JPH0846451A - 定電流発生回路 - Google Patents

定電流発生回路

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JPH0846451A
JPH0846451A JP6197378A JP19737894A JPH0846451A JP H0846451 A JPH0846451 A JP H0846451A JP 6197378 A JP6197378 A JP 6197378A JP 19737894 A JP19737894 A JP 19737894A JP H0846451 A JPH0846451 A JP H0846451A
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JP
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transistor
current
constant
constant current
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JP6197378A
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English (en)
Inventor
俊一郎 ▲高▼橋
Shunichiro Takahashi
Michiya Sako
美智也 迫
Norio Shoji
法男 小路
Shinichi Watanabe
慎一 渡辺
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電流の立下げ時にも時定数を持たせるこ
とが可能な定電流発生回路を提供する。 【構成】 カレントミラー回路13を負荷としかつ位相
補償用のコンデンサCを有する差動アンプ10を用いて
一定電圧V0を発生させ、この一定電圧V0を抵抗R0
によって電流変換して定電流I0を発生する定電流発生
回路において、差動対トランジスタQ3,Q4の各々と
ベースが共通接続された他の差動対トランジスタQ1
0,Q11を設け、その一方(Q11)のコレクタを差
動対トランジスタQ3,Q4の一方(Q3)のコレクタ
に接続しかつ他方(Q10)のコレクタを接地するとと
もに、定電流源15から差動アンプ10の定電流源12
の電流I1の2倍の電流I2を、スイッチ14によって
選択的に差動対トランジスタQ10,Q11のエミッタ
共通接続点に供給する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定電流発生回路に関
し、特に差動アンプを用いて一定電圧を発生させ、この
一定電圧を抵抗によって電流変換して定電流を発生する
定電流発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定電流発生回路として、
図2に示す回路構成のものが知られている。図2におい
て、Vcc電源と接地(GND)間に、抵抗R0及びトラ
ンジスタQ1が直列に接続されている。このトランジス
タQ1は、マルチエミッタトランジスタQ2とベースが
共通に接続されてカレントミラー回路を構成している。
トランジスタQ1のコレクタと抵抗R0の共通接続点A
は、差動アンプ20の非反転(+)入力端に接続されて
いる。差動アンプ20の反転(−)入力端には、一定電
圧Vbgr が印加されている。差動アンプ20は、制御端
子21を介して印加される制御電圧VcによってON/
OFF制御される。差動アンプ20の出力端はトランジ
スタQ1のベースに接続されている。
【0003】上記の回路構成において、差動アンプ20
がON状態のときには、抵抗R0に電流が流れることに
よって抵抗R0の両端に電圧V0が発生する。そして、
この電圧V0は差動アンプ20の負帰還によって一定電
圧Vbgr と等しくなる。このとき、トランジスタQ1か
らマルチエミッタトランジスタQ2へのカレントミラー
の折り返しにより、マルチエミッタトランジスタQ2の
コレクタ電流として一定の出力電流I0が発生する。こ
こで、マルチエミッタトランジスタQ2のエミッタ数を
Nとすると、出力電流I0は、
【数1】 I0=(V0/R0)×N=(Vbgr /R0)×N なる式で与えられる電流値となる。
【0004】図3は、図2における差動アンプ20の回
路構成を具体的に示した回路図であり、図中、図2と同
等部分には同一符号を付して示してある。図3から明ら
かなように、差動アンプ20は、各エミッタが抵抗R
1,R2を介して接続されて差動動作をなす差動対トラ
ンジスタQ3,Q4と、抵抗R1,R2の共通接続点と
Vcc電源間に接続された電流源22と、差動対トランジ
スタQ3,Q4の各コレクタと接地間に配されたカレン
トミラー回路23と、トランジスタQ4のコレクタにベ
ースが接続された出力トランジスタQ9とを基本要素と
して備えた回路構成となっている。
【0005】カレントミラー回路23は、差動対トラン
ジスタQ3,Q4の各々とコレクタが共通に接続されか
つ互いのベースが共通に接続されたトランジスタQ5,
Q6と、これらトランジスタQ5,Q6の各エミッタと
接地間にそれぞれ接続された抵抗R3,R4と、Vcc電
源とトランジスタQ5,Q6のベース共通接続点との間
に接続されかつベースがトランジスタQ3のコレクタに
接続されたトランジスタQ7とから構成されている。
【0006】差動対トランジスタQ3,Q4の一方のト
ランジスタQ3のベースと他方のトランジスタQ4のコ
レクタとの間には、位相補償のためのコンデンサCが接
続されている。また、他方のトランジスタQ4のコレク
タと接地間には、制御端子21を介して供給される制御
電圧Vcをベース入力とするトランジスタQ12が接続
されている。出力トランジスタQ9のコレクタは電源V
ccに接続され、そのエミッタはトランジスタQ1のベー
スに接続され、さらに抵抗R6を介して接地されてい
る。
【0007】次に、上記構成の従来の定電流発生回路の
回路動作について説明する。この従来回路では、制御電
圧Vcが3Vf(Vfはトランジスタのベース・エミッ
タ間順方向電圧)の電位になると、回路全体がONし、
出力電流I0が立上がり、定電流を発生するようになっ
ている。
【0008】先ず、出力電流I0が立ち上がる前の状態
を考える。この状態では、Vc=0〔V〕であり、トラ
ンジスタQ12のエミッタ電位はVfである。そのた
め、出力トランジスタQ9及びカレントミラー回路23
の各トランジスタQ5〜Q7がOFF状態にあり、これ
に伴いトランジスタQ1,Q2もOFFしている。した
がって、差動アンプとして働いていないので、トランジ
スタQ3のベースはVcc電源の電源電圧(以下、単にV
ccと記す)の電位にあり、抵抗R0の両端電圧V0は0
〔V〕である。そのため、定電流源22の電流I1は全
て、トランジスタQ4を通ってトランジスタQ12のエ
ミッタに流れ込んでいる。
【0009】ここで、Vc=3Vfとすると、出力トラ
ンジスタQ9がONし、これに伴ってトランジスタQ
1,Q2もONし、出力トランジスタQ9のベース電位
が2Vfとなる。トランジスタQ12のベース電位は3
Vfなので、トランジスタQ12はOFF状態となる。
すると、今までトランジスタQ12のエミッタに流れ込
んでいた電流I1はコンデンサCに流れ込むことになる
ので、トランジスタQ3のベース電位が徐々に下がり始
め、これに伴って抵抗R0の両端に電圧V0が発生し始
める。
【0010】すると、抵抗R0に電流が流れ始めるの
で、これに伴って出力電流I0も流れ始める。そして、
V0=Vbgr になると、差動アンプ20の負帰還が完全
に働くので、抵抗R0の両端電圧V0が一定になり、出
力電流I0は定電流になる。このとき、出力電流I0
は、その立上り時に、
【数2】T=(C×Vbgr )/I1 なる式で与えられる時定数Tを持つ。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の定電流発生回路においては、出力電流I0の立
下げ時は時定数を持たない。すなわち、前述の状態から
引き続き制御電圧Vcを0〔V〕にすると、コンデンサ
Cの電荷はトランジスタQ12を介して一気に放電され
るので、抵抗R0の両端電圧V0は0〔V〕になり、ト
ランジスタQ3のベース電位はVccの電位となる。その
ため、出力電流I0も時定数を持たずに一気に0にな
る。
【0012】このように、出力電流I0が立下げ時に時
定数を持たない従来の定電流発生回路を、例えばフロッ
ピー・ディスクのドライブ回路において、消去ヘッドの
コイルに流す一定の消去電流を発生するための回路とし
て用いた場合に、出力電流I0が急激に立ち下がること
によってコイルに高周波成分が発生し、この高周波成分
が書込みヘッドに悪影響を及ぼすという問題があった。
【0013】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、出力電流の立下げ時
にも時定数を持たせることが可能な定電流発生回路を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による定電流発生
回路は、カレントミラー回路を負荷としかつ差動対トラ
ンジスタの一方のトランジスタのベースと他方のトラン
ジスタのコレクタとの間にコンデンサが接続されてなる
差動アンプを有し、この差動アンプにて一定電圧を発生
させかつこの一定電圧を抵抗にて電流変換して定電流を
発生する定電流発生回路であって、差動アンプの差動対
トランジスタの各々とベースが共通に接続されるととも
に、一方のトランジスタのコレクタがその差動対トラン
ジスタの一方のトランジスタのコレクタに接続されかつ
他方のトランジスタのコレクタが基準電位点(例えば、
接地)に接続された他の差動対トランジスタと、差動ア
ンプの定電流源の電流の2倍の電流を供給する定電流源
と、この定電流源の電流を選択的に他の差動対トランジ
スタのエミッタ共通接続点に供給するスイッチとを備え
ている。
【0015】
【作用】上記構成の定電流発生回路において、スイッチ
のOFFにて出力電流が流れている状態では、差動アン
プが働いているので、差動対トランジスタの各ベース電
位は釣り合っており、定電流源からの電流は差動対トラ
ンジスタに半分ずつ流れ、各々カレントミラー回路の各
トランジスタに流れ込んでいる。この状態から、スイッ
チをONすると、他の差動対トランジスタの各ベースが
同電位であることから、定電流源からの電流が他の差動
対トランジスタに半分ずつ流れ、この他の差動対トラン
ジスタの一方のトランジスタに流れる電流はカレントミ
ラー回路の一方のトランジスタに流れ込む。
【0016】すると、カレンミラーとして釣り合うため
に、カレントミラー回路の他方のトランジスタは、一方
のトランジスタに流れ込んだ分の電流を吸い込む。この
電流はコンデンサから引き抜かれる。したがって、コン
デンサの電荷は放電され、抵抗の両端電圧は徐々に小さ
くなる。それに伴って出力電流も徐々に少なくなる。そ
して、ついには抵抗の両端電圧が0になり、差動アンプ
における差動対トランジスタの一方のトランジスタのベ
ース電位が電源電圧まで上がりきると、出力電流は0と
なる。このとき、出力電流は、回路内で設定される一定
電圧、一定電流及びコンデンサの容量値で決まる時定数
を持つ。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明による定電流発生回路の一
実施例を示す回路図である。図1において、Vcc電源と
基準電位点である接地(GND)との間には、抵抗R0
及びトランジスタQ1が直列に接続されている。このト
ランジスタQ1は、回路出力端子11と接地間に接続さ
れたマルチエミッタトランジスタQ2とともに、ベース
が共通に接続されてカレントミラー回路を構成してい
る。本実施例では、マルチエミッタトランジスタQ2の
エミッタ数Nが2個の場合を例にとって示している。
【0019】トランジスタQ1のコレクタ及び抵抗R0
の共通接続点Aは、第1の差動対トランジスタQ3,Q
4の一方のトランジスタQ3のベースに接続されてい
る。他方のトランジスタQ4のベースには、一定電圧V
bgr が印加されている。この第1の差動対トランジスタ
Q3,Q4の各エミッタは、抵抗R1,R2を介して共
通に接続され、さらに一定の電流I1を供給する定電流
源12を介してVcc電源に接続されている。
【0020】この第1の差動対トランジスタQ3,Q4
の一方のトランジスタQ3のコレクタと接地間には、ト
ランジスタQ5及び抵抗R3が直列に接続されている。
同様に、他方のトランジスタQ4のコレクタと接地間に
は、トランジスタQ6及び抵抗R4が直列に接続されて
いる。このトランジスタQ5,Q6は、各々のベースが
共通に接続されており、その共通接続点とVcc電源間に
接続されたトランジスタQ7とともに、カレントミラー
回路13を構成している。
【0021】このカレントミラー回路13において、ト
ランジスタQ7のベースは、第1の差動対トランジスタ
Q3,Q4の一方のトランジスタQ3のコレクタに接続
されている。また、このトランジスタQ3のコレクタに
はトランジスタQ8のベースが接続されている。このト
ランジスタQ8のコレクタはVcc電源に接続され、その
エミッタは抵抗R5を介してトランジスタQ6のコレク
タに接続されている。上述した第1の差動対トランジス
タQ3,Q4、定電流源12及びカレントミラー回路1
3などにより、差動アンプ10が構成されている。
【0022】第1の差動対トランジスタQ3,Q4にお
いて、一方のトランジスタQ3のベースと他方のトラン
ジスタQ4のコレクタとの間には、コンデンサCが接続
されている。このコンデンサCは、位相補償を行うこと
によって回路の発振を防止するともに、出力電流I0の
立上り、立下り時の時定数を決定するためのものであ
る。また、他方のトランジスタQ4のコレクタには、ト
ランジスタQ8のベースが接続されている。このトラン
ジスタQ9のコレクタはVcc電源に接続され、そのエミ
ッタはトランジスタQ1のベースに接続されているとと
もに、抵抗R6を介して接地されている。
【0023】第1の差動対トランジスタQ3,Q4に加
えて、第2の差動対トランジスタQ10,Q11が設け
られている。この第2の差動対トランジスタQ10,Q
11の各エミッタは、抵抗R7,R8を介して共通接続
され、さらにスイッチ14及び一定の電流I2を供給す
る定電流源15を介してVcc電源に接続されている。こ
こで、定電流源15の電流I2は、定電流源12の電流
I1に対してI2=2I1に設定されている。
【0024】この第2の差動対トランジスタQ10,Q
11において、一方のトランジスタQ10のベースは第
1の差動対トランジスタQ3,Q4の一方のトランジス
タQ3のベースに接続され、そのコレクタは接地されて
いる。他方のトランジスタQ11のベースは第1の差動
対トランジスタQ3,Q4の他方のトランジスタQ4の
ベースに接続され、そのコレクタはトランジスタQ7の
ベースに接続されている。
【0025】次に、上記構成の回路動作について説明す
る。先ず、立上げ時の動作について説明する。当初、ス
イッチ14がON(閉成)にて出力電流I0が流れない
状態にある。このとき、差動アンプ10は非作動状態に
あるので、抵抗R0の両端電圧V0は0〔V〕、トラン
ジスタQ3のベース電位はVccと同電位である。また、
トランジスタQ4のベース電位は、Vcc−Vbgr の電位
である。そのため、定電流源12の電流I1は全てトラ
ンジスタQ4を通ってトランジスタQ6のコレクタに流
れ込む。
【0026】一方、定電流源15の電流I2は全てトラ
ンジスタQ11を通ってトランジスタQ5のコレクタ及
びトランジスタQ7,Q8の各ベースに流れ込む。ここ
で、トランジスタQ5,Q6はカレントミラー回路を構
成していることから、各々のコレクタ電流が等しくなる
ため、トランジスタQ5にI2(=2I1)の電流が流
れ込んだことに伴い、トランジスタQ6も2I1の電流
を引き込もうとする。しかし、トランジスタQ4から流
れ込む電流はI1だけなので、残りのI1分の電流はト
ランジスタQ8を通して引き込まれる。その結果、回路
的に釣り合うことになる。この状態が初期状態である。
【0027】この初期状態において、スイッチ14をO
FF(開放)すると、定電流源15から電流I2が供給
されなくなるため、トランジスタQ5〜Q8がOFF状
態となる。すると、トランジスタQ4からトランジスタ
Q6へ供給されていた電流I1が全てコンデンサCに流
れ込む。これにより、コンデンサCが充電されるため
に、トランジスタQ3のベース電位はVccから下降し始
め、これに伴い出力電流I0が流れ始める。このトラン
ジスタQ3のベース電位が下がるにつれ、差動アンプ1
0が働き始め、負帰還もかかり始める。
【0028】そして、トランジスタQ3のベース電位が
Vcc−Vbgr (V0=Vbgr)になると、負帰還の働きで
安定し、出力電流I0は定電流になる。このとき、出力
電流I0は、
【数3】T=(C×Vbg)/I1 で与えられる時定数Tを持つ。このようにして、出力電
流I0の立上げに時定数Tを持たせることができ、その
変化はリニアになる。また、この立上がりのスピード
は、コンデンサCの容量値によって任意に設定できる。
【0029】次に、立下げ時の動作について説明する。
当初、スイッチ14がOFFにて出力電流I0が流れて
いる状態にある。この状態では、差動アンプ10が働い
ているので、トランジスタQ3のベースとトランジスタ
Q4のベースはVcc−Vbgrの電位で釣り合っている。
そのため、定電流源12の電流I1はトランジスタQ3
とトランジスタQ4にI1/2ずつ流れ、それぞれトラ
ンジスタQ5,Q6の各コレクタへ流れ込んでいる。ま
た、スイッチ14がOFFなので、第2の差動対トラン
ジスタQ10,Q11もOFF状態となっている。
【0030】この状態において、スイッチ14をONす
ると、第2の差動対トランジスタQ10,Q11の各ベ
ースが同電位であることから、トランジスタQ10,Q
11にはI2/2(=I1)ずつ電流が流れる。そし
て、トランジスタQ11に流れる電流は、トランジスタ
Q5のコレクタに流れ込む。すると、トランジスタQ5
へは、I1+I1/2の電流が流れ込むことになる。一
方、トランジスタQ6へは元々I1/2の電流しか流れ
ていないことから、電流ミラーとして釣り合うためには
トランジスタQ6はさらにI1分だけ電流を吸い込む。
【0031】このとき、この電流I1はコンデンサCか
ら引き抜かれることになる。これにより、コンデンサC
の電荷が放電し始めるため、抵抗R0の両端電圧V0は
徐々に小さくなり、それにつれて出力電流I0も徐々に
少なくなる。そして、ついにはV0=0となり、トラン
ジスタQ3のベース電位がVccまで上がりきると、I0
=0となる。このとき、出力電流I0は数3の式で与え
られる立上げ時と同じ時定数Tを持つ。
【0032】ところで、第1の差動対トランジスタQ
3,Q4には当初各々I1/2の電流が流れているが、
トランジスタQ3のベース電位が上がると、トランジス
タQ3に流れる電流が減少し、トランジスタQ4に流れ
る電流が増す。第2の差動対トランジスタQ10,Q1
1についても同様である。そのため、トランジスタQ3
の電流の減少分とトランジスタQ11の電流の増加分が
同一でないと、コンデンサCから引き抜く電流の値がI
1で一定にならなくなってしまう。この引き抜く電流が
一定でないと、出力電流I0の立下がりが線形になら
ず、所望の時定数が得られないことになる。
【0033】そこで、本実施例においては、第1の差動
対トランジスタQ3,Q4の相互コンダクタンスGm
3,4(Q3,Q4の相互コンダクタンスgm ) を、第2の
差動対トランジスタQ10,Q11の相互コンダクタン
スGm10,11(Q10,Q11の相互コンダクタンス
m )に対して次式の関係を満足するように設定する。
【数4】Gm3,4 =2Gm10,11 以上により、出力電流I0の立下げ時にも立上げ時と同
様な時定数を持たせることができるとともに、その出力
電流I0の立下げ時の変化を線形にすることができる。
【0034】上述したように、出力電流I0の立下げ時
にも時定数を持たせることが可能な定電流発生回路を、
例えばフロッピー・ディスクのドライブ回路において、
消去ヘッドのコイルに流す一定の消去電流を発生するた
めの回路として用いた場合、消去電流が時定数を持って
徐々に立ち下がることにより、消去ヘッドのコイルに高
周波成分が発生することはないので、この高周波成分に
起因する書込みヘッドに対する悪影響を未然に防止でき
ることになる。また、消去電流の立上げ、立下げの時定
数については、コンデンサCの容量値などのパラメータ
によって任意に設定できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差動アンプを用いて一定電圧を発生させ、この一定電圧
を抵抗によって電流変換して定電流を発生する定電流発
生回路において、差動アンプの差動対トランジスタの各
々とベースが共通に接続された他の差動対トランジスタ
を設け、その一方のトランジスタのコレクタを差動アン
プ側の差動対トランジスタの一方のトランジスタのコレ
クタに接続しかつ他方のトランジスタのコレクタを基準
電位点に接続するとともに、定電流源から差動アンプの
定電流源の電流の2倍の電流を、スイッチによって選択
的に他の差動対トランジスタのエミッタ共通接続点に供
給する構成としたので、出力電流の立上げ及び立下げ時
に時定数を持たせることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定電流発生回路の一実施例を示す
回路図である。
【図2】定電流発生回路の従来例を示す回路図である。
【図3】従来例の具体的な回路構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
10,20 差動アンプ 12,15,21 定電流源 13,22 カレントミラー回路 14 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 慎一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレントミラー回路を負荷としかつ差動
    対トランジスタの一方のトランジスタのベースと他方の
    トランジスタのコレクタとの間にコンデンサが接続され
    てなる差動アンプを有し、前記差動アンプにて一定電圧
    を発生させかつこの一定電圧を抵抗によって電流変換し
    て定電流を発生する定電流発生回路であって、 前記差動アンプの差動対トランジスタの各々とベースが
    共通に接続されるとともに、一方のトランジスタのコレ
    クタが前記差動対トランジスタの一方のトランジスタの
    コレクタに接続されかつ他方のトランジスタのコレクタ
    が基準電位点に接続された他の差動対トランジスタと、 前記差動アンプの定電流源の電流の2倍の電流を供給す
    る定電流源と、 前記定電流源の電流を選択的に前記他の差動対トランジ
    スタのエミッタ共通接続点に供給するスイッチとを備え
    たことを特徴とする定電流発生回路。
  2. 【請求項2】 前記差動アンプの差動対トランジスタの
    相互コンダクタンスは、前記他の差動対トランジスタの
    相互コンダクタンスの2倍に設定されていることを特徴
    とする請求項1記載の定電流発生回路。
JP6197378A 1994-07-29 1994-07-29 定電流発生回路 Pending JPH0846451A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004179998A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Mitsubishi Electric Corp 前置増幅器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004179998A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Mitsubishi Electric Corp 前置増幅器

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