JP2009282471A - グラフィックス構造体 - Google Patents
グラフィックス構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009282471A JP2009282471A JP2008137235A JP2008137235A JP2009282471A JP 2009282471 A JP2009282471 A JP 2009282471A JP 2008137235 A JP2008137235 A JP 2008137235A JP 2008137235 A JP2008137235 A JP 2008137235A JP 2009282471 A JP2009282471 A JP 2009282471A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- acrylic
- sensitive adhesive
- graphics structure
- white
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Abstract
【解決手段】レセプター層102、前記レセプター層102に印刷を施すことにより作成した印刷層104、及びアクリル系白色粘着剤からなるアクリル系白色粘着剤層106をこの順で含み、前記アクリル系白色粘着剤が、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、8〜150質量部の白色顔料、及び芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを含むグラフィックス構造体。
【選択図】図1
Description
「(メタ)アクリル」とは、「アクリルまたはメタクリル」を意味する、
「カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー」を、「カルボキシル基含有ポリマー」ということがある、及び
「芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマー」を、「アミノ基含有ポリマー」ということがある。
前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーは、モノエチレン性不飽和モノマーを主成分とするポリマーであって、その一部にカルボキシル基を含有するモノエチレン性不飽和モノマー(カルボキシル基含有モノエチレン性不飽和モノマー)を含有するものである。前記モノエチレン性不飽和モノマーは、ポリマーの主成分となるものであって、一般には式CH2=CR1COOR2(式中、R1は水素又はメチル基であり、R2は直鎖、環状又は分岐状のアルキル基やフェニル基、アルコキシアルキル基、フェノキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、環状エーテル基である)で表される。このようなモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、またはドデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のフェノキシアルキル(メタ)アクリレート;メトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等の環状エーテル含有(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。必要に応じ、1種又は2種以上のモノエチレン性不飽和モノマーを使用することができる。
前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーとは、モノエチレン性不飽和モノマーを主成分とするポリマーであって、その一部にアミノ基含有不飽和モノマーを含有し、かつ芳香族ビニルモノマーをポリマーの構成成分として含まないものである。かかるモノエチレン性不飽和モノマーは、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーの場合と同様であり、前記芳香族ビニルモノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルアントラキノン、芳香族アミンの(メタ)アクリルアミド、または水酸基含有芳香族化合物の(メタ)アクリレート等を含む。前記芳香族アミンとしてはアニリン、ベンジルアミン、ナフチルアミン、アミノアントラセン、アミノアントラキノン又はこれらの誘導体が挙げられる。また前記水酸基含有芳香族化合物は前記芳香族アミンに対応する水酸基含有化合物が挙げられる。前記アミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを得る方法として、モノエチレン性不飽和モノマーとアミノ基を含有する不飽和モノマーとを共重合することが挙げられる。
前記白色顔料として、従来公知の白色顔料、例えば、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、または酸化チタン(二酸化チタン)を挙げることができる。また、添加剤としてタルク、カオリン、炭酸カルシウムを含んでもよい。これら白色顔料は単体で、あるいは二種以上を混合して用いることができる。また、これらの白色顔料はいずれの形態でもよく、あるいは従来公知の方法によって各種の分散処理が施されたものであってもよい。
前記アクリル系白色粘着剤は、架橋剤を含んでも良い。かかる架橋剤として、例えば、ビスアミド系架橋剤(例えば、1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン))、アジリジン系架橋剤(例えば、日本触媒製ケミタイトPZ33、アビシア製NeoCryl CX−100)、カルボジイミド系架橋剤(例えば、日清紡製カルボジライトV−03,V−05,V−07)、エポキシ系架橋剤(例えば綜研化学製E−AX,E−5XM,E5C)、イソシアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン製コロネートL、コロネートHK、バイエル社製デスモジュールH、デスモジュールW、デスモジュールI)、エポキシ系架橋剤(例えば綜研化学製E−AX、E−5XM、E5C)、イソシアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン製コロネートL、コロネートHK、バイエル社製デスモジュールH、デスモジュールW、デスモジュールI)等を用いることができる。
BSPC層の作成(BSPC層=透明保護層+レセプター層+印刷層)
静電印刷プリンタでトランスファーメディアに転写用デジタル画像を形成する。続いて、透明保護層にレセプター層となる樹脂溶液を塗布、乾燥してレセプター層を形成する。得られたレセプター層の透明樹脂層と逆側の面に、ヒートラミネーターにより上記の転写用デジタル画像を熱転写し、透明保護層、レセプター層、及び印刷層の積層体であるBSPC層を得ることができる。
前記アクリル系白色粘着剤の成分として使用したアミノ基含有ポリマーに、例えばアクリル酸を含む粘着ポリマーを添加しミキサー攪拌してポリマー溶液を得る。剥離処理ポリエステルフィルムに前記ポリマー溶液をナイフコートにより塗布し、乾燥してレセプターフィルム層を得る。
従来公知の粘着ポリマー(例えばアクリル系粘着ポリマー)に架橋剤を適量添加し、得られた粘着剤組成物を、ナイフコートにより紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙上に塗布、乾燥、架橋し粘着剤層を得る。
印刷レセプターフィルム層の作成(第二印刷層+レセプターフィルム層+粘着剤層)
前記レセプターフィルム層に前記粘着剤層をドライラミネートする。静電印刷プリンタでトランスファーメディアに転写用デジタル画像を形成し、ヒートラミネーターを用いて、粘着剤層を積層したレセプターフィルム層の粘着剤層と逆側の面に画像を熱転写することで印刷レセプターフィルム層を得る。
グラフィックス構造体の作成
得られたBSPC層、アクリル系白色粘着剤層、そして印刷レセプターフィルム層を順次ドライラミネートしてグラフィックス構造体を得ることができる。
BA :ブチルアクリレ−ト
2EHA :2−エチルへキシルアクリレート
AN :アクリロニトリル
AA :アクリル酸
MMA :メチルメタクリレート
BMA :ブチルメタクリルレート
DMAEMA :ジメチルアミノエチルメタクリレート
PET :ポリエチレンテレフタレート
BA、2EHA、AN、及びAAを、組成比(質量比)=58:36:2:4で、酢酸エチル溶液中で共重合した。得られたポリマーの分子量(Mw)は50万、Tgは−53℃、固形分は30%であった。
MMA、BMA、及びDMAEMAを、組成比(質量比)=60:34:6で、酢酸エチル溶液中で共重合した。得られたポリマーの分子量(Mw)は8万、Tgは66℃、固形分は40%であった。
酸化チタン(DuPont製TiPureR960)を用いた。
BSPC層の作成(透明保護層+レセプター層+印刷層)
一方の面に表面保護フィルムを有する厚さ50μmのPETフィルム(透明保護層)の他方の面に、アクリルウレタン系樹脂からなる約25μmのレセプター層を塗布して得られた積層体のレセプター層に、インクジェットプリンター(ミマキエンジニアリング製JV3)を用いて、有機溶剤系インク(ミマキ製SS2インク)によるCMTKカラーバーを印刷して印刷層を形成し、BSPC層を作成した。作画条件は、720X720dpi、片方向印刷、及びノーマルドットであった。
アミノ基含有ポリマーが10質量部、酸化チタンが50質量部、MIBKを40質量部添加し、ミキサー(株式会社シンキー製ARE250)で10分間攪拌してプレミックス溶液を得た。次に、カルボキシル基含有ポリマーが100質量部に対して酸化チタンが50質量部、アミノ基含有ポリマーが10質量部になるようにプレミックス溶液を混合しアクリル系白色粘着剤溶液を準備した。得られたアクリル系白色粘着剤溶液に、カルボキシル基含有ポリマーが100質量部に対して1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン)を0.2質量部添加し、ナイフコートにより紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙上に塗布し、90℃で5分間加熱し、乾燥及び架橋してアクリル系白色粘着剤層を形成した。乾燥後の粘着剤層の厚さは30μmであった。
続いて、得られたアクリル系白色粘着剤層に、支持層として厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡製A-4100)をドライラミネートにより積層した後、アクリル系白色粘着剤層の剥離紙を除去した。アクリル系粘着剤が露出した面に上記BSPC層の印刷層を、ドライラミネートにより積層した後、BSPC層の表面保護フィルムを剥がしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
実施例2では、アミノ基含有ポリマーを6質量部及び酸化チタンを30質量部とし、参考例1では、アミノ基含有ポリマーを2質量部及び酸化チタンを10質量部とした以外は実施例1と同様にしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
酸化チタンの含量を、100質量部(比較例1)、120質量部(比較例2)とした以外は実施例1と同様にしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
厚さ100μmのPETフィルムにウレタン系水性インクレセプター層を積層した市販の水性インクジェットメディア(住友スリーエム社製IJ4317N)の、インクレセプター層に、アクリル系粘着剤とPETフィルムを積層して水性インクジェットメディアサンプルとした。
BSPC層の作成(BSPC1層=透明保護層+レセプター層+印刷層)
静電印刷プリンタ(住友スリーエム社製スコッチリプリントSP2000システム)でトランスファーメディア(住友スリーエム社製トライデント)に転写用デジタル画像を形成した。続いて、透明保護層としてポリフッ化ビニリデンをベースとした厚さ20μmのアロイ化フィルム(電気化学工業株式会社製デンカDXフィルム(R))を準備し、これにレセプター層となるアクリル系樹脂溶液(ロームアンドハース社製アクリロイドB−44 トルエン溶液中固形分29%)を乾燥時の厚さ3μmとなるように塗布、100℃で2分間乾燥した。得られたレセプター層の透明樹脂層と逆側の面に、ヒートラミネーター(住友スリーエム社製オルカIII)により画像を熱転写し、透明保護層、レセプター層、及び第一印刷層の積層体であるBSPC1層を得た。オルカIIIの設定条件は、上部ロール温度135℃、下部ロール温度50℃、ロールスピード80m/minutes、圧力60psiであった。
固形分換算でアミノ基含有ポリマーが10質量部、酸化チタンが50質量部に対してMIBKを25質量部添加しミキサー(株式会社シンキー製ARE250)で10分間攪拌しプレミックス溶液を得た。さらに、固形分換算でカルボキシル基含有ポリマー100質量部に対して酸化チタンが8質量部になるようにカルボキシル基含有ポリマーとプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備した。固形分換算で得られた白色粘着剤組成物溶液にカルボキシル基含有ポリマーが100質量部に対して架橋剤1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン)を0.22質量部添加し、ナイフコートにより紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙上に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布した。90℃×5分間加熱し乾燥及び架橋した。紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙とドライラミネートしてアクリル系白色粘着剤層を得た。
固形分換算で前記アミノ基含有ポリマー100質量部、及び粘着ポリマー1(BA:AA=94:6(質量比)、固形分33%、質量平均分子量76万)58.2質量部を添加しミキサー(株式会社シンキー製ARE250)で10分間攪拌し、ポリマー溶液を得た。厚さ50μmの剥離処理ポリエステルフィルムに前記ポリマー溶液をナイフコートにより塗布し、95℃で3分間及び155℃で2分間乾燥し20μm厚さのレセプターフィルム層を得た。
次に粘着ポリマー2(2MBA:AA=90:10(質量比)、固形分40%、質量平均分子量40万)が固形分換算で100質量部に対して架橋剤1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン)を0.17質量部添加した。得られた粘着剤組成物を、ナイフコートにより紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙上に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布、90℃×5分間加熱し乾燥及び架橋し粘着剤層を得た。
印刷レセプターフィルム層の作成(第二印刷層+レセプターフィルム層+粘着剤層)
前記レセプターフィルム層に前記粘着剤層をドライラミネートした。静電印刷プリンタ(住友スリーエム社製スコッチリプリントSP2000システム)でトランスファーメディア(住友スリーエム社製トライデント)に転写用デジタル画像を形成し、ヒートラミネーター(住友スリーエム社製オルカIII)により、粘着剤層を積層したレセプターフィルム層の粘着剤層と逆側の面に画像を熱転写することで印刷レセプターフィルム層を得た。オルカIIIの設定条件は、上部ロール温度135℃、下部ロール温度50℃、ロールスピード80m/minutes、圧力60psiであった。
上記で得られたBSPC1層、アクリル系白色粘着剤層、そして印刷レセプターフィルム層を順次ドライラミネートし、さらに印刷レセプターフィルム層の粘着剤層に厚さ0.33mmの不燃性内照用柔軟性基材(住友スリーエム社製Papanagraphics745NF)をドライラミネートして積層し、グラフィックス構造体サンプルとした。
アクリル系白色粘着剤中の酸化チタンが60質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合して白色粘着剤組成物溶液を準備した以外は、実施例3と同様にしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
BSPC1層をBSPC2層(下記参照)に変更した以外は、実施例3と同様にしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
BSPC層の作成(BSPC2層=透明保護層+レセプター層+第一印刷層)
前記アミノ基含有ポリマーが固形分換算で100量部、前記粘着ポリマー1が58.2質量部を添加しミキサー(株式会社シンキー製ARE250)で10分間攪拌しポリマー溶液を得た。厚さ50μmの剥離処理ポリエステルフィルム(PETフィルム)に得られたポリマー溶液をナイフコートにより塗布し、95℃で3分間及び155℃で2分間乾燥及び架橋し20μm厚さのレセプター層を得た。アクリルポリオール樹脂(住友バイエルウレタン製デスモフェンA365)とポリヘキサメチレンジイソシネート(住友バイエルウレタン製スミジュールN3300)をNCO/OH当量比=1.0となるように混合し透明保護層樹脂溶液を得た。前記レセプター層に、得られた樹脂溶液をナイフコートにより塗布し、85℃で1.5時間乾燥及び架橋し3μm厚さの透明保護層を形成した。
アクリル系白色粘着剤層の酸化チタンが13質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備した以外は、実施例3と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
BSPC2層のレセプター層の厚みを30μmに変更し、アクリル系白色粘着剤層の酸化チタンが13質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備した。また、レセプターフィルム層のレセプター厚みを10μmに変更した以外は、実施例5と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
BSPC2層のレセプター層の厚みを10μmに変更し、アクリル系白色粘着剤層の酸化チタンが13質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備しアクリル系白色粘着剤層得た以外は、実施例5と同様にしてグラフィックス構造体サンプルを得た。
アクリル系白色粘着剤層の酸化チタンが80質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備しアクリル系白色粘着剤層を得た以外は、実施例3と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
アクリル系白色粘着剤層の酸化チタンが40質量部になるように粘着剤とプレミックス溶液を混合し白色粘着剤組成物溶液を準備し、厚みを15μmに変更した以外は、実施例3と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
粘着剤層を15μmに変更した以外は、実施例6と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
アクリル系白色粘着剤の酸化チタンを未添加として透明粘着剤とした以外は、実施例6と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
BSPC1層をBSPC2層に変更し、BSPC2層のフィルム層厚みを47μmに変更し、レセプターフィルム層のレセプター厚みを30μmに変更した以外は、実施例6と同様にグラフィックス構造体サンプルを得た。
レセプターコート付き乳白色ポリ塩化ビニル樹脂フィルム(住友スリーエム製レセプターフィルム8628、粘着剤層付厚さ80μm)に静電印刷プリンタ(住友スリーエム社製スコッチリリントSP2000システム)でトランスファーメディア(住友スリーエム社製トライデント)に転写用デジタル画像を形成し、ヒートラミネーター(住友スリーエム社製オルカIII)により画像を熱転写することで印刷乳白フィルム層を得た。さらに、レセプターコート付き透明ポリ塩化ビニル樹脂フィルム(住友スリーエム製レセプターフィルム8626、粘着剤層付80μm)に、前記と同様に静電印刷プリンタ(住友スリーエム社製スコッチプリントSP2000システム)を使用し、画像を熱転写することで印刷透明フィルム層を得た。オルカIIIの設定条件は、上部ロール温度135℃、下部ロール温度50℃、ロールスピード80m/minutes、圧力60psiであった。続いて、表面透明保護層として30μmフィルム層と30μmの粘着剤層よりなるオーバーラミネートフィルム(住友スリーエム社製SP4114)の粘着剤層と前記印刷乳白フィルム層の印刷面を積層し、前記印刷乳白フィルム層の粘着剤層と前記印刷透明フィルム層の印刷面を積層して構造体を得た。得られた構造体の厚さは220μmであった。
実施例1〜7、比較例1、2、4〜10、及び参考例1で作成したアクリル系白色粘着層及び透明粘着剤をそれぞれ50μmポリエチレンレテフタートフィルム(帝人デュポンフィルム社製テイジン(R)テトロン(R)フィルム)で両面ドラミラミネートし測定サンプルとした。透過率は、カラーメーター(日本電色社製Σ90)を用いて測定した。全光線透過率は次式で与えられる。
(全光線透過率)=(平行透過率)+(拡散透過率)
結果を表1及び表4に示す。
実施例1〜7、比較例4〜10、及び参考例1で作成したグラフィックス構造体サンプルをそれぞれ透明アクリル板(三菱レイヨン社製アクリライトEX001)に貼り付けテストサンプルとした。内部に蛍光灯を配置したライトボックス(アイグラフィックス社製、EYE light box)上にサンプルを置き、蛍光灯を点灯した状態で印刷画像が鮮明に確認できる場合は、内照仕様をGoodとした。また、蛍光灯を未点灯にした状態で印刷画像が鮮明に確認できる場合は、外照仕様Goodとした。逆に、画像が薄くぼやけた場合は、Poorと判断した。結果を表1及び表3に示す。
実施例1〜2、及び参考例1で作成したグラフィックス構造体サンプル、及び比較例3の水性インクジェットメディアサンプルをそれぞれ水中に浸漬させ、室温で24時間放置後、端部からの水の浸入跡を確認した。1mm以下の浸入跡をGoodとし、1mm以上の浸入をPoorとした。結果を表1に示す。
実施例3〜7、比較例4〜10のグラフィックス構造体サンプルをそれぞれ60mm×40mmサイズにカットし、アルミ板上に、Panagraphics745NFがアルミ板側になるようにして両面テープ(住友スリーエム製VHB)を用いて固定し、サンプルとした。サンプルをメタル促進耐候性試験機(ダイプラウインテス社製KW−R5TP)に設置し、200時間経過後取出し、サンプル表面にカッター刃で碁盤目状の切れ目を入れ、テープ(ニチバン製セロハン(登録商標)テープ)を貼り付け圧着後、90度方向に高速で剥離する。その後、サンプル表面を目視にて観察し、フィルム層の剥がれがなければGood、剥がれが確認されればPoorと判断した。結果を表3に示す。
実施例3〜7、比較例4〜10のグラフィックス構造体サンプルをカットして100mm角のサンプルを準備し、ISO5660−1コーンカロリーメーター試験に準拠してテストした。判定は、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下、さらに最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えなかった場合は不燃性Passと判断した。一方、どちらかの基準をクリアできなかった場合はNotPassと判断した。結果を表3に示す。
静電印刷プリンタ(住友スリーエム社製スコッチリプリントSP2000システム)でトランスファーメディア(住友スリーエム社製トライデント)に転写用デジタル画像(CMYKカラーバー)を形成した。続いて、実施例3〜7、比較例4〜9のレセプターフィルムサンプル、及び比較例10のレセプターコート付きポリ塩化ビニル樹脂フィルムサンプルに、それぞれヒートラミネーター(住友スリーエム社製オルカIII)により上記画像を熱転写した。オルカIIIの設定条件は、上部ロール温度135℃、下部ロール温度50℃、ロールスピード80m/minutes、圧力60psiとした。転写後のトライデント上にトナーがほとんど残らない場合は、印刷性Goodと判断した。一方、多くのトナーがトライデント上に残った場合はPoorと判断した。結果を表3に示す。
102、202 レセプター層
104、204 印刷層
106、206 アクリル系白色粘着剤層
108、208 透明保護層
110 支持層
210 第二の印刷層
212 レセプターフィルム層
214 粘着剤層
Claims (16)
- レセプター層、前記レセプター層に印刷を施すことにより作成した印刷層、及びアクリル系白色粘着剤からなるアクリル系白色粘着剤層をこの順で含み、
前記アクリル系白色粘着剤が、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して8〜150質量部の白色顔料、及び芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを含むグラフィックス構造体。 - 前記アクリル系白色粘着剤層の全光線透過率が13%〜50%である請求項1に記載のグラフィックス構造体。
- さらに、前記レセプター層の外側表面に透明保護層を有する請求項1または2に記載のグラフィックス構造体。
- 前記アクリル系白色粘着剤が、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、15質量部〜60質量部の白色顔料を含む請求1〜3のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 前記印刷層が、有機溶剤系インクまたはUVインクを含む請求項項1〜4のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- さらに、前記アクリル系白色粘着剤層の外側表面に支持層を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 前記白色顔料が酸化チタンである請求項1〜6のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体を含む内照グラフィックス構造体。
- 前記アクリル系白色粘着剤が、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、8質量部〜60質量部の白色顔料を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 前記印刷層が、静電印刷による層である請求項1〜3または9に記載のグラフィックス構造体。
- さらに、前記アクリル系白色粘着剤層の外側表面に、第二の印刷層、及びレセプターフィルム層をこの順で有する請求項1〜3または9〜10のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- さらに、前記レセプターフィルム層の外側表面に、粘着剤層を有する請求項11に記載のグラフィックス構造体。
- 全体の厚さが130μm以下である請求項1〜3または9〜12のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 前記白色顔料が酸化チタンである請求項1〜3または9〜13のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体。
- 請求項1〜3または9〜13のいずれか一項に記載のグラフィックス構造体を含み、ISO5660−1コーンカロリーメーター試験で不燃性であるグラフィックス構造体。
- さらに内照用柔軟性基材を含む請求項15に記載のグラフィックス構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008137235A JP5319163B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | グラフィックス構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008137235A JP5319163B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | グラフィックス構造体 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009282471A true JP2009282471A (ja) | 2009-12-03 |
JP2009282471A5 JP2009282471A5 (ja) | 2011-06-30 |
JP5319163B2 JP5319163B2 (ja) | 2013-10-16 |
Family
ID=41452949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008137235A Active JP5319163B2 (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | グラフィックス構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5319163B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014096A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Three M Innovative Properties Co | 表示体用フィルム |
WO2013181315A1 (en) | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 3M Innovative Properties Company | Method for manufacturing a laminated film |
JP2014172320A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | 3M Innovative Properties Co | マーキングフィルム及びオーバーラミネートフィルム |
JP2016085289A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | グラフィックス構造体及びその製造方法、並びに照明システム |
WO2018190155A1 (ja) * | 2017-04-13 | 2018-10-18 | 株式会社トクヤマ | ディスプレイ用印刷物 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106903033A (zh) * | 2017-04-26 | 2017-06-30 | 上海金标实业有限公司 | 一种发光灯箱镜面膜的喷漆工艺 |
JP7107779B2 (ja) | 2018-08-03 | 2022-07-27 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 建築部材 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0848959A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-20 | Rikidain Kk | 着色粘着性組成物およびこれを用いたマーキングシートとその製造方法 |
JP2000190409A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nissha Printing Co Ltd | 照光性絵付シ―トと照光性絵付成形品の製造方法 |
JP2007114271A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Kojinsha:Kk | 封入レンズ型透光性再帰反射シートを設けた表示装置 |
JP2008308646A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Three M Innovative Properties Co | 着色されたアクリル系粘着剤及びマーキングフィルム |
-
2008
- 2008-05-26 JP JP2008137235A patent/JP5319163B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0848959A (ja) * | 1994-08-03 | 1996-02-20 | Rikidain Kk | 着色粘着性組成物およびこれを用いたマーキングシートとその製造方法 |
JP2000190409A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-11 | Nissha Printing Co Ltd | 照光性絵付シ―トと照光性絵付成形品の製造方法 |
JP2007114271A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Kojinsha:Kk | 封入レンズ型透光性再帰反射シートを設けた表示装置 |
JP2008308646A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Three M Innovative Properties Co | 着色されたアクリル系粘着剤及びマーキングフィルム |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012014096A (ja) * | 2010-07-05 | 2012-01-19 | Three M Innovative Properties Co | 表示体用フィルム |
WO2013181315A1 (en) | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 3M Innovative Properties Company | Method for manufacturing a laminated film |
CN104736345A (zh) * | 2012-05-30 | 2015-06-24 | 3M创新有限公司 | 用于制造层合膜的方法 |
JP2015523925A (ja) * | 2012-05-30 | 2015-08-20 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 積層フィルムの製造方法 |
US20160129680A1 (en) * | 2012-05-30 | 2016-05-12 | 3M Innovative Properties Company | Method for manufacturing a laminated film |
US9862172B2 (en) | 2012-05-30 | 2018-01-09 | 3M Innovative Properties Company | Method for manufacturing a laminated film |
JP2014172320A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | 3M Innovative Properties Co | マーキングフィルム及びオーバーラミネートフィルム |
JP2016085289A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | グラフィックス構造体及びその製造方法、並びに照明システム |
WO2018190155A1 (ja) * | 2017-04-13 | 2018-10-18 | 株式会社トクヤマ | ディスプレイ用印刷物 |
JPWO2018190155A1 (ja) * | 2017-04-13 | 2020-02-20 | 株式会社トクヤマ | ディスプレイ用印刷物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5319163B2 (ja) | 2013-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5319163B2 (ja) | グラフィックス構造体 | |
JP5079976B2 (ja) | (メタ)アクリル系フィルム、及びそれを用いたマーキングフィルム、レセプターシート | |
US20050142341A1 (en) | Imaged substrate process and articles | |
JP5307378B2 (ja) | (メタ)アクリル系フィルムおよびこれを用いたマーキングフィルム | |
US20100266859A1 (en) | Colored acrylic adhesive and marking film | |
JP6250939B2 (ja) | マーキングフィルム及びオーバーラミネートフィルム | |
JP4988383B2 (ja) | (メタ)アクリル系着色フィルム、マーキングフィルム、レセプターシート、及びその製造方法 | |
JP2009286864A (ja) | ラミネート用粘着フィルムおよびレーザーマーキングラベル | |
WO2016031072A1 (ja) | 感圧接着剤組成物、マーキングフィルム及び再帰性反射シート | |
JP5296335B2 (ja) | 着色されたアクリル系粘着剤及びマーキングフィルム | |
JP2011001552A (ja) | (メタ)アクリル系フィルム、及びそれを用いたマーキングフィルム、レセプターシート | |
JP7164307B2 (ja) | 粘着シート及び粘着シートを粗面に適用する方法 | |
JP2009203370A (ja) | マーキングフィルム | |
JP7548723B2 (ja) | 粘着シート及びその製造方法 | |
JP7327934B2 (ja) | 粘着シート及び粘着シートを粗面に適用する方法 | |
JP5442988B2 (ja) | 蓄光性積層体 | |
JP7022496B2 (ja) | グラフィックス構造体及びその製造方法、並びに照明システム | |
JP5596291B2 (ja) | グラフィックス受容性物品及びグラフィックス構造体 | |
JP7186046B2 (ja) | グラフィックシート及びグラフィックシートを用いた照明システム | |
JP5370518B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP5370516B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP2009223135A (ja) | 光拡散フィルム及びそれを用いた表示部材 | |
JP2005288876A (ja) | レセプターフィルム及びマーキングフィルム | |
JP2005238748A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2001253025A (ja) | 保護フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110513 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130611 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5319163 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |