JPH08511648A - 射出成形ハウジングを備えた１極式又は多極式プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フッ素化エチレンポリマーから成る絶縁物又は外被を備えた絶縁導体又は被覆電線を、熱可塑性プラスチックから射出成形によって製造されたハウジング内へ水密に導入するために、導体絶縁物もしくは外被は熱可塑性プラスチックから成る被覆を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 射出成形ハウジングを備えた１極式又は多極式プラグ 本発明は、ハウジングが接触素子とこの接触素子に接続された絶縁電気導体と を含む１極式又は多極式プラグの構造に関する。この種のプラグは例えば自動車 のブレーキ被覆のライニング厚みを監視するための監視器具に使用され、そして 他端部に本来の摩耗センサが配置されている１心形又は多心形電線の一端部に設 けられている。このような監視器具を製造する際には、先ず、導体の一端部にセ ンサ素子が取付けられ、導体は他端部に接触素子を備える。次に、センサ素子は プラスチックハウジングと共に押出成形され、同じく接触素子を備えた端部に、 一般に熱可塑性プラスチックから構成されるプラグハウジングが射出成形される （ドイツ連邦共和国特許出願公告第２５３５２６５号公報及びドイツ連邦共和国 特許出願公開第３９０４６７３号公報参照）。 この種の監視器具においてブレーキ領域に現れる温度を考慮するために、電気 導体のための絶縁物としては一般に耐熱性プラスチック、例えばポリテトラフル オロエチレン（ＰＴＦＥ）が使用される（ドイツ連邦共和国特許第３３２４８６ ５号公報参照）。しかしながら、このプラスチック及び類似のフッ素化エチレン ポリマーの有極性特性のために、プラグ側ハウジングを導体絶縁物上に防湿固定 することは困難である。 フッ素化エチレンポリマーから成る絶縁物を備えた電気導体もしくは同様にフ ッ素化エチレンポリマーから成る外被を備えた被覆電線と、プラグ側端部に射出 成形された熱可塑性プラスチック製ハウジングとの間の防湿結合を水密に形成す るために、本発明によれば、導体の絶縁物上もしくは外被上に熱可塑性プラスチ ックから成る外側被覆を設けることが提案される。このような措置を講ずること によって、プラグハウジングの熱可塑性プラスチック材料は射出成形工程中に被 覆の同様な熱可塑性材料と物質結合を形成し得ることが保証される。ここで述べ た問題は少なくとも約１２０℃の使用温度にさらされる耐熱性プラスチックから 成る導体絶縁物又は電線外被において特に生ずるので、プラグのハウジング用と してポリブチレンテレフタレート又はポリアミドをベースとするプラスチックが 特に考慮され、一方絶縁物もしくは外被の被覆はポリエステルをベースとする熱 可塑性エラストマー又は軟質にく調整されたポリプロピレンから構成することが できる。この種のプラスチックは市販されている。 本発明の一実施例は図１に側面図が、図２に正面図が、そして図３に断面図が 示されている。 図１はハウジング２が２つの絶縁導体１の周りに射出成形されているプラグを 示す。 図２によれば、この絶縁導体の端部にピン状接触素子３が配置されている。 図３によれば、絶縁導体１は相互間隔を持ってプラグハウジング２内へ導入さ れており、プラグを製造する際に射出成形型内へ注入された材料によって囲繞さ れる。 プラグハウジングのための材料としてはこの場合ポリアミドをベースとする混 合物が使用される。導入された絶縁導体１はフッ素化エチレンポリマーから成る 絶縁物１２とポリエステルをベースとする熱可塑性エラストマーから成る外側被 覆１３とを備えた撚り線導体１１からそれぞれ構成されている。プラグハウジン グのための射出成形工程において、被覆１３はプラグハウジングの材料と物質結 合を形成し、それにより絶縁導体１の導入領域は水密に形成される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接触素子に接続された絶縁電気導体と、接触素子、絶縁電気導体及び必要に 応じて絶縁電気導体を囲繞する外被の周りに射出成形された熱可塑性プラスチッ ク製ハウジングとを備えた１極式又は多極式プラグにおいて、フッ素化エチレン ポリマーから成る絶縁物（１２）又は共通外被を備えた電気導体を使用する場合 、その絶縁物（１２）もしくは外被上に、熱可塑性プラスチックから成る外側被 覆（１３）を設けたことを特徴とする１極式又は多極式プラグ。 ２．ハウジング（２）はポリブチレンテレフタレート又はポリアミドをベースと するプラスチックから構成され、被覆（１３）はポリエステルをベースとする熱 可塑性エラストマー又は軟質に調整されたポリプロピレンから構成されることを 特徴とする請求項１記載のプラグ。