JPH08510178A - 彫刻用版胴の支持装置および支持方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、彫刻機（１０）において版胴（１４）を自動的に搬入および搬出するための方法および装置に関する。本発明の方法および装置によると、彫刻機（１０）は、長さの範囲、直径、搭載形態といった異なる幾何形状を有する版胴（１４）に適応することができる。彫刻機（１０）は、彫刻機（１０）の彫刻ステーション（１５）において版胴（１４）を回転可能に支持するために協働するヘッドストック（１６）およびテールストック（１８）を備えている。彫刻機（１０）は、また、版胴（１４）の搬入時および搬出時に版胴（１４）をヘッドストック（１６）およびテールストック（１８）の間において支持するための少なくとも１つの版胴支持体（３０）を有する版胴取扱装置を備えている。版胴取扱装置は、ヘッドストック（１６）およびテールストック（１８）が版胴（１４）と係合して回転可能に支持するまで、版胴支持体（３０）を彫刻ステーションに対して接近・離間させるよう駆動するためのドライバ（３２）を備えている。一旦、版胴（１４）がヘッドストック（１６）とテールストック（１８）との間に回転可能に支持されると、版胴支持体（３０）が引っ込められる。版胴支持体（３０）の各々は、彫刻ステーション（１５）において版胴（１４）を係合して支持するための支持ネスト（３６）を有する伸縮部材（３４）を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 彫刻用版胴の支持装置および支持方法 発明の背景 １．発明の属する技術分野 本発明は、彫刻機に関するものであり、さらに詳細には、通常のタイプの彫刻 機、例えば米国特許第２，８８１，２４６号、第２，８７４，４７９号、第３， ９６４，３８２号、第４，０１３，８２９号に記載されているような彫刻機にお いて彫刻される版胴の支持体および支持方法に関するものである。 ２．関連技術の説明 グラビア印刷用の版胴における電気機械式彫刻の基本原理は、版胴の表面にセ ルまたは線を、切るまたは彫刻する電気的な駆動機構を作動させながら版胴を回 転させる工程を有している。彫刻された版胴は、一般には、ウェブタイプのグラ ビア印刷プレスにおいて印刷用紙・プラスチック・金属フィルム材料用として使 用される。新聞および雑誌の印刷に加えて、彫刻された版胴は、また、接着剤を 塗布して布の印刷に、製品の包装材料の印刷に、および、壁パネル・床被覆体・ 他の表面被覆体を作るに際しての木目模様の印刷に、直接的または間接的に使用 されることになる。 グラビア印刷過程においては、彫刻された版胴は、インクに浸され、彫刻され たセル中には印刷媒体に転写されるインクだけを残すように、ドクターブレード により表面から余剰分のインクが拭われる。高品質の印刷を得るためには、セル が版胴表面上において非常に正確に、一般的には、所望の所定位置から１あるい は２ミクロン以内に、配置されているかあるいは位置していることが必要である 。彫刻されるセルの深さもまた、正確に制御されなければならない。なぜなら、 深さが転写されるインクの量を決定し、そしてインクの量が例えばモノクロ印刷 においては灰色の形状を決定するからである。カラー印刷においては、紙あるい は媒体へと転写されるインクの量は、より重大なものとさえなる。それは、多数 の色が、すべての可能な色の様々な形状を作るために典型的には混合されるから である。所望のインクの量からのわずかなずれは、色の明度だけでなく、さらに 重大なことに所望の色相の形成にも影響を及ぼす。 従来の彫刻装置においては、版胴は、手動で彫刻機の彫刻領域へと案内されて いたり、あるいは持ち上げられ、固定されたヘッドストック（headstock）と、 スライド可能とされたテールストック（tailstock）との間に固定されていた。 テールストックは、版胴の一端に強制的に係合され、版胴の他端は、ヘッドスト ックに係合される。シャフト付き版胴の場合、版胴の端部がヘッドストックおよ びテールストックに位置するチャックあるいは他のクランプ手段により把持され ることになる。 従来の彫刻機における他の問題点は、版胴の彫刻機への導入を手動でなさなけ ればならないことである。版胴の重量およびサイズのために、彫刻機における正 確な位置決め、および手動での軸合わせは、非常に時間を要するものであった。 加えて、長さの異なる版胴に彫刻機を適応させるために、前もって、操作者が手 動でテールストックの位置合わせを行う必要がしばしば生じていた。従来の彫刻 機におけるさらに他の問題点は、操作者が異なる直径を有する版胴に合わせるた めに手動で彫刻ヘッドの位置調整を行わなければならないことであった。 したがって、彫刻機への版胴の導入が容易な方法および装置、および、彫刻機 のヘッドストックとテールストックとの間において正確に中央に位置させかつ軸 心合わせをし得るように版胴を取り扱う方法および装置が要望されていた。 発明の概要 １つの態様においては、本発明は、彫刻機における彫刻ステーションにおいて 版胴を回転可能に支持するために協働するヘッドストックおよびテールストック を備える彫刻機において使用するための版胴取扱装置であって、前記ヘッドスト ックと前記テールストックとの間において前記版胴を支持するための少なくとも １つの支持体と、前記少なくとも１つの支持体を前記彫刻ステーションに対して 接近・離間させるよう駆動するために前記少なくとも１つの支持体に接続された ドライバとを具備する版胴取扱装置を備えている。 他の態様においては、本発明は、彫刻機における彫刻ステーションにおいて版 胴を回転可能に支持するために協働するヘッドストックおよびテールストックを 備える彫刻機において使用するための版胴支持体であって、前記ヘッドストック およびテールストックの間において前記版胴を支持するための支持手段と、前記 支持手段を前記彫刻ステーションに対して接近・離間させるように駆動するため に前記支持手段に接続された駆動手段とを具備する版胴支持体を備えている。 さらに他の態様においては、本発明は、彫刻機において版胴を支持するための 方法であって、（ａ）前記彫刻機における彫刻ステーションにおいて、支持ネス ト上に版胴を位置させる工程と、（ｂ）前記版胴をヘッドストックおよびテール ストックとの間に回転可能に支持する工程と、（ｃ）前記支持ネストを前記彫刻 ステーションから引っ込ませる工程とを具備する版胴支持方法を備えている。 さらに他の態様においては、本発明は、彫刻機において版胴を支持するための 方法であって、（ａ）前記彫刻機における彫刻ステーションにおいて、支持ネス ト上に版胴を位置させる工程と、（ｂ）前記版胴をヘッドストックおよびテール ストックとの間に回転可能に支持する工程と、（ｃ）前記支持ネストを前記彫刻 ステーションから引っ込ませる工程と、（ｄ）彫刻ヘッドを前記版胴の前記表面 と連携させて駆動する工程とを具備する版胴支持方法を備えている。 本発明の目的は、彫刻機において版胴を自動的に搬入するための方法を提供す ることにある。これにより、操作者による精度の高い取扱いの必要性が低減ある いは除去される。 本発明の他の目的は、彫刻機のヘッドストックとテールストックとの間におけ る版胴のセンタリングを容易とする版胴取扱装置を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、版胴長さ、直径、テスト彫刻の位置、コントロー ラからの彫刻ヘッドの特性といった様々なセットアップパラメータに対応し得る 彫刻機を提供することにある。これにより、操作者による手動調整の必要性が低 減あるいは除去される。 本発明のまた別の目的は、様々な長さおよび直径の版胴に適応させるために、 ヘッドストック、テールストック、彫刻ヘッドが自動制御によりスライドされる 版胴取扱装置を提供することにある。この場合、スライド量の調整は、プログラ ム可能なものとして与えられる。 これらの目的、および他の目的は、以下の詳細な記載、特許請求の範囲、図面 に基づいてたやすく理解されるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、プログラム可能なグラビア印刷用の彫刻機を示す斜視図であって、ヘ ッドストック、テールストック、彫刻ヘッドおよび複数の版胴支持体を示してい る。 図２は、図１に示す彫刻機を一部を破断して示す正面図であって、伸縮自在な 版胴支持部材の１つが詳細に示されている。 図３は、彫刻機の他の正面図であって、版胴が版胴支持体により支持されてい る様子を示している。 図４は、彫刻機の他の正面図であって、版胴支持体が引っ込んだ後に、版胴が ヘッドスクリーンおよびテールストックにより回転可能に支持されている様子を 示している。 図５は、版胴支持体および支持ネストの詳細について一部を拡大して示す断面 図である。 図６は、版胴支持体の１つを示す平面図であって、支持ネストが詳細に示され ている。 好ましい実施形態の詳細な説明 図１は、彫刻機の好ましい実施形態を一般の斜視図で示すもので、彫刻機には 参照符号１０が付されている。本実施形態においては、彫刻機１０は、グラビア 印刷用の彫刻機１０であるけれども、本発明は、いかなる彫刻機においても好適 に使用されることができる。図を単純化するために図示はされていないものの、 彫刻機１０は、着脱可能に周囲を取り巻く安全のためのキャビネット構造を有し てもよい。彫刻機１０は、基台１２を有しており、基台１２には、ヘッドストッ ク１６とテールストック１８とが互いに接近・離間するよう移動し得るように、 ヘッドストック１６およびテールストック１８が区域２０にスライド可能に設け られている。これに関連して、彫刻機１０は、複数の直線的駆動源、つまり、そ れぞれヘッドストック１６およびテールストック１８を接近・離間させるよう駆 動し得る第１駆動モータ手段すなわち第１駆動モータ４６、および第２駆動モー タ手段すなわち第２駆動モータ４８を有している。例えば、これら駆動モータは 、ヘッドストック１６およびテールストック１８を、図２に示すような完全に引 っ込んだ位置へと、あるいは、図１に示すような版胴支持位置へと移動させるこ ととなる。駆動モータは、ヘッドストック１６およびテールストック１８を独立 にあるいは同時に移動させるよう選択的に作動されることになる。図示はしてい ないけれども、両端に反対向きの螺子山（図示せず）を有するただ１つの案内用 送り螺子（図示せず）と結合された１つの駆動モータが、案内用送り螺子を駆動 することによりヘッドストック１６とテールストック１８とを同時に接近・離間 させるように移動させてもよい。ヘッドストック１６とテールストック１８とを 共に駆動することにより、例えば彫刻機の回転軸に対して垂直な経路を移動する オーバーヘッドクレーンにより搬入される版胴１４の長さが変化する場合にも対 応が可能となる。しかしながら、例えば版胴搬入機構（図示せず）が版胴１４を 彫刻機の回転軸に対してほぼ平行な方向に移動させることにより搬入を行う場合 には、ヘッドストック１６およびテールストック１８は、一方が可動であれば、 他方は固定されていてもよいことが認識されるべきである。図２ないし図４に代 表的に示すように、ヘッドストック１６およびテールストック１８は、それぞれ 支持シャフト１６ａ、１８ａを有している。支持シャフト１６ａ、１８ａは、各 々が円錐形状の端部１６ｂ、１８ｂをそれぞれ有している。版胴１４は、端部１ ６ｂ、１８ｂをそれぞれ受け入れるための受入開口１９（図２に図示）を各々が 有する第１の端部１４ａおよび第２の端部１４ｂを有している。図２ないし図４ に代表的に示すように、受入開口１９は、また、端部１６ｂ、１８ｂを係合状態 で受け入れるために横断面において円錐形状である。 図には示していないものの、シャフト付き版胴（図示せず）が彫刻されるよう な場合には、ヘッドストック１６およびテールストック１８は、彫刻ステーショ ン１５において版胴を回転可能に支持するグリップ手段あるいはチャック（図示 せず）をそれぞれが備えることになる。 彫刻機１０は、また、版胴１４上の表面１３を彫刻するための切削手段あるい は針（図示せず）を有する彫刻ヘッド２２を備えている。本実施形態においては 、表面１３は、グラビア印刷用の彫刻において使用されているタイプの銅コーテ ィングを有していることが好ましい。彫刻ヘッド２２は、第３駆動手段すなわち 第３駆動モータ２１により、版胴１４の中心軸に対してほぼ放射方向に（版胴１ ４のほぼ半径方向に）版胴１４に対して接近・離間するように駆動され得るよう に可動台２４上にスライド可能に設けられている。可動台２４は、また、一般に は版胴１４の軸に平行である方向、すなわち図１において両端矢印２６で示す方 向に沿って版胴１４の表面１３全体を横切って移動するように、基台１２上にス ライド可能に設けられている。彫刻機１０は、また、可動台２４を両端矢印２６ の方向に移動させるための案内用送り螺子（図示せず）および駆動モータ（図示 せず）を備えている。彫刻ヘッド２２、可動台２４、およびそれの横方向の動き は、本発明と同じ権利譲受人に譲受されかつここでの引用によって組み入れられ た出願番号第０８／０３８，６７９号、第０８／０２２，１２７号、第０８／０ ２３，０６０号において開示されているものと同様である。 彫刻機は、彫刻機１０の操作を制御するとともに、また、駆動モータ２１、４ ６、４８のようなすべての駆動モータを制御するコントローラ１７を備えている 。ここで言及されている駆動モータ２１、４６、４８は、彫刻機１０の操作を制 御するプログラマブルコントローラ１７により制御される。 彫刻機１０は、また、支持部材１６ａ、版胴１４、支持部材１８ａを回転駆動 するための駆動手段すなわち駆動モータ２８を備えている。駆動モータ２８は、 プログラマブルコントローラ１７に対して制御を受け得るように接続されている 。 彫刻機１０は、さらに、支持手段、すなわち、例えば搬入時および搬出時にヘ ッドストック１６とテールストック１８との間において版胴１４を支持するため の少なくとも１つの版胴支持体３０を備えている。版胴支持体３０は、基台１２ に対して例えば溶接により通常通り固定された第１端部３４ａを有する支持部材 ３４を備えている。支持部材３４の第２端部３４ｂには、版胴１４を受け取りか つ支持する支持ネスト３６が設けられている。本実施形態においては、支持部材 ３０は、伸縮自在とされた支持手段であって、第１端部３４ａに対して接近・離 間自在に突出・引込され得るものである。これに関連して、各々の版胴支持体３ ０は、また、駆動手段、すなわちドライバ３２を備えている。ドライバ３２は、 コントローラ１７に接続されているとともに、彫刻ステーション１５に対して支 持ネスト３６を接近・離間自在に突出・引込させるためのまたは駆動するための ギヤ・送り螺子結合体（図示せず）を有している。図２に代表的に示すように、 コントローラ１７は、例えば版胴１４が彫刻のために搬入されたときに、支持ネ スト３６がその上に版胴１４を彫刻ステーション１５において支持し得るように 、図２に示す支持位置へと版胴支持体３０を移動させるように、ドライバ３２を 作動させることができる。ここに述べたように、コントローラ１７は、その後、 例えばヘッドストック１６およびテールストック１８のそれぞれの支持シャフト １６ａ、１８ａが版胴１４を係合して支持した後に、版胴支持体３０および支持 ネスト３６を図４に示す引っ込み位置へと引っ込ませるようにドライバ３２を作 動させる。 図５および図６に代表的に示すように、支持ネスト３６は、複数の支持アーム ４０を有しており、複数の支持アーム４０には、複数のローラ３８、３９が回転 可能に支持されている。複数のローラ３８は、ローラアセンブリ４５の１つあた りにつきペアで設けられている。各々のローラアセンブリ４５は、支持アーム４ ０の１つと結合された心棒４３（図５に図示）に回転可能に設けられている。図 ５に代表的に示すように、各々のローラアセンブリ４５は、それぞれの心棒４３ の軸線回りに回転することができる。ローラアセンブリ４５は、各々が各自の軸 線回りに回転して（self-aligning）彫刻機が版胴の直径の範囲に適応できるよ うになっている。 各々のローラ３８の軸は、ほぼ版胴１４の軸と直交している。これにより、ヘ ッドストック１６およびテールストック１８が版胴１４を把持するとき、および 解除するときに、版胴１４が彫刻機１０内において横方向に移動することが容易 とされている。複数のローラ３８は、版胴１４の中心軸がほぼヘッドストック１ ６およびテールストック１８のそれぞれの支持シャフト１６ａ、１８ａと平行で あるように版胴１４を支持することも、また、容易である。 ローラ３９は、ヘッドストック１６とテールストック１８との間において版胴 １４を案内してセンタリングすることを容易としていることに注意が必要である 。これにより、上方から彫刻機１０に向けて版胴１４が搬入される際の軸心から の横方向へのずれに適応することができる。本実施形態においては、複数のロー ラ３８、３９は複合材料から構成されている。支持ネスト３６は、様々な重量を 有する版胴１４を支持したり、また、様々な長さおよび直径を有したりすること ができることに注意が必要である。 図には示していないものの、彫刻機１０は、ローラ３８、３９と連携して操作 される位置に複数のブラシ（図示せず）を備えてもよい。ブラシの機能は、ロー ラを清浄にして、ローラの表面に、銅の切削屑のような異物がつかないようにす ることである。これにより、彫刻機１０において、版胴１４の表面１３に無用の 凹みあるいはひっかき傷を発生させないことが容易となる。 彫刻機１０は、また、感知手段、すなわち、コントローラ１７に接続されると ともに彫刻ヘッド２２上に位置する第１センサ４２（図１に図示）を備えている 。感知手段、すなわちセンサ４２は、例えば、版胴１４の表面１３を感知するこ とができる。センサ４２は、また、版胴１４の端部１４ａ、１４ｂを感知するこ とができる。 彫刻機１０は、また、第２感知手段、すなわち、第２センサ４４を備えている 。第２センサ４４は、コントローラ１７に接続されるとともに、ヘッドストック １６およびテールストック１８に対する可動台２４の接近度合いを検出するため にヘッドストック１６およびテールストック１８に設けられている。本実施形態 においては、第１および第２センサ４２、４４は、可動台２４がヘッドストック １６にもテールストック１８にも衝突しないようにすることを容易としている。 次に、彫刻機１０に対する版胴１４の搬入・搬出方法について述べる。 版胴１４を彫刻機１０に搬入しようとするときには、コントローラ１７は、第 １および第２駆動モータ４６、４８を作動させて、それぞれヘッドストック１６ およびテールストック１８を図２に示す搬入位置へと移動させる。コントローラ １７には、長さおよび直径といった版胴１４の寸法をプログラムできることに注 意が必要である。コントローラ１７は、また、支持ネスト３６が図２に示すよう に彫刻ステーション１５において操作可能に位置するように支持部材３４を突出 させるように版胴支持体３０のドライバ３２を作動させる。コントローラ１７に は、版胴１４の長さおよび直径がプログラムされている。したがって、コントロ ーラ１７は、支持ネスト３６を所定位置に位置させるよう、ドライバ３２を作動 させることに注意が必要である。すなわち、版胴１４が支持手段３０により支持 されたときに、端部１６ｂ、１８ｂがそれぞれ第１端部１４ａおよび第２端部１ ４ｂの受け入れ開口１９に対して操作可能な位置関係あるいは軸合わせされた位 置に所定に位置するように、支持ネスト３６を位置させる。ヘッドストック１６ およびテールストック１８が図２に示す開放位置へと移動し終わり、かつ、版胴 支持体３０が支持位置に位置した後に、版胴１４は、支持ネスト３６上へと下向 きに移動される。上述の如く、複数のローラ３９は、ローラアセンブリ４５およ びそれらの対応するローラ３８上に版胴１４を位置させることおよびセンタリン グすることの補助を行う。 一旦、版胴１４が版胴支持体３０の支持ネスト３６により支持されると、コン トローラ１７は、支持部材１６ａ、１８ａがそれぞれ端部１４ａ、１４ｂに向か って移動するように、第１および第２駆動モータ４６、４８を作動させることが できる。ヘッドストック１６およびテールストック１８は、端部１６ｂ、１８ｂ が端部１４ａ、１４ｂにおいて受け入れ開口１９と緊密に係合するまで、それぞ れ端部１４ａ、１４ｂに向かって移動される。一旦、版胴１４がヘッドストック １６およびテールストック１８のそれぞれの端部１６ｂ、１８ｂの間に支持され ると、コントローラ１７は、図４に示すように支持ネスト３６が支持解除位置へ と引っ込むように、ドライバ３２を作動させる。版胴１４は、コントローラ１７ が駆動モータ２８を作動させたときに、版胴１４が例えば時計方向に回転するよ うに、ヘッドストック１６とテールストック１８との間に回転可能に支持されて いることに注意が必要である。コントローラ１７は、その後、可動台２４および 彫刻ヘッド２２が版胴１４の表面１３に対してそれぞれ操作可能な位置に位置す るように、第３駆動モータ２１を作動させる。コントローラ１７は、彫刻ヘッド ２２に対する版胴１４の相対的な位置を検出するために、センサ４２、４４を使 用することになるということに注意が必要である。センサ４２、４４は、また、 可動台２４をヘッドストック１６にもテールストック１８にも衝突させないこと を容易とすることを目的として、端部１４ａ、１４ｂを感知することができる。 センサ４２、４４により、また、コントローラ１７は、彫刻ヘッド２２を版胴１ ４のほぼ中央位置に位置させることができる。次に、版胴１４が彫刻機１０に回 転可能に搭載された後において、彫刻機１０が版胴１４の長さに対して長さ方向 の変化に適応することが可能とされる。これにより、表面１３に彫刻される像（ 図示せず）は、版胴１４の中央に位置することになる。センサ４２、４４は、ま た、彫刻ヘッド２２がヘッドストック１６にもテールストック１８にも衝突しな いための移動範囲の制限を彫刻機１０に設定させることができる。 版胴１４が彫刻ステーション１５に正しく位置した後に、版胴の端部１４ａ、 １４ｂがセンサ４２、４４により検出される。テストパターン（図示せず）が、 コントローラ１７あるいは管理コンピュータ（図示せず）により決められた典型 的な位置に彫刻される。テストパターンは、版胴表面１３上に彫刻されるべきセ ルのうちの特徴的であって完全なおよび部分的なセルの小さなパターン（図示せ ず）である。テストパターンは、彫刻される像により使用されることがない表面 １３上の位置における典型的な彫刻である。 テストパターン彫刻が満足のいかないものである場合には、修正がなされ、他 のテストパターンが彫刻される。この工程が、納得のいくテストパターンが彫刻 されるまで繰り返される。テストパターンが満足なものである場合には、本実施 形態においては、コントローラ１７は、版胴１４を回転駆動させるように駆動モ ータ２８を作動させる。コントローラ１７は、その時、可動台２４を駆動して彫 刻ヘッド２２が版胴１４の表面１３を横切って移動するようにする。同時に、コ ントローラ１７は、彫刻用針（図示せず）を版胴１４に接触し得るように振動さ せる。これにより、版胴１４の表面１３に所定深さに制御された一連の複数のセ ル（図示せず）を備える所望の像の彫刻がなされる。版胴１４は、針（図示せず ）の振動運動と同期して回転する。このとき、案内用送り螺子（図示せず）の機 構により、正確に制御された彫刻経路（図示せず）が印字用版胴１４の表面１３ 上において維持されるように、彫刻ヘッド２２および可動台２４の軸方向の移動 が与えられる。 彫刻が完了すると、コントローラ１７は、第３駆動モータ２１を作動させて、 彫刻ヘッド２２を引っ込ませる。コントローラ１７は、また、ドライバ３２を作 動させて、版胴支持体３０を図１および図２に示す支持位置へと移動させる。コ ントローラ１７は、そのとき、第１および第２駆動モータ４６、４８を作動させ て、図３に示すように、ヘッドストック１６およびテールストック１８をそれぞ れ引っ込ませる。版胴１４は、このとき、彫刻ステーション１５から搬出される こととなり、そして、次なる版胴が搬入され、上述の方法で彫刻される。 本発明は、彫刻機１０に彫刻されるべき版胴１４を自動的に搬入するに際して 、好適な方法および装置を提供するものである。本発明の方法および装置は、版 胴１４の搬入時および搬出時における操作者の労力を低減するあるいはなくすも のである。本発明は、完全自動彫刻工程のために使用されてもよい。あるいは、 本発明は、半自動とすることもでき、それにより、操作者が彫刻機１０の操作を 手動で制御することができる。本発明の方法および装置は、また、例えば彫刻ヘ ッド２２が図１に示すホームポジションにあるときに、彫刻ヘッド２２が版胴１ ４の端部１４ａ、１４ｂ間の概ね中間に位置するように、彫刻ステーション１５ において版胴１４を自動的に搬入およびセンタリングするための手段を提供する 。 上述の本発明においては、様々な変更あるいは修正が、本発明の真の精神ある いは範囲を逸脱することなく、当業者によりなされても構わない。例えば、本発 明は、グラビア印刷用の彫刻環境に対して適切であるように図示されまた記載さ れてきたけれども、可撓性ローラへのレーザ彫刻といった他のタイプの彫刻、あ るいは、版胴１４の磨き工程といった他の様々な工程に適用可能であることが認 識されるべきである。また、彫刻機１０は、１つの版胴支持体３０を備えるだけ でもよく、あるいは必要であれば、複数の版胴支持体３０を備えてもよい。さら に、ドライバ３２、および、第１、第２、第３駆動モータ手段４６、４８、２１ は、モータを備えるものとして記載されてきたけれども、これらとしては、同様 の機能を達成し得る他のいかなる適切な駆動装置をも使用することができる。同 様に、版胴支持体あるいは支持手段３０は、支持部材３４および支持ネスト３６ を備えるものとして図示されまた記載されてきたけれども、搬入時および搬出時 に彫刻ステーション１５において版胴１４を支持し得る他のいかなる適切な手段 を備えることもできる。本発明の上記記載は、例示のみを意図したものであって 、なんら限定するものではなく、本発明を記載内容に限定することを意図したも のではない。しかしながら、本発明は、添付した特許請求の範囲に示した真の精 神および範囲に限定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リキンズ，ロバート ディー アメリカ合衆国 オハイオ 45177 ウィ ルミントン ノース ウォルナット スト リート 670 (72)発明者 アイクホーン，トーマス ジェイ アメリカ合衆国 オハイオ 45431 デイ トン ブラウン バーク ドライヴ 2362 (72)発明者 セイツ，デイビッド アール アメリカ合衆国 オハイオ 45377 ヴァ ンダリア ブリクトン プレイス 1115 (72)発明者 ウッズ，カーティス アメリカ合衆国 オハイオ 45459 セン ターヴィル ウィンター ヒル コート 7024 【要約の続き】 されると、版胴支持体（３０）が引っ込められる。版胴 支持体（３０）の各々は、彫刻ステーション（１５）に おいて版胴（１４）を係合して支持するための支持ネス ト（３６）を有する伸縮部材（３４）を備えている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．彫刻機における彫刻ステーションにおいて版胴を回転可能に支持するために 協働するヘッドストックおよびテールストックを備える彫刻機において使用する ための版胴取扱装置であって、 前記ヘッドストックと前記テールストックとの間において前記版胴を支持する ための少なくとも１つの支持体と、 前記少なくとも１つの支持体を前記彫刻ステーションに対して接近・離間させ るように駆動するために前記少なくとも１つの支持体に接続されたドライバとを 具備することを特徴とする版胴取扱装置。 ２．さらに、前記ヘッドストックに接続された第１駆動モータと、前記テールス トックに接続された第２駆動モータとを具備し、 これら第１および第２駆動モータは、前記ヘッドストックおよびテールストッ クを前記版胴の端部に対して接近・離間させるために、コントローラにより選択 的に作動され得ることを特徴とする請求項１記載の版胴取扱装置。 ３．前記ヘッドストックおよびテールストックの両方に接続された駆動モータを 具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックが互いに接近・離間し得るように、前記ヘッドストックおよびテ ールストックに接続されることを特徴とする請求項１記載の版胴取扱装置。 ４．前記ヘッドストックおよびテールストックのいずれか一方に接続された駆動 モータを具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックのうちの前記一方が前記ヘッドストックおよびテールストックの うちの他方に対して接近・離間するように、前記ヘッドストックおよびテールス トックの前記一方に接続されることを特徴とする請求項１記載の版胴取扱装置。 ５．前記版胴は、第１端部および第２端部を備え、 前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、前記版胴の前記第１端部 および第２端部をそれぞれ支持するための支持部材を備えることを特徴とする請 求項１記載の版胴取扱装置。 ６．前記第１端部および第２端部は、横断面においてほぼ円錐形状をなす受け入 れ開口を有し、 前記ヘッドストックおよびテールストックの前記支持部材は、それぞれ前記第 １端部および第２端部における前記受け入れ開口の中に緊密に係合した状態で受 け入れられるようにほぼ円錐形状であることを特徴とする請求項５記載の版胴取 扱装置。 ７．前記第１端部および第２端部は、前記版胴の該第１端部および第２端部上に 位置させてシャフトを有し、 前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、前記シャフトをクランプ するためのチャックを有することを特徴とする請求項５記載の版胴取扱装置。 ８．前記彫刻機は、グラビア印刷用の彫刻機であることを特徴とする請求項１記 載の版胴取扱装置。 ９．前記彫刻機には、可動台が備えられ、該可動台上には、彫刻ヘッドがスライ ド可能に設けられており、 前記版胴取扱装置は、さらに、前記版胴が前記彫刻ステーションに置かれたと きに、前記版胴の位置を感知するために前記可動台に設けられた少なくとも１つ のセンサを備えることを特徴とする請求項１記載の版胴取扱装置。 １０．前記少なくとも１つのセンサは、前記版胴の両端部と同様に、前記版胴と 前記彫刻ヘッドとの間の相対的な位置を感知し得る誘導型センサを有することを 特徴とする請求項９記載の版胴取扱装置。 １１．前記少なくとも１つの支持体は、さらに、支持ネストを有することを特徴 とする請求項１記載の版胴取扱装置。 １２．前記支持ネストは、前記ヘッドストックおよびテールストックの間におい て前記版胴を支持するための複数のローラを有することを特徴とする請求項１１ 記載の版胴取扱装置。 １３．前記ドライバは、モータと、前記ヘッドストックおよびテールストックの 間において前記版胴を支持するための複数のローラを有する前記支持ネストとを 備えることを特徴とする請求項１１記載の版胴取扱装置。 １４．彫刻機における彫刻ステーションにおいて版胴を回転可能に支持するため に協働するヘッドストックおよびテールストックを備える彫刻機において使用す るための版胴支持体であって、 前記ヘッドストックおよびテールストックの間において前記版胴を支持するた めの支持手段と、 前記支持手段を前記彫刻ステーションに対して接近・離間させるように駆動す るために前記支持手段に接続された駆動手段とを具備することを特徴とする版胴 支持体。 １５．前記ヘッドストックに接続された第１駆動モータ手段と、前記テールスト ックに接続された第２駆動モータ手段とを具備し、 これら第１および第２駆動モータ手段は、前記ヘッドストックおよびテールス トックを前記版胴の端部に対して接近・離間させるよう移動させるために、コン トローラにより選択的に作動され得ることを特徴とする請求項１４記載の版胴支 持体。 １６．前記ヘッドストックおよびテールストックの両方に接続された駆動モータ を具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックが互いに接近・離間するように、前記ヘッドストックおよびテー ルストックに接続されることを特徴とする請求項１４記載の版胴支持体。 １７．前記ヘッドストックおよびテールストックのいずれか一方に接続された駆 動モータを具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックのうちの前記一方が前記ヘッドストックおよびテールストックの うちの他方に対して接近・離間するように、前記ヘッドストックおよびテールス トックの前記一方に接続されることを特徴とする請求項１４記載の版胴支持体。 １８．前記版胴は、第１端部および第２端部を備え、 これら第１端部および第２端部は、横断面においてほぼ円錐形状をなす受け入 れ開口を有し、 前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、それぞれ前記第１端部お よび第２端部における前記受け入れ開口の中に緊密に係合した状態で受け入れら れるためのほぼ円錐形状をなす支持部材を有することを特徴とする請求項１４記 載の版胴支持体。 １９．前記版胴は、第１端部および第２端部を備え、 これら第１端部および第２端部の各々は、支持シャフトを有しており、 前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、前記支持シャフトを受け 入れてそして前記版胴を回転可能に支持するためのグリップ機構を有することを 特徴とする請求項１４記載の版胴支持体。 ２０．前記彫刻機は、グラビア印刷用の彫刻機であることを特徴とする請求項１ ４記載の版胴支持体。 ２１．前記彫刻機には、可動台が備えられ、該可動台上には、彫刻ヘッドがスラ イド可能に設けられており、 前記版胴支持体は、さらに、前記版胴が前記彫刻ステーションに置かれたとき に、前記版胴の位置を感知するために前記可動台に設けられた感知手段を備える ことを特徴とする請求項１４記載の版胴支持体。 ２２．前記感知手段は、前記版胴の第１端部および第２端部と同様に、前記版胴 と前記彫刻ヘッドとの間の相対的な位置を感知し得る誘導型センサを有すること を特徴とする請求項１８記載の版胴支持体。 ２３．前記彫刻ヘッドが前記彫刻ステーションに対して接近・離間するように移 動させるために前記彫刻ヘッドに接続された第３駆動モータ手段を備えることを 特徴とする請求項１５記載の版胴支持体。 ２４．前記支持手段は、端部に支持ネストを有する支持部材を備えることを特徴 とする請求項１４記載の版胴支持体。 ２５．前記支持ネストは、その上部に回転可能に設けられた複数の支持ローラを 有することを特徴とする請求項２４記載の版胴支持体。 ２６．前記駆動手段は、モータと、前記駆動モータが前記支持ネストを前記彫刻 ステーションに対して突出・引込させることを可能とする伸縮部材を有する前記 支持部材とを備えることを特徴とする請求項２４記載の版胴支持体。 ２７．基台と、 それらの間に版胴を回転可能に支持することができるヘッドストックおよびテ ールストックと、 前記版胴の軸とほぼ平行な方向に移動するように前記基台上にスライド可能に 設けられた可動台と、 前記彫刻ステーションに対して接近・離間するように前記可動台上にスライド 可能に設けられた彫刻ヘッドと、 前記版胴が前記ヘッドストックと前記テールストックとの間に置かれたときに 、前記版胴を回転駆動するための駆動モータと、 前記版胴を前記ヘッドストックと前記テールストックとの間において支持する ための少なくとも１つの支持体と、 前記少なくとも１つの支持体を前記彫刻ステーションに対して、接近・離間さ せるよう駆動するために、かつ、前記版胴が前記ヘッドストックと前記テールス トックとの間において支持されたときに前記少なくとも１つの支持体を前記版胴 の軸に関してほぼ半径方向に駆動するために、前記少なくとも１つの支持体に接 続された支持体ドライバとを具備することを特徴とする彫刻機。 ２８．前記版胴には、第１端部および第２端部が備えられ、 前記彫刻機は、さらに、前記ヘッドストックに接続された第１駆動モータと、 前記テールストックに接続された第２駆動モータとを具備し、 これら第１および第２駆動モータは、前記ヘッドストックおよびテールストッ クが前記版胴の前記第１および第２端部を把持することができるように、前記ヘ ッドストックおよびテールストックを互いに接近・離間させるように、選択的に 作動され得ることを特徴とする請求項２７記載の彫刻機。 ２９．前記ヘッドストックおよびテールストックの両方に接続された駆動モータ を具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックが互いに接近・離間するように、前記ヘッドストックおよびテー ルストックに接続されることを特徴とする請求項２７記載の彫刻機。 ３０．前記ヘッドストックおよびテールストックのいずれか一方に接続された駆 動モータを具備し、 該駆動モータは、該駆動モータが作動されたときに前記ヘッドストックおよび テールストックのうちの前記一方が前記ヘッドストックおよびテールストックの うちの他方に対して接近・離間するように、前記ヘッドストックおよびテールス トックの前記一方に接続されることを特徴とする請求項２７記載の彫刻機。 ３１．前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、前記版胴の前記第１ 端部および第２端部とそれぞれ係合して、そして前記彫刻ステーションにおいて 前記版胴を回転可能に支持するための支持部材を備えることを特徴とする請求項 ２７記載の彫刻機。 ３２．前記版胴の前記第１端部および第２端部の各々は、横断面においてほぼ円 錐形状をなす受け入れ開口を有し、 前記ヘッドストックおよびテールストックの前記支持部材の各々は、それぞれ 前記第１端部および第２端部の前記受け入れ開口の中に緊密に係合した状態で受 け入れられるようにほぼ円錐形状であることを特徴とする請求項３１記載の彫刻 機。 ３３．前記版胴の前記第１端部および第２端部の各々は、支持シャフトを有し、 前記ヘッドストックおよびテールストックの各々は、前記支持シャフトを把持 するとともに前記版胴を回転可能に支持するためのグリップ機構を有することを 特徴とする請求項２７記載の彫刻機。 ３４．前記彫刻機は、グラビア印刷用の彫刻機であることを特徴とする請求項２ ７記載の彫刻機。 ３５．その上に彫刻ヘッドがスライド可能に設けられた可動台を備え、 さらに、前記版胴が前記彫刻ステーションに置かれたときに、前記版胴の位置 を感知するために前記可動台に設けられた感知手段を備えることを特徴とする請 求項２７記載の彫刻機。 ３６．前記感知手段は、前記版胴の前記第１端部および第２端部と同様に、前記 版胴と前記彫刻ヘッドとの間の相対的な位置を感知し得る誘導型センサを有する ことを特徴とする請求項３５記載の彫刻機。 ３７．前記彫刻ヘッドを前記彫刻ステーションに対して接近・離間させるために 、前記彫刻ヘッドに接続された第３駆動モータを備えることを特徴とする請求項 ２８記載の彫刻機。 ３８．前記少なくとも１つの支持体は、支持ネストを有することを特徴とする請 求項２７記載の彫刻機。 ３９．前記支持ネストは、前記ヘッドストックおよびテールストックの間におい て前記版胴を支持するための複数のローラを有することを特徴とする請求項３８ 記載の彫刻機。 ４０．前記複数のローラは、前記版胴が該複数のローラに支持された後に、前記 版胴が該版胴の軸とほぼ平行な方向に移動する際に、版胴の表面に対するダメー ジを最小とし得る状況で前記版胴を受けるために、ほぼＵ字形に位置しているこ とを特徴とする請求項３９記載の彫刻機。 ４１．彫刻機において版胴を支持するための方法であって、 （ａ）前記彫刻機における彫刻ステーションにおいて、支持ネスト上に版胴を位 置させる工程と、 （ｂ）前記版胴をヘッドストックおよびテールストックとの間に回転可能に支持 する工程と、 （ｃ）前記支持ネストを前記彫刻ステーションから引っ込ませる工程とを具備す ることを特徴とする版胴支持方法。 ４２．前記版胴には、第１端部および第２端部が設けられており、 前記工程（ｂ）が、さらに、 （ｂ）（１）前記ヘッドストックおよびテールストックを、これらの間に前記版 胴を回転可能に支持するために、それぞれ前記第１端部および第２端部に向けて 駆動する工程を備えることを特徴とする請求項４１記載の方法。 ４３．前記工程（ａ）が、さらに、 （ａ）（１）前記ヘッドストックおよびテールストックをそれぞれ搬入位置へと 移動させるために、第１駆動モータおよび第２駆動モータを作動させる工程を備 えることを特徴とする請求項４２記載の方法。 ４４．前記工程（ａ）が、さらに、 （ａ）（１）前記ヘッドストックおよびテールストックを同時に搬入位置へと移 動させるために、駆動モータを作動させる工程を備えることを特徴とする請求項 ４１記載の方法。 ４５．前記工程（ａ）が、さらに、 （ａ）（２）前記支持体を前記彫刻ステーションへと駆動する工程を備えること を特徴とする請求項４１記載の方法。 ４６．前記支持体には、該支持体自身の端部に固定されて支持ネストが備えられ ていることを特徴とする請求項４１記載の方法。 ４７．さらに、 （ｄ）像をなすよう前記版胴の表面を彫刻する工程と、 （ｅ）前記支持体を上昇させる工程と、 （ｆ）前記支持体が前記版胴を支持するように、前記ヘッドストックおよびテー ルストックを引っ込ませる工程とを備えることを特徴とする請求項４１記載の方 法。 ４８．さらに、 （ｇ）彫刻ヘッドを前記版胴の前記表面と連携させて駆動する工程と、 （ｈ）前記版胴の端部を検出する工程と、 （ｉ）前記版胴上にテストパターンの試験的な彫刻を行う工程とを備えることを 特徴とする請求項４７記載の方法。