JP4077242B2 - 定電圧定電流制御回路 - Google Patents

定電圧定電流制御回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定電圧定電流回路の出力電圧、出力電流の安定化を図る制御回路に係り、特に、出力特性の改善と共に使い勝手の向上等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子回路においては、その電源電圧の安定化と共に、電源電流の安定化が必要とされる場合があり、このため、供給電圧の定電圧化と共に、供給電流の定電流化を行う定電圧定電流回路が様々提案されている。
図4及び図5には、従来の定電圧定電流回路の構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこれらの従来回路について説明することとする。
最初に、図4に示された定電圧定電流制御回路について説明すれば、この回路は、入出力間に設けられたトランジスタQ1と、定電圧定電流制御回路(図4においては「IC」と表記)とを中心にして、いわゆるシリーズレギュレータが構成されたものとなっている。
定電圧定電流制御回路は、電圧検出用アンプ61と電流検出用アンプ62とを有し、これらの出力信号がNOR回路63を介して出力されるようになっており、その出力信号は、トランジスタQ1の動作制御用としてベースに印加されるようになっている。
【0003】
また、この定電圧定電流制御回路は、その内部において、電圧検出用アンプ61における比較動作用に、電圧検出用基準電圧(図4においては「電圧検出用Vref」と表記)が生成できるよう構成されており、定電圧定電流制御回路の出力電圧がこの電圧検出用基準電圧を中心に安定化制御されるようになっている。
その一方、この定電圧定電流制御回路は、その内部において、電流検出用アンプ62の比較動作の際の基準となる電流検出用基準電圧が発生できるようには構成されていないために、IC外部において、外付けの抵抗器R4,R5によって電圧検出用基準電圧を抵抗分割して電流検出用基準電圧(図4においては「電流検出用Vref」と表記)を得、これを電流検出用アンプ62の反転入力端子へ印加するようにしてある。
【0004】
そして、かかる構成において、OUTPUT+端子とOUTPUT-端子との間に得られる安定化出力電圧は、下記する式によって表されるものとなる。
【0005】
安定化出力電圧=電圧検出用基準電圧×(R1+R2)/R2
【0006】
ここで、R1及びR2は、図4に示されたように、定電圧定電流制御回路の電圧検出用アンプ61へ印加する安定化出力電圧に対応する電圧を得るべく、安定化出力電圧を分割するためにOUTPUT+端子とOUTPUT-端子との間に直列接続されて設けられた2つの抵抗器の抵抗値であるとする。
【0007】
また、最大出力電流は、次式によって表されるものとなる。
【0008】
最大出力電流={(R5/R4)×電圧検出量基準電圧}/R3
【0009】
ここで、R3は、電流検出用にINPUT-端子とOUTPUT-端子との間に直列に設けられた抵抗器の抵抗値であり、R4,R5は、上述した電圧検出用基準電圧の分割のために設けられたそれぞれの抵抗器の抵抗値であるとする。
【0010】
次に、図5に示された従来回路について、同図を参照しつつ説明する。なお、図4に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この従来回路においては、定電圧定電流制御回路が、電流検出用基準電圧を得るための分割用の抵抗器R4,R5を内蔵するものとなっており、この定電圧定電流制御回路とトランジスタQ1を中心にして、いわゆるシリーズレギュレータが構成されたものとなっている。
そして、この回路によって得られる安定化出力電圧は、下記する式によって表されるものとなる。
【0011】
安定化出力電圧=電圧検出用基準電圧×(R1+R2)/R2−出力電流×R3
【0012】
また、最大出力電流は、次式によって表されるものとなる。
【0013】
最大出力電流=電流検出用基準電圧/R3
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示された従来回路においては、定電圧定電流制御回路に外付けの抵抗器が必要となるばかりか、定電圧定電流制御回路においては、外部接続のための端子を設ける必要があるため、回路全体が高価なものとなるという問題がある。
また、図5に示された従来回路においては、定電圧定電流制御回路に外付け抵抗器が不要である点でコスト的な改善はなされているが、定電圧定電流制御回路内部の電圧検出用基準電圧を分割して定電圧定電流制御回路のグランド電位との間に、電流検出用基準電圧を発生させているために、回路のOUTPUT-端子と定電圧定電流制御回路のグランド電位との間に、電流検出用の抵抗器R3が挿入される回路構成を採らざるを得ず、回路構成が限定されてしまうという問題がある。さらに、この回路構成のため、先に示された安定化出力電圧を表す式から理解できるように、出力電圧のロードレギュレーションが電流検出用の抵抗器における電圧降下分以下に下げられないために、出力電流が増加すると出力電圧は、図3において点線の特性線で示されたように徐々に低下してゆく特性となってしまうという問題がある。
【0015】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、外付け部品が極力少なくて済み、しかも、ロードレギュレーションの良好な定電圧定電流制御回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、電流検出用アンプの基準電圧を得るために、外部に外付けの抵抗器を必要とすることがなく、しかも、外部との回路構成に制限を必要としない定電圧定電流制御回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る定電圧定電流制御回路は、
定電圧定電流回路の出力電圧及び出力電流の制御用に用いられ、前記出力電圧に対応する電圧と、前記出力電流に対応する電圧とが、前記定電圧定電流回路から入力され、
電圧検出用の基準電圧源と、
当該基準電圧源の電圧と前記出力電圧に対応する電圧との比較を行う電圧検出用アンプと、
前記出力電流に対応する電圧と電流検出用の基準電圧との比較を行う電流検出用アンプと、
前記電圧検出用アンプの出力と前記電流検出用アンプの出力とを入力して、その論理反転した信号を出力するNOR回路と、を有してなる定電圧定電流制御回路であって、
前記電流検出用アンプは、演算増幅器を用いてなり、当該演算増幅器の反転入力端子には、出力電流検出用抵抗器の一端が接続され、当該出力電流検出用抵抗器の他端は、前記定電圧定電流回路の−出力端子に接続され、前記演算増幅器の入力段において、非反転入力端子と反転入力端子との間に前記電流検出用の基準電圧としての電位差を生成する電位差回路が設けられてなり、
前記演算増幅器の入力段は、第2及び第3のトランジスタによる差動増幅回路が構成され、
前記第2のトランジスタは第5のトランジスタを介して、前記第3のトランジスタは第6のトランジスタを介して、それぞれ入力信号が印加されるよう構成されると共に、
電源とグランドとの間に、前記第6のトランジスタと電位差回路が直列接続されて設けられ、
前記電位差回路は、
前記電源にその一端が接続された電流源が設けられ、当該電流源の他端は、直列接続された2つの抵抗器の一端に接続され、当該直列接続された2つの抵抗器の他方の端は、前記第6のトランジスタの一端に接続され、当該第6のトランジスタの他端は、グランドに接続され、前記直列接続された2つの抵抗器の相互の接続点が前記第3のトランジスタのベースに接続される一方、前記直列接続された2つの抵抗器に対して、ダイオード接続された第4のトランジスタが並列接続されてなるものである。
【0017】
かかる構成においては、定電圧定電流制御回路を構成する電流検出用アンプに、その入力端子間に電位差が生ずるように電位差回路を設けるようにしたので、従来と異なり、ICの外部から基準電圧を得る必要がなくなり、定電圧定電流制御回路を用いた定電圧定電流回路の回路構成が簡素になると共に、低価格化が図られることとなるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における定電圧定電流制御回路100を定電圧定電流回路に適用した際の構成例について図1を参照しつつ説明する。
この定電圧定電流回路は、定電圧定電流制御回路100及び第1のトランジスタ(図1においては「Q1」と表記)1を中心にして、いわゆるシリーズレギュレータが構成されたものとなっている点は、従来回路と同様であるが、定電圧定電流制御回路100による電流検出のための基準電圧の生成の仕方が後述するように従来と異なるものとなっている。
【0019】
以下、この定電圧定電流回路の具体的構成について説明する。
まず、この回路は、+入力端子(図1においては「INPUT+」と表記)31と−入力端子(図1においては「INPUT-」と表記)32との間に、外部から安定化が必要とされる電圧が印加され、安定化された電圧が+出力端子(図1においては「OUTPUT+」と表記)33と−出力端子(図1においては「OUTPUT-」と表記)34との間に得られるようになっているものである。
+入力端子31と+出力端子33との間には、npn型の第1のトランジスタ1が、コレクタに+入力端子31が、エミッタに+出力端子33が、それぞれ接続されて設けられている。そして、この第1のトランジスタ1のベースには、定電圧定電流制御回路100のIC出力端子38が接続されている。
【0020】
定電圧定電流制御回路100は、電圧検出用アンプ51と、電流検出用アンプ52と、NOR回路53とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
電圧検出用アンプ51及び電流検出用アンプ52ともに、基本的には、いわゆる演算増幅器が用いられたものとなっている。なお、本発明の実施の形態における電流検出用アンプ52は、後述するようにその入力端子間に所定の電圧差が生ずるよう構成されたものとなっている点、通常の演算増幅器と異なっているものである。
具体的な構成を述べれば、まず、電圧検出用アンプ51は、その非反転入力端子が、この定電圧定電流制御回路100に設けられた検出電圧入力端子37に接続されている一方、反転入力端子は、定電圧定電流制御回路100内部に設けられた電圧検出用基準電圧源17の正極側に接続されており、電圧検出用基準電圧(図1においては「電圧検出用Vref」と表記)が印加されるようになっている。なお、電圧検出用基準電圧源17の負極側子は、定電圧定電流制御回路100のグランド端子(図1においては「GND」と表記)40に接続されている。そして、このグランド端子40は、定電圧定電流制御回路100の外部で、−出力端子34に接続されると共に、定電圧定電流制御回路100の電流検出用非反転入力端子35に接続されている。
さらに、電圧検出用アンプ51の出力端子は、NOR回路53の一方の入力端子に接続されたものとなっている。
【0021】
一方、本発明の実施の形態における電流検出用アンプ52は、非反転入力端子と反転入力端子との間に、電流検出用基準電圧となる所定の電圧差が生ずるように構成されたものとなっているが、図1においては、概念的な理解を容易とするために、電流検出用アンプ52の外部に、電流検出用基準電圧源18が設けられ、その正極側が電流検出用アンプ52の反転入力端子に、負極側が定電圧定電流制御回路100の電流検出用反転入力端子36に、それぞれ接続されたものとして図示されている。そして、電流検出用反転入力端子36は、−入力端子32に接続されている。なお、電流検出用アンプ52の非反転端子は、定電圧定電流制御回路100の電流検出用非反転入力端子35に接続されたものとなっている。また、この定電圧定電流制御回路100には、電源印加端子39が設けられており、この電源印加端子39は+入力端子31に接続されて、外部から+入力端子31に印加された電圧を電源電圧として用いることができるようになっている。
【0022】
そして、定電圧定電流制御回路100の外部においては、+出力端子33と−出力端子34との間に、第1の抵抗器(図1においては「R1」と表記)11と第2の抵抗器(図1においては「R2」と表記)12とが、第1の抵抗器11が+出力端子33側となるように直列接続されて設けられている。
さらに、この第1の抵抗器11と第2の抵抗器12の接続点は、先の検出電圧入力端子37に接続されたものとなっている。
また、−入力端子32と−出力端子34との間には、出力電流検出のための第3の抵抗器(図1においては「R3」と表記)13が直列接続されて設けられている。
【0023】
図2には、電流検出用アンプ52の非反転入力端子と反転入力端子との間に所定の電位差、すなわち、電流検出用基準電圧を発生させるための電流検出用アンプ52内部における電位差回路54の具体的回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこの回路構成例について説明することとする。なお、図2は、電流検出用アンプ52の特に、入力段における電位差回路54の回路構成を示すものである。
まず、pnp型の第2及び第3のトランジスタ(図2においては、それぞれ「Q2」、「Q3」と表記)2,3によって、差動増幅回路が構成されたものとなっている。すなわち、第2及び第3のトランジスタ2,3のエミッタは、相互に接続されると共に、第1の電流源21が接続されたものとなっている一方、各々のコレクタには、npn型の第7及び第8のトランジスタ(図2においては、それぞれ「Q7」、「Q8」と表記)7,8によって構成されたカレントミラー回路が接続されたものとなっている。なお、第2及び第3のトランジスタ2,3のエミッタと接続された第1の電流源21の端部と反対側の端部は、図示されない電源に接続されて電源電圧Vccが印加されるようになっている。
【0024】
この第7及び第8のトランジスタ7,8によるカレントミラー回路は、まず、それぞれのベースが相互に接続されると共に、第7のトランジスタ7のコレクタと接続されたものとなっている。
また、第7のトランジスタ7のコレクタは、先の第2のトランジスタ2のコレクタと、第8のトランジスタ8のコレクタは、先の第3のトランジスタ3のコレクタと、それぞれ接続されたものとなっている。そして、第7及び第8のトランジスタ7,8のエミッタは、グランドに接続されたものとなっている。なお、図示は省略してあるが、第8のトランジスタ8のコレクタは、次段の回路部分に接続されるものとなっている。
【0025】
一方、第2のトランジスタ2のベースには、第2の電流源22が接続されると共に、pnp型の第5のトランジスタ(図2においては「Q5」と表記)5のエミッタが接続されており、この第5のトランジスタ5は、そのベースが電流検出用アンプ52の非反転入力端子(図2においては「IN+」と表記)となっている。また、第5のトランジスタ5のコレクタは、グランドに接続されたものとなっている。なお、第2のトランジスタ2のベースに接続された第2の電流源22の端部と反対側の端部は、図示されない電源に接続されて電源電圧Vccが印加されるようになっている。
【0026】
また、第3のトランジスタ3のベース側には、次述するように電位差回路54が構成されたものとなっている。すなわち、まず、第4及び第5の抵抗器(図2においては、それぞれ「R4」、「R5」と表記)14,15が直列接続され、その相互の接続点には、第3のトランジスタ3のベースが接続される一方、第4の抵抗器14の他端には、第3の電流源23の一端が、第5の抵抗器15の他端には、pnp型の第6のトランジスタ6のエミッタが、それぞれ接続されたものとなっている。そして、この第6のトランジスタ6のコレクタは、グランドに接続される一方、ベースは、電流検出用アンプ52の反転入力端子(図2においては「IN−」と表記)となっている。なお、第3の電流源23の他端は、図示されない電源に接続されて電源電圧Vccが印加されるようになっている。
さらに、pnp型の第4のトランジスタ4が、そのコレクタが第4の抵抗器14と第3の電流源23との接続点に、ベースとコレクタが第5の抵抗器15と第6のトランジスタ6のエミッタとの接続点に、それぞれ接続されるようにして設けられたものとなっている。すなわち、第4のトランジスタ4は、いわゆるダイオード接続された状態で設けられたものとなっている。
【0027】
しかして、かかる構成における+出力端子33と−出力端子34に得られる出力電圧と最大出力電流は、下記する式1、式2のように表されるものとなる。
【0028】
出力電圧=電圧検出用基準電圧×(R1+R2)/R2・・・(式1)
【0029】
ここで、R1、R2は、それぞれ第1、第2の抵抗器11,12の抵抗値であるとする。
【0030】
最大出力電流=電流検出用基準電圧/R3・・・(式2)
【0031】
ここで、R3は、第3の抵抗器13の抵抗値であるとする。
【0032】
次に、かかる構成において、非反転入力端子と反転入力端子に生ずる電位差は、次のように求められるものとなっている。
まず、第5及び第6のトランジスタ5,6のベース・エミッタ間電圧を、それぞれVbeQ5、VbeQ6と表し、前提条件としてVbeQ5=VbeQ6であるとする。そして、反転入力端子を基準とした非反転入力端子間との電位差、換言すれば、電流検出用基準電圧は、次式で表されるものとなる。
【0033】
電流検出用基準電圧=VbeQ4×{R5/(R4+R5)}+Vt・ln(N)・・・(式3)
【0034】
ここで、VbeQ4は、第4のトランジスタ4のベース・エミッタ間電圧であり、R4,R5は、それぞれ第4、第5の抵抗器14,15の抵抗値である。また、Vtは、熱電圧であり、Nは、第2のトランジスタ2と第3のトランジスタ3のエミッタの面積比である。
そして、かかる電圧の温度変化に対する安定性は次のように考えることができる。すなわち、上述の電流検出用基準電圧の温度安定性は、温度Tで上記の式3を微分することで求めることができるので、式1を温度Tで微分すると下記するようになる。
【0035】
電流検出用基準電圧/dT=(VbeQ4/dT)×{R5/(R4+R5)}+(k/q)×ln(N)・・・(式4)
【0036】
したがって、(VbeQ4/dT)×{R5/(R4+R5)}=(k/q)×ln(N)が成立するように各々の定数を設定することで、温度変化があっても電流検出用基準電圧を安定したものとすることが可能となる。
【0037】
次に、かかる構成を有してなる定電圧定電流回路の動作について説明する。
本発明の実施の形態における定電圧定電流回路の電圧及び電流の安定化動作は、基本的に従来回路と同様のものである。すなわち、まず、+出力端子33及び−出力端子34間における出力電圧が何らかの原因により変動し、電圧検出用基準電圧を超えると、定電圧定電流制御回路100内部における電圧検出用アンプ51において、非反転入力端子の電圧が反転入力端子側に設定された電圧検出用基準電圧を超えることとなるため、電圧検出用アンプ51からは論理値Highに対応する所定レベルの信号が出力されることとなる。そして、この論理値Highの信号は、NOR回路53により論理反転されて、第1のトランジスタ1のベースには、論理値Lowに相当する所定レベルの信号が印加されることとなる。その結果、第1のトランジスタ1は、非導通状態とされるため、出力電圧の上昇が抑制されることとなる。
上述の場合とは逆に、+出力端子33及び−出力端子34間における出力電圧が何らかの原因により変動し、電圧検出用基準電圧を下回ると、電圧検出用アンプ51からは、上述の場合とは逆に論理値Lowに相当する所定レベルの信号が出力され、NOR回路53において、論理反転される結果、第1のトランジスタ1のベースには、論理値Highに相当する所定レベルの信号が印加されることとなる。その結果、第1のトランジスタ1は、導通状態とされるため、出力電圧の上昇が促され、出力電圧の低下が阻止されることとなる。
【0038】
一方、出力電流の変動は、第3の抵抗器13における電圧降下に置き換えられ、この電圧降下分と電流検出用基準電圧との比較が、電流検出用アンプ52によって行われるようになっている。
すなわち、出力電流が電流検出用基準電圧、すなわち、具体的には、本実施の形態においては、電流検出用アンプ52の非反転入力端子と反転端子間に生ずる電位差を超えると、電流検出用アンプ52からは論理値Highに対応する所定レベルの信号が出力され、NOR回路53において論理反転されて、第1のトランジスタ1には、論理値Lowに相当する信号が印加されることとなる。その結果、第1のトランジスタ1は、非導通状態とされるため、出力電流の上昇が抑制されることとなる。
【0039】
上述の場合とは逆に、出力電流が電流検出用基準電圧を下回ると、電流検出用アンプ52からは、論理値Lowに相当する所定レベルの信号が出力され、NOR回路53において、論理反転される結果、第1のトランジスタ1のベースには、論理値Highに相当する所定レベルの信号が印加されることとなる。その結果、第1のトランジスタ1は、導通状態とされるため、出力電流の上昇が促され、出力電流不足が解消されるようになっている。
そして、本発明の実施の形態における定電圧定電流回路は、出力電流検出用の第3の抵抗器13が、従来回路と異なり、定電圧定電流制御回路100のグランド端子40と−出力端子34との間に設けられた構成ではないために、従来回路にあったようないわゆるロードレギュレーションがこの第3の抵抗器13における電圧降下分以下にできないということがない。そのため、本発明の実施の形態における定電圧定電流回路の出力電圧電流特性は、図3において実線で示されたように、ロードレギュレーションが極めて良好なものとなっている。なお、図3において、縦軸は、定電圧定電流回路の出力電圧であり、横軸は、定電圧定電流回路の出力電流である。
【0040】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明に係る定電圧定電流制御回路によれば、電流検出用アンプの比較動作に必要な基準電圧を、制御回路の内部において独自に生成できるような構成としたので、従来と異なり、外付けの部品が極力少なくて済み、しかも使用の際に外部の回路構成などに制限を生ずることなく、ロードレギュレーションの良好な定電圧定電流制御回路を提供することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における定電圧電流制御回路を用いた定電圧定電流回路の回路構成例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態における定電圧電流制御回路の入力端子間に電位差を生じさせるための具体的回路構成例を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態における定電圧定電流回路及び従来回路の出力電圧電流特性を示す特性図である。
【図4】従来回路の第1の回路構成例を示す回路図である。
【図5】従来回路の第2の回路構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…第1のトランジスタ
2…第2のトランジスタ
3…第3のトランジスタ
4…第4のトランジスタ
5…第5のトランジスタ
6…第6のトランジスタ
7…第7のトランジスタ
8…第8のトランジスタ
14…第4の抵抗器
15…第5の抵抗器
51…電圧検出用アンプ
52…電流検出用アンプ
53…NOR回路
54…電位差回路
100…定電圧定電流制御回路

Claims (1)

  1. 定電圧定電流回路の出力電圧及び出力電流の制御用に用いられ、前記出力電圧に対応する電圧と、前記出力電流に対応する電圧とが、前記定電圧定電流回路から入力され、
    電圧検出用の基準電圧源と、
    当該基準電圧源の電圧と前記出力電圧に対応する電圧との比較を行う電圧検出用アンプと、
    前記出力電流に対応する電圧と電流検出用の基準電圧との比較を行う電流検出用アンプと、
    前記電圧検出用アンプの出力と前記電流検出用アンプの出力とを入力して、その論理反転した信号を出力するNOR回路と、を有してなる定電圧定電流制御回路であって、
    前記電流検出用アンプは、演算増幅器を用いてなり、当該演算増幅器の反転入力端子には、出力電流検出用抵抗器の一端が接続され、当該出力電流検出用抵抗器の他端は、前記定電圧定電流回路の−出力端子に接続され、前記演算増幅器の入力段において、非反転入力端子と反転入力端子との間に前記電流検出用の基準電圧としての電位差を生成する電位差回路が設けられてなり、
    前記演算増幅器の入力段は、第2及び第3のトランジスタによる差動増幅回路が構成され、
    前記第2のトランジスタは第5のトランジスタを介して、前記第3のトランジスタは第6のトランジスタを介して、それぞれ入力信号が印加されるよう構成されると共に、
    電源とグランドとの間に、前記第6のトランジスタと電位差回路が直列接続されて設けられ、
    前記電位差回路は、
    前記電源にその一端が接続された電流源が設けられ、当該電流源の他端は、直列接続された2つの抵抗器の一端に接続され、当該直列接続された2つの抵抗器の他方の端は、前記第6のトランジスタの一端に接続され、当該第6のトランジスタの他端は、グランドに接続され、前記直列接続された2つの抵抗器の相互の接続点が前記第3のトランジスタのベースに接続される一方、前記直列接続された2つの抵抗器に対して、ダイオード接続された第4のトランジスタが並列接続されてなることを特徴とする定電圧定電流制御回路。
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