JPH0848959A - 着色粘着性組成物およびこれを用いたマーキングシートとその製造方法 - Google Patents

着色粘着性組成物およびこれを用いたマーキングシートとその製造方法

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JPH0848959A
JPH0848959A JP6182638A JP18263894A JPH0848959A JP H0848959 A JPH0848959 A JP H0848959A JP 6182638 A JP6182638 A JP 6182638A JP 18263894 A JP18263894 A JP 18263894A JP H0848959 A JPH0848959 A JP H0848959A
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colored
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JP6182638A
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Koichi Sugita
晃一 杉田
Goji Kasuya
剛司 糟谷
Hisayasu Tanaka
央育 田仲
Kusutaro Yoshida
楠太郎 吉田
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RIKIDAIN KK
Original Assignee
RIKIDAIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 顔料もしくはその含有製品、カルボキシル基
を有するアクリル系粘着剤、第三級アミンおよび有機媒
体とからなり、第三級アミンが前記アクリル系粘着剤に
含有するカルボキシル基を少なくとも中和するに足る量
で使用されてなることを特徴とする着色粘着性組成物が
提供される。 【効果】 第三級アミンの添加により、経時的な粘度上
昇が非常に少ない着色粘着性組成物が得られ、また、該
着色粘着性組成物から有機媒体と第三級アミンを揮散す
ることによって得られた粘着剤層を有するマーキングシ
ートが製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、着色粘着性組成物お
よびこれを用いたマーキングシ−トとその製造方法に関
する。更に詳しくは、カルボキシル基を含有するアクリ
ル系粘着剤を用いた着色粘着性組成物およびその製造方
法、並びにこれを用いたマーキングシートとその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】マーキングシートは、一般に基材の合成
樹脂(例えばポリ塩化ビニル)のシートまたはフィルム
に、所望の色を呈する顔料又はその含有製品を混練して
着色基材層とし、これに粘着剤層及び剥離シートを積層
して作られている。このようなマーキングシートは、文
字や図形の形にして、各種の対象物に貼付され、識別や
広告に繁用されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基材の合成
樹脂と顔料との混合性が欠ける組合せがあり、鮮明でか
つ希望する色調を有するマーキングシートが得られない
欠点があった。そこで、発明者らは、基材樹脂シートと
は異なり粘着剤層を着色層とすることを考えたが、粘着
剤層に顔料のような他物質を混入することにより本来の
粘着能の低下を来したり、一方粘着剤層の粘度が急激に
上昇したりした。そのため種々の検討を行って、この発
明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、顔料
もしくはその含有製品、カルボキシル基を有するアクリ
ル系粘着剤、第三級アミンおよび有機媒体とからなり、
第三級アミンが前記アクリル系粘着剤に含有するカルボ
キシル基を少なくとも中和するに足る量で使用されてな
ることを特徴とする着色粘着性組成物が提供される。
【0005】上記の着色粘着性組成物は、マーキングシ
ートの粘着剤層を形成するのに最も適しているが、その
用途は特に限定されない。具体的には、アクリル系粘着
剤と接合でき、かつ透明もしくは半透明の物質(例えば
後述のごとき各種の樹脂)で作られたボードの底面に、
又はボード中にサンドウィッチの形でこの発明の着色粘
着性組成物を使用して、化粧板、建具等に使用できる。
【0006】この発明における“顔料”とは、無機顔料
および有機顔料が含まれる。“顔料含有製品”とは、一
般に顔料メーカーにより市販に供せられる形態を含む。
例えば顔料に、安定化剤、体質顔料(例えば増量もしく
は隠蔽目的の白色顔料)、ビヒクル、有機媒体などを任
意に含有させ、製品化したものが含まれる。顔料又は顔
料含有製品は、1または2以上の顔料を含有していても
よい。この発明においては、顔料それ自体又は各種の添
加剤にカルシウムイオンを含有しているとき、顕著な効
果を奏することが見出されている。有機顔料で、カルシ
ウムを含有するものとしては、例えばPig. Yellow 16
8、Pig. Yellow 169、Pig. Yellow 57 (Brill.Carmine
6B)、Pig. Red 63 (Lake Bordo 10B)、Pig. Red 64 (Br
ill. Scarlet G)等が挙げられる。
【0007】また、顔料は、有機媒体とアクリル系樹脂
をビヒクルとして含むカラーペーストとして用いてもよ
いが、かかる場合のアクリル系樹脂は、(メタ)アクリ
ル酸エステル類の共重合体又はその架橋体で、遊離のカ
ルボキシル基を含まないものが好んで使用される。この
発明におけるアクリル系粘着剤とは、それ自体公知のも
のが使用できる。アクリル系粘着剤は、通常カルボキシ
ル基を含有しており、かかるアクリル系粘着剤を使用し
た場合に、この発明によって接着能の低下や接着組成物
の粘度の上昇を来たすことがないことを見出している。
【0008】上記アクリル系粘着剤を更に説明すると、
アクリル系粘着剤は、炭素数4〜12のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、カルボキ
シル基もしくはその無水物基を含有するモノマーを用
い、ベンゾイルパーオキサイド等を重合開始剤として、
有機媒体中での常法の溶液重合により、共重合体として
得られる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、例えば2ーエチルヘキシルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレートなどが用いられる。カルボ
キシル基もしくはその無水物基を含有するモノマーとし
ては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
無水マレイン酸などが用いられる。この他のモノマーと
して、樹脂に適当な凝集力を付与するために酢酸ビニ
ル、メチルメタクリレートなどを用いてもよい。その
他、このアクリル系粘着剤には、粘着性を付与するため
粘着付与剤、例えばロジンエステル、不均化ロジンエス
テル等、また架橋剤として、例えばポリイソシアネート
類、アジリジニール類、金属キレート類、エポキシ類、
ブチル化メラミン等が加えられてもよい。
【0009】有機媒体としては、上記のモノマーおよび
これらの共重合によって得られるアクリル系粘着剤を溶
解し、着色粘着性組成物の塗布工程後、乾燥によって揮
散し、除去できるものがよく、沸点は、300℃以下、好
ましくは200℃以下、さらに好ましくは70℃以上150℃以
下が好ましい。例えばトルエン、酢酸エチル、アセト
ン、トルエン/酢酸エチル混合物などが用いられうる。
また溶液重合は、得られるアクリル系粘着剤中のアクリ
ル系樹脂の濃度が、通常20%以上70%以下となるように
濃度を設定して行われる。通常、形成されたアクリル系
粘着剤は、有機媒体から単離することなく、アクリル系
粘着剤の有機媒体溶液として顔料ペーストとの混合に用
いられる。
【0010】第三級アミンは、着色粘着性組成物の貯
蔵、もしくは塗布工程における、顔料中に含まれるカル
シウムイオンと、アクリル系樹脂中に含まれるカルボキ
シル基との反応による急激な粘度上昇を抑制する作用が
あることが見出されている。
【0011】この発明の第三級アミンは、着色粘着性組
成物の塗布工程後には、乾燥によって有機媒体と共に揮
散し、除去されうるように沸点の低いものがよく、通常
300℃以下、好ましくは200℃以下、さらに好まし
くは70℃以上150℃以下の沸点を有するものがよ
い。沸点が70℃未満では、塗布工程中悪臭が発生する
ので好ましくない。また、沸点が150℃以上の第3級
アミンは、乾燥工程中、充分揮散されず、粘着剤層に残
留して粘着性能、特に粘着力の低下をきたす。本発明に
おいて使用されうる第三級アミンとして、例えばアルキ
ルアミン類、アルキレンジアミン類、アルキルアルコー
ルアミン類、アニリン類、アラルキルアミン類、複素環
アミン類等が用いられる。アルキルアミン類としては、
トリエチルアミン、ジエチルヘキシルアミン、ジエチル
プロピルアミン、ジメチルプロピルアミン、トリ−n−
オクチルアミン、N−メチル−N−ジプロピルアミン等
が用いられる。アルキレンジアミン類としては、例えば
テトラメチルエチレンジアミン、トリエチレンジアミン
等が用いられる。アルキルアルコールアミン類として
は、例えばN,N−ジメチルエタノールアミン、N,N
−ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等
が用いられる。アニリン類としては、例えばN,N−ジ
メチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジエタノールアニリン、N,N−ジイソプロパノールア
ニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン等が用いら
れる。アラルキルアミン類としては、例えばN,N−ジ
メチルベンジルアミン等がある。複素環アミン類として
は、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N
−フェニルモルホリンなどが用いられる。第三級アミン
の添加量は、上記アクリル系粘着剤が含有するカルボキ
シル基を実質的に中和しうる量であればよく、通常その
カルボキシル基に対して10から250モル%、好まし
くは20から200モル%である。
【0012】なお、この発明に用いるアクリル系粘着剤
は、そのカルボキシル基の一部分が塩(例えば、アルカ
リ金属塩)になっていてもよい。アクリル系粘着剤が含
有するカルボキシル基の含有量は、製造に用いたこれら
の基を含有するモノマーの量から、または製造したアク
リル系粘着剤を常法で分析することにより決定しうる。
【0013】本発明の着色粘着性組成物は、顔料、アク
リル系粘着剤、第三級アミン、有機媒体を必須構成成分
として含み、その他に更に架橋剤等を含んでいてもよ
い。本発明における着色粘着性組成物中、顔料(もしく
は顔料含有製品のペースト)とアクリル系粘着剤とは、
顔料(固形成分)とアクリル系粘着剤(固形成分)が1
0〜80重量部:100重量部の割合となるように混合
し製造されるのが好ましい。
【0014】本発明の着色粘着性組成物は、(A)顔
料、そのビヒクルとしてのアクリル系樹脂、有機媒体と
からなるペースト、(B)アクリル系粘着剤、有機媒体
とからなる溶液とのいずれか一方に、アクリル系粘着剤
に含有されるカルボキシル基を少なくとも中和するに足
る量の第三級アミンを添加し、混合することにより製造
される。
【0015】さらに、この発明によれば透明もしくは半
透明の合成樹脂シートもしくはフィルム上に、上記の着
色粘着性組成物を塗布し、その後、有機媒体と第3級ア
ミンを揮散して形成される粘着剤層と、更に該粘着剤層
上に剥離シートが積層されてなるマーキングシートおよ
びその製造方法が提供される。上記の透明もしくは半透
明の合成樹脂シートもしくはフィルムは、粘着剤層を覆
い、その色をフィルムの反対面側から見えるように粘着
されるものである。この合成樹脂シートもしくはフィル
ムは、例えばアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、フッソ樹脂等からなるものが用
いられうる。
【0016】上記剥離シートは、上記粘着剤層上の合成
樹脂シートもしくはフィルムとは反対側の面上に形成さ
れるものであり、粘着剤層が対象物に対して粘着するた
めの面を保護するためのものである。剥離シートとし
て、紙、合成ラミネート紙、合成樹脂フィルム等の上
に、例えばシリコーン等の層が形成されたものを用いる
ことができる。
【0017】上記マーキングシートは、その粘着剤層に
蛍光染料を含んでいてもよく、また透明もしくは半透明
の合成樹脂シートもしくはフィルム中に反射性物質、例
えば、金属粉末を含んでいてもよい。上記マーキングシ
ートは、上記の着色粘着性組成物を上記合成樹脂シート
もしくはフィルム上に塗工し、80〜120℃で数分間
乾燥して粘着剤層を形成後、上記合成樹脂シートもしく
はフィルムとは反対側に、上記剥離シートを貼合して製
造される。なお、粘着剤層の厚みは、通常30〜60ミ
クロンが好ましい。
【0018】
【作用】顔料もしくはその含有製品、カルボキシル基を
有するアクリル系粘着剤、第三級アミンおよび有機媒体
とからなり、第三級アミンが前記アクリル系粘着剤に含
有するカルボキシル基を少なくとも中和するに足る量で
使用されてなることを特徴とする着色粘着性組成物が提
供される。
【0019】あらかじめ、顔料もしくはその含有製品ペ
ーストとアクリル系粘着剤のいずれか一方に、アクリル
系粘着剤に含有するカルボキシル基を少なくとも中和す
るに足る量の第三級アミンが添加されていることによ
り、顔料や安定化剤及び体質顔料がカルシウムイオンを
含有する場合でも、カルボキシル基を有するアクリル系
粘着剤と混合した際に、急激な粘度上昇を生じることが
ない。
【0020】また、さらに本発明により、上記着色粘着
性組成物を透明もしくは半透明な合成樹脂フィルムもし
くはシート上に塗布し、その後、有機媒体とアミンを揮
散することによって粘着剤層を形成し、更にこの上に剥
離シートを積層してなるマーキングシートとその製造方
法が提供される。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づいて,この発明を説明す
る。なお、これによって,この発明が限定されるもので
はない。なお、特に断らない限り、部とは重量部を表す
ものとし、また、以下の実施例中モル%とは、カルボキ
シル基又は酸無水物基に対する第三級アミンのモル%を
表すものとする。実施例にて使用する粘着剤A、B、カ
ラーペーストの調製に使用するビヒクルC、D、カラー
ペーストE、F、G、Hは、以下のようにして調製し
た。 (粘着剤A) 2-エチルヘキシルアクリレート 55部 ブチルアクリレート 37部 アクリル酸 8部 2-ヒドロキシメタクリレート 0.1部 ベンゾイルパーオキサイド 0.3部 トルエン 90部 酢酸エチル 60部 上記成分を上記組成にて、常法で重合し、得られた重合
体を粘着剤A(固形分:40%、粘度:7000cps)とする。 (粘着剤B) 2-エチルヘキシルアクリレート 61部 ブチルアクリレート 20部 酢酸ビニル 16部 アクリル酸 3部 2-ヒドロキシメタクリレート 0.1部 ベンゾイルパーオキサイド 0.3部 トルエン 52部 酢酸エチル 70部 上記成分を上記組成にて、常法で重合し得られた重合体
100部に、ステベライトエステル(理化ハーキュレス株
式会社製 商品名)40部、トルエン60部にて調製したも
のを7.5部添加混合し、これを粘着剤B(固形分:45
%、粘度:9000cps)とする。 (ビヒクルC) ブチルアクリレート 60部 メチルメタアクリレート 40部 ドデシルメルカプタン 0.03部 ベンゾイルパーオキサイド 0.07部 キシレン 100部 上記成分を上記組成にて、常法で重合し、得られた重合
体をビヒクルC(固形分:48%、粘度:150cps)とす
る。 (ビヒクルD) エチルアクリレート 85部 メチルメタアクリレート 15部 ドデシルメルカプタン 0.03部 アゾビスイソブチロニトリル 0.12部 キシレン 100部 上記成分を上記組成にて、常法で重合し、得られた重合
体をビヒクルD(固形分:47%、粘度:350cps)とす
る。 (カラーペーストE) シアニンブルー4965(大日精化工業株式会社製 商品名) 20部 (カルシウム含有有機顔料) ビヒクルC 30部 キシレン 25部 酢酸エチル 25部 上記成分を上記組成にて、高速撹拌し、ビーズミルで粒
径が10μm以下になるまで分散する。 (カラーペーストF) HSDブルーBA227 (大日精化工業株式会社製 商品名) 20部 (シアニンブルー+酸化チタン+体質顔料) ビヒクルD 30部 キシレン 25部 酢酸エチル 25部 上記成分を上記組成にて、高速撹拌し、ビーズミルで粒
径が10μm以下になるまで分散する。 (カラーペーストG) セイカファーストレッド1547(大日精化工業株式会社製 商品名) (カルシウム含有有機顔料) 15部 ビヒクルD 15部 キシレン 30部 酢酸エチル 40部 上記成分を上記組成にて、高速撹拌し、ビーズミルで粒
径が10μm以下になるまで分散する。 (カラーペーストH) 群青PB-80 (商標)(第一化成工業株式会社製 商品名) 40部 ビヒクルD 20部 キシレン 20部 酢酸エチル 20部 上記成分を上記組成にて、高速撹拌し、ビーズミルで粒
径が10μm以下になるまで分散する。
【0022】また、第三級アミンとしては、メチルモル
ホリン(b.p.112-118 ℃)、トリエチルアミン(b.p.8
9.4℃)、N,N-ジメチルエタノールアミン(b.p.134.6
℃)、架橋剤としては、日本ポリウレタン工業株式会社
製のコロネートL-55E(商品名)(トリレンジイソシア
ネートのトリメチロールプロパン付加物)を用いた。 (実施例1)粘着剤A100部に対して、N,N-ジメチルエ
タノールアミン2.0部又は3.4部を添加し均一に撹拌後、
カラーペーストE40部、架橋剤コロネートL-55E0.75部
をさらに添加し均一に撹拌し、着色粘着性組成物を調製
後、着色粘着性組成物の23℃での経時粘度変化を、ブル
ックフィールド型粘度計B型でローター番号4、回転数
6rpmにて測定した。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】N,N−ジメチルエタノールアミン3.4部
は、粘着剤Aに含まれるアクリル酸の100モル%に相当
し、表1に示されるように、経時的な粘度上昇は、ほと
んどなく5時間後においても安定な塗工ができた。次
に、ポリエステルフィルム(厚さ25μm)上に、調製後1
時間の着色粘着性組成物を90℃にて90秒間乾燥の後に45
μmになるように塗工した。このあと、シリコン剥離紙
を塗工面に貼合し、40℃にて3日間放置し、JIS-Z-0237
(粘着テープ、粘着シート試験法)に準じてステンレス
板に貼着して、23℃での経日粘着力を測定した。その結
果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】(実施例2)粘着剤A100部に対して、N,
N-ジメチルエタノールアミン2.0部又は3.4部を添加し均
一に撹拌後、カラーペーストF40部、架橋剤コロネート
L-55E0.75部をさらに添加し均一に撹拌し、着色粘着性
組成物を調製後、着色粘着性組成物の23℃での経時粘度
変化を、実施例1と同様の方法で測定した。その結果を
表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3に示されるように、経時的な粘度上昇
は、ほとんどなく5時間後においても安定な塗工ができ
た。次に、実施例1で行ったのと同様の方法でポリエス
テルフィルム(厚さ25μm)上に、調製後1時間の着色
粘着性組成物を塗工し、シリコン剥離紙を塗工面に貼合
した後、ステンレス板に貼着して、23℃での経日粘着力
を測定した。ただし、このときN,N-ジメチルエタノー
ルアミン0部の着色粘着性組成物は、調製後1時間のも
のを用いたが、塗工不能であった。その結果を表4に示
す。
【0029】
【表4】
【0030】(実施例3)粘着剤B100部に対して、N-
メチルモルホリン1.0部および2.0部を添加し均一に撹拌
後、カラーペーストF40部、架橋剤コロネートL-55E2.
5部をさらに添加し均一に撹拌し、着色粘着性組成物を
調製後、着色粘着性組成物の23℃での経時粘度変化を、
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表5に示
す。
【0031】
【表5】
【0032】N−メチルモルホリン2.0部は、粘着剤B
に含まれるアクリル酸の100モル%に相当し、表5に示さ
れるように、経時的な粘度上昇は、非常に少なく5時間
後においても安定な塗工ができた。次に、実施例1で行
ったのと同様の方法でポリエステルフィルム(厚さ25μ
m)上に、調製後1時間の着色粘着性組成物を塗工し、シ
リコン剥離紙を塗工面に貼合した後、実施例1のステン
レス板をポリエステルフィルムに変えて、23℃での経日
粘着力を測定した。その結果を表6に示す。
【0033】
【表6】
【0034】(実施例4)粘着剤B100部に対して、ト
リエチルアミン0.4部および2.4部を添加し均一に撹拌
後、カラーペーストE40部、架橋剤コロネートL-55E2.
5部をさらに添加し均一に撹拌し、着色粘着性組成物を
調製後、着色粘着性組成物の23℃での経時粘度変化を、
実施例1と同様の方法で測定した。その結果を表7に示
す。
【0035】
【表7】
【0036】トリエチルアミン0.4部および2.4部は、粘
着剤Bに含まれるアクリル酸のそれぞれ、21.16モル
%、127%モルに相当し、表7に示されるように、経時
的な粘度上昇は、トリエチルアミン0.4部では少なく、
トリエチルアミン1.25部では非常に少なく5時間後にお
いても安定な塗工ができた。次に、実施例1で行ったの
と同様の方法でポリエステルフィルム(厚さ25μm)上
に、調製後1時間の着色粘着性組成物を塗工し、シリコ
ン剥離紙を塗工面に貼合した後、ステンレス板に貼着し
て、23℃での経日粘着力を測定した。その結果を表8に
示す。
【0037】
【表8】
【0038】(実施例5)粘着剤B100部に対して、N,
N-ジメチルエタノールアミン1.67部および3.34部を添加
し均一に撹拌後、カラーペーストG40部、架橋剤コロネ
ートL-55 2.5部をさらに添加し均一に撹拌し、着色粘着
性組成物を調製後、着色粘着性組成物の23℃での経時粘
度変化を、実施例1と同様の方法で測定した。その結果
を表9に示す。
【0039】
【表9】
【0040】N,N-ジメチルエタノールアミン1.67部お
よび3.34部は、粘着剤Bに含まれるアクリル酸のそれぞ
れ、100モル%、200モル%に相当し、表9に示されるよ
うに、経時的な粘度上昇は、N,N-ジメチルエタノール
アミン1.67部および3.34部の場合ともに非常に少なく5
時間後においても安定な塗工ができた。次に、実施例1
で行ったのと同様の方法でポリエステルフィルム(厚さ
25μm)上に、調製後1時間の着色粘着性組成物を塗工
し、シリコン剥離紙を塗工面に貼合した後、ステンレス
板に貼着して、23℃での経日粘着力を測定した。その結
果を表10に示す。
【0041】
【表10】
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、第三級アミンを添加
することにより、経時的な粘度上昇が非常に少ない着色
粘着性組成物が得られる。また、この発明によれば、該
着色粘着性組成物から有機媒体と第三級アミンを揮散す
ることによって得られた粘着剤層を有するマーキングシ
ートが製造できる。該マーキングシートは、その電気絶
縁性を利用して電気絶縁テープとして、透明もしくは半
透明の合成樹脂シートもしくはフィルム中に反射性物質
を含有させた場合には反射シートとして、またその粘着
剤層に蛍光染料を含有させた場合には蛍光シートとして
用いることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料もしくはその含有製品、カルボキシ
    ル基を有するアクリル系粘着剤、第三級アミンおよび有
    機媒体とからなり、第三級アミンが前記アクリル系粘着
    剤に含有するカルボキシル基を少なくとも中和するに足
    る量で使用されてなることを特徴とする着色粘着性組成
    物。
  2. 【請求項2】 顔料もしくはその含有製品が、カルシウ
    ムを含有している請求項1の着色粘着性組成物。
  3. 【請求項3】 第三級アミンが、使用される有機媒体と
    同時に揮散しうる沸点を有する請求項1の着色粘着性組
    成物。
  4. 【請求項4】 第三級アミンが、70℃以上150℃以
    下の沸点を有する請求項1の着色粘着性組成物。
  5. 【請求項5】 第三級アミンが、アクリル系粘着剤と有
    機媒体との混合物に添加されるか、又は顔料もしくはそ
    の含有製品と有機媒体との混合物に添加されている請求
    項1による着色粘着性組成物。
  6. 【請求項6】 顔料含有製品が、ビヒクルとしてアクリ
    ル系樹脂を含有している請求項1による着色粘着性組成
    物。
  7. 【請求項7】 透明もしくは半透明の合成樹脂シートも
    しくはフィルム上に、請求項1の着色粘着性組成物が塗
    布され、有機媒体と第3級アミンを揮散させて形成され
    る粘着剤層と、更に該粘着剤層上に剥離シートが積層さ
    れてなるマーキングシート。
  8. 【請求項8】 透明もしくは半透明の合成樹脂シートも
    しくはフィルムが、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、
    ポリプロピレン、ポリエステル、またはフッ素樹脂から
    なる請求項7のマーキングシート。
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