JPH07504338A

JPH07504338A - 弾性胴部構造を備えた吸収力が改善された吸収体物品

Info

Publication number: JPH07504338A
Application number: JP5514886A
Authority: JP
Inventors: アレマニー，ミゲル; クリア，サンドラ　ハインツ
Original assignee: ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー
Priority date: 1992-02-28
Filing date: 1993-02-08
Publication date: 1995-05-18
Also published as: EG20549A; BR9305990A; DK0627905T3; GR3021834T3; CA2129650C; HU9402469D0; FI943932A; NO943164D0; WO1993016669A1; NO943164L; EP0627905B1; EP0627905A1; DE69305067D1; KR100253775B1; HUT69101A; DE69305067T2; MY110189A; ES2092288T3; AU3615993A; KR950700042A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】弾性胴部構造を備えた吸収力が改善された吸収体物品発明の分野本発明は、おむつ、失禁者用ブリーフ、おむつホルダ・等の吸収体物品に関し、更に詳細には、吸収体物品の包含特性が改善されているばかりでなく、着用者の周りに動的装着性を提供する弾性胴部構造を持つ吸収体物品に関する。

発明の背景乳児及び他の失禁者は、尿及び他の身体の滲出物を受け取ってこれを包含するおむつの１うな吸収体物品を着用する。吸収体物品は、排出物を包含する機能及びこれら排出物を着用者の衣料やシーツから隔離する機能の二つの機能を持っている。種々の基本的設計の吸収体物品が当該技術分野で周知である。例えば、１９６７年１月３１日にダンカン及びベーカーに賦与された「使い捨ておむつ」という標題の米国再発行特許第Ｒｅ、２６．１５２号には、広く受入れられ、商業的成功を収めた使い捨ておむつが記載されている。１９７５年１月１４日にブエルに賦与された「使い捨ておむつ用収縮自在の側部分」という標題の米国特許第３．８６０．００３号には、広く受入れられ、商業的成功を収めた弾性脚カフを備えた使い捨ておむつが記載されている。

しかしながら、使い捨ておむつは、着用中に着用者の身体から垂れ下がったり、着用者の身体との間に隙間ができたり、滑り落ちたりしがちである。このような垂れ下がり／隙間の形成及び滑り落ちは、着用者が呼吸したり、動いたり、姿勢を変えたりするときの着用者の相対的な動きによって、吸収体物品に身体の滲出物が吸収されたときに生じる下方への力によって、及び着用者の動きによる吸収体物品自体の材料の変形によって起こる。

このように吸収体物品が垂れ下がったり、隙間が形成されたり、滑り落ちたりすると、早期漏れが起こったり、吸収体物品の胴部領域及び脚部領域での吸収体物品の着用者の周りでの装着性を損なう。

吸収体物品が着用者の胴部の周りに更にぴったりと装着するようにするため、商業的に人手できる特定の吸収体物品に弾性胴部構造を設けた。広く受入れられ、商業的成功を収めた弾性胴部構造を備えた使い捨ておむつの一例が１９８５年５月７日にキビト・及びオスターヘージに賦与された米国特許第４，５１５，５９５号に開示されている。弾性胴部構造は、代表的には、上シートと後シートとの間に収縮自在に取り付けられた弾性部材からなる弾性胴バンドを有する。かくして、弾性胴バンドは、着用者の動きに従って伸び縮みし、着用中に吸収体物品が着用者の胴部の周りにフィツトした状態に維持する（即ち、動的にフィツトした状態に維持する）。

しかしながら、弾性胴部構造を有する吸収体物品にも、使用中に垂れ下がったり、隙間が形成されたり、滑り落ちる傾向があるということがわかっている。更に、弾性胴部構造には、おむつの前側で巻き返ったり内側に丸まったりして着用者の胴部の周りでの装着性を損なう傾向がある。

かくして、良好な装着性、少ない漏れ、及び着用者に対する快適さをもたらす弾性胴部構造を持つ吸収体物品を提供するのが有利である。更に、垂れ下がったり、隙間が形成されたり、おむつの胴部で巻き返ったり内側に丸まったりすることが少なく、吸収体物品又は吸収体コアが使用中に着用者の上で全体に滑り落ちたりすることが少ない吸収体物品を提供するのが有利である。

従って、本発明の目的は、使用中に着用者の胴部の周りに動的にフィツトした状態に維持される吸収体物品を提供することである。

本発明の別の目的は、動的にフィツトした状態を維持し、使用中の漏れに対する抵抗が改善された独特の弾性胴部構造を持つ吸収体物品を提供することである。

本発明の更に別の目的は、吸収体物品又は吸収体コアが使用中に全体に滑り落ちることを少なくするばかりでなく、垂れ下がったり、隙間が形成されたり、おむつの前部で巻き返ったり内側に丸まったりすることを少なくする独特の弾性胴部構造を持つ吸収体物品を提供することである。

本発明の他の目的は、動的にフィツトした状態を維持する弾性胴バンドを持つ独特の弾性胴部構造を提供することであり、動的にフィツトした状態は、弾性胴バンドのゾーン間での相対的な撓み曲げを可能にし且つこれらのゾーンを本質的にそれらの使用前の形態に弾性的に戻す回復力／モーメントを提供する、予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーンによって提供される。

本発明の更に他の目的は、独特の弾性胴部構造の少なくとも一部に亘って横方向張力を維持１．１つくりだし、動的にフィツトした状態を高める閉鎖構造を提供することである。

本発明のこれらの目的及びその他の目的は、添付図面を参照して以下の説明を読むことによって更に容易に明らかになるで・あろう。

発明の概要本発明は、弾性胴バンドの動的装着性並びに吸収体物品の包含特性を改善する独特の弾性胴部構造を持つ、使い捨ておむつ、失禁者用ブリーフ、おむつホルダ、等の吸収体物品を提供する。このような吸収体物品は、好ましくは、液体透過性の上シートと、液体不透過性の後シートと、上シートと後シートとの間に位置決めされた吸収体コアとからなる包含組立体、弾性胴部構造、及び弾性胴部構造の少なくとも一部に亘って横方向張力をつくりだし／維持するための閉鎖構造を有する。

弾性胴部構造は、好ましくは、相互連結パネルゾーン、相互連結パネルゾーンを包含組立体に接合する第１撓みヒンジゾーン、弾性胴バンド、弾性胴バンドを相互連結パネルゾーンに接合する第２撓みヒンジゾーンを有する。

弾性胴バンドは、賦形パネルゾーン、ウェストラインパネルゾーン、及び賦形パネルゾーンとウェストラインパネルゾーンとを接合する、予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーンを有する。相互連結パネルゾーンは、弾性胴バンドが着用者の胴部と機能的に接触した位置で着用者の胴部と外形が一致した状態で動くように、弾性胴バンドが回転でき且つ並進できるようにする可撓性リンクを弾性胴バンドと包含組立体との間に構成する。弾性胴バンドは、弾性的に伸び縮みし、着用者の胴部に動的にフィツトするように設計されている。胴バンド撓みヒンジゾーンは、パネルゾーンが所定の軸線又はゾーンを中心として撓むように曲がることができるように予め配置されており、特に閉鎖構造によって弾性胴バンドに予張力が加えられている場合、パネルゾーンをそれらの使用前の形態に戻す回復力／モーメントを提供するように弾性である。かくして、弾性胴部構造は、着用者が座ったり起立したり動いたりするときに着用者の胴部に従って動き、且つ着用者の胴部と形状が一致する。弾性胴バンドは、好ましくは、上シートの一部、好ましくは変形が予め加えである後シートの一部、エラストマ一部材、及び胴バンド撓みヒンジゾーンの弾性を高める弾性部材からなる。

吸収体物品には、更に、弾性胴バンドに亘って横方向張力を動的につくりだし／維持するための閉鎖構造（張力手段）が設けられている。閉鎖構造によって動的につくりだされ且つ維持された横方向張力は、弾性胴バンドの延伸を「作用が加えられた状態にし」、これによって、弾性胴バンドは着用者の動きに従って更に動的に伸び縮みできる。閉鎖構造は、好ましくは、複式張力ファスニング構造からなる。この複式張力ファスニング構造は、開閉鎖体を形成するための一次うアスニング構造及び胴部閉鎖体を形成するための胴部閉鎖構造からなる。−次ファスニング構造は、おむつを着用者に維持するため横方向張力がおむつの周囲に亘って維持されるように、第１胴部領域及び第２胴部領域を重なった形態に維持する。

−次ファスニング構造は、固定部材、好ましくはテープタブである第１フアスニング構成要素、及び、可変位置側閉鎖体を構成する、好ましくは第２フアスニング構成要素を構成するランディング部材からなる。胴部閉鎖構造は、吸収体物品の端縁部の一部を固定する胴部閉鎖体を形成し、弾性胴バンドの隙間の形成、垂れ下がり、及び巻き返りを少なくすることによっておむつの装着性及び包含特性を改善するように弾性胴バンドに亘って横方向張力を動的に維持し１つくりだす。胴部閉鎖構造は、弾性胴バンドと長手方向に整合した少なくとも一つの、好ましくは一対の第１取り付は構成要素、及び少なくとも一つの第２取り付は構成要素を有する。各取り付は構成要素は、可変位置決め可能で受動的に動かされる胴部閉鎖体を提供するため、相補的ファスニング手段と係合するファスニング手段からなる。第１取り付は構成要素は、好ましくは、フックファスニング材料からなり、第２取り付は構成要素は、好ましくは、ループファスニング材料からなる。

本発明の特に好ましい実施例では、吸収体物品は、第２胴部領域に配置された一対の弾性側パネルを更に有する。これらの弾性側パネルは、おむつを最初に着用者に外形と一致するように装着し、この状態を維持することによって更に快適であり且つ外形と一致する装着を提供する、弾性的に伸長可能な装置を構成する。

弾性側パネルは、更に、−次ファスニング構造及び胴部閉鎖構造の両方が発生し、維持する張力を高める着用力（張力）を生じ且つこれを維持する。弾性側パネルは、特に、弾性胴バンドに予張力を加えるのを助け、おむつを更に効果的に付けることができるようにする。各弾性側パネルは、多くの形態でつくることができるけれども、弾性側パネルは、好ましくは、「歪ゼロ」の延伸積層体からなる。

更に、弾性側パネルは、好ましくは、使用中に着用者の皮膚に窪みが付いたり擦れたり擦り傷が付いたりしないように、側パネルに加えられた張力が集中しないように、着用者の脚部と隣接して延長パネルを有する。

本発明は、更に、「膨張自在のぼんぼんパネル」弾性胴バンドを構成する変形例の弾性胴部構造に関する。このような実施例では、弾性胴バンドは、着用者、特に体の大きな乳児に適合するように、−次ファスニング構造が設定する吸収体物品の寸法を　かに越えて（おむつ自体の平らな状態を越えて）膨張でき、吸収体物品の垂れ下がり／滑り落ちを少なくするように膨張性を備えた大きな胴部を備えている。弾性胴バンドの延び力は、このような膨張を吸収するように、弾性側パネルの延び力よりも小さい。この弾性胴部構造の好ましい実施例では、弾性胴バンドは延伸積層体から形成される。延伸積層体は、機械的延伸を加えたエラストマ一部材、及び上シート及び後シートの一部からなる。好ましい実施例では、ウェストラインパネルゾーンは後シートの一部を取り除くことによって（窓を設けることによって）形成される。

更に、弾性胴バンドの形状によっては、横方向に特異な伸長自在性が提供される。

本発明は、更に、排出された液体を迅速に捕捉し、分配し、貯蔵する本発明のンヤシー設計に改良された吸収体コアを使用することに関する。吸収体コアは、捕捉／分配コア及び貯蔵コアからなる。捕捉／分配コアは、化学的に補強した積層体からなり、好ましくは、第２の続く排出による液体を捕捉する捕捉／分配コアの性能を改善するように湿潤時でも剛性を保つ（潰れない）化学的に補強したセルロース繊維がラナル。

図面の簡単な説明本明細書は、本発明を形成するものと考えられる要旨を特定的に指摘し且つ明瞭に特許請求する請求の範囲で終わるけれども、本発明は、実質的に同じ要素を示すのに同じ表示を用いた添付図面と関連して以下の説明を読むことにより更によく理解されるものと考えられる。

第１図は、下側の構造を明らかにするために幾つかの部分が切除してあり、おむつの外面、が図面を見る人の方を向いている、本発明の使い捨ておむつの実施例の平面図であり、第２図は、第１図に示す使い捨ておむつの第１図の２−２線に沿った部分断面図であり、第２Ａ図は、機械的延伸のパターンを示す、使い捨ておむつの変形を予め加えた後シート部材の平面図であり、第２Ｂ図は、弾性胴部構造の要素を示す、本発明の使い捨ておむつの第１胴部領域の概略部分拡大平面図であり、第３図は、第１図に示す使い捨ておむつの、第１図の３−３線に沿った部分断面図であり、第４Ａ図乃至第４Ｄ図は、着用者（図中に示す）が起立した位置から座った位置に動くときの、使用中の弾性胴部構造の機能を動的に示す概略図であり、第５図は、弾性胴バンドの変形例の構造を示す、本発明の変形例の使い捨ておむつの部分断面図であり、第５Ａ図は、弾性胴バンドの別の変形例の構造を示す、本発明の別の変形例の使い捨ておむつの部分断面図であり、第６図は、横方向に特異な伸長自在性を持ち且つ「窓を設けた」弾性胴部構造を持つ、「膨張自在のぼんぼんパネル」の弾性胴部構造を示す本発明の別の変形例の使い捨ておむつの部分平面図であり、第７図は、第６図に示す弾性胴部構造の変形例の部分平面図であり、第８図は、互いに噛み合う波形ロールを使用しておむつウェブの一部を機械的に延伸するための、真空ウェブ拘束システムを使用した装置の概略斜視図であり、第８Ａ図は、おむつウェブを下側の波形ロールに巻き付ける上でのアイドラーロールの使用方法を示す、第８図の８Ａ−８Ａ線に沿った概略断面図であり、第８Ｂ図は、おむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層部分が間を通過する際の波形ロールの互いの噛み合いの程度を示す、第８図に示すインセット８Ｂでの拡大図であり、第９図は、本明細書中に開示した漸次延伸プロセス中に使用できる本発明の変形例のウェブ拘束システムを示す概略斜視図であり、第９Ａ図は、上側の波形ロールと下側の波形ロールとを結ぶ中心線に沿った、第９図のインセット９Ａでの拡大概略断面図であり、第１０図は、弾性胴部構造からの試験試料の取り出し位置を示す、本発明の使い捨ておむつの第１胴部領域の概略部分拡大平面図であり、第１１図は、弾性胴部構造の胴バンド撓みヒンジゾーンの曲げ撓み回復力を計測するための試験装置の斜視図であり、第１２図は、撓み曲げ試験の二つのサイクルの撓み力対撓み距離のグラフであり、第１３図は、弾性胴部構造のパネルゾーンの縁部圧縮剛性を決定するための試験方法に従ってつくられた試験試料の斜視図であり、第１４図は、弾性胴部構造のパネルゾーンの縁部圧縮剛性を決定するために「設定」された装置及び試験試料の概略側面図であり、第１５図は、縁部圧縮剛性試験の二つのサイクルの圧縮力対圧縮距離のグラフであり、第１６図は、下側の構造を明らかにするために幾つかの部分が切除してあり、おむつの外面が図面を見る大の方を向いている、捕捉／分配コア及び貯蔵コアからなる吸収体コアを示す、本発明の変形例の使い捨ておむつの平面図である。

実施例本明細書で使用されているように、「吸収体物品」という用語は、身体の滲出物を吸収し包含する装置に関し、更に詳細には、身体から排出される種々の滲出物を吸収し包含するため着用者の身体に当てて又は着用者の身体の近くに置かれる装置に関する。「使い捨て」という用語は、本明細書中では、洗濯又は他の方法で吸収体物品として再生され又は再使用されるようになっていない（即ち一回使用された後に廃棄され、好ましくはリサイクルされ、堆肥化され、又は他の方法で環境に適合する方法で処分されるようになった）吸収体物品を説明するのに使用される。「一体の」吸収体物品というのは、調和した存在を形成するように互いに一体化された別体の部品で形成され、そのため別体のホルダ及びライナのような手で巧みに取り扱う必要のある部品を必要としない、吸収体物品に関する。

本発明の好ましい吸収体物品は、一体の使い捨て吸収体物品、即ち第１図に示すおむつ２０である。本明細書中で使用されているように、「おむつ」という用語は、一般に乳児及び失禁者が着用する吸収体物品に関し、この吸収体物品は、着用者の下胴の周りに着用される。しかしながら、本発明は、失禁者用ブリーフ、失禁者用下着、おむつホルダ及びライナ、女性用衛生下着、等の他の吸収体物品にも適用できるということは理解されるべきである。

第１図は、平らに拡げた全く収縮していない状態（この弛緩させた状態でも弾性が残る側パネルを除き、弾性による収縮を引っ張って拡げた状態）の本発明のおむつ２０の平面図であり、おむつ２０の構造を更に明瞭に示すため構造の幾つかの部分が切除してあり、着用者から遠ざかる方を向いたおむつ２０の部分、即ち外面５２が第１図を見る人に向いている。第１図に示すように、おむつ２０は、液体透過性の上シート２４、この上シートに接合された液体不透過性の後シート２６、及び上シート２４と後シート２６との間に位置決めされた吸収体コア２８からなる包含組立体２２と、弾性側パネル３０と、弾性脚カフ３２と、弾性胴部構造３４と、全体に参照番号３６を附した複式張力ファスニング構造からなる閉鎖構造とを有する。複式張力ファスニング構造３６は、好ましくは、主ファスニング構造３８及び胴部閉鎖構造４０からなる。主ファスニング構造３８は、好ましくは、一対の固定部材４２及びランディング部材４４からなる。

胴部閉鎖構造４０を、一対の第１取り付は構成要素４６及び第２取り付は構成要素４８からなるように第１図に示す。更に、おむつ２０は、好ましくは、各第１取り付は構成要素４６の下に配置された位置決めバッチ５０を有する。

おむつ２０は、第１図には、外面５２（第１図を見る人に向いている）、外面５２とは反対側の内面５４、第１胴部領域５６、第１胸部領域５６の反対側の第２胴部領域５８、及びおむつ２０の外縁部によって構成された周囲６０を持つように示してあり、長手方向縁部には参照番号６２が附してあり、端縁部には参照番号６４が附しである。（当業者は、おむつは、通常は、一対の胴部領域及びこれらの胴部領域間の股領域を持つものとして説明されると考えているであろうが、本願では、用語を簡単にするため、おむつ２０を胴部領域だけを有し、これらの胴部領域の各々が、代表的には股領域の部分として表示されるおむつの一部を含むものとして説明する。）おむつ２０の内面５４は、使用中に着用者の身体と隣接して位置決めされるおむつ２０の部分を含む（即ち、内面５４は、全体として、上シート２４の一部及び上シート２４に接合された他の構成要素によって形成されている）。外面５２は、着用者の身体から遠ざかるように位置決めされたおむつ２０の部分からなる（即ち、外面５２は、全体として、後シート２６の一部及び後シート２６に接合された他の構成要素によって形成されている）。

第１胴部領域５６及び第２胴部領域５８は、夫々、周囲６０の端縁部６４からおむつ２０の横方向中心線６６まで延びている。これらの胴部領域は、中央領域６８及び一対の側パネルを各々有し、これらの側パネルは、代表的には、胴部領域の外構部分を構成する。第１胸部領域５６に位置決めされた側パネルには参照番号７０が附してあり、第２胴部領域５８の側パネルには参照番号７２が附しである。（以下の議論において、特に記さない限り、おむつ２０は各胴部領域に一対の側パネルを有する。

対をなした側パネル又は各側パネルは必ずしも同じでなくてもよいが、側パネルは、互いに対して鏡像対称であるのが好ましい。）本発明の好ましい実施例では、第２胴部領域５８に位置決めされた側パネル７２は、横方向に弾性的に伸長自在である（即ち、弾性側パネル３０である）。（横方向（Ｘ軸方向又は幅）は、おむつ２０の横方向中心線６６と平行な方向と定義され、長手方向（ｙ軸方向又は長さ）は、長手方向中心線６７と平行な方向であると定義され、軸線方向（２軸方向又は厚さ）はおむつ２０の厚さを通って延びる方向であると定義される。

）第１図は、上シート２４及び後シート２６の長さ寸法及び幅寸法が吸収体コア２８よりも大きいおむつ２０の好ましい実施例を示す。上シート２４及び後シート２６は、吸収体コア２８の縁部を越えて延び、これによって、おむつ２０の周囲６０を形成する。周囲６０は外周を構成し、即ち、換言すると、おむつ２０の縁部を構成する。

周囲６０は、長手方向縁部６２及び端縁部６４からなる。

第２図は、第１図の２−２線に沿った１、おむつ２０の第１胴部領域での断面図である。第２図は、弾性胴部構造３４の弾性胴バンド３５の構造を示す。弾性胴バンド３５は、その収縮した状態で、即ち力が加えられていない状態で第２図に示しである。弾性胴バンド３５は、好ましくは、上シート２４の一部、好ましくは機械的延伸が施しである後シート２６の一部、及び上シート２４と後シート２６との間に位置決めされたエラストマ一部材７６及び後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされた弾性部材７７からなる二層積層材料でできている。更に、弾性胴バンド３５は、固定領域７８を有し、この領域では、後シート２６及び上シート２４がエラストマ一部材７６及び弾性部材７７からなる二層積層材料に接合されている。二層積層材料に力が加わっていない場合には上シート２４及び後シート２６にギヤザーが付いているため、特異な固定領域が構成され、これがプリーツ８０を形成する。

第３図は、第１図の３−３線に沿った、おむつの部分断面図であり、第１胴部領域５６での弾性胴部構造の好ましい構造を示す。吸収体コア２８が第３図に概略に示してあり、第３図は、吸収体コア２８の胴縁部８３を示す。上シート２４及び後シート２６は、吸収体コア２８を包み、吸収体コア２８の胴縁部８３を越えて長手方向外方に延び、胴フラップ８９及び端縁部６４を形成する。弾性胸部構造３４は、少なくとも中央領域６８において吸収体コア２８の胴縁部８３から長手方向外方に延び、端縁部６４の少なくとも一部を形成する。弾性胴部構造３４は、相互連結パネルゾーン１３０、相互連結パネルゾーン１３０を吸収体コア２８の胴縁部８３の近くで包含組立体２２に接合する第１撓みヒンジゾーン１３２、弾性胴バンド３５、及び弾性胴バンド３５を相互連結パネルゾーン１３０に接合する第２撓みヒンジゾーン１３４からなる。第３図に示すように、弾性胴バンド３５は、賦形パネルゾーン１３６、ウェストラインパネルゾーン１３８、及び賦形パネルゾーン１３６とウェストラインパネルゾーンコ、３８とを接合する予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーン１４０からなる。第３図に示すように、相互連結パネルゾーン１３０は、上シート２４及び後シート２６の一部からなり、弾性胴バンド３５は、上シート２４及び後シート２６の一部、及びエラストマ一部材７６及び弾性部材７７からなる二層積層材料からなる。

第２Ｂ図は、弾性胴部構造３４の種々のゾーン及び要素を概略に示す、使い捨ておむつ２０の胴部領域５６の簡略化した部分拡大平面図である。胴縁部８３及び側縁部８２を有する吸収体コア２８が概略に示しである。弾性胴部構造３４のパネルゾーンは、斜線を附した領域によって表されている。これらのパネルゾーンには、Ｆ１互連結パネルゾーン１３０１及び賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８を含む弾性胴バンド３５が含まれる。撓みヒンジゾーンは、曲げ／撓み変形するように成る程度の幅を持つ領域即ちゾーンを形成するけれども、線で概略に示しである。撓みヒンジゾーンは、ＴＳｌ撓みヒンジゾーン１３２、第２撓みヒンジゾーン１３．４、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を含む。

閉鎖構造は、弾性胴バンド３５に亘って横方向張力を維持し１つくりだすように弾性胴バンド３５と長手方向に整合した一対の第１取り付は構成要素４６からなるものとして示しである。第１取り付は構成要素４６は、好ましくは、別体の材料バッチからなる。この材料は、好ましくは後シート２６に接合されたフックファスニング材料である。

おむつ２０の包含組立体２２をおむつ２０の主本体（シャシ−）を構成するものとして第１図に示す。包含組立体２２は、少な（とも一つの吸収体コア２８、及び上シート２４及び後シート２６からなる外カバ一層でできている。吸収体物品が別体のホルダ及びライナからなる場合には、包含組立体２２は、全体として、ホルダ及びライナからなる（即ち、包含組立体２２は、ホルダを構成する一つ又はそれ以上の材料層からなり、ライナは、上シート、後シート、及び吸収体コアのような吸収体腹合材料からなる）。一体吸収体物品については、包含組立体２２は、他の手段に加えられて複合おむつ構造を形成するおむつの主構造を構成する。かくして、おむつ２０の包含組立体２２は、上シート２４、後シート２６、及び吸収体コア２８からなる。

吸収体コア２８は、圧縮性があり、身体に馴染み、着用者の皮膚に対して刺激がなく、尿及び他の特定の身体の滲出物のような液体を吸収してこれを保持できる任意の吸収体手段であるのがよい。第１図に示すように、吸収体コア２８は、衣料面１００、身体面１０１、側縁部８２、及び胴縁部８３を有する。

吸収体コア２８は、使い捨ておむつで一般的に使用されている種々の液体吸収材料、及び一般にエアーフェル］・と呼ばれる微粉砕した木材バルブのような他の吸収体物品から、種々の大きさ及び形状（例えば、矩形、砂時計形状、丁字形状、非対称形状等）で製造できる。他の適当な吸収体材料の例には、紙綿、コツオーム架橋セルロース繊維を含む溶融吹き出しポリマー、薄葉紙ラップ及び薄葉紙積層体を含む薄葉紙、吸収体フオーム、吸収体スポンジ、超吸収体ポリマー、吸収体ゲル化剤、又は任意の等価の材料又はこれらの材料の組み合わせが含まれる。吸収体コアの形態及び構造もまた変えることができる（例えば、吸収体コアは、ゾーンによって厚さが異なっていてもよく、親水性勾配、超吸収体勾配、又は平均密度及び平均坪量の低い捕捉層を有してもよく、又は一つ又はそれ以上の層即ち構造からなってもよい。）しかしながら、吸収体コア２８の全吸収力は、おむつ２０の設計負荷及び所期の使用に適合していなければならない。更に、乳児から成人に到る着用者に合わせて吸収体コア２８の大きさ及び吸収力を変化させるのがよい。

おむつ２０の好ましい実施例は、第１胴部領域５６に耳部１０２を有するが第２胴部領域５８では全体に矩形形状の非対称の丁字形状吸収体コア２８を有する。

この形態では、第２胴部領域５８の弾性側パネル３０を幅広にできる。本発明の吸収体コア２８として使用するための、広範に受入れられ且つ商業的に成功した例示の吸収体構造が１９８６年９月９日にワイズマン及びゴールドマンに賦与された「高密度吸収体構造」という標題の米国特許第４，６１０，６７８号に記載されている。１９８７年６月１６日にワイズマン、ホートン、及びゲラートに賦与された「二層コアを持つ吸収体物品」という標題の米国特許第４，６７３，４０２号及び１９８９年１２月１９日にアンスタットに賦与された「ダスティング層を持つ吸収体コア」という標題の米国特許第４，８８８．２３１号にも本発明で有用な吸収体構造が記載しである。吸収体コア２８は、好ましくは、１９８９年５月３０日にアルマニー及びバーブに賦与された「低密度紙坪量の捕捉層を持つ高密度吸収体部材」という標題の米国特許第４．８３４．７３５号に記載された商業的に成功した吸収体部材である。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

第１６図に示す本発明の好ましい変形例では、吸収体コアは、捕捉／分配コア１３０２及び貯蔵コア１３０４を構成する種類の異なる二つのウェブ即ち層を有する。

捕捉／分配コア１３０２は、上シート２４と貯蔵コア１３０４との間に位置決めされ、貯蔵コア１３０４は、捕捉／分配コア１３０２と後シート２６との間に位置決めされている。捕捉／分配コア１３０２の上面の面積は、好ましくは貯蔵コア１３０４の上面の面積の少なくとも約１５％であるが、これは、貯蔵コアの上面の面積よりも小さい。捕捉／分配コア１３０２は、貯蔵コア１３０４の境界を越えて延びる表面領域がないように貯蔵コア１３０４に対して位置決めされている。以下に詳述するように、捕捉／分配コア１３０２は、好ましくは、化学的に補強したセルロース繊維のウェブからなるが、補強されていないセルロース繊維、合成繊維、化学添加剤、及び熱可塑性繊維のような結合手段を加えてウェブの物理的一体性を高めるのがよい。貯蔵コア１３０４は、好ましくは、超吸収体材料及び繊維材料、好ましくはエアーフェルトでできた空気堆積ウェブからなる。

随意であるが、最も好ましくは、透過性のシート（例えば薄葉紙シート１３０６）又は他のスクリムを捕捉／分配コア１３０２と貯蔵コア１３０４との間に位置決めして、処理中及び／又は使用中の吸収体コア２８の一体性を高めるのがよい。

捕捉／分配コア１３０２は、排出された身体の液体を迅速に集め、この液体を最初の接触点から捕捉／分配コアの他の部分まで迅速に移送し、このような排出された身体の液体を吸収体コアが吸収できるまで一時的に保持するのに役立つ。捕捉／分配コアの分配機能は、貯蔵コアの容量を一杯に使用する上で特に重要である。かくして、捕捉／分配コアは、種々の吸収体材料からつくられているのがよいけれども、好ましくは、捕捉／分配コアが流体の第２の連続した排泄を効果的に捕捉し分配できるように液体を迅速に移送でき、湿潤時につぶれない繊維材料、並びに超吸収体材料の最小ｆｆ１（く２％）（それらの吸収量及びゲル閉塞のスローネスのため）でできている。

捕捉／分配コアは、好ましくは、化学的に補強した繊維、好ましくは化学的に補強したセルロース繊維、更に好ましくは繊維間化学補強剤で補強した木材バルブ繊維、最も好ましくは、補強され捩じられカールしたセルロース繊維からなるウェブでできている。本明細書中で使用されているように、「化学的に補強した繊維」という用語は、乾燥状態及び湿潤状態の両方での繊維の剛性を高めるため化学的手段によって補強した任意の繊維を意味する。このような手段には、例えば、コーティング及び／又は浸漬によって化学補強剤を繊維に加えることが含まれる。更に、このような手段には、繊維自体の化学的構造を変化させることによって繊維を補強する（繊維を化学反応で補強する）ことが含まれる。例えば架橋剤を繊維に加えるのがよく、これらの繊維は、繊維間架橋結合を化学的に形成する架橋ポリマー鎖になる。セルロース繊維をコーティング又は浸漬するのに使用される補強剤の例は、１９７１年１月１９日にコスシア等に賦与された米国特許第３．５５６．９３２号及び１９８１年８月８日に発行されたブロクターアンドギャンブル社のＰＣＴ特許出願第ＷＯ９１／１１６３号に更に詳細に記載されており、こ、れらについて触れたことにより、これらに開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。別個の（毛羽状の）形態で架橋結合によって補強された繊維は、例えば、１９６５年１２月２１日にバーナディンに賦与された米国特許第３，２２４，９２６号、１９７６年１月１３日にチャタジーに賦与された米国特許第３，９３２，２０９号、最も好ましくは１９８９年４月１８日にディーン等に賦与された米国特許第４゜８２２．４５３号、１９８９年１２月１９日にディーン等に賦与された米国特許第４，８８８，０９３号、及び１９９０年２月６日にムーア等に賦与された米国特許第４．８９８，６４２号に開示されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。これらの補強繊維は、親水性であることに加え、湿潤時にも剛性を失わず、かくして、これらの補強繊維からつくられたウェブは、従来の補強していない繊維からつくられたウェブが湿潤した場合のように潰れることがなく、そのため、結果的に得られたウェブは、第２の続く排出による流体を捕捉し分配する性能が改善されている。更に好ましい補強繊維では、架橋剤による繊維間架橋を含む化学処理が行われ、こうした繊維は、架橋剤（Ｃ２−Ｃ８ジアルデヒド、酸官能価を持つＣ２−Ｃ８モノアルデヒド、又はポリカルボキシレートを含むがこれらに限定されない）を含む架橋剤によって、比較的脱水され、解離され、（即ち個々に区別されており）、捩じられカールした状態にある。これらの群からの好ましい架橋剤には、グルタルアルデヒド又はくえん酸が夫々含まれる。（ポリカルボキシ補強剤及び及びこれらの補強剤から補強繊維を製造するためのプロセスは、１９９０年１ｆ）月１７ｓ＋＝出願された米国特許出願第５９６，６０６号に記載されている。この出願について触れたことにより、この出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。）このような状態の下での架橋の効果は、補強され、捩じられカールした形態を使用中に保持する傾向があるということである。

補強セルロース繊維は、空気堆積法及び湿式堆積法を含む種々の技術によってウェブの形態で提供できる。補強繊維は、セルロース繊維の空気堆積の技術分野の当業者に周知の方法に従って空気堆積できる。一般に、空気堆積は、実質的に乾燥した状態の繊維を含む空気流を計量してワイヤスクリーン上に堆積させ、随意であるが、結果的に得られたウェブを所望の密度まで圧縮することによって行われる。セルロース繊維材料を湿式堆積して乾燥したラップ及び紙のようなシートを形成するための技術もまた当該技術分野で周知のであり、一般的には、補強繊維を湿式堆積して本発明で有用な湿式堆積シートを形成するのに適用できる。適当な湿式堆積技術には、手漉き法、及び例えば１９６７年１月３１日にサンフォード等に賦与された米国特許第３．３０１，７４６号に開示された製紙機械を使用することによる湿式堆積が自処理を容易にするため、及びウェブの物理的一体性を高めるため及び／又は使用時の性能を高めるため、及び／又はウェブ、特に湿式堆積ウェブの繊維間平均孔径を大きくするため、結合手段をウェブ内に又はウェブ上に一体に組み込むのがよい。これは、ウェブの形成前に結合手段を繊維に加えることによって、成形ワイヤ上に付着させた後で且つ乾燥前に結合手段を湿式堆積ウェブに加えることによって、結合手段を乾燥ウェブ（湿式堆積）に加えることによって、又はこれらの組み合オ〕せによって行うことができる。補強セルロース繊維に加えるのに適した結合手段には、種々のセルロース繊維及び合成繊維材料、樹脂バインダー、ラテックス、及びスターチのような化学添加剤、又は補強セルロース繊維の交差部に結合箇所を構成する熱可塑性結合材料が含まれる。このような結合手段は、上文中で参照した、内容を本明細書中に組み入れたＰＣＴ特許出願第ＷＯ９１／１１１６３号に更に詳細に記載されている。更に、捕捉／分配コアの外側の薄葉紙製の包み及び他のスクリムを、物理的一体性を高めるのに結合手段と組み合わせて又は結合手段の代わりに使用できる。ウェブに結合手段が組み込まれている場合には、捕捉／分配層は、化学的に補強したセルロース繊維を約５０重量％乃至１００重二重二結合手段を０重量％乃至５０重二％含むウェブでできている。

捕捉／分配コアは、ｆ下意の所望の形状であるのがよく、例えば、矩形、不等辺四辺形、楕円形、長円形、又は砂時計形状であるのがよい。捕捉／分配コアの形状は、貯蔵コアの全体形状と一致するのがよいが、必ずしも一致しなくてもよい。捕捉／分配コアの上面の面積は、貯蔵コアの上面の面積の少なくとも１５％であるが、これは貯蔵コアの上面の面積よりも小さい。捕捉／分配コアの上面の面積は、好ましくは、貯蔵コアの上面の面積の約１５％乃至約９５％であり、更に好ましくは約２５％乃至約９０％であり、更に好ましくは、全ての外境界において貯蔵コアの縁部を越えて延びていない。捕捉／分配コアの上面の面積は、代表的には、貯蔵コアの上面の面積の約８０％以下である。

貯蔵コア１３０４は、排出された身体の流体を捕捉／分配コア１３０２から吸収し、こうした流体を着用者の運動による圧力が及ぼされた状態で保持する、吸収体コア２８の要素である。貯蔵コアは、好ましくは、吸収体ゲル化剤及び／又は超吸収体繊維質材料のばらばらの粒子のような超吸収体材料であるが、これらに限定されない。超吸収体材料は、可撓性ウェブ又はシートに組み込んで貯蔵コアを形成できるどのような形態であってもよい。使用された超吸収体材料は、代表的には、担体手段をなす繊維質材料でできたウェブ内に分配された吸収体ゲル化剤のばらばらの粒子の形態である。適当な繊維質材料には、吸収体コアで従来使用されていたセルロース繊維（エアーフェルト又は毛羽）、上述の改質セルロース繊維、合成繊維、これらの混合物、等が含まれる。本発明で使用するための好ましい超吸収体材料は、１９８８年４月１９日にプラント等に賦与された米国再発行特許第Ｒｅ、３２，６４９号に記載された材料である。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。超吸収体ゲル化剤の粒子の代わりにアクリレートグラフト繊維及び超吸収体改質セルロース繊維のような超吸収体繊維を使用してもよい。

貯蔵コアは、好ましくは、超吸収体材料でできたウェブ及び繊維質材料担体手段からなる。このようなウェブは、代表的には、超吸収体材料を約１０％乃至約９０％、更に代表的には、約１５％乃至約８０％含み、ウェブの残りは繊維質材料である。超吸収体材料はウェブ全体に亘って均等に分配されているのがよく、又は超吸収体材料の濃度が貯蔵コアの他の領域即ちゾーンよりも高い領域即ちゾーンがあってもよい。これらのウェブは、一般的には、繊維及び吸収体ゲル化剤粒子からなる乾燥した混合物を空気堆積することによってつくられる。このような方法は、本願に組み込んだ米国特許第４，６１０゜６７８号に更に詳細に記載しである。

本発明についての好ましい貯蔵コアは、超吸収体を比較約合まない薄いダスティング層を吸収体コアの後シート側に有する、繊維質材料及び超吸収体材料からなる空気堆積ウェブである。このような吸収体構造の例は、上皇中で言及した１９８９年５月３０日にアルマニー及びバーブに賦与された米国特許第４，８３４．７３５号、１９８９年１２月１９日にアンスタットに賦与された米国特許第４，８８８，２３１号、及び１９８６年１０月２２日に発行されたブロクターアンドギャンブル社のＥＰＯ出願０　１９８　６８３　Ａ２ｉ：記載されｃいる。

これらの各々について触れたことにより、これらに開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

貯蔵コアに最も好ましい吸収体構造は、１９９１年９月１０日にバーブに賦与された米国特許！５，０４７，０２３号であり、同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。好ましくは、貯蔵コアはダスティング層（貯蔵ゾーン及び捕捉ゾーンを持たない）を有し、吸収体ゲル化剤が吸収体コアの後区分に位置決めされているのがよく、又は位置決めされていないのがよい。このような貯蔵コアの一例がバーブの特許の第９図及び第１０図に示してあり、これらの図では、ダスティング層がウェブの厚さの一部を通って延びており、本質的に繊維質材料からなる（く２％超吸収体材料）。

変形例の貯蔵コアは、１９８６年３月２５日にクラマー等に賦与された米国特許第４，５７８，０６８号に開示されているように、繊維材料からなる二つ又はそれ以上のウェブ間に積層化された吸収体ゲル化剤の粒子を有する。この特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

別の変形例の貯蔵コアは、１９９１年８月１２日にデスマライス等が出願したＰ＆Ｇ事件番号４４５１号の「水性の身体の流体用の吸収体フオーム材料及びこのような材料を包含した吸収体物品」という標題の米国特許出願第７４３，８３９号に開示されている材料のような、可撓性で多孔性のポリマーフオーム材料からなるのがよい。この特許出願について触れたことにより、この特許出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。このフオーム材料は、相互連結された複数の連続気泡から形成された親水性で可撓性の構造からなる。

これらのフオームは、比較的少量の油相及び比較的大量の水相を持つ特定の種類の油中水彩乳濁液を重合させることによって調製できる。この種の重合可能な乳濁液は、一般的には、高分散相乳濁液即ちｒＨＩＰＥＪフオームとして当該技術分野で周知である。

別の変形例の貯蔵コアは、１９９０年４月２日にロー等が出願したＰ＆Ｇ事件番号４１２２号の「多孔質の吸収体重合体マクロ構造及びこれをつくるための方法」という４１１題の米国特許出願第０７１５０３，３９３号に開示されているように、シート、フィルム、又はストリップの形態の一つ又はそれ以上の多孔質の吸収体重合体マクロ構造からなる。この特許出願について触れたことにより、この特許出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。このマクロ構造は、粒子間架橋凝結体からなる。粒子間架橋凝結体は、凝結前には独立していた二つ又はそれ以上の先駆物質粒子を、これらの粒子に加えられた粒子間架橋剤によって接合し、先駆物質粒子の物理的関連を維持しながら粒子架橋剤と先駆物質粒子のポリマー材料とを反応させ、凝結体を形成する先駆物質粒子間に架橋結合を形成するのに十分な所定の状態に置くことによって形成される。

吸収体コアの貯蔵コアは、快適に装着できる任意の所望の形状、例えば、円形、矩形、不等辺四辺形、又は長円形、例えば砂時計形状、犬の骨の形状、犬の骨の半分の形状、楕円形又は不規則な形状であるのがよい。好ましい実施例では、貯蔵コアは、本明細書中で第１図に関して説明した吸収体コア全体の形状を有する。捕捉／分配コアは、貯蔵コアから物理的に分離されていなくてもよく、単に、連続したウェブの一つのゾーンであってもよい。しかしながら、更に好ましくは、貯蔵コアは、捕捉／分配コアの下に位置決めされた別体のウェブからなる。

上述の二層吸収体コアは、弾性側パネル及び弾性胴部構造を持つ本発明の実施例で特に有用である。このような弾性側パネル及び弾性胴部構造を使用するおむつは、最初の装着及び持続的装着が優れているため、吸収体コアは、着用中ずっと着用者の身体と隣接して位置決めされ、おむつ内に流体が大量に包含された場合に胴部及び脚部が垂れ下がって着用者から隙間をつくって離れる傾向が小さい。

本明細書中で説明した吸収体コアは、液体及び身体の流体を迅速に捕捉して排出箇所から貯蔵コアへ迅速に分配する、本明細書中で論じた捕捉／分配コアを使用して、優れた捕捉及び分配を行う。この設計で達成された持続装着及び高められた吸収性は、流体の包含量を各々によって別々に達成されるよりも増大させるように協働する。このように吸収性が高められているため、吸収体コアを従来の吸収体コアよりも薄くすることができ、これによっておむつ（嵩が小さい）の装着性が更に高められ、これは、包含性を更に高める。更に、第６図及び第７図のいずれかに示された弾性胴部構造は更に深い形状を有するため、前領域のコア領域を小さくする必要がある。これは、更に多くの流体をおむつの前側で排出する男性の着用者に対して問題である。この領域での吸収性を低下させると前胴部での漏れを増加させる結果をもたらしがちである。しかしながら、これらの設計では、コアの高められた吸収性並びに弾性胴部構造の設計による持続装着により、漏れを大きくすることなく、上述の二層コアにより前胴領域での吸収性を小さくできる（一実施例では、おむつの前２５％で３０％少ないコア材料）。

後シート２６は、吸収体コア２８の衣料面１００と隣接して位置決めされており、好ましくは、当該技術分野で周知の取り付は手段（図示せず）で吸収体コアに接合されている。例えば、後ンート２６は均等な連続した接着剤層、パターンをなした接着剤層、又は接着剤の別々の線からなるアレイ、螺旋、又は点で吸収体コア２８に固定されているのがよい。満足のいくことがわかっている接着剤は、オハイオ州コロンバスのセンチユリ−接着剤層が製造しセンチユリ−５２２７として販売している接着剤、及びミネソタ州セントボールのエイチ・ビー・アニーラー社が製造し！（Ｌ−１２５８として販売している接着剤である。取り付は手段は、好ましくは、１９８６年３月４日にミネトラ及びタッカ−に賦与された「使い捨ての排泄物包含下着」という標題の米国特許第４゜５７３．９８６号に開示されているように、接着剤のフィラメントからなる開放パターンネットワークからなる。

同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。フィラメントからなる開放パターンネットワークの例示の取り付は手段は、１９７５年１０月７日にスプラーグジュニアに賦与された米国特許第３，９１１，１７３号、１９７８年１１月２２日にジッカー等に賦与された米国特許第４．７８５，９９６号、及び１９８９年６月２７日にウエレニックに賦与された米国特許第４．８４２，６６６号に示された装置及び方法によって例示されているように、螺旋パターンをなすように渦を巻いた接着剤フィラメントの幾つかの線からなる。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。変形例では、取り付は手段は、ヒートシール、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、又は任意の他の適当な取り付は手段又は当該技術分野で周知のこれらの取り付は手段の組み合わせからなる。

後シート２６は、液体（例えば尿）に対して不透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造される。しかしながら、液体不透過性の他の可撓性材料を使用してもよい。本明細書中で使用されているように、「可撓性」という用語は、柔軟で人体のおおよその形状及び輪郭に容易に馴染む材料に関する。後シート２６は、吸収体コア２８に吸収され且つ包含された滲出物によって、ベッドのシーツや下着のようなおむつ２０と接触する物品か濡らされることがないようにする。かくして、後シート２６は、織物材料、不織材料、ポリエチレン又はポリプロピレンからなる熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、又はフィルムをコーティングした不織材料のような複合材料からなるのがよい。好ましくは、後シートは、厚さが約０．０１２■（０，５ミル）乃至約０．０５１．ｍｌ（２，０ミル）の熱可塑性フィルムである。

本発明の好ましい実施例では、弾性側パネル３０を形成する「歪ゼロ」の延伸積層体を形成するため、及び弾性胴部構造と一致する後ンートの部分に歪を予め加えるため、後ンート２６の少なくとも一部に機械的延伸を加える。かくして、後シート２６は、好ましくは延伸自在であり、更に好ましくは引き延ばし可能であるが、必ずしもエラストマー製でなくてもよく、そのため、後シート２６は、機械的延伸を加えたとき、少なくとも成る程度永久的に延伸され、元の歪のない形態に完全には戻らない。好ましい実施例では、後シーＩ・に、過度の破れや裂けを伴わずに機械的延伸を加えることができる。かくして、後シート２６の破壊に到り極限伸びは、ＡＳＴＭＤ−６３８による方法を使用して計測すると、機械方向に対して横方向で少なくとも約４００％乃至約７００％であるのが好ましい。

かくして、後シートとして使用するための好ましいポリマーフィルムは、線状低密度ポリエチレンの含有量が高い。後シートについて特に好ましい材料には、線状低密度ポリエチレンを約４５％乃至９０％含み且つポリプロピレンを約１０％乃至５５％含む混合物が含まれる。本発明の後シートとして使用するための例示のフィルムは、インディアナ州テルホイテのトレッデガ産業が、インフレートフィルム用ＲＲ８２２０ブレンドの表示で、及び流延フィルム用ＲＲ５４７５ブレンドの表示で製造している。後シート２６には、布のような外観を呈するため、好ましくはエンボス加工が施されており（代表的には、約０．１２７ｍｍ（５，５Ｅル））の厚さまで）、及び／又は艶消し仕上げが施してある。更に、後シート２６は、吸収体コア２８から蒸気を逃がすことができる（即ち呼吸可能である）が、滲出物を通さない。

後シート２６の大きさは、吸収体コア２８の大きさ、及び選択されたおむつの設計で決まる。好ましい実施例では、後シート２６は、おむつの全周に亘って少なくとも約１．３ｃ−乃至約２．５ｃｍ（約０．５インチ乃至約１゜０インチ）の最小距離だけ吸収体コア２８を越えて伸びる変形砂時計形状である。好ましくは、後シート２６は、第２胴部領域５８で吸収体コア２８よりも　かに幅広であり、そのため、第２胴部領域５８の側パネル７２は、横方向で、第１胴部領域５６の側パネル７０よりも全体に幅広である。

上シート２４は、吸収体コア２８の身体面１０１と隣接して位置決めされており、好ましくは吸収体コア２８の身体面１０１及び後シート２６に当該技術分野で周知の取り付は手段（図示せず）で接合されている。適当な取り付は手段を、吸収体コア２８への後シート２６の接合に関して説明する。本明細書中で使用されているように、「接合された」という用語は、一つの要素を他の要素に直接取り付けることによって一つの要素を他の要素に直接固定した形態、及び要素を中間部材に取り付け、この中間部材を他の要素に取り付けることによって要素を他の要素に間接的に固定した形態を含む。本発明の好ましい実施例では、上シート２４及び後シート２６はおむつの周囲６０で互いに直接接合されており、これらのシートを吸収体コア２８に取り付は手段（図示せず）で直接取り付けることによって間接的に取り付けられている。

上シート２４は、柔軟で柔らかな触感を持ち、着用者の皮膚に対して刺激がない。更に、上シート２４は、その厚さを通して液体（例えば尿）が容易に浸透できる液体透過性である。適当な上シートは、多孔性フオーム、網状フオーム、有孔プラスチックフィルム、天然繊維（例えば羊毛繊維又は綿繊維）からなる織物ウェブ又は不織ウェブ、合成繊維（例えばポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維）、又は天然゛繊維と合成繊維の混紡のような広範な材料から製造できる。好ましくは、吸収体コア２８内に包含された液体が着用者の皮膚に付かないように、上シート２４は疎水性材料でつくられている。

本発明の好ましい実施例では、弾性側パネルを形成する「歪ゼロ」の延伸積層体を形成するため、上シート２４の少なくとも一部に機械的延伸が加えである。かくして、上シート２４は、好ましくは延伸自在であり、最も好ましくは引き延ばし可能であるが、必ずしもエラストマー性でなくてもよく、そのため、上シート２４は、機械的延伸時に少なくとも成る程度永久的に延伸され、その元の形態に完全に戻ることはない。好ましい実施例では、上シート２４は、過度な破れた裂けを伴わずに機械的延伸を加えることができる。かくして、上シート２４の機械方向に対して横方向（横方向）での降伏強度が低いのが好ましい。

上シート２４の製造には、多くの製造技術を使用できる。例えば、上シート２４は繊維でできた不織ウェブであるのがよい。上シートが不織ウェブでできている場合、ウェブは、スパンボンデツド、カーデッド、湿式堆積、溶融吹き出し、ヒドロエンタンゲルト、これらの組み合わせ、等で製造されるのがよい。好ましい上シートは、カーディング処理が施され、布の技術分野における当業者に周知の手段で熱で結合されたウェブである。好ましい上シートは、約２．２デニールのステーブル長のポリプロピレン繊維からなる。本明細書中で使用されているように、「ステーブル長の繊維」という用語は、長さが少なくとも約１５．９ｍｍ（０，６２５インチ）の繊維に関する。好ましくは、上シートの坪量は約１８ｇ／ａ３乃至約２５　ｇ／ａ３である。適当な上シートは、マサチューセッツ州つォルポールのベラチック社のインターナショナルペーパ一部がＰ−８の表示で製造している。

おむつ２０は、好ましくは、液体及び他の身体の滲出物の包含性を改善する弾性脚カフ３２を有する。各弾性脚カフ３２には、脚領域での身体の滲出物の漏れを少なくするための幾つかの異なる実施例がある。（脚カフは、場合によっては、脚バンド、側フラツプ、障壁カフ、又は弾性カフと呼ばれる。）１９７５年１月１４日にブエルに賦与された「　使い捨ておむつ用の収縮性のある側部」という標題の米国特許第３，８６０．００３号には、弾性脚カフ（ガスケットカフ）を構成する側フラツプ及び一つ又はそれ以上の弾性部材を持つ収縮性の脚開口部を備えた使い捨ておむつが記載されている。１９９０年３月２０日にアジズ及びブラニーに賦与された「弾性フラップを持つ使い捨て吸収体物品」という標題の米国特許第４，９０９，８０３号には、脚領域の包含性を改善するため「起立した」弾性フラップ（障壁カフ）持つ使い捨ておむつが記載されている。１９８７年９月２２日にローソンに賦与された「二重カフを持つ吸収体物品」という標題の米国特許第４，６９５．２７８号には、ガスケットカフ及び障壁カフを含む二重カフを持つ使い捨ておむつが記載されている。１９８７年１１月３日にブエルに賦与された「使い捨ての胴部包含下着」という標題の米国特許第４，７０４，１１５号には、下着内に自由液体を包含するように形成された側縁部漏れを防ぐガターを持つ、使い捨ておむつ又は失禁者用下着が記載されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。各弾性脚カフ３２を上述の脚バンド、側フラツプ、障壁カフ、又は弾性カフのうちの任意のものと同じであるように形成してもよいが、各弾性脚カフ３２は、上皇中で言及した米国特許第４，９０９，８０３号に説明されているように障壁フラップ８５及び離間弾性部材８６からなる少なくとも一つの内陣壁カフ８４を有するのがよい。好ましい実施例では、弾性脚カフ３２は、上述の米国特許第４，６９５．２７８号に記載されているように一つ又はそれ以上の弾性ストランド１０５が障壁カフ８４の外側に位置決めされた弾性ガスケットカフ１０４を追加に有する。

おむつ２０は、装着性及び包含性を改善する弾性胴部構造３４を更に有する。弾性胴部構造３４は、少なくとも中間領域６８で吸収体コア２８の胴縁部８３の少なくとも一方から少なくとも長手方向外方に延び、全体として、おむつ２０の端縁部６４の少なくとも一部を形成する。かくして、弾性胴部構造３４は、少なくとも吸収体コア２８の胴縁部８３からおむつ２０の端縁部６４まで延びるおむつの部分を構成し、着用者の胴部と隣接して配置されるようになっている。使い捨ておむつは、全体として、第１胴部領域に配置された弾性胴部構造と第２胴部領域に配置された弾性胴部構造の二つの弾性胴部構造を持つようにつくられている。本発明の使い捨ておむつを着用者を取り囲む単一の弾性胴部構造を持つようにつくってもよいが、弾性胴部構造に関する議論は、一対の弾性胴部構造を持ち、少なくとも一方及び好ましくは両方が本発明に従ってつくられたおむつに関する。更に、弾性胴部構造又はその任意の構成要素は、おむつ２０の包含空気２２に取り付けられた別体の要素からなってもよいが、弾性胴部構造３４は、弾性胴部構造３４が後シート２６又は上シート２４、好ましくは後シート２６及び上シート２４の両方のようなおむつの他の要素の延長部として構成された好ましい実施例に関して説明される。

弾性胴部構造３４は、第３図に示すように、弾性胴バンド及び弾性胴バンドを包含組立体に接合する撓みヒンジゾーンだけを含めばよいが、弾性胴部構造３４は、好ましくは、幾つかの追加のゾーンを含む。詳細には、弾性胴部構造３４は、相互連結パネルゾーン１３０、相互連結パネルゾーン１３０を吸収体コア２８の胴縁部８３と隣接した包含組立体２２に接合する第１撓みヒンジゾーン１３２、弾性胴バンド３５、及び弾性胴バンド３５を相互連結パネルゾーン１３０に接合する第２撓みヒンジゾーンを含む。相互連結パネルゾーン１３０は、好ましくは、弾性胴バンド３５と包含組立体２２との間に撓みリンクを構成する。弾性胴バンド３５は、所定の領域をカバーし、着用者の胴部と接触し、装着性を改善するため着用者の胴部に動的に装着し且つ着用者の胴部と形状が動的に一致するように少なくとも横方向に弾性的に伸長自在の部材を構成する。第３図に示すように、弾性胴バンド３５は、賦形パネルゾーン１３６、ウェストラインパネルゾーン］３８、及び賦形バネルゾーンコ−３６とウェストラインパネルゾーン１３８とを接合する予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を含む。本明細書中で使用されているように、「ゾーン」という用語は、弾性胴部構造３４の領域又は要素を示すのに使用される。弾性胴部構造３４のゾーンは、種類の異なる領域又は要素であるのがよいが、代表的には、弾性胴部構造のゾーンは、隣接したゾーンと幾勺重なっている。（第３図では、これらのゾーンは、図示の目的で括弧で表１７である。）相互連結パネルゾーン１３０は、弾性胴バンド３５と包含組立体２２との間でリンクを構成し、これによって、弾性胴バンド３５は、弾性胴バンドが着用者の胴部と機能的に接触し且つ胴部の形状と一致した状態で移動できるように回転及び並進が可能である。相互連結！くネルゾーン１３０は、好ましくは可撓性であり、そのため、相互連結パネルゾーン１３０は、弾性胴バンド３５を着用者の胴部と接触した状態に維持でき且つ吸収体コア２８を着用中に自動的に位置決めできるように、その長さ及び幅に亘ってランダムに変形できる。相互連結パネルゾーン１３０は、縁部圧縮剛性が大きくてしよいけれども、好ましい実施例では、相互連結パネルゾーンは可撓性であり、相互連結パネルゾーンの縁部圧縮剛性は、好ましくは、賦形パネルゾーン１３６及びウエストラインノくネルゾーン１３８の両方の縁部圧縮剛性よりもかなり小さい。相互連結パネルゾーン１３０の縁部圧縮剛性は、約５　Ｑ　ｇｒａＩＩｓｆ以下であるのが好ましく、更に好ましくは約２５　ｇｒａ１１ｓｔ’以下である。代表的には、相互連結パネルゾーン（互いに接合された上ンート２４の一部及び後シート２６の一部）の縁部圧縮剛性は、約１０ｇｒａ■Ｓ「以下である。更に、相互連結パネルゾーン１３０は、長手方向、横方向又は任意の他の方向に伸長自在であるのがよいが、相互連結パネルゾーンは、好ましくは、弾性胴バンド３５と包含組立体２２との間の長さ寸法が変わらないように、長手方向には伸長性がない。相互連結パネルゾーン１３０の長さは、Ｍサイズのおむつについては、好ましくは、少なくとも約４．７５ＩＩＩＩ（約３／１６インチ）であり、更に好ましくは、約６．２５ｍｍ（約１／４インチ）乃至約１２．５１１η（約１／２インチ）である。

相互連結パネルゾーン１３０は、包含組立体２２及び／又は弾性胴バンド３５に撓むことができるように接合された別体の材料からつくられているか或いはおむつ２０の他の要素の延長部であるのがよい。相互連結パネルゾーン１３０は、好ましい実施例では、第３図に示すように、吸収体コア２８の胴縁部８３を越えて延びる上シート２４及び後ンート２６の両方の一部からなる。後シート２６及び上シート２４は、好ましくは、相互連結パネルゾーン１３０で取り付は手段（図示せず）によって互いに接合されており、そのため、これらのシートは互いに独立しているのでなく一つのユニットと１．て動く。

上シート２４と後シート２６とを互いに固定するための取り付は手段は、好ましくは、螺旋パターン又はループパターンで付着させた接着剤の開放パターンネットワークからなるが、本明細書中上文中に説明した他の取り付は手段を使用してもよい。

相互連結パネルゾーン１３０は、弾性胴バンド３５が軸線方向（２軸方向）に並進及び／又は回転できるように、包含組立体２２及び賦形パネルゾーン１３６に撓みヒンジゾーン（第１撓みヒンジゾーン１３２及び第２撓みヒンジゾーン１３４の夫々）で撓むことができるように接合されている。本明細書中で使用されているように、「撓むことができるように接合された」という用語は、パネルゾーン間の相対的な撓み曲げを可能にするようになった、パネルゾーン間の又はパネルゾーンと包含組立体との間の接合部を意味する。（以下に論じるように、この撓み曲げは、必ずしも、撓み曲げを引き起こす力を解除したときにこれらのパネルゾーンがその元の形態に戻るものでなくてもよい（即ち、これらは必ずしも弾性でない）。）撓みヒンジゾーンは、種々の方法でつくることができる。撓みヒンジゾーンは、パネルゾーン間に構造的に不連続のゾーンを構成する。パネルゾーンの断面形態は、これらのパネルゾーン間で撓み曲げが可能であるように変化できる。例えば、パネルゾーンを形成する材料は、刻み線が設けられていてもよいし、圧縮されていてもよいし、エンボス加工が施されていてもよいし、筋溝が設けられていてもよいし、折畳まれていてもよいし、結合されていてもよいし、改質されていてもよいし、切欠き、ノツチ、スリット等が設けられていてもよいし、撓み曲げの一つ又はそれ以上の軸線を形成するように除かれていてもよい。代表的には、これらの方法は、撓み曲げが起こる特定の線又は軸線に応力／張力を集中させる。

更に、ヒンジゾーンは、伸長性の小さな線即ち拘束線をゾーン間に形成することによっても形成される。変形例として、撓みヒンジゾーンは、パネルゾーン間で材料が不連続のゾーンからなるのがよい。例えば、パネルゾーンを形成する材料は、曲げ弾性率が互いに異なっており、撓み抵抗の異なる領域即ちゾーンを構成しくゾーン間で曲げ剛性が異なる）、これはパネルゾーン間の撓み曲げを許容する。

第３図に示すように、弾性胴バンド３５（賦形パネルゾーン１３６）を相互連結パネルゾーン１３０に接合する第２撓みヒンジゾーン１３４は、相互連結パネルゾーン１３０にエラストマ一部材７６及び弾性部材７７がないため、構造的に不連続のゾーンに形成されている。かくして、第２撓みヒンジゾーン１３４はエラストマ一部材７６及び弾性部材７７の下縁部と隣接して形成される。

相互連結パネルゾーン１３０を包含組立体２２に接合する第１撓みヒンジゾーン１３２は、相互連結パネルゾーンに吸収体コア２８がないため、構造的に不連続のゾーンに形成される。

弾性胴バンド３５は、弾性的に伸び縮みし、着用者の胴部に動的にフィツトするようになったおむつ２０の部分即ちゾーンである。弾性胴バンド３５は、相互連結パネルゾーン１３０に撓むことができるように接合された別体の要素からなるのがよいが、好ましくは、上シート２４又は後シート２６の延長部として形成されており、最も好ましくは、上シート２４及び後シート２６の延長部として形成されている。弾性胴バンド３５は、好ましくは、第２撓みヒンジゾーン１３４から好ましくはおむつ２０の端縁部６４まで延びる弾性胴部構造３４の部分である。弾性胴バンドは、必ずしもおむつ２０の端縁部６４まで延びていなくてもよい。第３図に示す好ましい実施例では、弾性胴バンド３５は、賦形パネルゾーン１３６、ウェストラインパネルゾーン１３８、及び賦形パネルゾーン１３６とウェストラインパネルゾーン１３８とを接合する予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーン１４０からなる。

賦形パネルゾーン１３６は、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０と第２撓みヒンジゾーン１３４との間に位置決めされた弾性胴バンド３５の部分である。かくして、賦形パネルゾーン１３６は、代表的には、弾性胴バンド３５の「下セグメント」を構成する。賦形パネルゾーン１３６は、弾性胴バンドが使用中に動的に伸び縮みできるように、少なくとも横方向に弾性的に伸長自在である。

更に、賦形パネルゾーン１３６は、下車で論じるように、好ましくは、縁部圧縮剛性が比較的大きく、そのため、賦形パネルゾーン１３６は、使用中にローブ状になったり変形したり圧縮したすせず、その結果、賦形パネルゾーン１３６は、使用中、弾性胴バンドの圧縮及び座屈に抗してその形状を維持する。

ウェストラインパネルゾーン１３８は、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０からおむつの端縁部に向かって位置決めされた弾性胴バンド３５の部分である。かくして、ウェストラインパネルゾーン１３８は、全体として、弾性胴バンド３５の「上セグメント」を構成する。ウェストラインパネルゾーン１３８は、好ましくは、おむつ２０の端縁部の少なくとも一部を形成する。ウェストラインパネルゾーン１３８は、着用者の胴部にぴったりとフィツトし、着用者の胴部に従って動的に動き、伸び縮みするように設計されている。ウェストラインパネルゾーン１３８は、少なくとも横方向に弾性的に伸長自在である。

賦形パネルゾーン１３６及びウエストラインパネルゾ−ン１３８の縁部圧縮剛性は、各ゾーンでの圧縮変形及び曲げに対する弾性胴バンド３５の全体としての抵抗を決定する。本発明の好ましい実施例では、賦形パネルゾーン１３６は、加えられた圧縮力及び曲げ力に抗することができ且つ着用者が着用した場合に弾性胴バンドの形状を維持することのできる大きな予め決定された縁部圧縮剛性を有する。更に、賦形パネルゾーン１３６は、好ましくは、ウェストラインパネルゾーン１３８の縁部圧縮剛性と等しいかこれよりも大きい縁部圧縮剛性を有する。本発明の好ましい実施例では、賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８が同じ材料でつくられているため、賦形パネルゾーン１３６の縁部圧縮剛性はウェストラインパネルゾーン１３８の縁部圧縮剛性とほぼ等しい。賦形パネルゾーン１３６の縁部圧縮剛性は、好ましくは、例えば１００　ｇｒａｍｓｒ以上であり、更に好ましくは、約１．１５　ｇｒａｍｓｒ以上であり、最も好ましくは、約１３　Ｑ　ｇｒａＩｌｓｒ以上である。代表的には、本発明の好ましい実施例では、賦形パネルゾーン１３６の縁部圧縮剛性は、約１３０　ｇｒａＩＩｓｒ乃至約１．７０　ｇｒａｕｓｆである。弾性胴部構造３４のパネルゾーンの縁部圧縮剛性は、以下に説明する方法を使用して決定できる。

ウェストラインパネルゾーン１３８は、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０で賦形パネルゾーン１３６に弾性的に且つ撓むことができるように接合されている。本明細書中で使用されているように、「弾性的に且つ撓むことができるように接合された」という用語は、力が加えられたときにパネルゾーン間で相対的に撓み曲げ可能であるようになったパネルゾーン間の又はパネルゾーンと包含組立体との間の接合部が、力を解除したときにパネルゾーンを本質的にその元の形態に弾性的に戻す回復力／モーメントを提供するということを意味する。この回復力／モーメントは、弾性胴バンド３５の機能上重要である。この回復力／モーメントにより、賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８は、それらの使用前（張力が加えられる前）の形態を保ち、弾性胴バンドは、全着用時間中、着用者に対してほとんど滑らずに着用者の胴部に動的に追従し、弾性胴バンドがその所期の機能を使用中に変えるように機能不全的に皺になったり折り返ったりしない。

胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、着用者の胴部が使用中にか発生した力が加えられたとき、賦形パネルゾーン１３６とウェストラインパネルゾーン１３８との間に撓み曲げが生じるように、及びこれらの力が解除されたときに回復力／モーメントを提供することによって賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８が本質的にそれらの使用前（張力が加えられる前）の形態に戻るように、弾性である。第１図乃至第３図に示す好ましい実施例では、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、弾性部材７７を弾性胴バンド３５に置くことにより弾性であるようにつくられている。胴バンド撓みヒンジゾーンに必要な弾性を与えるため及び巻き込まれたり巻き返ったりしないようにおむつの着用中に遭遇する通常の力に打ち勝つため、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０の曲げ撓み回復力は約２０　ｇｒａＩＩｓｆ以上でなければならず、更に好ましくは、例えば２５　ｇｒａａｓｆ以上であり、最も好ましくは約３０　ｇｒａｍｓｆ以上であるということがわかっている。本発明の好ましい実施例では、胴バンド撓みヒンジゾーンの曲げ撓ろ回復力は約３０　ｇｒａｍｓｒ乃至約５０　ｇｒａＴｌｓｆである。撓みヒンジゾーン、特に胴バンド撓みヒンジゾーンの曲げ撓み回復力の計測方法を以下に税吏に、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、弾性胴バンド３５に力が加えられる度毎にウェストラインパネルゾーン１３８及び賦形パネルゾーン１３６が弾性胴バンド３５の所定のゾーン又は軸線のところで撓むように曲がるように、「予め配置されている」。このように胴バンド撓みヒンジゾーン１４０が予め配置されているため、弾性胴バンドは撓むことができ、筋溝をつくったり弾性胴バンドを構成する材料の撓み剛性を損なうことなく着用者の胴部に追従できる。かくして、胴バンド撓みヒンジゾーンが「予め配置されている」ため、弾性胴バンドが使用中にランダムなゾーン又は軸線で曲がったり折れたすすることが少なくなる。この「予め配置されている」胴バンド撓みヒンジゾーンは、所定のヒンジゾーンで撓み曲げが起こるようにおむつの製造者が決定する。胴バンド撓みヒンジゾーン１４０自体の形成は、代表的には、撓み曲げ軸線又はゾーンが弾性胴バンド３５内に予め配置される。主文中に論じたように、撓みヒンジゾーンは、構造的に不連続のゾーン又は材料の不連続のゾーンからなるのがよい。これらの不連続ゾーンが撓み曲げの軸線を構成する。−例として、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、弾性胴バンドに所定の線に沿ってエンボス加工を施すこと、筋溝を付けること、又は折畳むことによってつくりだされた軸線又は線からなるのがよい。例えば、弾性胴バンドは、製造者が物品のパッケージの内側に予め折畳むことによって弾性胴バンドの胴バンド撓みヒンジゾーンを予成形するのがよい。胴バンド撓みヒンジゾーンを予め配置するため、構造的不連続性を構成する糊、糸、又は他の材料でできた間隔を隔てられた帯又は線をノーン間に構成することによって、胴バンド撓みヒンジゾーンを形成するため、伸長性の低い線を構成する（又は線に伸長性があり、線の周りの領域に伸長性がないようにする）のがよい。積層又は結合パターン又は技術における変更によっても胴バンド撓みヒンジゾーンを形成できる。胴バンド撓みヒンジゾーンの形成には、本明細書中上文中で論じた撓みヒンジゾーンを形成する方法のうちの任意の方法を使用するのがよい。

第１図及び第２Ｂ図に示す好ましい実施例では、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、賦形パネルゾーン１３６とウェストラインパネルゾーン１３８との間の構造的な不連続性によって形成されている。第２Ｂ図に示すように、弾性胴バンド３５を形成する材料は、横方向固定領域７８で互いに固定されている。横方向固定領域７８は、好ましくは、ばらばらの間隔を隔てられた固定ゾーン７９のパターンからなり、最も好ましくは、固定ゾーンは、動的機械的結合からなる。結合パターン及び胴バンドのプリーツの形成の複合効果のため、弾性胴バンド３５は、結合部がほとんどないパターンの領域に沿って更に容易に撓み曲がる。かくして、動的機械的結合についてのパターンは、第２Ｂ図に示すように、弾性胴バンドに沿って長手方向に移動させた横線が胴バンド撓みヒンジゾーンの所望の位置を除き、結合部と遭遇するように、長手方向に食い違っているが重なった列として設計されている。かくして、弾性胴部構造撓みヒンジゾーン１４０は、好ましくは、固定ゾーン７９の間隔のパターンにおける不連続性からなる（によって形成されている）弾性胴バンド３５は、弾性側パネルの形成に関して本明細書中に説明した形態を含む多くの異なる形態でつくることができる。第２図に示す好ましい実施例では、弾性胴バンド３５は、好ましくは、互いに積層化された四つの材料からつくられる。弾性胴ノくンド３５は、好ましくは、上シート２４の一部、好ましくは変形が予め加えである後シート２６の一部、エラストマ一部材７６、及び弾性部材７７かうなる。エラストマ一部材７６及び弾性部材７７は、好ましくは、上シート２４及び後シート２６と組み合わされる前に弾性積層体を形成するため、好ましくは動的機械的結合によって互いに接合されている。この二層積層材料は、好ましくは、上シート２４と後シート２６との間に、弾性部材７７が後シート２６に向かって配置され且つエラストマ一部材７６が上シート２４に向かって配置された状態で、配置される。かくして、エラストマ一部材７６は、好ましくは、上シート２４と変形が予め加えである後シート２６との間に位置決めされ、弾性部材７７は、好ましくは、変形が予め加えである後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされる。

エラストマ一部材７６は、エラストマ一部材７６により弾性胴バンド３５が横方向に弾性的に伸長自在であり且つ収縮してその実質的に拘束されていない形態に戻ることができるように、好ましくは上シート２４と後シート２６との間で弾性胴バンド３５と作動的に関連している。エラストマ一部材７６は、多くの異なる方法で弾性胴バンド３５と作動的に関連させることができる。−例として、エラストマ一部材が胴バンドにギヤザーを付けたり収縮させたりするように、エラストマ一部材を弾性的に収縮可能な状態で作動的に関連させるのがよい。

（エラストマ一部材を吸収体物品に弾性的に収縮可能な状態で固定するための更に詳細な説明は、１９７５年１月１４日にブエルに賦与された米国特許第３，８６０゜００３号、及び１９７８年３月２８日にブエルに賦与された米国特許第４．０８１．３０１号に記載されている。

両特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。）代表的には、上シート２４、後シート２６、エラストマ一部材７６及び任意の他の構成要素は収縮していない状態で一緒に固定される。次いで、積層体を（加熱空気等で）加熱し、エラストマ一部材７６をその弛緩した即ち収縮した配向に戻す。

本発明で有用なエラストマ一部材は、多くの種々の大きさ、形状、形態、及び材料でつくることができる。例えば、弾性胴バンドは、上シートと後シートとの間で作動的に関連した一つ又は複数のエラストマ一部材から形成でき、エラストマ一部材は、幅及び長さを変えること°ができ、エラストマ一部材は、エラストマー材料でできた比較的狭幅のストランドでできていてもよいしエラストマー材料でできた面積が大きいバッチでできていてもよい。エラストマ一部材として使用するのに適していることがわかっている一つのエラストマー材料＆よ、日本国横浜布のブリジストン社から入手できるプリジストンＳＧポリウレタンフォームという表示のポリウレタンフォームのようなエラストマーフオームである。エラストマ一部材として使用するのに適した他のエラストマー材料には、「弾力性のある」合成ゴム又は天然ゴム、エラストマーフィルム（熱収縮性エラストマーフィルムを含む）、成形エラストマースクリム、等が含まれる。ｍ２図シこ示す特に好ましい実施例では、エラストマ一部材７６番よ、ニューシャーシー州フローノ１ムノ１−りのエフ・ノン化学社が販売しているような熱収縮性エラストマーフィルムカ嘱らなる。

弾性部材７７は、高い形状回復性及び曲げ剛性を弾性胴バンド３５に与える層であるｂ弾性部材７７は、胴ノくンド撓みヒンジゾーン１４０が回復力／モーメントを提供するように弾性であるように、長手方向（機械方向）に圧縮／座屈抵抗を提供する。更に、弾性部材７７番よ、弾性胴部構造３５の弾性を最適化するように弾性胴ノくンド３５のプリーツ８０即ち皺を幾分溝たすように、２軸方向に張り出しを構成するため、厚さが比較的太きｔｌ。

更に、弾性部材７７は、弾性胴バンド３５の外に液体力（毛管作用で滲み出ることがないようにするため、好ましくは疎水性である。特に好ましい実施例では、弾性部材７７は、熱収縮性エラストマ一部材が容易に収縮できるように機械方向に対して横方向（横方向）でのギヤザー抵抗を小さくするため、及び所定の曲げ軸線即ち胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を中心とした圧縮抵抗を高めるため、繊維が機械方向（おむつの長手方向）に配向された不織材料でできている。

弾性部材７７は、好ましくは、第３図に示すように、エラストマ一部材７６と後シート２６との間に位置決めされており、弾性部材７７は、変形例では、上シート２４とエラストマ一部材７６との間に位置決めされ、後シート２６の外側に位置決めされ、上シート２４の外側に位置決めされ、又は多くの他の形態で位置決めされる。

弾性部材７７は、好ましくは、弾性胴バンド３５の後シート側での圧縮／座屈抵抗を大きくするため、後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされる。

これは、弾性部材７７が、結合箇所間で長手方向軸線に沿って延びる皺即ちプリーツ８０を満たすためであり、弾性胴バンドの横方向軸線を中心とした曲げ抵抗をｍ　（ｔｋ。

するためであり、弾性胴バンドを形成する積層材料における毛管作用による漏れを最適にし少なくするためである。

弾性部材７７は、多くの種々の大きさ、形状、形態、及び材料でつくることができる。例えば、弾性部材は、一つ又は複数の弾性部材から形成でき、弾性部材は、幅、長さ、厚さ及び形状を変えることができる。弾性部材７特表千７−５０４３３８　（１７）７は、好ましくは、弾性胴バンドに位置決めされた別体の材料片からなる。変形例では、弾性部材は、エラストマ一部材７６、上シート２４、又は後シート２６を含む弾性胴バンド３５を形成する材料の任意の部材又は全部の一部を構成する。特別の変形例では、弾性部材７７は、エラストマ一部材７６と同じ部片からなり、エラストマ一部材７６は、比較的厚いエラストマーフオームからなる。

本発明の弾性胴バンド３５の弾性部材７７として使用するのに適した材料には、織物ウェブ、不織ウェブ、フオーム、二つ又はそれ以上の不織層からなる不織積層体のフィルム積層体を含む積層体材料、スクリム、少なくとも一方の方向に剛性を与える波形材料、及び１掲の材料又は当該技術分野で周知の他の材料の任意の組み合わせが含まれる。

弾性部材７７に特に好ましい材料は、疎水性であり且つドレープ性（ＡＳＴＭ　Ｂ１３８８−６４を使用して計測した）が機械方向に対して横方向で少な（とも約４ｃｍで機械方向で少なくとも約１２ｃｍの不織ウェブからなる。例示の材料は、坪量が２３．９２ｇ／−２乃至５３．８２　ｇ／ｍ２　（１，平方ヤード当たり約２０ｇ乃至４５ｇ）のカーディング処理を施した疎水性の不織ウェブからなる。

繊維は、機械方向での座屈／圧縮抵抗を高めるため、機械方向に配向されている。この不織ウェブは、ホクト社からＣＥＬＢＯＮＤステーブル繊維として入手可能なポリエステルコア材料及びコポリオレフィンシース１４　Ｉｔからなる３デニールの異相構造繊維、又はダナクロン社又はヘラクレス社から入手可能なポリプロピレンコア材料及びポリエチレンシース材料からなる３デニールの異相構造繊維でできている。繊維を機械方向に配向するため不織ウェブにカーディング処理を施した後、不織ウェブをエアースルー結合プロセスに通して弾性部材に嵩（ロフト又は厚さ）を与え、その弾性を高める。（熱可塑性樹脂製の異相構造繊維でできた、エアースルー結合が施された高ロフト不織ウェブの例が、１９８９年１１月２８日にニューキルクに賦与された米国特許第４，８８３゜７０７号に開示されており、同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。）例示の、エアースルー結合が施された、熱可塑性樹脂製異相構造繊維でできたカーディング処理が施された不織ウェブは、ノースカリフィルニア州グリーンビルのファイバーウェブノースアメリカ社又はマサチューセッツ州つォルボールのベラチック社から入手可能である。

第２Ａ図に示す本発明の好ましい実施例では、弾性胴バンド３５を形成する後シート２６の部分には「変形が予め加えである」か或いは「機械的に変形が予め加えである」　（即ち、弾性胴バンド３５を形成する後シートのこれらの部分を永久的に延伸するため、機械的延伸が局部的なパターンをなして成る程度加えである）。変形が予め加えである後シートは、エラストマ一部材７６の伸長性ばかりでなく、好ましいエラストマ一部材７６の熱収縮を改善する。第２Ａ図に示す好ましい実施例では、変形が予め加えである後シートには、リブ１４２（変形を加えた部分）及び各リブ１４２間及びリブからなる各列間の変形が加えられていない隙間１４４からなるパターンが付けられている。このパターンは、後シートに変形を予め加えるのに使用されり方法及び装置で決定される。この好ましい実施例では、リブの長さは約６ｍｍ（約０．２５インチ）であり、幅は約０．７５＋ｉ＋ｓ（約０．０３０インチ）であり、深さが約３Ｉ履（約０．１２５インチ）であり、各リブ間の間隔（隙間）は約２．５ａｍ（約０．１．００インチ）である。後シートの変形が予め加えられた領域は、好ましくは、幅が約１４０ｉ■（約５．５インチ）であり、長さが約２５ｍ５（約１インチ）である。

本発明の後シート２６は、完成したおむつ製品に後シートを組み込む前に、「歪ゼロ」の延伸積層弾性側パネル３０の形成に関して本明細書中に説明した作業と同様の機械的漸次延伸システムに後シートを通すことによって変形を予め加えるのがよい。ロール上に設けられた波形の即ち溝状のセグメントは、リブからなるパターンを機械方向及び機械方向に対して横方向で付けるため、断続的である。

変形例では、後シートは、当該技術分野で周知の深エンボス技術を使用して変形が予め加えられている。

本明細書のおむつをつくるための好ましい方法では、後シートウェブに変形を予め加えた後、及び波形を備えた組み合わせロールから後シートウェブを取り外した後、後シートにスプレー糊を連続的に塗布する。弾性部材及び熱収縮性エラストマ一部材からなる弾性積層体は、上シートに動的機械的に結合される。次いで、結果的に得られた上シート／エラストマ一部材／弾性部材積層体をおむつの変形が予め加えられた後シートウェブに付け、互いに動的機械的に結合して弾性胴バンド３５を形成する。次いで、このおむつウェブを収縮装置に通して熱収縮性エラストマ一部材を収縮させる。

弾性胴バンド３５は、第１図及び第２図に概略に示す横方向固定領域７８を更に有する。横方向固定領域の更に詳細な説明及びこのような領域に対する変形例の形態は、１９８５年５月７日にキビト及びオスターヘージに賦与された米国特許第４，５１５，５９５号に記載されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。横方向固定領域７８は、弾性胴バンド３５、詳細にはエラストマ一部材７６の全幅を本質的に横切って延びている。「本質的に横切って」という用語は、この文脈特表千７−５０４３３８　（１Ｂ）では、横方向固定領域が以下に論じる機能を提供するのに十分大きく幅に亘って延びている限り、横方向固定領域がエラストマ一部材７６の全幅を完全に横切って延びている必要がないということを意味する。図示のように、横方向固定領域７８は、横方向中心線６６及び弾性胴バンド３５の横方向に対して本質的に直角に配置されるように図示しである。これが好ましい配向である。しかしながら、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく真の横方向からずれていてもよい。

第１図及び第２Ｂ図では、横方向固定領域７８は、弾性胴バンド３５を形成するウェブ材料（好ましい実施例では上シート２４、後シート２６、弾性部材７７、びエラストマー材７６）を効果的に取り付ける別個の間隔を隔てられた固定ゾーン７９として示しである。別個の固定ゾーンの形状を変えてもよく、別個の固定ゾーン７９は、好ましくは、円形、楕円形、長円形、矩形、又は正方形の形状である。別個の固定ゾーン７９は、好ましくは、（第２Ｂ図に示すように）所定のパターンをなして等間隔に間隔を隔てられている（胴バンド撓みヒンジゾーン１４０が形成されているところを除（）が、これらの固定ゾーンは、不均等に間隔を隔てられていてもよい。

当業者は、固定ゾーン７９を形成するための手段を容易に選択できる。このような取り付は手段の例には、接着剤による取り付け、ヒートシール、溶剤シール、自溶結合、動的機械的結合、超音波溶接、等が含まれる。横方向固定領域７８は、好ましくは、長円形（丸味を帯びた矩形）形状の別個の固定ゾーン７９からなり、これらの固定ゾーンは、好ましくは、１９９０年４月２４日番二ボール、ゴーレート、及びシーブに賦与された「動的機械的結合方法及び装置」という標題の米国特許第４，９１９．７３８号に記載された、行列をなして配置され、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を形成するため１行が抜いであるか或いは不規則に離間された動的機械的結合部である。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。固定ゾーン７９は、好ましくは、約２．０Ｈ１ｍ（約０゜０７８インチ）×約１．３ｍ＋＊（約０．５２インチ）であり、好ましくは、中心から中心まで横方向に約７．０ｍｍ（０，２７５インチ）乃至約８．９Ｈ１（０，３７５インチ）間隔を隔てられており、中心から中心まで長手方向に約１．９ｍ５（０，３７５インチ）乃至約３．８ｍ−（０゜１５インチ）間隔を隔てられている。（胴）くンド撓みヒンジゾーン１４０を形成するため、中心から中心まで約１、Ｏｖ＋＋（約０．０４０インチ）乃至約３．８ｍａ＋（０゜１５０インチ）の長手方向隙間を形成するため、各列で一行の結合箇所が抜いである。）最も好ましい実施例では、固定ゾーン７９は中心から中心まで横方向に約８゜３■−（０，３２５インチ）間隔を隔てられており、中心から中心まで長手方向に約２．８ｍ５（０，１１２インチ）間隔を隔てられており、隣接した行間の長手方向での中心から中心までのずれ隙間間隔は約０．７１ｍ１（０，０２８インチ）である。

第２図に示すように、エラストマ一部材７６の両側に設けられた別個の固定ゾーン７９は整合している（即ち、これらの固定ゾーンは間延である）。これが好ましい配向であるが、弾性積層材料に対する上シート２４の別個の固定ゾーン７９の配向は、弾性積層材料に対する後シート２６の別個の固定ゾーン７９の配向と食い違っていてもよい。

変形例では、エラストマー材料の単一の部片を第２胴部領域５８の両側パネル７２及び中央領域６８でおむつ２０に固定することによって第２胸部領域５８（又は弾性側パネルが第１胴部領域５６に配置されている場合には第１胴部領域５６）の弾性胴バンド及び弾性側パネル３０を、形成してもよい。かくして、弾性胴バンド３５及び弾性側パネル３０は、同じ材料からなる部片で一体の構造を形成できる。このような弾性胴バンド／側パネル形態の一例が主文中で引用した１９８９年８月１５日にウッド等に賦与された米国特許第４，８８７．０６７号に開示されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

本発明の別の変形例では、弾性胴バンド３５は、横方向に延ばしたとき、長手方向軸線に沿って特異な伸長性を有するのがよい。弾性胴バンド３５の特異な伸長性により、横方向張り出しの程度が他の部分よりも大きい部分が長手方向軸線に沿って形成される。弾性胴バンド３５のこの特異な伸長性のため、腹部が柔軟な弾性胴バンド即ち「膨張自在のぼんぼんパネル」が構成され、このため、弾性胴バンドは、着用者が動き、座り、及び起立するときに着用者の腹部に合わせて種々の形状をとり、膨張し、移動することができる。弾性胴バンドを横方向に延ばしたときの長手方向軸線に沿った特異な伸長性は、弾性側パネル３０に関して論じた方法などの多くの方法で得ることができる。第６図に示すように、特異な伸長性を持つ好ましい弾性胴バンドは五角形形状を有する。

更に、おむつ２０には、弾性胴バンド３５に亘って横方向張力を動的につくりだし／維持するための閉鎖構造（張力手段）が設けられている。閉鎖構造によって動的につくりだされ且つ維持された横方向張力は、弾性胴バンド３５の延伸を「作用が加えられた状態にし」させ、これによって、弾性胴バンドは着用者の動きに従って更に動的に伸び縮みできる。更に、弾性胴バンドは、おむつを着用者に最初に装着したとき及び着用中の両方で着用者の胴部にぴったりとフィツトするように張力が加わった状態に保持されるため、作用が加えられた状態の延伸により弾性胴バンドの隙間の形成を小さくする。更に、閉鎖構造がつくりだし／維持する張力により、弾性胴バンドの巻き返りが少なくなる。かくして、閉鎖構造はおむつの装着性及び包含性を改善する。

閉鎖構造は、接着剤テープタブ、機械式閉鎖体テープタブ、位置決め固定ファスナ、又は弾性胴バンドに当該技術分野で周知のように張力を加えるための任意の他の手段のような多くの形態をとることができるが、第１図に示すように、閉鎖構造は、好ましくは、少なくとも一つの代表的には一対の第１取り付は構成要素４６及び少なくとも一つの第２取り付は構成要素４８からなる胴部。

閉鎖構造４０である。更に好ましくは、閉鎖構造は一次ファスニング構造３８を追加に有し、そのため、おむつ２０は複式張力ファスニング構造３６を構成する。複式張力ファスニング構造を持つおむつの好ましい実施例は、本願と同時に出願されたヴエイル等の「弾性胴バンドを動的に装着するファスニング構造を備えた吸収体物品」という標題の、一般に譲渡された継続した米国特許出願（Ｐ＆Ｇ事件番号第４４１２号）に記載されている。同出願について触れたことにより、この出願の明細書及び図面に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

複式張力ファスニング構造３６は、側閉鎖体及び胴部閉鎖体の両方を形成する。

かくして、複式張力ファスニング構造３６は、側閉鎖体を構成するための一次ファスニング構造３８及び胴部閉鎖体を構成するための胴部閉鎖体システム４０からなる。−次ファスニング構造３８は、おむつを着用者に保持するためにおむつの周囲に亘って横方向張力が維持されるように、第１胴部領域５６及び第２胴部領域５８を重なった形態に維持する。胴部閉鎖構造４０は、弾性胴バンド３５に亘って横方向張力を動的に維持し１つくりだす胴部閉鎖体を形成し、弾性胴バンド３５の隙間の形成、垂れ下がり、及び巻き返りを小さくすることによっておむつ２０の装着性及び包含性を改善する。

第１図に示すように、−次ファスニング構造３８は、第２胴部領域５８の各長手方向縁部６２と隣接して配置された固定部材４２、及び外面５２の一部を形成するように第１胴部領域５６に配置された少なくとも一つのランディング部材４４からなる。各固定部材４２は、好ま１、　＜は、テープタブ９２及び第１フアスニング構成要素１１２からなる。ランディング部材４４は、好ましくは、固定部材４２の第１フアスニング構成要素１コ２と係合可能な相補的な第２フアスニング構成要素１１４を有する。第１及び第２のファスニング構成要素の各々がフックファスニング材料及びループファスニング材料からなる機械式閉鎖要素でできた例示の一次ファスニング構造は、１９８９年９月２６日にスクリップスに賦与された「接着剤テープ配置手段を備えた使い捨て吸収体物品用機械式ファスニング構造」という標題の米国特許第４゜８６９．７２４号に開示されている。更に、機械式閉鎖要素を使用する一次ファスニング構造が、１９８９年７月１１日にスクリップスに賦与された「改善されたファスニング装置を持つ使い捨ておむつ」という標題の米国特許第４，８４６，８１５号、及び１９９０年１月１６日にネステガードに賦与された「改良フックファスニング部分を持つ使い捨ておむつ」という標題の米国特許第４．８９４，０６０号に開示されている。接着剤／機械式閉鎖要素組み合わせを持つ一次ファスニング構造が、１９９０年８月７日にバットレルに賦与された「感圧接着剤ファスニング及びその製造方法」という標題の米国特許第４，９４６，５２７号に記載されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

第コー図に示すように、本発明の好ましい実施例では、−次ファスニング構造３８は、接着剤取り付は層９６を持つテープタブ９２と、後シート２６に接合された強化ストリップ１〕６からなるランディング部材４４とからなる接着剤テープタブファスニング構造からなる。このような接着剤テープタブファスニング構造の例が１９７４年１１月１９日にブエルに賦与された「使い捨ておむつ用テープファスニング構造」という標題の米国特許第３゜８４８．５９４号、及び１９８７年５月５日にヒロツ及びロバートソンに賦与された「吸収体物品」という標題の米国特許第４，６６２．８７５号に開示されている。

これらの特許の各々について触れたことにより、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

一次ファスニング構造３８の各固定部材４２は、おむつ２０の側閉鎖体を固定し、好ましくは可変位置決めするようにランディング部材４４と係合するためのファスニング手段を構成するようになっている。かくして、固定部材４２は少なくとも一つのファスニング構成要素を構成する。更に、各固定部材４２は、好ましくは、側閉鎖体の最適の装着を達成するようにファスニング構成要素をランディング部材４４と隣接して位置決めするための手段を構成する。かくして、固定部材４２は、周知の形態のうちの任意の形態を有するのがよく、（）おむつの内面の一部を形成するように配置されたファスニング構成要素のパッチ又はストリップ、又は（）ファスニング構成要素をその表面上に有するテープタブのような、おむつに側閉鎖体を構成するための手段を有するのがよい。

第１図に示すように、各固定部材４２は、好ましくは、テープタブ９２からなる。本発明では、テープタブの周知の形態及び構造のうちの任意の形態及び構造を使用するのがよい。例えば、例示のテープタブが、本明細書中上文中で引用した１９７４年１１月１９日にブエルに賦与された米国特許第３，８４８．５９４号に詳細に説明されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。特に好ましいテープタブ９２は、ファスニング面９８及び裏打ち面９９を有する。ファスニング面９８は、本発明のランディング部材４４と係合するように設計されたテープタブ９２の表面である。かくして、テープタブ９２のファスニング面９８は、全体に、おむつ２０の内面５４の面に合わせて配向されている。裏打ち面９９は、ファスニング面９８とは反対側の、おむつ２０の外面５２と全体に面した面である。かくして、裏打ち面９９は、おむつ２０の着用中、全体に露呈される。

好ましいテープタブ９２は、固定部分９３（即ち、製造中におむつ２０に接合されたテープタブ９２の端部）を構成するようにおむつ２０の後シート２６に接合されたタブである。テープタブ９２は、タブ部分９４（即ち、おむつ２０の長手方向縁部６２を越えて外方に延び、おむつを着用者に固定する際におむつを装着する人が把持するテープタブ９２の端部）である別の要素を有する。

テープタブ９２の遠位縁部９７の隅部には、先の尖った隅縁部が着用者の皮膚と接触して腹部が赤くなることがないようにするため、好ましくは、丸味が付けである。

更に、本発明の好ましいテープタブ９２は、おむつ２０の上シート２４に接合されたリリース部分９５を有する。

接着剤取り付は層９６が使用前に汚れたり薄層をなして剥がれたりしないようにリリース部分９５がタブ部分９４を保護するため、製造中に内方に折り曲げることができる。リリース部分９５は、おむつ２０の長手方向縁部６２から好ましくは弾性側パネル部材９０の一部まで、及びこれと並置されるまで内方に延び、その結果、テープタブ９２に加わる荷重を弾性側パネル部材９０に伝えることによって荷重（着用応力）を更に効果的に分配する。更に、タブ部分９４は、好ましくは、リリース部分９５よりも横方向（幅方向）で短く、そのため、おむつを装着する人にとってタブ部分９４を最初に掴むのが容易である。

固定部材４２のファスニング構成要素は、固定部材４２とランディング部材４４の相補的ファスニング構成要素との間に閉鎖体を形成する。かくして、ファスニング構成要素は、ランディング部材４４の相補的ファスニング構成要素と係合するための手段を構成し、第１胴部領域５６と第２胴部領域５８とを重なった形態に維持し、おむつ２０の側閉鎖体を固定する。更に、おむつは種々の大きさの着用者に適合するのが好ましく、ファスニング構造は使用が簡単であるのが好ましい。従って、ファスニング構成要素は、おむつが所定の範囲の大きさに適合し、最小の労力で容易に止められるように、閉鎖ゾーンを可変位置決めできなければならない。かくして、ファスニング構成要素は、以下に説明する固定閉鎖体を調節自在に位置決めするための周知の取り付は手段のうちの任意の取り付は手段からなるのがよい。このような調節自在に位置決めできる取り付は手段の例には、当該技術分野で周知の感圧接着剤のような接着剤取り付は層、フックファスニング材料又はループファスニング材料のような機械式閉鎖体要素、当該技術分野で周知の任意の凝集材料、又は胴部閉鎖構造４０に関して以下に説明する接着剤／機械式閉鎖要素の組み合わせが含まれる。

ファスニング構成要素は、固定部材４２に接合され且つこれと関連した別体の部材であるように、又は固定部材４２と一体の部材であるように、固定部材４２上に配置されている。例えば、上シート２４又は後シート２６をランディング部材４４と機械的に係合する材料からつくるのがよい（上シート２４又は後シート２６が一体のファスニング構成要素である）。変形例では、別個の材料パッチ又は材料ストリップを固定部材４２に接合するのがよい（別体のファスニング構成要素）。好ましくは、第１フアスニング構成要素１１２は、テープ例えば９２上に位置決めされ且つこれに接合された接着剤取り付は層又は機械式閉鎖要素のような別体の材料である。第１フアスニング構成要素１１２は、好ましくは、ファスニング面９８を形成するためタブ部分９４上にコーティングした接着剤取り付は層９６からなる。

更に、第１フアスニング構成要素１１２は、固定部材４２上の任意の箇所に位置決めされているのがよい。例えば、第１フアスニング構成要素１１２は、長手方向縁部６２と隣接した第２胴部領域５８の側パネル７２に位置決めされているのがよい。（この形態の例は、１９８６年９月９日にコツプに賦与された米国特許第４，６１０．６８２号、及び１９６４年７月２１日にファリスに賦与された米国特許第３，１４１，１６１号に示されている。これらの特許の各々について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。）固定部材４２がテープタブ９２からなる場合には、第１フアスニング構成要素１１２は、好ましくは、タブ部分９４のファスニング面９８の全部又は一部のいずれかに位置決めされる。第ファスニング構成要素１１２は、接着剤取り付は層及び機械式閉鎖要素がテープタブ９２のファスニング面９８上にあり且つ遠位縁部９７と隣接したタブ部分９４の別の領域上に配置された接着剤／機械式閉鎖要素組み合わせからなるのがよい。この形態の例示の実施例は、本明細書中上文中で引用した１９８９年９月２６日にスクリップスに賦与された「接着剤テープ配置手段を備えた使い捨て吸収体物品用機械式ファスニング構造」という標題の米国特許第４，８６９，７２４号に開示されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

−次ファスニング構造３８のランディング部材４４は、ランディング部材自体を固定部材４２に固定して側部を閉鎖し且つ第１胴部領域５６及び第２胸部領域５８を重なった形態にするための手段を構成する。ランディング部材４４は、開閉鎖体、好ましくは可変位置決め開閉鎖体を構成するように固定部材４２と係合できる限り、おむつ２０上の任意の箇所に配置できる。例えば、ランディング部材４４は、第１胴部領域５６の外面５２の一部を形成するように、第２胴部領域５８の内面５４の一部を形成するように、又は固定部材４２と係合するように配置されたおむつ２０の任意の他の部分又は要素上に配置されるのがよい。最適のフィツトのためには固定部材４２をどこに置かなければならないかの大まかな位置をランディング部材４４が決定するため、ランディング部材４４は、好ましくは、おむつが所定の範囲の大きさと適合するように、第１胴部領域５６とｔＪ２胴部領域５８とが重なるように、及び開閉鎖体を形成したときに胴部閉鎖体がこれによって自動的に形成されるように胴部閉鎖構造４０の取り付は構成要素が互いに係合するように、開閉鎖体を可変位置決めできるように位置決めされてい域５６の長手方向中心線６７上にその中心を有し、はとんど長手方向縁部６２まで横方向外方に延びている。

ランディング部材４４は、おむつ２０に接合された別個の別体の要素であるか或いはおむつ２０の要素と一体の材料部品であるかのいずれかであるのがよい。かくして、ランディング部材４４は、例えば、上シート２４又は後シート２６からなるのがよい。ランディング部材４４が種々の大きさ及び形状をとることができるけれども、着用者に対するおむつ２０の装着を最大にするように調節でき、好ましくは、第１胴部領域５６で後シート２６に接合された一つ又はそれ以上の材料バッチからなる。

第１図に示すおむつ２０の好ましい実施例では、ランディング部材４４は細長い矩形形状で、あり、主文中で論じたように接着剤取り付は手段（図示せず）で第１ｆＩ：Ｊ部領域５６の中央領域６８で後シート２６に固定されている。

ランディング部材４４は、固定部材４２のファスニング構成要素（第１フアスニング構成要素１１２）と係合自在のファスニング構成要素（第２フアスニング構成要素１１４）からなる。かくして、ランディング部材４４のファスニング構成要素（第２フアスニング構成要素１１４）は、固定部材４２゛のフ７スニング構成要素（第１フアスニング構成要素１１２）と固定的に係合できる広範な材料及び形態から製造できる。

固定部材４２の第１フアスニング構成要素１１２が接着剤取り付は層９６からなる場合には、ランディング部材４４の第２フアスニング構成要素１１４は、好ましくは、強化ストリップ１１６及び／又は後シート２６からなる。固定部材４２の第１フアスニング構成要素１１２が、機械式閉鎖要素からなる場合には、第２フアスニング構成要素１１４もまた機械式閉鎖要素からなる。かくして、第１フアスニング構成要素１１２は、フックファスニング材料からなり、第２フアスニング構成要素１１４は好ましくはループファスニング材料からなる。

第１図に示す本発明の好ましい実施例では、ランディング部材４４は、好ましくは、テープタブ９２の接着剤取り付は層９６と解放自在に係合できる強化ストリップ１１６からなる。強化ストリップ１１６は、多くの形態及び材料のうちの任意のものからなるのがよく、おむつ２０の後シート２６に固定される。強化ストリップ１１６は、好ましくは、おむつ２０の外面５２の一部を形成するように後シート２６に固定された別体の部材である。

好ましい強化ストリップ１１６は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム製のシートからなる。

更に、強化ストリップ１］６には、好ましくは、おむつを付ける人がおむつを着用者に装着する上で胴部及び脚開口部でのフィツトを最適にするのを助けるためのしるし手段１１８が設けられている。しるし手段１１８は、任意の種類の線、パターン、装飾デザイン、シンボル、スクリプト、色コード、又はそれ自体が、又は表示を追加することによって、着用者に対するおむつの個々の装着を助けるために特定のテープタブファスナについて所望の取り付は箇所を手早く見つけることができる他のマーク、のうちの任意の種類のものであるのがよい。このようなしるし手段１１８は、１９８７年５月５日にヒロツ及びロバートソンに賦与された「吸収体物品」という標題の米国特許第８１　４，６６２．８７５号に開示されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。本発明のしるし手段は、好ましくは、種々の幾何学的形状、色、セサミストリートやディズニーの登場人物のような対象物の組み合わせである。

複式張力ファスニング構造３６は、胴部閉鎖体をおむつ２０の端縁部６４と隣接して構成する胴部閉鎖構造４０を追加に有する。胴部閉鎖体は、端縁部６４の周りの一部を固定する。更に、おむつ２０が弾性胴バンド３５を有する場合には、胴部閉鎖体が弾性胴バンド３５に亘って横方向張力を動的につくりだし／維持する。

胴部閉鎖体は、おむつ２０の端縁部６４の長さの一部、好ましくは、弾性胴バンド３５の伸長自在の部分の一部を固定する。（即ち、胴部閉鎖構造４０の第１及び第２の取り付は構成要素が弾性胴バンド３５の弾性側パネル３０に関する位置的関係を固定するように作用する。）「固定する」という用語は、本明細書中では、取り付は構成要素が調節自在の位置ファスナを構成し、このファスナが十分な剪断抵抗を持ち、そのため、ひとたび閉鎖されると取り付は構成要素間で剪断滑り即ち移動がほとんど起こらない閉鎖体を提供するという意味で使用されている。弾性側パネル３０に対する弾性胴バンド３５の位置関係（即ち第１取り付は構成要素４６の固定ゾーン間の幾何学的関係）により、所定の胴部周囲寸法をおむつ２０の端縁部６４と隣接して構成する。この寸法は、−次ファスニング構造３８が形成する開閉鎖体の周囲寸法とは異なる（長手方向に間隔を隔てられた）。この異なる所定の胴部周囲寸法がおむつ２０の上端部（端縁部６４と隣接した）での必要な装着寸法をつくりだし／維持する。かくして、本発明の胴部閉鎖構造４０は、おむつ２０の端縁部６４（上縁部）で伸長性のない装着を維持するように、弾性胴バンドを使用しないおむつ（例えば、ウェストシールド又は伸長性のない胴部装置）で使用するのにも有利である。固定は、更に、弾性胴バンド３５と弾性側パネル３０との間で、弾性胴バンド３５内につくりだされた初期予張力を高めるように剪断力（張力）を伝えるための手段を提供する。

更に、胴部閉鎖体は、弾性胴バンド３５に亘って横方向張力をつくりだし／維持する。胴部閉鎖体は、弾性胴バンド３５内の初期予張力（横方向張力）の幾分かに寄与し、これによって、弾性胴バンド３５は最初の装着時に着用者の胴部にぴったりとフイ・ソ卜する。弾性側ノくンド３５は、使用中、胴部閉鎖体によってその内部につくりだされた予張力を成る程度維持する。弾性側ノくンドがその内部につくりだされた予張力を成る程度維持するため、弾性胴バンドは着用者の動きに従って弾性的に繰り返し伸び縮みでき、使用中に亘って着用者の胴部に対するおむつのぴったりとしたフィツトを維持する。詳細には、着用状態中、弾性胴バンドは、着用者の胴部の動きに追従するため、その張力が加わっていない状態まで（即ち予張力がゼロになるまで）収縮しなければならないが、取り付は構成要素が係合したままであるため、着用者の更なる動きに従って予張力が弾性胴バンド内に再びつくりだされる。（これは、予張力が加えられていないために更に収縮して着用者に動的にフィツトすることができない多くの従来の弾性胴バンドとは対照的である。

）このように最初に予張力を加えこの張力を維持することによって、隙間が形成されることが少なくなり、弾性胴バンドが更に良好に装着された状態に維持される。更に、胴部閉鎖体がつくりだし／維持する横方向張力は、胴バンドの「巻き返り」が起こらないようにする又はこの巻き返りに抗する回復力を弾性胴バンド内に提供する。

かくして、胴部閉鎖構造４０は、おむつの胴部領域での最初の及び動的フィツト及び包含特性を改善する閉鎖体を着用者の胴部の周りに構成する。

第１図に示すように、胴部閉鎖構造４０は、少なくとも一つの、好ましくは一対の第１取り付は構成要素４６及び少なくとも一つの第２取り付は構成要素４８からなる。第１図に示すように、第１取り付は構成要素４６は、胴部閉鎖構造４０が動的につくりだし／維持する横方向張力が、使用中に、弾性胴バンド３５内に及び弾性側ノ（ンドに亘って作用するように弾性胴バンド３５と長手方向に整合している。更に、胴部閉鎖構造４０の取り付は構成要素は、おむつ及び二つの別個の横方向張力ゾーンについての別個の所定の胴部周囲寸法を構成するため、− 次ファスニング構造３８の固定部材４２及びランディング部材４４から長手方向に間隔を隔てられている。−次ファスニング構造３８によってつくりだされた張力ゾーンは、胴部閉鎖構造４０によって動的につくりだされ／維持される張力ゾーンが上胸部閉鎖体を着用中に動的に維持する状態で、衣料を着用者上に固定する。

胴部閉鎖体が形成されたとき、少なくとも二つの固定ゾーン１２２が取り付は構成要素によってつくりだされる。これらの二つの固定ゾーン１２２は、弾性胴）くンド３５の全部又は一部がこれらの固定ゾーン１２２間に位置決めされた状態で互いに横方向に間隔を隔てられている。これらの固定ゾーンの横方向間隔は、多くの種々の方法で得ることができる。例えば、固定ゾーン１２２間の横方向間隔は、互いに横方向に間隔を隔てられた一対の第１取り付は構成要素４６、及び第１取り付は構成要素４６を調節自在に位置決めできる第２取り付は構成要素４８（例えば、第２取り付は構成要素は比較的広幅である）を胴部閉鎖構造４０に設けることによって固定することができる。この実施例では、第１取り付は構成要素４６の横方向間隔が定められているため、第１取り付は構成要素４６の横方向間隔が固定ゾーンの横方向間隔を決定し設定する。変形例では、胴部閉鎖構造４０は、互いに横方向に間隔を隔てられた一対の第２取り付は構成要素４８及び第２取り付は構成要素４８を調節自在に位置決めできる第１取り付は構成要素４６（例えば、第１取り付は構成要素は比較的広幅である）からなるのがよい。この実施例では、固定ゾーンの横方向間隔は、第２取り付は構成要素４８が第１取り付は構成要素４６と係合する位置が第２胴部領域５８の側パネルと第１胴部領域５６の側パネルとの重なりで決まるため、着用者の胴部の大きさ及びおむつの全体寸法／形状で決まる。

固定ゾーン１２２の好ましい横方向間隔は、開閉鎖体を形成したときに胴部閉鎖体を受動的に動かすことができるように、及び胴部でのおむつの装着性及び包含性を改善する効果的な量の延伸を弾性胴バンドに与えながら、着用者の胴部に垂直方向力が加わった状態に維持して弾性胴バンド３５が回復不能に巻き返らないように設計されている。胴バンドが回復できるようにし、張力が加えられた胴バンドのフリップアウト（即ち回復不能の巻き返り）をなくす、、垂直方向力を弾性胴バンド内に維持するためには、固定ゾーンの横方向間隔を最小に保持するのが望ましい。しかしながら、弾性胴バンドの延び量を最大にするためには、固定ゾーンの横方向間隔を最大に選択するのが望ましい。従って、固定ゾーンの横方向間隔は、垂直方向力を維持する必要と弾性胴バンドに効果的な延伸量を維持する必要とが均衡するように選択される。

Ｍサイズの乳児（５，４ｋｇ乃至１０．８ｋｇ）に装着するように設計された第１図に示すおむつの実施例では、固定ゾーン１２２間（第１取り付は構成要素４６間）の横方向間隔は少なくとも約２５ＩＩＩｍである。更に好ましくは、この横方向間隔は、少なくとも約５０ｍｍである。第１図に示す実施例では、第１取り付は構成要素４６の横方向間隔は、最も好ましくは、約１００ｇｍ乃至約２００１である。固定ゾーン１２２の横方向間隔は、弾性胴バンドがその収縮した状態にあるときに一方の固定ゾーンの固定部の最も内側の線（長手方向中心線６７に最も近い線）から他方の固定ゾーンの固定部の最も内側の線までの距離を計測することによって決定される。かくして、第１図に示す実施例では、横方向間隔は、一方の第１取り付は構成要素４６の最も内側の縁部から他方の第１取り付は構成要素４６の最も内側の縁部までの距離を計測することによって決定される。

各取り付は構成要素はファスニング手段を有する。このファスニング手段は、受動的に動かされる可変位置胴部閉鎖体を提供するため、相補的なファスニング手段と係合する。本明細書中で使用されているように、「可変位置」閉鎖体という用語は、使用者が閉鎖体を多くの種。

々の位置に形成できるように、少なくとも一方の構成要素の位置を大きく変えることのできるファスニング構造。

に関する。かくして、例えば、一方の構成要素をおむつ上の所定の位置に置く　（例えば、弾性胴バンド３５に予張力が加えられるように及び胴部閉鎖体が受動的に動かされるように第１取り付は構成要素４６間の横方向間隔が定められている）と、他方の構成要素は、固定された構成要素に対して可変の位置をとることができる。これは、対をなす構成要素の両方を所定位置に固定する必要があり、閉鎖体を形成する（例えば、スナップ止めやバックル止め）度毎に構成要素を特定の位置で接合しなければならない「固定」位置閉鎖体とは対照的である。更に、胴部閉鎖体システム４０は、受動的に動かされる胴部閉鎖体を有する。「受動的に動かされる」という用語は、−次ファスニング構造３８を使用して身体／脚部に最初に適当に装着した後、おむつを装着する人がそれ以上向もしなくても機能的な胴部閉鎖体が得られるということを意味する。胴部閉鎖構造４０が受動的に動かされるようにするには、はとんど何もしなくても固定部が構成されるように取り付は構成要素を互いに係合させるだけでなく、弾性胴バンド３５内に横方向張力をつくりだし／維持する所定の構成で取り付は構成要素をおむつ上に位置決めする必要がある。

第１図に示すように、取り付は構成要素は、好ましくは、機械式閉鎖要素からなる。本明細書中で使用されているように、「機械式閉鎖要素」という用語は、可変位置閉鎖体を構成するために互いに機械的に係合するファスニング手段を意味する。かくして、機械式閉鎖要素は、ベルクロ又は他のフックールーブファスニング手段のよの任意の周知の手段からなるのがよい。

第１取り付は構成要素４６が機械式閉鎖要素からなる場合には、第２取り付は構成要素４８は「同じ」相補的な機械式閉鎖要素からなるか或いは「別個の」相補的な機械式閉鎖要素からなる。本明細書中で使用されているように、「同じ」相補的な機械式閉鎖要素という用語は第１構成要素及び第２構成要素の係合要素が相互係止する同じ形態即ち構造からなる機械式ファスニング構造を定義するのに使用される。このようなシステムの例は１９８２年４月１６日にブラウンに賦与された「ファスナを形成するために使用される２ストリツプ材料」という標題の米国特許第４．３３２．８７５号に記載されている。「別個の」相補的な機械式閉鎖要素という用語は、フックファスニング材料及びループファスニング材料のような、第１構成要素が第２構成要素と異なっているがこれと係合できる機械式ファスニング構造を定義するのに使用される。例えば、第２取り付は構成要素４８がループファスニング材料からなる場合には、第１取り付は構成要素４６はフックファスニング材料からなり、第２取り付は構成要素４８がフックファスニング材料からなる場合には、第１取り付は構成要素４６はループファスニング材料からなる。

本明細書中で使用されているように、「フックファスニング材料」という用語は、係合要素を持つ材料を表す。

かくして、フックファスニング材料を雄ファスナと呼んでもよい。更に、「フック」という用語の使用は、ループファスニング材料又は別のフックファスニング材料のような相補的機械式閉鎖要素と係合するようになっている限り係合手段は当該技術分野で周知の任意の形状を持っているのがよいという意味で、非限定的でなければならないということを理解すべきである。

フックファスニング材料は、好ましくは、ループファスニング材料の繊維質要素と機械的に係合する固定閉鎖体を提供するようになっている。本発明によるフックファスニング材料は、広範な材料から製造できる。適当な材料には、ナイロン又は当該技術分野で周知の他の材料が含まれる。適当なフックファスニング材料は、ミネソタ州セントボールの３Ｍ社から入手できる「スコッチメイト」の商標の第ＦＪ３４０２号という表示の商業的に入手できる裏打ち材料から突出した多くの賦形係合要素からなる：変形例では、係合要素は、フック形状、丁字形状、マツシュルーム形状、又は当該技術分野で周知の任意の他の形状のような任意の形状を持っているのがよい。例示のフックファスニング材料が、１９８９年７月１１日にスクリップスに賦与された「改良ファスニング装置を備えた使い捨ておむつ」という標題の米国特許第４．８４６．８１５号に記載されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

第１図に示す特に好ましいフックファスニング材料は、熱可塑性材料製のプロング１２０のアレイからなる。ホットメルト接着剤熱可塑性プラスチック、詳細には、フックファスニング材料のプロングを形成するのに、ポリエステルホットメルト接着剤及びポリアミドホットメルト接着剤が特に適している。プロング１２０は、熱可塑性材料を溶融状態で基材に別個のユニットをなして印刷し、熱可塑性材料の一部を切断前に延伸できるような方法で切断し、延伸した溶融材料を「固化」させることによって、好ましくは改良グラビア印刷プロセスを使用して製造される。この好ましいフックファスニング材料及びこのようなフックファスニング材料をつくるための方法及び装置は、１９９０年８月８日に発行されたブロクターアンドギャンブル社の欧州特許出願第０３８１０８７号に更に詳細に記載されている。同出願について触れたことにより、その出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

ループフ７スニング材料は、フックファスニング材料の係合要素と係合する複数の繊維質要素からなる。ループファスニング材料は、繊維質材料、好ましくはループを構成する広範な材料から製造できる。このような適当な材料には、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、これらの材料の任意の組み合わせ、又は当該技術分野で周知の他の材料が含まれる。適当なループファスニング材料には、ミネソタ州セントボールの３Ｍ社から入手できる「スコッチメイト」の商標のナイロン織布ループ第５Ｊ３４０１号という表示の商業的に入手できる材料のような裏打ち材料から突出した多数の繊維ループからなる。商業的に入手できる別のループファスニング材料は、ノースキャロライナ州グリーンズボロのギルフオードミルズ社から人手できる「ギルフォード第１６１１０号」という表示の商業的に入手可能な材料のようなナイロン製裏打ち材料から複数のナイロンフィラメントループが突出したトリコットニット織物からなる。例示の安価なループファスニング材料及びこのようなループファスニング材料の製造方法は、１９８８年１１月２日に発行されたプロクターアンドギャンブル社の欧州特許出願第０２８９　１９８号に記載されている。その出願に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

更に、適当なループファスニング材料は織布でもよいし不織布でもよく、又は当該技術分野で周知の任意の他の種類の繊維質材料又はループ材料であるのがよい。ループファスニング材料として使用するのに適した不織布材料の例をおむつ２０の上シート２４として有用な材料に関して論じる。好ましい実施例では、ループファスニング材料は、上シート２４の不織材料によって形成されている。

取り付は構成要素は、変形例では、接着剤取り付は層（接着剤材料からなる層）からなってもよい。本発明で有用な接着剤は、好ましくは、軽い圧力を加えるだけで表面に室温で面に接着するように調合された感圧接着剤である。接着剤取り付は層として本願で使用するための特に好ましい接着剤は、当該技術分野で周知のように、ホットメルト感圧接着剤である。例示のホットメルト感圧接着剤は、ライスコンシン州エルムグループのフィントレー接着割礼がフィントレー９９０又はＨ−２０８５の商標で販売している接着剤のような、粘着賦与剤及び他の添加剤を含むクラトンを基材とした接着剤である。

取り付は構成要素は、更に、接着剤／機械式閉鎖要素組み合わせからなるのがよい。例えば、取り付は構成要素は、フックファスニング材料及びフッタファスニング材料と並置された接着剤取り付は層のような組み合わせファスナ、又は接着剤層がフックファスニング材料の一部の上にコーティングされたフックファスニング材料のような機械式閉鎖要素からなるのがよい。組み合わせ機械式／接着剤システムを持つ例示のファスナは、１９９０年８月７日にバットレルに賦与された米国特許第４゜９４６．５２７号に開示されているような、テクスチャーを備えたファスニング面を持つ感圧接着剤ファスナである。

取り付は構成要素は、変形例では、受動的に作用されることのできる可変位置ファスナを提供するため、当該技術分野で周知の任意の他の凝集材料を更に有する。例えば、凝集性ストリップ又は材料は、フオーム、クレープゴム又はラテックスのようなゴム、他の接着剤、ハイスタテイックビニル材料であるのがよい。ハイスタテイックビニル材料製の分離可能なファスナは、１９９０年１２月２５日にマツクローリン及びクラインスミスに賦与された米国特許第４，９７９，６１３号に更に詳細に記載されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

取り付は構成要素は、おむっ２０に接合された別体の要素からなってもよいし、おむつの他の構成要素の一つと一体の要素であってもよい。例えば、上シート２４を、他の取り付は構成要素（例えばフックファスニング材料）と機械的に係合できる所定の材料（例えば不織ウェブ）から製造するのがよい。更に１．後シートの面の一部を接着剤層でコーティングしたテクスチャーをなすパターンを備えたウェブから後シート２６を形成し、本明細書中上文中で引用した、バットレルに賦与された米国特許第４．９４６．５２７号に示されているような組み合わせ機械式／接着剤ファスナ（取り付は構成要素）を形成するのがよい。これらの場合の各々において、取り付は構は、取り付は構成要素は、おむつに接合された別体のストリップ又はバッチからなるのがよい。第１図に示す好ましい実施例では、各第１取り付は構成要素４６は、外面５２の一部を形成するように後シート２６に接合されたフックファスニング材料でできた別個の別体のバッチからなり、第２取り付は構成要素４８は、第２胴部領域５８で上シート２４の一部を構成する一体の要素である。

第１図に示すおむつ２０のようなＭサイズのおむつの特に好ましい実施例では、胴部閉鎖構造４０は、好ましくは、一対の第１取り付は構成要素４６を有する。

各第１取り付は構成要素４６は、幅（即ち長手方向中心線６７に対してほぼ垂直方向）が約１２ｍａｒで長さが約１９ＩＩ１１のフックファスニング材料のバッチである。第１取り付は構成要素４６は、好ましくは、横方向間隔が約１７１− 一であるように位置決めされている。更に、各節１、取り付は構成要素４６は端縁部６４から長手方向に間隔を隔てられている。第１取り付は構成要素の長手方向間隔（おむつの端縁部から第１取り付は構成要素の最も近い縁部までを計測した）が短過ぎる場合には、第１取り付は構成要素は、おむつで高過ぎ、着用者の皮膚と接触する位置にあり、長手方向間隔が長過ぎる場合には、第１取り付は構成要素が低過ぎるために弾性胴バンドが幾分巻き返る。第１取り付は構成要素は、好ましくは、おむつの端縁部から約３ｍｍ（１／８インチ）乃至約１５ｍｍ（５／８インチ）、好ましくは約６ｍｍ（１／４インチ）間隔を隔てられている。

第１取り付は構成要素４６に使用されるフックファスニング材料は、好ましくは、裏打ち材料上に形成された熱可塑性プロング１２０のアレイからなり、各フックファスニング材料のプロング１２０は、最も好ましくは、係合手段がおむつ２０の長手方向中心線６７に向かって内方に面した状態で配向されている。胴部閉鎖構造４０は、上ンート２４の不織材料の一部によって形成されたループファスニング材料からなる単一の第２取り付は構成要素４８を更に有する。

おむつ２０は、第１取り付は構成要素４６の下に配置された位置決めバッチ５０を追加で有する。この位置決めバッチ５０は、第１取り付は構成要素４６を２軸方向（厚さ方向）に盛り上げ、第１取り付は構成要素４６を第２取り付は構成要素４８と良好に接触させ、胴部閉鎖構造４０に更に容易に（少ない労力で）閉じることができるようにする。かくして、胴部閉鎖構造４０を更に効果的に作用を加えることができる。更に、位置決めバッチ５０は、可撓外耳フラップ８８が第１取り付は構成要素４６上に折れ曲がっておむつの取り付は中のフックの固定を妨げる傾向を小さくする撓み剛性の高いゾーンを構成する。かくして、位置決めバッチ５０は、第１取り付は構成要素４６に２軸方向張り出しを構成する任意の要素からなるのがよい。第１図に示すように、位置決めバッチ５０は、第１取り付は構成要素４６の下に位置決めされた各々矩形形状の材料部片からなる。位置決めバッチ５０は、第１取り付は構成要素４６の真下に位置決めされるのがよいが、好ましくは上シート２４と後シート２６との間に位置決めされる。着用者の胴部の周りに撓み剛性の高い周囲を構成するため、位置決めバッチの横方向縁部を弾性胴バンド部材７６の側縁部７５に突き合わせるか又はこれと仁かに重ねるのがよい。位置決めバッチ５０は、好ましくは、幅が３８ｍ１で長さが３２ａ＋ｍのエラストマーフオーム製のバッチである。更に好ましくは、おむつの製造中、位置決めバラｆ−５０を弾性側バネル部材９０と同じ材料で形成し、一方のおむつの弾性側パネル部材９０と隣接したおむつの位置決めバッチ５０を同じ材料セグメントから形成し、次いでおむつの完成後にこれを切断する。かくして、位置決めバッチ５０はおむつ２０の端縁部６４からおむつ２０の中央に向かって内方に延びる。

好ましい実施例では、おむつは、第２胴部領域５８に配置された弾性側パネル３０を更に有する。（本明細書中で使用されているように、「配置された」という用語は、おむつの要素が特定の場所又は位置におむつの他の要素と一体の構造として、又はおむつの別の要素に接合された別体の要素として形成され（接合され、位置決めされ）るということを意味するのに使用される。）弾性側パネル３０は、弾性的に伸長自在の装置を構成する。

この装置は、おむつの側部が弾性側パネルにより伸び縮みできるため、最初におむつを着用者にその外形と一致するように装着し、この装着をおむつに滲出物が排出されてから暫く経過した後までの着用時間に亘って維持することによって、更に快適で且つぴったりとした装着を提供する。更に、弾性側パネル３０は、着用力（張力）を生じ且つこれを維持する。これは、−次ファスニング構造３８及び胴部閉鎖構造４０の両方が生じ且つ維持する張力を高め、おむつ２０を着用者上に維持し、胴部のフィツトを高める。おむつを付ける人は、おむつ２０を着用者に付けるとき、弾性側パネル３０が収縮したときに張力が弾性側パネル３０から胴部閉鎖構造４０を通って弾性胴バンド３５に伝わるように弾性側パネル３０を延伸させるため、弾性側パネル３０は、特に、弾性胴バンド３５に最初に予張力を加えるのを助ける。おむつを付ける人が、おむつを付けるとき、一方の弾性側パネル３０を他方の弾性側パネルよりも大きく（非対称に）引っ張っても、おむつ２０が着用中に「自動調節」するため、弾性側パネル３０によりおむつ２０を更に効果的に付けることができる。本発明のおむつ２０では、好ましくは、弾性側パネル３０が第２胴部領域５８に配置されているけれども、変形例では、おむつ２０の弾性側パネル３０を第１胴部領域５６に配置してもよいし、第１胴部領域５６及び第２胴部領域５８の両方に配置してもよい。

弾性側パネル３０は多くの形態でつくることができるけれども、弾性側パネルがおむつの耳部（耳フラップ）に位置決めされたおむつの例が１９８９年８月１５日にウッド等に賦与された米国特許第４，８５７．０６７号に開示されている。

同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。弾性側パネル３０は、多くの他の形態でつくることができる。例えば、１９８３年５月３日にシャラファ等に賦与された米国特許第４，３８１，７８１号には、弾性部材の延伸が非弾性材料によって制限されないように、おむつの上シートと後シートとの間の開口部内に弾性部材が位置決めされた弾性胴部構造を持つおむつが開示されている。シャラフ７等の特許は、弾性部材と一致する領域でおむつの上シート及び後シートの両方を除くことの重要性を教示するが、本発明者は、特に、弾性部材を含むおむつウェブの部分に以下に説明する種類の機械的漸次延伸作業を加えた場合には、上シート及び後シートの一致する部分を一方しか除かなくても、又は全く除かなくても、満足のいく弾性性能を得ることができるということを学んだ。弾性側パネルを示すおむつの別の実施例が１９９０年７月３日にヴアンゴンベル等に賦与された米国特許第４，９３８，７５３号に示されている。この特許には、別個の延伸可能な部材を衣料の主本体の側縁部に取り付けることによって形成された延伸可能な側パネルを備えたパンツ状衣料が開示されている。かくして、本発明の弾性側パネル３０は、弾性的に伸長自在の別体の材料、又はおむつに接合された積層体からなるのがよい。

第１図に示すように、各弾性側パネル３０は、好ましくは、耳フラップ８８及びこのフラップと作動的に関連した弾性側パネル部材９０を有する。

第１図に示すように、各耳フラップ８８は、吸収体コア２８の側縁部８２からこれに沿っておむつ２０の長手方向縁部６２まで横方向外方に延びる側パネル７２の部分を構成する。耳フラップ８８は、全体に、おむつ２０の端縁部６４から脚開口部を形成するおむつ２０の長手方向縁部６２の部分（長手方向縁部６２のこのセグメントは、脚縁部１０６として示されている）まで長手方向に延びる。本発明の好ましい実施例では、第２胴部領域５８の各耳フラップ８８は、吸収体コア２８の側縁部８２を越えて延びる上シート２４及び後シート２６の部分によって形成される。本発明の好ましい実施例では、弾性側パネル部材９０は、好ましくは上シート２４と後シート２６との間でおむつ２０と耳フラップ８８で作動的に関連し、その結果、弾性側パネル３０は、弾性側パネル部材９０により横方向に弾性的に伸長自在である。本明細書中で使用されているように、「弾性的に伸長自在」という用語は、張力（代表的には、側パネル及び胴バンドについては横方向張力）を加えたときにおむつのセグメント又は部材が少なくとも一方向に（好ましくは、側パネル及び胴バンドについては横方向）に延び、張力を取り除くとその以前の大きさ及び形態に戻るということを意味する。一般的には、本発明で有用なエラストマー材料は、延伸させてそれを直ちに解放すると約５秒又はそれ以下でその元の形態の少なくとも約７５％まで収縮して戻る（即ち、「スナップ」弾性である）。

弾性側パネル部材９０は、多くの種々の方法で耳フラップ８８と作動的に関連させることができる。例えば、弾性側パネル部材９０は、このパネル部材９０が耳フラップ８８にギヤザーを付けたり収縮さぜたりするように弾性的に収縮自在に作動的に関連させることができる。

（エラストマー材料を弾性的に収縮自在の状態で固定する方法の詳細な説明は、１９７５年１月１４日にブエルに賦与された米国特許第３，８６０．００３号、及び１９７８年３月２８日にブエルに賦与された米国特許第４゜０８１．３０１号に記載されている。両特許について触れたことにより、両特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。）例えば、弾性側パネル部材９０を横方向に延ばし、弾性側パネル部材９０を上シート２４及び後シート２６のいずれか又は両方に接合し、弾性側パネル部材９０その弾球した即ち収縮した配向にすることによって、弾性側パネル部材９０を耳フラップ８８に収縮自在に取り付けることができる。

変形例では、弾性側パネル部材９０を収縮していない状態で作動的に関連させ、次いで、収縮するように処理を加える。例えば、弾性側パネル部材９０は、一方向に収縮し加熱等の特定の処理を加えると弾性になる材料からつくるのがよい。

このような材料の例は、１９７４年６月２５日にマッセンゲールに賦与された米国特許第３゜８１９．４０１号、及び１９７５年１，０月１４日にコツホ等に賦与された米国特許第３’、９１２，５６５号に開示されている。熱収縮性弾性部材の使用方法の更に詳細な説明は、１９８５年５月７日にキビト及びオスターヘージに賦与された米国特許第４．５１５，５９５号に開示されている。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。代表的には、上シート、後シート、弾性側パネル部材、及び任意の他の構成要素を、収縮していない状態で互いに固定する。次いで、積層体を（加熱空気等で）加熱し、弾性側パネル部材をその弛緩した即ち収縮した配向に戻す。

特に好ましい実施例では、弾性側パネル部材９０は、実質的に張力が加わっていない状態で上シート２４、後シート２６、又はこれらのシステムの両方に接合することによって耳フラップ８８と作動的に関連している。次いで、弾性側パネル部材９０を含む結果的に得られたエラストマー性複合積層体に、積層体の上シート構成要素及び後シート構成要素（弾性のない構成要素）を永久的に延伸するのに十分な機械的延伸を加える。次いで、エラストマー性複合積層体をその実質的に張力が加わっていない状態に戻す。かくして、弾性側パネルを「歪ゼロ」の延伸積層体に形成する。（変形例では、弾性側パネル部材を張力が加わった状態で関連させ、次いで機械的延伸を加えてもよいが、これは、「歪ゼロ」の延伸積層体として好ましくない。）本明細書中で使用されているように、「歪ゼロ」の延伸積層体という用語は、実質的に張力が加わっていない状態（「歪ゼロ」の状態）で、間延の面の少なくとも一部に沿って互いに固定された少なくとも二層の材料からなる積層体に関する。積層体の一方の層は、延伸自在であり且つエラストマー性であり（即ち加えられた張力を解放すると実質的にその張力が加わっていない寸法に戻る）、第２層は延伸自在であり（必ずしもエラストマー性でなくてもよい）、そのため、第２層は、延伸時に少なくとも成る程度永久的に延伸し、加えられた張力を解放してもその元の変形していない形態に完全には戻らない。

これによって、結果的に得られた「歪ゼロ」の延伸積層体を少なくとも最初の延伸点まで最初の延伸方向で弾性的に伸長自在にする。このような「歪ゼロ」の延伸積層体の例は、１９３７年３月３０日にガリガンに賦与された米国特許第２，０７５，１８９号、１９６２年３月１３日にバーウッドに賦与された米国特許第３．０２５，１９９号、１９７８年８月１５日にシソンに賦与された米国特許第４，１０７，３６４号、１９８０年６月２４日にシソンに賦与された米国特許第４，２０９，５６３号、及び１９８９年５月３０日にサビ−に賦与された米国特許第４，８３４，７４１号に開示されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。

上シート、後シート、及びこれらのシート間に位置決めされたエラストマ一部材から「歪ゼロ」の延伸積層体をつくるのに使用される特に好ましい方法及び装置は、構成要素を機械的に延伸するための互いに噛み合う波形ロールを使用する。

おむつの部分を機械的に延伸するための適当な方法及び装置は、本明細書中上文中で引用した、１９７８年８月１５日にシソンに賦与された米国特許第４，１０７，３６４号、及び１９８９年５月３０日にサビ−に賦与された米国特許第４．８３４，７４１号に論じられている。特に好ましい装置及び方法は、１９９１年２月２８日にジェラルド・エム・ウェーバ−等が出願した「歪ゼロの延伸積層体ウェブを漸次延伸してこのウェブに弾性を与えるための方法及び装置」という標題の、継続中の、一般に譲渡された米国特許出願第０７／６６２，５３６号（Ｐ＆Ｇ事件番号第４３３９号）、１９９１年２月２８日にケネス・ビー・ブエル等が出願した「歪ゼロの延伸積層体ウェブを非均等な方法で漸次延伸してこのウェブに可変程度の弾性を与えるための方法及び装置」という標題の米国特許出願第０７／６６２゜５３７号（Ｐ＆Ｇ事件番号第４３４Ｄ号）、及び１９９１年２月２８日にジェラルド・エム・ウェーバ−等が出願した「歪ゼロの延伸積層体ウェブを順次延伸し、このウェブを破ることなくこのウェブに弾性を与えるための方法及び装置ｊという標題の米国特許出願第０７／６６２．５４３号（Ｐ＆Ｇ事件番号第４３４１号）に開示されている。これらの特許出願について触れたことにより、これらの特許出願の各々の明細書及び図面を本明細書中に組み入れたものとする。

「歪ゼロ」の延伸積層体からなる本発明の弾性側パネルをつくるのに使用できる特に好ましい漸次延伸システムの詳細は、第８図に開示しである。「歪ゼロ」の側パネルウェブを含む、完全に組み立てた状態のおむつウェブ８１０を、漸次延伸システムを通して差し向ける。

第８図を参照すると、実質的に張力が加わっていない弾性側パネル部材（エラストマー製のバッチ８０４）を含むおむつウェブ８１０のタイミングは、上側の波形ロール８２５のセグメント８２４と波形即ち溝が連続的に設けられた下側の波形ロール８２．１との間をおむつウェブ８１０が通過するときに、張力が実質的に加えられていないエラストマー製のバッチ８０４が上側の波形ロール８２５に設けられた波形セグメント即ち溝付きセグメント８２４と実質的に一致するようなタイミングである。

方法及び装置の好ましい実施例では、溝付きセグメント８２４の全体の長さは、エラストマー製のバッチ８０４と隣接したおむつ２０の上シート２４及び後シート２６の部分に成る程度の伸長自在性を与える（伸長パネル１１０を形成する）ように、機械方向で計測してエラストマー製のバッチ８０４よりも大きい。更に、溝付きセグメント８２４の長さは、隣接したおむつの位置決めバッチ５０を形成するエラストマー製のバッチ８０４の部分に伸長自在性を与えるのが好ましくないため、好ましくは、隣接したおむつの第１胴部領域内に延びる程は長く態、間隔、及び深さは、「歪ゼロ」の延伸積層部分で所望の弾性の量といった要因に応じて変化するけれども、本発明の特に好ましい実施例では、約３．８１ｍｍ（約０゜１５インチ）の溝の山−山ピッチ、山で計測した約１２０の包含角度、約７．６２ｍ５＋（約０．３００インチ）の山から谷までの溝の深さを使用した。

上述の波形ロールに設けられた各波形の山には、代表的には、約０．２５４１１１（約０．０１０インチ）の半径が付けてあり、隣接した波形間に形成された溝には、代表的には、約１．　０１６１（約０．０４０インチ）の半径が付けである。波形ロールを、向き合った山が約３．８１ｍｇ＋乃至４．４４５ｍ５（約０．１５０インチ乃至約０．１７５インチ）の深さで互いに重なるように調節すると、０．０２５４ｍｇ＋（１ミル）厚のポリマー製後シート及びポリプロピレン繊維からなる約２１．５３ｇ／■２乃至２３．９２８／ｍ２（１平方ヤード当たり約１８ｇ乃至２０ｇ）の坪量の不織上シートに両面が実質的に連続的に結合された２、０３２１Ｉｍ（８０ミル）厚のエラストマー性のポリウレタンフォームパッチからなる本発明の積層ウェブに良好な弾性がつくりだされる。

勿論、上述の波形ロールに設けられた向き合った山の重なりの程度は、結果的に得られた「歪ゼロ」の延伸積層ウェブの伸長自在性を加減するため、所望に応じて調節できる。上述のロール形状及び積層ウェブ構造については、約１．２７ｍ５乃至５．７１５ｍｍ（約０．０５０インチ乃至約０．２２５インチ）の山−自重なり深さが可能である。

第８Ａ図かられかるように、おむつウェブ８１０は、下側のロール８２１に設けられた溝８２３の連続した組の各々の直ぐ隣に配置された作用真空ポート８２２（第８図に示す）をカバーするのに十分に、アイドラーロール８７２．８７４で下側の波形ロール８２１に巻き付けられる。上側の波形ロール８２５に設けられた溝付きセグメント８２４と実質的に一致するように位置決めされた真空ボート８２２は、その内部がロール８２１を通して一対の真空マニホールド８２６に連結されている。これらのマニホールドは、上側の波形ロール８２５の溝付きセグメント８２４がおむつウェブに作用するとき、おむつウェブ８１０に吸引力を及ぼす。

張力が加わっていないエラストマー製のバッチ８０４を上シートウェブ８０６及び後シートウェブ８０５に固定するのに使用される接着剤、又は薄ウェブ及び後シートウェブの一致する部分を互いに固定するのに使用される接着剤の付着を最小にするため、上側のロール８２５に設けられた溝付きセグメント８２４及び下側のロール８２１に設けられた連続した溝８２３は、テフロンのような低摩擦材料でできているか或いはイリノイ州モリスのマイクロサーフイス社から入手可能なバーマロン第５０３号スプレーコーティングのような自己潤滑性低摩擦材料でコーティングされているのがよい。

下側のロール８２１に設けられた真空ボート８２２は、好ましくは、２．２８６ｍｍ（０，０９０インチ）メツシュのハニカム８４４のような多孔材料で覆われている。

このハニカムは、真空が作用するおむつウェブ８１０の部分を支持し、ウェブに真空が作用するときにはいつでも、ウェブがハニカム面を横切って横方向に滑ったり移動したりしないように、ウェブに対して良好な把持面を構成する。

最適の環境では、エラストマー製のバッチ８０４を含む側パネルの「歪ゼロ」部分に加えることのできる最大程度の漸次延伸は、上側の波形ロール８２５のセグメント８２４に設けられた溝と下側の波形ロール８２１に設けられた連続した溝８２３との係合の深さで決まる。しかしながら、延伸積層ウェブが互いに噛み合う波形ロール間を通過する際にウェブの延伸方向とほぼ平行な方向に滑ったり収縮したりしないようになっていない限り、最適程度の漸次延伸を実現することはできない。従って、最も好ましい形態では、ウェブの漸次延伸作業は、おむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層部分が、順次位置決めされた互いに噛み合う波形ロールの組の間を通過する際に所望の延伸方向と手行な方向に滑ったり収縮したりしないように、「歪ゼロ」の延伸積層体を構成する三つの層の全ての最も外側の部分に第８Ｂ図の断面に概略に示すように拘束を加えた状態で行う。

しかしながら、本発明は、所望であれば、複合材料の延伸自在の又は引き延ばし可能な層だけを拘束することによって有利に実施できる。即ち、エラストマー製のバッチの最も外側の部分を漸次延伸作業中に拘束する必要は全くない。後者の場合には、延伸自在の又は引き延ばし可能な層は漸次延伸プロセス中に永久的に延伸されるが、結果的に得られた「歪ゼロ」の延伸積層ウェブの２軸方向張り出しは、延伸張力を取り除いたときに幾分小さくなる。これは、このようなプロセス中にエラストマー製のバッチに加わる最初の延伸の程度が小さいためである。

従って、その変形していない形態に戻るとき、この同じ量の収縮だけが加わる。

上述の種類の「歪ゼロ」の延伸積層体の実施例は、延伸自在のウェブに、特にエラストマー製のバッチの両縁部の直ぐ隣にある領域に成る程度の不均衡の局部的変形を生じる。不透明なポリマー製の後シートウェブの場合には、これらの不均衡に変形が加えられた部分は、破れが起こっていないにも関わらず透明に見える程薄くなる。

このような場合には、おむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層部分の機能性（例えば不透過性）は損なわれない。

この実施例は、通常は、結果的に得られたおむつの「歪ゼロ」の延伸積層部分の美的外観がおむつの設計又は形態で見えないように隠されているか或いは、見える場合でもおむつの使用者がこれに気づかない場合に使用される。

本発明の更に別の実施例では、延伸自在の非弾性ウェブのうちの一つ又はそれ以上の均等な破れか、結果的に得られた「歪ゼロ」の延伸積層ウェブをその所期の目的について受入れられないものにしない。（例えば、後シートウェブの破れは、積層ウェブの他の層の一つが完成した物品の所望の機能を提供する限り、積層ウェブの機能性を必ずしも損なわない。例えば、延伸可能な後シートウェブの成る程度の破れは、エラストマー製のバッチもまた液体不透過性材料でつくられている場合には、結果的に得られたおむつウェブの不透過性を損なわない）これは、特に問題の層間に実質的に連続した結合を使用する「歪ゼロ」の延伸積層ウェブの実施例に関していえることである。というのは、層が互いに比較的ぴったりと接着しているため、漸次延伸を行った後にこのような層の損傷を末端使用者即ちおむつを付ける人が検出し難いためである。

第８図、第８Ａ図、及び第８Ｂ図に示すおむつウェブ８１０は、最も上の後シートウェブ８０５の存在により空気の通過に対して実質的に不透過性であるため、多孔ハニカム材料８４４でカバーされた真空ポート８２２は、所望であれば、下側の波形ロール８２１の機械方向に配向された溝８２３の各組の直ぐ隣で使用できる。エラストマー製のバッチ８０４が空気の通過に対して十分に透過性である場合には、真空により生じた吸引力が上シートウェブ８０６及びエラストマー製のバッチ８０４を通過し、後シート８０５の重なった部分をぴったりと保持する。この場合には、漸次延伸作業中、おむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層部分を構成する三つの層全てが拘束される。

エラストマー製のバッチが空気の通過に対して実質的に不透過性である場合には、（ａ）上シートウェブ８０６を通して後ンートウエブ８０５に吸引力を及はすごとができるように、真空ポート８２２及びこれに重なったハニカム材料８４４の位置をエラストマー製のバッチ８Ｑ４の両縁部の直ぐ外側に置くか或いは、（ｂ）おむつウェブの両面に作用を及ぼすことのできる適当なりランプ装置でおむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層部分を構成する三つの層全てを拘束するかのいずれかを行う必要がある。

真空ポート８２２が多孔ハニカム材料８４４を通して第８図、第８Ａ図、及び第８Ｂ図に示すおむつウェブ８１０に加える吸引力は、実質的に張力が加えられていないエラストマー製バッチ８０４を含むおむつウェブ８１０の部分が、下側の波形ロール８２１に設けられた連続した溝８２３と上側の波形ロール８２５に設けられた溝付きセグメント８２４の互いに噛み合う部分との間を通過するときに横方向内方に滑ったり収縮したりしないようにする。

エラストマー製バッチ８０４を含むおむつウェブ８１０の「歪ゼロ」の延伸積層部分がウェブの漸次延伸作業中に横方向に拘束されているため、ウェブが下側の波形ロール８２１に設けられた連続した溝８２３と上側の波形ロール８２５の溝付きセグメント８２４との間を通過する際、拘束箇所間に配置された「歪ゼロ」の延伸積層ウェブの全ての部分に実質的に均等に漸次延伸が加えられる。

これは、エラストマー製バッチに固定された延伸自在の上シートウェブ及び後シートウェブに延伸作業中に最大可能な程度の延伸を強制的に加えることによってウェブの漸次延伸作業の有効性を最大にするばかりでなく、エラストマー製バッチの側周縁部の直ぐ隣にある領域で固定された上シートウェブ及び／又は後シートウェブに不均衡に高い歪が加わることを実質的に阻止する。

第９図は、使用することのできる変形例のウェブ漸次延伸システムを開示する。

第９図に示すウェブ漸次延伸システムでは、弾性的に圧縮可能なディスク９４０が上側の波形ロール９２５の溝付きセグメント９２４の各側と隣接して取り付けられている。圧縮可能なディスク９４０の直径は、第９Ａ図の断面に概略に示すように、おむつウェブ９１０をぴったりと把持し、下側の波形ロール９２１の対応する溝を備えていない部分に対してこれを固定的に保持するのに十分に大きい。第８図の実施例の真空ボート及び多孔ハニカム材料と同様に、圧縮可能なディスク９４０及び下側の波形ロール９２１の対応する溝を備えていない部分によってつくりだされるクランプ効果により、エラストマー製バッチ９０４を含むおむつウェブ９１０の部分は、互−口こ噛み合うロール間をウェブが通過する際、延伸方向と平行な方向に実質的に収縮しない。第９図の実施例は、空気の通過に対して透過性又は不透過性のいずれかであるウェブでできた積層体構造に、同様に容易に使用できる。

当業者には理解されようが、上述の拘束方法は、結果的に得られたおむつウェブの結果的に得られた「歪ゼロ」の延伸積層部分に本明細書中で説明した利点を与えるため、個々に又は互いに組み合わせて使用するのがよい。

以上の説明から、全体が「歪ゼロ」の延伸積層ウェブ部分でできているか或いは、一つ又はそれ以上の別個の独立した「歪ゼロ」の延伸積層ウェブ部分を有するかのいずれかである広範な種類のおむつをつくるため、改善された方法及び装置を有利に使用できるということは明らかである。

添付図面には、波形が互いにほぼ平行に整合した一対の互いに噛み合う波形ロールが開示しであるけれども、本発明は、全ての波形が互いに平行に配向されているのでない対をなした波形ロールを使用しても同様に容易に実施できるということは理解されよう。更に、このような対をなした波形ロールに設けられた波形は、必ずしも機械方向又は機械方向に対して横方向のいずれかと平行に整合していなくてもよい。例えば、本明細書中に開示した「歪ゼロ」の延伸積層技術を使用してつくられた一回使用おむつに、湾曲した胴バンド又は脚バンドが所望である場合には、おむつウェブの「歪ゼロ」の延伸積層ウェブ部分の漸次延伸に使用された対をなした波形ロールに設けられた互いに噛み合う歯を、所望の湾曲形態で配列し、直線でなく所望の湾曲した輪郭に沿って弾性を賦与するのがよい。

更に、本明細書中に開示した好ましいプロセスは互いに噛み合う波形ロールを使用するが、ウェブ拘束原理は、問題のウェブ又は物品の「歪ゼロ」の延伸積層部分を漸次延伸する互いに噛み合うプラテンを使用した断続的スタンプ作業を使用することによっても実施できるということがわかっている。この場合には、「歪ゼロ」の延伸積層ウェブの漸次延伸されるべき部分を、互いに噛み合うプラテンが延伸方向と平行な方向に滑りや収縮を生せしめるのに十分な力をウェブに加えることができる前に、適当な真空手段又はクランプ手段で適切に拘束することだけが必要とされる。

弾性側パネル部分９０は、断続的結合形態又は実質的に連続した結合形態のいずれかを使用して上シート２４、後シート２６、又はこれらのシートの両方のいずれかに接合できる。本明細書中で使用されているように、「断続的」に結合された積層体ウェブというのは、層が、最初に、別個の間隔を隔てられた箇所で互いに結合された積層体ウェブ、又は層が、別個の間隔を隔てられた領域する。逆に、「実質的に連続的」に結合された積層体ウェブというのは、層が、最初に、界面の領域に亘って互いに実質的に連続的に結合された積層体ウェブを意味する。

断続的結合形態は、通常は、積層体の実質的に非弾性のウェブが破れを伴わずに比較的延伸自在であるか或いは引き延ばし可能である場合、及び完成した積層体において程度の大きいＺ軸方内張り出しが所望である場合に、「歪ゼロ」の延伸積層ウェブについて望ましい。連続的結合形態は、完成した積層体の２軸方向張り出しの程度があまり重要でなく、積層体の一つ又はそれ以上の比較的非弾性のウェブを破ることなく延伸したり引き延ばしたりするのが困難である場合に「歪ゼロ」の延伸積層ウェブについて望ましいということがわかっている。

後者の場合には、実質的に連続した結合形態は、積層体の全ての層を、漸次延伸作業後も互いに比較的ぴったりと接着した状態に維持する。従って、比較的非弾性のウェブの一つ又はそれ以上が漸次延伸作業中に損傷を受けて破れても、比較的非弾性のウェブの損傷を受けた部分がエラストマー製の層に比較的ぴったりと接着しているため、末端使用者はどこが損傷しているかわからない。

比較的非弾性のウェブの破れがウェブの所期の機能（例えば不透過性）を損なわない場合には、漸次延伸作業中に比較的非弾性のウェブに生じた損傷は末端製品における欠陥であるとは考えられない。

かくして、特に好ましい「歪ゼロ」の延伸積層ウェブに連続的結合形態を使用することによって得られる予期せぬ利点は、おむつの製造者が、更に広い範囲に亘る比較的非弾性のウェブから本発明の積層体で十分に使用できるものを選択できるということである。本質的には、これによって、通常はそれとわかるほどに引き延ばすことができるとは考えられていない比較的非弾性のウェブを本発明の「歪ゼロ」の延伸積層ウェブに使用できる。

従って、本明細書中で使用した「引き延ばし可能」という用語は、別設の記載のない限り、漸次延伸作業中に成る程度薄くなったり損傷したりする比較的非弾性のウェブを除外しようとするものではない。

本発明の好ましい実施例では、弾性側パネル部材９０は、上シート２４及び後シート２６の両方に接着剤で実質的に連続的に結合されている。実質的に張力が加えられていない実質的に均等で且つ連続的な接着剤層を後シート２６及び／又は上シート２４に弾性側パネル部材９０が配置される所定の領域で付けるのに糊アプリケータを使用するのがよい。特に好ましい実施例でば、選択された接着剤は延伸自在であり、糊アプリケータは、溶融吹付は塗布システムからなる。

実質的に連続的に結合された「歪ゼロ」の延伸積層ウェブをつくるのに特に適していることが分かっているこのような溶融吹付は接着剤塗布システムの一つは、ジョーシア州ゲインズビルのＪ＆Ｍ研究所から入手できる溶融吹付はスプレーアプリケータ型番節ＧＭ−５０−２−１−ＧＨ号である。このシステムは、機械方向に対して横方向で計測して２５．４ｍｍ（１インチ）当たり２０個のオリフィスを持つノズルを使用する。各オリフィスの直径は、約０．５０８ｓｍ（約０．０２０インチ）である。

好ましくは、ウィスコンシン州エルムグループのフィントレー接着剤層から人手できるフィントレーＨ−２１７６高温溶融接着剤を約１７１　ＱＣ（約３４００Ｆ）まで加熱し、後シート及び／又は上シートに約１　、　１６３　Ｂ／ｃｉ２乃至１　、　５５０　ａｇ／ｃＩ＋２　（１平方インチ当たり約７．５ｉｇ乃至１０ｍｇ）の量で塗布する。温度が約２１８．３０Ｃ（約４２５０Ｆ）で圧力が約３．　５１５ｋｇ／ｃｓ２　（約５０ｐｓｆｇ）の高温の圧縮空気を接着剤ノズルの二次オリフィスを通して出し、塗布作業中に接着剤フィブリルを均等に分配するのを助ける。

結果的に得られたおむつの「歪ゼロ」の延伸積層部分の漸次延伸前に経過する時間に亘って、高温の接着剤を・後シート２６とぴったりと接触させることによって後シー　ｌ−２６を軟化させる。従来のポリエチレン後シート材料のような、幾つかのウェブについては、ウェブの漸次延伸プロセス中に後シートに加わる損傷を小さくする上でこの軟質化が有利であるということがわかっている。

これは、問題のウェブがおむつに機能（例えば不透過性）を与える場合に特に重要である。

変形例では、おむつ２０の「歪ぜ口」の部分を構成する弾性側パネル部材９０及び任意の他の構成要素を、加熱されていない接着剤、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、又は当該技術分野で周知の任意の他の方法を使用して互いに断続的に又は連続的に結合するのがよい。

弾性側パネル部材９０は、多くの種々の大きさ、形状、形態、及び材料でつくることができる。例えば、弾性側パネル３０は、各耳フラップ８８と作動的に関連した一つ又は複数の弾性側パネル部材９０から形成するのがよく、弾性側パネル部材の幅及び長さは可変であるのがよく、又は、弾性側パネル部材はエラストマー材料製の比較的狭幅のストランド又は面積の大きなエラストマー製バッチからなるのがよい。弾性側パネル部材９０（特に「歪ゼロ」の延伸積層体用の）として使用するのに特に適していることがわかっている一つのエラストマー材料は、破断点に到る延びが少なくとも約４００％で、歪が生じていない長さの５０％伸長させたときの２５．４ｉｍ（１インチ）の試料幅力たり約２００ｇの延び力を持つエラストマーフオームである。弾性側パネル部材として使用するのに適していることが分かっている例示のエラストマーフオームには、（ａ）ロードアイランド州ミドルタウンのフルフレックス社から入手できる、又はオハイオ州フレモントのルドロウコンポジット社から人手できるペイビーフオームの商標で販売されている、好ましくは厚さが約１．２７■（約５０ミル）で密度が０．２１４８／ｃ１１３　（１立方フイート当たり１３．３ボンド）の架橋させた天然ゴムフオーム、又は（ｂ）日本国横浜布のブリジストン社から入手できるプリジストンＳＧポリウレタンフォームの商標で販売されている、又はニューシャーシー州パラムスのゼネラルフオーム社から入手できるポリウレタンフォームＭ４０３１０号の表示で販売されている、厚さが約２．０３２ｉｍ（約８０ミル）で密度が０．０３３ｇノｃｍ３（１立方フイート当たり２．０６ボンド）のポリウレタンフォームが含まれる。弾性側パネル部材９０として使用するための他の適当なエラストマー材料には、「弾力のある」合成ゴム又は天然ゴム、他の天然又は合成のゴムフオーム、エラストマーフィルム（熱収縮製エラストマーフィルムを含む）、エラストマースクリム、エラストマー製の織布ウェブ又は不織布ウェブ、エラストマー性の不ｍ積層体のようなエラストマー性複合材料、等が含まれる。

第１図に示すように、弾性側パネル部材９０は、好ましくは、第２胴部領域５８で耳フラップ８８の長さの大部分に亘って延びるエラストマー材料製のパッチ（エラストマー製バッチ）を含む。エラストマー製バッチは、おむつの製造時に、好ましくは、一つのおむつの弾性側パネル部材９０を形成するばかりでなく、隣接したおむつの第１胴部領域５６に位置決めバッチ５０を形成するように位置決めされる。かくして、本明細書中上文中で引用したウッド等の特許に開示された、弾性側パネル部材をおむつに高速で固定する上での整合の問題点がない。

かくして、弾性側パネル部材９０は、好ましくは、おむつ２０の端縁部６４から耳フラップ８８の腐縁部１０６に向かって内方に延びる。弾性側パネル部材９０の長さ及び幅は、おむつの機能設計によって決まる。

弾性側パネル部材９０は、耳フラップ８８の全長に互って長手方向に延びているのがよいが、延長パネル１１０を形成するように耳フラップ８８の長さのほんの一部に亘って延びていてもよい。第１図に示すように、弾性側パネル部材９０のベース縁部１０８から耳フラップ８８の腐縁部１０６まで長手方向に延びる弾性側パネルの部分である延長パネル１１０もまた、少なくとも伸長自在である程度に機械的に延伸する（即ち、延長パネル１１０を構成する材料には予め変形が加える、即ち永久的に延伸させる）。このように延長パネルに「予め変形が加えである」ため、弾性側パネルの「歪ゼロ」の延伸積層部分を延ばしたとき、皮膚を刺激したり脚部に赤い痕を付けたりすることのある過剰の張力を着用者の脚領域近くに生じることなく、弾性側パネルのこの部分を効果的に延伸（降伏）できる。（即ち、延長パネルに「予め変形が加えて」ない場合には、弾性側パネルを延ばしたときに延長パネル１１０を通る線に沿って張力が集中し、これによって、着用者の皮膚が凹んだり、擦れたり、擦り剥けたりする。）弾性側パネル３０の延長パネル１１０に予め変形を加えるには多くの方法があるが、延長パネル１１０は、好ましくは、「歪ゼロ」の延伸積層部分に行った機械的延伸と同じ方法で変形が予め加えられる。

弾性側パネル３０の延長パネル１１０は、多くの種々の方法で形成できるけれども、第１図に示す好ましい実施例では、延長パネル１１０は耳フラップ８８を形成する上シート２４及び後シート２６の部分から形成されている。

延び力、延び係数、及び利用できる延伸（伸長）を含む延び特性、及び収縮力、弾性クリープ、弾性ヒステリシス、及び弾性側パネル３０の収縮量が、弾性側パネル３０及びおむつ２０の両方の性能における考慮を払うべき重要な事項である。延び特性は、おむつを付ける人及び着用者に、使用中に、全体としてそれとわかる「ストレッチイネス（ｓｔｒｅｔｃｈｉｎｅｓｓ）Ｊを与える。これらによって、おむつを付ける人は適用時に適当な程度に延びを与えることができる（即ち、適用中のおむつの「通常に」考えられた張力賦与について、結果的な延伸の全量が、良好な装着の達成／維持に所望の量である）。延び係数が比較的大きな弾性側パネルは、事用者の皮膚に赤い痕を付けるが、比較的低い延び係数は、着用者上での垂れ下がり／滑りを生じる。利用できる延びが小さ過ぎる弾性側パネルは、身体の形状との一致が適当なレベルに達せず、おむつを着用者にとって快適でなく着用困難なものにする。収縮力が非常に小さい、又は弾性クリープ又は弾性ヒステリシスに乏しい弾性側パネルを持つおむつは、着用者上の所定位置に止まることができず、着用者上で垂れ下がったり／滑ったりしがちであり、装着性及び包含性に乏しい。

本発明の弾性側パネル３０については、延び力及び延び係数の延び特性は、好ましくは、所定の範囲内にあることがわかっている。好ましくは、延び力は、約２５０ｇｒａｍｓｆ’と等しいか或いはこれよりも大きい。こうした延び力は、約６．２５＋ａｍ（約０．２５インチ）乃至約３１゜２５１（約１．２５インチ）の延びで生じるのが好ましい。最も好ましい実施例については、弾性側パネルは、好ましくは、約６．２５１１ｍ（約０．２５インチ）乃至約１８．７５ｃｍ（約０．７５インチ）の延びで　約２５０ｇｒａｍｓｆ’乃至約５００　ｇｒａａｓｆの延び力を有する。

利用できる延びは、着用中に着用者の身体と形状が一致するように弾性側パネルを可逆的に延ばす上で使用できる材料の最大の量を計測する。かくして、利用できる延びの量は、おむつを着用者に装着する上でおむつを付ける人が利用できる延びの最大量に関する。更に、おむつに利用できる回復可能な延びの最大量は、着用者の身体に従って変化する。利用できる延びは、（（延ばした長さ一元の長さ）−元の長さ）Ｘ１００の等式から算出される。弾性側パネルを持つおむつを装着する上で必要とされる利用可能な延びの最小量は、好ましくは、Ｍサイズのおむつについては少なくとも約３５％の利用可能な延びであり、Ｌサイズのおむつについては少なくとも約５０％である。

弾性側パネルが着用者に及ぼす維持可能な収縮力（張力）の量は、弾性側パネルの重要な性質である。弾性側パネルの収縮力が不十分であると、おむつを着用しこれに排泄した後、おむつが滑り落ちてしまう。収縮力が大き過ぎると、着用者にとっての快適さが小さくなり、着用者の皮膚に圧力が加わった痕を残す。収縮力は、エラストマー複合材料を特定の延びで弛緩させたときに生じる単位幅当たりの力として計測される。本発明の好ましい実施例では、弾性側パネルの収縮力は、好ましくは、５０％の延びで少なくとも約３．　５４３ｇ／Ｃ１１（５０％の延びは、試料をその元の長さの１．５倍に延ばすことを必要とする）である。

代表的なエラストマー材料は、それらの応力−歪特性において力のヒステリシスループを示す。即ち、所与の延びについて、エラストマー材料を一軸延伸させるのに必要な力（延び力）は、エラストマー材料をその予め延ばされた状態から収縮させるときにエラストマー材料が及ぼす力（収縮力）よりも大きい。先に述べた曲線を「荷重曲線」と呼び、後に述べた曲線を「除重曲線」と呼ぶ。「荷重」延び力（延び力）は、弾性側パネルを延ばしておむつを着用者に付けるときにおむつを付ける人によって感じられる。着用者は、ひとたびおむつを付けたときに「除重」収縮力（収縮力）をかろうじて「感じる」。従って、ヒステリシス損は、着用者に付けたおむつが垂れ下がったり滑ったりする程収縮力が小さくなる程大きくてはならない。

応力／歪が加わった状態に維持された全てのエラストマー材料は、時間に従って力が減少する（即ぢ弾性クリープ）。従って、時間に亘るこの減少が安定的着用のための最小値よりも下がらないようにするのが望ましい。

従って、弾性クリープを最小にしなければならない。本発明の好ましい実施例では、エラストマー材料の最終長さは、３０分に亘って張力を加えた状態で、元の長さの約１．．２倍以内である。

弾性胴バンド３５の延び力及び利用できる延びは、弾性胴バンド３５及び弾性側パネル３ｏの両方の性能における重要な問題である。本発明の好ましい実施例では、弾性胴バンド３５の延び力は弾性側パネル３ｏの延び力よりも大きいけれども、弾性胴バンド３５のその設計延びでの延び力は各弾性側パネル３０のその設計延びでの延び力と等しいか或いはそれ以下である。延びカが弾性側パネル３０よりも小さい弾性胴バンド３５は、おむつが子供の上でずれることなく腹部が容易に動くようにする。延び力の大きい弾性側パネルは、臀部の上及び腹部の下で寸法を僅かに変化させることができ、製品を着用者の上に張力が加わった状態で快適に保つ。この設計は、垂れ下がり、隙間の形成、おむつの前部での巻き返り及び内側への丸まり、及びおむつの全体としての又は使用中の着用者上でのおむつの吸収体コアの摺動／滑りを少なくすることによって、良好な装着性、少ない漏れ、及び着用者にとっての改善された快適さを提供する。本明細書中で論じたように、第６図は、本明細書中で論じた改善された性能を提供するため、賦形された「膨張自在のぼんぼんパネル」の延び力が弾性側パネルよりも小さい（又は利用可能な延びが弾性側パネルよりも大きい）、本発明の変形例を開示する。

弾性側パネル３０は、更に、横方向に延伸したとき、長手方向軸線に沿って特異な伸長自在性を有する、本明細書中で使用されているように、「特異な伸長自在性」という用語は、延伸方向に対してほぼ垂直方向に配向された軸線に沿った種々の箇所で延伸方向に計測したときに非均等な程度の弾性的伸長特性を持つ材料を意味するために使用されている。これは、例えば、エラストマー材料の弾性係数又は利用可能な延伸又はこの両方を含む。

特異な伸長自在性は、好ましくは、横方向伸長性が、おむつ２０の端縁部６４から耳フラップ８８の腐縁部１０６まで計測したとき、弾性側パネルの少なくとも一部に亘って長手方向に変化するように弾性側パネル３０に設計されている。任意の理論で括られるのを望むものではないが、横方向に延伸した場合の長手方向軸線に沿った特異な伸長自在性により、使用中、弾性側パネルを特異に延伸させてこれを着用者の胴部の形状と一致させることができる。この際、胴部及び脚部で装着された状態を維持し且つ胴部及び脚部での漏れを少なくするように着用者の臀部の周りで固定を行う。このような形態は、着用者が動いたり位置を変えたりする（起立する、座る、横たわる）時の着用者の身体の大きさの変化に適合するように臀部領域の更に大きな「膨らみ」を許容する。変形例では、おむつ２０の端縁部６４と隣接した弾性側パネルの部分の横方向伸長自在性を成る程度減少させるには、弾性胴バンド３４による全延びの更に多く必要とし、これによって、弾性胴バンド３４の延伸を更に局部的にし及び更に柔軟の腹部のフィツトをもたらす。

特異な伸長自在性は、多くの種々の方法で得ることができる。弾性側パネル３０は、多数を組み合わせたエラストマー材料からなるのがよく、エラストマー材料は多くの形態をとることができ、又はエラストマー又は他の材料の延び特性、又は弾性側パネルを構成する材料は非均等であるのがよい。例えば、特異な伸長自在性は、横方向伸長性が隣接した部分よりも大きい、又は小さい（変化する）弾性側パネルの一つの部分が形成されるように、伸長性又は収縮力、係数、又は他の固有の特性が変化するエラストマー材料を使用することによって、弾性側パネルの選択された隣接部分で得られる。エラストマー材料は、長さ、大きさ及び形状を変化させることによって特異な伸長自在性を変化させることができる。弾性側パネルを形成する材料の性質を変化させるだめの当該技術分野で周知の他の方法を使用してもよい。

「歪ゼロ」の延伸積層体の伸長性を可変にするだめの特に好ましい方法及び装置は、少なくとも一組の互いに噛み合う波形ロールに「歪ゼロ」の延伸積層体を通すことである。これらの波形ロールの少なくとも一方は、「歪ゼロ」の延伸積層ウェブとの接触箇所に沿って非均等な外形を持つ波形を有する。その結果、組をなしたロール間を通過する積層ウェブの部分が非均等に延伸される。かくして、非均等な外形を持つ波形とほぼ垂直方向で弾性が非均等に付与された「歪ゼロ」の延伸積層体がつくりだされる。

おむつ２０は、好ましくは、一方の胴部領域、好ましくは第２胴部領域５８を着用者の背中の下に位置決めし、他方の胴部領域、好ましくは第１胴部領域５６が着用者の前部に亘って位置決めされるようにおむつの残りの部分を着用者の脚の間で引っ張ることによって着用者に付けられる。次いで、テープタブ９２のタブ部分９４をリリース部分９５から外す。おむつを付ける人は、タブ部分９４を把持しながら弾性側パネル３０を着用者に巻き付ける。弾性側パネル３０は、代表的には、着用者のサイズ及び形状と適合するように、この作業中に延ばされ、張力が加えられる。第１フアスニング構成要素１１２、接着剤取り付は層９６をランディング部材４４の第２フアスニング構成要素１１４に固定し、側部を閉鎖する。

本発明の好ましい実施例では、開閉鎖体を形成したときに胴部閉鎖体もまた「自動的に」形成される、即ち胴部閉鎖体は受動的に作用が加えられる。胴部閉鎖体は、第１取り付は構成要素４６を第２取り付は構成要素４８と係合させることによって形成される。胴部閉鎖体の形成に伴って、本明細書中で説明した装着性及び包含性を提供するように、弾性胴バンド３５に予張力が加えられる。

第４Ａ図乃至第４Ｄ図に示すように、本発明の弾性胴部構造は、着用者が起立し、座り、又は座った後に立つときに端縁部が着用者の慶に関して同じ全体的な関係にあるように、着用者が座り、起立し、又は動くときに着用者の胴部とともに動き、且つこの胴部と形状が一致する。従って、以下の説明は調に関する相対的な動きに関する。第４Ａ図に示すように、ウェストラインパネルゾーン１３８は、着用者の胴部と接触し、最初に付けたときに閉鎖構造が弾性胴バンドに生゛ぜしめる張力により胴部にぴったりとフィツトしている。第４Ｂ図に示すように、着用者が座り始めると相互連結パネルゾーン１３０が第１撓みヒンジゾーン１３２及び第２撓みヒンジゾーン１３４を中心として枢動し、弾性胴バンドを元あった平面から移動させる。吸収体コアの胴縁部は、慶に向かって移動する傾向がある。第４Ｃ図に示すように、着用者が座り続けると、吸収体コアが屑に向かって更に大きく押される。この際、相互連結パネルゾーン１３０が撓み、吸収体コアを中心として折畳まれる傾向がある。更に、着用者の腹部が外方に押し始め、ウェストラインパネルゾーンを賦形パネルゾーン１３６に関し、予め配置された胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を中心として撓むように変形させる。第４Ｄ図に示すように、着用者が完全に座った状態では、相互連結パネルゾーン１３０が吸収体コアの内部分に当たって完全に撓んだ状態で吸収体うアが腹部に最大程度に押付けられる。賦形パネルゾーン１３６は腹部の内部分と接触するように撓んで変形し、ウェストラインパネルゾーン１３８は完全に押され予め配置された弾性胴バンド撓みヒンジゾーン１４０を中心として撓んで変形し、着用者の突出した胴部と形状が一致している。かくして、弾性胴バンドと着用者の胴部との間にぴったりとしたフィツトが維持される。着用者が座った状態から立ち上がるとき、着用者が立ち続けるときにウェストラインパネルゾーン１３８を着用者の胴部と接触した状態に維持し、賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８を胴部に対するそれらの使用前の（予張力が加わった）形態に戻す回復力／モーメントを提供する胴バンド撓みヒンジゾーン１４０の弾性でプロセスが逆の順序で繰り返され、最終的には、摩擦により、弾性胴バンドと着用者の胴部とがぴったりと接触した状態で相互連結パネルゾーン１３０をほぼその元の位置まで上に引っ張る。着用サイクルを何回か繰り返すと、第４Ｂ図に示すのと同様の状態が立ち上がるときの「中間」位置になり、着用者のこれ以上の動きは全て第４Ｂ図乃至第４Ｄ図に示すサイクルと同様である。

第５図は、本発明の弾性胴バンドの変形例の構造を示す。弾性胴バンド５３５は、好ましくは変形が予め加えである後シート２６の一部、上シート２４の一部、及びエラストマ一部材７６及び対面部材５０１からなる弾性積層体からなる。エラストマ一部材７６は、後シート２６と対面部材５０１との間に位置決めされ、上シート２４は後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされている。弾性胴バンド６３５は、好ましくは、互いに接合された上シート２４及び後シート２６でおむつを製造し、エラストマ一部材７６及び対面部材５０１からなる二層積層体を別の工程で形成し、次いで二層積層材料をエラストマ一部材７６が上シート２４に向き、そのため対面部材５０１が着用者の皮膚と接触する状態で上シート／後シート組み合わせの上シート２４に接合することによって形成される。この実施例では、エラストマ一部材７６は、好ましくは、本明細書中上文中で説明したように、熱収縮性エラストマー材料である。対面部材５０１は、好ましくは、上シート２４として使用するのに適した材料に関して上文中に説明した材料のような、軟質で刺激のない材料である。対面部材５０１は、好ましくは、上シートとして使用するのが好ましい不織材料と同様の不織材料である。

第５Ａ図は、本発明の弾性胴バンドの別の変形例の構造を示す。弾性胴バンド５３５は、好ましくは変形が予め加えである後シート２６の一部、対面部材５０１、後シート２６と対面部材５０１との間に位置決めされたエラストマ一部材７６、後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされた上シート２４の一部、及び上シート２４とエラストマ一部材７６との間に位置決めされた弾性部材７７から形成される。弾性胴バンド５３５は、好ましくは、上文中で論じたのと同じ材料で形成され、対面部材５０１、エラストマ一部材７６、及び弾性部材７７からなる三層積層体が形成され、次いでこれが上シート２４に固定されることを除けば第５図に示す実施例に関して論じたのと同じ方法で形成される。

第６図は、本発明のおむつ及び弾性胸部構造の変形例を示す。弾性胸部構造６３４は、包含組立体２２に撓むことができるように接合された、圧縮剛性が比較的大きい相互連結パネルゾーン１３０．相互連結パネルゾーン１３０に撓むことができるように接合された「膨張自在のぼんぼんパネル」弾性胴バンド６３５、相互連結パネルゾーン１３０を包含組立体２２に撓むことができるように接合する第１撓みヒンジゾーン１３２、弾性胴バンド６３５を相互連結パネルゾーン１３０に撓むことができるように接合する第２撓みヒンジゾーン１３４からなる。第６図に示すように、弾性胴バンド６３５は、太きな「五角形」形状を有し、「膨張自在のぽんぼんパネル」を形成する。弾性胴バンドは、−次側閉鎖体を腹部の移動の領域の下に形成するため、（長手方向に）長くなっている。弾性胴バンド６３５の最も長い（端縁部６４ｈ１ら長手方向内方に計測した）寸法は、Ｍサイ゛ズのおむつについては、好ましくは１、約３８１（約１．５インチ）乃至約８８１（約３．５イ＝／す）であり、更に好ましくは、約５０１（約２．１Ｄインチ）乃至約５７１（約２゜２５・インチ）である。この形状は、端縁部６４と隣接した弾性胴バンドの部分の伸長性が端縁部６４から隔たった隣接部分よりも大きい、特異な横方向伸長自在性を持つばかりでなく、着用者の腹部に従って動き、膨らむ胴バンドを提供する。弾性胴バンド６３５は、賦形パネルゾーン１３６、ウェストラインパネルゾーン１３８、及び予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーン１４０からなる。吸収体コア２８の胴縁部８３はおむつの端縁部６４（直線）とほぼ平行であり、「膨張自在のぼんぼんパネル」を更に深くするため、端縁部６４から長手方向に離間されている。（ＭサイズのおむつにつぃＣは、吸収体コア２８の胴縁部８３は、好ましくは、端縁部６４から長手方向に約５０１ＩＩ１１（約２インチ）乃至５７■（約２．２５インチ）のところに位置決めされている。）第６図に示すおむつの実施例は、−次ファスニング構造の変形形状のランディング部材６４４、後シート２６」ニに配置された長手方向寸法の大きい第１取り付は構成要素６４６、及び第１取り付は構成要素６４６の各々の下に位置決めされた横方向に広幅の位置決めバラ千６５０を更に有する。

弾性胴バンド６３５は、好ましくは、後シート２６の・一部、上シー　ト２４の一部、。上シー　ト２４と後シート２６との間に位置決めされたエラストマ一部材゛／６、後シート２６とエラストマ一部材７６との間に位置決めされた弾性部材７７でできている。エラストマ一部材７６は、好ましくは、エラストマーフオームからなり、弾性部材７７は、本明細書中上文中で説明したような不織層からなる。エラストマ一部材７６及び弾性部材７７からなる二層積層エラストマー材料は、好、ましくは、弾性胴バンド６３５の機械的延伸が施こされた縁部を越えて延び、相互連結パネルゾーン１３０の一部及び包含組立体２２の一部を形成する。これは、好ましくは、吸収体コア２８の胴縁部８３を越えて長手方向内方に延びるためである。二層積層エラストマー材料と吸収体コア２８との重なりは７．相互連結パネルゾーン１３０を補強し、この実施例の弾性胴バンド６３５が巻き返る危険を小さくする。

（好ましくはＭサイズのおむつでは、エラストマー材料と吸収体コアとの重なりは、Ｏｍｍ乃至約６ｍｍ（１／４インチ）である。）弾性胴バンド６３５は、好ましくは、延伸積層体からなり、そのため、弾性胴バンドはおむつの元の平らな状態を越えて膨張できる。弾性胴バンド６３５は、好ましくは、エラストマー材料を上シートと後シートとの間に（最も好ましくは張力が加わった状態で）固定し、弾性胴部構造の部分を（弾性側パネルに関して本明細書中上文中に記載したように）弾性胴バンドを形成するのに所望の形状に機械的に延伸することによって製造される。（即ち、波形ロールの溝及びランドは、弾性胴バンドの五角形形状と対応している。）延伸積層体（好ましくは機械的延伸が加えられ、予張力が加えられた延伸積層体）のため、弾性胴バンドは、−次間鎖構造が形成するおむつの周囲の寸法を越えて、及び端縁部６４の最初の寸法を越えて（おむつ自体の平らな状態を越えて）膨張できる。（即ち、弾性胴バンドは、所定寸法の測量鎖体の周囲寸法を越えて（おむつを最初に形成する材料の寸法を越えて）膨張し、着用者の腹部の動きに追従できる。）この膨張は、弾性胴部構造に「窓を設ける」ことによっても（延伸積層体について）行われ、又は高められる。

この実施例では、相互連結パネルゾーン１３０は比較的剛性であり、縁部圧縮剛性が賦形パネルゾーン１３６及びウェストラインパネルゾーン１３８よりも大きい。

（かくして、弾性胴部構造は第４Ａ図乃至第４Ｄ図に示すのとは異なる態様で機能する。）このように相互連結パネルゾーン１３０が比較的剛性であるため、弾性胴バンド６３５の一次側閉鎖体の寸法を越えて膨張する性能が更に高められる。相互連結パネルゾーン１３０は、好ましくは、上シート２４の一部、後シート２６の一部、エラストマ一部材７６及び弾性部材７７からなるエラストマー材料の一部、及びランディング部材６４４の一部からなる。これは、ランディング部材６４４の形状が弾性胴バンド６３５の形状と一致するように変更しであるためである。更に、ランディング部材は、吸収体コア２８の胴縁部８３を越えて延び、包含組立体２２の一部を形成する。ランディング部材６４４は、好ましくは、吸収体コア２８の胴縁部８３を越えて延び、−次側閉鎖体（−次張力線）を腹部の動きの領域（即ち弾性胴バンドの最も下の箇所の下）の下に位置決めするように一次閉鎖構造の下テーピングを可能にする。テープタブの頂縁部（端縁部に最も近い縁部）はこの下テーピングを行うため端縁部から長手方向に間隔を隔てられたところに位置決めしである。テープタブは、好ましいＭサイズのおむつについては、好ましくは、端縁部から約３９ａｍ（約１．５６インチ）のところに長手方向に位置決めしである。

弾性胴バンド６３５の賦形パネルゾーン１３６は、後シート２６の一部、上シート２４の一部、及びエラストマ一部材７６の一部、及び弾性部材７７の一部からなる。

ウェストラインパネルゾーン１３８は、上シート２４の一部、及びエラストマ一部材７６の一部、及び弾性部材７７の一部からなる。ウェストラインパネルゾーン１３８は、後シート２６の一部を含まない。これは、ウェストラインパネルゾーンの領域では後シートが取り除いであるためである。予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーン１４０は、ウェストラインパネルゾーン１３８で後シートを取り除いたことによる構造的不連続性「窓を設けた弾性胴バンド）によって形成される。この窓は、好ましいＭサイズのおむつについては、長さが、少なくとも約４．５＋＋ｖ（約３／１６インチ）であり、好ましくは、約９ＩＩ■（約３７８インチ）乃至約１６ｍｍ（約５／８インチ）であり、幅が約１２５ｗｍ（約５インチ）である。かくして、ウェストラインパネルゾーン１３８は、後シートを取り除いた領域を中心として撓むように曲がる。（変形例では、後シートを除去しなくてもよいが、材料の互いの結合パターンにより予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーンを形成する。）かくして、後シートを取り除くことによって、ウェストラインパネルゾーンの縁部圧縮剛性（及び延び力）が賦形パネルゾーンの縁部圧縮剛性（及び延び力）以下になる。上皇中で論じたように、賦形パネルゾーンの縁部圧縮剛性は相互連結パネルゾーンの縁部圧縮剛性以下である。ウェストラインパネルゾーンの縁部圧縮剛性は、好ましくは約１００　ｇｒａｓｓｆ以下であり、更に好ましくは約２０　ｇｒａｇｓｆ乃至約５０　ｇｒａｍｓｆであり、最も好ましくは約３５　ｇｒａｓｓｆであり、賦形パネルゾーンの縁部圧縮剛性は、好ましくはウェストラインパネルゾーンの縁部圧縮剛性よりも大きく、最も好ましくは約５０　ｇｒａｍｓｆであるということがわかっている。胴バンド撓みヒンジゾーンの、及び好ましくは弾性胴バンド全体の曲げ撓み回復力は、約２０ｇｒａ■ｓｒ以上であり、更に好ましくは約４０　ｇｒａｓ＋ｓｆ乃至約８０　ｇｒａｍｓｆ’であり、最も好ましくは約６０　ｇｒａ＠Ｓｒである。

弾性胴バンドに使用された材料及び弾性胴バンドの製造方法に基づいて、設計「使用時」延びでの延び力は、各弾性側パネルの設計「使用時ｊ延びでの延び力と等しいか或いはそれ以下である。弾性胴バンドの延び力は、弾性側パネルの延び力よりも小さく、本明細書中上文中に論じたように、腹部が弾性胴バンドとともに更に大きく動くようにする。更に、弾性胴バンドの利用可能な延伸は、代表的には、弾性側パネルの利用可能な延伸よりも大きい。好ましいおむつについては、弾性胴バンドの延び力は、好ましくは、約２５ａｓ（約１インチ）乃至約７６１（約３インチ）の延びで、更に好ましくは約２５１（約１インチ）乃至約５０ａｍ（約２インチ）の延びで約２５０　ｇｒａｌｌｓｌ’と等しいか又はそれ以下である。最も好ましくは、弾性胴バンドの延び力は、約２５ｍｍ（約１インチ）乃至約７６ｍｍ（約３インチ）の延びで、更に好ましくは約２５ｍ■（約１インチ）乃至約５０ａ■（約２インチ）の延びで約７５　ｇｒａｍｓｆ乃至約２５０　ｇｒａｍｓｆである。

後シートのセグメントを取り除いてウェストラインパネルゾーンを形成する弾性胴部構造の好ましい実施例では、ウェストラインパネルゾーンの延び力は、賦形パネルゾーンの延び力よりも小さい。（更に、この窓を設けることによって縁部圧縮剛性が変化する。）ウェストラインパネルゾーンの延び力は、好ましくは、弾性胴バンドの設計「使用時」延びで約７５　ｇｒａｍｓｆ乃至約１７５　ｇｒａｌｌｓｆであるが、賦形パネルゾーンの延び力は、これらの延びでは、約１７５　ｇｒａａｓｆ乃至約２２５　ｇｒａａｓｒである。最も好ましくは、弾性胴バンドの延び力は、ウェストラインパネルゾーンでは、５０＋ｇｍ（２インチ）の延びで約１５０　ｇｒａｇｓｆ’であり、賦形パネルシー、ンでは、５０ｍｍ（２インチ）の延びで約２００　ｇｒａｍｓｒである。これは、弾性側パネルの延び力窓が、約６Ｉｌｉｌ（約０．２５インチ）乃至約７６１（約３インチ）の延びで約２５０　ｇｒａＩＩｓ「と等しいか又はそれ以上、更に好ましくは、約６ｉｍ（約０．２５インチ）乃至約１９１（約０．７５インチ）の延びで約２５　Ｑ　ｇｒａｉｓｆ乃至約５００　ｇｒａｍｓｆであるのが望ましい、弾性側パネルの延び力とは対照的である。

位置決めバッチ６５０は、弾性胴バンド６３５工ラストマ一部材７６の側縁部７５と当接するか或いはこれを越えて延びるようにおむつに配置されている。位置決めバッチ６５０は、好ましくは、エラストマ一部材７６について使用されたのと同じエラストマーフオーム材料でできている。実際には、位置決めバッチ６５０は、所望であれば、エラストマ一部材７６の一部からなる。位置決めバッチをこのように配置することによって、第１側パネル７０に剛性を追加し、エラストマ一部材７６と位置決めバッチ６５０との間の筋溝での第１側パネル７０の折れを小さくする更に剛性のパネルを構成する。Ｍサイズのおむつの好ましい実施例では、位置決めバッチはエラストマ一部材と０＋ｕ＋乃至約３．１１Ｉｍ（１／８インチ）重なっている。

第６図に示す実施例の第１取り付は構成要素４６は、好ましくは、長手方向に長くなっている。これは、弾性胴バンドの好ましい形状のためであり、おむつの弾性胴バンドの更に大きな領域に予張力を加えるのが望ましいためであり、−次ファスニング構造の好ましい下部固定のためである。Ｍサイズのおむつについての好ましい実施例では、第１取り付は構成要素４６の長さは、好ましくは、約２５ＩＩ１１（約１インチ）である。

第７図は、第６図に示す弾性胴部構造の変形例を示す。

第７図に示すように、吸収体コア２８の胴縁部７８３の形状は円弧状形状である。円弧状形状の吸収体コアは、弾性胴バンド７３５を越えて上方に延びる耳７００を有し、この耳は、弾性胴バンドの一部を境界付け、弾性胴バンド７３５と隣接した領域を補強し、包含性を追加す別の変形例では、弾性胴バンドは、不織材料からなる弾性部材が上シートとエラストマ一部材との間に置かれており、第２図に示すように後シートとエラス）・マ一部材との間に置かれているのでないことを除けば、第２図に示すのと同様に形成される。

弾性胴部構造の変形例は、ウェストキャップ装置を更にａする。このようなウェストキャップ装置は、１９８８年５月１０口にローソンに賦与された米国特許第４゜７３４．２４６号及び１９９０年８月２１日にロバートソンが出願した米国特許出願第０７１５７１，０００号に開示されている。これらの特許及び特許出願について触れたことにより、これらに開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。ウェストキャップは、弾性胴バンドを形成するエラストマー材料又はエラストマー積層体の延長部として形成される。かくして、弾性胴部構造は、吸収体コアの胴延長部から長手方向内方に延びるウェストキャップゾーンを追加に有する。ウェストキャップゾーンは、基端側縁部が胴縁部と隣接して包含組立体（好ましくは上シート）に接合され、先端側縁部が吸収体コアから（Ｚ軸方向に）間隔を隔てられて身体の滲出物を包含するチャンネルを構成する障壁部材からなる。

撓み曲げ試験撓ろ曲げ試験は、マサチューセッツ州カントンのインストロン社から入手できるインストロン４５０２型、特別の移動「Ｔロッド」、及び特別の試験試料ホルダを使用する。第１１図に示すように、［ＴロッドＪＩＩＯＩは、互いに垂直に取り付けられた直径６．３５ｍ５（１／４インチ）の一対の金属製ロッドからなる。好ま１．＜は、駆動ロッド１１０２（約１２５■（約５．２５インチ）の長い方のロッド）の端にテーパを付けて押しロッド１１０３　（約７５ｉ＋ｉ　（約３インチ）の短い方のウッド）の周囲に嵌め、これらのロッドを糊付けし、溶接し、及び／又は互いにねじ止めする。駆動ロッド１１０２の反対側の端は、・インストロンのクロスヘッドユニットに取り付けられている。試験試料ホルダ１１０４は、支持ロッド１１０８を位置決めし支持する固定ベース１１０５を有する。固定ベース１１０５は、ベース１１０６及びベース１１０６に平行に取り付けられた二つの矩形の支持体１１０７を有する。ベース１１０６及び支持体１１０７の各々は、好ましくは、厚さが約１．２．７ｍｍ（約１／２インチ）乃至約９．５２５１（約３／８インチ）のレフサン（ブレキスグラス）プレートでできている。支持ロッド１１０８（ｒＴロッド」と同じ材料であり、長さが約コ５ｆ）ｍ（約６インチ））が固定ベース１１０５の各支持体１１０７上に取り付けられている。支持ロッド］１０８は、中心間距離が１６ｏｖであるように取り付けられている。第１１図に示すように、ｒＴロッド」１１０１は、支持ロッド１１０８間の中央にある。

インストロンをクロスヘッド速度が２０１／分、チャート速度が４００　ｍｓ／分、全目盛を５００　ｇｒａ、ｍｓｒに設定する。インストロンを、クロスヘッドユニットが下方及び後方に６ｍｍ移動し、チャートがクロスヘッドユニットの下方及び後方への移動に従うように設定する。

第１０図に示すように、試験されるべき試料１０００は、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０が好ましくは試料１０００の中央にあるように弾性胴部構造３４から取り出されるが、幾つかの試料では、胴バンド撓みヒンジゾーンが中央になくてもよい。試料１０００は、最小長さく長手方向）が１６「ｍであり、好ましくは２５ｍｍであり、又は任意の利用可能な長さであり、幅（横方向）が５０１である。第１１図に示すように、試料１０００は、胴バンド撓みヒンジゾーン１４０が「ＴロッドＪ　１１０１の真下にくるように支持ロッド１１０８上の中央に置かれる。試料］０００の外面（代表的には、後シート側）は、Ｔロッド１１０１に向かって置かれる。

Ｔロッド１１０１．は、数ｇ　（１ｇｒａｒＡｓｆ乃至４　ｇｒａｉｓｆ）の軽い予負荷で試料１０００の頂部上で「ゼロ調整」される。これによって試料の湾曲をなくし、Ｔロッドを試料と良好に接触させる。各試料を６ｍｍの移動サイクルで二度試験する。サイクル間には３０秒の停止時間がある。

全部で１０個の試料について試験を行う。

Ｔバー撓み力（ｇｒａｉｓｆ）対Ｔバー撓み距離（ａｍ）のグラフが得られる。

二つのサイクルで行う例示の試料試験を第１２図に示す。各サイクルについての４ＩＩＩＩ及び５■での撓み力は、回復力曲線上で決定される。４■及び５１での回復撓み力を平均してサイクル回復撓み力を算出する。各試料についての両すイクル回復撓み力の平均値が試料回復撓み力を決定する。構造についての曲げ撓み回復力は、１０個の試料についての試料回復撓み力の平均値である。

縁部圧縮剛性試験縁部圧縮剛性試験は、マサチューセッツ州カントンのインストロン社から入手できるインストロン４５０２型、特別の試験試料ホルダ、及び取り付は接着剤を使用する。

第１３図に示すように、試料１００２は、取り付は接着剤１．３０２で２５ｍＩｍ（１インチ）Ｘ５０ｍｍ（２インチ）Ｘ　１．　５６■ｍ　（１／　１６インチ）の平らなアルミニウムプレート１３００に取り付けられる。取り付は接着剤１３０２は、ニューシャーシー州ベルビルのハートマン接着剤層から入手できるＲｅｄ−０４００１ダブルバブルバツクとして販売されている急結エポキシである。

インストロンには圧縮ロードセルが設けられている。

（このロードセル及びインストロンのジョーの平らなプレートは、平面度及び面角度について検査しなければならない。）インストロンをクロスヘッド速度が５ −１７分、チャート速度が２５０■Ｓ／分、全目盛を１００　ｇｒａｍｓｆ乃至５００　ｇｒ’ａ■ｓｒ（必要に応じて）に設定する。サイクル長さは下方及び後方に３，５Ｉであり、チャートは下方及び後方へのクロスヘッドユニットの移動に従う。

第１０図に示すように、試験されるべき試料１００２は、いずれのゾーンを試験すべきであるかに応じて弾性胴部構造３４のウェストラインパネルゾーン１３８、又は賦形パネルゾーン１３６、又は相互連結パネルゾーン１３０から取り出される。試料１００２は、長さが９ｍｌで幅が２５１ｍである。

取り付は接着剤１３０２は、幅が約８．５ｍｇ＋（約３７８インチ）で高さが０．５■乃至’０．７５ｍ５（０，０２０インチ乃至０．０３０インチ）の脚プリントをつくるためドクターブレードを使用してプレート１３００上で間隔を隔てられている。試料１００２は、取り付は接着剤１３０２に配置され、試料のいずれかの側に設けられたブロックでプレート１３００に対して垂直に保持される。

これらのブロックは、取り付は接着剤にくっつかないように、ベースが削っである。取り付は接着剤にある程度の時間（約１分程度）を与えて硬化させ、取り付は接着剤が完全に硬化するように、取り付けられた試料を温度が２２．　７８０Ｃ（７３０Ｆ）　テ相対湿度が５０％の室内に約２４時間に亘って放置する。

取り付けられた試料を第１４図に示すようにインストロンの下ジョー１４００上に置く。試料に１　ｇｒａｍｓｆ乃至４　ｇｒａｍｓｆの予負荷を加え、インストロンをゼロに戻す。

各試料を３．Ｃ１ｇｇ＋の撓みサイクルで二度試験する。サイクル間には３０秒の停止時間がある。５個の試料について試験を行う。

圧縮力Ｃｇｒａｍｓｒ）対圧縮距離（ＳＳ）のグラフが得られる。二つのサイクルで行う例示の試料試験を第１５図に示す。試験についてのピークは、両サイクル中に発生する最も大きな力として計測される。五つの試料についてのピーク圧縮力の平均値がゾーンの縁部圧縮剛性である。

延び力試膜弾性側パネル３０及び弾性胴、（ンド３５の両方についての延び力試膜は、マサチューセッツ州カントンのインストロン社から人手できるインストロン４５ｏ２型を使用する。

Ａ１弾性側パネルインストロンをクロスヘッド速度が１００＋ｕ＋／分、チャート速度が５００　ａｍ１分、全目盛を１０００　ｇｒａｓｓｆｌ：設定する。インストロンは、側パネルの、所望の延び、特許請求された延び、又は全弾性延びに亘って移動するようになっている。（側パネルの全延びが特許請求された上限以下である場合には、試験をこの延びで終える。

これは、非伸長性領域での延び力を考慮すべきでないためである。即ち、設計使用時延び限度に達したためである。）試験されるべき試料は、実際のおむつ、自体上で決定される。長さ中心線６７に横方向で最も近い側パネルの、作用が加えられた延伸部分の縁部と隣接して標準的な７５ｍ５（３インチ）のクランプを弾性側パネル３０に取り付ける。多くの場合には、この縁部は、弾性側パネル部材９０の側縁部９１に対応する。標準的な２５ｍ５（１インチ）のクランプを弾性側パネル３０の、作用が加えられた延伸部分の反対側の縁部（代表的には、弾性側パネル部材９０の側縁部９１゛）に取り付ける。２５ｍｍ（１インチ）のクランプは、７５ｍ＋ｉ（３インチ）のクランプの領域内にあり且つ弾性側パネル３０と隣接して位置決めされた一次ファスニング構造３８の構成要素と長手方向に整合するように位置決めされる。かくして、好ましい実施例では、２５　ｍｍ　（１インチ）のクランプは、インストロンが加える力が、おむつを付けるときに使用者が加える力と似ているように、固定部材４２、テープタブ９２と長手方向に整合している。

各試料は、弾性側パネルの、作用が加えられた弾性部分の設計延び、特許請求された延び、又は全延びまで、移動サイクルに亘って試験される。（これらの試料は、収縮力を計測するため、収縮させてもよい。）延び力（ｇｒａｍｓｒ）対延び（ａｍ）のグラフが得られる。全部で１０個の試料について試験を行う。所与の延びでの延び力は、１０個の試料についての値の平均値である。

Ｂ６弾弾性胴部構造ンストロンをクロスヘッド速度が５００１１／分、チャート速度が５００１／分、全目盛を５００　ｇｒａｍｓｆに設定する。インストロンは、胴バンドの所望の延び、特許請求された延び、又は全弾性延びに亘って移動するようになっている。（胴バンドの全延びが特許請求された上限以下である場合には、試験をこの延びで終える。これは、非伸長性領域での延び力を考慮すべきでないためである。即ち、設計使用時延び限度に達したためである。）試験されるべき試料は、弾性胴バンド３５から、好ましくは弾性胴バンドの上縁部（試験されるべき特定のパネルゾーンを除く）と隣接して取り出される。試料は、好ましくは、長さく長手方向）が２５ｉ＋ｇ＋＜１インチ）で幅（横方向）が約１２５ａｍ乃至約１５０１であり、幅１００ｍｍ（４インチ）の試料を試験する。試験されるべき弾性胴バンド３５又はパネルゾーンの長さく長手方向）が２５ｓｖ（１インチ）以下であり、２５ｍｍ（１インチ）の試料が得られない場合には、この変更した大きさの試料を用いて試験を行う。しかしながら、これは、好ましい状況ではない。試料の端を標準的な２５■−（１インチ）のクランプを用いてクランプする。

これらのクランプ間の距離はｌ０Ｃ）＋ｖ（４インチ）である。（試料には、結合場所を除き、非伸長性でなければならないゾーン即ち領域はない。）各試料は、弾性胴バンド試料の所望の延び、特許請求された延び、又は全延びまで移動サイクルに亘って試験される。（これらの試料は、収縮力を計測するため、収縮させてもよい。）延び力（ｇｒａ＊ｓｆ）対延び（ｉｍ）のグラフが得られる。全部で１０個の試料について試験を行う。所与の延びでの延び力は、１０個の試料についての値の甲均値である。

本発明の特定の実施例を例示し且つ説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく種々の他の変形及び変更を行うことができるということは当業者には明らかである。従って、添付の請求の範囲は、本発明の範鴫の全てのこのような変形及び変更をカバーするものである。

Ｔバー撓み距離　（ｍｍ）Ｆｉｇ、　１５Ｆｉｇ−１６田紛調査報告、、、、、、、、、−、、Ｎ、　ＰＣＴ／ＵＳ　９３１０１１５Ｂフロントページの続き（８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＰＴ、ＳＥ）、０Ａ（ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、　ＣＩ、　ＣＭ、　ＧＡ、　ＧＮ、　ＭＬ、　ＭＲ，ＳＮ、　ＴＤ。

ＴＧ）、　ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　ＣＺ、　ＦＩ。

ＨＵ、ＪＰ、ＫＰ、ＫＲ，ＬＫ、ＭＧ、ＭＮ、ＭＷ、ＮＯ，ＮＺ、ＰＬ、ＲＯ，ＲＵ、ＳＤ、ＳＫ、ＵＡ

Claims

【特許請求の範囲】

１．長手方向縁部、端縁部、第１胴部領域、前記第１胴部領域の反対側の第２胴部領域、外面、及び内面を有する使い捨て吸収体物品であって、液体透過性の上シート、前記上シートに接合された液体不透過性の後シート、及び、側縁部及び胴縁部を持つ、前記上シートと前記後シートとの間に位置決めされた吸収体コアを有する、使い捨て吸収体物品において、前記吸収体コアは、（ｉ）化学的に補強した繊維からなる捕捉／分配コア、及び（ｉｉ）前記上シートに関して前記捕捉／分配コアの下に位置決めされた貯蔵コアからなり、弾性胴部構造が前記貯蔵コアの前記胴縁部の一方から長手方向外方に延びており、前記弾性胴部構造は、少なくとも横方向に伸長自在の弾性胴バンドを有し、該弾性胴バンドは、（ｉ）少なくとも横方向に弾性的に伸長自在の賦形パネルゾーン、（ｉｉ）前記賦形パネルゾーンに弾性的に撓むように接合された、少なくとも横方向に弾性的に伸長自在のウェストラインパネルゾーン、及び（ｉｉｉ）力が加えられたときに前記賦形パネルゾーンと前記ウェストラインパネルゾーンとの間で相対的に撓み曲げ可能であるようにし、力が取り除かれたときに前記賦形パネルゾーン及びウェストラインパネルゾーンを本質的にそれらの使用前の形態に弾性的に戻す回復力／モーメントを発生するように前記賦形パネルゾーンと前記ウェストラインパネルゾーンとを接合する、予め配置された弾性の胴バンド撓みヒンジゾーンを有し、弾性の側パネルが前記第２胴部領域に配置され、前記弾性の側パネルの各々が横方向に弾性的に伸長自在であり、前記弾性胴バンドの少なくとも一部に亘って横方向張力を維持する閉鎖構造が吸収体物品上に配置された、使い捨て吸収体物品。
２．前記化学的に補強した繊維は、化学的に補強したセルロース繊維、更に好ましくは、架橋させたセルロース繊維、最も好ましくは補強した捩じられたカールしたセルロース繊維からなる、請求項１に記載の吸収体物品。
３．前記捕捉／分配コアの上面の面積は、前記貯蔵コアの上面の面積の１５％乃至９５％、好ましくは２５％乃至９０％であり、最も好ましくは、前記貯蔵コアの縁部を越えて延びていない、請求項１又は２に記載の吸収体物品。
４．前記貯蔵コアは、繊維材料及び吸収体ゲル化剤の小片の混合物からなり、更に好ましくは、前記貯蔵コアの厚さ方向の一部にわたって延在するダスティング層を追加的に有し、最も好ましくは、前記ダスティング層が本質的に繊維質材料でできている、請求項１ないし３のいずれか一項に記載の吸収体物品。
５．前記捕捉／分配コアは、その物理的一体性を高めるための結合手段を２％乃至５０％追加的に有する、請求項１乃至４のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。
６．前記胴バンド撓みヒンジゾーンの曲げ撓み回復力は、２０ｇｒａｍｓｆ以上であり、好ましくは２５ｇｒａｍｓｆ以上であり、最も好ましくは３０ｇｒａｍｓｆ乃至５０ｇｒａｍｓｆである、請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。
７．前記弾性胴バンドの延び力は、２５ｍｍ乃至５０ｍｍの延び、好ましくは２５ｍｍ乃至７５ｍｍの延びで４００９ｒａｍｓｆに等しいか或いはこれ以下であり、好ましくは、３００ｇｒａｍｓｆに等しいか或いはこれ以下であり、更に好ましくは２５０ｇｒｍｓｆに等しいか或いはこれ以下であり、最も好ましくに前記弾性胴バンドは延伸積層体からなる、請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の吸収体物品。
８．前記閉鎖構造は複式張力ファスニング構造を有し、該ファスニング構造は、（ａ）吸収体物品を着用者上に維持するため、吸収体物品の周囲に亘って横方向張力が維持されるように前記第１胴部領域及び前記第２胴部領域を重なった形態に維持することによって吸収体物品の側閉鎖体を構成する一次ファスニング構造を有し、該一次ファスニング構造は、（ｉ）前記第２胴部領域の前記長手方向縁部の各々と隣接して配置された、好ましくはテープタブである固定部材、及び（ｉｉ）前記第１胴部領域に配置された、前記固定部材と係合自在の少なくとも一つのランディング部材を有し、（ｂ）前記弾性胴バンドの少なくとも一部に亘って横方向張力を動的に維持しあるいはつくりだす、可変位置決め可能で受動的に動かされる吸収体物品用胴部閉鎖体を構成する胴部閉鎖構造を更に有し、該胴部閉鎖構造は、（ｉ）前記第１胴部領域に配置された、少なくとも一つの、好ましくは一対の第１取り付け構成要素であって、前記弾性胴バンドと長手方向に整合するように位置決めされ、好ましくは機械的閉鎖要素からなり、更に好ましくはフックファスニング材料からなる、第１取り付け構成要素、及び（ｉｉ）前記第２胴部領域に配置され、一次開鎖を形成したときに前記弾性胴バンドと長手方向に整合した少なくとも二つの固定ゾーンで第１取り付け構成要素と係合して、前記弾性胴バンドの少なくとも一部に亘って横方向張力を動的に維持しあるいはつくりだすように前記第１取り付け構成要素と係合できる、機械的閉鎖体要素からなる、更に好ましくはループファスニング材料からなる、最も好ましくは前記上シートの一部からなる第２取り付け構成要素を有する、請求項１乃至７のうちのいずれか一項に記載の吸収体物発明の詳細な説明