JP2007154521A - 窓枠支持装置 - Google Patents

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Hideaki Kikuchi
秀明 菊池
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Abstract

【課題】窓枠を躯体に取り付ける際の手間を軽減する。
【解決手段】建物の梁Aに基材2をブラケット7を介して取り付ける。基材2には、その上端面から下方に向かって延びる第1、第2位置決め孔2c,2eを形成する。縦枠部B1には、第1受け部材3を固定する。第1受け部材3には、上下方向に延びる第1挿入部3bを形成する。第1挿入部3bは、第1位置決め孔2cに水平方向へ移動不能に嵌合させる。縦枠部B2には、第2受け部材4を固定する。第2受け部材4には、上下方向に延びる第2挿入部4bを形成する。第2挿入部4bは、第2位置決め孔2eに前後方向へ移動不能に、かつ左右方向へ移動可能に挿入する。
【選択図】図2

Description

この発明は、窓枠を建物の躯体に取り付ける際に用いられる窓枠支持装置に関する。
従来のこの種の窓枠支持装置としては、下記特許文献1に記載のものがある。この窓枠支持装置は、躯体に固定される基材と、窓枠の上下方向に延びる縦枠部に固定される受け部材と、この受け部材に軸線を上下方向に向けて螺合された調節ねじ(当接部材)とを備えている。調節ねじの下端部は基材に突き当てられている。これにより、窓枠が躯体に上下方向へ位置調節可能に支持されている。
基材及び受け部材には、それらを前後方向に貫通するねじ挿通孔が形成されている。そして、各ねじ挿通孔に締付ねじを順次挿通するとともに、この締付ねじに螺合させたナットを締め付けることにより、受け部材が基材に前後方向へ移動不能に連結され、ひいては窓枠が躯体に前後方向へ移動不能に固定されている。
特開平10−88719号公報
上記従来の窓枠支持装置においては、基材と受け部材とを前後方向へ移動不能に連結する際には、締付ボルトを基材及び受け部材の各挿通孔に挿通するとともに、締付部材にナットを螺合させて締め付けなければならず、その作業に多くの手間を要するという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、躯体に固定される基材と、窓枠の上下方向に延びる縦枠部に固定される受け部材と、この受け部材にねじ機構を介して上下方向へ位置調節可能に設けられた当接部材とを備え、上記当接部材の下端部が上記基材に突き当てられることにより、上記受け部材が上記基材に上記当接部材を介して上下方向へ位置調節可能に支持される窓枠支持装置において、上記基材には、軸線を上下方向に向け、かつ上端が開口した位置決め孔が設けられ、上記受け部材には、上記位置決め孔にその上端開口部から挿入され、かつ前後方向へ移動不能に嵌合する挿入部が設けられていることを特徴としている。
この場合、上記挿入部が軸線を上下方向に向けて筒状に形成され、この挿入部に上記当接部材が回動可能に、かつ上下方向へ移動可能に挿通され、上記挿入部から下方に突出した上記当接部材の下端部が上記位置決め孔の底面に突き当てられていることが望ましい。
上記挿入部が上記位置決め孔に水平方向へ移動不能に嵌合させられていることが望ましい。
上記位置決め孔の内径が上記挿入部の外径より大径に設定され、上記位置決め孔の内周面と上記挿入部の外周面とのいずれか一方には、他方に接触することによって上記挿入部の水平方向への移動を阻止する突出部が形成され、上記突出部と上記他方との接触部を通って左右方向及び前後方向に延びる各軸線をそれぞれX軸、Y軸としたとき、上記挿入部の上記X軸及びY軸を中心とする回動を許容するように、上記突出部が上記他方に接触させられていることが望ましい。
上記突出部の上下方向の中間部が上下方向の両端部より上記他方に向かって突出するように、上記突出部が凸曲面によって構成されていることが望ましい。
上記位置決め孔の軸線をZ軸としたとき、上記挿入部が上記位置決め孔に上記Z軸を中心として回動不能に挿入されていてもよい。
上記窓枠の縦枠部に対して左右方向に隣接する他の窓枠の縦枠部に固定される第2受け部材と、この第2受け部材に第2ねじ機構を介して上下方向へ位置調節可能に設けられた第2当接部材とをさらに備え、上記挿入部が上記位置決め孔に回動可能に挿入され、
上記第2当接部材の下端部が上記基材に突き当てられることにより、上記第2受け部材が上記基材に上記第2当接部材を介して上下方向へ位置調節可能に支持され、上記基材には、軸線を上下方向に向け、かつ上端が開口した第2位置決め孔が設けられ、上記第2受け部材には、上記第2位置決め孔にその上端開口部から挿入される第2挿入部が設けられ、上記第2挿入部が上記第2位置決め孔に前後方向へ移動不能に、かつ左右方向へ移動可能に挿入されていることが望ましい。
上記第2挿入部が軸線を上下方向に向けて筒状に形成され、この第2挿入部に上記第2当接部材が挿通され、上記第2挿入部から下方に突出した上記第2当接部材の下端部が上記第2位置決め孔の底面に突き当てられていることが望ましい。
上記第2位置決め孔の内径が上記第2挿入部の外径より大径に設定され、上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか一方には、他方に接触することによって上記第2挿入部の前後方向への移動を阻止し、かつ左右方向への移動を許容する第2突出部が形成され、上記第2突出部と上記他方との接触箇所を通り左右方向及び前後方向に延びる各軸線をそれぞれX′軸、Y′軸としたとき、上記第2挿入部の上記X′軸及びY軸′を中心とする回動を許容するように、上記第2突出部が上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか他方に接触させられていることが望ましい。
上記第2突出部の上下方向の中間部が上下方向の両端部より上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか他方に向かって突出するように、上記第2突出部が凸曲面によって構成されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、挿入部を位置決め孔に挿入するだけで受け部材を基材に対して前後方向へ移動不能に連結することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る窓枠支持装置1が採用された建物の一部をその内側から見た図である。建物の躯体は、複数の梁Aを有している。各梁Aは、水平に配置されており、上下方向に所定の間隔をもって配置されている。梁Aの外側には、多数の窓枠Bが上下方向及び左右方向に並んで配置されている。各窓枠Bは、上下方向に延びる二つの縦枠部B1,B2と、縦枠部B1,B2の上端部間及び下端部間にそれぞれ設けられた上横枠部B3及び下横枠部B4とによって長方形に形成されている。各窓枠Bには、窓ガラスCが嵌め殺し状態で設けられている。
各窓枠Bの縦枠部B1、B2は、この発明に係る窓枠支持装置1を介して梁Aに支持されている。より詳細に述べると、左右方向に隣接する二つの窓枠B,Bの互いに隣接する縦枠部B1,B2が、一つの窓枠支持装置1によって支持されている。したがって、一つの窓枠Bの一方の縦枠部B1と他方の縦枠部B2とは、左右方向に隣接する二つの窓枠支持装置1,1によってそれぞれ支持されている。なお、図2に示すように、左右方向に隣接する二つの窓枠B,Bの互いに隣接する縦枠部B1,B2は、左右方向及び上下方向へは所定の距離だけ相対移動可能に、前後方向へは相対移動不能に組み付けられている。
窓枠支持装置1は、図2に示すように、基材2、第1受け部材(受け部材)3、第2受け部材4、第1調節ねじ(当接部材)5及び第2調節ねじ(第2当接部材)6を備えており、次のように構成されている。
すなわち、梁Aの屋外側を向く側面(窓枠Bと対向する側面)には、ブラケット7が固定されている。ブラケット7の上面には、基材2がボルト8、座金9及びナット10によって押圧固定されている。ボルト8は、基材2に形成された前後方向に延びるボルト挿通孔2aに挿通されるとともに、ブラケット7に形成された左右方向に延びるボルト挿通孔7a(図3参照)に挿通されている。これにより、基材2がブラケット7に対して、ひいては梁Aに対して前後方向(躯体の内外方向)及び左右方向へ位置調節可能になっている。そして、基材2は、位置調節後、ボルト8及びナット10を締め付けることにより、ブラケット7の上面に押圧固定されている。基材2は、ブラケット7を介在させることなく、梁Aに前後方向及び左右方向へ位置調節可能に直接固定してもよい。
基材2の上面の中央部には、突起部2bが形成されている。この突起部2bは、断面長円状をなしており、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。突起部2bの長手方向の一端部には、その上面から下方に向かって延びる第1位置決め孔(位置決め孔)2cが形成されている。この位置決め孔2cは、断面円形をなしており、その内周面には、第1突出部(突出部)2dが環状に形成されている。この第1突出部2dは、円弧面等の凸曲面によって構成されており、第1突出部2cの上下方向のほぼ中央部が、両端部より位置決め孔2cの径方向内側へ向かって突出するように形成されている。この結果、第1位置決め孔2cの内径が第1突出部2cの上下方向のほぼ中央部において最も小径になっている。
突起部2bの長手方向の他端部には、その上面から下方に向かって延びる第2位置決め孔2eが形成されている。この第2位置決め孔2eは、断面長円状をなしており、その長手方向を左右方向に向けて配置されている。第2位置決め孔2eの内面のうち、その長手方向に沿う両側面(躯体の内外方向を向く両側面)には、各側面の長手方向に沿って水平に延びる第2突出部2fが形成されている。この第2突出部2fは、円弧面、その他の凸曲面によって構成されており、上下方向の中央部が両端部より第2位置決め孔2eの内側へ向かって突出させられている。したがって、第2位置決め孔2eの両側面の間隔は、第2突出部2f、2fの上下方向のほぼ中央部において最も狭くなっている。
第1受け部材3は、主部3aを有している。この主部3aは、基材2より所定距離だけ上方に配置されており、縦枠部B1の内側を向く側部に固定されている。主部3aの内側を向く側面には、上下方向に延びる第1挿入筒部(挿入部)3bが連結板部3cを介して一体に設けられている。第1挿入筒部3bには、第1調節ねじ5が回動可能に、かつ上下方向へ移動可能に挿通されている。第1挿入筒部3bの上下方向の中間部には、切欠き部3dが形成されている。この切欠き部3dには、ナット11が上下方向へほぼ移動不能に、かつ軸線を第1挿入筒部3bの軸線と一致させた状態で挿入されている。このナット11には、第1調節ねじ5が螺合されている。ナット11は、第1調節ねじ5が螺合された状態では、第1受け部材3に対して回動不能になっている。したがって、第1調節ねじ5を正逆方向へ適宜に回動させることにより、第1調節ねじ5を第1受け部材3に対して上下方向へ位置調節することができる。なお、第1調節ねじ5は、位置調節後、ナット12を締め付けることによって第1挿入筒部3bに固定されている。
第1挿入筒部3bは、第1位置決め孔2cに挿入されている。したがって、第1挿入筒部3bから下方に突出した第1調節ねじ5の下端部も第1位置決め孔2cに挿入されており、その下端面が第1位置決め孔2cの底面に突き当たっている。これにより、縦枠部B1が梁Aに支持装置1を介して支持されている。しかも、第1調節ねじ5を上下方向へ位置調節することにより、縦枠部B1の上下方向の位置を調節することができる。
第1挿入筒部3bの外径は、第1突出部2dの上下方向のほぼ中央部における第1位置決め孔2cの内径(第1位置決め孔2cの最小内径)とほぼ同一に設定されている。したがって、第1挿入筒部3bは、第1突出部2dにほとんど隙間なく嵌合している。これにより、第1受け部材3が基材2に対して水平方向(前後方向及び左右方向)へ移動不能に連結されている。なお、第1挿入筒部3bは、第1位置決め孔2cにその軸線を中心として回動可能に挿入されているが、後述するように、第1挿入筒部3bが第1位置決め孔2cの軸線を中心として回動することはない。
上記のように、第1挿入筒部3bの外径が第1突出部2dのほぼ中央部における内径とほぼ同一に設定されている。しかも、第1突出部2dが円弧面等の凸曲面によって構成されているので、第1挿入筒部3bの外周面は、第1位置決め孔2cの内周面とは第1突出部2dの上下方向の中央部においてのみ環状に線接触する。したがって、第1位置決め孔2cの軸線をZ軸とし、このZ軸と直交し、かつ前後方向及び左右方向に延びる各軸線(第1挿入筒部3bと第1突出部2dとの接触部を通って前後方向及び左右方向に延びる各軸線)をそれぞれX軸、Y軸としたとき、第1挿入筒部3bは、X軸及びY軸を中心として所定角度だけ回動可能である。したがって、縦枠部B1もX軸及びY軸を中心として回動可能である。
第4受け部材4は、第3受け部材と左右対称に構成されており、第3受け部材3の主部3a、第1挿入筒部3b、連結板部3c及び切欠き部3dに対応する構成として主部4a、第2挿入筒部4b、連結板部4c及び切欠き部4dを有している。主部4aは、第1受け部材3が固定された縦枠部B1を有する窓枠Bと左右方向に隣接する窓枠Bの縦枠部B2に固定されている。第2挿入筒部4bには、第2調節ねじ6が回動可能に、かつ上下方向へ移動可能に挿通されている。第2調節ねじ6は、切欠き部4dに上下方向へ移動不能に、かつ回動不能に挿入されたナット13に螺合されている。したがって、第2調節ねじ6は、適宜に回動させることにより、第2受け部材4に対して上下方向へ位置調節可能である。位置調節後、第2調節ねじ6はナット14によって第2挿入筒部4bに固定される。
第2挿入筒部4bは、第2位置決め孔2eに挿入されている。したがって、第2挿入筒部4bから下方に突出した第2調節ねじ6の下端部も第2位置決め孔2eに挿入されており、その下端面が第2位置決め孔2eの底面に突き当たっている。これにより、縦枠部B2が梁Aに支持装置1を介して支持されている。しかも、第2調節ねじ6を上下方向へ位置調節することにより、縦枠部B2の上下方向の位置を調節することができる。
第2挿入筒部4bの外径は、第2突出部2f,2fの上下方向のほぼ中央部における間隔とほぼ同一に設定されている。したがって、第2挿入筒部4bが第2位置決め孔2eに対し前後方向へは移動不能に、左右方向へは移動可能になっている。この結果、縦枠部B2が梁Aに前後方向へは移動不能に、左右方向へは移動可能に連結されている。なお、第2挿入筒部4bが左右方向へ移動すると、それに伴って第2調節ねじ6が左右方向へ移動する。このとき、仮に第2調節ねじ6の下端面が第2位置決め孔2eの底面に直接接触していると、比較的大きな摺動音が発生することがある。このような不具合を未然に防止するために、第2調節ねじ6の下端部が摩擦抵抗の小さな材質からなる減摩部材15を介して第2位置決め孔2eの底面に押圧接触させられている。
上記のように、第2挿入筒部4bの外径が、第2突出部2f,2fの上下方向のほぼ中央部における間隔とほぼ同一に設定されている。しかも、第2突出部2fが円弧面等の凸曲面によって構成されているので、第2挿入筒部4bの外周面は、第2突出部f、2fとその上下方向のほぼ中央部においてのみ接触する。したがって、第2位置決め孔2cの軸線をZ′軸とし、このZ′軸と直交し、かつ第2挿入筒部4bと第2突出部2fとの接触部を通って前後方向及び左右方向に延びる各軸線をそれぞれX′軸、Y′軸としたとき、第2挿入筒部4bは、X′軸及びY′軸を中心として所定角度だけ回動可能である。したがって、縦枠部B2もX′軸及びY′軸を中心として回動可能である。
上記構成の窓枠支持装置1を用いて窓枠Bを梁Aに取り付ける場合には、梁Aに基材1をブラケット7を介して取り付けるとともに、縦枠部B1,B2に第1、第2受け部材3,4をそれぞれ取り付ける。勿論、基材1は、第1挿入筒部3bが第1位置決め孔2cに挿入可能であるように位置調節される。第1挿入筒部3bが第1位置決め孔2cに挿入可能な状態にすると、常温(例えば20°C)時には、第2挿入筒部4bが第2位置決め孔2eに対しその長手方向のほぼ中央部に挿入されるようになっている。基材1を梁Aに、第1、第2受け部材3,4を縦枠部B1,B2にそれぞれ取り付けた後、第1、第2挿入筒部3b,4bを第1、第2位置決め孔2c,2eにそれぞれ挿入する。そして、第1、第2調節ねじ5,6を第1、第2位置決め孔2c,2eの各底面にそれぞれ突き当てる。すると、窓枠Bが梁Aに支持装置1を介して支持される。また、第1、第2挿入筒部3b,4bが第1、第2位置決め孔2c,2eにそれぞれ水平方向(前後方向及び左右方向)へ移動不能に挿入されるので、窓枠Bが梁Aに水平方向へ移動不能に連結される。
このように、窓枠支持装置1によれば、第1、第2挿入筒部3b,4bを第1、第2位置決め孔2c,2eにそれぞれ挿入するだけで、窓枠Bを梁Aに水平方向へ移動不能に連結することができる。したがって、ボルト及びナットを用いて連結する従来の窓枠支持装置に比して、連結に要する手間を大幅に軽減することができる。
また、窓枠支持装置1を用いて窓枠Bを梁Aに連結した場合には、第1、第2挿入筒部3b,4bのZ軸、Z′軸を中心とする回動が実質的に阻止されているので、窓枠Bが風圧等により鉛直な軸線(Z軸、Z′軸)を中心として回動することを阻止することができる。また、第1挿入筒部3bがX軸及びY軸を中心として回動可能であり、第2挿入筒部4bがX′軸及びY′軸を中心として回動可能であるので、窓枠Bの層間変位に対応することができる。さらに、縦枠部B1は梁Aに左右方向へ移動不能に連結されているが、縦枠部B2が梁Aに左右方向へ移動可能に連結されているので、上下の横枠部B3,B4が熱膨張、収縮したときには、その量に応じた分だけ縦枠部B2が左右方向へ移動することになり、それによって横枠部B3,B4の膨張、収縮を吸収することができる。
図5は、この発明に係る窓枠支持装置1′が採用された建物の一部をその内側から見た図である。この建物においては、窓枠の縦枠部として上下方向に延びる方立Dが用いられている。方立Dは、左右方向に適宜間隔毎に配置されている。左右方向に隣接する二つの方立D,D間には、左右方向へ水平に延びる横枠部Eが上下方向に適宜の間隔毎に配置されている。そして、左右方向に隣接する二つの方立D,Dと上下に隣接する二つの横枠部E,Eとによって囲まれる長方形の枠状部によって窓枠が構成されており、この窓枠には窓ガラスCが嵌め殺し状態で設けられている。後述するように、方立Dは、梁Aに左右方向へ移動不能に連結されているが、横枠部Eの少なくとも一方の端部が方立Dに左右方向へ移動可能に連結されているので、横枠部Eが熱膨張、収縮しても問題が生じることはない。
方立Dは、梁Aに窓枠支持装置1′を介して連結支持されている。窓枠支持装置1′は、前述した支持装置1が二つの縦枠部B1,B2を梁Aに連結していたのに対し、一つの方立(縦枠部)Dだけを梁Aに連結するようになっている。それに応じて、窓枠支持装置1′の構成が窓枠支持装置1の構成と相違している。そこで、窓枠支持装置1′については、窓枠支持装置1と異なる構成についてのみ説明することとし、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
窓枠支持装置1′においては、基材2に突起部2gが形成されている。この突起部2gは、断面長方形状をなしており、その長手方向を前後方向に向けて配置されている。突起部2gには、その上端面から下方に向かって延びる位置決め孔2hが形成されている。位置決め孔2hは、突起部2gとほぼ相似な断面形状を有しており、その長手方向を突起部2gの長手方向と同一方向に向けた状態で配置されている。位置決め孔2hの内周面には、突出部2iが環状に形成されている。この突出部2iは、円弧面等の凸曲面によって構成されており、突出部2iの上下方向のほぼ中央部が両端部より位置決め孔2hの径方向内側に突出させられている。その結果、位置決め孔2hの大きさ(内径)が、突出部2iの上下方向のほぼ中央部において最も小さくなっている。
また、この支持装置1′においては、第1受け部材3に代えて受け部材3′が用いられている。この受け部材3′は、第1挿入部3bに代わる挿入部3eを有している。挿入部3eは、突出部2iの上下方向の中央部(位置決め孔2hの最も小さい部分)における断面形状とほぼ同一の断面形状を有している。したがって、挿入部3eは、位置決め孔2hに水平方向へ移動不能に嵌合されている。これにより、受け部材3′が基材2に水平方向へ移動不能に連結され、ひいては方立Dが梁Aに水平方向へ移動不能に連結されている。しかも、位置決め孔2hが断面長方形状なしているから、つまり非円径であるから、挿入部3eは、その軸線(Z軸)を中心として回動することが阻止されている。また、挿入部3eの外周面が位置決め孔2hの内周面に対し突出部2iの中央部において環状に線接触するので、挿入部3eは、その軸線と直交するX軸及びY軸を中心として回動可能である。よって、層間変位に対応することができる。
図9は、この発明に係る窓枠支持装置における位置決め孔2c及び挿入部3bの変形例を示す。位置決め孔2cは、突出部が形成されておらず、一様な断面形状を有している。一方、挿入部3bの外周面には、その周方向に沿って環状に延びる突出部3eが形成されている。この突出部3eは、円弧面等の凸曲面によって構成されており、その上下方向の中央部が両端部より外側に突出させられている。その結果、挿入部3bの外径は、突出部3eのほぼ中央部において最大になっている。しかも、挿入部3bは、突出部3eの最大外径部において位置決め孔2cの内周面と環状に線接触する。これにより、挿入部3bがX軸及びY軸を中心として回動可能になっている。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記最初の実施の形態においては、調節ねじ5,6を挿入筒部3b、4bに挿通することにより、調節ねじ5,6を挿入筒部3b,4bと共に位置決め孔2c,2eに挿入しているが、調節ねじ5,6を受け部材3,4の挿入筒部3b、4b以外の部分に設け、挿入筒部3b、4bだけを位置決め孔2c,3eに挿入する一方、調節ねじ5,6を位置決め孔2c,2eの底面以外の箇所に突き当てるようにしてもよい。これは、2番目及び3番目の実施の形態においても同様である。
また、挿入筒部3b,4bから下方に突出した調節ねじ5,6の下端部だけを位置決め孔2c,2eに挿入し、調節ねじ5,6を挿入部として兼用してもよい。その場合には、調節ねじが挿通された挿入筒部3b,4bは、この発明に係る挿入部ではなくなり、調節ねじ5,6を上下方向へ位置調節可能に支持する支持部として機能するだけである。
この発明に係る窓枠支持装置が採用された建物の一部をその室内側から見た図である。 図1に示す建物に採用された窓枠支持装置を示す分解斜視図である。 図2のP−P線に沿う断面図である。 図2のQ−Q線に沿う断面図である。 この発明に係る窓枠支持装置が採用された他の建物の一部をその室内側から見た図である。 図5に示す建物に採用された窓枠支持装置を示す分解斜視図である。 図6のP−P線に沿う断面図である。 図6のQ−Q線に沿う断面図である。 この発明に係る窓枠支持装置の位置決め孔及び挿入部の変形例を示す図4と同様の断面図である。
符号の説明
A 梁(躯体)
B 窓枠
B1 縦枠部
B2 縦枠部
D 方立(縦枠部)
1 窓枠支持装置
1′ 窓枠支持装置
2 基材
2c 第1位置決め孔(位置決め孔)
2d 第1突出部(突出部)
2e 第2位置決め孔
2f 第2突出部
2h 位置決め孔
2i 突出部
3 第1受け部材(受け部材)
3b 第1挿入筒部(挿入部)
3e 挿入部
3f 突出部
4 第2受け部材
4b 第2挿入筒部(第2挿入部)
5 第1調節ねじ(当接部材)
6 第2調節ねじ(第2当接部材)

Claims (10)

  1. 躯体に固定される基材と、窓枠の上下方向に延びる縦枠部に固定される受け部材と、この受け部材にねじ機構を介して上下方向へ位置調節可能に設けられた当接部材とを備え、上記当接部材の下端部が上記基材に突き当てられることにより、上記受け部材が上記基材に上記当接部材を介して上下方向へ位置調節可能に支持される窓枠支持装置において、
    上記基材には、軸線を上下方向に向け、かつ上端が開口した位置決め孔が設けられ、
    上記受け部材には、上記位置決め孔にその上端開口部から挿入され、かつ前後方向へ移動不能に嵌合する挿入部が設けられていることを特徴とする窓枠支持装置。
  2. 上記挿入部が軸線を上下方向に向けて筒状に形成され、この挿入部に上記当接部材が回動可能に、かつ上下方向へ移動可能に挿通され、上記挿入部から下方に突出した上記当接部材の下端部が上記位置決め孔の底面に突き当てられていることを特徴とする請求項1に記載の窓枠支持装置。
  3. 上記挿入部が上記位置決め孔に水平方向へ移動不能に嵌合させられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓枠支持装置。
  4. 上記位置決め孔の内径が上記挿入部の外径より大径に設定され、
    上記位置決め孔の内周面と上記挿入部の外周面とのいずれか一方には、他方に接触することによって上記挿入部の水平方向への移動を阻止する突出部が形成され、
    上記突出部と上記他方との接触部を通って左右方向及び前後方向に延びる各軸線をそれぞれX軸、Y軸としたとき、上記挿入部の上記X軸及びY軸を中心とする回動を許容するように、上記突出部が上記他方に接触させられていることを特徴とする請求項3に記載の窓枠支持装置。
  5. 上記突出部の上下方向の中間部が上下方向の両端部より上記他方に向かって突出するように、上記突出部が凸曲面によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の窓枠支持装置。
  6. 上記位置決め孔の軸線をZ軸としたとき、上記挿入部が上記位置決め孔に上記Z軸を中心として回動不能に挿入されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窓枠支持装置。
  7. 上記窓枠の縦枠部に対して左右方向に隣接する他の窓枠の縦枠部に固定される第2受け部材と、この第2受け部材に第2ねじ機構を介して上下方向へ位置調節可能に設けられた第2当接部材とをさらに備え、
    上記挿入部が上記位置決め孔に回動可能に挿入され、
    上記第2当接部材の下端部が上記基材に突き当てられることにより、上記第2受け部材が上記基材に上記第2当接部材を介して上下方向へ位置調節可能に支持され、
    上記基材には、軸線を上下方向に向け、かつ上端が開口した第2位置決め孔が設けられ、
    上記第2受け部材には、上記第2位置決め孔にその上端開口部から挿入される第2挿入部が設けられ、
    上記第2挿入部が上記第2位置決め孔に前後方向へ移動不能に、かつ左右方向へ移動可能に挿入されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窓枠支持装置。
  8. 上記第2挿入部が軸線を上下方向に向けて筒状に形成され、この第2挿入部に上記第2当接部材が挿通され、上記第2挿入部から下方に突出した上記第2当接部材の下端部が上記第2位置決め孔の底面に突き当てられていることを特徴とする請求項7に記載の窓枠支持装置。
  9. 上記第2位置決め孔の内径が上記第2挿入部の外径より大径に設定され、
    上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか一方には、他方に接触することによって上記第2挿入部の前後方向への移動を阻止し、かつ左右方向への移動を許容する第2突出部が形成され、
    上記第2突出部と上記他方との接触箇所を通り左右方向及び前後方向に延びる各軸線をそれぞれX′軸、Y′軸としたとき、上記第2挿入部の上記X′軸及びY軸′を中心とする回動を許容するように、上記第2突出部が上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか他方に接触させられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の窓枠支持装置。
  10. 上記第2突出部の上下方向の中間部が上下方向の両端部より上記第2位置決め孔の内周面と上記第2挿入部の外周面とのいずれか他方に向かって突出するように、上記第2突出部が凸曲面によって構成されていることを特徴とする請求項9記載の窓枠支持装置。
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