JPH08500737A - グルカゴン・レセプタ - Google Patents

グルカゴン・レセプタ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グルカゴン・レセプタをエンコードしているDNAセグメントを含んで成る単離されたDNA分子を提供する。また、グルカゴン・レセプタをエンコードしている第一DNAセグメントであってその第一DNAセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可能な状態で結合されものを含んで成るDNA構築物、並びにこのようなDNA構築物を含む宿主細胞をも提供する。また、本発明は、グルカゴン拮抗物質の存在を検出する方法であって、(a)グルカゴン作用物質の存在中、化合物を、レセプタへのその化合物の結合を許容するのに十分な条件及び時間にわたり、応答経路及びその経路を通しての関連応答に結合した組換え体グルカゴン・レセプタに、晒し;そして(b)そのグルカゴン作用物質単独によるその応答経路の剌激に対して、そのグルカゴン・レセプタへのその化合物の結合から生じる応答経路の剌激における減少を検出し、そしてそれからグルカゴン桔抗物質の存在を検出する、段階を含んで成る方法をも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 グルカゴン・レセプタ技術分野 本発明は、一般的に、細胞表面レセプタに、そしてより特に、グルカゴン・レ セプタ(glucagon receptors)に関する。発明の背景 グルカゴンは、膵臓の島のアルファ細胞により生産される29アミノ酸ホルモン である。グルカゴンは、インシュリン反作用ホルモンとして作用することによる 、ヒトを含む多くの動物におけるグルコースの正常レベルの維持の原因である。 特に、インシュリンが、血中グルコース・レベルを速く減少させることが知られ ているが、グルカゴンは、その血中グルコース・レベルの上昇に寄与することに よりこれらの効果を逆にバランスさせる。 グルカゴン及びインシュリンの相互作用は、体内のグルコース・レベルの維持 に非常に重要である。グルカゴン又はインシュリンの不均衡は、幾つかの疾患、 例えば、真性糖尿病及び糖尿病性ケトアシドーシスにおいて役割を演じると信じ られている。ある理論に従えば、真性糖尿病の高血糖状態は、(減少したインシ ュリンによる)グルコースの不十分利用によるだけではなく、グルカゴンの上昇 濃度によるグルコースの過剰生産よってももたらされることができる("Diabetes and the alpha cell,"Diabetes 25:136-151, 1976; Under and Orci,"The esse ntial role of glucagon in the pathogenesis of diabetes mellitus,"Lancet 1:14-16,1975を参照のこと。)。 グルカゴンの研究における、並びに疾患、例えば、真性糖尿病におけるグルカ ゴンの役割における重要な因子は、グルカゴンとの結合の間にその細胞にシグナ ルを変換し、これにより糖原分解((glycogenolysis)グリコーゲン加水分解)及 び糖新生((gluconeogenesis)グルコース合成)の引き金を引くグルカゴン・レセ プタである。 クルカゴンの効果がサイクリック・アデノシン・モノホスフェート(cAMP)の細 胞内レベルの上昇により部分的に仲介されるということが従来信じられている。 特に、その細胞レセプタへのグルカゴンの結合はアデニレート・シクラーゼを活 性化し、cAMPを作り出し、このように細胞内cAMPのレベルを上昇させる。cAMPの 細胞内レベルのこの上昇は、肝臓によるグルコース生産において得られた上昇に より糖原分解及び糖新生をもたらすと信じられている(Unson et al.,"Biologica l Activities of des-His1[Glu9]Glucagon Amide,aGlucagon Antagonist,"Pepti des 10:1171-1177,1989を参照のこと。)。 しかしながら、追加の経路も、糖原分解及び糖新生の刺激について示唆されて いる。特に、グルカゴンが、G-プロテインを介してのホスホリパーゼCに結合さ れた肝細胞膜内のレセプタに結合することが報告されている。剌激の間、このタ ンパク質は、ホスファチジルイノシトール4,5ビホスフェートの分解を引き起こ し、第二のメッセンジャー・イノシトール及び1,2ジアシルグリセロールを作り 出す(WaRelam et al.,"Activation of two signal-transductionsystems in hep atocytes by glucagon,"Nature 323:68-71,1986: Unson et al., Peptides 10:1 171-1177,1989;及びpittner and Fain.Biochem. J. 277:371-378,1991を参照の こと。)。イノシトール・リン脂質代謝のグルカゴンによる剌激は、それにより グルカゴンが糖原分解及び糖新生を刺激することができる追加の経路であるこ とができる。 本発明は、グルカゴン・レセプタ(単数又は複数)を開示し、そしてさらに、 他の関連の利点を提供する。発明の要約 本発明の態様において、グルカゴン・レセプタをエンコードしている単離され たDNA分子を提供する。用語”単離されたDNA分子”とは、本明細書中で使用する とき、別々であり、離れて且つ単独で置かれ、又は他の成分から分離されたDNA 分子又は配列をいう。例えば、DNA分子は、それがそのゲノム内で自然に会合す るところの他の染色体配列を含み、そして特に他の構造遺伝子を含まない他のDN A分子からそれが分離されるときに、単離される。単離されたDNA分子は、それが 自然に会合するところの5'及び3'未翻訳配列を含むことができる。本発明の中の 1つの態様においては、グルカゴン・レセプタは、ラット及びヒトのグルカゴン ・レセプタから成る群から選ばれる。他の態様においては、このDNA分子はヌク レオチド145からヌクレオチド1599までの配列番号14の分子の配列を含んで成る 。他の態様においては、このDNA分子は、メチオニン、アミノ酸番号1からトレ オニン、アミノ酸番号485までの配列番号15のアミノ酸の配列を含んで成るグル カゴン・レセプタをエンコードしている。他の態様においては、このDNA分子は ヌクレオチド53からヌクレオチド1486までの配列番号24の分子のヌクレオチドの 配列を含んで成る。さらに他の態様においては、このDNA分子は、メチオニン、 アミノ酸番号1からフェニルアラニン、アミノ酸番号477までの配列番号25のア ミノ酸の配列を含んで成るグルカゴン・レセプタをエンコードしている。第一DN Aセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可能な状態で結合された グルカゴン・レセプ タをエンコードしている第一DNAセグメントを含んで成るDNA構築物、このような DNA構築物を含む宿主細胞、並びにグルカゴン・レセプタをエンコードしているD NAセグメントの発現を促進する条件下で宿主細胞を培養する段階を含んで成るグ ルカゴン・レセプタの生産方法も提供される。 本発明の他の態様においては、単離されたグルカゴン・レセプタが提供される 。ある態様においては、グルタミン、アミノ酸番号28からチロシン、アミノ酸番 号142までの配列番号15のヌクレオチドの配列を含んで成る単離されたグルカゴ ン・レセプタが提供される。 本発明の他の態様においては、グルカゴン・レセプタに特異的に結合する単離 された抗体が提供される。ある態様においては、抗体はモノクロナール抗体であ る。追加の態様においては、グルカゴン・レセプタへのグルカゴンの結合をブロ ッキングすることができるモノクロナール抗体が提供される。先に記載のモノク ロナール抗体を産生するハイブリドーマも提供される。 本発明のさらなる態様においては、グルカゴン拮抗物質の存在の検出方法であ って、(a) グルカゴン作用物質(agonist)の存在中、化合物を、そのレセプタへ のその化合物の結合を許容するのに十分な条件下及び時間にわたり、応答経路及 びその経路を通しての関連応答に結合した組換え体グルカゴン・レセプタに、晒 し、そして(b)グルカゴン作用物質単独による応答経路の刺激に対して、グルカ ゴン・レセプタへの化合物の結合から生じる応答経路の剌激における減少を検出 して、そしてそれからグルカゴン拮抗物質の存在を測定する、段階を含んで成る 方法が提供される。 本発明の様々な態様において、応答経路は、膜結合アデニレート・シクラーゼ 応答経路であり、そしてその検出段階は、その膜結合アデニレート・シクラーゼ 応答経路によるサイクリックAMP生産に おける減少の測定を含んで成る。本発明の他の態様においては、その応答経路は 、ルシフェラーゼ・リポーター系を含む。 本発明のさらに他の態様においては、少なくとも12ヌクレオチドを有するプロ ーブであって、グルカゴン・レセプタをエンコードしている核酸とハイブリダイ ズすることができるものが、提供される。 これらの及び本発明の他の態様は、以下の詳細な説明及び添付図面を参照して 明確になるであろう。さらに、より詳細に特定の手順又は組成物物(例えば、プ ラスミド等)を記載し、そしてそれ故にその全体として引用により取り込まれる 様々な文献を以下に記載する。図面の簡単な説明 図1は、代表的なグルカゴン・レセプタの構造を例示している。使用される記 号は、点線により囲われたEATD(細胞外アミノ末端ドメイン);CM(細胞膜); ダッシュ線により囲われたED(エフェクター・ドメイン);1ID,第一細胞内 ループ・ドメイン;2ID,第二細胞内ループ・ドメイン;3ID,第三細胞内ループ ・ドメイン;C-ID,カルボキシ末端細胞内ドメイン;1ELD,第一細胞外ループ・ ドメイン;2ELD,第二細胞外ループ・ドメイン;3ELD,第三細胞外ループ・ドメ イン;TMD1,第一トランスメンブラン・ドメイン;TMD2,第二トランスメンブラ ン・ドメイン;TMD3,第三トランスメンブラン・ドメイン;TMD4,第四トランス メンブラン・ドメイン;TMD5,第五トランスメンブラン・ドメイン;TMD6,第六 トランスメンブラン・ドメイン;及びTMD7,第七トランスメンブラン・ドメイン である。 図2は、ラット・グルカゴン・レセプタの疎水性を図示している。 図3は、グルカゴン・レセプタへの125I-グルカゴンの結合を図示している。 図4は、グルカゴン・レセプタについての見かけKdのScatchard分析である。 図5は、ラット・グルカゴン・レセプタのアミノ酸配列であり、そのトランス メンブラン・ドメインに下線を引いてある。発明の詳細な説明 先に述べたように、本発明は、グルカゴン・レセプタをエンコードしている単 離されたDNA分子を提供する。それらの生来の立体配置においては、グルカゴン ・レセプタは、細胞外アミノ末端ドメイン並びに幾つかのより小さい外部及び内 部ドメインから成る膜結合タンパク質として存在すると信じられている(図1参 照)。本発明の文脈中では、”グルカゴン・レセプタ”とは、このようなタンパ ク質及び実質的に同様の誘導体をいう。誘導体は、対立遺伝子変異体及び遺伝子 操作された変異体であって保存的アミノ酸置換及び/又はアミノ酸の僅かな付加 、置換又は欠失を含むものを包含する。本発明に係るグルカゴン・レセプタは、 グルカゴンに結合し、そしてグルカゴンにより提供されたシグナルを細胞に変換 することができる。好ましくは、本発明に係るグルカゴン・レセプタは、100nm 以下、より好ましくは50nM以下、そして最も好ましくは33nM以下のKdをもつグル カゴンに結合することができる。グルカゴン・レセプタによるグルカゴン結合を 測定するために使用されることができる代表的な検定を、以下実施例3及び6中 に、より詳細に記載する。 シグナル変換は、典型的には、応答経路が常にではないが一般的に膜結合レセ プタに直接的に結合される外部剌激により活性化されるときに起きる。応答経路 は、一般的に、細胞応答、例えば、応答性細胞系からの細胞外マトリックス分泌 、ホルモン分泌、化学走性、分化、又は応答性細胞の細胞分裂の開始若しくは阻 害を引き起こす。 本明細書中で使用するとき、応答経路へのレセプタの結合とは、応答経路の直接 的活性化又は第二メッセンジャー、例えば、G-プロテインを介してシグナルを変 換しての細胞応答経路の活性化をいう。 様々な細胞応答経路が、その細胞にグルカゴン結合シグナルを変換するために グルカゴン・レセプタにより利用されることができ、それは、例えば、アデニレ ート・シクラーゼ応答経路、及び細胞内カルシウム応答経路を含む。アデニレー ト・シクラーゼ活性を測定するための検定は、本分野においてよく知られており 、そして例えは、Lin et al.(Biochemistry 14:1559-1563,1975)により記載され たものを包含する。本発明は、細胞内カルシウム濃度に基グルカゴン・レセプタ の生物学的活性の測定(Grynkiewics et al., J. Biol. Chem.260 3440-3450,198 5を参照のこと。)、並びに以下より詳細に記載するルシフェラーゼ・リポータ ー系の使用を通しての測定をも提供する。さらに、イノシトール3燐酸経路を介 して生じる生物学的応答を、Subers and Nathanson(J.Mol.Cell.Cardiol.20:131 -140,1988)又はPittner and Fain(Biochem.J.277:371-378,1991)中に一般的に記 載されているようなイノシトール・ホスフェート代謝を測定することにより、評 価することができる。本発明の文脈中では、すべての応答経路が必ずしもグルカ ゴン・レセプタがシグナルを細胞に変換するために存在する必要はないというこ とに注目すべきである。例えば、ある細胞応答、例えば、細胞内カルシウム・レ ベルにおける増加は、cAMPの非存在中そのレセプタへのグルカゴンの結合又はイ ノシトール・ホスフェート・シグナルにより引き金を引かれることもできる。グルカゴン・レセプタcDNAクローンの単離 先に述べたように、本発明は、グルカゴン・レセプタをエンコー ドしている単離DNA分子を提供する。簡単に言えば、グルカゴン・レセプタをエ ンコードしているゲノム又はcDNA分子を、以下にそして実施例中に記載するよう な手順に従って細胞及び組織から調製されたライブラリーから得ることができる 。本発明において使用することができる細胞及び組織を、様々な哺乳動物であっ て、例えば、ヒト、マカーク(ザル)、ウシ、ブタ、ウマ、イヌ、ラット、及び マウスを含むものから得ることができる。使用することができる好ましい細胞及 び組織は、脂肪、腎臓、膵臓、心臓、及び肝臓を含む。 本発明の1つの態様においては、ラット・グルカゴン・レセプタを本明細書中 に記載する手順を使用して単離及びクローン化する。簡単に言えば、ポリ(A)+RN Aを、Sprague Dawleyラットから単離し、そして完全長cDNAsを生成するためにHo uamed et al(Science252:1318-1321,1991)により本質的に記載されているような cDNA合成のための鋳型として使用した。次に約1×106クローンを含むライブラ リーを、800塩基対よりも大きなcDNAsの指向性クローニングにより哺乳類細胞発 現プラスミド内で構築した。それぞれに5,000クローンを含むプールから調製し たプラスミドDNAsを次に、COS-7細胞内にトランスフェクトし、選択し、そして 顕微鏡スライド上で増殖させた。このトランスフェクト細胞を72時間後125I-グ ルカゴンとの結合、その後のエマルジョン・ラジオグラフィー(McNahanet al., EMBO J. 10:2821-2832,1991)により分析した。陽性プールを、単一クローンが単 離されるまで、順番に分類した。このクローンから得られたプラスミド、pLJ4と 命名したものは、54,962ダルトンの予想分子量をもつ485アミノ酸タンパク質を エンコードしている約2.0キロベースの挿入物を含む(配列番号15参照)。 本発明の他の態様においては、ヒト・グルカゴン・レセプタを単離及びクロー ニングする方法を提供する。本明細書中に提供する開 示を与えられた様々な技術を使用することができ、これは、例えば、次にヒト・ グルカゴン・レセプタをエンコードしている配列を含むライブラリーの同定にお いても使用されることができるグルカゴン・レセプタをエンコードしている配列 (実施例4)を増幅するためのポリメラーゼ連鎖反応("PCR")の使用、その後の レセプタのクローニング(実施例5)を含む。ヒト・グルカゴン・レセプタのク ローニングのために特に好ましい戦略を以下の実施例4及び5中に記す。あるい は、ヒトcDNAsを含む発現ライブラリーを実施例1中に本質的に記載するような 好適なRNA源から調製し、そして機能的なヒト・グルカゴン・レセプタを発現す るクローンについて実施例3中に記載されているようにスクリーンする。組換えグルカゴン・レセプタの生産 本発明は、第一DNAセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用 可能な状態で結合されたグルカゴン・レセプタをエンコードしている第一DNAセ グメントを含んで成るDNA構築物を含む宿主細胞を培養することによる組換え体 グルカゴン・レセプタの生産を提供する。先に述べたように、本発明の文脈中で は、”グルカゴン・レセプタ”は、実質的に同様のそれらの誘導体を含むと理解 される。その上、グルカゴン・レセプタは、本明細書中に開示するDNA配列に実 質的に同様のDNA配列によりエンコードされることができる。本明細書中で使用 するとき、DNA配列は、(a) そのDNA配列が(例えば、以下に開示する配列の対立 遺伝子変異体を含む)生来のグルカゴン・レセプタ遺伝子のコーディング領域か ら得られ;(b)そのDNA配列が、高又は低ストリンジェンシーの下本発明のDNA配 列にハイブリダイズすることができる(Sambrook et al.,MolecularCloning: A L aboratory Manual,2d Ed., Cold Spring Harbor L aboratory Press,NY,1989);又はDNA配列がその遺伝子コードの結果として(a)又 は(b)において定義したDNA配列に縮重されている、の場合に”実質的に同様”で あるとみなされる。 変異体グルカゴン・レセプタの発現のために構築されたヌクレオチド配列にお ける突然変異は、そのコーディング配列の読み取り枠を保存するであろう。さら に、この突然変異は、好ましくは、二次mRNA構造、例えば、ループ又はヘアピン であってそのレセプタmRNAの翻訳に有害に影響を及ぼすであろうものを作り出す ためにハイブリダイズすることができる相補的な領域を創出しないであろう。突 然変異部位は予測されることができるけれども、その突然変異自体の性質が予測 されることは必要でない。例えは、所定の部位における突然変異の最適な特徴に ついて選択するために、ランダム突然変異をその標的コドンにおいて行うことが でき、そしてその発現グルカゴン・レセプタ突然変異体を生物学的活性について スクリーンされる。 突然変異を、その生来の配列の断片へのライゲーションを可能にする制限部位 に隣接する突然変異体配列を含むオリゴヌクレオチドを合成することにより特定 の座において導入することができる。ライゲーション後、得られた再構築配列は 所望のアミノ酸の挿入、置換、又は欠失をもつ誘導体をエンコードしている。 あるいは、オリゴヌクレオチド‐指定部位‐特異的突然変異誘発手順を、要求 される置換、欠失、又は挿入に従って変更された特定のコドンをもつ変更遺伝子 を提供するために、使用することかできる。先に述べた変更を作るための例示的 な方法は、Walder et al.,(Gene 42:133,1986);Bauer et al.(Gene 37:73,1985) ,Craik(Bio Techniques,January 1985, 12-19); Smith et al.(Genetic Enginee ring: Principles and Methods, Plenum Press,1981);及び Sambrook et al.(前記)により開示されている。 グルカゴン・レセプタの一次アミノ酸構造を、他の化学的部分、例えば、グリ コシル基、脂質、ホスフェート、アセチル基、又は他のタンパク質若しくはポリ ペプチドとの共有結合又は集合性の結合体を形成することにより修飾することも できる。さらなる態様においては、グルカゴン・レセプタをグルカゴン・レセプ タの精製又は同定を容易にする他のペプチドと融合させることができる。例えば 、グルカゴン・レセプタをFLAGポリペプチド配列との融合タンパク質として調製 することができる(米国特許第4,851,341号;またHoppet al., Bio/Thchnology 6:1204, 1988を参照のこと。)。このFLAGポリペプチド配列は、高く抗原性であ り、そして発現された組換え体タンパク質の速い精製を可能にする特異的モノク ロナール抗体による結合のためのエピトープを提供する。また、この配列は、As p-Lys対直後の残基においてウシ粘膜エンテロキナーゼにより特異的に解裂され る。 先に討議したような生来又は変異体のグルカゴン・レセプタのヌクレオチド配 列の全て又は部分を含む多数のDNA構築物を便利なものとして調製することがで きる。本発明の文脈中では、DNA構築物は、全体として天然において他の方法で は存在しないであろうやり方で結合及び並置されたDNAのセグメントを含むため にヒトの介入を通して修飾されたDNA分子、又はこのような分子のクローン(一 本‐又は二本鎖のいずれか)をいう。本発明のDNA構造は、第一DNAセグメントの 発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可能な状態で結合されたグルカゴン・ レセプタをエンコードしている第一DNAセグメントを含んで成る。本発明の文脈 中では、追加のDNAセクメントは一般的にプロモーター及び転写ターミネーター を含むであろうし、そしてさらにエンハンサー及び他の要素を含むことができ る。 発現ベクターとしても知られるDNA構築物は、問題のポリペプチドの分泌を指 示するのに必要なDNAセグメントを含むこともできる。このようなDNAセグメント は、少なくとも1の分泌シグナル配列を含むことができる。好ましい分泌シグナ ルは、グルカゴン分泌シグナル(プレ‐プロ配列)、アルファ因子シグナル配列 (プレ‐プロ配列;Kurjan and Herskowitz,Cell 30:933-943,1982; Kurjan etal .,米国特許第4,546,082号; Brake,欧州特許第116,201号)、PH05シグナル配列(B eck et al.,WO86/00637)、BAR1分泌シグナル配列(MacKay et al., 米国特許第4, 613,572号; MacKay,WO87/002670)、SUC2シグナル配列(Carlson et al., Mol. Ce ll.Biol.3:439-447, 1983)、α-1-アンチトリプシン・シグナル配列(Kurachi et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:6826-6830,1981)、α-2プラスミン・インヒビ ター・シグナル配列(Tone et al.,J. Biochem.(Tokyo)102:1033-1042, 1987)、 組織プラスミノーゲン・アクチベーター・シグナル配列(Yuan et al., J. Biol. Chem.265:13528-13552,1990)又は例えば、Oliverによりレビューされたバクテリ アのシグナル配列のいずれか(Ann.Rev.Microbiol.39:615-649,1985)を含む。あ るいは、分泌シグナル配列は、例えば、von Heinjeにより確立されたルールに従 って合成されることができる(Eur. J. Biochem.133:17-21,1983: J. Mol.Biol. 184: 99-105, 1985; Nuc.Acids Res.14 4683-4690, 1986)。 分泌シグナル配列は、単独で使用されることができ、又は組み合わされること もできる。例えば、第一分泌配列を(米国特許第5,037,243号(これを、その全 体として引用により本明細書中に取り込む。)中に記載された)Barrierの第三 ドメインをエンコードしている配列との組み合わせにおいて使用することができ る。Barrierの 第三ドメインをエンコードしている配列を、適当な読み取り枠内に問題のDNA配 列の3'又はそのDNAセグメントに対して5'に、そして適当な読み取り枠内にその 分泌シグナル配列と問題のDNAセグンメントの両方をもつように配置することが できる。 発現のために、グルカゴン・レセプタをエンコードしているDNA分子は、好適 なDNA構築物内に挿入され、これを次に発現のために適当な宿主細胞を形質転換 又はトランスフェクトするために使用する。本発明の実施における使用のための 宿主細胞は、哺乳類、鳥類植物、昆虫、バクテリア及び真菌の細胞を含む。好ま しい真核生物細胞は、培養された哺乳類細胞系(例えば、げっ歯類又はヒト細胞 系)及び真菌細胞であって酵母の種(例えば、サッカロミセス種(Saccharomyces spp .)、特にサッカロミセス・セレビシエ(S. cerevisiae)、シゾサッカロミセ ス種(Schizosacchromyces spp.)、又はクルイベロミセス種(kluyveromyces spp. ))又は糸状菌(例えば、アスペルギルス種(Aspergillus spp.)、ニューロスポラ 種(Neurospora spp.))を含むものを含む。様々な原核生物及び真核生物宿主細胞 内で組換え体タンパク質を生産する方法は一般的に本分野において公知である(" Gene Expression Technology,"Methods in Enzymology,Vol.185,Goeddel(ed.),A cademic Press,San Diego,Calif.,1990;また、"Guide to Yeast Genetics and Molecular Biology,"Methods in Enzymology, Guthrie and Fink(eds.)Academic Press,San Diego,Calif., 1991を参照のこと。)。一般的に、宿主細胞は、高 レベルにおいて問題のタンパク質を生産するその能力又はそのタンパク質の生物 学的活性に必要なプロセシング段階の少なくとも幾つかを行うためのその能力の 基づいて選択されるであろう。この方法において、宿主細胞内にトランスフェク トされなければならないクローン化DNA配列の数が最小化されることができ、そ して 生物学的に活性なタンパク質の全体的な収率が最大化されることができる。 本発明における使用に好適なベクターは、YRp7(Struhl et al.,Proc. Natl. A cad. Sci. USA. 76:1035-1039, 1978)、YEp13(Broach et al.,Gene 8:121-133,1 979)、POTベクター(Kawasaki et al., 米国特許第4,931,373号(これを、引用に より本明細書中に取り込む。))、pJDB249及びpJDB219(Beggs,Nature 275:104- 108,1978)及びそれらの誘導体を含む。このようなベクターは、一般的に、形質 転換体の選択を可能にするために表現型検定が存在するところの優勢表現型を示 すいずれかの数の遺伝子の中の1つであることができる選択マーカーを含むであ ろう。好ましい選択マーカーは、宿主細胞の独立栄養性を補い、抗生物質耐性を 提供し、又は細胞が特定の炭素源を利用することができるようにするものであり 、そしてLEU2(Broach et al.,ibid)、URA3(Botstein et al., Gene 8:17,1979) 、HIS3(Struhl et al., ibld)又はPOT1(Kawasakl et al.,ibid.)を含む。他の好 適な選択マーカーは、酵母細胞に対してクロラムフェニコール耐性を与えるCAT 遺伝子である。 酵母内での使用に好ましいプロモーターは、酵母解糖遺伝子(Hitzeman et al. ,J. Biol. Chem. 255:12073-12080, 1980,Alber and Kawasaki, J. Mol. Appl. Genet. 1:419-434, 1982; Kawasaki,米国特許第4,599,311号)又はアルコール・ デヒドロゲナーゼ遺伝子(Young et al., in Genetic Engineering of Microorga nisms for Chemicals, Hollaender et al.(eds.),p.355, Plenum, New YorK,198 2; Ammerer, Meth. Enzymol. 101:192-201, 1983)を含む。これに関して、特に 好ましいプロモーターは、TPI1プロモーター(Kawasaki,米国特許第4,599,311号 ,1986)及びADH2-4cプロモーター(Russell et al., Nature 304:652-654, 1983 ; Irani and Kilgore, 米国特許出願逐次番号第07/784,653号(これを、引用により本明細書中に取り込 む。))である。発現単位は、転写ターミネーターを含むこともできる。好まし い転写ターミネーターは、TPI1ターミネーター(Alber and kawasaki,ibid.)で ある。 酵母に加え、本発明のタンパク質を糸状菌、例えば、アスペルギルス菌の株内 で発現させることかできる(McKnight et al., 米国特許第4,935,349号(これを 、引用により本明細書中に取り込む。))。有用なプロモーターの例は、アスペ ルギルス・ニジュランス(Aspergillus nidulans)解糖遺伝子から得られたもの、 例えば、ADH3プロモーター(McKnight et al., EMBO J. 4:2093-2099,1985)及び tpiAプロモーターを含む。好適なターミネーターの例は、ADH3ターミネーター(M cKnight et al., ibid., 1985)である。このような成分を使用する発現単位は、 アスペルギルスの染色体DNA内に挿入されることができるベクター内にクローン 化される。 真菌を形質転換するための技術は、文献中によく知られており、そして例えば 、Beggs(ibid.)、Hinnen et al.( Proc.Natl.Acad.Sci. USA.75 1929-1933,197 8))、Yelton et al.( Proc.Natl.Acad.Sci.USA.81:1740-1747,1984))、及びRuss el(Nature 301:167-169,1983)により記載されている。宿主細胞の遺伝子型は、 一般的には、その発現ベクター上に存在する選択マーカーにより補われる遺伝子 欠陥を含むであろう。特定の宿主及び選択マーカーの選択は、十分に当業者のレ ベル内にある。酵母内での異種タンパク質の生産を最適化するために、例えば、 宿主株が突然変異、例えば、酵母pep4突然変異(Jones, Genetics 85:23-33, 197 7)であって減少したタンパク質分解活性をもたらすものを担持することが好まし い。 真菌細胞に加えて、培養哺乳類細胞を本発明における宿主細胞として使用する ことができる。本発明における使用に好ましい培養哺 乳類細胞は、COS-1(ATCC No. CRL 1650)、COS-7(ATCC No. CRL 1651)、BHK(ATCC No. CRL1632)、及び293(ATCC No. CRL 1573; Graham et al., J.Gen. Virol. 3 6:59-72,1977)細胞系を含む。好ましいBHK細胞系は、(寄託番号CRL 10314の下A merican Type Culture Collectionにより寄託された)BHK570細胞系である。さ らに、Rat Hep I(ATCC No. CRL 1600)、Rat Hep II(ATCC No. CRL 1548)、TCMK( ATCC No. CCL 139)、ヒト肺(ATCC No.CCL 75.1)、ヒト肝癌(ATCC No. HTB-52) 、Hep G2((ATCC No. HB 8065)、マウス肝臓(ATCC No. CCL 29.1)、NCTC 1469(AT CC No. CCL 9.1)、SP2/0-Ag14(ATCC No. 1581)、HIT-T15(ATCC No. CRL 1777)、 及びRINm 5AHT2 B(Orskov and Nielson, FEBS 299(1): 175-178, 1988)を含む多 数の他の哺乳類細胞系を本発明において使用することができる。 本発明の実施における使用のための哺乳類発現ベクターは、クローン化遺伝子 又はcDNAの転写を指定することができるプロモーターを含むであろう。好ましい プロモーターは、ウイルス・プロモーター及び細胞のプロモーターを含む。ウイ ルス・プロモーターは、直初期サイトメガロウイルス・プロモーター(Boshart e t al.,Cell41:521-530, 1985)及びSV40プロモーター(Subramani et al., Mol.Ce ll. Biol. 1:854-864, 1981) を含む。細胞プロモーターは、マウス・メタロチ オネイン-1プロモーター(Palmiter et al., 米国特許第4,579,821 号)、マウ スV κプロモーター(Bergman et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 81:7041-7 045, 1983; Grant et al.,Nuc. Acids Res. 15:5496, 1987) 及びマウスV H プ ロモーター(Loh et al., cell 33:85-93, 1983) を含む。特に好ましいプロモー ターは、アデノウイルス2からの主要な後期プロモーターである(Kaufman and S harp, Mol. Cell. Biol. 2:1304-13199, 1982)。このような発現ベクターは、プ ロモーターから下流に及びペプチド又は 問題のタンパク質をエンコードしているDNA 配列から上流に位置する1セットの RNA スプライス部位を含むこともできる。好ましいRNA スプライス部位は、アデ ノウイルス及び/又は免疫グロブリン遺伝子から得られることができる。またそ の発現ベクター内に問題のコーディング配列の下流に位置するポリアデニレーシ ョン・シグナルも含まれる。好適なポリアデニレーション・シグナルは、SV40(K aufman and Sharp, ibid.)からの初期及び後期ポリアデニレーシヨン・シグナル 、アデノウイルス5 E1B 領域からのポリアデニレーション・シグナル及びヒト成 長ホルモン遺伝子ターミネーター(DeNoto et al., Nuc. Acids Res.9:3719-3730 ,1981)を含む。発現ベクターは、非コーディング・ウイルス・リーダー配列、例 えば、そのプロモーターとそのRNAスプライス部位との間に位置するアデノウイ ルス2 トリパルチット・リーダーを含むことができる。好ましいベクターは、エ ンハンサー配列、例えば、SV40エンハンサー及びマウスμエンハンサー(Gillies ,Cell 33:717-728,1983)を含むこともできる。発現ベクターは、アデノウイルス VA RNAs をエンコードしている配列を含むこともできる。好適なベクターは、商 業的な源( 例えは、Stratagene, La Jolla, CA))から得られることができる。 クローン化DNA配列を培養哺乳類細胞内に、例えば、燐酸カルシウム仲介トラ ンスフェクション(Wigler et al., Cell 14:725,1978; Corsaro and Pearson, S omatic Cell Genetics 7:603,1981; Graham and van der Eb, Virology 52:456, 1973)、エレクトロポレーション(Neumann et al., EMBO J. 1:841-845, 1982)、 又はDEAE- デキストラン仲介トランスフェクション(Ausubel et al.(eds.),Curr ent Protocols in Molecular Biology, John Wiley and Sons,Inc., NY, 1987)( これを、引用により本明細書中に取り込む。)により導入することができる。
ク ローン化DNAを安定して組み込ん だ細胞を同定するために、選択マーカーが一般的にその遺伝子又は問題のcDNAと 一緒にその細胞内に導入される。培養哺乳類細胞内での使用に好ましい選択マー カーは、薬物、例えば、ネオマイシン、ハイグロマイシン、及びメトトレキセー トに対する耐性を付与する遺伝子を含む。この選択マーカーは、増幅可能な選択 マーカーであることができる。好ましい増幅可能な選択マーカーは、DHFR遺伝子 及びネオマイシン耐性遺伝子である。選択マーカーは、Thilly(Mammalian Cell Technology, Butterworth Publishers, Stoneham, MA( これを、引用により本明 細書中に取り込む。))によりレビューされている。選択マーカーの選択は、十分 に当業者のレベル内にある。 選択マーカーをグルカゴン・レセプタ配列と同時に別々のベクター上で細胞内 に導入することができ、又はそれらを、同一ベクターに導入することもできる。 同一ベクター上にある場合、選択マーカー及びグルカゴン・レセプタ配列は、異 なるプロモーター又は同一プロモーターの制御下にあることができ、後者の編成 が2 シストロン・メッセージを作り出す。このタイプの構築物は本分野において 公知である( 例えば、Levinson and Simonsen,米国特許第4,713,339号) 。また 、"キャリアーDNA"として知られる追加のDNA を細胞内に導入される混合物に加 えることが有利である。 トランスフェクト哺乳類細胞は、問題のDNA配列( 単数又は複数) の発現を開 始させるために一定の時間、例えば、1-2 日間成長に供される。次に薬物選択 を。安定した融合において選択マーカーを発現している細胞の成長について選択 するために適用する。増幅可能な選択マーカーによりトランスフェクトされた細 胞について、その薬物濃度を、そのクローン化配列の増加コピー数について選択 するための段階的なやり方で増加させ、これにより発現レベルを増 加させる。導入された配列を発現する細胞を、所望の形態での又は所望のレベル における問題のタンパク質の生産について選択し、そしてスクリーンする。これ らの基準を満足する細胞を次にクローン化し、生産のためにスケール・アップす ることができる。 本発明の実施における使用に好ましい原核生物宿主細胞は、バクテリア大腸菌(Escherichia coli)の 株である。但し、バチルス(Bacillus)及び他の属も有用で ある。これらの宿主を形質転換し、そしてその中にクローン化された外来DNA 配 列を発現させるための技術は、本分野においてよく知られている( 例えば、Mani atis et al.,Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring HarborLa boratory, 1982( これを、引用により本明細書中に取り込む。); 又はSambrook et al.,前記を参照のこと。) 。バクテリア宿主内でのクローン化DNA配列を発現 するために使用されるベクターは、一般的に選択マーカー、例えば、抗生物質耐 性のための遺伝子、及び宿主細胞内で機能するプロモーターを含むであろう。適 当なプロモーターはtrp(Nichols and Yanofsky, Meth. Enzymol. 101:155-164,1 983) 、lac(Casadaban et al., J.Bacteriol. 143:971-980,1980)、及びλファ ージ(Queen.J.Mol.Appl.Genet.2:1-10,1983)プロモーター系を含む。バクテリア を形質転換するのに有用なプラスミドは、pBR322(Bolivar et al., Gene 2:95-1 13,1977) 、pUC プラスミド(Messing, Meth. Enzymol. 101:20-78, 1983; Vieri a andMessuing, Gene 19:259-268,1982) 、pCQV2(Queen,ibid.)及びそれらの誘 導体を含む。プラスミドは、ウイルス及びバクテリアの要素の両方を含むことが できる。 本明細書中に提供する教示与える場合、プロモーター、ターミネーター及び本 発明のグルカゴン・レセプタをエンコードしている発現ベクターを植物、鳥類及 び昆虫細胞内に導入する方法は、当業者 には自明であろう。例えば、昆虫細胞内での異種DNA 配列の発現のためのベクタ ーとしてのバキュロウイルスの使用は、Atkinson etal.(Pestic. Sci. 28:215-2 24,1990) によりレビューされている。さらに、植物細胞内での遺伝子発現のた めのベクターとしてのアグロバクテリウム・リゾゲネス(Agrobacterium rhizoge nes)の 使用は、Sinker et al(J.Biosci.(Bangalore)11:47-58,1987)によりレビ ューされている。 本発明のDNA 構築物を含む宿主細胞を次にグルカゴン・レセプタをエンコード しているDNA セグメントを発現させるために培養する。この細胞を選ばれた宿主 細胞の成長に必要な栄養を含む培養基中で標準的な方法に従って培養する。様々 なな好適な培地が本分野において公知であり、そして一般的に炭素源、窒素源、 必須アミノ酸、ビタミン及びミネラル、並びに他の成分、例えば、成長因子又は 結成であってその特定の宿主細胞により要求されることができるものを含む。培 養培地は、一般的に、例えば、薬剤選択又はそのDNA 構築物上の又はそのDNA 構 築物と同時トランスフェクトされる選択マーカーにより補われる必須栄養におけ る欠陥により、そのDNA 構築物( 単数又は複数) を含む細胞について選択される であろう。 酵母細胞に好適な培養条件は、例えば、化学的に定められた培地であって非ア ミノ酸窒素源又は酵母エキスであることができる窒素源、無機塩、ビタミン及び 必須アミノ酸補給物を含んで成るものの中で4 ℃〜37℃の間の温度において、特 に好ましくは30℃において培養することを含む。培地のpHは、好ましくは2を超 え、そして8未満のpH、より好ましくはpH 5-6において維持される。安定pHを維 持する方法は、緩衝液化及び一定pH制御を含む。pH制御のための好ましい剤は、 水酸化ナトリウムである。好ましい緩衝液化剤は、琥珀酸及びBis-Tris(Sigma C hemical Co., St. Louis, MO) を含む。酵母宿主細胞が異種タンパク質を超糖添 加する傾向のため、アスパラギン結合糖添加に必要な遺伝子内に欠陥をもつ酵母 細胞内で本発明のグルカゴン・レセプタを発現させることが好ましくあるとがで きる。このような細胞は、好ましくは、浸透圧安定剤を含む培地中で培養される 。好ましい浸透圧安定剤は、培地中に0.1M〜1.5Mの間の濃度において、好ましく は0.5M又は1.0Mの濃度において補われたソルビトールである。培養哺乳類細胞は 、一般的に商業的に入手可能な血清含有又は血清不含培地中で培養される。使用 する特定の細胞系に適当な培地及び培養条件の選択は、当業者のレベル内にある 。 グルカゴン・レセプタは、非ヒト- トランスジェニック動物、特にトランスジ ェニックな温血動物内で発現されることもできる。マウス、ウサギ、ヒツジ及び ブタを含むトランスジェニック動物を産生する方法は、本分野において公知であ り、そして例えば、Hammeret al(Nature 315:680-683,1985) 、Palmiter et al. (Science 222:809-814,1983) 、Brinster et al.(Proc. Natl. Acad. Sci. USA8 2:4438-4442, 1985)、Palmiter and Brinster(Cell 41 343-345,1985)及び米国 特許第4,736,866 号( これを、引用により本明細書中に取り込む。) により開示 されている。簡単に言えば、適当に配 置された発現調節配列と一緒に発現されるべきDNA 配列を含む発現単位を、受精 卵の前核内に導入する。DNA の導入は一般的にはマイクロインジェクシヨンによ り行われる。インジェクトされたDNA の組み込みを組織サンプル、典型的には尾 組織のサンプルからのDNAのブロット分析により検出する。導入されたDNA が、 その動物の子孫に受け継がれるようにその動物の生殖系に取り込まれることが一 般的に好ましい。 本発明の好ましい態様においては、トランスジェニック動物、例えば、マウス を、グルカゴン・レセプタ配列を破壊するための突然変異を標的とすることによ り開発する(Mansour et al., "Disruption of the protooncogene int-2 in mou se embryo-derived stem cells: a general strategy for targeting mutations to non-selectable genes,"nature 336:348-352, 1988) 。このような動物を代 謝におけるグルカゴン・レセプタの役割を研究するためのモデルとして容易に使 用することができる。グルカゴン・レセプタ・ペプチド 先に述べたように、本発明は、グルカゴン・レセプタ・ペプチドをも提供する 。本発明の文脈中では、グルカゴン・レセプタ・ペプチドは、トランスメンブラ ン・ドメインを含まず、そして長さにおいて少なくとも10アミノ酸である先に討 議したグルカゴン・レセプタの部分又はそれらの誘導体を含むと理解される。簡 単に言えば、グルカゴン・レセプタ並びに推定トランスメンブラン・ドメインの 構造は、例えば、P/C Gene or Intelligenetics Suite(Interigenetics, Mt. Vi ew, CA) の疎水性プロット関数を使用して、又はKyteand Doolittle(J. Mol. Bi ol. 157:105-132,1982) により記載された方法に従って、その一次翻訳生成物か ら予測されることができ る。ラット・グルカゴン・レセプタの疎水性プロットを図2 中に示した。図表に より結合されるべきことを欲しないけれども、この疎水性分析に基づき、グルカ ゴン・レセプタは図1 中に示す一般構造をもつと信じられている。特に、これら のレセプタは、それぞれがトランスメンプラン・ドメインにより分けられている 、1 つの細胞外アミノ末端ドメイン、3 つの細胞外ループ・ドメイン及び4 つの 細胞内ループ・ドメインを含んで成ると信じられている。 本発明の1 つの態様においては、グルカゴン・レセプタの細胞外アミノ末端ド メインを含んで成る単離グルカゴン・レセプタ・ペプチドが提供される。好まし い態様においては、配列番号15のアミノ酸配列、グルタミン、アミノ酸番号28 から、チロシン、アミノ酸番号142 まで、を含んで成る単離グルカゴン・レセプ タ・ペプチドが提供される。また、そのグルカゴン・レセプタの細胞外及び細胞 内ループ・ドメインから選ばれることができる他の単離グルカゴン・レセプタ・ ペプチドも提供される( 図1 及び5 参照) 。1 つの態様においては、グルカゴン ・レセプタ・ペプチドは、1ID(配列番号15、リシン、アミノ酸番号169 から、ヒ スチジン、アミノ酸番号178まで)、1ELD( 配列番号15、チロシン、アミノ酸番 号203 から、イソロイシン、アミノ酸番号231 まで)、2ID(配列番号15、フェニ ルアラニン、アミノ酸番号259 から、セリン、アミノ酸番号266 まで)、2ELD( 配列番号15、バリン、アミノ酸番号293 から、イソロイシン、アミノ酸番号307 まで) 、3ID(配列番号15、ロイシン、アミノ酸番号334 から、リシン、アミノ酸 番号345 まで) 、及び3ELD( 配列番号15、アスパラギン酸、アミノ酸番号371 か ら、セリン、アミノ酸番号380 まで) から成る群から選ばれる。 本発明のグルカゴン・レセプタ・ペプチドを、先に討議した組換え技術を使用 して、又は合成法により、生産することができ、そし て以下に記載するようにさらに精製することができる。グルカゴン・レセプタ・ペプチドの精製 単離グルカゴン・レセプタ・ペプチドを、とりわけ、好適な宿主/ ベクター系 を培養し、本発明の組換え翻訳生成物を作り出すことにより生産することができ る。このような細胞系からの上清を次に、グルカゴン・レセプタ・ペプチドを単 離するための様々な精製手順により処理することができる。例えば、上清を最初 に、商業的に入手可能なタンパク質濃縮フィルター、例えば、Amicon又はMillip ore Pellicon限外濾過装置を使用して濃縮することができる。濃縮後、その濃縮 物を好適な精製マトリックス、例えば、好適な支持体に結合されたグルカゴン又 は抗- グルカゴン抗体に適用することができる。あるいは、アニオン又はカチオ ン交換樹脂を、そのレセプタ又はペプチドを精製するために使用することができ る。最後に、1 以上の逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC) 段階を、グ ルカゴン・レセプタ・ペプチドをさらに精製するために使用することができる。 グルカゴン・レセプタ・ペプチドは、たった1 つのバンドがSDSーポリアクリル アミド・ゲル分析、その後のCoomassie Brilliant Blueによる染色の後に検出さ れる場合に本発明の文脈中で" 単離" 又は精製されたとみなす。グルカゴン・レセプタに対する抗体 本発明の1つの態様において、それらの誘導体、並びにこれらのタンパク質の 部分又は断片、例えば、先に討議ひたグルカゴン・レセプタ・ペプチドを含むグ ルカゴン・レセプタを、グルカゴン・レセプタに特異的に結合する抗体を調製す るために使用することがで きる。本発明の文脈中、用語" 抗体" は、ポリクロナール抗体、モノクロナール 抗体、それらの断片、例えば、F(ab')2及びFab 断片、並びに組換えにより作ら れた結合パートナーを含む。これらの結合パートナーは、特異的に結合するモノ クロナール抗体をエンコードしている遺伝子からの可変領域を取り込んでいる。 抗体は、それらがグルカゴン・レセプタに107 M ー1以上のK a をもって結合する 場合に特異的に結合すると定義される。モノクロナール抗体又は結合パートナー のアフィニティーは、当業者により容易に測定されることができる(Scatchard,A nn.Acad.Sci.51:660-672,1949 を参照のこと。) 。 ポリクロナール抗体は、様々な温血動物、例えば、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ 、イヌ、チキン、ウサギ、マウス、又はラットから当業者により容易に作り出さ れることができる。簡単に言えば、グルカゴン・レセプタは、腹膜内、筋中、眼 内、又は皮下注射を通して動物を免疫感作させるために使用される。グルカゴン ・レセプタ又はグルカゴン・レセプタ・ペプチドの免疫原性をアジュバント、例 えば、Freund's完全又は不完全アジュバントを通して増加することかできる。幾 つかのブースター免疫感作の後、血清の小サンプルを採取し、そのグルカゴン・ レセプタに対する反応性についてテストする。様々な検定をグルカゴン・レセプ タに特異的に結合する抗体を検出するために使用することができる。例示的な検 定は、Antibodies: A Laboratory Manual, Harlow and Lane (eds.), Cold Spr ing Harbor Laboratory Press, 1988 中に詳細に記載されている。このような検 定の代表的な例は:向流免疫電気泳動(CIEP)、ラジオイムノアッセイ、放射免疫 沈降、酵素- 結合イムノ- ソルベント検定(ELISA) 、ドット・ブロット検定、阻 害又は競合検定、及びサンドイッチ検定( 米国特許第4,376,110 号及び第4,486, 530 号; また Antibodies: A Laboratory Manual,前記を参照のこと。) 。特に好ましいポリク ロナール抗血清は、背景よりも少なくとも3 倍大きいシグナルを与えるであろう 。一旦、動物の力価がグルカゴン・レセプタに対するその反応性に関してプラト ーに達すれば、大量のポリクロナール抗血清をその動物の1 週間に1 回の出血、 又は全採血により容易に得ることができる。 モノクロナール抗体も、よく知られた技術を使用して容易に作り出すことがで きる( 米国特許第RE32,011号、第4,902,614 号、第4,543,439 号、及び第4,411, 993 号; またMonoclonal Antibodies, Hybridomas: A New Dimension in Biolog ical Analyses, Pleneum Press, Kennett, McKearn, and Bechtol(eds.), 1980, and Antibodies: A Laboratory Manual, Harlow and Lane (eds.),Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1988)を参照こと。) 。簡単に言えば、1 つの態様に おいては、被検動物、例えば、ラット又はマウスにグルカゴン・レセプタに対し て免疫応答を作り出すのに好適なグルカゴン・レセプタの形態を注射する。好適 な形態の代表的な例は、とりわけ、そのグルカゴン・レセプタ、又はそのグルカ ゴン・レセプタに基づくペプチドを発現する細胞を含む。さらに、得られた免疫 応答を、例えば、そのレセプタ又はレセプタ・ペプチドを他のタンパク質、卵白 アルブミン又はkeyhole limpetヘモシアニン(LLH) と結合させることにより、又 はアジュバント、例えば、Freund's完全又は不完全アジュバントの使用を通して 増加させるための多くの技術が公知である。最初の免疫感作を腹膜内、筋中、眼 内、又は皮下経路を通してのものであることができる。 最初の免疫感作の1 〜3 週間の間の後動物を他のブースター免疫感作により再 免疫感作させることができる。次に動物をテスト採血し、そしてその血清を先に 記載したような検定を使用してグルカゴ ン・レセプタへの結合についてテストする。追加の免疫感作を、その動物がグル カゴン・レセプタに対するその反応性においてプラトーとなるまで行うこともで きる。次に動物にグルカゴン・レセプタ又はグルカゴン・レセプタ・ペプチドの 最後のブーストを与え、そして3 〜4 日後に殺すことができる。このとき、その 脾臓及びリンパ節を収穫し、そしてその臓器をメッシュ・スクリーンに通過させ 、又はその細胞を包み込む脾臓及びリンパ節膜を破砕することにより単一細胞懸 濁液まで破壊する。1 つの態様においては、赤血球細胞をその後に低張液の添加 、その後に高張液への戻しにより、溶解する。 他の態様においては、モノクロナール抗体の調製に好適な細胞をインビトロに おける免疫感作技術の使用を通して獲得する。簡単に言えば、動物を殺し、そし てその脾臓及びリンパ節細胞を先に記載したように取り出す。単一細胞懸濁液を 調製し、そして細胞を先に記載したような免疫応答を作り出すのに好適であるグ ルカゴン・レセプタの形態を含むカルチャー内に入れる。その後、リンパ球を収 穫し、そして以下に記載するように融合する。 先に記載したようなインビトロにおける免疫感作の使用を通して又は免疫感作 された動物から得られた細胞を、ウイルス、例えば、Epstein-Barrウイルス(EBV ) によるトランスフェクシヨンにより不死化することができる(Glasky and Read ing, Hybridoma 8(4):377ー389, 1989)。あるいは、好ましい態様においては、収 穫された脾臓及び/ 又はリンパ節細胞を、モノクロナール抗体を分泌する" ハイ ブリドーマ" を作り出すために、好適なミエローマ細胞と融合させる。好適なミ エローマ系は、好ましくは、抗体の構築又は発現において欠陥をもち、そしてさ らに、その免疫感作された動物からの細胞と同系である。多数のこのようなミエ ローマ細胞系は、本分野に おいてよく知られており、そして源、例えば、American Type Culture Collecti on(ATCC), Rockville, Maryland(Catalogue of CellLines & Hybridomas, 6th e d., ATCC, 1988参照) から獲得されることができる。代表的なミエローマ系は: ヒトについての、UC 729-6(ATCC No.CRL 8061)、MC/CAR-Z2(ATCC No.CRL 8147) 、及びSKOー007(ATCC No.CRL 8033);マウスについての、SP2/0-Ag14(ATCC No.CRL 1581)及びP3X63Ag8(ATCC No.TIB 18); 及びラットについての、Y3-Ag1.2.3(ATC C No.CRL 1631)及びYB2/0(ATCC No.CRL 1662) を含む。特に好ましい融合系はNS -1(ATCC No.TIB 18)及びP3X63-Ag8.653(ATCC No.CRL1580) であってマウス、ラ ット、又はヒト細胞系のいずれかとの融合のために使用されることができるもの を含む。ッミエローマ細胞系と免疫感作動物からの細胞との間の融合を、ポリエ チレン・グリコール(PEG)(Antibodies: A Laboratory Manual,Harlow and Lane( eds.), Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1988参照) 又はエレクトロフュ ージヨン(Zimmerman and Vienken,J. Membrane Biol. 67:165-182, 1982参照) を含む様々な方法により行うことができる。 上記融合の後、細胞を好適な培地、例えば、RPMI 1640 又はDMEM(Dulbecco's Modified Eagles Medium)(JRH Biosciences,Lenexa,Kan.)を含む培養プレート内 に置く。この培地は、追加の成分、例えば、Fetal Bovine Serum(FBS、すなわち 、Hyclone, Logan, Utah,又はJRH Biosciences)からのもの) 、免疫感作のため に使用されるものと同じ種の赤ちゃん動物から収穫された胸腺細胞、又はその培 地を固化するための寒天をも含むことができる。さらに、この培地は、融合脾臓 及びミエローマ細胞の成長を選択的に許容する試薬を含まなければならない。特 に好ましいのは、HAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、及びチミジン)(Sigma Chemical Co., St. Louis, Missouri)の使用である。約7 日間の後、得られた融合細胞又はハイブリドーマ を、グルカゴン・レセプタを認識する抗体の存在を決定するためにスクリーンす ることができる。幾つかのクローンの希釈及び再検定の後、グルカゴン・レセプ タに結合する抗体を産生するハイブリドーマを単離することができる。 モノクロナール抗体を構築するために他の技術をも使用することができる(Wil liam D. Huse et al.,"Generation of a Large Combinational Library of the Immunogloblin Repertoire in Phage Lambda,"Science 246:1275-1281, Decembe r 1989参照; またL.Sastryet al."Cloning the Immunological Repertoire in E scherichiacoli for Generation of Monoclonal Catalytic Antibodies: Constr uction of a Heavy Chain Variable Region-Specific cDNA Library,"Proc. Nat l. Acad. Sci. USA 86:5728-5732, August 1989参照; またMichelle Alting-Mee s et al.,"Monoclonal Antibody Expression Libraries: A Rapid Alternative to Hybridomas, "Strategies in Molecular Biology 3:1-9, january 1990参照; これらの文献は、抗体の産生を組換え技術を通して可能にする、Stratacyte,
L a Jolla, Cliforniaから入手可能な商業システムについて記載している。) 。簡 単に言えば、mRNAをB 細胞集団から単離し、そしてλIMMUNOZAP(H)及びλIMMUNO ZAP(L)ベクター内で重鎖及び軽鎖免疫グロブリンcDNA発現ライブラリーを創出す るために使用する。これらのベクターを個別にスクリーンし、又はFab 断片又は 抗体を作るために同時発現させることができる(Huse et al., 前記; またSastry et al.,前記を参照のこと。) 。陽性プラークを次に、大腸菌(E.coli)からのモ ノクロナール抗体断片の高レベルの発現を許容する非- 溶解性プラスミドに変換 することができる。 同様に、結合パートナーを、特異的結合性抗体をエンコードして いる遺伝子の可変領域を取り込むための組換えDNA 技術を使用して構築すること もできる。これらのタンパク質の構築は、当業者により容易に行われることがで きる(James W.Larrick et al., "Polymerase Chain Reaction Using Mixed Prim ers: Cloning of Human Monoclonal Antibody Variable Region Genes From Sin gle Hybridoma Cells,"Biotechnology 7:934-938, September 1989; Riechmanne t al., "Reshaping Human Antibody with Enhanced Affinity and Specificity for its Antigen by Protein Enginerring, "Nature 328:731-734, 1987; Verho eyen et al., "Reshaping Human Antibodies: Grafting an Antilysozyme Activ ity,"Science 239:1534-1536, 1988; Chaudhary et al., ”A Recombinant Imm unotoxin Consisting of Two Antibody Variable Domains Fused to Pseudomona s Exotoxin, "Nature 339:394-397, 1989参照; また、米国特許第5,132,405 号 名称"Biosynthetic Antibody Binding Sites"参照) 。これらの開示を本明細書 中に提供する。簡単に言えば、1 つの態様においては、グルカゴン・レセプタ特 異的結合ドメインをエンコードしているDNA セグメントを、特異的結合性モノク ロナール抗体を産生するハイブリドーマから増幅し、そしてヒト抗体を産生する 細胞のゲノム中に直接的に挿入する(Verhoeyen et al.,前記参照; またReichman n et al., 前記参照) 。この技術は、特異的結合性マウス又はラット・モノクロ ナール抗体の抗原結合部位がヒト抗体内に転移されることを可能にする。このよ うな抗体は、好ましくは、ヒトにおける治療的用途のためのものである。なぜな ら、それらがラット又はマウス抗体と同様な抗原性をもたないからである。 あるいは、抗原結合部位( 可変領域) は、他の完全に異なるタンパク質に結合 されるか又はその内に挿入されるかのいずれかを行われることができ(Chaudhary et al.,前記参照) 、抗体の抗原結合部 位並びに完全に異なるタンパク質の機能的活性をもつ新たなタンパク質をもたら す。当業者が理解するであろうように、抗体の抗原結合部位又はグルカゴン・レ セプタ結合ドメインは、抗体の可変領域内にあることができる。さらに、哺乳類 グルカゴン・レセプタに特異的に結合する抗体のより小さい部分又は可変領域を エンコードしているDNA 配列も本発明の文脈中で使用することができる。これら の部分は、以下に記載する検定を使用してグルカゴン・レセプタへの特異的結合 について容易にテストされることができる。 好ましい態様においては、問題のモノクロナール抗体を産生するハイブリドー マからの可変領域をエンコードしている遺伝子をその可変領域のためのオリゴヌ クレオチド・プライマーを使用して増幅することができる。これらのプライマー は当業者により合成されることができ、又は商業的に入手利用できる源から購入 されることができる。Stratacyte(La Jolla, Calif.)は、とりわけ、V Ha、V Hb ,、V Hc、V hd、C H1、V L及びC L 領域のためのプライマーを含むマウス及び ヒト可変領域のためのプライマーを販売している。これらのプライマーを、重鎖 又は軽鎖可変領域を増幅するために使用することができ、これを次にベクター、 例えば、IMMUNOZAP*(H) 又はIMMUNOZAP*(L)(Stratacyte) 内にそれぞれ挿入する ことができる。これらのベクターを次に発現のために大腸菌(E.coli)内に導入す ることができる。これらの技術を使用して、V H 及びV L ドメインの融合を含む 大量の一本鎖タンパク質を作り出すことができる(Birdet al., Science 242:423 -426,1988参照) 。 他の態様においては、結合パートナーをその発現ベクター内で他のタンパク質 、例えば、毒素に融合させる。この結合パートナーにより結合された細胞は、こ れ故、その毒素の取り込みにより殺されることができる(Chaudhary et al.,前記 参照) 。 一旦、好適な抗体又は結合パートナーが得られたならば、それらは、当業者に よく知られた多くの技術により単離され又は情製されることができる(Antibodie s: A Laboratory Manual, 前記参照) 。好適な技術は、ペプチド又はタンパク質 のアフィニティー ・カラム、HPLC又はRP-HPLC、プロテインA 又はプロテインG カラム上での精製、又はこれらの技術のいずれかの組み合わせを含む。本発明 の文脈中、抗体又は結合パートナーを定義するために使用するとき、用語" 単離 された" とは、" 他の血液成分を実質的に含まない" ことを意味する。 本発明に係る抗体及び結合パートナーは、多くの用途をもつ。例えば、抗体を グルカゴン・レセプタ- 担持細胞を分けるためのフロー ・サイトメトリーにお いて、又はグルカゴン・レセプタ- 担持組織を組織学的に染色するために、使用 することができる。簡単に言えば、細胞上のグルカゴン・レセプタを検出するた めに、細胞をグルカゴン・レセプタに特異的に結合する標識付けされたモノクロ ナール抗体とインキュベートし、その後結合した抗体の存在を検出することがで きる。これらの段階は、追加の段階、例えば、非結合抗体を除去するための洗浄 により行われることもできる。本発明における使用に好適な標識は、本分野にお いてよく知られており、とりわけ、フルオレセイン・イソチオシアネート(FITC) 、フィコエリトリン(PE)、ホス・ラディッシュ・ペルオキシダーゼ(HRP)、及び コロイダル・ゴールド(collidal gold)を含む。フロー・サイトメトリーにおけ る使用に特に好ましいのは、FITCであり、これは、"Conjugation of Fluorescei n Isothiocyanate to Antibodies. I.Experiments on the Conditions of Conju gation,"Immunology 18:865-873,1970中のKeltkampの方法に従って精製抗体に結 合されることができる。( また、KeltRamp, "Conjugation of Fluorescein Isot hi cyanate to Antibodies, II.A Reproducible Methods," Immunology 18:875-881 , 1970; 及びGoding, "Conjugation of Antibodies with Fluorochromes: Modif ication to the Strandard Methods, "J.Immunol. Methods 13:215-226, 1970 を参照のこと。) 。好ましい組織学的染色、HRP を、Nakane and Kawaoi の方法 に従って精製抗体と結合させることができる("Peroxidase-Labeled Antibody: A New Method of Conjugation, "J.Histochem.Cytochem.22:1084-1091, 1974;ま たTijssen and Kurstak, "Highly Efficient and Simple Methods for Preparat ion of Peroxidase and Active Peroxidase Antibody Conjugates for Enzyme I mmunoassays,"Anal.Biochem.136:451-457,1984参照) 。 さらに、精製抗体又は結合パートナーを、インビトロ又はインビボにおけるグ ルカゴン・レセプタへのグルカゴンの結合をブロックするために治療的に使用す ることもできる。簡単に言えば、ブロッキング抗体は、グルカゴンがそのレセプ タに結合するのを防ぎ、又はそのグルカゴンがシグナル変換に影響を及ぼすこと を防ぐような方法でグルカゴン・レセプタ・エピトープに結合するような抗体で ある。先に述べたように、様々な検定を、グルカゴン・レセプタへのグルカゴン の結合をブロックし又は阻害する抗体を検出するために使用することができ、こ れらは、とりわけ、先に記載したような阻害及び競合検定を含む。1 つの態様に おいては、( 先に記載したように調製した) モノクロナール抗体を、グルカゴン の非存在中、並びにグルカゴンの変動濃度の存在中でのグルカゴン・レセプタへ の結合について検定する。ブロッキング抗体又は結合パートナーは、例えば、グ ルカゴン・レセプタに結合し、そしてグルカゴンの存在中、そのグルカゴン・レ セプタへのグルカゴンの結合をブロックし又は阻害するようなものとして同定さ れる。 治療的に使用されるべき抗体又は結合パートナーは、好ましくは、その抗体又 は結合パートナー並びに生理学的に許容される担体又は希釈剤を含んで成る治療 的組成物中において提供される。好適な担体又は希釈剤は、とりわけ、中性緩衝 化生理食塩水又は生理食塩水を含み、そして追加の賦形剤又は安定剤、例えば、 バッファー、糖、例えば、グルコース、シュクロース、又はデキストラーゼ、キ レート化剤、例えば、EDTA、並びに様々な保存剤を含む。グルカゴン拮抗物質 先に述べたように、本発明は、グルカゴン拮抗物質を検出するための方法を提 供する。本発明の文脈中、拮抗物質とは、レセプタに結合することができる分子 であるが、細胞内の応答経路を剌激せず、又はその刺激を減少させる分子をいう と理解される。特に、グルカゴン拮抗物質は、一般的には、グルカゴン・レセプ タに結合し、そしてそれにより細胞内の応答経路の刺激を減少させるそれらの能 力により同定される。 本発明の1 つの態様においては、(a)化合物がレセプタに結合することを許容 するのに十分な条件下及び時間にわたり応答経路並びにその経路を通しての関連 応答に結合した組換えグルカゴン・レセプタに、グルカゴン作用物質の存在中、 その化合物を晒し、そして(b) そのグルカゴン作用物質によるその応答経路の剌 激に比較して、そのグルカゴン・レセプタへのその化合物の結合から生じるその 応答経路の剌激における減少を検出し、そしてそれからグルカゴン拮抗物質の存 在を検出する、段階を含んで成る方法を、グルカゴン拮抗物質の存在を検出する ために提供する。 本発明の文脈中、グルカゴン拮抗物質とは、グルカゴン・レセプタに結合する ことができ( グルカゴンそれ自体を含み) 且つ細胞内 の応答経路を刺激する分子を含む。 様々な化合物を、このような方法を使用してスクリーンすることができる。代 表的な例は、先に討議したようなブロッキング抗体、グルカゴン・レセプタ・ペ プチド、及び( ペプチド及び非ペプチド・リガンドの両方を含む) グルカゴン・ アナログ含む。米国逐次番号第07/741,931号は、例えば、このようなアナログを エンコードしているDNA 配列のプールを使用して多数のグルカゴン・アナログを 作り出す方法を提供している。グルカゴン・アナログをエンコードしているDNA 配列のこのようなプールは、グルカゴンをエンコードしているDNA 配列の飽和突 然変異誘発( 例えば、Little, Gene 88:113-115,1990,Hembers et al., Gene 88 143-151,1989)により、セグメント- 指定突然変異誘発( 例えば、Shortle et a l., Proc.Natl. Acad. Sci. USA 77・5375-5379, 1980) により、強制ヌクレオチ ド過誤取り込み( 例えば、Liao and Wise Gene 88:107-111,1990) により、又は ランダム突然変異誘発オリゴヌクレオチドの使用(Hutchison et al., Proc. Nat l. Acad. Sci. USA. USA 83:710-714,1986)により生成されることができる。グ ルカゴン・アナログを発現する個々の形質転換体を次に先に討議したようにクロ ーン化し、又はプールすることができる。 化合物を、レセプタへのその化合物の結合を許容する条件下及び時間にわたり 、応答経路及びその経路を通しての関連応答に結合した組換えグルカゴン・レセ プタに、グルカゴン作用物質の存在中で晒す。本発明において使用されるとき、 上記グルカゴン拮抗物質がそのレセプタヘ結合するのに十分な条件及び時間は、 そのレセプタの源により変化するであろうが、その結合に好適な条件は、一般的 には、0 〜2M NaCl の間の、好ましくは0 〜0.9 M NaClの間の、特に好ましくは 0.1M NaCl におけるバッファー溶液中、4 ℃〜55 ℃の 間において、そして5 〜9 の間の、好ましくは6.8 〜8 の間のpHレンジ内で生じ る。結合及び応答のために十分な時間は、一般的には、露出後5 〜15分間の間で あろう。 一旦、化合物が、グルカゴン作用物質の存在中、その化合物がそのレセプタヘ 結合するのに十分な条件下及び時間にわたり組換えグルカゴン・レセプタに晒さ れると、その応答経路の刺激における減少を、その化合物がその組換えグルカゴ ン・レセプタについてそのグルカゴン作用物質と競合する場合に、検出すること ができる。本発明の1 つの態様においては、この応答経路は、膜結合デニレート ・シクラーゼ応答経路であり、そしてこの検出段階は、グルカゴン作用物質単独 の存在中サイクリックAMP 生産に比較しての、その膜結合アデニレート・シクラ ーゼ応答経路によるcAMP生産における減少の測定を含んで成る。本発明の目的の ためには、その応答経路の刺激における減少がデス-HisI - グルカゴンに関連す る減少に等しい化合物又はそれを上回ることか好ましい。アデニレート・シクラ ーゼ活性検定を、例えば、Lin et al.(Biochem. 14:1559-1563,1975)により、そ して本実施例中に記載された方法を使用して行うことができる。これらの方法は 、生来のグルカゴンに対してcAMPの剌激のレベルを測定し、そして一般的には、 生物学的に活性な組換えグルカゴン・レセプタを発現する細胞の調製物を、放射 標識付けされたATP の存在中グルカゴンとテスト化合物との混合物に、晒すこと を含む。 あるいは、cAMP生産を、本分野においてよく知られた方法であって、例えば、 Salomon et al.(Anal. Biochem. 58:541-548,1976)又はKrishna et al.(J. Phar macol. Exp. Ther. 163:379, 1968)を含むもの、又は、好ましくは、商業的に入 手可能なキット、例えば、Amersham CorporationからのScintillation Proximit y Assay Kit を使用して、容易に測定することもできる。このScintillation Proximity Assa y Kitは、抗- cAMP抗体とのヨウ素化-cAMP の競合によるcAMPの生産を測定する 。特に好ましいグルカゴン・レセプタは、1nM 未満のED50(50%応答のための有効 投与量) の、より好ましくは0.7nM 未満のED50による、そして最も好ましくは0. 25nM未満のED50による、上記検定における生物学的活性をもつ。 本発明のさらなる態様においては、応答経路は、ルシフェラーゼ・リポーター 系を含む。簡単に言えば、ルシフェラーゼは、ルシフェリンによる光子の放出を 触媒する酵素であり、そしてこれ故、ルシフェリンの存在中発現について容易に 検出されることができる(Alam and Cook, Anal. Blochem. 188:245-254, 1990) 。以下により詳細に記載するように、本発明の特に好ましい態様においては、サ イクリックAMP 応答要素、例えば、プロエンケファリン・サイクリックAMP 応答 要素であって、ルシフェラーゼcDNAに作用可能な状態で結合されているものを含 んで成るDNA 構築物を提供する。ルシフェラーゼcDNAを含んで成るDNA 構築物は 、安定して宿主細胞内にトランスフェクトされる。次に宿主細胞を、そのレセプ タの発現に必要な追加のDNA セグメントに作用可能な状態で結合されたグルカゴ ン・レセプタをエンコードしている第一DNA セグメントを含む第二DNA 構築物に より、トランスフェクトさせる。グルカゴン・レセプタ作用物質の結合の間、上 昇したcAMPレベルがルシフェラーゼの発現を誘導する。ルシフェラーゼをルシフ ェリンに晒し、そしてルシフェラーゼによるルシフェリンの酸化の間に放出され る光子を測定する。 本発明の他の態様においては、応答経路の活性化が、遊離のカルシウムの細胞 内濃度の増加をもたらす。様々な検定を、細胞内カルシウムの濃度を測定するた めに行うことができ、これらは、例えば、 Charest et al.(J. Biol. Chem. 259:8769-8773,1983) により記載されたcalciu m flour QuinZ 法、又はNakajima-Shimada( Proc.Natl. Acad. Sci. USA 88:687 8-6882, 1991) により記載されたエクオリン光タンパク質法(aequorin photopro tein method)を含む。特に好ましい方法は、細胞内カルシウム光画像形成法であ って実施例6 中により詳細に記載するものである。簡単に言えば、1 つの態様に おいては、細胞をグルカゴン・レセプタ発現プラスミドにより形質転換させ、そ して正常培養条件下で3 日間成長させる。この成長培地を次に除去し、そして10 μM fura-2AMを含む溶液により置き換える(Grynkiewicz et al., J. Biol. Chem . 260:3440-3450,1985参照) 。次に細胞を30分間暗所でインキュベートし、その 後濯ぎ、そして30〜120 分間さらにインキュベートする。光画像形成を、水銀放 電ランプを備えたNikon Diaphot 倒立蛍光顕微鏡により行うことができる。細胞 を最初に少なくとも60秒間モニターし、ベース・ラインを確立し、その後グルカ ゴン含有バッファーにより剌激することができる。画像を典型的には剌激後少な くとも3 分間記録する。ソフトウエア、例えば、Inovision(Research Triangle Park, N.C.) をその画像を加工し、そして定量するために使用することができる 。 先に討議したように検出されたグルカゴン拮抗物質を、例えば、Coy et al.(P eptides Structure and Function, Pierce ChemicalCompany, Rockford IL., pp . 369-372, 1983) により記載たイオン交換及び分配クロマトグラフィーにより 、逆相クロマトグラフィー(Andreu and Merrifield. Eur. J. Biochem. 164:585 -590, 1987)により又はHPLC( 例えば、Kofod et al., Int. J. Peptide Protein Res. 32:436-440, 1988)により、精製することができる。追加の精製を慣用の 化学的精製手段、とりわけ、例えば、液体クロマトグ ラフィー、勾配遠心分離、及びゲル電気泳動、により達成することができる。タ ンパク質精製の方法は、本分野において公知であり(一般的には、Scopes, R., P rotein Purification, Springer-Verlag, NY, 1982を参照のこと。) 、そして本 明細書中に記載する組換えグルカゴン桔抗物質の精製に適用することができる。 あるいは、グルカゴン拮抗物質を(The Peptides, vol. 2A, Gross and Meienhof er, eds., Academic Press, NY, pp. 1-284, 1979 中の)Barany及びMerrifield の固相法により、又は自動ペプチド合成装置の使用により合成することができる 。 少なくとも約50% の同質性を有する実質的に純粋な組換えグルカゴン拮抗物質 が好ましく、少なくとも約70%-80% の同質性がより好ましく、そして特に医薬用 途のためには少なくとも95%-99% 以上の同質性が最も好ましい。一旦、又は所望 の同質性まで、精製されると、グルカゴン拮抗物質は、治療的に使用されること ができる。一般的には、この拮抗物質は、非経口的に又は輸注により投与される ことができる。典型的には、この拮抗物質は、遊離の塩基又は酸塩として存在す る。好適な塩は、医薬として許容されなければならない。代表的な例は、金属塩 、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えば、カリウム又はナトリウム塩を含む 。他の医薬として許容される塩は、クエン酸、琥珀酸、乳酸、塩化水素酸及び臭 化水素酸を含む。医薬組成物をpH 5.6〜7.4 間の水性等張溶液中て配合すること ができる。好適な等張溶液は、塩化ナトリウム、デキストロース、ホウ素酸ナト リウム4 酒石酸塩、及びポリエチレン・グリコール溶液を含むことができる。拮 抗物質の治療的投与量を、同一組成物中又は別個の組成物中のいずれかにおいて インシュリンと同時に投与することができる。グルカゴン・レセプタ・プローブの診断的使用 本発明の他の態様においては、プローブ及びプライマーをグルカゴン・レセプ タを検出するために提供する。本発明の1 つの態様においては、グルカゴン・レ セプタDNA 又はRNA にハイブリダイズすることができるプローブを提供する。本 発明の目的のために、プローブは、それらが高又は低ストリンジェンシーの条件 下でハイブリダイズする場合にグルカゴン・レセプタに" ハイブリダイズするこ とができる"(Sambrook et al.,前記を参照のこと。) 。好ましくは、プローブを 、好適なヌクレオチド配列に、65℃において6x SCC、1xDenhardt's(Sambrook et al.,前記) 、0.1% SDSの存在中、ハイブリダイズするために使用し、そして65 ℃において2x SCC、1x Denhardt's、0.1% SDSの存在中、過剰のプローブを少な くとも1 回洗浄する。プローブ配列は、好ましくは、グルカゴン・レセプタ配列 へのハイブリダイゼーションを可能にするが、セクレチン、カルシトニン又は上 皮小体ホルモン・レセプタ配列にハイブリダイズしないように設計される。 本発明のプローブは、デオキシリボ核酸(DNA) 又はリボ核酸(RNA) のいずれか から成ることができ、そして長さ約12ヌクレオチド程少なく、普通には長さ約14 〜18ヌクレオチドに、そして可能ならばグルカゴン・レセプタの完全配列と同様 な大きさにあることができる。プローブ・サイズの選択は、いくぶんそのプロー ブの用途に依存する。例えば、個体内のグルカゴン・レセプタの様々な多形態の 形状の存在を測定するために、グルカゴン・レセプタ・コーディング配列の完全 長を実際に含んで成るプローブが好ましい。グルカゴン・レセプタ・プローブを 、グルカゴン・レセプタ遺伝子に結合された多形態を同定するために使用するこ とができる( 例えば、Weber, Genomics 7:524-530,1990; 及びWeber and May,Am er.J.Hum.Gen. 44:388-396, 1989を参照のこと。) 。このような多形態は遺伝的 疾患、例えば、糖尿病と関連することができる。 プローブを、本分野においてよく知られた技術を使用して構築し、そして標識 付けすることができる。例えば、12塩基のより短いプローブを合成により生成 することができる。1.5kb 未満の約75塩基のより長いプローブを、好ましくは、 標識付けされた前駆体、例えば、32P-dCTP、ジゴキシゲニン-dUTP、又はビオチ ン-dATPの存在中PCR 増幅により作り出す。1.5kb を上回るプローブは、一般的 には、関連プローブを含むプラスミドにより細胞をトランスフェクトし、そのト ランスフェクトされた細胞を大量まで成長させ、そしてそのトランスフェクトさ れた細胞からその関連配列を精製することにより容易に増幅される(Sambrook et al.,前記参照) 。 プローブを、例えば、放射マーカー、蛍光マーカー、酵素マーカー、及び発色 マーカーを含む様々なマーカーにより標識付けすることができる。32P の使用が 、特定のプローブをマークし又は標識付けするために特に好ましい。 本発明のプローブを、サンプル中のグルカゴン・レセプタmRNA又はDNA の存在 を検出するために使用することもできる。しかしながら、グルカゴン・レセプタ が限定された数だけで存在する場合、又は限定数だけにおいて存在する選択突然 変異体配列を検出することが望ましい場合、又は選択された温血動物からのグル カゴン・レセプタをクローン化することが望ましい場合、それがより容易に検出 又は獲得されることができるような関連配列を増幅することが有益であることが できる。 例えば、RNA 増幅(Lizardi et al., Bio/Technology 6:1197-1202, 1988; Kra mer et al., Nature 339:401-402, 1989; Lomeli etal., Clinical Chem. 35(9) :1826-1831, 1989;米国特許第4,786,600 号を参照のこと。) 及びポリメラーゼ 連鎖反応("PCR") を使用するDNA 増幅( 例えば、米国特許第4,683,195 号、第4, 683,202 号及び第4,800,159 号参照)(また米国特許第4,876,187 号及び第5,011, 769 号であって切れやすい結合を含んで成る他の検出/ 増幅系について記載した ものを参照のこと。) を含む様々な方法を、選択された配列を増幅するために使 用することができる。 特に好ましい態様においては、PCR 増幅をグルカゴン・レセプタDNA を検出又 は獲得するために使用する。簡単に言えば、以下により詳細に記載するように、 DNA サンプルを、一本鎖DNA を作り出すために95℃において変性させる。以下に 記載するような特異的プライマーを次に、そのプライマー内のAT/GC の割合に依 存して37℃〜70℃においてアニールする。このプライマーを、その鋳型と反対の ストランドを作り出すためにTaq ポリメラーゼにより72℃において伸長させる。 これらの段階は、1 サイクルから成り、これを、選択された配列を増幅するため に繰り返すことができる。 選択配列の増幅のためのプライマーは、高く特異性であり、そし てその標的配列と安定した2 本鎖を形成する配列から選ばれなければならない。 このプライマーは、また特にその3'末端において非相補性であり、それ自体又は 他のプライマーとダイマーを形成してはならず、そしてDNA の他の領域との二次 構造又は2本鎖を形成してはならない。一般的には、約18〜20ヌクレオチドのプ ライマーが好ましく、そして本分野においてよく知られた技術を使用して容易に 合成されることができる。特に好ましいプライマーを、以下に表1中に示し、そ してその縮重オリゴヌクレオチドZC4715及びZC4701(それぞれ配列番号9 と8)並 びにオリゴヌクレオチドZC4758及びZC4778( それぞれ配列番号10と11) を含む。グルカゴン・レセプタ・ヌクレオチド配列の追加の用途 本発明のさらに他の態様においては、グルカゴン・レセプタ( 又は突然変異体 グルカゴン・レセプタ) の過剰発現されるか又はグルカゴン・レセプタが全く発 現されない疾患を治療するために使用されることができるウイルス・ベクターを 提供する。簡単に言えば、本発明の1 つの態様においては、グルカゴン・レセプ タの過剰発現又は突然変異体グルカゴン・レセプタの発現を禁止するために、ア ンチセンス・グルカゴン・レセプタRNA の生産に向けられるウイルス・ベクター を提供する。他の態様においては、グルカゴン・レセプタcDNAの発現に向けられ るウイルス・ベクターを提供する。本発明における使用に好適なウイルス・ベク ターは、とりわけ、組換えワクシニア・ベクター( 米国特許第4,603,112 号及び 第4,769,330号) 、組換え体水痘ウイルス・ベクター(PCT出願番号W089/01973)、 及び好ましくは、組換え体レトロウイルス・ベクター("Recombinant Retrovirus es with Amphotropic and Ecoptropic Host Ranges,"PCT公開番号W090/02806号; "Retroviral Packaging Cell Lines an d Processes of Using Same,"PCT公開番号W089/07150号; 及び"Antisense RNA f or Treatment of Retroviral Disease States, "PCT公開番号W0/03451号) を含 む。 先に述べたように、本発明のウイルス・ベクターは、グルカゴン・レセプタが 過剰発現され、突然変異体グルカゴン・レセプタが発現され、又はグルカゴン・ レセプタが全く発現されないかのいずれかの疾患状態の治療において使用される ことができる。 以下の実施例を説明のにより、そして限定によらず提供する。実施例 実施例 1 cDNAの合成及びcDNAライブラリーの調製 A.ラット肝cDNA合成 30グラムの雌Sprague-Dawleyラット(Simonsen Labs, Gilroy, CA) からの肝臓 を取り出し、そして直ちに液体窒素中に入れた。全RNA をグアニジン・イソチオ シアネート(Chirgwin et al., Biochemistry 18:52-94, 1979)及びCsCl遠心分離 を使用してその肝組織から調製した。ポリ(A) + RNA をオリゴd(T)セルロース・ クロマトグラフィー(Aviv and Leder, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 69:1408ー14 12, 1972) を使用して単離した。 第一ストランドcDNAを2 倍のポリd(T)- 選択肝ポリ(A) + RNA から合成した。 10μg の肝ポリ(A) + RNA を含む10マイクロタイターの溶液を20μlの20p モル / μl 第一ストランド・プライマーZC3747(配列番号7)及び4 μl のジエチルピ ロカーボネート- 処理水と混合した。混合液を4 分間65℃において加熱し、そし て氷上での冷硬により冷却した。 第一ストンドcDNA合成を、8 μl の5X SUPERSCRIPTバッファー(G IBCO BRL,Gaitthersburg, Md.)、4 μl の100mM ジチオトレイトール及び2.0 μ l のデオキシヌクレオチド3 燐酸溶液であってそれぞれ10mMのdATP、dGTP、dTTP 及び5-メチル-dCTP(Pharmacia LKB Biotechnology Inc., Piscataway, N.J.) を 含むものを、そのRNA-プライマー混合物に添加することにより、開始させた。こ の反応混合物を3 分間42℃においてインキュベートした。インキュベーションの 後、6.0 μl の200U/ μl のSUPERSCRIPT逆転写酵素(GIBCO BRL) を添加した。 第一ストランド合成の効率を、その反応生成物を標識付けするために10μCiの32 P-αdCTPをその反応溶液の10μl アリコットに添加することにより並列反応にお いて分析した。第一ストランド合成反応混合物を45分間45℃において、その後50 ℃において15分間インキュベートした。反応を100 μl の最終容量までの水の添 加により終了させ、その後2 回のフェノール/ クロロホルム(1:1) 抽出及び1 回 のクロロホルム/ イソアミルアルコール(24:1)抽出を行った。非取り込みヌクレ オチドを、6 μg のグリコーゲン担体、2.5M酢酸アンモニウム及び2.5 容量のエ タノールの存在中cDNAを2 回沈殿させることによりそれぞれの反応から取り出し た。この非標識付けcDNAを50μl 水中に再懸濁させ、そして第二ストランド合成 のために使用した。第一ストランドcDNAの長さをその標識付けcDNAを20μl 水中 に再懸濁させ、そしてアガロース・ゲル電気泳動によりそのcDNAサイズを測定す ることにより評価した。 第二ストランド合成を、DNA ヘアピン形式をもたらす第二ストランド合成の第 一ストランド・プライミングを促進した条件下でその第一ストランド合成反応か らのRNA-DNA ハイブリッド上で行った。反応混合物を20.0μl の5Xポリメラーゼ I バッファー(100mM Tris,pH 7.4, 500mM KCl,25mM MgCl 2 , 50mM(NH 4 ) 2 S O4 , 4.0 μl の100mMジチオトレイトール, 1.0μl の溶液であってそれぞれ の10mMのデオキシヌクレオチド3 燐酸を含むもの, 3.0μl のβ-NAD, 15.0μl の3U/ μl 大腸菌(E.coli)DNA リガーゼ(NBL Enzymes Ltd., Cramlington, Nort humbria, England), 5.0μl の10U/μl 大腸菌(E.coli)DNA ポリメラーゼI(GIBC O BRL)) 及び50.0μl の非標識第一ストランドDNAを含むように調製した。第二 ストランド合成の10μl アリコットが10μCiの32P-αdCTPの添加により標識付け された平行反応を第二ストランド合成の効率をモニターするために使用した。こ の反応混合物を室温において4 分間インキュベートし、その後、それぞれの反応 混合物に1.5μl の2U/ μl RNase H(GBCO BRL) を添加した。この反応物を15℃ において2 時間、その後室温において15分間インキュベートした。この反応をそ れぞれ、4μl の500mM EDTAにより終了させ、その後、先に記載したように、順 番にフェノール/ クロロホルム及びクロロホルム/ イソアミルアルコール抽出を 行った。それぞれの反応からのDNA をエタノール及び2.5M酢酸アンモニウムの存 在中で沈殿させた。非標識反応物からのDNA を50μl の水中に再懸濁させた。標 識されたDNA を先に記載したように再懸濁させ、そして電気泳動にかけた。 ヘアピン構造における一本鎖DNA を緑豆(mung bean) ヌクレアーゼを使用して 解裂させた。この反応混合物は、10μl の10X Mung Bean Nuclease Buffer(Stra tagene Cloning Systems, La Jolla, Calif.) 、4 μl の200mM ジチオトレイト ール、34μl の水、50μlの第二ストランドcDNA及び2 μl の、Stratagene MB 希釈バッファー(Stratagene Cloning Systems)中のMung Bean ヌクレアーゼ(Pro mega Corp., Madison. Wis.)の1:10希釈物を含んでいた。この反応を37℃におい て15分間インキュベートし、そしてその反応を20μl のTris-HCl, pH 8.0の添加 により終了させ、その後先に記載したように、順番にフェノール/ クロロホルム 及びクロロホルム/ イソア ミルアルコール抽出を行った。抽出の後、DNA をエタノール中に沈殿させ、そし て水中に再懸濁させた。 再懸濁したcDNAを192μl の容量の水に再懸濁させ、50μl の5XT4 DNA ポリメ ラーゼ・バッファー(250mM Tris-HCl, pH 8.0,250mM KCl, 25mM MgCI 2 ) 、3 μl の100mMジチオトレイトール10mMのそれぞれのデオキシヌクレオチド3 燐酸 を含む3 μl の溶液、及び2 μl の6.7U/ μl のT4 DNAポリメラーゼ(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.)と混合した。15℃において30分間のインキュベーショ ンの後、反応を2 μl の500mM EDTAの添加により終了させ、その後先に記載した ように順番にフェノール/ クロロホルム及びクロロホルム/ イソアミルアルコー ル抽出を行った。DNA をエタノール沈殿させ、そして30μl の水に再懸濁させた 。32P-dCTPの取り込みに基づき、cDNAの収量を10μg の出発mRNA鋳型から4 μg であると推定した。 B. ラット肝cDNAライブラリーの調製 Eco RIアダプタ(Invitrogen, San Diego, Calif.)を先に調製したcDNAに添加 し、哺乳類発現ベクター中へのcDNAのクローニングを容易にした。このcDNAの10 μl アリコット及び800pモルのアダプタ(12μl )を4.0 μl の10X リガーゼ・バ ッファー(Stratagene Cloning Systems)、4.0 μl の10mM ATP、6.0 μl の水、 及び16ユニットのT4 DNAリガーゼ(4.0μl;Stratagene Cloning Systems) と混合 した。この反応を16時間、4 ℃〜15℃の温度グラジエントにおいてインキュベー トした。この反応を185 μl の水、25μl のREACT2 バッファー(GIBCO BRL) の 添加により終了させ、その後65℃において30〜60分間の間においてインキュベー トした。インキュベーション後、反応をフェノール/ クロロホルム抽出し、その 後クロロホ ルム/ イソアミルアルコール抽出し、そして先に記載したようにエタノール沈殿 させた。遠心分離後、DNA ペレットを70% エタノールにより洗浄し、そして風乾 した。ペレットを180 μl の水中に再懸濁させた。 哺乳類発現ベクターへのcDNAの指向性挿入を容易にするために、cDNAをXhoIに より消化し、5'Eco RI付着末端及び3'XhoI付着末端をもつcDNAをもたらした。こ のcDNAの3'末端におけるXhoI制限部位をZC3747プライマー( 配列番号7)を通して 導入した。制限消化を逐次的フェノール/ クロロホルム及びクロロホルム/ イソ アミルアルコール抽出により終了させた。このcDNAをエタノール沈殿させ、そし て得られたペレットを1Xローディング・バッファー(10mM燐酸塩バッファー, pH 8.8, 5%グリセロール, 0.125%ブロムフェノール・ブルー) 中に再懸濁させた。 再懸濁したcDNAを65℃まで10分間加熱し、氷上冷却し、そしてサイズ・マーカ ーとしてBRL 1kbラダー(GIBCO BRL) 及びPharmacia100塩基対ラダー(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.)を使用して0.9%低融点アガロース・ゲル(Seaplaque GT G Low Melt Agarose, FMC Corp., Rockland, Me.)上で電気泳動にかけた。汚染 アダプタ及びサイズ800 塩基対未満の副生成物断片をそのゲルから切除した。電 極を反対にし、そしてcDNAをそのレーン元近くに濃縮されるまで電気泳動にかけ た。濃縮DNA を含むゲルの領域を切除し、マイクロフュージ管内に入れ、そして そのゲルスライスのだいたいの容量を測定した。そのゲル・スライスの容量の半 分に等しいTEのアリコットをその管に添加し、そしてアガロースを15分間65℃ま て加熱することにより溶融させた。サンプルを42℃に平衡化した後、約5 ユニッ トのβ-Agarase I(New England Biolabs, Beverly, Mass)を添加した。サンプル を90分間インキュベートし、アガロースを消化した。 インキュベーション後、0.1x容量の3M酢酸ナトリウムをそのサンプルに添加し、 そしてその混合物を氷上で15分間インキュベートした。インキュベーション後、 サンプルを4 ℃において15分間14,000 xgにおいて遠心分離し、未消化アガロー スを除去した。上清中のcDNAをエタノール沈降させた。このcDNAペレットを70% エタノールにより洗浄し、風乾し、そして10μl の水中に再懸濁させた。 得られたcDNAを大腸菌(E.coli)ベクターpZCEP、そのM13 複製起点及びそのSup F選択マーカーがpUC18 由来のベータ・ラクタマーゼ・カセットにより置換され ているpCDNA1の誘導体(Invitorogen)中にクローン化した。プラスミドpZCEPであ ってEco RI及びXhoIによる消化により線状化されたものをEco RI-Xho I cDNAと ライゲートした。得られたプラスミドを大腸菌(E.coli)株DH10B ELECTROMAX細胞 (GIBCO BRL) 内にエレクトロポレートした。 C. ヒト島細胞cDNAの合成 島細胞を、適合した受容体が入手できなかった臓器移植ドナーから得られたヒ ト膵臓から単離した。冷UW溶液(Du Pont, Boston,Mass) によるその場の灌流の 後、それぞれの膵臓を注意して切除し、膵臓管にカニューレ挿入し、そして4mg/ mlのコラゲナーゼ溶液( タイプV, Sigma, St. Louis, MO.) を一定速度で、最初 は4 ℃、そして次に39℃において注入した。腺を引き裂き、そして解放断片を遠 心分離により洗浄し、減少内径の針を通して粉砕し、そして断続Ficoll密度遠心 分離により精製した(Warnock, Diabetes 35(Suppl.l):136-139, 1989)。上部界 面から収穫した材料をプールし、そしてジチアゾン染色による島純度の測定の後 に計数した。ライブラリー構築において使用した島は65% 純度を上回り、一方、 ノーザン・ブロットにおいて使用した島は40% 純度を上回った。平均島直径は、 175 μm であった。さらに、単離された島は、高グルコース又はイソブチルメチ ルキサンンチン(IBMX)のいずれかによる灌流の後第一期及び第二期の両方のイン シュリン分泌機能を示した。 ポリ(A) + RNA を、製造者の指示に従ってFASTTRACK mRNA単離キット(Invitro gen)を使用して単離した。簡単に言えば、30,000精製島を溶解バッファー中に速 く溶解させ、減少内径の針を使用して均質化し、そしてプロテイナーゼK 及びRN asinの存在中消化し、次にポリ(A) + RNA をオリゴ-d(T) セルロース・クロマト グラフィーにより選択した。溶出画分の濃度及び純度を0D260/280 において測定 した。 ヒト島からの約2.5μg のポリ(A) + RNA を、製造者の指示に従ってLIBRARIAN IIcDNAライブラリー構築システム(Invitrogen)及びDH10B ELECTROMAX大腸菌(E. coli)細 胞(GIBCO BRL) を使用してcDNAライブラリー構築のために使用した。要 約すれば、ヒト島から単離した約2.5 μg のポリ(A) + RNA を二本鎖cDNAに変換 し、その後BstX I非パリンドローム・リンカー(Invitrogen)を添加した。このcD NAをサイズ分画し、そして未反応リンカーをアガロース・ゲル電気泳動及び電気 溶出により除去した。600 塩基対よりも大きな相補的DNA ストランドを選択した 。実施例 2 ポリメラーゼ練鎖反応増幅によるラット・グルカゴン・レセプタcDNAの単離 ラット肝cDNAを、セエクレチン遺伝子ファミリーのメンバー内の高保存の領域 に対応する縮重オリゴヌクレオチド(ZC4715 及びZC4701; それぞれ配列番号8 と 9)を使用したグルカゴン・レセプタ配列の増幅のための鋳型として使用した。5n g の鋳型cDNA(実施例1A); 100p モルのそれぞれのオリゴヌクレオチドZC4715( 配列番号9)及びZC4701( 配 列番号8); 0.25mMのそれぞれのデオキシヌクレオチド3 燐酸(Cetus, Emeryville , CA); 1x のPromega 10xバッファー(Promega Corp.);及び1.25ユニットのTaq ポリメラーゼ(Promega) を含む、50μl の反応物を設定した。PCR配列を40サイ クル(95℃において1 分間、42℃において1 分間、そして72℃において2 分間)走 らせ、その後72℃において7 分間インキュベートした。 650 塩基対のPCR生成物をゲル電気泳動により単離し、そしてpCR1000(Stratag ene Cloning Systems)によりライゲートした。得られたブラスミド 大腸菌(E.coli)XL -1細胞を形質転換させるために使用した。プラスミドDNA を、選択された形質転 換細胞から調製し、、G13/pCR1000 と命名し、そして配列決定した( 配列番号14 ) 。このクローンの配列分析は、その挿入物がセクレチン・レセプタに関連する ポリペプチドをエンコードしていたことを示した。実施例 3 完全長ラット・グルカゴン・レセプタcDNAのクローニング 完全長ラット・グルカゴン・レセプタcDNAをグルカゴン結合検定において実施 例1B中に記載したライブラリーをスクリーニングすることにより獲得した。この レイブラリーをプレートし、百万の独立クローンを得た。それぞれのプレートか らの形質転換体クローンを10mlのLB-Amp(Sambrook et al.,前記) 中にスクレー プした。細胞を遠心分離により沈降させ、そして培地を廃棄した。細胞ペレット を4mlのLB-Amp、15% グリセロール中に再懸濁させ、そして4 つの1ml アリコッ トを-80 ℃において保存した。最初のグリセロール・ストックを滴定し、そして プレート当たり5000コロニーの100プールっをプレートした。コロニーを成長さ せた後、それぞれのプレー トを10mlのLB-amp中にスクレープした。それぞれのプールからの細胞のアリコッ トをプラスミドDNA の調製における使用のために取り出した。残りの細胞混合物 を15% グリセロールの最終濃度にもっていき、等分し、そして-80 ℃において凍 結させた。プラスミドDNAを細胞のそれぞれのプールから調製し、そしてそのDNA を製造者の指示に従ってRNAse(Boehringer Mannheim, Indianapolis, Ind.)
に より消化した。このRNAse 反応をフェノール/ クロロホルム/ イソアミルアルコ ール(24:24:1) 抽出により終了させ、そしてそのDNAをエタノール沈降させた。 それぞれのプールからのプラスミドDNA をCOS-7 細胞(ATCC CRL1651) にトラ ンスフェクトし、そしてそのトランスフェクト体を125 I-グルカゴン結合検定に よりグルカゴン・レセプタの存在についてスクリーンした。要約すれば、トラン スフェクションの1 日前に、約2 x 105 のCOS-7 細胞を、室温において30分間10 μg/mlのヒト・フィブロネクチン( 表1)によりコートされた滅菌単一チャンバー ・スライド(Nunc AS, RosKilde, Denmark)上にプレートし、燐酸塩バッファー生 理食塩水(PBS, Sigma Chemical Co., St. Louis, Mo.)により洗浄した。2 μg の、それぞれのプールからのプラスミドDNA を、McMahan et al.により本質的に 記載された方法(EMBO J. 10:2821-2832, 1991;( これを、全体として引用により 本明細書中に取り込む。))を使用して個々のチャンバー・スライド上で培養され た細胞をトランスフェクトするために使用した。トランスフェクション後、細胞 を5%CO2 中37℃において72時間培養した。 上記凍結乾燥粉末を上記バッファー溶液中に溶解させる。次に硫酸アンモニウ ムを25% の濃度まで添加し、そしてその溶液を4 ℃において2 時間沈降に供させ る。フィブロネクチンをBench Top 遠心分離機(Beckman Instruments, Inc., Ir vine, Calif.) 内で1,000rpmにおいて15分間遠心分離することによりペレット化 する。上清を廃棄し、そしてそのペレットを10mlのNaP04 バッファー溶液( 上記 ) 中に溶解させる。 16.9mlの最終容量におけるフィブロネクチンを1 リッターの( 先に記載した) NaPO 4 バッファー溶液に対して一夜透析する。透析された材料を1mM NaPO 4 , pH 7.4により3 倍に希釈し、1mM NaPO 4 ,pH 7.4, 100mM NaClの溶液を作る。次 にフィブロネクチンを蒸留水により2 倍に希釈する。糸のような不溶性沈殿物を ガラス捧により取り出す。 フィブロネクチンを、3 容量の10mM Tris, pH 8.1, 50mM NaClにより平衡化し た50ml DEAE FF Sepharoseカラム(Pharmacia LKB Biotechnology Inc., Piscata way, N.J.)を横切るFPLCに供する。ベースライン・サンプルが生成されるまでそ のカラムを10mM Tris, PH8.1, 50mM NaClにより洗浄した後、フィブロネクチン を10mM Tris,pH 8.1, 300mM NaCl までの塩グラジエントにより溶出させる。画 分を集め、その画分のアリコットをアクリルアミド・ゲル上で電気 泳動にかけ、そしてそのゲルをCoomasie Blue 染色及びウェスタン分析により分 析する。ピーク画分をプールし、そして10mM CAPS(3ー( シクロヘキシルアミン)- 1 プロパン- スルホン酸, Sigma), pH 11.0 、10mM CaCl 2 、150mM NaClに対し て透析する。この溶液を-80 ℃において保存する。 125I-グルカゴン結合検定のためのトランスフェクト体を調製するために、消 費培地を細胞から吸引し、そして細胞を冷(4℃)PBSにより3 回洗浄した。最終洗 浄の後、細胞を結合培地( 表2)によりカバーし、そして室温において10分間イン キュベートした。培地を、0.5ml の、0.5nM 125 I-グルカゴン(Amersham レセプ タ・グレード、比活性2000 Ci/m モル; Amersham) を含む結合培地により置換し た。次に細胞を1 時間30℃において揺すった。培地を細胞から吸引し、グルカゴ ンを含まない冷(4℃) 結合培地を添加し、そして細胞を室温において5 分間イン キュベートした。培地を細胞から吸引し、そして細胞を冷(4℃) PBS により3 回 洗浄した。最終洗浄後、細胞を20分間室温において1ml の、PBS 中の2.5%グルタ ルアルデヒドにより固定した。グルタルアルデヒドを除去し、そして細胞をPBS により3 回濯いだ。スライドを室温において1 時間風乾し、製造者の指示に従っ て液体写真エマルジョン(eastman Kodak Co., Rochester,N.Y.) 中に浸し、そし て少なくとも30分間暗所において室温で乾燥させた。グルカゴンに結合すること ができる細胞を、明視野照明下2.5 X 倍率において検出した。1 つのプール、#5 7 は、グルカゴンに結合することができる細胞を含むと同定された。 1M重炭酸ナトリウム 8.4 グラムの固体NaCO3 重炭酸ナトリウムを100ml の栓付き度盛り器内に注ぎ、そして80mlの蒸留水を 添加した。溶液を固体が溶解するまで混合する。蒸留水を100ml まで添加する。 溶液を再び混合し、そして栓付きボトル内に4 ℃において保存する。培地 1 ミリリッターの1M重炭酸ナトリウムを蒸留水の1 リッター当たりに添加する 。4 リッターを、前もって且つ一夜冷却した上記溶液により調製するか又は冷却 した蒸留水により調製するかのいずれかとする。69% シュクロース溶液 69グラムのシュクロース シュクロースを31mlの蒸留水に加熱しながら溶解する。この溶液の濃度を屈折 計により測定する。固体シュクロースを適宜添加し、 69+/-0.5% までの濃度に調整する。42.3% シュクロース 42グラムのシュクロース シュクロースを57mlの蒸留水に加熱しながら溶解する。この溶液の濃度を屈折 計により測定する。69% シュクロース溶液又は水を適宜添加し、42.3+/-1% まで の濃度に調整する。2x結合バッファー 100mM HEPES, pH 7.3 300mM NaCl 2mM EDTA 2%ウシ血清アルブミン 1.6 mg/ml バシトラシン画像形成バッファー 140mM NaCl 10mM HEPES 5.6mM グルコース 5mM KCl 1mM MgSO4 1mM CaCl2 Fura-2 AM 溶液 50mg fura-2 AM(Molecular Probes) 50ml DMSO 5ml 画像形成バッファー 50mgのfura-2 AM を50mlのDMSOに溶解させる。固体が溶解した後、溶液を5ml の画像形成バッファーと混合する。 #57 プールからのプラスミドDNA のアリコットをオリゴヌクレオチドZC4701及 びZC4715( それぞれ配列番号8 と9)を使用するPCR 増幅に供した。#57 プールか らの200ng 〜400ng の間のプラスミドDNA; 100pモルのそれぞれのオリゴヌクレ オチドZC4701及びZC4715(それぞれ配列番号8 と9); 50mM KCl; 10mM Tris-HCl, pH 9.0(20℃); 1.5mM MgCl 2 ; 0.01% ゼラチン; 0.1%Triton X-100; 0.2mMのそ れぞれのデオキシヌクレオチド3 燐酸(Pharmacia LKB Biotechnology Inc) 及び 1 ユニットのTaq ポリメラーゼ(Promega) を含む50μl の反応混合物を調製した 。PCR 反応を30サイクル(95 ℃において2 分間、45℃において2 分間、そして72 ℃において2 分間) 走らせ、その後72℃において7 分間インキュベートした。反 応混合物を4 ℃において保存した。ゲル電気泳動によるPCR 生成物の分析は、70 0 塩基対バンドの存在を示し、これは、実施例2 中に記載した生成物とほとんど 同じサイズであった。 プール#57 からのグリセロール・ストックを滴定し、そして500コロニーの20 プレートをプレートした。コロニーをプールし、そしてグリセロール・ストック 及びプラスミドDNA を先に記載したように調製した。プラスミドDNA をCOS-7 細 胞内にトランスフェクトし、そしてトランスフェクト体を先に記載したようなグ ルカゴン結合検定を使用してスクリーンした。1 つのプール、#57-18は、グルカ ゴンに結合することができる細胞を含むと同定された。 プール#57-18からのプラスミドDNA のアリコットを先に記載したようなオリゴ ヌクレオチドZC4701及びZC4715(それぞれ配列番号8と9)を使用するPCR 増幅に供 した。ゲル電気泳動によるPCR 生成物 の分析は、700 塩基対バンドの存在を示し、グルカゴン・レセプタDNA 配列の存 在を確認させた。 プール#57-18からのグリセロール・ストックを滴定し、そして500 コロニーの 6 プレート及び20コロニーの47プレートをプレートした。コロニーをプールし、 そしてグリセロール・ストック及びプラスミドDNA を先に記載したように調製し た。プラスミドDNA のそれぞれのプールからのアリコットをCOS-7 細胞内にトラ ンスフェクトし、そしてトランスフェクト体を先に記載したようなグルカゴン結 合検定を使用してスクリーンした。さらに、プラスミドDNA のそれぞれのプール からのアリコットを、先に記載したようなオリゴヌクレオチドZC4701及びZC4715 ( それぞれ配列番号8 と9)を使用するPCR 増幅に供した。4 つの陽性プール(#57 -18-16, #57-18-18, #57-18-36及び#57-18-48)は、グルカゴンに結合することが できる細胞を含むと同定され、そして確証的な700 塩基対バンドを含むことがPC R 増幅により示された。 このcDNAを単離するために、2 つの150mm プレートを#57-18プールの2,500 コ ロニーによりそれぞれプレートした。フィルター・リフトをHanahan and Mesels on(Gene 10:63, 1980)及びSambrook etal.(ibid.)(これらを、全体として引用に より本明細書中に取り込む。) により本質的に記載された方法を使用して調製し た。ハイブリダイゼーション・プローブを先に記載したようなオリゴヌクレオチ ド及び方法を使用する#57プールからのプラスミドDNA のPCR 増幅により獲得し た。PCR 生成物を低融点アガロース・ゲルからゲル精製し、そして製造者の指示 に従ってMEGAPRIME キット(AmerSham,Arlington Heights, III.) を使用してラ ンダム- プライムした。フィルターを6x SCC, 5x Denhardt's, 5% SDS, 200 μg /mlの音波処理サケ精子DNA及び2 x 105 cpm/mlの32P-標識付けPCR 断片を含 む溶液中でハイブリダイズした。フィルターを65℃において一夜ハイブリダイズ した。過剰の標識を2x SCC, 1% SDSにより65℃における3 回洗浄により除去した 。フィルターを2 つのスクリーンにより-80 ℃において4 時間フィルムに露出さ せた。プラスミドpLJ4を含む陽性クローンを同定し、そしてスクリーンした。プ ラスミドpLJ4は、1992年8 月21日に寄託番号69056号の下大腸菌(E.coli)形質転 換体としてAmerican Type Culture Coollection(12301 Parklawn Dr., Rockvill e, MD 20852)により寄託されている。制限エンドヌクレアーゼ分析及び配列分析 は、pLJ4が、54,962ダルトンの予想分子量をもつ485 アミノ酸タンパク質をエン コードしている約2kb の挿入物を含むことを、示した。この核酸配列及び演繹ア ミノ酸配列を配列番号14と15中に示す。Kyte and Doolittleの方法(J. Mol.Biol . 157:105-132, 1982; ( これを、引用により本明細書中に取り込む。) を使用 した水療法(Hydropathy)分析は、アミノ- 末端シグナル配列に対応する疎水性ア ミノ酸の8 つのクラスター及び7 つのトランスメンブラン・ドメインを現した( 図2)。さらに、この演繹アミノ酸配列の分析は、伸長親水性配列内に位置する4 つの潜在的N-結合糖添加部位の存在及び同一領域内の6 つのシステインの存在 を示した。実施例4 ポリメラーゼ連鎖反応増幅によるヒト・グルカゴン・レセプタcDNAの単離 ヒト島細胞cDNA( 実施例1C) を、縮重オリゴヌクレオチドZC4715及びZC4701( それぞれ配列番号8 と9)を使用したヒト・クルカゴン・レセプタ配列の増幅のた めの鋳型として使用した。5ng の鋳型cDNA( 実施例1C); 100p モルのそれぞれ のオリゴヌクレオチドZC4715 ( 配列番号9)及びZC4701( 配列番号8); 0.25mMのそれぞれのデオキシヌクレオチ ド3 燐酸(Cetus, Emeryville, Calif.); 1x のPromega 10x バッファー(Promega Corp.);及び1.25ユニットのTaq ポリメラーゼ(Promega) を含む、50μl の反応 物を設定した。PCR 反応を40サイクル(95 ℃において1 分間、42℃において1 分 間、そして72℃において2 分間) 走らせ、その後72℃において7 分間インキュベ ートした。 約750 塩基対のPCR 生成物をゲル電気泳動により単離した。単離したPCR 生成 物の中の1/10を、オリゴヌクレオチドZC4758及びZC4778( 配列番号10と11) を使 用した他のPCR 反応のための鋳型として使用した。これを、サブクローニングの ためにそのPCR 生成物の、3'末端においてBamHI制限部位を挿入し、そしてその5 '末端においてEco RI制限部位を挿入するように設計した。50μlの反応混合物 を先に記載したように設定した。PCR 反応を40サイクル(95 ℃において1分間 、50℃において1分間、そして72℃において1.5 分間)走らせ、その後72℃にお いて7分間インキュベートした。 ヒト・グルカゴン・レセプタ配列のための形質転換体をスクリーンするために 、それぞれの形質転換体内に存在する挿入DNA を、汎用pUC 配列決定プライマー として設計されたオリゴヌクレオチドZC447 及びZC976(それぞれ配列番号1と 2)を使用して増幅し、そしてそのPCR生成挿入物に隣接するpUC配列にプライム した。形質転換体の48を、20pモルのそれぞれのオリゴヌクレオチド;0.125mMの それぞれのデオキシヌクレオチド3燐酸(Cetus, Emeryville, Calif.);1xの Promega 10xバッファー(Promega);及び1.25ユニットのTaqポリメラーゼ(Pro mega)を含む、25μlの反応混合物中にそれぞれ拾い上げた。PCR反応を30サイ クル(95℃において1分間、45℃において1分間、そして72℃において1.5分間 )走らせ、その後72℃において7分間インキュベートした。 このPCR生成物を、その後、プローブとしてAmersham MEGAPRIMEキット(Amers ham)を使用したランダム・プライミングにより標識付けされたpLJ4の1.9kbのEc o RI-Xho I断片を使用したサザン・ハイブリダイゼーション(Southern, J. Mol . Biol. 98:503, 1975;及びSambrook et al., ibid.;(これらを、全体として 引用により本明細書中に取り込む。))により分析した。1つのクローン、G30 は、完全長ラットcDNAプローブとハイブリダイズすることが示された。G30のヌ クレオチド配列を配列番号16中に示す。実施例5 完全長ヒト・グルカゴンcDNAのクローニング ヒト・グルカゴン・レセプタをエンコードしている配列を含むライブラリーを 同定するために、先に討議したようなクローンG30からの配列を含むように設計 されたオリゴヌクレオチド・プライマーZC5433及びZC5432(それぞれ配列番号13 と12)を使用したPCRによ り一連のライブラリーをスクリーンした。購入及び調製したヒト肝臓、島細胞、 HepG2細胞、脳及び胎盤からのヒト・ゲノム及びcDNAライブラリーをスクリーン した(表3)。個々の50μlのPCR反応を表4中に列記した容量においてそれぞ れのライブラリーからのDNAを使用して設定した。20pモルのそれぞれのZC5433及 びZC5432(それぞれ配列番号13と12)、0.25mMのそれぞれのデオキシヌクレオチ ド3燐酸、5μlの10x Taq I バッファー(Promega)、15mM MgCl2、19.5μl の蒸留水及び0.5μlの5U/ μl Taq I ポリメラーゼ(Promega)。さらに、反 応物を、陽性対照としてpLJ4を含み、そして陰性対照としてDNAを含まないよう に設定した。 PCR反応を30サイクル(94℃において1分間、50℃において1分間、そして72 ℃において1.5分間)走らせ、その後72℃において10分間インキュベートした。 このPCR生成物をその後アガロース・ゲル電気泳動により分析した。NIH肝臓ライ ブラリーだけがpLJ4陽性対照により見られたものに等しいサイズの320-410塩基 対のバンドを作り出した。 Dr. Roger Bertolloti(National Institute of Health, Bethesda, Md.)か ら得たプラスミドpcD2(Chen and Okayama, Mol. Cell.Biol. 7:2745-2752, 198 7)内ヘクローン化されたヒト肝臓ライブラリーを、ヒト・グルカゴン・レセプ タをエンコードしている完全長cDNAクローンを得るために使用した。このライブ ラリーを1百万の 独立クローンを得るためにプレートした。それぞれのプレートからの形質転換体 コロニーを10mlのLB-Amp(Sambrook et al.,ibid.)中にスクレープした。細胞 を遠心分離により沈降させ、そして培地を廃棄した。細胞ペレットを4ml のLB- Amp、15%グリセロール中に再懸濁させ、そして4つの1mlアリコットを-80℃に おいて保存した。最初のグリセロール・ストックを滴定し、そしてプレート当た り5000コロニーの100プールをプレートした。コロニーを成長させた後、それぞ れのプレートを10mlのLB-amp中にスクレープした。それぞれのプールからの細胞 のアリコットをプラスミドDNAの調製における使用のために取り出した。残りの 細胞混合物を15%グリセロールの最終濃度にもっていき、等分し、そして-80℃に おいて凍結させた。プラスミドDNAを細胞のそれぞれのプールから調製し、そし てそのDNAを製造者の指示に従ってRNAse(Boehringer Mannheim, Indianapolis, In.)により消化した。このRNAse反応をフェノール/クロロホルム/イソアミ ルアルコール(24:24:1)抽出により終了させ、そしてそのDNAをエタノール沈降 させた。 それぞれのプールからの再懸濁プラスミドDNAのアリコットを10の群(すなわ ち、1-10、11-20、21-30、31-40、等)に組み合わせた。プラスミドDNAを1:20に 希釈し、そしてそれぞれのプールからの1μlのDNAを先に記載した反応混合物 と同一のPCR反応混合物中で使用した。この反応混合物を先に述べた条件下で増 幅に供した。アガロース・ゲル電気泳動によるPCR生成物の分析は、上記プール3 1-40が陽性対照と同じサイズの320-410塩基対のバンドを含でいたことを示した 。 元のプール31〜40から調製されたプラスミドDNAを1:20に希釈し、そして1μ lのそれぞれのプールを先に記載したものと同一の反応混合物中で使用した。先 に記載した条件を使用した反応混合物の PCR増幅を行った。アガロース・ゲル電気泳動によるPCR生成物の分析は、上記プ ール#40が約310-420塩基対のバンド・サイズを与えたことを示した。 プラスミドDNAの濃度は、1:10に希釈されたプール#40の1μlのアガロース ・ゲル電気泳動により約70ng/μlであると凡そ定量された。70ngのプール#40 プラスミドDNAを2.3 kV,400Ω,25μFにおいて大腸菌(E.coli)株DH10B内にエ レクトロポレートし、そして1ml SOC(Sambrook et al., ibid.)中に再懸濁し た。細胞の3つの希釈物を10-2、10-3及び10-4において調製した。100μlのそ れぞれの希釈物を4つのプレートにプレートした。コロニー数を、10-2希釈物か らの細胞を含む4つのプレートについて1プレート当たり約10,000コロニーであ ると、そして10-3希釈物からの細胞を含む4つのプレートについて1プレート当 たり約1000コロニーであると推定した。2連のフィルター・リフトを、4つの10-3 プレートのそれぞれから、そして10-2プレートの中の1つから調製し、プール #1〜プール#5と命名した。それぞれの2連セットからの1フィルターを固体培 地上に横たえ、そしてコロニーが形成されるまで成長させた。次にコロニーをス クレープし、そしてPCR増幅のためのプラスミドDNAを調製するために使用した。 さらに、10-2プレートの3つの残りのプレートをスクレープし、そしてプラスミ ドDNAを細胞から調製した。 残りのフィルターを12時間撹拌しなから65℃における3x SSC + 0.5%SDSによ り前洗浄した。次にフィルターをUllrich's Buffer(Ulllrich, EMBO J. 3:361- 364, 1984) + 50%ホルムアルデヒド、1%SDS中で一夜37℃において前ハイブリ ダイズした。製造者の示唆する条件に従ってAmersham MEGAPRIMEキット(Amersh am)を使用して標識されたクローンG30 DNAを煮沸し、そして6 x 105 cpm/mlの 最終濃 度までハイブリダイゼーション溶液(Ullrich's Buffer + 50% ホルムアミド) に添加した。一夜のインキュベーションの後、プローブ溶液を除去し、そしてフ ィルターを2x SSC + 0.1% SDS中で65℃において5分間洗浄した。最初の洗浄後 、フィルターを同一溶液中で15分間65℃においてその後室温において振とうしな がら5分間洗浄した。最後の洗浄プロトコールをさらに2回繰り返した。フィル ターを室温において一夜フィルムに露出させた。プール#2に対応するプレート# 2上の単一コロニーはG30へのハイブリダイゼーションにより陽性であった。こ のコロニーを拾い上げ、そして独立コロニーを得るために塗抹した。幾つかの独 立コロニーから調製されたプラスミドDNAをDNA配列分析に供した。1つのクロー ン40-2-2をさらなる配列分析に供し、そして1992年8月21日に寄託番号69055の 下大腸菌(E.coli)形質転換体としてAmerican Type Culture Collection(1230 1 Parklawn Dr., Rockville, MD 20852)により寄託した。クローン40-2-2の部 分的DNA 配列及びその演繹アミノ酸配列を配列番号17と18として示す。 フィルター・ハイブリダイゼーションにおけるグルカゴン・レセプタ配列の存 在を確認するために、PCR 増幅配列をそれぞれのプラスミドDNA調製物(それぞ れの2連フィルターから調製されたプラスミドDNA及び3つの10-2プレートのそ れぞれから調製されたプラスミドDNA)について行った。プールされたプラスミ ドDNAをそれぞれ1:20に希釈し、そして1μlのそれぞれのDNAを、先に記載した ようなPCR設定及びランにおける鋳型として使用した。得られたPCR生成物のアガ ロース・ゲル電気泳動は、プール#2及び10,000の4つのプールの中の3つが310 〜420塩基対間のためのPCR生成バンドを含んでいたことを示した。プレート#2 に対応するプール#2内のPCR生成バンドの存在は、グルカゴン・レセプタDNA配 列の存在 を確かなものとした。 F.ヒト・グルカゴン・レセプタの5'配列のクローニングのための戦略 クローン40-2-2の部分的cDNA配列及び完全長ラット・グルカゴン・レセプタcD NA配列の分析は、その40-2-2クローンが約25アミノ酸に対応するアミノ末端配列 を欠いていることを示した。この5'ヒト・グルカゴン・レセプタcDNA配列をFroh man et al.により記載された方法(Proc. Natl. Acad. Scl. USA 85:8998-9002, 1988)の適用を使用して得た。簡単に言えば、オリゴヌクレオチド・プライマ ーを、その配列が40-2-2コーディング配列の5'末端近くの配列にハイブリダイズ するように設計した。プライマーをG-尾ヒト肝臓第一ストランドcDNA鋳型にハイ ブリダイズさせ、そしてそのプライマーをTaq I DNA ポリメラーゼを使用してそ の5'末端の方向に伸長させた。第二ポリd(C)プライマーをそのG-尾cDNA鋳型にア ニールし、ポリメラーゼ連鎖配列増幅、その後のクローニング、配列決定及びク ローン40-2-2内に存在するコーディング配列へのスプライシングに供した。 3つのcDNA鋳型を調製した。第一鋳型は商業的に入手可能なヒト肝臓第一スト ランドcDNAであった。第二及び第三のcDNA鋳型を、ヒト・グルカゴン・レセプタ に特異的な配列を含むオリゴヌクレオチド又は伝統的なオリゴd(T)プライミング のいずれかを使用して、商業的に入手可能なヒト肝臓mRNA(Clontech)から第一 ストランドcDNAを合成することにより、それぞれ調製した。 第二cDNA鋳型を、ヒト・グルカゴン・レセプタ・コーディング配列に特異的で あるオリゴヌクレオチドZC5433(配列番号13)を使用してヒト肝臓mRNAから合成 することにより調製した。2μlの1μ g/μlのヒト肝臓mRNA、8μg/mlの20pモル/μlのZC5433(配列番号13)及び0. 5μlの10mM Trls, pH 7.4、0.1mM EDTAを含む反応混合物を7分間68℃において その後氷上で2分間インキュベートした。インキュベーション後、その反応混合 物は、4μlの5X SUPERSCRIPTバッファー(GIBCO-BRL)、1μlの200mMジチ オトレイトール、10mMのそれぞれのdNTPを含む1μlの溶液、1μlの0.25μCi /μlのα32P-dCTP及び5μlのSUPERSCRIPT逆転写酵素を受容した。インキュベ ーション後、反応物を45℃において1時間インキュベートした。反応を80μlの TEの添加により終了させた。RNAを1μlの0.5M EDTA及び1μlのKOHの添加に より加水分解した。この加水分解反応物を65℃において5分間インキュベートし た。インキュベーション後、サンプルを50mM KOH, 0.1mM EDTAにより1mlに希釈 し、そしてそのサンプルをCENTRICON 100濃縮装置(Amicon,Danvers, Mass.)上 を通過させた。このカラムを1mlの50mM KOH,0.1mM EDTAにより洗浄した。濃縮 されたcDNAを集め、そして100mMHClの半分の容量により中和した。中和したcDNA サンプルをエタノール沈降させ、そしてその沈殿物を26μlの蒸留水により再懸 濁させた。 第三cDNA鋳型を購入したオリゴd(T)プライマーを使用してヒト肝臓mRNAを合成 することにより調製した。反応混合物を2μlの1μg/μlのヒト肝臓mRNA、1 μlの1μg/μlオリゴd(T)18(New England Biolabs, Beverly, Mass.)及び 5μlの10mM Tris, pH 7.4,0.1mM EDTAを含むように調製した。このcDNA合成を 先に記載した合成のために述べた条件を使用して行った。 次に第一ストランドcDNAをG-尾付加した。反応管を4μlのヒト肝臓第一スト ランドcDNA(QUICK CLONE; Clontech, Palo Alto, Calif.)、ZC5433(配列番号 13)からの4μlのヒト肝臓第一ストラン ドcDNA又はオリゴd(T)プライマーからの4μlのヒト肝臓第一ストランドcDNAを 含むように設定した。それぞれの反応混合物は、22μlの水、8μlの5Xバッ ファー(Promega)、4μlの10mM dGTP及び2μlの15U/μlのターミナル・ト ランスフェラーゼを受容し、そしてその反応物を37℃において30分間インキュ ベートし、その後65℃において10分間インキュベートした。次にこの反応物を 10mM Tris, pH 7.4, 1mM EDTAにより90μlまで希釈し、そしてエタノール沈降 させた。 すべてのG-尾cDNAの第二ストランド合成を同一に行った。それぞれのcDNAを5 0μlの蒸留水中に最初に懸濁した。次にそれぞれのcDNAは、5μl中の100pモ ルのZC4814(配列番号20)を受容した。このcDNAを、それぞれの混合物を5分間 68℃まで加熱し、その後氷上で2分間インキュベートすることによりアニールし た。プライマーをcDNAにアニールした後、それぞれの混合物は、20μlの5x Po lymerase I バッファアー(実施例1)、1μlの100mMジチオトレイトール、10 mMのそれぞれのdNTPを含む2μlの溶液、2μlの0.5μCi/μl α32P-dCTP、 1μlの3U/μl大腸菌(E.coli)DNAリガーゼ(New England Biolabs)、5μ lの7U/μl大腸菌(E.coli)DNAポリメラーゼI(Amersham)を受容した。こ の反応物を22℃において5分間インキュベートし、その後1.5μlの2U/μlのR Nase H(GIBCO-BRL)を添加し、その後インキュベーションを16℃において2時 間再開した。反応を200μlの10mM Tris(pH 8.0)、1mM EDTAその後150μlの 水飽和フェノール及び150μlのクロロホルムの添加により終了させた。混合物 を回転させ、そして次に22℃において3分間遠心分離し、相分離させた。水相を 取り出し、そして先に記載したようにフェノール及びクロロホルムにより再抽出 した。2番目のフェノール−クロロホルム抽出の後、水相をクロロホルムにより 抽出した。水相中のcDNAを5μgのムラサキガイ(mussel)グリコーゲン、10 0μlの8M酢酸アンモニウム及び300μlのイソプロパノールの添加により沈降さ せ、上清中に非取り込みオリゴヌクレオチドを残しながらより大きな核酸を選択 的に沈降させた。このcDNAを遠心分離によりペレット化し、そしてこのペレット を70%エタノールにより洗浄し、その後風乾した。このcDNAペレットを15μlの2 回蒸留水中に再懸濁させた。 二本鎖cDNAを5並列反応において、ZC4814(配列番号20)の5'末端に相同的で あり且つサブクローニングを容易にする制限エンドヌクレーゼ部位を含むオリゴ ヌクレオチド・プライマー、並びに40-2-2クローン内に存在するコーディング配 列のまさに5'末端に特異的なオリゴヌクレオチド・プライマーを使用して増幅し た。それぞれの反応混合物は、5μlの10X Taq I バッファー、3μlの25mM MgC l2、2.5mMのそれぞれのdNTPを含む5μlの溶液、1μlの二本鎖cDNA、及び0.5μ lのTaq I ポリメラーゼ(Promega)を含んでいた。この反応物を、10pモル/μl のZC5624(配列番号21)及び20pモル/μlのZC4812(配列番号19)のそれぞれの 1μlの添加前に98℃において5分間変性させた。それぞれのサンプルを、90℃ において保持した鉱物油の70μlにより重層した。この反応物を30サイクル(95 ℃60秒間、57℃40秒間、72℃60秒間)にわたり増幅し、その後72℃において7分 間伸長させた。 それぞれのPCR生成物をアガロース・ゲル電気泳動に供し、そして増幅された 断片をそれぞれ切除し、そしてTAクローニング・キット(Invitrogen)を使用し てpCR1000内にサブクローン化した。それぞれのライゲーションからの3つのク ローンを、その中のそれぞれが鋳型DNAの源としてクローンからの接種物を含む 独立PCR反応混合物中でオリゴヌクレオチド・プライマーZC5624(配列番号21) 及 びZC4812(配列番号19)を使用することにより挿入物の存在について選択及び分 析した。このPCR反応を先に記載したように行った。但し、30サイクロの増幅だ けを行った。それぞれの元のPCR反応からの単一挿入物-陽性クローンをDNA配列 分析に供した。誤りのない5'ヒト・グルカゴン・レセプタ・コーディング配列を 含むことが示された2つのクローンの中で、1つのクローンを5'ヒト・グルカゴ ン・レセプタ・コーディング配列を提供するために選択した。クローン9AをEco RI及びKpn I により消化し、グルカゴン・レセプタの5'コーディング配列を含む 551塩基対断片を得た。3'グルカゴン・レセプタ・コーディング配列を40-2-2か らの561塩基対のKpn I-Bam HI断片として得た。このEco RI及びKpn I 断片とこ の561塩基対のKpn I-Bam HI断片とを、コンカテマー化を防ぐためにEco RI及びB am HIの存在中でライゲートした。ライゲーションの生成物、1112塩基対断片を ゲル精製し、そして9Alと命名した。便利には、断片9Alを、Eco RI及びBam HI消 化pUC18内にライゲートした。このライゲーション混合物を大腸菌(E.coli)株D H10b細胞に形質転換し、そして選択されたクローンを挿入物の存在について分析 した。1つのクローン9A11は、その挿入物を含んでいた。 グルカゴン・レセプタ・コーディング配列を、プラスミドp9A11及びクローン4 0-2-2を使用する哺乳類発現ベクター内で構築し、完全なグルカゴン・レセプタ ・コディング配列を得た。プラスミドp9A11をPvu II及びBam HIにより消化し、9 67塩基対断片を単離した。クローン40-2-2をBam HI及びSac I により消化し、3' ヒト・グルカゴン・レセプタ・コーディング配列を含む828塩基対断片を単離し た。哺乳類発現ベクターpHZ1をEco RIによる消化により線状化し、そしてその末 端を次にT4 DNAポリメラーゼを使用してブラント末端にした。このブラント末端 線状ベクターを次にSac Iにより消化 した。967塩基対のPvu II-Bam HI断片及び828塩基対のBam HI-Sac I断片を、ブ ラント-Sac I消化pHZ1ベクターによりライゲートした。 プラスミドpHZ1は、インビトロにおいて転写されたmRNAsから哺乳類細胞内で 又はカエル卵母細胞翻訳系内でタンパク質を発現させるために使用されることが できる発現ベクターである。このpHZ1発現系は、マウスのメタロチオネイン-1 プロモーター、バクテリオファージT7プロモーターであってコーディング配列の 挿入のためのユニーク制限部位を含む多クローニング・バンクに隣接するもの、 ヒト成長ホルモン・ターミネーター及びバクテリオファージT7ターミネーターを 含んで成る。さらに、pHZ1は、大腸菌(E.coli)の複製起点;バクテリアのベー タ・ラクタマーゼ遺伝子;SV4Oのプロモーター及び起点、ネオマイシン耐性遺伝 子並びにSV40転写ターミネーターを含んで成る哺乳類選択マーカー発現ユニット 、を含む。 そのプロモーターに対して正しい方向においてグルカゴン・レセプタcDNA配列 を含むpHZ1プラスミドをpLJ6'と命名した。挿入物とベクターとの接合物を正し い配列の存在を確認するために配列決定した。プラスミドpLJ6'を1993年1月15 日の寄託番号69183の下American Type Culture Collection(12301 ParkLawn Dr ive, Rockville, MD 20852)により寄託した。pLJ6'内に存在するグルカゴン・ レセプタcDNAのDNA配列及び演繹アミノ酸配列を配列番号24と配列番号25中に示 す。実施例6 ヒト島細胞からのグルカゴン・レセプタcDNAのクローニング ヒト肝臓細胞からのグルカゴン・レセプタのクローニングに加え、グルカゴン ・レセプタcDNAをヒト島細胞ライブラリーから得た。 ヒト島細胞cDNAライブラリー(実施例1C)のアリコットを、ヒト・グルカゴン・ レセプタcDNAの5'未翻訳配列からの配列に隣接するEco RI部位を含むセンス・オ リゴヌクレオチドであるオリゴヌクレオチドZC5763(配列番号22)並びにヒト・ グルカゴン・レセプタcDNAの3'未翻訳配列からの配列に隣接するXho I 部位を含 むアンチセンス・オリゴヌクレオチドであるオリゴヌクレオチドZC5849(配列番 号23)を使用したPCR増幅に供した。このオリゴヌクレオチド・プライマー内に 制限部位を含むことは、好適なプラスミド・ベクター内への得られたPCR生成物 の指向性クローニングを容易にする。PCR反応混合物を、4μlの島細胞cDNA ライブラリー(実施例1C)、8μlの10X Promega PCR Buffer(Promega)、20 pモルのZC5763(配列番号22)、20pモルのZC5849(配列番号23)、20mMのそ れぞれのデオキシリボヌクレオチドを含む1μlの溶液、及び46.5μlの水を含む ように設定した。混合物を3分間95℃まで加熱し、次に熱を3分間80℃まで減少 させた。この混合物を使用準備まで80℃において保った。反応を開始させるため に、2μlの10X Promega PCRBuffer(Promega)、2μlの5U/μl Taq I ポリメ ラーゼ(Cetus)及び16μlの水を含んで成る20μlの酵素混合物を上記反応混合 物に添加した。この反応物を50μlの鉱物油(Sigma)により重層し、そしてその 反応を30サイクル(95℃1分間、55℃1分間、72℃2分と15秒間、ここで72℃イ ンキュベーションをサイクル毎に3秒間増加させた。)に供し、その後72℃にお ける10分間のインキュベーションを行った。最後の72℃のインキュベーションの 後、この反応物を4℃に保った。このPCR生成物の10μlアリコットのアガロース ・ゲル電気泳動は、約1.8〜1.9kb断片の存在を証明した。pLJ6'内に存在するヒ ト・グルカゴン・レセプタcDNAに基づき、約1846塩基対の断片を予測した。 PCR反応物をクロロホルムにより抽出し、その後フェノール:クロロホルム抽 出及び最後のクロロホルム抽出を行った。最後の抽出の後、5μlの4μg/μlの グリコーゲン担体(Boerhinger Mannheim Corporation)を添加し、そしてその 混合物を酢酸アンモニウム及びエタノールの存在中で沈降させた。DNAを遠心分 離によりペレット化し、そしてそのペレットを70%エタノールにより洗浄した。 このDNAペレットを水中で再構築し、そしてXho I 及びEco RIにより消化した。D NAをゲル精製し、そしてXho I 及びEco RIにより線状化されたプラスミドpBLUES CRIPT SK+(Stratagene Clonig Systems)内にサブクローン化した。ライゲーシ ョン混合物を大腸菌(E.coli)株DH10B細胞(GIBCO-BRL)内に形質転換した。プ ラスミドDNAを選択された形質転換体から調製し、そしてそのDNAを制限酵素及び サザン・ブロット分析に供した。これらのクローンをpLJ6'内に存在するヒト・ グルカゴン・レセプタcDNA挿入物と比較した。診断的制限酵素消化に基づき、選 択されたクローンを配列分析に供した。配列分析は、1つのクローン、pSLIGR-1 がグルカゴン・レセプタ・コーディング配列を含んでいたことを示した。pSLIGR -1のコーディング領域は、pLJ6'内に存在する肝臓cDNAと比べたときグルカゴン ・レセプタ・コーディング領域内に3ヌクレオチドの変更を含んでいた。これら のヌクレオチド変更の中の1つは、無表現突然変異であり、残りの2つは、表5 中に示すような保存的アミノ酸の変更をもたらした。これらの変更の分析は、そ れらが対立遺伝子変動を提示する多形態的差異の結果であることができるであろ うということを示唆している。 実施例7 ヒト・グルカゴン・レセプタ遺伝子のクローニング ヒト・グルカゴン・レセプタ・ゲノム・クローンを得るために、ゲノムDNAの 2つのライブラリーを、プローブとしてヒト・グルカゴン・レセプタcDNAを使用 してスクリーンした。増幅されたヒトλFIX II白色人種男性胎盤ゲノム・ライブ ラリー及び増幅されたヒト肺λFIX ゲノム・ライブラリー(両方のライブラリー をStratageneCloning Systemsから得た。それぞれCatalog番号946203及び944201 。)をヒト・グルカゴン・レセプタ遺伝子についてスクリーンした。 増幅されたヒト肺ゲノム・ライブラリーを滴定し、そして約4 x 104 プラー ク形成ユニット(pfu)を150mm直径プレートのそれぞれの上の大腸菌(E.coli) 株LE392細胞(Stratagene Cloning Systems)と共にプレートした。追加の10プ レートを大腸菌(E.coli)株LE392細胞と共に、そしてプレート当たり約6 x 104 pfuによりプレートした。これらのプレートを37℃において一夜インキュベー トに供し、そして30プレートをスクリーニングのために選択した。 2連フィルターを30プレートのそれぞれのために調製した。それぞれのフィル ターを製造者により推奨された手順に従ってHYBONDナイロン膜8Amersham)によ りプレートを重層することにより調製した 。フィルターをプレートから持ち上げ、そして細胞を室温において5分間1.5M N aCl, 0.5M NaOH中で溶解させた。フィルターを1M Tris-HCl(pH 7.5), 1.5M N aCl中で5分間中和し、そしてそのフィルターをSTRATALINKER(Stratagene Clon ing Systems)内の1200μジュールのUVエネルギーにより固定した。前洗浄後、 フィルターを、0.45μmフィルターを通して濾過され、そして使用直前に最終濃 度100μg/mlの熱変性サケ精子DNAを添加された前ハイブリダイゼーション溶液( 5x SSC, 5x Denhardt's溶液,0.2%SDS, 1mM EDTA)中で前ハイブリダイズされ た10フィルターの中の6バッチに分けた。これらのフィルターを65℃において一 夜前ハイブリダイズした。 p40-2-2からのヒト・グルカゴン・レセプタcDNAを製造者により推奨された方 法を使用してAmersham MEGAPRIME キット(Amersham)を使用してランダム-プラ イムした。フィルターのそれぞれのバッチからの前ハイブリダイゼーション溶液 を28.5 x 106 cpmのプローブを含む新たな前ハイブリダイゼーション溶液により 置換した。これらのフィルターを24時間65℃においてハイブリダイズさせた。ハ イブリダイゼーション後、ハイブリダイゼーション溶液を除去し、そしてこれら のフィルターを室温において0.25x SSC, 0.2%SDS, 1mMEDTAを含む洗浄溶液中で しれぞれ4又は5回濯いだ。濯ぎ後、これらのフィルターを洗浄溶液中65℃にお ける8連続洗浄において洗浄し、この後70℃において最終洗浄を行った。この70 ℃洗浄後、これらのフィルターを増感スクリーンを伴って-70℃において4日間 オートラジオグラフ・フィルム(XAR-5: Eastman Kodak Co.; Rochester, NY) に露出させた。 オートラジオグラフの検査は、放射標識付けされたプローブとのハイブリダイ ゼーションの4つの領域の存在を現した。この4つの領域のそれぞれからの寒天 のプラグを精製のために拾い上けた。そ れぞれの寒天プラグを1mlのSM(Maniatis et al., eds., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor, NY, 1982;(これを、引用により 本明細書中に取り込む。)),1%クロロホルム中に一夜浸漬した。一夜のイン キュベーション後、それぞれのプラグからのファージを1:1,000 SMに希釈した。 5、25及び50μlのアリコットを大腸菌(E.coli)株LE392細胞と共にプレートし た。これらのプレートをインキュベートし、そして単一リフトを5及び25μlプ レーティングからのプレートから調製した。これらのフィルターを先に記載した ように調製し、前ハイブリダイズし、そして洗浄した。これらのフィルターをオ ートラジオグラフ・フィルムに露出させた。 オートラジオグラフの検査は、上記4つのクローンのそれぞれからの陽性に標 識付けされた領域を現した。全部で10寒天プラグを、その元のクローンのそれぞ れについて少なくとも2つの陽性領域を提示する陽性領域から拾い上げた。それ ぞれの寒天プラグを先に記載したように処理した。それぞれのプラグからのファ ージをSM中1:10,000に希釈した。2.5及び10μlのアリコットを大腸菌(E.coli) 株LE392細胞と共にプレートした。これらのプレートをインキュベートし、そし て単一リフトを好適に分離したプラークをもつプレートからのプレートから調製 した。これらのフィルターのオートラジオグラフは、別個のプラークに対応する 露出の領域を現した。上記4つの元の陽性のそれぞれからの少なくとも1のクロ ーンを提示する12の陽性プラークを拾い上げた。それぞれのプレートからの1つ のプラークをさらなる分析のために選択した。 ファージ・クローン2-2-1、3-1-1、14-2-1及び11-2-1からの寒天プラグを先に 記載したように処理した。ファージをSM中1:1000に希釈し、大腸菌(E.coli)株 LE392細胞のカルチャー内に接種した。 二本鎖DNAをGrossberger(Nuc. Acids Res. 15:6737, 1987;(これを、全体と して引用により本明細書中に取り込む。))により本質的に記載されたように調 製した。この二本鎖DNAをXba Iにより消化し、そのゲノム挿入物を解放させた。 アガロース・ゲル電気泳動は、クローン2-2-1及び11-2-1が9kbのXba I挿入物を 含み、クローン14-2-1が15kbの挿入物を含み、そして3-3-1が13kbの挿入物を含 んでいたことを、証明した。Xba I消化及びXba I-Bam HI消化クローンのサザン ・ブロット分析は、ヒト・グルカゴン・レセプタcDNAが表6中に示す断片にハイ ブリダイズしたことを示した。 クローン11-2-1及び14-2-1をさらなる分析のために選択した。クローン2-2-1 はクローン11-2-1と同一であるようであり、そしてさらなる分析に供さなかった 。便利には、クローン名称を表6中に反映するように変更した。二本鎖DNAをMan iatisにより本質的に記載された方法を使用してプラスミド・ベクター内にサブ クローニングするためにそれぞれのファージ・クローンから調製した。このDNA をXba Iにより消化し、ゲル精製し、そしてXba Iによる消化により線状化され且 つ再環化を防ぐためにウシ・アルカリ性ホスファターゼにより処理されたプラス ミドpBLUESCRIPT SK+(Stratagene Cl oning Systems)内にサブクローン化した。このライゲーション混合物をBioRad GENEPULSER(Bio-Rad Laboratories; Richmond, CA)内のELECTROMAX DH10B細胞 (GIBCO-BRL)内に400オーム、25μファラッド及び2.3kボルトにおいてエレクト ロポレートした。プラスミドDNAを選択された形質転換体から調製した。クロー ン6及び2からあのゲノム挿入物を含むクローンをそれぞれpSLHGR6及びpSLHGR2 と名付けた。クローンpSLHGR6及びpSLHGR2を配列決定した。配列分析及びヒト・ グルカゴン・レセプタcDNAのコーディング領域との比較は、このコーディング領 域を含む12エクソンの存在を現した。染色体位置分析をDurnam et al.(Mol. Cell. Biol. 8:1863-1867,1988(これを全体として、引用により本明細書中に取 り込む。))により本質的に記載されているように、ビオチン化ヒト・グルカゴ ン・レセプタ遺伝子プローブ及び染色体17−特異的セントロメア・プローブを使 用して調製した中期染色体スプレッド上で行った。染色体の変性、ハイブリダイ ゼーション及び単一色検出をPinkel etal.(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 83:29 34-2938, 1986(これを全体として、引用により本明細書中に取り込む。))に より本質的に記載されているように、行い、そしてKievits et al.(Cytogenet. Cell Genet. 53:134-136,1990,(これを全体として、引用により本明細書中に取 り込む。))により修飾した。但し、ハイブリダイゼーションを、65%(vol/vol )ホルムアミド/10%硫酸デキストラン/2x SCC中で行い、そしてハイブリダイ ゼーション後洗浄はPalmiter et al.(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:6333-63 37, 1992(これを全体として、引用により本明細書中に取り込む。))により記 載されているように42℃における65%ホルムアミド/2x SSC及びその後の55℃に おける0.1x SSCによった。q25位置をTesta et al.(Cytogenet.Cell Genet. 60 :247-249, 1992,(これを全体として、引用により本 明細書中に取り込む。))により記載されているように幾つかのハイブリダイズ した中期スプレッドをDAPI染色することにより確認した。このDAPI染色はQ-バン ド様パターンを作り出した。 増幅されたヒト胎盤ゲノム・ライブラリー(Stratagene)を本質的に先に記載 した方法を使用してグルカゴン・レセプタ遺伝子について失敗してスクリーンし た。簡単に言えば、ライブラリーを滴定し、そして大腸菌(E.coli)株LE392細 胞及び約5 x 104 pfuを30の150mmプレートのそれぞれの上にプレートした。さ らに、11の150mmプレートを約105 pfu及び大腸菌(E.coli)株LE392細胞と共に それぞれプレートした。これらのプレートを37℃において一夜インキュベートし 、そして38のプレートをスクリーニングについて選択した。 ナイロン・フィルター・リフトを調製し、洗浄し、そして先に記載したように 前ハイブリダイズした。ヒト島グルカゴン・レセプタcDNA断片、G30(実施例4 )を製造者により推奨された方法を使用してAmersham MEGAPRIMEキット(Amersh am)を使用してランダム-プライムした。フィルターのそれぞれのバッチからの 前ハイブリダイゼーション溶液を1.1 x 106 cpmのプローブを含む新たな前ハイ ブリダイゼーション溶液により置換した。フィルターを65℃において一夜ハイブ リダイズした。ハイブリダイゼーション後、ハイブリダイゼーション溶液を除去 し、そしてフィルターを0.25x SSC, 0.25% SDSを含む洗浄溶液中で65℃における 8連続洗浄において洗浄した。70℃洗浄後、フィルターを増感スクリーンを伴っ て-70℃において4時間オートラジオグラフ・フィルム(XAR-5; Eastman Kodak Co.)に露出させた。 このオートラジオグラフの検査は、納得のゆく陽性シグナルを全く現さなかっ た; しかしなが、弱く標識付けされた領域に対応する7つの領域をさらなる分 析のために拾い上げた。クローンを先に記載したような第二のスクリーンに供し たが、この第二のスクリーンのオートラジオグラフは、標識付けされた領域を全 く示さなかった。これらのクローンを追跡しなかった。実施例8 哺乳類細胞内でのグルカゴン・レセプタcDNAの発現 A. BHK570細胞内でのラット・グルカゴン・レセプタの発現 プラスミドpLJ4をプラスミドpLJ1により(寄託番号10314下American Type Cul ture Collectionに寄託されている)BHK570細胞中にGraham and Van der Eb(Vi rology 52:456, 1973(これを全体として、引用により本明細書中に取り込む。 ))により本質的に記載されているような燐酸カルシウム法を使用して同時トラ ンスフェクトした。プラスミドpLJ1をプラスミドp416から誘導した。これは、ア デノウイルス5 ori、SV40エンハンサー、アデノウイルス2主要後期プロモータ ー、アデノウイルス2 トリパルチット・リーダー、5'及び3'スプライス部位、D HFRr cDNA、SV40ポリアデニレーション・シグナル及びpML-1ベクター配列(Lusk y and Botchan, Nature 293:79-81, 1981)を含んで成る。p416からのEco RI-Xb a I DHFR発現ユニットを、Eco RI及びXba Iによる消化により線状化されたpUC18 にライゲートし、プラスミドpLJ1を構築した。トランスフェクトされた細胞を増 殖培地(10%ウシ胎児血清、1x PSN抗生物質混合物(GIBCO BRL 600-5640)、及 び2.0mM L-グルタミンを含むDulbecco's修飾Eagle's培地(DMEM))中で増殖さ せた。非選択増殖培地中で数日間の後、その増殖培地を選択培地(250mMメトト レキサート(MTX)を 含む増殖培地)により置換した。細胞を分け、そして選択培地中で1:20及び1:50 に、10cmプレート内に希釈した。250mM MTX中での7-10日間の選択の後、コロニ ーをクローニング・シリンダーを使用して24-ウェル・プレートのウェル内に拾 い上げた。得られたコロニーを先に記載したような(実施例3)グルカゴンに結 合する能力についてテストした。また、グルカゴン結合を24-ウェル・プレート のウェル内にそれぞれのクローンの2 x 105細胞をプレーティングすることによ り全部の細胞について行った。プレートを5%CO2中37℃において72時間インキュ ベートした。グルカゴン結合を実施例3中に記載したように行った。但し、最後 のPBS洗浄の後、細胞を、トリプシン化によりそのウェルから管内へ取り出した 。管をガンマ・カウンター内でカウントした。カウントの最高数をもち、そして それ故最もよくグルカゴンに結合することができるような細胞をさらなる特徴付 けのために選択した。また、選択された形質転換体を実施例8D中に記載するよう なグルカゴン-仲介cAMP応答及び実施例8E中に記載するようなグルカゴン-仲介細 胞内カルシウム応答について検定した。また、グルカゴン結合検定を以下に記載 するような形質転換体からの膜調製物上で行った。 B.膜調製物を使用したグルカゴン結合 pLJ4 BHK形質転換体からの膜を125I-グルカゴンへの結合能力についてラット 肝臓膜調製物と比較した。膜をRodbell et al.(J.Biol. Chem. 246:1861-1871, 1971(これを全体として、引用により本明細書中に取り込む。))により本質 的に記載されたように調製した。肝臓膜の2バッチをそれぞれ、約80グラムの12 〜16の断頭幼弱雌ラットから調製した。肝臓を速く取り出し、そして氷を入れた ビーカー内に置いた。肝臓を10グラム部分に分けた。これらの部分を ハサミでこまぎれにし、そして結合組織をこのこまぎれ手順の間に除去した。こ れらの部分をDounceホモゲナイザー内で別々に均質化した。それぞれの部分に、 25mlの培地(表2)をそのホモゲナイサー内のこまぎれ組織に添加し、そしての 組織を、ルース乳棒の8回の激しいストロークにより氷バケツ内で均質化した。 均質化の後、均質化物を450mlの冷培地(表2)内にプールした。プールした均 質化物を3分間攪拌し、そしてチーズクロスの2層を通して濾過し、その後チー ズクロスの4層を通して濾過した。次に均質化物を4℃において1500 xgにおい て30分間遠心分離した。上清を廃棄し、そしてペレットをきれいなDounceホモゲ ナイザー内にプールした。ペレットを上記ルース乳棒の3回の穏やかなストロー クにより再懸濁させた。再懸濁したペレットを62mlの69% シュクロース溶液(表 2)を含む250mlの勾配中にデカントした。蒸留水を110mlの最終容量まで添加し 、そしてその混合物を十分に混合し、そして冷却維持した。溶液の濃度を屈折計 (Bausch & Lomb, Rochester, N.Y.)により測定するように69%シュクロース又 は水を使用して44.0%+/-0.1%に調整した。シュクロース懸濁液を25 x 89mmの超 遠心分離管内に均等に分配した。それぞれの懸濁液を注意して20mlの42.3%シュ クロース溶液(表2)により重層し、そしてその懸濁液をSW28ローター(Sorval l, Dupont Company, Wilmington, Del.)内で4℃において24,000rpmにおいて15 0分間遠心分離した。 遠心分離後、それぞれの管からの浮遊物を18-ゲージ針を通して10mlシリンジ 内への吸引により除去した。それぞれの管からの材料をプールし、そして遠心分 離管への上記針を通しての混合物の吸引及び除去により約10mlの培地(表2)中 へ再懸濁させた。この管を培地(表2)により満たし、、そしてSS-34ローター (Sorvall)内で15,000RPMにおいて15分間遠心分離した。 上清を注意してデカントし、そして廃棄した。ペレットを培地(表2)中に再 懸濁させ、そして蒸留水により1:1000に希釈した。吸光度を、タンパク質濃度を 測定するために1cmキュベット内で読んだ。タンパク質を以下の式: を使用して測定した。 膜調製物を等分し、ドライ・アイス/エタノール浴内で急速冷凍し、そして-80 ℃において保存した。 膜を、選択培地中で150mmプレート内の集密まで増殖させたBHKトランスフェク ト体から調製した。集密トランスフェクト体の2つのプレートを冷燐酸塩バッフ ァー生理食塩水(PBS:Sigma ChemicalCo., St. Louis, Mo.)により2回濯ぎ、 そして1mM PMSFを含む10mlのPBSをそれぞれのプレートに添加した。それぞれの プレートからの細胞をPBS溶液中にスクレープし、そしてそれぞれのプレートか らの細胞を新たな管内にそれぞれ移した。それぞれのプレートを1mM PMSFを含 む5ml PBSにより濯ぎ、そしてその濯ぎ液をそれらのそれぞれの細胞と共にプー ルした。細胞を4℃において卓上遠心分離機内で2,000rpmにおいて遠心分離した 。上清を廃棄し、そしてその細胞を30mlの5mM Hepes, 1mM PMSF, pH 7.5中に 再懸濁させた。細胞を15分間氷上でインキュベートし、その後4℃において47,8 00xgにおいて遠心分離した。それぞれのペレットを1M PMSFを含むPBS中の溶液 中に再懸濁させ、等分し、そして-80℃において冷凍した。 グルカゴン結合検定を使用した競合分析をラット肝臓及びBHK形 質転換体膜調製物上で行った。簡単に言えば、10mM HOAc中に希釈された10-11M 〜10-6Mの20μlのグルカゴン又は20μlのBSAを含む反応管を設定した。それぞれ の管に、100μlの2x結合バッファー;20μlの125I-グルカゴン(Amersham); 20μlの1mM NaHCO3;20μlの10mM HOAc, 0.5% BSA(Novo Nordisk N/A, Bagsva erd,Denmark);及び40μlの蒸留水を添加した。結合反応をその反応管に20μl の膜調製物を添加することにより開始させた。反応物を30℃において30分間イン キュベートした。膜を4℃において10分間高速におけるマイクロフュージ内で遠 心分離した。それぞれのサンプルからの上清を吸引し、そしてペレットをカウン トした。非標識付けグルカゴンとの競合は、グルカゴン結合についての殆ど同一 のシグモイド曲線(図3)を作り出した。Scatchard分析(Scatchard, Ann. N.Y . Acad. Sci. 51:660-672, 1949(これを全体として、引用により本明細書中に 取り込む。))により、見かけのKdが、クローン化されたレセプタについて50nM であり、そしてラット肝臓膜について49nMである(図4)。 pLJ4によりエンコードされているレセプタの特異性を、125I−グルカゴン結 合について競合する関連ペプチド・ホルモンの能力についてテストした。クルカ ゴン及び関連ペプチドのマイクロモル量(表7)をそれぞれ125I-グルカゴンと 共に、先に記載した結合検定におけるpLJ4ランスフェクト体の膜調製物に添加し た。生来のグルカゴン及び拮抗物質des-His1[Glu9]グルカゴン・アミドだけが 、その膜への結合について125I−グルカゴンと競合することができた。 C.COS-7細胞内でのラット・グルカゴン・レセプタの発現 グルカゴンにより剌激されるべきpLJ4によりトランスフェクトされたCOS-7細 胞がcAMPレベルを増加させる能力を以下に記載するようなAmersham SPAキット( Amersham)を使用して評価した。この検定は、グルカゴン−剌激pLJ4トランスフ ェクト体が対照ベクターだけでトランスフェクトされたCOS-7細胞よりも約5倍 多くcAMPを蓄積したことを示した。関連ペプチド・セクレチン、VIP、PTH、GLP 及びカルシトニンを100nM〜1000nMの濃度において形質転換体にそれぞれ添加し 、そしてcAMPレベルを誘導するそれらの能力について検定した。検定の結果は、 関連ペプチドのいずれもcAMPレベルにおける有意な増加を誘導することができな かったということを示した。 D.全細胞についてのルシフェラーゼ及びアデニレート・シクラーゼ活性検定 ラット・グルカゴン・レセプタcDNAを、ZK6、すなわち、少なくとも1のサイ クリックAMP応答要素を含むプロモーター、ルシフェラーゼcDNA及びhGHターミネ ーターを含んで成る発現ユニットにより安定してトランスフェクトされたBHK570 細胞系内で、発現させた。この細胞系は、グルカゴンのそのレセプタへの結合に 応答するルシフェラーゼ活性、アデニレート・シクラーゼ活性及び細胞内カルシ ウム濃度の測定を許容する。 プラスミドZK6内のプロエンケファリン・サイクリックAMP応答要素(CRE)をZ em233から得た。Zem233を、Zem67及びZem106から得た。プラスミドZem106を前駆 体Zem93から構築した。Zem93を構築するために、MT-1プロモーターを含んで成る Kpn I-Bam HI断片をMThGH111(Palmiter et al., Science 222:809-814, 1983) から単離し、そしてpUC18中に挿入した。プラスミドZem93を次にSst Iにより消 化し、そして再ライゲートし、プラスミドZem106を作り出した。ここでは、MT-1 プロモーターに対して5'側の600塩基対の配列が取り除かれていた。 プロエンケファリンCREを、Eco RI及びSst IによるZem106の最初の消化により Zem106内のSV40プロモーターの5'末端に挿入し、ベクター含有断片を単離した。 オリゴヌクレオチドZC982及びZC983(それぞれ配列番号3と4)を、アニールさ れるとき、5'Eco RI部位及び3'Sst I部位に隣接するヌクレオチド-71〜-133(Co mb et al.,Nature 323:353-356, 1986)からのプロエンケファリンCREをエンコ ードするように設計した。オリゴヌクレオチドZC982及びZC983(それぞれ配列番 号3と4)をライゲートし、アニールし、そして線状化Zem106によりライゲート し、プラスミドZem224を得た。 プラスミドZem67をSma I及びHind IIIによりpIC19R(Marsh etal., Gene 32:4 81-486, 1984)を消化することにより得た。マップ位置270(PvuII)から位置51 71(Hind III)までのSV40のori領域を次に線状pIC19Rにライゲートし、プラス ミドZem67を作り出した。プラスミドpSV2-neo(American Type Culture Collect ion AccessionNO.37149)からのHind III-Bam HIネオマイシン耐性遺伝子-SV40 ターミネーター断片をHind III-Bgl II消化Zem67にライケートし、Zem220を得た 。 プラスミドZem220らのSV40プモーター−ネオマイシン耐性遺伝子SV40ターミネ ーター発現ユニットをEco RI断片として単離した。プラスミドZem224をEco RIに より消化し、そして再環化を防ぐためにウシ・アルカリ性ホスファターゼにより 処理した。このネオマイシン発現ユニット及び線状Zem224をライゲートした。CR E近傍のSV40プローターを含むプラスミドをZem233と命名した。 プラスミドZem233を、得られた発現ユニットがZem233内に存在するネオマイシ ン耐性ユニットに対して反対の方向にあるように、追加のCRE配列、TATAボック ス、並びにそのプロエンケファリンCRE配列に対してまさに3’側のlac Zコーデ ィング及びポリ(A)配列の一部を挿入するように修飾した。プラスミドZem233 をSstI及びBamHIによる消化により線状化した。オリゴヌクレオチドZC3509及びZ C3510(それぞれ配列番号5と6)を、アニールされるとき、得られた二本鎖が5 'Sst I付着末端及び3'Eco RI付着末端をもつα糖タンパク質CRE(Delegean et al .,Mol.Cell.Biol.7:3994-4002,1987)をエンコードするように、設計した。オリ ゴヌクレオチドを標準的な手順に従ってアニールした。チミジン・キナーゼTATA ボックスをチミジン・キナーゼ遺伝子のEco RI-Pst I断片スパニング・ヌクレオ チド-79〜+18として得た(McKnight,Cell31:355-366,1982)。lac Z遺伝子の3 ’配列及びその関連ポリ(A)配列を(Jaques Peschon, Immunex Corp.,Seattl e,Wash.から得た)プラスミドpLacFからのPst I-Bam HI断片として得た。これは 、lacZコーディング領域及びpUC18ベクター内にクローン化されたマウス・プロ タミン・ターミネーター配列を含む。Sst I-Bam HI線状化Zem233、SstI-Eco RI Z C3509/ZC3510アダプター、Eco RI-pstITATAボックス断片及びPst I-Bam HI lac Z配列をライゲートした。Zem233のネオマイシン耐性遺伝子発現ユニットに対す る正しい方向における発現 ユニットを含むプラスミドをKZ5と命名した。 ルシフェラーゼ遺伝子及びヒト成長ホルモン(hGH)ターミネーター配列をKZ5 内に存在する lac Zコーディング及びポリ(A)配列を置き換えるために使用し た。このルシフェラーゼ遺伝子はプラスミドα-1681uc(Delegean et al.,mol.C ell.Biol.7:3994-4002,1987;及びdeWet et al.,mol.Cell.Biol.7:725-737,1987 )から1.7kbのXhoI-XbaI断片として最初に得られた。hGHターミネーターを、(A merican Type Culture Collection(Rockville,Md.)と大腸菌(E.coli)形 質転換体として寄託番号ATCC 68979下寄託された)Zem219bからのXbaI-SalI断片 として得た。ルシフェラーゼ遺伝子及びhGHターミネーター配列を便利のため にXhoI-SalI線状化pIC19H(Marsh et al.,ibid.)内にサブクローンした。得ら れたプラスミド、KZ8をXhoI及びSal Iにより消化し、ルシフェラーゼ-hGHターミ ネーター配列を単離した。プラスミドKZ5をSalIにより消化し、ベクター含有断 片を単離し、そして再環化を防ぐためにウシ・アルカリ性ホスファターゼにより 処理した。このXhoI-SalIルシフェラーゼ-hGHターミネーター断片を上記Sal I- 消化KZ5とライゲートした。上記プロモーターに対して適切な方向におけるルシ フェラーゼ-hGHターミネーターを含むプラッスミドをKZ6と命名した。 プラスミドKZ6を、Graham and Van der Eb(Virology 52:456, 1973,(これを 全体として、引用により本明細書中に取り込む。))により本質的に記載されて いるような燐酸カルシウム沈降法を使用して(寄託番号10314の下American Type Culture Collectionに寄託された)BHK570細胞内にトランスフェクトした。こ のトランスフェクトされた細胞を増殖培地(10%ウシ胎児血清、lx PSN抗生物質 混合物(GIBCO-BRL)、及び2.0mML-ク゛ルタミンを含むDuIbecco's修飾Ea gle's培地(DEME))中で増殖させた。非選択増殖培地中で数日間の後、その増 殖培地を選択培地(500μg/mlのG418を含む増殖培地)により置換した。次に細 胞を集密迄増殖に供し、その後、それらをトリプシン化し、96-ウェル・プレー トのウェル内に限界希釈においてプレートした。細胞を1〜2週間G418選択培地 中で増殖させた。単一コロニーを含むウェルからのクローンを以下に記載するル シフェラーゼ検定においてフォルスコリン(forskolin)に応答する能力につい て検定した。フォルスコリンは、細胞内cAMPレベルを上昇させ、そしてそれ故、 レセプタ-非依存性のやり方で関連cAMP-依存性生物学的応答経路を上昇させる。 フォルスキンに応答することができるクローンをBHK/KZ6-19-46と命名した。 BHK/KZ6-19-46細胞をpLJ4及びpLJ1と又はpZCEP及びpLJ1(pZCEPトランスフェ クト体を陰性対照として使用した。)と先に記載したように燐酸カルシウム-仲 介トランスフェクションを使用して同時トランスフェクトした。トランスフェク ト体を先に記載したように250nMメトトレキサート中で選択した。 トランスフェクト体を選択された作用物質によるCRE-ルシフェラーゼ応答の誘 導について3連で検定した。6つのランダムなpLJ4トランスフェクト体を検定し 、そしてランダムなpZCEP トランスフェクト体を検定した(陰性対照)。マイ クロタイター検定プレートをそれぞれのウェルが100μlの選択培地中に2 x 10 4 胞を含むように設定し、そして細胞を一夜増殖させた。作用物質を選択培地中 で以下に列記する2x最終検定濃度において調整した: 1μlグルカゴン 200nMグルカゴン様ペプチド(GLP) 20nM血管作用性腸内ペプチド(VIP) 100nMカルシトニン(CT) 20μMフォルスコリン(CalBiochem,San Diego,Calif.) 誘導を、3連のサンプル・ウェル内のそれぞれの2x溶液について100μlを 添加することにより開始させた。非誘導レベルを3連ウェル内で測定し、これに 10%ウシ胎児血清を含む100μlのDMEMを添加した。プレートを37℃,5 %CO2において4時間インキュベートし、ルシフェラーゼ生産の誘導を可能にさせ た。 誘導後、培地を除去し、そして200μl/ウェルのPBSにより1回洗浄した。洗 浄後、25μlの1X Cell Culture Lysis Reagent(Luciferase Assay Syst em,Promega Corp.,Madison,Wis.)をそれぞれのウェルに添加し、プレートを室 温において15分間インキュベートした。プレートをLabsystems Luminoskanマ イクロタイター光度計(Labsystems Inc.,Morton Grove, III.)に移し、これに 40μlのLuciferse Assay Substrate(Luciferase Assay System,Promega)を添 加し、その反応物を混合し、そしてウェル当たり2秒間ルシフェラーゼ・シグナ ルを積分した。それぞれの作用物質についてのルシフェラーゼの倍誘導を以下の ように計算した: 1つのpLJ4トランスフェクト体クローン、KZ6/rGR-DHFR-2は、グ ルカゴンによるルシフェラーゼの6-10倍に誘導示すが、GLP、VIP又はCTにより誘 導されなかった。 トランスフェクト体クローンKZ6/rGR-DHFR-2のグルカゴン及びフォルスコリン へのcAMP応答を製造者の指示を使用してcAMP [125]シンチレーション近傍検 定装置(Amersham)を使用したラジオイムノアッセイによっても検定した。簡単 に言えば、1mlのKZ6/rGR-DHFR-2細胞当たり2 x 105細胞の100μlを多ウェル 培養皿のウェル内にプレートし、そして選択培地内で一夜増殖させた。グルカゴ ン及びフォルスコリンをDMEM,10%ウシ胎児血清10μM、それぞれ0.0001-1000nM 及び25μMにおけるIBMX中で調製した。 増殖培地を50μl/ウェルの作用物質(グルカゴン又はフォルスコリンのいず れか)により置換した。細胞を37℃,5%C02において10分間作用物質と共に インキュベートした。インキュベーション後、細胞を、それぞれのウェルへの20 0μlの沸騰水の添加により溶解させた。15分後、上清を集め、そしてアセテ ート・バッファー(cAMP[125I]Scintillation Proximity Assay System( Amersham))中で1:5又は1:40に希釈した。サンプルを製造者により提供 されたプロトコールに従ってトリエチルアミン及び無水酢酸を使用してアセチル 化した。 それぞれのアセチル化サンプルの100μlアリコットを、LKB T-トレーのウェ ル内で75μlの125I-cAMP、75μlの抗−スクシニルcAMP抗血清及び75μ lのロバ抗ウサギIgG結合SPAビーズ(すべてcAMP [125I]Scintillation Proxi mity Assay System(Amersham)内に提供される検定溶液)と組み合わせた。ト レーをシールし、そして200rpmにおける回転プラット振とう機上での連続振とう により一夜インキュベートした。サンプルを1205 BETAPLATE液体シンチレーショ ン・カウンター(Pharmacia LKB Instruments Inc.,Gaithersb urg,Md.)内でカウントした。2-128fモルのアセチル化cAMPの標準曲線をも走ら せた。全125I-cAMP結合及び非特異的結合をも測定した。KZ6/rGR-DHFR-2は、飽 和グルカゴン(10-100nM)におけるcAMPレベルの140倍の誘導、及び0.25nMのED5 0 を示した。 E.細胞内カルシウム濃度の測定 グルカゴンに対するplJ4トランスフェクト体の細胞内カルシウム応答をGrynki ewicz et al.(J.Biol.Chem.260:3440-3450, 1985(これを全体として、引用に より本明細書中に取り込む。))により本質的に記載されているような方法を使 用して検定した。プラスミドpLJ4 BHKトランスフェクト体をチャンバー当たり5 x 104細胞において2ウェルのカバーグラス・チャンバー(NUNC)内に接種した 。細胞を1〜3の間にわたり正常培養条件下メトトレキサート選択培地中で増殖 させた。培地を吸引により除去し、そしてそのチャンバーを1mlの画像形成バ ッファー(表3)により2回濯いだ。細胞を30分間室温において暗所にて0.5m lのFura-2 AM溶液(表3)と共にインキュベートした。インキュベーション後、 Fura-2 AM溶液を除去し、そして細胞を1mlの画像形成バッファーにより3回 濯いだ。最後の濯ぎの後、0.5mlのバッファーをそれぞれのチャンバー内に残し た。細胞を室温において30〜120分間暗所にて保持した。 画像形成を、水銀放電ランプ並びに10X及び40X Nikon Flour乾燥対象レンズを 装備したNikon Diaphot倒立蛍光顕微鏡上で行った。実験を、Sun SPARC I[ワー クステーシヨン及びInovision(Research Triangle Park,N.C.)PATIOTOOLソフ トウェアを使用して制御し、そして分析した。放射画像が、二色性の鏡(380nm カットオフ)によりGenesisII画像形成増感装置を装備したDage-MTI72 CCDカメ ラに投影され、そして上記ソフトウェアによりデジタル記録される。 細胞内カルシウム濃度を、デジタル顕微鏡画像視野(512 x 480画素)のそれ ぞれの画素について2つの励起波長(340/380)のそれぞれにおける放射強度の 比を計算することによりモニターする。Grynkiewicz et al.(ibid.)は、この 比が、細胞を負荷をかけるために使用されるアセチルメトキシ誘導体(fura-2 A M)を取り込み且つ脱エステル化した細胞内のfura-2染料により見られるカルシ ウム濃度に関係することを、示している。RATIOTOOLソフトウェアは、カルシウ ム濃度に換算されることができる偽色画像として上記情報を示す。画像を獲得し 、そしてこの計算をそれぞれの実験の間に5秒間隔において行った。 細胞を、剌激前のベースラインを確立するために少なくとも60秒間(12画 像)についてモニターし、刺激を、カバーグラス・チャンバー内の0.5mlの画像 形成バッファーに200nMグルカゴンを含む0.5mlの画像形成バッファーを添加し、 このように100nM最終濃度を達成することにより行った。細胞をモニターし、そ して画像を剌激後少なくとも3分間記録した。 それぞれの視野内の細胞数に対応する比画像は、グルカゴンの添加後短時間で 劇的に変化することが観察された。これを、応答細胞のそれぞれに対応する比画 像の特定領域について平均値を計算するためのRATIOTOOLソフトウェアを使用し て定量した。約1.4の平均休止比をもつ細胞は速やかに3〜4の値に上昇した。 それらは、40〜50秒間高い値において残り、そしてその後段々にベースライ ンに減衰した。独立換算実験は、この反射が、細胞内カルシウム濃度において約 150nMの休止値から約400nMのピークまで変化させたことを示した。 F.イノシトール・ホスフェート測定 pLJ4からのグルカゴン・レセプタを発現するBHK 570細胞又は模擬-トランスフ ェクトBHK 570細胞を、ウェル当たり約200,000細胞において24-ウェル組織培養 皿内にプレートした。24時間後、それぞれのウェル内の細胞を2.0μCimyo-(2 -3 H)イノシトールを含む0.5mlのMTX選択培地(比活性−20Ci/mモル;Ame rsham)中でインキュベーションすることにより標識付けした。24時間のイン キュベーションの後、細胞を、10mM LiClを含む20mM Hepes,pH 7.0バッファー( Sigma Chemical Co.)により緩衝液化した1mlの予熱したDMEM(Dulbecco's Modified Eagles Medium; JRH Biosciences,Lenexa,Kan.)により洗浄した。こ の洗浄培地を吸引により除去し、そして900μlの新たな緩衝化培地により置換 した。細胞を37℃において5分間インキュベートした。インキュベーション後 、それぞれの作用物質又は拮抗物質を3連ウェルに添加し、そして表8中に述べ る容量及び条件に従ってインキュベートした。 反応を氷上に細胞を置くことにより終了させた。培地の吸引後、細胞を1ml の冷DMEM及び1mlの氷冷10%ペルクロロ酸の添加により溶解させた。10分 後、細胞溶解物を氷上の管に移し、そのそれぞれが500μlの10mM EDTA,pH 7.0 を含んでいた。7〜7.5の間のpHか達成されるまで、サンプルを900μlの 、60mM Hepes Buffer中の1.5M KOHの添加及KOH-HEPES溶液の滴下により中和した 。冷凍サンプルを解凍し、そして沈殿をサンプルから静置させた。上清を、それ ぞれ5mlのメタノール及び1M KHCO3により順番に洗浄し、その後15mlの水 により洗浄したAMPREPミニカラム(Amicon)に適用した。サンプルを適用した後 、溶出液を集めた。カラムを1mlの水により4回洗浄し、そして1mlのサン プルをそれぞれの洗浄後に集めた。イノシトール・ホスフェートを4連続の0.25 M KHCO3の1ml適用によりカラムから溶離させ、1mlのサンプルをそれぞれ の適用後に集めた。10mlのOPTIFLUOR(Packard Instrument Co.,Menden,Con n.)をそれぞれのサンプルに添加し、そしてサンプルをカウントした。イノシ トール・ホスフェート経路の刺激を放射標識付けしたイノシトール・ホスフェー ト・レベルにおける増加により示した。イノシトール・ホスフェート生産におけ る剌激はいずれのサンプルにおいても全く観察されなかった。 G.COS 7細胞内でのヒト・グルカゴン・レセプタの発現 プラスミドpLJ6' を、先に記載したようなDEAE-デキストラン手順を使用して COS 7細胞中にトランスフェクトした。細胞をトラン スフェクション後72時間(実施例3中に記載したような)ガラス・チャンバー ・スライド上で増殖させた。125 I-グルカゴンを使用したその場のグルカゴン 結合検定その後のエマルジョン・オートラジオグラフィーを実施例3中に記載し たように行った。pLJ6' によりトランスフェクトされた細胞の50%以上が特 異的なやり方でグルカゴンに結合した。 H.BHK570細胞内でのヒト・グルカゴン・レセプタの発現 (寄託番号10314の下American Type Culture Collectionに寄託された)BHK57 0細胞を燐酸カルシウム・トランスフェクション法(実施例8)を使用してプラ スミドpLJ6' によりトランスフェクトした。 トランスフェクトされた細胞を 、単一コロニーが見えるようになるまでG418の存在中で選択した。好適なコ ロニーをクローニング・シリンダーを使用してクローン化した。クローンは、先 に記載したように行われたヨウ素化グルカゴンへのその場の結合を使用してグル カゴンに結合することが示された。 PLJ6'-トランスフェクト細胞を、実施例8.C中に本質的に記載したようにcA MP蓄積について検定した。トランスフェクト体をグルカゴン、セクレチン、VIP 又はGLP-Iによる剌激の後に検定した。検定は、pLJ6’−トランスフェクト 細胞が対照細胞よりもグルカゴン剌激後の増加したcAMP濃度を蓄積したこと を示した。セクレチン、VIP又はGLP−Iによるトランスフェクト体の刺激 は、増加したcAMPの蓄積を全く示さなかった。細胞内カルシウム応答を実施 例8.E中に本質的に記載したように測定した。グルカゴン−剌激pLJ6’− トランスフェクト細胞は、カルシウム指示薬Fura−2の蛍光における急速上 昇により示されるような細胞内カルシウム・レベルにおける増加を証明した。こ れらの結果は、pLJ6’ がグルカゴンに結合し且つシグ ナル形質導入を容易にすることができる機能的ヒト・グルカゴン・レセプタをエ ンコードしていることを、示している。 これまで述べてきたことから、本発明の特定の態様を説明の目的のために本明 細書中に記載してきたけれども、様々な変更を本発明の本質及び範囲から外れる ことなく行うことができるということが、理解されるであろう。従って、本発明 は、添付のクレーム以外によっては限定されない。 配列表 (1)一般情報: (i)出願人: 名称:ZymoGynetics,Inc. 番地:4225 Roosevelt Way North East 市:Seattle,Washington 国:アメリカ合衆国 郵便番号:98105 電話:(206)547-80808 (ii)発明の名称:グルカゴン・レセプタ (iii)配列数:25 (iv)通信先: (A)名宛人:SEED AND BERRY (B)番地:6300 COLUMBIA CENTER (C)市:SEATTLE (D)州:WA (E)国:USA (F)郵便番号:99104-7092 (V)コンピュータ読み込み形態: (A)媒体型:プロッピー・ディスク (B)コンピュータ:IBM PC互換性 (C)オペレーティング・システム:PC-DOS/MS-DOS (D)ソフトウェア:PatentIn Release #1.0, Version #1. (Vi)最新出願データ: (A)出願人番号:08/086,631 (B)出願日:1993年7月1日 (C)分類: (vii)先の出願データ (A)出願人番号:US 07/938,331 (B)出願日:1992年8月28日 (viii)アトーニー/エージェント情報 (A)氏名:McMasters, David d. (B)登録番号:33,963 (C)参照/書類番号:990008.424C1 (ix)遠距離通信情報: (A)電話:206-622-4900 (B)テレファックス:206-682-6031 (2)配列番号1についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:17塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC447 (xi)配列:配列番号1: (2)配列番号2についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:18塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC976 (xi)配列:配列番号2: (2)配列番号3についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:71塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC982 (xi)配列:配列番号3: (2)配列番号4についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:63塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC983 (xi)配列:配列番号4: (2)配列番号5についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:38塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC3509 (xi)配列:配列番号5: (2)配列番号6についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:46塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC3510 (xi)配列:配列番号6: (2)配列番号7についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:42塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC3747 (xi)配列:配列番号7: (2)配列番号8についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:25塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4701 (xi)配列:配列番号8: (2)配列番号9についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:26塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4715 (xi)配列:配列番号9: (2)配列番号10についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:26塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4758 (xi)配列:配列番号10: (2)配列番号11についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:26塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4778 (xi)配列:配列番号11: (2)配列番号12についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:21塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC5432 (xi)配列:配列番号12: (2)配列番号13についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:21塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC5433 (xi)配列:配列番号13: (2)配列番号14についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:1875塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:cDNA (vi)生物源: (F)組織タイプ:肝臓 (vii)直接源: (B)クローン:pLJ4 (ix)特徴: (A)NAME/KEY:CDS (B)位置:145..1599 (xi)配列:配列番号14: (2)配列番号15についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:485塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列:配列番号15: (2)配列番号16についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:576塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:G30 (ix)特徴: (A)NAME/KEY: イントロン (B)位置:225..314 (ix)特徴: (A)NAME/KEY: エクソン (B)位置:1..225 (ix)特徴: (A)NAME/KEY: エクソン (B)位置:315..576 (xi)配列:配列番号16: (2)配列番号17についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:487塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:40-2-2 (ix)特徴: (A)NAME/KEY: CDS (B)位置:1..486 (xi)配列:配列番号17: (2)配列番号18についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:162塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列:配列番号18: (2)配列番号19についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:21塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4812 (xi)配列:配列番号19: (2)配列番号20についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:34塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC4814 (xi)配列:配列番号20: (2)配列番号21についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:20塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC5624 (xi)配列:配列番号21: (2)配列番号22についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:41塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC5763 (xi)配列:配列番号22: (2)配列番号23についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:44塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (vii)直接源: (B)クローン:ZC5849 (xi)配列:配列番号23: (2)配列番号24についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:1809塩基対 (B)配列のタイプ:核酸 (C)鎖:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:cDNA (vi)生物源: (A)生物:ホモ・サピエンス (vii)直接源: (B)クローン:pLJ6 (ix)特徴: (A)NAME/KEY: CDS (B)位置:53..1486 (xi)配列:配列番号24: (2)配列番号25についての情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:477アミノ酸 (B)配列のタイプ:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列:配列番号25:
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年8月11日 【補正内容】 請求の範囲 1.グルカゴン・レセプタをエンコードしている単離されたDNA分子。 2.グルカゴン・レセプタがラット及びヒトのグルカゴン・レセプタから成る群 から選ばれている、請求項1に記載のDNA分子。 3.分子が、ヌクレオチド145からヌクレオチド1599までの配列番号14 のヌクレオチドの配列、又はヌクレオチド53からヌクレオチド1486までの 配列番号24のヌクレオチドの配列を含んで成る、請求項1に記載のDNA分子。 4.グルカゴン・レセプタが、メチオニン、アミノ酸番号1から、トレオニン、 アミノ酸番号485までの配列番号15のアミノ酸配列、又はメチオニン、アミ ノ酸番号1から、フェニルアラニン、アミノ酸番号477までの配列番号25の アミノ酸配列を含んで成る、請求項1に記載のDNA分子。 5.グルカゴン・レセプタをエンコードしている第一DNAセグメントであってそ の第一DNAセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可能な状態で結 合されものを含んで成るDNA構築物。 6.グルカゴン・レセプタがラット及びヒトのグルカゴン・レセプタから成る群 から選ばれている、請求項5に記載のDNA構築物。 7 第一DNAセグメントか、ヌクレオチド145からヌクレオチド1599までの配列番 号14のヌクレオチドの配列、又はヌクレオチド53からヌクレオチド1486まで の配列番号24のヌクレオチドの配列を含んで成る、請求項5に記載のDNA構築 物。 8.グルカゴン・レセプタが、メチオニン、アミノ酸番号1から、トレオニン、 アミノ酸番号485までの配列番号15のアミノ酸配列、又はメチオニン、アミノ 酸番号1から、フェニルアラニン、アミノ酸番号477までの配列番号25のアミ ノ酸配列を含んで成る、請求項 5に記載のDNA構築物。 9.請求項5〜8の中のいずれか1項に記載のDNA構築物を含む宿主細胞。 10.グルカゴン・レセプタの生産方法であって、前記第一DNAセグメントの発 現を促進する条件下で請求項9に記載の宿主細胞を培養することを含んで成る方 法。 11.グルカゴン・レセプタ・ペプチドをエンコードしている単離されたDNA分 子。 12.グルカゴン・レセプタ・ペプチドがラット及びヒトのグルカゴン・レセプ タ・ペプチドから成る群から選ばれている、請求項11に記載のDNA分子。 13.分子が、ヌクレチド226からヌクレオチド570までの配列番号14のヌクレ オチドの配列を含んで成る、請求項11に記載のDNA分子。 15.グルカゴン・レセプタ・ペプチドをエンコードしている第一DNAセグメン トであってその第一DNAセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可 能な状態で結合されものを含んで成るDNA構築物。 16.グルカゴン・レセプタ・ペプチドがラット及びヒトのグルカゴン・レセプ タ・ペプチドから成る群から選ばれている、請求項15に記載のDNA構築物。 17.第一DNAセグメントが、ヌクレチド226からヌクレオチド570までの配列 番号14のヌクレオチドの配列を含んで成る、請求項15に記載のDNA構築物。 18.グルカゴン・レセプタ・ペプチドが、グルタミン、アミノ酸番号28から 、チロシン、アミノ酸番号142までの配列番号15のアミノ酸配列を含んで成る 、請求項15に記載のDNA構築物。 19.請求項15〜18の中のいずれか1項に記載のDNA構築物を含む宿主細胞 。 20.グルカゴン・レセプタ・ペプチドの生産方法であって、第一DNAセグメン トの発現を促進する条件下で請求項19に記載の宿主細胞を培養することを含ん で成る方法。 21.単離されたグルカゴン・レセプタ・ペプチド。 22.グルタミン、アミノ酸番号28から、チロシン、アミノ酸番号150までの 配列番号15のアミノ酸配列を含んで成る、請求項20に記載のグルカゴン・レ セプタ・ペプチド。 23.グルカゴン・レセプタに特異的に結合する単離された抗体であって、モノ クロナール抗体であり且つグルカゴン・レセプタへのグルカゴンの結合をブロッ クするような抗体。 24.請求項23に記載のモノクロナール抗体を産生するハイブリドーマ。 25.少なくとも12ヌクレオチドのプローブであって、グルカゴン・レセプタ をエンコードしている核酸とハイブリダイズすることができるプローブ。 26 グルカゴン拮抗物質の存在を検出する方法であって、以下の段階: (a)グルカゴン作用物質の存在中、化合物を、レセプタへのその化合物の結 合を許容するのに十分な条件及び時間にわたり、応答経路及びその経路を通して の関連応答に結合した組換え体グルカゴン・レセプタに、晒し;そして (b)そのグルカゴン作用物質単独によるその応答経路の剌激に対して、その グルカゴン・レセプタへのその化合物の結合から生じる応答経路の剌激における 減少を検出し、そしてそれからグルカゴン拮抗物質の存在を検出する、 を含んで成る方法。 27.応答経路が膜結合アデニレート・シクラーゼ応答経路である、請求項26 に記載の方法。 28.検出の段階が、膜結合アデニレート・シクラーゼ応答経路によるサイクリ ックAMP生産における減少を測定することを含んで成る、請求項27に記載の 方法。 29.応答経路がルシフェラーゼ・リポーター系を含む、請求項26に記載の方 法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 16/28 C12N 5/10 C12P 21/02 C 9282−4B 21/08 9358−4B C12Q 1/68 A 9453−4B G01N 33/566 8310−2J (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ ,LK,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO, RU,SD,SK,UA,VN (72)発明者 ジェリネク,ローラ ジェイ. アメリカ合衆国,ワシントン 98115,シ アトル,ノースイースト ナインティース 2518 (72)発明者 シェパード,ポール オー. アメリカ合衆国,ワシントン 98053,レ ッドモンド,ノースイースト セカンド 20717 (72)発明者 グラント,フランシス ジェイ. アメリカ合衆国,ワシントン 98115,シ アトル,サーティーセブンス アベニュ ノースイースト 7714 (72)発明者 カイパー,ジョセフ エル. アメリカ合衆国,ワシントン 98011,ボ セル,ノースイースト ワンハンドレッド フィフティーフォース 6640 (72)発明者 フォスター,ドナルド シー. アメリカ合衆国,ワシントン 98155,シ アトル ノースイースト ワンハンドレッ ドエイティーファースト ストリート 3002 (72)発明者 ロク,シ アメリカ合衆国,ワシントン 98107,シ アトル,ノースウエスト フィフティーセ カンド ストリート 806 (72)発明者 オハラ,パトリック ジェイ. アメリカ合衆国,ワシントン 98103,シ アトル,ノース シックスティーフォース ストリート 515

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.グルカゴン・レセプタをエンコードしている単離されたDNA 分子。 2.グルカゴン・レセプタがラット及びヒトのグルカゴン・レセプタから成る群 から選ばれている、請求項1に記載のDNA 分子。 3.分子が、ヌクレオチド145からヌクレオチド1599までの配列番号14のヌクレ オチドの配列、又はヌクレオチド53からヌクレオチド1486までの配列番号24のヌ クレオチドの配列を含んで成る、請求項1に記載のDNA分子。 4.グルカゴン・レセプタが、メチオニン、アミノ酸番号1から、トレオニン、 アミノ酸番号485までの配列番号15のアミノ酸配列、又はメチオニン、アミノ酸 番号1から、フェニルアラニン、アミノ酸番号477までの配列番号25のアミノ酸 配列を含んで成る、請求項1に記載のDNA 分子。 5.グルカゴン・レセプタをエンコードしている第一DNA セグメントであってそ の第一DNA セグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可能な状態で 結合されものを含んで成るDNA構築物。 6.グルカゴン・レセプタがラット及びヒトのグルカゴン・レセプ ら成る群 から選ばれている、請求項5に記載のDNA構築物。 7.第一DNAセグメントが、ヌクレオチド145からヌクレオチド1599までの配列番 号14のヌクレオチドの配列、又はヌクレオチド53か クレオチド1486までの配 列番号24のヌクレオチドの配列を含んで成る、請求項5に記載のDNA構築物。 8.グルカゴン・レセプタが、メチオニン、アミノ酸番号1から、トレオニン、 アミノ酸番号485までの配列番号15のアミノ酸配列、又はメチオニン、アミノ酸 番号1から、フェニルアラニン、アミノ酸番号477までの配列番号25のアミノ酸 配列を含んで成る、請求項 5に記載のDNA構築物。 9.請求項5〜8の中のいずれか1項に記載のDNA構築物を含む宿主細胞。 10.グルカゴン・レセプタの生産方法であって、前記第一DNAセグメントの発 現を促進する条件下で請求項9に記載の宿主細胞を培養することを含んで成る方 法。 11.グルカゴン・レセプタ・ペプチドをエンコードしている単離されたDNA分 子。 12.グルカゴン・レセプタ・ペプチドがラット及びヒトのグルカゴン・レセプ タ・ペプチドから成る群から選ばれている、請求項11に記載のDNA分子。 13.分子か、ヌクレチド226からヌクレオチド570までの配列番号14のヌクレオ チドの配列を含んで成る、請求項11に記載のDNA分子。 15.グルカゴン・レセプタ・ペプチドをエンコードしている第一DNAセグメン トであってその第一DNAセグメントの発現に必要な追加のDNAセグメントに作用可 能な状態で結合されものを含んで成るDNA構築物。 16.グルカゴン・レセプタ・ペプチドがラット及びヒトのグルカゴン・レセプ タ・ペプチドから成る群から選ばれている、請求項15に記載のDNA構築物。 17.第一DNAセグメントが、ヌクレチド226からヌクレオチド570までの配列番 号14のヌクレオチドの配列を含んで成る、請求項15に記載のDNA構築物。 18.グルカゴン・レセプタ・ペプチドが、グルタミン、アミノ酸番号28から、 チロシン、アミノ酸番号142までの配列番号15のアミノ酸配列を含んで成る、請 求項15に記載のDNA構築物。 19.請求項15〜18の中のいずれか1項に記載のDNA構築物を含む宿主細胞 。 20.グルカゴン・レセプタ・ペプチドの生産方法であって、第一DNAセグメン トの発現を促進する条件下で請求項19に記載の宿主細胞を培養することを含ん で成る方法。 21.単離されたグルカゴン・レセプタ・ペプチド。 22.グルタミン、アミノ酸番号28から、チロシン、アミノ酸番号150までの配 列番号15のアミノ酸配列を含んで成る、請求項20に記載のグルカゴン・レセプ タ・ペプチド。 23.グルカゴン・レセプタに特異的に結合する単離された抗体。 24.抗体がモノクロナール抗体である、請求項23に記載の単離された抗体。 25.グルカゴン・レセプタへのグルカゴンの結合をブロックする、請求項24 に記載の単離された抗体。 26.請求項23〜25の中のいずれか1項に記載のモノクロナール抗体を産生 するハイブリドーマ。 27.少なくとも12ヌクレオチドのプローブであって、グルカゴン・レセプタを エンコードしている核酸とハイブリダイズすることができるプローブ。 28.グルカゴン拮抗物質の存在を検出する方法であって、以下の段階: (a)グルカゴン作用物質の存在中、化合物を、レセプタへのその化合物の結合 を許容するのに十分な条件及び時間にわたり、応答経路及びその経路を通しての 関連応答に結合した組換え体グルカゴン・レセプタに、晒し;そして (b)そのグルカゴン作用物質単独によるその応答経路の剌激に対して、そのグ ルカゴン・レセプタへのその化合物の結合から生じる 応答経路の刺激における減少を検出し、そしてそれからグルカゴン桔抗物質の存 在を検出する、を含んで成る方法。 29.応答経路が膜結合アデニレート・シクラーゼ応答経路である、請求項28 に記載の方法。 30.検出の段階が、膜結合アデニレート・シクラーゼ応答経路によるサイクリ ックAMP生産における減少を測定することを含んで成る、請求項29に記載の方 法。 31.応答経路がルシフェラーゼ・リポーター系を含む、請求項28に記載の方 法。
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