JPH08500632A - 溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドおよびその製造方法 - Google Patents

溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドおよびその製造方法

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JPH08500632A JP6507830A JP50783094A JPH08500632A JP H08500632 A JPH08500632 A JP H08500632A JP 6507830 A JP6507830 A JP 6507830A JP 50783094 A JP50783094 A JP 50783094A JP H08500632 A JPH08500632 A JP H08500632A
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Abstract

(57)【要約】 繰り返し単位(I)、(II)、(III)および、任意に繰り返し単位(IV)から成り、(I)が、Rが脂肪族ポリエーテル鎖および/またはポリシロキサン鎖である式(I)の繰り返し単位;(II)および(III)が、Zが水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンであり、Wが0または1である式(II)および(III)の繰り返し単位;並びに(IV)が、Z’が水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンであり、フェニル環のm-またはp-位が置換されいる式(IV)の繰り返し単位である溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドを開示している。式(I)の繰り返し単位は、ブロック共重合エステルイミドの5ないし50モル%、式(II)の繰り返し単位は10ないし80モル%、式(III)の繰り返し単位は5ないし50モル%、および式(IV)の繰り返し単位は0ないし45モル%の量でそれぞれ存在する。本発明のポリマーは、液晶性を有し、ポリマーコンパウンドの熱可塑性エラストマー成分として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドおよびその製造方法 本発明は、ブロック共重合体およびその製造方法に関する。 液晶ポリマーは、溶融状態で光学異方性を示すポリマーである。多くの熱可塑 性樹脂の強度および剛直性は、サーモトロピック主鎖型液晶ポリマーと混合する ことにより、概ね改良することができる。これは、液晶ポリマーが熱可塑性樹脂 マトリックス溶融物の流動方向に配向する繊維を形成するためである。その結果 として、この方向での熱可塑性樹脂の引張強度および弾性率のような機械的特性 が向上する。液晶ポリマーの添加は、しばしば、熱可塑性樹脂の耐熱性および寸 法安定性をも改良し、その加工を容易にする。上記の理由のため、液晶ポリマー は広く研究されている。 液晶ポリマー中の実際の液晶は、メソゲンと呼ばれる剛直な構造単位で形成さ れている。メソゲンは、一般に、スペーサーとして知られる短く剛直な橋かけ基 を介して、互いに結合している2個またはそれ以上の直線的に置換した環状ユニ ットで形成されている。メソゲン構造単位の例として、ヒドロキシ安息香酸、テ レフタル酸およびヒドロキノンにより形成されたポリエステル類が挙げられる。 液晶ポリマーは、メソゲン基が主鎖または側鎖のどちらに位置しているかによっ て、2つの主なカテゴリー、すなわち主鎖型または側鎖型液晶ポリマーに分類さ れる。主鎖型液晶ポリマーは、通常、その安定な結晶構造が、十分なエネルギー を使用することによってのみ溶融し得る、極めて剛直なポリマーである。したが って、その溶融は、熱分解が同時に引き起こされる高い温度で生じる。 液晶ポリマー類およびそれらの性質に関して、「ハンドブック・オブ・ポリマ ー・サイエンス・アンド・テクノロジー(Handbook of Polymer Science and Te chnol-ogy)」(、625〜675頁、1989年)の中のチュン(Chung)ら の研究論文が参照できる。 液晶性を有するブロックポリエステルイミドが、この技術分野において知られ ている。前記ポリマーは、例えば、米国特許第4,727,129号、同第4, 7 28,713号および同第4,728,714号に記載されている。前記特許に よると、先行技術の芳香族化合物は、優れた強度並びに耐熱性および耐摩耗性を 有する。前記ポリマーは、320℃以下の温度で液晶繊維を形成する溶融物を与 える。しかしながら、その先行技術の化合物は、低温での優れた柔軟性並びに熱 的安定性および加水分解安定性のような熱可塑性エラストマー用途に必要な性質 を持っていない。 本発明の解決すべき課題は、先行技術に関する問題点を解決し、ポリマー化合 物中の熱可塑性エラストマー成分として使用することが可能な、完全に新しい種 類の液晶ポリエステルイミドを提供することである。 本発明により、第2のブロック(B)が剛直な芳香族ポリエステルセグメント で形成され、nが、典型的に、約3ないし100の整数である新しい(A−B) n型のブロック共重合体を提供する。本発明のブロックAは、フレキシブルなト リメリットイミド末端のポリエーテルまたはポリシロキサンから成る。ブロック Aの構造は、典型的に、 (式中、Rはポリエーテルまたはポリシロキサンを表す) である。 本発明の液晶ポリマーは、主に、請求項1の特徴部により特徴づけられるもの である。 本発明の方法も、請求項10の特徴部により特徴づけられる。 本発明のコンパウンドは、請求項14の特徴部により特徴づけられる。 先行技術の調査を完全にするために、ポリエーテル、特にポリ(テトラヒドロ フラン)(THF)を有するブロック共重合体が自体既知であることを述べてお く。ワンおよびレンツ(Wang and Lenz)「ポリマー・エンジニアリング・アン ド・サイエンス(Polymer Engineering and Science)」(31、739〜74 2頁、 1991年)の論文を参照する。この既知のポリマーの構造は、 であり、本発明のポリエステルイミド構造を有しない。その性質も、本発明のポ リマーと異なる。 高分子量のトリカルボン酸のジイミド二酸も自体既知である。キシレンのよう な双極子非プロトン性溶媒中、150ないし300℃の温度範囲でこの化合物を 調製することを記載している欧州特許出願公開第0180149号が挙げられる 。本発明の方法は、化合物のブロックAを環状エーテル(ジオキサン)を使用し て調製するという点で、先行技術と異なり、そのことにより、調製温度を100 ℃まで下げることができる。 米国特許第4,556,705号は、欧州特許出願公開第0180149号に 記載されているものと類似の構造を有する熱可塑性ポリ(エーテル/イミド/エ ステル)を開示している。この化合物は、液晶ではない。前記米国特許公報から 、ポリマーのA成分は、1種またはそれ以上の低分子量C2〜C15脂肪族または 環状脂肪族ジオールから構成されると考えられる。既知化合物である芳香族ジカ ルボン酸は、好ましくはジメチルテレフタレートから成る。以下に、より詳しく 述べるように、例えば、芳香族ジオールが少なくとも18個の炭素原子(3つの フェニレン環)を有する、すなわち、それが芳香族ポリエステル鎖を有する複合 体ジオールである米国特許第4,556,705号の化合物とは、本発明のポリ マーは異なる。さらに、ポリ(THF)の分子量が約1000〜2000である ポリマーは、液晶である。分子量が2000を超えるポリ(THF)単位を有す るポリマーは、等方性である。本発明のポリマーの調製方法も、前記米国特許公 報に開示された方法と異なる。すなわち、本発明のポリマーは、芳香族ジカルボ ン酸とアシル化芳香族ジオールとのエステル交換により調製される。この反応中 に、酢酸が形成される。驚くべきことに、この強酸は、適用される高い反応温度 でポリ(オキシアルキレン)鎖の切断を生じず、このことは、13C NMRスペ クトル により示される。 新しいブロック共重合体の剛直なセグメントBは、液晶ポリマー中で一般的に 使用される芳香族ポリエステル構造により形成される。メソゲン基に関する先の 記述および以下に示す構造式を参照する。 最後に、先行技術として、ドイツ特許出願公開第3,516,427号が、C8 〜C16アルキレン-α,ω-ビス-トリメリットイミド単位を有するサーモトロピ ックポリエステルイミドを開示していることを述べておく。この既知のポリエス テルイミド中のメソゲン単位は、ただ1つのフェニレン環を有するが、本発明の ポリマーのメソゲン単位は、好ましくは少なくとも3個のフェニレン環を有する 。先行技術のポリマーは、本発明で使用されるのと同様のスペーサー、すなわち ポリオキシアルキレンまたはポリシロキサンセグメントのいずれも含有しない。 使用するアルキレン単位は、比較的短鎖(C16)であるので、例えば本発明で使 用するポリ(THF)単位とは本質的に異なる。 本発明のポリマーは、ポリオキシアルキレンまたはポリシロキサン単位、トリ メリットイミド単位およびエステル結合により互いに結合されているフェニレン 環から成る大きなポリエステルブロックを含有する。このポリマーは、ポリオキ シアルキレン(ポリシロキサン)、トリメリットイミドおよび芳香族ポリエステ ル鎖の性質と組合わされて、ゴム状弾性およびサーモトロピック特性を有する。 このポリマーの有利な性質は、以下に示す構造要素の結合の結果である。 本発明の一態様によれば、(I)が下式 (式中、Rは脂肪族ポリエーテル鎖および/またはポリシロキサン鎖である。) の繰り返し単位; (II)が下式 の繰り返し単位; (III)が下式 (式中、Zは水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲン、お よびWは0または1である。) の繰り返し単位;並びに (IV)が下式 (式中、Z’は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンで あり、フェニレン環のm-およびp-位が置換されている。) の繰り返し単位であって、上記式(I)、(II)および(III)の繰り返し単位 、並びに、任意に式(IV)の繰り返し単位を有するポリエステルイミドブロック 共重合体が与えられる。 本発明の共重合体において、式(I)の繰り返し単位は、ブロック共重合ポリ エステルイミドの5ないし50モル%の量、式(II)の繰り返し単位はブロック 共重合ポリエステルイミドの10ないし80モル%、式(III)の繰り返し単位 はブロック共重合ポリエステルイミドの5ないし50モル%、および式(IV)の 繰り返し単位はブロック共重合ポリエステルイミドの0ないし45モル%の量 で存在する。 ポリエーテル「R」は、例えばポリ(メチレンオキサイド)、ポリ(エチレン オキサイド)またはポリ(ブチレンオキサイド)から構成することができる。ア ルキルおよびアリール置換基は、ポリシロキサンの中に示される。 したがって、本発明の好ましい態様によれば、Rは、式(V) (式中、Xは水素またはメチル基、nは0、1、2または3、およびmは3ない し65の整数を示す。) または、場合により式(VI) (式中、Yはアルキル基またはアリール基、好ましくはメチル基、およびpは5 ないし30の整数を示す。) の繰り返し単位から構成される。 特に、Rは、以下においてポリ(テトラヒドロフラン)[以下、ポリ(THF )と略す。]と呼ばれるポリ (ブチレンエーテル)であり、セグメントAの構 造は (式中、nは3ないし65、好ましくは10ないし30の整数である。) となる。 以下の実施例において、約1000ないし2000の比較的低分子量のポリ( THF)を使用している。 本発明中、「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩 素、臭素またはヨウ素、特に塩素または臭素を表す。「アルキル基」は、好まし くは、1ないし6個、好ましくは1ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分 枝鎖の飽和低級アルキル基である。以下に例を挙げる:メチル基、エチル基、n -プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル(1 ,1-ジメチルエチル)基および2-メチルブチル基。「アルコキシ基」は、好ま しくは1ないし6個、特に1ないし4個の炭素原子を有する低級アルコキシ基を 示し、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基およびてtert-ブトキシ基 である。「アリール基」は、一価の芳香族基、例えばフェニル基およびベンジル 基である。 本発明の第2の好ましい態様によれば、式(VIII) (式中、Zは水素、アルキル基、アリール基またはハロゲン、rは例えば4、m は3なしい65、およびWは上記と同様の意味を有し、並びにa、bおよびcは ブロック共重合エステルイミドの各繰り返し単位のそれぞれのモル量を表し、各 記号「a」、「b」および「c」のモル量は、下記の式を満たす: a+b+c=1およびa=b。) の繰り返し単位から成る溶融成形可能なブロック共重合エステルイミド(a-b- c)が調製される。 特に、上記式中、wは、好ましくは0を表し、a、bおよびcは以下の濃度範 囲を表す: a=0.05ないし0.5 b=0.05ないし0.5 c=0.1ないし0.8。 特に好ましい構造は、wが1で、a、bおよびcが上記濃度範囲を示す態様に より表される。 本発明のポリマーの内、好ましいポリマーのモノマー構造は式(IX): (式中、nは3ないし65の整数、xは10ないし100、およびyは20ない し160である。) で示される。 典型的に、上記のブロック共重合エステルイミドは、250℃以下の温度で、 異方性溶融相を形成することができ、このことは、溶融成形可能なポリマーブレ ンド、すなわちポリマーコンパウンドを調製するための使用を可能にする。 特別な場合(例えば、ポリ(THF)の分子量が2000以上で、芳香族単位 の含量が少ないとき、およびイソフタル酸から調製されたポリマーの場合)、生 成物は液晶ではない。しかしながら、このポリマーは、弾性を有するため、様々 なコンパウンドの調製用に使用することも可能である。 本発明のブロック共重合エステルイミドは、式(X) (式中、Rは上記式(V)または式(VI)に対応する。) のカルボキシル末端化合物を、式(XI) のp-および/またはm-アセトキシカルボン酸および式(XII) (式中、WおよびZは上記と同様の意味を示す。) のジアセトキシ化合物、並びに、場合により式(XIII) (式中、Z’は上記と同様の意味を示す。) の芳香族ジカルボン酸と混合した後、混合物を溶融し、形成された酢酸を除去し て、混合物を減圧下、150ないし300℃の温度範囲で縮合することにより調 製し得る。 第2の態様よれば、本発明のブロック共重合エステルイミドは、Rが式Vまた は式VIの基を示す式(X)のカルボキシル末端化合物を、式(XI)のp-および /またはm-アセトキシカルボン酸および式(XIV) (XIV) (式中、ZおよびWは上記と同様の意味を有する。) のアセトキシ末端の化合物と混合した後、混合物を溶融し、形成された酢酸を除 去して、混合物を減圧下、150ないし300℃の温度範囲で縮合することによ り調製される。 特に、式(X)のカルボキル末端化合物は、式(XV) H2H−R−NH2 (XV) (式中、Rは上記と同様の意味を有する。) のアミノ末端の化合物をジオキサン中でトリメリット酸無水物と反応させた後、 減圧下、熱処理によりジオキサンを除去することによって調製される。 本発明の好ましい態様により、式(XVI) のp-またはm-ヒドロキシカルボン酸2モルを式(XII)のアセトキシ化合物1 モルと縮合した後、水酸基をアシル化するか、またはピリジン中で、式(XI)か ら誘導されるアセトキシカルボン酸クロリド2モルを式(XVII) (式中、ZおよびWは上記と同様の意味を有する。) のジヒドロキシ化合物1モルと縮合した後、メタノール中で沈殿および抽出して 、乾燥させるかのどちらかで、重合性モノマーを得る。 ここに記載するポリマーは、熱可塑性樹脂、特にポリオレフィンおよびポリオ レフィン系共重合体、並びにポリエステルとブレンドして使用するのに特に適し ている。ポリオレフィンの例として、以下のものが挙げられる:ポリエチレン、 ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリ(4-メチル-1-ぺンチ レン)、エチレン/プロピレン共重合体(EPM、EPDM)並びに塩素化およ びクロロスルホン化ポリエチレンを含む。別のマトリックスポリマーは、ポリ( エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)およびポリカーボ ネートのような様々なポリエステルと同様に、スチレン、アクリル、ビニルおよ びフルオロエチル基を有する対応するポリアルカンから構成される。上記に加え て、本発明のポリエステルは、ポリアミドおよびポリエーテルとブレンドするこ とができる。 本発明の熱可塑性樹脂/液晶ポリマーブレンドは、自体既知の方法で調製され る。 混合手段は、バッチ法または連続法のどちらでもよい。典型的なバッチ混合の 例として、バンバリーミキサーおよび熱ロール混練機が挙げられる。連続混合と しては、例えば、ファレル(Farrel)ハミキサー、並びに一軸および二軸押出成 型機が挙げられる。好ましくは、一軸および二軸押出成型機が、液晶ポリマーと 熱可塑性樹脂との混合に使用される。最初に、液晶ポリマーと熱可塑性樹脂とを 二軸押出成型機中で予備混合した後、射出成型機で成型するか、あるいは予備混 合せずに、射出成型または押出成型により製造するかのどちらかにより、液晶ポ リマーを熱可塑性樹脂と混合する。 本発明のブロック共重合体に、軟セグメントとして、ポリシロキサンまたはポ リエーテルユニット、特にポリ (テトラヒドロフラン)ユニットを結合するこ とにより、優れた耐摩耗性および高い動的特性を示す熱的に安定な熱可塑性エラ ストマーを与える。それは、低温での優れたゴム状弾性も有する。同時に、驚く べきことに、本発明のポリマーは、一般に、ゴム状弾性材料よりも耐熱性に優れ ており、そのため、高温での優れた強度が要求されるゴム状弾性用途に、本発明 のポリマーから製造された製品を使用し得ることが分かった。前記ポリマーまた はそれらのブレンドは、特に、射出成型、ブロー成型、押出成型および深絞り成 型した製品中の熱可塑性エラストマー、形材、フィルム、チューブ、パイプ、ケ ーブルおよびシートとして、特に使用される。軟質容器および自動車のボンネッ トの下に取り付ける自動車部品が、本発明のポリマーの利用分野として、特に挙 げ られる。 本発明のポリマーは、熱可塑性ポリマーと液晶ポリマーとのブレンドにおける 相溶性可塑剤としても用いられ、実質上、長さ方向の強度を損なわずに、前記ブ レンドの衝撃強度を向上することができる。相溶性可塑剤の用途には、特に液晶 ポリマーとポリオレフィン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリアミドまたはポ リイミドとのブレンドが包含される。前記ブレンド中に、1種またはそれ以上の 熱可塑性ポリマーを含むことができる。 次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 実施例1:トリメリットイミド末端ポリ(THF)の調製 機械式撹拌器と還流冷却器を装備した1Lの3つ口フラスコに、以下の反応物 を入れた: 分子量1100g/モルのポリ(THF)−ジアミン40g(真空オーブン中、 50℃で2日間乾燥したもの) トリメリット酸無水物13.6gNおよび ジオキサン800mL(KOHを用いて乾燥し、蒸留したもの) 反応混合物を8時間、減圧下で撹拌した。冷却後、50℃で真空回転蒸発器中 で蒸発させることにより、ジオキサンを除去した。粗生成物を、2Torrの真空下 、180℃で30分間イミド化した。 COOH末端基の滴定により測定した分子量1200g/モルの淡褐色樹脂を 得た。 実施例2 この実施例は、下式のHBA-HQ-HBAで示されたアセトキシ末端3量体お よびp-アセトキシ安息香酸を有するトリメリットイミド末端ポリ(THF)1 000の重縮合物を示している。 [モノマーの合成は、ダブリュー・アール・クリグバウム(W.R.Krigbaum)、ア ール・コテック(R.Kotek)、ティ・イシカワ(T.Ishikawa)、エイチ・ハケミ (H.Hakemi)、ジェイ・プレストン(J.Preston)「ヨーロッピアン・ポリマー ・ジャーナル(Europ.Polym. J.)」 (20、3、225〜235頁、198 4年)およびデー・ファン・ルイエン(D.Van Luyen)、エル・シュトルツェレ ッキ(L.Strzelecki)「ヨーロッピアン・ポリマー・ジャーナル」 (16、3 03頁、1980年)により示される。] 用いた重縮合装置は、撹拌器、N2導入管および蒸留塔を装備した100mL 3つ口フラスコである。その装置を、金属浴で加熱した。 上記反応器に、以下の反応物を入れた: a)トリメリットイミド末端ポリ(THF)1000 8.6g(7.60mモ ル)、 b)アセトキシ末端HBA-HQ-HBA 3.30g(7.60mモル)および c)p-アセトキシ安息香酸1.18g(6.51mモル) 周囲温度で、フラスコを脱気し、フラスコ内を窒素で充満する。これを3回繰 り返す。その後、そのフラスコを220℃の金属浴に浸ける。撹拌しながら、少 量の窒素気流下、220℃で5分間反応を行う。この後、金属浴の温度を260 ℃まで(10分で)上げる。260℃でさらに30分間重縮合し、最後に1〜2 Torrの真空下、260℃で、さらに30分間重縮合を行う。全工程中に、酢酸の 蒸留を観測することができる。その結果得られるポリマーは、淡褐色のゴム状生 成物である。 ウベローデ型キャピラリ一粘度計(キャピラリー Ia)を用いて、フェノー ル/1,1,2,2-テトラクロロエタン混合物(体積比1:1)中、0.5g /dLのポリマー濃度で、25℃での相対粘度を測定した。インヘレント粘度は 、下式により算出する: ninh=1n(nrel)/Cpol 得られたポリマーのインヘレント粘度は、0.757dL/gであった。標準 ポリスチレンを用いてGPCにより測定した分子量は、Mn=95,000g/ モ ルおよびMw=180,000g/モルであった。 加熱ステージを装備した偏光顕微鏡で評価すると、前記ポリマーは、ポリマー のサーモトロピック液晶特性を示唆する強い複屈折を160℃の温度で示した。 実施例3 実施例2と同様の装置および同様の方法で、以下の反応物を重合した: a)トリメリットイミド末端ポリ (THF)1000 10.26g(9.8 mモル)、 b)ジアセトキシジフェニル2.65g(9.8mモル)および c)p-アセトキシ安息香酸3.53g(19.6mモル) 得られたポリマーは、フェノール/テトラクロロエタンに溶解しなかった。D SC分析によると、溶融エンタルピー2.6J/gで、211℃(最大ピーク) で溶融が見られた。融点は偏光顕微鏡により160℃であった。前記ポリマーは 、溶融物中に液晶相を形成する。 実施例4 実施例2と同様の装置および同様の方法で、以下の反応物を重合した: a)トリメリットイミド末端ポリ(THF)1000 5.832g(5.66 mモル)、 b)ヒドロキノンジアセテート 1.11g(5.66mモル)および c)p-アセトキシ安息香酸3.056g(0.17mモル) 得られたゴム状の褐色生成物は、偏光顕微鏡での観察によれば、115℃の極 めて低い融点および140℃の等方化温度を有する。それは、直交偏光子の下で 液晶溶融物を示した。 実施例5:重縮合のためのアセトキシ末端前駆体の調製 撹拌器、N2導入管および蒸留塔を装備した500mL3つ口フラスコに、以 下の反応物を入れた: a)p-ヒドロキシ安息香酸65.50g(0.475mモル)および b)ヒドロキノンジアセテート 46.51g(0.237mモル) 周囲温度で反応を脱気し、フラスコ内を乾燥窒素で充満する。これを3回繰り 返す。この操作の後、そのフラスコを260℃の金属浴に浸ける。撹拌しながら 、少量の窒素気流下、260℃で30分間反応を行う。この後、金属浴の温度を 270℃まで上げて、反応をこの温度で90分間続ける。反応後、フラスコを金 属浴から外す。冷却後、反応生成物をフラスコから取り出して、分析用ミルで粉 末化する。 得られた粉末を無水酢酸500mLと一緒に、撹拌器と還流冷却器を装備した 1Lの3つ口フラスコに入れる。反応混合物を12時間撹拌しながら還流する。 冷却後、得られた白色生成物を濾別し、蒸留水で洗浄して、真空オーブン内で8 時間乾燥する。 生成物のIRスペクトルは、遊離OH基のない完全なアセチル化を示す[17 50、1740、1370、1210および1080cm-1に典型的なアセトキ シ基吸収]。 実施例6 実施例2と同様の装置および同様の方法で、以下の反応物を重合した: a)トリメリットイミド末端ポリ(THF)1000 4.76g(4.55m モル)および b)実施例5のアセトキシ末端前駆体1.98g(4.55mモル) 得られた生成物は、融点150℃、等方化温度185℃を有し、偏光顕微鏡で の観察により、150〜185℃の範囲で液晶溶融物を示す。フェノール/テト ラクロロエタン中でのインヘレント粘度は0.78dL/gである。 実施例7 実施例2と同様の装置および同様の方法で、以下の反応物を重合した: a)トリメリットイミド末端ポリ (THF)1000 4.07g(3.1m モル)、 b)テレフタル酸0.52g(3.1mモル) c)実施例2のアセトキシ末端HBA-HQ-HBA 2.69g(6.2mモル )および d)p-アセトキシ安息香酸1.49g(8.27mモル) 重縮合の真空相中での金属浴の温度は、270℃に保った。 得られた灰色の生成物は、180℃の融点を有し、350℃まで液晶相を示す 。フェノール/テトラクロロエタンには溶解しない。 実施例8 実施例1に示した方法に従って、アミノ末端基の滴定により得られる分子量約 880g/モルの下式のアミノ末端シリコーン 44.12g(0.05モル)を、乾燥・蒸留したジオキサン800mL中でト リメリット酸無水物0.1モルと、8時間還流して反応させる。 溶媒を除去した後、COOH末端基の滴定により測定した分子量1070g/ モルの黄色樹脂を得た。 実施例9 実施例2と同様の装置および同様の方法で、以下の反応物を重合した: a)トリメリットイミド末端シリコーン 4.5g(4.2mモル)、 b)実施例2のアセトキシ末端HBA-HQ-HBA1.83g(4.2mモル) および c)アセトキシ安息香酸1.52g(8.4mモル)。 得られた淡褐色の脆性ポリマーは、フェノール/テトラクロロエタン中で0. 65dL/gのインヘレント粘度を有する。前記ポリマーの融点は、150℃で ある。前記ポリマーは、350℃まで等方化することなく、液晶溶融相を形成す る。
【手続補正書】 【提出日】1995年5月18日 【補正内容】 I.明細書中、次の箇所を補正します。 (1)第1頁下から第1行(式を1行と数える)、 とあるを、 と訂正。 II.請求の範囲を別紙の通り補正します。 請求の範囲 1.繰り返し単位(I)、(II)および(III)、並びに、任意に(IV)から 成る溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドであって、 (I)が下式 (式中、Rは脂肪族ポリエステル鎖および/またはポリシロキサン鎖である。) の繰り返し単位; (II)が下式 の繰り返し単位; (III)が下式 (式中、Zは水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンであ り、Wは0または1である。) の繰り返し単位;並びに (IV)が下式 (式中、Z’は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンで あり、フェニレン環のm-またはp-位が置換されている。) の繰り返し単位であり、: 式(I)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの5ないし50モ ル%の量で存在し、: 式(II)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの10ないし80 モル%の量で存在し、: 式(III)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの5ないし50 モル%の量で存在し、:および 式(IV)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの0ないし45モ ル%の量で存在する ブロック共重合エステルイミド。 2.前記式(I)中、Rが式(V) (式中、Xは水素またはメチル基、nは0、1、2または3、およびmは3なし い65の整数である。) の繰り返し単位、または、場合により式(VI) (式中、Yはアルキル基またはアリール基、好ましくはメチル基、およびpは5 ないし30の範囲の整数である。) の繰り返し単位から成る請求項1に記載のブロック共重合エステルイミド。 3.前記ブロック共重合エステルイミドが約250℃またはそれ以下の温度で 等方性溶融相を形成することができる請求項1に記載のブロック共重合エステル イミド。 4.本質的に、下式 (式中、Zは水素、アルキル基、アリール基またはハロゲン、並びにa、bおよ びcはブロック共重合エステルイミドの各繰り返し単位のそれぞれのモル量を表 し、a、bまたはcのモル量は、下記の式を満たす: a+b+c=1およびa=b。) で表される繰り返し単位から成る溶融成形可能なブロック共重合エステルイミド 。 5.wが0であり、a、bおよびcが以下の濃度範囲: a=0.05ないし0.5 b=0.05ないし0.5 c=0.1ないし0.8 を示す請求項4に記載のブロック共重合エステルイミド。 6.wが1であり、a、bおよびcが以下の濃度範囲: a=0.05ないし0.5 b=0.05ないし0.5 c=0.1ないし0.8 を示す請求項4に記載のブロック共重合エステルイミド。 7.前記ブロック共重合エステルイミドが250℃またはそれ以下の温度で異 方性溶融相を形成することができる請求項4に記載のブロック共重合エステルイ ミド。 8.250℃またはそれ以下の温度で異方性溶融相を形成することができる溶 融成形可能なブロック共重合エステルイミドであって、 式:(A−B)n (nが3ないし100の整数、Bが剛直な芳香族ポリエステルセグメントを、並 びにAがフレキシブルなトリメリットイミド末端ポリエーテルまたはポリシロキ サンを示す。) ブロック共重合エステルイミド。 9.Aが式(I)のユニットを表し、式(I)中のRが式(V)または式(VI )を有するユニットを示し、式(V)または式(VI)中のm、n、p、Xおよび Yが上記と同様の意味を有する請求項8に記載のブロック共重合エステルイミド 。 10.式(X) (式中、Rは請求項2と同様の意味を示す。) のカルボキシル末端化合物を、式(XI) のp-および/またはm-アセトキシカルボン酸および式(XII) (式中、Wは0または1、Zは水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基ま たはハロゲンを示す。) のジアセトキシ化合物、並びに、場合により式(XIII) (式中、Z’は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンを 示す。) の芳香族ジカルボン酸と混合した後、溶融し、酢酸を除去して、該混合物を減圧 下、150ないし300℃の範囲の温度で縮合する溶融成形可能なブロック共重 合エステルイミドの製造方法。 11.Rが請求項2と同様の意味を示す式(X)のカルボキシル末端化合物と 式(XI)のp-および/またはm-アセトキシカルボン酸および式(XIV) (式中、Zおよびwは請求項1と同様の意味を示す。) のアセトキシ末端化合物と混合した後、該混合物を溶融し、酢酸を除去して、そ の混合物を減圧下、150ないし300℃の範囲の温度で縮合する溶融成形可能 なブロック共重合エステルイミドの製造方法。 12.式(XV) H2H−R−NH2 (XV) (式中、Rは上記と同様の意味を示す。) のアミノ末端化合物とトリメリット酸無水物をジオキサン中で反応させた後、真 空下、熱処理を行いながらジオキサンを除去して式(X)のカルボニル末端化合 物を調製する請求項10または11に記載の方法。 13.式(XVI) のp-またはm-ヒドロキシカルボン酸2モルを式(XII)のアセトキシ化合物1 モルと縮合した後、水酸基のアシル化により、またはピリジン中で、式(XI)の 化合物から誘導されるアセトキシカルボン酸クロリド2モルを式(XVII) (式中、Zおよびwは請求項1と同様の意味を示す。) のジヒドロキシ化合物1モルと縮合した後、メタノール中で沈殿および抽出して 乾燥させることにより、重合性モノマーを得る請求項10または11に記載の方 法。 14.熱可塑性ポリマーから成るポリマーマトリックスおよびマトリックスと 混合した液晶ポリマーを含んで成るコンパウンドであって、液晶ポリマーが、請 求項1ないし9のいずれかに記載のブロック共重合エステルイミドからなるコン パウンド。 15.前記ポリマーマトリックスがポリオレフィンまたはポリオレフィン系共 重合体、ポリエステル、ポリアミドまたはポリエーテルからなる請求項14に記 載のコンパウンド。 16.請求項1ないし9のいずれかに記載のブロック共重合エステルイミドか らなるポリマーコンパウンド用相溶性可塑剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI B29D 23/00 2126−4F 31/00 2126−4F C08G 63/685 NNN 7107−4J C08J 5/18 CFG 9267−4F // B29K 79:00 (72)発明者 レッシュ、マンフレッド ドイツ連邦共和国デー‐8020ドレスデン、 パトリセ‐ルムンバ‐シュトラアセ 4番 (72)発明者 ベルグシュトレーム、クリステル フィンランド国エフイーエン‐02170エス ポー、ロヒティエ 13ベー番 (72)発明者 ヘルケネン、ミカ フィンランド国エフイーエン‐01360ファ ンタ、ファンハ・ミリポルク 18ツェー番 (72)発明者 アランコ、ヘリ フィンランド国エフイーエン‐01800クラ ウッカラ、ヨキハーンティエ 1ベー11番 (72)発明者 パシニエミ、ペンティ フィンランド国エフイーエン‐00720ヘル シンキ、サフェランティエ 8デー46番 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.繰り返し単位(I)、(II)および(III)、並びに、任意に(IV)から 成る溶融成形可能なブロック共重合エステルイミドであって、 (I)が下式 (式中、Rは脂肪族ポリエステル鎖および/またはポリシロキサン鎖である。) の繰り返し単位; (II)が下式 の繰り返し単位; (III)が下式 (式中、Zは水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンであ り、wは0または1である。) の繰り返し単位;並びに (IV)が下式 (式中、Z’は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンで あり、フェニレン環のm-またはp-位が置換されている。) の繰り返し単位であり、: 式(I)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの5ないし50モ ル%の量で存在し、: 式(II)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの10ないし80 モル%の量で存在し、: 式(III)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの5ないし50 モル%の量で存在し、:および 式(IV)の繰り返し単位が前記ブロック共重合エステルイミドの0ないし45モ ル%の量で存在する ブロック共重合エステルイミド。 2.前記式(I)中、Rが式(V) (式中、Xは水素またはメチル基、nは0、1、2または3、およびmは3なし い65の整数である。) の繰り返し単位、または、場合により式(VI) (式中、Yはアルキル基またはアリール基、好ましくはメチル基、およびpは5 ないし30の範囲の整数である。) の繰り返し単位から成る請求項1に記載のブロック共重合エステルイミド。 3.前記ブロック共重合エステルイミドが約250℃またはそれ以下の温度で 等方性溶融相を形成することができる請求項1に記載のブロック共重合エステル イミド。 4.本質的に、下式 (式中、Zは水素、アルキル基、アリール基またはハロゲン、並びにa、bおよ びcはブロック共重合エステルイミドの各繰り返し単位のそれぞれのモル量を表 し、a、 bまたはcのモル量は、下記の式を満たす: a+b+c=1およびa=b 。) で表される繰り返し単位から成る溶融成形可能なブロック共重合エステルイミド 。 5.wが0であり、a、bおよびcが以下の濃度範囲: a=0.05ないし0.5 b=0.05ないし0.5 c=0.1ないし0.8 を示す請求項4に記載のブロック共重合エステルイミド・ 6.wが1であり、a、bおよびcが以下の濃度範囲: a=0.05ないし0.5 b=0.05ないし0.5 c=0.1ないし0.8 を示す請求項4に記載のブロック共重合エステルイミド。 7.前記ブロック共重合エステルイミドが250℃またはそれ以下の温度で異 方性溶融相を形成することができる請求項4に記載のブロック共重合エステルイ ミド。 8.250℃またはそれ以下の温度で異方性溶融相を形成することができる溶 融成形可能なブロック共重合エステルイミドであって、 式(A−B)n (nが3ないし100の整数、Bが剛直な芳香族ポリエステルセグメントを、並 びにAがフレキシブルなトリメリットイミド末端ポリエーテルまたはポリシロキ サンを示す。) ブロック共重合エステルイミド。 9.Aが式(I)のユニットを表し、式(I)中のRが式(V)または式(VI )を有するユニットを示し、式(V)または式(VI)中のm、n、p、Xおよび Yが上記と同様の意味を有する請求項8に記載のブロック共重合エステルイミド 。 10.式(X) (式中、Rは請求項2と同様の意味を示す。) のカルボキシル末端化合物を、式(XI) のp-および/またはm-アセトキシカルボン酸および式(XII) (式中、Wは0または1、Zは水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基ま たはハロゲンを示す。) のジアセトキシ化合物、並びに、場合により式(XIII) (式中、Z’は水素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基またはハロゲンを 示す。) の芳香族ジカルボン酸と混合した後、溶融し、酢酸を除去して、該混合物を減圧 下、150ないし300℃の範囲の温度で縮合する溶融成形可能なブロック共重 合エステルイミドの製造方法。 11.Rが請求項2と同様の意味を示す式(X)のカルボキシル末端化合物と 式(XI)のp-および/またはm-アセトキシカルボン酸および式(XIV) (式中、ZおよびWは請求項1と同様の意味を示す。) のアセトキシ末端化合物と混合した後、該混合物を溶融し、酢酸を除去して、そ の混合物を減圧下、150ないし300℃の範囲の温度で縮合する溶融成形可能 なブロック共重合エステルイミドの製造方法。 12.式(XV) H2H−R−NH2 (XV) (式中、Rは上記と同様の意味を示す。) のアミノ末端化合物とトリメリット酸無水物をジオキサン中で反応させた後、真 空下、熱処理を行いながらジオキサンを除去して式(X)のカルボニル末端化合 物を調製する請求項10または11に記載の方法。 13.式(XVI) のp-またはm-ヒドロキシカルボン酸2モルを式(XII)のアセトキシ化合物1 モルと縮合した後、水酸基のアシル化により、またはピリジン中で、式(XI)の 化合物から誘導されるアセトキシカルボン酸クロリド2モルを式(XVII) (式中、Zおよびwは請求項1と同様の意味を示す。) のジヒドロキシ化合物1モルと縮合した後、メタノール中で沈殿および抽出して 乾燥させることにより、重合性モノマーを得る請求項10または11に記載の方 法。 14.熱可塑性ポリマーから成るポリマーマトリックスおよびマトリックスと 混合した液晶ポリマーを含んで成るコンパウンドであって、液晶ポリマーが、請 求項1ないし9のいずれかに記載のブロック共重合エステルイミドからなるコン パウンド。 15.前記ポリマーマトリックスがポリオレフィンまたはポリオレフィン系共 重合体、ポリエステル、ポリアミドまたはポリエーテルからなる請求項14に記 載のコンパウンド。 16.請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステルイミドまたは請求項 14および15のいずれかに記載のコンパウンドを含有するフィルム。 17.請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステルイミドまたは請求項 14および15のいずれかに記載のコンパウンドを含有するチューブおよびパイ プ。 18.請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステルイミドまたは請求項 14および15のいずれかに記載のコンパウンドを含有するケーブル被覆材料。 19.請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステルイミドまたは請求項 14および15のいずれかに記載のコンパウンドを含有する容器構造。 20.請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステルイミドまたは請求項 14および15のいずれかに記載のコンパウンドを含有する自動車のボンネット の下に取り付ける自動車部品。 21.射出成型、ブロー成形または押出成形により製造する請求項16ないし 20に記載の製品。 22.ポリマーマトリックスおよび液晶ポリマーからなるポリマーコンパウン ド用の相溶性可塑剤としての請求項1ないし9のいずれかに記載のポリエステル イミドの使用。
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