JP3529601B2 - 定電圧発生回路 - Google Patents

定電圧発生回路

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JP3529601B2 JP25467397A JP25467397A JP3529601B2 JP 3529601 B2 JP3529601 B2 JP 3529601B2 JP 25467397 A JP25467397 A JP 25467397A JP 25467397 A JP25467397 A JP 25467397A JP 3529601 B2 JP3529601 B2 JP 3529601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負の温度依存性を
持つ電圧と正の温度依存性を持つ電圧とを加算して、温
度依存性のない定電圧を出力する、いわゆるバンドギャ
ップ型の定電圧発生回路に関し、特に半導体基板上に集
積化される定電圧発生回路を対象とする。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のバンドギャップ型の定電圧
発生回路のブロック図、図6は図5の詳細構成を示す回
路図である。従来のバンドギャップ型の定電圧発生回路
は、図5に示すように、カレントミラー回路1と、温度
依存性のない電圧を出力する電圧発生回路2と、これら
回路間に接続されたトランジスタQ1と、電源電圧Vcc
を供給する電圧源E1とを備える。
【0003】カレントミラー回路1は、図6に示すよう
に、ベース端子が互いに接続されたトランジスタQ2,
Q3と、各トランジスタQ2,Q3のエミッタ端子に接
続された抵抗R1,R2とを有する。電圧発生回路2
は、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ4,
Q5および抵抗R3,R4,R5と、トランジスタQ6
とを有する。トランジスタQ6のエミッタ面積は、例え
ばトランジスタQ1等のエミッタ面積の2倍に設定さ
れ、トランジスタQ4のエミッタ面積は、例えばトラン
ジスタQ1等のエミッタ面積の4倍に設定される。
【0004】図6のトランジスタQ5のベース−エミッ
タ間電圧Vbe5 は、(1) 式で表される。
【0005】 Vbe5 =( K・T/q) ・ln( Ic /Is) [ V] … (1) ここで、Kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電荷
量、Ic はコレクタ電流、Is は飽和電流である。以下
では、(1) 式中の( K・T/q) をVt とおく。
【0006】同様に、トランジスタQ4のベース−エミ
ッタ間電圧Vbe4 は、(2) 式で表される。
【0007】 Vbe4 =Vt ・ln( Ic /4Is) [ V] … (2) トランジスタQ4,Q5の各ベース−エミッタ間電圧V
be4 ,Vbe5 の間には、(3) 式の関係が成り立つ。
【0008】 Vbe5 =Vbe4 +Ic ・R5 [ V] … (3) (3) 式に、(1) ,(2) 式を代入して変形すると、(4) 式
が得られる。
【0009】 R5=Vt ・ln(4) /Ic [Ω] … (4) 抵抗R3には、トランジスタQ5のコレクタ電流Ic と
同量の電流が流れるため、抵抗R3の両端の電圧Vr3
は、(5) 式で表される。
【0010】 Vr3=( R3/R5) ・Vt ・ln(4) [Ω] … (5) 出力端子の電圧Vout は、(6) 式に示すように、トラン
ジスタQ6のベース−エミッタ間電圧Vbe6 と、抵抗R
3の両端電圧Vr3とを加算したものになる。
【0011】Vout =Vbe6 +Vr3 [ V] … (6) (6) 式の右辺の第1項は負の温度依存性を持ち、右辺の
第2項は正の温度依存性を持つ。トランジスタQ1等の
ベース−エミッタ間電圧の温度係数は一般に(−2mV)
程度であるため、(6) 式の右辺第2項の温度係数が2mV
になるように、(5) 式の抵抗R3,R5の抵抗比を設定
すれば、出力電圧Vout は温度依存性のない定電圧にな
る。
【0012】図6に示すトランジスタQ1のベース電圧
が変動すると、出力電圧Vout も変動してしまうため、
図6の電圧発生回路では、トランジスタQ1により帰還
ループを構成して出力電圧の変動の防止を図っている。
例えば、トランジスタQ1のベース電圧が上昇すると、
トランジスタQ1のエミッタ電圧が上昇し、それに応じ
て、トランジスタQ6のベース電圧も上昇する結果、ト
ランジスタQ1のベース電圧は低下する。
【0013】このような制御により、トランジスタQ
2,Q6のコレクタ電流は略等しくなり、トランジスタ
Q1のベース電圧は略一定になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図6の回路は、温度依
存性のない定電圧を出力できるという特徴を有するが、
電源電圧Vccがノイズ等により変動すると、その影響に
より、トランジスタQ1のベース電圧が変化し、その結
果、出力電圧Vout も変化してしまう。
【0015】また、近年は、消費電力低減のために、半
導体集積回路を低電圧で駆動する必要性が高まってお
り、3V以下の電源電圧で安定に動作する回路が要求さ
れるようになってきた。しかしながら、図6の回路に
は、電源電圧Vccと接地端子間に複数のトランジスタが
接続されており、電源電圧Vccを低くしすぎると、各ト
ランジスタの安定動作が保障されなくなる。
【0016】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電源電圧が変動しても安定に
定電圧を出力でき、かつ、低電圧駆動が可能な定電圧発
生回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、温度依存性のない定電圧を
出力する電圧発生回路と、ベース端子が互いに接続され
た第1および第2のトランジスタを有する第1のカレン
トミラー回路と、前記電圧発生回路および前記第1のカ
レントミラー回路に接続され、前記電圧発生回路の出力
が変動しないように帰還制御を行う第3のトランジスタ
と、を備えた定電圧発生回路であって、前記第1のカレ
ントミラー回路に供給される電源電圧が変動しても前記
第3のトランジスタのベース電圧が変化しないように、
前記第1および第2のトランジスタのベース端子と、前
記第3のトランジスタのベース端子との間に第4のトラ
ンジスタを接続したものである。
【0018】請求項1の発明を、例えば図1に対応づけ
て説明すると、「 電圧発生回路」 は電圧発生回路2に、
「 第1のトランジスタ」 はトランジスタQ2に、「 第2
のトランジスタ」 はトランジスタQ3に、「 第1のカレ
ントミラー回路」 はカレントミラー回路1に、「 第3の
トランジスタ」 はトランジスタQ1に、それぞれ対応す
る。
【0019】請求項4の発明を、例えば図1に対応づけ
て説明すると、「 第5のトランジスタ」 はトランジスタ
Q4に、「 第6のトランジスタ」 はトランジスタQ5
に、「第2のカレント回路」 はトランジスタQ4,Q5
および抵抗R3,R4に、「 第7のトランジスタ」 はト
ランジスタQ6に、それぞれ対応する。
【0020】請求項5の発明は、温度依存性のない定電
圧を出力する電圧発生回路と、温度に比例した電流を発
生する電流発生回路と、前記電流発生回路に接続される
第1の電圧源と、前記電圧発生回路および前記電流発生
回路に接続され、前記電流発生回路で発生された電流に
比例する電流を前記電圧発生回路に供給する第1のカレ
ントミラー回路と、前記電圧発生回路および前記第1の
カレントミラー回路に接続され、前記電圧発生回路の出
力が変動しないように帰還制御を行う第1のトランジス
タと、前記カレントミラー回路および前記第1のトラン
ジスタに電源電圧を供給する第2の電圧源と、を備え、
前記電流発生回路および前記第1のカレントミラー回路
は、前記第2の電圧源から前記第1のカレントミラー回
路に供給される電源電圧が変動しても前記第1のトラン
ジスタのベース電圧が変動しないように、前記電圧発生
回路に供給する電流を制御するものである。
【0021】請求項5の発明を、例えば図3に対応づけ
て説明すると、「 電圧発生回路」 は電圧発生回路2に、
「 電流発生回路」 は電流発生回路3に、「 第1の電圧
源」 は電圧源E2に、「 第1のカレントミラー回路」 は
カレントミラー回路1′に、「第1のトランジスタ」 は
トランジスタQ1に、「 第2の電圧源」 は電圧源E1
に、それぞれ対応する。
【0022】請求項6の発明を、例えば図3に対応づけ
て説明すると、「 自己バイアス電流回路」 は電圧源E
2、トランジスタQ7,Q8,Q10〜Q13、および抵抗
R6,R7,R9に、「 接続点」 はトランジスタQ11の
ベース端子に、それぞれ対応する。
【0023】請求項7の発明を、例えば図3に対応づけ
て説明すると、「 所定の電圧」 は接地電圧に対応する。
【0024】請求項8の発明を、例えば図3に対応づけ
て説明すると、「 第2のトランジスタ」 はトランジスタ
Q12に、「 第3のトランジスタ」 はトランジスタQ13
に、「第4のトランジスタ」 はトランジスタQ10に、「
第5のトランジスタ」 はトランジスタQ11に、「 第6の
トランジスタ」 はトランジスタQ7に、「 第7のトラン
ジスタ」 はトランジスタQ8に、「 第8のトランジス
タ」 はトランジスタQ9に、それぞれ対応する。
【0025】請求項11の発明を、例えば図4に対応づ
けて説明すると、「 ダイオード接続されたトランジス
タ」 はトランジスタQ13,Q14に対応する。
【0026】請求項12の発明を、例えば図3に対応づ
けて説明すると、「 第3のカレントミラー回路」 はトラ
ンジスタQ4,Q5および抵抗R3,R4に、「 第9の
トランジスタ」 はトランジスタQ6に、それぞれ対応す
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した定電圧発
生回路について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。以下に説明する定電圧発生回路は、半導体基板上に
形成されるものである。
【0028】〔第1の実施形態〕図1は本発明に係る定
電圧発生回路の第1の実施形態の回路図である。図1で
は、図6に示した従来の定電圧発生回路と同じ構成部分
には同一符号を付しており、以下では、相違点を中心に
説明する。
【0029】図1の回路の基本構成は図6と同じである
が、新たにPNP 型のトランジスタQ7を追加した点と、
トランジスタQ3のベース−コレクタ端子間を短絡して
いない点で、図6の回路と異なる。新たに追加したトラ
ンジスタQ7のエミッタ端子はトランジスタQ2,Q3
のベース端子に、コレクタ端子はトランジスタQ1のベ
ース端子およびトランジスタQ6のコレクタ端子に、ベ
ース端子はトランジスタQ1,Q3のコレクタ端子に、
それぞれ接続されている。
【0030】図1の回路において、例えば、電源電圧V
ccがノイズ等の影響を受けて上昇したとすると、トラン
ジスタQ2のベース電流が減って、その分、トランジス
タQ2のコレクタ電流が増える。ところが、トランジス
タQ2のベース端子にはトランジスタQ7のエミッタ端
子が接続されており、トランジスタQ7のコレクタ端子
を流れる電流と、トランジスタQ2のコレクタ端子を流
れる電流との和は、常に一定になる。これら電流の和が
常に一定になるということは、すなわち、トランジスタ
Q1のベース電圧が変動しないことを意味する。
【0031】このように、第1の実施形態では、トラン
ジスタQ2,Q3のベース端子と、トランジスタQ1の
ベース端子との間にトランジスタQ7を接続し、トラン
ジスタQ2,Q7のコレクタ電流の和が常に等しくなる
ようにしたため、電源電圧Vccが変化してもトランジス
タQ1のベース電圧が変化しなくなり、出力電圧Vout
は常に一定の電圧になる。また、図1の回路は、トラン
ジスタQ7を新たに追加するだけで構成でき、図6に示
す従来の回路をほとんどそのまま利用できるため、設計
変更が容易で、コストもかからない。さらに、図1の回
路は、寄生容量に起因するクロストークも抑制できる。
【0032】〔第2の実施形態〕第1の実施形態で新た
に追加したトランジスタQ7は、出力端子Vout と電源
電圧端子Vccとの間に接続されるため、図6に示す従来
の回路よりも、トランジスタQ7のベース−エミッタ間
電圧Vbeだけ余計に電源電圧Vccを高くする必要があ
る。すなわち、トランジスタQ7を接続すると、電源電
圧Vccの低電圧化が困難になる。そこで、以下に説明す
る第2の実施形態は、電源電圧Vccが変動しても出力電
圧Vout が変動しないようにし、かつ、低電圧駆動が可
能となるようにしたものである。
【0033】図2は定電圧発生回路の第2の実施形態の
ブロック図、図3は図2の詳細構成を示す回路図であ
る。図2,3では、図5,6に示した従来の定電圧発生
回路と同じ構成部分には同一符号を付しており、以下で
は、相違点を中心に説明する。
【0034】図2に示すように、第2の実施形態の定電
圧発生回路は、カレントミラー回路1′と、温度依存性
のない定電圧を出力する電圧発生回路2と、温度に比例
した電流を発生する電流発生回路3と、カレントミラー
回路1′と電圧発生回路2の間に接続されたトランジス
タQ1と、カレントミラー回路1′およびトランジスタ
Q1に電源電圧Vccを供給する電圧源E1と、電流発生
回路3に基準電圧V0を出力する電圧源E2とを備え
る。
【0035】カレントミラー回路1′は、図3に示すよ
うに、互いにベース端子が接続されたトランジスタQ
7,Q8,Q9と、これら各トランジスタのエミッタ端
子に接続された抵抗R6,R7,R8とを有する。
【0036】電圧発生回路2は、図6と同じように構成
され、トランジスタQ6のコレクタ−ベース端子間に
は、周波数帯域を制限して発振を防止するためのコンデ
ンサC1が接続されている。トランジスタQ6のエミッ
タ面積は、トランジスタQ1等のエミッタ面積の4倍に
設定される。
【0037】電流発生回路3は、トランジスタQ10,Q
11と、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ1
2,Q13および抵抗R9とを有する。トランジスタQ13
のエミッタ面積は、トランジスタQ1等のエミッタ面積
の4倍に設定される。
【0038】次に、図3の回路の動作を数式を使って理
論的に説明する。以下では、前提として、トランジスタ
Q4,Q5のコレクタ電流が等しく(このコレクタ電流
をIc0とする)、抵抗R3,R4の抵抗値も等しいとす
る。
【0039】トランジスタQ5のベース−エミッタ間電
圧Vbe5 は、(7) 式で表される。
【0040】 Vt ・ln( Ic0/Is)=Vt ・ln( Ic0/4Is)+Ic0・R5 … (7) (7) 式を変形すると、(8) 式が得られる。
【0041】 R5=( Vt /Ic0) ・ln( 4) … (8) また、トランジスタQ4のコレクタ電流Ic0は、(9) 式
で表される。
【0042】 Ic0=( Vt /R5) ・ln( 4) … (9) (9) 式より、抵抗R3の両端の電圧Vr3は、(10)式で表
される。
【0043】 Vr3=( R3/R5) ・Vt ・ln( 4) … (10) Vt =K・T/qであることから、(10)式より、抵抗R
3の両端の電圧Vr3は、温度に比例した電圧であること
がわかる。また、出力電圧Vout は、(11)式で表され
る。
【0044】 Vout =Vbe6 +( R3/R5) ・Vt ・ln( 4) …(11) (11)式の右辺第1項は、上述したように約( −2mV) の
負の温度係数を持つ。一方、右辺第2項は、正の温度係
数を持つため、R3/R5を調整することにより、出力
電圧Vout は温度依存性のない電圧になる。
【0045】また、図3の回路において、カレントミラ
ー回路1′内のトランジスタQ7,Q8および抵抗R
6,R7と、電流発生回路3内のトランジスタQ10〜Q
13および抵抗R9とは、自己バイアス電流回路を構成し
ている。この自己バイアス電流回路により、例えば、ト
ランジスタQ11のベース電圧が低下すると、トランジス
タQ11,Q10,Q7,Q8はすべてオンする方向に移行
し、トランジスタQ8のコレクタ電圧、すなわちトラン
ジスタQ11のベース電圧が上昇して、トランジスタQ11
のベース電圧が一定に維持される。
【0046】ここで、抵抗R6,R7,R8の抵抗値が
等しく、トランジスタQ13がトランジスタQ1等のエミ
ッタ面積の4倍のエミッタ面積を有する場合には、トラ
ンジスタQ13のコレクタ電流Ic13 は(12)式で表され
る。
【0047】 Ic13 =( Vt /R9) ・ln( 4) … (12) トランジスタQ8のコレクタ電流Ic8と、トランジスタ
Q9のコレクタ電流IC9とを等しく設定すると、コレク
タ電流Ic8はトランジスタQ4,Q5のコレクタ電流I
c0の2倍になる。したがって、抵抗R9の抵抗値は(13)
式で表される。
【0048】 R9=( Vt /2Ic0) ・ln( 4) … (13) このように、トランジスタQ6〜Q9,Q12,Q13の各
コレクタ電流はすべて等しい値2Ic0になり、その電流
は、温度に比例して変化するとともに、抵抗R9の値に
よっても変化する。
【0049】上述したように、第2の実施形態は、帰還
制御用のトランジスタQ1のベース電圧が常に一定にな
るように、カレントミラー回路1′と電流発生回路3に
より制御するため、温度変化等によって電源電圧Vccが
変動しても、常に定電圧を出力することができ、電源電
圧除去比(SVRR:Supply Voltage Rejection Ratio) を向
上できる。また、第1の実施形態に比べて、電源電圧V
ccと接地間に接続されるトランジスタの数が少なくなる
ため、その分、電源電圧Vccを低く設定でき、低電圧駆
動が可能となる。
【0050】〔第3の実施形態〕第2の実施形態では、
電流発生回路3内のトランジスタQ10のベース端子に、
電圧源E2を接続する例を示したが、電圧源E2の代わ
りに、ダイオード接続されたトランジスタ、またはダイ
オードを複数直列接続してもよい。
【0051】図4は定電圧発生回路の第3の実施形態の
回路図である。図4の回路において、一点鎖線で囲んだ
部分E2′が、図3の電圧源E2に相当する部分であ
り、その他の構成は、図3の回路と同じである。
【0052】図4では、ダイオード接続、すなわちベー
ス端子とコレクタ端子が短絡されたトランジスタQ14,
Q15と、トランジスタQ12とで、ダイオードの順方向電
圧の3倍分の電圧を生成し、この電圧をトランジスタQ
10のベース端子に供給している。
【0053】このように、トランジスタまたはダイオー
ドにより電圧源の代用をすれば、別個の電圧源を設ける
場合に比べて集積度を高めることができ、チップの小型
化が図れる。
【0054】なお、上述した第1〜第3の実施形態で
は、電源投入時などの正常動作を保障するためのスター
タ回路を省略して説明したが、実際には、図1等の回路
にはスタータ回路が接続される。
【0055】図1や図3等の回路では、カレントミラー
回路1,1′をPNP トランジスタを用いて構成し、出力
端子Vout に接続されるトランジスタをNPN 型にする例
を説明したが、図示されたトランジスタの導電型をすべ
て逆にし、それに応じて接続関係を変更した回路であっ
ても、同様の効果が得られる。
【0056】また、図1や図3等の回路では、接地電圧
を基準として回路を構成したが、接地電圧以外の所定の
電圧(例えば、負の電圧)を基準として回路を構成して
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、出力電圧の帰還制御用の第3のトランジ
スタのベース電圧が変化しないように、電圧発生回路と
カレントミラー回路の間に第4のトランジスタを接続す
るため、温度等により電源電圧が変動しても、常に定電
圧を出力することができる。また、請求項5の発明によ
れば、出力電圧の帰還制御用の第1のトランジスタのベ
ース電圧が変化しないように、電流発生回路とカレント
ミラー回路とで電流制御を行うため、電源電圧が変動し
ても、常に定電圧を出力でき、かつ、低電圧駆動が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定電圧発生回路の第1の実施形態の回路図。
【図2】定電圧発生回路の第2の実施形態のブロック
図。
【図3】図2の詳細構成を示す回路図。
【図4】定電圧発生回路の第3の実施形態の回路図。
【図5】従来のバンドギャップ型の定電圧発生回路のブ
ロック図。
【図6】図5の詳細構成を示す回路図。
【符号の説明】
1,1′ カレントミラー回路 2 電圧発生回路 3 電流発生回路 Q1〜Q14 トランジスタ E1,E2 電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋 本 勝 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株式会社東芝 半導体システム技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平7−175544(JP,A) 特開 昭62−293328(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 3/30

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度依存性のない定電圧を出力する電圧発
    生回路と、 ベース端子が互いに接続された第1および第2のトラン
    ジスタを有する第1のカレントミラー回路と、 前記電圧発生回路および前記第1のカレントミラー回路
    に接続され、前記電圧発生回路の出力が変動しないよう
    に帰還制御を行う第3のトランジスタと、を備えた定電
    圧発生回路であって、 前記第1のカレントミラー回路に供給される電源電圧が
    変動しても前記第3のトランジスタのベース電圧が変化
    しないように、前記第1および第2のトランジスタのベ
    ース端子と、前記第3のトランジスタのベース端子との
    間に第4のトランジスタを接続したことを特徴とする定
    電圧発生回路。
  2. 【請求項2】前記第4のトランジスタのエミッタ端子お
    よびコレクタ端子のいずれか一方は、前記第1および第
    2のトランジスタのベース端子に接続され、他方は前記
    第3のトランジスタのベース端子に接続されることを特
    徴とする請求項1に記載の定電圧発生回路。
  3. 【請求項3】前記第3のトランジスタは、NPN 型トラン
    ジスタであり、 前記第1、第2および第4のトランジスタは、PNP 型ト
    ランジスタであり、 前記第1および第4のトランジスタのコレクタ端子は、
    前記第3のトランジスタのベース端子に接続され、 前記第4のトランジスタのエミッタ端子は、前記第1お
    よび第2のトランジスタのベース端子に接続され、 前記第4のトランジスタのベース端子は、前記第2およ
    び第3のトランジスタのコレクタ端子に接続されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の定電圧発生回
    路。
  4. 【請求項4】前記電圧発生回路は、第5および第6のト
    ランジスタを有する第2のカレントミラー回路と、ベー
    ス端子が前記第5および第6のトランジスタのいずれか
    一方のトランジスタのコレクタ端子に接続される第7の
    トランジスタとを有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の定電圧発生回路。
  5. 【請求項5】温度依存性のない定電圧を出力する電圧発
    生回路と、 温度に比例した電流を発生する電流発生回路と、 前記電流発生回路に接続される第1の電圧源と、 前記電圧発生回路および前記電流発生回路に接続され、
    前記電流発生回路で発生された電流に比例する電流を前
    記電圧発生回路に供給する第1のカレントミラー回路
    と、 前記電圧発生回路および前記第1のカレントミラー回路
    に接続され、前記電圧発生回路の出力が変動しないよう
    に帰還制御を行う第1のトランジスタと、 前記カレントミラー回路および前記第1のトランジスタ
    に電源電圧を供給する第2の電圧源と、を備え、 前記電流発生回路および前記第1のカレントミラー回路
    は、前記第2の電圧源から前記第1のカレントミラー回
    路に供給される電源電圧が変動しても前記第1のトラン
    ジスタのベース電圧が変動しないように、前記電圧発生
    回路に供給する電流を制御することを特徴とする定電圧
    発生回路。
  6. 【請求項6】前記第1の電圧源と、前記電流発生回路
    と、前記第1のカレントミラー回路の一部とで、自己バ
    イアス電流回路が構成され、 前記自己バイアス電流回路は、前記第1のカレントミラ
    ー回路と前記電流発生回路との接続点の電圧が前記第1
    のトランジスタのベース電圧と略等しくなるように帰還
    制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の定電圧発
    生回路。
  7. 【請求項7】前記第1の電圧源は、所定の電圧を基準電
    圧として第1の電圧を出力し、 前記第2の電圧源は、前記所定の電圧を基準電圧とし
    て、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を出力し、 前記電流発生回路および前記電圧発生回路は、前記所定
    の電圧を基準電圧として動作することを特徴とする請求
    項5または6に記載の定電圧発生回路。
  8. 【請求項8】前記電流発生回路は、第2のカレントミラ
    ー回路を構成する第2および第3のトランジスタと、ベ
    ース端子が前記第1の電圧源に接続された第4のトラン
    ジスタと、前記第3および第4のトランジスタの間に接
    続された第5のトランジスタと、を有し、 前記第1のカレントミラー回路は、ベース端子が互いに
    接続された第6、第7および第8のトランジスタを有
    し、前記第2および第3のトランジスタの各コレクタ端
    子に流れる電流と略等しい電流を前記第6、第7および
    第8のトランジスタの各コレクタ端子に流すことを特徴
    とする請求項5〜7のいずれかに記載の定電圧発生回
    路。
  9. 【請求項9】前記第1〜第4のトランジスタはNPN 型ト
    ランジスタであり、 前記第5〜第8のトランジスタはPNP 型トランジスタで
    あり、 前記第5のトランジスタのベース端子は、前記第3およ
    び第7のトランジスタのコレクタ端子に接続され、 前記第5のトランジスタのエミッタ端子は、前記第4の
    トランジスタのエミッタ端子に接続され、 前記第6のトランジスタのコレクタ端子は、前記第2の
    トランジスタのコレクタ端子に接続され、 前記第7のトランジスタのコレクタ端子は、前記第3の
    トランジスタのコレクタ端子に接続され、 前記第8のトランジスタのコレクタ端子は前記第1のト
    ランジスタのベース端子に接続され、 前記第1のトランジスタのコレクタ端子は前記第2の電
    圧源に接続され、 前記第1のトランジスタのエミッタ端子から定電圧が出
    力されることを特徴とする請求項8に記載の定電圧発生
    回路。
  10. 【請求項10】前記第1の電圧源と前記第2〜第7のト
    ランジスタとを含んで自己バイアス電流回路が構成さ
    れ、 前記自己バイアス電流回路は、前記第5のトランジスタ
    のベース電圧が前記第1のトランジスタのベース電圧と
    等しくなるように帰還制御を行うことを特徴とする請求
    項8または9に記載の定電圧発生回路。
  11. 【請求項11】前記第1の電圧源は、ダイオード、また
    はダイオード接続されたトランジスタを複数直列接続し
    て構成され、ダイオードの順方向電圧の整数倍の電圧を
    出力することを特徴とする請求項5〜10のいずれかに
    記載の定電圧発生回路。
  12. 【請求項12】前記電圧発生回路は、第3のカレントミ
    ラー回路とベース−エミッタ間が負の温度特性を持つ第
    9のトランジスタを有し、この第3のカレントミラー回
    路内に設けられる抵抗の両端電圧は、正の温度依存性を
    持っており、前記抵抗の両端電圧と前記第9のトランジ
    スタのベース−エミッタ間電圧とを加算して、温度依存
    性のない定電圧を出力することを特徴とする請求項5〜
    11のいずれかに記載の定電圧発生回路。
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