JPH08510941A - 継続的動的フィットを成す閉鎖システムを有する吸収性製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性製品を着用者の上に定着する閉鎖システム。この閉鎖システムは着用者の身体の回りに主として着用者の低運動ゾーンの中にフィットする主引張線を生じて、動的フィットを増進し、吸収性コアが使用中にずり落ちないように定着する。閉鎖システムによって形成される主引張線は着用者上に横方向に対して一定角度で配置される。好ましい実施態様においては、着用者がその身体回りに「傾斜」主引張線を容易に形成できるように、閉鎖システムは特殊設計のテープタブを備える。またこの閉鎖システムはユーザが閉鎖システムを使用するたびに主引張線を形成しやすくするように設計されたランディング部材を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 継続的動的フィットを成す閉鎖システムを有する吸収性製品 発明分野 本発明は、オシメ、失禁ブリーフ、トレパン、オシメのホルダーおよびライナ ー、生理用衣類などの吸収性製品に関するものであり、特に着用者の回りに継続 的動的フィットを成す吸収性製品に関するものである。 発明の背景 幼児およびその他の失禁者は尿その他の排泄物を吸収し収容するためにオシメ などの吸収性製品を着用する。吸収性製品は、排泄物を収容すると共に、これら の排泄物が着用者の身体および着用者の衣類およびベッドカバーから分離するよ うに作用する。多くの相異なる基本的設計を有する使い捨て吸収性製品が業界公 知である。例えば米国特許第Ｒｅ．第２６，１５２号に記載の使い捨てオシメは 業界において広く受け入れられ商業的に成功している。また米国特許第３，８６ ０，００３号に記載の弾性脚カフス使い捨てオシメは広く受け入れられ商業的に 成功した。 しかし吸収性製品は、使用中に着用者の身体から垂れ下がりまたは拡開し、ず れ落ちる傾向がある。このような傾向は、着用者が呼吸し、運動しまたその姿勢 を変える際の着用者の相対運動によって、また吸収性製品に排泄物が装入された 時に発生する下向き力によって、またこのような着用者の運動によって吸収性製 品その物の材料が変形する事によって生じる。このような傾向は早期の漏れと、 着用者に対する吸収性製品のフィットの劣化をもたらす可能性がある。 通常の使い捨てオシメは代表的には、上部では着用者の胃の上にまた下部では 大腿部の上にフィットするように設計されているので、オシメはその使用中に動 的運動（従って動的力）を受ける着用者上のゾーンにフィットする。特に腹部の 膨張と収縮によって生じるこれらの動的運動および力が身体からオシメを押出す 。このようにしてオシメは身体から垂れ下がり／拡開する傾向を示す。またオシ メの閉鎖システムは着用者の回りにウエスト開口または引張線を形成して（一本 の線にそって引張力を加えて）オシメを着用者上に固着させるように設計されて いる。しかしこのようにして閉鎖システムによって画成されたウエストサイズは 着用者の運動によって生じる身体サイズの変動に対応する事ができないので、着 用者の腹部のサイズが閉鎖システムによって形成されるサイズ以下となった時に 着用者の身体にそって滑り落ちる傾向がある。また腹部サイズが閉鎖システムに よって形成されるサイズより大きくなれば、身体がオシメを別の位置まで（代表 的には最初のフィット点より低い小サイズ区域まで）押し下げる傾向があり、ま たはオシメが腹部を非常に強く締め付けるので、オシメが皮膚にマークを付けま たは着用者にとって不快となる。またオシメの吸収性コアまたはその他の剛性非 弾性材料が下方に押し下げられるような動的力を受けるような腹部または脚のゾ ーンの中にフィットし、その結果、さらに着用者上でのオシメの拡開／滑りを生 じる。 吸収性を着用者の回りにさらにピッタリとフィットさせるために、ウエスト、 ヒップまたは脚回りに弾性フィーチャを有する二、三の吸収性製品が市販されて いる。広く認められ商業的成功をおさめた弾性ウエストフィーチャ付きの使い捨 てオシメの例は米国特許第４，５１５，５９５号に記載されている。弾性脚カフ スを備えた使い捨てオシメの一例がさきに引用した米国特許第３，９６０，００ ３号に記載されている。ヒップ上にフィットする弾性サイドパネルを備えた使い 捨てオシメの一例が米国特許第４，８５７，０６７号に記載されている。弾性フ ィーチャは、着用者の運動と共に伸縮して使用中に着用者回りの吸収性製品のフ ィットを保持するように（すなわち継続的動的フィットを生じるように）設計さ れる。 しかし、動的フィーチャを有する吸収性製品も使用中に垂れ下がり／拡開しま たずり落ちる傾向を有する事が発見された。 従って、フィットがすぐれ、漏れが少なく、また着用者にとって快適な吸収性 製品を提供する事が望ましい。 さらに使用中に垂れ下がりと拡開の傾向が少なくまた吸収性製品または吸収性 コアの全体的滑りの少ない吸収性製品を提供する事が望ましい。 従って、本発明の目的は、着用者回りに吸収性製品が垂れ下がり／拡開しまた ずり落ちる傾向を低減させる事によって継続的動的フィットを有する吸収性製品 を提供するにある。 本発明のさらに他の目的は、着用者の運動の自由を保証し製品に対して着用者 の運動によって生じる力の作用を最小限にする事によって着用者の快適さを増大 する吸収性製品を提供するにある。 また本発明の目的は、着用者の低運動ゾーンの中にフィットしまた／あるいは 低運動ゾーンの中にフィットしない吸収性製品の部分を拡張させるように形成さ れた吸収性製品を提供するにある。 本発明のさらに他の目的は、吸収性製品を着用者の低運動ゾーンの周囲に定着 させて持続的動的フィットを達成するにある。 本発明のさらに他の目的は、着用者の低運動ゾーンの中にフィットするように 形成された吸収性コアを有して使用中に持続的動的フィットを生じる吸収性製品 を提供するにある。 また本発明の目的は、着用者の低運動ゾーンの中に吸収性コアを定着して持続 的動的フィットを増進する閉鎖システムおよび収容組立体（シャシ）の設計を提 供するにある。 本発明のさらに他の目的は、使用中に垂れ下がり／拡開しまたずり落ちる傾向 を低減するように協働する収容組立体（シャシ）の設計と閉鎖システムおよび吸 収性コアの形状を提供するにある。 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されない。 発明の概要 本発明は、使用中に着用者回りの持続的動的フィットを生じるように設計され たオシメ、失禁ブリーフ、トレパン、オシメのホルダーおよびライナー、生理用 衣類などの吸収性製品を提供するにある。このような吸収性製品は、透液性トッ プシートと不透液性バックシートとを含む外側カバー層（シャシ）と、前記外側 カバー層に組合わされた吸収性コアとを有する。この吸収性コアは、着用者のこ の吸収性コアに対する運動によって加えられる動的力が最小限に成されるように 、着用者の低運動ゾーンの中にフィットするように設計される（自動的低運動ゾ ーンフィットコア）。またこの吸収性コアは、着用中に着用者回りの吸収性製品 の動的フィットを支持するように着用者上に吸収性製品を定着する閉鎖システム を備える。この閉鎖システムは、オシメの垂れ下がりおよび滑りに寄与しないよ うに身体に対して一定角度でフィットする主引張線が形成されるように設計され る。さらに本発明の吸収性製品は着用者の身体の末端回りにフィットする弾性フ ィーチャを含み、これらの弾性フィーチャは弾性ウエストフィーチャ、弾性脚カ フスおよび弾性サイドパネルを含み、これらの弾性フィーチャが着用者の運動の 自由を生じまた身体回りの力を保持して吸収性製品のフィットを持続させる。 本発明の好ましい実施態様においては、吸収性コアは着用者の低運動ゾーンの 中にフィットするように設計される（すなわち、解剖学的に低運動ゾーンにフィ ットする吸収性コア）。このように設計されているので、本発明の吸収性コアは 、その拡開または滑りを生じる動的運動をほとんどまたは全く有しない身体ゾー ンに配置され、従って使用中の垂れ下がり／拡開またはずり落ちの傾向がない。 こ の吸収性コアは着用者の腹部シワの中にまたはその下にフィットする弧状凹形を 有する前ウエスト縁を備える。この前ウエスト縁が着用者の腹部シワの曲線に近 似して吸収性コアが自然に低運動ゾーンの中にフィットし着用者の安楽性を最大 限にする事が好ましい。また吸収性コアは弧状凹形側面縁を有し、着用者の脚シ ワの中にフィットして狭い股幅を画成し着用者の脚の間にフィットするように設 計される。これらの脚切り出し部分は吸収性コアの横方向中心線よりも前方に配 置されるので、腹部シワの下にフィットする吸収性コアの前部は短く、吸収性コ アを臀部の上にまた背中の腰曲線の中まで高くフィットさせる。このようにして 吸収性コアは着用者の背中に定着して背中における拡開を減少させ、従って排泄 物収容力を増大させる。 また好ましくは、吸収性製品はこれを着用者上に定着するための閉鎖システム を備える。この閉鎖システムは、主として着用者の低運動ゾーンの中にフィット して動的フィットを増進しまた吸収性コアを使用中に滑らないように定着する着 用者回りの主引張線を生じる。閉鎖システムによって生じる主引張線は着用者上 に一定角度で配置される。本発明の好ましい実施態様において、着用者がその回 りに「傾斜」主引張線を容易に形成する事ができるように、閉鎖システムは傾斜 テープ、好ましくは特殊設計のテープを備える。また閉鎖システムは、ユーザが このシステムを使用するたびにこの主引張線を生じる機会を増進するように設計 されたランディング部材を備える。 本発明の特に好ましい実施態様においては、吸収性製品はさらに、着用者の運 動によって生じる動的変動を受ける身体ゾーンにおいて着用者回りに吸収性製品 を動的にフィットさせるため、吸収性コアの外側に配置された弾性フィーチャを 含む。１つの実施態様においては、吸収性コアの外側のゾーンがこの型のフィッ トを生じるように弾性化される。特に好ましい実施態様においては、吸収性製品 は弾性延伸性を生じる弾性ウエストフィーチャ、弾性脚カフス、および弾性サイ ドパネルを備えて、最初にオシメを着用者に対して快適にフィットさせ使用中に このフィットを保持する事によって着用者の運動の自由を増大し、快適な輪郭に 合致したフィットを生じる。 図面の簡単な説明 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが本発明はこれに限 定されない。 第１図は下部構造を示すために部分的に破断された本発明の使い捨てオシメの 実施態様の平面図であって、このオシメの外側面を観察者の方に向けた図、 第２図は第１図の使い捨てオシメの実施態様の部分的に破断された平面図であ って、オシメの内側面を観察者の方に向けた図、 第３図は第１図の３−３線にそってとられたオシメの前側ウエスト区域の部分 的断面図、 第３Ａ図は第１図の３−３線にそってとられた他の実施態様の弾性ウエストフ ィーチャの部分的断面図、 第４図は吸収性コアをシャシ（収容組立体）に対して示す第１図の実施態様の 簡略図、 第５図は第１図の吸収性コアの平面図、 第６Ａ図は着用者の解剖学的フィーチャと低運動ゾーンの位置とを示す着用者 の身体の正面図、 第６Ｂ図は着用者の解剖学的フィーチャと低運動ゾーンの位置とを示す着用者 の身体の背面図、 第６Ｃ図は本発明によって形成される主引張線の角度を示すための着用者の側 面図、 第７Ａ図は本発明の吸収性コアの他の実施態様の平面図、 第７Ｂ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様の平面図、 第７ｃ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様の平面図、 第７ｄ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様の平面図、 第８図は本発明において使用される好ましいテープタブの平面図、 第９図は本発明の吸収性製品の他の実施態様の正面図、 第１０図は各縁に隣接してＺ折り構造に折り畳まれたバリヤカフスの構造を示 すオシメの内側面を観察者に向けた平面図、 第１１図は各縁に隣接してＺ折り構造に折り畳まれたバリヤカフスの構造を示 す第１０図の１０−１０線に沿った断面図、 第１２図は収容組立体の他の形状を示す本発明の他の実施態様の平面図、 第１３図は収容組立体のさらに他の形状を示す本発明の他の実施態様の平面図 、また 第１４図は本発明の他の弾性サイドパネル構造の平面図である。 発明の詳細な説明 この明細書において、用語「吸収性製品」とは、身体の排泄物を吸収し収容す る装置、さらに詳しくは身体から排出される種々の排泄物を吸収し収容するため 着用者の身体に当接または近接して配置される装置を言う。用語「使い捨て」と は、洗濯またはその他の方法で原状回復されまたは吸収性製品として再使用され ない吸収性製品を言う（すなわち、一回使用後に廃棄され、好ましくはリサイク ルされ、コンポストとして使用され、またはその他の環境を害しない手法で処理 される吸収性製品を言う）。「一体的」とは、別個のホルダーまたはライナなど の別個に操作される部品を必要としないように統合され一体を成すように結合さ れた別個部品から成る吸収性製品を言う。本発明の吸収性製品の好ましい実施態 様は第１図に示す一体的使い捨て吸収性製品、すなわちオシメ２０である。この 場合用語「オシメ」とは、一般に幼児または失禁者によって胴体下部に着用され る吸収性製品を言う。しかし、本発明は失禁用ブリーフ、トレパン、オシメホル ダーおよびライナ、婦人用生理用品などのその他の吸収性製品にも適用されるも のとする。 第１図は本発明のオシメ２０の平坦な収縮されない状態（すなわち、弾性部材 がゆるんだ状態に放置されるサイドパネル以外は弾性部材による収縮を除いた状 態）の平面図であって、オシメの内部構造を明瞭に示すために構造の一部を破断 し、また着用者から反対側のオシメ部分、すなわちオシメの外側面を観察者に向 けた図である。第１図に示すように、オシメ２０は、透液性トップシート２４お よびこのトップシート２４に接合された不透液性バックシート２６とから成る外 側カバー層および好ましくは前記トップシートとバックシート２６との間に配置 されて外側カバー層に組合わされた吸収性コア２８とを含む収容組立体２２と、 弾性サイドパネル３０と、弾性脚カフス３２と、弾性ウエストフィーチャ３４と 、好ましくは二重引張ファスナーシステムを含む閉鎖システムとから成る。前記 の二重引張ファスナーシステムは好ましくは主ファスナーシステムとウエスト閉 鎖システムとを含む。主ファスナーシステムは好ましくは、一対の固着部材、好 ましくはテープタブ３６とランディング部材３８とを含む。ウエスト閉鎖システ ムは好ましくは一対の第１固着部品４０と第２固着部品４２とを含む。またオシ メ２０は好ましくは各第１固着部品４０の下に配置された配置パッチ４４を含む 。 収容組立体２２は外側面４６（第１図において上面）と、外側面４６と反対側 の内側面４８と、前側ウエスト区域５０と、前側ウエスト区域５０と反対側の後 側ウエスト区域５２と、収容組立体の外側縁によって画成される外周部とを含み 、この収容組立体の長手方縁は５４、末端縁はそれぞれ前端縁５６および後端縁 ５８と呼ばれる。（当業者には周知のように、オシメは通常一対のウエスト区域 とこれらのウエスト区域間の股区域とを有するように説明されるが、この出願に おいては、用語を簡単にするため、オシメはウエスト区域のみを有し、各ウエス ト区域が一般に股区域の一部と呼ばれるオシメ部分を含むものとする）。内側面 ４ ８はオシメの使用中に着用者の身体に隣接配置される収容組立体２２の部分を含 む（すなわち、内側面４８は一般にトップシート２４およびトップシート２４に 接合された他の部品の少なくとも一部によって形成される）。外側面４６は着用 者の身体から離れて配置される収容組立体２２の部分を含む（すなわち外側面は 一般にバックシート２６とバックシート２６に接合された他の部品の少なくとも 一部によって形成される）。前側ウエスト区域５０と後側ウエスト区域５２はそ れぞれ前端縁５６と後端縁５８からそれぞれ横方向中心線６６まで延在する。各 ウエスト区域は中心区域６０と、一対のサイドパネルとを含み、これらのサイド パネルは代表的には各ウエスト区域の外側横方向部分を含む。前側ウエスト区域 ５０中に配置されるサイドパネルは前側サイドパネル６２と呼ばれ、後側ウエス ト区域５２の中のサイドパネルは後側サイドパネル６４と呼ばれる。（一対のサ イドパネルまたは各サイドパネルが同形である必要はないが、好ましくはこれら のサイドパネルは相互に鏡像とする）。本発明の好ましい実施態様において、後 サイドパネル６４は第１図の斜線で示すように横方向に対して一定角度で弾性的 に延伸性に成されて、弾性サイドパネル３０を形成している。（横方向（Ｘ方向 または幅）は横方向中心線６６に対して平行な方向とし、長手方方向（Ｙ方向ま たは長さ）は長手方中心線６７に対して平行な方向とし、また軸方向（Ｚ方向ま たは厚さ）はオシメ２０の厚さを通る方向とする。） 第１図に図示の好ましい実施態様のオシメ２０においては、トップシート２４ とバックシート２６は吸収性コア２８の長さおよび幅より全体として大きな長さ および幅を有する。トップシート２４とバックシート２６は吸収性コア２８の縁 を越えて延在して、収容組立体２２の外周を成す。オシメの外周は収容組立体２ ２の外周または言い替えれば縁を画成する。オシメ外周は長手方縁５４と、前端 縁５６と、後端縁５８とを含む。 第２図はオシメ２０の平面図であって、その内側面４８を観察者の方に向け、 またオシメ２０の内部構造を明瞭にするためトップシートと弾性脚カフス３２の 一部を切断して示した図である。第２図に図示のように、各弾性ウエストフィー チャ３４は好ましくは弾性材料の単一片から成る一体的ウエストキャップ／ウエ ストバンド７０を含む。弾性脚カフス３２はガスケットカフス７４とバリヤカフ ス７６とを含む。バリヤカフス７６は、近位縁７８および遠位縁７９を有するバ リヤフラップ７７と、スペーサ弾性部材８６とを含む。遠位縁７９はトップシー ト２４に対して、前側ウエスト区域５０の近位縁７８の横方向内側にまた後側ウ エスト区域５２の近位縁７８の横方向外側に固着されるので、バリヤカフス７６ が曲げられてひっくり返ったバリヤカフスを成す。弾性サイドパネル３０はそれ ぞれ、後側サイドパネル６４と、このサイドパネル６４に対して作動的に連結さ れた弾性サイドパネル部材８２とを含む。 第３図は第１図の前側ウエスト区域５０の３−３線にそってとられたオシメの 断面図である。吸収性コア２８がトップシート２４とバックシート２６との間に 配置され、このトップシート２４とバックシート２６は吸収性コア２８の前側ウ エスト縁８４を越えて延在する。弾性ウエストフィーチャ３４は、トップシート に作動的に組合わされた弾性材料の単一片から成る一体的ウエストキャップ／ウ エストバンド７０を含む。この一体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０は 弾性ウエストバンド部分７１とウエストキャップ部分７２とを有する。弾性ウエ ストバンド部分７１は、オシメの前端縁５６に隣接して、業界公知の接着剤など のウエストバンド固着手段（図示されず）によって弾性収縮状態で組合わされて 弾性ウエストバンドを成す。弾性ウエストキャップ部分７２はウエストバンド部 分７１と一体を成し、近位縁８８と遠位縁９０とを有する。ウエストキャップ部 分７２の近位縁８８は、前端縁５６の内側に、好ましくは吸収性コア２８の前側 ウエスト縁８４とオシメの前端縁５６との間に、接着剤ビードなどの取り付け手 段（図示されず）によってトップシート２６に対してウエストキャップ部分７２ の一部を接合する事により形成されて近位縁８８にそったシールを成す。遠位縁 ９０は近位縁８８の長手方内側に配置され、図示のようにオシメの下方要素、特 にトップシー卜２４に対して固着されず、従ってウエストキャップ部分７２はト ップシート２４から離間されてチャンネルを成す。このチャンネルは開いていて 、排泄物をオシメの中に拘束し、収容しまた保持する事ができる。補強ストリッ プ９２がバックシート２６に対して固着されてランディング部材３８を成す。こ の補強ストリップ９２はテープタブの第１ファスナー要素をオシメの第２ファス ナー要素３９、すなわち補強ストリップの外側面に対して、この補強ストリップ またはバックシート２６を引き裂きまたはしわ寄せする事なく固着させる。（あ るいは補強ストリップ９２を、バックシートと吸収性コアとの間に配置してラン ディング部材、すなわちバックシートの外側面を内側から補強する事ができる。 ） 第１図において収容組立体２２はオシメ２０の本体（シャシ）を含むように図 示されている。この収容組立体２２は少なくとも吸収性コア２８と、好ましくは トップシート２４とバックシート２６とを含む外側カバー層とを含む。吸収性製 品が別個のホルダーとライナーとを含む場合、吸収性組立体は一般にホルダーと ライナーを含む（すなわち収容組立体は単数または複数の材料層を含んでホルダ ーを画成し、これに対してライナーはトップシート、バックシートおよび吸収性 コアなどの吸収複合体を含む。）一体的吸収性製品の場合、収容組立体は他の追 加フィーチャと共にオシメの主構造を含み、複合オシメ構造を成す。すなわち収 容組立体２２は全体としてトップシート２４、バックシート２６および吸収性コ ア２８を含む。 トップシート２４は可撓性の、柔らかな感触の、着用者の皮膚に対して非刺激 性のものである。さらにトップシートは透液性であって、液体（例えば尿）をそ の厚さを通して容易に透過させる。適当なトップシートは、多孔性フォーム、網 状フォーム、アパチュアド・プラスチックフィルム、または天然繊維（例えば木 材繊維または面繊維）の織成または非織成ウエブ、合成繊維（例えばポリエステ ルまたはポリプロピレン繊維）の織成ウエブまたは非織成ウエブ、または天然繊 維と合成繊維の組合わせなど、各種の材料から製造される。好ましくはトップシ ートは、液体を透過するように界面活性剤によって少なくとも一方の側面を処理 された吸収性コアの中に収容された液体から着用者の皮膚を分離するために疎水 性材料から成る。 本発明の好ましい実施態様においては、トップシートの少なくとも一部は、弾 性サイドパネルを成す「ゼロ歪」引張りラミネートを成すように機械的引張り処 理を受ける。すなわちトップシートは好ましくは延伸性であって最も好ましくは 牽引可能であるが、必ずしも弾性ではなく、機械的引張り作用に際しては少なく ともある程度は永久的に延伸されて、その最初の形状には完全に復帰しない事が 望ましい。好ましい実施態様において、トップシートに対して、その不当な破断 または引き裂きを生じる事なく機械的引張り作用を加える事ができる。すなわち トップシートが低いクロスマシン方向（横方向）の降伏強さを有する事が好まし い。 トップシートを製造するために使用される多数の製造技術がある。例えばトッ プシートは繊維の不織ウエブとする事ができる。トップシートが不織ウエブを含 む場合、このウエブはスパンボンディッド・ウエブ、カーデッド・ウエブ、ウエ ットレイド・ウエブ、メルトブローン・ウエブ、ハイドロエンタングルド・ウエ ブ、またはその組合わせなどとする事ができる。好ましいトップシートはカーデ ィッド・ウエブであって、業界公知の手段によって熱的に結合される。好ましい トップシートは、約２．２デニールを有するステープル長ポリプロピレン繊維を 含む。本明細書において用語「ステープル長繊維」とは、少なくとも約１５．９ ｍｍ（０．６２５インチ）の長さを有する繊維を言う。好ましくはトップシート は約１８乃至約２５／gｍ2の坪量を有する。適当なトップシートは、マサチュ ーセッツ、ウオルポールのインターナショナル・ペーパ・カンパニーのディビジ ョン、ベラティック・インコーポレイテッドによって商標Ｐ−８で製造されてい る。 トップシート２４は吸収性コア２８の身体側面９４に隣接して配置され、好ま しくはこの吸収性コアとバックシートに対して業界公知の固着手段（図示されず ）によって接合される。適当な固着手段は下記において吸収性コア２８に対する バックシート２６の接合に関連して説明する。本明細書において、用語「接合」 とは、１つの要素を他の要素に対して直接に固着する事によって直接に固着する 形状と、１つの要素を中間部材に対して固着しこの中間部材を他の要素に対して 固着する事によって間接的に固着する構造とを含む。本発明の好ましい実施態様 において、トップシートとバックシートはオシメの外周において相互に直接に接 合され、またこれらのトップシートとバックシートを吸収性コアに対して固着手 段（図示されず）によって直接に接合する事により相互に間接的に接合する。好 ましい実施態様において、吸収性コアはトップシートまたはバックシートのいず れかに接合される必要なく、これらのシート間において「浮動」させる事ができ る。 バックシート２６は液体（例えば尿）に対して不透過性であって、好ましくは 薄いプラスチックフィルムから製造されるが、他の可撓性不透液性材料を使用す る事もできる。本明細書において、用語「可撓性」とは、柔軟であって人体の全 体形状および輪郭に容易に合致する材料を言う。バックシートは、吸収性コアの 中に吸収され収容された排泄物がベッドシートおよび下着類などのオシメと接触 する製品を濡らす事を防止する。バックシートは織成材料または非織成材料、ポ リエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフィルムま たはフィルムを塗布された不織布材料などの複合材料を含む。好ましくはバック シートは約０．０１２ｍｍ（０．５ミル）乃至約０．０５１ｍｍ（２．０ミル） の厚さを有する熱可塑性フィルムとする。 本発明の好ましい実施態様において、バックシートの少なくとも一部に対して 弾性サイドパネルを成す「ゼロ歪」を成し、また同時に弾性ウエストフィーチャ またはその他の弾性フィーチャと一致するバックシート部分に予歪を与えるため 、機械的引張り処理を実施する。バックシートは好ましくは延伸性であり、最も 好ましくは牽引可能であるが、必ずしも弾性でなく、機械的引張り処理を加えた 場合にバックシートが少なくともある程度永久的に延伸されてその最初の非歪形 状には完全に戻らない事が望ましい。好ましい実施態様において、バックシート に対してはその不当な破断もしくは引き裂きを生じる事なく機械的引張り処理を 加える事ができる。すなわち、バックシートはＡＳＴＭ Ｄ−６３８の方法によ って測定してクロスマシン方向に約４００％乃至約７００％の最終破断伸びを有 する事が好ましい。従ってバックシートとして用いるに適したポリマーフィルム は、高含有量の線形低密度ポリエチレンを含む。バックシートに特に適した材料 は約４５乃至９０％の線形低密度ポリエチレンと約１０乃至５５％のポリプロピ レンとから成る配合物である。本発明のバックシートとして用いるフィルムの一 例はインディアナ、テールホートのトレデガー・インダストリーズによって、ブ ローン・フィルムについては商品名Ｘ−８３２３、ＲＲ８２２０ブレンドで市販 され、キャスト・フィルムについてはＲＲ５４７５ブレンドで市販されている。 バックシート２６は好ましくは（代表的には約０．１２７ｍｍ（５．５ミル） ）までエンボシング処理され、また／あるいは布様外観を呈するためにマテ仕上 げされる。さらに、バックシートは排泄物の通過を防止しながら、吸収性コアか ら蒸気を脱出させる（すなわち、呼吸性）。 バックシート２６は吸収性コア２８の衣類面９６に隣接配置され、好ましくは 吸収性コアに対して業界公知の固着手段（図示されず）によって接合される。例 えばバックシート２６は吸収性コア２８に対して、接着剤の均一連続層、接着剤 のパタン層、または接着剤の別々の線、螺旋またはスポットの列によって固着す る事ができる。満足である事が発見された接着剤は、オハイオ、コロンバス、セ ンチュリー・アドヘッシブズ・インコーポレイテッドによって製造されＣｅｎｔ ｕｒｙ ５２２７として市販されている接着剤、およびミネソタ、セントポール のＨ．Ｂ．フラー・カンパニーによって製造されＨＬ−１２５８として市販され ている接着剤である。また固着手段は好ましくは米国特許第４，５７３，９８６ 号に記載された接着剤フィラメントの開放パタンネットワークを含む。フィラメ ントの開放パタンネットワークの固着手段の例は、米国特許第３，９１１，１７ ３号、米国特許第３，７８５，９９６号および米国特許第４，８４２，６６６号 に記載の装置および方法によって説明されているように螺旋パタンに巻き込まれ た数本の接着剤ラインを含む。あるいは、固着手段は熱結合、加圧結合、超音波 結合、動的機械結合、および業界公知のその他の適当な固着手段またはその組合 わせを含む。 吸収性コア２８は尿などの液体またはその他の排泄物を吸収し保持する事ので きる任意の吸収性手段とする事ができる。付図に図示のように、吸収性コア２８ は身体面９４と、衣類面９６と、側面縁９８と、前側ウエスト縁８４と、後側ウ エスト縁８６とを含む。 吸収性コア２８は、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなど、使い 捨てオシメにおいて一般に使用される各種の液体吸収性材料およびその他の吸収 性製品から製造する事ができる。他の適当な吸収性材料の例はクレープトセルロ ーズワッディング、コンフォームを含むメルトブローンポリマー繊維またはその 混合物、化学変成されまたは橋かけ結合されたセルローズ繊維、ティシュラップ およびティシュラミネートを含むティシュ、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、 超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、または同等の材料またはその組合わせを 含む。吸収性コアの形状および構造も可変である（例えば、吸収性コアは種々の キャリパーゾーン、親水性グラジエント、超吸収性グラジエント、または低平均 密度および／または低平均坪量の収得ゾーンを有する事ができ、または１つまた は複数の層または組織を含む事ができる）。しかし吸収性コアの全吸収容量は設 計装入量およびオシメの用途に一致しなければならない。さらに吸収性コアのサ イズと吸収性容量は幼児から成人までの着用者に対応して変動させる事ができる 。 市場において広く受け入れられ成功した本発明の吸収性コア２８として使用さ れる吸収性構造の例は米国特許第４，６１０，６７８号に記載されている。また 米国特許第４，６７３，４０２号、米国特許第４，８８８，２３１号、米国特許 第４，８３４，７３５号および米国特許第５，１４７，３４５号も本発明におい て使用できる吸収性構造を記載している。特に好ましい吸収性コアは米国特願第 ０７／８４３，７０６号に記載のような化学強化橋かけ結合セルローズ繊維の収 得コアと、木材パルプ繊維および超吸収性粒子との混合物から成る貯蔵コアとを 有する二重層構造である。これらの実施態様において、収得層は任意所望の形状 をとる事ができ（好ましくは貯蔵コアより小さい上側面積を有する）、貯蔵コア は任意の好ましい形状を有する事ができる。 第６Ａ図と第６Ｂ図は着用者の前側および後側の冠状図面であって、着用者の 低運動ゾーンがどこに配置されているかを示す図である。低運動ゾーンはこれら の図において陰線区域によって示される。着用者の身体の解剖学から定義すれば 、「低運動ゾーン」は身体の運動にも関わらず実質的に変形されずまたは非常に わずかの運動を生じる身体のゾーンまたは区域を意味するものとする。第６Ａ図 に図示のように、低運動区域は、各前上腸骨刺「Ｓ」を、腹直筋によって作られ るシワ、下記において下腹部シワ「Ｔ」を通して結ぶ下腹部区域の弧状線によっ て画成される。下腹部シワは代表的には、着用者が着座姿勢に入った時に腹直筋 によって形成される皮膚または筋肉の折り目または湾曲シワである。低運動区域 は身体の各側面において、上前腸骨刺を会陰を通して最大殿筋下方の鼠径部靭帯 にそって（臀部シワにそって）後下腸骨刺に結ぶ弧状線、下記において脚シワ「 Ｌ」 によって画成される。第６Ｂ図に図示のように、着用者の背部の低運動区域は、 後下腸骨剌を最大殿筋を越えて背中の腰部曲線にそって結ぶ線「Ｒ」（背中のス モール）によって画成される。本発明の目的から、最大殿筋は着用者の運動によ ってこのゾーンに生じる力が吸収性コアを臀部の上に腰部曲線の中まで押し上げ て吸収性コアとオシメのフィットを劣化するのでなく増進すると言う事実にも関 わらず、低運動ゾーンは第６Ｂ図に陰線で示されていない最大殿筋のゾーンまた は区域を含むものとする。 第５図は吸収性コア２８の好ましい形状の平面図である。この形状は吸収性コ アが着用者の解剖学上の低運動、低歪区域（低運動ゾーン）の内部に嵌合するよ うに設計されている。このような解剖学的低運動ゾーンに嵌合する吸収性コアは 、フィットを改良し、着用中の吸収性コアの歪と運動を低下させ、コア材料の束 状またはロープ状化を防止し、着用者の安楽性と運動を増進する。この吸収性コ アの形状は着用者の解剖学に合致し吸収性コアの拡開、束状化および陥没を低下 させるので、優れたフィットがえられる。持続的な動的フィットが得られるのは 、この吸収性コアが着用中に最小限の運動を受けまたは形状が最も変化しない着 用者の身体の部分をカバーするので、オシメを着用者の身体に最初にフィットし た時からオシメの汚れた後に取り外すまでフィットが制御されるからである。さ らに吸収性コアは腹部シワの下方またはシワの中に嵌合するように設計されてい るので、着用者の胃が吸収性コアを押し下げてオシメのたれ下がる傾向を低下さ せる。このようにして吸収性コアは実質的に着用者の低運動ゾーンの中に留まる 。また吸収性コアは低運動ゾーンの中にあるので着用者の生じる動的力を受ける 事が少なから、この吸収性コアの陥没またはロープ状化傾向を低下させる。また 吸収性コアの体積が低くまた着用者の運動を受ける区域において吸収性コアの固 い材料が配置されないので、着用者の安楽性と運動性が改良される。 第５図に図示の吸収性コア２８は前部１００と、前部と一体を成す後部１０２ と、前側ウエスト縁８４、後側ウエスト縁８６と、側面縁９８とを含む。また吸 収性コア２８は横方向中心線１０４と長手方中心線１０６とを有する。前部１０ ０と後部１０２はそれぞれ前側ウエスト縁８４と後側ウエスト縁８６から横方向 中心線１０４に向かって、股点１０８で示す側面縁９８の弧状脚切欠きの中心点 まで延在する。 第５図に図示のように、オシメを着用者の下腹部シワの下に確実にフィットと するため、前側ウエスト縁８４は好ましくは実質的に弧状の凹形を有する。本明 細書において用語「弧状」とは、一部が直線であっても直線以外の線を言う。用 語「凹形」は、曲線に対する垂線が相互に集中する弧状線を言う。前側ウエスト 縁８４の弧状凹形線は全体として下腹部シワの形に対応し、着用者の３点に対応 する前側ウエスト縁上の３点によって画成される。最も離れて側面縁９８に隣接 する前側ウエスト縁８４の２点は着用者の前上腸骨刺に隣接する点に対応する。 従ってこれらの２点を「ヒップ点」１１０と呼ぶ。第３点は、吸収性コア２８の 長手方中心線１０６にそって、着用者の腹部シワの下方点を画成する着用者のヘ ソと整列する点である。この点は「腹部点」１１２と呼ばれる。これらのヒップ 点１１０と腹部１１２は、同程度の体重範囲の着用者全体において著しく変動し ないサイズおよび相互関係を有する事が発見された。ヒップ点１１０は相互に横 方向間隔「Ｈ」によって離間され、この間隔は着用者の前上腸骨刺間の横方向間 隔より小または同等である。腹部点１１２はヒップ点１１０から長手方内側に長 手方間隔「Ｄ」をもって離間されるこれらの間隔ＨとＤの比率（Ｈ：Ｄ）は前側 ウエスト縁８４が着用者の腹部シワに一致するためには特定の範囲内になければ ならない事が発見された。この比Ｈ：Ｄは好ましくは約６：１乃至約９：１の範 囲内とし、さらに好ましくは約７：１乃至約８：１の範囲内にある。ヒップ点１ １０の間隔Ｈはターゲット着用者に基づいて容易に選定する事ができ、約９kg乃 至約２１kgの範囲内の着用者に対して約１４ｃｍ乃至約２４ｃｍの範囲内とする 。 考慮される着用者の与えられたサイズに対するヒップ点間隔の範囲は、誕生時５ kg：６ｃｍ−１２ｃｍ；６kg−９kg：１１．４ｃｍ−１７．６ｃｍ；１０kg−１ ３kg：１４．５ｃｍ−１８．８ｃｍ；１４kg−２１kg：１６．８ｃｍ−２４ｃｍ である。ヒップ点１１０と腹部点１１２とを結ぶ曲線は直線部分を含む任意所望 の形状とする事ができるが、この曲線の形状は一般に腹部シワの曲線に従う事が 好ましい。腹部シワに従う曲線は一般にヒップ点１１０と腹部点１１２にフィッ トするのに十分な曲率半径を有する円弧である事が発見された。曲線あてはめ技 術を使用すれば、腹部シワの円弧に近似する事の発見された（吸収性コアのｘ− ｙ面の中に２９°回転された）平面曲線は、式：ｙ＝１／（a＋ｂｘ2）を有する 多項式であって、この式において係数ａとｂは好ましくは、ａ＝０．４５７６３ ２８５またｂ＝−０．０２１１９５６１７とする。 吸収性コア２８の側面縁９８の形状は、低運動ゾーンの脚シワの中に嵌合する ような脚切欠きと、臀部を越えて背中の腰部曲線に嵌合する部分とを備えるよう に設計される。従って側面縁９８は脚セグメント１１４と臀部セグメント１１６ とを有する。 脚セグメント１１４は脚シワの中に嵌合する実質的に円弧状の凹形を成す。脚 セグメント１１４を成す弧状曲線にそって、「股点」１０８が配置され、この点 は吸収性コア２８の脚セグメント１１４の最も狭い部分に対応する。股点１０８ を含む脚セグメント１１４を成す曲線は直線セグメントを含む任意形状とする事 ができるが、この曲線の形状が脚のシワの曲線に従う事が好ましい。この曲線は 全体として脚のシワにそって股点１０８にフィットするのに十分な曲率半径を有 する円弧である事が発見された。曲線あてはめ技術を使用すれば、脚のシワの円 弧に近似する事の発見された（吸収性コアのｘ−ｙ面の中に３１°回転された） 平面曲線は、式：ｙ＝ａ＋ｂｘ＋ｃｘ2＋ｂｘ3＋ｅｘ4＋ｆｘ5＋ｇｘ6）を有す る多項式曲線であって、この式において係数ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆ，およ びｇは好ましくはａ＝−０．０２０１５６５６４２，ｂ＝０．０２６２１５１３ ，ｃ＝０，０５５７９０３７７，ｄ＝−０．０３４７２１１９，ｅ＝０．０３４ ４４８７５２，ｆ＝０．０００８５８７８３，またｇ＝−０．００２２５０５と する。 低運動ゾーンにおいて吸収性コア２８の最適フィットを生じるためには、前部 １００が後部１０２よりも長手方に短くなるように、股点１０８が吸収性コア２ ８の前方に配置される事が好ましい。このようにして前部１００が着用者の上に 低くフィットして腹部シワの下方または腹部シワにフィットするが、後部１０２ が臀部を越えて背中の腰部曲線の中まで延在する。従って、股点１０８は好まし くは吸収性コア２８の横方向中心線１０４の前方に配置される。従って後部の長 手方長さと前部１００の長手方長さとの比率は好ましくは約１：１以上とする。 股点１０８間の横方向幅、すなわち股幅も着用者に対するフィットを改良する ために重要である。股幅は大きく変動する事ができるが、着用者に対する快適な フィットを生じ、同時に最適吸収能力を生じる程度に狭い事が好ましい。股幅は 着用者の脚を閉じた時に吸収性コアが束状化を生じない程度に小さい事が好まし い。しかし股幅の縮小は代表的な液体落下区域における吸収性材料の量を低下さ せる。吸収性コアのこの部分において十分な吸収性を示す高度に吸収性の材料を 使用すれば、股幅が非常に短縮されて、着用者が脚を閉じた時に、吸収性コアが 脚のシワの間に快適に嵌合する程度に股幅を狭くする事ができる。しかし、一般 にオシメその他の吸収性製品において使用される多くの吸収性材料の場合、股幅 は着用者が脚を閉じた場合の幅より広くなされ、吸収性コアがさらに十分な吸収 能力を有するようにする必要があろう。しかし脚セグメント１１４の形状が側面 縁９８を低運動ゾーンの脚シワの中に合致させ束状化と歪を最小限に成す。他の 実施態様（特に固い吸収性材料）の場合吸収性コアは、スコアライン、切欠きま たは材料の切り出し部など、コア材料の束状化を増進する手段を備える。付図に 示した吸収性コアの場合、股幅は好ましくは約３インチ（７．５ｃｍ）より大で なく、好ましくは約１−１／２インチ（３．７８ｃｍ）乃至２−１／２インチ（ ６．３５ｃｍ）以上でなく、最も好ましくは約２インチ（５ｃｍ）以上でない事 が好ましい事が発見された。 側面縁９８の臀部セグメント１１６は脚セグメント１１４と連続し、この脚セ グメント１１４から後側ウエスト縁８６に達する側面縁９８の部分を含む。臀部 セグメント１１６は任意所望の形状する事ができる。臀部セグメント１１６は着 用者の臀部の上から背中の腰部分曲線までフィットするような設計とする事が好 ましい。第５図に図示の好ましい実施態様において、臀部セグメント１１６は本 質的に直線であって、長手方方向に対して平行である。臀部セグメント１１６は 幅広い弾性サイドパネルを後側ウエスト区域の中に入らせるように直線とする事 が好ましい。 後側ウエスト縁８６も種々の形状とする事ができる。例えばこの後側ウエスト 縁８６は弧状、または直線またはその組合わせとする事ができる。さらに束状化 を制御するために後側ウエスト縁８６から凹部を切り出す事ができる。第５図の 好ましい実施態様において、後側ウエスト縁は直線であって横方向に対して平行 である。 従って吸収性コア２８は着用者の低運動ゾーンの中に確実にフィットする全体 として変形Ｔ形を有する。 第７Ａ図は本発明の吸収性コアの他の実施態様を示す。吸収性コア７２８は全 体として「鯨」形を有する。その前側ウエスト縁８４と脚セグメント１１４は第 ５図に図示したものと同型である。臀部セグメント１１６は、臀部回りに最も緊 密に一致するように実質的に弧状の凸形を有するこの場合用語「凸形」とは、曲 線に対する垂線が拡散するような弧状線を言う。後側ウエスト縁８６が実質的に 弧状の凸形を有するので、吸収性コア７２８は着用者の背中の腰部曲線に一致し てフィットして、またこの吸収性コアの形状は、着用者の身体の上に一定角度で 配置された主引張線の形成を促す。 第７ｂ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様を示す。この吸収性コア ７２８’は「変形鯨」形を有する。前側ウエスト縁８４と側面縁９８は第７Ａ図 の吸収性コアと同形である。後側ウエスト縁８６は凹部７１０を有する実質的円 弧状凸形を有し、凹部７１０は円弧状凹形を有する後側ウエスト縁８６のセグメ ントによって形成される。この凹部７１０はオシメの中に落ちた糞便物質の収容 を増進する。 第７Ｃ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様を示す。吸収性コア８２ ８”は全体として「スペード」形を有する。前側ウエスト縁７８４は全体として 横方向に対して平行な直線形を有する。脚セグメント１１４は第５図の吸収性コ アと同型である。各臀部セグメント１１６は臀部回りに最も緊密に形状一致する 弧状凸形を有する。後側ウエスト縁８６は弧状凸形を有するので、吸収性コア７ ２８”は背中の腰部曲線の中に一致嵌合し、またこの吸収性コアは着用者の身体 の上に一定角度に配向された主引張線の形成を促進する。この吸収性コア７２８ ”の形状は特に前部および股部における吸収性コアの束状化を減少させてフィッ トを改良する。狭い股幅と前側ウエスト縁は、着用者の大腿運動による束状化を 防止するのに役立つ。「スペード」形吸収性コア７２８”は本明細書に記載の収 容組立体のシャシ形状のいずれにも効果的であるが、これは特に第９図に図示の ような全体的引張シャシ吸収性製品において有効である。 第７Ｄ図は本発明の吸収性コアのさらに他の実施態様を示す。吸収性コア７２ ８”’は「変形鯨」形を有する。この吸収性コアの形状は全体として第７Ａ図の 鯨吸収性コアと同型であるが、後側ウエスト縁８６が横方向に平行な直線形を有 する。 本発明の吸収性コアは種々のサイズおよび形状を有する収容組立体の中に配置 する事ができるが、この収容組立体は着用者の低運動ゾーンの中への吸収性コア のフィットを改良しまた収容組立体の拡開を減少させるために、特殊形状を有す る事が好ましい。すなわち、第１図に図示のように、収容組立体５２は実質的に 弧状凹形の前端縁５６と実質的に弧状凸形の後端縁５８とを有する。この凹形前 端縁５６は着用者の胃の回りに周方向に配置される事ができ、また胃がこの前端 縁をこすり、摩損しまたはその他外側に押圧する事のないように、胃の下に配置 する事ができる。特に好ましい実施態様においては、胃が主引張線の上に掛かる ので、オシメに対するフープ応力が制御され支持される。後端縁５８は弧状凸形 を有するので、オシメが摩損した時、この後端縁５８が対角線的に下方にヒップ を越えて着用者の前側に向かって配向される。従って、後側ウエスト区域５２が 背中のスモールによって引っかけられまたはその他の形で支持されるので、収容 組立体２２が運動中に着用者の身体と干渉する事を防止し、また傾斜主引張線を 着用者の身体の回りに、背中の腰部曲線からヒップを越えて腹部シワまで固定す る事ができる。また後端縁５８の弧状凸形は、後側ウエスト区域５２中の拡開を 減少させる。 第１２図は本発明の収容組立体の他の実施態様を示し、この場合、後端縁５８ ’は実質的に弧状凸形を有し、この後端縁の湾曲は一方の長手方縁５４から他方 の長手方縁５４まで連続している。従って、収容組立体２２’の中心区域６０が このような弧状凸形を有するのみならず、後側サイドパネル６４も同一形状を有 する。後端縁のこのような形状は、応力が後端縁の連続曲線にそって分散される ので、着用者の身体に対して一定角度の連続主引張線の形成を促進する。さらに このような収容組立体２２’の形状は、後端縁５６’が着用者の身体の形状の曲 線に従いまたテープタブが自然にランディング部材の角度に従うので、オシメの 着用と初フィットとを改善する。 第１３図は本発明の収容組立体のさらに他のの実施態様を示し、この場合、後 端縁５８”が中心区域６０において弧状凸形を有しまた各後側サイドパネル６４ において別個の弧状凸形を有する。この全体形状においては、後端縁５８’の中 に、中心区域６０と後側サイドパネル６４との境界に対応する２つの曲げ点「Ｉ 」が画成される。この後端縁５８”の全体形状は「釣り橋」状を成す。また前端 縁５６”は釣り橋状を成し、中心区域６０に弧状凹形を有し各前側サイドパネル ６２に別の弧状凹形を有して、２つの曲げ点「Ｊ」を画成している。この実施態 様において、後端縁５８”の中心区域６０の曲率は前端縁５６”の中心区域６０ の曲率と一致する。さらに好ましくは、後側サイドパネル６４の曲率が前側サイ ドパネル６２の曲率と一致する。この構造を使用すれば、オシメを高速生産ライ ンで連続的に製造する事が容易である。サイドパネルを内側に折り畳みオシメ全 体を半分に折り畳んで、一回の切断操作で弧状末端縁を形成して同時に一方のオ シメの後端縁と次のオシメの前端縁５６’とを形成する事ができるからである。 さらに、末端縁の一回の切断により廃棄材料が生せず、スクラップを廃棄する必 要がない。当業者には明かなように、このような製造を容易にするための末端縁 のその他の形状がありうる。 着用者回りのオシメの好ましい定着と低運動区域の中への吸収性コアのフィッ トを達成するために吸収性コア２８の位置と後端縁５８との間に好ましい関係の 存在する事が発見された。第４図に図示のように、この関係は収容組立体２２上 の２つの長手方間隔によって限定される。その第１間隔は吸収性コア２８の腹部 点１１２から吸収性コアの側面縁９８の股点１０８を結ぶ横方向線までの長手方 間隔である。この前方長手方間隔を「Ａ」と呼ぶ。第２間隔は、前記の横方向線 とオシメの長手方中心線６７上の後端縁５８の点との間隔である。この後方の長 手方間隔を「Ｂ」とする。後方長さと前方長さの比率（Ｂ：Ａ）は好ましくは約 １．５：１以上、さらに好ましくは約２．０：１と約３．０：１との範囲内とし 、多くのオシメのターゲットを約２．５：１とする。このような後方長さＢと前 方 長さＡとの比率が後端縁５８を背中の腰部曲線の中に配置させ、また吸収性コア ２８の前側ウエスト縁８４を着用者の腹部シワまたはその下方に配置させる。従 って引張線（主引張線）が着用者の回りに、背中の腰部曲線からヒップを越えて 腹部シワの下まで形成されて、オシメを着用者上に定着する。第６Ｃ図に図示の ように、またこの比率は約５°、代表的には５°から約６０°、好ましくは約５ °から約３０°、さらに好ましくは約１０°から約２０°、最も好ましくは約１ ５°の角度αを限定する。この角度αは、背中の腰部曲線から腹部シワ線の下方 までの延在する線とオシメの横方向線との成す角度である。下記に述べるように 、オシメの閉鎖システムは、背中の腰部曲線をヒップを越えて腹部シワに連結し て定着機能を成すフープ力を生じる引張線または引張ゾーンを生じるように設計 される。 オシメ２０は、その使用中に、垂れ下がり／拡開およびずり下がりとの可能性 の少ないようにオシメを着用者の身体の回りに定着させる閉鎖システム（閉鎖手 段）を備える。この閉鎖手段は、オシメを着用中にオシメ位置に保持する定着力 を生じるように着用者の低運動ゾーンの回りに引張線（ゾーン）（以下において 、主引張線）を生じる。第６Ｃ図に図示のように、主引張線は背中の腰部曲線（ 背中のスモール）から腸骨頂点を越えて腹部シワの線まで延在するように、着用 者の身体の水平線（オシメの横方向）に対して角度αに配置される。このように して、主引張線は、身体の最小限変動区域の中に、すなわち持続的摩耗位置に配 置され、従って主引張線は着用者の運動中にサイズの増減を生じる腹部または最 大殿筋の上に配置されず、また従って定着力を安定的に保持して着用者上のオシ メの位置を保持し、このようにしてオシメは着用者の運動または装入されたオシ メの重量増大により使用中に下方に滑りまたはスリップしにくくなる。またこの 閉鎖システムによって生じる傾斜された主引張線は、長手方のベクトル成分を有 するので、オシメを身体にそって上方に引張り上げる上向き定着力を生じて、装 入 されたオシメの重量増大に対抗する。主引張線によって生じるこの垂直方向定着 力（傾斜主引張線の他のベクトル成分）は、吸収性コアを身体の方に押し上げる のでオシメを身体の低運動ゾーンの中に定着する。このような垂直定着力は、吸 収性コアが身体と密着して保持されるので、オシメのフィットを保持し同時に漏 れを減少させるのに役立つ。またこの傾斜主引張線においては、定着力が身体の 低運動区域の中に配置されて身体のサイズが主引張線にそって増減して赤い斑点 を生じる傾向が少ないので赤い斑点を減少させる。本発明の閉鎖システムの特に 好ましい実施態様においては、主引張線が着用者の背中とヒップの回りに連続し て、定着力の大きさを増大する。収容組立体２２、後側ウエスト区域５２の弾性 ウエストフィーチャ３４（背中ウエストフィーチャ）および弾性サイドパネル３ ０（特に一定角度における活性化）から成る全体的設計がオシメの中に連続的な 主引張線を形成させる。 主引張線はその定着機能を生じるようにオシメの横方向に対して一定角度で配 置されるので、この閉鎖システムは傾斜主引張線をオシメに生じて傾斜閉鎖メカ ニズムを成す。従ってこの閉鎖システムは傾斜主引張線を成すために複数の相異 なるファスナーシステムを含む事ができる。例えばこの閉鎖システムは単に１つ の主ファスナーシステムを含む事ができる。またこの閉鎖システムはさらに前側 ウエスト区域における弾性ウエストフィーチャの一部を定着し、所望ならば弾性 脚カフスの一部を定着する事ができる。従ってこの閉鎖システムは全長ファスナ ーシステムを含む事ができる。このような全長ファスナーシステムの例は米国特 許第４，７０１，１７６号に記載されている。最も好ましくは第１図に図示のよ うに閉鎖システムは二重引張りファスナーシステムを含み、このシステムが前記 のように傾斜主引張線を生じ、また引張りを動的に発生し／保持し、好ましくは 前側ウエスト区域５０の中の弾性ウエストフィーチャ３４を通して他の傾斜引張 り線を生じ（下記において前側弾性フィーチャ）と呼ぶ）この前側弾性ウエスト フィーチャも持続的な動的フィットを生じるように設計される。 第１図に図示のように主ファスナーシステムは、バックウエスト区域５２の中 に各長手方縁５４に隣接して配置された固着部材、好ましくはテープタブ３６と 、前側ウエスト区域５０に配置された少なくとも１つのランディング部材３８と を含む。各固着部材は第１ファスナー部品３７を有するテープタブ３６を含む。 ランディング部材３８は、第１ファスナー部品３７と係合する相補的第２ファス ナー部品３９を含む。第１および第２ファスナー部品がそれぞれフックおよびル ープから成る機械的閉鎖部品を含むように成された主ファスナーシステムの一例 が米国特許第４，９６３，１４０号に記載されている。また接着剤／機械的閉鎖 要素の組合わせを含む主ファスナーシステムが米国特許第４，９４６，５２７号 に記載されている。第１図に図示の本発明の好ましい実施態様においては、主フ ァスナーシステムは、接着剤固着層としての第１ファスナー部品３７を有するテ ープタブ３６と、バックシート２６に接合された補強ストリップ９２を含む第２ ファスナー部品３９を有するランディング部材３８とを含む。このような接着剤 テープファスナーシステムの一例は米国特許第３，８４８，５９４号に開示され 、また接着剤テープタブ、補強ストリップおよび表示手段が米国特許Ｂ１第４， ６６２，８７５号に記載されている。 主ファスナーシステムの各固着部材は、ランディング部材に係合してオシメの 側面閉鎖部材を固定的に、好ましくは可変的に配置し着用者の低運動区域におい て吸収性コアを定着するようなファスナー手段を提供するにある。従って固着部 材はファスナー部品を含む。また各固着部材は好ましくはファスナー部品をラン ディング部材に隣接配置して側面閉鎖を成すための手段を含む。従って固着部材 はオシメの上に側面閉鎖を成す任意公知の構造および手段とする事ができ、例え ば（ｉ）オシメの内側面の一部を成すように配置されたファスナー部品のパッチ またはストリップ、すなわち内側ファスナー部材（すなわち米国特許第４，６１ ０，６８２号および米国特許第３，１４１，１６１号）または（ｉｉ）ファスナ ー部品をその上に配置されたテープタブとする事ができる。 第１図に図示のように各固着部材は好ましくはテープタブ３６を含む。このテ ープタブ３６は、ランディング部材３８に固着されて、オシメの横方向に対して 一定角度でオシメにそった主引張線を生じるようにしなければならない。従って テープタブ３６は、第１ファスナー部材３７をランディング部材３８の第２ファ スナー部品３９に係合させて、オシメの横方向に対して一定角度で、オシメ全体 を通して、実質的に低運動区域において主引張線を生じるように形成されまた配 向される。 第１図と第８図は本発明の好ましいテープタブ３６の好ましい実施態様を示す 。テープタブ３６はバックシート２６に接合されて固定部分１２２（すなわちオ シメ製造中にオシメ２０に接合されるテープタブ部分）を有する。テープタブ３ ６は他の要素、すなわちタブ部分１２４を有する（すなわち固定部分１２２と一 体を成し、オシメの長手方縁を越えて横方向外側に延在し、オシメを着用者に取 り付ける際にオシメ装着者によって掴まれるテープタブの末端）。このタブ部分 １２４は固定部分１２２と一体を成す近位縁１２６と遠位縁１２８と側面縁１３ ０とを有する。近位縁１２６は最上点１３２と最下点１３４とを有する。遠位縁 は最上点１３６と最下点１３８とを有する。本発明のテープタブの好ましい実施 態様において、テープタブ１２４は横方向に対して一定角度で配向されて、オシ メ横方向に対して一定角度の主引張線を形成する。従って遠位縁１２８の最上点 １３６は近位縁１２６の最下点１３２から横方向に一定角度で配置され、また好 ましくは遠位縁１２８の最下点１３４は近位縁１２６の最下点１３４から横方向 に一定角度で（必ずしも同一角度ではない）に配置される。第８図に図示の実施 態様において、側面縁１３０は湾曲され、傾斜テーピングを成し、このようにし て着用者のオシメの形状および構造に従い、着用者の低運動区域の回りにオシメ を 定着させる傾斜主引張線を成し、またオシメの設計に対応してオシメ装着者がタ ブ部分１２４をランディング部材３８の上に簡単に付着させる事ができる。さら に側面縁１３０の湾曲形状は、テープを後側ウエスト区域５２の中に高い位置に 配置させると共に、テープをランディング部材３８の上に低い位置に配置する事 ができ、このようにして着用者の胃、ヒップおよび脚のマークを最小限に成し、 着用者に対してオシメを快適にする。またタブ部分１２４はオシメのあまり低い 位置に配置されれば着用者の脚の上にマークを生じオシメの安楽性とフィットに 対して悪い影響を与えるので、着用者の脚に対応して配置される。 タブ部分１２４の近位縁１２６と遠位縁１２８との成す角度は着用者上のオシ メのフィット角度に近似するように、約３０°以下、好ましくは約５°乃至約３ ０°、さらに好ましくは約１０°乃至約２５°、最も好ましくは約２０°としな ければならない事が発見された。約３０°の角度より大きな角度を有するタブ部 分１２４はテープタブを通る主引張線を非常に狭くさせ、その結果テープタブ中 に生じる応力が分散しないのでテープタブの回転またはオシメの回転を生じる。 またこのテープタブは、約１５°の傾斜主引張線を生じるためにオシメの角度に 従わないであろう。 第８図に図示のテープタブ３６の好ましい実施態様において、固定部分１２２ は横方向において約２８ｍｍ乃至約３０ｍｍの長さであり、タブ部分１２４は横 方向に約３５ｍｍ（１．３７５インチ）の長さであり、長手方におけるテープタ ブの全長は約２９ｍｍ（１．１２５インチ）である。テープタブ部分１２４のそ れぞれ近位縁１２６の上点１３２および下点１３４と遠位縁１２８の上点１３６ および下点１３８との成す角度はそれぞれ約２０°であるので、近位縁１２６の 上点１３２または下点１３４と遠位縁１２８の上点１３６または下点１３８との 間の長手方間隔は約１３ｍｍ（０．５インチ）である。（着用者の胃および脚の 赤い斑点を防止するために鋭い隅部縁が皮膚と接触しないようにするためタブ部 分１２４の遠位縁１２８の縁を丸くする事ができる）。 第２図に図示のように、好ましいテープタブ３６はトップシート２４に接合さ れたリリース部分１４０を含む。このリリース部分１４０は製造中にタブ部分１ ２４を内側に折り込ませて第１ファスナー部品３７（接着剤固着層）を使用前の 汚染または剥離から防護する。第２図の好ましい実施態様においてタブ部分１２ ４はリリース部分１４０よりも好ましくは約３ｍｍ（１／８インチ）だけ横方向 に短いので、オシメ装着者が最初にタブ部分１２４を掴む事が容易になる。（ま たはタブ部分１２４をリリース部分１４０より横方向に長くして、タブ部分１２ ４の遠位縁１２８のグリップタブがリリース部分１４０を越えて延在するように する事ができる）。 リリース部分１４０はオシメの長手方縁５４から内側に延在し、二、三の実施 態様においては、好ましくは弾性サイドパネル部材８２の一部まで延在させられ て、テープタブ３６によって支持される荷重がこの弾性サイドパネル部材８２に 伝達されるようにし、この閉鎖システムの生じる定着力をさらに有効に分布させ る事ができる。 本発明の他の好ましい実施態様において、タブ部分１２４またはテープタブ全 体を収容組立体２２に対して、所望の傾斜主引張線を生じるように横方向に対し て一定角度で取り付ける事ができる。例えばテープタブを収容組立体に取り付け た時にこのテープタブがオシメの横方向に対して好ましくは約５°乃至約３０° 、さらに好ましくは約１５°乃至約２０°の角度に配置されて傾斜主引張線を成 すように、業界公知のような長方形テープタブまたはその他任意の形のテープタ ブをオシメ横方向に対して回転させる事ができる。このようなテープタブは本発 明の多くの実施態様について有効に作用するが、第８図に図示のテープタブ３６ ほどには好ましくない。 着用者の脚とウエストの皮膚マークを避けるためにテープタブの各部を構成す る材料の可撓性が重要である事が発見された。固いテープタブは、着用者がこの テープタブに対して力を加える時に曲がる程に可撓性でないので皮膚にマークを 付ける傾向がある。オシメの弾性サイドパネル３０によってオシメの中に生じる 高い引張り力とオシメのフィットとの故に、テープタブの可撓性は本質的に重要 な設計パラメータである。すなわち本発明の特に好ましい実施態様において、少 なくともテープタブ１２４、好ましくはその固定部分１２２とリリース部分１４ ０がきわめて可撓性の材料で製造される。テープタブ材料の可撓性を測定する種 々の方法があるが、この可撓性を測定する好ましい測定法が存在する。後述の「 可撓性曲げテスト」を使用した場合、テープタブの各部分、特にタブ部分１２４ が約５０ｇｒａｍｓｆ以下、好ましくは約３０ｇｒａｍｓｆ以下、さらに好まし くは約２０ｇｒａｍｓｆ以下の曲げ湾曲延伸力を有しなければならない。 テープタブの好ましい材料はポリマー材料、好ましくはポリエチレンフィルム を含む。テープタブに使用するに適したテープ材料はミネソタ、セントポールの ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニーから市販 されるＸＰＦ−３０６２，ＸＰＦ−３−０１４、Ｙ−９３７６またはＹ−９０３ ０である。第１ファスナー部品の感圧接着剤を含む好ましいテープタブはミネソ タ、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・ カンパニーからコードナンバーＸＰＦ−３０６２で市販される。好ましいリリー ス部分はミネソタ、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファ クチャリング・カンパニーからコードナンバーＫＳ−００７６で市販されている 。 第１２図は本発明の固着部材の他の実施態様を示す。この固着部材は、後側サ イドパネル６４の内側面４８の上に配置された内側ファスナー部材１２００を含 む。この内側ファスナー部材１２００は固着部分１２０２とリリース部分１２０ ４とを有する。固着部分１２０２は第１ファスナー部品１２３７を有し、このフ ァスナー部品１２３７は好ましくはオシメの側面閉鎖を成すように接着剤層を付 着されている。リリース部分１２０４はオシメの使用前に第１ファスナー部品１ ２３７の汚染を防止する。固着部分１２０２はオシメの製造中にリリース部分１ ２０４の上に折り畳まれ、従ってユーザはオシメの使用前に固着部分１２０２を リリース部分１２０４から剥離する。固着部分１２０２は後側サイドパネル６４ に対して接合する必要はなく、この部分を単に折り返しまたは後側サイドパネル に対して固着し、後側サイドパネルを固着部分と共にリリース部分１２０４の上 に折り返せばよい。第１２図に図示のように、固着部材１２０２はリリース部分 １２０４から横方向外側に配置されているが、それぞれの位置は所望ならば逆転 してもよい。また第１２図に示されるように、内側ファスナー部材１２００は全 体として長方形を有し、傾斜主引張線を形成するように横方向に対して一定角度 で配置されている。あるいは内側ファスナー部材は、第１図および第８図のテー プタブの固着部分およびリリース部分を含めて他の任意形状を有する事ができる 。また内側ファスナー部材１２００が一定角度で配置される事なく、第１ファス ナー部品１２３７がこのような角度を成す事ができる。 本明細書に記載のテープタブはの他の実施態様においては、固着部分１２０２ が長手方縁から横方向外側に延在する事以外は第１２図と同一の要素を有する事 ができる。この場合、固着部分１２０２は収容組立体の内側面に対して固着され その露出面にリリース被覆を塗布され、この固着部分が第１ファスナー部品を防 護するためメーカによって内側に折り畳まれる。本発明のテープタブのこのよう な構造の利点は、テープタブの一部を含む後側サイドパネルの部分においてテー プタブ材料の１層のみが収容組立体に対して接合されるので、この後側サイドパ ネル部分の可撓性が増進されて、着用者の皮膚マークの可能性を低下させる事に ある。 固着部材の第１ファスナー部品３７は固着部材とランディング部材３８の相補 形の第２ファスナー部品３９との間の閉鎖を成す。従って、第１ファスナー部品 ３７は、第２ファスナー部品３９に係合して第１ウエスト区域５６と第２ウエス ト区域５８を重なり合い状態に保持してオシメの確実な側面閉鎖を成す手段を成 す。またオシメが一定範囲の相異なるサイズの着用者にフィットしまたファスナ ーシステムが簡単で使用しやすい事が好ましい。従ってファスナー部品は、オシ メが種々のサイズの着用者にフィットしまた最小限の努力で締結できるように種 々の位置に閉鎖区域を生じるものでなければならない。故に、ファスナー部品は 好ましくは後述のように、閉鎖区域の調整可能の配置を成す公知の任意の固着手 段を含む。このような固着手段の例は、業界公知の感圧接着剤などの接着剤固着 層、フックファスナーまたはループファスナーなどの機械的閉鎖要素、業界公知 の凝縮材料、または接着剤／機械的閉鎖要素の組合わせを含み、これらの要素は それぞれ後述のようにウエスト閉鎖システムに関して説明される。 第１ファスナー部品３７は固着部材上に別個の部材としてまたは固着部材との 一体部材として固着部材上に配置される。例えばトップシート２４またはバック シート２６がランディング部材３８に機械的に係合する材料で製造する事ができ る（この場合、トップシート２４またはバックシート２６は一体的ファスナー部 品を成す）。あるいは別個のパッチまたはストリップを固着部材に対して接合す る事ができる（別個のファスナー部品）。好ましくは第１ファスナー部品３７は テープタブ３６上に配置され接合された接着剤固着層または機械的閉鎖要素など の別個材料とする。第１ファスナー部品３７は好ましくはテープ部分１２４上に 塗布されてテープタブ３６の締結面を成す接着剤固着層を含む事ができる。 さらに、第１ファスナー部品３７は固着部材上の任意箇所に配置する事ができ る。例えば第１ファスナー部品３７は後側サイドパネル６４の中に、長手方縁５ ４に隣接して配置する事ができる。（この構造の例は米国特許第４，６１０，６ ８２号お米国特許第３，１４１，１６１号の中に記載されている）。固着部材が テープタブを含む場合、第１ファスナー部品３７は好ましくはテープタブ１２４ の全面またはその少なくとも一部の上に配置される。第１ファスナー部品３７は 、テープタブ１２４の他の区域に配置された接着剤固着層と機械的閉鎖要素との 組合わせを含む事ができる。この構造の実施例は前に引用した米国特許第３，９ ６３，１４０号に記載されている。 主ファスナーシステムのランディング部材３８は、それ自体固着部材上に固着 されて側面閉鎖を成し前側ウエスト区域５０と後側ウエスト区域５２を重なり合 い状態に保持する手段を成す。ランディング部材３８は、固着部材と係合して側 面閉鎖を成しまた好ましくは側面閉鎖を種々の位置に配置する事ができる限り、 オシメ２０上の任意箇所に配置する事ができる。例えばランディング部材３８は 、後側ウエスト区域５２、前側ウエスト区域５０、または固着部材４２と係合す るように配置された任意の区域またはゾーンまたは任意の要素上に配置する事が できる。ランディング部材３８は最適フィットのために固着部材４２を配置すべ き場所を決定するのであるから、オシメが各種サイズにフィットし、前側ウエス ト区域５０と後側ウエスト区域５２との間の重なり合いが達成され、オシメを着 用者に対して定着するためにオシメを通して傾斜した主引張線が生じ、また好ま しくは側面閉鎖が形成された時にウエスト閉鎖システムの固着部品が相互に係合 して側面閉鎖の形成が受動的にウエスト閉鎖を成すように、ランディング部材３ ８は側面閉鎖を種々の位置に配置するように設計される。 ランディング部材３８は種々のサイズおよび形状をとる事ができる。第１図に 図示のオシメ２０の好ましい実施態様においては、ランディング部材３８は本発 明の傾斜主引張線を生じるように山型袖章形の補強ストリップ９２を含む。 ランディング部材３８は、固着部材のファスナ部ー品（第１図ファスナー部品 ３７）と係合するファスナー部品（第２ファスナー部品３９）を含む。従って第 ２ファスナー部品３９は第１ファスナー部品３７と係合する事のできる各種の材 料および構造を有する事ができる。第２ファスナー部品３９は、別個の要素とし 、 またはオシメに接合された要素としまた／あるいはオシメの要素と一体の部品と する事ができる。従って例えば第２ファスナー部品３９はバックシート２６の一 部とする事ができる。第１図に図示のように、第２ファスナー部品３９は好まし くは前側ウエスト区域５０においてバックシート２８の外側面に接合された補強 ストリップ９２を含む。また第２ファスナー部品３９は前述のように接着剤固着 手段（図示されず）によってバックシート２６に対して固着する事ができる。（ 本発明の他の実施態様においては、補強ストリップがバックシートの内側面に固 着されたバックシートの一部を成す（内側補強システム））。 第１ファスナー部品３７が機械的閉鎖要素を含む場合、第２ファスナー部品３ ９も機械的閉鎖要素を含む。従って、第１ファスナー部品３７がフックファスナ ー材料を含む場合、第２ファスナー要素３９は好ましくはループファスナー材料 を含む。第１ファスナー部品３７が接着剤固着層を含む場合、ランディング部材 ３８の第２ファスナー部品３９は好ましくは補強ストリップ９２および／または バックシート２６を含む。第１図の実施態様において、第２ファスナー部品３９ は好ましくはテープタブ３６の接着剤固着層と着脱自在に係合可能の補強ストリ ップ９２を含む。補強ストリップ９２は任意の材料とする事ができる。補強スト リップ９２は好ましくは２軸配向ポリプロピレンフィルムシートを含む。 また補強ストリップ９２は、好ましくはオシメを着用者にフィットさせて最適 ウエストフィットと脚開口フィットを生じやすくするための表示手段１４４を備 える。この表示手段１４４は、それ自体でまたは追加符号と共に特定のテープタ ブファスナーの所望の固着点を迅速に発見してオシメの着用を容易にする事ので きる任意の型の線、パタン、装飾模様、符号、文字、カラーコードまたはその他 のマークとする事ができる。このような表示手段１４４は、米国特許Ｂ１第４， ６６２，８７５号に詳細に記載され、この米国特許を引例とする。本発明の表示 手段１４４は好ましくはオシメの横方向に対して一定角度で、好ましくはテープ タブ３６と同一角度に配置された列状を成し、オシメの最適フィットと傾斜主引 張線を生じるようにテープタブの傾斜固着を可能とする。表示手段１４４は、種 々の幾何学的形状、カラーおよび物体の組合わせ、例えばテディベアの横列およ び縦列を含む事ができる。 第１図に図示の本発明の好ましい実施態様において、閉鎖システムはさらにオ シメお前端縁５６の近くでウエスト閉鎖を成すためのウエスト閉鎖システムを含 む。ウエスト閉鎖は前端縁５６のスパンの一部を定着する。さらにオシメ２０が 前側弾性ウエストフィーチャを含む場合には、ウエスト閉鎖はこの前側弾性フィ ーチャを通して（すなわち、一体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０の弾 性ウエストバンド部分を通して）引張り力を形成し保持する。ウエスト閉鎖シス テムの一例が米国特願第０８／０２０，０９３号に記載されている。この米国特 願を引例とする。 ウエスト閉鎖は前端縁５６のスパンの一部を、好ましくは前側弾性ウエストフ ィーチャの延伸性スパンの一部を、さらに好ましくは一体的ウエストキャップ／ ウエストバンド７０の弾性ウエストバンド部分を定着する。（すなわち、ウエス ト閉鎖システムの第１および第２固着部品が弾性ウエストバンド部分と弾性サイ ドパネル３０との位置関係を定着するように作用する）。この弾性ウエストバン ド部分と弾性サイドパネル３０との位置関係（すなわち、第１固着部品４０の固 着ゾーン間の幾何学的相互関係）はオシメの前端縁５６に隣接して特定のウエス ト外周サイズを決定し、これは主ファスナーシステムによって形成される側面閉 鎖によって決定される外周サイズとは（長手方に離間されて）相違している。こ のような相違した特定のウエスト外周サイズはオシメ２０の前端縁５６に隣接し た上端部分の所要のフィットサイズを形成し保持する。従って本発明のウエスト 閉鎖システムは、オシメ２０の前端縁５６（上端縁）において非延伸性フィット を保持するように弾性ウエストフィーチャを使用しないオシメ（例えば、ウエス トシールドまたは非延伸性ウエストフィーチャを使用するオシメ）についても有 効に使用する事ができる。またこのような定着作用は、前側弾性ウエストフィー チャと弾性サイドパネルとの間に剪断力（引張力）を伝達する手段を成し、前側 弾性ウエストフィーチャの中に初予引張応力を形成する。 またウエスト閉鎖は、前側弾性ウエストフィーチャ（一体的ウエストキャップ ／ウエストバンド７０の弾性ウエストバンド部分７１）を通して引張線を生じて 保持する。またウエスト閉鎖は弾性ウエストバンド部分の中の初予引張力（横方 向ベクトル成分を有する引張力）の一部に寄与し、この予引張力が弾性ウエスト バンドを最初のフィットに際して着用者のウエストに対してピッタリとフィット させる。弾性ウエストバンド部分はオシメの使用中に、このバンドの中にウエス ト閉鎖によって形成された予引張力の一部を保持する。弾性ウエストバンド部分 は内部に生じた予引張力の一部を保持するので、このウエストバンド部分はオシ メの使用中に着用者の運動に伴って繰り返し弾性的に拡張または収縮し、オシメ の着用者のウエストに対するフィットをピッタリと保持する。さらに詳しくは、 着用状態において、弾性ウエストバンド部分は着用者のウエストの運動に従うた めにその非引張状態まで収縮しなければならない場合がある（すなわち予引張力 がゼロになる場合がある）。しかし固着部品が係合状態にとどまるので、着用者 のその後の運動に伴って弾性ウエストバンド部分の中に予引張力が再生される（ これは、予引張力を加えられず従ってもはや収縮して着用者に動的にフィットす る事のできない通常の弾性ウエストフィーチャと異なる）。このようにして初予 引張力とその保持の結果として、前側弾性ウエストフィーチャの拡開が減少しま たは持続的フィットが改良される。さらにウエスト閉鎖によって生じ保持される 横方向引張力は前側弾性ウエストフィーチャの内部に回復力を生じて、ウエスト バンドの「ロールオーバ」の発生を減少させまたは防止する。このようにしてウ エスト閉鎖システムは着用者のウエスト回りの閉鎖を生じてオシメの最初の動 的なフィットを改良しまたその収容特性を改良する。 第１図に図示のように、ウエスト閉鎖システムは少なくとも１つの、好ましく は一対の第１固着部品４０と少なくとも１つの第２固着部品４２とを含む。第１ 図に図示のように、第１固着部品４０は長手方に、前側弾性ウエストフィーチャ 、好ましくは一体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０の弾性ウエストバン ド部分と整列しているので、オシメの使用中にウエスト閉鎖システムによって動 的に発生され保持される引張力は前側弾性ウエストフィーチャを通して延在する 。さらにウエスト閉鎖システムの固着部品が主ファスナーシステムのテープタブ およびランディング部材から長手方に離間されているので、オシメの別個の限定 されたウエスト外周サイズと２つの別個の引張りゾーンとを生じる。主ファスナ ーシステムによって生じる引張線または引張ゾーン（主引張線）が着用者上にオ シメを固着するのに対して、ウエスト閉鎖システムによって動的に発生され保持 される引張線またはゾーンは着用中に上方ウエスト閉鎖を動的に保持する。 ウエスト閉鎖が形成される時、固着部品によって少なくとも２つの定着ゾーン が形成される。これら２つの定着ゾーンは相互に横方向に離間され、前側弾性ウ エストフィーチャの全部または少なくとも一部がこれらの定着ゾーンの間に配置 される。これらの定着ゾーンの横方向間隔は種々の方法で達成される事ができる 。例えばウエスト閉鎖システムに一対の相互に横方向に離間された第１固着部品 とこれらの第１固着部品に対して位置を調整される第２固着部品とを備える事に よって、定着ゾーンの横方向間隔を固定する事ができる（この場合例えば第２固 着部品が比較的幅広い）。この実施態様においては第１固着部品の横方向間隔が 固定しているのであるから、第１固着部品の横方向間隔が定着ゾーンの横方向間 隔を決定し設定する。他の実施態様においては、ウエスト閉鎖システムは一対の 相互に横方向に離間された第２固着部品と、これらの第２固着部品に対して位置 を調整される第１固着部品とを含む事ができる（この場合例えば第１固着部品が 比 較的幅広い）。この実施態様においては定着ゾーンの横方向間隔は着用者のウエ ストのサイズおよびオシメの全体的サイズ／形状によって決定される。第２固着 部品４２が第１固着部品４０と係合する箇所は後側サイドパネル６４と前側サイ ドパネル６２との重なり合に依存するからである。 側面閉鎖が形成された時にウエスト閉鎖の受動的活性化を生じ、また着用者の ウエストに加えられる垂直方向力を保持して前側弾性ウエストフィーチャの非回 復ロールオーバの傾向を減少と共に、ウエストにおけるオシメのフィットと収容 能力を改良させるのに有効な量の前側弾性ウエストフィーチャの引張り力を生じ るように、前記の定着ゾーンの横方向間隔を設計する事が好ましい。前側ウエス ト弾性フィーチャの回復を生じまた引張られた前側弾性ウエストフィーチャの逆 転（すなわち非回復可能のロールオーバ）を最小限にするような垂直方向力を前 側弾性ウエストフィーチャの中に保持するため、望ましくは固着ゾーンの横方向 間隔は最小限度に保持される。しかし、前側弾性ウエストフィーチャの中に最大 限度の引張り力を生じるためには、固着ゾーンの横方向間隔が最大限に選ばれる 事が望ましいであろう。従って、固着ゾーンの横方向間隔は、垂直方向力を保持 する必要と、前側弾性ウエストフィーチャの中に有効量の引張り力を生じる必要 とを釣り合わせるように選定される。 第１図に図示のオシメの実施態様において、固着ゾーンの間隔（第１固着部品 ４０の間隔）は少なくとも約２５ｍｍである。さらに好ましくは、この横方向間 隔は少なくとも約５０ｍｍである。第１固着部品の横方向間隔は最も好ましくは 約１００ｍｍ乃至約２００ｍｍの範囲内である。固着ゾーンの横方向間隔は、前 側弾性ウエストフィーチャがその収縮状態にある時に、一方の固着ゾーンの最内 側固着線（すなわち長手方中心線６７に最も近い線）から、他方の固着ゾーンの 最内側固着線までの距離を測定する事によって決定される。従って第１図の実施 態様において、横方向間隔は、第１固着部品の１つの内側縁から他の第１固着部 品の内側縁までの距離を測定する事によって決定される。 ウエスト閉鎖、好ましくは位置可変的な受動的に活性化されるウエスト閉鎖を 成すために、各固着部品は相補型のファスナー手段と係合するファスナー手段を 含む。本明細書において、オシメユーザが多数の相異なる位置において閉鎖を成 す事ができるように、少なくとも１つの部品位置が広く変動され得るようなファ スナーシステムを言う。従って例えば、一方の固着部品がオシメ上の定位置を有 し（例えば前側弾性ウエストフィーチャの予引張力とウエスト閉鎖の受動的活性 化を生じるために第１固着部品の横方向間隔が固定され）、他方の固着部品が前 記の固定部品に対して可変的な取り付け位置を有する事ができる。これは、閉鎖 を形成するたびに固着部品が特定の位置に接合されなければならないように対応 の固着部品の位置が固定される必要のある「固定」位置閉鎖（例えばスナップお よびバックル）と相違している。またウエスト閉鎖システムは受動的活性化ウエ スト閉鎖を成す。「受動的活性化」とは、適当な最初の身体／脚フィット（側面 閉鎖）が主ファスナーシステムを使用して達成された後にオシメ装着者がそれ以 上努力する事なく機能的なウエスト閉鎖が達成される事を意味する。ウエスト閉 鎖システムの受動的活性化は、その後の努力なしで確実な定着を成すように相互 に係合するのみならず、前側弾性ウエストフィーチャの内部に引張り力を生じ保 持するようなオシメ上の位置に配置される固着部品を必要とする。 第１図に図示のように固着部品は好ましくは機械的閉鎖要素を含む。本明細書 において、用語「機械的閉鎖要素」とは位置可変的閉鎖を成すために相互に機械 的に係合するファスナー手段を言う。従って機械的閉鎖要素は、ベルクロまたは その他のフック／ループファスナー材料など、機械的係合によって位置可変閉鎖 を成す公知の任意の手段を含む。 第１固着部品４０が機械的閉鎖要素を含む場合、第２固着部品４２は「同形の 」相補形機械的閉鎖要素または「相異なる」相補形機械的閉鎖要素を含む事がで き る。本明細書において、用語「同形」の相補形機械的要素とは、第１部品と第２ 部品の係合要素が相互に噛み合う同一の形状または構造を有する機械的ファスナ ーシステムを言う。このようなシステムの例は米国特許第４，３２２，８７５号 に記載される。用語「相異なる」相補形機械的閉鎖要素とは、第１部品が第２部 品と異なるがフックファスナー材料およびループファスナー材料などのように相 互に係合可能な機械的ファスナーシステムを言う。例えば第２固着部品がループ ファスナー材料を含むならば、第１固着部品はフックファスナー材料を含み、ま たその逆とする。 本明細書において、用語「フックファスナー材料」は係合要素を有する材料を 意味するものとする。すなわちフックファスナー材料はオスファスナーと呼ぶ事 ができる。また、用語「フック」と言った場合、その係合要素がループファスナ ー材料またはその他のフックファスナー材料などの相補形の機械的閉鎖要素と係 合するかぎり業界公知の任意の形状を含む非制限的意味である。 フックファスナー材料は好ましくはループファスナー材料の繊維要素と係合し て確実な閉鎖を成すものが好ましい。このような本発明によるフックファスナー 材料は多様な材料から製造する事ができる。適当な材料はナイロン、ポリエステ ル、ポリプロピレンまたはこれらの材料の組合わせ、その他の業界公知の材料か ら製造する事ができる。適当なフックファスナー材料は、ミネソタ、セントポー ルのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニーから 市販される”ＳＣＯＴＣＨＭＡＴＥ”ブランドＮｏ．ＦＪ３４０２と呼ばれる裏 あて材料から突出した多数の成形係合要素を含む。あるいはこの係合要素は、フ ック状、Ｔ形、キノコ形または業界公知のその他任意の形状を有する事ができる 。フックファスナー材料の例は米国特許第４，８４６，８１５号に記載され、こ の米国特許を引例とする。 特に好ましいフックファスナー材料は第１図に図示のように熱可塑性材料から 形成されたプロング列を含む。ホットメルト接着性熱可塑性樹脂、特にポリエス テルおよびポリアミドホットメルト接着剤が特にフックファスナー材料のプロン グを形成するのに適している。これらのプロングは、変更グラビア印刷法または スクリーン印刷法を使用し、熱可塑性材料をその溶融状態において基板上に別々 のユニットとして印刷し、切断前に熱可塑性材料の一部を引っ張るようにして切 断し、引張られた溶融材料を「凍結」させてプロングを生じる方法で製造される 。この好ましいフックファスナー材料とその製造法および製造装置は米国特許第 ５，０５８，２４７号に記載され、この特許を引例とする。 ループファスナー材料はフックファスナー材料の係合要素に係合する複数の繊 維要素を与える。ループファスナー材料は繊維要素、好ましくはループを生じる ように種々の材料から製造する事ができる。このような適当な材料はナイロン、 ポリエステル、ポリプロピレン、その組合わせまたはその他業界公知の材料を含 む。適当なループファスナー材料は、ミネソタ、セントポールのミネソタ・マイ ニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニーから市販される”ＳＣＯ ＴＣＨＭＡＴＥ”ブランドのナイロン織布ループＮｏ．ＳＪ３４０１などの裏あ てから突出した複数の繊維ループを含む。他の市販のループファスナー材料は、 ノースカロライナ、グリーンスボロのギルフォード・ミルから入手される”Ｇｕ ｉｌｆｏｒｄ Ｎｏ．１６１１０”と呼ばれるナイロン裏あて材料から突出した 複数のナイロンフィラメントループを有するトリコットニットファブリックを含 む。このようなループファスナー材料を製造するための方法は米国特許第５，０ ３２，１２２号に記載され、この特許を引例とする。適当なループファスナー材 料は織布または不織布または業界公知のその他の型の繊維材料またはループ材料 とする事ができる。ループファスナー材料として使用するに適した不織布材料の 例はオシメ２０のトップシート２４に使用される材料に関連して説明してある。 好ましい実施態様において、第２固着部品４２はトップシート２４の不織布材料 から形成されたループ材料ファスナーを含む。 あるいは固着部品は接着剤層（接着性材料層）を含む事ができる。本発明にお いて使用される接着剤は好ましくは常温で軽く押すだけで表面に接着するように 配合された感圧性接着剤である。特に好ましい接着剤は業界公知のホットメルト 感圧接着剤である。ホットメルト感圧接着剤の例はウイスコンシン、エルムグロ ーブのフィンドレー・アドヘッシブズから商標Ｆｉｎｄｌｅｙ９９０またはＨ− ２０５８として市販の粘着付与剤を含むクレートンベース接着剤およびその他の 接着剤である。 固着部品はさらに接着性閉鎖要素と機械的閉鎖要素との組合わせを含む。例え ば固着部品は、フックファスナー材料とこのフック材料に並置された接着剤固着 層とから成る組合わせファスナーとし、あるいはフックファスナー材料の基板ま たはフックの一部の上に接着剤層を塗布したフックファスナー材料などの機械的 閉鎖要素とする事ができる。このような機械的／接着剤組合わせシステムを有す るファスナーの例は、米国特許第４，９４６，５２７号に記載のようなファスナ ー組織面を有する感圧接着性ファスナーである。 あるいは固着部品は、受動的活性化され得る位置可変ファスナーを生じる業界 公知の他の凝集性材料とする事ができる。凝集性ストリップまたは材料は例えば フォーム、クレープゴムまたはラテックスゴムなどのゴム、その他の凝集性物質 または高静的ビニール材料とする事ができる。高静的ビニール材料の剥離可能の ファスナーは米国特許第４，９７９，６１３号に詳細に記載されている。 固着部品は好ましくは位置可変の受動的活性化を生じるものであるが、他の実 施態様において固着部品は定位置および／またはユーザ活性化ファスナーとする 事ができる。このようなファスナーの例はスナップ、フックおよびアイファスナ ー、スタッド、ボタンまたは類似のものを含む。 固着部品はオシメに接合される別個の要素とする事ができ、またはオシメの他 の部品のいずれかと一体を成す要素とする事ができる。例えばトップシート２４ が他の固着部品（例えばフックファスナー材料）に対して機械的に係合する事の できる材料（例えば不織布ウエブ）で製造する事ができる。また、米国特許第４ ，９４６，５２７号に記載のように、バックシート２６が組織パタンを有するウ エブの表面の一部に接着剤層を被着されて、機械的／接着性ファスナー（固着部 品）を形成する事ができる。これらのいずれの場合にも、固着部品はオシメの他 の部品と一体を成す。あるいは固着部品はオシメに接合された別個のストリップ またはパッチとする事ができる。第１図に図示の好ましい実施態様においては、 各第１固着部品４０はオシメの外側面４６の一部を成すようにバックシート２６ に対して接着されたフックファスナー材料の別個のパッチから成り、第２固着部 品４２はトップシート２４の第２ウエスト区域５８の一部を成す一体的要素であ る。 各第１固着部品４０は約１２ｍｍ幅（すなわちオシメの長手方中心線に対して 垂直方向の幅）×約１９ｍｍのフックファスナー材料のパッチから成る。両方の 第１固着部品４０は相互に１７１ｍｍの横方向間隔を有するように配置される。 また各第１固着部品４０は前端縁５６から長手方に離間されている。第１固着部 品の長手方間隔（オシメの前端縁５６から第１固着部品４０の最寄りの縁までの 距離）が狭すぎると、この第１固着部品がオシメ上において高すぎて、着用者の 皮膚と接触する位置にある。この長手方間隔が大きすぎると、第１固着部品が低 くなって、前側弾性ウエストフィーチャのある程度のロールオーバを生じる。第 １固着部品は好ましくは前端縁５６から、約３ｍｍ（１／８インチ）乃至約１５ ｍｍ（５／８インチ）、さらに好ましくは約８ｍｍ乃至約１０ｍｍ離間される。 第１固着部品４０に使用されるフックファスナー材料は好ましくは裏あて材料上 に形成された熱可塑性プロング列を含む。各フックファスナー材料のプロングは 、前側弾性フィーチャの中に最大限引張力が形成されるようにこの前側弾性フィ ーチャの曲率または示差延伸度に対応して横方向に対して一定角度で、または主 引 張線に対して平行になるようにこの主引張線の方向に係合手段と共に配向される 。またウエスト閉鎖システムは単一の第２固着部品４２を含み、この第２固着部 品はトップシート２４の不織布材料の一部によって形成されたループファスナー 材料から成る。 オシメ２０はさらに第１固着部品４０に隣接配置された配置パッチ４４を含む 。この配置パッチ４４は第１固着部品４０をＺ方向（厚さ方向）に隆起させて、 第１固着部品４０を第２固着部品４２とさらによく接触させまたウエスト閉鎖シ ステムを（少ない努力で）さらに容易に閉鎖させる。このようにして、ウエスト 閉鎖システムはさらに効率的に受動的に活性化される。また配置パッチ４４は曲 げ剛性の高いゾーンを生じ、このゾーンは、可撓性の前側サイドパネル６２が第 １固着部品４０上に折り畳まれてオシメ着用時にフックの固着を妨げる傾向を減 少させる。従って配置パッチ４４は第１固着部品４０のＺ方向隆起を生じる任意 の要素とする事ができる。第１図に図示のように、配置パッチ４４はそれぞれ第 １固着部品４０の下に配置された長方形材料片を含む。配置パッチ４４は第１固 着部品４０の直下に配置する事ができるが、好ましくはトップシート２４とバッ クシート２６との間に配置される。着用者のウエスト回りを可撓的に剛性の包囲 を成すため、配置パッチ４４の側面縁は、前側弾性ウエストフィーチャを成す材 料の側面縁に当接させられまたはこれと少し重ね合される。配置パッチ４４は好 ましくは３８ｍｍ幅×３２ｍｍ長の弾性フォームパッチから成る。さらに好まし くは、オシメの製造中に、配置パッチ４４は弾性サイドパネル部材８２と同一材 料で形成され、オシメの製造中に一方のオシメの弾性サイドパネル部材８２と隣 接オシメの配置パッチ４４とが同一材料セグメントから形成され、製造完了後に このセグメントを切断する事ができる。このようにして、配置パッチ４４はオシ メの前端縁５６から長手方に内側に横方向中心線６６に向かって延在する。 本発明の好ましい実施態様において、着用者の身との体一致性、フィットおよ び安楽性を改良するために弾性フィーチャを含む。オシメの収容組立体の吸収性 コアによって占められる区域の外部全体が、オシメの着用中に着用者の運動ゾー ンの中へ身体が拡張できる程度に弾性的に延伸性と成される。このような全体的 弾性製品の好ましい材料は米国特許第５，０３２，１２０号に記載されている。 この材料は、ウイスコンシン、ワウワウトサのフィンドレー・アドヘッシブズ・ コーポレーションによって市販されているような弾性ホットメルト接着剤の中心 ラミネートを不織布ファブリックなどの外側層の間に介在させた３層ラミネート を含む。あるいはこの材料は下記に説明するようなゼロ歪引張りラミネートなど の引張りラミネートとする事ができる。全体的弾性収容組立体の製造の節約のた め、オシメ２０は着用者の身体の端部を収容する特殊の弾性フィーチャを備える 事が好ましい。特にオシメ２０は弾性サイドパネル３０、弾性脚カフス３２およ び弾性ウエストフィーチャ３４を備える。 第２図に図示のように、オシメ２０は液体その他の排泄物の収容能力を改善し また脚近くの着用者の運動を受けるために、弾性脚カフス３２を含む。各弾性脚 カフス３２は数種の相異なる実施態様を含む。（脚カフスは脚バンド、サイドフ ラップ、バリヤカフスまたは弾性カフスとも呼ばれる）。米国特許第３，８６０ ，００３号は、弾性脚カフス（ガスケットカフス）を生じるためサイドフラップ と１つまたは複数の弾性部材を有する伸縮性脚開口を備えた使い捨てオシメを開 示している。米国特許第３，９０９，８０３号は、脚区域の収容能力を改良する ため「立上がり」弾性フラップ（バリヤカフス）を有する使い捨てオシメを開示 している。米国特許第４，６９５，２７８号は、ガスケットカフスとバリヤカフ スとを含む二重カフスを有する使い捨てオシメを記載している。米国特許第４， ７０４，１１５号は、オシメの中に自由液体を収容するように構成された側面縁 漏れガードガッターを有するオシメまたは失禁衣類を開示している。米国特許第 ５，０３２，１２０号は改良型弾性脚カフスを有する使い捨てオシメを開示して いる。 これらの各特を引例とする。各脚カフス３２は、脚バンド、ガスケットカフス、 サイドフラップ、バリヤカフスまたは前記の弾性カフスのいずれかに類似する構 造を有する事ができるが、各弾性脚カフス３２は前記の米国特許第４，９０９， ８０３号に記載のようなバリヤフラップ７７とスペーサ弾性部材８０とを含む少 なくとも１つのバリヤカフス７６を含む事が好ましい。好ましい実施態様におい ては、弾性脚カフス３２は前記の米国特許第４，６９５，２７８号に記載のよう にバリヤカフス７６の外側に配置された1つまたは複数の弾性ストランドを有す るガスケットカフス７４を含む。特に好ましい実施態様においては、着用者の臀 部回りのフィットと収容力を改良するため、後側ウエスト区域５２のバリヤカフ ス７６の遠位端７９が近位端７８の外側にくるようにバリヤカフスを曲げる。こ のような構造は米国特許第５，０８７，２５５号に詳細に記載され、この米国特 許を引例とする。 第１０図は本発明において使用される弾性脚カフスの他の実施態様である。 （第１０図は図面の簡略化のためオシメの通常形を示す）。本発明は着用者の脚 シワの低運動ゾーンの中にフィットするため比較的狭い股区域と吸収性コアとを 必要とするが、バリヤカフスは股区域において末端縁の近くで相互に横方向に適 当に離間されると共に、身体排泄物を適正に収容するのに十分な高さを有しなけ ればならない。従って現在のバリヤカフス設計においては、設計者がバリヤカフ スの横方向間隔とバリヤカフスの高さとを妥協させる必要がある。本発明は、前 側ウエスト区域と後側ウエスト区域とにおいてバリヤカフスを弾性ウエストフィ ーチャに隣接した区域でＺ状に折り曲げてしつける事によりこのディレンマを解 決する。Ｚ折りバリヤカフスの設計は、前部においては性器のため後部において 糞便のための十分なバリヤカフス横方向間隔を生じ、また股区域において脚シワ の中へのフィットと排泄物の収容のために十分なバリヤカフス高さを生じる。第 １０図に図示のように、オシメ１０２０は、トップシート２４と、バックシート （図示されず）と、吸収性コア（図示されず）と、それぞれガスケットカフス１ ０７４およびバリヤカフス１０７６を有する弾性脚カフスと、それぞれ一体的ウ エストキャップ／ウエストバンド７０を有する弾性ウエストフィーチャ３４とを 含む。バリヤカフス１０７６はそれぞれバリヤフラップ７７およびスペーサ弾性 部材８０を含み、また長手方に対向する末端１０００、近位端縁７８および遠位 端縁７９を有する。第１０図に図示のように、特にオシメが収縮状態にある時、 遠位端縁７９はオシメのウエスト区域よりも股区域において横方向に相互に近接 している。この構造は、オシメの末端縁に近い区域においてバリヤフラップ７７ をＺ折りする事によって得られる。 第１１図は第１０図のオシメ１０２０の１１−１１線にそった断面図である。 第１１図に図示のように、オシメ１０２０はトップシート２４と、バックシート ２６と、トップシートおよびバックシートの間に配置された吸収性コア２８と、 近位端縁７８、遠位端縁７９、内側面１００１および外側面１００２を有しバリ ヤフラップ７７およびスペーサ弾性部材８０を含むバリヤカフス１０７６と、一 体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０とを含む。近位縁は動的機械的結合 などの近位固着部材（図示されず）によってトップシート４に対して直接に接合 される。バリヤフラップ７７はそれ自体の上に横方向外側に折り返され、第１セ グメント１００４と第２セグメント１００６が形成され、第１セグメントの外側 面部分が第２セグメントの外側面部分に対して直接に対向する。第１セグメント １００４は接着剤タックなどの第１固着部材１００８によって第２セグメント１ ００６に接合される。バリヤフラップ７７もそれ自体の上に横方向内側に折り返 され、第３セグメント１０１０が形成され、この第３セグメントの内側面部分が 前記の第２セグメント１００６の内側面に対向する。第３セグメント１０１０は 、接着剤タックなどの第２固着部材１０１２によって第２セグメント１００６に 対して接合される。第３セグメント１０１０もその外側面において、接着剤タ ックなどの閉鎖部材１０１４によって一体的ウエストキャップ／ウエストバンド ７０に対して接合される。遠位縁７９は、接着剤タックなどの第２閉鎖部材１０ １６によってトップシート２４に対して接合される。一体的ウエストキャップ／ ウエストバンド７０の横方向縁は、接着剤タックなどの側面閉鎖部材１０１８に よってトップシート２４に対して接合される。従ってバリヤフラップ７７、また 従ってバリヤカフス１０７６は、オシメのウエスト区域の末端１０００に接して バリヤカフス間に十分な横方向間隔を生じる位置にＺ織りされタックされる。本 発明の種々のフィーチャに使用される構造および材料の詳細は米国特許第４，６ ９５，２７８号および米国特許第５，０２１，０５１号に記載され、これらの米 国特許を引例とする。 さらにオシメ２０はフィットおよび収容力を改良するための弾性ウエストフィ ーチャを含む。各弾性ウエストフィーチャは少なくとも吸収性コアのそれぞれの ウエスト縁から長手方外側に延在し、それぞれの末端縁の少なくとも一部を成す 。このようにして、弾性ウエストフィーチャは、吸収性コアのウエスト側縁から 収容組立体の末端縁まで延在するオシメ部分を含む。一般に使い捨てオシメは、 ２つの弾性ウエストフィーチャを備えるように構成され、その一方は前側ウエス ト区域５０に配置され（前側ウエスト弾性フィーチャ）、また他方は後側ウエス ト区域５２に配置される（後側弾性ウエストフィーチャ）。本発明の吸収性製品 はトレパンのように着用者を包囲する単一の弾性ウエストフィーチャを有するよ うに構成する事もできるが、下記においてはもっぱら一対の弾性ウエストフィー チャを有する吸収性製品について説明する。さらに、各弾性ウエストフィーチャ またはその構成要素のいずれかを収容組立体に固着された別個の要素とする事も できるが、好ましい実施態様においては両方の弾性ウエストフィーチャがバック シート２６またはトップシート２４またはその両方など収容組立体２２の要素の 延長部分として構成される。 第２図と第３図に図示の本発明の好ましい実施態様においては、弾性ウエスト フィーチャ３４は米国特許第５，０２６，３６４号に記載のような一体的ウエス トキャップ／ウエストバンド７０を含み、この米国特許を引例とする。この一体 的ウエストキャップ／ウエストバンド７０はウエストにおける拡開を防止し漏れ を制御するために吸収性コア２８を身体に緊密に接触するのに役立つ。単一の材 料片が弾性ウエストバンドとしてまたウエストキャップ（バリヤウエストカフス ）として役立つ。この単一の材料片を下記において一体的ウエストキャップ／ウ エストバンド７０と呼ぶ。この一体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０は ２つの機能を有する。すなわちオシメを着用者のウエスト回りにフィットさせる 弾性ウエストバンドを成し、また他方排泄物を拘束し、収容し、保持するチャン ネルを成すようにオシメの液体受け面から離れて配置されたバリヤウエストとカ フス（ウエストキャップ）を成す。この一体的ウエストキャップ／ウエストバン ド７０は業界公知の適当な弾性材料を含むエラストマー材料から成る。好ましく はこの一体的ウエストキャップ／ウエストバンド７０は弾性フィルムとカバース トック層とを含む弾性フィルムラミネートである。さらに詳しくは第１カバース トック層、第２カバーストック層、およびこれらのカバーストック層の間に配置 された弾性フィルムとから成るラミネートとである。これらの３層が業界公知の 適当な方法によって相互に積層される。この一体的ウエストキャップ／ウエスト バンド７０が収容組立体２２に対して、好ましくは直接にトップシート２４に対 して固着されて収容組立体の内側面４８の一部を成す。一体的ウエストキャップ ／ウエストバンド７０は、これを弾性収縮可能状態で固着する事により収容組立 体２２と作動的に組合わされる。 前側弾性ウエストフィーチャと後側ウエストフィーチャは、これらのフィーチ ャを通して伝達される力が前述のように着用者の身体に対して一定角度の線にそ って加えられるように弧状を成している。従って前側弾性ウエストフィーチャは 好ましくは、着用者の腹部の自然曲線に一致する引張線を成し着用者の回りに気 持ちよくフィットするように実質的に凹形の弧状曲線を有する。後側弾性ウエス トフィーチャは実質的に凸形弧状を有して、オシメを背中の腰の曲線にオシメを フィットさせ、また引張り力（主引張線）を着用者の腹部シワに向かって下方に 向けて連続的主引張線を成す。弾性ウエストフィーチャのこのような形状の故に 各弾性ウエストフィーチャは横方向に引張られた時に長手方軸線にそって相異な る延伸度を示す。このような相異なる延伸度は、二、三の部分を他の部分よりも 長手方軸線にそってより大きく横方向に拡張させる。このような相異なる延伸度 は、腹部の形状に一致する前側弾性ウエストフィーチャを生じて、着用者が運動 し座りまた立つ際にその胃と一致する種々の形状をとり拡張しまた動く事ができ 、同時に後側弾性ウエストフィーチャの中に着用者にそって適正角度の引張り力 を加える。 他の実施態様において、弾性ウエストフィーチャのいずれかまたは両方が弾性 ウエストバンドを含み、この弾性ウエストバンドはトップシートの一部、バック シートの一部およびトップシートとバックシートとの間に配置された弾性部材を 含む。この弾性部材はその配置される末端縁の形状に一致した弧状に配置された 弾性材料ストリップ（ストランド）から成る。このようにして湾曲した弾性ウエ スト部材の生じる力は長手方のベクトル成分を有し、これはウエストバンドを着 用者と接触させまたロールオーバを少なくする事によって持続的フィットに役立 つ。 本発明において使用される他の弾性ウエストフィーチャの一例は、第３Ａ図に 図示されまた米国特許第５，１５１，０９２号に記載の弾性ウエストフィーチャ ３３４であって、この米国特許を引例とする。この弾性ウエストフィーチャ３３ ４は弾性ウエストバンドと、このウエストバンドを収容組立体に接合する可撓性 ヒンジゾーンのみを含めばよいが、弾性ウエストフィーチャ３３４は好ましくは 相互連結パネルゾーン３００と、このパネルゾーン３００を吸収性コア２８のウ エスト縁３８４に隣接して収容組立体２２に接合する第１可撓性ヒンジゾーン３ ０２と、弾性ウエストバンド３０４と、このウエストバンドを前記のパネルゾー ン３００に接合する第２可撓性ヒンジゾーン３０６とを含む。相互連結パネルゾ ーン３００は好ましくは弾性ウエストバンド３０４と吸収性コア２８との間のリ ンクを成す。弾性ウエストバンド３０４は、特定の面積をカバーし、着用者に接 触し、横方向ベクトル成分を有する方向に弾性的に延伸性であって、着用者に対 して動的にフィットし着用者の身体に動的に一致してフィットを改良する部材を 成す。弾性ウエストバンド３０４は好ましくは、成形パネルゾーン３０８と、ウ エストラインパネルゾーン３１０と、これらのゾーン３０８と３１０とを接合す る可撓性ヒンジゾーン３１２とを含む。 第３Ａ図に図示の米国特許第５，１５１，０９２号に記載の弾性ウエストフィ ーチャの実施態様においては、弾性ウエストフィーチャ３３４は好ましくは、ト ップシート２４とバックシート２６の一部を含む連結パネルゾーン３００と、相 互連結パネルゾーン３００の中に吸収性コア２８が存在せずまたは弾性ウエスト バンド３０４の中に弾性部材が存在しない事による構造的不連続の故に形成され た第１可撓性ヒンジゾーン３０２と第２可撓性ヒンジゾーン３０６とを含む。弾 性ウエストバンド３０４は種々の構造とする事ができるが、好ましくはトップシ ート２４の一部と、バックシート２６の一部と（バックシートのこの部分は所望 ならば「機械的に予歪」を加える事ができる）、弾性部材３１４と、弾性部材３ １６とを含む。好ましい実施態様においては、弾性部材３１４は好ましくはトッ プシート２４とバックシート２６との間に配置され、弾性部材３１６がバックシ ート２６と弾性部材３１４との間に配置される。ウエストバンド可撓性ヒンジゾ ーン３１２は、成形パネルゾーン３０８とウエストラインパネルゾーン３１０と の間の結合パネルの構造的不連続によって形成されるので、弾性ウエストバンド ３０４は、結合剤の少ないパタン区域にそって可撓的に曲がる傾向を示す。 他の実施態様において、弾性ウエストフィーチャは、収容組立体に可撓的に接 合された比較的高い縁の圧縮剛性の相互連結パネルゾーンと、このパネルゾーン に可撓的に接合された「拡張性タミーパネル」と呼ばれる弾性化されたウエスト バンドと、相互連結パネルゾーンを収容組立体と可撓的に接合する第１可撓性ヒ ンジゾーンと、前記弾性ウエストバンドを相互連結パネルゾーンと可撓的に接合 する第２可撓性ヒンジゾーンとを含む。弾性ウエストバンドは好ましくは深い「 ペンタゴン」型を有して「拡張性タミーパネル」を成す。弾性ウエストバンドは 低運動ゾーンにおいて腹部シワの下方に主側面閉鎖を成すために長手方に長いサ イズを有する。このウエストバンドの形状は着用者の胃と共に動き拡張しまた相 異なる横方向延伸度を有するウエストバンドを成すので、このウエストバンドの 末端縁に近い部分はこれから離れた隣接部分よりも延伸性である。前記ウエスト バンドは、好ましくはバックシートの一部と、トップシートの一部と、トップシ ートとバックシートとの間に配置されたエラストマー部材と、バックシート」と エラストマー部材との間に配置された弾性部材とから成る。エラストマー部材は 好ましくはエラストマーフォームまたはエラストマーフィルム（引張りラミネー ト）を含むが、弾性部材は好ましくは不織布層を含む。弾性ウエストバンドは、 オシメの最初の平面から拡張できるように引張り性ラミネートから成る。この引 張りラミネート、好ましくは機械的引張られた予引張カラミネートは、弾性ウエ ストバンドを、主閉鎖システムによって形成されたオシメの外周サイズを越えて 、また末端縁の最初のサイズを越えて（オシメそのものの平面状態を越えて）拡 張させる事ができる。（すなわち、この弾性ウエストバンドは、側面閉鎖の固定 サイズの外周を越えて（オシメを最初に形成する材料のサイズを越えて）拡張し て着用者の胃の運動に従う事ができる）。また引張りラミネートは長手方方向に 対して一定角度で機械的に引張って示差引張りを生じるようにして活性化する事 が できる。このような拡張は、弾性ウエストフィーチャに対して「ウィンドイング 」処理する事によっても実施まは増進する事ができる。弾性ウエストバンドは約 ２５ｍｍ（１インチ）乃至約５０ｍｍ（２インチ）、さらに好ましくは約２５ｍ ｍ（１インチ）乃至約７６ｍｍ（３インチ）の範囲内の延伸に際して約４００ｇ ｒａｍｓｆと同等もしくはこれ以下、好ましくは約３５０ｇｒａｍｓｆと同等も しくはこれ以下、さらに好ましくは約３００ｇｒａｍｓｆと同等もしくはこれ以 下の延伸力を有するような応力／延伸特性を有するように設計される。 またオシメ２０は好ましくは後側ウエスト区域５２の中に配置された弾性サイ ドパネル３０を含む。（本明細書において用語「配置」とはオシメの要素が他の 要素と一体構造を成して特定の場所に形成（接合および配置）され、または他の 要素に対して接合された別個の要素として形成される事を意味する）。弾性サイ ドパネルは弾性延伸性フィーチャを成し、このフィーチャは最初にオシメをト着 用者に対して気持ちよくフィットさせ、オシメに排泄物が入った時にもオシメの 側面を拡張または収縮させてオシメ着用時間中このようなフィットを保持する。 さらに弾性サイドパネルは着用力（引張り力）を発生して保持し、閉鎖システム によって発生され保持された引張り力を増進して、オシメを着用者の上に保持し フィットを増進する。特に弾性サイドパネルは、主ファスナーシステムによって 形成された主引張線を保持し、動的運動の生じる着用者のヒップの上にオシメを 気持ちよくフィットさせ、また前側弾性ウエストフィーチャに対して予引張力を 加えるのに役立つ。これは、オシメを着用者の上に最初に着用させる時、オシメ の装着者が一般に弾性サイドパネルを引張るので、このサイドパネルが収縮する 時に、引張り力がウエスト閉鎖システムを通して前側弾性ウエストフィーチャに 伝達されるからである。弾性サイドパネルは、オシメ装着者が装着に際して一方 の弾性サイドパネルを他方の弾性サイドパネルより（非対称的に）引張ってもオ シメは着用中に「自己調整」するので、オシメを一層効率的に装着する事ができ る。本発明のオシメは弾性サイドパネル３０を後側ウエスト区域５２に配置され ているが、このオシメ２０は前側ウエスト区域５０にまたは前側ウエスト区域５ ０と後側ウエスト区域５２の両方に弾性サイドパネルを配置される事ができる。 弾性サイドパネル３０は種々の構造に構成する事ができる。例えば、弾性サイ ドパネル３０は収容組立体２２に接合された別個の弾性伸縮性材料またはラミネ ートとして、あるいは弾性サイドパネル部材を収容組立体と作動的に組合わせる 事によって形成された一体的引張りラミネートとする事ができる。本発明におい て使用する事のできる弾性サイドパネルを備えたオシメの例は米国特許第４，８ ５７，０６７号、米国特許第４，３８１，７８１号、米国特許第４，９３８，７ ５３号および前記の米国特許第５，１５１，０９２号に開示され、これらの米国 特許を引例とする。 第１図に図示の好ましい実施態様においては、弾性サイドパネル３０は、後側 サイドパネル６４の中に（好ましくはトップシート２４とバックシート２６との 間に）おいて収容組立体２２に接合された弾性サイドパネル部材８２を含む。こ の弾性サイドパネル部材８２が実質的に非引張状態でラミネートと接合され、こ のラミネートが非弾性部品（トップシート２４とバックシート２６）を永久的に 延伸するのに十分な機械的引張力を受け次にその実質的に非引張状態まで戻され る。従って好ましい弾性サイドパネル３０は米国特許第５，１５１，０９２号に 記載のように「ゼロ歪」引張ラミネートを含む。本明細書において、用語「ゼロ 歪」引張ラミネートとは少なくとも２プライから成り、これらのプライが実質的 に非引張（「ゼロ歪」）状態においてそれぞれの共延在面の少なくとも一部にそ って相互に固着されたラミネートを言う。一方のプライが延伸性のエラストマー 材料であり（すなわち、加えられた引張力が解除された時に実質的にその非引張 状態まで戻る）、第２プライが延伸性であるが（必ずしもエラストマーでないの で）、ラミネートの延伸に際して第２プライが少なくとも部分的に永久的に延伸 され、従って加えられた引張力が解除された時、その初期不変形状態には完全に 戻らない。従って、得られた「ゼロ歪」引張ラミネートは最初の引張方向におい て、少なくとも最初の引張点までは弾性的に延伸性となされる。（あるいは弾性 サイドパネルは、エラストマー部品を非弾性部品に対して引張状態で作動的に組 合わせ、次に得られたラミネートに対して機械的引張りを加える事によって形成 された予引張りラミネートとする事ができる）。好ましい「ゼロ歪」引張ラミネ ートと予引張ラミネートの例は前記の米国特許第５，１５１，０９２号に記載さ れている。 トップシートと、バックシートと、その間に配置されたエラストマー部材とか ら「ゼロ歪」引張ラミネートを製造するために使用される方法および装置は、部 品を機械的に引張るために噛み合い波形ロールを使用する。オシメの一部を機械 的に引張るのに適した装置および方法の開示は米国特許第５，１６７，８９７号 および米国特許第５，１５６，７９３号に記載されている。これらの米国特許を 引例とする。 本発明の好ましい実施態様において、弾性サイドパネル３０は延伸ラミネート が横方向に対して一定角度で延伸可能となるように機械的に引張られる（すなわ ち、弾性サイドパネルは長手方のベクトル成分を有する方向に弾性的に延伸可能 である）。好ましくは弾性サイドパネル３０はオシメ２０の横方向（マシン方向 ）に対して約５°乃至約６０°、好ましくは約５°乃至約３０°、さらに好まし くは約１０°乃至約２５°、最も好ましくは約２０°の角度で引張る事ができる 。このような傾斜活性化により、弾性サイドパネル３０は身体に対して一定角度 の力を生じて、傾斜主引張線の形成を促進する。このような傾斜活性化は、身体 に対して一定角度の線における弾性延伸性を生じるような適当角度に、噛み合い 波形ロールの波形を配向する事によって実施される。（引張ラミネートの角度活 性化のさらに詳細な説明については、米国特許第５，１５６，７９３号を参照） 。 弾性サイドパネル部材８２は種々のサイズ、形状、構造および材料を採用する 事ができる。例えば弾性サイドパネルは、各サイドパネルの中に作動的に組合わ された１つまたは複数の弾性サイドパネル部材から形成する事ができる。弾性サ イドパネル部材は種々の幅と長さを有する事ができる。あるいは弾性サイドパネ ル部材はエラストマー材料の比較的狭いストランドまたは大面積のエラストマー パッチを含む事ができる。弾性サイドパネル部材として（特に「ゼロ歪」引張ラ ミネートについて）使用するに適した事の発見されたエラストマー材料は、少な くとも約４００％の破断伸びとそれ自体の歪長の５０％延伸において約２００ｇ ／サンプル幅インチの伸び力とを有するエラストマーフォームである。弾性サイ ドパネル部材として使用するための他の適当なエラストマー材料は、「生」合成 ゴムまたは天然ゴム、その他の合成または天然ゴムフォーム、エラストマーフィ ルム（加熱収縮性エラストマーフィルムを含む）、エラストマースクリム、エラ ストマー織布または不織布、エラストマーラミネートなどのエラストマー複合体 を含む。 弾性サイドパネル部材８２は第１図に図示のように後側サイドパネル５６の全 長にそって長手方に延在する事ができるが、この弾性サイドパネル部材８２は後 側サイドパネル５６の長手方長さの一部のみ延在して延伸パネル１４６を形成す るエラストマーパッチとする事が好ましい。この延伸パネル１４６も少なくとも 延伸可能度まで機械的に引張られる（すなわち、延伸パネル１４６を構成する材 料は歪まされまたは永久的に引き伸ばされる）。この延伸パネル１４６は、弾性 サイドパネル３０が延伸された時に後側サイドパネル５６のこの部分を効果的に 延伸（降伏）させて、脚の皮膚の刺激または赤いマークを生じるような脚に対す る過度の引張力の発生を防止する。（延伸パネル１４６がなければ、弾性サイド パネルが延伸された時に引張力は後側サイドパネルを通して１直線に集中され、 着用者の皮膚を噛み、こすり、またはすりむくであろう）。延伸パネルを歪ませ る種々の方法があるが、この延伸パネルは好ましくは弾性サイドパネルについて 実施される機械的引張と同様に同時に歪ませられる。（あるいは、延伸パネルは 、脚にそった応力を解除するために弾性サイドパネルとは異なる角度に歪ませる 事ができる。例えば、弾性サイドパネルの機械的引張方向に対して垂直方向に歪 ませる事ができる）。延伸パネル１４６は種々の材料で形成する事ができるが、 好ましい実施態様においては延伸パネルは後側サイドパネル中のトップシートお よびバックシートの部分で形成する事ができる。 第１４図に図示の他の好ましい実施態様においては、弾性サイドパネル部材１ ４８２は後側サイドパネル５６の全長にそって延在する。弾性サイドパネル部材 １４８２は相異なる２方向に好ましくは機械的に引張られて、ウエストに向かう 拡張（第１４図の上矢印）と脚に向かう拡張（第１４図の下矢印）とを生じる。 従って、弾性サイドパネル部材１４８２の第１部分１４００は弾性サイドパネル ３０を成し、第２部分１４０２は弾性脚カフス１４３２のセグメントを成す。相 異なる延伸度ゾーンの間の境界は弾性サイドパネル部材にそって任意箇所に配置 する事ができるが、第１４図に図示のように好ましくはテープタブの位置がこの 境界を決定し、引張線がそれぞれテープタブによって活性化される。弾性サイド パネル部材の第１部分は、好ましくは傾斜主引張線が形成されるように弾性サイ ドパネルに対して本明細書に記載の種々の角度で活性化される。弾性サイドパネ ル部材の第２部分は好ましくは第１部分の活性化線に対して一定角度で、好まし くは直角方向に活性化され、このようにして弾性サイドパネル部材は収容組立体 の長手方縁にそって弾性的に延在する事のできる弾性大腿パネルを成す。この弾 性大腿パネルは脚回りの区域においてフィットと収容能力を増進する。弾性大腿 パネルを有するオシメのさらに詳細な説明は米国特願第０７／９５１，６０８号 に記載されている。 本発明の好ましい実施態様において、弾性サイドパネル部材８２はトップシー ト２４とバックシート２６に対して接着剤によって実質的に連続的に結合される 。バックシート２６および／またはトップシート２４と実質的に非引張弾性サイ ドパネル部材８２の配置される箇所とに対して接着剤の実質的に均一な連続層を 塗布するため、接着剤アプリケータが使用される。選定される接着剤は引張性で あって、接着剤アプリケータは、ジョージア、ゲインスビルのＪ＆Ｍラボラトリ ーズから市販されるモデルＮｏ．ＧＭ−５０−２−１−ＧＨなどのメルトブロー イング・アプリケータ・システムを含む。あるいは、弾性サイドパネル部材８２ およびオシメの「ゼロ歪」部分を含むその他の部品は、非加熱接着剤、加熱結合 、加圧結合、超音波結合、動的機械的結合および業界公知のその他任意の方法を 使用して相互に間欠的にまたは連続的に結合する事ができる。 オシメ２０を着用者に着用させるには、まず後側ウエスト区域５２を着用者の 背中の下部に配置し、オシメの残った部分を着用者の脚の間から引張り出して、 前側ウエスト区域５０を着用者の身体の前側を横切って配置する。次にテープタ ブ３６のタブ部分１２４をリリース部分１４０から解除する。テープタブ３６の 第１ファスナー要素３７をランディング部材３８の第２ファスナー部品に対して 固着して、主引張線が横方向に対して一定角度を成すように側面閉鎖を成す。つ ぎに他方のテープタブを同様にして固着する。代表的にはこの操作中に弾性サイ ドパネル３０と後側弾性ウエストフィーチャを着用者のサイズと形状に合致する ように引張って延伸させる。本発明の好ましい実施態様において、側面閉鎖が形 成された時、ウエスト閉鎖も「自動的に」形成される。（すなわちウエスト閉鎖 が受動的に閉鎖される）。ウエスト閉鎖は、第１固着部品４０と第２固着部品４ ２との係合によって形成される。ウエスト閉鎖の形成と共に、前側閉鎖ウエスト フィーチャが予引張力を受けて、前記のようなフィットと収容能力とを生じる。 このようにして吸収性コアが着用者の低運動ゾーンの中に配置され、傾斜主引張 線が後側弾性ウエストフィーチャと、弾性サイドパネルと、主ファスナーシステ ムとを通して形成される事により、最終的な持続的着用位置に定着される。また 主引張線が吸収性コアを腹部シワの下に定着する。低運動区域の外部のオシメ部 分は弾性的に延伸性であって着用者の種々のサイズにフィットするように可撓性 であり、前側弾性ウエストフィーチャがウエスト部分のロールオーバ、垂れ下が りおよび拡開を防止する。このようにして、オシメはその着用中最初のフィット 位置に留まり、垂れ下がったり拡開したり、ずり落ちる事を防止される。 第９図の本発明の使い捨て吸収性製品の他の実施態様を示す。この使い捨て吸 収性製品は好ましくはパンツ型衣類（トレパン９２０）を含み、このパンツは閉 鎖側面継目９００を有するので、パンツが閉鎖システムによって閉鎖されている のではなく着用者がこのパンツを身体の上まで引張り上げる事ができる。トレパ ン９２０はトレパンとしてもオシメとしても使用する事ができる。このトレパン は収容組立体９２２を含み、この収容組立体は第１外側カバー層９２４と、第２ 外側カバー層９２６と、側面継目９００と、弾性脚カフス９３２と、弾性ウエス トフィーチャ９３４と吸収性コア９２８とを含む。 収容組立体９２２は、普通パンティーまたはトレパンとして着用される型の下 着の全体形状を有する。この収容組立体９２２は好ましくは、トレパン９２０全 体に弾性を与えるような延伸性の織布または不織布ファブリックから成る。収容 組立体９２２の本体は業界公知の種々の材料から成り、例えば弾性不織布および 弾性材料のラミネート、および機械的に引張られたまたは引張り可能の不織布を 含む。この弾性材料が脚開口およびウエスト開口の回りに固着されて、弾性脚カ フス９３２と弾性ウエストフィーチャ９３４とを成し、トレパンをさらに固定的 に保持する。 吸収性コア９２８は好ましくは第５図あるいは第７Ａ図、第７Ｂ図、第７Ｃ図 または第７Ｄ図に図示のような本発明の吸収性コアである。従ってこの吸収性コ ア９３８は低運動ゾーンの中にフィットし、トレパン９２０全体の弾性によって 低運動ゾーンの中に定着される。吸収性コア９２８は第１外側カバー層９２４と 第２外側カバー層９２６との間に配置され、またはこの吸収性コアはトップシー ト、吸収性コアおよびバックシートを含む別個の吸収組立体として形成されて第 １外側カバー層９２４に対して固着される。トレパン組立体の実施例は米国特願 第０７／７９５，５６０号に詳細に記載され、この特願を引例とする。 可撓性曲げテスト 可撓性曲げテストは米国特許第５，１５１，０９２号に記載の可撓性曲げテス トと同様であって、可撓性曲げテストを記載したこの米国特許の部分およびこの テストに使用される装置を引例とする。 テストされる試料はオシメ上に配置されたテープタブ材料からとられる（例え ば、テープタブ部分１２４をテストする場合、テスト材料は第１ファスナー要素 をその上に備えている）。この試料は最小限１６ｍｍの長さ（長手方方向）、好 ましくは２５ｍｍまたは任意の長さを有し、また５０ｍｍの幅（横方向）を有す る。このサンプルを支持ロッド上に定心させる。 各サイクルにおいて４ｍｍおよび５ｍｍにおけるたわみ力を延伸力曲線（上方 曲線）において特定する事以外は記載の方法に従ってテストを実施する。延伸た わみ力を平均してサイクル延伸たわみ力を計算する。各試料の各サイクルの延伸 力とたわみ力の平均がその試料の延伸たわみ力を決定する。その材料の延伸たわ み力は１０試料の延伸たわみ力の平均である。 本発明は前記の説明のみに限定されるものでなく、その主旨の範囲内において 任意に変更実施できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ビューアル，ケネス バークレイ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ブロックドルフ、ドライブ、218 (72)発明者 ダニエルス，ディーン ジェフリー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 フォックス、フォロウ、ドライブ、4230

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 前側ウエスト区域、前記前側ウエスト区域と反対側の後側ウエスト区域 、前端縁、後端縁、長手方縁、長手方中心線、前記長手方中心線に対して平行な 方向と定義される長手方方向、横方向中心線、前記横方向中心線に対して平行な 方向と定義される横方向を有する収容組立体を含み、 前記収容組立体は、 外側カバー層と、 前記外側カバー層に組合わされた吸収性コアとを含む吸収性製品において、 前記吸収性製品は、 前記横方向から５°乃至３０°、好ましくは１０°乃至２５°の角度に配置さ れた主引張線を成して吸収性製品の着用中のフィットを支持する事により前記吸 収性製品を着用者の上に定着する閉鎖手段を含み、前記閉鎖手段は、 （ａ）前記バックウエスト区域の中に前記の各長手方縁に隣接して前記の収容 組立体に接合された固着部材であって、各固着部材は第１ファスナー部品を含み 、また前記各固着部材はその少なくとも一部が横方向に対して一定角度で配向さ れるように形成された固着部材と、 （ｂ）前記前側ウエスト区域の中ににおいて前記収容組立体に接合されたラン ディング部材であって、前記ランディング部材は前記第１ファスナー部品と係合 可能の第２ファスナー部品を含んで、位置変動可能の再締結可能の側面閉鎖を成 し、前記ランディング部材は、前記第１ファスナー部品と前記第２ファスナー部 品が相互に係合して横方向に対して一定角度の主引張線を成すように形成され配 向されたランディング部材とを含む事を特徴とする吸収性製品。 ２． 前記の各固着部材がテープタブを含み、前記の各テープタブは前記収容 組立体に接合される固定部分と、前記固定部分と一体を成し前記収容組立体の長 手方縁を越えて延在する事のできるように配置されたタブ部分とを含み、前記第 １ファスナー部品は前記タブ部分に接合され、前記タブ部分は、上端点と下端点 を有する近位縁と、上端点と下端点を有する遠位縁と、側面縁とを有する事を特 徴とする請求項１に記載の吸収性製品。 ３． 前記遠位縁の前記上端点は前記近位縁の前記上端点から横方向に対して 一定角度で配置され、また前記遠位縁の前記下端点は前記近位縁の前記下端点か ら横方向に対して一定角度で配置され、従って前記タブ部分は横方向に対して一 定角度で配向され、前記タブ部分は横方向から５°乃至３０°の角度に配向され る事を特徴とする請求項２に記載の吸収性製品。 ４． 前記テープタブが長方形を有し、前記固定部分と前記タブ部分がそれぞ れ横方向に対して一定角度で配向されるように成された事を特徴とする請求項３ に記載の吸収性製品。 ５． 前記各タブ部分の前記側面縁はそれぞれ曲線形を有する事を特徴とする 請求項３に記載の吸収性製品。 ６． 前記固定部分は、横方向に対して直角の２縁を有する長方形状を有する 事を特徴とする請求項５に記載の吸収性製品。 ７． 前記固定部分は第１面と第２面を有し、前記第１面が前記トップシート に対して接合されて前記固定部分が前記収容組立体の前記内側面上に配置され、 前記固定部分の前記第２面はその上にリリース被覆を有するので、前記固定部分 は前記タブ部分の前記第１ファスナー部品に対してリリース部分として作用する 事を特徴とする請求項６に記載のの吸収性製品。 ８． 前記ランディング部材は変形山形袖章の形を有し、また好ましくは前記 ランディング部材はさらに前記テープタブを前記ランディング部材の上に適正に 配置する事によって吸収性製品を着用者の上にフィットさせるための表示手段を 含み、前記表示手段は前記ランディング部材の上に横方向に対して一定角度の列 を成して配置される事を特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の吸収性製 品 ９． 前記固着部材は前記トップシートに接合された内側ファスナー部材を含 み、前記内側ファスナー部材はその上に第１ファスナー要素を配置された固着部 分を含み、好ましくは前記内側ファスナー部材の前記固着部分は横方向に対して 一定角度で配向され、さらに好ましくは前記内側ファスナー要素は前記固着部分 と一体を成すリリース部分を含み、前記リリース部分は前記固着部分の横方向内 側に配向され、最も好ましくは前記固着部分は前記リリース部分に隣接した近位 縁と、遠位縁と、側面縁とを有し、前記の各側面縁は好ましくは曲線形を有する 事を特徴とする請求項１に記載の吸収性製品。 １０． 前記第１固着要素は接着剤層またはフックファスナー材料を含む事を 特徴とする請求項１乃至９のいずれかに記載の吸収性製品。