JPH0845957A - 静電放電から集積回路を保護するためのバイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

静電放電から集積回路を保護するためのバイポーラトランジスタの製造方法

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JPH0845957A
JPH0845957A JP7033020A JP3302095A JPH0845957A JP H0845957 A JPH0845957 A JP H0845957A JP 7033020 A JP7033020 A JP 7033020A JP 3302095 A JP3302095 A JP 3302095A JP H0845957 A JPH0845957 A JP H0845957A
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JP7033020A
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Tellier Francois
テリエ フランソワ
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics SA
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SGS THOMSON MICROELECTRONICS
SGS Thomson Microelectronics SA
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection
    • H01L27/0251Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices
    • H01L27/0259Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices using bipolar transistors as protective elements

Abstract

(57)【要約】 【構成】 横型バイポーラトランジスタの製造方法にお
いて、保護トランジスタのエミッタとコレクタ間の基板
表面上でのフィールド酸化物層の形成を避ける。開示さ
れた方法で製造された横型バイポーラトランジスタは、
MOS型集積回路を静電放電から保護するために有利に
使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路における静電
放電に対する保護を提供するバイポーラトランジスタの
製造方法に関するものである。一般に、集積回路は静電
放電に対して非常に敏感である。実際、これらの放電
は、短時間であるがピーク電圧が数キロボルトにも及ぶ
高い値を有する過電圧を引き起こし、数十ワットの瞬間
的な電力浪費を誘発する。これらの静電放電は集積回路
の作動を低下させ、例えば過熱などによってこれらの回
路を破壊することさえある。従って、集積回路の入力に
保護装置を配置してこの種の現象に対する処置をとるこ
とが必要である。
【0002】
【従来の技術】第1のタイプの保護方法は、集積回路の
入力点と集積回路の電源端子との間にリミッタダイオー
ドを接続するというものである。この方法は特に、通常
の動作において、入力点で許容される値の範囲がダイオ
ードの閾値によって制限されるので、適用できる範囲が
限定的であるという欠点がある。従って、バイポーラト
ランジスタを用いる第2の保護装置が用いられることが
多くなっている。例えば、保護装置が、正の電圧とアー
スとの間で給電されて入力を1つ有する集積回路に関す
るもので、さらにこの集積回路を正の電圧の静電放電か
ら保護することが求められているとしよう。
【0003】集積回路はその入力とアースとの間にNP
N型のバイポーラトランジスタを接続することによって
保護される。コレクタは集積回路の入力に接続される。
ベースとエミッタはアースに接続される。従って、トラ
ンジスタは静電放電がなければオフである。なぜなら、
製造者によって回路の入力で許容される電圧値は保護バ
イポーラトランジスタのアバランシェ電圧値よりも低い
と想定されるからである。静電放電が起これば、保護ト
ランジスタがこの放電を特徴付けている過電圧を制限す
る。実際、過電圧によって保護トランジスタにはアバラ
ンシェ現象が起きる。
【0004】技術的な観点から言えば、集積回路は特に
金属酸化物半導体技術(MOS)によって製造される。
MOS型集積回路のバイポーラトランジスタを用いた保
護装置の製造に関しては、バイポーラトランジスタを層
を重ねて作製することは好ましくない。実際、この種の
構造の製造は、行われる作業工程の数の点で、MOS型
回路の製造よりも複雑である。従って、保護バイポーラ
トランジスタの製造をそれが保護するMOS型回路の製
造工程に組み込むことが検討されている。これによって
MOS型回路の製造に必要な拡散工程に加えて、さらな
る拡散工程を行う必要がなくなる。結果的に、回路の保
護装置として、横(lateral)型のバイポーラトランジス
タが製造されることが好ましい。
【0005】選択された典型的な例におけるNPN型の
横型バイポーラトランジスタの製造方法は、一般に、以
下のような基本操作を含む。 −P型基板を作製し、 −基板の表面上に、熱酸化によってフィールド酸化物層
を形成させ、この層は2つのソース/ドレイン型注入領
域を画定する、 −注入領域にN型ドーパントを注入し、下層にある半導
体基板にこのドーパントを拡散させ、 −回路上に絶縁層を気相蒸着し、 −注入領域にコンタクトを開け、 −コンタクトを金属化(メタライゼーション)する。
【0006】注入領域は活性領域として知られている領
域であって、活性領域は薄い酸化物で覆われた基板表面
の領域である。したがって、このような活性領域は注入
によってドープされることができる。以後、「注入領
域」という用語は製造工程中に実際に注入が行われる活
性領域を特徴付けるものとする。例では、注入または活
性領域は、下層にあるN型拡散領域と共に、バイポーラ
保護トランジスタのエミッタとコレクタ(以下では電極
を呼ぶ)を形成する。
【0007】バイポーラトランジスタのベースは基板に
よって構成され、基板はアースに接続されている。実際
には、トランジスタの有効なベースは、エミッタとコレ
クタのN型拡散領域の間に位置する基板部分である。
「有効なベース」という言葉はトランジスタ効果におい
て機能するベース領域を意味する。注入領域は基板表面
上のフィールド酸化物によって画定される。実際、フィ
ールド酸化物がドーパント粒子の通過を阻止し、従っ
て、ドーピング工程中基板を絶縁する。注入領域はフィ
ールド酸化物によって覆われていないことを特徴とす
る。
【0008】注入領域におけるN型ドーパントの注入お
よび拡散は、MOS型回路の製造工程に組み込まれる。
N、PおよびN型で連続的にドープされた3層の積層は
行わない。フィールド酸化物を形成する前に、フィール
ド酸化物で覆われる予定の領域にP型注入と拡散を行う
ことができる。このようにして、拡散により、チャンネ
ルストップとして知られている絶縁体の壁が、一方では
エミッタとコレクタとの間に、もう一方ではこれらの電
極と回路のそれ以外の部分との間に形成される。基板
は、もともとP型基板であるので、絶縁ウェルにおける
不純物の濃度は当然基板の不純物濃度よりも高い。
【0009】絶縁ウェルはトランジスタが短絡する、つ
まり電極間を漏れ電流が通過するのを防止する。さら
に、これらの絶縁体の拡散によって、注入領域上を通過
する配線によってゲートが形成される寄生MOS型トラ
ンジスタの形成を減らすことが可能となる。
【0010】この種の方法には欠点がある。実際、静電
放電後、通常の動作においてコレクタとベースとの間に
漏れ電流が発生し得ることが観察された。「通常動作」
という語は保護バイポーラトランジスタが伝導状態にな
らないような動作を意味するものと理解される。
【0011】これらの漏れ電流は、MOS型トランジス
タの老化現象と同じように、電極間のフィールド酸化物
中にホットキャリアが注入されることに起因することが
見出されている。この注入は「バーズビーク」として知
られるフィールド酸化物の領域で起こる。バーズビーク
は、フィールド酸化物と熱酸化を受けていない基板表面
との境界に位置するスパイクのような形をした特殊な形
状であって、基板の側方酸化によって起こるものであ
る。
【0012】ホットキャリアとは、静電放電によって生
じた電界によって加速され、フィールド酸化物の電位障
壁を超えるだけのエネルギーを獲得することのできるキ
ャリア(この例では電子)に与えられた名称である。こ
の注入は、電極間のフィールド酸化物とトランジスタの
コレクタとの境界に位置するバーズビークで起こる。こ
の注入は、キャリアがフィールド酸化物によって動きを
妨げられるので、制限されたままとなる。フィールド酸
化物の表面のコレクタ側で電界が作り出され、コレクタ
とトランジスタの基板との間に漏れ電流が流れるように
なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記を考慮しながら、
本発明の目的は、放電後に発生する通常動作における漏
れ電流をなくすために使用される保護用の横型バイポー
ラトランジスタの製造方法を提案することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明が提案する方法
は、漏れを引き起こすホットキャリアの注入が起こるフ
ィールド酸化物領域を排除するというものである。この
フィールド酸化物領域は、バイポーラトランジスタの電
極に相当する2つの注入領域の間にあるものである。従
ってこれは、バイポーラトランジスタの有効なベースを
被覆している。
【0015】本発明に従うと、上記の目的は、集積回路
における静電放電からの保護のための保護バイポーラト
ランジスタの製造方法において、バイポーラトランジス
タ用に半導体基板の表面上に2つの注入領域と上記注入
領域の間の分離領域を画定するマスキング工程と、これ
らの注入領域を選択的にドープするために注入領域に不
純物を注入する工程と、をこの順序で行うことを含み、
上記マスキング工程が、注入領域を取り囲む活性領域の
周囲にフィールド酸化物を形成するための全輪郭のマス
キングを行う第1の工程と、この活性領域内で、異なっ
た注入領域を分離するためのマスキングを行う第2の工
程を含み、さらに、注入領域への注入工程に続いて、注
入領域の一部と分離領域の一部を絶縁体の被着によって
被覆する工程を含み、この絶縁体が、分離領域の位置で
半導体基板の表面に被着されることを特徴とする方法を
実施することによって達成される。
【0016】従って、これにより、コレクタ側の注入領
域の分離領域の位置で、フィールド酸化物のバーズビー
クにホットキャリアが注入されるのが防止される。この
位置では、バーズビークはなくなる。注入領域間のフィ
ールド酸化物を排除するには、熱酸化および注入領域の
ドーピング工程中に使用されるマスクに関する方法を講
じなければならない。実際、注入領域の画定は、以前は
フィールド酸化物によって行われていた。フィールド酸
化物が注入領域間の分離領域を覆っていた。
【0017】本発明の方法に従うと、注入領域のドーピ
ング中、一時的に分離領域をマスクすることによって、
注入領域を選択的にドープすることが可能となる。従っ
て、マスキング工程中は、注入領域と注入領域間の分離
領域を覆わないフィールド酸化物が形成される。注入領
域間の分離領域は、注入領域への注入工程の間一時的に
マスクされ、この工程の間は注入領域だけがドープされ
る。従って、以前の場合のように2つの活性領域(つま
り薄い酸化物で覆われた領域)が存在するのではなく、
たった1つの活性領域があるだけとなる。この活性領域
は2つの注入領域と上記領域間の分離領域を含む。
【0018】通常、注入マスクは、コンピュータプログ
ラムにより、活性領域を画定するマスクとこれらの領域
のドーピング型(NまたはP)を決定する情報要素に基
づいて自動的に作製される。従って、普通はこのレベル
で処置を行うことはない。実際、MOS技術において
は、同じタイプの拡散領域はMOSトランジスタを形成
するゲートによって分離されるか、あるいはフィールド
酸化物によって分離される。
【0019】本発明は、集積回路における静電放電に対
する保護のためのバイポーラトランジスタにおいて、一
定の濃度の第1の型のドーパントを注入された半導体基
板と、半導体基板の一部を被覆し、被覆されていない部
分が活性領域を形成するフィールド酸化物層と、活性領
域内の、第2の型のドーパントを注入された2つの別個
の注入領域と、活性領域内の、これらの注入領域の間に
ある分離領域と、を備え、注入領域への注入後にトラン
ジスタの表面に被着された絶縁体の層を具備し、この絶
縁体の層が注入領域の一部と分離領域とに接触してお
り、被着された絶縁体が分離領域の位置で半導体基板と
接触していることを特徴とするトランジスタを製造する
のに使用できる。
【0020】標準的なMOS技術においては、被着され
た絶縁体は、MOS型トランジスタゲート、フィールド
酸化物領域および注入領域と接触している。以下、本発
明の好ましい実施例を説明することによって本発明のそ
の他の特徴および利点が明らかとなろう。これらの実施
例はなんら限定的なものではない。
【0021】
【実施例】従来技術におけるNPN型横型バイポーラト
ランジスタの製造は、通常以下のような工程で行われ
る。 −P型半導体基板表面上に、熱酸化によって、2つの注
入領域を画定するフィールド酸化物層を作製する、 −注入領域にN型ドーパントを注入し、下層にある半導
体基板にこのドーパントを拡散させ、 −回路上に絶縁層を気相蒸着し、 −注入領域にコンタクトを開け、 −コンタクトを金属化(メタライゼーション)する。
【0022】当然、トランジスタの製造に用いられる方
法ははるかに多くの作業工程を要する。ここでは本発明
を理解するために必要な作業工程のみを説明する。図1
(a)、(b)、(c)、図2(a)、(b)、(c)は上から見たマスク
を示している。これらの図において: −マスクは幾何学的に正方形で示されており、 −マスクのハッチングで示した領域は、問題となる工程
中に構造的な変更を受けない保護された領域を示してい
る。実際にはこれらは、光に曝されていない感光性樹脂
(ポジ型の感光性樹脂の場合)または光に曝された感光
性樹脂(ネガ型の感光性樹脂の場合)の層によって覆わ
れた領域である、 −ハッチングのはいっていない領域は、基板の問題とな
る工程中に構造的な変更を受ける領域である。実際には
これらは、光に曝された感光性樹脂(ポジ型の感光性樹
脂の場合)または光に曝されていない感光性樹脂(ネガ
型の感光性樹脂の場合)の層によって覆われた領域であ
る。
【0023】もちろん、これらのマスクは、図には示し
ていないが、横型バイポーラトランジスタによって静電
放電から保護される集積回路全体を作製するのに使用さ
れるさらに大きいマスクの一部を構成するものである。
保護トランジスタの製造工程は、理論的には、それが保
護する集積回路全体の製造工程の一部を構成する。
【0024】図1(a)は、従来技術によって製造される
保護トランジスタの半導体基板の熱酸化に使用されるマ
スク1を示している。このマスクには、同じ寸法を有す
るハッチングのかかった長方形の領域が、マスク1の2
つの対辺の中点をつなぐ破線で示された仮想の対称軸4
に対して左右対称に配置されている。マスクのその他の
領域はハッチングがかかっていない。
【0025】この第1のマスク1は、トランジスタの注
入領域(エミッタとコレクタ)を形成する予定のハッチ
ングで示された領域2と3上を除いた、トランジスタの
基板全体上にフィールド酸化物を形成するために使用さ
れる。従って半導体基板表面上には、注入領域2と3に
対応した2つの活性領域が形成される。注入領域2と3
は接触していない。これは製造されるトランジスタのエ
ミッタとコレクタの短絡に相当する。従って、これらは
仮想対称軸4と交差しない。その結果、注入領域2と3
の間には、分離領域と呼ばれるハッチングのかかってい
ない領域5が存在する。この領域5は長方形でその両側
の対向する2辺は、領域2と3の辺のうち、仮想対称軸
4に最も近い対称な2辺によって構成されている。この
分離領域5の輪郭は一点鎖線で示されている。実際に
は、この分離領域5はバイポーラトランジスタ保護トラ
ンジスタの有効なベースを覆っている。
【0026】図では、見易くするために、トランジスタ
の実際の寸法比は度外視されている。実際は、保護バイ
ポーラトランジスタの半導体基板は、 200×150 μm程
度の長方形領域を占める。注入領域は100 ×25μm程度
である。仮想対称軸はそれらの長い方の辺に平行で、こ
の辺は軸に対して約1μm中心からずれている。従っ
て、分離領域は約100 ×2μmである。保護トランジス
タの半導体基板は、ここで取り上げる例ではP型基板で
ある。
【0027】図1(b)は第1のドーピングマスク6を示
すもので、図ではハッチングがかかっていない。このド
ーピングマスク6は、破線で輪郭を示した注入領域2と
3をドープするために使用される。ここで取り上げる例
では、保護トランジスタのエミッタとコレクタのN型ド
ーピングに使用されるマスクである。これらの注入領域
は同じドーパントでドープされるものと仮定し、この仮
定は現実に対応している。注入領域2と3のみがドープ
され、その他は図1(a)のマスク1を用いてあらかじめ
形成されたフィールド酸化物によって絶縁される。
【0028】図1(c)は第2のドーピングマスク7を示
しており、図ではハッチングで示されている。これは、
注入領域にP型ドーパントをドープするために使用され
るドーピングマスクである。ここで取り上げる例では、
半導体基板は当然別として、保護トランジスタの注入領
域のうちこの型ドーパントでドープされる領域はない。
しかしながら、集積回路の別の場所において注入領域に
P型ドーパントをドープすることが必要になることもあ
るため、このマスクを示した。本発明の方法では、図1
(a)と図1(b)のマスクを変更する。
【0029】以下本発明では、単純化のために、従来技
術に従って製造した場合も本発明に従って製造した場合
も、保護トランジスタの表面および注入領域の位置と表
面は同一であるものと仮定する。図2(a)は全輪郭マス
クと呼ばれるマスク8を示している。この全輪郭マスク
8は、本発明に従って製造される保護トランジスタの半
導体基板表面上にフィールド酸化物を形成するために使
用されるマスクである。これは、本発明においては、従
来技術のマスク1に相当する。全輪郭マスク8は、ハッ
チング領域9を1つ有する。この活性領域9は長方形
で、図1(a)で定義した注入領域2と3および分離領域
5を合わせたものに相当する。従って、フィールド酸化
物は注入領域の周囲に形成される。「注入領域の周囲」
という言葉は上記に定義の活性領域9の周囲であると理
解される。
【0030】図2(b)は図1(b)のマスク6に相当する第
1のドーピングマスク10を示しており、これはN型ドー
ピングに使用される。これには、2つの注入領域12と13
の間にある分離領域と呼ばれるハッチングのかかった領
域11が含まれている。注入領域12と13は、図1(b)の注
入領域2と3に相当する。これらの注入領域12と13の輪
郭は破線で示されている。これらは長方形で領域2と3
と同じように配置されており、領域2と3と同等の表面
積を占める。分離領域11は長方形で、図1(a)の分離領
域5に相当する。実際には、図2(b)に示すように、分
離領域11は図1(a)の分離領域5よりも大きい面積を占
める。仮想対称軸4に平行な長方形表面の寸法(図1
(a)参照)を示して「高さ」という言葉を使用するなら
ば、分離領域11の高さは図1(a)の分離領域5のそれよ
りも大きい。この大きい寸法によって、全輪郭マスク8
に対してドーピングマスク10がミスアラインされた場合
に、分離領域11の縁部全体を保護することが可能にな
る。この予防措置を取らない場合には、注入領域12と13
および分離領域11の一部が合わさって形成された1つだ
けの注入領域しか存在しなくなる危険がある。領域11、
12および13を合わせた表面積は、全輪郭マスク8の活性
領域9の表面積に分離領域11の余分な寸法分の表面積が
加わったものに相当する。
【0031】図2(c)は図1(c)のマスク7に相当する第
2のドーピングマスク14を示す。このドーピングマスク
14はP型ドーピングに使用されるもので、図1(c)のド
ーピングマスク7と同じものである。本発明では、注入
領域12と13の間にある分離領域11があたかもP型ドーパ
ントによってドープされることになっているかのように
ドーピングが行われる。したがって、この分離領域11
は、例えば樹脂を用いて、注入領域12と13にN型ドーピ
ングが行われる間は一時的に保護される。P型ドーピン
グ中この保護は継続され、これは、もちろん、保護トラ
ンジスタの基板が形成される最初の工程を除けば、分離
領域11が最終的にドープされないことを意味する。
【0032】図3は従来技術に従って製造された保護バ
イポーラトランジスタの断面を示すものである。この図
には:P- 型ドーピング(通常のドーパント濃度1016
/cm3 で行ったP型ドーピングである)を受けた半導体
基板15が示されている。この半導体基板15の表面上に
は、図1(a)のマスク1を用いて、表面の2つの領域17
によって中断されたフィールド酸化物層16が形成されて
いる。これらの注入領域17は、フィールド酸化物16によ
って被覆されておらず、保護トランジスタのエミッタと
コレクタに相当する。これらの注入領域17は、濃度1019
〜1020個/cm3 のN型ドーパントの拡散によってドープ
される。ドーピングは図2(b)のマスク10を用いて選択
的に行う。標準的な方法では、注入領域17にドーパント
を表面注入した後、これらのドーパントが下層にある半
導体基板15内に拡散する。つまり、注入領域17の下側に
N型拡散領域18が形成される。半導体基板15内の拡散領
域18の輪郭は細かい破線で示されている。実際には、拡
散領域は0.2 〜0.3 μmの厚さに形成される。
【0033】続いて、回路全体への被着によって形成さ
れた絶縁層19が示されている。この層によって、実際、
注入領域上を通過する配線があれば、それから注入領域
を絶縁することが可能となる。この絶縁層19は、注入領
域の表面の一部で途切れていて、注入領域17と金属化部
分20との間にコンタクトを形成する。従って、これは、
フィールド酸化物16と注入領域17の一部のみを覆ってい
る。実際には、この層の厚さは約1μmである。
【0034】最後に、この図には、P+で示された1017
個/cm3 の範囲の濃度を有するP型拡散領域21が示され
ている。これらの拡散領域21はチャンネルストップと呼
ばれ、トランジスタが短絡することと、好ましくないM
OS寄生トランジスタが生じるのを防ぐ。これらは、半
導体基板15内のフィールド酸化物16の下側に配置され
る。それらの輪郭は破線で示されている。これらチャン
ネルストップ21の深さは約1μmである。これらは、半
導体基板15の表面にドーパントを注入した後にこのドー
パントが拡散して得られる。これらのチャンネルストッ
プ21が作り出されるのは、当然、半導体基板15の表面上
にフィールド酸化物が形成されるよりも前である。
【0035】図4は、注入領域17の間にフィールド酸化
物16がないというだけならば、図3と同じものである。
注入領域17の間には、図2(b)の分離領域11に相当する
分離領域が形成されている。従って、この分離領域はN
型ドーパントでドープされてなく、フィールド酸化物層
16で被覆されてもいない。従って、注入領域17の間の絶
縁層19は半導体基板15と直接接触している。
【0036】さらに、注入領域17の間にはチャンネルス
トップ21がない。従って、保護用横型バイポーラトラン
ジスタのベースはより薄くドープされている。このこと
によって、このトランジスタの電流利得が向上し易くな
る。従って、静電放電中にジュール効果によってこのト
ランジスタ内で浪費されるエネルギーが減少する。この
ために、このトランジスタの寿命を延ばすことができ
る。必要であれば、注入領域17の間にチャンネルストッ
プ21を注入することが可能である。そのためには、フィ
ールド酸化物層16を形成する前に、このチャンネルスト
ップ21を形成するためのドーパントの拡散を行うことが
必要になろう。実際には、チャンネルストップ21は、フ
ィールド酸化物層16を作製すると同時に、加熱によって
形成される。
【0037】以上、本発明の保護用横型バイポーラトラ
ンジスタの製造方法の好ましい実施例について記載し
た。この実施例は限定的なものではなく、特に、注入領
域は必ずしも長方形および/または左右対称でなくても
よい。つまり、注入領域は例えば櫛型とすることもでき
る。さらに、ここで用いた方法を使用して、PNP型の
横型バイポーラトランジスタを作製することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)および(c)は従来技術に従って横型バ
イポーラトランジスタを製造するための方法において使
用されるマスクの一部を示している。
【図2】(a)、(b)および(c)は本発明の方法で使用され
るマスクで、図1の(a)〜(c) に相当するものを示して
いる。
【図3】従来技術に従って製造された横型バイポーラト
ランジスタの断面を示す。
【図4】本発明方法に従って製造された横型バイポーラ
トランジスタの断面を示す。
【符号の説明】
1 マスク 2、3、12、13、17 注入領域 4 対称軸 5、11 分離領域 6、10 第1のドーピングマスク 7、14 第2のドーピングマスク 8 全輪郭マスク 9 活性領域 15 半導体基板 16 フィールド酸化物層 18 N型拡散領域 19 絶縁層 20 金属化部分 21 P型拡散領域(チャンネルストップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/822

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路における静電放電からの保護の
    ための保護バイポーラトランジスタの製造方法におい
    て、 −バイポーラトランジスタ用に半導体基板の表面上に2
    つの注入領域と上記注入領域の間の分離領域を画定する
    マスキング工程と、 −これらの注入領域を選択的にドープするために注入領
    域に不純物を注入する工程と、をこの順序で行うことを
    含み、 上記マスキング工程が、 −注入領域を取り囲む活性領域の周囲にフィールド酸化
    物を形成するための全輪郭のマスキングを行う第1の工
    程と、 −この活性領域内で、異なった注入領域を分離するため
    のマスキングを行う第2の工程を含み、 さらに、 −注入領域への注入工程に続いて、注入領域の一部と分
    離領域の一部を絶縁体の被着によって被覆する工程を含
    み、この絶縁体が、分離領域の位置で半導体基板の表面
    に被着されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 集積回路における静電放電からの保護の
    ための保護バイポーラトランジスタの製造方法におい
    て、 −バイポーラトランジスタ用に半導体基板の表面上に2
    つの注入領域と上記注入領域の間の分離領域を画定する
    マスキング工程と、 −これらの注入領域を選択的にドープするために注入領
    域に不純物を注入する工程と、をこの順序で行うことを
    含み、 −マスキング工程の間、形成されたフィールド酸化物
    が、注入領域と注入領域の間の分離領域を被覆しておら
    ず、 −注入領域の間の分離領域が、注入工程の間、一時的に
    マスクされ、この注入工程の間は、注入領域のみがドー
    プされることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 集積回路における静電放電に対する保護
    のためのバイポーラトランジスタにおいて、 −一定の濃度の第1の型のドーパントを注入された半導
    体基板と、 −半導体基板の一部を被覆し、被覆されていない部分が
    活性領域を形成するフィールド酸化物層と、 −活性領域内の、第2の型のドーパントを注入された2
    つの別個の注入領域と、 −活性領域内の、これらの注入領域の間にある分離領域
    と、を備え、 −注入領域への注入後にトランジスタの表面に被着され
    た絶縁体の層を具備し、この絶縁体の層が注入領域の一
    部と分離領域とに接触しており、 被着された絶縁体が分離領域の位置で半導体基板と接触
    していることを特徴とするトランジスタ。
  4. 【請求項4】 1つまたは複数のチャンネルストップを
    形成するために、半導体基板のフィールド酸化物で覆わ
    れた部分に、第1の型のドーパントが、高濃度で注入さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載のトランジス
    タ。
  5. 【請求項5】 分離領域の位置でより高濃度となる第1
    の型のドーパントの注入が、半導体基板に対して行われ
    ていないことを特徴とする請求項3または4に記載のト
    ランジスタ。
  6. 【請求項6】 第1の型のドーパントの濃度が1016個/
    cm3 で、第2の型のドーパントの濃度が濃度が1019〜10
    20個/cm3 であることを特徴とする請求項3に記載のト
    ランジスタ。
  7. 【請求項7】 チャンネルストップ内での第1の型のド
    ーパントの濃度が1017個/cm3 であることを特徴とする
    請求項4に記載のトランジスタ。
  8. 【請求項8】 第1の型のドーパントがP型ドーパント
    で、第2の型のドーパントがN型ドーパントで、トラン
    ジスタがNPN型トランジスタであり、半導体基板がこ
    のトランジスタのベースを構成しており、2つの注入領
    域とその下層の拡散領域がこのトランジスタのエミッタ
    とコレクタとを構成していることを特徴とする請求項3
    〜7のいずれか一項に記載のトランジスタ。
JP7033020A 1994-01-28 1995-01-30 静電放電から集積回路を保護するためのバイポーラトランジスタの製造方法 Withdrawn JPH0845957A (ja)

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