JPH06508282A - 動的伸縮ウエストバンドをフィットさせるファスニングシステムを有する吸収用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 動的伸縮ウェストバンドをフィツトさせるファスニングシステムを有する吸収用 具技術分野 本発明はおむつ、失禁用下着、おむつカバーなどのような吸収用具に関し、より 詳しくは、もれ防止特性を高め、伸縮ウェストバンドが動きながら装着者にフィ ツトする吸収用具に関する。

背景技術 幼児や失禁者は尿や他の排出物を受けとめ封じ込めるために、おむつのような吸 収用具を装着する。吸収用具は排出物を封じ込める機能と、これら排出物が装着 者の身体や衣服さらに寝具に触れないようにする機能を併せもっている。使い捨 ての吸収用具としては、多くの基本デザインが知られている。例えば、ダンカン （Ｄｕｎｃａｎ）とベーカ−（Ｂａｋｅｒ　）による１９６７年１月３１日発行 のアメリカ再発行特許第２６．１５２号「使い捨ておむつ」では、広く利用され 商品として成功した使い捨ておむつについて述べている。ビューエル（Ｂｕｅｌ ｌ　）による１９７５年１月１４日発行のアメリカ特許第３．８６０．００３号 「使い捨ておむつの収縮サイド」では、広く利用され商品として成功した伸縮レ ッグカフス（ｌｅｇ　ｃｕｒｔ）を有する使い捨ておむつについて述べている。

しかし、吸収用具はたわみや隙間ができやすく、装着中にしばしば装着者の身体 からすベリ／ずり落ちてしまう。装着者が呼吸したり動いたりあるいは身体の位 置をずらすたびに装着者はおむつに対して動いていることになり、吸収用具が排 出物を受けて下向きの力が生じたり、また装着者の動きのために吸収用具自体の 材質が変形したりすることによって、このたわみ／隙間とすベリ／ずり落ちはお こる。

装着者のウェストに吸収用具がさらにフィツトするように、伸縮ウェストバンド を設けた吸収用具で商品として利用されたものがいくつかある。伸縮ウェストバ ンドを設け、広く利用され商品として成功した使い捨ておむつの例が、キーピッ ト（Ｋｉｅｖｉｔ）とオスターヘイジ（Ｏｓｔｅｒｈａｇｅ　）による１９８５ 年５月７日発行のアメリカ特許第４．５１５．５９５号に開示されている。伸縮 ウェストバンドの代表的なものは、トップシートとバックシートの間に収縮可能 に伸縮部が取付けられている。

このようにして、伸縮ウェストバンドは装着者の動きに応じて伸び縮みし、使用 中は装着者のウェストまわりにフィツトし、その状態が保たれるように（つまり 動的なフィツトが持続するように）デザインされている。

しかし、伸縮ウェストバンドを有する吸収用具でも、装着中のたわみ／隙間とす ベリ／ずり落ちは、起こりやすいことが問題になっている。さらに、伸縮ウェス トバンドはおむつの前の部分にくるまったり巻き込まれたりしやすく、装着者の ウェストまわりに合わなくなる。

したがって、フィツトする、もれの少ない、装着者が快適な伸縮ウェストバンド を有する吸収用具を提供することが望まれている。更に望ましいのは、おむつの ウェストでのたわみ、隙間、くるまり、巻き込まれが少なく、使用中に吸収用具 あるいは吸収しんがくるまって装着者から滑り落ちたりずり落ちたりすることが 少ないことである。

したがって、本発明の目的は使用中装着者の動きに応じてフィツトし、その状態 が保たれる吸収用具を提供することである。

本発明のさらなる目的は使用中、高いもれ防止性を示す、動きに応じてフィツト する状態を維持できる伸縮ウェストバンドを有する吸収用具を提供することであ る。

本発明のさらなる目的は使用中、吸収用具や吸収しんがくるまってすべったりず れたりすることが少ないばかりでなく、伸縮ウェストバンドが、たわんだり、隙 間ができたり、くるまったり、巻き込まれたりすることが少なく、動きに応じて フィツトする状態を維持できる伸縮ウェストバンドを有する吸収用具を提供する ことである。

本発明の別の目的はこのような動きに応じてフィツトする状態を維持できる伸縮 ウェストバンドを供するファスニングシステムを提供することである。

本発明のさらなる目的は、動きに応じてフィツトする状態を維持できる伸縮ウェ ストバンドの少なくとも一部に、横方向に張力を維持／生成するウェストクロー ジヤーシステムを提供することである。

本発明のこれらおよび他の目的は、添付された図面を参照し以下の説明を考慮す れば明らかとなる。

発明の開示 本発明はおむつ、失禁用下着、おむつカバーなどのような吸収用具において、も れ防止特性を高めるばかりでなく、装着者の動きに対して伸縮ウェストバンドが よりよくフィツトする二つの張力が働くファスニングシステムを有する吸収用具 を提供する。このような吸収用具は、封じ込め組立部ならびに伸縮ウェストバン ドおよび二つの張力が働くファスニンブシステムを含み、この封じ込め組立部は 好ましくは液体透過トップシートならびに液体不透過バックシートおよびこれら トップシートとバックシートの間にある吸収しんを含む。

二つの張力が働くファスニングシステムは、腸閉じのためのブライマリーファス ニングシステムとウェスト閉じのためのウェストクロージヤーシステムから成る 。このブライマリーファスニングシステムは第１ウェスト域と第２ウエスト域が 重なるように配置され、横方向の張力がおむつの周縁部に維持され装着者に対し ておむつが外れないようになっている。このプライマリーファスニングシステム は固定部材、好ましくはテープタブおよび第１フアスニング成分、そしてランデ ィング（Ｌａｎｄ　ｉ　ｎｇ）部材から成り、このランディング部材は第２フア スニング成分を含み種々の位置の腸閉じができるようになっていると好ましい。

ウェストクロージヤーシステムによるウェスト閉じは、吸収用具の端部の一部に 固着し、装着者が動いても伸縮ウェストバンドを介して横方向の張力を維持し生 成できるため、ウェストバンドの隙間、たわみやくるまりを減らして、おむつが よりよくフィツトし封し込めについても改良される。ウェストクロージヤーシス テムは、少なくとも一つの、好ましくは一対の、伸縮ウェストバンドに縦方向で 沿った第１取付は成分、および少なくとも一つの第２取付は成分を含む。各取付 は成分はファスニング手段を含み、このファスニング手段は互いに対を成す相手 のファスニング手段に掛は止り、ウェスト閉じが種々の位置で行われるようにな る。第１取付は成分はホック型のファスニング材を有し、第２の取付は成分はル ープ型のファスニング材を有する。

本発明のとりわけ好ましい態様としては、さらに一対の伸縮サイドパネルが第２ ウエスト域にある吸収用具がある。伸縮サイドパネルによって、伸縮可能に拡張 できる特性が与えられ、始めからおむつを装着者に適合するようにフィツトさせ これを維持させるので、より快適で輪郭に合ったフィツトが得られる。ブライマ リーファスニングシステムとウェストクロージヤーシステムの両方によって張力 は発展され維持され、その張力は装着力（張力）によりさらに強められるが、伸 縮サイドパネルはその装着力を発展し維持するものである。伸縮サイドパネルは 特に伸縮ウェストバンドに予備張力をかけるときに役にたち、おむつのさらに効 率的な適用をもたらす。

それぞれの伸縮サイドパネルの構造は数多くあるが、「引っ張りゼロ」のストレ ッチラミネート構造のものが望ましい。伸縮サイドパネルにはまた、装着者の足 付近に拡張パネルがあって、サイドパネルを介した張力が集中することがなく、 使用中の装着者の肌を圧迫したりこすれたりあるいはすれたりしないようになっ ていると好ましい。

本発明には、「膨張タミーパネル」伸縮ウェストバンドから成る伸縮ウェストも ある。この変更態様では、伸縮ウェストバンドは、ブライマリーファスニングシ ステムによって定まる吸収用具の寸法以上に（おむつ自体が平らな時の状態以上 に）よく膨張し、装着者、特に身体が大きくおなかが膨れた幼児に対して、おむ つがたわんだり／ずれたすせずにあてられるようになっている。伸縮ウェストバ ンドの張力は伸縮サイドパネルの張力より低いため、このような膨張に適合する のである。この伸縮ウェスト特性の好適な態様では、伸縮ウェストバンドがスト レッチラミネート構造で形成されている。このストレッチラミネート構造は、伸 縮ウェストバンド部材と、トップシートならびにバックシートの一部とから構成 され、これらはすべてメカニカルストレッチングされている。好適な態様では、 この伸縮ウェスト特性は、バックシートの一部を取り除く　（開口部分を設ける ）ことによって形成されている。この伸縮ウェストの形状により、横方向に差動 的拡張性能がもたらされる。

図面の簡単な説明 明細書はこの発明の主題をとくに指摘し明確に請求している請求の範囲をもって 終わっているが、この発明は添付図面を参照した以下の記載によってよく理解さ れるであろう。この図面において、同様の記号は実質的に同一の要素を示すもの である。

第１図は、本発明の態様としての使い捨ておむつの平面図であり、一部を切り欠 いて下層構造ならびに観察者から見える側の外側表面を示したものである。

第２図は、第１図に示した使い捨ておむつの第１図の線２−２についての部分断 面図である。

第３図は、第１図に示した使い捨ておむつの第１図の線３−３についての逆側部 分断面図である。

第４図は、第１図に示した使い捨ておむつを装着者にあてたときの典型的な使用 中の配置における斜視図である。

第５図は、本発明の変更態様としてのおむつの部分平面図であり、横方向に差動 的拡張性能がもたらされる「膨張タミーパネル」の伸縮ウェストバンドと開口部 分を設けられた伸縮ウェストバンドを示すものである。

第６図は、第５図に示された伸縮ウェストバンドの変更態様の部分平面図ある。

第７図は、ウェストクロージヤーシステムの別の構造を示す本発明のさらに別の 使い、捨ておむつの態様の平面図である。

第８図は、波型ロールを用いておむつ用織物の一部をメカニカルストレッチング する、バキューム式の織物抑制システムを含む装置の簡略斜視図である。

第８Ａ図は、おむつ用織物を最も低速の波型ロールに巻き付かせるためにアイド ラロールが使用されている状況を示す第８図の線８＾−８Ａについての簡略図で ある。

第８Ｂ図は、おむつ用織物の「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造部分 が波型ロールの間を通過するときの、波型ロールの相互のかみ合い程度を示す第 ８図のインセット８Ｂを非常に拡大した図である。

第９図は、ここで開示されたストレッチング増大処理中に用いられる本発明の織 物抑制システムの変更例を示す簡略斜視図である。

第９Ａ図は、第９図のインセット９Ａに関して、最高速の波型ロールと最低速の 波型ロールを結ぶ中心線についての断面図を非常に拡大した簡略図である。

発明を実施するための最良の形態 ここで用いられている「吸収用具」とは、身体からの排出物を吸収し封じ込める 用具、特に身体から排出される種々の排出物を吸収し封じ込めるために装着者に 対してあてられる、装着者の身体に近接する用具について言う。ここで用いられ ている「使い捨て」とは、吸収用具を洗濯したりあるいは別の方法で、再び吸収 用具として保存したり使用したりする意向をもたない（すなわち、一度使用した 後は廃棄され、好ましくはリサイクル、コンポストあるいは他の環境上の問題が ない方法で処分される）吸収用具のことを説明するのに用いる。「一体の」吸収 用具とは、各部が合体して調整されたものとなっており、カバーやライナーのよ うな操作部を別に設ける必要のない吸収用具のことである。本発明の吸収用具の 好適な態様は、一体の使い捨て吸収用具、第１図に示されたおむつ２０である。

ここで用いられている「おむつ」は、一般的に幼児や失禁者が利用する、装着者 の胴体の低い方で装着する吸収用具のことである。しかし、本発明は失禁者の下 着、失禁者の肌着、おむつカバーおよびライナー、女性の生理用の下着などにも 適用できることは理解しておくべきである。

第１図は、本発明のおむつ２０を押し広げて収縮していない状態（つまり、弛緩 状態でも伸縮が残っているサイドパネルを除いて、伸縮により生じる収縮が引き 伸ばされている状態）の平面図であり、おむっ２０の構造をより明確に示すため に構造を部分的に切り欠いており、おむつ２０の装着者に接しない方の外側表面 ５２は観察者が見える側になっている。第１図に示されたように、おむつ２０は 、好ましくは液体透過トップシート２４、トップシートと接合する液体不透過バ ックシート２６およびトップシートとバックシート間にある吸収しん２８から成 る封じ込め組立部２２；伸縮サイドパネル３０；伸縮レッグカフス３２；伸縮ウ ェストバンド３４；および二つの張力が働くファスニングシステムの各部分をま とめた３６からなる。二つの張力が働くファスニングシステム３６は、ブライマ リーファスニングシステム３８とウェストクロージヤーシステム４０から成る。

このブライマリーファスニングシステム３８は好ましくは一対の固定部材４２と ランディング部材４４から構成される。

ウェストクロージヤーシステム４０は第１図に示されているが、一対の第１取付 は成分４６と第２取付は成分４８から成るのが好ましい。おむつ２０はまた、各 第１取付は成分４６付近に位置決めバッチ５０を配していると好ましい。

おむつ２０は第１図に示されており、外側表面５２（第１図においては観察者が 見える側）、外側表面５２と逆側の内側表面５２、第１ウエスト域５６、第１ウ エスト域５６と逆側の第２ウエスト域５８、および縦方向の縁部６２および両端 ６４から成るおむつ２０の周縁部６０を含む。（当業者であれば、［おむつは通 常、一対のウェスト域とウェスト域どうしのあいだにあるクロッチ域を含む」と 認識しているだろう。しかしこの出願では、用語を簡易化するために、おむつ２ ０はウェスト域だけを有し、各ウェスト域がおむつの一部として典型的なりロツ チ（ｃｒｏｔｃｈ）域を含んでいると認識している。）おむつ２０の内側表面５ ４は、使用の際に装着者の身体に触れる方の部分である（つまり内側表面５４は 、一般的にはトップシート２４の少なくとも一部と、さらにトップシート２４に 接合する他の成分によって形成されている）。外側表面５２はおむつ２０のなか で装着者の身体に触れない方の部分である。（つまり外側表面５２は、一般的に はバックシート２６の少なくとも一部と、さらにバックシート２６に接合する他 の成分によって形成されている）。第１ウエスト域５６と第２ウエスト域５８は それぞれ、周縁６０の両端６４からおむつ２０の横方向の中心線６６まで延長し ている。ウェスト域はそれぞれ、中心域６８と、典型的にはウェスト域の外側横 方向部分から構成される一対のサイドパネルを含む。第１ウエスト域５６に位置 するサイドパネルは７ｏで示される一方、第２ウエスト域５８に位置するサイド パネルは７２で示される。（以下の説明の中では、特にことわりのない限り、お むつ２０は各ウェスト域に一対ずつのサイドパネルを含む。必ずしも同封かのサ イドパネルあるいは各サイドパネルがみな同一である必要はないが、互いに鏡に 映った像のような関係にあると好ましい。）本発明の好適な態様では、第２ウエ スト域５８に配置されたサイドパネル７２は横方向に伸縮しながら延長できる（ つまり伸縮サイドパネル３０）。（横方向（Ｘ方向あるいは幅方向）とはおむつ ２０の横方向中心線６６さ方向）とは縦方向中心線６７に平行な方向のことであ り；軸方向（２方向あるいは厚み方向）とはおむつ２０の厚みを通過して延長す る方向のことである。）第１図は、全般的にトップシート２４とバックシート２ ６が長さも幅も吸収しん２８よりも大きくなっているおむつ２０の好適な態様を 示したものである。トップシート２４とバックシート２６は吸収しん２８の両端 を越えて延び、おむつ２０の周縁６０を形成する。この周縁６０は縦方向の縁部 ６２と両端部６４から構成される。

第２図は、第１ウエスト域５６において、第１図の断線２−２についてのおむつ ２０の断面図である。第２図は、断面図の全体に横方向に延びて縦方向の縁部６ ２で寄せ合うトップシート２４とバックシート２６を示している。第１取付は成 分４６は第１ウエスト域５６に位置し外側表面５２の一部を成し、さらに第１取 付は成分４６は、この成分をおむつ２０に固定させるための接着剤塗布手段７４ によってバックシート２６に接合された物質でできた分離バッチを成すと好まし い。第２図に示されたように、第１取付は成分４６はそれぞれフックファスニン グ材であると好ましい。フックファスニング材のプロング（ｐｒｏｎｇ　）　１ ２０の向いている方向は、各プロング１２０の接合子が縦方向の中心線６７の方 に向くような方向であり、これによってフックファスニング材のせん断強さを最 大にできる。位置決めパッチ５０がそれぞれの第１取付は成分４６の下にあるが 、この位置決めバッチ５０はそれぞれトップシート２４とバックシート２６の間 にあると好ましい。伸縮ウェストバンド３４は第２図に収縮状態あるいは弛緩状 態で示されている。伸縮ウェストバンド３４は、トップシート２４の一部、バッ クシート２６の一部、およびトップシート２４とバックシート２６の間にある伸 縮ウェスト部材７６から構成されているのが好ましい。伸縮ウェストバンド３４ にはまた固定域７８（好ましくは第１図に部分的に示されているように、シーリ ングの非連続域７９）が設けられており、ここではトップシート２４とバックシ ート２６が伸縮ウェストバンド部材７６に接合する。伸縮ウェストバンド部材７ ６が弛緩状態にあるとき、トップシート２４とバックシート２６が集まるので、 差動的固定域が提供されプリーツ（ｐｌｅａｔｓ）　８０ができる。第１取付は 成分４６は、伸縮ウェストバンド３４に縦方向で沿い、第１取付は成分４６どう しは横方向に離れ、好ましくは伸縮ウェスト部材７６の側縁部７５のさらに両外 側に位置している。

第３図は、第１図の断線３−３についてのおむっ２０の断面図であり、中心域６ ８の一部および第２ウエスト域５８のサイドパネル７２の一方における、好適な おむつ構造を説明するものである。（第３図に示される断面図は、外側表面５２ が図面の下の方に向かった位置になるように転換されている。）第３図に、一般 的な吸収しん２８が示されており、吸収しん２８の側縁部８２も示されている。

トップシート２４とバックシート２６が吸収しん２８を内包し、吸収しん２８の 側縁部８２のさらに外側に横方向に延びて、イア−フラップ（ｅａｒ　ｆｌａｐ ）８８と縦方向の縁部６２が形成される。第３図に示された伸縮レッグカフス３ ２は、バリアーフラップ（ｂａｒｒｉｅｒｊ’１ａｐ）８５および、スペーシン グ手段すなわちバリアーフラップ８５内に位置するスペーシング伸縮部材８６を 有する伸縮バリアーカフス８４を含んでいると好ましい。

（伸縮レッグカフス３２の他の部分すなわち伸縮ガスケットカフス１０４は、お むっ２０のこの部分まで延びているのは好適でないため、第３図には示されてい ない。）第３図はさらに、収縮状態または弛緩状態の伸縮サイドパネル３０を示 している。伸縮サイドパネルは、吸収しん２８の側縁部８２のさらに外側に延び るイア−フラップ８８と、伸縮サイドパネル部材９０から構成されるが、この伸 縮サイドパネル部材９０は、イア−フラップ８８に作用的に連結されて接合し、 好ましくはトップシート２４とバックシート２６の間に設けられる。トップシー ト２４、バックシート２６および伸縮サイドパネル部材９０は、後述するように メカニカルストレッチングされており、「引っ張りゼロ」のストレッチラミネー ト構造を形成している。ブライマリーファスニングシステム３８のテープタブ９ ２は、縦方向の縁部６２に隣接するバックシート２６に接合する被固定部分９３ 、縦方向の縁部６２からさらに外側に延びて被固定部分９３に接合するタブ部分 ９４、トップシート２４に接合するリリース部分９５、および第１フアスニング 成分１１２を含み、ファスニング表面９８を形成するためにタブ部分９４上に設 けられる接着剤塗布層９６をさらに含むと好ましい。

おむつ２０の封じ込め組立部２２は第１図に示され、少なくとも吸収しん２８を 含むが、トップシート２４とバックシート２６からなる外側覆い層をさらに含む と好ましい。吸収用具が分離ホルダーやライナーを含むとき、一般的にこれらは 封じ込め組立部２２に属する（つまり、ホルダーを成すために封じ込め組立部２ ２が物質の層を一個あるいはそれ以上含み、一方ライナーはトップシート、バッ クシートおよび吸収しんといった吸収成分を含む）。一体化した吸収用具を得る ためには、封じ込め組立部２２は、おむつとしての主構造に、複合おむつ構造を 形成するために加えられる他の特性を加えなければならない。したがっておむつ ２ｏの封じ込め組立部２２は、一般的にはトップシート、バックシートおよび吸 収しんから成る。

吸収しん２８は、圧縮でき、装着者の肌に適合でき、刺激が少ない、さらに尿や 他の身体からの排出物のような液体を吸収し封じ込めるものであれば、どのよう な吸収手段でもよい。第１および２図に示されたように吸収しん２８は、衣服側 表面１００、身体側表面１０１、側縁部８２およびウェスト端部８３から成る。

吸収しん２８は、多くの種類のサイズや形状（例えば、長方形、砂時計型、Ｔ型 、非対称型など）で、通常は使い捨ておむつや他の吸収用具に適用される、一般 的にエアーフェルトと称される粉砕木材バルブのような多くの種類の液体吸収材 から製造される。他の適切な液体吸収材としては、クレープドセルロースワッデ ィング（ｃｒｅｐｅｄ　ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ　ｗａｄｄｉｎｇ）　、コツオーム （ｃｏｆ’ｏｒｓ）などの溶解吹き出しポリマー、架橋セルロース繊維、ティッ シニラツブ（ｔｌｓｓｕｅ　ｗｒａｐｓ）などのティッシュ、吸収フオーム、吸 収スポンジ、超吸収ポリマー、吸収ゲル剤、およびこれらと同等の材質あるいは それらを組み合わせたものが挙げられる。また吸収しんは種々の配置構造を取り うる（例えば、厚みが変化する部分、親水度や超吸収度あるいは低い方の平均密 度および低い方の平均基礎重量が得られる部分を有する場合；−個あるいはそれ 以上の層あるいは構造体を含む場合）。しかし吸収しんの全体的な吸収能力は、 おむつ２０のデザイン上の荷重と使用意図に適合するものでなければならない。

さらに、吸収しんのサイズと吸収能力は、幼児から成人までのどの段階の装着者 が利用するかに合わせて、変化する。

おむつ２０の好適な態様では、吸収しん２８は非対称の変形Ｔ字型で、第１ウエ スト域５６にイア−１０２を含み第２ウエスト域５８は一般的な長方形である。

このような構造にすることによって、第２ウエスト域５８に伸縮サイドパネル３ ０をより広く設けられる。本発明における吸収しん２８として使用する吸収構造 の広く利用され商品として成功した例が、ワイズマン（ｖｅｉｓ■ａｎ）とゴー ルドマン（Ｇｏｌｄｓａｎ　）による１９８６年９月９日発行のアメリカ特許第 ４．６１０．６７８号「高密度吸収構造物」に開示されている。ワイズマンやヒ ユートン（ＨＯＵｇｈｔＯｎ）さらにゲラート（Ｇｅｌｌｅｒｔ　）による１９ ８７年６月１６日発行のアメリカ特許第４．６７３．４０２号「二層しんを有す る吸収用具」およびアングスタット（Ａｎｇｓｔａｄｔ）による１９８９年１２ 月１９日発行のアメリカ特許第４．８８８．２３１号「粉付は層を有する吸収し ん」にも、本発明で有効な吸収構造を開示している。吸収しん２８は、アルメニ ー（Ａｌｅｓａｎｙ　）とベルブ（Ｂｅｒｇ）による１９８９年５月３０日発行 のアメリカ特許第４．８３４．７３５号「低密度および低基礎重量取得帯を有す る高密度吸収部材」に開示された商業的に成功した吸収部材であると好ましい。

参照したそれぞれのものは参考文献として本願に組み合わせた。

バックシート２６は吸収しん２８の衣服側表面１００に隣接され、この技術分野 でよく知られた取付は手段（図示せず）によって接合していると好ましい。例え ば、均一の連続した接着層、接着剤を型にはめて作った層、あるいは線、渦巻き 線、あるいはスポット状に分離して配列された接着剤で、バックシート２６は吸 収しん２８に固定されている。満足すべき接着剤としてはオハイオ州コロンバス のセンチュリーアドヘツシブ（Ｃｅｎｔｕｒｙ　Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ　）社のセ ンチユリ−５２２７や、ミネソタ州のセントポールのＨ，Ｂ、アニーラー（Ｈ， Ｂ、　Ｆｕｌｌｅｒ）社のＨＬ−１２５８などがある。塗布手段は、ミネトラ（ 旧ｎｅｔｏｌａ）とタッカ−（Ｔｕｃｋｅｒ）による１９８６年３月４日発行の アメリカ特許第４．５７３．９８６号「使い捨てにして形成した開放網目構造に なっているのが好ましい。

フィラメント状にして型どったオーブンネットワークの取付は手段の例としては 、スプレーグＪｒ、（Ｓｐｒａｇｕｅ。

」「）による１９７５年１０月７日発行のアメリカ特許第３．９１１．１７３号 ；シイ−カー（Ｚｉｅｃｋｅｒ　）らによる１９７８年１１月２２日発行のアメ リカ特許第４．７８５．９９６号；ベレニック（νｅｒｅｎｉｃｚ）による１９ ８９年６月２７日発行のアメリカ特許第４．８４２．６６６号などに示された装 置および方法によって説明されているような、何本かの接着剤のフィラメントを 渦巻き状に型取ったものが挙げられる。これらの特許はそれぞれ参考文献として 本願に組み合わせた。あるいは本技術分野で知られているように取付は手段は、 加熱結合、加圧結合、超音波結合、動的機械結合、もしくはその他適当な取付は 手段、あるいはこれら手段の組み合わせからなっている。

バックシート２６は液体（例えば尿）に対して不透過であり、薄いプラスチック フィルムから製造されていると好ましいが、他の柔軟な液体不透過材質も使用で きる。

ここで用いられている「柔軟な」とは、人体の一般的な形状や輪郭に順応し容易 に適合する材質について、使う表現である。バックシート２６は、吸収しん２８ 内に吸収され封じ込められている排出物が、ベッドシーツや肌着などのようなお むつ２０と接触しているものを濡らさないようにする。したがってバックシート ２６は、織物あるいは不織材、ポリエチレンやポリプロピレンの熱可塑性膜のよ うな高分子膜、あるいは被膜された不織材のような複合材料から作られる。バッ クシートの厚みは約０、０１２ｍ５（０，５ｓｉｌ　）から約０．０５１−１（ ２゜５０　ｗｉｔｓ）が好ましい。

本発明の好ましい態様においては、伸縮サイドパネル３０を「引っ張りゼロ」の ストレッチラミネート構造にするために、バックシート２６の少なくとも一部に メカニカルストレッチングをおこなう。したがってバックシート２６は伸張可能 （ｅｌｏｎｇａｔａｂｌｅ　）であることが好ましく、延伸可能（ｄ　ｒａｖａ ｂ　Ｉ　ｅ）であることが最も好ましいが、弾性は必要ない。その結果バックシ ート２６は、メカニカルストレッチングを経て、少な（ともある程度永久的に伸 張されて、ねじれのないもとの構造に完全に戻らないようになっている。好まし い態様においては、バックシートは甚だしい破裂などなくメカニカルストレッチ ングされる。したがってバックシート２６は、＾ＳＴＭ　Ｄ−６３８に従った方 法を用いて測定したとき、縦横方向に最低的４００％から約７００％になるまで 破裂しない程度の伸びを有すると好ましい。したがって、バックシートとして用 いる高分子膜の好適なものは、鎖状低密度ポリエチレンの含有量が高いものであ る。バックシートとして特に好ましい材質は約４５−９０％の鎖状低密度ポリエ チレンと約１０−５５％のポリプロピレンを混合したものである。本発明でバッ クシートとして用いられる膜の例としては、インディアナ州テレホイテ（Ｔｅｒ ｒｅＨａｕｔｅ　）のトリデガーインダストリー（Ｔｒｅｄｅｇｉｒ　Ｉ　ｎｄ ｕｓｔｒｉｅｓ　）製造の、ブラウンフィルムにはＲＲ８２２０ブレンド、キャ ストフィルムにはＲＲ５４７５ブレンドと称されるものが挙げられる。バックシ ート２６は、型押しされていると好ましく（典型的場合、約０．１２７ｍ■（５ ゜５麿１ｔｓ）の厚みになるまで）および／または、なし地しあげされてより布 のような外観をもたせる。さらにバックシート２６は、吸収しん２８がら蒸気を 逃がす（つまり呼吸可能）一方、排出物がバックシート２６を通過するのを防い でいる。

バックシート２６のサイズは、吸収しん２８とおむつのデザインをどのように選 択するかによって決まる。好ましい態様においてはバックシート２６は、おむつ 全体の周縁部６０に添って最低距離的１．３ｃｍがら２．５ｃ■（約０．５から １．０インチ）までを保ちながら、吸収しん２８を上回る変形砂時計型である。

バックシート２６が、第２ウエスト域５８において吸収しん２８よりがなり広い と、第２ウエスト域５８のサイドパネル７２が第１ウエスト域５６のサイドパネ ル７ｏより一般的に横方向で広くなるので、好ましい。

トップシート２４は吸収しん２８の身体側表面１０１に隣接され、好ましくは、 身体側表面１０１に接合し、この技術分野でよく知られた取付は手段（図示せず ）によってバックシート２６に接合しているのが望ましい。

バックシート２６への接合に関して適切な取付は手段を述べる。ここで用いられ ている「接合」とは、ある構成要素を他の構成要素に直接貼り付けることによっ て構成要素どうしを直接固定させること、あるいは仲介部材をある構成要素に貼 り付けておき、他の構成要素をその仲介部材に貼り付けることによって、構成要 素どうしを間接固定させることを意味する表現である。本発明の好ましい態様に おいては、トップシート２４とバックシート２６は、おむつ周縁部６０で互いに 直接接合しているか、取付は手段（図示せず）によって吸収しん２８にそれぞれ を接合させて間接的に接合させている。

トップシート２４はしなやかで、柔らかな感触で装着者の肌に刺激が少ないもの である。さらにトップシート２４は液体透過性で、液体（例えば、尿）が容易に その厚み方向を透過できるようになっている。多孔性フオーム；網目状フオーム ；穿孔プラスチックフィルム；もしくは天然繊維（例、植物繊維、木綿繊維）、 合成繊維（例、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維）あるいは天然繊維と合 成繊維の組み合わせからできる織物あるいは不織布等、種々の材質から適切なト ップシートが製造される。好ましくはトップシート２４は、装着者の肌が吸収し ん２８に封じ込められている液体に触れないような、疎水性の材質で製造されて いると望ましい。

本発明の好ましい態様においては、伸縮サイドパネル３０を「引っ張りゼロ」の ストレッチラミネート構造にするために、トップシート２４の少なくとも一部に メカニカルストレッチングをおこなう。したがってトップシート２４は伸張可能 （ｅｌｏｎｇａｔａｂｌｅ　）であることが好ましく、延伸可能（ｄ　ｒａｖａ ｂ　Ｉ　ｅ）であることが最も好ましいが、弾性は必要ない。その結果トップシ ート２４は、メカニカルストレッチングを経て、少なくともある程度永久的に伸 張されて、ねじれのないもとの構造に完全に戻らないようになっている。好まし い態様においては、トップシート２４は甚だしい破裂などなくメカニカルストレ ッチングされる。したがってトップシート２４は横方向の降伏強度は低い方が好 ましい。

トップシート２４を製造するのに用いられる技術は数多くある。例えば、トップ シート２４は繊維で作った不織布でもよい。トップシートが不織布の場合、紡い で結合したものでも、すいたものでも、ウェットレイしたもの（ｗｅｔ−ｌａｉ ｄ）でも、メルトブロウしたもの（ｍｅｌｔｂｌｏｖｎ）でも、水ヨリさせたも のでも、これらを組み合わせたものでもよい。好ましいトップシートは、繊維技 術の分野でよく知られた方法ですいて加熱結合させたものが望ましい。好ましい トップシートは、約２．２デニールのステーブルポリプロピレン繊維がら製造さ れる。ここで用いられている「ステーブル繊維」は、約１５．９ｍ５（０゜６２ ５インチ）以上の長さを持つ繊維のことをいう。好ましくは、トップシートは、 １平方メートルあたり約１８から２５グラムの基礎重量を持っているのが望まし い。

適切なトップシートは、インターナショナルペーパー（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎ ａｌ　Ｐａｐｅｒ　）社の一部門であるベラチック（Ｖｅｒａｔｅｃ　）社によ って製造されＰ−８と呼ばれている。

おむつ２０にさらに、伸縮レッグカフス３２があると、液体や他の身体からの排 出物をよりよく封じ込められるので、好ましい。各伸縮レッグカフス３２は足の 部分に身体からの排出物のもれを減らすための様々な態様をもっている。（レッ グカフスはレッグバンド、サイドフラップ、バリアーカフスあるいは伸縮カフス となり得るうえ、このように呼ぶこともある。）ビュエル（Ｂｕｅｌ　ｌ　）に よる１９７５年１月１４日発行のアメリカ特許第３．８６０．００３号「使い捨 ておむつの収縮サイド部分」には、サイドフラップと一個あるいはそれ以上の伸 縮部材を持ち収縮レッグカフス（ガスケツティングカフス）となる収縮可能な足 を入れるための開口部を提供する使い捨ておむつが開示されている。アジズ（Ａ ｚｉｚ）とブラニー（Ｂｌａｎｅｙ）による１９９０年３月２０日発行のアメリ カ特許第４．９０９．８０３号「伸縮フラップを有する使い捨て吸収用具」には 、「立ち上がり」伸縮フラップ（バリアーカフス）を含み、足の部分で封じ込め がよくなされている使い捨ておむつが開示されている。ローソン（Ｌａｖｓｏｎ ）による１９８７年９月２２日発行のアメリカ特許第４．６９５．２７８号「二 つのカフスを有する吸収用具」には、ガスケツティングカフスとバリアーカフス 、二つのカフスを有する使い捨ておむつが開示されている。ビュエル（Ｂｕｅｌ 　Ｉ　）による１９８７年１１月３日発行のアメリカ特許第４．７０４．１１５ 号「使い捨て封じ込め腰衣」には、腰衣内に遊離液体を封じ込めるために形成さ れた側縁漏れ防止溝を有する、使い捨ておむつもしくは失禁衣が開示されている 。これら参考文献のそれぞれは本願に組み合わせた。第１．３図に示されたよう に、各レッグカフス３２は、上記したレッグバンド、サイドフラップ、バリアー カフスあるいは伸縮カフスのいずれとも同様なものであってもよいが、上述のア メリカ特許第４．９０９．８０３号で述べられているようなバリアーフラップ８ ５とスペーシング伸縮部材８６を含む内側バリアーカフス８４は少なくともあっ たほうが好ましい。第１図に示されたように、伸縮レッグカフス３２がさらに加 えて、上述のアメリカ特許第４．６９５．２７８号で述べられているような一本 あるいはそれ以上の伸縮ストランドを有する伸縮ガスケツティングカフス１０４ を含んでいると好ましい。

おむつ２０はさらに加えて、第１ウエスト域５６内のおむつ２０の端部６４に隣 接して、伸縮ウェストバンド３４を含んでいる。おむつ２０のウェストバンドは 装着者のウェスト付近に設置されるように意図されている。

伸縮ウェストバンド３４は覆われる一定の範囲を維持し、装着者のウェストに接 触し、少なくとも横方向に伸縮可能に延長できるため、動きながら装着者のウェ ストにフィツトし、さらに動きながら装着者のウェストの形に従ってますますフ ィツトするようになる。したがって一般的にウェストバンドはおむつ２０のなか で、おむっ２０の端部６４から少なくとも吸収しん２８のウェスト端部８３まで は延びている。伸縮ウェストバンド３４は、おむつ２０の封じ込め組立部２２に 貼り付けられた分離構成要素を含むが、ウェストバンドはトップシート２４やバ ックシート２６あるいはその両方およびそれらに接合する弾性材のようなおむつ ２０のその他の構成要素から一体的に延長されたものであると好ましい。使い捨 ておむつはしばしば、二つの伸縮ウェストバンドを、ひとつは第１ウエスト域５ ６に、もうひとつは第２ウエスト域５８に、備える。ここで説明されているよう に、おむつ２０は少なくとも、第１ウエスト域５６の中央域６８に伸縮ウェスト バンド３４を含む。好ましくは、第１図に示されたように、別の伸縮ウェストバ ンドを第２ウエスト域５８に、より好ましくは伸縮サイドパネル３０らの間に、 備えているのが望ましい。

伸縮ウェストバンド３４には、伸縮サイドパネルとも関連性を有しながら、ここ で説明したものも含めて非常に多くの種類の構造がある。第１図に示した本発明 の好適な態様では、伸縮ウェストバンド３４は、トップシート２４とバックシー ト２６の間に位置する伸縮ウェストバンド部材７６を含み、トップシート２４と バックシート２６のどちらかまたは両方と作用的に連結され、おむつ２０の第１ ウエスト域５６を寄せ集めるものである。

ここで使用されているこのような伸縮ウェストバンドの例として、キーピット（ Ｋｉｅｖｉｔ）とオスターヘイジ（Ｏｓｔｅｒｈａｇｅ　）による１９８５年５ 月７日発行のアメリカ特許第４．５１５．５９５号「伸縮自在収縮可能ウェスト バンドを有する使い捨ておむつ」に開示された伸縮ウェストバンドがあげられる 。この特許は本願に組み合わせた。この技術分野で知られた適切な弾性材のいず れでも、本発明の伸縮ウェストバンド部材７６として使用できる。弾性材の適当 な例としては、弾性フィルム、ポリウレタンフォームや架橋化された天然ゴムの フオームのような弾性フオーム；成形伸縮布；加熱収縮可能な伸縮材のような弾 性フィルム；加熱収縮可能な弾性フィルムと弾力材のラミネート構造物のような 弾性フィルムのラミネート構造物；後述するような「引っ張りゼロ」のストレッ チラミネート構造物あるいはメカニカルストレッチされて予備張力をかけられて いるストレッチラミネート構造物のような弾性ストレッチラミネート構造物；そ してゴム、ＬＹＣＲＡ　、あるいは他の材質から製造された伸縮ストランドなど がある。好適な態様においては、伸縮ウェストバンド部材７６は、伸縮サイドパ ネル３０に用いられる上記の弾性フオームから構成されている。他に、伸縮ウェ ストバンドの好適な構造は、通常に譲渡され本願と同時に出願継続中の米国出願 、Ｐ＆Ｇ　Ｃａ５ｅ４４１３ビユーエル（Ｂｕｅｌ　Ｉ　）らによる「弾力性の あるたわみヒンジをあらかじめ設けた動的伸縮ウェスト特性を有する吸収用具」 の明細書中に述べられた伸縮ウェスト特性が挙げられる。この明細書と図面は参 考文献として本願に組み合わせた。

他の態様においては、第２ウエスト域５８（伸縮サイドパネルが第１ウエスト域 ５６内にある場合は、第２ウエスト域５８ではなく第１ウエスト域５６）内の伸 縮ウェストバンドと伸縮サイドパネル３０は、弾性材の一片を、サイドパネル７ ２と第２ウエスト域５８内の中央域６８の両方において、おむつ２０に固定する ことによって生成される。したがって、伸縮ウェストバンド３４と伸縮サイドパ ネル３０は、同じ一片から作られ、一体構造となる。このような伸縮ウェストサ イドパネルの構造の例は、ウッドＮ１ｏｏｄ）らによる１９８９年８月１５日発 行のアメリカ特許第４．８８７．０６７号に開示されており、この特許について も参考文献として本願に組み合わせた。

本発明のさらに別の態様においては、伸縮ウェストバンド３４は横方向にストレ ッチされたとき縦軸に沿って、差動的拡張性能を持つようになる。この伸縮ウェ ストバンド３４の差動的拡張性能によって、縦軸に沿って比較して、他の部分よ りも横方向に大きく拡がれる部分ができる。伸縮ウェストバンド３４の差動的拡 張性能は、おなかまわりにしなやかに伸縮するウェストバンド「膨張タミーパネ ル」を提供し、この伸縮ウェストバンドは、装着者の立ち居ふるまいに応じて、 装着者のおなかに合わせるように、差動的に形を変え膨らんだり動いたりするこ とができるようになる。伸縮ウェストバンドの横方向にストレッチされたときの 縦軸に沿った差動的拡張性能は、伸縮サイドパネル３０に関してここで述べられ たのと同様の方法で、達成できる。第５図に示されたような「五角形」の伸縮ウ ェストバンドが、好適な差動的拡張性能を発揮する。この態様では、ウェストバ ンド６４は要求される形状を持つストレイニング要素を用いて、波型ロールによ って形成される。

おむつ２０は、さらに二つの張力が働くファスニングシステム３６を含み、脇閉 じとウェスト閉じの両方が行える。二つの張力が働くファスニングシステム３６ は、脇閉じのためのブライマリーファスニングシステム３８と、ウェスト閉じの ためのウェストクロージヤーシステム４０を含む。ブライマリーファスニングシ ステム３８は、第１ウエスト域５６と第２ウエスト域５８を重なるように配置し 、横方向の張力がおむつの周縁部付近に維持され、装着者からおむつが外れない ようにする。ウェストクロージヤーシステム４０は、伸縮ウェストバンド３４を 介しウェスト閉じを動的に維持／生成する。これにより、伸縮ウェストバンド３ ４の隙間、たわみ、くるまりが少なくなって、おむつ２ｏはより良くフィツトし 、封じ込め特性も改良されるのである。

第１図に示されたように、ブライマリーファスニングシステム３８は、固定部材 ４２を第２ウエスト域５８の各縦方向の縁部６２付近に含み、さらに少なくとも 一つのランディング部材４４を第１ウエスト域５６に含み、そのランディング部 材４４は外側表面５２の一部となる。

ランディング部材４４は、固定部材４２の第１フアスニング成分１１２と掛は止 って互いに対を成す第２フアスニング成分１１４を含むと好ましい。第１および 第２フアスニング成分のそれぞれが、フックとループのファスニング材を用いて 機械的におむつを閉じる、ブライマリーファスニングシステムの例が、スクリッ プス（ＳｃｒｉｐｐＳ）による１９８９年９月２６日発行のアメリカ特許第４． ８４６．８１５号「使い捨て吸収用具のための接着テープ使い捨て手段を有する メカニカルファスニングシステム」および、ネステガード（Ｎｅｓｔｅｇａｒｄ 　）による１９９０年１月１６日発行のアメリカ特許第４．８９４．０６０号「 改良されたフックファスナ一部分を有する使い捨ておむつ」に開示されている。

接着剤閉じ／機械内閉じの組み合わせから成るプライマリーファスニングシステ ムが、バテレル（Ｂａｔｔｒｅｌ　Ｉ）による１９９０年８月７日発行のアメリ カ特許第４．９４６．５２７号「感圧接着材ファスナーおよびその製造方法」に 開示されている。これらの特許のそれぞれは、参考文献として本願に組み合わせ た。第１図に示されたように本発明の好適な態様では、ブライマリーファスニン グシステム３８は接着テープタブファスニングシステムを成しており、このシス テムは、接着剤塗布層９６を備えるテープタブ９２、およびバックシート２６に 接合する強化ストリップ１１６から成るランディング部材４４を含む。このよう な接着テープタブファスニングシステムの例が、ビュエル（Ｂｕｅｌｌ　）によ る１９７４年１１月１９日発行のアメリカ特許第３．８４８．５９４号「使い捨 ておむつのテープファスニングシステム」に開示されている。また、接着テープ タブならびに強化ストリップおよび目印手段の例が、ヒロツ（旧ｒｏｔｓｕ　） とロバートソン（Ｒｏｂｅｒｔｓｏｎ　）による１９８７年５月５日発行のアメ リカ特許第１４．６６２．８７５号「吸収用具」に開示されている。これらの特 許のそれぞれは、参考文献として本願に組み合わせた。

プライマリーファスニングシステム３８の各固定部材４２は、ランディング部材 ４４に掛は止るためのファスニング手段を提供しようとするもので、この結果お むつ２０の脇閉じは、確実となり位置決めも好適に変化できるようになる。した がって固定部材４２は少なくとも一つのファスニング成分を備えていなければな らない。各固定部材４２は、ランディング部材４４付近にファスニング成分の位 置決め手段を有していると、最適にフィツトする脇閉じが達成できるので、好ま しい。したがって固定部材４２は、おむつの脇閉じを行うためのよく知られた構 造及び手段で、構成されており、例えば、（１）おむつの内側表面の一部となる ように配されたファスニング成分でできたバッチやストリップ、あるいは（１１ ）ファスニング成分が上に配されたテープタブなどである。

第１図に示されたように、各固定部材４２がテープタブ９２を含むと好ましい。

テープタブのよく知られた構造のいずれのものも、本発明で使用できる。テープ タブの例が、ビュエル（Ｂｕｅｌ　Ｉ　）による１９７４年１１月１９日発行の アメリカ特許第３．８４８．５９４号「使い捨ておむつのテープファスニングシ ステム」に開示されている。この特許は、参考文献として本願に組み合わせた。

特に好ましいテープタブ９２が第３図に示されているが、これはファスニング表 面９８と後側表面９９を含んでいる。このファスニング表面９８は、本発明のラ ンディング部材４４に掛は止るように設定されたテープタブ９２の面である。し たがってテープタブ９２のファスニング表面９８は、おむつ２０の内側表面と向 き合うようになっている。後側表面９９は、ファスニング表面９８とは逆側の面 であり、一般的にはおむつ２０の外側表面５２と向き合うようになっているので 、おむつ２０の装着中は通常外側にむきだしになっている。

好ましいテープタブ９２が第３図に示されているが、これはおむつ２０のバック シート２６と接合し、被固定部分９３を成す（つまり、製造中はおむつ２０に接 合するテープタブ９２の端である）。テープタブ９２は別の要素、タブ部分９４ を含む（つまり、おむつ２０の縦方向の縁部６２を越えて外側に延びるテープタ ブ９２の端であり、これは装着者のためにおむつを扱う者がつかむところとなる 。）テープタブ９２の最端縁部９７の角が丸くなっていると、尖った角端が装着 者の肌に接触しておなかに赤い跡を残すことがないので好ましい。本発明の好適 なテープタブ９２は、おむつ２０のトップシート２４に接合するリリース部分９ ５を含む。リリース部分９５は製造中、タブ部分９４を内側に包み、接着剤塗布 層９６が、使用に先だって汚れたり剥離したりするのを防止する。第３図に示さ れたように、リリース部分９５はおむつ２０の縦方向の縁部６２から内側に延び 、好ましくは伸縮サイドパネル部材９０を越えて上側に並ぶまで上昇する。その 結果、テープタブ９２にかかる荷重は伸縮サイドパネル部材９０に移り、荷重（ 装着によってかかる応力）をより効率的に分配できる。タブ部分９４はまた、リ リース部分９５より横幅が狭いと、おむつを扱う者がタブ部分９４を最初につか むとき容易になって好ましい。

固定部材４２のファスニング成分は、固定部材４２と、ランディング部材４４の この成分と互いに対を成すファスニング成分とを閉じ合わせるものである。した がってファスニング成分には、ランディング部材４４のこの成分と互いに対を成 すファスニング成分に掛は止る手段が備わっている。この手段によって、第１ウ エスト域５６と第２ウエスト域５８が重なるような配置とし、おむつ２０の脇閉 じを確実にする。さらに、おむつは種々のサイズ範囲に適応すること、およびフ ァスニングシステムが単純で使い易いことが、望ましい。そこでファスニング成 分は、種々のサイズに適応できるように位置を変化させて閉じられ、かつ単純な 構造からなり、最小の手間で閉じられるといったことがらが要求される。したが ってファスニング成分は、ここで述べられた適切な位置での確実な閉じを達成す るために、よく知られた取付は手段のいずれを含んでいてもよい。このような適 切な位置での確実な閉じの例を挙げれば、本技術分野で知られている感圧接着剤 のような接着剤塗布層を適用するもの、フックファスニング材やループファスニ ング材のような機械的に閉じるもの、本技術分野で知られている付着剤、ウェス トクロージヤーシステム４０に関連して後述する接着剤による閉じと機械的に閉 じるものとを組み合わせたものなどがある。

ファスニング成分は固定部材４２の上に設けられて、固定部材４２に接合し関連 する分離部材にも成りつる、あるいは固定部材４２とともに一体化した部材を成 してもよい。例えば、トップシート２４あるいはバックシート２６が、ランディ ング部材４４に機械的に掛は止る材質から製造されてもよい（トップシート２４ あるいはバックシート２６は一体化したファスニング成分になっている）。もし くは、分散バッチやストリップが固定部材４２（分離ファスニング成分）に接合 されていてもよい。

第１フアスニング成分１１２は、テープタブ９２の上にありそれと接合する、接 着剤塗布層や機械的に閉じる構成要素といった、分離部材が好ましい。第３図に 示されたように、第１フアスニング成分１１２は、タブ部分９４を覆ってファス ニング表面９８を形成する接着剤塗布層９６を含んでいると好ましい。

さらに加えて第１フアスニング成分１１２は、固定部材４２上のどこに位置して もよい。例えば第１フアスニング成分１１２は、第２ウエスト域５８のサイドパ ネル７２内の、縦方向の縁部６２に隣接していてもよい。

（例示した配置は、コツプ（Ｋｏｐｐ）による１９８６年９月９日発行のアメリ カ特許第４．６１０．６８２号、およびファリス（Ｆａｒｒｊｓ）による１９６ ４年７月２１日発行のアメリカ特許第３．１４１．１６１号に開示されている。

それぞれを本願に組み合わせた。）固定部材４２がテープタブ９２を含むとき、 タブ部分９４のファスニング表面９８の全面あるいは一部に、第１フアスニング 成分１１２があると好ましい。第１フアスニング成分１１２は、接着剤による閉 じと機械的に閉じるものとを組み合わせてなり、接着剤塗布層および機械的に閉 じ構成要素を、ファスニング表面９８上のタブ部分９４の別のところに、しかも テープタブ９２の最端縁９７に隣接して含んでいてもよい。この配置の例示が、 前述のスクリップス（Ｓｃｒｉｐｐｓ　）による１９８９年９月２６日発行のア メリカ特許第４．８４６．８１５号「使い捨て吸収用具のための接着テープ使い 捨て手段を有するメカニカルファスニングシステム」に、開示されている。これ は、参考文献として本願に組み合わせた。

プライマリーファスニングシステム３８のランディング部材４４は、この部材４ ４を固定部材４２に固定する手段を提供しており、第１ウエスト域５６と第２ウ エスト域５８を両者が重なるような配置に維持するための脇閉じができるように なる。種々の位置で脇閉じができたほうが望ましいが、固定部材４２と掛は止り 脇閉じができるようにさえなっていれば、ランディング部材４４はおむつ２０の どの位置にあってもよい。例えば、ランディング部材４４は第１ウエスト域５６ の外側表面５２の一部を形成するように配置されていてもよいし、第２ウエスト 域５８の内側表面５４の一部を形成するように配置されていてもよいし、固定部 材４２と掛は止るように配置されたおむつ２０の他の部分や構成要素上にあって もよい。ランディング部材４４は固定部材４２が最適フィツトを得るために設置 されるおおよその場所を決定するので、様々な位置で脇閉じができるように配置 されているのが好ましい。その結果、おむつは種々のサイズにフィツトし、第１ ウエスト域５６と第２ウエスト域５８との重なりもでき、さらに脇閉じを行った とき、ウェストクロージヤーシステム４０の取付は成分は相互に掛は止り、脇閉 じによりウェスト閉じもまた能動的に行われるようになる。ランディング部材４ ４は、第１ウエスト域５６内の縦方向中心線６７あたりに中心がきて、はぼ線方 向の縁部６２まで外側に横延びしているのが、好ましい。

ランディング部材４４は、一つの分離構成要素、あるいはおむつ２０に接合する 複数の要素、あるいはおむつ２０の一つの構成要素と一体化された物質のいずれ であってもよい。したがってランディング部材２０は、例えば、トップシート２ ４あるいはバックシート２６を成していでもよい。ランディング部材４４は、種 々のサイズと形状を想定しているが、第１ウエスト域５６内のバクシート２６と 接合する物質でできたバッチが一個あるいはそれ以上から成っていると好ましい 。このようにすると、おむつ２０が装着者に対して最もフィツトするような調整 が可能となる。第１図に示したおむつ２ｏの好適な態様においては、ランディン グ部材４４は前述したように、細長い長方形で第１ウエスト域５６の中央域６８ 内でバックシート２６に、接着剤取付は手段（図示せず）によって、固定されて いる。ランディング部材４４は、固定部材４２のファスニング成分（第１フアス ニング成分１１２）に掛は止ることのできるファスニング成分（第２フアスニン グ成分１１４）を含む。したがって、ランディング部材４４のファスニング成分 （第２フアスニング成分１１４）は種々の材質から製造でき、固定部材４２のフ ァスニング成分（第１フアスニング成分１１２）と確実に掛は止ることの可能な 構造をとる。

固定部材４２の第１フアスニング成分１１２が接着剤塗布層９６を含むとき、ラ ンディング部材４４の第２フアスニング成分１１４は強化ストリップ１１６およ び／またはバックシート２６を含んで対応する。一方、固定部材４２の第１フア スニング成分１１２が機械的に閉じる構成要素を含むとき、第２フアスニング成 分１１４もまた機械的に閉じる構成要素を含んで対応する。したがって、第〕フ ァスニング成分１１２がフックファスニング材を有するときは、第２フアスニン グ成分１１４のほうはループファスニング材を有して対応するのが好ましい。

第１図に示したおむつ２０の好適な態様においては、ランディング部材４４はテ ープタブ９２の接着剤塗布層９６と引きはがし可能に掛は止る強化ストリップ１ １６を含んでいると好ましい。強化ストリップ１１６は、おむつ２０のバックシ ート２６に固定されるものであれば、多くの構造および材質のいずれを有してい てもよい。強化ストリップ１１６は、バックシート２６に固定されおむつ２０の 外側表面２６の一部となるような分離部材であると好ましい。二輪方向のポリプ ロピレンフィルムのンートが、強化ストリップ１１６として好適である。

強化ストリップ１１６はまた、おむつを装着者にあてるときに、ウェストの最適 なフィツト状態および足を差し入れる開口部の最適なフィツト状態を得られるよ うに、おむつを扱う者を助けるための目印手段１１８が備わっていると好ましい 。この手段１１８は、ちとから備わっているものであれ、後から付は加えたしる しであれ、装着者におむつをそれぞれあてるときに、特定テープタブファスナー の望ましい貼り付は位置を速やかに決めるための助けとなるならば、ライン、模 様、装飾、シンボル、手書き体活字、カラーコード、あるいはその他のマーキン グいずれのものでもよい。このような目印手段１１８について、ヒロツ（Ｈｌｒ ｏｔｓｕ　）とロバートソン（Ｒｏｂｅｒｔｓｏｎ　）による１９８７年５月５ 日発行のアメリカ特許第１４．６６２．８７５号「吸収用具」に、より詳しく開 示されている。この特許は、参考文献として本願に組み合わせた。本発明の目印 手段では、種々の幾何学模様、色、およびセサミストリートやディズニーのキャ ラクタ−などを組み合わせたものが好ましい。

二つの張力が働くファスニングシステム３６は、おむつ２０の端部６４にウェス ト閉じを行うためのウェストクロージヤーシステム４０をさらに含んでいる。そ して、ウェスト閉じは端部６４の全長の一部分に固定して行う。

おむつ２０が伸縮ウェストバンド３４を含むとき、ウェスト閉じは伸縮ウェスト バンド３４を介する横方向の張力を動的に生成／維持する。

ウェスト閉じは端部６４の全長の一部分を固着するが、伸縮ウェストバンド３４ の延長可能な一部分を固着するのが好ましい。（つまり伸縮ウェストバンド３４ と伸縮サイドパネル３０との位置的関係を踏まえて、ウェストクロージヤーシス テム４０の第１および第２取付は成分が機能して固着する。）位置づけ固着機能 により閉じられるとき、せん断抵抗を十分伴っているため、ひとたび閉じてしま えば取付は成分間のせん断によるスベリや動きは、まったくあるいはほとんどな い。そのような位置づけ固着機能を取付は成分が持っているとき、ここでは「固 着」という表現を用いる。伸縮ウェストバンド３４と伸縮サイドパネル３０との 位置的関係（つまり、第１取付は成分４６の固着部分どうしの位置的関係）によ り、おむつ２０の端部６４付近のウェスト周囲の寸法が定まる。これは、ブライ マリーファスニングシステム３８による脇閉じによって決まる周囲の寸法とは異 なって（縦方向で離れて）いる。この違い、ウェスト周囲の寸法が、おむつ２０ の上端（端部６４付近）における必要なフィツト寸法を生成／維持する。したが って、本発明のウェストクロージヤーシステム４０は、伸縮ウェストバンドを使 用しないおむつ（例えば、ウェストシールドや伸縮性のないウェスト部分のおむ つ）にも有効に利用でき、おむつ２０の端部６４（上端）における伸縮のない状 態でもフィツトできるようになる。固着により、せん断力（張力）を伸縮ウェス トバンド３４と伸縮サイドパネル３０の間で伝達させる手段ができる。そうする ことによって、伸縮ウェストバンド３４内で生成される最初にかかる張力が強め られる。

ウェスト閉じはまた、伸縮ウェストバンド３４を介して横方向の張力を生成／維 持する。ウェスト閉じは伸縮ウェストバンド３４内の予備張力（横方向の張力） に部分的に貢献し、最初におむつをフィツトさせたとき、装着者のウェストに対 して伸縮ウェストバンド３４が安楽にフィツトする。伸縮ウェストバンド３４は 、使用中、ウェスト閉じによってこのバンド３４内の予備張力を部分的に維持す る。伸縮ウェストバンド３４がこのバンド３４内の最初にかけられた張力を部分 的に維持するので、伸縮ウェストバンドが装着者の動きに応じて膨張収縮を繰り 返すことができ、使用中装着者のウェストに対しておむつが安楽にフィツトする 。特に、装着状態の間は、伸縮ウェストバンドは、装着者のウェストの動きに応 じられるように、張力を受けていない状態まで収縮しなければならないであろう 。（つまり、予備張力はゼロになる）；シかじ、取付は成分が掛は止ったままだ と、予備張力は装着者がさらに動くのに合わせて、伸縮ウェストバンド内で再設 定されるようになっている。（装着者に動的フィツトさせるため、予備張力はか けずにそれ以上収縮できないようにしていた従来の伸縮ウェストバンドと対照的 である。）予備張力をかけてそれを維持することにより、隙間が減少し伸縮ウェ ストバンドがより良くフィツトする。さらに、ウェスト閉じによって生成／維持 された横方向の張力は、伸縮ウェストバンド内に復元力を与えるため、ウェスト バンドの「くるまり」が起こりにくくなる。したがって、ウェストクロージヤー システム４０は装着者のウェストのまわりでウェスト閉じを成し、ウェスト域に おいて、おむつは最初から動いている間もよくフィツトし、封じ込め特性は改良 される。

第１図に示されたように、ウェストクロージヤーシステム４０は、少なくとも一 つの好ましくは一組の第１取付は成分４６と、少なくとも一つの第２取付は成分 ４８を含む。第１図に示されたように、第１取付は成分４６は、縦方向で伸縮ウ ェストバンドに沿っているため、ウェストクロージヤーシステム４０によって動 的に生成／維持された横方向の張力は、使用中には、伸縮ウェストバンド３４内 を通って引き続いて働いている。さらに、ウェストクロージヤーシステム４０の 取付は成分は、固定部材４２およびプライマリーファスニングシステム３８のラ ンディング部材４４とは縦方向で離れており、おむつのウェスト周囲の寸法を変 えることができ、２種類の異なる横方向の張力ゾーンができる。ブライマリーフ ァスニングシステム３８によって生成された張力ゾーンはおむつを装着者に固定 し、一方、ウェストクロージヤーシステム４０によって動的に生成／維持された 張力ゾーンは装着中の上方のウェスト閉じを動的に維持する。

ウェスト閉じが成されると、少なくとも二つの固着ゾーン１２２が取付は成分に よって生成される。これら二つの固着ゾーン１２２は、横方向で相互に離れてお り、両者のあいだに伸縮ウェストバンド３４の全体もしくは少なくとも一部が位 置している。これらの横方向に離れた固着ゾーンは多くの方法でてきる。例えば 、固着ゾーン１２２を横方向に離すためには、ウェストクロージヤーシステム４ ０と、横方向に離した一組の第１取付は成分４６と第２取付は成分４８を提供す ると、第１取付は成分４６による調整可能な位置決めができるようになる。

（例えば、第２取付は成分は比較的広くするなどのように）。この態様では、第 １取付は成分４６の横方向の離れかたが決まっているので、これから固着ゾーン を横方向にどのように離すかについて、決定および設定ができる。別の態様では 、ウェストクロージヤーシステム４０が、横方向に離した一組の第２取付は成分 ４８と第１取付は成分４６を含むと、第２取付は成分４８による調整可能な位置 決めができるようになる。（例えば、第１取付は成分は比較的広くするなどのよ うに）。この態様では、第２ウエスト域５８のサイドパネルと第１ウエスト域５ ６のサイドパネルの重なり具合によって、第２取付は成分４８が第１取付は成分 ４６に掛は止る位置が決まるため、固着ゾーンを横方向にどのように離すかにつ いては装着者のウェストサイズと、おむつの全体的な寸法／形状によって決まる 。

固着ゾーン１２２どうしの横方向の好ましい距離としては、脇閉じが成されたと きにウェスト閉じの動きが決まってくるようにデザインされていること、そして 装着者のウェストにかかる通常の力を確実に維持できるようになされて、伸縮ウ ェストバンド３４が修復不可能なほどくるまらないようにする一方、伸縮ウェス トバンド内にはウェストの部分でおむつがよくフィツトし封じ込め特性も改良さ れるような効率的な大きさでストレッチされているのが望ましい。伸縮ウェスト バンドの回復をもたらし、張力をかけられたウェストバンドがはじかれて外れる （つまり修復不可能なほどくるまってしまうこと）のを最小限にとどめる、ウェ ストバンド内の通常の力を確実に維持するためには、固着ゾーンどうしの距離を 必要に応じて最小にすることである。しかし一方、伸縮ウェストバンド内に最大 のストレッチを与えるためには、固着ゾーンどうしの距離を必要に応じて最大と なるようにすることなのである。結局、固着ゾーンどうしの距離は、通常の力を 確実に維持する必要性と、伸縮ウェストバンド内のストレッチを効率的な大きさ とする必要性との、バランスがとれるように選択することになる。

第１図に示された、Ｈサイズのベービー（５，４から約１０．８ｋｇ）にフィツ トするようにデザインされたおむつの態様では、固着ゾーン１２２どうしの横方 向の距離は（第１取付は成分４６どうしの間の距離）約２５ｉｎ以上である。さ らに好ましくは、約５０＋ａｍ以上である。

第１図に示された態様では、第１取付は成分４６どうしの横方向の距離は、約１ ００１から約２００ｍ５が最も好ましい。固着ゾーンの横方向の距離は、伸縮ウ ェストバンドを収縮状態にして、一つの固着ゾーンにおける固定部の最も奥の直 線（つまりこの直線は、縦方向の中心線６７に最も近い）から、他の固着ゾーン における固定部の最も奥の直線までの距離を測定することによって決められる。

したがって、第１図に示された態様において、横方向の距離は、一つの第１取付 は成分４６の最も奥の直線から、他の第１取付は成分４６の最も奥の直線までの 距離を測定することによって決められる。

各取付は成分はファスニング手段を含むが、これは互いに対をなす相手のファス ニング手段に掛は止って、ウェストでの閉じが種々の位置で能動的に行われるよ うになる。ここで用いられている「種々の位置」での閉じとは、使用者が多くの 位置でおむつを閉じることができるように成分の位置の少なくとも一つが広い範 囲で変わることができることをいう。したがって、例えば、成分の一つがおむつ に被固定位置を有して（例えば、伸縮ウェストバンド３４に予備張力をかけてウ ェスト閉じができるように、第１取付は成分４６どうしの横方向の距離を決める 。）、一方で、他の成分は、被固定成分に対して、種々の取付は位置を有してい る。これは、おむつを閉じるたびに組み合わせて用いる一組の要素（例えばスナ ップやバックル）が特定の場所で結合されるように、両方の要素がそれぞれ固定 される位置が決まっている「被固定」位置決め閉じと対照的である。また、ウェ ストクロージヤーシステム４０によって、ウェスト閉じは能動的に行われるよう になっている。「能動的に行われる」というのは、プライマリーファスニングシ ステム３８を用いて、最初の身体７足のフィツトが適切に行われさえすれば、機 能的なおむつ閉じをするのに、おむつを扱う者の手間はほとんどあるいはまった くないと言う意味である。ウェストクロージヤーシステム４０を能動的に機能さ せるには、取付は成分が、はとんどあるいはまったくそれ以上の手間をかけるこ となく確実に固着できるように相互に掛は止ることばかりでなく、伸縮ウェスト バンド３４内に横方向の張力を生成／維持するような配置をおむつ２０上にとる ことが必要である。

第１図に示されたように、取付は成分は機械的に閉じる構成要素を含んでいると 、好ましい。ここで使用されている［機械的に閉じる構成要素」とは、様々な位 置での閉じが行えるように、互いに掛は止るファスニング手段のことをいう表現 である。したがって、機械的に閉じる構成要素は、ベルクロ（ＶＥＬＣＲＯ）や 他のフックとループのような機械内掛は止め具によって、様々な位置での閉じが 行えるよく知られた手段を、含んでいる。

第１取付は成分４６は機械的に閉じる構成要素を含み、第２取付は成分４８は、 互いに対をなす機械的に閉じる「同一」の構成要素あるいは、互いに対をなす機 械的に閉じる「非同−」の構成要素を含む。ここで使用されている、互いに対を なす機械的に閉じる「同一」の構成要素とは、第１成分と第２成分の掛は止る構 成要素が同一の噛み合う構成および構造を有するときに、用いられる表現である 。このようなシステムの例が、ブラウン（Ｂｒｏｗｎ　）らによる］９８２．４ ．１６のアメリカ特許第４．３２２．８７５号「ファスナー形成用の２つのスト リップ材」に開示されている。ここで使用されている、互いに対をなす機械的に 閉じる「非同−」の構成要素とは、フックファスニング材とループファスニング 材のように、第１成分と第２成分は異なるものであるが互いに掛は止ることがで きる機械的ファスニングシステムについていう表現である。たとえば、もし第２ 取付は成分４８がループファスニング材であれば、第１取付は成分４６は逆にフ ックファスニング材をなす。

ここで用いられている「フックファスニング材」とは、掛は止り構成要素を有す る物質についていう表現である。

したがって、フックファスニング材は雄ファスナーとも言われる。「フック」と いう表現を使用するとき、意味を何ら限定するものではなく、ループファスニン グ材や他のフックファスニング材のような互いに対をなす機械的に閉じる構成要 素と掛は止ることに適用できるものであれば、この技術分野で知られているいか なる形状をなしてもよいということを認識すべきである。

フックファスニング材は、ループファスニング材の繊維状構成要素に機械的に掛 は止るように意図されているのが好ましい。したがって、本発明によるフックフ ァスニンク材は種々の材質から製造される。ナイロン、ポリエステル、ポリプロ ピレン、あるいはこれらの材質を組み合わせたものが適切な材料として挙げられ る。もしくは本技術分野で知られた他の材質でもよい。また、フックファスニン グ材は、多くの形状を有する裏当てから突き出した構成要素から成り、例えば市 販されているミネソタ州セントポールの３Ｍ　（旧ｎｎｅｓｏｔａ　Ｍｉｎｉｎ ｇ　ａｎｄＭａｎｕｒａｃｔｕｒｌｎｇ）社の商標「スコッチメート（Ｓｃｏｔ ｃｈｓａｔｅ）ＪＦＪ３４０２号がある。あるいは、掛は止り構成要素として種 々の形状を取りことが可能である。例えば、フック型、Ｔ字型、きのこ型などが 挙げられる。あるいは本技術分野で知られた他の形状でもよい。フックファスニ ング材の具体例が、スクリップス（Ｓｃｒｉｐｌ）ｓ　）による１９８９年７月 １１日発行のアメリカ特許第４．８４６．８１５号「改良ファスニング器を有す る使い捨ておむつ」で述べられており、この特許は参考文献として本願に組み合 わせた。

特に好ましいフックファスニング材は、第１および３図に示したように熱可塑性 材質から形成されたプロング１２０が配列して構成されたものである。ホットメ ルト接着剤の熱可塑性物、とくにポリエステルやポリアミドのホットメルト接着 剤は、フックファスニング材のプロングの材料として適切である。プロング１２ ０は、グラビア印刷工程を変更した方法で製造されると、好ましい。

これは、溶融状態の熱可塑性物を別のユニット内の基板に印刷し、切断に先だっ てその熱可塑性物の一部をストレッチするようにして切断し、ストレッチされた 溶融物を「固化」させて、プロングを得る方法である。この好適なフックファス ニング材と、製法および製法装置が、１９９０年８月８日に発行されたＰ＆Ｇ　 （Ｐｒｏｃｔｅｒ　＆Ｇａｍｂｌｅ）社のヨーロッパ特許出願０　３８１　０８ ７号に詳細に説明されており、このヨーロッパ出願は参考文献として本願に組み 合わせた。

ループファスニング材は、フックファスニング材の掛は止り構成要素と掛は止る 複数の繊維状構成要素を提供する。ループファスニング材は、多くの種類の材質 から製造され繊維状構成要素、好ましくはループを提供する。

適切な材質としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、これらの材質 を組み合わせたもの、本技術分野で知られた他の材質などが挙げられる。適切な ループファスニング材は、多くの形状を有する裏当てから突き出した繊維状ルー プから成り、例えば市販されているミネソタ州セントボールの３Ｍ（旧ｎｎｅｓ ｏｔａ　Ｍｉｎｉｎｇ　ａｎｄＭａｎｕｒａｃｔｕｒｔｎｇ　）社のナイロン製 ループ、商標「スコッチメート（Ｓｃｏｔｃｔｖａｔｅ）　Ｊ　ＰＪ３４０２号 がある。市販されている他のループファスニング材としては、ナイロンの裏当て から突き出したナイロンの複数のフィラメントループを有するトリコットニット 繊維から成っており、「ギルフォード（Ｇｕｉｌｒｏｒｄ）　１６１１０号」と いうノースカロライナ州グリーンスポロのギルフォードミルズ（Ｇｕｉｌｒｏｒ ｄ　Ｍｉｌｌｓ）から市販されているものがある。安価なループファスニング材 およびその製造方法の例が、１９８８年１１月２日に発行されたＰ＆Ｇ　（Ｐｒ ｏｃｔｅｒ　＆Ｇａｍｂｌｅ）社のヨーロッパ特許出願０　２８９　１９８号に 開示されており、このヨーロッパ出願は参考文献として本願に組み合わせた。ま た適切なループファスニング材には、織物あるいは不織繊維もしくは他の種類の 繊維材料やループ材料で本技術分野でよく知られたものがある。ループファスニ ング材として適切に使用できるとされた不織材の実例が、おむつ２０のトップシ ート２４として有効な材質に成りうるかどうかについて検討されたが、トップシ ート２４の不織材によってループファスニング材が形成された好適な態様もある 。

あるいは取付は成分は、接着剤塗布層（接着剤の層）を含んでいてもよい。本発 明において好適で有効な接着剤としては、わずかな加圧によって常温で表面に付 着する感圧接着剤がある。ここで接着剤塗布層に使用されるとりわけ好ましい接 着剤は、本技術分野でよく知られたホットメルト感圧接着剤である。ホットメル ト感圧接着剤には例えば、ライスコンシン州エルムグロブのファインドレイ（Ｆ ｌｎｄｌｅｙ　）アドヘツシブの登録商標ファインドレイ（Ｆｉｎｄｌｅｙ　） 　９９０またはＨ−２０８５として市販されているような、粘性付与剤と他の付 着剤を加えたクラトン（Ｋｒａｔｏｎ）をベースにした接着剤がある。

取付は成分はさらに接着剤閉じ／機械的閉じ構成要素の組み合わせを含んでいて もよい。例えば、フックファスニング材のようなファスナーと接着剤塗布層が並 んだ組み合わせ、あるいは一部が接着剤の層に覆われているフックファスニング 材のような機械的閉じ構成要素を含んだ取付は成分がある。機械的閉じ／接着剤 閉じシステムの組み合わせを有するファスナーの例には、加工されたファスニン グ表面を持つ感圧接着ファスナーがあり、バテレル（Ｂａｔｔｒｅｌ　ｌ）によ る１９９０年８月７日発行のアメリカ特許第４．９４６．５２７号に開示されて いるが、この特許は参考文献として本願に組み合わせた。

あるいは取付は成分はさらに、位置づけファスナーが能動的に機能できるように 、本技術分野で知られた付着剤を含んでいてもよい。例えば、この付着ストリッ プあるいは付着剤は、フオーム、クレープやラテックスゴム、他の接着剤、ある いは高安定ビニル材などでよい。高安定ビニル材による分離可能なファスナーに ついては、マツクローリン（Ｍｃｌａｕｇｈｌ　Ｉｎ）とクラインスミス（Ｋｌ ｅｉｎｓ＋ｇｉｔｈ）による１９９０年１２月２５日発行のアメリカ特許第４． ９７９．６１３号に詳細に説明されているが、この特許は参考文献として本願に 組み合わせた。

取付は成分は、おむつ２０に接合する分離構成要素を含んでいてもよいし、ある いはおむつの一つの成分や他の複数の成分と共に一体化した構成要素となってい てもよい。例えば、トップシート２４はある材質（例、不織材）から製造でき、 これは他の取付は成分（例、フックファスニング材）と機械的に結合可能である 。さらにバックシー　ト２６が、バックシート表面の一部を覆う接着層を用いて 加工された織物から形成され、機械的／接着剤ファスナー（取付は成分）の組み 合わせを構成しているものがあるが、これは前述のバテレル（Ｂａｔｔｒｅｌ　 Ｉ）によるアメリカ特許第４．９４６，５２７号で示されている。

これらの場合はいずれも、取付は成分はおむつの他の成分と一体化されている。

また、取付は成分が、おむつに接合する分離したストリップやパッチを含むこと もできる。第１図に示された好適な態様においては、各第１取付は成分４６は、 バックシート２６に接合するフックファスニング材でできた分離パッチを有して 、外側表面５２の一部となっている。一方、第２取付は成分４８は、第２ウエス ト域５８内のトップシート２４の一部を含んだ一体化された構成要素である。

第１図に示されたおむつ２０のような、Ｈサイズおむつの特に好ましい態様につ いて説明する。ここで、好適なウェストクロージヤーシステム４０は一組の第１ 取付は成分４６を含んでいる。各第１取付は成分４６は、幅約１２−−（縦方向 の中心線６７に対して垂直な方向）で長さ約１９ｍｍフックファスニング材でで きたバッチである。第１取付は成分４６どうしで横方向に約１７１ｍ５離れて設 置されているのが好ましい。またそれぞれの第１取付は成分４６は、端部６４か らも離れている。もしこの端部６４からの縦方向の距離（おむつの端部から最も 端部に近い方の第１取付は成分の端部までを測った距離）が短すぎると、第１取 付は成分のおむつ上での位置が高すぎて、装着者の肌に接触するおそれがある； もしこの縦方向の距離が長すぎると、第１取付は成分のおむつ上での位置が低す ぎて、伸縮ウェストバンドがくるまるおそれがある。したがって第１取付は成分 は、おむつの端部から約３■■（１／８インチ）から約１５■−（５／８インチ ）離れているのが好ましく、約６ｍｍ（１／４インチ）離れているとさらに好ま しい。第１取付は成分４６に用いられるフックファスニング材は、好ましくは、 熱可塑性のプロング１２０が裏当て金工に配列されたものから成り；各フックフ ァスニング材のプロング１２０が、これと向き合う掛は止り手段によって、おむ つ２０の縦方向中心線６７に向かって内側に方向付けられているのが、最も好ま しい。ウェストクロージヤーシステム４０はまた、トップシート２４の不織材の 一部によって形成されたループファスニング材から成るひとつの第２取付は成分 ４８を含んでいる。

おむつ２０はさらに、第１取付は成分４６のすぐ下に位置決めバッチ５０を含ん でいる。この位置決めバッチ５０は、第１取付は成分４６をＺ方向（厚み方向） に持ち上げ、第１取付は成分４６が第２取付は成分４８とよりうまく接触できる ようにさせ、ウェストクロージヤーシステムがより簡単に（手間なく）閉じられ るようにさせるものである。したがって、ウェストクロージヤーシステム４０は より効率的に能動的に作用する。イア−フラップ８８は曲がりやすく、第１取付 は成分４６上にたたみこまれてしまい、おむつを装着させようとする際にフック が掛けにくくなる。イア−フラップ８８のこのような事態は、位置決めパッチ５ ０のもたらす曲げ剛性を強めたゾーンによって防止できる。したがって位置決め バッチ５０は、第１取付は成分４６に向かって２方向に持ち上げる何らかの構成 要素を含んでいればよい。第１図に示されたように位置決めバッチ５０のそれぞ れは、第１取付は成分４６のすぐ下に位置する材質でできた長方形の形状をした 一片である。位置決めバッチ５０が第１取付は成分４６のすぐ下に直接、設置さ れていてもよいが、第２図に示されたように、トップシート２４とバックシート ２６の間に設置されていると好ましい。装着者のウェストのまわりに曲げ剛性を もたらすために、位置決めパッチの縦方向の縁部は、伸縮ウェストバンド部材７ ６の側縁部７５に接する、あるいは少し重なるようにするとよい。好適な位置決 めバッチ５０は、弾性フオームでできた幅３８１１で長さ３２ｖｗのパッチであ る。おむつを製造する際、位置決めパッチ５ｏは伸縮サイドパネル部材９０と同 じ材質にして、あるひとつのおむつの伸縮サイドパネル部材９０と隣接するおむ つの位置決めパッチ５０を、その材質でできた一つの物質がら製造し、おむつが できてから切断するようにするとより好ましい。

位置決めパッチ５０は、おむっ２ｏの端部６４がらおむつ２０の中心にむかって 延びている。

好適な態様においておむつはさらに、第２ウエスト域５８に設置された伸縮サイ ドパネル３ｏを含んでいる。

（ここで用いられている「設置されている」という表現は、おむつのある構成要 素が、他の構成要素と一体化された構造をもって、あるいはある別の構成要素に 接合された分離構成要素として、特定の場所あるいは位置で形成されている（接 合され位置している）ということを、意味している。）伸縮サイドパネル３０は 、伸縮可能に拡張できる特性をもたらし、始めからおむつを装着者に適合するよ うにフィツトさせ、装着している間これを維持させることにより、より快適で輪 郭に合ったフィツトが得られる。この効果は、伸縮サイドパネルによっておむつ の側縁部が拡張も収縮もできるので、おむつが排出物を受けてからも持続する。

さらに、ブライマリーファスニングシステム３８とウェストクロージヤーシステ ム４０の両方によって張力は発展され維持され、その張力は装着力（張力）によ りさらに強められているが、伸縮サイドパネル３０はその装着力を発展し維持す るものである。そのため、おむつ２０が装着者から外れにくくなり、ウェストへ のフィツト性も強められる。おむつを扱う者は装着者におむつ２０をあてるとき 大抵伸縮サイドパネル３０をストレ・ソチするが、伸縮サイドパネル３０は特に 伸縮ウェストバンド３４に予備張力を与えるときに役にたつ。つまり、伸縮サイ ドパネル３０が収縮したとき、ウェストクロージヤーシステム４０を介して伸縮 サイドパネル３０から伸縮ウェストバンド３４に張力を伝達させることができる 。伸縮サイドパネル３０はさらに、おむつ２０のより効率的な適用をもたらす。

というのは、おむつをあてるときにおむつを扱う者が、一方の伸縮サイドパネル ３０を他方の伸縮サイドパネル３０より強く引っ張ったときく非対称）、おむつ ２０は装着中に「自己調整」するのである。本発明のおむつ２０では伸縮サイド パネル３０が第２ウエスト域５８に位置しているが、第１ウエスト域５６に位置 していても、第１ウエスト域５６と第２ウエスト域５８の両方に位置していても 、よい。

伸縮サイドパネル３０は数多くの配置構成をとりうるが、伸縮サイドパネルがイ ア−（イア−フラップ）内に位置しているおむつが、ウッド（Ｗｏｏｄ）らによ る１９８号「ひたよせしたイア−を有する使い捨ておむつ」開示されたおり、こ の特許は参考文献として本願に組み合わせた。伸縮サイドパネル３０はあるいは 、様々な他の配置構成を取りうる。例えば、サイアラファ（５ｃｉａｒａｒｆａ 　）らによる１９８３年５月３日発行のアメリカ特許第４．３８１．７８１号に よれば、伸縮部材が非伸縮部材によって束縛されないように、おむつのトップシ ートとバックシートの両方にあいたひとつの開口部に伸縮部材が位置している伸 縮ウェストを有するおむつが開示されている。サイアラファ（Ｓｅｉａｒａｆｆ ａ　）らの特許は、伸縮部材に相当する部分においておむつのトップシートとバ ックシートの両方を取り除くことに対する問題性が示唆される。本発明者らは、 おむつのトップシートとバックシートの伸縮部材に相当する部分の一方のみを取 り除いたとき、および両方取り除かなかったとき、どちらの場合も十分な伸縮性 を得られ、さらにおむつ織物が伸縮部材を含有するときに、その伸縮部材に相当 する部分に後述するある種のメカニカルストレッチング増大操作を施した場合は 特に、十分な伸縮性を得られるということを修得した。伸縮サイドパネルを有す るおむつのさらに別の態様が、パンボッペル（ＶａｎＧｏｍｐｅｌ　）らによる １９９０年７月３日発行のアメリカ特許第４．９３８．７５３号に示されている 。この特許が開示しているのは、パンツのような衣服で、この衣服の本体の側縁 部に分′離してストレッチ可能部材を取付けて、生成されるストレッチ可能サイ ドパネルが設けられた衣服である。本発明の伸縮サイドパネル３０は、伸縮可能 に拡張できる材質を分離して有することができ、あるいはおむつに接合するラミ ネート構造物を有することもできる。第１及び３図に示されたように、それぞれ の伸縮サイドパネル３０は、イア−フラップ８８とそれに操作的に関連して作用 する伸縮サイドパネル部材９０を有する。

第１図に示されたように各イア−フラップ８８は、サイドパネル７２のなかで、 吸収しん２８の側縁部８２から、それに沿って横方向外側に、おむつ２０の縦方 向の側縁部６２まで延長する部分を成している。イア−フラップ８８は一般的に 、おむつ２０の端部６４から縦方向に、縦方向側縁部６２におけるおむつ２０の 足を入れるための開口部を形成する部分まで、延びている（縦方向側縁部６２の この部分をレッグ縁部１０６とする）。本発明の好適な態様においては、第２ウ エスト域５８のそれぞれのイア−フラップ８８は、トップシート２４とバックシ ート２６における、吸収しん２８の側縁部８２を越えてそれ以上に延びている部 分によって、形成されている。

本発明の好適な態様においては伸縮サイドパネル部材９０は、イア−フラップ８ ８内で、好ましくは、トップシート２４とバックシート２６の間で、おむつ２０ と作用的に連結されている。そのため伸縮サイドパネル部材９０は、横方向に伸 縮可能に拡張できる。ここで用いられている「伸縮可能に拡張できる」という表 現は、おむつのなかで、張力が（サイドパネルやウェストバンドに対して横の方 向の張力が好ましい）がかったときに少なくとも一つの方向に（サイドパネルや ウェストバンドに対して横の方向が好ましい）拡張でき、張力が取り除かれたと きにほぼ元の大きさと配置構成に戻る部分のことを意味する。一般的に、本発明 で有効な弾性材は、ストレッチを受けすぐにそのストレッチを解くと、約５秒以 内に元の構造の少なくとも約７５％までは、収縮的に戻る材質（つまり「元気の いい」伸縮性）である。

伸縮サイドパネル部材９０は、種々の方法で、イア−フラップ８８に作用的に連 結されている。例えば、伸縮サイドパネル部材９０がイア−フラップ８８に伸縮 可能な収縮状態で連結されるので、伸縮サイドパネル部材９０はイア−フラップ ８８を寄せ集めたり収縮させることができるようになる。（弾性材が伸縮可能な 収縮状態で固定されている方法の詳しい鏡開が、ビュエル（Ｂｕｅｌｌ）による １９７５年１月１４日発行のアメリカ特許第３．８６０．００３号およびビュエ ル（Ｂｕｅｌ　Ｉ　）による１９７８年３月２８日発行のアメリカ特許第４．０ ８１．３０１号にあるが、これら特許は参考文献として本願に組み合わせた。） 例えば、伸縮サイドパネル部材９０を横方向に引き延ばし、トップシート２４と バックシート２６のどちらか一方または両方に接合させ、伸縮サイドパネル部材 ９０が解放方向や収縮方向を取ることができるようにして、伸縮サイドパネル部 材９０はイア−フラップ８８に収縮可能に貼り付けることができる。

あるいは、伸縮サイドパネル部材９０は収縮されていない状態で作用的に連結さ せることもでき、その後、収縮処理を受けてもよい。さらに例えば、方向性無く 収縮した後、加熱などの特定の処理を施されることによって、伸縮性を示すよう になる材質から、伸縮サイドパネル部材９０を形成することも可能である。この ような例が、メツセンガル（Ｍａｓｓｅｎｇａｌｅ）らによる１９７４年６月２ ５日発行のアメリカ特許第３．８１９．４０１号およびコック（Ｋｏｃｋ）によ る１９７５年１０月１４日発行のアメリカ特許第３．９１２．５６５号に開示さ れている。

熱−収縮可能な伸縮部材を使用するための方法についての詳しい説明が、キーピ ット（Ｋｌｅｖｌｔ）とオスターヘイジ（Ｏｓｔｅｒｈａｇｅ　）による１９８ ５年５月７日発行のアメリカ特許第４．５１５．５９５号に説明されている；こ の特許は参考文献として、本願に組み合わせた。大抵の場合、収縮されていない 状態では、トップシート、バックシート、伸縮サイドパネル部材、および他のい ずれの成分も、−緒に固定される。それからこのラミネート構造は加熱され（加 熱空気などで）伸縮サイドパネル部材は解放方向や収縮方向に戻れるようになる 。

特に好ましい態様においては、伸縮サイドパネル部材９０は、イア−フラップ８ ８内で、伸縮サイドパネル部材９０をトップシート２４、バックシート２６、も しくはその両方に接合することによって、伸縮サイドパネル部材９０が実質的に 張力をかけられていない状態にあるあいだ、作用的に連結されている。続いて、 この伸縮サイドパネル部材９０を含んで合成された弾性ラミネート構造物の少な くとも一部が、十分メカニカルストレッチングされて、ラミネート構造物のトッ プシート成分とバックシート成分（引伸線成分）を、永久伸張する。その後、合 成された弾性ラミネート構造物は、実質的に張力をかけられていない状態に戻る ことができるようになる。

この伸縮サイドパネルは、このようにして、「引っ張りゼロ」のストレッチラミ ネート構造物に形成されるのである。（あるいは、伸縮サイドパネル部材を、張 力をかけられた状態で作用的に連結させて、メカニカルストレッチングさせよう とするならそれも可能である；ただし、これは「引っ張りゼロ」のストレッチラ ミネート構造物とは言えない。）ここで用いられている「引っ張りゼロ」のスト レッチラミネート構造物とは、実質的に張力をかけられていない状態下に二層以 上が共通面の少なくとも一部に沿って互いに固定されてできたラミネート構造物 のことを意味する表現である。第１の層はストレ・ソチが可能で弾性材を含む（ つまり、かけられていた張力が解かれると、実質的に張力を掛けられていなかっ たときの寸法にもどる）。一方、第２の層はストレッチングをかけられると少な くともある程度は永久伸張されるため、かけられていた張力が解かれると完全に もとの変形前の構造に戻らないような、（弾性を有する必要はないが）伸張可能 なものである。このようにしてできた「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート 構造物は、少なくとも最初のストレッチングに至るまでは、そのストレ・ソチン グの方向に伸縮可能に拡張できる。このような「引っ張りゼロ」のストレッチラ ミネート構造物の例が、ガリガン（Ｇａｌ　Ｉ　ｉｇａｎ）らによる１９３７年 ３月３０日発行のアメリカ特許第２．０７５．１８９号；ノ＼−ウ・ソド（Ｈａ ｒｖ第３．０２５．１９９号；シソン（５１ｓｓｏｎ）による１９７８年８月１ ５日発行のアメリカ特許第４．１０７．３６４号：シソン（５ｉｓｓｏｎ）によ る１９８０年６月２４日発行のアメリカ特許第４．２０９．５６３号；サビ−（ ５ａｂｅｅ　）による１９８９年５月３０日発行のアメリカ特許第４．８３４． ７４１号に開示されており、これらの特許のそれぞれを参考文献として本願に組 み合わせた。

トップシート、バックシートそしてこれらの間にある弾性部材から成る「引っ張 りゼロ」のストレ・ンチラミネート構造を作成するための特に好ましい方法およ び装置で、互いに噛み合う波型ロールを用いて、成分をメカニカルストレッチす る。おむつの成分をメカニカルストレッチするための適切な装置および方法は前 記のシソン（５ｌｓｓｏｎ）による１９７８年８月１５日発行のアメリカ特許第 ４．１０７．３６４号；サビ−（Ｓａｂｅｅ　）による１９８９年５月３０日発 行のアメリカ特許第４．８３４．７４１号内に記載されている。通常に譲渡され 本願と同時に出願継続中のＰ＆Ｇ　Ｃａ５ｅ４３３９、ゲラルドＭウェーバ−（ Ｇｅｒａｌｄ　Ｍ、　Ｗｅｂｅｒ）らによって１９９１年２月２８日出願された 米国出願番号０７／６６２．５３６号「引っ張りゼロのストレッチラミネート織 物に伸縮性をもたらすために増大的にストレッチングを行うための改良された方 法と装置Ｊ　；　Ｐ＆Ｇ　Ｃａ５ｅ４３４０、ケネスＢビューエル（Ｋｅｎｎｅ ｔｈ　Ｂ、　Ｂｕｅｌｌ）らによって１９９１年２月２８日出願の米国出願番号 ０７／６６２．５３６７号「引っ張りゼロのストレッチラミネート織物に様々な 程度の伸縮性をもたらすために非均一性で増大的にストレッチングを行うための 改良された方法と装置」　；およびＰ＆Ｇ　Ｃａ５ｅ４３４１、ゲラルドＭウェ ーバ−（Ｇｅｒａｌｄ　Ｍ。

ｗｅｂｅｒ）らによって１９９１年２月２８日出願の米国出願番号０７／６６２ ．５４３号「引っ張りゼロのストレッチラミネート織物に織物を裂くことなく伸 縮性をもたらすために連続してストレッチングを行うための改良された方法と装 置」に、とりわけ望ましい装置および方法が述べられている。これらの明細書と 図面は、参考文献として本願に組み合わせた。

本発明の「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート伸縮サイドパネルを作成する のに用いられる特に好適な増大ストレッチングシステムの詳細は、第８図に示さ れている。「引っ張りゼロ」のサイドパネル織物が組み込まれて完全体となった おむつ織物８１０は、増大ストレッチングシステムを介して、方向が決められる 。

第８図に示されているように、はとんど張力をかけられていない弾性バッチ８０ ４をおむつ織物８１０が組み込む時機は、最も上の波型ロール８２５の波すなわ ち溝部分８２４と、連続的に波型をつけられたすなわち溝を刻まれた最も下の波 型ロール８２１との間をおむつ織物８コ０が通過して、この弾性バッチ８０４が 最上波型ロール８２５の溝部分８２４と合致するようになっている。

方法と装置の好適な態様においては、機械の流れ方向（ｗｔ力方向で測定すると 、溝部分８２４は弾性バッチ８０４より全体長が長いので、おむつ２０に組み込 まれた弾性バッチ８０４に隣接するトップシート２４とバックシート２６の部分 に、ある程度の拡張性をもたらすことになる（つまり、拡張パネル］１０が形成 される）。さらに、弾性バッチ８０４のなかで製造上隣接するおむつの位置決め バッチ５０を形成する部分に対して拡張性がもたらされるのは好ましくないので 、溝部分８２４が製造上隣接するおむつの第１ウエスト域に届いてしまうほど長 すぎないのが望ましい。

最上、最下波型ロールの互いに対を成す溝について、詳しい配置構成や溝距離お よび溝深さは、「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート部分における必要な弾 性量のような要因によって変化するが、本発明の特に好ましい態様で用いられる 溝は次のようになっている；山がら山までの溝ピッチはおよそ０．１５０インチ 、ねじ山角度はおよそ１２度、山から谷までの溝深さはおよそ０゜３００インチ である。前述の波型ロールの外側の山は典型的なものとしてはおよそ０．０１０ インチ半径を示す一方、隣り合う波の間にできる内側溝の半径の典型的なものは およそ０．０４Ｃｌインチを示す。波型ロールが対向する山が互いに約０．１５ ０から約０．１７５インチの深さで重なり合うように調整されると、本発明のラ ミネート織物においてよい弾性特性が生じる。ここで、このラミネート織物は、 ８１）ｇ１！厚さの弾性ポリウレタンフォームバッチを含んでおり、このバッチ の両面は１ｍ１Ｉ厚さの高分子バックシートと不織トップシートが結合し、基礎 重量が１平方ヤードあたりおよそ１８から２０グラムで、ポリプロピレン繊維か らできている。

得られた「引っ張りゼロ」ストレッチラミネート織物に多少拡張性が生じるよう に、当然のことながら、上記の波型ロールでの対向する山の重なり程度は必要に 応じて調整される。上記のロールの構成やラミネート織物の構造としては、山か ら山の重なり深さは約０．０５０インチぐらいから約０．２２５インチぐらいで あるのが実用的である。

第８Ａ図かられかるようにおむつ織物８１０は、アイドラーロール８７２および ８７４によって、アクティブ吸引孔８２２（第８図）を覆えるほど広い幅で、最 下波型ロール８２１を包むように流されている。この吸引孔８２２は、最下波型 ロール８２１上の一連の溝８２３各々にすぐ隣接して設けられている。また吸引 孔８２２は、最上波型ロール８２５の溝部分８２４と噛み合うところと一致する ようになっており、最下波型ロール８２１を介して一組の吸引連結管８２６と内 部で連結している。

この吸引連結管８２６は、おむつ織物８１０が最上波型ロール８２５の溝部分８ ２４によって流されるあいだに、その織物８１０に吸引を加えるものである。

張力をかけられていない弾性バッチ８０４をトップシート織物８０６およびバッ クシート織物８０５に固定するためにも、トップシート織物とバックシート織物 の一致部分を相互に固定するためにもそれぞれ接着剤が使用されるが、これらの 盛り上がりを最小化するために、最上波型ロール８２５の溝部分８２４および最 下波型ロール８２１上の一連の溝８２３いずれもが、テフロン（ＴＥＦＬＯＮ） や、イリノイ州モーリスのマイクロサーフェス（Ｍｉｃｒｏ　５ｕｒｆ’ａｃｅ 　）社から入手できるスプレィコーティング、パーマロン（Ｐｅｒｗａｌｏｎ） 　５０３号のような自己潤滑する低摩擦材でコーティングしたものなど、低摩擦 材質で形成されているものがよい。

最下波型ロール８２１の吸引孔８２２は、０．０９０インチメツシュのハニカム 構造物８４４のような多孔性材質で蓋されていると好ましい。なぜなら、おむつ が吸引されているときは常に、おむつ織物８１０の吸引されている部分を支える こともでき、またおむつによい掴み面をもたらし、おむつの横すべりやハニカム 表面上を越えて動いてしまうことなどを防止できるからである。

他の条件が整っている場合、弾性バッチ８０４を含むサイドパネルの「引っ張り ゼロ」部分に施されるストレッチングをどこまで増大させるかは、最上波型ロー ル８２５の溝部分８２４上の溝と最下波型ロール８２１の一連の溝８２３、これ ら溝どうしの噛み合いの深さによって決まる。しかし、ストレッチングをどこま で増大させるかは、ストレッチラミネート織物が噛み合い波型ロール間を通過す るときに、すべったり、織物のストレッチング方向とほぼ平行に収縮するまで実 感できないということが判明した。したがって、第８Ｂ図に示されたように、「 引っ張りゼロ」ストレッチラミネート構造を成す全三層の最も外側部分を抑制し ながら、織物のストレッチングを増大させると、おむつ織物の「引っ張りゼロ」 ストレッチラミネート構造部分が、連続して設置された噛み合い波型ロール間を 通過するときに、すべったり、望ましいストレッチング方向とほぼ平行に収縮す るのが防止できるので、最も好ましい方法である。

しかし本発明はまた、必要に応じ、組成物の伸張または伸展可能な層だけを抑制 する場合も、有利に実施される。つまり、ストレッチング増大中に、弾性パッチ の最も外側部分を抑制することが、常に必要というわけではない。

この例では、ストレッチング増大中であっても、伸張または伸展可能な層は永久 伸張されたままだが、ストレッチングする張力を取り除いたとき、得られた「引 っ張りゼロ」ストレッチラミネート織物の２方向のがさぼりは多少目立たなくな った。これは、抑制処理を通じて、弾性バッチが最初のストレッチングより低い ストレッチングを受けるからである。したがって、変形前の配置構成に戻ったと きだけ同じ量の収縮をうけることができる。

前述の「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造物の態様でも、伸張可能な 織物において、不均等に局所化されたある程度のひずみが、特に弾性パッチ両端 の極く付近でおきる。不透明な高分子の織物でできたバックシートの場合、これ らの不均等にひずんでいる部分は裂けているわけではないのに、あたかも透明に 見えるほど薄くなってしまう可能性がある。このような例でも、おむつ織物の「 引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造物部分の機能性（例えば不透過性） は、損なわれることはない。この種の態様では、できあがったおむつの「引っ張 りゼロ」のストレッチラミネート構造物部分の美的外観は、おむつのデザインや 構造を工夫すれば見えないようにできるし、見えたとしてもおむつの使用自体に は無関係なことである。

本発明のさらに別の態様においては、伸張可能で伸縮性のない織物で、例え一箇 所あるいはそれ以上で裂けていても、そのときの「引っ張りゼロ」のストレッチ ラミネート構造物を、意図した目的に適合させることができる。（例えば、バッ クシート織物が裂けていても、ラミネート織物の他の重なる層が最終的な吸収用 具において必要な機能を提供する限り、意図された目的に関して必ずしも機能性 を損なうものとはいえない。）例えば、伸張可能なバックシート織物がある程度 裂けていても、弾性バッチが液体不透過材質を成していれば、その時のおむつの 不透過性が損なわれるわけではない。これは特に「引っ張りゼロ」のストレッチ ラミネート織物に関して、これらの重なる層がほとんど連続しているような状態 で結合されているとき、大いにありうる事実である。つまり、ストレッチングを 増加することによって重なる層が相当緊密に付着しあうため、エンドユーザーす なわちおむつの装着者からは、そのような重なる層が裂けているところが目たた なくなる。

第８から８Ｂ図に示されたおむつ織物８１０は最も外側のバックシート織物８０ ５があるために実質的に空気不透過なので、最下波型ロール８２１における横方 向の溝８２３にすぐ隣接して、多孔性ハニカム構造材８４４の蓋をかぶった吸引 孔８２２が、必要に応じて、設けられている。もし弾性バッチ８０４が十分に空 気を透過すれば、バキュームによって生成された吸引力がトップシート織物８０ ６と弾性バッチ８０４を通過して、バックシート８０５の上側部分を強力につか むようになるであろう。この場合、おむつ織物の「引っ張りゼロ」のストレッチ ラミネート構造部分を成す全三層は、ストレッチング増大操作によって、動きが 抑制されることになる。

弾性バッチが十分空気不透過であるときは、（ａ）吸引孔８２２と蓋となったハ ニカム構造材８４４を、弾性バッチ８０４の両側のすぐ外側に設置し、吸引力が トップシート織物８０６を介してバックシート織物８０５に作用するようにする か、あるいは（ｂ）おむつ織物の「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造 部分を成す全三層を、おむつ織物の両面に作用できる適切な締めつけ装置で動き を抑制しなければならない。

多孔性ハニカム構造材８４４によって第８から８Ｂ図に示されたおむつ織物８１ ０に吸引力が働く。おむつ織物８１０において、はとんど張力がかけられていな い弾性バッチ８０４を含む「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造部分は 、最下波型ロール８２１における一連の溝８２３の噛み合う部分と最上波型ロー ル８２５における溝部分８２４の間を織物が通過するときに、前記の吸引力があ るために、すべらず、横方向に収縮することもない。

弾性バッチ８０４を含むおむつ織物８１０の「引っ張りゼロ」のストレッチラミ ネート構造部分が、一連の織物ストレッチング操作によって、横方向に動きが抑 制されるので、「引っ張りゼロ」のラミネート織物の抑制ポイントの極く付近の 部分ではすべて、最下波型ロール８２１における一連の溝８２３の噛み合う部分 と最上波型ロール８２５における溝部分８２４の間を織物が通過するときに、ス トレッチングはほとんど均一に増大を余儀なくされる。

これは、ストレッチング操作を介して、弾性バッチが固定されたトップシートと バックシートを、可能な限り伸張させることによって、織物のストレッチング増 大操作の効果を最大化させるばかりでなく、弾性バッチの両側周縁部の極く付近 のところでは、トップシートおよび／またはバックシートが不当に高く引っ張ら れるのを防止することもできる。

第９図は、別の織物ストレッチング増大システムの態様を示したものである。第 ９図の織物ストレッチング増大システムにおいては、−組の弾力圧縮ディスク９ ４０が、最上波型ロール９２５の溝部分９２４のそれぞれのすぐ脇に固着されて いる。圧縮ディスク９４０の径は十分大きく、おむつ織物９１０を強力につかみ 、第９Ａ図の断面図で一般的に示されているように、最も下の波型ロール９２１ のディスクに合致する溝のない部分で織物を確実に維持する。第８図に態様で示 した吸引孔と多孔性ハニカム構造材と同様に、圧縮ディスク９４０と最下波型ロ ール９２１のディスクに合致する溝のない部分によって生成された締めっけ効果 により、織物が噛み合う波型ロール間を通るとき、弾性バッチ９０４を含むおむ つ織物９１０の一部がストレッチされる方向と平行な方向で収縮するのを防止で きる。第９図の態様は、空気透過性および不透過性両方の織物で構成するラミネ ート構造のものにも、同等に適用できる。

当業者にとっては当然理解できることだが、できあがったおむつの「引っ張りゼ ロ」のストレッチラミネート部分で、ここに述べた効能を発揮させるため、前述 の抑制方法は別々に用いても、あるいは組み合わせて用いてもよい。

これらの記述から明らかなように改良された方法や装置が適用され、全体が「引 っ張りゼロ」のストレッチラミネート織物でできているおむつを製造する場合に も、あるいは「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート織物部分を一箇所あるい はそれ以上分散して別々に含んでいるおむつを製造する場合にも、広い範囲のお むつを製造するのに、利点となる。

添付された図面には一組の噛み合う波型ロールにおいてそれらの波型は互いにほ ぼ平行に並んでいる。しかし、すべてが互いに平行に並んでいない波型の場合に も、同等の機能性をもって本発明が実用できるということも、やはり当業者であ れば当然理解できるであろう。さらにこのような波型ロール上の波型は、縦横ど ちらの方向に対しても平行である必要はない。例えば、もし曲線のウェストバン ドやレッグバンド部分が、ここに開示された「引っ張りゼロ」のストレッチラミ ネート技術を用いて作られた使い捨ておむつに必要な場合、おむつ織物の「引っ 張りゼロ」のラミネート織物部分を増大的にストレッチするために適用された一 組の波型ロール上の噛み合う歯は、望ましい曲線に並べられ、曲線の輪郭に沿っ た伸縮性が生成され、直線よりむしろ望ましいことになる。

さらにまたこれらの好適な処理では、円筒形の噛み合う波型ロールが開示されて いるが、おむつ織物や吸収用具の「引っ張りゼロ」のラミネート織物部分を増大 的にストレッチするために、噛み合うプラテンを使用した断続圧縮成形操作を適 用して、織物抑制原理を実行することもある。この態様でかならず必要なことは 、噛み合うプラテンが織物に十分な力をかけると、すべったりストレッチと同じ 方向で収縮したりするので、その前に、増大的にストレッチされるラミネート織 物を、適切な吸引手段や締めつけ手段で抑制することだけである。

伸縮サイドパネル部材９０は、トップシート２４、バックシート２６、あるいは 断続的にもしくは実質的に連続的に結合したトップシート２４とパックシート２ ６両方、これらのいずれにも接合できる。ここで用いられている「断続的」に結 合したラミネート織物とは、最初から、離れて位置するいくつかの点で層が相互 に結合している、言い換えると、離れたいくつかの部分で層どうしの結合が解か れているラミネート織物を意味する。一方、「はぼ連続的」に結合したラミネー ト織物とは、最初から層どうしの関連部分の全域でほぼ連続的に結合しているラ ミネート織物を意味する。「引っ張りゼロ」のラミネート織物において、実質的 に非伸縮性で裂けることなど無く比較的伸張や伸展が可能で、さらに完成したラ ミネート構造のＺ方向の大きなかさばりが必要な状態では「断続的」結合が通常 望ましい。逆に、「引っ張りゼロ」のラミネート織物において、２方向の大きな かさばりは重要ではなく比較的非伸縮性で伸張や伸展させると裂けやすい状態で は、通常「はぼ連続的」結合が望ましい。

この状態では、ストレッチング増大操作のあと、ラミネート構造の各層は相当緊 密に付着しあい、全部の層にほぼ連続的な結合構造が維持される。したがってた とえ、ストレッチングを増大させたために、一箇所がそれ以上、比較的非伸縮性 の織物が裂けている程度に破損していても、破損箇所が弾性層に相当緊密に付着 しているため、エンドユーザーが、どのような破損が生じているかについて理解 するのは困難である。比較的非伸縮性である織物の裂けかたが、織物自体の意図 した機能性（例えば、不透過性）を損なわない程度であれば、ストレッチングを 増加したことによって織物に生じた破損は、通常、最終製品におけるマイナスと 認識されることはない。

したがって、とりわけ望ましい「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート織物で 、連続結合構造を使用して生じる利点は、おむつ製造者が比較的非伸縮性の織物 を広範囲に選択しても、本発明のラミネート構造で適切に使用できることであり 、この利点は発明者も意図しなかった意外な効果である。要するに、通常は伸展 性がないと考えられてきた非伸縮性織物であっても、本発明の「引っ張りゼロ」 のストレッチラミネート織物として好適に使用できるということである。何か特 別に説明をしない限り、ここで用いられている「伸展性がある」という表現には 、ストレッチングを増大させたためにある程度薄くなったり破損したりした比較 的非伸縮性である織物も含まれる。

本発明の好ましい態様では、伸縮サイドパネル部材９０は、接着剤でほぼ連続的 にトップシート２４とパックシート２６両方に結合されている。接着材塗布器を 使用して、バックシート２６および／またはトップシート２４の実質的に張力を かけられていない伸縮サイドパネル部材９０が設置予定部分に、はぼ均一で連続 な接着剤の層を塗布できる。特に好ましい態様では、使われる接着剤はストレッ チが可能で、接着材塗布器は溶解吹き出し塗布システムがよい。

はぼ連続的に結合した「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート織物を製造する ために特に適している溶解吹き出し接着材塗布システムのひとつが、ジョーシア 州ガインズビルのＪ＆Ｍ研究所の溶解吹き出しスプレィ塗布器のモデル番号ＧＭ −５０−２−１−ＧＷである。このシステムは、横方向に数えて、１インチ直線 あたり２０個のオリフィスを有するノズルを用いており、各オリフィスの直径は 約０．０２０インチである。ライスコンシン州エルムグロブのファインドレイア ドヘツシブのファインドレイ（Ｆｉｎｄｌｅｙ　）　Ｈ−２１７６ホツトメルト 接着剤では、およそ３４００Ｆまで加熱して１平方インチあたり約７゜５−１０ ミリグラムの割合で、バックシート２６および／またはトップシート２４に塗布 する。接着剤塗布操作で接着剤原繊維が均等に配されるように、およそ４２５０ Ｆまで加熱して約５０　ｐｓｊｇまで圧縮した空気を接着ノズルの２番目のオリ フィスから流出させる。

おむつの「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート部分のストレッチ増大操作に 先だって、加熱された接着剤が通過するあいだに、この接着剤とバックシート２ ６が緊密に接触するので、バックシート２６は柔軟になる。

従来のポリエチレンバックシート材などの織物にとっては、織物のストレッチン グ増大処理によってバックシートに与えられる破損の最小化に、このバックシー トの柔軟化が利点を発揮することが、わがっていた。これは、織物がある機能を （例えば不透過性）果たしているような状況では、特に重要である。

あるいは、伸縮サイドパネル部材９０とおむつ２０の「引っ張りゼロ」の部分を 含む成分とが、非加熱接着剤、加熱結合、加圧結合、超音波結合、動的機械結合 、もしくはその他の本技術分野で知られているような方法によって、断続的にあ るいは連続的に相互に結合することもてきる。

伸縮サイドパネル部材９０は多くの種類の型、形状、構造および材質を取りうる 。例えば、伸縮サイドパネル３０は、各イア−フラップ８８と作用的に連結され 、−個あるいは複数の伸縮サイドパネル部材９０から生成される；伸縮サイドパ ネル部材自体が種々の幅と長さを有する；伸縮サイドパネル部材が弾性材ででき た比較的狭いストランドあるいは、より大きな面積の弾性バッチを有するなどの 方法がある。伸縮サイドパネル部材（特に「引っ張りゼロ」のストレッチラミネ ート構造）に適切であるとされた弾性材のひとつとして、少なくとも約４００％ まで裂けることのない伸張性および、変形前の長さの約５０％の拡張でサンプル 幅１インチあたり少なくとも約２００グラムの拡張力を示す弾性フオームが挙げ られる。伸縮サイドパネル部材として使用するのに適切であるとされた弾性フオ ームの例は；　（ａ）ロードアイランドのミドルタウンのフルフレックス（Ｆｕ ｌｒｌｅｘ　）社や、オハイオ州フレモントのラドローコンポジット（Ｌｕ旧０ ν　Ｃｏ５ｐｏｓ　１ｔｅｓ）社から入手できるような、好ましくはおよそ５０ ミリの幅および１立法フイートあたり１３゜３ボンド（０，２１４８／ｃｍ３） の比重を有する架橋化された天然ゴムのフオーム；あるいは（ｂ）ｔｌ浜プリジ ストン社から入手できる登録商標ブリジストンＳＧポリウレタンフォームや、ニ ューシャーシー州バラマスのゼネラルフオーム（Ｇｅｎｅｒａｌ　Ｆｏｒｍ　） から入手できる登録商標ポリウレタンフォーム４０３１０号のような、好ましく はおよそ８０ミリの幅および１立法フイートあたり２゜０６ポンド（０，０３３ ｇ／ｃｓ３）の比重を有するポリウレタンフォームなどである。伸縮サイドパネ ル部材として使用するのに適切な他の弾性フオームとしては、「生の」合成また は天然ゴム、他の合成または天然ゴムフオーム、弾性フィルム（加熱収縮可能な 弾性フィルムを含む）、弾性布；加熱収縮可能な伸縮材のような弾性フィルム； 加熱収縮可能な弾性織物や弾性不織材、弾性不織ラミネートのような弾性組成物 などが挙げられる。

第１図に示されたように伸縮サイドパネル部材９０は、第２ウエスト域５８のイ ア−フラップ８８のほとんど全長方延びた、弾性材のバッチ（弾性バッチ）を含 む。おむつが製造されたとき、弾性バッチがある一つのおむつの伸縮サイドパネ ル部材９０を形成するだけでなく、製造上隣接するおむつの第１ウエスト域５６ の位置決めバッチ５０もまた形成するように、配置されていると好ましい。前述 参照したウッド（ｗｏｏｄ）らの特許に開示されている、伸縮サイドパネル部材 ９０をおむつに高速で固定していくときに決まって生じる問題点は、解消する。

したがって、伸縮サイドパネル部材９０はおむつ２０の端部６４から内側に、イ ア−フラップ８８の足端部１０６に向かって延びているのが好ましい。伸縮サイ ドパネル部材９０の長さと幅はおむつの機能デザインによって決められる。

伸縮サイドパネル部材９０は縦方向にイア−フラップ８８のほとんど全長万延び ていてもよいのだが、イア−フラップ８８の一部分に相当する長さだけ延びて拡 張パネル１１０を形成するのが、好ましい。第１図に示されたように、伸縮サイ ドパネル部材９０の基端部１０８から縦方向にイア−フラップ８８の足端部１０ ６に向かって延びた拡張パネル１１０、すなわち伸縮サイドパネルの一部もまた 、少なくとも伸長可能な程度まで機械的にストレッチされていなければならない （つまり、拡張パネル１１０を構成する材質は、予備張力をかけられているか、 永久伸張されている）。この伸縮サイドパネルの「引っ張りゼロ」のストレッチ ラミネート部分が延びると、拡張パネルが「最初に張力をかけられている」ため に効果的に伸張（降伏）し、このとき過分な張力が装着者の足あたりに生成され ないので、足のところの肌が刺激されたり赤い跡が残ることがない。（すなわち 、伸縮サイドパネルが延びると、拡張パネルに予備張力をかけなかった場合、張 力が拡張パネル１１０を介して一直線上に集中し、装着者の肌に跡をつけたりこ すれたり、すれたりすることがある。）伸縮サイドパネル３０の拡張パネル１１ ０に予備張力をかける方法は数多くあるが、拡張パネル１１０に「引っ張りゼロ 」のストレッチラミネート部分に施したメカニカルストレッチと同様の方法−Ｃ １予備張力をかけると好ましい。伸縮サイトノくネル３０の拡張パネル１１０は 、多くの種類の材料から生成されるが、第１図に示された好適な態様では、拡張 、（ネル１１０はイア−フラップ８８を形成するト・ンブシート２４およびバッ クシート２６の一部で形成されている。

拡張力、拡張係数、および適用されるストレ・ソチ（張力）：収縮力、弾性クリ ープ；弾性ヒステリシス；および伸縮サイドパネル３０の収縮率などを含めて拡 張性は、伸縮サイドパネル３０およびおむつ２０の両方の性能に関して、重要な 考慮事項であることがわかった。拡張性は、おむつを扱う者および装着者に対し て、使用中に総合的に許容されるべき「ストレッチの強さ」を示唆するものであ る。拡張性はまた、おむつを扱う者が適切なストレッチを行うための一部ともな る。（つまり、よりよいフィツト適合性を達成／維持するまでストレッチをかけ れば、使用中のおむつにかけられる張力の大きさは「通常」許容される程度にな る。）比較的高い拡張係数を有する伸縮サイドパネルの場合、装着者の肌に赤い 跡が残るが、一方、比較的低い拡張係数の場合、おむつはたわんだり／ずれたり する。ストレッチが低すぎる伸縮サイドパネルの場合、身体への適合性が適切な 程度に達せず、おむつの装着が快適でなくなり、またおむつをあてにくくなる。

収縮率が低すぎる、あるいは弾性クリープや弾性ヒステリシスが小さすぎる伸縮 サイドパネルの場合、おむつは正しい場所に装着されずたわみ／すベリが起こり やすく、フィツト性も封じ込め特性も劣るようになる。

本発明の伸縮サイドパネル３０について、拡張力および拡張係数はある範囲内に あったほうが好ましい。好適な拡張力は、約２５０　ｇｒａ■ｓｆ’かそれ以上 である。これらの拡張力が、０，２５インチ（６，２５ｓｖ）から１．２５イン チ（３１，２５ａｖ）拡張したときに生ずるものであると好ましい。Ｈサイズま たはＬサイズのおむつを使用するときの最も好ましい態様では、伸縮サイドパネ ルは、０．２５インチ（６，２５ｍ５）から０．７５インチ（１８，７５ｓｖ） 拡張したときに、約２５０　ｇｒａｓｓｆから約５００　ｇｒａｍｓｌ’の拡張 力を有するのが望ましい。

適用可能なストレッチから、逆に、装着者の身体に装着中適合するようにストレ ッチする伸縮サイドパネルにおける材質の最大使用量を推測できる。したがって どの程度までストレッチできるかは、おむつを扱う者が装着者におむつをあてる ときにどの程度まで拡張するか；さらにくわえて、おむつを装着者の身体に順応 させるために、回復可能な拡張はどの程度までできるかに関連する。

適用可能なストレッチは次式より計算される：（（ストレッチされた長さ−もと の長さ）−もとの長さ）ｘｌｏｏ。伸縮サイドパネルを用いておむつをあてると きに必要とされる適用可能なストレッチの最小量は、Ｈサイズのおむつ（このサ イズを利用するベービーの体重は１２ポンドから２５ボンドが典型的）について は、少なくとも約３５％の適用可能ストレッチであり、また、Ｌサイズのおむつ （このサイズを利用するベービーの体重は２０ポンドから３５ポンドが典型的） については、少なくとも約５０％の適用可能ストレッチであると好ましい。

伸縮サイドパネルによって装着者に対して生じる持続可能な収縮力（張力）は、 伸縮サイドパネルの重要な特性である。収縮力の不足している伸縮サイドパネル は、装着したり排出物を受けた後、すりおちてしまう。これとは対称的に、収縮 力の過剰な場合は、装着者は安楽でなくなり、肌に押しつけられた跡ができる。

収縮力は、弾性組成物にかけられたある特定の拡張を解くときに生ずる幅単位あ たりの力として測定される。本発明の好適な態様においては、伸縮サイドパネル の収縮力は５０％の拡張したとき、約９０ｇｒａ−ｓ／１ｎｃｈ以上であれば望 ましい。（５０％の拡張とは、サンプルをもとの長さの１゜５倍まで延長すると いうことである） 代表的な弾性材は、応カー歪関係における力のヒステリシス曲線を示す。つまり 、ある拡張に対して、弾性材を単軸的に拡張するのに必要な力（拡張力）は、拡 張前の状態から収縮できるようになったときに、弾性材が発揮する力（収縮力） より大きい。前者の曲線は「ロード（荷重をかけたときの）曲線」と呼ばれ、後 者の曲線は「アンロード（荷重を除いたときの）曲線」と呼ばれる。

おむつを装着者にあてるために伸縮サイドパネルをストレッチしたときに、おむ つを扱う者が感じるのが「ロード」拡張力（拡張力）である。したがって、収縮 力が低すぎるとおむつが装着者に対してたわんだり／ずれたりしてしまうので、 ヒステリシス損はあまり大きくてはならない。

持続的な応力／歪を受けるすべての弾性材の力は、時間と共に減少していく　（ つまり、弾性クリープ）。そこで、時間経過に対して減少する装着力が、装着安 定性のための最小値より下には落ちないようにすることが望まれる。弾性クリー プはしたがって、この最小値のところで維持される。本発明の好ましい態様にお いては、３０分間張力をかけたときの弾性材の最終的な長さはもとの長さの１． ２倍以下である。

伸縮ウェストバンド３４の拡張力およびどこまでストレッチできるかは、伸縮ウ ェストバンド３４と伸縮サイドパネル３０両方の性能に関する、重要な考慮事項 である。伸縮ウェストバンド３４の拡張力は、伸縮サイドパネル３０の拡張力よ り大きい場合もあるつるが、本発明の好ましい態様においては、伸縮ウェストバ ンド３４のデザイン上の拡張における拡張力は、伸縮サイドパネル３０のデザイ ン上の拡張における拡張力より小さいかあるいは等しい。伸縮ウェストバンド３ ４の拡張力が伸縮サイドパネル３０の拡張力より小さいと、おむつが子供から外 れることなく、おなかが容易に動かせる。伸縮サイドパネルの拡張力が大きいと 、ヒップの上やおなかの下の寸法をわずかに変えるだけで、おむつは装着者に張 力をかけられた状態で快適に保たれる。このデザインにより、おむつを使用中の 装着者に対して、おむつ前部のたわみ、隙間ができること、くるまりおよび巻き 込みが減少し、さらにおむつ全体あるいはおむつの吸収しんも、ずれ／すべりが 減少するので、フィツト性はあがり、漏れが少なく、装着者にとって安楽さが増 す。第５図は本発明の変更態様を開示するものであり、この変更態様では、ここ で考慮されている性能を上げるために、形成された「膨張タミーパネル」の拡張 力は伸縮サイドパネルの拡張力よりも低い［および／または適用可能なストレッ チは伸縮サイドパネルのストレッチより大きい］のが好ましい。

伸縮サイドパネル３０は、横方向にストレッチされたとき、縦方向の軸に沿って 、差動的拡張性能を備えていることもある。ここで用いられている「差動的拡張 性能」とは、ある種の材質を説明するのに使用される表現で、この材質とは、ス トレッチング方向にほぼ垂直な軸に沿った種々のポイントでストレッチング方向 に測定したとき、伸縮拡張特性が均一の程度を示さないような材質のことである 。これには例えば、弾性材について拡張係数や適用可能なストレッチあるいはそ の両方を変化させることも含まれている。差動的拡張性能は伸縮サイドパネル３ ０内に、おむつ２０の端部６４からイア−フラップ８８のレッグ縁部１０６まで 測定したとき、伸縮サイドパネルの少なくとも一部を介して横方向の拡張性能が 縦方向で変動するようにデザインされていると好ましい。

無理に論理立てようとしなくともこれに関して確信できることがある。それは、 横方向にストレッチされたときの縦軸に沿った差動的拡張性能によって、伸縮サ イドパネルは差動的にストレッチするため、使用中の装着者のウェストに適合で きること、および、この差動的拡張性能によって、装着者のヒップあたりの固着 が確実になるので、ウェストおよび足でのフィツト性が持続されるうえそこの漏 れも減少するということである。このような配置構成によってヒップ域がより「 膨張」するので、装着者が動いであるいは位置を変えて（立つ、座る、横になる ）装着者身体の大きさが変化したときも順応できるようになる。また別の変更態 様では、伸縮サイドパネルのなかのおむつ２０の端部６４付近での横方向拡張性 能が減少するため、伸縮ウェストバンドによる拡張は、想定された拡張全体より さらに大きくなる。その結果、伸縮ウェストバンドのストレッチングはより局所 化され、よりしなやかな腹部のフィツトが得られる。

差動的拡張性能は種々の方法で達成される。伸縮サイドパネル３０は弾性材を多 数組み合わせられ、その弾性材も多数の配置構成が可能で、あるいは、おそらく 不均一な、伸縮サイドパネルを形成する弾性材や他の材質の拡張特性も有してい る。例えば、差動的拡張性能は、伸縮サイドパネルの特定の隣接部分で、拡張力 や収縮力、係数、あるいは他の固有特性が変化する弾性材を使用して、達成する ことができる。多少の（変化する）横方向の拡張性能は、伸縮サイドパネルの隣 接部分以外で達成する。弾性材は長さ、大きさ、形状も変化するので、差動的拡 張性能がもたらされる。本技術分野で知られている、伸縮サイドパネルを形成す る材質の特性を変化させる他の方法もまた用いることができる。

「引っ張りゼロ」のストレッチラミネートの拡張性能を変化させるとりわけ好ま しい方法および装置としては、このラミネートを少なくとも一組の噛み合う波型 ロール間に通すのがよい。ここで、少な（とも−個のロールは、「引っ張りゼロ 」のストレッチラミネート織物と接触するポイントに沿って、不均一な輪郭をと る波型を有している。結局、ラミネート織物のロール間に通す部分が、不均一に ストレッチされる。こうして、不均一に輪郭をとった波型にほぼ垂直な方向で不 均一に伸縮される「引っ張りゼロ」のストレッチラミネートを作る。

おむつ２０において、どちらかのウェスト域、好ましくは第２ウエスト域５８を 、装着者の背中に置き、おむつの他の部分を装着者の足の間に引き出し、もう一 方のウェスト域、好ましくは第１ウエスト域５６を装着者の腹側にわたすように して、おむつがあてられると好ましい。そして、テープタブ９２のタブ部分９４ をリリース部分９５から引き離す。そして、おむつを扱う者は伸縮サイドパネル ３０で装着者を包み、そのときはまだタブ部分９４をつかんだままである。伸縮 サイドパネル３０は大抵の場合、この操作のあいだに装着者のサイズや形状に適 合できるように拡張され張力がかけられる。第１フアスニング成分１１２、接着 剤塗布層９６を、ランディング部材４４の第２フアスニング成分１１４に固定さ せ、脇閉じを行う。本発明の好ましい態様においては、脇閉じを行ったとき、ウ ェスト閉じも「自動的に」行われるのが好ましい。つまり、ウェスト閉じは能動 的に進められる。このウェスト閉じは、第１取付は成分４６を第２取付は成分４ ８に掛は止めることによって行われる。

ウェスト閉じが行われるにつれ、伸縮ウェストバンド３４は予備張力がかけられ 、ここで説明したフィツト性と封じ込め特性がもたらされる。

第４図は、本発明におけるおむつ２０の斜視図で、装着者にあてたときにおむつ がどのような外観か示したものである。テープタブ９２の第１フアスニング成分 １１２をランディング部材４４の第２フアスニング成分１１４と掛は止めること によって、脇閉じをする。ウェスト閉じは、第１取付は成分４６を第２取付は成 分４８に掛は止めることによって行われる。第４図は特に伸縮サイドパネル３０ の変形例を示しているが、この変形は脇閉じ、および、伸縮ウェストバンド３４ と伸縮サイドパネル３０の両方で脇閉じによって生成された張力によって引き起 こされている。おむつが装着者にあてられるとき、伸縮サイドパネル３０はスト レッチされる。つづいて、伸縮サイドパネル３０はある程度収縮し、伸縮ウェス トバンド３４の予備張力を高める。伸縮サイドパネル３゜はまた、おむっ２０を より快適に、輪郭にフィツトさせる。伸縮サイドパネル３０はさらに、おむつを 扱う者が、一方を他方よりきつく引いたときも、ベービーが装着している間に自 己調整するので、装着者にとってより改良されたおむつの装着をもたらすことが できる。

第５図は、本発明における伸縮ウェストバンドの変更例を示したものである。第 ５図に示されたように、伸縮ウェストバンド５３４は深い「五角形」の形状を有 して、「膨張タミーパネル」を形成している。この形状により、伸縮ウェストバ ンド５３４は作動的な横方向の拡張性能ならびに装着者のおなかに合わせて、動 くことも膨張することも可能になった。そして、伸縮ウェストバンドのなかで、 おむつの端部に隣接する部分は、端部より離れた部分に比べ、より拡張可能であ る。この変更態様においては、伸縮ウェストバンド５３４はバックシート２６の 一部、トップシート２８の一部、および伸縮ウェストバンド内で作用的に連結し ている伸縮ウェストバンド部材を、機械的にストレッチングさせることによって 形成されるストレッチラミネート構造物から成る。このとき、伸縮ウェストバン ド５３４は「引っ張りゼロ」のストレッチラミネート構造物を成すことも可能で はあるが、張力をかけられた状態で、伸縮ウェストバンド５３４に対して望まれ た形状に対応する形状で形成されるのが好ましい。このストレッチラミネート（ 好ましくは、機械的にストレッチされ、予備張力をかけられ、弾性ストレッチラ ミネート構造の）伸縮ウェストバンドは、この構造のために、プライマリ−クロ ージヤーシステムによって形成されたおむつ周囲の寸法以上、また端部６４の最 初の寸法以上（おむつ自体の平面状態以上）となるまで大きく膨張できるように なった。伸縮ウェストバンド５３４は、おむつ５２０の端部６４に隣接した部分 を取り除いたバックシート２６を有して、ここで伸縮ウェストバンド５３４はさ らに十分にストレッチできるようになった（開口部分を設けられた伸縮ウェスト バンド）。バックシートを除去する必要がない別の態様もある。第５図に示され たように、ランディング部材５４４は伸縮ウェストバンド５３４の輪郭に順応し て、おむつの隣接部分を強固にし、さらにおむつの端部から縦方向に離れて、伸 縮ウェストバンドの拡張を邪魔しないように、ならびにプライマリーファスニン グシステムのテーピングが下がらないようになっている。（テープタブも対応し て動き、第２ウエスト域の端部から離れる）吸収しん２８のウェスト端部８３は 、おむつの端部６４（直線）と一般的に平行で、端部６４から縦方向に離れる。

その結果、さらに深い「膨張タミーパネル」ができる。伸縮ウェストバンドを好 適な形状にするために、より深い伸縮ウェストバンドのより広いところに張力を かけるために、そしてブライマリーファスニングシステムを低い位置に固定する ために、第１取付は成分４６は縦方向に長くなっている。しかし、位置決めパッ チは横方向に幅が広く、伸縮ウェストバンド部材７６の側縁部７５と接触するま で、あるいは側縁部７５を越えて、延びるようになっており、その結果、第１サ イドパネル７０をより固くして、伸縮ウェストバンド部材７６と位置決めバッチ ５０との間のしわのところで、第１サイドパネルが折りたたまれないようにした 。この種の伸縮ウェストバンドのより詳しい説明は、通常に譲渡され本願と同時 に出願継続中の米国出願、Ｐ＆Ｇ　Ｃａ５ｅ４４１３ビユーエル（Ｂｕｅｌｌ　 ）らによる「弾力性のあるたわみヒンジをあらかじめ設けた動的伸縮ウェスト特 性を有する吸収用具」の明細書中に述べられた伸縮ウェスト特性が挙げられる。

この明細書と図面は参考文献として本願に組み合わせた。

第６図は、第５図に示した伸縮ウェストバンド５３４の変更例である。第６図（ こ示されたように、吸収しん２８のウェスト端部６８３の形状は弓形である。弓 形形状の吸収しんは、伸縮ウェストバンド５３４を越えて上向きに延び、伸縮ウ ェストバンドの一部と接触し、伸縮ウェストバンド５３４に隣接するところをよ り固くして、封じ込め特性をさらに強めた。

第７図は本発明の更に別の態様を示したもので、ウェストクロージヤーシステム ７４０がバックシート２６と−組の第２取付は成分７４８が一体化された部分を 含むもので、さらにこの第２取付は成分はトップシート２４に接合するフックフ ァスニング材の分離パッチを含む。

第７図に示された態様において、バックシート２６はポリエチレンフィルム７０ １と不織層７０２のラミネート構造から形成されているのが好ましい。さらにポ リエチレンフィルム７０１が、吸収しん２８の衣服側表面１００に隣接して設置 されていると好ましい。（つまり、吸収しん２８と不織層７０２の間）。その結 果、不織層７０２はおむつ７２０の外側表面５２の一部を成す。バックシート２ ６の不織層７０２は、第２取付は成分７４８のフックファスニング材に対する第 １取付は成分７４６として機能する。第２取付は成分７４８は、第１図に関して 述べた第１取付は成分と同様のものである。第２取付は成分７４８は第１ウエス ト域５６の伸縮ウェストバンド３４と縦方向に並ぶように設置されている。さら に第２取付は成分７４８は、おむつ７２０の縦方向縁部６２とイア−フラップ８ ８の伸縮サイドパネル部材９０の間に設置されていると、好ましい。その結果、 伸縮サイドパネル３０のストレッチ能力は限定されなくなる。無理に論理室てよ うとしなければ、第７図のおむつの態様は伸縮サイドパネル３０を完璧に利用す るものである。

第２取付は成分７４８の位置決めにより、伸縮サイドパネル３０は伸縮ウェスト バンドに十分な予備張力をかけられるほど膨張できるようになる。

この態様には他にも利点があることが確信されている。

この態様は固着ゾーンのなかで横方向の一定距離は不要なまま、第２取付は成分 ７４８のフックファスニング材を第１取付は成分７４６に掛は止らせておけば、 タブ部分９４をランディング部材４４上のどこに貼ってもよい。

本発明の特定の態様を示し詳述してきたが、本発明の精神と範囲から離れること なく、種々の変更や修正を行えることが、当業者にとっては明白であろう。そこ で本発明の範囲内であるこのようなすべての変更や修正は、添付の請求の範囲内 に含めようとするものである。

産業上の利用可能性 本発明は、一般的に幼児や失禁者が利用するおむつ、失禁者の下着、失禁者の肌 着、おむつカバーおよびライナー、女性の生理用の下着などに利用できる。

Ｆｉｇ、　１ Ｆｉｇ、３ Ｆｉｇ、４ 特表平６−５０８２８２　（２Ｂ） 、、１１．＆ｌ−Ｎ、ＰＣＴ／ｕｓ　９２１０４７７５フロントページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＳＥ）、０Ａ（ＢＦ 、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、ＣＩ、ＣＭ、ＧＡ、ＧＮ、ＭＬ、ＭＲ，ＳＮ、ＴＤ、ＴＧ ）、ＡＵ、　ＢＢ、　ＢＧ、　ＢＲ，ＣＡ、　Ｃ３，ＦＩ、　ＨＵ、ＪＰ。

ＫＰ、　ＫＲ，ＬＫ、　ＭＧ、　ＭＮ、　ＭＷ、　Ｎｏ、　ＰＬ、　ＲＯ，ＲＵ 、５Ｄ （７２）発明者　クリアー、サンドラ　ヒンヅアメリカ合衆国オハイオ州、メイ ンビル、メト−、ドライブ、９０５６ （７２）発明者　フォールコン、ダニエラ、スリースアメリカ合衆国オハイオ州 、シンシナチ、ハミルトン、アベ二二、ナンバー、４、

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．縦方向の縁部、両端部、第１ウエスト域、前記第１ウエスト域と反対側の第 ２ウエスト域、外側表面、および内側表面を有する、好ましくは一体化された吸 収用具において、 外側覆い層および側縁部ならびにウエスト端部を有する吸収しんを有する、好ま しくは液体透過トップシートと前記トップシートに接合する液体不透過バックシ ートおよび前記トップシートとバックシートの間に前記吸収しんを有する、封じ 込め組立部； 前記第１ウエスト域内で前記吸収しんの前記ウエスト端部の一部に沿いそこから 縦方向外側に配置され、少なくとも横方向に伸縮可能に拡張できる伸縮ウエスト バンド；を含み （ｉ）前記第１ウエスト域と第２ウエスト域を重なる配置に維持して、横方向の 張力が前記吸収用具の周縁部に維持されて、装着者から吸収用具が外れないよう にすることによって脇閉じを行う （ａ）前記第２ウエスト域の縦方向の各縁部に隣接する固定部材；と （ｂ）前記第１ウエスト域内に配置され、前記固定部材と掛け止ることが可能な 少なくとも一つのランディング部材 を含むプライマリーファスニングシステム；および（ｉｉ）前記伸縮ウエストバ ンドの少なくとも一部を介して横方向の張力を動的に生成／維持することによっ て種々の位置で能動的に吸収用具のウエスト閉じを行う、（ａ）前記第１ウエス ト域内に配置され、伸縮ウエストバンドに縦方向で沿うように設置される少なく とも一つの第１取付け成分、および （ｂ）前記第２ウエスト域内に配置され、前記第１取付け成分に掛け止ることが 可能な少なくとも一つの第２取付け成分において、脇閉じが成されたときに、第 ２ウエスト域が第１ウエスト域に重なり、前記伸縮ウエストバンドに縦方向で沿 っている少なくとも２つの固着ゾーンにおいて、前記第２取付け成分が前記第１ 取付け成分に掛け止ることによって、前記伸縮ウエストバンドの少なくとも一部 を介して横方向の張力を動的に維持／生成できるような、少なくとも一つの前記 第２取付け成分を含む、ウエストクロージャーシステムから成る二つの張力が働 くファスニングシステムが吸収用具中にあることを特徴とする吸収用具。
2. ２．前記ウエストクロージャーシステムが、（ａ）好ましくは前記第１ウエスト 域内の前記バックシートに接合し、前記伸縮ウエストバンドに縦方向で沿うよう に配置され、好ましくは前記固定部材から縦方向でずれて、さらに好ましくは２ ５ｍｍ以上相互に横方向に離れて、好ましくはフックファスニング材またはルー プフアスニング材から成る機械的に閉じる第１構成要素をそれぞれが含む一組の 第１取付け成分；および（ｂ）前記第２ウエスト域内に配置され、好ましくは機 械的に閉じる第２構成要素を含む少なくとも一つの第２取付け成分において、前 記機械的に閉じる第２構成要素が前記機械的に閉じる第１構成要素と掛け止り可 能なループファスニング材又はフックファスニング材から成り、脇閉じが成され たときに、前記第２ウエスト域が前記第１ウエスト域に重なり、前記第２取付け 成分が前記第１取付け成分に掛け止ることによって、伸縮ウエストバンドの少な くとも一部を介して横方向の張力を動的に維持／生成できるような少なくとも一 つの前記第２取付け成分 を含む請求の範囲１項記載の吸収用具。
3. ３．前記トップシートが前記第２取付け成分のループフアスニング材を有し、前 記第１取付け成分の前記フックファスニング材が、吸収用具の縦方向の中心線の 方に内側向きになっている掛け止り構成要素を有するプロングが配列されたもの である請求の範囲２項記載の吸収用具。
4. ４．各固定部材が、前記外側覆い層と接合する被固定部分を有するテープタブ、 前記縦方向の縁部から外側に延び前記被固定部分と接合するタブ部分、および前 記タブ部分上に位置する第１ファスニング成分を有する請求の範囲第１項ないし 第３項のいずれかに記載の吸収用具。
5. ５．前記テープタブの前記第１ファスニング成分が、前記テープタブを前記ラン ディング部材に接着剤で固定するための接着剤取付け層を含み、前記ランディン グ部材が、好ましくは前記バックシートの一部あるいは前記バックシートに接合 する分離強化ストリップを含む第２ファスニング成分を含む； あるいは、前記第１ファスニング成分が、機械的に閉じる第１構成要素と、好ま しくはフックファスニング材を含み、前記ランディング部材が、機械的に閉じる 第２構成要素と、好ましくはループファスニング材を含み、前記機械的に閉じる 第１構成要素と機械的に掛け止ることの可能な第２ファスニング成分を含むいず れかの請求の範囲４項記載の吸収用具。
6. ６．前記第２ウエスト域内で、前記吸収しんの前記側縁部の一部に沿ってそこか ら横方向外側に配置される伸縮サイドパネルにおいて、それぞれの前記伸縮サイ ドパネルは伸縮可能に少なくとも横方向に拡張しうるような前記伸縮サイドパネ ルを含む請求の範囲第１項ないし第５項のいずれかに記載の吸収用具。
7. ７．前記各伸縮サイドパネルが、前記第２ウエスト域内の前記吸収しんの前記側 縁部の一部に沿ってそこから外側に延びるイアーフラップ、および前記イアーフ ラップと作用的に連結されこのフラップに固定されている伸縮サイドパネル部材 、好ましくは引っ張りゼロストレッチラミネート構造、引っ張りゼロストレッチ ラミネート構造部分、および拡張パネル部分を含み、ここで前記伸縮サイドパネ ル部材が前記イアーフラップより短く前記端部から縦方向内側に延びて、前記伸 縮サイドパネル内の前記トップシートとバックシートの一部が降伏点を越えて延 び、前記伸縮サイドパネル内に拡張パネルを形成し、これにより足付近に前記伸 縮サイドパネルの応力を集中させないようにしている前記伸縮サイドパネル部材 、 あるいは伸縮的に収縮が可能な状態で、イアーフラップ内で前記トップシートと バックシート間に固定された伸縮サイドパネル部材、 あるいは前記封じ込め組立部に接合された分離部材を含む請求の範囲６項記載の 吸収用具。
8. ８．前記伸縮サイドパネルが横方向にストレッチされたとき縦方向の軸にそって 差働的拡張性能を有し、好ましくは前記伸縮サイドパネルの前記端部に隣接する 部分の横方向の拡張性能が、前記伸縮サイドパネルの前記端部から縦方向内側に 向かう部分の横方向の拡張性能より小さい請求の範囲６項または７項記載の吸収 用具。
9. ９．前記伸縮ウエストバンドが、前記トップシートの一部と、前記バックシート の一部、および前記トップシートと前記バックシートの間にある伸縮ウエストバ ンド部材を含み、好ましくは前記伸縮ウエストバンド部材が加熱収縮可能伸縮材 質、弾性フォーム、あるいは弾性ストレッチラミネートから成り、さらに好まし くは、前記伸縮ウエストバンドを形成する前記バックシートの一部が取り除かれ て、開口部分を設けた伸縮ウエストバンドを形成している請求の範囲第１項ない し第８項のいずれかに記載の吸収用具。
10. １０．前記ウエスト閉じがより効果的能動的にできるように、第１取付け成分を 位置づけるための各固着ゾーン下部におかれた位置決めパッチをさらに含み、好 ましくは前記ウエスト閉じがより効果的能動的にできるように、前記第１取付け 成分を位置付けるために、位置決めパッチが各前記第１取付け成分下部におかれ 、さらに好ましくは前記位置決めパッチが、最も好ましくは各前記伸縮サイドパ ネル部材が、それぞれ弾性フォームから成る請求の範囲第１項ないし第９項のい ずれかに記載の吸収用具。
11. １１．縦方向の縁部、両端部、第１ウエスト域、前記第１ウエスト域と反対側の 第２ウエスト域、外側表面、および内側表面を有する、好ましくは一体化された 吸収用具において、 外側覆い層、および側縁部とウエスト端部を有する吸収しんを有し、好ましくは 液体透過トップシートと前記液体透過トップシートに接合する液体不透過バック シートおよび前記液体透過トップシートと前記液体不透過バックシートの間に側 縁部とウエスト端部を有する吸収しんを有する、封じ込め組立部； 前記第２ウエスト域内に、前記吸収しんの前記側縁部から横方向外側に配置され る伸縮サイドパネルにおいて、前記各伸縮サイドパネルが横方向に伸縮可能に拡 張しうる前記伸縮サイドパネル；を含み （ｉ）前記第１ウエスト域と第２ウエスト域を重なる配置に維持して、横方向の 張力が前記吸収用具の周縁部に維持されて、装着者から吸収用具が外れないよう にすることによって種々の位置で脇閉じを行う（ａ）前記第２ウエスト域の縦方 向の各縁部に隣接し、それぞれが第１ファスニング成分を含むテープタブ；と（ ｂ）前記第１ウエスト域内に配置され、前記第１ファスニング成分と掛け止るこ とが可能な第２ファスニング成分を含む少なくとも一つのランディング部材を含 むプライマリーファスニングシステム；および（ｉｉ）ウエスト部の少なくとも 一部を介して横方向の張力を動的に生成／維持する、種々の位置で能動的に吸収 用具のウエスト閉じを行う （ａ）前記第１ウエスト域内に配置され、前記伸縮サイドパネルに縦方向で沿う 位置にあり、横方向に相互に離れた一組の第１取付け成分、および （ｂ）前記第２ウエスト域内に配置され、前記第１取付け成分に掛け止ることが 可能な少なくとも一つの第２取付け成分において、脇閉じが成されたときに、第 ２ウエスト域が第１ウエスト域に重なり、前記第２取付け成分が前記第１取付け 成分に掛け止ることによって、ウエスト部の少なくとも一部を介して横方向の張 力を動的に維持／生成できるような、少なくとも一つの前記第２取付け成分 を含む、ウエストクロージャーシステムから成る二つの張力が働くファスニング システムが吸収用具中にあることを特徴とする吸収用具。