JPH10508743A - インターロイキン−1 タイプ3レセプター - Google Patents

インターロイキン−1 タイプ3レセプター

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JPH10508743A JP8509726A JP50972696A JPH10508743A JP H10508743 A JPH10508743 A JP H10508743A JP 8509726 A JP8509726 A JP 8509726A JP 50972696 A JP50972696 A JP 50972696A JP H10508743 A JPH10508743 A JP H10508743A
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ティモシー ダブリュー. ラべンバーグ,
ティルマン オルタースドルフ,
チェン ダブリュー. リァウ,
ウィリアム クレベンガー,
エロル ビー. デサウザ,
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ニューロクライン バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、インターロイキン-1タイプ3レセプターの可溶性形態および膜結合形態をコードする単離された核酸分子、ならびにそのようなレセプターを発現させるために適切な組換え発現ベクターおよび宿主細胞を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 インターロイキン-1 タイプ3レセプター技術分野 本発明は、一般的に、細胞表面レセプターに関し、そしてより詳細には、イン ターロイキン-1 タイプ3レセプターに関する。発明の背景 インターロイキン-1(「IL-1」)は、ストレス、感染、および抗原攻撃に対する 免疫学的および病理学的応答の主要なメディエーターとして知られているサイト カインである(Oppenheimら、Immunol.Today 7:45-46,1986; Dinarello、FASEB J.2:108-115,1988;およMizel、FASEB J.3:2379-2388,1989)。さらに、IL-1 は、脳および中枢神経系において種々の作用を有することが知られている。例え ば、IL-1は、発熱の誘発(Kluger、Physiol.Rev.71:93-127,1991)、徐波睡眠 期間の増加(Oppら、Am.J.Physiol.260:R52-R58,1991)、食欲減退(McCarthy ら、Am.J.Clin.Nutr.42:1179-1182,1985)、視床下部−下垂体−副腎(「HPA 」)の軸の活性化(Woloskiら、Science 230:1035-1037,1985)、および視床下部 −下垂体−性腺の軸の阻害(RiverおよびVale、Endocrinology 124:2105-2109,1 989)に関与することが明らかにされている。 IL-1の上記の作用(および多くの他の作用)を考慮して、実質的な試みは、IL-1 のレセプターを同定するために着手されている。簡潔に記載すると、少なくとも 2つのタイプのレセプターが、ヒトおよびマウスの両方由来の細胞株中の特定の 免疫細胞の表面に発現することが知られている。タイプ1レセプターは、IL-1α およびIL-1βの両方に結合し、そしてT細胞、線維芽細胞、角化細胞、内皮細胞 、滑膜内層(synovial lining)細胞、軟骨細胞、および肝細胞において見出され 得る(米国特許第4,968,607号、第5,081,228号、および第5,180,812号; Chizzoni teら、PNAS 86:8029-8033,1989; Dinarelloら、Blood 77:1627-1652,1991)。 タイプIIレセプターは、ラージヒトB細胞リンパ腫株を含む種々のB型細胞株に おいて見出され得る(Bomsztykら、PNAS 86:8034-8038,1989; Horukら、J.Biol .Chem.262:16275-16278,1987; HorukおよびMcCubrey、Biochem.J.260:657- 663,1989)。 本発明は、インターロイキン-1 タイプ3レセプター(「IL-1-3R」)と呼ばれる 、以前に同定されていない新規なインターロイキンレセプターを提供する。さら に、本発明は、このようなレセプターおよび他の関連する利点を利用する組成物 および方法を提供する。発明の要旨 簡潔に述べれば、本発明は、インターロイキン-1 タイプ3レセプターを含む 組成物および方法を提供する。本発明の1つの局面では、インターロイキン-1 タイプ3レセプターをコードする単離された核酸分子を提供する。1つの実施態 様では、この単離された核酸分子は、配列番号1におけるヌクレオチド番号129 からヌクレオチド番号1814のヌクレオチド配列を含む。別の実施態様では、単離 された核酸分子は、配列番号2のアミノ酸番号1からアミノ酸番号562のアミノ 酸配列を有するタンパク質をコードする。他の実施態様では、配列番号3におけ るヌクレオチド番号89からヌクレオチド番号1771の単離核酸分子を提供する。別 の実施態様では、この核酸分子は、配列番号4のアミノ酸番号1からアミノ酸番 号561のアミノ酸配列を有するタンパク質をコードする。本発明のIL-1 タイプ3 レセプターをコードする核酸分子は、例えば、ヒト、サル、ウマ、ウシ、ヒツジ 、ブタ、イヌ、ネコ、ラット、およびマウスを含む事実上任意の温血動物から単 離され得る。 本発明に関連した局面では、可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプター をコードする単離された核酸分子を提供する。1つの実施態様では、単離された 核酸分子は、配列番号1におけるヌクレオチド番号129からヌクレオチド番号113 6のヌクレオチド配列を含む。他の実施態様では、この単離された核酸分子は、 配列番号2のアミノ酸番号1からアミノ酸番号336のアミノ酸配列を有するタン パク質を含む。別の実施態様では、核酸分子は、配列番号3におけるヌクレオチ ド番号89からヌクレオチド番号1102のヌクレオチド配列を含む。さらに別の実施 態様では、核酸分子は、配列番号4のアミノ酸番号1からアミノ酸番号338のア ミノ酸配列を有するタンパク質をコードする。上記のように、本発明の可溶性IL -1 タイプ3レセプターをコードする核酸分子は、例えば、ヒト、サル、ウマ、 ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコ、ラット、およびマウスを含む事実上任意の温 血動物から単離され得る。 本発明の他の局面では、上記の核酸分子を発現し得る発現ベクターを提供する 。1つの実施態様では、そのようなベクターは、上記の核酸分子の1つと作動可 能に連結したプロモーターを含む。他の実施態様では、上記の核酸分子の1つの 発現を指示し得る組換えウイルスベクターを提供する。そのようなウイルスベク ターの代表的な例には、レトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター、お よびヘルペス単純ウイルスベクターが挙げられる。本発明はまた、上記組換えベ クターの1つを含む宿主細胞を提供する。 本発明の他の局面では、単離されたインターロイキン-1 タイプ3レセプター を提供する。1つの実施態様では、このようなレセプターは、配列番号2のアミ ノ酸番号1からアミノ酸番号562のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、 このレセプターは、配列番号4のアミノ酸番号1からアミノ酸番号561の配列を 有する。本発明のさらなる別の局面では、単離された可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプターを提供する。1つの実施態様では、この単離された可溶性 インターロイキン-1 タイプ3レセプターは、配列番号2のアミノ酸番号1から アミノ酸番号336のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、可溶性レセプタ ーは、配列番号4のアミノ酸番号1からアミノ酸番号338の配列を有する。 本発明の他の局面では、インターロイキン-1 タイプ3レセプターに特異的に 結合し得る単離された抗体を提供する。1つの実施態様では、この抗体は、ポリ クローナル抗体、モノクローナル抗体、および抗体ブラグメントからなる群より 選択され得る。他の実施態様では、IL-1のインターロイキン-1 タイプ3レセプ ターへの結合をブロックし得る抗体を提供する。好適な実施態様では、この抗体 は、マウスおよびヒト抗体からなる群より選択される。抗体に加えて、本発明は また、上記のような抗体を産生するハイブリドーマを提供する。 本発明のさらに別の局面では、上記の任意のインターロイキン-1 タイプ3レ セプターをコードする核酸分子に特異的にハイブリダイズし得る核酸分子を提供 する。そのような分子は、長さが少なくとも「y」のヌクレオチド間に存在し得 、ここで「y」は、14から2044の間の任意の整数であり、そしてさらに、下記の プローブまたはプライマーとしての使用のために適切に選択され得る。本発明の 特に好適なプローブは、長さが少なくとも18のヌクレオチドである。 本発明のこれらおよび他の局面は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照 して明らかとなる。さらに、特定の手順または組成物(例えば、プラスミドなど) をより詳細に記載する種々の参考資料は、以下に記載されており、従って、これ らは全体で、本明細書中で参考として援用される。図面の簡単な説明 図1は、ラットIL-1 タイプ3レセプターの概略図である。 図2は、ヒトIL-1 タイプ3レセプターと、そのラット相同体および他のイン ターロイキンレセプターとの相同性を示す表である。 図3は、ヒトIL-1 タイプ3レセプターを介するレセプター産物の刺激を示す グラフである。 図4は、RNA保護アッセイに基づくIL-1 タイプ3レセプターの発現パターンを 示すグラフである。 図5Aおよび5Bは、可溶性IL-1レセプターによる胸腺細胞増殖の阻害を示す 2つのグラフである。発明の詳細な説明 定義 本発明を説明する前に、後に本明細書中で用いられる特定の用語の定義を記載 しておくことは、本発明を理解するのに役立ち得る。 「インターロイキン-1 タイプ3レセプター」(「IL-1-3R」)は、インターロイ キン-1(αまたはβ)を結合するレセプタータンパク質をいい、そして、細胞表面 に発現された場合、インターロイキン-1により提供されるシグナルを細胞に伝達 し、それにより細胞内での生物学的効果を仲介する。それらの天然の配置では、 IL-1 タイプ3レセプターは、細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内 ドメインからなる膜結合タンパク質として存在する(図1を参照のこと)。IL-1-3 Rは、基質結合親和性、組織分布、および配列相同性のような判断基準に基づい て、他のインターロイキン-1レセプターから区別され得る。例えば、本発明のIL -1-3Rは、本明細書中に開示したIL-1-3R(例えば、配列番号1)に対し、50%より 大きな相同性、好ましくは75%〜80%より大きい相同性、より好ましくは85%〜 90%より大きい相同性、そして最も好ましくは92%、95%、または97%より大き い相同性を有するべきである。本発明の文脈内に利用されているように、IL-1-3 Rは、本明細書中に開示されているタンパク質ばかりでなく、以下で考察される ように、実質的に類似の誘導体およびアナログもまた包含すると理解されるべき である。 「可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプター」(「sIL-1-3R」)は、IL-1 タイプ3レセプターの細胞外領域に相当するアミノ酸配列を有するタンパク質を いう。IL-1-3Rの細胞外領域は、PROTEAN(DNASTAR,Madison,WI)のようなコンピ ュータープログラムを利用する疎水性分析、あるいは他の公知のタイプ1および タイプ2 インターロイキン-1レセプターとのアラインメント分析により容易に 決定され得る。 「核酸分子」は、分離したフラグメントの形態で、あるいはより大きな核酸構 築物の成分として存在する核酸ポリマーあるいは核酸配列をいう。核酸分子は、 少なくとも1度、実質的に純粋な(すなわち、実質的に内在性物質の混入のない) 形態で、ならびに同定および回収を可能とする量または濃度で、単離された核酸 に由来しなければならない。このような配列は、好適には、内部の非翻訳配列、 あるいはイントロンにより遮られないオープンリーディングフレームの形態で提 供される。本明細書中で利用されるように、核酸分子は、デオキシリボ核酸(「D NA」)分子(ゲノム分子およびcDNA分子を包含する)、リボ核酸(「RNA」)分子、ハ イブリッドまたはキメラ核酸分子(例えば、DNA-RNAハイブリッド)、および適切 であれば、核酸分子アナログおよび誘導体(例えば、ペプチド核酸(「PNA」))を 包含すると理解されるべきである。本発明の核酸分子はまた、非翻訳核酸配列を 含有し得る。ここで、このような付加配列(例えば、オープンリーディングフレ ムの5'または3'側の配列)は、オープンリーディングフレームの操作または発 現を妨害しない。 「組換え発現ベクター」は、IL-1 タイプ3レセプターまたはsIL-1 タイプ3 レセプターをコードする核酸配列を増幅するためか、あるいは発現するためのい ずれかに用いられる複製可能な核酸構築物をいう。この構築物は、(1)遺伝子発 現において調節的役割を有する遺伝エレメント(単数または複数)(例えば、プロ モーター)、および(2)目的の構造あるいはコード配列、の集合体(assembly)を含 有する。組換え発現ベクターはまた、適切な転写および翻訳開始および終結配列 を含有し得る。 上記のように、本発明は、IL-1 タイプ3レセプターをコードする単離された 核酸分子を提供する。本明細書中に記載の方法(例えば、実施例1を参照のこと) を利用して得られ得る1つの代表的なIL-1 タイプ3レセプターを図1に概略的 に例示する。簡潔に記載すると、このIL-1 タイプ3レセプター(配列番号1およ び2を参照のこと)は、細胞外N末端ドメイン(アミノ酸1〜336)、膜貫通ドメイ ン(アミノ酸337〜357)、および細胞内C末端ドメイン(358〜562)からなる。 上記のIL-1 タイプ3レセプターが例示目的のために提供されているが(配列番 号3および4をまた参照のこと)、本発明はそれに限定されるべきではない。特 に、本明細書中で利用される「IL-1-3R」および「sIL-1-3R」は、配列番号1お よび3に開示した配列に対して実質的な類似性を有する核酸分子によりコードさ れる広範囲の種々のIL-1 タイプ3レセプターを包含すると理解されるべきであ る。本発明の文脈中で利用されるように、IL-1 タイプ3レセプターをコードす る核酸分子は、もしも以下の場合、本明細書中に開示したものと実質的に類似し ていると考えられる:(a)核酸配列が、天然のIL-1 タイプ3レセプター遺伝子の コード領域由来である場合(例えば、本明細書中に開示した配列の対立遺伝子の 変種を包含する);(b)核酸配列が、中度のストリンジェンシー(例えば、50%ホ ルムアミド、5×SSPE、5×Denhart's,0.1%SDS、100μg/mlサケ精子DNA、42 ℃の温度)あるいは高度のストリンジェンシー(Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press,NY,1989 を参照のこと)の条件下で、本発明の核酸配列にハイブリダイズし得る場合;あ るいは(c)核酸配列が、(a)または(b)において定義された核酸配列に対する遺伝 子コードの結果として縮重している場合。さらに、上記のように、DNA分子を主 に本明細書中で言及したが、本明細書中で与えられた開示から当業者に明らかな ように、広範囲の種々の関連核酸分子がまた、本明細書中に記載の種々の実施態 様において利用され得、これらは例えば、RNA、核酸アナログ、ならびに2以上 のタイプの核酸からなり得るキメラ核酸分子を包含する。 さらに、上記のように、本発明の文脈中で「IL-1 タイプ3レセプター」およ び「可溶性比-1 タイプ3レセプター」は、上記のIL-1 タイプ3レセプターの誘 導体およびアナログを包含すると理解されるべきである。このような誘導体は、 保存的アミノ酸の置換および/またはアミノ酸の少数の付加、置換、または欠失 、これらの正味の効果によってIL-1 タイプ3レセプターの生物学的活性(例えば 、シグナル伝達)あるいは機能が実質的に変化しない、対立遺伝子の変種および 遺伝子操作された変種を包含する。このような誘導体は、一般的に約50%より大 きい相同性、好適には75%〜80%より大きい相同性、より好適には85%〜90%よ り大きい相同性、そして最も好適には92%、95%、または97%より大きい相同性 を有する。例えば、相同性は、University of Wisconsin Genetics Computer Gr oup(UWGCG)から入手可能なGAPコンピュータープログラムバージョン6.0を用いる 配列情報の比較によって決定され得る。 IL-1 タイプ3レセプターの一次アミノ酸構造はまた、種々のコンジュゲート( 例えば、タンパク質-IL-1-3Rコンジュゲート)を形成するために、アミノ酸側鎖 、および/またはアミノ末端またはカルボキシ末端を、種々の官能基で誘導体化 することにより修飾され得る。あるいは、IL-1-3R(およびsIL-1-3R)のコンジュ ゲートは、組換え的に融合タンパク質を生産することによって構築され得る。こ のような融合タンパク質は、例えばIL-1-3R-タンパク質Zを包含し得る、ここで 、タンパク質Zは、別のサイトカインレセプター(例えば、IL-2R、IL-3R、IL-4R 、IL-5R、IL-6R、IL-7R、IL-8R,IL-9R、IL-10R、IL-11R、IL-12R、IL-13R、IL- 14R、IL-15R、またはTNF(αまたはβ)レセプター;WO91/03553を参照のこと); 抗体の結合部分;毒素(以下で考察するように);あるいはIL-1-3Rの精製または 同 定を容易にするタンパク質またはペプチド(例えば、ポリ-His)である。例えば、 ヒトIL-1-3R(His)nあるいはsIL-1-3R(His)nのような融合タンパク質は、例えば 、NTAニッケル-キレートカラム上で、ポリ-His残基によりタンパク質を精製する ために構築され得る。IL-1 タイプ3レセプターのアミノ酸配列はまた、発現し た組換えタンパク質の精製を容易にするために、ペプチドAsp-Tyr-Lys-Asp-Asp- Asp-Asp-Lys(DYKDDDDK)(配列番号5)(Hoppら、Bio/Technology 6:1204,1988)に 連結され得る。 本発明はまた、天然のパターンの糖化を伴い、あるいは伴わずに生産され得る IL-1-3R(およびsIL-1-3R)タンパク質を包含する。例えば、E.coliのような細菌 におけるIL-1-3R DNAの発現は、非糖化分子である。対照的に、酵母または哺乳 動物の発現系(以下で考察するように)で発現されるIL-1-3Rは、アミノ酸配列お よび利用される発現系に依存して、天然型IL-1-3Rから糖化パターンおよび分子 量の両方で変化し得る。さらに、不活性化した糖化部位を有する哺乳動物のIL-1 -3Rの機能的変異体はまた、オリゴヌクレオチド合成、部位特異的変異誘発、ま たはランダム変異技術を利用して、均質な、炭水化物の減少した形態で生産され 得る。簡潔に記載すると、真核生物タンパク質のN糖化部位は、一般的にアミノ 酸トリプレットAsn-A1-Z(ここで、A1は、Pro以外の任意のアミノ酸、そしてZはS erまたはThrである)により特徴付けられる。このトリプレット中で、アスパラギ ンは、炭水化物の共有結合のための側鎖アミノ基を提供する。このような部位は 、AsnまたはZの欠失、Asnまたは残基Zの別のアミノ酸への置換、A1とZとの間へ の非Zアミノ酸の挿入、あるいはAsnとA1との間へのAsn以外のアミノ酸の挿入に より除去され得る。 IL-1-3Rタンパク質と実質的に類似しているタンパク質はまた、例えば、生物 学的活性に必要とされない種々のアミノ酸残基の置換あるいは欠失により構築さ れ得る。例えば、システイン残基は、再天然型化(renaturation)における誤った 分子内ジスルフィド架橋の形成を防止するために、欠失または他のアミノ酸で置 換され得る。同様に、隣接する2つの塩基性アミノ酸残基は、KEX2プロテアーゼ 活性が存在する酵母系での発現のために改変され得る。 IL-1-3Rをコードするヌクレオチド配列中の全ての変異が、最終産物中に発現 されるとは限らない。例えば、転写されたmRNA中での二次構造ループを避けるた めに、あるいは選択された宿主によってより容易に翻訳されるコドンを提供する ために、ヌクレオチド置換がなされ得、そしてそれによって選択された宿主中で の発現が増強される。 一般的に、アミノ酸レベルでの置換は、保存的にされるべきである。すなわち 、最も好適な置換アミノ酸は、置換される残基の特徴と類似する特徴を有するア ミノ酸である。置換、欠失、または挿入の戦略が採用される場合、欠失または挿 入の生物学的活性に及ぼす潜在的効果を、例えば、実施例中に開示したシグナリ ングアッセイを利用して考慮するべきである。 本発明の核酸分子の配列に対してなされる変異は、一般的に、コード配列のリ ーディングフレーム相を維持するべきである。さらに、この変異により好適には 、レセプターmRNAの翻訳に逆の影響を与えるループまたはヘアピンのようなmRNA の二次構造を生じるようにハイブリダイズし得る相補的領域を創るべきてはない 。変異部位は予め決定され得るが、変異の性質が本質的に予め決定されることは 必要とされない。例えば、所定の部位における変異体の最適な特徴を選択するた めに、標的コドンにおいてランダム変異がなされ得、そして発現したIL-1-3R変 異体が生物学的活性についてスクリーニングされ得る。ランダム変異の代表的な 方法は、米国特許第5,096,815号;同第5,198,346号;同第5,223,409号においてL andnerらにより記載されたものを包含する。 上記のように、変異は、天然の配列のフラグメントへの連結を可能とする制限 部位に隣接した、変異配列を含有する合成オリゴヌクレオチドにより特定の位置 に導入され得る。連結後、得られた再構築配列は、所望のアミノ酸挿入、置換、 または欠失を有するアナログをコードする。 あるいは、部位特異的変異誘発手順が、要求される置換、欠失、または挿入に 従い改変された特定のコドンを有する改変された遺伝子を提供するために使用さ れ得る。上記の改変を作製する典型的な方法は、Walderら(Gene 42:133,1986); Bauerら(Gene 37:73,1985);Craik(Bio Techniques,1月 1985,12-19);Smithら( Genetic Engineering:Principles and Methods,Plenum Press,1981);Sambrook ら(Molecular cloning:A Laboratory Manual,第2版,Cold Spring Harbor Labor atory Press,1989);および米国特許第4,518,584号および同第4,737,462号によ って開示されている(これらは、本明細書中に参考として援用される)。 IL-1 タイプ3レセプターならびに実質的に類似の誘導体またはアナログは、 治療薬剤、免疫原、レセプターを基礎とした免疫アッセイにおける試薬として、 またはアフィニティー精製手順のための結合剤として使用され得る。さらに、本 発明のIL-1 タイプ3レセプターは、IL-1 タイプ3レセプターアゴニストまたは アンタゴニスト活性のための化合物をスクリーニングために利用され得る。IL-1 タイプ3レセプタータンパク質はまた、反応性側基により、種々の不溶性基質( 例えば、臭化シアン活性化、ビスオキシラン活性化、カルボニルジイミダゾール 活性化、またはトシル活性化アガロース構造体)に、または吸着により、ポリオ レフィン表面に(グルタルアルデヒド架橋を用いてか、または用いずに)、共有結 合され得る。一度基質に結合されると、IL-1-3Rは、抗IL-1-3R抗体またはIL-1を 選択的に結合させるために(アッセイまたは精製の目的のために)使用され得る。 IL-1 タイプ3レセプターcDNAクローンの単離 上記のように、本発明は、IL-1 タイプ3レセプターをコードする単離された 核酸分子を提供する。簡潔に記載すると、本発明のIL-1 タイプ3レセプターを コードする核酸分子は、例えば、ヒト、サル、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ 、ネコ、ラット、およびマウスを包含する種々の温血動物から容易に単離され得 る。IL-1 タイプ3レセプターをコードする核酸分子が単離され得る特に好適な 組織は、脳、腎臓、および肺を包含する。本発明のIL-1 タイプ3レセプターを コードする核酸分子は、本明細書中に提供した開示を利用して、従来通りに調製 されたcDNAライブラリー(例えば、Sambrookら、Molecular Cloning:A Laborator y Manual,第2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press,NY,1989)あるいは購入 されたライブラリー(例えば、Stratagene,LaJolla,Calif.)から、容易に単離さ れ得る。本発明のIL-1 タイプ3レセプターをコードする単離されたDNA分子を得 るための特に好適な方法は、以下の実施例1においてより詳細に記載される(配 列番号1および3をまた参照のこと)。 上記のように、本発明の特に好適な実施態様の中で、ヒトIL-1 タイプ3レセ プターをコードする単離された核酸分子が提供される。簡潔に記載すると、この ような核酸分子は、以下の実施例1に記載した特定の配列、または、ラットの配 列(例えば、配列番号2または4)のいずれかを用いて、高いストリンジェンシー (例えば、50%ホルムアミド、5×SSC、5×Denharts、0.1%SDS、100μg/mlサ ケ精子DNA、42℃、12時間)の条件下で、ヒトcDNAライブラリーを調べることによ り容易に得られ得る。この後、50℃での0.2%SDSを含有する2×SSCを用いる広 範な洗浄が行なわれ得る。適切なcDNAライブラリーは、市販の供給源(例えば、S tratagene,LaJolla,Calif.;またはClontech,Palo Alto,Callf.)から得られ得る か、あるいは標準的技術(例えば、Sambrookら、前掲、を参照のこと)を利用して 調製され得る。 組換え型IL-1 タイプ3レセプターの生成 上記のように、本発明はまた、IL-1 タイプ3レセプターまたは実質的に類似 のタンパク質をコードする合成またはcDNA由来のDNAフラグメントを含む組換え 発現ベクターを提供する。これらは、哺乳動物、微生物、ウイルス、または昆虫 の遺伝子由来の適切な転写制御因子または翻訳制御因子に作動可能に連結されて いる。このような制御因子は、転写プロモーター、転写を制御するための任意の オペレーター配列、適切なmRNAリボソーム結合部位をコードする配列、ならびに 、好適な実施態様おいては、転写および翻訳の終結を制御する配列を包含する。 通常、複製起点により付与される宿主中での複製能、および形質転換体の認識を 容易にする選択遺伝子が付加的に取り込まれ得る。DNA領域が互いに機能的に関 連している場合、そのDNA領域は作動可能に連結され得る。例えば、ポリペプチ ドの分泌に預かる前駆体として発現させる場合、シグナルペプチド(分泌リーダ ー)のDNAをポリペプチドのDNAに作動可能に連結し;この配列の転写を制御する 場合、プロモーターをコード配列に作動可能に連結し;あるいは翻訳を許容する ように配置する場合、リボソーム結合部位をコード配列に作動可能に連結する。 一般的に、作動可能に連結したは、隣接を意味し、そして分泌リーダーの場合、 隣接およびリーディングフレーム内を意味する。 発現ベクターはまた、目的のポリペプチドの分泌を指令するのに必要なDNA配 列を含有し得る。そのようなDNA配列は、少なくとも1つの分泌シグナル配列を 包含し得る。代表的なシグナル配列として、α因子シグナル配列(プレプロ配列 ;KurjanおよびHerskowitz、Cell 30:933-943,1982;Kurjanら、米国特許第4,54 6,082号;Brake、欧州特許第116,201号)、PHO5シグナル配列(Beckら、WO86/0063 7)、BAR1分泌シグナル配列(MacKayら、米国特許第4,613,572号;MacKayら、WO87/ 002670)、SUC2シグナル配列(Carlsonら、Mol.Cell.Biol.3:439-447,1983)、α- 1-アンチトリプシンシグナル配列(Kurachiら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:6826 〜6830,1981)、β-2プラスミンインヒビターシグナル配列(Toneら、J.Biochem.( Tokyo)102:1033-1042,1987)、組織プラスミノーゲンアクチベーターシグナル配 列(Pennicaら、Nature 301:214-221,1983)、E.coli PhoAシグナル配列(Yuanら、 J.Biol.Chem.265:13528-13552,1990)あるいは、例えば、Oliver(Ann.Rev.Micro biol.39:615-649,1985)により総説された細菌の任意のシグナル配列が挙げられ る。あるいは、分泌シグナル配列は、例えば、von Heinje(Eur.J.Biochem.133:1 7-21,1983;J.Mol.Biol.184:99-105,1985;Nuc.Acids Res.14:4683-4690,1986 )により確立された規則に従い合成され得る。 発現のために、IL-1 タイプ3レセプターをコードする核酸分子は適切な発現 ベクターに挿入され、これは、引き続いて発現のために適切な宿主細胞の形質転 換またはトランスフェクトに用いられる。本発明を実施するために使用される宿 主細胞として、哺乳動物、鳥、植物、昆虫、細菌、および真菌細胞が挙げられる 。好適な真核生物細胞としては、培養哺乳動物細胞株(例えば、齧歯動物細胞株 またはヒト細胞株)および数種の酵母(例えば、Saccharomyces spp.,特に、S.ce revisiae,Schizosaccharomyces spp.,またはKluyveromyces spp.)あるいは糸 状菌(例えば、Aspergillus spp.,Neurospora spp.)を含む菌類細胞が挙げられ る。酵母株Saccharomyces cerevisiaeが、特に好適である。種々の原核生物およ び真核生物の宿主細胞で組換えタンパク質を生産するための方法は、一般的に当 該分野では公知である(「遺伝子発現技術」,Methods in Enzymology,第185巻,Go eddel(編),Academic Press,San Diego,Calif.,1990を参照のこと;また「酵母 の遺伝学および分子生物学に対するガイド」,Methods in Enzymology,Guthrie およびFink(編),Academic Press,San Diego,Calif.,1991を参照のこと)。一般 的に 宿主細胞は、目的のタンパク質を高レベルで生成する能力、あるいは該タンパタ 質の生物学的活性に必要なプロセッシング工程の少なくともいくつかを実行する 能力に基づいて選択される。この方法において、宿主細胞中へトランスフェクト されなければならないクローン化DNA配列の数は、最少化され得、そして生物学 的に活性なタンパク質の全体の収量は最大化され得る。 本発明の使用に適した酵母ベクターとして、YRp7(Struhlら,Proc.Natl.Acad.S ci.USA 76:1035-1039,1978)、YEp13(Broachら,Gene 8:121-133,1979)、POTベク ター(本明細書中に参考として援用される、Kawasakiら,米国特許第4,931,373号) 、pJDB249およびpJDB219(Beggs,Nature 275:104-108,1978)およびそれらの誘導 体が挙げられる。このようなベクターは、一般的に、選択マーカーを包含し、こ れは、表現型アッセイによって形質転換体の選択を可能とするための有力な表現 型を示す任意の遺伝子の1つであり得る。好適な選択マーカーは、宿主細胞の栄 養要求性を補うもの、抗生物質耐性を与えるもの、または細胞が特定の炭素源を 利用可能にするものであり、LEU2(Broachら,同上)、URA3(Botsteinら,Gene 8:17 ,1979)、HIS3(Struhlら,同上)あるいはPOT1(Kawasakiら,同上)が挙げられる。別 の適切な選択マーカーは、酵母細胞にクロラムフェニコール耐性を付与するCAT 遺伝子である。 酵母中での使用のため好適なプロモーターとして、酵母解糖遺伝子由来のプロ モーター(Hitzemanら,J.Biol.Chem.255:12073-12080,1980;AlberおよびKawasa ki,J.Mol.Appl.Genet.1:419-434,1982;Kawasaki,米国特許第4,599,311号)ある いはアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子(Youngら,Genetic Engineering of Micr oorganisms for Chemicals,Hollaenderら(編),355頁,Plenum,New York,1982; Ammerer,Meth.Enzymol.101:192-201,1983)が挙げられる。これに関して、特 に好適なプロモーターは、TPI1プロモーター(Kawasaki,米国特許第4,599,311号 ,1986)およびADH2-4cプロモーター(Russellら,Nature 304:652-654,1983;Iran iおよびKilgore,米国特許出願第07/784,653号,これは本明細書中に参考として援 用される)である。発現ユニットはまた、TPI1ターミネーター(AlberおよびKawas aki,同上)のような転写ターミネーターを含有し得る。 酵母に加えて、本発明のタンパク質は、糸状菌中、例えば、菌類のAspergillu sの株(McKnightら,米国特許第4,935,349号,これは本明細書中で参考として援用 される)で発現され得る。有用なプロモーターの例として、ADH3プロモーター(Mc Knightら,EMBO J.4:2093-2099,1985)およびtpiAプロモーターのような、Asperg illus nidulansの解糖遺伝子由来のものが挙げられる。適切なターミネーターの 例としては、ADH3ターミネーター(McKnightら,同上,1985)がある。このような成 分を利用する発現ユニットが、Aspergillusの染色体DNA中への挿入を可能とする ベクター中へクローン化される。 真菌の形質転換技術は文献中で周知であり、そして例えば、Beggs(同上)、Hin nenら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1929-1933,1987)、Yeltonら(Proc.Natl.Acad .Sci.USA 81:1740-1747,1984)、およびRussell(Nature 301:167-169,1983)によ り記載されている。宿主細胞の遺伝子型は、一般的に発現ベクター上に存在する 選択マーカーにより相補される遺伝子的欠損を含んでいる。特定の宿主および選 択マーカーの選択は、十分に当業者のレベル内である。酵母中での異種タンパク 質の生成を最適化するために、例えば、宿主株は、タンパク質分解活性の低下を もたらす酵母pep4変異(Jones,Genetics 85:23-33,1977)のような変異を保有する ことが好ましい。 真菌細胞に加えて、培養哺乳動物細胞が、本発明中で宿主細胞として使用され 得る。本発明での使用に好適な培養哺乳動物細胞として、COS-1(ATCC番号CRL 16 50)、COS-7(ATCC番号CRL1651)、BHK(ATCC番号CRL 1632)、および293(ATCC番号CR L 1573;Grahamら,J.Gen.Virol.36:59-72,1977)細胞株が挙げられる。好適なBHK 細胞株は、BHK570細胞株(アメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託番号C RL10314で寄託された)である。さらに、本発明中で使用され得る多数の他の哺乳 動物細胞株として、ラットHepI(ATCC番号CRL 1600)、ラットHepII(ATCC番号CRL 1548)、TCMK(ATCC番号CCL 139)、ヒト肺(ATCC番号CCL 75.1)、ヒトヘパトーマ(A TCC番号 HTB-52)、HepG2(ATCC番号 HB 8065)、マウス肝臓(ATCC番号CCL 29.1)、 NCTC1469(ATCC番号CCL 9.1)、SP2/O-Ag14(ATCC番号 1581)、HIT-T15(ATCC番号CR L 1777)、Ltk-(ATCC番号CCL 1.3)、およびRINm5AHT2B(OrskovおよびNielson,FEB S 229(1):175-178,1988)が挙げられる。 本発明の実行における使用のための哺乳動物発現ベクターは、クローン化され た遺伝子またはcDNAの転写を支配し得るプロモーターを含むべきである。好適な プロモーターは、ウイルスプロモーターおよび細胞性プロモーターを含む。ウイ ルスプロモーターは、即時初期型(immediate early)サイトメガロウイルスプ ロモーター(Boshartら、Cell 41:521-530,1985)およびSV40プロモーター(Su bramaniら、Mol.Cell.Biol.1:854-864,1981)を含む。細胞性プロモーター は、マウスメタロチオネイン-1プロモーター(Palmiterら、米国特許第4,579,8 21号)、マウスVjプロモーター(Bergmanら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:7 041-7045,1983; Grantら、Nuc.Acids Res.15:5496,1987)およびマウスVHプ ロモーター(Lohら、Cell 33:85-93,1983)を含む。特に好適なプロモーターは 、アデノウイルス2由来の主要後期プロモーター(KaufmanおよびSharp,Mol.C ell.Biol.2:1304-13199,1982)である。このような発現ベクターはまた、プ ロモーターから下流に、および目的のペプチドまたはタンパク質をコードするDN A配列から上流に位置する1組のRNAスプライス部位を含む。好適なRNAスプライ ス部位は、SV40、アデノウイルスおよび/または免疫グロブリン遺伝子から得ら れ得る。あるいは、特定の実施態様では、RNAスプライス部位は、目的のペプチ ドまたはタンパク質をコードするDNA配列から下流に位置し得る。また、発現ベ クターは、目的のコード配列の下流に位置するポリアデニル化シグナルを含有す る。適切なポリアデニル化シグナルは、SV40由来の初期および後期ポリアデニル 化シグナル(KaufmanおよびSharp,同上)、アデノウイルス5 E1B領域由来ポリ アデニル化シグナルおよびヒト成長ホルモン遺伝子ターミネーター(DeNotoら、 Nuc. Acids Res.9:3719-3730,1981)を含む。発現ベクターは、プロモーター とRNAスプライス部位との間に位置する、アデノウイルス2の3分節系(tripart ite)リーダーのような、非コードウイルスリーダー配列を含み得る。好適なベ クターはまた、SV40エンハンサーおよびマウス1エンハンサー(Gillies,Cell 33:717-728,1983)のようなエンハンサー配列を含み得る。発現ベクターはまた 、アデノウイルスVA RNAをコードする配列を含み得る。適切なベクターは、商業 的な供給源から入手し得る(例えば、Invitrogen,San Diego,CA; Stratagene ,La Jolla,CA)。 クローン化されたDNA配列は、例えば、リン酸カルシウム仲介トランスフェク ション(Wiglerら、Cell 14:725,1978; CorsaroおよびPearson,Somatic Cell Genetics 7:603,1981; GrahamおよびVan der Eb,Virology 52:456,1973)、 エレクトロポレーション(Neumannら、EMBO J.1:841-845,1982)、またはDEAE デキストラン仲介トランスフェクション(Ausubelら(編)、Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley and Sons,Inc.,NY,1987)(これらは本 明細書中に参考として援用される)により、培養された哺乳動物細胞に導入され 得る。クローン化DNAが安定に組み込まれた細胞を同定するために、一般に、細 胞中に目的の遺伝子またはcDNAとともに選択マーカーが導入される。培養された 哺乳動物細胞における使用のための好適な選択マーカーは、ネオマイシン、ハイ グロマイシン、およびメトトレキサートのような薬物に対する耐性を供与する遺 伝子を含む。選択マーカーは、増幅可能な選択マーカーであり得る。好適な増幅 可能な選択マーカーは、DHFR遺伝子およびネオマイシン耐性遺伝子である。選択 マーカーは、Thilly(Mammalian Cell Technology,Butterworth Publishers,S toneham,MA,これは本明細書中に参考として援用される)によって総説されて いる。選択マーカーの選択は、十分に当業者の範囲内にある。 選択マーカーは、IL-1タイプ3レセプター配列と同時に、別々のベクターで細 胞中に導入され得るか、またはそれらは、同じベクターで導入され得る。同じベ クターの場合、選択マーカーおよびIL-1タイプ3レセプター配列は、異なるプロ モーターまたは同じプロモーターの制御下にあり得る。後者の配置は、2シスト ロン性のメッセージを産生し得る。この型の構築物は、当該分野で公知である( 例えば、LevinsonおよびSimonsen、米国特許第4,713,339号)。細胞中に導入さ れる混合物に「キャリアDNA」として知られるさらなるDNAを加えることもまた、 有利であり得る。 トランスフェクトされた哺乳動物細胞を、一定の期間(代表的には1〜2日) 増殖させると、目的のDNA配列を発現し始める。次いで、薬物選択を適用して、 安定な様式で選択マーカーを発現している細胞の増殖について選択する。増幅可 能な選択マーカーでトランスフェクトされた細胞のために、クローン化配列の増 加したコピー数、それにより増加した発現レベルについて選択するために、薬物 濃度が段階的に増加され得る。導入された配列を発現する細胞を、所望の形態で 、 または所望のレベルで目的のタンパク質の産生について選択し、スクリーニング する。次いで、これらの基準を満たす細胞がクローン化され得、そして生産のた めに拡大され得る。 本発明の実行における使用のための好適な原核生物宿主細胞は、細菌Escheric hia coliの株であるが、Bacillusおよび他の属もまた、有用である。これらの宿 主を形質転換し、そしてそこにクローン化された外来DNA配列を発現するための 技術は、当該分野で周知である(例えば、Maniatisら、Molecular Cloning: A L aboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,1982; またはSambrookら 、前出)。細菌宿主中でクローン化DNA配列を発現するために用いられるベクタ ーは、一般に、選択マーカー(例えば、抗生物質耐性のための遺伝子)、および 宿主細胞中で機能するプロモーターを含む。適切なプロモーターは、trp(Nicho lsおよびYanofsky,Meth.Enzymol.101:155-164,1983)、lac(Casadabanら、 J.Bacteriol.143:971-980,1980)、およびファージk(Queen,J.Mol.Appl. Genet.2:1-10,1983)プロモーター系を含む。細菌を形質転換するために有用 なプラスミドは、pBR322(Bolivarら、Gene 2:95-113,1977)、pUCプラスミド (Messing,Meth.Enzymol.101:20-78,1983; VieiraおよびMessing,Gene 19: 259-268,1982)、pCQV2(Queen、同上)、pMAL-2(New England Biolabs,Beve rly,MA)、およびそれらの誘導体を含む。プラスミドは、ウイルス性エレメント および細菌性エレメントの両者を含有し得る。 本明細書中で提供される教示では、プロモーター、ターミネーター、および本 発明のIL-1タイプ3レセプターをコードする発現ベクターを植物、鳥、および昆 虫細胞中に導入するための方法は、当業者には明らかである。例えば、異種DNA 配列を昆虫細胞中で発現するためのベクターとして、バキュロウイルスの使用は 、Atkinsonらによって総説されている(Pestic Sci.28:215-224,1990)。さら に、植物細胞中で遺伝子を発現するためのベクターとして、Agrobacterium rhiz ogenesの使用は、Shinkarらによって総説されている(J.Biosci.(Bangalore )11:47-58,1987)。 本発明のDNA分子を含有する宿主細胞は、次いで培養され、IL-1タイプ3レセ プターをコードするDNA分子を発現させる。細胞は、選択された宿主細胞の増殖 に必要な栄養素を含有する培養培地中で、標準的な方法に従って培養される。種 々の適切な培地が当該分野で公知であり、そしてそれは、一般的に炭素源、窒素 源、必須アミノ酸、ビタミンおよび無機物、ならびに他の成分(例えば、特定の 宿主細胞によって必要とされ得る成長因子または血清)を含む。一般に増殖培地 は、DNA分子を含有する細胞を、例えば、薬物選択、あるいはDNA構築物上の選択 マーカーまたはDNA構築物を同時にトランスフェクトされた選択マーカーによっ て相補される必須栄養素の欠乏により選択する。 酵母細胞に対する適切な増殖条件は、例えば、窒素源(それは、非アミノ酸の 窒素源または酵母抽出物であり得る)、無機塩、ビタミン、および必須アミノ酸 補充物を含有する化学的に規定された培地中で、4℃と37℃との間の温度(特に 好ましくは30℃)で培養する工程を含む。培地のpHは、好ましくは、2より高く 、8より低いpH、より好ましくは、pH5〜6で維持される。安定なpHを維持する ための方法は、緩衝化することおよび一定のpH制御を含む。pH制御のための好適 な薬剤は、水酸化ナトリウムを含む。好適な緩衝化剤は、コハク酸およびBis-Tr is(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を含む。酵母宿主細胞は異種タンパ タ質の高グリコシル化傾向のために、アスパラギン結合型グリコシル化に必要な 遺伝子内に欠陥を有する酵母細胞中で、本発明のIL-1タイプ3レセプターを発現 することは好適であり得る。このような細胞は、浸透圧安定化剤を含有する培地 中で好適に増殖する。好適な浸透圧安定化剤は、0.1Mと1.5Mとの間の濃度、好ま しくは0.5Mまたは1.0Mの濃度で培地中に補充されたソルビトールである。培養哺 乳動物細胞は、一般に市販の入手可能な血清含有培地または血清を含まない培地 中で培養される。使用される特定の細胞株に適した培地および増殖条件の選択は 、当業者の範囲内にある。 IL-1タイプ3レセプターはまた、ヒト以外のトランスジェニック動物、特にト ランスジェニック温血動物で発現され得る。マウス、ラット、ウサギ、ヒツジ、 およびブタを含む、トランスジェニック動物を産生するための方法は、当該分野 で公知であり、そして例えば、Hammerら(Nature 315:680-683,1985)、Palmit erら(Science 222:809-814,1983)、Brinsterら(Proc.Natl.Acad.Sci.US A 82.4438-4442,1985)、PalmiterおよびBrinster(Cell 41:343-345,1985) 、 および米国特許第4,736,866号によって開示されている(これらは本明細書中に 参考として援用される)。簡単に述べれば、発現すべきDNA配列を、適切に配置 された発現制御配列とともに含む発現ユニットを、受精した卵の生殖核中に導入 する。DNAの導入は、一般にマイクロインジェクションによって行われる。注入 されたDNAの組み込みは、組織サンプル(代表的には、尾組織のサンプル)由来 のDNAのブロット分析によって検出される。導入されたDNAが動物の生殖系列に組 み込まれ、動物の子孫に受け継がれることが、一般に好ましい。 本発明の特に好適な実施態様では、相同組換え(Capecchi,Science 244:1288 -1292,1989)またはアンチセンスオリゴヌクレオチド(SteinおよびChen,Scie nce 261(5124):1004-1012,1993; Milliganら、Semin.Conc.Biol.3(6):391-3 98,1992)の使用により、胚の幹細胞から「ノックアウト」動物を開発し得る。 本発明の好適な実施態様では、IL-1タイプ3レセプター配列を破壊するための 変異を目標とすることによって、マウスのようなトランスジェニック動物を開発 する(Mansourら、「マウス胚由来幹細胞におけるガン原遺伝子int-2の破壊:非 選択性遺伝子のターゲッティング変異のための一般的戦略」、Nature 336:348-3 52,1988)。このような動物は、代謝におけるIL-1タイプ3レセプターの役割を 研究するためのモデルとして、容易に用いられ得る。 可溶性IL-1タイプ3レセプターおよびレセプターペプチド 上記に示すように、本発明はまた、可溶性IL-1タイプ3レセプターおよびレセ プターペプチドを提供する。本発明の文脈内において、IL-1タイプ3レセプター ペプチドは、膜貫通ドメインを含有せず、そして少なくとも8アミノ酸長、そし てより好ましくは10以上のアミノ酸長である、上記のIL-1タイプ3レセプターま たはその誘導体の一部を含むことが理解されるべきである。簡単に述べれば、IL -1タイプ3レセプターならびに推定の膜貫通ドメインの構造は、例えば、PROTEA N(DNA STAR,Madison,WI)の疎水性プロット機能を用いて、またはKyteおよび Doolittle(J.Mol.Biol.157:105-132,1982)によって記載された方法に従っ て、1次翻訳産物から予測され得る。図の表現によって束縛されることを望まな いが、この疎水性分析に基づいて、IL-1タイプ3レセプターは、図1に示される 一般構造を有すると考えられる。詳細には、これらのレセプターは、細胞外アミ ノ末端ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを含有すると考えられ る。 本発明の1つの局面では、IL-1タイプ3レセプターの細胞外アミノ末端ドメイ ンを含有する単離されたIL-1タイプ3レセプターペプチドを提供する。好適な実 施態様では、配列番号2に示す、アミノ酸番号1〜アミノ酸番号336のアミノ酸 配列を含有する単離されたIL-1タイプ3レセプターペプチドを提供する。他の実 施態様では、配列番号4に示す、アミノ酸番号1〜アミノ酸番号338のアミノ酸 配列を含有する単離されたIL-1タイプ3レセプターペプチドを提供する。 IL-1タイプ3レセプターペプチドは、他の方法の中で、適切な宿主/ベクター 系を培養し、本発明の組換え翻訳産物を産生する工程により、調製され得る。次 いで、IL-1タイプ3レセプターペプチドを単離するために、このような細胞系由 来の上清は、種々の精製手順により処理され得る。例えば、AmiconまたはMillip ore Pellicon限外濾過ユニットのような市販の入手可能なタンパク質濃縮フィル ターを用いて、最初に上清が濃縮され得る。濃縮後、例えば、適切な支持体に結 合したIL-1または抗IL-1タイプ3レセプター抗体のような、適切な精製マトリッ クスに濃縮物を適用し得る。あるいは、レセプターまたはペプチドを精製するた めに、陰イオンまたは陽イオン交換樹脂を使用し得る。最後に、IL-1タイプ3レ セプターペプチドをさらに精製するために、1つ以上の逆相高性能液体クロマト グラフィー(RP-HPLC)工程が用いられ得る。 あるいは、IL-1タイプ3レセプターペプチドはまた、標準的なポリペプチド合 成プロトコルを用いて調製され得、そして上記の手順を用いて精製され得る。 本発明の文脈内では、SDSポリアクリルアミドゲル分析、続くクマシーブリリ アントブルー染色の後に、単一のバンドのみが検出された場合、IL-1タイプ3レ セプターペプチドは、「単離され」、または精製されると考えられる。 IL-1 タイプ3レセプターに対する抗体 本発明の1つの局面では、IL-1 タイプ3レセプター(それらの誘導体を含む )ならびに上記のIL-1 タイプ3レセプターペプチドのようなこれらのタンパ ク質の部分あるいはフラグメントは、IL-1 タイプ3レセプターに特異的に結合 する抗体を調製するのに使用され得る。本発明において、用語「抗体」は、ポリ クローナル抗体、モノクローナル抗体、それらのフラグメント(例えば、F(ab' )2フラグメントおよびFabフラグメント)、ならびに組換え的に産生される結合 パートナーを含む。これらの結合パートナーは、特異的に結合するモノクローナ ル抗体をコードする遺伝子由来の可変領域を取り込む。抗体が、107-1より大 きいかまたは等しいKA、そして好ましくは108-1より大きいかまたは等しいKA でIL-1 タイプ3レセプターと結合し、そして抗体が、KAが107-1より小さい親 和性、そして好ましくは105-1または103-1より小さい親和性でIL-1 タイプ 1またはタイプ2レセプターに結合する場合には、抗体は、特異的に結合すると 定義される。モノクローナル抗体または結合パートナーの親和性は、当業者に容 易に決定され得る(Scatchard,Ann.N.Y.Acad.Sci.51:660〜672,1949参照のこと )。 ポリクローナル抗体は、当業者により、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ニ ワトリ、ウサギ、マウスまたはラットなどの様々な温血動物から容易に生成され 得る。簡単に言うと、IL-1 タイプ3レセプターを用いて、腹腔内、筋肉内、眼 内、または皮下の注入によって動物を免疫化する。IL-1 タイプ3レセプターま たはIL-1 タイプ3レセプターペプチドの免疫原性は、フロイントの完全アジュ バントまたは不完全アジュバントのようなアジュバントの使用によって増強され 得る。数度の追加免疫に続いて、血清の少量サンプルを集め、そしてIL-1 タイ プ3レセプターに対する反応性を試験する。様々なアッセイを用いて、IL-1 タ イプ3レセプターに特異的に結合する抗体を検出する。典型的なアッセイとして は、Antibodies:A Laboratory Manual,HarlowおよびLane編、Cold Spring Harbo r Laboratory Press,1988に詳細に記載されている。このようなアッセイの代表 的な例としては、対向流(Countercurrent)免疫電気泳動法(CIEP)、放射免疫 アッセイ、放射免疫沈澱法、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、ドットブロ ットアッセイ、阻害あるいは競合アッセイ、およびサンドイッチアッセイが挙げ られる(米国特許第4,376,110号および第4,486,530号参照のこと;また、Antibo dies:A Laboratory Manual、前述、も参照のこと)。特に好適なポリクローナル 抗血清は、少なくともバックグラウンドの3倍大きいシグナルを与える。いった ん動物の力価が、そのIL-1 タイプ3レセプターとの反応性がプラトーに到達す れば、毎週の採血によりまたは動物からの採血により、より大量のポリクローナ ル抗血清が容易に得られ得る。 モノクローナル抗体はまた、周知の技術(米国特許第RE32,011号、第4,902,61 4号、第4,543,439号、および第4,411,993号を参照のこと、また、Monoclonal An tibodies,Hybridomas:A New Dimension in Biological Analyses:Plenum Press 、Kennett、McKearn、およびBechtol(編)1980、およびAntibodies:A Laborat ory Manual、HarlowおよびLane(編)、Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1988も参照のこと)を使用して、容易に生成され得る。簡単に言うと、1つの実 施態様において、被験体の動物(例えば、ラットまたはマウス)は、IL-1 タイ プ3レセプターに対して免疫応答を生じさせるのに適切なIL-1 タイプ3レセプ ターの形態で注入される。適切な形態の代表的な例としては、とりわけ、IL-1 タイプ3レセプターを発現する細胞、またはIL-1 タイプ3レセプター配列に基 づくペプチドが挙げられる。さらに、レセプターまたはレセプターペプチドを、 例えば、オバルブミンまたはキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)のよう な他のタンパク質に結合させることにより、または、フロイントの完全アジュバ ントまたは不完全アジュバントのようなアジュバントを使用することにより生ず る免疫応答を増強させる多くの技術が当該分野で公知である。最初の免疫化は、 腹腔内、筋肉内、または皮下のルートを経由し得る。 最初の免疫化の1週間後と3週間後との間に、他の追加免疫により動物は、再 免疫化され得る。次いで動物は試験採血され得、そして血清は、上記のようなア ッセイを使用してIL-1 タイプ3レセプターとの結合を試験される。動物がIL-1 タイプ3レセプターに対するその反応性がプラトーになるまでさらなる免疫化が 行われ得る。次いで、動物は、IL-1 タイプ3レセプターまたはIL-1 タイプ3レ セプターペプチドを最終追加される。このときに、脾臓およびリンパ節は取り出 され、そしてその臓器をメッシュスクリーンを通すことにより、または細胞を被 覆している脾臓膜あるいはリンパ節膜を破壊することにより、粉砕されて単一の 細胞懸濁液になる。1つの実施態様では、赤血球は、その後、低張度溶液の添加 により溶解され、続いて直ぐに等張液に戻す。 別の実施態様では、モノクローナル抗体を調製するのに適切な細胞は、インビ トロでの免疫化技術の使用により得られる。簡単に言うと、動物を殺し、そして 脾臓およびリンパ節細胞を上記のように取り出す。単一細胞の懸濁液が調製され 、そして細胞を、上記のように免疫反応を生成するのに適するIL-I タイプ3レ セプターの形態を含有する培地に置く。ついで、リンパ球を取り出し、そして以 下に記載するように融合する。 インビトロにおける免疫化技術の使用によって、または上記のように免疫化さ れた動物から得られた細胞は、エプスタイン-バールウイルス(EBV)のようなウ イルスでのトランスフェクションにより固定化され得る(GlaskyおよびReading 、Hybridoma 8(4):377〜389,1989を参照のこと)。あるいは、好適な実施態様で は、取り出された脾臓および/またはリンパ節細胞懸濁液は、モノクローナル抗 体を分泌する「ハイブリドーマ」を作成するために、適切な骨髄腫細胞と融合さ れる。適切な骨髄腫株は、好ましくは抗体を構築または発現せず、さらに、免疫 化された動物由来の細胞と同系である。多くのこのような骨髄腫細胞株は、当該 分野で周知であり、例えば、American Type Culture Collection(ATCC),Rockvil le,Maryland(Catalogue of Cell Line & Hybridomas,第6版,ATCC,1988を参照 のこと)などの供給源から得られ得る。代表的な骨髄腫株としては、ヒトの、UC 729-6(ATCC番号CRL 8061)、MC/CAR-Z2(ATCC番号CRL 8147)、およびSKO-007 (ATCC番号CRL 8033);マウスの、SP2/0-Ag14(ATCC番号CRL 1581)、およびP3 X63Ag8(ATCC番号TIB 9);そしてラットの、Y3-Ag1.2.3(ATCC番号CRL 1631) 、およびYB2/0(ATCC番号CRL 1662)が例として挙げられる。特に好適な融合株 は、NS-1(ATCC番号TIB 18)、およびP3X63-Ag8.653(ATCC番号CRL 1580)が挙 げられ、これらは、マウス、ラット、またはヒト細胞株のいずれかとの融合のた めに使用され得る。骨髄腫細胞株と免疫化された動物由来の細胞との間の融合は 、様々な方法で達成され得、ポリエチレングリコール(PEG)の使用(Antibodie s:A Laboratory Manual,HarlowおよびLane編、Cold Spring Harbor Laboratory Press,1988を参照のこと)または電気的融合を含む(ZimmermanおよびVienken、 J.Membrane Biol.67:165〜182、1982を参照のこと)。 融合に続いて、細胞は、RPMI1640またはDMEM(Dulbecco's Modified Eagles M edium)(JRH Biosciences、Lenexa、KS)のような適切な培地を有する培養プレ ートに置かれる。培地はまた、任意の成分を含み得、例えば、ウシ胎児血清(「 FBS」すなわち、Hyclone、Logan、Utah、またはJRH Biosciencesから入手)免疫 化に使用されたような同種の幼児動物から取り出された胸腺細胞、または培地を 固体化するための寒天などである。加えて、培地は、選択的に融合した脾臓およ び骨髄腫細胞を増殖させる試薬を含む。特に好ましいのはHAT(ハイポキサンチ ン、アミノプテリン、およびチミジン)(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)の 使用である。約7日後、得られた融合細胞またはハイブリドーマをスクリーニン グして、IL-1 タイプ3レセプターを認識する抗体の存在を測定する。数度のク ローン希釈およびリアッセイに続いて、IL-1 タイプ3レセプターに結合する抗 体を産生するハイブリドーマが単離され得る。 他の技術もまた、モノクローナル抗体を構築するのに使用され得る(Huseら、 「ファージλの免疫グロブリンレパートリーの大きな組合せライブラリーの生成 」Science 246:1275〜1281 1989年12月を参照のこと;Sastryら、「大腸菌にお けるモノクローナル触媒抗体産生のための免疫学的レパートリーのクローニング :重鎖可変領域特異的cDNAライブラリーの構築」Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:57 28〜5732、1989年8月もまた参照のこと;Alting-Meesら、「モノクローナル抗 体発現ライブラリー:急速なハイブリドーマへの変換」Strategies in Molecula r Biology 3:1〜9、1990年1月もまた参照のこと;これらの参照例は、Stratacy te、La Jolla、Californiaから市販されているシステムを記載する。このシステ ムは組換え技術を使用した抗体の産生を可能にする)。簡単に言うと、mRNAをB 細胞集団から単離し、そしてこれを用いて重鎖および軽鎖の免疫グロブリンcDNA 発現ライブラリーをkIMMUNOZAP(H)およびkIMMUNOZAP(L)ベクター中で作成する。 これらのベクターは、各々スクリーニングされ得、または共発現してFabフラグ メントまたは抗体を形成する(Huseら、前出を参照のこと;Sastryら、前出もま た参照のこと)。その後、陽性プラークを非溶原性プラスミドに変換し、これに より、E.coli由来のモノクローナル抗体フラグメントの高レベルの発現が可能に なる。 同様に、結合パートナーは、組換えDNA技術を使用して構築され得、特異的に 結合する抗体をコードする遺伝子の可変領域を取り込み得る。これらのタンパク 質の構築は、本明細書中で提供された開示から、当業者により容易に達成され得 る(Larrickら、「混合プライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応:単一ハイブ リドーマ細胞由来のヒトモノクローナル抗体可変領域のクローニング」Biotechn ology7:934〜938、1989年9月;Riechmannら、「治療用ヒト抗体の再形成」Natu re 332:323〜327、1988;Robertsら、「タンパク質工学による抗原に対して増強 された親和性及び特異性を有する抗体の生成」Nature 328:731〜734、1987;Ver hoeyenら、「ヒト抗体の再形成:抗リゾチーム活性の接合」Science 239:1534〜 1536、1988;Chaudharyら、「シュードモナスエキソトキシンに融合した2つの 抗体可変領域からなる組換え免疫毒」Nature 339:394〜397、1989を参照のこと ;米国特許第5,132,405号、発明の名称「生合成された抗体結合部位」もまた参 照のこと)。簡単に言うと、1つの実施態様では、IL-1 タイプ3レセプター特 異性抗原結合ドメインをコードするDNA分子は、特異的に結合するモノクローナ ル抗体を産生するハイブリドーマから増幅され、ヒト抗体を産生する細胞のゲノ ム中に直接、挿入される(Verhoeyenら、前出を参照のこと;Reichmannら、前出 もまた参照のこと)。この技術は、特異的結合マウスまたはラットのモノクロー ナル抗体の抗原結合部位がヒト抗体に移動することを可能にする。このような抗 体は、ヒトの治療的使用に好ましい。なぜならヒトはラットまたはマウス抗体の ようには抗原性でないからである。 あるいは、抗原結合部位(可変領域)は、他の全く異なるタンパク質に、結合 され得、または挿入され得(Chaudharyら、前出を参照のこと)、抗体の抗原結 合部位ならびに完全に異なるタンパク質の機能活性を伴う新しいタンパク質を得 る。当業者は、抗体の抗原結合部位またはIL-1タイプ3レセプター結合ドメイン が抗体の可変領域で見出され得ることを認識する。さらに、哺乳類のIL-1 タイ プ3レセプターに特異的に結合する抗体または可変領域の、より小さい部分をコ ードするDNA配列もまた、本発明において使用され得る。これらの部分は、IL-1 タイプ3レセプターに対する結合特異性について、以下に記載するアッセイを使 用して容易に試験され得る。 1つの好適な実施態様では、問題のモノクローナル抗体を産生するハイブリド ーマ由来の可変領域をコードする遺伝子は、可変領域のオリゴヌクレオチドプラ イマーを用いて増幅される。これらのプライマーは、当業者により合成され得る か、または市販の供給者から購入され得る。Stratacyte(La Jolla.CA)は、マ ウス及びヒトの可変領域のプライマー(とりわけ、VHa、VHb、VHc、VHd、CHl 、VL、およびCL領域のプライマーを含む)を販売している。これらのプライ マーは重鎖または軽鎖可変領域を増幅するのに使用され得、次いで、それぞれ、 IMMUNOZAP*(H)またはIMMUNOZAP*(L)(Stratacyte)のようなベクターに挿入され 得る。次いで、これらのベクターは、発現のためにE.coliに導入され得る。これ らの技術を使用して、VH、およびVLドメインの融合を含む大量の一本鎖タンパ ク質が産生され得る(Birdら、Science 242:423〜426、1988を参照のこと)。 他の「抗体」もまた、本明細書の開示を用いて調製され得、したがって、それ らも、本発明の範囲内にある。例としては、ヒト化抗体(例えば、米国特許第4, 816,567号およびPCT国際公開第WO94/10332号)、マイクロボディー(例えば、PC T国際公開第WO94/09817号)、およびトランスジェニッタ抗体(例えば、英国特 許2 272 440号)が挙げられる。 適切な抗体が得られると、それらは、当業者に周知の多くの技術により単離さ れ得または精製され得る(Antibodies:A Laboratory Manual、前出を参照のこ と)。適切な技術としては、ペプチドあるいはタンパク質親和性カラム、HPLCあ るいはRP-HPLC、プロテインAあるいはプロテインGカラムでの精製、またはこ れらの技術の任意の組合せが例として挙げられる。本発明において、抗体または 結合パートナーを定義するために使用される用語「単離された」は、「実質的に 他の血液成分がない」ことを意味する。 本発明の抗体は多くの用途を有する。例えば、抗体を、フローサイトメトリー を用いて、IL-1 タイプ3レセプターを有する細胞を選別し、または組織化学的 にIL-1 タイプ3レセプターを有する組織を染色する。簡単に言うと、細胞上のI L-1 タイプ3レセプターを検出するために、細胞(または組織)を、IL-1 タイ プ3レセプターと特異的に結合する標識された抗体とともにインキュベートし、 続いて結合された抗体の存在を検出する。これらの工程はまた、非結合抗体を除 去するための洗浄のような、さらなる工程を含んでも達成され得る。適切な標識 の代表的な例、ならびにこのような標識に抗体を結合またはカップリングする方 法を、以下に、より詳細に記載する。 加えて、精製された抗体は治療的に使用され得、IL-1または他のIL-1 タイプ 3レセプター基質のIL-1 タイプ3レセプターへの結合をインビトロまたはイン ビボでブロックする。上述のように、様々なアッセイを用いて、IL-1のIL-1 タ イプ3レセプターへの結合をブロックまたは阻害する抗体を検出し得、上記の特 に阻害および競合アッセイ、が例として挙げられる。1つの実施態様では、(上 記のように調製された)モノクローナル抗体が、IL-1の非存在下で、ならびにIL -1の種々の量の存在下で、IL-1 タイプ3レセプターへの結合についてアッセイ される。ブロックする抗体は、例えば、IL-1 タイプ3レセプターに結合し、そ して、IL-1の存在下で、IL-1のIL-1 タイプ3レセプターへの結合をブロックま たは阻害する抗体として同定される。 本発明の抗体はまた、様々な他の化合物(または標識)にカップリングまたは 結合して診断または治療のいずれかに用いられ得る。このような化合物の例とし ては、例えば、毒性分子、非毒性であるが第2の化合物に曝されると毒性になる 分子、および放射性核種が例として挙げられる。このような分子の代表的な例を 、以下に、より詳細に記載する。 治療的に使用されるべき抗体は、好ましくは、抗体または結合パートナーおよ び生理学的に受容可能なキャリアまたは希釈剤を含有する治療用組成物中に提供 される。適切なキャリアまたは希釈剤としては、とりわけ、中性緩衝化生理食塩 水または生理食塩水を含み、またさらに賦型剤または安定剤、例えば緩衝液、糖 (グルコース、スクロース、またはデキストロースなど)、EDTAのようなキレー ト剤、および様々な防腐剤も含み得る。 標識 本発明の核酸分子、抗体、およびIL-1 タイプ3レセプター(sIL-1 3Rを含む )は標識されるか、種々の標識または他の分子に(共有結合または非共有結合の いずれかを介して)結合され得る。種々の標識または他の分子としては、例えば 、蛍光マーカー、酵素マーカー、毒性分子、非毒性であるが第2の化合物に曝 露されると毒性になる分子、および放射性核種が挙げられる。 本発明中における使用に適する蛍光標識の代表例としては、例えば、フルオレ セインイソチオシアネート(FITC)、ローダミン、テキサスレッド、ルシフェラー ゼ、およびフィコエリトリン(PE)が挙げられる。フローサイトメトリーにおける 使用に対して特に好ましいのは、精製された抗体に結合され得るFITCである。結 合は以下の方法に従って行われ得る:Keltkampの「フルオレセインイソチオシア ネートの抗体への結合。I 結合条件に関する実験」ImmunoIogyl8:865-873、197 0(Keltkamp、「フルオレセインイソチオシアネートの抗体への結合。II 再生方 法」Immunology 18:875-88、1970;およびGoding、「抗体と蛍光色素との結合: 標準方法に対する改変」J.Immunol.Methods 13:215-226、1970も参照のこと) 。組織化学的な染色については、HRP(これが好ましい)は、NakaneおよびKawao iの方法に従って精製された抗体に結合し得る(「ペルオキシターゼ標識抗体: 新規結合方法」J.Histochem.Cytochem.22:1084-1091、1974;また、Tijssen およびKurstak「ペルオキシダーゼの調製のための非常に有効かつ簡単な方法、 および酵素イムノアッセイのための活性ペルオキシダーゼ抗体結合体」Anal.Bi ochem.136:451-457、1984も参照のこと)。 酵素マーカーまたは標識の代表例としては、アルカリホスファターゼ、西洋ワ サビペルオキシダーゼ、およびβ-ガラクトシダーゼが挙げられる。毒性分子の 代表例としては、リシン、アブリン、ジフテリアトキシン、コレラトキシン、ゲ ロニン、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルス性タンパク質、トリチン(tritin)、赤痢 菌トキシン、およびシュードモナスエキソトキシンAが挙げられる。非毒性であ るが、第2の化合物に曝露されると毒性になる分子の代表例としては、チミジン キナーゼ(例えば、HSVTKおよびVZVTK)が挙げられる。放射性核種の代表例とし ては、Cu-64、Ga-67、Ga-68、Zr-89、Ru-97、Tc-99m、Rh-105、Pd-109、In-111 、I-123、I-125、I-131、Re-186、Re-188、Au-198、Au-199、Pb-203、At-211、P b-212およびBi-212が挙げられる。 本明細書中で提供される開示を与えられた当業者には、上記の核酸分子、抗体 、およびIL-1 タイプ3レセプターが、他の分子(例えば、金コロイド)、なら びに多くの高親和性の結合対(例えば、アビジン-ビオチン)で標識され得るこ と が自明である。 IL-1 タイプ3レセプター配列の診断における使用 本発明の他の局面では、プローブおよびプライマーが、IL-1 タイプ3レセプ ターを検出するために提供される。本発明の1つの実施態様では、IL-1 タイプ 3レセプターDNAまたはRNAとハイブリダイズし得るプローブが提供される。本発 明の目的のために、プローブは、これらが穏和なストリンジェンシーまたは高ス トリンジェンシーの条件下で配列番号1または3とハイブリダイズする場合、IL -1 タイプ3レセプターDNAと「ハイブリダイズし得」る(Sambrookら、上記を参 照のこと)が、IL-1 タイプ1レセプター核酸配列またはIL-1 タイプ2レセプタ ー核酸配列にはハイブリダイズし得ない。好ましくは、プローブを用いて、42℃ で50%ホルムアミド、5xSSPE、5xデンハルト溶液、0.1%SDS、および100μg/mlの サケ精子DNAの存在下で適切なヌクレオチド配列にハイブリダイズさせ、次いで まず42℃で2x SSCを用いて洗浄し、そして55℃〜60℃で0.2x SSCを用いて再度洗 浄する。 本発明のプローブは、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、核酸アナログ 、またはこれらの任意の組み合わせのいずれかで構成され得、そして約12ヌクレ オチド長くらい短くても良いが、通常、約14〜18ヌクレオチド長であり、そして 最も大きい場合はIL-1 タイプ3レセプターの全長配列であり得る。プローブサ イズの選択は、いくぶんプローブの用途に依存する。例えば、個体におけるIL-1 タイプ3レセプターの種々の多型性の存在を決定するために、実質的にIL-1 タ イプ3レセプターコード配列の全長を含有するプローブが好ましい。IL-1 タイ プ3レセプタープローブは、IL-1 タイプ3レセプター遺伝子に結合する多型性 を同定するために用いられ得る(例えば、Weber、Genomics 7:524-530、1990; およびWeberおよびMay、Amer.J.Hum.Gen.44:388-396、1989を参照のこと) 。このような多形性は、糖尿病のような遺伝的疾患に関連し得る。 プローブは、当該技術分野で周知の技術を用いて構築され、標識され得る。例 えば、12塩基または14塩基のより短いプローブは、合成により生成され得る。約 75塩基から1.5kb未満のより長いプローブは、好ましくは、例えば、標識前駆体 (例えば、32P-dCTP、ジゴキシゲニン-dUTP、またはビオチンdATP)の存在下でP CR増幅によって生成される。1.5kb以上のプローブは、一般的に関連するプロー ブを含有するプラスミドで細胞をトランスフェクションし、トランスフェクショ ンした細胞を増殖して量を増やし、そしてトランスフェクションした細胞から関 連する配列を精製することにより最も簡単に増幅される(Sambrookら、上記を参 照のこと)。 プローブは、種々のマーカーにより標識され、マーカーとしては、例えば、放 射性マーカー、蛍光マーカー、酵素マーカー、および発色マーカーが挙げられる 。32Pの使用が、特定のプローブをマークするかあるいは標識化するために特に 好ましい。 本発明のプローブは、サンプル中のIL-1 タイプ3レセプターmRNAまたはDNAの 存在を検出するために用いられ得る。しかし、IL-1 タイプ3レセプターが、限 られた数しか存在しない場合、または限られた数しか存在しない選択された変異 配列を検出することが所望される場合、あるいは選択された温血動物由来のIL-1 タイプ3レセプターをクローンすることが所望される場合、関連する配列を増 幅することが好ましくあり得、そして関連する配列はより容易に検出されるか、 あるいは得られ得る。 種々の方法が、選択された配列を増幅するために用いられ得る(例えば、RNA 増幅(Lizardiら、Bio/Technology 6:1197-1202,1988;Kramerら、Nature 339: 401-402、1989;Lomellら、Clinical Chem.35(9):1826-1831、1989;米国特許 第4,786,600号を参照のこと)、およびポリメラーゼ連鎖反応(「PCR」)を用いる DNA増幅(米国特許第4,683,195号、第4,683,202号、および第4,800,159号)(米 国特許第4,876,187号、および第5,011,769号をも参照のこと。これらは、切断さ れやすい結合を用いることを含む別の検出/増幅系を記載している))。 特に好適な実施態様では、PCR増幅は、IL-1 タイプ3レセプターDNAを検出ま たは取得するために用いられる。簡単には、より詳細には以下に記載するように 、DNAサンプルを95℃で変性して、1本鎖DNAを生成する。次いで、以下に記載さ れる特定のプライマーを、プライマー中のAT/GCの割合に依存して、37℃〜70℃ でアニールする。プライマーを、Taqポリメラーゼを用いて72℃で伸長し、鋳型 と 反対の鎖を生成する。これらの工程は1サイクルを構成し、これを繰り返して選 択された配列を増幅し得る。 選択された配列の増幅のためのプライマーは、高度に特異的であり、そして標 的配列と安定な2本鎖を形成する配列から選択されるべきである。プライマーは また、非相補的(特に3末端)であり、それら自身または他のプライマーと2量 体を形成せず、そしてDNAの他の領域と2次構造または2本鎖を形成しない。一 般に、約18〜20ヌクレオチドのプライマーが好ましく、そして当該分野で周知の 技術を用いて容易に合成され得る。 薬学的組成物および治療用途 上記のように、本発明は薬学的組成物、およびその使用方法(予防用途または 治療用途のいずれか)を提供する。簡単には、本発明の薬学的組成物は、薬学的 に受容可能なキャリア、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて、IL-1 3R,sIL-1 3R,IL-1 3Rと特異的に結合し得る抗体、IL-1 3Rアンタゴニストまたはアゴニ ストを含有し得る。このような組成物は、緩衝液(例えば、中性の緩衝化生理食 塩水、リン酸緩衝化生理食塩水など)、炭水化物(例えば、グルコース、マンノ ース、スクロース、またはデキストロース)、タンパク質、ポリペプチド、また はアミノ酸、抗酸化剤、キレート試薬(例えば、EDTAまたはグルタチオン)、お よび防腐剤を含有し得る。 本発明の組成物は、指示された投与の様式(例えば、経口投与、鼻腔投与、静 脈投与、膣投与、または直腸投与を含む)に従って処方され得る。他の実施態様 では、組成物は持続放出性移植片の一部(例えば、関節内)として投与され得る 。さらに他の実施態様では、組成物は、凍結乾燥物としての安定性を提供し、後 に再水和させる適切な賦形剤を用いて凍結乾燥物として処方され得る。 本発明の薬学的組成物は、広範囲の種々の疾患、例えば、免疫関連疾患(慢性 関節リューマチ、炎症性腸炎、多発性硬化症、重症筋無力症、強膜炎、強皮症、 敗血症ショック、同種異系移植片拒絶、および対宿主性移植片(GVH)病)を処置 するために用いられ得る。特に、本発明の薬学的組成物は、処置(または予防) すべき疾患に適切な様式で投与され得る。適切な用量は臨床学的治験によって決 定され得るが、投与の量および頻度は、患者の状態、ならびに患者の疾患のタイ プおよび重篤度のような因子により決定される。 本発明の他の局面では、IL-1 タイプ3レセプター(または変異IL-1 タイプ3 レセプター)が過剰に発現されるか、またはIL-1 タイプ3レセプターが発現し ない疾患のいずれかを処置するために用いられ得るウイルスベクターが提供され る。簡単には、本発明の1つの実施態様では、IL-1 タイプ3レセプターの過剰 発現または変異IL-1 タイプ3レセプターの発現を防止するために、アンチセン スIL-1 タイプ3レセプターRNAを産生するウイルスベクターが提供される。他の 実施態様では、IL-1 タイプ3レセプターcDNAを発現するウイルスベクターが提 供される。本発明の使用に適切なウイルスベクターとしては、とりわけ、組換え ワクチンベクター(米国特許第4,603,112号および第4,769,330号)、組換えポッ クスウイルスベクター(PCT国際公開WO89/01973)、および好ましくは組換えレ トロウイルスベクター(「アンホトロピックおよびエコトロピック宿主領域を有 する組換えレトロウイルス」、PCT国際公開WO9O/02806;「レトロウイルスパッ ケージングセルラインおよびその使用方法」、PCT国際公開WO89/07150;および 「レトロウイルス疾患状態を処置するためのアンチセンスRNA」、PCT国際公開WO /03451)、およびヘルペスウイルスベクター(Kit、Adv.Exp.Med.Biol.215: 219-236,1989;米国特許第5,288,641号)が挙げられる。 本発明の種々の実施態様では、上記の組成物は、インビボまたはエクスビボで 投与され得る。インビボでの投与に関する代表的な経路としては、皮膚内(「i.d .」)、頭蓋内(「i.c.」)、腹膜内(「i.p.」)、包膜内(「i.t.」)、静脈内 (「i.v.」)、皮下(「s.c.」)、または筋肉内(「i.m.」)が挙げられる。 本発明の他の実施態様では、本発明の核酸分子を含有または発現するベクター 、または核酸分子自体は、種々の他の技術により投与され得る。種々の他の技術 としては、例えば、DNA直接注入(Acsadiら、Nature 352:815-818、1991);微粒 体ボンバードメント(Williamsら、PNAS 88:2726-2730、1991);リポソーム(Pic keringら、Circ.89(1):13-21、1994;およびWangら、PNAS 84:7851-7855、1987 );リポフェクション(Felgnerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:7413-7417 ,1989);DNAリガンド(Wuら、J.of Biol.Chem.264.16985-16987、198 9);死滅化アデノウイルスに結合したDNAの投与(Michaelら、J.Biol.Chem. 268(10):6866-6869、1993;およびCurielら、Hum.Gene Ther.3(2):147-154,1 992)、レトロトランスポゾン、サイトフェクチン介在導入(DMRIE-DOPE、Vical 、Calif.)およびトランスフェリンDNA複合体(Zenke)が挙げられる。 以下の実施例は例示のために提供される。制限のために提供されるのではない 。 実施例 実施例1 インターロイキン-1 タイプ3レセプターcDNAの単離 A.ラット肺cDNAライブラリーからのインターロイキン-1 タイプ3レセプタ ーcDNAの単離 体重175〜250gの間の雄性Sprague-Dawleyラット(Madison,WI)を断頭し、 そして肺を切除する。次いで、全RNAを、Promega RNAgent Total RNAキット(カ タログ番号Z5110,Promega,Wisc.)を製造者の説明書に従って利用して肺から 単離し、その後、ポリA+RNAを、Promega PolyATrackキット(カタログ番号Z54 20)を利用して単離する。次いで、cDNAファージライブラリーを、Giga-Pack Go ldライブラリー構築キットを製造者の説明者に従って利用して調製し(カタログ 番号237611,Stratagene,LaJolla,Calif.)、これを次に播種し、そして本質 的にSambrookらにより記載されたように(Molecular Cloning)、オリゴヌクレ オチド(5'-CTTCAACTGC ACATACCCTC CAGTAACAAA CGGGGCAGTG AATCTGACAT-3')( 配列番号6)を用いてスクリーニングする。このオリゴヌクレオチドは、配列番 号3に示されるラットIL-1 タイプ3レセプターcDNA配列のヌクレオチド211〜26 0に相補的である。 このファージライブラリーを、単一の純粋なファージ単離物が得られるまで再 スクリーニングする。次いで、このファージを細菌宿主XL1-Blue(Stratagene, LaJolla,Calif.)上で増殖させ、そしてプラスミドDNAをSOLR細胞中にExAssist ヘルパーファージ(Stratagene)を用いて切り出す。次いで、このSOLR細胞を播 種し、そしてプラスミドDNAを単離してSangerのジデオキシプロトコルを利用し て配列決定する。 この手順を利用して得られ得るラットIL-1 タイプ3レセプターcDNA配列を、 配列番号3に記載する。 B.市販のラットcDNAライブラリーからのインターロイキン-1 タイプ3レセ プターcDNAの単離 IL-1 タイプ3レセプターcDNAはまた、市販のラットcDNAライブラリーから単 離され得る。例えば、ラットファージライブラリー(Clontech,カタログ番号RL 1048a)由来の200万のプラークを、製造者の説明書に従って播種し、そして本質 的に上記のように配列番号6のオリゴヌクレオチドを用いてスクリーニングし得 る。 この手順を利用して得られ得るラットIL-1 タイプ3レセプターcDNA配列を、 配列番号3に記載する。 C.ヒトcDNAライブラリーからのインターロイキン-1 タイプ3レセプターcDN Aの単離 IL-1 タイプ3レセプターcDNAはまた、市販のヒトcDNAライブラリーから単離 され得る。簡潔に記載すると、ヒトファージライブラリー(Clontech,カタログ 番号HL1158a)由来の約200万のプラータを、製造者の説明書に従って播種し、そ して本質的に上記のようにオリゴヌクレオチド(5'-CCTCCCATAA CATCTGGGGA AGT CAGTGTA ACATGGTATA AAAATTCTAG C-3')(配列番号7)を用いてスクリーニング し得る。このオリゴヌクレオチドは、配列番号1に示されるヒトIL-1 タイプ3 レセプターcDNA配列のヌクレオチド260〜310に相補的である。 このファージライブラリーを、上記のように再スクリーニングおよび単離する 。この手順を利用して得られるヒト配列は、上記のラットIL-1 タイプ3レセプ ターの共通領域に対して、ヌクレオチドレベルで約89.1%およびアミノ酸レベル で89.2%同一である。 実施例2 IL-1 タイプ3レセプターcDNAの発現 A.ラットインターロイキン-1 タイプ3レセプターの発現 IL-1 タイプ3レセプターcDNAを発現させるために、哺乳動物細胞発現ベクタ ー(pCDM7amp)をまず構築する。簡潔に記載すると、pCDM7ampは、以下を含むDNA プラスミドである。1)原核細胞における選択を提供するアンピシリン耐性遺伝 子、2)宿主細菌細胞における増殖および増幅を可能にする細菌複製起点、3)哺 乳動物細胞における転写を担うCMV(サイトメガロウイルス)プロモーター、4) マルチクローニング部位(MCS)(これは、適切なDNAフラグメントの挿入のため に有用である、DNA配列中の一連の隣接する制限部位である)、および5)SV40T 抗原のスプライスおよびポリアデニル化部位。 pCDM7-Ampを、pCDM8(Seed,Nature 329.840-842,1987; SeedおよびAruffo,P roc.Natl.Acad.Sci 84:3365-3369,1987; Thomsenら、Cell 63:485-493,1990; BernotおよびAuffray,Proc.Natl.Acad.Sci.88:2550-2554,1991; Hanら、Natu re 349:697-700,1991)から、アデノの複製起点、M13の複製起点およびsupF選 択マーカーの欠失により構築する。次いで、アンピシリン耐性マーカーを、プラ スミドの選択を容易にするために付加する。 pBluescriptSK-中の全長ラットIL-1 タイプ3レセプタークローンを、上記の ようにファージクローンから単離し、そしてEcoRVおよびHindIIIで切断して、2 つの挿入物を放出させる。次いで、これらの挿入物を単離し、そして予め同様に 切断したpCDM7-Ampに連結する。得られる産物を用いてE.coli DH5αを形質転換 し、そしてコロニーを、2つの挿入物の適正な方向(すなわち、IL-1 タイプ3R コード配列の適正な形成)について制限消化により検査する。 次いで、COS-7(ATCC番号CRL 1651)細胞を、400μg/mlのDEAE-Dextranおよび 100μMのクロロキンを利用して、IL-1 タイプ3レセプターcDNAを含むpCDM7-Amp (10μg DNA/10 cmプレートの細胞)でトランスフェクトする。この細胞を4時 間トランスフェクトし、次いで10%のDMSOで2分間ショックする。次いで、この 細胞を洗浄し、そして10%ウシ胎児血清を含有するDMEM中で2日間24ウェルプレ ート中で増殖させる。 B.ヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターの発現 pBluescriptSK-中の全長ヒトIL-1 タイプ3レセプタークローンを、上記のよ うにファージクローンから単離し、そしてNotIおよびXhoIで切断して、挿入物を 放出させる。次いで、この挿入物を単離し、そして予め同様に切断したpCDM7-Am pに連結する。得られる産物を用いてE.coli DH5αを形質転換し、そこからより 大量のプラスミドを単離し得る。 次いで、COS-7(ATCC番号CRL 1651)細胞を、400μg/mlのDEAE-Dextranおよび 100μMのクロロキンを利用して、IL-1 タイプ3レセプターcDNAを含むpCDM7-Amp (10μg DNA/10 cmプレートの細胞)でトランスフェクトする。この細胞を4時 間トランスフェクトし、次いで10%のDMSOで2分間ショックする。次いで、この 細胞を洗浄し、そして10%ウシ胎児血清を含有するDMEM中で2日間24ウェルプレ ート中で増殖させる。 実施例3 可溶性ヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターの構築および発現 A.プラスミド構築 1.ベクター調製 ヒトIL-1 タイプ3レセプターのN末端部分(このレセプターの可溶性形態と もいう)を含む発現ベクターを、本質的に下記のとおり構築する。簡潔に記載す ると、pCDM7amp DNA(上記)を2つの酵素、NotIおよびXhoI(これらの各々はこ のベクター中に1つの認識部位を有し、その両方はMCS中に位置する)を用いる 制限エンドヌクレアーゼ消化に供する。産物は、切断部位の直ぐ上流にCMVプロ モーター/エンハンサーを有し、そしてこの切断部位の下流にポリアデニル化シ グナルを有する直鎖化されたDNAフラグメントである。 消化後、切断したベクターをアガロースゲル電気泳動により単離し、そしてGe ne Clean手順(Bio 101,San Diego,CA)を用いて精製する。このベクターはそ の時点で、可溶性ヒトIL-1 タイプ3レセプターをコードするDNAフラグメントと 組み合わせるための準備ができている。 2.挿入物調製 この調製されたベクターに、配列番号1(ヌクレオチド番号129〜ヌクレオチ ド番号1136)に記載のヒトIL-1 タイプ3レセプターの最初の336アミノ酸のコー ド領域を含むDNAフラグメントを連結する。 簡潔に記載すると、2つのオリゴヌクレオチドを、PCRにおけるプライマーと して使用するためにまず合成する。これらのオリゴヌクレオチドは、DNA合成装 置で合成し得る。第1のプライマーは、配列5'-CCTACTCGAG ATGTGGTCCT TGCTGCT C-3'(配列番号8)からなる。この配列の最初の4つのヌクレオチドは、スペー サーとして機能し、そして記載される後の反応におけるエンドヌクレアーゼ切断 の効率を増加させる。ヌクレオチド5〜10は、XhoIエンドヌクレアーゼ切断部位 をコードし、そしてヌクレオチド11〜28は、ヒトIL-1 タイプ3レセプターのN 末端コード領域(配列番号1におけるヌクレオチド129〜146)と同一である。 第2のプライマーは、配列5'-ATGCGCGGCC GCCTATCGAA AATCCGGAGC TGG-3'(配 列番号9)からなる。この配列の最初の4つのヌクレオチドは、スペーサーとし て機能し、そして記載される後の反応におけるエンドヌクレアーゼ切断の効率を 増加させる。ヌクレオチド5〜12は、NotIエンドヌクレアーゼ切断部位をコード する。ヌクレオチド13〜15は、翻訳終止コドンをコードし、そしてヌクレオチド 16〜33は、膜貫通領域の直前のヒトIL-1 タイプ3レセプターのコード領域(配 列番号1におけるヌクレオチド1133〜1116)と相補的である。 次いで、可溶性ヒトIL-1 タイプ3レセプターをコードするフラグメントをPCR によって生成させる。簡潔に記載すると、100ngの各々のプライマーを0.5mlテス トチューブ中で、クローニングベクター(例えば、Bluescript(Stratagene,La Jolla,CA))中に含まれるヒトIL-1 タイプ3レセプターDNA配列全体1ngとと もに合わせる。10μlの10×PCR緩衝液、5μlの25mM MgCl2、1μlの25mM ATP、 および1μlのTaqポリメラーゼ/Ventポリメラーゼ(16:1の割合)もまた反応 物に添加する。次いで、この出来上がったサンプルを蒸発を防止するために100 μlの鉱油で重層し、そしてこのサンプルをサーモサイクラー上に設置する。反 応条件は以下のとおりである:94℃15秒間、55℃60秒間、および72℃60秒間。こ の条件を25サイクル繰り返す。 この反応由来の産物を、アガロースゲル電気泳動により分析して、フラグメン トのサイズを確認し(1009 bp)、そしてまた生成されたDNAのおおよその量を測 定する。次いで、このDNAをフェノール/クロロホルム抽出により単離し、そし てG-50ミニスピンカラム(Boehringer Mannheim,Indianapolis,IN)で精製す る。約10μgの精製DNAフラグメントを、各々20単位のXhoIおよびNotI制限エンド ヌクレアーゼで、標準的な反応において消化して、先に詳述したように調製した pCDM7ベクターと適合性である付着末端をフラグメント上に生成させる。次いで 、この消化フラグメントをアガロースゲル精製して、不純物および混入DNA種を 除去する。 3.連結 100ngのベクターDNAを、100ngの挿入DNAと、1.5mlミニチューブ中で、1μlの 10×DNAライゲーション緩衝液、1μlのDNAリガーゼ(Boehringer Mannheim)お よび水とともに合わせて全容量を10μlとする。このサンプルを23℃で2時間イ ンキュベートする。 4.形質転換 100μlのコンピテントE.coli細菌細胞を、この連結産物と合わせ、そして氷 上で30分間インキュベートする。次いで、このサンプルを42℃で45秒間インキュ ベートする。次いで、1mlの細菌培地(Circle Grow,Bio 101,San Diego,CA )を添加し、そしてこのサンプルを37℃で60分間振とうする。次いで、このサン プルを細菌培地およびアンピシリン100μg/ml(Fisher Scientific)を含有する 細菌増殖プレート上に播種し、そして16時間37℃でインキュベートする。 5.構築物確認 アンピシリンプレート由来の10個のコロニーを選択し、そして1mlの細菌培地 中で24時間増殖させる。100μlの各々の培養物を等量の50%グリセロール溶液を 添加し、そしてミニチューブ中で-70℃で凍結させることにより貯蔵する。次い で、プラスミドDNAを残りの培養物から本質的にManiatisら(先出)により記載 されたミニプレップ手順により抽出し、そして回収されたDNAをXhoIおよびNotI 制限エンドヌクレアーゼでの制限消化により分析する。制限消化の産物をアガロ ースゲル電気泳動および臭化エチジウム染色により可視化する。適正なプラスミ ドは2つのバンド、すなわち約3キロベースのベクターバンドおよび1009ベース の挿入フラグメントを生じる。 適正なプラスミドを含有するコロニーの凍結ストックを用いて、11のアンピ シリン(100μg/ml)含有細菌増殖培地に接種する。この培養物を37℃で24時間 振とうし、そしてプラスミドDNAをマキシプレップ手順(Promega)により単離す る。このプラスミド上の可溶性ヒトIL-1 タイプ3レセプターをコードする部分 を、配列が正しいことを確認するためにDNA配列決定(US Biochemical)により 分析する。 B.トランスフェクション手順および発現 COS-7(ATCC番号CRL 1651)またはL-tk-細胞(ATCC番号CCL 1.3)を、10 cm組 織培養ディッシュに1×106または3×106細胞で播種し、そして一晩インキュベ ートする。次いで、細胞を標準的なDEAEデキストラン法によりトランスフェクト する。簡潔に記載すると、10μgのIL-1 タイプ3レセプター発現プラスミドDNA を、グルタミン、ピルベート、25 mM HEPES、100μg/ml DEAEデキストラン(0.5 Md.,Sigma,St.Louis)および0.1 mMクロロキン(Sigma)を補充したダルベ ッコ改変最少必須培地(D-MEM)3ml中で希釈する。細胞をこのトランスフェク ション混合物中で4時間37℃でインキュベートする。D-MEMでの1回の洗浄工程 の後、細胞を10%ウシ胎児血清を補充したD-MEM中で48時間インキュベートする 。この段階で、細胞は発現されるIL-1 タイプ3レセプターのさらなる分析のた めに準備ができている。 実施例4 機能アッセイにおけるIL-1 タイプ3レセプターを介するIL-1のシグナリング IL-1 タイプ1レセプターcDNAおよびタイプ3レセプターcDNAを別々に、細菌 クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子に連結されたH IVプロモーター領域(HIV-LTR)からなるレポータープラスミドとともにJurkat 細胞(ATCC番号TIB 152)にトランスフェクトする。トランスフェクトした細胞 のヒトIL-1αでの刺激は、転写因子NF-κBを含むシグナリングカスケードを介し て、CATの産生に導く。これを次に、市販のアッセイにより測定し得る(Promega , Madison,WI)(Leungら、J.Biol.Chem.269:1579-1582,1994も参照のこと )。 結果を図3に示す。簡潔に記載すると、両方のレセプターについておおよそ等 しいCAT活性の刺激が、モックトランスフェクトしたコントロール細胞を上回っ て見られ得た。このことは、ヒトIL-1 αがIL-1 タイプ3レセプターを介してシ グナルし得ることを示す。 実施例5 IL-1 タイプ3レセプターの発現、局在化、および活性 A.IL-1 タイプ3レセプターの発現パターン ラット組織およびラット脳の部分のいずれでIL-1 タイプ3レセプターが発現 されているかを決定するために、RNA保護アッセイを実施する。簡潔に記載する と、全RNAを各々の組織または脳の部分から単離し、そして65℃で32P標識RNAに アニールさせる。この32P標識RNAは、タイプ3レセプターcDNAの膜貫通領域全体 ならびに細胞外ドメインおよび細胞内ドメインの一部をカバーする600 bpのフラ グメントを含むプラスミドから生成される。次いで、サンプルをRNaseで消化し 、そして変性ポリアクリルアミドゲルで分画する。次いで、このゲルを乾燥させ 、そして放射能をPhospholmagerを使用して定量する(図4)。 図4に見られ得るように、最高レベルの発現は、肺に存在し、次いで精巣上体 (epididymus)および精巣である。真核生物細胞の種々の領域を検査すると、大 脳皮質は最高レベルのタイプ3レセプターを含有するが、脳のその他の領域もま たポジティブであった。 B.インサイチュハイブリダイゼーションによるIL-1 タイプ3レセプターの 局在化 インサイチュハイブリダイゼーション組織化学を利用して、IL-1 タイプ3レ セプターは、胸腺および脾臓において見出され得る。胸腺において、シグナルは 髄質ではなく皮質領域において最も顕著である。ラット脳内では、IL-1 タイプ 3レセプター発現は、海馬および第4脳室において検出可能である。これは、歯 状回顆粒細胞に限定されているIL-1 タイプ1レセプターの局在化とは対照的で ある。 簡潔に記載すると、切開した組織を-42℃に冷却したイソペンタン中で凍結し 、そして次にクリオスタットでの切片化まで-80℃で貯蔵する。次いで、スライ ドにマウントした組織切片を-80℃で貯蔵する。切片を貯蔵庫から取り出し、そ して直接4%緩衝化パラホルムアルデヒド中に室温で入れる。60分後、スライド を等張リン酸緩衝化生理食塩水中でリンスし(10分間)、そしてプロテイナーゼ K(100mM Tris/HCl(pH8.0)中1μg/ml)で10分間37℃で処理する。次に、切片 を連続的に、水(1分間)、0.1M トリエタノールアミン(pH8.0、+0.25%無水 酢酸)で10分間、および2×SSC(0.3mM NaCl,0.03mMクエン酸ナトリウム,pH7 .2)で5分間洗浄する。次いで、切片を等級アルコール(graded alcohol)を通 して脱水し、そして風乾する。固定後の切片を、1.0×106dpmの[35S]UTP-標識リ ボプローブと、75%ホルムアミド、10%硫酸デキストラン、3×ssc、50mMリン 酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)、1×Denhardt溶液、0.1 mg/ml酵母tRNAおよび10 mMジチオスレイトールを含有するハイブリダイゼーション緩衝液中、総容量30 μlでハイブリダイズさせる。希釈したプローブをカバーグラス上の切片にのせ 、そして一晩55℃加湿環境下でハイブリダイズする。ハイブリダイゼーション後 、切片を2×SSC中で5分間洗浄し、次いでRNaseA(0.5M NaCl含有10mM Tris/HC l(pH8.0)中200μg/ml)で60分間37℃で処理する。次に、切片を2×SSCで5分間 、 1×SSCで5分間、0.1×SSCで70℃60分間、0.5×SSC室温5分間洗浄し、次いで 等級アルコールで脱水し、そして風乾する。シグナル検出のために、切片をKoda k Bio MaxX線フイルムにあて、そして必要な長さの時間曝露するか、または高 解像度分析のために写真エマルジョン(Amersham LM-1)中に浸す。オートラジ オグラムを、自動画像解析装置(DAGEカメラ/Mac II)を用いて解析し、その間 浸された切片をZeiss Axioscopeを用いて検査した。 C.IL-1 タイプ3レセプターによる胸腺増殖の阻害 IL-3 タイプ3レセプターがマウス胸腺増殖を阻害する能力もまた、検査し得 る。簡潔に記載すると、Tリンパ球レクチン(例えば、フィトヘマグルチニン( phytohemagglutin)(PHA))の増殖応答は非常に低いが、IL-1によって顕著に 増強される。従って、可溶性型ヒトおよびラットタイプ3レセプターを利用して 、IL-1によって刺激されるマウス胸腺細胞の増殖を競合的に阻害し得る。バキュ ロウイルスにおいて産生された可溶性ヒトタイプ1レセプターを、ポジティブコ ントロールとして使用し得る。 簡潔に記載すると、可溶性IL-1タイプ1またはタイプ3レセプターを、96ウェ ルプレートのウェルに添加し、そして連続的に希釈したIL-1もまた添加する。胸 腺を若年マウスから取り出し、そして単細胞懸濁物を組織培養培地中で調製する 。細胞を3回洗浄し、そして107細胞/mlの濃度に再懸濁する。細胞を96ウェル平 底マイクロタイタープレート中に100μl播種する。PHAを添加して、細胞を刺激 する。次いでプレートを、48時間、37℃、5%CO2加湿インキュベーターでイン キュベートし、そして[3H]チミジンを細胞に最後の4〜6時間添加する。次いで 、細胞を回収し、そして[3H]チミジン取り込みを液体シンチレーション計数によ り測定する。 図5に示すように、ヒトIL-1 タイプ3レセプターおよびラットIL-1 タイプ3 レセプターの両方が、可溶性ヒトタイプ1レセプターについて観察されたと同様 に、胸腺増殖を効率的に阻害する。この結果は、タイプ3レセプターが、外因的 に添加されたIL-1へ結合することにより胸腺増殖を阻害することを強く示す。 上記より、本発明の特定の実施態様を、例示の目的のために本明細書において 記載したが、種々の改変が、本発明の精神および範囲から逸脱することなくなさ れ得ることを理解されたい。従って、本発明は、添付の請求の範囲によって以外 には限定されない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 14/715 C12P 21/02 C 16/28 21/08 C12N 5/10 C12Q 1/68 A 15/02 C12N 5/00 B C12P 21/02 15/00 C 21/08 A61K 37/02 ABB C12Q 1/68 AAB //(C12P 21/02 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SI,SK,T J,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 オルタースドルフ, ティルマン アメリカ合衆国 カリフォルニア 92007, カーディフ,ブリストール アベニュー 427 (72)発明者 リァウ, チェン ダブリュー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92129, サン ディエゴ,サリックス プレイス 7668 (72)発明者 クレベンガー, ウィリアム アメリカ合衆国 カリフォルニア 92083, ビスタ, サウス メルローズ ドライ ブ ナンバー7 1510 (72)発明者 デサウザ, エロル ビー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92014, デル マー,サウス レーン 4507

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インターロイキン-1 タイプ3レセプターまたはその変異体をコードする、 単離された核酸分子であって、ここで該インターロイキン-1 タイプ3レセプタ ーが: (a) 配列番号1または配列番号3のコード領域に由来する核酸配列; (b) (a)に相補的な核酸配列に中度のストリンジェンシーの条件下でハイブリダ イズし得る核酸配列;または (c) (a)または(b)で定義された核酸配列に対して遺伝コードの結果として縮重し ている核酸配列、 によりコードされる、核酸分子。 2.配列番号1のヌクレオチド番号129〜ヌクレオチド番号1814のヌクレオチド 配列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。 3.前記分子が、配列番号2のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号562のアミノ酸配 列を有するタンパク質をコードする、請求項1に記載の単離された核酸分子。 4.配列番号3のヌクレオチド番号89〜ヌクレオチド番号1771のヌクレオチド配 列を含む、請求項1に記載の単離された核酸分子。 5.前記分子が、配列番号4のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号561のアミノ酸配 列を有するタンパク質をコードする、請求項1に記載の単離された核酸分子。 6.前記分子が、ヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターをコードする、 請求項1に記載の単離された核酸分子。 7.前記分子が、ラットインターロイキン-1 タイプ3レセプターをコードする 、請求項1に記載の単離された核酸分子。 8.可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプターまたはその変異体をコード する、単離された核酸分子であって、ここで該インターロイキン-1 タイプ3レ セプターが: (a) 配列番号1または配列番号3のN末端細胞外ドメインコード領域に由来する 核酸配列; (b) (a)に相補的な核酸配列に中度のストリンジェンシーの条件下でハイブリダ イズし得る核酸配列;または (c) (a)または(b)で定義された核酸配列に対して遺伝コードの結果として縮重し ている核酸配列、 によりコードされる、核酸分子。 9.配列番号1のヌクレオチド番号129〜ヌクレオチド番号1136のヌクレオチド 配列を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。 10.前記分子が、配列番号2のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号336のアミノ酸 配列を有するタンパク質をコードする、請求項8に記載の単離された核酸分子。 11.配列番号3のヌクレオチド番号89〜ヌクレオチド番号1102のヌクレオチド 配列を含む、請求項8に記載の単離された核酸分子。 12.前記分子が、配列番号4のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号338のアミノ酸 配列を有するタンパク質をコードする、請求項8に記載の単離された核酸分子。 13.前記分子が、可溶性ヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターをコー ドする、請求項8に記載の単離された核酸分子。 14.前記分子が、可溶性ラットインターロイキン-1 タイプ3レセプターをコ ードする、請求項8に記載の単離された核酸分子。 15.請求項1〜14のいずれかに記載の核酸分子に作動可能に連結されたプロ モーターを含む、組換え発現ベクター。 16.請求項1〜14のいずれかに記載の核酸分子の発現を指示し得る組換えウ イルスベクターであって、該ベクターがレトロウイルスベクター、アデノウイル スベクター、および単純ヘルペスウイルスベクターからなる群から選択される、 ベクター。 17.請求項15または16のいずれかに記載の組換えベクターを含む宿主細胞 。 18.請求項1に記載の核酸分子によってコードされる、単離されたインターロ イキン-1 タイプ3レセプター。 19.配列番号2のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号562のアミノ酸配列を有する 、請求項18に記載の単離されたインターロイキン-1 タイプ3レセプター。 20.配列番号4のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号561のアミノ酸配列を有する 、請求項18に記載の単離されたインターロイキン-1 タイプ3レセプター。 21.前記レセプターがヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターである、 請求項18に記載の単離されたインターロイキン-1 タイプ3レセプター。 22.前記レセプターがラットインターロイキン-1 タイプ3レセプターである 、請求項18に記載の単離されたインターロイキン-1 タイプ3レセプター。 23.請求項8に記載の核酸分子によってコードされる、単離された可溶性イン ターロイキン-1 タイプ3レセプター。 24.配列番号2のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号336のアミノ酸配列を有する 、請求項23に記載の単離された可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプタ ー。 25.配列番号4のアミノ酸番号1〜アミノ酸番号338のアミノ酸配列を有する 、請求項23に記載の単離された可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプタ ー。 26.前記レセプターがヒトインターロイキン-1 タイプ3レセプターである、 請求項23に記載の単離された可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプター 。 27.前記レセプターがラットインターロイキン-1 タイプ3レセプターである 、請求項23に記載の単離された可溶性インターロイキン-1 タイプ3レセプタ ー。 28.インターロイキン-1タイプ3レセプターに107M-1以上のKAで特異的に結合 し得る単離された抗体であって、インターロイキン-1 タイプ1またはタイプ2 レセプターにはKA107M-1未満の親和性で結合する、抗体。 29.前記抗体が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、および抗体フラ グメントからなる群から選択される、請求項28に記載の抗体。 30.前記抗体が、IL-1のインターロイキン-1 タイプ3レセプターへの結合を ブロックし得る、請求項28に記載の抗体。 31.前記抗体が、ヒト抗体およびマウス抗体からなる群から選択される、請求 項28に記載の抗体。 32.請求項28〜31のいずれかに記載の抗体を産生するハイブリドーマ。 33.請求項1に記載の核酸配列に中度のストリンジェンシーの条件下で特異的 にハイブリダイズし得るが、インターロイキン-1 タイプ1またはタイプ2レセ プターの核酸配列にはハイブリダイズしない、少なくとも18ヌクレオチドの長さ の核酸プローブ。
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