JP4907341B2 - サイリスタ - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、さらに異常電圧又は異常電流から電子回路系を保護する過電圧保護用半導体サイリスタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダイオードやサイリスタは、家電製品、車載用電子基板、電話回線などの通信回線に発生した異常電圧から電子回路を保護する過電圧保護用半導体装置として、幅広く用いられている。
【0003】
図2は、従来技術に係るダイオードを示す断面図である。図2において、1は半導体基板導電領域、2は第1P型導電領域、3は第1N型導電領域、10は第1電極、11は第2電極、20,21は絶縁体、100は半導体基板である。また、図4は、図2に示したダイオードの逆方向特性を示すグラフである。
【0004】
半導体基板100は、N型の導電型を有するものである。第1P型導電領域2は、半導体基板100内部に不純物拡散によって形成されたP型の導電型を有するものである。第1N型導電領域3は、半導体基板100内部に不純物拡散によって形成されたN型の導電型を有するものである。半導体基板導電領域1は、第1P型導電領域2及び第1N型導電領域3を形成していない残余の部分である。絶縁体20、21は、露出した半導体基板導電領域1と第1P型導電領域2の接合界面の安定化のために形成されるもので、通常はシリコンを酸化して得られるシリコン酸化膜である。第1電極10及び第2電極11は、半導体基板100の両主面に形成された電極である。ここで、第1電極10は、第1P型導電領域2と電気的に接続される。また、第2電極11は、第1N型導電領域3と電気的に接続される。絶縁体20、21は、界面の安定化のために形成されるもので、通常はシリコンを酸化して得られるシリコン酸化膜である。
【0005】
図2に示したダイオードにおいて、半導体基板100の第1P型導電領域2を設けた面の側(以下、この面の側を上面側とする。これ以降に説明する他のダイオードについても、半導体基板100の第1P型導電領域2を設けた面の側を上面側とする。)を、第1N型導電領域3を設けた面の側(以下、下面側とする。これ以降に説明する他のダイオードについても、半導体基板100の第1N型導電領域3を設けた面の側を下面側とする。)に対して正の電位とする電圧の印加方向を順方向(これ以降に説明する他のダイオードの電圧の印加方向についても、この方向を順方向とする。)とする。逆に、上面側を下面側に対して負の電位とする電圧の印加方向を逆方向(これ以降に説明する他のダイオードの電圧の印加方向についても、この方向を逆方向とする。)とする。
【0006】
図4は、図2に示したダイオードの逆方向の電気的特性を示すグラフである。図4に示すように、逆方向においては、第1P型導電領域2と第1N型導電領域3の接合界面においてブレークダウン電圧に達すると電子と正孔の発生が活発に生じて逆方向電圧が制限される。
【0007】
以上のような逆方向特性を有するダイオードは、前記したように、ブレークダウン電圧Vbでサージ電圧を抑圧するが、静電気放電のようにナノ秒単位のかなり速い電気的サージに対してもその応答が非常に早いために、高い信頼性を要求される車載用の電子機器のように静電気によるサージ電圧を拾い易いところでは殆ど利用されている状況にある(例えば、特許文献1を参照)。
【0008】
また、半導体材料で出来ているため、電気的サージによって消耗するところがなく長期間に亘って信頼性を維持することが可能であるという保守上の大きな利点を有している。
【0009】
ところが、このような利点を有するダイオードにおいても、高温下で長時間使用するに従って、ブレークダウン電圧が変化する場合がある。これは、第1P型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面9及び境界面9近傍のうち絶縁体20,21に隣接する領域において界面電荷や界面トラップの電子的状態が変化するためであると考えられるが、クリーンルーム等の製造環境や使用材料に含まれる不純物を非常に正確に制御する必要がある。
【0010】
しかしながら、前記した製造環境や使用材料の不純物制御等には大きなコストがかかるため、その実施には限界があった。
【0011】
図3は、従来技術に係るサイリスタを示す断面図である。図3において、101は半導体基板導電領域、102は第1N型導電領域、103は第2N型導電領域、104は第1P型導電領域、110は第1電極、111は第2電極、120,121,122,123は絶縁体、200は半導体基板である。また、図5は、図3に示したサイリスタの順方向特性を示すグラフである。
【0012】
半導体基板200は、P型の導電型を有するものである。第1N型導電領域102及び第2N型導電領域103は、半導体基板200内部に不純物拡散によって形成されたN型の導電型を有するものである。第1P型導電領域104は、半導体基板200内部に不純物拡散によって形成されたP型の導電型を有するものである。半導体基板導電領域101は、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103及び第1P型導電領域104を形成していない残余の部分である。第1電極110及び第2電極111は、半導体基板200の両主面に形成された電極である。ここで、第1電極110は、第1P型導電領域104と第1N型導電領域102の双方と電気的に接続される。また、第2電極111は、第2N型導電領域3と電気的に接続される。
【0013】
図3に示したサイリスタにおいて、半導体基板200の第1N型導電領域102を設けた面の側(以下、上面側とする。これ以降に説明する他のサイリスタについても、半導体基板200の第1N型導電領域102を設けた面の側を上面側とする。)を、第2N型導電領域103を設けた面の側(以下、下面側とする。これ以降に説明する他のサイリスタについても、半導体基板200の第2N型導電領域103を設けた面の側を下面側とする。)に対して正の電位とする電圧の印加方向を順方向(これ以降に説明する他のサイリスタの電圧の印加方向についても、この方向を順方向とする。)とする。逆に、上面側を下面側に対して負の電位とする電圧の印加方向を逆方向(これ以降に説明する他のサイリスタの電圧の印加方向についても、この方向を逆方向とする。)とする。
【0014】
図5は、図3に示したサイリスタの順方向の電気的特性を示すグラフである。図5に示すように、順方向においては、第1P型導電領域104をエミッタ、第1N型導電領域102をベース、半導体基板導電領域101をコレクタとするPNPトランジスタと、第2N型導電領域103をエミッタ、半導体基板導電領域101をベース、第1N型導電領域102をコレクタとするNPNトランジスタの間で電子と正孔の交換が行なわれて、オフ状態からオン状態へ移行する点弧動作が行なわれる。
【0015】
すなわち、最初オフ状態にあった図3のサイリスタにおいて、第1電極110と第2電極111との間に印加される順方向電圧が、図5のブレークオーバー電圧Vbに達すると雪崩降伏或いはパンチスルーにより電流が流れるようになる。すなわち、逆バイアス状態にある第1N型導電領域102と半導体基板導電領域101の境界面190及びこの境界面190近傍において、電子と正孔の交換が活発に行なわれるようになる。そして、前記のPNPトランジスタのベースと前記のNPNトランジスタのコレクタが共通の第1N型導電領域102であるため、サイリスタが点弧してオン状態へ遷移する。前記したブレークオーバー電圧に達したときに空乏層が最大に広がることは言うまでもないことである。
【0016】
なお、PNPN構造からなるサイリスタが点弧動作してオフ状態からオン状態へ移行することは周知の事実であるので、ここでは内部動作のより詳細な説明については省略するが、図3に示す構造では第1N型導電領域102の周辺部が曲率をもっていて局所的に電界強度が大きくなるため、雪崩降伏によって点弧動作が開始する場合、点弧の引き金となる電流は、第1P型導電領域104が位置する第1N型導電領域102の周辺部から当該第1N型導電領域102の中央付近に向かって流れる。
【0017】
以上のような点弧動作を行うサイリスタは、前記したように、ブレークオーバー電圧Vbでサージ電圧を抑圧する。従って、静電気放電よりは変化が緩和であるもののエネルギーの大きな雷誘導サージのようにマイクロ秒単位の電気的サージに対しては、その応答が他のサージ防護素子、例えば避雷管や金属酸化物バリスタなどと比較して非常に速いために、高い信頼性を要求される通信ネットワーク系の電子機器のように雷誘導サージを拾い易いところでは殆ど利用されている状況にある。
【0018】
また、半導体材料で出来ているため、サージ電流によって消耗するところがなく長期間に亘って信頼性を維持することが可能であるという保守上の大きな利点を有している。
【0019】
ところが、このような利点を有するサイリスタにおいても、高温下で長時間使用するに従って、ブレークオーバー電圧が変化する場合がある。これは、第1N型導電領域102と半導体基板導電領域101の境界面及びこの境界面190近傍のうち絶縁体120,121に隣接する領域において界面電荷や界面トラップの電子的状態が変化するためであると考えられるが、クリーンルーム等の製造環境や使用材料に含まれる不純物を非常に正確に制御する必要がある。
【0020】
しかしながら、前記した製造環境や使用材料の不純物制御等には大きなコストがかかるため、その実施には限界があった。
【特許文献1】
特開2002−373897
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明は、従来構造のサイリスタをさらに改良して、ブレークオーバー電圧が高温下でも変動しないこと、すなわち過電圧保護用半導体装置において阻止電圧を安定させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、前記一方の面に露出させると共に前記第1の導電領域内に形成してなる第1導電型の第2の導電領域と、前記半導体基板の前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域を有するサイリスタにおいて、前記第1の導電領域に隣接する又は該第1の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第4の導電領域を設け、前記第4の導電領域の不純物濃度は、前記第1の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ前記第4の導電領域は前記第1の導電領域より深く形成されており、前記第1の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第4の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、ブレークオーバーが前記第4の導電領域の内周部又は前記第1の導電領域で生じることを特徴とするものとした。
【0023】
前記したサイリスタの構成においては、ブレークオーバーのトリガーとなる雪崩降伏或いはパンチスルーが、露出した第4の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍では決定されないため、露出した第4の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍における界面電荷又は界面トラップの電子状態が変化してもブレークオーバー電圧を安定させることが出来るようになる。すなわち、前記した構成においては、第4の導電領域の内周部または第1の導電領域でブレークオーバー電圧が決定される。
【0024】
よって、図3に示した従来構造と比較して、阻止電圧が安定した過電圧保護用半導体装置を実現することが出来るようになる。
【0026】
また、上記のサイリスタにおいて、前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第1の導電領域を取り囲んでいることを特徴とすることができる。
【0027】
よって、前記第4の導電領域の内周部若しくは前記内周部の近傍又は前記第1の導電領域若しくは前記第1の導電領域の近傍でブレークオーバーをさらに確実に発生させることができる。
【0028】
さらに、前記第4の導電領域は、前記一方の面に露出していることを特徴とすることができる。
【0029】
よって、前記第4の導電領域の内周部若しくは前記内周部の近傍又は前記第1の導電領域若しくは前記第1の導電領域の近傍でブレークオーバーをさらに確実に発生させることができる。
【0030】
くわえて、本発明は、以上の構成において、前記第2の導電領域が複数設けてあってもよい。
【0031】
また、本発明は、第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、前記一方の面に露出させると共に前記第1の導電領域内に形成してなる第1導電型の第2の導電領域と、前記半導体基板の前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域と、前記一方の面に背向する他方の面に露出させて前記第3の導電領域内に形成してなる第1導電型の第5の導電領域を有するサイリスタにおいて、前記第1の導電領域に隣接する又は該第1の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第4の導電領域と、前記第3の導電領域に隣接する又は該第3の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第6の導電領域を設け、前記第4の導電領域の不純物濃度は、前記第1の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ前記第4の導電領域は前記第1の導電領域より深く形成されており、前記第1の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第4の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、前記第6の導電領域の不純物濃度は、前記第3の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ第6の導電領域は第3の導電領域より深く形成されており、前記第3の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第6の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、ブレークオーバーが前記第4の導電領域の内周部又は前記第1の導電領域、又は前記第6の導電領域の内周部又は前記第3の導電領域で生じることを特徴とするものとした。
【0032】
前記した構成においては、順逆方向共にブレークオーバーのトリガーとなるブレークダウン電圧が、露出した第4の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍若しくは露出した第6の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍では決定されないため、露出した第4の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍又は露出した第6の導電領域と半導体基板導電領域の境界面及びその近傍における界面電荷若しくは界面トラップの電子状態が変化してもブレークオーバー電圧を安定させることが出来るようになる。すなわち、前記した構成においては、第4の導電領域の内周部若しくは第1の導電領域又は第6の導電領域の内周部若しくは第3の導電領域でブレークオーバー電圧が決定される。
【0033】
よって、図3に示した従来構造と比較して、阻止電圧が安定したサイリスタを実現することが出来るようになる。
【0035】
また、本発明は、以上のサイリスタにおいて、前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第1の導電領域を取り囲んでいるものとしてもよい。
【0036】
さらに、本発明は、以上のサイリスタにおいて、前記第6の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第3の導電領域を取り囲んでいるものとしてもよい。
【0037】
くわえて、本発明は、以上のサイリスタにおいて、前記第4の導電領域は、前記一方の面に露出しているものとしてもよい。
【0038】
また、本発明は、以上のサイリスタにおいて、前記第6の導電領域は、前記他方の面に露出しているものとしてもよい。
【0039】
また、本発明は、以上のサイリスタにおいて、前記一方の面に露出させると共に前記第2の導電領域を貫通するように形成してなる第2導電型の第7の導電領域をさらに形成してもよい。この場合、上面側で所謂ショートエミッタ構造が形成される。
【0040】
また、前記一方の面に背向する他方の面に露出させると共に前記第5の導電領域を貫通するように形成してなる第2導電型の第8の導電領域をさらに設けてもよい。この場合、下面側で所謂ショートエミッタ構造が形成される。
【0041】
さらに、本発明は、以上の構成において、前記第2の導電領域、前記第5の導電領域、前記第7の導電領域、前記第8の導電領域のいずれか1つまたは2つ以上が複数あってもよい。
【発明の効果】
【0042】
このように本発明によれば、阻止電圧を決定する領域が、半導体基板表面に露出したPN接合とその近傍ではなくなる。そのため、半導体基板表面に露出したPN接合とその近傍に存在する界面電荷や界面トラップの電子状態が変化しても阻止電圧が変動しにくくなる。従って、高温下に長時間晒されても阻止電圧が安定した過電圧保護用半導体装置を実現することが容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に、本発明の実施の形態に係るサイリスタについて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態にのみ適用可能なものではなく、サイリスタの構造を有する半導体装置であれば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタなど他種の素子構造を併せ持つ複合型半導体装置などにも好ましく適用できるものである。
【0044】
最初に、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードを図面に基づいて詳細に説明する。図1は、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードを示す断面図である。図1において、1は半導体基板導電領域、2は第1P型導電領域、3は第1N型導電領域、10は第1電極、11は第2電極、20,21は絶縁体、40,41は第2P型導電領域、100は半導体基板である。
【0045】
半導体基板100は、角筒形を有するシリコンで、N型の導電型を有する。半導体基板100に、第1P型導電領域2、第1N型導電領域3を形成する。また、第1P型導電領域2に隣接して第2P型導電領域40,41を形成する。半導体基板導電領域1は、第1P型導電領域2、第1N型導電領域3及び第2P型導電領域40,41を形成していない残余の部分である。ここで第1P型導電領域2と第2P型導電領域40,41は第1電極10と電気的に接続され、第1N型導電領3は第2電極11と電気的に接続される。
【0046】
また、第1P型導電領域2と第2P型導電領域40,41は、適当なマスクを用いてP型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。ここで、ブレークダウンが半導体基板導電領域1と第1P型導電領域2の境界面で生じるように、深い拡散を実施して半導体基板導電領域1と第2P型導電領域40,41の境界面近傍の第2P型導電領域40,41の濃度を第1P型導電領域2より小さくする。第1N型導電領域3は、N型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。
【0047】
また必要に応じて、第1電極10と接する領域及び第2電極11と接する領域の導電率を大きくするために別のマスクによって第1P型導電領域2及び第1N型導電領域3を形成することも勿論可能である。例えば、第1P型導電領域2及び第1N型導電領域3の不純物拡散を実施した後で、第1P型導電領域2及び第1N型導電領域3のなかの第1電極10及び第2電極11と接する領域の抵抗値を小さくするために、別途P型及びN型の高濃度の不純物を導入した後、高温拡散を行ってもよい。他の導電領域も必要に応じて複数の拡散によって形成してよいが、普通は1回の拡散で形成する。
【0048】
N型とP型の不純物拡散工程が全て終了した後、酸化膜などの絶縁体20,21を積層して形成し、さらに第1電極10,第2電極11を形成するためにエッチングで絶縁体20,21に開口部(拡散窓)を形成する。その後、第1電極10と第2電極11の形成を行なう。
【0049】
なお、絶縁体20,21は、通常はシリコン酸化膜などで形成する。製造するダイオードの特性に悪影響を与えないならばシリコン窒化膜やガラスで構成することも可能であり、複数の絶縁体からなる多層構造で形成してもよい。
【0050】
第2P型導電領域40,41は、第1P型導電領域2を囲むように枠状に形成することが好ましい。その理由は、第1P型導電領域2を囲むことによって、後述するブレークダウン電圧が半導体基板100と絶縁体20,21との間の界面電荷や界面トラップの状態の影響を受けなくなるという作用を確実に奏することが出来るからである。なお、枠状に形成せずに分割して複数形成することも可能であるが、この場合は第1P型導電領域2の角部に形成することが好ましい。また、独立した小さい島状の領域としてこれらを多数配置するようにしてもよい。また、第1P型導電領域2は、円形や楕円形など他の形状であってもよい。さらに、半導体基板100の形状も、角筒形に限られるものではなく、円筒形など他の形状であってもよい。
【0051】
続けて、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードの動作の特徴について説明する。図1に示されるように、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードは、逆方向でブレークダウンが半導体基板導電領域1と第1P型導電領域2の境界面で生じるように形成している。従って、絶縁体20,21と半導体基板100の間で生じる界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークダウン電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。
【0052】
さらに、逆方向電圧でブレークダウンが半導体基板導電領域1と第1P型導電領域2の境界面で生じ、ブレークダウン電圧に変動を生じない理由について詳しく述べる。図10は、ブレークダウン電圧の安定化メカニズムに関する数式の説明を補助する断面図である。
【0053】
ここで、図10の水平方向をx、垂直方向をyとして第1P型導電領域2の2次元濃度分布Nは次式で近似することが出来る。
【0054】
【式1】
Figure 0004907341
【0055】
ここで、expは指数関数、erfcは補誤差関数、Ns1は第1P型導電領域2の表面濃度、xc1は第1P型導電領域2のx方向の特性深さ、yc1は第1P型導電領域2のy方向の特性深さ、y=0は半導体基板表面、xは第1P型導電領域2形成時の拡散窓の左端、xは第1P型導電領域2形成時の拡散窓の右端である。また、拡散マスクに孔が空けられ、x=xからx=xの拡散窓を通じて拡散が行なわれると仮定している。
【0056】
この近似式は、例えば深さが30μm程度の深い拡散を行なうときに実際の濃度分布と比較的よく一致する。ただし、シリコン半導体基板中の不純物拡散のメカニズムは単純ではないことが知られており、不純物原子の種類並びに拡散の方法若しくは時間などによっては上式の近似の精度が十分でないこともありえる。
【0057】
同様に、第2P型導電領域40の2次元濃度分布N2aと第2P型導電領域41の2次元濃度分布N2bは水平方向をx、垂直方向をyとして各々次式で近似することが出来る。
【0058】
【式2】
Figure 0004907341
【0059】
【式3】
Figure 0004907341
【0060】
ここで、Ns2は第2P型導電領域40,41の表面濃度、xc2は第2P型導電領域40,41のx方向の特性深さ、yc2は第2P型導電領域40,41のy方向の特性深さ、y=0は半導体基板表面、xは第2P型導電領域40形成時の拡散窓の左端、xは第2P型導電領域40形成時の拡散窓の右端、xは第2P型導電領域41形成時の拡散窓の左端、xは第2P型導電領域41形成時の拡散窓の右端である。また、拡散マスクに孔が空けられx=xからx=xの拡散窓とx=xからx=xの拡散窓を通じて同時に且つ同一方法で拡散が行なわれると仮定している。この近似式は、前記第1P型導電領域2の場合と同じように、不純物原子の種類並びに拡散の方法若しくは時間などによっては精度が十分でないこともありえる。
【0061】
ここで、第2P型導電領域40,41は、半導体基板100を上面から見て第1P型導電領域2の外側から隣接するように、又は、第1P型導電領域2の周辺部に部分的に重なり合うように形成する。従って、例えば第1P型導電領域2を取り囲むように枠状に形成するので、
【0062】
【式4】
Figure 0004907341
【0063】
【式5】
Figure 0004907341
の関係がある。
【0064】
また、前記第1P型導電領域2の半導体基板導電領域1との接合深さをxj1、前記第2P型導電領域40,41の半導体基板導電領域1との接合深さをxj2とすると、半導体基板導電領域1の濃度をNBとして次式の関係がある。
【0065】
【式6】
Figure 0004907341
【0066】
【式7】
Figure 0004907341
【0067】
ここで、第1P型導電領域2は、同じP型の導電領域である第2P型導電領域40,41が上面から見て第1P型導電領域2の端部すなわちx=xとそれを含む近傍並びにx=xとそれを含む近傍に形成されるので、前記第1P型導電領域2でブレークダウンが生じる場合、そのブレークダウンの電圧は半導体基板導電領域NB、表面濃度NS1、前記接合深さxj1で決まると考えられる。すなわち、前記ブレークダウンの電圧Vb1は次式で近似出来る。
【0068】
【式8】
Figure 0004907341
【0069】
また、第2P型導電領域40,41は、第1P型導電領域2を上面から見て第1P型導電領域2を取り囲むと共に第1P型導電領域2より深く形成されるため、x=x若しくはその近傍並びにx=x若しくはその近傍で示される外周部(外側、すなわち第1P型導電領域2とは反対側の周辺部)に曲率rで示される端部と、x=x若しくはその近傍並びにx=x若しくはその近傍で示される内周部に曲率rで示される端部とを有する。
【0070】
前記外周部の端部と前記内周部の端部は、その曲率が第2P型導電領域40,41の中央部分(x=(x+x)/2、x=(x+x)/2)の曲率よりは小さい。ちなみに、第2P型導電領域40,41の中央部分(x=(x+x)/2、x=(x+x)/2)の曲率は、第2P型導電領域40,41の拡散窓の水平方向の大きさ(W=x−x、x−x)が前記接合深さxj2より十分大きい場合、略無限大である。
【0071】
従って、第2P型導電領域40,41と半導体基板導電領域1の接合部が逆バイアス状態にあるとき、前記端部で電界強度が強くなる。そのため、第2P型導電領域40,41でブレークダウンが発生する場合、ブレークダウンが始まるポイントは前記端部となる。
【0072】
ブレークダウン電圧は第2P型導電領域40,41と半導体基板導電領域1の接合部とその近傍で発生する電界分布と密接な関係があるが、特に、第2P型導電領域40,41の外周部とその近傍の電界分布は半導体基板100と絶縁体20,21の間の界面電荷や界面トラップの状態の影響を受ける。すなわち、第2P型導電領域40,41の外周部でブレークダウンが発生する場合、そのブレークダウン電圧Vb2は次式で近似出来る。
【0073】
【式9】
Figure 0004907341
ここで、Qssは界面電荷密度である。
【0074】
第2P型導電領域の内周部50,51でブレークダウンが発生する場合、半導体基板100と絶縁体20,21との間の界面電荷や界面トラップの状態の影響を受けにくいと考えられるので、そのブレークダウン電圧Vb2iは次式で近似出来る。
【0075】
【式10】
Figure 0004907341
ここで、不純物の濃度勾配aは、二次元的に捉えると二点間の距離qに対する二点間の濃度差Nの比であると考えられるので、第1P型導電領域2の濃度勾配a1は次式で表わされる。ところで、この濃度勾配a1が大きくなると第1P型導電領域2のブレークダウン電圧Vb1は小さくなる傾向がある。
【0076】
【式11】
Figure 0004907341
【0077】
また、同様に第2P型導電領域40,41の次式で表わされる濃度勾配a2が大きくなると第2P型導電領域40,41のブレークダウン電圧Vb2,Vb2iは小さくなる傾向がある。
【0078】
【式12】
Figure 0004907341
【0079】
そこで、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードでは、第1P型導電領域2の前記濃度勾配a1のx=(x+x)/2、y=xj1での値が、第2P型導電領域40,41の前記濃度勾配a2のx=(x+x)/2若しくはx=(x+x)/2、y=xj1での値より大きくなるようにしている。
【0080】
すなわち、前記a1と前記a2の間に
【0081】
【式13】
Figure 0004907341
の関係が成り立つようにしている。
【0082】
従って、
【0083】
【式14】
Figure 0004907341
となり、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードでは、ブレークダウン電圧が半導体基板100と絶縁体20,21との間の界面電荷や界面トラップの状態の影響を受けなくなるという作用が得られる。
【0084】
勿論、設計によっては第2P型導電領域の内周部50,51でブレークダウンが生じることもあり得る。しかし、その場合でも界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークダウン電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。
【0085】
以上のように、後述する本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードの構造によれば、ブレークダウン電圧が安定して阻止電圧の変動が殆どない過電圧保護用半導体装置としてのダイオードを実現することが出来る。
【0086】
本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図6において、101は半導体基板導電領域、102は第1N型導電領域、103は第2N型導電領域、104は第1P型導電領域、110は第1電極、111は第2電極、120,121,122,123は絶縁体、140,141は第3N型導電領域、200は半導体基板である。
【0087】
半導体基板200は、角筒形を有するシリコンで、P型の導電型を有する。半導体基板200に、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103を形成する。また、第1N型導電領域102内に第1P型導電領域104を形成する。ここで第1N型導電領域102と第1P型導電領域104は第1電極110と電気的に接続され、第2N型導電領域103は第2電極111と電気的に接続される。さらに、第3N型導電領域140,141を第1N型導電領域102に隣接するように配置する。
【0088】
また、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103、第3N型導電領域140,141は、適当なマスクを用いてN型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。ここで、ブレークオーバーが半導体基板導電領域101と第1N型導電領域102の境界面で生じるように、深い拡散を実施して半導体基板導電領域101と第3N型導電領域140,141の境界面近傍の第3N型導電領域140,141の濃度を第1N型導電領域102より小さくする。第1P型導電領域104は、P型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。また、半導体基板導電領域101は、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103、第1P型導電領域104及び第3N型導電領域140,141を形成していない残余の部分である。
【0089】
また必要に応じて、第1電極110及び第2電極111と接する領域の導電率を大きくするために別のマスクによって第1P型導電領域104及び第2N型導電領域103を形成することも勿論可能である。例えば、第1P型導電領域104及び第2N型導電領域103の不純物拡散を実施した後で、第1P型導電領域104及び第2N型導電領域103のなかで第1電極110及び第2電極111と接する領域の抵抗値を小さくするために、別途P型及びN型の高濃度の不純物を導入した後、高温拡散を行ってもよい。他の導電領域も必要に応じて複数の拡散によって形成してよいが、普通は1回である。
【0090】
N型とP型の不純物拡散工程が全て終了した後、酸化膜などの絶縁体120,121,122,123を積層して形成し、さらにエッチングで第1電極110,第2電極111のための窓空けを行う。その後、第1電極110,第2電極111の形成を行なう。
【0091】
なお、絶縁体120,121,122,123は、通常はシリコン酸化膜などで形成する。特性上問題がないならばシリコン窒化膜やガラスで構成することも可能であり、複数の絶縁体からなる多層構造で形成してもよい。
【0092】
第3N型導電領域は、枠状に形成することが好ましい。なお、枠状に形成せずに分割して複数形成することも可能であるが、この場合は第1N型導電領域102の角部に形成することが好ましい。また、独立した小さい島状の領域としてこれらを多数配置するようにしてもよい。また、第1N型導電領域102は、円形や楕円形など他の形状であってもよい。さらに、半導体基板200の形状も、角筒形に限られるものではなく、円筒形など他の形状であってもよい。
【0093】
続けて、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタの動作の特徴について説明する。図6に示されるように、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタは、順方向でブレークオーバーが半導体基板導電領域101と第1N型導電領域102の境界面で生じるように形成している。
【0094】
従って、絶縁体120,121と半導体基板200の間で生じる界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークオーバー電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。第3N型導電領域140,141は第1N型導電領域102より不純物濃度を低くするために通常深い拡散を実施するが、その場合、上面側から見て第1N型導電領域102を取り巻くように帯状の形をした拡散を行なうことから第3N型導電領域140,141は第3N型導電領域140,141の内周部150,151にも外周部と同じように曲率の大きな領域をもつことになる。
【0095】
従って、設計によっては第3N型導電領域140,141の内周側でブレークダウンが生じることもあり得るが、その場合でも界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークダウン電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。
【0096】
以上のように、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタの構造によれば、ブレークオーバー電圧が安定して阻止電圧の変動が殆どない過電圧保護用半導体装置としてのサイリスタを実現することが出来る。
【0097】
本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図7は、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図7において、101は半導体基板導電領域、102は第1N型導電領域、103は第2N型導電領域、104は第1P型導電領域、105は第2P型導電領域、110は第1電極、111は第2電極、120,121,122,123は絶縁体、140,141は第3N型導電領域、142,143は第4N型導電領域、200は半導体基板である。
【0098】
半導体基板200は、角筒形を有するシリコンで、P型の導電型を有する。半導体基板200に、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103を形成する。また、第1N型導電領域102内に第1P型導電領域104を形成する。さらに、第2N型導電領域103内に第2P型導電領域105を形成する。ここで第1N型導電領域102と第1P型導電領域104は第1電極110と電気的に接続され、第2N型導電領域103と第2P型導電領域105は第2電極111と電気的に接続される。さらに、第3N型導電領域140,141を第1N型導電領域102に隣接するように配置する。また、第4N型導電領域142,143を第2N型導電領域103に隣接するように配置する。
【0099】
また、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103、第3N型導電領域140,141、第4N型導電領域142,143は、適当なマスクを用いてN型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。ここで、ブレークオーバーが半導体基板導電領域101と第1N型導電領域102の境界面又は半導体基板導電領域101と第2N型導電領域103の境界面で生じるように、深い拡散を実施して半導体基板導電領域101と第3N型導電領域140,141の境界面近傍の第3N型導電領域140,141の濃度を第1N型導電領域102より小さくすると共に、半導体基板導電領域101と第4N型導電領域142,143の境界面近傍の第4N型導電領域142,143の濃度を第2N型導電領域103より小さくする。第1P型導電領域104と第2P型導電領域105は、P型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。
【0100】
また必要に応じて、第1電極110及び第2電極111と接する領域の導電率を大きくするために別のマスクによって第1P型導電領域104、第2P型導電領域105、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103を形成することも勿論可能である。例えば、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103の不純物拡散を実施した後で、第1N型導電領域102、第2N型導電領域103のなかで第1電極110及び第2電極111と接する領域の抵抗値を小さくするために、別途N型の高濃度の不純物を導入した後、高温拡散を行ってもよい。他の導電領域も必要に応じて複数の拡散によって形成してよいが、普通は1回である。
【0101】
N型とP型の不純物拡散工程が全て終了した後、酸化膜などの絶縁体120,121,122,123を積層して形成し、さらにエッチングで第1電極110,第2電極111のための窓空けを行う。その後、第1電極110,第2電極111の形成を行なう。
【0102】
なお、絶縁体120,121,122,123は、通常は酸化膜などで形成する。特性上問題がないならばシリコン窒化膜やガラスで構成することも可能であるが、複数の絶縁体からなる多層構造で形成してもよい。
【0103】
第3N型導電領域と第4N型導電領域は、枠状に形成することが好ましい。なお、枠状に形成せずに分割して複数形成することも可能であるが、この場合は第1N型導電領域102と第2N型導電領域103の角部に形成することが好ましい。また、独立した小さい島状の領域としてこれらを多数配置するようにしてもよい。また、第1N型導電領域102と第2N型導電領域103は、円形や楕円形など他の形状であってもよい。さらに、半導体基板200の形状も、角筒形に限られるものではなく、円筒形など他の形状であってもよい。
【0104】
続けて、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタの動作の特徴について説明する。図7に示されるように、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタは、順逆両方向で点弧動作するように形成している。従って、基本的な動作は順逆どちらも同じであり、以下の説明では順方向について説明することにする。順方向のブレークオーバー電圧と逆方向のブレークオーバー電圧は同じ値にすることも出来るし、異なる値とすることも出来る。図7に示される構造においては、順方向に電圧が印加されると、ブレークオーバーが半導体基板導電領域101と第1N型導電領域102の境界面で生じるように形成している。
【0105】
従って、絶縁体120,121と半導体基板200の間で生じる界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークオーバー電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。第3N型導電領域140,141は第1N型導電領域102より不純物濃度を低くするために通常深い拡散を実施するが、その場合、上面側から見て第1N型導電領域102を取り巻くように帯状の形をした拡散を行なうことから第3N型導電領域140,141は第3N型導電領域140,141の内周部150,151にも外周部と同じように曲率の大きな領域をもつことになる。
【0106】
従って、設計によっては第3N型導電領域140,141の内周側でブレークオーバーが生じることもあり得るが、その場合でも界面電荷や界面トラップの電子状態がブレークオーバー電圧に与える影響は殆どなく、界面電荷や界面トラップの電子状態の変化に起因する阻止電圧の変動がほとんど見られなくなる。
【0107】
以上のように、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタの構造によれば、ブレークオーバー電圧が安定して阻止電圧の変動が殆どない過電圧保護用半導体装置としてのサイリスタを実現することが出来る。
【0108】
本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図8は、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図8において、101は半導体基板導電領域、102は第1N型導電領域、103は第2N型導電領域、104は第1P型導電領域、105は第2P型導電領域、106は第1孔状導電領域、107は第2孔状導電領域、110は第1電極、111は第2電極、120,121,122,123は絶縁体、140,141は第3N型導電領域、142,143は第4N型導電領域、200は半導体基板である。
【0109】
図8に示されるように、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタは、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタにおいて第1孔状導電領域106と第2孔状導電領域107がある場合で、通常はショートエミッタ構造と言われるがショートゲート構造と言うこともある。基本動作は第の実施の形態に係るサイリスタと変わるところはない。ここで、第1孔状導電領域と第2孔状導電領域は単数でも複数でも構わないが、通常はサージに対する保持電流やサージ耐量を考慮して形状や配置を決定する。基本的な動作は本発明の第の実施の形態に係るサイリスタと全く同じである。
【0110】
従って、本発明の第の実施の形態に係るサイリスタの構造によれば、ブレークオーバー電圧が安定して阻止電圧の変動が殆どない過電圧保護用半導体装置としてのサイリスタを実現することが出来る。
【0111】
以上、実施の形態に基づいて説明したように、半導体基板の一方の面に露出してなる第1導電型の半導体層と、該一方の面に露出すると共に該半導体層内に形成してなる前記半導体層とは反対型の第2導電型の第1の導電領域を有する過電圧保護用半導体装置において、前記一方の面に露出すると共に該半導体層内に、且つ、該第1の導電領域に隣接する又は該第1の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第2の導電領域をさらに有し、ブレークオーバーが前記第2の導電領域の内周部若しくは前記内周部の近傍又は前記第1の導電領域若しくは前記第1の導電領域の近傍で生じるものであれば、ブレークオーバー電圧が安定して阻止電圧の変動が殆どないという作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードを示す断面図である。
【図2】従来技術に係るダイオードを示す断面図である。
【図3】従来技術に係るサイリスタを示す断面図である。
【図4】従来技術に係るダイオードの電気的特性を示すグラフである。
【図5】従来技術に係るサイリスタの電気的特性を示すグラフである。
【図6】本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図7】本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図8】本発明の第の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図9】本発明のサイリスタの説明を補助するダイオードを示す平面図である。
【図10】ブレークダウン電圧の安定化メカニズムに関する数式の説明を補助する断面図である。
【符号の説明】
【0113】
1 半導体基板導電領域
2 第1P型導電領域
3 第1N型導電領域
9 第1P型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面
10 第1電極
11 第2電極
20 絶縁体
21 絶縁体
23 絶縁体
24 絶縁体
40 第2P型導電領域
41 第2P型導電領域
50 第2P型導電領域の内周部
51 第2P型導電領域の内周部
100 半導体基板
101 半導体基板導電領域
102 第1N型導電領域
103 第2N型導電領域
104 第1P型導電領域
105 第2P型導電領域
106 第1孔状導電領域
107 第2孔状導電領域
110 第1電極
111 第2電極
120 絶縁体
121 絶縁体
122 絶縁体
123 絶縁体
140 第3N型導電領域
141 第3N型導電領域
142 第4N型導電領域
143 第4N型導電領域
150 第3N型導電領域の内周部
151 第3N型導電領域の内周部
190 第1N型導電領域102と半導体基板導電領域101の境界面
200 半導体基板

Claims (14)

  1. 第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、前記一方の面に露出させると共に前記第1の導電領域内に形成してなる第1導電型の第2の導電領域と、前記半導体基板の前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域を有するサイリスタにおいて、
    前記第1の導電領域に隣接する又は該第1の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第4の導電領域を設け、前記第4の導電領域の不純物濃度は、前記第1の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ前記第4の導電領域は前記第1の導電領域より深く形成されており、前記第1の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第4の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、ブレークオーバーが前記第4の導電領域の内周部又は前記第1の導電領域で生じることを特徴とするサイリスタ。
  2. 前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第1の導電領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項1に記載のサイリスタ。
  3. 前記第4の導電領域は、前記一方の面に露出していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサイリスタ。
  4. 前記第2の導電領域が複数設けてなることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のサイリスタ。
  5. 第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、前記一方の面に露出させると共に前記第1の導電領域内に形成してなる第1導電型の第2の導電領域と、前記半導体基板の前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域と、前記一方の面に背向する他方の面に露出させて前記第3の導電領域内に形成してなる第1導電型の第5の導電領域を有するサイリスタにおいて、
    前記第1の導電領域に隣接する又は該第1の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第4の導電領域と、前記第3の導電領域に隣接する又は該第3の導電領域の周辺部に部分的に重なり合うように形成してなる第2導電型の第6の導電領域を設け、前記第4の導電領域の不純物濃度は、前記第1の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ前記第4の導電領域は前記第1の導電領域より深く形成されており、前記第1の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第4の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、前記第6の導電領域の不純物濃度は、前記第3の導電領域の不純物濃度より小さく、かつ第6の導電領域は第3の導電領域より深く形成されており、前記第3の導電領域の不純物濃度の濃度勾配が前記第6の導電領域の不純物濃度の濃度勾配より大きく設定され、ブレークオーバーが前記第4の導電領域の内周部又は前記第1の導電領域、又は前記第6の導電領域の内周部又は前記第3の導電領域で生じることを特徴とするサイリスタ。
  6. 前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第1の導電領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項5に記載のサイリスタ。
  7. 前記第6の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに前記第3の導電領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項5又は請求項に記載のサイリスタ。
  8. 前記第4の導電領域は、前記一方の面に露出していることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のサイリスタ。
  9. 前記第6の導電領域は、前記他方の面に露出していることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のサイリスタ。
  10. 前記第2の導電領域、前記第5の導電領域の少なくともいずれか1つが複数設けてなることを特徴とする請求項乃至請求項9のいずれかに記載のサイリスタ。
  11. 前記一方の面に露出させると共に前記第2の導電領域を貫通するように形成してなる第2導電型の第7の導電領域をさらに設けることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のサイリスタ。
  12. 前記第7の導電領域が複数設けてなることを特徴とする請求項11に記載のサイリスタ。
  13. 前記一方の面に背向する他方の面に露出させると共に前記第5の導電領域を貫通するように形成してなる第2導電型の第8の導電領域をさらに設けることを特徴とする請求項乃至請求項12のいずれかに記載のサイリスタ。
  14. 前記第8の導電領域が複数設けてなることを特徴とする請求項13に記載のサイリスタ。
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