JPH085211Y2 - Pc板取付装置 - Google Patents

Pc板取付装置

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JPH085211Y2
JPH085211Y2 JP3813292U JP3813292U JPH085211Y2 JP H085211 Y2 JPH085211 Y2 JP H085211Y2 JP 3813292 U JP3813292 U JP 3813292U JP 3813292 U JP3813292 U JP 3813292U JP H085211 Y2 JPH085211 Y2 JP H085211Y2
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hollow member
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hole
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mounting
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JP3813292U
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JPH0620639U (ja
Inventor
昭人 多田
Original Assignee
石川ピーシー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プレキャストコンクリ
ート板(以下「PC板」と称する)を鉄骨梁に取り付け
るPC板取付装置に関する。より詳細には、地震時等に
生じる鉄骨梁の変形に対して、ロッキング追従させるよ
うにPC板を鉄骨梁に取り付け、カーテンウォールの外
壁を構成するPC板取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震時等に生じる鉄骨梁の変形や
変位に対して、カーテンウォールの外壁を構成するPC
板をロッキング追従させるようにPC板を鉄骨梁に取り
付ける装置が提案されている。例えば、次はそのような
提案のひとつである。PC板に埋め込み配置した取付金
具の水平フランジのルーズ孔に、鉄骨梁に固設した受け
金具に溶接固定された単体のボルトの上端を挿入し、ル
ーズ孔内でのボルトの移動を可能として、鉄骨梁の変形
に対するPC板のロッキング追従を可能としている。こ
の時、PC板のレベルを調節するには、取付金具の水平
フランジと受け金具との間にボルトに係合する切欠き部
を有する馬蹄型敷き座金を複数枚挿着し、この敷き座金
の枚数を加減することで行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したような従来のPC板の取付装置には、以下のよう
な問題点がある。まず、取付金具のルーズ孔に中実のボ
ルトを直に挿着してあるので、地震などの振動によって
取付金具の水平フランジや受け座金に水平荷重がかかっ
た時に、それらを介して単体のボルトに働く曲げモーメ
ントにボルトが耐えられない恐れがある。
【0004】また、PC板上下のレベルを調節するに
は、取付金具の水平フランジと受け金具との間にボルト
に係合する切欠き部を有する馬蹄型敷き座金を複数枚挿
着し、この敷き座金の枚数を加減することで行っている
が、手作業で敷き座金を一枚づつ入れ、そのつどレベル
をみなければならないため、この作業はかなり面倒であ
る。
【0005】従って、本考案の目的は、取付金具の水平
フランジや受け座金に水平荷重がかかった時に、それら
からボルトに働く曲げモーメントに十分耐えられると共
に、PC板の上下のレベル調節が容易な、PC板の取付
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のPC板取付装置は、建物の梁変形に対して
ロッキング追従するようにPC板を取り付けるPC板取
付装置において、上面に孔を有し建物の梁に固定された
受け台座と、PC板に固設され、水平部を有する取付部
材と、前記水平部に固定されると共に該水平部から下方
に突出する中空部材と、から成り、前記中空部材は前記
受け台座の孔に充分な間隙をもって嵌合され、前記水平
部と前記受け台座との間に所定の間隙が設けられている
ことを特徴としている。
【作用】
【0007】以上の構成によって、水平荷重が生じた時
に取付装置に加わる曲げモーメントに充分耐えられると
共に、PC板の上下調節が容易に行える。
【実施例】以下、図面を参照して本考案を詳細に説明す
る。尚、以下説明する実施例は本考案を例示として説明
するものであって、本考案を限定するものではないこと
は言うまでもない。また、各図面中同一部分は同一符号
で表わしてある。
【0008】図1は、本考案の実施例を示すPC板取付
装置1の分解斜視図である。取付装置1は、通常ほぼ均
一の厚さを有する鋼板等の板材から一体成形される取付
部材2、取付部材2に固定される中空部材3、中空部材
3に嵌装されるボルト4、受け台座5、固定板6から成
っている。
【0009】取付部材1は、PC板10(図2参照)に
固定される垂直部2aと垂直部2aと一体でそれにほぼ直交
する水平部2bとから成る。垂直部2aには、2つの貫通孔
2cが設けられており、この貫通孔を介してPC板10に
固定される。水平部2bには中央部分に貫通孔2dが設けら
れており、この貫通孔2dには軸方向に円形の貫通孔3aを
有する矩形の外形を有する中空部材3の一端が溶接等に
より取りつけられる。尚、中空部材3の外形は、必ずし
も矩形である必要はなく例えば円形でも良い。中空部材
3の他端にはナット7が固定されている。中空部材3の
貫通孔3aにはボルト4が挿通される。ボルト4はナット
7に螺合して、軸方向に上下できる構成となっている。
【0010】建造物の梁となる鉄筋8の上面には、断面
がコの字型の受け台座5が設けられている。受け台座5
の両端は溶接などにより鉄筋8の上面に固定されてい
る。受け台座5の鉄筋8の上面から離隔した面には貫通
孔5aが設けられている。取付部材2の水平部2bと受け台
座5との間には固定板6が介装される。固定板6の中央
付近には矩形の貫通孔6aが設けられている。この貫通孔
6aの大きさは中空部材3が挿通する際に、わずかな隙間
ができる程度とする。
【0011】次に、図2を参照して図1に示す実施例の
取付装置1がPC板10の実際の取付に用いられている
状態を説明する。取付部材2の垂直部2aは、PC板10
の成形時にPC板10内に埋設される。アンカー鉄筋1
1及びアンカーボルト12も同時に埋設されている。そ
の際垂直部2aに設けられた2つの貫通孔2cにアンカー鉄
筋11の端部とアンカーボルト12の端部とがそれぞれ
嵌装されて固定される。従って、取付部材2は、垂直部
2aを介してPC板10に確実に取付固定されることにな
る。
【0012】取付部材2の水平部2bの貫通孔2dにあらか
じめ溶接等により固定された中空部材3に嵌合したボル
ト4をナット7に螺合させた状態で、鉄筋8の上面に固
定された受け台座5の貫通孔5aに中空部材3が嵌合され
るように水平部2bと受け台座5とを接近させる。水平部
2bと受け台座5の上面とはほぼ平行となるように配置さ
れている。この際に、水平部2bと受け台座5の上面との
間には、固定板6が両者に挟まれて配置される。この
時、固定板6の貫通孔6aには中空部材3が嵌込まれる。
固定板6は、中空部材3の位置決め、すなわちPC板1
0の位置決めをした後、受け台座5の上面に溶接などで
固定される。
【0013】図1および図2から明らかなように、受け
台座5の貫通孔5aは、固定板6の貫通孔6aに比べて相対
的に大きくなっており、特に挿入される中空部材3の外
径に対してかなり大きく設定されているので、中空部材
3は貫通孔6a内で比較的自由に移動できる。しかしなが
ら、すでに述べたように中空部材3の外径と固定板6の
貫通孔5aとの間には、中空部材3が主に軸方向において
滑らかに摺動可能であるだけの最小限の隙間が画成され
るようになっている。ボルト4の先端は、鉄筋8の上面
に接触するように配置されているので、PC板10の取
付固定時の上下調節は、中空部材3に嵌装されたボルト
4をナット7に螺合させる距離を変えることで簡単にで
きる。
【0014】また、中空部材3は取付装置1にロッキン
グ運動させるのに充分な軸方向長さを有している。更
に、取付部材2の水平部2bと固定板6との間には取付装
置1のロッキング運動に影響を与えない範囲での最適な
間隙が画成されるように各部材は取り付けられる。
【0015】図2に示すように構成された取付装置1に
おいては、建物躯体に固定されているのでPC板10の
水平方向の変位は建物躯体に吸収される。また、建物の
層間変位、すなわち垂直方向の変位には、取付装置1に
よるPC板10のロッキング運動によって対応できる。
【0016】上述の実施例では、PC板10の取付固定
時の上下調節を、中空部材3に嵌装されたボルトをナッ
ト7に螺合させることで行ったが、これは必ずしもこの
通りでなくとも良い。例えば、中空部材3の内周面その
ものを螺刻し、その螺刻した内周面とボルト4とを螺合
させることで、PC板10の上下調節を行うこともでき
る。
【0017】
【考案の効果】以上説明した本考案の取付装置によれ
ば、次のような効果が得られる。
【0018】従来の中実のボルトに代わって取付装置に
水平荷重が加わった時に受ける曲げモーメントを中空部
材が受けているので、曲げモーメントに充分耐えられ
る。尚、中空部材の肉厚あるいは外径等を適切に変える
ことで、より効率的に曲げモーメントに耐えられるよう
になる。
【0019】実施例のように、中空部材にボルトを螺合
すれば、ボルトの軸方向の突出量を調節することで、P
C板の上下調節が従来に比べて簡単にできる。
【0020】全体として、従来に比べて簡単な構成で、
有効なロッキング追従ができるPC板の取付装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す取付装置の分解斜視図
である。
【図2】本考案の取付装置をPC板の取付に用いた状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 取付装置 2 取付部材 3 中空部材 4 ボルト 5 受け台座 6 固定板 7 ナット 10 PC板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の梁変形に対してロッキング追従す
    るようにPC板を取り付けるPC板取付装置において、 上面に孔を有し建物の梁に固定された受け台座と、 PC板に固設され、水平部を有する取付部材と、 前記水平部に固定されると共に該水平部から下方に突出
    する中空部材と、 から成り、前記中空部材は前記受け台座の孔に充分な間
    隙をもって嵌合され、前記水平部と前記受け台座との間
    に所定の間隙が設けられていることを特徴とするPC板
    取付装置。
  2. 【請求項2】 前記中空部材の端部にはナットが固定さ
    れており、該中空部材に嵌合されるボルトが該ナットに
    螺合していることを特徴とする請求項1に記載のPC板
    取付装置。
  3. 【請求項3】 前記中空部材の内周面は螺刻されてお
    り、該中空部材に嵌合されるボルトが該螺刻された内周
    面に螺合していることを特徴とする請求項1に記載のP
    C板取付装置。
  4. 【請求項4】 前記取付部材の水平部と前記受け台座と
    の間には、該受け台座の孔よりも小さく、前記中空部材
    が嵌合される孔を有する固定板が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のPC板取付装置。
  5. 【請求項5】 前記取付部材の水平部と前記受け台座と
    の間には、該受け台座の孔よりも小さく、前記中空部材
    が嵌合される孔を有する、PC板位置決め用の固定板が
    設けられていることを特徴とする請求項2に記載のPC
    板取付装置。
JP3813292U 1992-06-05 1992-06-05 Pc板取付装置 Expired - Lifetime JPH085211Y2 (ja)

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JPH0620639U JPH0620639U (ja) 1994-03-18
JPH085211Y2 true JPH085211Y2 (ja) 1996-02-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999051828A1 (fr) * 1998-04-07 1999-10-14 Mitsubishi Chemical Corporation Structure servant a monter un panneau sur la surface d'une paroi de l'ossature d'une construction

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WO1999051828A1 (fr) * 1998-04-07 1999-10-14 Mitsubishi Chemical Corporation Structure servant a monter un panneau sur la surface d'une paroi de l'ossature d'une construction

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