JPH09508035A - 変換可能なベルト付きおむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収物品を構成し装着者に適合させる方法に関する異なるオプションを提供するファスニングシステムを有する、使い捨ておむつ、失禁用ブリーフ、おむつホルダ、トレーニングパンツ等のような吸収物品。ファスニングシステムにより、装着者は、通常形体、ベルト状形体、或いはプル・アップ形体を選択することができる。更に、ファスニングシステムは、吸収物品の容易な交換と取り外し、並びに、容易な汚れの検査を行うことができるように設計されている。このような吸収物品は、収容組立体と第１および第２のファスニング組立体とを備え、収容組立体は一般に、液体透過性のトップシートと、液体不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収コアと、収容組立体の両側から側方かつ外方に延びた第１および第２のベルトフラップとを有している。第１のファスニング組立体（７４、７６、７８、８０）は、吸収物品をベルト状形体に構成するように設計されている。第１のファスニング組立体の代替物として設計されている、第２のファスニング組立体（７６、８２、８４）は、吸収物品を通常形体に固定するためのシステムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 変換可能なベルト付きおむつ 発明の分野 本発明は、おむつ、失禁用ブリーフ、おむつホルダ、トレーニングパンツ等の ような吸収物品に関し、より詳細には、吸収物品を構成し装着者に適合させる方 法に関する異なるオプションを提供するファスニングシステムを有する吸収物品 に関する。 発明の背景 幼児やその他の失禁要注意者は、尿や他の身体排泄物を受入れ収容するおむつ のような吸収物品を装着する。吸収物品は、排泄された物質を収容するとともに 、装着者の身体や下着、衣服から排泄物を隔離するように機能する。基本的設計 が異なる多くの使い捨て吸収物品が知られている。たとえば、１９６７年１月３ １日にダンカンとベイカーに対して付与された米国特許第Re２６，１５２号（使 い捨ておむつ）には、広範に受け入れられ商業的な成功を収めた使い捨ておむつ が記載されている。また、１９９０年１０月２３日にギプソン等に付与された米 国特許第４，９６４，８６０号（取り外し可能な２片吸収下着）は、ベルト付き 吸収物品を開示している。さらに、１９９３年９月２１日にハッセ等に付与され た米国特許第５，２４６，４３３号（弾性化された使い捨てトレーニングパンツ 及びその製造方法）は、トレーニングパンツとして使用することができる一体の 使い捨て吸収物品を開示している。しかしながら、現在一般に利用されている吸 収物品は、特定の用途毎に使用者が最も望ましいおむつ形体を選定することがで きるファスナシステムを有する吸収物品によって得られる多くの利点を提供して いない。 今日の市場では、消費者は、所望のオプション、快適さ、及びコストに応じて 、普通のおむつ、ベルト付きおむつ、“プル・アップ”式トレーニングパンツを 含む、種々の異なる基本設計のおむつを選択することができる。従来のおむつの 設計は一般に、製造費用のかからないものであり、そして一般的には、乳児及び 病人やベッドに拘束されている人に使用できるものである。従来のおむつは、ま ずおむつの一部を装着者の下に置き（一般に、おむつの後部を装着者の臀部及び 後腰部の下に置く）、装着者の脚部を通しておむつの残部を引っ張ることによっ て、装着される。次いで、おむつの後部を装着者の各側でおむつの前部に取付け る。しかしながら、このような従来の形体は、装着者が使用期間を通じて静かに していないときには、使用するのが極めて困難になりがちである。また、成人の 装着者は、従来の型式の吸収物品を助力なしに自分で装着するのが困難なことが しばしばある。さらに、従来の吸収物品の形体では、吸収物品を完全に取り外す ことなしに簡単に検査する方法を欠いていた。 従来の型式のおむつに伴う幾つかの課題を解決するために、ベルト付きおむつ が導入されている。ベルト付きおむつは一般に、おむつの残部を装着者の脚部間 に垂らした状態で装着者の腰部のまわりにベルトを固定することができるように おむつを位置決めすることによって装着される。次いで、腰部から垂れたおむつ の部分を装着者の脚部を通して引っ張り、腰部の近くのおむつのベルト付き部分 に取付ける。かくして、起立した装着者にベルト付きおむつを取付けることがで き、おむつを完全に取り外すことなしに、汚れを容易に検査することができる。 さらに、成人の装着者は、ベルト付き吸収物品を助力なしに容易に装着できるこ とがしばしばある。しかしながら、ベルト付きおむつは一般に、従来のおむつよ りもコスト高となり、ベルト付きおむつよりも従来のおむつを好む装着者もいる 。 別の普及しているおむつの設計として、トレーニングパンツ及び失禁ブリーフ に使用される、“プル・アップ”式がある。“プル・アップ”式おむつでは、装 着者は吸収物品をパンツとして装着し、従来の或いはベルト付き型式の吸収物品 のファスニング段階を必要としない。この特徴は、多くの成人使用者やトイレの 訓練段階にある子供にとっては望ましいが、“プル・アップ”式は、多くの使用 者にとって非実用的である。現在の“プル・アップ”式の設計は、おむつや外側 衣服を取り外さずに汚れの検査をするという特徴を欠いている。 かくして、使用者が吸収物品を異なる形体で構成し固定することができるファ スニングシステムを有する吸収物品を提供するのが好都合である。 従って、本発明の目的は、吸収物品を通常のベルト付き或いは“プル・アップ ”形体に構成することができるように設計された再取付け可能なファスニングシ ステムを有する吸収物品を提供することである。 本発明のこれらの及び他の目的は、添付図面に関連して以下の詳細な説明を読 むことによって、より明白になるであろう。 発明の概要 本発明は、吸収物品を構成し装着者に適合させる方法に関する異なるオプショ ンを提供するファスニングシステムを有する、使い捨ておむつ、失禁用ブリーフ 、おむつホルダ、トレーニングパンツ等のような吸収物品を提供する。ファスニ ングシステムにより、装着者は、通常形体、ベルト状形体或いはプル・アップ式 おむつ形体の中から選定することができる。また、ファスニングシステムは、吸 収物品の容易な交換と取り外し、並びに、汚れの容易な検査を確実にするように 設計されている。このような吸収物品は、一般に液体透過性のトップシート、液 体不透過性のバックシート、およびトップシートとバックシートとの間に配置さ れた吸収コアを有する収容組立体と、収容組立体の両側から外方に延びた第１お よび第２のベルトフラップと、再取付け可能なファスニングシステムとを備え、 該ファスニングシステムが、おむつをベルト状形体に取付けるための第１のファ スニング組立体と、おむつを通常形体に取付けるための第２のファスニング組立 体 とを有している。 第１のファスニング組立体は、吸収物品をベルト状形体に構成するように設計 されている。従って、第１のファスニング組立体は、吸収物品の第１および第２ のベルトフラップ、ベルトの外面、および前部分における収容組立体の内面に配 置されたファスニング要素を備えている。使用の際、ベルト状形体は、ファスニ ング要素をベルトを形成するように第２のベルトフラップに配置した状態で第１ のベルトフラップに配置されたファスニング要素を係合させることによって構成 される。次いで、ファスニング要素をベルト状形体を完成させるようにベルトの 外面に配置した状態で、収容組立体の前部分に配置されたファスニング要素を係 合させる。 第１のファスニング組立体の代替物として設計されている第２のファスニング 組立体は、吸収物品を通常形体に取付けるためのシステムを提供する。従って、 第２のファスニング組立体は、第１および第２のベルトフラップの内面に配置さ れたファスニング部材と、前部分において収容組立体の外面に配置されたファス ニング要素とを備えている。吸収物品は、ファスニング要素を前部分において収 容組立体の外面に配置した状態で、第１および第２のベルトフラップに配置され たファスニング要素を係合させることによって、通常の形体に構成される。 本発明の好適な実施例では、ベルト状形体或いは通常形体のいずれかに構成さ れたおむつを、トレーニングパンツとして着脱することができる。このオプショ ンは、腰部およびベルト部材の特別の延伸特性によって、提供される。腰部およ びベルト部材は、ファスナを取り外すことなしに装着者の臀部の上に引っ張り下 ろすのに十分な延伸を提供しつつ、使用期間全体を通じておむつを装着者に保持 するのに十分な引っ張りを維持することができる。かくして、本発明の好適な実 施例では、おむつおよびファスニングシステムの設計は、通常形体或いはベルト 状形体（これらのいずれの形体においても、所望ならば、トレーニングパンツと して着脱することができる）において装着者に適合するおむつを提供する。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明の要旨を明瞭に記載した請求の範囲で終わっているが、本 発明は、実質的に同一の要素を示すのに同一の参照符号が使用されている添付図 面に関連した以下の説明からより良く理解されるものと信ずる。 第１図は、本発明の使い捨ておむつの実施例の平面図であって、下に位置する 構造を示すため部分的に切り取られており、手前側がおむつの外面を示している 。 第２図は、本発明の使い捨ておむつの実施例の平面図であり、手前側がおむつ の内面である。 第３図は、おむつがベルト状形体で装着者に取付けられている、正面図である 。 第４図は、おむつがベルト状形体で装着者に取付けられている、側面図である 。 第５図は、おむつが通常形体で装着者に取付けられている、正面図である。 第６図は、歪可能な網状組織を有するポリマーウェブ材料の好適な実施例の平 面図であって、手前側が変形部である。 第７図は、非引っ張り状態における第６図のポリマーウェブ材料の部分斜視図 である。 第８図は、第１０図に示した力−伸び曲線における第Ｉ段階に対応する、引っ 張り状態における第６図のポリマーウェブ材料の部分斜視図である。 第９図は、第１０図に示した力−伸び曲線における第II段階に対応する、引っ 張り状態における第６図のポリマーウェブ材料の部分斜視図である。 第１０図は、第６図に示したポリマーウェブ材料の挙動と同じ平らな基礎ウェ ブ材料とを比較した、抵抗力対パーセント伸びのグラフである。 発明の詳細な説明 ここで使用される語“吸収物品”とは、身体排泄物を吸収し収容する装置のこ とをいい、より詳細には、種々の身体排泄物を吸収し収容するため、装着者の身 体に当てて或いは身体に近接して配置された装置のことをいう。ここで使用され る語“使い捨て”とは、洗濯したり吸収物品として再使用したりすることを意図 していない吸収物品のことをいう。（すなわち、一度使用した後は、廃棄するこ とを意図しており、好適には周囲環境に適合するように再処理され捨てられる。 ）“一体”の吸収物品とは、別個のホルダやライナのような別の操作部品を必要 としないように、別々の部品を一緒にして一つのものにした吸収物品のことをい う。本発明の吸収物品の好適な実施例は、第１図に示されるように、一体の吸収 物品、すなわち、おむつ２０である。ここで使用される語“おむつ”とは、一般 的に幼児や失禁要注意者が下半身に装着する吸収物品のことをいう。しかしなが ら、本発明は、失禁用ブリーフ、失禁用下着、おむつホルダおよびライナ、女性 用生理下着、トレーニングパンツ等のような他の吸収物品にも適用することがで きる。 第１図は、本発明のおむつ２０を平らに非収縮状態（すなわち、弾性導入され た収縮部が引っ張り出された状態）で示した平面図であり、おむつ２０の構造を 明瞭に示すため、図面は部分的に切り取られており、図面の手前側が装着者から 離れた部分、すなわち外面４０を示している。第１図に示されるように、おむつ ２０は好適には、液体透過性のトップシート２４、トップシート２４と接合され た液体不透過性のバックシート２６、及びトップシート２４とバックシート２６ との間に配置された吸収コア２８を有する収容組立体２２を備えている。おむつ は好適には更に、弾性化脚部カフス３２と、耳フラップ３８と、弾性腰部部材３ ４と、第１のベルトフラップ６２と、第２のベルトフラップ６４と、第１の大腿 パネル３０と、第２の大腿パネル３１と、ファスニングシステム３６とを備えて おり、ファスニングシステム３６は、おむつ２０をベルト状形体に構成するため の第１のファスニング組立体と、おむつ２０を通常形体に構成するための第２の ファスニング組立体とを有している。 おむつ２０は、（第１図において手前側にある）外面４０と、外面４０と向か い合った内面４２と、後部腰部領域４４と、後部腰部領域４４と向かい合った前 部腰部領域４６と、後部腰部領域４４と前部腰部領域４６との間に位置決めされ た股部領域４８と、長さ方向縁部が５０で示され端縁部が５２で示されている、 おむつ２０の外周によって定められる周囲とを有するものとして第１図に示され ている。おむつ２０の内面４２は、使用の際に装着者の身体に隣接して位置決め される、おむつ２０の部分を備えている。（すなわち、内面４２は一般的に、ト ップシート２４の少なくとも一部と、トップシート２４に接合された他の構成要 素とによって形成されている。）外面４０は、装着者の身体から離れて位置決め される、おむつ２０の部分を含む。（すなわち、外面４０は一般的に、バックシ ート２６の少なくとも一部と、バックシート２６に接合された他の要素とによっ て形成されている。）ここで使用される語“接合”は、要素を他の要素に直接取 付けることによって要素を他の要素に直接固定する形体と、他の要素に取付けら れている中間部材に要素を取付けることによって要素を他の要素に間接的に固定 する形体とを包含している。後部腰部領域４４と前部腰部領域４６は、周囲の端 縁部５２から股部領域４８まで延びている。後部腰部領域４４は、中央領域４５ と、典型的には後部腰部領域４４の外側側方部分を含む２つのベルトフラップ（ 即ち、第１のベルトフラップ６２と第２のベルトフラップ６４）とを備えている 。前部腰部領域４６は、中央領域４７と、典型的には前部腰部領域４６の外側側 方部分を含む、一対の耳フラップ３８とを備えている。 おむつ２０は又、２つの中心線、即ち、長さ方向中心線１００と、横断方向中 心線１０２とを有している。ここで使用される語“長さ方向”とは、おむつ２０ の装着時に直立した装着者を右半身と左半身に分割する垂直面と略整合した（即 ち、略平行な）おむつ２０の平面内における線、軸線または方向を意味する。こ こで使用される語“横断方向”と“側方”とは、交換可能であり、長さ方向と略 直交する（装着者を前半身と後半身に分割する）おむつの平面内に位置する線、 軸線または方向を意味する。 おむつ２０の収容組立体２２は、おむつ２０の主要本体（シャーシ）を有する ものとして第１図に示されている。収容組立体２２は、少なくとも吸収コア２８ を備え、好適には、トップシート２４およびバックシート２６を有する外側被覆 層を備えている。吸収物品が別個のホルダおよびライナから成るとき、収容組立 体２２は一般に、ホルダとライナを備えている。（即ち、収容組立体２２は、ホ ルダを構成する１層以上の材料を備えており、ライナは、トップシート、バック シートおよび吸収コアのような吸収複合体を備えている。）一体の吸収物品につ いては、収容組立体２２は、複合おむつ構造体を形成するように付加された他の 部材をもつ、おむつの主要構造体を備えている。かくして、おむつ２０の収容組 立体２２は一般に、トップシート２４、バックシート２６および吸収コア２８を 備えている。 第２図は、トップシート２４及びバックシート２６の長さと幅が全体として吸 収コア２８の長さと幅よりも大きな、収容組立体２２の好適な実施例を示してい る。トップシート２４とバックシート２６は、吸収コア２８の縁部を超えて延び 、おむつ２０の周囲の部分を形成している。トップシート２４、バックシート２ ６および吸収コア２８は、種々の周知の形体に組み立てることができるが、収容 組立体の典型的な形体は、１９７５年１月１４日にケネス・ブールに付与された 米国特許第３，８６０，００３号（使い捨ておむつの収縮可能な側部分）、およ び１９９２年９月２９日にケネス・ブール等に付与された同第５，１５１，０９ ２号（予め配置された弾性曲げヒンジを有する動的弾性腰部部材を備えた吸収物 品）に記載されており、これらの特許を参考文献としてここに含める。 吸収コア２８は、一般に圧縮性かつ順応性があり、装着者の皮膚を刺激せず、 尿や他の身体排出物を吸収し保持することができる吸収部材である。第１図に示 されるように、吸収コア２８は、下着面５４、身体面５６、一対の側縁部５８お よび一対の腰部縁部６０を有している。吸収コア２８は、種々の寸法および形状 （例えば、矩形、砂時計形、Ｔ形、非対称形等）で、一般にエアフェルトと呼ば れている微粉砕された木材パルプのような、使い捨ておむつや他の吸収物品にお いて通常使用される種々の液体吸収材料から製造される。他の適当な吸収材料の 例として、セルロースの詰綿、架橋セルロース繊維を含む溶融ポリマー、ティッ シュラップやティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性フォーム、吸収ゲ ル化材料、或いは、これらの材料と等価な、又はこれらの材料を組み合わせた他 の材料がある。 吸収コア２８の形体および構造は、変えることができる。（例えば、各領域で 、厚さを変えたり、親水性や表面吸収性の度合いを変えてもよく、平均密度を小 さくしたり、或いは１層以上の構造体を備えていてもよい。）更に、吸収コア２ ８の吸収容量は、幼児から大人に至る装着者に適応させるように変えることがで きる。 おむつ２０の或る実施例では、第１の腰部領域に耳をもち、第２の腰部領域が 略矩形である非対称の変形Ｔ形の吸収コア２８を備えている。より広範に受け入 れられ商業的に成功した本発明の吸収コア２８に使用される典型的な吸収構造体 が、１９８６年９月９日にワイズマンとゴールドマンに付与された米国特許第４ ，６１０，６７８号（高密度吸収構造体）、１９８７年６月１６日にワイズマン 、ヒュートン、ゲラートに付与された同第４，６７３，４０２号（二重層コアを 有する吸収物品）、１９８９年１２月１９日にアングシュタットに付与された同 第４，８８８，２３１号（ダスティング層を有する吸収コア）、１９８９年５月 ３０日にアルマニーとベルグに付与された同第４，８３４，７３５号（低密度・ 低坪量の捕捉帯域を有する高密度吸収部材）に記載されている。吸収コア２８は 好適には更に、１９９３年８月１０日にアルマニーとクレアに付与された米国特 許第５，２３４，４２３号（弾性腰部要素および高吸収性を備えた吸収物品） および１９９２年９月１５日にヤング、ラ・フォン、テイラーに付与された同第 ５，１４７，３４５号（失禁管理用の高効率吸収物品）に記載されているような 、吸収貯蔵コア上に位置決めされた化学的に剛化された繊維の捕捉／分配コアを 含む二重吸収構造体である。これらの特許の全てを参考文献としてここに含める 。 バックシート２６は、吸収構造体の下着面５４に隣接して位置決めされ、好適 には当該技術分野において周知のような取付け手段（図示せず）によって、下着 面に接合されている。例えば、バックシート２６は、接着剤の均一な連続層、接 着剤のパターン層、或いは、接着剤の分離した線、螺旋又はスポット列によって 、吸収コア２８に固定するのがよい。申し分なく機能する接着剤としては、米国 ミネソタ州セントポールのＨ．Ｂ．フラー社によって製造されＨＬ−１２５８と して販売されている接着剤がある。開放型組織のフィラメントの接着剤からなる 適当な取付け手段の例が、１９８６年３月４日にミネトーラとタッカーに付与さ れた米国特許第４，５７３，９８６号（使い捨て汚物収容下着）に開示されてい る。螺旋型に渦を巻いた接着剤フィラメントの幾つかの線からなる別の適当な取 付け手段が、１９７５年１０月７日にスプラーグ・ジュニアに付与された米国特 許第３，９１１，１７３号、１９７８年１１月２２日にジッカー等に付与された 同第４，７８５，９９６号、１９８９年６月２７日にウェレニッツに付与された 同第４，８４２，６６６号に示された装置および方法によって示されている。或 いは、取付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械接着、或いは当 該技術分野において公知の他の適当な取付け手段又はこれらの取付け手段の組み 合わせから成るものでもよい。本発明の実施例は又、前部腰部領域４６と後部腰 部領域４４においてより大きな延伸性を提供するため、吸収コアをバックシート ２６、トップシート２４、又はその両方に接合しないことを意図している。 バックシート２６は、液体（たとえば、尿）に対して不透過性であり、他の可 撓性の液体不透過性の材料を使用してもよいが、薄いプラスチックフィルムで製 造するのが好ましい。ここで使用される語“可撓性”は、材料が柔軟であり、人 体の体型に容易に適合するような性質をいう。バックシート２６は、吸収コア２ ８に吸収され収容された排泄物が、ベッドのシーツや下着のような、おむつ２０ に接触している物品を濡らさないようにするが、吸収コア２８から蒸気を逃がす ことができる（即ち、呼吸可能である）。かくして、バックシート２６は、織布 や不織布、ポリエチレンやポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマー フィルム、または皮膜で被覆された不織布材料のような複合材料から成るのがよ い。適当なバックシート２６は、厚さが約０．０１２ｍｍ（０．５ミル）〜約０ ．０５１ｍｍ（２．０ミル）の熱可塑性フィルムである。好適には、バックシー ト２６は、より布状の外観を提供するため、エンボス加工、及び／又は、マット 仕上げされている。 本発明の好適な実施例では、大腿パネル３０、３１を形成する“ゼロ歪”延伸 ラミネートを提供し、かつ、弾性腰部部材３４と一致するバックシート２６の部 分をプレストレインするために、バックシート２６の少なくとも一部が機械的な 延伸を受けている。バックシート２６は、１９９２年９月２９日にブール等に付 与された米国特許第５，１５１，０９２号（予め配置された弾性曲げヒンジを有 する動的弾性腰部部材を備えた吸収物品）において“ゼロ歪”延伸ラミネートの バックシートと弾性化側部パネルの形成に関連して記載されている作動と同様な 増分機械延伸システムを通してバックシートを差し向けることによって、プレス トレインされる。従って、バックシートは、好適には伸長可能であり、より好適 には絞り可能であるが、必ずしも弾性である必要はなく、バックシート２６は、 元の非歪形体に完全に戻らないように、機械的延伸時に、少なくとも或る程度恒 久的に伸長される。好適な実施例では、バックシート２６は、過度の破壊又は引 き裂きなしに、機械的延伸を受ける。かくして、バックシート２６は、ＡＳＴＭ 米国材料試験協会）Ｄ−６３８による方法を使用して測定した場合、横断機械方 向において少なくとも４００％〜約７００％の破壊に対する極限伸びを有するの が好ましい。バックシート２６として使用するのに適したフィルムは一般に、高 含有量の線形低密度ポリエチレンを含んでいる。米国オハイオ州シンシナチのク ロペイ社が、適当なバックシートを、名称１４０１として製造している。バック シート２６に適した他の材料として、米国インディアナ州テール・オートのトレ デガー・インダストリーズ社によって製造されているＲＲ８２２０（インフレー トフィルム）と、ＲＲ５４７５（キャストフィルム）フイルムがある。 或いは、バックシート２６又はバックシート２６の一部は、構造用弾性状フィ ルム（ＳＥＬＦ）ウェブから成るものでもよい。構造用弾性状フィルムウェブは 、付加的な弾性材料を使用することなしに、伸長方向において弾性性状を示す延 伸材料である。ＳＥＬＦウェブは、少なくとも２つの隣接する別個の異なる領域 をもつ歪可能な網状組織を有している。一方の領域は、他方の領域のかなりの部 分が伸びに対して顕著な抵抗力を発生させる前に、所定軸線と平行な方向におい て軸線方向伸びに応答して抵抗力を示すように構成されている。少なくとも一方 の領域は、材料が非引っ張り状態にある際、所定軸線と実質的に平行に測定して 、他方の領域よりも大きな表面経路長を有している。より長い表面経路長を示す 領域は、他方の領域の平面を超えて延びた１以上の変形部を有している。ＳＥＬ Ｆウェブは、所定軸線と平行な方向に伸びを受けるとき、少なくとも１つの所定 軸線に沿った伸びに対する、少なくとも１つの著しく異なる抵抗力の段階を表す 。ＳＥＬＦウェブは、ウェブの伸びが長い表面経路長を有する実質的な部分を伸 びの平面に入り込ませるのに十分になるまで、伸びに対して第１の抵抗力を表し 、ＳＥＬＦウェブは、更なる伸びに対して第２の抵抗力を表す。伸びに対する全 体抵抗力は、第１の領域によって提供される伸びに対する第１の抵抗力よりも大 きい。 歪可能なウェブ材料は、好適な実施例では、成形ポリマーフィルムから成る。 歪可能なウェブ材料は、装着時におむつが通常受ける力の下で比較的小さな延伸 性を有する基礎材料で形成することができる。しかしながら、ここに記載されて いるような歪可能なウェブ材料に成形されたとき、このように成形された基礎材 料は、これらの力の下で延伸可能である。歪可能なウェブ材料を、特定の所定の 伸び及び力のところに“力の壁”を作り出す構造体に成形することもできる。歪 可能なウェブ材料は好適には、実質的に線形低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ） で構成される。歪可能なウェブ材料は、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、超低 密度ポリエチレン（ＵＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を含むポリ エチレンのような他のオレフィン、ポリプロピレン、及び／又は、上述の及び他 の材料の配合物で構成してもよい。他の適当なポリマー材料の例には、限定する わけではないが、ポリエステル、ポリウレタン、生物分解性ポリマー、熱収縮ポ リマー、熱可塑性エラストマー及び通気性ポリマーが含まれる。 歪可能なウェブ材料は、種々の異なる形態でおむつ２０に使用することができ る。構造用弾性状フィルムの適当な形態の１つの例は、ラミネートである。ラミ ネートは、２つの長さ方向に延伸可能な、好適にはけば立てられた不織布ウェブ 間に固定された歪可能なウェブ材料から成る。（更に、歪可能なウェブ材料は、 ここに記載されている他の構成要素に使用することができる。） 歪可能なウェブ材料は、第６図および第７図において、実質的に非引っ張り状 態で示されている。歪可能なウェブ材料は、２つの中心線、即ち、長さ方向中心 線（以下、軸線または方向“ｌ”とも呼ばれる）と、横断方向または側方中心線 （以下、軸線または方向“ｔ”とも呼ばれる）とを有している。側方中心線“ｔ ”は、長さ方向中心線“ｌ”と略直交している。好適な実施例では、歪可能なウ ェブ材料の長さ方向中心線ｌは、おむつ２０の長さ方向中心線Ｌと整合している 。しかしながら、他の実施例では、ウェブ材料の長さ方向中心線ｌは、所望の延 伸方向に応じて、他の方向に配向することができる。 第６図および第７図に示されるように、歪可能なウェブ材料６６０は、別個の 異なる領域の“歪可能な網状組織”を有している。ここで使用される語“歪可能 な網状組織”とは、加えられ引き続き解放された伸びに応答して、所定方向に有 用な程度延伸され、弾性状の比較的小さな抵抗力段階と比較的大きな抵抗力段階 とを備えて歪可能なウェブ材料に弾性状挙動を与えることができる、相互に連結 され相互に関連づけられた領域群を意味する。歪可能な網状組織は、少なくとも 第１の領域６６４と第２の領域６６６とを有している。第１の領域６６４は、弾 性係数Ｅ１と横断面積Ａ１を有している。第２の領域６６６は、弾性係数Ｅ２と 横断面積Ａ２を有している。第１の領域および第２の領域は各々、第１の面およ び対向する第２の面を有している。第６図および第７図に示した好適な実施例で は、歪可能な網状組織は、複数の第１の領域６６４と、複数の第２の領域６６６ とを有している。第１の領域６６４は、第１の軸線６６８および第２の軸線６６ ９を有しており、第１の軸線６６８は好適には、第２の軸線６６９よりも長い。 第１の領域６６４の第１の軸線６６８は、歪可能なウェブ材料６６０の長さ方向 軸線ｌと実質的に平行であり、第２の軸線６６９は、歪可能なウェブ材料６６０ の横断方向軸線ｔと実質的に平行である。第２の領域６６６は、第１の軸線６７ ０および第２の軸線６７１を有している。第１の軸線６７０は、歪可能なウェブ 材料の長さ方向軸線と実質的に平行であり、第２の軸線６７１は、歪可能なウェ ブ材料の横断方向軸線と実質的に平行である。第６図の好適な実施例では、第１ の領域６６４と第２の領域６６６は、実質的に線形であり、歪可能なウェブ材料 の長さ方向軸線と実質的に平行な方向に連続的に延びている。 図示した実施例では、長さ方向軸線と実質的に平行な方向に軸線方向伸びを受 けるとき、歪可能なウェブ材料全体が所定軸線に沿って（図示した実施例の場合 には、ウェブ材料の長さ方向軸線と実質的に平行に）一定の抵抗力を示すように 、歪可能なウェブ材料の一部が“成形”されている。ここで使用される語“成形 ” とは、外向きに伸び又は力を受けないときに所望の構造すなわち形状寸法を実質 的に保持する、ウェブ材料に関する所望の構造すなわち形状寸法を作り出すこと を意味する。ここに記載した歪可能なウェブ材料のような材料を形成するための 適当な方法には、限定するわけではないが、合わせ板又はロールによる型押し、 熱成形、高圧油圧成形、又は注型が含まれる。 本発明に使用されるウェブ材料は、隣接した“別個”の“異なる”領域を有す る歪可能な網状組織で構成され、歪可能な網状組織は、少なくとも第１の領域お よび第２の領域を有し、第１の領域の“表面経路長”は、第２の領域の表面経路 長よりも長い。表面経路長は、材料が非引っ張り状態にあるとき、所定軸線と平 行に測定される。ここで使用される語“成形部分”とは、所望の構造又は形状寸 法の歪可能な網状組織で構成される材料の部分を意味する。ここで使用される語 “表面経路長”とは、所定軸線と平行な方向における当該領域のトポグラフィ表 面に沿った測定値を意味する。ここで使用される語“別個”または“異なる”領 域とは、ウェブ材料が非引っ張り状態にあるとき、所定軸線と平行に測定して異 なる表面経路長を有する歪可能な網状組織内の領域を意味する。 第６図および第７図に示した好適な実施例では、第１の領域６４は、実質的に 平らな領域から成る。すなわち、第１の領域６６４内の材料は、歪可能なウェブ 材料の成形工程の前後において実質的に同じ状態である。第２の領域６６６は、 複数の連続し、相互に連結した変形部６７４を有しており、変形部６７４は、第 １の領域６６４の第１および第２の面６６４Ａ、６６４Ｂの両方の平面を超えて 交互に延びている。他の実施例では、変形部６７４は、第１の領域の第１又は第 ２の面のいずれか一方の平面を超えて延びている。 変形部６７４は、ウェブ材料の横断方向軸線と実質的に平行な第１の軸線６７ ６と、ウェブ材料の長さ方向軸線と実質的に平行な第２の軸線６７７とを有して いる。変形部６７４の第１の軸線６７６は、第２の軸線６７７と少なくとも等 しく、好適には第２の軸線６７７よりも長い。本発明の（側部フラップの）２段 階の抵抗力対伸び性状の特性を高めるために、第１の軸線６７６の第２の軸線６ ７７に対する比率は少なくとも１：１であり、好適には少なくとも２：１以上で ある。一般には、この比率よりも大きければ、ウェブ材料の２段階の抵抗力対伸 び性状の特性が一層明瞭になる。 第１の領域６６４と第２の領域６６６は各々、“投影経路長”を有している。 ここで使用される語“投影経路長”とは、歪可能なウェブ材料６６０の所定軸線 と平行に（即ち、長さ方向軸線と平行に）測定したウェブ材料の表面と垂直に見 た領域の長さを意味する。第１の領域６６４の投影経路長と第２の領域６６６の 投影経路長は、互いに等しい。 しかしながら、第１の領域６６４は、ウェブ材料が非引っ張り状態にある状態 でウェブ材料の長さ方向軸線と平行な方向にトポグラフィ的に測定して、第２の 領域６６６の表面経路長Ｌ２よりも短い表面経路長Ｌ１を有している。歪可能な ウェブ材料６６０の２段階の抵抗力対伸び性状の特性を高めるために、第２の領 域６６６の表面経路長は、好適には第１の領域の表面経路長よりも少なくとも約 １５％長く、より好適には第１の領域の表面経路長よりも少なくとも約３０％長 く、最も好適には第１の領域の表面経路長よりも少なくとも約７０％長い。 ウェブ材料６６０は、従来技術の同じ非変形ウェブ材料よりも実質的に小さな 修正“ポアソン側方収縮効果”を示す。ここで使用される語“ポアソン側方収縮 効果”とは、伸びを受けている材料の側方収縮挙動を表す。本発明のウェブ材料 のポアソン側方収縮効果は好適には、ウェブが約２０％の伸びを受けているとき 、約０．４以下である。ウェブ材料は好適には、ウェブ材料が約４０％、５０％ 、或いは６０％の伸びを受けているとき、約０．４以下のポアソン側方収縮効果 を示す。より好適には、ポアソン側方収縮効果は、ウェブ材料が２０％、４０％ 、５０％或いは６０％の伸びを受けているとき、約０．３以下である。 歪可能なウェブ材料について、矢印６８０で示される軸線方向伸びの方向は、 変形部６７４の第１の軸線６７６と実質的に直交している。（軸線方向伸びの量 は、距離Ｄである。）変形部６７４が第１の軸線６７６と実質的に直交な方向に 延伸することができるので、歪可能なウェブ材料を延伸させる軸線方向伸びの方 向も又、変形部６７４の第１の軸線６７６と実質的に直交している。 矢印６８０で示される軸線方向伸びの方向は、変形部６７４の第１の軸線６７ ６と実質的に直交しており、長さ方向の成分を有する軸線方向の伸びにより、歪 可能なウェブ材料は、加えられた軸線方向伸びの方向に延伸することができる。 第１０図には、本発明の成形されたポリマーウェブ材料の抵抗力−伸び曲線７ ２０のグラフが、ウェブ材料を形成する平らな基礎ポリマーフィルムについての 曲線７１０とともに示されている。抵抗力−伸び曲線７２０を参照すると、初期 の実質的に線形の小さな力対伸びの第Ｉ段階７２０ａと、遷移帯域７２０ｂと、 ウェブ材料が付加的な永久変形を受ける抵抗力壁に対応する、実質的に大きな力 対伸びの挙動を示す実質的に線形の第II段階７２０ｃとが示されている。 第１０図に示されるように、歪可能な網状組織を有する成形ウェブ材料は、ウ ェブ材料の長さ方向軸線と平行な方向に伸びを受けるとき、一定の複数段階の挙 動を示す。伸びに対する抵抗力は、曲線７２０の第Ｉ段階（７２０ａ）と第II段 階（７２０ｂ）とでは、曲線７１０の場合と比較して、著しく異なる。第６図を 参照すると、ウェブ材料が第６図の矢印６８０で示される軸線方向伸びを受ける と、短い表面経路長Ｌ１を有する第１の領域６６４は、第Ｉ段階に対応する伸び に対する、初期の抵抗力Ｐ１の大部分を提供する。第Ｉ段階では、第２の領域６ ６６の変形部６７４は殆ど、伸びの平面外にあり、伸びに対する最小の抵抗を提 供する。第Ｉ段階と第II段階との間の遷移帯域では、変形部６７４は、伸びと整 合する。第II段階では、第９図に示されるように、第２の領域６６６における変 形部６７４は、伸びの平面と実質的に整合し、更なる伸びに抵抗し始める。第２ の領域６６６は、更なる伸びに対する、第２の抵抗力Ｐ２に寄与する。伸びに対 する第１および第２の抵抗力は、第１の領域６６４によって提供される抵抗力よ りも大きい全体抵抗力ＰＴを提供する。従って、第II段階における力−伸び曲線 の勾配は、第Ｉ段階における力−伸び曲線の勾配よりも著しく大きい。 抵抗力Ｐ１は、（Ｌ１＋Ｄ）がＬ２よりも小さいとき、抵抗力Ｐ２よりもかな り大きい。（Ｌ１＋Ｄ）がＬ２よりも小さいとき、第１の領域６６４は、初期抵 抗力Ｐ１を提供し、Ｐ１は一般的に、次式を満足する。 Ｐ１＝（Ａ１×Ｅ１×Ｄ）／Ｌ１ （Ｌ１＋Ｄ）がＬ２よりも大きいとき、第１の領域と第２の領域は、伸びＤに対 して全体抵抗力ＰＴを提供し、ＰＴは一般的に、次式を満足する。 ＰＴ＝（（Ａ１×Ｅ１×Ｄ）／Ｌ１） ＋（（Ａ２×Ｅ２｜Ｌ１＋Ｄ−Ｌ２｜）／Ｌ２） 最大伸びは、第Ｉ段階がＳＥＬＦウェブの“有効延伸”と呼ばれるときに生ず る。有効延伸は、力−伸び曲線７２０の検査によって効果的に決定することがで き、第Ｉ段階と第II段階との間の遷移帯域において影響がある大体の箇所が、“ 有効延伸”の伸びパーセント箇所である。有効延伸の範囲は、約１０％から１０ ０％以上まで変化する。弾性状応答のこの範囲は、使い捨て吸収物品にとって利 益があると見なされることがしばしばあり、主として、第２の領域６６６におけ る表面経路長Ｌ２が第１の領域６６４における表面経路長Ｌ１を超える程度だけ 制御することができる。基礎フィルムにおいてウェブ６６０と同等の伸びパーセ ントを得るためには、非常に大きな力が必要とされる。第Ｉ段階の大体の範囲は 、非引っ張り状態における表面経路長Ｌ１、Ｌ２を調整することによって、所望 のように制御することができる。第Ｉ段階の力−伸びの挙動は、第１の領域６６ ４の幅、厚さ、間隔、及び基礎フィルムの性質を調整することによって、制御す ることができる。 第６図のウェブ材料が伸びを受けるとき、ウェブ材料は、伸びの方向に延伸し 、ウェブ材料が降伏点を超えなければ、力を除去すると実質的に非引っ張り状態 まで回復するような、弾性状挙動を表す。ウェブ材料は、実質的に回復する能力 を失うことなしに、多数サイクルの伸びを受けることができる。従って、ウェブ 材料は、伸び又は力が除去されると、実質的な非引っ張り状態まで回復すること ができる。 ウェブ材料は、軸線伸び方向すなわち変形部６７４の第１の軸線６７６と実質 的に直交する方向において容易かつ可逆的に延伸されるが、ウェブ材料は、変形 部６７４の第１の軸線６７６と実質的に平行な方向においては比較的延伸されな い。変形部６７４に及ぼされる塑性変形により、変形部を、延伸方向と実質的に 直交する方向（即ち、変形部の第１の軸線と実質的に平行な方向）において比較 的非延伸状態にしつつ、一方向（即ち、変形部の第１の軸線と実質的に直交する 方向）において延伸させることができる。他の実施例では、歪可能なウェブ材料 ６６０を一方向以上において延伸可能にするために、歪可能なウェブ材料６６０ に、中心から外方に延びた第１の領域６６４と、中心の回りに同心円をなして配 置された第２の領域６６６を設けることもできる。 ウェブ材料を延伸させるのに必要とされる力の量は、ウェブ材料を形成する基 礎材料の組成および非変形領域６６４の幅および間隔で決まり、幅狭で広く間隔 を隔てた非変形領域６６４は、所望の伸びを達成するのに、小さな延伸力を必要 とする。非変形領域６６４の第１の軸線（即ち長さ）６６８は好適には、約５： １以上の好適な長さ対幅比を備えた第２の軸線（即ち幅）６６９よりも大きい。 変形部６７４の深さ及び度数を変えて、本発明のウェブ材料の有効延伸を制御 することができる。或る好適な実施例では、変形部は、５．０インチ×１２イン チ×０．７５インチ（１２．７ｃｍ×３０．４８ｃｍ×１．９１ｃｍ）の外部寸 法を有する２つの剛性プレートによって形成される。各プレートの一方の面には 、 底部が０．０３０インチ（０．０７６ｃｍ）、頂点の半径が０．００８インチ（ ０．０２０ｃｍ）の三角形横断面の一連のかみ合う歯が設けられている。歯の中 心線は、０．０３０インチ（０．０７６ｃｍ）の増分で均一に間隔を隔てられて いる。一方のプレートの“歯付き”面には、互いに平行であり且つ均一に間隔を 隔てた歯と直交する一連の溝が設けられている。溝の幅は０．０３１インチ（０ ．０７９ｃｍ）であり、プレートの長さ全体にわたって連続しており、中心のと ころで０．２５インチ（０．６３５ｃｍ）間隔を隔てられている。これらの溝は 、変形したウェブ材料の非変形領域に相当する。 好適なＬＬＤＰＥ基礎材料は、均一に圧力を分布させるためプレートよりも大 きなプラテンを有する液圧プレスのプレート間に配置される。プレートは、少な くとも４，０００ポンドの荷重で圧縮される。次いで、プレート間から成形ウェ ブを取り出す。所定数の変形部に対して、変形部に及ぼされる変形度が増加する 場合には、有効延伸又は伸びが増大する。同様に、所定数の変形度に対して、変 形部の数が増加する場合には、有効延伸又は伸びが増大する。 バックシート２６の寸法は、吸収コア２８の寸法および選定したおむつ設計に よって決められる。好適な実施例では、バックシート２６は、おむつの周囲全体 の回りに吸収コアを超えて約１．３〜約２．５ｃｍ延びた変形砂時計形状を有し ている。バックシート２６は好適には、後部腰部領域４４における吸収コアより も幅広であり、後部腰部領域４４における側部パネル３０は、前部腰部領域４６ における耳フラップ３８よりも、側方方向において全体として幅広である。 トップシート２４は、吸収コア２８の身体面５６に隣接して位置決めされてお り、好適には、当該技術分野において周知のような取付け手段（図示せず）によ って、吸収コア２８およびバックシート２６に接合されている。適当な取付け手 段については、バックシート２６の吸収コア２８への接合に関連して説明されて いる。本発明の好適な実施例では、トップシート２４とバックシート２６は、お むつの周囲に互いに直接接合されており、そして、取付け手段（図示せず）によ って吸収コア２８に直接接合することよって互いに間接的に接合されている。 トップシート２４は、柔軟で柔らかな感触のものであり、装着者の皮膚に刺激 を与えない。更に、トップシート２４は、その厚さを通して液体（たとえば、尿 ）を容易にしみ込ませる、液体透過性のものである。適当なトップシートは、多 孔質フォーム、網状フォーム、孔開きプラスチックフィルム、天然繊維の織布や 不織布のウエブ（たとえば、木綿や綿花）、合成繊維（たとえば、ポリエステル やポリプロピレン繊維）のような種々の材料、或いは天然繊維と合成繊維の組み 合わせによって製造される。好適には、トップシート２４は、吸収コア２８に含 まれた液体から装着者の皮膚を隔離する（すなわち、再び濡れない）疎水性材料 で作られる。トップシート２４が疎水性材料で形成されている場合には、液体が トップシートをより迅速に通過するように、トップシート２４の少なくとも上面 が親水性となるように処理される。これは、身体排泄物がトップシート２４を通 して引かれ吸収コア２８によって吸収されるのではなくトップシート２４から流 出するおそれを減少させる。トップシート２４は、界面活性剤で処理することに よって、親水性にすることができる。トップシート２４を界面活性剤で処理する ための適当な方法には、材料に界面活性剤に噴霧し材料に界面活性剤を浸漬する ことが含まれる。このような処理および親水性化に関するより詳細な説明が、１ ９９１年１月２９日にライジング等に付与された米国特許第４，９８８，３４４ 号（多層吸収層を有する吸収物品）および１９９１年１月２９日にライジングに 付与された同第４，９８８，３４５号（急速捕捉吸収コアを有する吸収物品）に 記載されており、これらの特許を参考文献としてここに含める。 本発明の好適な実施例では、トップシート２４の少なくとも一部が、大腿パネ ル３０、３１を形成する“ゼロ歪”延伸ラミネートを提供するために、機械的延 伸を受ける。トップシート２４は、限定するわけではないが、“ゼロ歪”延伸バ ックシートに関連して上述した方法を含む、公知の方法によってプレストレイン される。かくして、トップシート２４は、好適には伸長可能であり、より好適に は絞り可能であるが、必ずしも弾性である必要はなく、トップシート２４は、元 の非歪形体に完全に戻らないように、機械的延伸時に、少なくとも或る程度恒久 的に伸長される。好適な実施例では、トップシート２４は、過度の破壊又は引き 裂きなしに、機械的延伸を受ける。かくして、トップシート２４は、横断機械方 向（側方方向）において小さな降伏強度を有するのが好ましい。 トップシート２４を製造するのに使用される多くの製造技術がある。たとえば 、トップシート２４は、不織布ウエブの繊維でもよい。トップシート２４が不織 布ウエブから成るときは、ウエブは、結合剤を用いず、すかれ、湿式堆積され、 メルトブローンされ、もつれさせたり、或いは、これらを組み合わせたりするの がよい。適当なトップシート２４は、繊維工業の分野における当業者にとって周 知の手段によって、すかれ、そして熱接着される。好適なトップシートは、約２ ．２デニールのポリプロピレンのステープル長繊維を含む。好適には、トップシ ート２４は、平方ｍ当たり約１８〜約２５ｇの坪量を有する。適当なトップシー トは、米国マサチューセッツ州ウォルポールのインターナショナル・ペイパー・ カンパニーの部門であるフェラテック社によってＰ−８として製造されている。 おむつ２０は更に、液体および他の身体排泄物を良好に収容するための弾性化 脚部カフス３２を備えている。各弾性化脚部カフス３２は、脚部領域での身体排 泄物の漏れを減少させるため、幾つかの異なる実施例から成るものでよい。（脚 部カフスは、脚部バンド、側部フラップ、障壁カフス、又は弾性カフスとも呼ば れる。）１９７５年１月１４日にブールに付与された米国特許第３，８６０，０ ０３号（使い捨ておむつ用の収縮可能な側部部分）には、側部フラップを有する 収縮可能な脚部開口および弾性化脚部カフス（ガスケットカフス）となる１以上 の弾性部材を備えた使い捨ておむつが記載されている。１９９０年３月２０日に アジズ等に付与された同第４，９０９，８０３号（弾性フラップを有する使い捨 て吸収物品）には、脚部領域の収容を向上させるため、“スタンド・アップ”弾 性フラップを有する使い捨ておむつが記載されている。１９８７年９月２２日に ローソンに付与された同第４，６９５，２７８号（二重カフスを有する吸収物品 ）には、ガスケットカフスと障壁カフスをもつ二重カフスを有する使い捨ておむ つが記載されている。１９８７年１１月３日にブールに付与された同第４，７０ ４，１１５号（使い捨て腰部収容下着）には、下着内に自由液体を収容するよう に構成された側縁部漏れ防護ガターを有する使い捨ておむつ又は失禁用下着が記 載されている。これらの特許を参考文献としてここに含める。各弾性化脚部カフ ス３２は、上述の脚部バンド、側部フラップ、障壁カフス又は弾性カフスと同様 になるように構成されているが、各弾性化脚部カフス３２は、上述の米国特許第 ３，８６０，００３号に記載されているようなガスケット・カフス、同第４，９ ０９，８０３号に記載されているような障壁カフスから成ることが好ましい。 本発明の好適な実施例では、おむつ２０は又、前部腰部領域４６において収容組 立体２２の各長さ方向縁部５０から側方かつ外方に延びた耳フラップ３８を備え ている。耳フラップ３８は、おむつ２０を通常のおむつ形体に構成するときに後 部腰部領域４４が取付けられる構造体を提供する。或いは、耳フラップ３８は、 おむつ２０をベルト状形体に構成するときにおむつ２０の後部腰部領域４４に取 付けられる構造体を提供する。耳フラップ３８は、種々の異なる寸法、形状、形 体および材料をとることができる。耳フラップ３８は、トップシート２４、バッ クシート２６を含む、１以上のおむつの要素を構成する材料の一部から成るもの でもよい。或いは、耳フラップ３８は、おむつに取付けられた別個の要素、或い は複数の要素から成るものでもよい。耳フラップ３８として使用するのに適した 材料には、織布、不織布、ポリマーフィルムを含むフィルム、フォーム、フィル ムラミネート、不織布ラミネート、ゼロ歪ラミネートを含むラネート材料、成形 フィルム、 エラストマー、複合材料、構造用弾性状フィルム（ＳＥＬＦ）ウェブ或いは公知 の延伸可能な大腿パネル３０、３１に記載されている材料の組合せが含まれる。 耳フラップ３８は、公知の手段によって、収容組立体２２に接合されている。例 えば、耳フラップ３８は、接着剤、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械接 着、或いは公知の他の方法を使用して、収容組立体２２に連続的に或いは断続的 に接合される。 おむつ２０は更に、改良されたフィットおよび収容を提供する弾性腰部部材３ ４を備えている。弾性腰部部材３４は、装着者の腰部に動的にフィットするよう に弾性的に膨張収縮するようになった、おむつ２０の部分又は帯域である。弾性 腰部部材３４は好適には、吸収コア２８の腰部縁部６０の少なくとも一方から長 さ方向外方に延び、おむつ２０の端縁部５２の少なくとも一部を形成する。使い 捨ておむつは一般的に、単一の弾性腰部部材を有するように構成してもよいが、 ２つの弾性腰部部材（後部腰部領域４４に位置決めされた腰部部材と、前部腰部 領域４６に位置決めされた腰部部材）を有するように構成されている。更に、弾 性腰部部材３４又はその構成要素は、おむつ２０に取付けられた別個の要素から 成るものでもよいが、弾性腰部部材３４は、おむつの他の要素（バックシート２ ６或いはトップシート２４、好適にはバックシート２６とトップシート２４の両 方）の延長部として構成してもよい。 弾性腰部部材３４は、適当な延伸可能な或いはエラストマー材料から成る。（ ここで使用される語“延伸可能な”とは、材料に力が加えられたとき延伸され、 延伸に僅かな抵抗を示す材料を意味している。語“エラストマー”とは、材料に 力が加えられたとき少なくとも一方向に延伸し、力を除去したとき略元の寸法ま で戻る材料を意味している。）弾性腰部部材３４として使用するのに適したエラ ストマー材料は、延伸側部パネル３０に関連して後述される。 弾性腰部部材３４は、１９７５年５月７日にキーウィット等に付与された米国 特許第４，５１５，５９５号（弾性収縮可能な腰部バンドを有する使い捨ておむ つ）およびブールに付与された上述の米国特許第５，１５１，０９２号に記載さ れている形体を含む、多くの異なる形体で構成することができる。更に、弾性腰 部部材３４は、腰部領域に付加的な延伸を提供するように装着者によって活性化 される“プリーツ”を備えている。（ここで使用される語“プリーツ”とは、力 が加えられたとき材料が展開されるように、折り重ねられている材料の領域を意 味している。）このようなプリーツ付き形体によって提供される付加的な延伸は 、おむつ２０を通常形体で或いはベルト状形体で装着し、ファスニングシステム を外すことなしにおむつを外すことによって除去するとき、望ましい。 本発明の特に好適な実施例では、おむつ２０は更に、第１図に示される第１の 大腿パネル３０および第２の大腿パネル３１のような、２つの大腿パネルを備え ている。おむつ２０を装着したとき、大腿パネル３０、３１は、装着者の臀部を 覆い、装着者の脚部の外部分を囲む。大腿パネル３０、３１は、収容組立体２２ から側方かつ外方に延び、股部領域４８において収容組立体２２の長さ方向縁部 ５０に沿って配置されている。（ここで使用される語“配置”とは、おむつの他 の要素又はおむつの別の要素に接合された別個の要素との一体構造体として、お むつの要素が特定の箇所又は位置に形成される（接合され位置決めされる）こと を意味している。）第１図に示されるように、第１の大腿パネル３０は、第１の ベルトフラップ６２に接合され、収容組立体２２の長さ方向縁部５０の一方に沿 って、第１のベルトフラップ６２から股部領域４７の箇所まで、略長さ方向に延 びている。同様に、第２の大腿パネル３１は、第２のベットフラップ６４に接合 され、第２のベルトフラップ６４から股部領域４８における収容組立体２２の他 方の長さ方向縁部５０に隣接した箇所まで、略長さ方向に延びている。 大腿パネル３０、３１は、種々の異なる寸法、形状、形体および材料をとるこ とができる。好適な実施例では、大腿パネルは、トップシート２４、バックシー ト２６、或いは両方の延長部である。しかしながら、大腿パネルは、おむつ２０ に接合された別個の要素から成るものでもよい。大腿パネルに使用するのに適し た材料の例が、トップシート２４およびバックシート２６に関連して上述されて いる。特に好適な実施例では、大腿パネルを形成する材料の少なくとも一部が、 少なくとも側方方向において延伸可能な“ゼロ歪”延伸ラミネートを提供するた めに、機械的な延伸を受ける。これにより、大腿パネルは、装着者の動作に関連 して膨張することができ、大腿パネルが装着者に接触する領域において赤いしみ の生ずる可能性を減少させる。大腿パネルを形成するための材料をプレストレイ ンするための適当な方法の例が、トップシートおよびバックシートに関連して上 述され、或いは、ブール等に付与された上述の米国特許第５，１５１，０９２号 に記載されている。大腿パネル３０、３１は、接着剤、熱接着、圧力接着、超音 波接着、動的機械接着、或いは公知の他の方法を使用して、収容組立体２２に連 続的に或いは断続的に接合される。 おむつ２０は更に、第１図に示されるように、第１のベルトフラップ６２およ び第２のベルトフラップ６４のような、一対のベルトフラップを備えている。ベ ルトフラップ６２、６４は、おむつ２０の装着時に、装着者の腰部の部分を囲む 。おむつを通常形体で装着するとき、ベルトフラップ６２、６４は、装着者の臀 部の回りのおむつ２０の後部腰部領域４４から、おむつの腰部閉鎖体となる前部 腰部領域４６にベルトフラップ６２、６４が取付けられる前部腰部領域４６まで 延びている。ベルト状形体では、ベルトフラップ６２、６４は、ベルトを形成す るようにベルトフラップ６２、６４が互いに固定されている装着者の臀部の回り の後部腰部領域４４から延びている。 各ベルトフラップは好適には、（好適には、後部腰部領域４４において）収容 組立体２２の長さ方向縁部５０の一方に隣接して配置されている。第１図に示さ れるように、対のベルトフラップが同一である必要はないが、ベルトフラップは 好適には、互いに鏡像関係をなしている。ベルトフラップ６２、６４は各々、近 位縁、遠位縁、端縁部、内面および外面を有している。例えば、第１のベルトフ ラップ６２は、おむつ２０の後部腰部領域４４において収容組立体２２の長さ方 向縁部５０の一方に隣接して配置された近位縁６６と、近位縁６６から側方かつ 外方に間隔を隔てた遠位縁６８と、近位縁６６と遠位縁６８との間に延びた端縁 部６８とを有している。第１図に示されるように、ベルトフラップ６２、６４の 端縁部６３、６５は、おむつ２０の端縁部５２の一部を形成してもよいが、実施 例では、端縁部６３、６５がおむつ２０の端縁部５２の一部を形成しない。各ベ ルトフラップの内面は６７で示され、各ベルトフラップの外面は６９で示されて いる。第１図に示されるように、各ベルトフラップの外面６９は、おむつを装着 したときに装着者から離れる面であり、一般に、収容組立体２２の外面４０に対 応する。第２図に示されるように、各ベルトフラップの内面６７は、おむつを装 着したときに装着者に面する面であり、一般に、収容組立体２２の内面４２に対 応する。 本発明の好適な実施例では、ベルトフラップ６２、６４は、より快適に体型に 適合するように、側方方向において少なくとも部分的に弾性的に延伸可能である 。（ここで使用される語“弾性的に延伸可能”とは、力を加えたときに少なくと も一方向に延伸し、力を除去したときに略元の寸法まで戻る材料を意味している 。“側方方向”は、おむつの横断方向中心線１０２と平行な方向として定義され る。）弾性的に延伸可能なベルトフラップは又、おむつを非対称に装着した場合 であっても、良好なフィットが得られるように、おむつが装着時に自動調整され るので、より効果的なおむつの使用を提供する。更に、弾性的に延伸可能なベル トフラップは、装着者の腰部の回りに改良された動的フィットを提供し、弛みの 可能性を減少させ、装着期間全体を通じて、おむつのフィットを維持する。 ベルトフラップ６２、６４は、多くの異なる寸法、形状、形体および材料を取 ることができる。ベルトフラップ６２、６４の長さ、幅、厚さは、意図した使用 者の寸法に応じて変動する。しかしながら、ベルト状形体においておむつを装着 者に適当にフィットさせるべく装着者の腰部を完全に囲むように、ベルトフラッ プ６２、６４が側方方向において十分に長いことが重要である。（弾性的に延伸 可能なフラップを備えた実施例では、ベルトフラップの寸法は、ベルトフラップ が弛緩状態にあるときよりも幾分引っ張りを受けている状態で取るのが好ましい 。これにより、ベルトフラップは上述の利点を備えたおむつ２０を提供する。） ベルトフラップ６２、６４は、トップシート２４、バックシート２６又は腰部部 材３４を含む、１以上のおむつ要素を構成する材料の一部から成るものでもよい 。或いは、ベルトフラップは、おむつ２０に接合された別個の要素又は複数の要 素から成るものでもよい。ベルトフラップ６２、６４がおむつ２０に接合された 別個の要素である場合は、ベルトフラップは、公知の手段によって接合される。 適当な取付け手段の例として、接着剤、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機 械接着、或いはこれらの手段又は公知の他の手段の組合せが含まれる。 ベルトフラップに使用するのに特に適していると思われる弾性的に延伸可能な 材料として、間に弾性の合成ゴムフォームが挟まれた２つのカバーストック層の ラミネートがある。（ここで使用される語“カバーストック”とは、織布又は不 織布材料を意味している。）適当なカバーストック材料の例が、トップシート２ ４およびバックシート２６に関連して上述されている。カバーストック層の間に 挟まれる適当な合成フォームの例には、ａ）好適には約５０ミルの厚さと約０． ２１４ｇ／ｃｍ3の密度を有する、米国ロードアイランド州ミドルタウンのフル フレックス社或いはオハイオ州フリーモントのルドロー・コンポジット社から商 品名ベイビーフォームとして入手できるような、架橋された天然ゴムフォーム、 ｂ）約８０ミルの厚さと約０．０３３ｇ／ｃｍ3の密度を有する、日本国横浜市 のブリヂストン社から商品名ブリヂストンＳＧポリウレタンフォームとして入手 できるような、ポリウレタンフォームがある。ベルトフラップとして使用するの に適した他の材料には、上述の構造用弾性状フィルム（ＳＥＬＦ）ウェブ、天然 ゴム、合成ゴムフォーム、エラストマースクリム、織布又は不織布エラストマー ウェブ、エラストマー不織布ラミネート、ゼロ歪延伸ラミネート、プレストレイ ンされた延伸ラミネート等のようなエラストマー複合体が含まれる。１９９２年 ９月２９日にブール等に付与された上述の米国特許第５，１５１，０９２号には 、適当なゼロ歪延伸ラミネートおよびプレストレインされた延伸ラミネートが記 載されており、この特許を参考文献としてここに含める。 おむつ２０は更に、第１のファスニング組立体および第２のファスニング組立 体から成るファスニングシステムを備えている。ファスニングシステムにより、 少なくとも１つの異なる形体におむつ２０を構成し適合させることができる（即 ち、おむつは、変換可能である）。第１のファスニング組立体は、おむつ２０を ベルト状形体に固定するように設計されている。ここで使用される語“ベルト状 形体”とは、まず装着者の腰部の回りにベルトを構成し、次いでおむつの前部部 分と後部部分との間に閉鎖体を形成することによって、装着者に適合されるおむ つを意味している。（語“ベルト”とは、おむつの前部部分と後部部分との間に 閉鎖体を形成する前に、装着者の腰部を完全に囲むように互いに固定する、おむ つの要素を意味している。）第２のファスニング組立体は、おむつ２０を通常形 体に固定するように設計されている。語“通常形体”とは、上述のベルトを構成 することなしに、装着者に取付けられる、おむつを意味している。第５図に示さ れるように、通常形体に構成された本発明の好適な実施例では、装着者の背部の 下におむつ２０の後部腰部領域４４を置き、装着者の脚部を通して装着者の腰部 に前部腰部領域４６を引っ張り、側部閉鎖体を形成しておむつ２０を完成させる ように前部腰部領域４６を後部腰部領域４４に固定することによって、装着者に 適合される。 本発明の好適な実施例では、ファスニングシステムは、おむつ及びファスニン グ組立体の柔らかな要素が装着者の皮膚と接触するように、設計されている。更 に、ファスニング組立体は好適には、変換可能なおむつ設計を達成するのに必要 なファスニング要素の数を減少させるように統合されている。（ここで使用され る語“統合”とは、第１のファスニング組立体に使用される１つ以上の個々のフ ァスニング要素が、第２のファスニング組立体にも使用されるような、ファスニ ング組立体の調整を意味している。）この統合は、ファスニングシステムにおい て使用される材料のコストを減少させ、かくして、おむつ２０の全体製造コスト を減少させる。 ファスニングシステムは、感圧接着剤、粘着材料、機械的ファスナ、フック及 びループ型ファスナ、或いは、これらの又は公知の他の取付け手段の組合せを含 む、公知の取付け手段から成る。典型的な接着剤テープタブ・ファスニングシス テムが、１９７４年１１月１９日にブールに付与された米国特許第３，８４８， ５９４号（使い捨ておむつ用のテープファスニングシステム）および１９８７年 ５月５日にヒロツとロバートソンに付与された同第４，６６２，８７５号（吸収 物品）に開示されている。機械的ファスニング要素を有する典型的なファスニン グシステムが、１９９１年１０月２２日にトーマスに付与された米国特許第５， ０５８，２４７号（機械的ファスニング・プロング）、１９８９年９月２６日に スクリップスに付与された同第４，８６９，７２４号（吸収物品の廃棄用の接着 剤テープ廃棄手段を備えた機械的ファスニングシステム）、１９８９年７月１１ 日にスクリップスに付与された同第４，８６４，８１５号（改良されたファスニ ング装置を有する使い捨ておむつ）に記載されている。機械的／接着剤ファスナ の結合体を有するファスニングシステムの例が、１９９０年８月７日にバトレル に付与された米国特許第４，９４６，５２７号（感圧接着剤ファスナ及びその製 造方法）に記載されている。これらの特許を参考文献としてここに含める。 本発明の好適な実施例では、ファスニングシステムは、フック及びループ型フ ァスナから成る。ここで使用される語“フック及びループ型ファスナ”とは、“ フック”部分（以下“係合部分”という）と、相補する“ループ部分”（以下“ ランディング部分という）とから成るファスニング手段を意味している。語“フ ック”は、係合要素を有する材料を示すのに使用される。かくして、フックファ スニング材料は、雄型ファスナとも呼ばれる。語“フック”の使用は、係合要素 が、相補助するランディング部分に係合するようになっている限り、公知の形状 から成るものであるという意味において、非限定的であることを理解すべきであ る。 本発明の或る実施例では、好適にはベース及びベースから延びた複数の係合要 素を有するフックファスニング材料を備えている。フックファスニング材料は、 確実なファスニング手段を提供するように、ループファスニング材料の繊維要素 に係合するようになっている。かくして、フックファスニング材料は、広範な材 料で製造することができる。適当な材料には、ナイロン、ポリエステル、ポリプ ロピレン、或いはこれらの材料の組合せが含まれる。適当なフックファスニング 材料は、米国ミネソタ州セントポールのスリーエム社から“スコッチメイト”Ｆ Ｊ３４０２として入手できるような織布バッキングから突出した多数の成形係 合要素を備えている。或いは、係合要素は、“Ｔｓ”のような形状、或いは周知 の他の形状のような形状を有している。特に好適なフックファスニング材料が、 １９９１年１０月２２日にトーマスに付与された米国特許第５，０５８，２４７ 号（機械的ファスニング・プロング）に記載されており、この特許を参考文献と してここに含める。 ランディング部分は好適には、フック部分と係合されるファスニング要素から 成る。かくして、ランディング部分は、フック部分に確実に係合することができ る広範な材料および形体で製造される。例えば、ランディング成分は、同一の相 補要素、或いは別個の相補要素から成るものでよい。ここで使用される語“同一 の相補要素”は、フック部分とランディング部分の係合要素が互いにかみ合う同 じ構造体から成る機械的ファスニングシステムを定義するのに使用される。この ようなシステムの例が、１９８２年４月１６日にブラウン等に付与された米国特 許第４，３２２，７８５号（ファスナを形成するのに使用される２つのストリッ プ材料）および１９８７年１０月２０日にケレンベルガー等に付与された同第４ ，７０１，１７９号（使い捨て吸収下着用の固定位置決めファスナ）に記載され ている。語“別個の相補要素”は、フック部分がランディング部分とは異なるが ランディング部分に係合されるシステムを示すのに使用される。 或る好適な実施例では、ランディング部分は、フック部分の係合要素に係合す る、ループファスニング材料のような、複数の繊維要素を備えている。ループフ ァスニング材料は、繊維要素（好適には、ループ）を提供する広範な材料で製造 される。適当な材料には、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、或いはこ れらの材料の組合せが含まれる。適当なループファスニング材料は、米国ミネソ タ州セントポールのスリーエム社から“スコッチメイト”ＳＪ３４０２として入 手できるような織布バッキングから突出した多数の繊維ループを備えている。好 適なループファスニング材料は、米国ノースカロライナ州グリーンスボローのギ ルフォードミルズから“ギルフォード１６１１０号”として入手できるようなナ イロンのバッキングから突出した複数のナイロンフィラメントループを有するト リコットニット繊維から成る。或いは、ループファスニング材料は、不織布、或 いは周知の他の種類の繊維材料又はループ材料でもよい。廉価なループファスニ ング材料及びその製造方法が、１９９１年７月１６日にノエル等に付与された米 国特許第５，０３２，１２２号（ファスニング装置用のループファスニング材料 及びその製造方法）に記載されており、この特許を参考文献としてここに含める 。 ファスニング要素は、おむつ２０の外面又は内面に配置される。しかしながら 、 好適な実施例では、ファスニング要素は、ファスナが装着者の皮膚を刺激しない ように、おむつ２０に配置される。従って、おむつ２０の内面に配置され、装着 者の皮膚に接触するファスナは、軟らかく且つ皮膚を刺激しないようなものとす べきである。更に、ファスニング要素は、おむつ２０に取付けられた別個の要素 でもよく、或いは、トップシート２４又はバックシート２６のような、おむつ２ ０の要素から分割されない材料の一体片でもよい。ファスニング要素は変動する 寸法および形状を占めることができるが、ファスニング要素は好適には、装着者 の腰部のところで最大適合調整を行うために、おむつ２０に接合された材料の１ 以上の別個のパッチから成る。 第１図および第２図に示されるように、本発明の第１のファスニング組立体は 、第１のベルトフラップ閉鎖部材７４と、第２のベルトフラップ閉鎖部材７６と 、第１の前部腰部領域の閉鎖部材７８と、第２の前部腰部領域の閉鎖部材８０と を備えている。第１のベルトフラップ閉鎖部材７４は好適には、係合部分を備え ており、そして好適には、ファスニング面が装着者から離れて面するように、外 面６９に、第１のベルトフラップの遠位縁６８に隣接して配置されている。（こ こで使用される語“ファスニング面”とは、別のファスニング要素のファスニン グ面又はおむつの要素の他の面と係合されるファスニング要素の面を意味してい る。）第１のベルトフラップ閉鎖部材７４は、おむつ２０に取付けられた別個の 要素でもよく、或いは、トップシート２４又はバックシート２６のような、おむ つ２０の要素から分割されない材料の一体片でもよい。おむつ２０をベルト状形 体に構成するとき、第１のベルトフラップ閉鎖部材７４は、装着者の腰部の回り にベルトを形成するように、第２のベルトフラップ閉鎖部材７６と係合される。 第２のベルトフラップ閉鎖部材７６は好適には、ランディング部分を備えてお り、そして好適には、ファスニング面が装着者に面するように、内面６７に、第 ２のベルトフラップの遠位縁７２に隣接して配置されている。第２のベルトフラ ップ閉鎖部材７６は、おむつ２０に取付けられた別個の要素でもよく、或いは、 トップシート２４のような、おむつ２０の要素から分割されない材料の一体片で もよい。おむつ２０をベルト状形体に構成するとき、第２のベルトフラップ閉鎖 部材７６は、装着者の腰部の回りにベルトを形成するように、第１のベルトフラ ップ閉鎖部材７４と係合される。おむつ２０を通常形体に構成するとき、第２の ベルトフラップ閉鎖部材７６は、後部腰部領域４４を前部腰部領域４６に固定す るように、第３の閉鎖部材８４に係合する。 後部腰部領域の閉鎖部材７８は好適には、係合部分を備えており、そして好適 には、ファスニング面が装着者から離れて面するように、後部腰部領域の外面６ ９に配置されている。後部腰部領域の閉鎖部材７８は、おむつ２０に取付けられ た別個の要素でもよく、或いは、バックシート２６のような、おむつ２０の要素 から分割されない材料の一体片でもよい。更に、後部腰部領域の閉鎖部材７８は 、変動する寸法および形状を占めることができるが、好適には、装着者の腰部の ところで最大適合調整を行うために、おむつ２０に接合された材料の１以上の別 個のパッチから成る。おむつ２０をベルト状形体に構成するとき、前部腰部領域 の閉鎖部材８０は、おむつ２０の前部腰部領域４６を後部腰部領域４４に固定す るように、後部腰部領域の閉鎖部材７８と係合する。 前部腰部領域の閉鎖部材８０は好適には、前部腰部領域４６において収容組立 体２２の各長さ方向縁部５０に隣接して配置された少なくとも１つのランディン グ部材を備えている。耳フラップ３８を有する本発明の実施例では、前部腰部領 域の閉鎖部材８０は、好適には収容組立体の長さ方向縁部から側方外側で、各耳 フラップ３８に配置された少なくとも１つの閉鎖部材を備えている。前部腰部領 域の閉鎖部材８０は好適には、ファスニング面が装着者に面するように、おむつ ２０の外面４０に配置された別個の要素である。しかしながら、実施例では、前 部腰部領域の閉鎖部材８０が、耳部フラップ３８又はトップシート２４のような おむつ２４の他の要素と一体であることを意図している。更に、前部腰部領域の 閉鎖部材８０は、ファスニング面が装着者に面するように、おむつの内面４２に 配置してもよい。おむつがベルト状形体に構成されるとき、前部腰部領域の閉鎖 部材８０は、おむつ２０の前部腰部領域４６を後部腰部領域４４に固定するよう に、後部腰部領域の閉鎖部材７８に係合する。しかしながら、通常形体では、各 前部腰部領域の閉鎖部材８０の少なくとも一部が、装着者の皮膚に向かって位置 決めされている。従って、装着者の皮膚と接触する前部腰部領域の閉鎖部材８０ の部分が、軟らかく非刺激的な材料から成るものであることが重要である。 第１図および第２図に示されるように、第２のファスニング組立体は、第１の 閉鎖部材８２と、第１のファスニング組立体の第２のベルトフラップ閉鎖部材７ ６と、第３の閉鎖部材８４とを備えている。第１の閉鎖部材８２は好適には、ラ ンディング部分を備えており、そして好適には、ファスニング面が装着者に面す るように、内面６７に、第１のベルトフラップの遠位縁６８に隣接して配置され ている。第１の閉鎖部材８２は、おむつ２０に取付けられた別個の要素でもよく 、或いは、トップシート２４のような、おむつ２０の要素から分割されない材料 の一体片でもよい。おむつ２０を通常形体に構成するとき、第１の閉鎖部材８２ はおむつ２０の後部腰部領域４４を前部腰部領域４６に固定するように、第３の 閉鎖部材８４と係合する。しかしながら、おむつ２０をベルト状形体に構成する とき、第１の閉鎖部材８２の少なくとも一部は、装着者の皮膚に接触する。従っ て、装着者の皮膚に接触する第１の閉鎖部材８２の部分が、軟らかく非刺激的な 材料から成るものであることが重要である。 第２のベルトフラップ閉鎖部材７６は好適には、ランディング部分を備えてお り、そして好適には、ファスニング面が装着者に面するように、内面６７に、第 ２のベルトフラップの遠位縁７２に隣接して配置されている。（第２のベルトフ ラップ閉鎖部材７６は、第１のファスニング組立体に関連して詳細に上述されて いる。） 第３の閉鎖部材８４は好適には、係合部分を備えており、そして好適には、前 部腰部領域４６において、おむつ２０の端縁部５２に隣接して配置されている。 第３の閉鎖部材は好適には、ファスニング面が装着者から離れて面するように、 おむつ２０の外面４０に配置されている。第３の閉鎖部材８４は、おむつ２０に 取付けられた別個の要素でもよく、或いは、バックシート２６のような、おむつ ２０の要素から分割されない材料の一体片でもよい。更に、第３の閉鎖部材８４ は、変動する寸法および形状を占めることができるが、好適には、装着者の腰部 のところで最大適合調整を行うために、おむつ２０に接合された材料の１以上の 別個のパッチから成る。おむつ２０を通常形体に構成するとき、第３の閉鎖部材 ８４は、おむつ２０の前部腰部領域４６を後部腰部領域４４に固定するように、 第１の閉鎖部材８２および第２のベルトフラップ閉鎖部材７６と係合する。 好適な実施例では、本発明は、おむつを構成し装着者に適合させる方法に関す る少なくとも３つのオプションを提供する。ベルト状形体を使用しようとする場 合には、おむつ２０は好適には、第１のファスニング組立体を使用して構成され 装着される。おむつは好適には、まず、前部腰部領域４６が装着者の脚部に向か って延びた状態で後部腰部領域４４が装着者の臀部の後にあるように、位置決め される。これにより、装着者の腰部の回りにベルトを形成するため、第１のベル トフラップ６２および第２のベルトフラップ６４を互いに固定することができる ように、おむつ２０が位置決めされる。ベルトを構成するため、第２のベルトフ ラップ閉鎖部材７６を第２のベルトフラップ６４の内面に配置した状態で、第１ のベルトフラップ閉鎖部材７４を第１のベルトフラップ６２の外面６９に配置す る。次いで、装着者の脚部を通して、装着者の腰部まで、おむつ２０の前部腰部 領域４６を引っ張る。この位置になると、おむつ２０の前部腰部領域７６をおむ つ２０の後部腰部領域４４に固定することができる。側部閉鎖体は、前部腰部領 域のファスニング部材８０を係合させることによって形成され、後部腰部領域の 閉鎖部材７８を後部腰部領域４４における収容組立体２２の外面４０に配置した 状態で、収容組立体２２の各長さ方向縁部５０に隣接して前部腰部領域４６の内 面４２に配置される。 おむつを通常形体で使用しようとする場合には、第２のファスニング組立体が 使用される。おむつ２０は、まず装着者の背部の下に腰部領域の一方（好適には 、後部腰部領域４４）を位置決めすることによって、通常形体で装着者に付けら れる。次いで、他方の腰部領域（好適には、前部腰部領域４６）が装着者の前部 に位置決めされるように、おむつ２０の残部を装着者の脚部の間に引っ張る。次 いで、第１のベルトフラップ６２又は第２のベルトフラップ６４、或いは両方を 把持し、装着者の腰部の回りに巻く。次いで、第１の閉鎖部材８２を第１のベル トフラップ６２の内面６７に配置し、第３の閉鎖部材８４を前部腰部領域４６に おいて収容組立体２２の外面４０に配置した状態で、第２のベルトフラップ閉鎖 部材７６を第２のベルトフラップ６４の内面６７に配置する。これにより、装着 者の各側に腰部閉鎖体が形成され、第２のファスニング組立体を使用して通常形 体が構成される。 本発明の特に好適な実施例では、おむつは、パンツとして使用することができ る。例えば、おむつは、装着前にパンツを形成するように、通常形体又はベルト 状形体に構成される。次いで、おむつを装着者の臀部まで引っ張り上げ、弾性腰 部部材により得られる内側力によって装着者の腰部の回りの適所に保持する。こ の形体では、ファスニングシステムを解放することなしに、おむつを引っ張り下 ろすことによって、或いは、ファスニングシステムを解放し、装着者の腰部の回 りからおむつを取り外すことによって、おむつが除去される。或いは、通常形体 又はベルト状形体に関連して上述したように、おむつを構成して装着者に適合さ せ、ファスニングシステムを解放することなしに、装着者の臀部まで引っ張り下 ろすことによって、おむつが除去される。従って、おむつを装着者に適合させ、 及び／又は装着者から取り外す方法に関する付加的なオプションが提供される。 この型式のおむつは、汚れの検査の容易さ及びファスニングシステムを解放する ことによる取り外しに関する上述の利点を備えたパンツの感触を兼備しているの で、特にトレーニングパンツとして魅力的である。 本発明の特定の実施例について説明してきたが、本発明の精神と範囲を逸脱す ることなしに、種々の変形および修正をなし得ることは、当業者には明白である 。従って、本発明の範囲内にある、かかる変形および修正は、添付の請求の範囲 に包含される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，Ｅ Ｅ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＸ， ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，Ｔ Ｔ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ブッシュマン，ゲイリー ローズ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ブルー、ロック、ロード，4595 【要約の続き】 形体に固定するためのシステムを提供する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 使い捨て吸収物品であって、 後部腰部領域と、股部領域と、前部腰部領域と、一対の長さ方向縁部と、内面 と、前記内面に対向した外面とを有し、液体透過性のトップシートと、該トップ シートに接合された液体不透過性のバックシートと、前記トップシートとバック シートとの間に位置決めされた吸収コアとを備えた収容組立体と、 前記後部腰部領域において前記収容組立体の長さ方向縁部の一方から側方かつ 外方に延び、前記後部腰部領域に接合された近位縁と、該近位縁から側方かつ外 方に間隔を隔てた遠位縁と、内面と、外面とを有する第１のベルトフラップと、 前記後部腰部領域において前記収容組立体の長さ方向縁部の他方から側方かつ 外方に延び、前記後部腰部領域に接合された近位縁と、該近位縁から側方かつ外 方に間隔を隔てた遠位縁と、内面と、外面とを有する第２のベルトフラップと、 を備え、 ベルト状形体或いは通常形体で装着者に適合させる再固定可能なファスニング システムを更に有する使い捨て吸収物品において、 ａ）吸収物品をベルト状形体に固定するための第１のファスニング組立体を備え 、該第１のファスニング組立体が、 ｉ）前記第１のベルトフラップの前記外面に、前記遠位縁に隣接して配置された 第１のベルトフラップ閉鎖部材と、 ii）前記第２のベルトフラップの前記内面に、前記遠位縁に隣接して配置され、 ベルトを形成するため前記第１のベルトフラップ閉鎖部材と係合される第２のベ ルトフラップ閉鎖部材と、 iii)前記後部腰部領域において収容組立体の外面に配置された後部腰部領域閉鎖 部材と、 iv）前記前部腰部領域の内面において収容組立体の各長さ方向縁部に隣接して配 置され、後部腰部領域閉鎖部材と係合される前部腰部領域閉鎖部材とを備え、 ｂ）吸収物品を通常状形体に固定するための第２のファスニング組立体を備え、 該第２のファスニング組立体が、 ｉ）前記第１のベルトフラップの前記内面に、前記遠位縁に隣接して配置された 第１の閉鎖部材と、 ii）前記第２のベルトフラップの前記内面に、前記第２のベルトフラップの前記 遠位縁に隣接して配置された第２のベルトフラップ閉鎖部材と、 iii)収容組立体の前記外面の前記前部腰部領域の端縁部に配置され、第２のベル トフラップ閉鎖部材および前記第１の閉鎖部材と係合される第３の閉鎖部材とを 備えていることを特徴とする、吸収物品。 ２． 前記第１のファスニング組立体が、機械的ファスナ又は接着剤ファスナ から成ることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の吸収物品。 ３． 前記第２のファスニング組立体が、機械的ファスナ又は接着剤ファスナ から成ることを特徴とする請求の範囲第１項又は第２項に記載の吸収物品。 ４． 前記前部腰部領域閉鎖部材、前記第１の閉鎖部材および前記第２のベル トフラップ閉鎖部材が、ランディング部分、好適には、フック及びループ型ファ スナのループ部分から成ることを特徴とする請求の範囲第１項〜第３項のいずれ か１項に記載の吸収物品。 ５． 前記第１のベルトフラップ閉鎖部材、前記後部腰部領域閉鎖部材および 前記第３の閉鎖部材が、係合部分、好適には、フック及びループ型ファスナのフ ック部分から成ることを特徴とする請求の範囲第４項に記載の吸収物品。 ６． 前記ベルトフラップが、弾性的に延伸可能であることを特徴とする請求 の範囲第１項〜第５項のいずれか１項に記載の吸収物品。 ７． 前記第１および第２のベルトフラップが、収容組立体と一体であり、或 いは、収容組立体に接合された別個の要素であることを特徴とする請求の範囲第 １項〜第６項のいずれ１項に記載の吸収物品。