【発明の詳細な説明】
置換されたトリアゾリノン
本発明は新規な置換されたトリアゾリノン、そのいくつかの製造方法及びその
除草剤としての使用に関する。
ある置換されたトリアゾリノン、例えば化合物2−メチル−3−ジメチルアミ
ノ−1−[N−(2,2−ジメチル−1−プロピル)−アミノカルボニル]−1
,2,4−トリアゾリン−5−オンが除草特性を持つことは知られている(例えば
ヨーロッパ特許第431,390号参照)。
しかしながら、問題のある雑草に関するこれら従来既知の化合物の除草活性及
び重要な作物植物によるその許容性は全ての施用分野において完全には満足でき
るものではない。
一般式(I)
式中、Hetは式
の複素環を表わし、
R1、R2及びR3は相互に独立して各々ハロゲン、アルキル、アル
ケニル、アルキニルまたはアルコキシを表わすか、或いは各々の場合に随時置換
されていてもよいアリールアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わし、
Aは2価のアルカンジイル基を表わし、そして
X1は酸素または硫黄を表わし、ここに
R4は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを表わすか、随時置換されてい
てもよいアルキルを表わすか、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルケニル、
ハロゲノアルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アル
キルスルホニルまたはアルコキシカルボニルを表わすか、各々の場合に随時置換
されていてもよいシクロアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わすか、
或いは式
の基を表わし、
R5は水素またはシアノを表わすか、随時置換されていてもよいアルキルを
表わすか、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたは
アミノカルボニルを表わすか、アミノ、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキ
ルアミノまたはアルキリデンイミノを表わすか、或いは各々の場合に随時置換さ
れていてもよいシクロアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わし、
R6はアルキル、アルコキシまたはアルキルチオを表わすか、或いは式
の基を表わし、
R7はアルキルまたはシクロアルキルを表わし、
R8及びR9は相互に独立して各々水素、アルキル、アルケニル、アルキニル
またはシクロアルキルを表わすか、各々の場合に随時置換されていてもよいアリ
ールアルキルまたはアリールを表わすか、或いはこれらのものが結合する窒素原
子と一緒になって随時置換されていてもよい複素環を表わすかのいずれかであり
、
R10及びR11は相互に独立して各々アルキル、アルケニル、アルキニル、ハ
ロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、ハロゲノアルキニル、アルコキシアルキ
ル、アルコキシ、シクロアルキルまたはシクロアルキルアルキルを表わすか、各
々の場合に随時置換されていてもよいアリール、アリールアルキルまたはヘテロ
アリールを表わすか、或いはこれらのものが結合する窒素原子と一緒になって随
時置換されていてもよい複素環を表わすかのいずれかであり、そして
X2は酸素または硫黄を表わす、
の新規な置換されたトリアゾリノンが見い出された。
式(I)の化合物は適当ならば置換基の特性に依存して幾何及び/もしくは光
学異性体または異なった組成の異性体混合物として存在し得る。
純粋な異性体及び異性体混合物が本発明により請求される。
更に一般式(I)
式中、Hetは式
の複素環を表わし、
R1、R2及びR3は相互に独立して各々ハロゲン、アルキル、アルケニル、
アルキニルまたはアルコキシを表わすか、或いは各々の場合に随時置換されてい
てもよいアリールアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わし、
Aは2価のアルカンジイル基を表わし、そして
X1は酸素または硫黄を表わし、ここに
R4は水素、ハロゲン、シアノまたはニトロを表わすか、随時置換されてい
てもよいアルキルを表わすか、アルケニル、アルキニル、ハロゲノアルケニル、
ハロゲノアルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アル
キルスルホニルまたはアルコキシカルボニルを表わすか、各々の場合に随時置換
されていてもよいシクロアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わすか、
或いは式
の基を表わし、
R5は水素またはシアノを表わすか、随時置換されていてもよいアルキルを
表わすか、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルコキシカルボニルまたは
アミノカルボニルを表わすか、アミノ、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキ
ルアミノまたはアルキリデンイミノを表わすか、或いは各々の場合に随時置換さ
れていてもよいシクロアルキル、アリールまたはアリールオキシを表わし、
R6はアルキル、アルコキシまたはアルキルチオを表わすか、或いは式
の基を表わし、
R7はアルキルまたはシクロアルキルを表わし、
R8及びR9は相互に独立して各々水素、アルキル、アルケニル、アルキニル
またはシクロアルキルを表わすか、各々の場合に随時置換されていてもよいアリ
ールアルキルまたはアリールを表わすか、或いはこれらのものが結合する窒素原
子と一緒になって随時置換されていてもよい複素環を表わすかのいずれかであり
、
R10及びR11は相互に独立して各々アルキル、アルケニル、アルキニル、ハ
ロゲノアルキル、ハロゲノアルケニル、ハロゲノアルキニ
ル、アルコキシアルキル、アルコキシ、シクロアルキルまたはシクロアルキルア
ルキルを表わすか、各々の場合に随時置換されていてもよいアリール、アリール
アルキルまたはヘテロアリールを表わすか、或いはこれらのものが結合する窒素
原子と一緒になって随時置換されていてもよい複素環を表わすかのいずれかであ
り、そして
X2は酸素または硫黄を表わす、
の新規な置換されたトリアゾリノンは、
a)式(II)
式中、Het及びX1は上記の意味を有する、
の1−クロロ(チオ)カルボニルトリアゾリノンを随時希釈剤の存在下及び随時
反応補助剤の存在下で式(III)
式中、R1、R2、R3及びAは上記の意味を有する、
のアミンと反応させるか、または
b)式(IV)
Het−H (IV)
式中、Hetは上記の意味を有する、
の1−未置換のトリアゾリノンを随時希釈剤の存在下及び随時反応補助剤の存在
下で式(V)
式中、R1、R2、R3、A及びX1は上記の意味を有する、
のイソ(チオ)シアネートと反応させる場合に得られることが見い出された。
最後に、一般式(I)の新規な置換されたトリアゾリノンは除草特性を持つこ
とが見い出された。
驚くべきことに、本発明による一般式(I)の置換されたトリアゾリノンは化
学的及びその作用のモードに関して近い関係にある従来公知の置換されたトリア
ゾリノン例えば化合物2−メチル−3−ジメチルアミノ−1−[N−(2,2−
ジメチル−1−プロピル)−アミノカルボニル]−1,2,4−トリアゾリン−
5−オンと比較して問題のある雑草に関するかなり良好な除草活性を示す一方、
同時に重要な作物植物に顕著に増大された度合で許容される。
本発明による置換されたトリアゾリノンの一般的定義は式(I)により与えら
れる。好適な式(I)の化合物は、Hetが式
の複素環を表わし、
R1、R2及びR3が相互に独立して各々フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わ
すか、炭素原子1〜8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルを表わすか、炭素原子2〜8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケ
ニルを表わすか、炭素原子2〜8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキニ
ルを表わすか、炭素原子1〜8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
を表わすか、或いは各々の場合にアリール部分に炭素原子6〜10個及び適当な
らば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有し、各々随
時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいアリールアル
キル、アリールまたはアリールオキシを表わし、その際にアリールに対する適当
な置換基には各々の場合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1
〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシま
たはアルキルチオ、各々の場合に炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハ
ロゲン原子1〜13個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノ
アルキル、ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々
のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖
状のアルコキシカルボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲ
ン及び/または炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルか
らなる同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいフェニル
があり、
Aが炭素原子1〜8個を有する2価のアルカンジイル基を表わし、そして
X1が酸素または硫黄を表わし、ここに
R4が水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノまたはニトロを表わすか、或
いは随時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されて
いてもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わし、その際に適当な置換基
にはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、各々の場合
に個々のアルキル部分に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,N−ジア
ルキルアミノがあり;
R4が更に各々の場合に炭素原子2〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜
6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、殊にフッ素、塩素、臭素及び/ま
たはヨウ素1〜11個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノ
アルケニルまたはハロゲノアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキル
部分に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルまたはアルコ
キシカルボニルを表わすか、更に炭素原子3〜8個を有し、各々随時ハロゲン及
び/または炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからな
る同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいシクロアルキ
ルを表わすか、或いは更に各々の場合に炭素原子6〜10個を有し、各々随時同
一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいアリールまたはア
リールオキシを表わし、その際にアリールに対する適当な置換基には各々の場合
にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜6個を有する各々の場
合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオ、各々
の場合に炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜13個を
有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロゲノ
アルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分に炭
素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカル
ボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または炭素
原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは
相異なる置換基で1または多置換されていてもよいフェニルがあるか、或いは
R5が水素、シアノ、アミノまたはアミノカルボニルを表わすか、或いは炭素原
子1〜8個を有し、随時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されてい
てもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わし、その際に適当な置換基に
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、各々の場合に
個々のアルキル部分に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,N−ジアル
キルアミノがあり;
R5が更に各々の場合に炭素原子2〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキ
ル部分に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシ、アルコキシカルボニル、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミ
ノまたはアルキリデンイミノを表わすか、更に各々随時ハロゲン及び/または炭
素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしく
は相異なる置換基で1または多置換されていてもよい炭素原子3〜8個を有する
シクロアルキルを表わすか、或いは更に炭素原子6〜10個を有し、各々随時同
−もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいアリールまたはア
リールオキシを表わし、、その際にアリールに対する適当な置換基には各々の場
合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜6個を有する各々の
場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオ、各
々の場合に炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜13個
を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロゲノア
ルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素
原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボ
ニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または炭素原
子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相
異なる置換基で1または多置換されていてもよいフェニルがあり、
R6が各々の場合に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝
R7が炭素原子1〜8個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わすか
、或いは炭素原子3〜8個を有するシクロアルキルを表わし、R8及びR9が相互
に独立して各々水素を表わすか、炭素原子1〜8個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜8個を有する直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを各々表わすか、炭素原子3〜8個
を有するシクロアルキルを表わすか、或いは各々の場合にアリール部分に炭素原
子6〜10個及び
適当ならば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有し、
各々随時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいアリー
ルアルキルまたはアリールを表わし、その際にアリールに対する適当な置換基に
は各々の場合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜6個を有
する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキ
ルチオ、各々の場合に炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子
1〜13個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、
ハロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分
に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
カルボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または
炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もし
くは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいフェニルがあるか;或い
は
R8及びR9がこれらが結合する窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原子、殊
に窒素、酸素または硫黄1〜2個を含むことができ、そして随時炭素原子1〜4
個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異なる置
換基で1または多置換されていてもよい飽和の5〜7員の複素環を表わすかのい
ずれかであり、
R10及びR11が相互に独立して各々炭素原子1〜8個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜8個を有する各々の場
合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原
子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素、臭素及
び/またはヨウ素1〜13個を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原
子2〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素、臭素及
び/またはヨウ素1〜11個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハ
ロゲノアルケニルまたはハロゲノアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のア
ルキル部分に炭素原子1〜8個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルコキシアルキルまたはアルコキシを表わすか、炭素原子3〜8個を有するシ
クロアルキルを表わすか、シクロアルキル部分に炭素原子3〜8個及び直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有するシクロアルキルアル
キルを表わすか、各々の場合にアリール部分に炭素原子6〜10個及び適当なら
ば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有し、各々随時
同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいアリールまたは
アリールアルキルを表わすか、或いは炭素原子2〜9個及び同一もしくは相異な
るヘテロ原子、殊に窒素、酸素及び/または硫黄1〜4個を有し、随時同一もし
くは相異なる置換基で1または多置換されていてもよいヘテロアリールを表わし
、その際にアリール及びヘテロアリールに対して適する置換基には各々の場合に
ハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜6個を有する各々の場合
に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオ、各々の
場合に炭素原子1〜6個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜13個を有
する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロゲノアルコ
キシ、ハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜
6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルまた
はアルコキシイミノアルキル、
並びに随時ハロゲン及び/または炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されてい
てもよいフェニルがあるか;或いはR10及びR11がこれらのものが結合する窒素
原子と一緒になって随時更にヘテロ原子、殊に窒素、酸素及び/または硫黄1〜
2個を含むことができ、随時炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキルからなる同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されていても
よい飽和の5〜7員の複素環を表わすかのいずれかであり、そして
X2が酸素または硫黄を表わすものである。
殊に好適な式(I)の化合物は、Hetが式
の複素環を表わし、
R1、R2及びR3が相互に独立して各々フッ素、塩素または臭素を表わすか、炭
素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わすか、炭素原
子2〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルを表わすか、炭素原子
2〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキニルを表わすか、炭素原子1
〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシを表わすか、或いは適当な
らば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、各々随
時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルアルキル
、フェニルまたはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当な置換基
には各々の場合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜4個を
有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアル
キルチオ、各々の場合に炭素原子1〜4個及び同一もしくは相異なるハロゲン原
子1〜9個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、
ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル
部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコ
キシカルボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/ま
たは炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一
もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルがあり、Aが炭
素原子1〜6個を有する2価のアルカンジイル基を表わし、そして
X1が酸素または硫黄を表わし、ここに
R4が水素、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはニトロを表わすか、或いは炭素
原子6個を有し、随時1置換されていてもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキ
ルを表わし、その際に適当な置換基にはヒドロキシル、シアノ、アミノ、各々の
場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もし
くは分枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,N−
ジアルキルアミノがあり;
R4が更に各々の場合に炭素原子2〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原子1〜4個及び同一
もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/または臭素1〜9個を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキルを表わすか、各々の場合に炭
素原子2〜4個及び同一もしくは相
異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/または臭素1〜7個を有する各々
の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルケニルまたはハロゲノアルキニ
ルを表わすか、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有する各
々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、アルキルスル
フィニル、アルキルスルホニルまたはアルコキシカルボニルを表わすか、更に炭
素原子3〜7個を有し、各々随時塩素、臭素、メチル及び/またはエチルからな
る同一もしくは相異なる置換基で1〜5置換されていてもよいシクロアルキルを
表わすか、或いは更に各々随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されて
いてもよいフェニルまたはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当
な置換基にはハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜4個を有す
る各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキル
チオ、各々の場合に炭素原子1〜3個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1
〜9個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロ
ゲノアルコキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分
に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ
カルボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または
炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もし
くは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルがあるか、或いは
R5が水素、シアノ、アミノまたはアミノカルボニルを表わすか、或い
は炭素原子1〜6個を有し、随時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換
されていてもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わし、その際に適当な
置換基にはフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、各々の場合に
個々のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,N−ジアル
キルアミノがあり;
R5が更に各々の場合に炭素原子2〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキ
ル部分に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシ、アルコキシカルボニル、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミ
ノまたはアルキリデンイミノを表わすか、更に各々の場合に随時塩素、臭素、メ
チル及び/またはエチルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜5置換され
ていてもよい炭素原子3〜7個を有するシクロアルキルを表わすか、或いは更に
各々随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルま
たはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当な置換基には各々の場
合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜4個を有する各々の
場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオ、各
々の場合に炭素原子1〜4個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜9個を
有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロゲノアル
コキシまたはハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素原
子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニ
ルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または炭素原子
1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異
なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルがあり、
R6が各々の場合に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝
R7が炭素素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わす
か、或いは炭素原子3〜7個を有するシクロアルキルを表わし、R8及びR9が相
互に独立して各々水素を表わすか、炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜6個を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原子3〜7個を
有するシクロアルキルを表わすか、或いは適当ならば直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキル部分に炭素原子1〜4個を有し、各々随時同一もしくは相異なる置換基
で1〜3置換されていてもよいフェニルアルキルまたはフェニルを表わし、その
際にフェニルに対する適当な置換基には各々の場合にハロゲン、シアノ、ニトロ
、各々の場合に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオ、各々の場合に炭素原子1〜4個及
び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜9個を有する各々の場合に直鎖状もし
くは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシまたはハロゲノアルキル
チオ、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合
に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルまたはアルコキシイミノアル
キル、並びに随時ハロゲン及び/または炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしく
は
分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されてい
てもよいフェニルがあるか;或いは
R8及びR9がこれらが結合する窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原子、殊
に窒素、酸素または硫黄1個を含むことができ、随時炭素原子1〜3個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜
4置換されていてもよい飽和の5〜7員の複素環を表わすかのいずれかであり、
R10及びR11が相互に独立して各々炭素原子1〜6個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜6個を有する各々の場
合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原
子1〜4個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/ま
たは臭素1〜9個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキルを表わす
か、各々の場合に炭素原子2〜4個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特
にフッ素、塩素及び/または臭素1〜7個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のハロゲノアルケニルまたはハロゲノアルキニルを表わすか、各々の場
合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜6個を有する各々の場合に直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルコキシアルキルまたはアルコキシを表わすか、炭素原子3〜7
個を有するシクロアルキルを表わすか、シクロアルキル部分に炭素原子3〜7個
及び直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有するシクロ
アルキルアルキルを表わすか、適当ならば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部
分に炭素原子1〜4個を有し、各々随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置
換されていてもよいフェニルまたはフェニルアルキルを表わすか、或いは炭素原
子2〜9個及び
同一もしくは相異なるヘテロ原子、殊に窒素、酸素及び/または硫黄1〜3個を
有し、随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいヘテロア
リールを表わし、その際にアリール及びヘテロアリールに対して適する置換基に
は各々の場合にハロゲン、シアノ、ニトロ、各々の場合に炭素原子1〜4個を有
する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキ
ルチオ、各々の場合に炭素原子1〜4個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子
1〜9個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキル、ハ
ロゲノアルコキシ、ハロゲノアルキルチオ、各々の場合に個々のアルキル部分に
炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカ
ルボニルまたはアルコキシイミノアルキル、並びに随時ハロゲン及び/または炭
素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしく
は相異なる置換基で1〜3置換されていてもよいフェニルがあるか;或いは
R10及びR11がこれらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ
原子、殊に窒素、酸素または硫黄1個を含むことができ、随時炭素原子1〜3個
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルからなる同一もしくは相異なる置換
基で1〜4置換されていてもよい飽和の5〜7員の複素環を表わすかのいずれか
であり、そして
X2が酸素または硫黄を表わすものである。
極めて殊に好適な式(I)の化合物は、Hetが式
の複素環を表わし、
R1、R2及びR3が相互に独立して各々フッ素、塩素または臭素を表わすか、炭
素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わすか、炭素原
子2〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルを表わすか、炭素原子
2〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキニルを表わすか、炭素原子1
〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシを表わすか、或いは適当な
らば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜3個を有し、各々随
時同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されていてもよいフェニルアル
キル、フェニルまたはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当な置
換基には各々の場合にフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、
n−もしくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、
エトキシ、n−もしくはi−プロポキシ、n−、i−、s−もしくはt−ブトキ
シ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフ
ルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、メトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、
エトキシイミノメチル、エトキシイミノエチルまたは随時フッ素、塩素、臭素、
メチル及び/またはエチルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜2置換さ
れていてもよいフェニルがあり;
Aが炭素原子1〜4個を有する2価のアルカンジイル基を表わし、そして
X1が酸素または硫黄を表わし、ここに
R4が水素、フッ素、塩素、臭素、シアノまたはニトロを表わすか、或いは炭素
原子1〜4個を有し、随時1置換されていてもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキルを表わし、その際に適当な置換基にはヒドロキシル、シアノ、アミノ、各
々の場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,
N−ジアルキルアミノがあり;
R4が更に各々の場合に炭素原子2〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原子1または2個及び
同一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/または臭素1〜5
個を有するハロゲノアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜3個及び同
一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/または臭素1〜5個
を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルケニルまたはハロ
ゲノアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキル部分に炭素原子1〜4
個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシ、アルキルチオ、
アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルまたはアルコキシカルボニルを表わ
すか、更に炭素原子3〜6個を有するシクロアルキルを表わすか、或いは更に各
々随時同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されていてもよいフェニル
またはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当な置換基には各々の
場合にフッ素、塩素、臭素、シアノ、
ニトロ、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、S−もしく
はt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシ、n−、i−
、s−もしくはt−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル、
ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ
メチルチオ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシイミノメチル
、メトキシイミノエチル、エトキシイミノメチル、エトキシイミノエチルまたは
随時フッ素、塩素、臭素、メチル及び/またはエチルからなる同一もしくは相異
なる置換基で1〜2置換されていてもよいフェニルがあるか:或いはR4が式
R5が水素、シアノ、アミノまたはアミノカルボニルを表わすか、或いは炭素原
子1〜4個を有し、随時同一もしくは相異なる置換基で1または多置換されてい
てもよい直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わし、その際に適当な置換基に
はフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル、シアノ、アミノ、各々の場合に個々のア
ルキル部分に炭素原子1〜3個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルコキシ、アルキルチオ、N−アルキルアミノまたはN,N−ジアルキルアミ
ノがあり;
R5が更に各々の場合に炭素原子2〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキ
ル部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシ、アルコキシカルボニル、N−アルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミ
ノまたはアルキリデンイミノを表わすか、更に炭素原子3〜6個を有するシクロ
アルキルを表わすか、或い
は更に各々随時同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されていてもよい
フェニルまたはフェノキシを表わし、その際にフェニルに対する適当な置換基に
は各々の場合にフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−も
しくはi−プロピル、n−、i−、s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキ
シ、n−もしくはi−プロポキシ、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシ、メ
チルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、メトキシカルボニル
、エトキシカルボニル、メトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキ
シイミノメチル、エトキシイミノエチルまたは随時フッ素、塩素、臭素、メチル
及び/またはエチルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜2置換されてい
てもよいフェニルがあり;
R6が各々の場合に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキル、アルコキシまたはアルキルチオを表わすか、
R7が炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルを表わすか
、或いは炭素原子3〜6個を有するシクロアルキルを表わし、R8及びR9が相互
に独立して各々水素を表わすか、炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜4個を有する各々の場合
に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原子
3〜6個を有するシクロアルキルを表わすか、或いは適当ならば直鎖状もしくは
分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜3個を有し、各々随時同一もしくは相異
なる置換
基で1または2置換されていてもよいフェニルアルキルまたはフェニルを表わし
、その際にフェニルに対する適当な置換基には各々の場合にフッ素、塩素、臭素
、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−もしくはi−プロピル、n−、i−、
s−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n−もしくはi−プロポキシ、
n−、i−、s−もしくはt−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオ
ロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ト
リフルオロメチルチオ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシイ
ミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキシイミノメチル、エトキシイミノエ
チルまたは随時フッ素、塩素、臭素、メチル及び/またはエチルからなる同一も
しくは相異なる置換基で1〜2置換されていてもよいフェニルがあるか;或いは
R8及びR9がこれらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時更にヘテロ原
子、殊に窒素、酸素または硫黄を含むことができ、随時メチル及び/またはエチ
ルからなる同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されていてもよい飽和
の5〜7員の複素環を表わすかのいずれかであり、
R10及びR11が相互に独立して各々炭素原子1〜4個を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルを表わすか、各々の場合に炭素原子2〜4個を有する各々の場
合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニルまたはアルキニルを表わすか、炭素原
子1〜3個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特にフッ素、塩素及び/ま
たは臭素1〜7個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲノアルキルを表わす
か、各々の場合に炭素原子2〜3個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子、特
にフッ素、塩素及
び/または臭素1〜5個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のハロゲ
ノアルケニルまたはハヮゲノアルキニルを表わすか、各々の場合に個々のアルキ
ル部分に炭素原子1〜4個を有する各々の場合に直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
コキシアルキルまたはアルコキシを表わすか、炭素原子3〜6個を有するシクロ
アルキルを表わすか、シクロアルキル部分に炭素原子3〜6個及びアルキル部分
に炭素原子1または2個を有するシクロアルキルアルキルを表わすか、適当なら
ば直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル部分に炭素原子1〜3個を有し、各々随時
同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されていてもよいフェニルまたは
フェニルアルキルを表わすか、或いは炭素原子2〜5個及び同一もしくは相異な
るヘテロ原子、殊に窒素、酸素及び/または硫黄1〜3個を有し、随時同一もし
くは相異なる置換基で1または2置換されていてもよいヘテロアリールを表わし
、その際にアリール及び/またはヘテロアリールに対する適当な置換基には各々
の場合にフッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−もしくは
i−プロピル、n−、i−、S−もしくはt−ブチル、メトキシ、エトキシ、n
−もしくはi−プロポキシ、n−、i−、s−もしくはt−ブトキシ、メチルチ
オ、エチルチオ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキ
シ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、メトキシイミノメチル、メトキシイミノエチル、エトキシイミ
ノメチル、エトキシイミノエチルまたは随時フッ素、塩素、臭素、メチル及び/
またはエチルからなる同一もしくは相異なる置換基で1〜2置換されていてもよ
いフェニルがあるか:或いは
R10及びR11がこれらのものが結合する窒素原子と一緒になって随時更
にヘテロ原子、殊に窒素、酸素または硫黄1個を含むことができ、随時メチル及
び/またはエチルからなる同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されて
いてもよい飽和の5〜7員の複素環を表わすかのいずれかであり、そして
X2が酸素または硫黄を表わすものである。
製造実施例に示される化合物とは別に、次の一般式(I)の置換されたトリア
ゾリノンを特記し得る。
例えば、出発物質として1−クロロカルボニル−3−ジメチルアミノ−4−メ
チル−1,2,4−トリアゾリン−5−オンを用いる場合、本発明による工程(
a)は次式により表わし得る:
例えば、出発物質として3−ジメチルアミノ−2−メチル−1,2,4−トリ
アゾリン−5−オン及びトリメチルシリルメチルシソシァネートを用いる場合、
本発明による工程(b)は次式により表わし得る:
本発明による工程(a)を行う際に出発物質として必要とされる1−クロロ(
チオ)カルボニルトリアゾリノンの一般的定義は式(II)により与えられる。こ
の式(II)において、Het及びX1は好ましくはこれらの置換基に対して好適
なものとして本発明による式(I)の化合物の記載に関連して既に上に挙げられ
た基を表わす。
式(II)の1−クロロ(チオ)カルボニルトリアゾリノンは公知である(例え
ばヨーロッパ特許第431,390号;同第283,876号;同第298,3
71号参照)。
また本発明による工程(a)を行う際に出発物質として必要とされるアミンの
一般的定義は式(III)により与えられる。この式(III)において、R1、R2、
R3及びAは好ましくはこれらの置換基に対して好適なものとして本発明による
式(I)の化合物の記載に関連して既に挙げられた基を表わす。
式(III)のアミンは公知であるか、または公知の方法と同様に得られる[例
えばJ.Amer.Chem.Soc.,73,3867(1951);Synth.Commun.,18
,(16〜17)1975〜1978参照]。
本発明による工程(b)を行う際に出発物質として必要とされる1−未置換の
トリアゾリノンの一般的定義は式(IV)により与えられる。この式(IV)におい
て、Hetは好ましくはこれらの置換基に対して好適なものとして本発明による
式(I)の物質の記載に関連して既に挙げられた基を表わす。
式(IV)の1−未置換のトリアゾリノンは公知であるか、または公知の方法と
同様に得られる(例えばヨーロッパ特許第283,876号;同第431,39
0号;同第298,371号参照)。
また本発明による工程(b)を行う際に出発物質として必要とされるイソ(チ
オ)シアネートの一般的定義は式(V)により与えられる。この式(V)におい
て、R1、R2、R3、A及びX1は好ましくはこれらの置換基に対して好適なもの
として本発明による式(I)の物質の記載に関連して既に挙げられた基を表わす
。
式(V)のイソ(チオ)シアネートは公知であるか、または公知の方法と同様
に得られる[例えばZh.Obshch.Khim.38,1179〜1185(1968)
:Zh.Obshch.Khim.37,1383〜1385(1967);J.Org.Chem.49
,2688〜2691(1984)参照]。
本発明による工程(a)を行う際に適する希釈剤は不活性有機溶媒である。こ
れらのものには殊に脂肪族、脂環式または芳香族の、随時ハロゲン化されていて
もよい炭化水素例えばベンジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメ
タン、クロロホルムまたは四塩化炭素;エーテル例えばジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレングリコー
ルジメチルもしくはジエチルエーテル;ケトン例えばアセトン、ブタノンまたは
メチルイソブチルケトン;ニトリル例えばアセトニトリル、プロピオニトリルま
たはベンゾニトリル;アミド例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンまたはヘ
キサメチルリン酸トリアミド;エステル例えば酢酸メチルまたは酢酸エチル或い
は塩基例えばピリジンが含まれる。
本発明による工程(a)は適当な反応補助剤の存在下で行う。適当な
反応補助剤は全ての通常の無機または有機塩基である。これらのものには例えば
アルカリ土金属水酸化物またはアルカリ金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カルシウム、水酸化カリウムまたは他に水酸化アンモニウム、アルカリ金
属炭酸塩例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナ
トリウムまたは炭酸アンモニウム、アルカリ金属またはアルカリ土金属酢酸塩例
えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウムまたは酢酸アンモニウム、
及び第三級アミン例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン
、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、
ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU)が
含まれる。
また反応体として、同時に反応補助剤として、対応して過剰の式(III)のア
ミンを用いることができる。
本発明による工程(a)を行う場合、反応温度は比較的広い範囲にわたって変
え得る。本法は一般に0乃至150℃間の温度、好ましくは10乃至80℃間の
温度で行う。
本発明による工程(a)を行うために、式(II)の1−クロロ(チオ)カルボ
ニルトリアゾリノン1モル当り一般に1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜
2モルの式(III)のアミン及び適当ならば1.0〜5.0モル、好ましくは1
.0〜2モルの反応補助剤としての塩基を用いる。反応の実行並びに反応生成物
の処理及び単離は公知の方法により行う(これに関し、例えばヨーロッパ特許第
283,876号または製造実施例参照)。
本発明による工程(b)を行う際に適する希釈剤は不活性有機溶媒である。本
発明による工程(a)の実行の記載中に示される溶媒を用いることが好ましい。
本発明による工程(b)は必要に応じて適当な塩基性反応補助剤の存在下で行
い得る。適当なかかる反応補助剤は全ての通常の無機または有機塩基である。好
ましくは第3級アミン例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチル
アミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ピペリジン、N−メチルピペリ
ジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO
)、ジアザビシクロノネン(DBN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU
)を用いる。
しかしながら、塩基性反応補助剤の添加は絶対的に必要なものではない。
本発明による工程(b)を行う場合、反応温度は比較的広い範囲内で変え得る
。本法は一般に0乃至150℃間の温度、好ましくは40乃至120℃間の温度
で行う。
本発明による工程(b)は通常大気圧下で行う。しかしながらまた、昇圧また
は減圧下で処理することができる。
本発明による工程(b)を行うためには、式(IV)の1−未置換のトリアゾリ
ノン1モル当り一般に1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜2.5モルの式
(V)のイソ(チオ)シアネート及び適当ならば0.01〜5.0モル、好まし
くは0.1〜2.5モルの反応補助剤としての塩基を用いる。
反応の実行並びに反応生成物の処理及び単離は公知の方法により行う(これに
関しては例えばヨーロッパ特許第283,876号または製造
実施例参照)。
式(I)の最終生成物は通常の方法を用い、例えばカラムクロマトグラフィー
または再結晶により精製する。
特性化は融点によるか、または結晶化しない化合物の場合はプロトン核磁気共
鳴分光法(1H−NMR)により行う。
本発明による活性化合物は、落葉剤、乾燥剤、広葉樹の破壊剤及び、ことに殺
雑草剤として使用することができる。雑草とは、最も広い意味において、植物を
望まない場所に生長するすべての植物を意味する。本発明による物質は、本質的
に使用量に依存して完全除草剤または選択的除草剤として作用する。
本発明による化合物は、例えば、次の植物に関連して使用することができる:次の属の双子葉雑草
:カラシ属(Sinapis)、マメグンバイナズナ属(Leipidium
)、ヤエムグラ属(Galium)、ハコベ属(Stellaria)、シカギク属(Matricari
a)、カミツレモドキ属(Anthemis)、ガリンソガ属(Galinsoga)、アカザ属(
Chenopodium)、イラクサ属(Urtica)、キオン属(Senecio)、ヒユ属(Amaran
thus)、スベリヒユ属(Portulaca)、オナモミ属(Xanthium)、ヒルガオ属(C
onvolvulus)、サツマイモ属(Ipomoea)、タデ属(Polygonum)、セスバニア属
(Sesbania)、オナモミ属(Ambrosia)、アザミ属(Cirsium)、ヒレアザミ属
(Carduus)、ノゲシ属(Sonchus)、ナス属(Solanum)、イヌガラシ属(Rorip
pa)、キカシグサ属(Rotala)、アゼナ属(Lindernia)、ラミウム属(Lamium
)、クワガタソウ属(Veronica)、イチビ属(Abutilon)、エメクス属(Emex)
、チヨウセンアサガオ属(Datura)、スミレ属(Viol
a)、チシマオドリコ属(Galeopsis)、ケシ属(Papaver)、センタウレア属(C
entaurea)、ツメクサ属(Trifolium)、キツネノボタン属(Ranunculus)及び
タンポポ属(Taraxacum)。次の属の双子葉栽培植物
:ワタ属(Gossypium)、ダイズ属(Glycine)、フダン
ソウ属(Beta)、ニンジン属(Daucus)、インゲンマメ属(Phaseolus)、エン
ドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、アマ属(Linum)、サツマイモ属(Ipomo
ea)、ソラマメ属(Vicia)、タバコ属(Nicotiana)、トマト属(Lycopersicon
)、ラツカセイ属(Arachis)、アブラナ属(Brassica)、アキノノゲシ属(Lac
tuca)、キユウリ属(Cucumis)及びウリ属(Cucurbita)。次の属の単子葉雑草
:ヒエ属(Echinochloa)、エノコログサ属(Setaria)、キ
ビ属(Panicum)、メヒシバ属(Digitaria)、アワガリエ属(Phleum)、スズメ
ノカタビラ属(Poa)、ウシノケグサ属(Festuca)、オヒシバ属(Eleusine)、
ブラキアリア属(Brachiaria)、ドクムギ属(Lolium)、スズメノチヤヒキ属(
Bromus)、カラスムギ属(Avena)、カヤツリグサ属(Cyperus)、モロコシ属(
Sorghum)、カモジグサ属(Agropyron)、シノドン属(Cynodon)、ミズアオイ
属(Monochoria)、テンツキ属(Fimbristylis)、オモダカ属(Sagittaria)、
ハリイ属(Eleocharis)、ホタルイ属(Scirpus)、パスパルム属(Paspalum)
、カモノハシ属(Ischaemum)、スフエノクレア属(Sphenoclea)、ダクチロク
テニウム属(Dactyloctenium)、ヌカボ属(Agrostis)、スズメノテツポウ属(
Alopecurus)及びアペラ属(Apera)。次の属の単子葉栽培植物
:イネ属(Oryza)、トウモロコシ属(Zea)、コムギ属
(Triticum)、オオムギ属(Hordeum)、カラスムギ属(Avena)、
ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorghum)、キビ属(Panicum)、サトウ
キビ属(Saccharum)、アナナス属(Ananas)、クサスギカズラ属(Asparagus)
およびネギ属(Allium)。
しかしながら、本発明による活性化合物の使用はこれらの属にまったく限定さ
れず、同じ方法で他の植物に及ぶ。
化合物は、濃度に依存して、例えば工業地域及び鉄道線路上、樹木が存在する
か或いは存在しない道路及び広場上の雑草の完全防除に適する。同等に、化合物
は多年生栽培植物、例えば造林、装飾樹木、果樹園、ブドウ園、かんきつ類の木
立、クルミの果樹園、バナナの植林、コーヒーの植林、茶の植林、ゴムの木の植
林、油ヤシの植林、カカオの植林、小果樹の植え付け及びホップの栽培植物の中
の雑草の防除に、そして1年生栽培植物中の雑草の選択的防除に使用することが
できる。
本発明による式(I)の化合物は発芽前及び発芽後法により単子葉及び双子葉
の栽培植物における単子葉及び双子葉の雑草を選択的防除に殊に適している。
本活性化合物は普通組成物例えば、溶液、乳液、懸濁剤、粉末、泡沫剤、塗布
剤、粒剤、エアロゾル、活性化合物を含浸させた天然及び合成物質、及び重合物
中の極く細かいカプセルに変えることができる。
これらの組成物は公知の方法において、例えば活性化合物を伸展剤、即ち液体
溶媒及び/または固体の担体と随時表面活性剤、即ち乳化剤及び/または分散剤
及び/または発泡剤と混合して製造される。
また伸展剤として水を用いる場合、例えば補助溶媒として有機溶媒を用いるこ
ともできる。液体溶媒として、主に、芳香族炭化水素例えばキシレン、トルエン
もしくはアルキルナフタレン、塩素化された芳香族も
しくは塩素化された脂肪族炭化水素例えばクロロベンゼン、クロロエチレンもし
くは塩化メチレン、脂肪族炭化水素例えばシクロヘキサン、またはパラフィン例
えば鉱油留分、鉱油及び植物油、アルコール例えばブタノールもしくはグリコー
ル並びにそのエーテル及びエステル、ケトン例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン、強い有極性溶媒例えば
ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド並びに水が適している。
固体の担体として、例えばアンモニウム塩及び粉砕した天然鉱物、例えばカオ
リン、クレイ、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モントモリロナイ
ト、またはケイソウ土並びに粉砕した合成鉱物例えば高度に分散性ケイ酸、アル
ミナ及びシリケートが適している;粒剤に対する固体の担体として、粉砕し且つ
分別した天然岩、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及び白雲石並びに無機及
び有機のひきわり合成顆粒及び有機物質の顆粒例えばおがくず、やしがら、トウ
モロコシ穂軸及びタバコの茎が適している;乳化剤及び/または発泡剤として非
イオン性及び陰イオン性乳化剤例えばポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル例えばアルキルアリールポリグリコ
ールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホ
ネート並びにアルブミン加水分解生成物が適している;分散剤として、例えばリ
グニンスルファイト廃液及びメチルセルロースが適している。
接着剤例えばカルボキシメチルセルロース並びに粉状、粒状またはラテックス
状の天然及び合成重合体例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリビ
ニルアセテート並びに天然リン脂質例えばセフアリン
及びレシチン、及び合成リン脂質を組成物に用いることができる。更に添加剤は
鉱油及び植物油であることができる。
着色剤例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー並び
に有機染料例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、及び
微量の栄養剤例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブテン及び亜鉛
の塩を用いることができる。
調製物は一般に活性化合物0.1乃至95重量%間、好ましくは0.5乃至9
0重量%間を含有する。
また本発明による活性化合物は、そのまま或いはその調製物の形態において、
公知の除草剤との混合物として雑草を防除するために用いることができ、仕上げ
た配合物または槽混合が可能である。
混合物に適する除草剤は公知の除草剤例えばアニリド例えばジフルフェニカン
及びプロパニル;アリールカルボン酸例えばジクロロピコリン酸、ジカンバ及び
ピコロラム;アリールオキシアルカン酸例えば2,4−D、2,4−DB、2,
4−DP、フルロキシピル、MCPA、MCPP及びトリクロピル:アリールオ
キシーフェノキシ−アルカン酸エステル例えばジクロホップ−メチル、フェノキ
サプロップ−エチル、フルアジホップ−ブチル、ハロキシホップ−メチル及びキ
ザロホップ−エチル;アジノン例えばクロリダゾン及びノルフルラゾン;カルバ
メート例えばクロルプロファム、デスメジファム、フェンメジファム及びプロフ
ァム;クロロアセトアニリド例えばアラクロル、アセトクロル、ブタクロル、メ
タザクロル、メトラクロル、プレチラクロル及びプロパクロル;ジニトロアニリ
ン例えばオリザリン、ペンジメタリン及びトリフルラリン;ジフェニルエステル
例えばアシフルオルフェン、ビフェノックス、フルオ
ログリコフェン、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン及びオキシフルオ
ルフェン;ウレア例えばクロルトルロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロ
ツロン、リヌロン及びメタベンズチアズロン;ヒドロキシルアミン例えばアロキ
シジム、クレトジム、シクロキシジム、セトキシジム及びトラルコキシジム;イ
ミダゾリノン例えばイマゼタピル、イマザメタベンズ、イマザピル及びイマザキ
ン;ニトリル例えばブロモキシニル、ジクロベニル及びイオキシニル;オキシア
セトアミド例えばメフェナセット;スルホニルウレア例えばアミドスルフロン、
ベンスルフロン−メチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロン、シノスル
フロン、メトスルフロン−メチル、ニコスルフロン、プリミスルフロン、ピラゾ
スルフロン−エチル、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン及びトリ
ベヌロン−メチル;チオカルバメート例えばブチレート、ジクロエート、ジーア
レート、EPTC、エスプロカルブ、モリネート、プロスルホカルブ、チオベン
カルブ及びトリアレート;トリアジン例えばアトラジン、シアナジン、シマジン
、シメトリン、ターブトリン及びターブチラジン:トリアジノン例えばヘキサジ
ノン、メタミトロン及びメトリブジン;他のもの例えばアミノトリアゾール、ベ
ンフレセート、ベンタゾン、シンメチリン、クロマゾン、クロピラリド、ジフェ
ンゾクアット、ジチオピル、エトフメセート、フルオロクロリドン、グルホシネ
ート、グリホセート、イソキサベン、ピリデート、キンクロラック、キンメラッ
ク、スルホセート及びトリジファンがある。
他の公知の活性化合物、例えば殺菌・殺カビ剤(fungicides)、殺虫剤(inse
cticides)、殺ダニ剤(acaricides)、殺線虫剤(nematicides)、小鳥忌避剤
、植物栄養剤及び土壌改良剤との混合物が可能である。
本活性化合物はそのままで、或いはその配合物の形態またはその配合物から更
に希釈して調製した使用形態、例えば調製済液剤、懸濁剤、乳剤、粉剤、塗布剤
及び粒剤の形態で使用することができる。これらのものは普通の方法で、例えば
液剤散布(watering)、スプレー、アトマイジング(atomising)または粒剤散
布(scattering)により施用される。
本発明による活性化合物は植物の発芽の前または後のいずれかに施用すること
ができる。また本化合物は種子をまく前に土壌中に混入することができる。
本活性化合物の使用量は比較的広い範囲内で変えることができる。この量は本
質的に所望の効果の特質に依存する。一般に、施用量は土壌表面1ヘクタール当
り活性化合物0.01乃至10kg間、好ましくは0.05乃至5kg/ha間
である。
本発明による活性化合物の製造及び使用は次の実施例から明らかである。
【実施例】製造実施例
:実施例1
(工程a)
アセトニトリル50ml中のトリメチルシリルメチルアミン2.68g(0.
025モル)及びトリエチルアミン2.53g(0.025モル)の溶液を室温
で撹拌しながらアセトニトリル100ml中の1−クロロカルボニル−3−ジメ
チルアミノ−4−メチル−1,2,4−トリアゾリン−5−オン5.1g(0.
025モル)に滴下しながら加え、添加が完了した後、混合物を室温で60分間
撹拌した。処理のために、沈殿したトリエチルアミン塩酸塩を濾別し、濾液を真
空中で濃縮し、残渣をジクロロメタン150ml中に取り入れ、水50mlで3
回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして再び真空中で濃縮した。残渣をシ
クロヘキサンから再結晶化した。
融点79〜81°Cを有する3−ジメチルアミノ−4−メチル−1−(トリメ
チルシリルメチル−アミノカルボニル)−1,2,4−トリアゾリン−5−オン
4.0g(理論値の59%)が得られた。
実施例2
(工程b)
トリメチルシリルイソシアネート3.87g(0.03モル)及び1,8−ジ
アザビシクロ−[5.4.0]−ウンデス−7−エン(DBU)3
滴を室温で撹拌しながらアセトニトリル100ml中の2−メチル−3−(4−
モルホリニル)−(1H)−1,2,4−トリアゾリン−5−オン5.25g(
0.03モル)に加え、混合物を続いて室温で4時間撹拌し、次に真空中で濃縮
し、そして残渣をシクロヘキサン/酢酸エチル(1:1)から再結晶化した。
融点133〜134℃を有する2−メチル−3−(4−モルホリニル)−1−
(トリメチルシリルメチル−アミノカルボニル)−1,2,4−トリアゾリン−
5−オン6.5g(理論値の69%)が得られた。
対応する方法及び一般的な製造データに従い、次の一般式(I)の置換された
トリアゾリノンが得られた:
使用例:
次の使用例において下記の化合物を比較物質として用いた:
3−メチル−3−ジメチルアミノ−1−[N−(2,2−ジメチル−1−プロ
ピル)−アミノカルボニル]−1,2,4−トリアゾリン−5−オン
(ヨーロッパ特許第431,390号から公知)
実施例A
発芽前試験
溶 媒:アセトン5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒と混合し、上記量の乳化剤を加え、この濃厚物を水で希釈して所望の濃度に
した。
試験植物の種子を通常の土壌中にまき、24時間後、活性化合物の調製物を液
剤散布した。単位面積当りの水の量を一定に保持することが適当である。調製物
中の活性化合物の濃度は重要ではなく、単位面積当り施用した活性化合物の量の
みが決めてとなる。3週間後、植物に対する
損傷の程度を、未処理対照植物の発育と比較して、%損傷として評価した。
数字は次を意味する:
0%=作用なし(未処理対照と同様)
100%=全て撲滅
この試験において、例えば製造実施例3による化合物は従来のものと比較して
活性において顕著な優位性及び作用植物によるかなり改善された選択性を示す。
その結果を表Aに示す。
実施例B
発芽後試験
溶 媒:アセトン5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル1重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒と混合し、上記量の乳化剤を加え、この濃厚物を水で希釈して所望の濃度に
した。
高さ5〜15cmの試験植物に、単位面積当り所望の活性化合物の特定の量が
施用されるように、活性化合物の調製物を噴霧した。噴霧液の濃度を所望の活性
化合物の特定の量が1ヘクタール当り水2000lとして施用されるように選定
した。3週間後、植物に対する損傷の程度を未処理対照の発育と比較して%損傷
として評価した。
数字は次の意味を表わす:
0%=作用なし(未処理対照と同様)
100%=全て撲滅
この試験において、例えば製造実施例3による化合物は従来のものと比較して
活性において顕著な優位性及び作用植物によるかなり改善された選択性を示す。
その結果を表Bに示す。
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フロントページの続き
(72)発明者 シヤルナー, オツトー
ドイツ連邦共和国デー―40789モンハイ
ム・ノルデベーク22
(72)発明者 ミユラー, クラウス−ヘルムート
ドイツ連邦共和国デー―40593デユツセル
ドルフ・ゾルフシユトラーセ55
(72)発明者 ケーニヒ, クラウス
ドイツ連邦共和国デー―51519オーデンタ
ール・ツムハーンベルク40
(72)発明者 ザンテル, ハンス−ヨアヒム
ドイツ連邦共和国デー―51371レーフエル
クーゼン・グリユンシユトラーセ9アー
(72)発明者 シユミツト, ロベルト・アール
ドイツ連邦共和国デー―51467ベルギツシ
ユ―グラートバツハ・イムバルトビンケル
110