JPH0851359A - デジタル位相比較器 - Google Patents

デジタル位相比較器

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Publication number
JPH0851359A
JPH0851359A JP6185956A JP18595694A JPH0851359A JP H0851359 A JPH0851359 A JP H0851359A JP 6185956 A JP6185956 A JP 6185956A JP 18595694 A JP18595694 A JP 18595694A JP H0851359 A JPH0851359 A JP H0851359A
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JP
Japan
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signal
clock
digital
phase
duty
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Application number
JP6185956A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takechi
秀明 武知
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構成が簡単であり、クロック成分に欠落の存
在するビット列の位相と基準クロックの位相を正しく比
較でき、位相比較特性が鋸波型特性であり、位相検出出
力が入力信号のデューティに依存しない。 【構成】 RS型フリップフロップ102は、クロック
の欠落があるデジタル信号105と、基準デジタルクロ
ック信号106との位相比較を行い、両信号の位相差に
対応するデューティを有する検出信号108を生成す
る。D型フリップフロップ103は、基準デジタルクロ
ック106の1周期毎に検出信号108を監視し、クロ
ック欠落によりRS型フリップフロップ102のリセッ
ト動作が欠落したとき、1クロック幅の補正信号107
を発生する。クロックの欠落が生じたとき、参照信号1
09のデューティは、検出信号108のデューティの変
化から1クロック分遅れて同じ量だけ変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相比較器に関し、よ
り特定的には、クロック成分を含むデジタル信号と時間
基準となるデジタルクロック信号との位相比較を行う位
相比較器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、位相比較器は、PLL
(フェーズ・ロックド・ループ)を構成する上で不可欠
な要素である。従来の位相比較器を用いたPLLの構成
例を図5に示す。
【0003】図5において、本PLLでは、リセット・
セット型フリップフロップ(以下、RS−FFと記述す
る)403を、2つのデジタル信号の位相差を比較する
デジタル位相比較器として用いている。RS−FF40
3には、そのリセット入力端に基準発振器401からの
信号が入力され、そのセット入力端に電圧制御発振器4
02からの信号が入力されている。なお、RS−FF4
03には、入力データのローレベルからハイレベルへの
変化点(すなわち立ち上がりエッジ)で動作する立ち上
がりエッジトリガ型RS−FFを用いている。
【0004】上記RS−FF403の入出力波形を図6
に、その入出力特性を図7に示す。これら図6および図
7に示すように、RS−FF403の出力信号のデュー
ティτは、入力する2信号の位相差に対応して変化し、
位相差2πの周期で繰り返す鋸波型の特性を示す。PL
Lの設計に際しては、この様な鋸波型の比較特性を持つ
位相比較器は設計の容易さとPLL特性の良さに於いて
優れていることが知られている(例えば、畑雅恭、古川
計介著、産報出版“PLL−ICの使い方”参照)。
【0005】RS−FF403は、その出力Qがチャー
ジポンプ404のDOWN入力端に入力され、その反転
出力/Qがチャージポンプ404のUP入力端に入力さ
れる。チャージポンプ404は、各々UP/DOWN入
力端がハイレベルの間、出力電圧の昇圧/降圧動作を行
う。チャージポンプ404の出力は、ローパスフィルタ
405を通して、電圧制御発振器402にフィードバッ
クされる。なお、フィードバックの方向は、RS−FF
403の両出力のデューティ差を小さくする方向に設定
されている。このフィードバック動作の結果、RS−F
F403の両出力のデューティ差は0へと収束し、その
ため両出力のデューティーはそれぞれ50%となる。R
S−FF403の出力デューティが50%となるのは、
図7から分かるように、入力が互いにπの位相差のとき
であり、結果として電圧制御発振器402は基準発振器
401に位相差πを持った状態で位相同期する。
【0006】ところで、PLLの重要な用途の1つとし
て、クロック成分の多重されたデジタルデータ列から、
当該クロック成分を分離再生する用途がある。この場
合、取り扱われるデジタルデータ列にクロック成分が常
に決まった周期で多重されているとは限らず、一般に欠
落が存在する。例えば、NRZ符号化されたデータにお
いては、0と1のレベルが交番する場合ならばレベルの
変化点は完全に周期的となり、これをクロック成分とし
て扱うことができるが、不規則に0または1が連続する
パターンを含む場合は、レベルの変化点は完全に周期的
とはならず、クロック成分に欠落が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すようなRS
−FF403による位相比較器を用いたPLLでは、基
準発振器401に代えてクロック欠落が存在するデジタ
ルデータ列を入力した場合、クロック成分の欠落により
リセット入力が欠落し、実際の位相差に関わらず出力デ
ューティが100%となり、正常な位相比較が行えなく
なる。そのため、クロックを再生する用途には適さな
い。
【0008】そこで、クロック成分に欠落が存在するデ
ジタルデータ列に対しても、位相同期を行い、完全なク
ロックを再生し得るPLL技術が強く要望され、従来か
ら多くの発明がなされている。
【0009】上記のように、クロック成分に欠落が存在
するデジタルデータ列に対しても、完全なクロックを再
生し得るPLLとしては、D型フリップフロップ(以
下、D−FFと記述する)または排他的論理和(EX−
OR)を位相比較器として用いたPLLがある。
【0010】しかしながら、D−FFを用いた位相比較
器は、位相比較特性として位相差0を中心とし、その前
後で1または0となる階段状の特性を持っているため、
このような位相比較器をPLLに適用した場合は、特性
の良いPLLを設計することが困難である。
【0011】また、EX−ORを用いた位相比較器にお
いては、上記のような欠点はないが、出力信号が入力デ
ジタル信号のデューティへの依存性を持っているため、
予め入力するデジタル信号を処理してデューティを制御
しなければならないという欠点を有している。さらに、
NRZ符号化されたデータのように、論理レベルが1ま
たは0に偏ることのあるデータ列を入力データ列とする
する場合は、EX−ORに入力する前に当該データ列の
論理レベルの偏りを均等化する処理を行わなければなら
ないという欠点も有している。
【0012】それゆえに、本発明の目的は、クロック欠
落が存在しても常に正しい位相比較が行え、かつ鋸波型
の位相検出特性を持ち、しかも位相検出出力が入力する
デジタル信号のデューティに依存しない位相比較器を提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
クロック成分を含むデジタル信号と時間基準となるデジ
タルクロック信号との位相比較を行う位相比較器であっ
て、デジタル信号およびデジタルクロック信号を入力
し、当該デジタル信号と当該デジタルクロック信号との
位相差に対応したデューティを有する検出信号を出力す
るRS型フリップフロップ、検出信号およびデジタルク
ロック信号を入力し、当該検出信号を当該デジタルクロ
ック周期毎に監視することにより、デジタル信号にクロ
ック欠落部分が発生したときに、当該クロック欠落部分
に対応するクロック幅の補正信号を出力するD型フリッ
プフロップ、および補正信号に応答してデジタルクロッ
ク信号をゲート制御することにより、当該補正信号が与
えられていない期間中は当該デジタルクロック信号をそ
のまま参照信号として出力し、当該補正信号が与えらて
いる期間中は当該デジタルクロック信号のレベルをクロ
ック欠落部分における検出信号のレベルに固定化した信
号を参照信号として出力するゲート回路を備えている。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、検出信号の直流成分と、参照信号の直流成分と
の差を演算する演算手段をさらに備えている。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項1または2
の発明において、RS型フリップフロップに入力される
デジタルクロック信号のデューティを調整するためのデ
ューティ調整手段をさらに備えている。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1または2
の発明において、RS型フリップフロップに入力される
デジタルクロック信号は、そのデューティが50%に選
ばれていることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のデジタル位相比較器においては、デジ
タル信号にクロック欠落が存在しないときは、RS型フ
リップフロップは、従来のRSフリップフロップ型位相
比較器と同様の位相比較結果を検出信号として出力し、
ゲート回路から得られる参照信号は、デジタルクロック
信号そのものである。そのため、参照信号を基準とし、
検出信号と比較することで位相差に対応した出力が得ら
れる。比較方法は、例えば請求項2の発明のように、検
出信号と参照信号との直流成分の差を演算することによ
り行なう。
【0018】一方、デジタル信号においてクロック成分
が欠落したときは、検出信号は、当該クロック欠落部分
に対応する所定クロックの間、所定の論理レベルとな
り、参照信号は当該所定クロックの間、検出信号と同じ
レベルに固定化される。この所定クロックの間は、検出
信号、参照信号ともに同じレベルとなるので、位相比較
結果には影響を与えない。すなわち、本発明のデジタル
位相比較器は、クロック欠落が存在するビット列をデジ
タル信号入力に用いても、エッジの存在する場合のみ正
しい位相比較を行い、存在しない場合は位相比較を停止
することとなる。従って、クロック成分に欠落の存在す
るデジタル信号に対しても正しく位相比較を行い、出力
はRS型フリップフロップの特性に基づいて決まる鋸波
型の位相検出特性を持ち、さらにエッジの位相を検出す
るため出力は入力デジタル信号のデューティに無依存と
なる。
【0019】なお、参照信号のデューティはデジタルク
ロック信号のデューティにのみ依存している。そこで、
請求項3の発明のように、デューティ調整器によって、
位相比較器に供給するデジタルクロック信号のデューテ
ィを変えることにより、参照信号のデューティを変える
ことができる。参照信号は、位相比較結果を得る際の基
準であるので、参照信号のデューティを変えることによ
り、位相比較の基準となる位相差を任意に変えることが
できる。
【0020】逆に、請求項4の発明のように、デジタル
クロック信号のデューティを50%に固定化すれば、デ
ジタル信号とデジタルクロック信号を互いにπの位相差
で位相同期させることができる。
【0021】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係る
デジタル位相比較器の構成を示すブロック図である。図
1において、当該位相比較器101は、RS−FF10
2と、D−FF103と、ORゲート104とを備えて
いる。RS−FF102は、そのリセット入力端にデジ
タル信号105が入力され、そのセット入力端にデジタ
ルクロック信号106が入力される。D−FF103
は、そのデータ端子にRS−FF102の出力信号すな
わち検出信号108が入力され、そのクロック端子にデ
ジタルクロック信号106が入力される。ORゲート1
04は、その一方入力端にD−FF103の出力信号す
なわち補正信号107が入力され、その他方入力端にデ
ジタルクロック信号106が入力される。ORゲート1
04の出力信号は、参照信号109として出力される。
なお、RS−FF102は、セット入力が立ち上がりエ
ッジトリガ、リセット入力が立ち上がり/立ち下がり両
エッジトリガであるとする。また、D−FF103は、
クロック入力が立ち上がりエッジトリガであるとする。
【0022】図2は、図1に示す位相比較器における主
要信号のタイミングチャートである。なお、デジタル信
号105は、NRZ符号化されたデータ列であり、これ
からクロック成分を分離再生するものとする。以下、こ
の図2を参照して、図1に示す位相比較器の動作を説明
する。
【0023】始めに、デジタル信号105にクロック欠
落が存在しない期間αでは、RS−FF102は、従来
のRS−FF型位相比較器と同様に、デジタル信号10
5の両エッジとデジタルクロック信号106の立ち上が
りエッジの位相差に応じたデューティの検出信号108
を発生する。このとき、D−FF103のサンプリング
時(デジタルクロック信号106の立ち上がりエッジ)
において、RS−FF102の出力は必ずリセット状態
であり、補正信号107はローレベルとなる。なぜなら
ば、検出信号108は、デジタルクロック信号106の
立ち上がりエッジでセットされてハイレベルとなるが、
RS−FF102の応答遅延により、当該検出信号10
8の立ち上がりは、必ずデジタルクロック信号106の
立ち上がりよりも少し遅れるからである。従って、OR
ゲート104からは、参照信号109として、デジタル
クロック信号106そのものが出力される。
【0024】次に、デジタル信号105に1エッジ分の
クロック欠落が存在する期間βでは、検出信号108
は、位相差に関係なく1クロックの間ハイレベルとな
る。D−FF103は、γの時点でこれをサンプリング
する。その結果、補正信号107は、期間βから1クロ
ック遅れた期間δの1クロック間だけハイレベルとな
る。従って、参照信号109もδ期間の間だけハイレベ
ルに固定される。このため、クロック欠落により検出信
号108のデューティが大きくなったと同じ量だけ、参
照信号109のデューティも大きくなる。
【0025】上記のようにして得られた検出信号108
および参照信号109は、そのままチャージポンプに入
力するか、または各々の直流成分を比較するか、または
検出信号108を1クロック遅らせて参照信号109と
比較するか等の処理を行うことにより、容易に位相検出
信号として用いることができる。
【0026】(第2の実施例)図3は、本発明の第2の
実施例に係るデジタル位相比較器を用いたPLLの構成
を示すブロック図である。図3において、位相比較器2
01は、第1の実施例の位相比較器101(図1参照)
におけるRS−FF102、D−FF103、ORゲー
ト104に加えて、デューティ調整器205が付加され
ている。当該デューティ調整器205は、RS−FF1
02のセット入力端の前段に設けられている。RS−F
F102から出力される検出信号207は、チャージポ
ンプ202のDOWN入力端に与えられる。ORゲート
104から出力される参照信号206は、チャージポン
プ202のUP入力端に与えられる。チャージポンプ2
02の出力は、ローパスフィルタ203を介して、電圧
制御発振器204に入力される。電圧制御発振器204
の出力は、デューティ調整器205に与えられる。な
お、位相同期すべきデジタル信号208は、RS−FF
102のリセット入力端に入力されるものとする。
【0027】なお、好ましくは、電圧制御発振器204
の発振周波数を分離すべきクロック信号の周波数の整数
倍に選び、当該電圧制御発振器204の発振出力をデュ
ーティ調整器205で分周することにより、RS−FF
102のセット入力のデューティを変化させるように構
成される。
【0028】次に、上記第2の実施例の動作を説明す
る。まず、デジタル信号208のクロック成分に欠落が
存在しない期間は、第1の実施例と同様に、参照信号2
06として、クロック信号そのものが得られる。また、
検出信号207としては、鋸波特性の位相比較出力が得
られる。これら参照信号206および検出信号207を
チャージポンプ202に入力し、従来例のPLLと同様
に、チャージポンプ202の両入力のデューティを等し
くする方向へのフィードバック制御が行われる。その結
果、従来例のPLLと同様に、位相同期が行なわれる。
なお、デューティ調整器205によりRS−FF102
のセット入力のデューティを調整することにより、同期
状態での位相差(デジタル信号208に重畳されたクロ
ック成分と電圧制御発振器204の出力信号との位相
差)を調整することができる。
【0029】次に、デジタル信号208のクロック成分
に欠落が存在したときは、検出信号207には位相差と
関係なくハイレベルが出力され、1クロック遅れて参照
信号202にも同じ期間だけハイレベルが出力される。
このため、チャージポンプ202のUP入力とDOWN
入力とのデューティ変化は等しく、ある程度の期間をロ
ーパスフィルタ203で積分した後の出力に変化は無
い。その結果、電圧制御発振器204の発振周波数およ
び位相は不変に保たれる。
【0030】上記のようにしてクロック成分の欠落に関
わらず、電圧制御発振器204の出力信号の位相をデジ
タル信号208の位相に正確に同期させることができ
る。
【0031】なお、上記第1および第2の実施例では、
フリップフロップの出力は正論理のみを用いているが、
必要に応じて負論理を用いても同様な機能を有する位相
比較器を構成できることは言うまでもない。負論理を用
いることにより、位相比較器で用いているORゲートを
ANDゲートに変換することや、入力極性の異なるチャ
ージポンプと適応させることなどが可能である。
【0032】(第3の実施例)図4は、本発明の第3の
実施例に係るデジタル位相比較器を用いたデータ識別器
の構成を示すブロック図である。図4において、位相比
較器301を用いてPLLを構成し、これによりデジタ
ル信号306に多重されているクロック成分を抽出す
る。この抽出されたクロック成分に基づいて、識別器3
07(D−FF等で構成されている)でデジタル信号3
06を正しいタイミングで識別することにより、データ
識別器が構成される。
【0033】位相比較器301は、第1の実施例で示し
た位相比較器101の構成に、ローパスフィルタ30
2、オペアンプ303を加えて構成されている。第1の
実施例と同様の動作を経て生成された参照信号308お
よび検出信号309は、各々ローパスフィルタ302に
より、それぞれの直流成分が抽出される。これら直流成
分は、各々の信号のデューティに比例するため、これを
オペアンプ303で比較して、差出力を出力することに
より、両入力信号の位相差に比例した比較信号310が
得られる。当該比較信号310を、従来例のPLLと同
様に、デューティ差を縮小させる方向にフィードバック
することにより、クロック欠落に関わらず、電圧制御発
振器305の発振位相をデジタル信号306の位相に正
しく同期させることができる。
【0034】さらに、上記第3の実施例では、電圧制御
発振器305として、出力のデューティが50%である
ものを使用している。この場合、位相同期時の電圧制御
発振器305の出力信号とデジタル信号306の位相差
は、πとなる。従って、電圧制御発振器305からの信
号をクロックとして、識別器307でデジタル信号30
6の識別(データの取り込み)を行うことにより、最適
の位相でデータの識別を行うことができる。
【0035】(上記各実施例のまとめ)以上説明した各
実施例の原理を改めて説明すると、RS−FF102
は、従来のRS−FF型位相比較器と同様の動作を行
い、デジタル信号とデジタルクロック信号との位相差に
応じたデューティの検出信号を発生する。この検出信号
が、本発明のデジタル位相比較器の第1の出力となる。
【0036】入力デジタル信号にクロックの欠落が生じ
た場合、これをRS−FF102の出力をデジタルクロ
ック周期毎に監視しているD−FF103が検出し、当
該クロック欠落部分に対応するクロック幅の補正信号を
発生する。そして、ゲート回路により、補正信号とデジ
タルクロック信号とのORまたはANDを取ることで、
参照信号を生成する。この参照信号が本発明のデジタル
位相比較器の第2の出力となる。
【0037】上記第1および第2の出力を、参照信号の
デューティを基準とし、検出信号のデューティの比較を
行なうことで、PLLでフィードバックに用いるための
位相比較信号を容易に得ることが出来る。比較方法は、
例えば第3の実施例(図4参照)に示すように、第1お
よび第2の出力の直流成分を比較することにより行な
う。
【0038】ここで、デジタル信号にクロック欠落が存
在しないときは、RS−FF102は、従来のRS−F
F型位相比較器と同様の位相比較結果を検出信号として
出力し、参照信号はデジタルクロック信号そのものであ
る。従って、参照信号を基準とし、検出信号と比較する
ことで位相差に対応した出力が得られる。さらに、本発
明では、RS−FFを位相比較に用いているため、位相
比較特性は鋸波型となり、良好な位相比較結果が得られ
る。
【0039】一方、クロック成分が欠落したときは、検
出信号は、当該クロック欠落部分に対応する所定クロッ
クの間、所定のレベルとなり、参照信号は当該所定クロ
ックの間、検出信号と同じレベルに固定化される。ここ
で、所定のレベルとは、デジタル信号がRS−FF10
2のセット入力へ入力される構成では0レベル、リセッ
ト入力へ入力される構成では1レベルである。この所定
クロックの間は、検出信号、参照信号ともに同じレベル
となるので位相比較結果には影響を与えない。その結
果、クロック欠落が存在するビット列をデジタル信号入
力に用いても、エッジの存在する場合のみ正しい位相比
較を行い、存在しない場合は位相比較を停止することと
なる。
【0040】上記のような作用により、本発明のデジタ
ル位相比較器では、クロック成分に欠落の存在するデジ
タル信号に対しても正しく位相比較を行い、出力はRS
−FF102の特性に基づいて決まる鋸波型の位相検出
特性を持ち、さらにエッジの位相を検出するため出力は
入力デジタル信号のデューティに無依存となる。
【0041】なお、参照信号のデューティはデジタルク
ロック信号のデューティにのみ依存している。そこで、
第2の実施例(図3参照)のように、位相比較器に供給
するデジタルクロック信号のデューティを変えることに
より、参照信号のデューティを変えることができる。参
照信号は、位相比較結果を得る際の基準であるので、参
照信号のデューティを変えることにより、位相比較の基
準となる位相差を任意に変えることができる。逆に、第
3の実施例(図4参照)のように、デジタルクロック信
号のデューティを50%に固定化すれば、デジタル信号
とデジタルクロック信号を互いにπの位相差で位相同期
させることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、構成が簡単で
あり、クロック欠落の存在するビット列の位相と基準ク
ロックの位相を正しく比較でき、位相比較特性はPLL
構成に適した鋸波型特性であり、位相検出出力は入力信
号のデューティに依存しない等、種々の優れた特徴を持
つデジタル位相比較器が得られる。そのため、特性のよ
いクロック再生用PLLを容易に構成でき、またIC化
にも適する。
【0043】請求項3の発明によれば、デューティ調整
器によって、位相比較器に供給するデジタルクロック信
号のデューティを変えるようにしているので、参照信号
のデューティを自由に変えることができる。参照信号
は、位相比較結果を得る際の基準であるので、参照信号
のデューティを変えることにより、位相比較の基準とな
る位相差を任意に変えることが可能となる。
【0044】請求項4の発明によれば、デジタルクロッ
ク信号のデューティを50%に固定化するようにしてい
るので、デジタル信号とデジタルクロック信号を互いに
πの位相差で位相同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るデジタル位相比較
器の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例に係るデジタル位相比較器の要部
の信号を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例に係るデジタル位相比較
器を用いたPLLの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3のデジタル位相比較器を用いたデ
ータ識別器の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のPLLの構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図6】図5に示すRS−FFの入出力信号のタイミン
グチャートである。
【図7】RS−FFの入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
101,201,301…位相比較器 102…RS型フリップフロップ 103…D型フリップフロップ 104…ORゲート 202…チャージポンプ 203,304…ローパスフィルタ 204,305…電圧制御発振器 205デューティ調整器 302…ローパスフィルタ 303…オペアンプ 307…識別器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック成分を含むデジタル信号と時間
    基準となるデジタルクロック信号との位相比較を行う位
    相比較器であって、 前記デジタル信号および前記デジタルクロック信号を入
    力し、当該デジタル信号と当該デジタルクロック信号と
    の位相差に対応したデューティを有する検出信号を出力
    するRS型フリップフロップ、 前記検出信号および前記デジタルクロック信号を入力
    し、当該検出信号を当該デジタルクロック周期毎に監視
    することにより、前記デジタル信号にクロック欠落部分
    が発生したときに、当該クロック欠落部分に対応するク
    ロック幅の補正信号を出力するD型フリップフロップ、
    および前記補正信号に応答して前記デジタルクロック信
    号をゲート制御することにより、当該補正信号が与えら
    れていない期間中は当該デジタルクロック信号をそのま
    ま参照信号として出力し、当該補正信号が与えらている
    期間中は当該デジタルクロック信号のレベルを前記クロ
    ック欠落部分における前記検出信号のレベルに固定化し
    た信号を参照信号として出力するゲート回路を備える、
    デジタル位相比較器。
  2. 【請求項2】 前記検出信号の直流成分と、前記参照信
    号の直流成分との差を演算する演算手段をさらに備え
    る、請求項1に記載の位相比較器。
  3. 【請求項3】 前記RS型フリップフロップに入力され
    る前記デジタルクロック信号のデューティを調整するた
    めのデューティ調整手段をさらに備える、請求項1また
    は2に記載のデジタル位相比較器。
  4. 【請求項4】 前記RS型フリップフロップに入力され
    る前記デジタルクロック信号は、そのデューティが50
    %に選ばれていることを特徴とする、請求項1または2
    に記載のデジタル位相比較器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100357006B1 (ko) * 1998-02-10 2002-10-18 산요 덴키 가부시키가이샤 위상 비교기
JP2010081627A (ja) * 2009-11-09 2010-04-08 Fujitsu Ltd 遅延ロックループ回路
JP2011505763A (ja) * 2007-11-29 2011-02-24 クゥアルコム・インコーポレイテッド 小数部の入出力位相に基づいたデジタル位相同期ループ動作

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