JP3998498B2 - サイリスタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、サイリスタ、特に異常電圧又は異常電流から電子回路系を保護するサージ防護素子等に用いるサイリスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
サイリスタは、電話回線などの通信回線に発生した異常電圧や異常電流から電子回路を保護するサージ防護素子として、通信業界等で幅広く用いられている。
【0003】
図2は、従来技術に係るサイリスタを示す断面図である。図2において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、4は第1P型導電領域、5は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、51はPNPN構造、91,92は境界面、100は半導体基板である。また、図5は、図2に示したサイリスタの等価回路図である。
【0004】
半導体基板100は、P型の導電型を有するものである。第1N型導電領域2及び第2N型導電領域3は、半導体基板100内部に不純物拡散によって形成されたN型の導電型を有するものである。第1P型導電領域4及び第2P型導電領域5は、半導体基板100内部に不純物拡散によって形成されたP型の導電型を有するものである。第1電極6及び第2電極7は、半導体基板100の両主面に形成された電極である。ここで、第1電極6は、第1N型導電領域2と第1P型導電領域4の双方と電気的に接続される。また、第2電極7は、第2N型導電領域3と第2P型導電領域5の双方と電気的に接続されるが、第1電極6及び第2電極7からみた電気的特性が同一になるように、全体の構造を点対称としている。なお、図2に示したサイリスタの等価回路図は、図5に示すものとなる。
【0005】
図2に示したサイリスタにおいて、半導体基板100の第1N型導電領域2を設けた面の側(以下、上面側とする。これ以降に説明する他のサイリスタについても、半導体基板100の第1N型導電領域2を設けた面の側を上面側とする。)を、第2N型導電領域3を設けた面の側(以下、下面側とする。これ以降に説明する他のサイリスタについても、半導体基板100の第2N型導電領域3を設けた面の側を下面側とする。)に対して正の電位とする電圧の印加方向を順方向(これ以降に説明する他のサイリスタの電圧の印加方向についても、この方向を順方向とする。)とする。逆に、上面側を下面側に対して負の電位とする電圧の印加方向を逆方向(これ以降に説明する他のサイリスタの電圧の印加方向についても、この方向を逆方向とする。)とする。
【0006】
図3は、図2に示したサイリスタの順方向の電気的特性を示すグラフである。図3に示すように、順方向においては、第1P型導電領域4をエミッタ、第1N型導電領域2をベース、半導体基板導電領域1をコレクタとするPNPトランジスタと、第2N型導電領域3をエミッタ、半導体基板導電領域1をベース、第1N型導電領域2をコレクタとするNPNトランジスタの間で電子と正孔の交換が行なわれて、オフ状態からオン状態へ移行する点弧動作が行なわれる。
【0007】
すなわち、最初オフ状態にあった図2のPNPN構造51において、第1電極6と第2電極7との間に印加される順方向電圧が、図3のブレークオ−バー電圧Vbに達すると雪崩降伏或いはパンチスルーにより、逆バイアス状態にある第1N型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面91及び境界面91近傍において、電子と正孔の交換が活発に行なわれるようになる。そして、前記のPNPトランジスタのベースと前記のNPNトランジスタのコレクタが共通の第1N型導電領域2であるため、PNPN構造51からなるサイリスタが点弧してオン状態へ遷移する。なお、構造が上下で対称であることから逆方向においても全く同様な動作が行なわれる。
【0008】
なお、PNPN構造51からなるサイリスタが点弧動作してオフ状態からオン状態へ移行することは周知の事実であるので、ここでは内部動作のより詳細な説明については省略する。
【0009】
以上のような点弧動作を行うサイリスタは、前記したように、ブレークオーバー電圧Vbでサージ電圧を抑圧するが、雷誘導サージのようにかなり速い電気的サージに対してもその応答が他のサージ防護素子、例えば避雷管や金属酸化物バリスタなどと比較して非常に速いために、高い信頼性を要求される通信ネットワーク系の電子機器のように雷誘導サージを拾い易いところでは殆ど利用されている状況にある。
【0010】
また、半導体基板で出来ているため、サージ電流によって消耗するところがなく長期間に亘って信頼性を維持することが可能であるという保守上の大きな利点を有している。
【0011】
ところが、このような利点を有するサイリスタにおいても、どのような電気的サージに対してもサージ電圧を抑圧出来るわけではなく、雷誘導サージのような非常に時間変化の大きいサージに対してはおのずと限界があり、そのサージに十分速く応答出来ず、サイリスタ内で電流の集中が生じて局所的に高温となる。このような場合、サイリスタが部分的に溶解して耐量が低下することがある。
【0012】
そこで、時間変化の大きいサージに対する対策の1つとして、複数の単位サイリスタを同時に並列動作させて耐量の向上を図ったサイリスタがある。図4は、複数の単位サイリスタを同時に並列動作させるサイリスタの一例の概略を示す断面図である。図4において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、18,19,20,21は絶縁体、52はPNPN構造、100は半導体基板である。
【0013】
図4に示されるように、上面側と下面側のP型導電領域、すなわちエミッタは、それぞれの領域を分割して、第1P型導電領域8,9,10、及び第2P型導電領域5,11,12として形成されている。さらに、図4から分かるように、上面側の第1P型導電領域8,9,10と、下面側の第2P型導電領域5,11,12が互い違いに並んでいる。この構成によって、図5の回路モデルで示される単位サイリスタを並列に形成し、各単位サイリスタにサージ電流の分流を図り、内部温度の上昇を抑制したものである。実験によると、4個の単位サイリスタで、サージ耐量が図2に示したような従来構造のサイリスタよりも30%以上向上することなどが確認されている。
【0014】
しかしながら、前記の構造では、図2に示される従来構造のものよりサージ電流が分流し易い構造になっているとはいえ、端部の単位サイリスタと端部以外の単位サイリスタとに電流の流れにばらつきが生じて、サージ電流が1つの単位サイリスタに集中して当該単位サイリスタが点弧することもある。このような場合、当該単位サイリスタの点弧後も電流がそのサイリスタに集中するため、残りの単位サイリスタには電流が分流されず、サージ耐量が必ずしも期待したほど十分には大きくならないことがあるという問題が残る。
【0015】
この問題は、第1N型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面91、及び第2N型導電領域3と半導体基板導電領域1の境界面92が、半導体基板100の上面側及び下面側に対して深い場合はそれほど顕著ではないが、浅くなればなるほど顕著になってくる。これは、境界面91及び境界面92が半導体基板100の上面側及び下面側に対して浅くなればなるほど、境界面91及び境界面92の端部の曲率半径が小さくなり、当該端部で雪崩降伏或いはパンチスルーが生じ易くなるためである。境界面91及び境界面92を浅くすることは、サイリスタ構造を持つ半導体素子全体の微細化を進める上で必要になることであり、この問題はサイリスタの微細化を進める上で障害にもなり得る。また、順方向電圧が印加された場合は、境界面91が逆バイアス状態になり、境界面91の端部で雪崩降伏或いはパンチスルーが生じ易くなる。逆方向電圧が印加された場合は、境界面92が逆バイアス状態になり、境界面92の端部で雪崩降伏或いはパンチスルーが生じ易くなる。
【0016】
従って、順方向と逆方向とのいずれの方向に電圧が印加された場合でも、ブレークオーバー電圧に達して流れる電流は境界面91或いは境界面92の端部とその近傍で大きくなり、端部に近い単位サイリスタが点弧しやすいということが生じ得る。その結果としてサージ耐量が期待したほど大きくならなくなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複数の単位サイリスタを同時に並列動作させるサイリスタの構造をさらに改良して、複数形成されている単位サイリスタの全てを出来るだけ同時に点弧させて一部の単位サイリスタに電流が集中することを防止してサージ耐量を大きくすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決しようとする手段】
上記課題を解決するため手段として、本発明は、第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、前記一方の面に露出させて形成すると共に前記第1の導電領域内に配列してなるN個(N≧2)の第1導電型の第2の導電領域と、前記半導体基板の、前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域と、前記他方の面に露出させて形成すると共に前記第3の導電領域内に配列してなるN個の第1導電型の第4の導電領域とを備えたサイリスタにおいて、前記第2の導電領域と前記第4の導電領域とが前記半導体基板を平面的に見たときに交互に配置されてなり、前記半導体基板の前記一方の面の縁辺部近傍に前記第1の導電領域を貫通する第1の溝と、前記半導体基板の前記他方の面の縁辺部近傍に前記第3の導電領域を貫通する第2の溝を形成してなることを特徴とする。
【0019】
また、前記第2の導電領域と前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに隣接する領域と接するように配置してなることを特徴とする。
【0020】
くわえて、前記第1の溝は、前記半導体基板の前記一方の面の一方の縁辺部近傍に前記第1の導電領域を貫通する第3の溝として形成してなり、
更に、前記半導体基板の前記一方の面の他方の縁辺部に最も近い位置にある前記第2の導電領域と前記第1の導電領域を貫通する第4の溝として形成してなり、
前記第2の溝は、前記半導体基板の前記他方の面の一方の縁辺部近傍に前記第3の導電領域を貫通する第5の溝として形成してなり、
更に、前記半導体基板の前記他方の面の他方の縁辺部に最も近い位置にある前記第4の導電領域と前記第3の導電領域を貫通する第6の溝として形成してなることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図1において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、52はPNPN構造、91,92は境界面、100は半導体基板である。
【0026】
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態に係るサイリスタは、順方向及び逆方向の双方向で電気的特性が対称となるように形成している。すなわち、P型の半導体基板100に第1N型導電領域2、第2N型導電領域3を形成する。また、第1N型導電領域2内に3つの第1P型導電領域8,9,10、第2N型導電領域3内に3つの第2P型導電領域5,11,12を相対向するP型導電領域と点対称になるように且つ等間隔に形成する。さらに、半導体基板100を平面的に見て、3つの第1P型導電領域8,9,10と3つの第2P型導電領域5,11,12とは、互い違いに位置するように形成されている。3つの第1P型導電領域8,9,10と3つの第2P型導電領域5,11,12は、適当なマスクを用いてP型の不純物を外部から導入後、高温拡散によって形成される。
【0027】
また、第1N型導電領域2及び第2N型導電領域3は、各々上面側と下面側からN型の不純物を導入した後、高温拡散によって形成されるが、P型の不純物のときのようなマスクは、設計によっては不用になるという製造上の利点がある。N型とP型の不純物拡散が全て終了した後、半導体基板100の上面部と下面部の角部をメサ状にエッチングして2つのメサ状面を形成する。これにより、第1N型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面91、及び第2N型導電領域3と半導体基板導電領域1の境界面92の曲率の小さい部分が除去され、境界面91及び境界面92が平面状になる。この後、シリコン酸化膜などで絶縁体22、23,24,25を積層して形成し、さらにエッチングで電極6,7のための窓空けを行う。そして、この窓を形成した部分に第1電極6及び第2電極7を形成する。
【0028】
なお、第1P型導電領域8,9,10、及び第2P型導電領域5,11,12は、単位サイリスタであるPNPN構造52の特性を均一にするために、全て同一形状で同一面積に形成することが好ましい。
【0029】
なお、図1に示される構造においては、半導体基板100の側壁をエッチングしてメサ状面を形成する際、その深さが第1N型導電領域2と第2N型導電領域3よりは十分深く切り欠くようにする。また、絶縁体22、23、24、25はシリコン酸化膜で形成してもよいし、ガラスで形成してもよい。また、前記した切り欠きは、その形状を最適化して、平面的な接合が無限遠にまで広がった理想的な1次元構造の耐圧に近づくようにする。また、理想的な1次元構造の耐圧に近づけるために、前記したメサ状の切り欠きのみならず絶縁体22、23、24、25と半導体基板100の間に適当な界面電荷を生じせしめてもよい。さらに、切り欠いた後の半導体基板100の角部の形状を円形に近づけるなどして角部の曲率を大きくすると、理想的な1次元構造の耐圧に近づけることが出来る。
【0030】
また、図1に示される構造において、さらに上面側のメサ状面が第1P型導電領域10の一部も切り欠くと共に、下面側のメサ状面が第2P型導電領域5の一部も切り欠くようにしてもよい。メサ状面をこのように形成すると、1つ当たりのサイリスタの面積を縮小することが出来るので、サイリスタの製造コストを削減することが可能になる。ただし、このように形成する場合、前記したメサ状面よりも切り欠きのマージンが小さくなるので、製造上のばらつきがある場合には、工程管理の容易な前記したメサ状面の方が有利であると言える。
【0031】
図4に示した従来構造では、すでに述べたように、順方向に電圧が印加された場合、第1N型導電領域2と半導体基板導電領域1からなる接合が逆バイアスとなり電圧が大きくなるにつれて、第1N型導電領域の端部とその近傍で電界が大きくなる。従って、印加電圧がブレークオーバー電圧に達したときに、端部から電流が流れ始めるので、電流密度が端部で大きくなり、端部の単位サイリスタが点弧しやすいという問題があったが、本発明ではサージ電圧が印加されたとき、端部と中央部で電界の大きさに大きな差が生じにくくなる。従ってブレークオーバー電圧に達したときの電流密度の均一性を図4に示した従来構造より高めることが出来る。
【0032】
従って、本発明の第1の実施の形態における構造では、各単位サイリスタに流れる電流が揃い易くなって、各単位サイリスタが同時に点弧し易くなって一部の単位サイリスタに電流が集中しにくくなる。これは、電流の分流を理想状態に近づけられることを意味し、素子破壊に繋がる発熱を抑制出来、サージ耐量を向上させることが出来るようになる。
【0033】
ところで、図4に示した従来構造の場合、電流密度の偏りを考慮して、端部の単位サイリスタは点弧しにくくし、それ以外の単位サイリスタは端部の単位サイリスタよりは点弧しやすいように各単位サイリスタの構造を変更することも可能である。しかし、第1N型導電領域2と第2N型導電領域3の拡散深さによって、端部の曲率が変わってくるため、電流密度の偏りが一定ではなく、このような構造の設計はかなり困難であり、結果的に開発に時間を要することからコストの上昇を招いてしまう。これに対して、本発明の第1の実施の形態に係るサイリスタは、その構造の設計に特別の困難性はない。特に、第1N型導電領域2及び第2N型導電領域3の拡散深さが浅くなればなるほど、端部の曲率半径が小さくなって、電流密度の偏りが大きくなるという問題があったが、この実施の形態に係るサイリスタでは、切り欠きの深さ、すなわちエッチングする深さを調整するだけでこの問題に対応することが可能である。
【0034】
ところで、図1に示した構造では、製造上のばらつきが生じる場合がある。図7は、図1に示したサイリスタにおいて導電領域のずれが生じた状態を示す断面図である。製造上のばらつきが生じると、図7に示すように、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12が、半導体基板100を平面的に見たときに必ずしも互い違いに配列されないことも生じ得る。これは、同時に各単位サイリスタが点弧しにくくなることに繋がって、サージ耐量の低下をもたらす可能性がある。以下に、第1P型導電領域8,9,10及び第2P型導電領域5,11,12の配置を工夫した本発明の第2及び第3の実施の形態について説明する。
【0035】
本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて詳細に説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図6において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、53はPNPN構造、91,92は境界面、100は半導体基板である。
【0036】
図6に示されるように、本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタは、順方向及び逆方向の双方向で電気的特性が対称となるように形成している。すなわち、P型の半導体基板100に第1N型導電領域2、第2N型導電領域3を形成する。また、第1N型導電領域2内に3つの第1P型導電領域8,9,10、第2N型導電領域3内に3つの第2P型導電領域5,11,12を相対向するP型導電領域と点対称になるように且つ等間隔に形成する。また、第1P型導電領域10を、半導体基板100を平面的に見たとき、すなわち半導体基板100の上面と下面とが重なり合うよう見たときに、第1P型導電領域9に近い側の端部及びその近傍部分が第2P型導電領域12に重なり合うように配置する。さらに、第2P型導電領域5を、平面的に見て第2P型導電領域11に近い側の端部及びその近傍部分が第1P型導電領域8に重なり合うように配置する。くわえて、第1P型導電領域8,9と第2P型導電領域11,12とを、半導体基板100を平面的に見たときに、それらの両端部及びそれらの近傍部分が相対向するP型導電領域とそれぞれ重なり合うように配置する。また、第1電極6及び第2電極7の形成は、上面側の第1電極6を第1P型導電領域8,9,10及び第1N型導電領域2に接するように形成し、下面側の第2電極7を第2P型導電領域5,11,12及び第2N型導電領域3に接するように形成する。
【0037】
なお、第1P型導電領域8,9,10、及び第2P型導電領域5,11,12は、上述した単位サイリスタの特性を均一にするために、全て同一形状で同一面積に形成することが好ましい。また、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12との重ね幅は、例えば2.6mmチップの場合、マスク幅250μmに対して、25μm重なるようにすればよく、サージ耐量が30%以上向上することなどが確認されている。重なりが大きくなるとオン電流が流れる領域が狭くなるため、マスク幅の50%未満とする必要がある。従って、これらの重ね幅はあまり大きく出来ないが、サージの種類に応じて適当な重ね幅に変更することが可能である。さらに、第1N型導電領域2と第2N型導電領域3はマスクなしで形成出来るという製造上の利点がある。
【0038】
図6に示される構造においては、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12の配置が第1の実施の形態に係るサイリスタと異なるだけであるが、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12の重なりがあることで、各単位サイリスタが点弧しやすくなると共に重なりに余裕を持たせることで製造上のばらつきに対してサージ特性が安定するという利点がある。図6に示した構造では、製造上のばらつきがあっても、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12が平面的に見て必ず重なるように余裕をもってマスクパターンを設計することで、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12が平面的に見て必ず重なるようにしている。
【0039】
従って、本発明の第2の実施の形態における構造では、各単位サイリスタに流れる電流が揃い易くなると共にPNPトランジスタが追加されたことと同じ効果があるため、各単位サイリスタが同時に点弧し易くなって一部の単位サイリスタに電流が集中しにくくなる。これは、電流の分流を理想状態に近づけられることを意味し、素子破壊に繋がる発熱を抑制出来、サージ耐量を向上させることが出来るようになる。
【0040】
さらに、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて詳細に説明する。図8は、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図8において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、55はPNPN構造、91,92は境界面、100は半導体基板である。
【0041】
本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタにおいては、前記した第1及び第2の実施の形態に係るサイリスタの構成とは、第1P型導電領域8,9,10及び第2P型導電領域5,11,12の配置が異なる。すなわち、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタにおいては、製造上のばらつきがあっても、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12の配置を平面的に見て互い違いに島状に配置されるようにする。前記した配置とすることで、製造上のばらつきがあっても、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12は平面的に見たときに重なりがないため、重なり幅の大きさのばらつきが問題となり易い本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタと異なって、製造上のばらつきに対してサージ特性の変動が生じにくくなるという利点がある。重なりがないところは、サイリスタ動作しないため点弧動作後のオン状態では電流が流れず無効領域となる。従って、重なりのない領域の大きさには適当な限界が存在する。
【0042】
以上のように、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタは、サージ耐量は少し低下してもサージ耐量のばらつきを小さくしたい場合には非常に有効である。前記した本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタは、製造上のばらつきがあっても平面的に見たときに必ず第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12が必ず重なるよう配置するが、製造上のばらつきは前記した重なり幅のばらつきに繋がり、サージ耐量は向上するもののサージ耐量がばらつく傾向がある。
【0043】
くわえて、本発明の第4の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図9は、本発明の第4の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図9において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、31,32,33,34は残余のN型導電領域、91,92は境界面、100は半導体基板である。残余のN型導電領域31,32,33,34は、半導体基板100の端部に、素子間の境界となる溝を形成した際に出来る領域であり、サイリスタの電気的特性には関係しないものである。
【0044】
本発明の第4の実施の形態に係るサイリスタは、電力用半導体集積回路の一部を形成する場合に有効な構造である。電力用半導体集積回路では、異方性エッチング技術を用いた溝(トレンチ)構造を有するMOSFETのような半導体素子を形成することがあるが、このような半導体素子等と同一チップ内にサージ防護素子を形成する場合に異方性エッチング技術で形成することが出来る。残余のN型導電領域31,32,33,34は、製造方法によってはP型導電領域にもなり得るが、サイリスタの電気的特性には影響しない。図9では、平面的に見て第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12は互い違いになるよう配置したが、本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタのように重ねてもよいし、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタの実施例のように重ねなくてもよい。従って、第4の実施の形態に係るサイリスタは、第1の実施の形態に係るサイリスタと原理的には同じである。
【0045】
また、図9に示される構造において、さらに上面側の溝が第1P型導電領域10と第1N型導電領域2の双方を貫通すると共に、下面側の溝が第2P型導電領域5と第2N型導電領域3の双方を貫通するようにしてもよい。溝をこのように形成すると、サイリスタ部分の面積を縮小することが出来るので、集積回路の製造コストを削減することが可能になる。ただし、このように形成する場合、前記した位置に形成する場合よりも溝のマージンが小さくなるので、工程管理の容易性という観点からは、前記した位置に形成する方が有利であると言える。
【0046】
くわえて、本発明の第5の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図10は、本発明の第5の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図10において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、31,32,33,34は残余のN型導電領域、41は第3P型導電領域、44は第4P型導電領域、42,43,45,46は残余のP型導電領域、56はPNPN構造、93,94,95,96は境界面、100は半導体基板である。
【0047】
残余のN型導電領域31,32,33,34は、半導体基板100の端部に、素子間の境界となる溝を形成した際に出来る残余の領域であり、サイリスタの電気的特性には関係しないものである。また、残余のP型導電領域42,43,45,46も、半導体基板100の端部に、素子間の境界となる溝を形成した際に出来る残余の領域である。境界面93は第3P型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面であり、94は第4P型導電領域3と半導体基板導電領域1の境界面である。くわえて、境界面95は第1N導電領域2と第3P型導電領域41の境界面であり、境界面96は第2N導電領域3と第4P型導電領域44の境界面である。
【0048】
本発明の第5の実施の形態に係るサイリスタは、前記した第4の実施の形態に係るサイリスタと比較して、第3P型導電領域41及び第4P型導電領域44があることが異なる。このことにより、ブレークオーバー電圧を半導体基板導電領域1と無関係に設定することが出来るという利点があり、集積回路の一部として形成する際に有効な構造である。ブレークオーバー電圧が、境界面95及び境界面96で決定されるように濃度や深さを設計するため、端部に形成される溝の深さは少なくとも境界面93及び境界面94より深い方が望ましい。図10では、半導体基板100を平面的に見たときに、第1P型導電領域8,9,10と第2P型導電領域5,11,12が互い違いになるよう配置したが、本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタのように重ねてもよいし、本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタの実施例のように重ねなくてもよい。第5の実施の形態に係るサイリスタの動作は、第1の実施の形態に係るサイリスタと原理的には同じである。
【0049】
くわえて、本発明の第6の実施の形態に係るサイリスタを図面に基づいて説明する。図11は、本発明の第6の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。図11において、1は半導体基板導電領域、2は第1N型導電領域、3は第2N型導電領域、8,9,10は第1P型導電領域、5,11,12は第2P型導電領域、6は第1電極、7は第2電極、22,23,24,25は絶縁体、31,32,33,34は残余のN型導電領域、41は第3P型導電領域、42,43,45,46は残余のP型導電領域、44は第4P型導電領域、57はPNPN構造、61,62,63は第3N型導電領域、64,65,66は第4N型導電領域、71,72,73は第1抵抗体、74,75,76は第2抵抗体、93,94,95,96は境界面、100は半導体基板である。
【0050】
残余のN型導電領域31,32,33,34は、半導体基板100の端部に、素子間の境界となる溝を形成した際に出来る領域で、サイリスタの電気的特性には関係しないものである。また、残余のP型導電領域42,43,45,46も、半導体基板100の端部に、素子間の境界となる溝を形成した際に出来る領域である。さらに、境界面93は第3P型導電領域2と半導体基板導電領域1の境界面であり、境界面94は第4P型導電領域3と半導体基板導電領域1の境界面である。くわえて、境界面95は第1N導電領域2と第3P型導電領域41の境界面であり、境界面96は第2N導電領域3と第4P型導電領域44の境界面である。
【0051】
本発明の第6の実施の形態に係るサイリスタは、前記した第5の実施の形態に係るサイリスタと比較して、第3N型導電領域61,62,63、第4N型導電領域64,65,66、第1抵抗体71,72,73、第2抵抗体74,75,76があることが異なる。このことにより、各単位サイリスタが同時に点弧しやすくなるようにすることが出来るという特徴がある。また、集積回路の一部として形成する際に有効な構造であるが、さらに前記した第1乃至第4の実施の形態に係るサイリスタの実施例にも適用出来るという特徴がある。本発明の第6の実施の形態に係るサイリスタの動作は、第5の実施の形態に係るサイリスタと原理的には同じでブレークオーバー電圧を半導体基板導電領域1と無関係にすることが出来る。
【0052】
なお、以上説明した各実施の形態に係るサイリスタにおいて、第1P型導電領域8,9,10及び第2P型導電領域5,11,12を貫通するN型の孔状導電領域を形成してもよい。この孔状導電領域は所謂ショートエミッタであるが、本発明はショートエミッタを形成したサイリスタに対しても好ましく適用出来るものである。
【0053】
【発明の効果】
このように本発明によれば、逆バイアスされる第1の導電領域と第5の導電領域の境界面、或いは第3の導電領域と第5の導電領域の境界面が平面或いはそれに近いため、雪崩降伏或いはパンチスルーが局所的に生じにくくなり電圧がブレークオーバー電圧に達して流れる電流の均一性を、従来技術に係るサイリスタの構造と比較して高めることが出来るようになる。従って、各単位サイリスタに均等に電流が流れ易くなり、すべての単位サイリスタが同時に点弧動作し易くなる。そのため、従来技術に係るサイリスタよりも、サージ電流を全ての単位サイリスタに分流させやくサージ耐量を向上させることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図2】 従来技術に係るサイリスタを示す断面図である。
【図3】 図2に示したサイリスタの順方向の電気的特性を示すグラフである。
【図4】 複数の単位サイリスタを同時に並列動作させるサイリスタの一例の概略を示す断面図である。
【図5】 図2に示したサイリスタの等価回路図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図7】 図1に示したサイリスタにおいて導電領域のずれが生じた状態を示す断面図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図9】 本発明の第4の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図10】 本発明の第5の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【図11】 本発明の第6の実施の形態に係るサイリスタを示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 半導体基板導電領域
2 第1N型導電領域
3 第2N型導電領域
4 第1P型導電領域
5 第2P型導電領域
6 第1電極
7 第2電極
8 第1P型導電領域
9 第1P型導電領域
10 第1P型導電領域
11 第2P型導電領域
12 第2P型導電領域
18 絶縁体
19 絶縁体
20 絶縁体
21 絶縁体
22 絶縁体
23 絶縁体
24 絶縁体
25 絶縁体
31 残余のN型導電領域
32 残余のN型導電領域
33 残余のN型導電領域
34 残余のN型導電領域
41 第3P型導電領域
42 残余のP型導電領域
43 残余のP型導電領域
44 第4P型導電領域
45 残余のP型導電領域
46 残余のP型導電領域
51 PNPN構造
52 PNPN構造
53 PNPN構造
54 PNPN構造
55 PNPN構造
56 PNPN構造
57 PNPN構造
61 第3N型導電領域
62 第3N型導電領域
63 第3N型導電領域
64 第4N型導電領域
65 第4N型導電領域
66 第4N型導電領域
71 第1抵抗体
72 第1抵抗体
73 第1抵抗体
74 第2抵抗体
75 第2抵抗体
76 第2抵抗体
91 境界面
92 境界面
93 境界面
94 境界面
95 境界面
96 境界面
100 半導体基板

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板の一方の面に露出させて形成してなる該半導体基板とは反対型の第2導電型の第1の導電領域と、
    前記一方の面に露出させて形成すると共に前記第1の導電領域内に配列してなるN個(N≧2)の第1導電型の第2の導電領域と、
    前記半導体基板の、前記一方の面に背向する他方の面に露出させて形成してなる第2導電型の第3の導電領域と、
    前記他方の面に露出させて形成すると共に前記第3の導電領域内に配列してなるN個の第1導電型の第4の導電領域とを備えたサイリスタにおいて、
    前記第2の導電領域と前記第 4 の導電領域とが前記半導体基板を平面的に見たときに交互に配置されてなり、
    前記半導体基板の前記一方の面の縁辺部近傍に前記第1の導電領域を貫通する第1の溝と、
    前記半導体基板の前記他方の面の縁辺部近傍に前記第3の導電領域を貫通する第2の溝を形成してなることを特徴とするサイリスタ。
  2. 前記第2の導電領域と前記第4の導電領域は、前記半導体基板を平面的に見たときに隣接する領域と接するように配置してなることを特徴とする請求項1に記載のサイリスタ。
  3. 前記第1の溝は、前記半導体基板の前記一方の面の一方の縁辺部近傍に前記第1の導電領域を貫通する第3の溝として形成してなり、
    更に、前記半導体基板の前記一方の面の他方の縁辺部に最も近い位置にある前記第2の導電領域と前記第1の導電領域を貫通する第4の溝として形成してなり、
    前記第2の溝は、前記半導体基板の前記他方の面の一方の縁辺部近傍に前記第3の導電領域を貫通する第5の溝として形成してなり、
    更に、前記半導体基板の前記他方の面の他方の縁辺部に最も近い位置にある前記第4の導電領域と前記第3の導電領域を貫通する第6の溝として形成してなることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のサイリスタ。
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