JP5296335B2 - 着色されたアクリル系粘着剤及びマーキングフィルム - Google Patents
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Description
顔料または染料、及び芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーからなる着色剤を含むアクリル系着色粘着剤を提供するものである。
顔料または染料、及びカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーからなる着色剤を含むアクリル系着色粘着剤を提供するものである。
工程2:工程1で得られた着色剤、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合する工程。
カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー
本発明のカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーは、モノエチレン性不飽和モノマーを主成分とするポリマーであって、その一部にカルボキシル基を含有するモノエチレン性不飽和モノマー(カルボキシル基含有モノエチレン性不飽和モノマー)を含有するものである。前記モノエチレン性不飽和モノマーは、ポリマーの主成分となるものであって、一般には式CH2=CR1COOR2(式中、R1は水素又はメチル基であり、R2は直鎖、環状又は分岐状のアルキル基やフェニル基、アルコキシアルキル基、フェノキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、環状エーテル基である)で表される。このようなモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、またはドデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のフェノキシアルキル(メタ)アクリレート;メトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等の環状エーテル含有(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。必要に応じ、1種又は2種以上のモノエチレン性不飽和モノマーを使用することができる。
芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマー
本発明の芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーとは、モノエチレン性不飽和モノマーを主成分とするポリマーであって、その一部にアミノ基含有不飽和モノマーを含有し、かつ芳香族ビニルモノマーをポリマーの構成成分として含まないものである。かかるモノエチレン性不飽和モノマーは、前記カルボキシル基含有(メタ)剤中アクリル系ポリマーの場合と同様であり、前記芳香族ビニルモノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニルアントラキノン、芳香族アミンの(メタ)アクリルアミド、または水酸基含有芳香族化合物の(メタ)アクリレート等を含む。前記芳香族アミンとしてはアニリン、ベンジルアミン、ナフチルアミン、アミノアントラセン、アミノアントラキノン又はこれらの誘導体が挙げられる。また前記水酸基含有芳香族化合物は前記芳香族アミンに対応する水酸基含有化合物が挙げられる。前記アミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを得る方法の一つとしては、モノエチレン性不飽和モノマーとアミノ基を含有する不飽和モノマーとを共重合することが挙げられる。
前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーは、本発明のアクリル系着色粘着剤の主成分として用いることができる。あるいは、前記アクリル系粘着剤が着色剤を含有する場合は、着色剤の一成分として用いることができる。
前者の場合、すなわち前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを主成分として用いる場合、少なくとも一種以上の粘着性を有するポリマーを使用する。前記粘着性を有するポリマーとしては、例えば、BAとDMAEAのコポリマー(配合比は例えば、90:10)を挙げることができる。この場合、当該粘着剤を有するポリマーが本発明の粘着剤の粘着性を発揮する。この場合、使用する芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーの質量平均分子量は特に限定されないが、例えば、100,000〜2,000,000、あるいは300,000〜1,000,000とすることができる。
後者の場合、すなわち前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを着色剤の一成分として用いる場合、粘着性を有するポリマー、あるいは粘着性を有しないポリマー(非粘着ポリマー)のいずれも使用することができる。この場合の前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーの質量平均分子量は特に限定されないが、例えば、1,000〜500,000、あるいは5,000〜200,000、さらに好ましくは10,000〜100,000とすることができる。
顔料または染料
本発明の顔料または染料として、従来公知の無機顔料、有機顔料等の顔料、または従来公知の染料を用いることができる。前記無機顔料として、例えば、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、タルク、カリオン、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア、酸化鉄系、水酸化鉄系、酸化クロム系、スピネル型焼成系、クロム酸系、クロムバーミリオン系、紺青系、アルミニウム粉末系、ブロンズ粉末系、またはリン酸カルシウム等を挙げることができる。前記有機顔料として、例えばフタロシアニン系、アゾ系、縮合アゾ系、アゾレーキ系、アンスラキノン系、ペリレン・ペリノン系、インジゴ・チオインジゴ系、イソインドリノン系、アゾメチンアゾ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、アニリンブラック系、トリフェニルメタン系、またはカーボンブラック系等を挙げることができる。前記染料としては、例えばアゾ系染料、アントラキノン、キノンフタロン、スチリル、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、オキサジン、トリアジン、キサンタン、メタン、アゾメチン、アクリジンまたはジアジンを挙げることができる。
着色剤
本発明のアクリル系着色粘着剤において、着色剤を含有することが可能である。前記着色剤は、顔料と芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマー、あるいは顔料とカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーとを含有する。
架橋剤
本発明のアクリル系着色粘着剤は、架橋剤を含んでも良い。かかる架橋剤として、カルボキシル基含有ポリマーに対しては、例えば、ビスアミド系架橋剤(例えば、1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン))、アジリジン系架橋剤(例えば、日本触媒製ケミタイトPZ33、アビシア製NeoCryl CX−100)、カルボジイミド系架橋剤(例えば、日清紡製カルボジライトV−03,V−05,V−07)、エポキシ系架橋剤(例えば綜研化学製E−AX,E−5XM,E5C)、イソシアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン製コロネートL、コロネートHK、バイエル社製デスモジュールH、デスモジュールW、デスモジュールI)等を用いることができる。一方、アミノ基含有ポリマーに対しては、例えば、エポキシ系架橋剤(例えば綜研化学製E−AX、E−5XM、E5C)、イソシアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン製コロネートL、コロネートHK、バイエル社製デスモジュールH、デスモジュールW、デスモジュールI)等を用いることができる。
アクリル系着色粘着剤
本発明のアクリル系着色粘着剤は、前記カルボキシル基含有アクリル系ポリマー、前記顔料、及び前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを、従来公知の方法によって混合することにより得られる。
<製法1>
工程1:顔料または染料と、芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合して着色剤を調製する工程、及び
工程2:工程1で得られた着色剤、及びカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合する工程。
<製法2>
工程1:顔料または染料と、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合して着色剤を調製する工程、及び
工程2:工程1で得られた着色剤、及び芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合する工程。
上記工程2において、さらにカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー、及び/または架橋剤を混合することもできる。
マーキングフィルム
本発明のマーキングフィルムは、ベースフィルム層と、本発明のアクリル系着色粘着剤からなる粘着剤層とを有する。好適には、前記ベースフィルム層の片方の面に前記アクリル系着色粘着剤層を有するが、前記ベースフィルム層と前記アクリル系着色粘着剤層は繰り返し積層されていても構わない。また、前記ベースフィルム層の片方の面にアクリル系着色粘着剤層を積層し、さらにこのアクリル系着色粘着剤層に、別のベースフィルム層、続いて従来公知の接着剤または粘着剤からなる粘着剤層を積層することもできる。
MMA :メチルメタクリレート
BMA :ブチルメタアクリレート
DMAEA :N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
DMAEMA:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
BA :ブチルアクリレ−ト
AA :アクリル酸
HEA :ヒドロキシエチルアクリレート
2EHA :2−エチルへキシルアクリレート
Vac :酢酸ビニル
AN :アクリロニトリル
MIBK :メチルイソブチルケトン
ポリマー1(アミノ基含有):
MMA、BMA、及びDMAEMAを、組成比60:34:6(質量比)で、酢酸エチル溶液中で共重合した。得られたポリマーの分子量(Mw)は68,000、Tgは63℃(66℃)(計算値)、固形分は39%であった。
ポリマー2(カルボキシル基含有):
BA、及びAAを、組成比94:6(質量比)でトルエン/酢酸エチル混合溶液中で共重合した。得られたポリマーの分子量はは760,000、Tgは−48℃、固形分は33%であった。
ポリマー3(カルボキシル基、ヒドロキシル基含有):
BA、AA、及びHEAを、組成比は96:4:0.5(質量比)で、トルエン/酢酸エチル混合溶液中で重合した。得られたポリマーの分子量は580,000、Tgは−50℃、固形分は42%であった。
ポリマー4:
BA、2EHA、酢酸ビニル、及びMMAを、組成比60:30:5:5(質量比)で、酢酸エチル溶液中で共重合した。得られたポリマーの分子量は300,000、Tgは−50℃、固形分は40%であった。
顔料または染料
顔料1:白色、DuPont製TiPureR960、酸化チタン
顔料2:青色、大日精化製フタロシアニンブルー4982
顔料3:白色、大日精化製ダイミックSZ7030
顔料4:黄色、Ciba Specialty Chemicals製イルガジンイエロー2GLT−E(Ciba(R) IRGAZIN(R) YELLOW 2GLTE)
顔料5:赤色、Ciba Specialty Chemicals製イルガジンDPPレッドBO(Ciba(R) IRGAZIN(R) DPP RED BO)
顔料6:黒色、Columbian Chemicals Company製ラーベンカーボンブラック1200(Raven(R) carbon black 1200)
架橋剤
架橋剤1:1,1’−イソフタロイル−ビス(2−メチルアジリジン)、固形分5%、トルエン溶液
架橋剤2:綜研化学製E−AX、エポキシ系架橋剤、固形分5%、トルエン溶液
カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマー(主成分として用い、粘着性を有する)
粘着性ポリマー1:BA、2EHA、AN、及びAAを、組成比58:36:1:5(質量比)で酢酸エチル溶液中で重合した。得られたポリマーの分子量は500,000、Tgは−53℃であった。
着色剤の溶液安定性試験(実施例1〜6、及び比較例1〜3)
実施例1〜6、及び比較例1〜3で得られた着色剤溶液を、室温で1ヶ月保管後、溶液流動性・ゲル化を目視で判断した。溶液流動性がありゲル化ない場合は“Good”、流動性がなくゲル化している場合は“Poor”と判断した。結果を表1に示した。
粘着剤中の顔料の相溶性(実施例7〜14、及び比較例4〜6)
着色剤と粘着性ポリマーを混合し、架橋剤を添加して得た粘着剤組成物溶液の相溶性を目視にて判断した。顔料との相溶性が良好で顔料が容易に分散した場合は“Good”、顔料の分散が不十分な場合は“Fair”、顔料が分散せず沈降した場合は“Poor”と判断した。結果を表3に示した。
粘着剤層の塗布外観の観察(実施例7〜14、比較例4〜6、及び参考例1)
粘着剤層を剥離紙に塗布・乾燥した後の粘着剤外観を目視で観察した。表面平滑性が良好の場合は“Good”、凝集物による表面凹凸が見られた場合は“Poor”と判断した。結果を表3に示した。
マーキングフィルムの接着力の測定(実施例7〜14、比較例4〜6、及び参考例1)
フィルムサンプルを、長さ150mm×幅25mmに切断し試験片とした。20℃の環境下で試験片をパルテック社製メラミン焼き付け塗装板に貼り付けた。貼り付けはJIS Z 0237 8.2.3に従った。同温度下で48時間放置後に180°剥離強度をテンシロンで測定した。結果を表3に示した。
マーキングフィルムの再剥離試験(実施例7〜14、比較例4〜6、及び参考例1)
フィルムサンプルを、長さ150mm×幅25mmに切断し試験片とした。20℃の環境下で試験片をパルテック社製メラミン焼き付け塗装板に貼り付けた。貼り付けはJIS Z 0237 8.2.3に従った。65℃の温度環境下で7日放置後にフィルムを剥離し基材表面への糊残りを目視で確認した。糊残りがない場合は“Good”、糊残りや顔料の移行がある場合は“Poor”と判断した。結果を表3に示した。
マーキングフィルムの貼り剥がし性試験(実施例7〜14、比較例4〜6、及び参考例1)
フィルムサンプルを、長さ150mm×幅70mmに切断し試験片とした。20℃の環境下で試験片をパルテック社製メラミン焼き付け塗装板にスキージで貼り付けた。貼り付け直後にフィルムを高速で引き剥がし剥離力を官能で評価した。容易に剥離できた場合は“Good”、タックは強いがフィルム破断なく剥離できた場合は“Fair”、フィルム破断して剥離困難である場合は“Poor”と判断した。結果を表3に示した。
マーキングフィルムの熱収縮性試験(実施例7〜14、比較例4〜6、及び参考例1)
フィルムサンプルを、長さ100mm×幅50mmに切断し試験片とした。23℃の環境下で試験片をアルミ板にスキージで貼り付け、24時間放置する。その後、サンプルにクロスカットに切り込みを入れ、65℃オーブンで24時間養生する。オーブンから取り出し室温に戻してからクロスカットの開きをルーペで測定した。結果を表3に示した。
実施例1〜6、及び比較例1〜3
表1に記載のポリマー及び顔料に、MIBKを40質量部添加し、ペイントシェイカー(株式会社シンキー(Thinky)製ARE250)で10分間攪拌して着色剤を得た。
実施例7〜14
ベースフィルム層の製造
ポリマー1を100質量部と、ポリマー2を70質量部混合してポリマー溶液を準備した。得られたポリマー溶液に、架橋剤2を、ポリマー2が100質量部に対して3質量部となるように添加した。得られた組成物を、50μmの剥離処理ポリエステルフィルムにナイフコートにより塗布し、95℃で5分間、続いて155℃で2分間乾燥及び架橋した。その後、剥離処理ポリエステルフィルムを除去して厚さ50μmの透明アクリルフィルム(ベースフィルム層)を得た。
着色剤の製造
実施例1〜6と同様にして、表2に記載した組成及び量の顔料及びポリマー1またはポリマー3を混合して着色剤1〜6を製造した(実施例7〜10、12〜14)。
実施例1〜6と同様にして、表2に記載した量の、顔料1とポリマー1、顔料2とポリマー3をそれぞれ混合して着色剤1及び着色剤3を製造した後、これらを混合した(実施例11)。
粘着剤層の製造
得られた着色剤に、粘着剤1を混合し、続いて、架橋剤を混合して粘着剤組成物溶液を得た。粘着剤組成物溶液中の、溶剤以外の成分、及びのその含量(配合比)は、表2に記載のとおりである。得られた粘着剤組成物溶液を、ナイフコートにより紙ベース両面ポリエチレンラミネート剥離紙上に乾燥後の厚さが30μmになるように塗布した。その後、90℃で5分間加熱し、乾燥及び架橋して、粘着剤層を得た。
マーキングフィルムの製造
得られた粘着剤層とベースフィルム層とをドライラミネートし、マーキングフィルムを得た。
比較例4〜6、及び参考例1
粘着剤の製造
顔料3に、MIBKを50質量部添加し、ペイントシェイカー(株式会社シンキー(Thinky)製ARE250)で10分間攪拌して着色剤を得た。得られた着色剤に、粘着剤1を混合した後、架橋剤を添加して粘着剤組成物溶液を得た。各成分の含量(配合比)は表2に記載のとおりである。尚、顔料3には、あらかじめアクリル系樹脂成分が6質量部含まれていた。(比較例4)
実施例3と同様の着色剤3を準備した。得られた着色剤に、粘着剤1を混合した後、架橋剤を添加して粘着剤組成物溶液を得た。各成分の含量(配合比)は表2に記載のとおりである。(比較例5)
粘着剤1が100質量部に対して、顔料1を15質量部、架橋剤1を0.2質量部(固形分比)、さらに酢酸エチルを300質量部、MIBKを50質量部添加しペイントシェイカーで30分間攪拌し、粘着剤組成物溶液を得た。(比較例6)
粘着剤1が100質量部に対して架橋剤1を0.2質量部添加した(固形分比)。顔料は添加しなかった。(参考例1)
マーキングフィルムの製造
得られたそれぞれの粘着剤組成物溶液を、実施例7〜14と同様に製膜後、透明アクリルフィルムとドライラミネートしてマーキングフィルムを得た。(比較例4〜6、及び参考例1)
Claims (9)
- カルボキシル基含有(メタ)アクリル系粘着ポリマー、及び
顔料または染料、及び芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーからなる着色剤
を含み、前記顔料または染料1〜100質量部に対し、前記芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーの含量が5〜1000質量部であるアクリル系着色粘着剤。 - 芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマー、及び
顔料または染料、及びカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーからなる着色剤
を含み、前記顔料または染料1〜100質量部に対し、前記カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーの含量が5〜1000質量部であるアクリル系着色粘着剤。 - 前記着色剤に含まれるカルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーが、さらにヒドロキシル基を含有するモノマーを含む請求項2に記載のアクリル系着色粘着剤。
- 前記顔料または染料が、有機系の顔料または染料である請求項2または3に記載のアクリル系着色粘着剤。
- 前記顔料または染料が、白以外の顔料または染料である請求項2〜4のいずれか一項に記載のアクリル系着色粘着剤。
- さらに架橋剤を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクリル系着色粘着剤。
- 次の工程1及び2からなる請求項1または6に記載のアクリル系着色粘着剤の製造方法。
工程1:顔料または染料と、芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合して着色剤を調製する工程、及び
工程2:工程1で得られた着色剤に、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合する工程。 - 次の工程1及び2からなる請求項2〜6のいずれか一項に記載のアクリル系着色粘着剤の製造方法。
工程1:顔料または染料と、カルボキシル基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合して着色剤を調製する工程、及び
工程2:工程1で得られた着色剤に、芳香族ビニルモノマーを含まないアミノ基含有(メタ)アクリル系ポリマーを混合する工程。 - ベースフィルム層と、請求項1〜6のいずれか一項に記載されたアクリル系着色粘着剤からなる粘着剤層とを有するマーキングフィルム。
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