JP3323983B2 - 定電流源回路 - Google Patents
定電流源回路Info
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Description
し、特にカレントミラー回路を使用した定電流源回路に
関するものである。
例えば特開平1−158516号公報に開示の如きもの
があり、図7にその回路図を示す。図7を参照すると、
高電源電圧VCCと低電源電圧VEEとの間に、抵抗R21と
直列接続ダイオードD1 〜DNとがこの順に直列接続さ
れており、基準電圧発生回路が形成されている。
21の一端からV1 として出力されており、この基準電圧
V1 はトランジスタQ3 のベースへ入力されている。ト
ランジスタQ3 のコレクタは高電源電圧VCCに接続され
ており、そのエミッタ出力は、ダイオードD´1 〜D´
N-3 及び抵抗R20の直列接続回路を介して、カレントミ
ラー回路の入力トランジスタQ2 のコレクタ入力電流と
なっている。
ンジスタQ2 と、この入力トランジスタQ2 にベース共
通接続された出力トランジスタQ1 と、エミッタ抵抗R
1 ,R2 とからなり、出力トランジスタQ1 のコレクタ
出力IOUT が定電流源出力となって負荷RLへ供給され
る。
ードをトランジスタにより構成したものであり、例えば
4個のダイオード接続されたトランジスタQ20〜Q23に
より構成した例を示している。また、トランジスタQ3
のエミッタに接続されたダイオードについても、1個の
ダイオード接続されたトランジスタQ24により構成して
いる。
の電位VEEを0Vとし、トランジスタのベースエミッタ
間電圧を全てVBEとし、抵抗R1 ,R2 ,R20,R21の
抵抗値を夫々R1 ,R2 ,R20,R21とすれば、基準電
圧発生回路の出力電位V1 は、V1 =4×VBEとなる。
I0 は、 I0 =VBE/(R2 +R20) となる。よって、カレントミラー回路の基準電流I0
は、電源電圧VCCに依存しないことが判る。
スエミッタ間電圧VBEの変動量と、抵抗(R2 +R20)
の変動量の割合が一定であれば、環境温度の変化によっ
てもカレントミラー回路の基準電流I0 は変動しない。
よって、カレントミラー回路の基準電流I0 が一定であ
れば、カレントミラー回路の動作特性により定電流源回
路の出力電流IOUT が変動せず一定となる。
環境温度の変化によるトランジスタのベースエミッタ間
電圧VBEの変動量と抵抗の変動量の割合が一定でなけれ
ば、定電流源の出力電流の変動を減少させることはでき
ない。ゆえにトランジスタのベースエミッタ間電圧の温
度係数と抵抗の温度係数が、正負の異なる極性を有して
いる場合には、環境温度の変化による定電流源回路の出
力電流の変動量が増加してしまう。
度係数が負の極性を有し、抵抗の温度係数が正の極性を
有した場合における、環境温度変化に対する各端子電圧
V1〜V5 及び出力電流IOUT の変動の概略図を図9
(b)に示す。定電流源回路の出力電流IOUT はV5 /
R1 で表されるため、環境温度の上昇によるトランジス
タQ1 のエミッタ電位V5 の低下と抵抗R1 の抵抗値の
増加により、出力電流は環境温度の上昇により急激に低
下してしまう。
する各端子電圧V1 〜V5 及び出力電流IOUT の変動の
概略図である。
ミッタ間電圧の温度係数と抵抗の温度係数とが正負の異
なる極性の場合にも、電源電圧や環境温度の変化による
出力電流の変動を抑圧する様にした定電流源回路を提供
することである。
基準電圧を夫々生成し互いに異なる環境変動特性を有す
る複数の基準電圧発生回路と、これ等複数の基準電圧を
互いに比較して大なる電圧に応じた電流を生成する比較
回路と、この電流を入力電流とするカレントミラー回路
とを含み、このカレントミラー回路の出力電流を定電流
源出力とするようにしたことを特徴とする定電流源回路
が得られる。
高電源電圧と低電源電圧との間において、抵抗素子とダ
イオード素子とがこの順に直列接続された構成であり、
この直列接続点より前記基準電圧が導出されており、前
記基準電圧発生回路の他の一つは、高電源電圧と低電源
電圧との間において、ダイオード素子と抵抗素子とがこ
の順に直列接続された構成であり、この直列接続点より
前記基準電圧が導出されていることを特徴としている。
共通接続された複数のトランジスタからなり、これ等ト
ランジスタの各ベースに対応する前記基準電圧が夫々供
給されており、エミッタ共通接続点から前記カレントミ
ラー回路の入力電流を導出するようにしたことを特徴と
している。
一つは、前記高電源電圧と低電源電圧との間において互
いに直列接続された複数の抵抗素子からなり、この直列
接続点から前記基準電圧が導出されていることを特徴と
している。
回路の出力電流に要求される特性に応じて前記基準電圧
の大きさの設定を行うようにしたことを特徴としてい
る。
路の基準電圧を発生する回路として、電源変動特性や温
度変動特性等の環境変動特性が互いに異なる複数の回路
を設け、これ等の基準電圧を比較して大なる電圧をカレ
ントミラー回路の基準電圧として導出する構成とするこ
とで、出力定電流源に対して要求される特性に応じてこ
れ等基準電圧を選定するようにする。よって、任意の温
度係数を有する特性の出力電流が得られ、また使用温度
範囲によっても温度係数を変化せしめることが可能とな
るので、トランジスタのベースエミッタ間電圧の温度係
数や抵抗の温度係数の極性にかかわらず、電源変動、温
度変動による出力電流の変動を抑圧することができるこ
とになる。
の実施例を詳述する。
図7,8と同等部分は同一符号にて示している。図1に
おいては、互いに異なる環境変動特性を有する基準電圧
発生回路を2つ用いた場合の例である。
負電源VEEとの間において、3個の直列接続トランジス
タQ8 〜Q10(ダイオード接続構成とする)と、抵抗R
4 ,R5 とがこの順に直列に設けられて構成されてお
り、基準電圧V2 は抵抗R4 とR5 との接続点より導出
されている。
と電源VEEとの間において、抵抗R3 と、3個の直列接
続トランジスタQ4 〜Q6 (ダイオード接続構成とす
る)とがこの順に直列に設けられて構成されており、基
準電圧V1 は抵抗R3 とトランジスタQ4 のコレクタと
の接続点より導出されている。
のトランジスタQ3 ,Q7 の各ベースへ入力されてお
り、その大なる方の電圧をエミッタ共通接続点へ電圧V
4 として出力する。すなわち、トランジスタQ3 ,Q7
は電圧比較回路を構成して大なる方の電圧に応じたエミ
ッタ電流を出力して、カレントミラー回路の入力側トラ
ンジスタQ2 (ダイオード接続トランジスタ)のコレク
タ入力電流とするのである。
あり、その説明は省略するものとする。
トランジスタは全て同一特性を有するもので、電流増幅
率が高くベース電流は無視できるものとし、またトラン
ジスタON時のベースエミッタ間電圧は電流に依存せず
一定と仮定して説明する。
の電圧VEEを0Vとし、R1 ,R2,R3 ,R4 ,R5
の抵抗値を夫々R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 、トラン
ジスタのベースエミッタ間電圧をVBEとすれば、第1基
準電圧発生回路の出力電圧V1 は、 V1 =3×VBE により表され、また第2基準電圧発生回路の出力電圧V
2 は次式により表される。
)の出力電圧V4 は次式となる。
流V5 は次式となる。
で示される。
電流について記述する。今、電源電圧が設定値に対し+
10%の変化が生じた場合、定電流源回路の出力電流I
OUT [VCC+10%]は、V1 >V2 の場合、式(1)
より IOUT [VCC+10%]=VBE/R1 …(3) となり、V1 <V2 の場合、式(2)より次式となる。
合の定電流源回路の出力電流[VCC−10%]は、V1
>V2 の場合、式(1)より IOUT [VCC−10%]=VBE/R1 …(5) となり、V1 <V2 の場合、式(2)より次式となる。
の出力電流IOUT の変動量ΔIOUT は、V1 >V2 の場
合、式(3),(5)より ΔIOUT =IOUT [VCC+10%]−IOUT [VCC−10%] =VBE/R1 −VBE/R1 =0…(7) となり、V1 <V2 の場合、式(4),(6)より ΔIOUT =IOUT [VCC+10%]−IOUT [VCC−10%] =0.2×VCC/{(1+R4 /R5 )×R1 }…(8) となる。
電源電圧の変化による出力電流の変動がなく、また上記
式(8)からV1 <V2 の場合は電源電圧の上昇により
出力電流は増加する。ゆえに予想される電源電圧変動範
囲内でV1 >V2 となる様に設定すれば、電源電圧が変
化しても、定電流源の出力電流は変動しない。
各端子電圧V1 〜V5 及び出力電流IOUT の変動の概略
図を図2(a)に示す。定電流源回路の出力電流IOUT
はV5 /R1 で表されるため、電源電圧変動においてト
ランジスタQ1 のエミッタ電位V5 が変化しない。よっ
て、出力電流IOUT は変動しない。
回路の出力電流について記述する。一般にトランジスタ
のベースエミッタ間電圧VBEは負の温度係数を有し、
抵抗値は正の温度係数を有する。また、その温度係数は
デバイスの物性により決定される。
スエミッタ間電圧をVBE[0] 、抵抗R1 ,R4 ,R5 の
抵抗値を、夫々R1[0],R4[0],R5[0]とすれば、温度
0℃における第1及び第2基準電圧発生回路の出力電圧
V1[0],V2[0]は次式で表される。
[0]) 従って、2入力電圧比較器の出力電圧V4[0]は、 V1 >V2 の場合、V4[0]=2×VBE[0] V1 <V2 の場合、V4[0]=(VCC−3×VBE[0] )/
(1+R4[0]/R5[0])−VBE[0] となり、定電流源回路を構成するトランジスタQ1 のエ
ミッタ電位V5 は、次式となる。
される。
ッタ間電圧VBEをVBE[0] −ΔVBE,抵抗R1 ,R4 ,
R5 の温度係数は全て同じであり、抵抗値を夫々R1[0]
+ΔR1 ,R4[0]+ΔR4 ,R5[0]+ΔR5 とすれば、
温度上昇した時の第1及び第2基準電圧発生回路の出力
電圧V1[H]及びV2[H]は、次式により表される。
回路の出力電圧V1 は低下し、また上記式(12)か
ら、温度上昇により第2基準電圧発生回路の出力電圧V
2 は上昇する。更に、温度上昇した時の定電流源回路の
出力電流IOUT[H]は、V1 >V2 の場合、式(9)よ
り、 IOUT[H]=(VBE[0] −ΔVBE)/(R1[0]+ΔR1 )…(13) となる。V1 <V2 の場合は、式(10)より、次式と
なる。
量ΔIOUT は、V1 >V2 の場合、式(9),(13)
から次式となる。
度上昇により出力電流値IOUT は減少する。V1 <V2
の場合は、式(10),(14)から同様にして次式が
得られる。
場合は、温度上昇により出力電流IOUT は増加する。
式(17)が成立しない場合は、第2基準電圧発生回路
を構成するダイオード接続されたトランジスタQ8 ,Q
9 ,Q10にトランジスタを縦続に追加することにより、
上記式(17)の条件を満足することができる。
情報による第1基準電圧発生回路の出力電圧V1 の低下
により定電流源回路の出力電流IOUT は低下し、V1 <
V2の場合は、温度上昇による第2基準電圧発生回路の
出力電圧V2 の上昇により定電流源回路の出力電流が増
加する。
=V2 となる様に設定することにより、V1 =V2 とな
る温度を基準として、低温側ではV1 >V2 となるため
に定電流源回路の出力電流IOUT は負の温度係数を有
し、高温側V1 <V2 となるために定電流源回路の出力
電流IOUT は正の温度係数を有することが可能となる。
各端子電圧V1 〜V5 及び出力電流IOUT の変動の概略
図を図2(b)に示す。図2(b)に示す様にトランジ
スタQ1 のエミッタ電位V5 は、V1 =V2 となる温度
を基準として、低温側では温度上昇により電圧が低下
し、高温側では温度上昇により電圧が上昇する。
V5 /R1 で表されるため、V1 =V2 となる温度を基
準として、低温側では温度上昇により電圧が低下し、高
温側では温度上昇により電圧が上昇する。よって、単一
の温度係数で出力電流が変動する従来技術の定電流源回
路と比較し、全環境温度範囲内における出力電流IOUT
の変動量が抑制される。
に示した第2基準電圧発生回路を抵抗のみで構成した定
電流源回路を示す。尚、図3において、図1と同等部分
は同一符号にて示している。
として、抵抗R6 ,R7 の分圧回路構成とし、この分圧
電圧V3 を電圧比較回路のトランジスタQ11のベース入
力としている。他の構成は図1の例と同一であり、その
説明は省略する。
出力電圧V1 は、 V1 =3×VBE であり、また第2の基準電圧発生回路の出力電圧V3
は、 V3 ={VCC/(R6 +R7 )}×R7 =VCC/(1+
R6 /R7 ) となる。
は、 V1 >V3 の場合、V4 =V1 −VBE=2VBE V1 <V3 の場合、V4 =V3 −VBE=VCC/(1+R
6 /R7 )−VBE となる。よって、定電流源回路を構成するトランジスタ
Q1 のエミッタ電位V5は、以下の如くなる。
にて表される。
ついて記述する。今、電源電圧が設定値に対し+10%
変化した場合、定電流源回路の出力電流IOUT[VCC+
10%]は、V1 >V3 の場合、式(18)より、 IOUT [VCC+10%]=VBE/R1 …(20) であり、V1 <V3 の場合、式(19)より次式とな
る。
合、定電流源回路の出力電流IOUT [VCC−10%]
は、V1 >V3 の場合、式(18)より、 IOUT [VCC−10%]=VBE/R1 …(22) となり、V1 <V3 の場合、式(19)より次式とな
る。
の出力電流IOUT の変動量ΔIOUT は、V1 >V3 の場
合、式(20),(22)より、 ΔIOUT =IOUT [VCC+10%]−IOUT [VCC−10%] =VBE/R1 −VBE/R1 =0…(24) となる。また、V1 <V3 の場合、式(21),(2
3)より、 ΔIOUT =IOUT [VCC+10%]−IOUT [VCC−10%] =0.2×VCC/{(1+R6 /R7 )×R1 }…(25) となる。
電源電圧の変化による出力電流の変動がなく、また上記
式(25)からV1 <V3 の場合は電源電圧の上昇によ
り出力電流は増加する。ゆえに予想される電源電圧変動
範囲内でV1 >V2 となる様に設定すれば、電源電圧が
変化しても、定電流源の出力電流は変動しない。
各端子電圧V1 〜V5 及び出力電流IOUT の変動の概略
図を図4(a)に示す。定電流源回路の出力電流IOUT
はV5 /R1 で表されるため、電源電圧変動においてト
ランジスタQ1 のエミッタ電位V5 が変動しない。よっ
て、出力電流IOUT は変動しない。
回路の出力電流について記述する。一般にトランジスタ
のベースエミッタ間電圧VBEは負の温度係数を有し、抵
抗値は正の温度係数を有する。また、その温度係数はデ
バイスの物性により決定される。
ミッタ間電圧をVBE[0] 、抵抗R1,R6 ,R7 の抵抗
値を、夫々R1[0],R6[0],R7[0]とすれば、温度0℃
における第1及び第2基準電圧発生回路の出力電圧V1
[0],V3[0]は、 V1[0]=3×VBE[0] V3[0]=VCC/(1+R6[0]/R7[0]) となる。
[0]は、 V1 >V3 の場合、V4[0]=2×VBE[0] V1 <V3 の場合、V4[0]=VCC/(1+R6[0]/R7
[0])−VBE[0] となり、定電流源回路を構成するトランジスタQ1 のエ
ミッタ電位V5 は次の如くなる。
る。
ミッタ間電圧VBEをVBE[0] −ΔVBE、抵抗R1 ,R6
,R7 の温度係数は全て同じであり、抵抗値を夫々R1
[0]+ΔR1 ,R6[0]+ΔR6 ,R7[0]+ΔR7 とすれ
ば、温度上昇した時の第1及び第2の基準電圧発生回路
の出力電圧V1[H]及びV3[H]は、次式により表される。
回路の出力電圧V1 は低下し、また上記式(29)か
ら、温度上昇により第2基準電圧発生回路の出力電圧V
3 は変化がない。更に、温度上昇した時の定電流源回路
の出力電流IOUT[H]は、V1 >V3 の場合、式(26)
より、 IOUT[H]=(VBE[0] −ΔVBE)/(R1[0]+ΔR1 )…(30) となり、V1 <V3 の場合、式(27)より次式とな
る。
電流の変動量ΔIOUTは、V1 >V3 の場合、式(2
6),(30)から、次式となる。
は、温度上昇により出力電流IOUT は減少する。V1 <
V3 の場合には、式(27),(31)から同様に次式
となる。
場合は、温度上昇により出力電流IOUT は増加する。
式(34)が成立しない場合は、第2基準電圧発生回路
を構成する抵抗R6 ,R7 をR6 >R7 とし、抵抗比を
大きくすることにより、上記式(34)を条件を満足す
ることができる。
上昇による第1基準電圧発生回路の出力電圧V1 の低下
により定電流源回路の出力電流IOUT は低下し、V1 <
V3の場合には、温度上昇によって第2基準電圧発生回
路の出力電圧V3 は変化しないが、トランジスタのベー
スエミッタ間電圧VBEの低下により定電流源回路の出力
電流が増加する。
=V3 となる様に設定することにより、V1 =V3 とな
る温度を基準として、低温側ではV1 >V3 となるため
に定電流源回路の出力電流IOUT は負の温度係数を有
し、高温側ではV1 <V3 となるために定電流源回路の
出力電流IOUT は正の温度係数を有することが可能とな
る。
各端子電圧V1 〜V5 及び出力電流IOUT の変動の概略
図を図4(b)に示す。図4(b)に示す様にトランジ
スタQ1 のエミッタ電位V5 は、V1 =V3 となる温度
を基準として、低温側では温度上昇により電圧が低下
し、高温側では温度上昇により電圧が上昇する。
V5 /R1 で表されるため、V1 =V3 となる温度を基
準として、低温側では温度上昇により電圧が低下し、高
温側では温度上昇により出力電流が上昇するため、単一
の温度係数で出力電流が変動する従来技術の定電流源回
路と比較し、全環境温度範囲内における出力電流IOUT
の変動量が抑制される。
力電圧比較器を用いた定電流源回路を示す。図5におい
ても、図1,3と同等部分は同一符号にて示している。
本例では、図1,3の各基準電圧発生回路を用いて3個
の基準電圧V1 〜V3 を生成して、これ等をトランジス
タQ3 ,Q7 ,Q11にて夫々比較する様にしたものであ
る。
の実施例と同じであるため省略するが、図5に示した3
入力電圧比較器の場合、予想される環境温度範囲内でV
1 =V3 及びV2 =V3 となる様に設定する必要があ
り、その設定はV1 を基準として、R4 とR5 の抵抗比
及びR7 の抵抗比を変えることにより設定することが可
能である。
電圧,環境温度が変化した場合の各端子電圧V1 〜V5
及び出力電流IOUT の変動の概略図を図6(a),
(b)に示す。
のエミッタ電位V5 はV1 =V3 となる温度を基準とし
て、低温側では温度上昇により電圧が低下し、高温側で
は温度上昇により電圧が上昇する。
度上昇による電圧の上昇係数が変わり、V2 >V3 の温
度範囲では、温度上昇による電圧の上昇係数は大きくな
る。
V5 /R1 で表されるため、トランジスタQ1 のエミッ
タ電位V5 に追随した温度依存性を有し、単一の温度係
数で出力電流が変動する従来技術の定電流源回路と比較
し、全環境温度範囲内における出力電流の変動量が抑制
される。
電圧発生回路を電源変動特性や温度変動特性が互いに異
なるものを複数個準備しておき、出力に要求される特性
に応じて基準電圧発生回路の各基準電圧を設定すること
により、トランジスタのベースエミッタ間電圧の温度係
数と抵抗の温度係数の正負特性に関わらず、環境温度変
化による出力電流の変動を抑制可能となるという効果が
ある。
数を有することが可能であり、また温度範囲によって温
度係数を変化させることもできる。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の基準電圧を夫々生成し互いに異な
る環境変動特性を有する複数の基準電圧発生回路と、こ
れ等複数の基準電圧を互いに比較して大なる電圧に応じ
た電流を生成する比較回路と、この電流を入力電流とす
るカレントミラー回路とを含み、このカレントミラー回
路の出力電流を定電流源出力とするようにしたことを特
徴とする定電流源回路。 - 【請求項2】 前記基準電圧発生回路の一つは、高電源
電圧と低電源電圧との間において、抵抗素子とダイオー
ド素子とがこの順に直列接続された構成であり、この直
列接続点より前記基準電圧が導出されており、前記基準
電圧発生回路の他の一つは、高電源電圧と低電源電圧と
の間において、ダイオード素子と抵抗素子とがこの順に
直列接続された構成であり、この直列接続点より前記基
準電圧が導出されていることを特徴とする請求項1記載
の定電流源回路。 - 【請求項3】 前記比較回路は、互いのエミッタが共通
接続された複数のトランジスタからなり、これ等トラン
ジスタの各ベースに対応する前記基準電圧が夫々供給さ
れており、エミッタ共通接続点から前記カレントミラー
回路の入力電流を導出するようにしたことを特徴とする
請求項2記載の定電流源回路。 - 【請求項4】 前記基準電圧発生回路の更に他の一つ
は、前記高電源電圧と低電源電圧との間において互いに
直列接続された複数の抵抗素子からなり、この直列接続
点から前記基準電圧が導出されていることを特徴とする
請求項2〜3いずれか記載の定電流源回路。 - 【請求項5】 前記カレントミラー回路の出力電流に要
求される特性に応じて前記基準電圧の大きさの設定を行
うようにしたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記
載の定電流源回路。
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