を構築するために本発明で用いうる適切な有機物質には、
参考のためここに組み込まれる、1978年11月7日付で発行されたRothman
らのUS特許4,124,705で記載された物質がある。開示された物質には
、共有結合を有するブリッジにより架橋された、三次元網状組織の多糖またはそ
の誘導体がある。これらの多糖網状組織自体は水溶性であるが、それらは(本洗
剤組成物でみられる)α‐アミラーゼ酵素により加水分解されてフラグメントへ
分解される。生じたフラグメントは水溶性であり、洗浄液へ容易に溶解される。
適切な多糖の具体例には、デンプン、グリコーゲンと、デンプンおよびグリコー
ゲンのデキストリンがある。Rothmanらで記載されたように、必要な皮膜形成性
、耐溶媒性または機械的一体性をもたらすために、デキストリン化、表面電荷ま
たは疎水性の修正および架橋の促進のような様々な修飾が多糖で行える。しかし
ながら、多糖粒子がα‐アミラーゼ酵素で確実に分解されうるためには、架橋ブ
リッジ置換基および可能ならば単一で結合された置換基に関する多糖の置換度が
70%以下、好ましくは60%以下であることが通常必要であり、ここで置換度
は存在する置換グルコースの数の割合として示される。
【0031】 他の適切な有機物質は、グリセロールエーテル部分で架橋および置換された加
水分解ポテトデンプンからデンプンフラグメントとして得られるような、架橋デ
ンプンの複合ポリマーマトリックスからなるものである。これらは置換基の単一
および複数架橋物として生じる。このような粒子は、参考のためここに組み込ま
れるUS特許4,124,705で更に特徴づけられ、記載されている。このよ
うなデンプン微小球は商品名SPHEREXTMでPharmacia Companyから市販されている
【0032】 低密度フィラー粒子を構築する別の適切な物質は、捕捉された気体または液体
の周囲で外殻を形成しうるタンパク質である(本発明の場合には、捕捉される気
体または液体は、単に、中空微小球を形成するための発泡剤でもよい)。適切な
タンパク質には、親水性および疎水性双方のアミノ酸を有するアルブミン、ヒト
γ‐グロブリン、β‐ラクトグロブリンおよび他のタンパク質がある;これらの
更に詳細なリストはLambertらのUS特許5,855,865で開示されており
、それは参考のためここに組み込まれる。
【0033】 本発明の一態様において、低密度フィラー粒子は、有機および無機ビルダー物
質、アルカリ源物質および他のコーティング成分のようなコーティング物質で封
入される。微小球をそのようにコーティングおよび被覆することにより、表面特
徴、イオン強度および親水性が変えられる。典型的には、低密度フィラー粒子を
コーティング成分で被覆することが意図されているときには、低密度フィラー粒
子自体は純水に不溶性の物質から作られる。これは、フィラー粒子をコーティン
グするプロセスで、その粒子がコーティング成分の水溶液へ加えられてから、そ
の溶液がスプレードライヤーで乾燥されるためである。したがって、フィラー粒
子が水溶性物質から作られていれば、それは水性スラリーへ加えられたときに本
質的に溶解してしまうのである。
【0034】 本発明の更なる明確化のために、適切なコーティング成分が以下で更に詳細に
示されている。
【0035】 (a)無機および有機ビルダー物質 本組成物の洗濯/漂白使用中にみられるカルシウムまたは他のイオン、水硬度
の作用を打ち消すように働く有機洗剤ビルダー物質も、含有させてよい。このよ
うな物質の例には、アルカリ金属、シトレート、サクシネート、マロネート、脂
肪酸、カルボキシメチルサクシネート、カルボキシレート、ポリカルボキシレー
トおよびポリアセチルカルボキシレートがある。具体例には、オキシジコハク酸
、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸およびクエン酸のナトリウム、カリウム
およびリチウム塩がある。他の例には、商品名DequestでMonsantoから販売され
ているような有機ホスホネートタイプ金属封鎖剤と、アルカンヒドロキシホスホ
ネートがある。シトレート塩が高度に好ましい。
【0036】 他の適切な有機ビルダーには、ビルダー性質を有することが知られた高分子量
ポリマーおよびコポリマーがある。例えば、このような物質には、適切なナトリ
ウム塩のポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリアクリル酸/ポリマレイン酸コ
ポリマーおよびそれらの塩、例えば、約5000〜100,000の分子量を有
する、BASFから商標名Sokalanで販売されているものがある。これらの塩は
、本非水性液体洗剤組成物で乾燥剤、モイスチャー・シンク(moisture sink)ま
たは水スカベンジャーとしても作用しうる。
【0037】 もう1つの適切なタイプの有機ビルダーは、高級脂肪酸の水溶性塩、即ち“石
鹸”からなる。これらには、約8〜約24の炭素原子、好ましくは約12〜約1
8の炭素原子を有する高級脂肪酸のナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび
アルキロールアンモニウム塩のようなアルキル金属石鹸がある。石鹸は、油脂の
直接ケン化によるか、または遊離脂肪酸の中和により作られる。特に有用なもの
は、ココナツ油および獣脂由来の脂肪酸の混合物のナトリウムおよびカリウム塩
、即ちナトリウムまたはカリウム獣脂およびココナツ石鹸である。
【0038】 無機またはP含有洗剤ビルダーには、ポリホスフェート(トリポリホスフェー
ト、ピロホスフェートおよびガラス質ポリマーメタホスフェートで例示される)
、ホスホネート、フィチン酸、シリケート、カーボネート(ビカーボネートおよ
びセスキカーボネートを含む)、サルフェートおよびアルミノシリケートのアル
カリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩があるが、それらに
限定されない。しかしながら、非リン酸ビルダーも一部の地方では必要とされる
。重要なことは、本組成物がシトレートのような(ホスフェートと比較して)い
わゆる“弱い”ビルダーの存在下、あるいはゼオライトまたは積層シリケートビ
ルダーで生じうるいわゆる“アンダービルト”状況下であっても、意外によく機
能することである。
【0039】 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属シリケート、特に1.6:1〜3.
2:1範囲のSiO:NaO比を有するものと、1987年5月12日付で
発行されたH.P.RieckのUS4,664,839で記載された積層ナトリウムシ
リケートのような積層シリケートである。NaSKS‐6はHoechstにより販
売されている結晶積層シリケートの商標名である(一般的にここでは“SKS‐
6”と略記される)。ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS‐6シリケート
ビルダーはアルミニウムを含まない。NaSKS‐6はδ‐NaSiO形態
の積層シリケートを有している。それはドイツDE‐A‐3,417,649お
よびDE‐A‐3,742,043で記載されたような方法により製造しうる。
SKS‐6がここで使用上高度に好ましい積層シリケートであるが、他のこのよ
うな積層シリケート、例えば一般式NaMSi2x+1・yHO(Mはナトリ
ウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好ましくは2の数であり、yは0〜2
0、好ましくは0の数である)を有したものもここでは用いうる。Hoechstによ
る様々な他の積層シリケートには、α、βおよびγ形としてNaSKS‐5
NaSKS‐7およびNaSKS‐11がある。上記のように、δ‐Na SiO(NaSKS‐6形)がここでは使用上最も好ましい。顆粒処方でクリ
スプニング(crispening)剤として、酸素ブリーチ用の安定剤として、および起泡
コントロール系の成分として作用しうる、例えばマグネシウムシリケートのよう
な他のシリケートも有用である。
【0040】 カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日付で公開されたドイツ
特許出願2,321,001で開示されたようなアルカリ土類およびアルカリ金
属カーボネートである。
【0041】 アルミノシリケートビルダーが本発明では有用である。アルミノシリケートビ
ルダーはほとんどの現行市販重質顆粒洗剤組成物で非常に重要であり、液体洗剤
処方でも重要なビルダー成分である。アルミノシリケートビルダーには下記実験
式を有するものがある: M〔(zAlO〕・xHO 上記式中zおよびyは少くとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約0
.5の範囲であり、xは約15〜約264の整数である。
【0042】 有用なアルミノシリケートイオン交換物質が市販されている。これらのアルミ
ノシリケートは構造上結晶でもまたは非晶質でもよく、天然アルミノシリケート
でもまたは合成で誘導してもよい。アルミノシリケートイオン交換物質の製造方
法は、1976年10月12日付で発行されたKrummelらのUS3,985,6
69で開示されている。ここで有用な好ましい合成結晶アルミノシリケートイオ
ン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAPおよびゼ
オライトXという名称で市販されている。特に好ましい態様において、結晶アル
ミノシリケートイオン交換物質は下記式を有している: Na12〔(AlO12(SiO12〕・xHO 上記式中xは約20〜約30、特に約27である。この物質はゼオライトAとし
て知られている。脱水ゼオライト(x=0〜10)もここでは用いてよい。好ま
しくは、アルミノシリケートは直径約0.1〜10ミクロンの粒径を有する。
【0043】 添加粒状物質の全部または一部として利用されるならば、不溶性有機洗剤ビル
ダーは本組成物の通常約2〜20重量%である。
【0044】 (b)アルカリ源 低密度フィラー粒子でコーティングの一部を形成しうる別な物質は、このよう
な組成物から形成される洗浄水溶液を通常性質上アルカリ性にさせるように働く
物質である。このような物質は、洗剤ビルダーとして、即ち洗浄性能に対する水
硬度の悪影響を打ち消す物質として作用しても、またはしなくてもよい。
【0045】 適切なアルカリ源の例には、水溶性アルカリ金属カーボネート、ビカーボネー
ト、ボレート、シリケートおよびメタシリケートがある。経済的理由からは好ま
しくないが、水溶性リン酸塩もアルカリ源として利用しうる。これらには、アル
カリ金属ピロホスフェート、オルトホスフェート、ポリホスフェートおよびホス
ホネートがある。これらすべてのアルカリ源の中では、炭酸ナトリウムのような
アルカリ金属カーボネートが最も好ましい。
【0046】 アルカリ源は、水和しうる塩の形ならば、本非水性液体洗剤組成物で乾燥剤、
モイスチャー・シンクまたは水スカベンジャーとして作用することもある。乾燥
剤でもあるアルカリ源の存在は、水による不活化をうけやすいペルオキシゲン漂
白剤のような組成物成分を化学的に安定化させるという点で、効果を発揮する。
【0047】 添加粒状物質成分の全部または一部として利用されるならば、アルカリ源は本
組成物の通常約1〜25重量%である。更に好ましくは、アルカリ源は組成物の
約2〜15重量%である。このような物質は、水溶性ではあるが、本非水性洗剤
組成物に通常不溶性である。
【0048】 (c)他の成分 低密度被覆粒子は、機能的に洗浄および構築双方の目的に役立つ他のコーティ
ング成分で被覆してもよい。 望ましい構築成分の一例は水溶性結合剤である。微小球の外表面を封入してい
るコーティング物質を一緒に保てるように、結合剤として作用しうるアルキレン
アミノメチレンホスホン酸またはその水溶性塩。この出願の他の箇所で記載され
ているように、これらの酸およびそれらの対応塩もキラントとして作用しうる。
キラントの好ましい例は、Monsanto CompanyからDEQUEST Grade 2066の名で市販
されている、ジエチレントリアミンペンタメチルホスホン酸(DTMPA)であ
る。
【0049】 他の適切な結合剤には、水溶性マレイン/アクリル酸コポリマー(特に40%
マレイン/60%アクリル酸混合物)、分子量約2000〜約5000(特に分
子量約4500)の水溶性ポリアクリレートのようなポリマー化合物がある。 分子量1000〜6000のポリエチレングリコールおよびポリビニルピロリ
ドン、特に架橋ポリビニルピロリドン、例えば商品名POLYPLASDONE XLTMまたはK
OLLIDON CLTMで販売されているような有機ポリマーも適切である。 上記の物質も、非水性液体洗剤で用いられたときに、乾燥剤、モイスチャー・
シンクまたは水スカベンジャーとして作用しうる。 加えて、“添加粒子”サブセクションで既に記載された物質も、低密度フィラ
ー粒子用のコーティング物質として含有させるために適している。
【0050】 C.方法 本発明は、粒子が上記のコーティング物質で被覆される、低密度フィラー粒子
の製造方法も提供する。そのプロセスの第一ステップにおいて、本発明では、水
、上記の選ばれたコーティング物質および低密度フィラー粒子(好ましくは多糖
またはタンパク質微小球であるが、上記いずれの微小球物質も適している)を含
有したスラリーを連続的に混合および加熱する。微小球は水溶性物質から作って
もよいが、溶解を促せるほど十分に水分が多くないため、相当量の微小球が水の
存在下でもスラリーに通常溶解しない。更に、溶液が炭酸塩およびクエン酸塩(
よく存在する)のような無機塩を多量に含有しているならば、スラリーへの微小
球の溶解は塩効果のせいでかなり減少しうる。通常、スラリー中の塩濃度が増加
するに従い、水溶性微小球の望ましくない溶媒和を生じることなく、スラリーは
高濃度の水を含有しうる。 このプロセスステップに適したミキサーは、中央に回転シャフトを設けて、そ
の周りにいくつかのプラウ形ブレードが取り付けられた、水平中空静止シリンダ
ーから本質的になるものである。インペラースターラーも特に適している。
【0051】 次いで、得られたスラリーがスプレータワーへ供給される。1以上のスプレー
ドライ技術が1以上のスプレードライタワーで本発明による洗剤組成物を製造す
るために用いうる。この操作では、スラリーがスプレードライヤーへ供給され、
スプレードライされて、コーティング成分で実質的に被覆された低密度フィラー
粒子である乾燥粒子を形成する。 いかなる標準スプレードライ技術もここで記載されたプロセスを行うために用
いてよい。多くの適切なスプレードライ技術およびスプレードライ装置が、参考
のためここに組み込まれる、K.Masters,Spray Drying Handbook 5th Edition,Lo
ngman,New Yorkで記載されている。入口温度が約150〜約500℃、好ましく
は約180〜約400℃、更に好ましくは約200〜約350℃となるように、
スプレードライヤーが操作される。出口温度は約80〜約200℃、好ましくは
約110〜約170℃となるように制御すべきである。 スプレードライ後に粒子が集められ、液体洗剤組成物の非水性液相へ直接加え
られる。
【0052】 本発明において、低密度フィラー粒子(コーティング付きまたはなし)の平均
粒径は100μm以下、好ましくは約10〜約80μm、最も好ましくは約20
〜約70μmである。粒子(コーティング付きまたはなし)の密度は約0.01
〜約0.50g/ml、好ましくは約0.30g/ml未満である。
【0053】 本発明で開示された被覆低密度フィラー粒子およびそれらの製造プロセスも、
特にベース顆粒として使用する際に、顆粒洗剤製品の製造に用いうる。顆粒洗剤
で被覆低密度フィラー粒子の使用は、いくつかの利点、特に狭い粒径および密度
分布および魅力的な均一球形をもたらす。狭い粒径分布は、顆粒洗剤形態をより
コントロールできて、微細物(顆粒洗剤へ含有させるには小さすぎる粒状物)お
よび過大物(顆粒洗剤へ含有させるには大きすぎる粒状物)のリサイクルおよび
再処理を減らすことにより効率も上げられることから、特に重要である。
【0054】 被覆低密度フィラー粒子が上記いずれかのプロセス態様で形成された後で、そ
の粒子を他の洗剤粒子および/または乾燥洗剤凝集物と混合させて、顆粒洗剤製
品を形成してもよい。他の洗剤成分および混合、凝集および乾燥プロセスもすべ
て当業者に周知である。 顆粒洗剤組成物の製造に際してスプレードライ粒子として用いられる被覆低密
度フィラー粒子は、非水性液体洗剤組成物へ加えられる低密度フィラー粒子を被
覆するために用いられる上記のものよりも広範囲の種類の成分で被覆してよい;
そのため粒子を被覆する成分は本発明で明確にまたは文献の組込みにより提示ま
たは開示された洗浄成分のうちいずれから選択してもよい。最も好ましくは、被
覆低密度フィラー粒子のコーティング成分は界面活性剤およびビルダーから選択
される。
【0055】界面活性剤含有液相 界面活性剤含有非水性液相は、本洗剤組成物の通常約49〜99.95重量%
である。更に好ましくは、この液相は界面活性剤構築されており、組成物の約5
2〜98.9重量%である。最も好ましくは、この非水性液相は本組成物の約5
5〜70重量%である。このような界面活性剤含有液相は通常約0.6〜1.4
g/cc、更に好ましくは約0.9〜1.3g/ccの密度を有する。本洗剤組成物の液
相は好ましくは1種以上の非水性有機希釈物から形成されて、好ましくは特定タ
イプのアニオン性界面活性剤含有粉末である界面活性剤構築剤がその中に混合さ
れる。
【0056】 (a)非水性有機希釈物 本洗剤組成物の液相の主成分は1種以上の非水性有機希釈物からなる。本発明
で用いられる非水性有機希釈物は、界面活性な、即ち界面活性剤の液体であるか
、あるいはここで非水性溶媒と称される非水性の非界面活性剤液体である。“溶
媒”という用語は、本組成物の非界面活性剤非水性液体部分を意味するために、
ここでは用いられている。本組成物の必須および/または任意成分の一部は“溶
媒”含有液相に実際に溶解するが、他の成分は“溶媒”含有液相内に分散された
粒状物質として存在する。このため、“溶媒”という用語は、溶媒物質がそこに
加えられたすべての洗剤組成物成分を実際に溶解しうることを要する意味ではな
い。 非水性液体希釈物成分は、構築された界面活性剤含有液相の通常約50〜10
0%、更に好ましくは約50〜80%、最も好ましくは約55〜75%である。
好ましくは、本組成物の液相、即ち非水性液体希釈物成分は、非水性液体界面活
性剤および非界面活性剤非水性溶媒の双方からなる。
【0057】 i)非水性界面活性剤液体 本組成物の液相を形成するために用いうる非水性界面活性剤液体の適切なタイ
プには、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(EO)‐プロピレンオ
キシド(PO)ブロックポリマー、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキル多糖
などがある。このような通常液体の界面活性剤は、10〜16範囲のHLBを有
するものである。界面活性剤液体の中で最も好ましいものは、アルコールアルコ
キシレートノニオン性界面活性剤である。
【0058】 アルコールアルコキシレートは下記一般式に相当する物質である: R(C2mO)OH 上記式中RはC‐C16アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約2〜
12である。好ましくは、Rは一級または二級のアルキル基であって、約9〜
15の炭素原子、更に好ましくは約10〜14の炭素原子を有している。好まし
くは、アルコキシル化脂肪アルコールは分子当たり約2〜12のエチレンオキシ
ド部分、更に好ましくは分子当たり約3〜10のエチレンオキシド部分を有した
エトキシル化物質である。 液相に有用なアルコキシル化脂肪アルコール物質は、約3〜17の範囲で親水
性‐親油性バランス(HLB)を通常有する。更に好ましくは、この物質のHL
Bは約6〜15、最も好ましくは約8〜15の範囲である。
【0059】 本組成物の非水性液相としてまたはそれに有用な脂肪アルコールアルコキシレ
ートの例には、炭素原子12〜15のアルコールから作られて、約7モルのエチ
レンオキシドを有したものがある。このような物質は、Shell Chemical Company
から商品名Neodol 25-7およびNeodol 23-6.5で市販されている。他の有用なNeod
olには、約5モルのエチレンオキシドと共にそのアルキル鎖に平均11の炭素原
子を有するエトキシル化脂肪アルコール、Neodol 1-5;約9モルのエチレンオキ
シドを有するエトキシル化一級C12‐C13アルコール、Neodol 23-9;およ
び、約10モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化C‐C11一級アル
コール、Neodol 91-10がある。このタイプのアルコールエトキシレートも、Shel
l Chemical Companyから商品名Dobanolで販売されている。Dobanol 91-5は平均
5モルのエチレンオキシドを有したエトキシル化C‐C11脂肪アルコールで
あり、Dobanol 25-7は1モルの脂肪アルコール当たり平均7モルのエチレンオキ
シドを有したエトキシル化C12‐C15脂肪アルコールである。
【0060】 適切なエトキシル化アルコールの他の例にはTergitol 15-S-7およびTergitol
15-S-9があり、双方ともUnion Carbide Corporationから市販されている直鎖二
級アルコールエトキシレートである。前者は7モルのエチレンオキシドを有した
11‐C15直鎖二級アルカノールの混合エトキシル化産物であり、後者は9
モルのエチレンオキシドと反応させた類似産物である。 本組成物で有用な他のタイプのアルコールエトキシレートはNeodol 45-11のよ
うな高分子量ノニオン系であり、これは高級脂肪アルコールの類似エチレンオキ
シド縮合産物であって、その高級脂肪アルコールは14〜15の炭素原子で、1
モル当たりのエチレンオキシド基の数は約11である。このような製品もShell
Chemical Companyから市販されている。
【0061】 アルコールアルコキシレートノニオン性界面活性剤が本洗剤組成物で非水性液
相の一部として利用されるならば、それは好ましくは組成物構築液相の約1〜6
0%の程度で存在する。更に好ましくは、アルコールアルコキシレート成分は構
築液相の約5〜40%である。最も好ましくは、アルコールアルコキシレート成
分は洗剤組成物構築液相の約5〜35%である。液相中これら濃度でのアルコー
ルアルコキシレートの利用は、組成物の約1〜60重量%、更に好ましくは約2
〜40重量%、最も好ましくは約5〜25重量%の全組成物中アルコールアルコ
キシレート濃度に相当する。
【0062】 本発明で利用しうるもう1つのタイプの非水性界面活性剤液体は、エチレンオ
キシド(EO)‐プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマーである。このタ
イプの物質は、商品名Pluronicで販売されている周知のノニオン性界面活性剤で
ある。これらの物質は、得られるブロックポリマーの界面活性を調整するために
、ポリプロピレングリコール鎖の末端にエチレンオキシド部分のブロックを加え
ることにより形成される。このタイプのEO‐POブロックポリマーノニオン系
は、Davidsohn and Milwidsky,Synthetic Detergents,7th Ed.,Longman Scienti
fic and Technical(1987),pp.34-36およびpp.189-191と、US特許2,674,
619および2,677,700で更に詳細に記載されている。これらすべての
文献は参考のためここに組み込まれる。これらのPluronicタイプノニオン性界面
活性剤は、本洗剤組成物の液相に分散された粒状物質にとり有効な懸濁剤として
も機能すると考えられる。
【0063】 本組成物で有用なもう1つの可能なタイプの非水性界面活性剤液体には、ポリ
ヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤がある。このタイプのノニオン性界面活性剤
の物質は、下記式に相当するものである:
【化1】 上記式中RはC9-17アルキルまたはアルケニルであり、pは1〜6であり、Zは
還元糖またはそのアルコキシル化誘導体から誘導されるグリシチルである。この
ような物質にはC12‐C18N‐メチルグルカミドがある。例はN‐メチル
N‐1‐デオキシグルシチルココアミドおよびN‐メチル N‐1‐デオキシグ
ルシチルオレアミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法は公知であ
り、例えばWilsonのUS特許2,965,576およびSchwartzのUS特許2,
703,798でみられ、その開示は参考のためここに組み込まれる。その物質
自体およびそれらの製法も1992年12月26日付で発行されたHonsaのUS
特許5,174,937で更に詳細に記載されており、その特許も参考のためこ
こに組み込まれる。
【0064】 ここで好ましい界面活性剤構築非水性液相中における全液体界面活性剤の量は
、他の組成物成分のタイプおよび量と望ましい組成物性質により決められる。通
常、液体界面活性剤は本組成物の非水性液相の約35〜70%である。更に好ま
しくは、液体界面活性剤は非水性構築液相の約50〜65%である。これは組成
物の約15〜70重量%、更に好ましくは約20〜50重量%の全組成物中非水
性液体界面活性剤濃度に相当する。
【0065】 分子のヒドロカルビル“主鎖”に沿ってサルフェート部分をランダムに配置さ
せた物質である慣用的な二級アルキルサルフェート界面活性剤、並びに平均で1
4.5より多くの炭素原子を有した中間鎖分岐一級アルキルサルフェート界面活
性剤および中間鎖分岐一級アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤であ
る中間鎖分岐界面活性剤のような、低起泡性界面活性剤も、本発明で使用に適し
ている。中間鎖分岐界面活性剤は、参考のためここに組み込まれる、1997年
10月10日付で出願された60/061,876、P&GケースNo.686
9Pを有する“中間鎖分岐界面活性剤を含有した顆粒洗剤組成物の製造方法”と
題するMalcolm Doddらの同時係属出願で更に詳細に記載されている。ノニオン性
界面活性剤も通常低起泡性の界面活性剤である。
【0066】 ii)非界面活性剤非水性有機溶媒 本洗剤組成物の液相は、1種以上の非界面活性剤非水性有機溶媒も含んでよい
。このような非界面活性剤非水性液体は、好ましくは低極性のものである。本発
明の目的にとり、“低極性”液体とは、本組成物で用いられる好ましいタイプの
粒状物質の1種、即ちペルオキシゲン漂白剤、過ホウ酸ナトリウムまたは過炭酸
ナトリウムを溶解させる傾向を、あるにしても、ほとんど有しないものをいう。
このため、エタノールのような比較的極性のある溶媒は利用しない方が好ましい
。非水性液体洗剤組成物で有用な低極性溶媒の適切なタイプには、非vicC
アルキレングリコール、アルキレングリコールモノ低級アルキルエーテル、
低分子量ポリエチレングリコール、低分子量メチルエステルおよびアミド等があ
る。
【0067】 本組成物で使用上好ましいタイプの非水性低極性溶媒には、非vicC‐C
分岐または直鎖アルキレングリコールがある。このタイプの物質には、ヘキシレ
ングリコール(4‐メチル‐2,4‐ペンタンジオール)、1,6‐ヘキサンジ
オール、1,3‐ブチレングリコールおよび1,4‐ブチレングリコールがある
。ヘキシレングリコールが最も好ましい。
【0068】 ここで使用上もう1つの好ましいタイプの非水性低極性溶媒には、モノ、ジ、
トリまたはテトラC‐CアルキレングリコールモノC‐Cアルキルエー
テルがある。このような化合物の具体例には、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノエチルエーテルおよびジプロピレングリコールモノブチルエーテルがあ
る。ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテルおよびブトキシ‐プロポキシ‐プロパノール(BPP)が特に好ま
しい。そのタイプの化合物は商品名Dowanol、CarbitolおよびCellosolveで市販
されている。
【0069】 ここで有用なもう1つの好ましいタイプの非水性低極性有機溶媒は低分子量ポ
リエチレングリコール(PEG)からなる。このような物質は少くとも約150
の分子量を有したものである。分子量約200〜600のPEGが最も好ましい
。 更にもう1つの好ましいタイプの無極性非水性溶媒は低分子量メチルエステル
からなる。このような物質は一般式:R‐C(O)‐OCH(Rは1〜約
18である)のものである。適切な低分子量メチルエステルの例には、酢酸メチ
ル、プロピオン酸メチル、オクタン酸メチルおよびドデカン酸メチルがある。
【0070】 用いられる、非水性で、通常低極性の、非界面活性剤有機溶媒は、もちろん、
本液体洗剤組成物で用いられる他の組成物成分、例えばブリーチおよび/または
アクチベーターと適合性かつ非反応性であるべきである。このような溶媒成分は
、好ましくは液相の約1〜70重量%の量で利用される。更に好ましくは、非水
性低極性非界面活性剤溶媒は構築液相の約10〜60重量%、最も好ましくは組
成物の構築液相の約20〜50重量%である。液相中これらの濃度で非界面活性
剤溶媒の利用は、組成物の約1〜50重量%、更に好ましくは約5〜40重量%
、最も好ましくは約10〜30重量%の全組成物中非界面活性剤溶媒濃度に相当
する。
【0071】 iii)界面活性剤および非界面活性剤溶媒のブレンド 非水性界面活性剤液体および非水性非界面活性剤溶媒を双方とも用いた系にお
いて、構築された界面活性剤含有液相内における界面活性剤対非界面活性剤液体
の比率、例えばアルコールアルコキシレート対低極性溶媒の比率は、最終的に形
成される洗剤組成物のレオロジー性を変えるために用いうる。通常、界面活性剤
液体対非界面活性剤有機溶媒の重量比は約50:1〜1:50である。更に好ま
しくは、この比率は約3:1〜1:3、最も好ましくは約2:1〜1:2である
【0072】 (b)界面活性剤構築剤 本発明の洗剤組成物の非水性液相は、通常、必ずではないが、本洗剤組成物の
非水性液相へ構築性を加えるために選択される界面活性剤を、前記の非水性有機
液体希釈物と混合することにより調製される。構築界面活性剤には、アニオン性
、ノニオン性、カチオン性および/または両性タイプがある。
【0073】 好ましい構築界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルポリアルコキシ
レートサルフェートおよび直鎖アルキルベンゼンスルホネートのようなアニオン
性界面活性剤である。構築剤として本洗剤組成物へ場合により加えられるもう1
つの一般的タイプのアニオン性界面活性剤物質は、カルボキシレートタイプアニ
オン系からなる。カルボキシレートタイプアニオン系には、C10‐C18アル
キルアルコキシカルボキシレート(特に、EO1〜5エトキシカルボキシレート
)およびC10‐C18サルコシネート、特にオレオイルサルコシネートがある
。構築剤として用いられるアニオン性界面活性剤物質の更にもう1つの一般的タ
イプには、他のスルホン化アニオン性界面活性剤、例えばC‐C18パラフィ
ンスルホネートおよびC‐C18オレフィンスルホネートがある。構築アニオ
ン性界面活性剤は、通常、本組成物の約1〜30重量%である。 前記のように、1つの好ましいタイプの構築アニオン性界面活性剤は一級また
は二級アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤からなる。このような界面活
性剤は、高級C‐C20脂肪アルコールの硫酸化により製造されるものである
【0074】 慣用的な一級アルキルサルフェート界面活性剤は下記一般式を有している: ROSO 上記式中Rは典型的には、直鎖または分岐鎖の直線状C‐C20ヒドロカルビ
ル基であり、Mは水溶解性カチオンである。好ましくは、RはC10-14アルキル
であり、Mはアルカリ金属である。最も好ましくは、Rは約C12であり、Mは
ナトリウムである。 慣用的な二級アルキルサルフェートも、本組成物の液相用の構築アニオン性界
面活性剤として利用してよい。 利用されるならば、アルキルサルフェートは組成物の通常約1〜30重量%、
更に好ましくは組成物の約5〜25重量%である。アルキルサルフェート、ペル
オキシゲン漂白剤およびブリーチアクチベーターを含有した非水性液体洗剤組成
物は、1996年4月4日付で公開されたKong-ChanらのWO96/10073
で更に詳細に記載されており、その出願は参考のためここに組み込まれる。
【0075】 本非水性クリーニング組成物へ場合により加えられるもう1つの好ましいタイ
プのアニオン性界面活性剤物質は、アルキルポリアルコキシレートサルフェート
からなる。アルキルポリアルコキシレートサルフェートは、アルコキシル化アル
キルサルフェートまたはアルキルエーテルサルフェートとしても知られている。
このような物質は下記式に相当するものである: R‐O‐(C2mO)‐SOM 上記式中RはC10‐C22アルキル基であり、mは2〜4であり、nは約1
〜15であり、Mは塩形成カチオンである。好ましくは、RはC12‐C18 アルキルであり、mは2であり、nは約1〜10であり、Mはナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムで
ある。最も好ましくは、RはC12‐C16であり、mは2であり、nは約1
〜6であり、Mはナトリウムである。アンモニウム、アルキルアンモニウムおよ
びアルカノールアンモニウム対イオンは、本組成物で用いられたときにペルオキ
シゲン漂白剤と不適合であるため、避けることが好ましい。 利用されるならば、アルキルポリアルコキシレートサルフェートも組成物の通
常約1〜30重量%、更に好ましくは組成物の約5〜25重量%である。ポリヒ
ドロキシ脂肪酸アミドと組み合わせてアルキルポリアルコキシレートサルフェー
トを含有した非水性液体洗剤組成物は、BoutiqueらのPCT出願PCT/US9
6/04223で更に詳細に記載されており、その出願は参考のためここに組み
込まれる。
【0076】 本組成物で構築剤として使用上最も好ましいタイプのアニオン性界面活性剤に
は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)界面活性剤がある。特に、こ
のようなLAS界面活性剤は、本発明の非水性液体洗剤組成物中への配合に特に
有用な、特別なタイプのアニオン性界面活性剤含有粉末中へ処方しうる。このよ
うな粉末は2つの別々な相からなる。これらの相のうち1つは本組成物に用いら
れる非水性有機液体希釈物に不溶性であり、他の相は非水性有機液体に可溶性で
ある。それはこの好ましいアニオン性界面活性剤含有粉末の不溶相であって、こ
れは好ましい本組成物の非水性液相中に分散でき、最終製品で組成物中に他の添
加固体粒状物質を安定的に懸濁させうる凝集した小さな粒子の網状構造を形成さ
せる。
【0077】 適切な界面活性剤およびこのような界面活性剤の製造方法に関する更に詳しい
説明は、参考のためここに組み込まれる、1998年12月23日付で出願され
た09/202,964、P&GケースNo.6150を有する“界面活性剤構
築液相を有する非水性粒状物含有液体洗剤組成物の製造”と題するJay I.Kahnら
の同時係属出願でみられる。
【0078】他の任意組成物成分 前記のような組成物液相および固相成分に加えて、本洗剤組成物は様々な他の
任意成分を含有でき、好ましくは含有することになる。下記任意成分の一部は懸
濁固相で本組成物中にみられ、他は界面活性剤に富む液相に存在する。任意成分
は液相に溶解させても、あるいは微粒子または液滴の形で液相内に分散させても
よい。本組成物で場合により利用される他の物質の一部が、下記のように更に詳
細に記載されている:
【0079】 (a)任意の無機洗剤ビルダー 本洗剤組成物は、アルカリ源としても機能する前掲のもの以外に、1タイプ以
上の無機洗剤ビルダーも場合により含有してよい。このような任意の無機ビルダ
ーには、例えばゼオライトのようなアルミノシリケートがある。アルミノシリケ
ートゼオライトと、洗剤ビルダーとしてのそれらの使用は、1986年8月12
日付で発行されたCorkillらのUS特許4,605,509で更に詳しく記載さ
れており、その開示は参考のためここに組み込まれる。この’509US特許で
記載されたような結晶積層シリケートも、本洗剤組成物で使用に適している。利
用されるならば、任意の無機洗剤ビルダーは本組成物の約2〜15重量%である
【0080】 (b)任意酵素 酵素は、タンパク質ベース、炭水化物ベースまたはトリグリセリドベース汚れ
の除去、遊離染料移動の防止、および布帛再生を含めた、様々な布帛洗濯目的の
ために、本処方物中に含有させうる。上記された特別なヒドロトロープの添加は
洗剤組成物で酵素の性能を高めると考えられている。これは、ヒドロトロープが
洗剤組成物の溶解速度を増すに従い、酵素が水と接触して活性化される速度も増
し、活性化された酵素によりもたらされる対応した洗浄効果も増すためである。
この挙動は水性および非水性双方の洗剤組成物でみられる。
【0081】 配合しうる酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、
セルラーゼ、ペルオキシダーゼおよびそれらの混合物がある。他のタイプの酵素
も含有させてよい。それらは、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源のように
、いかなる適切な起源であってもよい。しかしながら、それらの選択は、pH活
性および/または至適安定性、熱安定性、および活性洗剤、ビルダーなどに対す
る安定性のような、いくつかのファクターにより決められる。この点において、
細菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌セルラーゼのような細菌または
真菌酵素が好ましい。
【0082】 酵素は、組成物1g当たり重量で約5mg以内、更に典型的には約0.01〜
約3mgの活性酵素を供するために十分なレベルで通常配合される。換言すれば
、本組成物は典型的には約0.001〜約5重量%、好ましくは0.01〜1.
0%の市販酵素製品を含む。プロテアーゼ酵素は、組成物1g当たり0.005
〜0.1Anson単位(AU)の活性を供するために十分なレベルで、このような
製品中に通常存在する。
【0083】 プロテアーゼの適切な例は、Bacillus subtilisおよびBacillus licheniforms
の特定株から得られるズブチリシンである。もう1つの適切なプロテアーゼはBa
cillusの株から得られ、8〜12のpH範囲で最大活性を有し、Novo Industrie
s A/Sにより開発されて、登録商品名ESPERASEで販売されている。この酵素お
よび類似酵素の製法はNovo Industries A/Sの英国特許明細書第1,243,7
84号で記載されている。市販されている、タンパク質ベース汚れを除去するた
めに適したタンパク質分解酵素には、Novo Industries A/S(デンマーク)から
商品名ALCALASEおよびSAVINASE、International Bio-Synthetics,Inc.(オ
ランダ)からMAXATASEで販売されているものがある。他のプロテアーゼには、
プロテアーゼA(1985年1月9日付で公開された欧州特許出願130,75
6参照)およびプロテアーゼB(1987年4月28日付で出願された欧州特許
出願87303761.8および1985年1月9日付で公開されたBottらの欧
州特許出願130,756参照)がある。
【0084】 アミラーゼには、例えば、英国特許明細書第1,296,839号(Novo Ind
ustries A/S)で記載されたアミラーゼ、RAPIDASE、International Bio-Synth
etics,Inc.およびTERMAMYL、Novo Industriesがある。
【0085】 マンナナーゼには、次の3種のマンナン分解酵素:EC3.2.1.25:β‐マンノ
シダーゼ、EC3.2.1.78:エンド‐1,4‐β‐マンノシダーゼ(以下“マンナ
ナーゼ”と称される)、EC3.2.1.100:1,4‐β‐マンノビオシダーゼ(I
UPAC Classification-Enzyme nomenclature,1992,ISBN 0-12-227165-3,Acad
emic Press)がある。
【0086】 更に好ましくは、本発明の洗剤組成物は、マンナナーゼと称されるβ‐1,4
‐マンノシダーゼ(EC3.2.1.78)を含んでなる。“マンナナーゼ”または“ガ
ラクトマンナナーゼ”という用語は、公にはマンナン エンド‐1,4‐β‐マ
ンノシダーゼと称され、β‐マンナナーゼおよびエンド‐1,4‐マンナナーゼ
という別称を有して、次の反応:マンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン
およびガラクトグルコマンナンにおける1,4‐β‐D‐マンノシド結合のラン
ダム加水分解を触媒するというように、当業界では規定されるマンナナーゼ酵素
を表わしている。特に、マンナナーゼ(EC3.2.1.78)はマンナンを分解するポ
リサッカラーゼのグループを構成しており、マンノース単位を有したポリオース
鎖を開裂しうる、即ちマンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナンおよびガラ
クトグルコマンナンのグリコシド結合を開裂しうる酵素を表わす。マンナンはβ
‐1,4‐結合マンノースから構成される主鎖を有した多糖であり、グルコマン
ナンは主鎖または多かれ少なかれ規則的に交互にβ‐1,4‐結合マンノースお
よびグルコースを有した多糖であり、ガラクトマンナンおよびガラクトグルコマ
ンナンはα‐1,6‐結合ガラクトース側鎖を有したマンナンおよびグルコマン
ナンである。これらの化合物はアセチル化されてもよい。
【0087】 本洗剤組成物で用いられるセルラーゼ酵素は、好ましくは、組成物g当たり重
量で約5mg以内、更に好ましくは約0.01〜約3mgの活性酵素を供するた
めに十分なレベルで配合される。換言すると、本組成物は好ましくは約0.00
1〜約5重量%、好ましくは0.01〜1%の市販酵素製品を含む。本発明で用
いうるセルラーゼには細菌または真菌双方のセルラーゼがある。好ましくは、そ
れらは5〜9.5の至適pHを有する。適切なセルラーゼは、1984年3月6
日付BarbesgoardらのUS4,435,307で開示されており、そこではHumic
ola insolensもしくはHumicola株DSM1800またはAeromonas属に属するセ
ルラーゼ212生産真菌からの真菌セルラーゼと、海洋軟体動物(Dolabella Aur
icula Solander)の肝膵から抽出されるセルラーゼについて開示している。適切
なセルラーゼは、GB‐A‐2,075,028、GB‐A‐2,095,27
5およびDE‐OS‐2,247,832でも開示されている。加えて、ここで
使用に適したセルラーゼはWO92‐13057(The Procter & Gamble Compa
ny)で開示されている。最も好ましくは、本洗剤組成物で用いられるセルラーゼ
は、NOVO Industries A/Sから製品名CAREZYMEおよびCELLUZYMEで市販されて
いる。
【0088】 洗剤用に適したリパーゼ酵素には、英国特許1,372,034で開示された
、Pseudomonas stutzeri ATCC19.154のようなPseudomonas属の微生物
により産生されるものがある。1978年2月24日付で公開された日本特許出
願53/20487のリパーゼも参照。このリパーゼは、商品名Lipase P AMAN
Oとして日本、名古屋のAmano Pharmaceutical Co.Ltd.から市販されており、
これは以下“Amano-P”と称される。他の市販リパーゼには、Chromobacter vis
cosum、例えば日本、田方の東洋醸造社からのChromobacter viscosum var.lipol
yticum NRRLB 3673由来のリパーゼ、AMANO-CES;USAのU.S.Biochemical Co
rp.およびオランダのDisoynth Co.からのChromobacter viscosumリパーゼ;Pseu
domonas gladioli由来のリパーゼがある。Humicola lanuginosaに由来してNovo
Industries A/Sから市販されているLIPOLASE酵素(EPO341,947も参
照)がここで使用上好ましいリパーゼである。
【0089】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えばペルカーボネート、ペルボレート、
ペルサルフェート、過酸化水素などと組合せて用いられる。それらは“溶液漂白
”のために、即ち洗浄操作中に基材から落ちた染料または顔料が洗浄液中で他の
基材へ移ることを防ぐために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当業界で知ら
れており、それには例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ、リグニナーゼ
、並びにクロロおよびブロモペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼが
ある。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば、O.Kirkにより1989年1
0月19日付で公開され、Novo Industries A/Sへ譲渡された、PCT国際出願
WO89/099813で開示されている。
【0090】 様々な酵素物質、および合成洗剤組成物中へのそれらの配合手段も、1971
年1月5日付でMcCartyらに発行されたUS特許3,553,139で開示され
ている。酵素は、1978年7月18日付で発行されたPlaceらのUS特許4,
101,457および1985年3月26日付で発行されたHughesのUS特許4
,507,219でも更に開示されている。液体洗剤処方物で有用な酵素物質お
よびこのような処方物中へのそれらの配合は、1981年4月14日付で発行さ
れたHoraらのUS特許4,261,868で開示されている。洗剤で有用な酵素
は様々な技術で安定化させうる。酵素安定化技術は、1971年8月17日付で
Gedgeらに発行されたUS特許3,600,319、および1986年10月2
9日付で公開されたVenegasの欧州特許出願公開199,405、出願8620
0586.5で開示および例示されている。酵素安定化系も、例えばUS特許3
,519,570で記載されている。慣用的な酵素プリル(prill)の形態で本組
成物へ加えられる酵素が、ここでは使用上特に好ましい。このようなプリルは通
常大きさ約100〜1000ミクロン、更に好ましくは約200〜800ミクロ
ンであり、組成物の液相中に懸濁される。本発明の組成物中におけるプリルは、
経時的な酵素活性の保持について特に望ましい酵素安定性を示すことが、他の酵
素形態との比較でわかった。そのため、酵素プリルを利用した組成物では、酵素
が水性液体洗剤中へ配合されるときにしばしば用いられねばならないような、慣
用的な酵素安定剤を含有する必要はない。
【0091】 (c)任意のキレート化剤 本洗剤組成物は、本洗剤組成物内で金属イオン、例えば鉄および/またはマン
ガンをキレート化させるように働くキレート化剤も場合により含有する。このよ
うなキレート化剤は、ペルオキシゲン漂白剤のような組成物成分を不活化させや
すい金属不純物と、組成物中で錯体を形成するように作用する。有用なキレート
化剤には、アミノカルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネート、多官
能性置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物がある。
【0092】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレンジア
ミン四酢酸、N‐ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、
エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二コハク酸およびエタノールジグリシン
がある。これら物質のアルカリ金属塩が好ましい。
【0093】 アミノホスホネートも、少くとも低レベルの全リンが洗剤組成物で認められる
ときに、本発明の組成物でキレート化剤として使用に適しており、それにはDEQU
ESTとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)がある。好ま
しくは、これらのアミノホスホネートでは約6を超える炭素原子を有したアルキ
ルまたはアルケニル基を含まない。
【0094】 好ましいキレート化剤には、ヒドロキシエチルジホスホン酸(HEDP)、ジ
エチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン二コハク酸(EDD
S)、ジピコリン酸(DPA)およびそれらの塩がある。キレート化剤も、もち
ろん、布帛洗濯/漂白向けで本組成物の使用中に洗剤ビルダーとして作用しうる
。キレート化剤は、用いられるならば、本組成物の約0.1〜4重量%である。
更に好ましくは、キレート化剤は本洗剤組成物の約0.2〜2重量%である。
【0095】 (d)起泡抑制剤 起泡抑制剤も、高濃度の洗剤組成物のために、本発明で特に重要となりうる。
“高濃度クリーニングプロセス”で起泡抑制剤の使用は、U.S.4,489,
455および4,489,574で更に詳細に記載されている。 様々な物質が起泡抑制剤として用いられ、起泡抑制剤は当業者に周知である。
例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,Third Edition,Vo
lume 7,pages 430-447(John Wiley & Sons,1979)参照。特に興味のある起泡抑
制剤の1カテゴリーにはモノカルボン脂肪酸およびその可溶性塩がある。196
0年9月27日付で発行されたWayne St.JohnのUS特許2,954,347参
照。起泡抑制剤として用いられるモノカルボン脂肪酸およびその塩は、典型的に
は炭素原子10〜約24、好ましくは炭素原子12〜18のヒドロカルビル鎖を
有する。適切な塩には、ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩のようなアルカ
リ金属塩、並びにアンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩がある。
【0096】 本洗剤組成物は非界面活性剤の起泡抑制剤も含有してよい。これらには、例え
ば、高分子量炭化水素、N‐アルキル化アミノトリアジン、モノステアリルホス
フェート、シリコーン起泡抑制剤、二級アルコール(例えば、2‐アルキルアル
カノール)およびこのようなアルコールとシリコーン油との混合物がある。炭化
水素起泡抑制剤は、例えば、1981年5月5日付で発行されたGandolfoらのU
S特許4,265,779で記載されている。。シリコーン起泡抑制剤は当業界
で周知であり、例えば、1981年5月5日付で発行されたGandolfoらのUS特
許4,265,779、および1990年2月7日付で公開されたStarch,M.S.
の欧州特許出願89307851.9で記載されている。アルコールおよびシリ
コーン油の混合物は、U.S.4,798,679、4,075,118および
EP150,872で記載されている。
【0097】 上記すべての起泡抑制剤の追加例は、参考のためここに組み込まれる、199
8年11月6日付で出願されたP&GケースNo.7332P、および60/1
07,477を有する、特許協力条約に従い出願された“LASを含有した水性
液体洗濯洗剤組成物に関する親水性インデックス”と題する、Pramod K.Reddyの
仮特許出願でみられる。
【0098】 ここで用いられる好ましい粒状泡調整剤は、シリコーン消泡化合物、有機物質
およびキャリア物質を含有しており、キャリア物質の上にシリコーン消泡化合物
および有機物質が担持されている。キャリア物質は、好ましくは天然デンプンま
たはゼオライトである。シリコーン消泡化合物は、ポリジオルガノシロキサン、
固形シリカおよびそれらの混合物からなる群より選択される。好ましくは、有機
物質は: (a)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪酸(該有機
物質は45〜80℃の融点を有し、水に不溶性である); (b)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪アルコール
(該有機物質は45〜80℃の融点を有し、水に不溶性である); (c)炭素原子12〜20の炭素鎖を有した、少くとも1種の脂肪酸および少
くとも1種の脂肪アルコールの混合物(該有機物質は45〜80℃の融点を有し
、水に不溶性である); (d)50〜85℃の融点を有した、炭素原子12〜20の炭素鎖を有する脂
肪酸およびグリセロールのモノエステルからなる有機物質;および (e)分散性ポリマー;およびそれらの混合物 から選択される。 好ましくは、分散性ポリマーはアクリル酸およびマレイン酸のコポリマー、ポリ
アクリレートおよびそれらの混合物からなる群より選択される。
【0099】 当業界で知られた使用可能なシリコーン起泡抑制剤は、例えば、1981年5
月5日付で発行されたGandolfoらのUS特許4,265,779、および199
0年2月7日付で公開されたStarch,M.S.の欧州特許出願89307851.9
で開示されている。顆粒洗剤組成物におけるシリコーン消泡剤および起泡抑制剤
は、BartolottaらのUS特許3,933,672および1987年3月24日付
で発行されたBaginskiらのUS特許4,652,392で開示されている。ここ
で有用な例示されるシリコーンベース起泡抑制剤は: (a)25℃で約20〜約1500csの粘度を有するポリジメチルシロキサ
ン流体 (b)約0.6:1〜約1.2:1の(CHSiO1/2単位対SiO 単位の比率でSiO単位の(CHSiO1/2単位から構成されるシ
ロキサン樹脂、約5〜約50重量部/(i)100部、および (c)固体シリカゲル約1〜約20重量部/(i)100部 から本質的になる、起泡抑制量の粒状起泡抑制剤である。 本発明で使用に適した追加の起泡抑制剤は、1998年6月9日付で発行され
たBrownらのUS特許5,762,647で更に詳しく記載されている。
【0100】 (e)転染阻止剤および他の布帛ケア成分 本発明の組成物は、クリーニングプロセスに際してある布帛から他への染料の
移動を妨げるために有効な1種以上の物質も含有してよい。これらの剤は、非水
性界面活性剤含有液相または固形粒状物質のいずれへ含有させてもよい。 通常、このような転染阻止剤には、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミ
ンN‐オキシドポリマー、N‐ビニルピロリドンおよびN‐ビニルイミダゾール
のコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼおよびそれらの混合
物がある。これらの剤は典型的には組成物の約0.01〜約10重量%、好まし
くは約0.01〜約5%、更に好ましくは約0.05〜約2%である。
【0101】 更に具体的には、ここで使用上好ましいポリアミンN‐オキシドポリマーは次
の構造式:R‐A‐Pを有した単位を含んでいる;式中Pは重合性単位であっ
て、それにはN‐O基が結合しうるか、またはN‐O基は重合性単位の一部を形
成しうるか、またはN‐O基は双方の単位に結合しうる;Aは次の構造:‐NC
(O)‐、‐C(O)O‐、‐S‐、‐O‐、‐N=のうち1つである;xは0
または1である;Rは脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、ヘテロ環式または
脂環式の基あるいはそれらの組合せであって、それにはN‐O基の窒素が結合し
うるか、またはN‐O基はこれらの基の一部である。好ましいポリアミンN‐オ
キシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、ピペリジンお
よびそれらの誘導体のようなヘテロ環式基である場合である。
【0102】 N‐O基は下記一般構造で表せる:
【化2】 上記式中R、R、Rは脂肪族、芳香族、ヘテロ環式または脂環式の基ある
いはそれらの組合せであり、x、yおよびzは0または1であり、N‐O基の窒
素が結合しうるか、または上記基のいずれか一部を形成しうる。ポリアミンN‐
オキシドのアミンオキシド単位はpKa<10、好ましくはpKa<7、更に好
ましくはpKa<6を有する。
【0103】 いかなるポリマー主鎖も、形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であっ
て転染阻止性を有しているかぎり、用いてよい。適切なポリマー主鎖の例は、ポ
リビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。これらのポリマーには、
1つのモノマータイプがアミンN‐オキシドで、他のモノマータイプがN‐オキ
シドである、ランダムまたはブロックコポリマーがある。アミンN‐オキシドポ
リマーは、典型的には10:1〜1:1,000,000のアミン対アミンN‐
オキシドの比率を有している。しかしながら、ポリアミンオキシドポリマー中に
存在するアミンオキシド基の数は、適切な共重合によるかまたは適切なN‐酸化
度で変えうる。ポリアミンオキシドはほぼいかなる重合度でも得られる。典型的
には、平均分子量は500〜1,000,000、更に好ましくは1000〜5
00,000、最も好ましくは5000〜100,000の範囲内である。 本洗剤組成物で有用な最も好ましいポリアミンN‐オキシドは、約50,00
0の平均分子量および約1:4のアミン対アミンN‐オキシド比を有したポリ(
4‐ビニルピリジン‐N‐オキシド)である。この好ましい種類の物質は“PV
NO”と称される。
【0104】 別の適切な転染阻止剤は、1995年11月14日付で発行されたPanandiker
らのUS特許5,466,802でみられ、参考のためここに組み込まれる。 転染阻止剤に加えて、本発明は布帛ケア効果を発揮する追加剤を更に含む。上
記のように、本発明で用いられる洗濯水溶液中で洗剤組成物が高濃度であること
が、洗濯水溶液による衣類および布帛の接触を損いうることから、これらの追加
剤は必要かもしれない。
【0105】 そのため、本発明では、製品を用いて洗濯された布帛およびテクスタイルの繊
維と結びついて、洗濯布帛/テクスタイルの外観を悪くする傾向を減少または最
少化させる物質も、洗濯製品へ加えてよい。このような洗剤製品添加物質は、も
ちろん、意図した機能を発揮しうる洗濯製品の能力を過度に妨げることなく、布
帛の外観および一体性に効果をもたらしうる。このような布帛外観効果には、例
えば、洗濯布帛の改善された全体的外観、毛玉およびけばの形成抑制、色あせか
らの防御、改善された耐磨耗性などがある。
【0106】 衣類の表面から洗濯水溶液中へ染料が移動しないように特に働き、しかも他の
布帛ケア効果を発揮する、1種のこのような布帛ケア剤は、下記一般式を有する
30ポリエチレンイミン、PEI600E20である:
【化3】 上記式中Bはポリエチレンイミン主鎖の分岐による連続部分である。Eは下記式
を有するエチレンオキシ単位である: ‐(CHCHO)H 上記式中mは約20の平均値を有する。20の平均値によりここで意味されるこ
とは、20エトキシル化度まで各N‐H単位を完全にエトキシル化する上で、十
分なエチレンオキシドまたは他の適切な反応剤がポリエチレンイミン出発物質と
反応されることである。しかしながら、当業者であれば、一部のN‐H単位水素
原子は20エトキシ単位より少なく置換され、一部は20エトキシ単位より多く
置換されて、結果的に平均エトキシル化数が20となることをわかるであろう。
【0107】 ポリアルキレンイミン主鎖を構成する単位は、下記式を有する一級アミン単位
: HN‐CHCH〕‐および‐NH (本主鎖および分岐鎖の末端を形成している)、下記式を有する二級アミン単位
【化4】 (修飾後に、それらの水素原子を平均で20エチレンオキシ単位で置換している
)および下記式を有する三級アミン単位:
【化5】 (本および二次主鎖の分岐点であり、Bは分岐による鎖構造の連続部分を表わす
)である。三級単位は置換可能な水素原子を有さず、そのためエチレンオキシ単
位による置換で修飾されない。ポリアミン主鎖の形成に際して環化が生じること
もあり、そのためある量の環式ポリアミンが親ポリアルキレンイミン主鎖混合物
に存在しうる。環式アルキレンイミンの各一級および二級アミン単位は、直鎖お
よび分岐ポリアルキレンイミンと同様に、アルキレンオキシ単位の付加により修
飾をうける。
【0108】 インデックスw、xおよびyは、修飾前のポリエチレンイミン主鎖の平均分子
量が約600ドルトンとなるような値を有する。加えて、当業者であれば、各分
岐鎖が一級アミン単位で終わらねばならず、そのため環式アミン主鎖が存在しな
い場合には、インデックスwの値がy+1となることをわかるであろう。各エチ
レン主鎖単位‐NCHCH‐の平均分子量は約43ドルトンである。
【0109】 本発明のポリアミンは、例えば、二酸化炭素、重亜硫酸ナトリウム、硫酸、過
酸化水素、塩酸、酢酸などのような触媒の存在下でエチレンイミンを重合させる
ことにより製造しうる。これらのポリアミン主鎖を製造するための具体的な方法
は、1939年12月5日付で発行されたUlrichらのUS特許2,182,30
6;1962年5月8日付で発行されたMayleらのUS特許3,033,746
;1940年7月16日付で発行されたEsselmannらのUS特許2,208,0
95;1957年9月17日付で発行されたCrowtherのUS特許2,806,8
39;および1951年5月21日付で発行されたWilsonのUS特許2,553
,696で開示されており、すべて参考のためここに組み込まれる。
【0110】 本洗剤組成物で使用に適した他の布帛ケア剤には、染料維持ポリマーがある。
このようなポリマーの一例はイミダゾール‐エピクロロヒドリンの付加物である
【化6】 これは1.36:1のイミダゾール:エピクロロヒドリンの比率を有する。別な
染料維持ポリマーおよび染料維持パラメーター試験は、参考のためここに組み込
まれる、P&GケースNo.7488Pを有する、1999年3月25日付で出
願された60/126,074の“正荷電染料維持ポリマー入り洗濯洗剤組成物
”と題するRajan K.Panandikerらの同時係属仮出願で記載されている。上記のよ
うに、これらの染料維持ポリマーはカラーケア防御に加えて全体的な布帛ケア効
果を発揮する。
【0111】 (f)任意の増粘、粘度調整および/または分散剤 本洗剤組成物は、その固体粒状成分を懸濁状態で維持しうる組成物の能力を高
めるように働くポリマー物質も場合により含有する。このような物質は増粘剤、
粘度調整剤および/または分散剤として作用する。このような物質は大体ポリマ
ーポリカルボキシレートであるが、ポリビニルピロリドン(PVP)またはポリ
アミド樹脂のような他のポリマー物質でもよい。
【0112】 ポリマーポリカルボキシレート物質は、適切な不飽和モノマーを、好ましくは
それらの酸形で重合または共重合させることにより製造しうる。重合して適切な
ポリマーポリカルボキシレートを形成しうる不飽和モノマー酸には、アクリル酸
、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニチン酸
、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸がある。ビニルメチルエー
テル、スチレン、エチレン等のような、カルボキシレート基を有しないモノマー
セグメントの、上記ポリマーポリカルボキシレート中における存在は、このよう
なセグメントがポリマーの約40重量%以上を占めないならば適切である。
【0113】 特に適切なポリマーポリカルボキシレートは、アクリル酸から誘導しうる。こ
こで有用なこのようなアクリル酸ベースポリマーは、重合アクリル酸の水溶性塩
である。酸形のこのようなポリマーの平均分子量は、好ましくは約2000〜1
00,000、更に好ましくは約2000〜10,000、更に一層好ましくは
約4000〜7000、最も好ましくは約4000〜5000である。このよう
なアクリル酸ポリマーの水溶性塩には、例えばアルカリ金属塩がある。このタイ
プの可溶性ポリマーは公知物質である。洗剤組成物中におけるこのタイプのポリ
アクリレートの使用は、例えば1967年3月7日付で発行されたDiehlのUS
特許3,308,067で開示されている。このような物質もビルダー機能を発
揮しうる。 増粘、粘度調整および/または分散剤として使用に適した他の適切なポリマー
物質には、ヒマシ油誘導体、ポリウレタン誘導体およびポリエチレングリコール
のポリマーがある。
【0114】 利用されるならば、任意の増粘、粘度調整および/または分散剤は、約0.1
〜4重量%の程度で本組成物中に存在すべきである。更に好ましくは、このよう
な物質は本洗剤組成物の約0.1〜2重量%である。
【0115】 (g)任意の土汚れ除去/再付着防止剤 本発明の組成物は、土汚れ除去および再付着防止性を有する水溶性エトキシル
化アミンも場合により含有しうる。用いられるならば、汚れ物質は本組成物の約
0.01〜約5重量%で含有しうる。
【0116】 最も好ましい汚れ放出および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペン
タミンである。例示されるエトキシル化アミンは、1986年7月1日付で発行
されたVanderMeerのUS特許4,597,898で更に記載されている。もう1
つのグループの好ましい土汚れ除去‐再付着防止剤は、1984年6月27日付
で公開されたOhおよびGosselinkの欧州特許出願111,965で開示されたカ
チオン性化合物である。使用可能な他の土汚れ除去/再付着防止剤には、198
4年6月27日付で公開されたGosselinkの欧州特許出願111,984で開示
されたエトキシル化アミンポリマー;1984年7月4日付で公開されたGossel
inkの欧州特許出願112,592で開示された双極性ポリマー;1985年1
0月22日付で発行されたConnorのUS特許4,548,744で開示されたア
ミンオキシドがある。好ましいエトキシル化四級アミン物質は、下記一般式を有
する化合物からなる群より選択される:
【化7】 上記式中各xは独立して約16未満、好ましくは約6〜約13、更に好ましくは
約6〜約8であるか、または各xは独立して約35より大きい。上記のような本
発明で使用に適した物質は、ドイツのBASF CorporationおよびWitco Chemic
al Companyから購入しうる。
【0117】 エトキシル化度がここで記載された最終洗剤組成物の粘度にとり重要であるこ
とがわかった。特に、下記一般構造の場合:
【化8】 xが約13未満であるとき、エトキシル化四級アミン粘土物質は、低温で望まし
くない増粘化を生じることなく、液体として本液体重質洗剤組成物へ加えること
ができる。同様に、同構造でエトキシル化度が約35より大きい場合、即ちxが
約35より大きい場合、これらの高エトキシル化物質は、高温で溶融せずに、低
温製品増粘化を生じることなく、安定な固形物として処方物へ加えることができ
る。
【0118】 もちろん、他の慣用的な任意増白剤タイプの化合物も、真の転染阻止効果より
もむしろ慣例的な布帛“増白”効果を発揮させるために、本組成物で場合により
用いうることは、明らかであろう。このような使用は洗剤処方上慣例かつ周知で
ある。 当業界で知られている他の土汚れ除去および/または再付着防止剤も、本組成
物に利用してよい。もう1つのタイプの好ましい再付着防止剤にはカルボキシメ
チルセルロース(CMC)物質がある。これらの物質は当業界で周知である。
【0119】 (h)任意の液体ブリーチアクチベーター 本洗剤組成物はブリーチアクチベーターも場合により含有してよく、これは室
温で形態が液体であって、本洗剤組成物の液相へ液体として加えることができる
。1つのこのような液体ブリーチアクチベーターはグリセロール三酢酸であり、
これは貯蔵中は組成物中で溶媒として作用するが、洗浄水溶液中へ放出されたと
きは過酸化されて、ブリーチアクチベーターとして機能する。ブリーチアクチベ
ーターの他の例には、アセチルトリエチルシトレート(ATC)およびノナノイ
ルバレロラクタムがある。液体ブリーチアクチベーターは、本組成物の液相に溶
解させることができる。
【0120】 (i)任意の増白剤、染料および/または香料 本洗剤組成物は、慣用的な増白剤、ブリーチ触媒、染料および/または香料物
質も場合により含有する。このような増白剤、シリコーン油、ブリーチ触媒、染
料および香料は、もちろん、水性または非水性液体環境下で他の組成物成分と適
合性して非反応性でなければならない。存在するならば、増白剤、染料および/
または香料は、典型的には本組成物の約0.0001〜2重量%である。
【0121】 (j)構造弾性剤 本液体洗剤組成物は約0.1〜5重量%、好ましくは約0.1〜2%の微細固
形粒状物質も含有でき、これらにはシリカ、例えばヒュームドシリカ、二酸化チ
タン、不溶性カーボネート、微細カーボン、SD‐3またはこれら物質の組合せ
がある。クレーも当業者に周知であり、Rheoxのような会社から市販されている
。このタイプの細粒物質は本発明の製品で構造弾性剤として機能する。このよう
な物質は約7〜40nm、更に好ましくは約7〜15nmの平均粒径を有する。
このような物質は約40〜400m/gの比表面積も有している。 微細弾性剤物質は、製品粘度を増加させずに界面活性剤構築液相の弾性を増加
させることにより、本液体洗剤製品の輸送安定性を改善しうる。これは、製品中
で沈殿を生じさせうる望ましくない構造崩壊をうけることなく、輸送中にみられ
る高頻度の振動にこのような製品を耐えさせる。 二酸化チタンの場合、この物質の使用は本洗剤組成物内で粒状物質の懸濁物へ
白さも付与する。この効果は製品の全体的外観を改善させる。
【0122】組成物形態 示されたように、本水性および非水性液体洗剤組成物は、界面活性剤を含有し
て、好ましくは構築された、好ましくは非水性液相の全体に懸濁および分散され
た固相として、粒状形で漂白剤および/または他の物質の形態をとる。通常、構
築非水性液相は組成物の約49〜99.95重量%、更に好ましくは約52〜9
8.5%であり、分散された添加固形物質は組成物の約1〜50重量%、更に好
ましくは約29〜44%である。 本発明の粒状物含有液体洗剤組成物は、特徴として実質的に非水性(または無
水)である。非常に少量の水が必須または任意成分で不純物としてこのような組
成物中に配合されていることがあるが、水の量は本組成物の約1重量%をとにか
く超えてはならない。更に好ましくは、本非水性洗剤組成物の水分は約1重量%
以下である。 本粒状物含有非水性液体洗剤組成物は、このような組成物の市販および使用条
件下で比較的粘稠性かつ相安定性である。しばしば、本組成物の粘度は約300
〜8000cps、更に好ましくは約1000〜4000cpsである。本発明
の目的にとり、粘度はCarrimed CSL2 Rheometerにより20s-1の剪断速度
で測定される。
【0123】組成物の製法および使用 非水性液体洗剤組成物の製法は、1998年12月23日付で出願された09
/202,964、P&GケースNo.6150を有する、“界面活性剤構築液
相入り非水性粒状物含有液体洗剤組成物の製法”と題するJay I.Kahnらの同時係
属出願で更に詳細に記載されており、これは参考のためここに組み込まれる。 洗濯/漂白水溶液を形成するために水へ加えられる、本液体洗剤組成物の有効
量は、水溶液中で約500〜10,000ppmの組成物を形成するために十分
な量である。更に好ましくは、約800〜8000ppmの本洗剤組成物が洗浄
/漂白水溶液へ入れられる。
【0124】 本発明を更によく理解するために、下記例が参照されるが、これは説明のみの
ためであり、範囲を制限するためではない。 本発明に従い製造された洗剤組成物が、以下で記載および例示されている。
【0125】例I 10/3/3の比率で存在する炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ジエチ
レントリアミンペンタメチルホスホン酸の40%溶液を調製した。次いで、諸成
分が10/3/3/1の比率で存在するように、多糖微小球をこの溶液へ加えた
。次いでこの溶液/スラリーを22,000rpmで運転するロータリーアトマ
イザーを備えたスプレータワーに通した。スプレータワーは、熱風の共流、約2
40℃の入口温度および約115℃の出口温度で操作する。溶液/スラリーをス
プレータワーへ通して、低密度被覆粒子を形成させる。その製品は0.92〜1
.14g/mlピクノメーター密度および1%の水分を有していた。製品の少くとも
95%は38〜75μmの粒径を有している。
【0126】 次いで、その低密度被覆粒子を本発明に従い製造された下記洗剤組成物の一成
分として用いた: 成 分 Wt%活性 LAS 16 C12-14EO=5アルコールエトキシレート 22 ブトキシプロポキシプロパノール 19 クエン酸ナトリウム二水物 3 被覆粒子 15 EDDS 1 セルラーゼプリル 0.12 アミラーゼプリル 0.4 エトキシル化ジアミン四級物 1.25 過ホウ酸ナトリウム 15.00 増粘剤 0.4 起泡抑制剤 0.04 香料 0.48 二酸化チタン 0.5 増白剤 0.2 サルフェート 2.31 合計 100.00% 本発明を詳細に記載してきたが、様々な変更が本発明の範囲から逸脱せずに行
えて、本発明が明細書で記載されたものに限定されないことは、当業者にとり明
らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ユージーン、スティーブン、サドロフスキ ー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ペブルノール、ドライブ、9980 (72)発明者 ユーセフ、ジョージズ、アオード アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グランド、ビスタ、アベニュ、6394 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 BA10 BA12 DA01 EA12 EA16 EA25 EB08 EB13 EB19 EB24 EB41 EC01 EC03 ED29 EE05 FA37

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)組成物の49〜99.95重量%の界面活性剤含有非水性液相、および b)組成物の1〜50重量%の、低密度フィラー粒子および添加洗浄粒子で特
    徴づけられる懸濁固形粒状相、但し、該低密度フィラー粒子が上記液相に実質的
    に不溶性であり、かつ水で特徴づけられる洗浄液に実質的に可溶性である、 により特徴づけられる非水性液体洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 低密度フィラー粒子が、純水に不溶性である、請求項1に記載の非水性液体洗
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 低密度フィラー粒子が、純水に不溶性であり、洗浄液がα‐アミラーゼ酵素で
    更に特徴づけられる、請求項1または2に記載の非水性液体洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 添加洗浄粒子が、ペルオキシゲン漂白剤、ブリーチアクチベーター、有機洗剤
    ビルダー、無機アルカリ源およびそれらの組合せからなる群より選択される物質
    を含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 低密度フィラー粒子が、100μm未満の粒径を有している、請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 低密度フィラー粒子が、0.30g/ml未満の密度を有している、請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 添加洗浄粒子が、0.1〜1500ミクロンの粒径を有している、請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 低密度フィラー粒子が、微小球、好ましくはタンパク質微小球;多糖物質の三
    次元非水溶性親水性膨潤性架橋網状組織から構築されて、該網状組織がα‐アミ
    ラーゼ酵素により分解されうる微小球;α‐アミラーゼ酵素により分解されうる
    エピクロロヒドリン架橋デンプン微小球;およびそれらの混合物からなる群より
    選択される微小球である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤
    組成物。
  9. 【請求項9】 界面活性剤含有非水性液相が、0.6〜1.4g/ccの密度を有している、請求
    項1〜8のいずれか一項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 低密度フィラー粒子が、好ましくはペルオキシゲン漂白剤、ブリーチアクチベ
    ーター、ブリーチ触媒およびそれらの組合せからなる群より選択される、更に好
    ましくはアルカリ源、ビルダー、キラント、結合剤およびそれらの混合物からな
    る群より選択される、またはそれとは別にペルオキシゲン漂白剤、ブリーチアク
    チベーター、ブリーチ触媒およびそれらの組合せからなる群より選択されるコー
    ティング成分で実質的に被覆されており、洗剤組成物が次の量で上記の成分のう
    ち1種以上:5〜95%のアルカリ源、5〜95%のキラント、5〜95%のビ
    ルダー成分および5〜95%の結合剤を含んでなる、請求項1〜9のいずれか一
    項に記載の非水性液体洗剤組成物。
  11. 【請求項11】 (a)水およびコーティング成分を連続的に混合して、溶液を形成させ、 (b)100μm未満の原平均粒径を有する微小球を該溶液へ加えて、スラリ
    ーを形成させ、および (c)スプレードライヤーでスラリーを乾燥させる 工程により特徴づけられ、該微小球が水に不溶性である、請求項10に記載され
    た低密度被覆粒子を連続的に製造するための方法。
  12. 【請求項12】 スプレードライヤーが、150〜500℃の入口温度および80〜200℃の
    出口温度で操作される、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 顆粒成分で実質的に被覆された中空低密度フィラー粒子で特徴づけられる顆粒
    洗剤組成物であって、 該顆粒成分が、界面活性剤、ビルダー、アルカリ源、結合剤、漂白剤、ブリー
    チアクチベーター、起泡抑制剤、転染阻止剤およびそれらの混合物からなる群よ
    り選択され、好ましくは界面活性剤およびビルダーからなる群より選択される、
    顆粒洗剤組成物。
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