JPH08502940A - 旋回側壁を備えた容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器（１）は底部（２）と、底部（２）に連結され底部（２）に対しほぼ垂直の位置と底部（２）と共に水平となる位置との間で旋回する側壁（３〜６）とを有している。側壁（３〜６）は底部に、連続する縦と横の表面（７）の部分に配設された接合部（８）によって連結されている。さらに連結部材（35）が側壁（３〜６）の間に配設されている。これらの連結部材（35）は側壁（３〜６）に対応し縦と横の側壁（７）を区画し連結装置として構成されている前側表面の部分に設けられる。この連結装置は、直角に配設された他の側壁（３〜６）の被覆部分（31）の方向に突出しそして心出し及び／又はロック要素を有している。心出し及び／又はロック凹所が他の側壁（３〜６）の被覆部分（31）で心出し及び／又はロック要素に結合され、前記心出し及び／又はロック要素を受け入れる。側壁（３〜６）の間及び／又は側壁と底部（２）との間に配設された固定装置が心出し及び／又はロック要素のロックする方向に予応力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】 旋回側壁を備えた容器 本発明は請求項１の前文に記載された容器に関する。 このような容器は好ましくは分解できるように又はそれ自体が折りたたまれる ように構成され、それにより空の状態で輸送される間は小さな輸送容積となるよ うにしている。 ヨーロッパ特許公開第0211795号によれば、公知の容器においては、側壁と端 壁が複数の共働する舌片と溝を有し、この舌片と溝とにより側壁と端壁が容器の 周辺方向に相互に取付けられ側壁と端壁を所定位置に位置決めし、ここで側壁と 端壁が底に連結される。この構造の欠点は、分解した状態では壁と底とが個々の 部分として相互に分離しそのため使用される前はこれら部分が保管されなければ ならず、またさらに個々の部分が散逸する危険があるということである。 さらにヨーロッパ特許公開第0443327号によれば、それ自体が折りたたみでき 、４つの側壁が底板上に位置するよう取付けられ、折りたたまれた状態では底板 と側壁の多層構造が得られるようにした容器が公知である。この実施態様におい ては、側壁と底板との間の関節接合構造が、側壁が底板に対して折りたたまれた 状態を形成する位置によって、異なった構造を持たなければならないという欠点 がある。これは、これらの容器の製造に非常に高価で不経済な工具を必要としま たこの関節接合構造が荷重のために破壊するという危険を伴う。 さらにドイツ特許公開第3,444,477号によれば公知の構造の容器は、底部分の 上で、壁部分がその周縁側が関節接合され、これら壁 部分が底部分に対し直立した垂直位置からほぼ底部分の平面へと折りたたむこと ができるようになっている。底部分における壁部分の関節接合は、この実施態様 においては材料を折り目線に沿って押圧しいわゆるフィルムヒンジを形成するこ とにより、もたらされる。直立状態においては、壁部分が連結装置により、特に 差込み連結具により、相互に対しその正しい位置に配置される。この実施態様に おける欠点は、押圧圧痕を通して容器の安定性がそこなわれそのためこの容器は 品物や商品の輸送容器として用いるよりは機能要素と組合せる装置構造に適用す るのに適したものとなるということである。 したがって本発明の目的は、空の状態では小さな輸送容積又は保管容積となり また輸送容器として用いられる時は容積と運ばれる品物の重量の点において大き な保持容量を有することを特徴としさらに部品の数を少なくする、容器をつくり 出すことである。 本発明の上記目的は、請求項１の特徴についての記載部分に述ベられている構 造により達成される。ここで驚くべき利点は、壁部分の端面の部分にロック要素 を設けることによりこれが壁部分と共に１つの平面を形成しそのため容器の輸送 又は保管に余分の空間を必要としなくなり、また係合方向に作用する予応力を伴 うロック装置の構造により連結装置の偶然の解放が効果的に回避されるというこ とである。 しかし、請求項２による実施態様もまた、側壁の高さに対応するより大きな深 さを有する容器であっても相互に対する壁の確実な連結又は拘束と位置決めが達 成されるため、可能となる。 請求項３に記載の実施態様は、高い安定性の連結装置が得られそのため容器に より担持される材料によって壁部分に高い横方向の荷重をかけることができるの で有利である。 しかし、請求項４による実施態様もまた、壁構造との一体化が可能となりロッ クと横部材の適用とにより連結部が非常に高い応力に耐えるため有利である。 請求項５による実施態様により、連結装置にとって余分の構成要素を必要とせ ずそのため有利な費用で生産することができるようになる。 請求項６に記載された実施態様は、材料に固有の復原力のためロック解除に効 果的に対抗する引張り力が得られるので、さらに有利である。 しかし、請求項７による実施態様は、点状に作用する引張り力がなくなり引張 り要素の表面荷重が低く保たれるため、また有利である。 さらに有利な実施態様が請求項８に記載されており、引張り力と関連して引張 り要素の端部ストッパまでの相互に対する自動的な摺動作用が達成されるように なっている。 請求項９の可能な実施態様によれば、高い引張り荷重に耐える、連結用延長部 として非常に抵抗力のある構成要素が得られる。 請求項10によれば、好適なさらなる発展が記載されており、それによれば、引 張り力の分割が、異なった外側の寸法に対応して、特に側縁の大きな長さにわた って配された高さに対応して生じる。 請求項11によるさらに他の実施態様により、ロックのための連結延長部の導入 が中心を合わせる（心出し）要素の位置に関係なく容易となる。 請求項12によるさらなる発展により、心出し及び連結要素の均一な係合が達成 され、それにより側壁を直立させロックする操作が容易となる。 さらに有利な実施態様が請求項13に記載され、この実施態様によ り材料の節減が達成される。 請求項14による構造により、傾斜した状態での側壁部分の底部の平面への整列 が可能となりそのため空の容積が減少される。 請求項15によるさらなる発展は傾斜工程の間の側壁部分の正確な案内を可能に する。 請求項16と17による構造において、軸方向の変位に対する恒久的で摩耗のない 安全性と、したがってまた側壁部分の底板からの意図しない分離と旋回ピンの旋 回取付け部からの意図しない分離とに対する安全性が達成される。弾性のロック 要素により、旋回装置との接合がさらに容易となる。 しかし、請求項18による実施態様もまた可能であり、それによりストッパ要素 の点状の配置が可能となり、またそのため材料と重量の節減が達成される。 請求項19の有利な実施態様によれば、側壁部分が直立位置に自動的に保持され るロック作用が得られ、それにより有利にロック要素の連結を容易にする。 しかし、請求項20の実施態様がまた可能であり、それにより抑止装置の要素が 非常に簡単にかつ有利な費用で生産することができる。 しかし請求項21による実施態様もまた有利であり、それにより接合装置のため の過剰負荷に対する保護が、容器の内部空間の方向からの側壁部分の荷重に対し 達成される。 請求項22から26は有利なさらなる発展を記載しており、この装置によれば、相 互に積重ねられているときの容器の位置が達成され、この装置は容器を相互に対 し滑ることができないように位置させる。さらに、相互に積重ねられた時の容器 の状態で底部上に形成された位置決め要素により、側壁部分がその上方に位置す る容器によっ てその上方周縁部分で固定され、容器の中身を介して側壁部分上に作用する力が 位置決め要素又は底部によって生じるようになっている。 しかし、最後に、請求項27による実施態様がまた有利であり、それにより部品 の問題のない再生産性が達成されまたそのため特に大量の場合に経済的な製造が 達成される。 本発明のより良き理解のため、本発明は図面に示される例示の実施態様を参照 してさらに詳細に説明される。 図１は本発明の容器を概略図で示す。 図２は本発明の容器の底部の一部の、側壁部分が底部と一平面に傾斜されたと ころを示す。 図３は本発明の容器の底部と側壁部分との間の関節構造を図２のIII−III線に 沿う断面図で示す。 図４は図２のIV−IV線に沿う関節構造の断面図を示す。 図５は底部と側壁部分との間のロック装置を図２のＶ−Ｖ線に沿う断面図で示 す。 図６はロック装置を図５のVI−VI線に沿う切断側面図で示す。 図７は本発明の容器の側壁部分の間の連結構造を直立したロック位置で示す。 図８は側壁部分の間の連結構造を図７の矢印VIIIにより一部を切断した側面図 で示す。 図９は連結延長部を有する連結構造を図７のIX−IX線に沿った断面で示す。 図10は心出し要素を有する連結構造を図７のＸ−Ｘ線に沿った断面で示す。 図11は本発明の容器のロック装置の他の実施態様を切断前面図で示す。 図12は本発明の底部と側壁部分との間の位置決め装置を容器が相互に積重ねら れた状態で示す。 図13は位置決め要素を図12のＸIII−ＸIII線に沿った断面で示す。 図１に容器１が示されている。この容器は関節構造８によりその周囲の縦方向 及び横方向の側面７が底板２と位置決め可能に連結された底部２と側壁部分３， ４，５，６からなっている。これらの関節構造８を介して、側壁部分３，４，５ ，６は底部２に対しほぼ直角を形成する位置から底部２と一平面を形成する位置 へとほぼ位置を定めることができる。 底部２は容器１の内部９に対面する上面10上に底板11を有し、上面10から離れ て対面しかつ載置面12に対面する下側面13上に補強用の横断部材14を有している 。これら横断部材は底板11と縦方向及び横方向の側面７を形成する周縁ストリッ プ15と共に一部材に連結され、特に側面７と底板11との上に形成されている。こ こで、周縁ストリップ15と横断部材14の高さは底部２の全体の厚さ17とほぼ一致 している。 側壁部分３，４，５，６は底部２と同様に内部９に対面する壁板18によって形 成され、これら壁板18は周縁方向に配された周縁ストリップ19を有し、周縁スト リップ19は内部９から離間して対面する壁板18の外面20を越えて突出し、さらに 横断部材21が配設され、横断部材21は周縁ストリップ19及び壁板18と共に一部材 に連結されている。側壁部分３，４，５，６はさらに好ましくは壁板18に開口22 を有し、開口22は容器１の中に担持される品物の通気口として作用する。さらに また、把持用開口24が側壁部分３，４，５，６に設けられ、この開口24は補強要 素23のような横断部材によって縁が付けられている。 側壁部分３，４，５，６が直立位置にあり、底部２と90゜の角度 を形成する場合には、周縁ストリップによって形成された外側のケース表面25と 必要ならば横断部材21とが底部２の長さ26と幅27の範囲内で又は一致するよう延 びている。それにより容器１の深さ29に対応する側壁部分の高さ28の領域内で、 重なる部分31が周縁ストリップ19により形成された端面30と周縁ストリップ19に 対面する壁板18とによって形成される。端面30の幅32は周縁ストリップ19の高さ 33又は直角に延びる側壁部分４， ６の全体の厚さ34に一致する。 端面30上に、連結構造35が配設され、この連結構造35は重なり部分31に隣接す る側壁部分３， ５の方向に端面30を越えて突出し、また連結構造35と取付け具 36が結合される。 図２に、容器１の一部分が底部２と共に示され、側壁部分３，４が関節構造８ を介して周縁の縦方向及び横方向の側面７の部分に配置されている。これらの側 壁部分は底部２と一平面を形成する位置で傾斜して示されている。使用位置にお いて、側壁部分３，４，５，６は底部２と90゜の角度を形成する。側壁部分４は 端部側面30上に連結構造35が設けられ、この連結構造35と側壁部分３の取付け具 36が重なり部分31で結合される。連結構造35は心出し及び／又はロック要素37を 有する連結具38によって形成され、ロック要素37は取付け具36と共働し、心出し 及び／又はロック用取付け具39によって形成されている。心出し及び／又はロッ ク要素37は、側壁部分４又は６の高さ28の方向に、どの場合もある距離をおいて ストリップ形状の心出し延長部40と連結延長部41とを具備し、これら延長部は側 壁部分４又は６の端部側面30を越えて隣接側壁部分３又は５の方向に突出してい る。好ましくは、心出し延長部40が底部２に近接して配設され、一方、連結延長 部41はむしろ容器１の上縁42の部分又は側壁部分４の部分に組付けられている。 縦横の側面７からの心出し延長部40の平均距離43と心出し延長部40と連結延長部 41との間の平 均距離44とに対応して、心出し及び／又はロック取付け具39の心出し取付け具45 と連結開口46とが関連の側壁部分３の重なり部分31に配されている。 縦横の側面７の部分に関節構造８と近接して、側壁部分３，４，５，６のため のロック装置47の要素が設けられ、これら要素は底板11の表面10の支持面49と共 働するストッパ48の形式に構成されている。このロック装置47により、壁部分３ ，４，５，６の旋回角度の効果的な限界が底部２の方向で保証される。さらに、 ストッパ48と支持面49の構造により、直立した側壁部分３，４，５，６が底部に 対し平面になるよう自由に傾斜するのが阻止され又は支持面49のクランク形状の 構造によって得られる抵抗に打勝った後にのみ可能となる。 図３と４において、関節構造８が側壁部分３，４，５，６の間に、例えば側壁 部分３と底部２とに対して示されている。これらの図において、側壁部分３は底 部２と共に一平面を形成する位置が実線で示され、また底板と90゜の角度を形成 する位置が破線で示されている。底部２は、表面10から離れて対面する下側面50 上に周縁の縦横の側面７に平行に延びる溝51を有している。表面10に対面する溝 底52が半円形に構成され、溝51の深さ53は幅54より大きくなっている。縦横の側 面７と表面10に平行に延びる関節構造８の長手方向中心軸線55は底部２の又は縦 横の側面７を形成する周縁ストリップ57の厚さ56のほぼ中心に位置する。縦横の 側面７は長手方向の長さを横切って延びる方向で円形状に丸くされ、長手方向中 心軸線55から発する半径58が底部２の表面10と長手方向中心軸線55との間の距離 59に等しくなっている。溝51の長手方向中心軸線55と同中心に旋回ピン60が配設 され、長手方向中心軸線55の方向に延び、連結横断ピン61を介して側壁部分３又 は底部２に対面する側面62と動き得るよ う連結され、側壁部分３を越えて底部２を区画する周縁ストリップ19の方向に突 出している。側面62と長手方向中心軸線55との間の距離63はここでは円形に丸め られた縦横の側面７の半径58にほぼ等しくなっている。 連結横断ピン61の部分において、溝51を保持する周縁ストリップ57には連結横 断片61を保持するよう凹所64が設けられ、連結横断片61は縦横の側面７から連結 横断片61の厚さ65の半分の大きさを含む距離63だけ内部空間９と関連する底部２ の部分の方向に延びている。その長さ方向に旋回ピン60は連結横断片61の幅のほ ぼ２倍に等しい長さ66を有する。それにより、旋回ピン60の端部分68，69は連結 横断ピン61を越えて突出するよう形成され、これら端部分を介して側壁部分３が 溝51に位置決めできるように固定されている。溝51は、図示のように端部分69で 下側面50の方向に保持延長部70を通って延びる幅54にわたって、端部分68，69の 一方が閉じられ、それにより、旋回ピン60の端部分69のための受け入れ室71が形 成されるようになっている。 受け入れ室71の反対側に配設された旋回ピン60の端面72に、長さ方向に溝51を 区画するロック要素73が結合され、このロック要素73は底部２上に形成され表面 10から長手方向中心軸線55の領域へと延び、また端面72に対面し、旋回ピン60の 軸方向の変位に対抗するストッパ面74を形成する。底部２と向き合って、ロック 要素73は、両頭矢印77に対応する垂直方向に裂け目75によって形成された弱化部 分76を介して弾性変形可能となっている。これにより溝51と受け入れ室71への旋 回ピン60の導入により関節構造８の相互の接合が容易となる。ロック要素73を旋 回ピン60のためのロック位置から外に揺動させることにより、関節構造８の分離 が可能となりそのため側壁部分３，４，５，６が底部２から分離される。 図５と６からより良く見られるように、関節構造８は側壁部分３と底部２のた めのロック装置47に近接して配設されている。 図５において、側壁部分３の揺り上げられた位置は図４と同様に、破線で示さ れ、平坦な位置は実線で示され、一方図６ではこの揺り上げられた位置が実線で 示されている。ロック装置47は延長部78によって形成され、ストッパ48を形成し 、周縁ストリップ19の側面62を越えて突出し、この延長部78に底部２の凹所79に よって形成された支持面49が結合される。ストッパ48とこれと共働する凹所79の 支持面49との接触面80が、側面62又は載置面12とで約45゜の角度を形成しかつ内 部９の方向に長手方向中心軸線55から垂直方向に測って距離81を有している１つ の平面上に延び、この距離81は長手方向を横切って円形に丸くされた縦横の側面 ７の半径58にほぼ等しくなっている。長手方向中心軸線55と接触面80との間で距 離81に平行に測った距離82を選択することにより、側壁部分３の直立した位置で 支持面49と接触面80との間に、側壁部分３を底部２と共に１つの平面を形成する 位置に傾斜させる方向に、予応力が生じる。 これと同時に、支持面49がストッパ48の接触面80のため制御縁84を有する摺動 経路83を形成し、制御縁84の長手方向中心軸線55からの距離85は半径58より大き く、それにより抵抗が、側壁部分３が底部と共に平面となる位置に傾斜するのを 妨げるようにする。 支持面49と制御縁84とさらにストッパ48の制御面80とを有するロック装置47の この構造により、予応力又は抑止装置86が底部２と側壁部分３，４，５，６との 間に得られる。 これは、側壁部分３，４，５，６の直立位置への傾斜と、その工程中に側壁部 分３，４，５，６が意図しないで底部２の平面に傾斜することなく心出し及び／ 又はロック要素３７が心出し及び／又はロック取付け具39に徐々に係合して行く のとを、可能にする。さらに 、心出し及び／又はロック要素37の結合状態における予応力又は抑止装置86によ り、予応力が係合方向に向って生じ、それにより意図しない連結を解放する作用 が効果的に阻止されるようにする。 図７から10において、側壁部分３，４，５，６の間の連結装置35が側壁部分３ ， ４の例示として示されている。この連結装置35は連結延長部41と心出し延長 部40とによって形成され、これら延長部は、重なり部分31の側壁部分４の側面30 を越えて他方の側壁部分３の方向に突出し、側壁部分３において心出し取付け具 45又は連結開口46と結合される。 連結延長部41は端部側面30の長手方向に延びるストリップ要素87の形式に構成 され、このストリップ要素は少なくとも１つの端部側面30に沿って配設された裂 け目形状の凹所88を有している。端部側面30の反対側で凹所88の境界部を形成す る接触面89が端部側面30に対し約10゜の角度で延び、内側表面90に対面する裂け 目の幅91は外側被覆表面25に対面する裂け目幅92より大きくなっている。これは ほぼ壁板18の厚さ93に相当する。ストリップ要素87の幅94は側壁部分４の全厚さ 34のほぼ１／２から２／３である。被覆表面25に対面するストリップ要素87の側 面95が被覆表面25によって形成された平面から距離96で配設され、この距離は側 壁部分３の周縁ストリップ19の厚さ97より僅かに大きくなっている。 側壁部分３の壁板18は側壁部分４との重なり部分31に連結開口46を有し、この 連結開口の中に、周縁ストリップ19と一部材に連結されかつ係合位置で係合方向 に円錐状に広がる凹所88と係合するつめアーム98が突出している。壁板18の壁部 分99によって形成され厚さ93を有するつめアーム98は内側表面90に対し凹所88の 円錐状の広がりの方向に角度100だけ変形され接触面89とストリップ要素87の幅9 4の半分だけ重なる。周縁ストリップ19から離れて対面するつめア ーム98の端面101が、周縁ストリップ19から離れて対面する側に、連結開口46を 区画する担持面102から距離103を有し、この距離はストリップ要素87の幅94にほ ぼ等しくなっている。 内面表面90に対し角度100で延びるつめアーム98は周縁ストリップ19と連結さ れそれにより内面表面90の方向に弾性的に変形可能となっている。したがって、 連結延長部41を側壁部分３の連結開口46に導入した後、弾性変形可能なつめアー ム98を凹所88の中に凹所88の小さい方の裂け目幅92の方向から導入し、工程が容 易になる面取り部104が摺動面を形成することができる。凹所88の円錐状の広が りに対応するもとの位置へのつめアーム98のはね返りにより、確実な自動的に分 離することのないつめが得られる。これと同時に、接触面89上につめアーム98に よって矢印105の方向に生じた弾性力が、重なり部分31に側壁部分３，４の相互 に対する押圧作用を生じる。 もちろん、端部側面30の長さの方向に、対応の数のつめアーム98のための複数 の凹所88を設けること、又はつめアーム98の幅106を選択して同様に大きくなる ようにしそれにより係合効果が周縁ストリップ19の高さ28の又は重なり部分31の 比較的大きな部分を越えて作用するようにすることも可能である。 好ましくは連結延長部41は容器１の上縁42のすぐ近くに連結開口46が設けられ る。しかし特に大きな深さ29を有する容器１に関し、高さ28にわたって分配され た複数の心出し及び／又はロック要素37と心出し及び／又はロック取付け具39と を設けることもまた可能である。 底部２の方向に連結延長部41からある距離をおいて、側壁部分４の端部側面30 を越えて突出する心出し延長部40が設けられ、この心出し延長部は好ましくは台 形断面のストリップ形要素によって形成 されている。壁板18の重なり部分31の心出し延長部40に、心出し延長部40の断面 に一致する取付け凹所107が結合される。心出し延長部40の高さ108は側壁部分３ の全厚さ34のほぼ半分に相当している。心出し延長部の底部の厚さ109は全厚さ3 4のほぼ１／４である。ストリップ形状の心出し延長部40の長さ110は端部側面30 の高さの約半分である。勿論、高さ28にわたって分配された数個のこのような心 出し延長部40を設けることも可能である。さらに、心出し延長部40に代えて又は これに加えて、壁板18の対応穴112に係合する数個の円錐台形の心出し要素111を 高さ28にわたって設けることもできる。 心出し延長部40の好ましくは台形の構造により、心出し延長部40の取付け凹所 107への遊びを持った係合が得られる。これにより２つの対向する側壁部分上に 、したがって大体においてより短い構造の側壁部分上に容器を担持するときに生 じるような負荷が効果的に隣接の側壁部分に伝達される。したがって、これらの 容器はより高い重量の容量に適している。 心出し及び／又はロック要素37と心出し及び／又はロック取付け具39によって 形成された連結構造35とにより、効果的な連結が側壁部分３，４，５，６の間に 達成されまた側壁部分３，４，５，６の負荷が容器に貯蔵された品物によって生 じた時の側壁部分のゆがみが効果的に阻止される。 図11には、ロック装置47の他の構造が底部２と側壁部分３，４，５，６との間 に示されている。同図において、底部２は縦横の側面７に平行に延びかつ側壁部 分３，４，５，６の方向に表面１０を越えて突出するビード形状の高い部分を有 している。その長手方向を横切って、この高い部分はほぼ半分の両切妻屋根の形 式に構成され、屋根の背の部分が関節構造８の長手方向中心軸線55に一致して延 び ている。底部２の方向の側壁部分３，４，５，６に隣接する周縁ストリップ19に 、ビード形状の高い部分の断面形状に合致した凹所が設けられる。これにより、 共働する摺動構造がもたらされ、この摺動構造は側壁部分３，４，５，６の直立 位置で係合し、そして側壁部分３，４，５，６が底部２に対し平坦な位置に傾斜 するのに抵抗し、したがって側壁部分３，４，５，６を直立した位置に保持する 。 図12と13は位置決め装置113により相互に積重ねられた容器１の一部分を示す 。この位置決め装置は位置決め要素114によって形成され、これら位置決め要素 は底部２に隣接する周縁ストリップ57上に容器１の周縁方向に相互にある距離を おいて配設されており、特に周縁ストリップ上に形成されまた下側面50を越えて 突出している。これら位置決め要素114には、上縁42を形成しかつ側壁部分３， ４，５，６に隣接する周縁ストリップ19の溝形取付け凹所115が結合される。こ れらの取付け凹所115は壁板18により容器１の内部９の方向に区画されている。 底部２の周縁ストリップ15と位置決め要素114との間の中央空間116は壁板18の厚 さ118にほぼ一致する幅117を有している。 位置決め装置113のこの構造により、上縁42の部分における容器１の積重ねた 状態の側壁部分３，４，５，６は、内部９に突入する底部２の周縁ストリップ15 と、壁板18の外側面上で内部９とは離間して対面しこれを越えて突出する位置決 め要素114との間に、構成される。したがって、一方において、積重ねた容器１ の相互の確実な取付けが保証され、また他方において、内部９から側壁部分３， ４，５，６に作用する荷重が位置決め要素114又はこの上に配置される容器の底 部２によって受け止められる。これにより、側壁部分３，４，５，６のゆがみと 連結構造35の過剰応力とが回避される。 最後に、それぞれの場合個々の実施態様に記載されている特徴構造の個々の組 合せ、特に従属請求項における特徴構造はまた、他とは独立しまた別々の、本発 明による構造を表わしている。 さらに、本発明の容器の作用をより良く理解するため、その各部分は一部が図 解式にまた不つりあいに描かれている。 特に図１，２，３，４，５，６，７，８，９，10，11，12，13に示される個々 の実施態様は本発明による独立した解決手段の主題を形成することができる。こ の点に関し本発明による問題点と解決手段とはこれらの図面の詳細な記載から認 識されるべきである。 参照番号の一覧表 １…容器 ２…底部 ３…側壁部分 ４…側壁部分 ５…側壁部分 ６…側壁部分 ７…縦横側面 ８…関節構造 ９…内部 10…表面 11…底板 12…載置面 13…下側面 14…横断片 15…周縁ストリップ 16…高さ 17…全厚さ 18…壁板 19…周縁ストリップ 20…外側表面 21…横断片 22…開口 23…補強要素 24…把持用開口 25…被覆表面 26…長さ 27…幅 28…高さ 29…深さ 30…端部側面 31…重なり部分 32…幅 33…高さ 34…全厚さ 35…連結装置 36…取付け具 37…心出し及び／又はロック要素 38…連結装置 39…心出し及び／又はロック要素 40…心出し延長部 41…連結延長部 42…上縁 43…距離 44…距離 45…心出し取付け具 46…連結開口 47…ロック装置 48…ストッパ 49…支持面 50…下側面 51…溝 52…溝底部 53…深さ 54…幅 55…長手方向中心軸線 56…厚さ 57…周縁ストリップ 58…半径 59…距離 60…旋回ピン 61…連結横断片 62…側面 63…距離 64…凹所 65…厚さ 66…長さ 67…幅 68…端部分 69…端部分 70…保持延長部 71…保持室 72…端面 73…ロック要素 74…ストッパ面 75…裂け目 76…弱め部分 77…両頭矢印 78…延長部 79…凹所 80…接触面 81…距離 82…距離 83…摺動経路 84…制御縁 85…距離 86…予応力又は抑止装置 87…ストリップ要素 88…凹所 89…制御面 90…表面 91…裂け目幅 92…裂け目幅 93…厚さ 94…幅 95…側面 96…距離 97…厚さ 98…つめアーム 99…壁部分 100…角度 101…端面 102…担持面 103…距離 104…傾斜部 105…矢印 106…幅 107…取付け凹所 108…高さ 109…底部厚さ 110…長さ 111…心出し要素 112…穴 113…位置決め装置 114…位置決め要素 115…取付け凹所 116…中央空間 117…幅 118…厚さ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＭＧ ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ， ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １. 底部にほぼ垂直の位置から底部と平らな位置へと位置することができるよ う相互に連結された底部と側壁部分とを有する容器であって、側壁部分が周囲の 縦と横の側面の部分に配された関節構造と側壁部分の間に配された連結構造とを 介して底部に連結されている容器において、連結構造（35）が、縦と横の側面（ ７）に対応する側壁部分（３，４，５，６）に隣接する端部側面の部分に配設さ れまた連結装置（38）により構成され、連結装置（38）は90゜をなして配設され た他の側壁部分（３，４，５，６）の重なり部分（31）の方向に突出しかつ心出 し及び／又はロック要素（37）を有し、ロック要素（37）には他の側壁部分（３ ，４，５，６）の重なり部分においてこれらロック要素（37）を受け入れる心出 し及び／又はロック用取付け具（39）が結合され、さらに側壁部分（３，４，５ ，６）の間及び／又はこれら側壁部分と底部（２）との間に、心出し及び／又は ロック要素（37）の係合方向に向けられた予応力を生じるロック装置（47）が配 設されていることを特徴とする容器。 ２．連結装置（38）の心出し及び／又はロック要素（37）が容器（１）の深さ （29）を形成する端部側面（30）の高さ（33）の方向に相互に離間して配設され ていることを特徴とする請求項１に記載の容器。 ３．心出し及び／又はロック要素（37）がストリップ形状の連結延長部（41） と心出し延長部（40）とによって形成されまた連結延長部（41）が好ましくは容 器（１）の上縁（42）に近接して配設されていることを特徴とする請求項１又は ２に記載の容器。 ４．心出し及び／又はロック取付け具（39）が、連結開口（46）及び／又は心 出し取付け具（45）により又は側壁部分（３，４，５ ，６）の重なり部分（31）に配設されかつ連結延長部（41）及び／又は心出し延 長部（40）と共働する取付け凹所（107）により形成されていることを特徴とす る請求項１から３の１項又は複数項に記載の容器。 ５．連結開口（46）に、つめアーム（98）として構成されまた側壁部分（３， ４，５，６）に隣接する周縁ストリップ（19）上に形成され中心軸線の方向に突 出する、壁部分（99）が配設され、壁部分（99）によって形成された平面が壁板 （18）の内側表面（90）に約10゜の角度（100）をなして延びていることを特徴 とする請求項１から４の１項又は複数項に記載の容器。 ６．つめアーム（98）が内側表面（90）の方向に弾性変形するよう構成されて いることを特徴とする請求項１から５の１項又は複数項に記載の容器。 ７．連結延長部（41）が端部側面（30）に平行に延びるよう配設された裂け目 形状の凹所（88）を有し、該凹所が端部側面（30）の反対側に位置してつめアー ム（98）のための接触面（89）を形成していることを特徴とする請求項１から６ の１項又は複数項に記載の容器。 ８．つめアーム（98）のための接触面（89）が約10゜の角度で内側表面（90） とは反対側に延びていることを特徴とする請求項１から７の１項又は複数項に記 載の容器。 ９．つめアーム（98）のための連結延長部（41）の凹所（88）が係合方向に円 錐状に広がるよう構成され、凹所（88）の最小の裂け目幅（92）がほぼつめアー ム（98）の厚さに等しくなっていることを特徴とする請求項１から８の１項又は 複数項に記載の容器。 10．端部側面（30）の高さ（33）の方向の連結延長部（41）が好ましくはつめ アーム（98）のための相互に離間した数個の凹所（88 ）を有していることを特徴とする請求項１から９の１項又は複数項に記載の容器 。 11．連結延長部（41）のための連結開口（46）がつめアーム（98）の端面（10 1）と中心軸線の方向に連結開口（46）を区画する担持面（102）との間に距離（ 103）を有し、該距離が連結延長部（41）の幅（94）より大きくなっていること を特徴とする請求項１から10の１項又は複数項に記載の容器。 12．心出し要素が、長手方向に延び好ましくは台形断面を有する心出し延長部 （40）によって側壁部分（３， ４， ５， ６）の端部側面（30）の部分に形成 され、該心出し延長部に、壁板（18）の重なり部分（31）に配設され溝形状の凹 所によって形成された取付け凹所（107）が結合されることを特徴とする請求項 １から11の１項又は複数項に記載の容器。 13．心出し要素（111）が端部側面（30）を越えて突出する円錐台形状の延長 部によって形成され、該心出し要素に、側壁部分（３，４，５，６）との重なり 部分（31）で壁板（18）の穴（112）が結合されることを特徴とする請求項１か ら12の１項又は複数項に記載の容器。 14．側壁部分（３，４，５，６）と底部（２）との間の関節構造（８）が、載 置面（12）の方向で側壁部分（３，４，５，６）に隣接する周縁ストリップ（19 ）上の連結横断片（61）を介して形成された旋回ピン（60）によって形成され、 該旋回ピンが縦横の側面（７）又は底部（２）の周縁ストリップ（57）の溝（51 ）によって形成された旋回取付け具に位置するように取付けられていることを特 徴とする請求項１から13の１項又は複数項に記載の容器。 15．縦と横の側面（７）が長さ方向を横切る円弧の形状に構成され、円弧の形 状の構造の半径（58）の中心点が旋回ピン（60）の長 手方向中心軸線（55）上に位置していることを特徴とする請求項１から14の１項 又は複数項に記載の容器。 16．好ましくは底部（２）と一部材に連結された弾性変形可能なロック要素（ 73）が関節構造（８）の旋回ピン（60）の端面（72）に結合され、該ロック要素 が旋回ピン（60）の軸方向の変位に対抗するようになっていることを特徴とする 請求項１から１５の１項又は複数項に記載の容器。 17．旋回ピン（60）のための底部（２）に配設された保持室（71）が底部（２ ）の下側面（50）の方向にロック要素（73）と対向して端部部分（69）に密接す るよう構成されていることを特徴とする請求項１から16の１項又は複数項に記載 の容器。 18．ロック装置（47）が、側壁部分（３，４，５，６）の周縁ストリップ（19 ）を越えて突出し底部（２）の方向で底部（２）と対面するストッパ（48）によ って形成され、該ストッパが底部（２）又は支持面（49）を形成する周縁ストリ ップ（57）の凹所（79）と共働するようになっていることを特徴とする請求項１ から17の１項又は複数項に記載の容器。 19．側壁部分（３，４，５，６）と底部（２）との間に配設されたストッパ（ 48）の支持面（49）が、関節構造（８）の長手方向中心軸線（55）に偏心して延 びまた側壁部分（３，４，５，６）がその底部（２）に垂直に延びる位置から底 部（２）に対し平らに延びる位置へと傾斜しないようにする予応力又は抑止装置 （86）を形成していることを特徴とする請求項１から18の１項又は複数項に記載 の容器。 20．予応力又は抑止装置（86）が底部（２）の表面（10）を越えて突出するビ ード要素によって形成され、該ビード要素に側壁部分（３，４，５，６）の周縁 ストリップ（19）に配設された凹所が結 合されていることを特徴とする請求項１から19の１項又は複数項に記載の容器。 21．凹所（79）と延長部（78）とによって形成された支持面（49）が接触面（ 80）と共に、容器（１）の内部（９）の方向からの側壁部分（３，４，５，６） の圧力荷重のための過剰負荷安全装置を形成していることを特徴とする請求項１ から20の１項又は複数項に記載の容器。 22．縦と横の側面（７）に隣接する周縁ストリップ（57）に底部（２）が、容 器（１）の周縁方向に相互に離間して配され載置面（12）の方向に周縁ストリッ プ（57）の下側面（50）を越えて突出する位置決め要素（114）を有しているこ とを特徴とする請求項１から21の１項又は複数項に記載の容器。 23．容器（１）の上縁（42）を形成する周縁ストリップ（19）に、取付け凹所 （115）が容器（１）の周縁方向に相互に離間して配設されていることを特徴と する請求項１から22の１項又は複数項に記載の容器。 24．位置決め要素（114）と取付け凹所（115）とが相互に関し垂直位置で載置 面（12）に対して整列されるよう配置されていることを特徴とする請求項１から 23の１項又は複数項に記載の容器。 25．載置面（12）に平行な平面上の、平行に延びる内側横断面の、位置決め要 素（114）の横断面が取付け凹所（115）に一致していることを特徴とする請求項 １から24の１項又は複数項に記載の容器。 26．取付け凹所（115）が、壁板（18）により容器（１）の内部（９）の方向 に区画されるよう構成されていることを特徴とする請求項１から25の１項又は複 数項に記載の容器。 27．底部（２）及び／又は側壁部分（３，４，５，６）には、例えばプラスチ ックからなる、形材部品、特に射出され又は成形され た部品によって、連結装置（38）、ロック装置（47）及び関節構造（８）が形成 されていることを特徴とする請求項１から26の１項又は複数項に記載の容器。