JP4781620B2 - 静電気放電保護素子 - Google Patents

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本発明はLSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)等の半導体装置に設けられる静電気放電保護素子に関し、特に、SOI(Silicon On Insulator)基板を使用したLSIチップ内に形成され、SCR動作によりLSI中の各回路素子を静電気放電から保護する静電気放電保護素子に関する。
近時、半導体集積回路の高性能化が進み、高速動作が要求されている。一般に、高速動作が要求される回路の入力回路は、RC遅延を小さくする必要があるため、静電気放電及び過電圧に対する保護回路を付加する場合、この保護回路の付加に伴う付加容量を小さくし、寄生容量の増大を抑制する必要がある。また、製造コストの観点からも、保護素子のレイアウト面積を小さくすることが要求されている。
このような、静電気放電保護素子(以下、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)保護素子ともいう)に対する要求に応えられる保護素子として、サイリスタ(SCR:Silicon Controlled Rectifier)を使用した保護素子が広く用いられている。以下、サイリスタを使用した保護素子の動作を説明する。
図14は従来のシリコン基板上に形成されサイリスタを使用するESD保護素子を示す断面図である。図14に示すように、この従来のESD保護素子においては、P型シリコン基板101の表面に、Nウエル102及びPウエル103が相互に隣接して形成されている。P型シリコン基板101の表面におけるNウエル102及びPウエル103を囲む領域にはSTI(Shallow Trench Isolation:浅溝埋込分離)領域104が形成されている。そして、Nウエル102の表面にはNウエル電位制御用電極としてのN拡散領域105及びアノードとしてのP拡散領域106が形成されており、このN拡散領域105とP拡散領域106とはSTI領域104により相互に離隔されている。また、Pウエル103の表面には、カソードとしてのN拡散領域107及び基板電位制御用電極としてのP拡散領域108が形成されており、N拡散領域107とP拡散領域108とはSTI領域104により相互に離隔されている。そして、N拡散領域105、P拡散領域106、N拡散領域107、P拡散領域108はこの順に一列に配列されている。また、これらの拡散領域の表面には、シリサイド109が形成されている。更に、サージ電流が印加される入力パッド110がN拡散領域105(Nウエル電位制御用電極)及びP拡散領域106(アノード)に接続されており、接地電位が印加されるグラウンドパッド111がN拡散領域107(カソード)に接続されている。
この従来のESD保護素子においては、N拡散領域105(Nウエル電位制御用電極)−P型シリコン基板101−N拡散領域107(カソード)により横形NPNバイポーラトランジスタが形成され、P拡散領域106(アノード)−Nウエル102−P拡散領域108(基板電位制御用電極)により縦形PNPバイポーラトランジスタが形成されている。そして、P型シリコン基板101又はNウエル102中に電流が流れると、どちらかのバイポーラトランジスタが導通し、これにより、2つのバイポーラトランジスタは相互のコレクタ電流を強めるように作用し、正のフィードバックが働く。この結果、このESD保護素子における入力パッド110からグラウンドパッド111までの電流経路の抵抗が低下する。これをラッチアップという。これにより、入力パッド110に入力されたサージ電流がグラウンドパッド111に流れ、内部回路を保護することが可能となる。
初期のサイリスタを使用したESD保護素子においては、その保護動作の開始の誘引となるのは、入力パッド110にNウエル102−基板101間の耐電圧を超えるサージ電圧が印加された場合である。通常、このサージ電圧の値は40〜50Vと極めて高く、CMOS回路では、保護される素子の耐電圧を越えている場合が多く、ESD保護素子として機能させることが困難であった。そこで、サイリスタをより低い電圧で動作させる(トリガする)方式が数多く提案されている。例えば、特許文献1(米国特許第5,502,317号)には、低電圧トリガSCR(LVTSCR)と呼ばれている方式が記載されている。このLVTSCRにおいては、MOSトランジスタをトリガ素子として使用しており、LVTSCRのトリガ電圧をこのMOSトランジスタがスナップバックする電圧まで低くすることができる。
しかしながら、このような通常のSCRでは、システムレベルのノイズによりSCRがラッチアップしてしまう危険性が指摘されている。従来、この対策として、トリガ電流を高くする方法が知られている。しかし、実際のシステムレベルのノイズは様々であって予見できない面もあるため、ノイズによるトリガ動作中に電流が流れる経路は、通常のSCRのトリガ動作中に流れる電流の経路とは異なる場合が多く、トリガ電流のみに注目した対策は多大な危険性をはらんでいる。
従って、システムレベルのノイズによるラッチアップ対策として最も安全な方法は、ESD保護素子が一旦ラッチアップした後に、このESD保護素子をラッチアップさせ続けるために必要な保持電圧を電源電圧より高い値に設定するか、又はこのESD保護素子をラッチアップさせ続けるために必要な保持電流をドライバが供給可能な電流より大きい値に設定することである。このようにすれば、ノイズによりESD保護素子が一旦ラッチアップしても、このESD保護素子に、保持電圧以上の電圧又は保持電流以上の電流が印加され続けることがないため、ESD保護素子はすぐに元の状態に戻る。サイリスタの保持電圧は、そのターンオンした状態におけるI−V直線を外挿すれば、2つのダイオードの順方向の電圧VFに相当する1V程度の電圧になることがわかる。そして、素子の両端部の電位差は電流経路の抵抗とその電流値との積で決まるため、保持電流を高くすることにより、保持電圧を高くすることができる。
ESD保護素子の保持電流を調整するためには、ESD保護素子の抵抗を調整すればよく、そのためには、サイリスタ内部の抵抗、即ち、基板抵抗及びウエル抵抗等を調整することが考えられる。しかしながら、高抵抗シリコン基板では、サイリスタのアノード及びカソード周辺の電位分布はかなり複雑になってしまい、電位分布を予め計算しても、実際に製造した素子の電位分布は大きな誤差を含むことになる。また、ESD保護素子の設計を同じとしても、それを製造する工場間で差が生じる可能性もある。このため、予めESD保護素子内の電位分布を計算してESD保護素子における拡散層の配置等の設計レイアウトパターンを決定しても、実際にESD保護素子を試作した後に設計レイアウトパターンを変更する必要が生じることが予想され、その場合には、拡散層形成工程以降の全てのレティクルに修正を施さねばならないため、このようなリワークに大きなコストが発生する。
この問題を回避するために、サイリスタの内部抵抗ではなく、外部抵抗を用いてSCRの特性を調整する技術が開示されている(例えば、特許文献2(米国特許第5,012,317号)及び特許文献3(米国特許第5,747,834号)参照。)。しかしながら、外部抵抗を設けてSCRの特性を調整するためには、SCRの基板抵抗及びウエル抵抗等の内部抵抗を十分に低くしておく必要がある。しかし、高抵抗基板を使用する場合には、基板抵抗値は拡散層の大きさ及び設計上の制約により、通常のレイアウト方法では内部抵抗を十分に低くできない場合が多い。
非特許文献1(“High Holding Current SCRs (HHI-SCR) for ESD Protection and Latch-up Immune for IC Operation” 2002年, Electrical Overstress/Electrostatic Discharge Symposium Proceedings 2000, 1A.3.1)には、基板抵抗及びNウエル抵抗を低くするために、アノード及びカソードを細かく分割して電流をアノード及びカソードの両側面から取り出すようにする方法が提案されている。このようなSCRを保持電流制御型SCRという。
図15は非特許文献1に記載された従来のESD保護素子を示す平面図及び断面図である。図15に示すように、この従来のESD保護素子においては、半導体基板121の表面に相互に隣接するようにNウエル122及びPウエル123が形成されている。そして、Nウエル122の表面にはN拡散領域124及びP拡散領域125が交互に1列に相互に離隔して配置されており、Pウエル123の表面にもN拡散領域124及びP拡散領域125が交互に1列に相互に離隔して配置されている。このとき、Pウエル123の表面におけるNウエル122の表面に形成されたN拡散領域124に対応する位置にはP拡散領域125が配置され、Pウエル123の表面におけるNウエル122の表面に形成されたP拡散領域125に対応する位置にはN拡散領域124が配置されている。サイリスタ周辺のP拡散領域125は、抵抗値が1〜10Ω程度のポリシリコンからなる外部抵抗(図示せず)を介して、グラウンド電極(図示せず)に接続されている。
非特許文献1には、この外部抵抗の抵抗値を調整することにより、保持電流を調整できると記載されている。サイリスタのトリガ電流は、P拡散領域125に接続されたN型MOSトランジスタから供給される。これにより、保持電圧を2.5V以上に調整できると記載されている。
また、特許文献4(米国特許第4,939,616号)には、ESD保護素子において、Nウエル内の電流経路にN拡散領域を設け、このN拡散領域を入力パッドに接続することによりこのN拡散領域の電位を固定してNウエルの抵抗値を調整する技術が開示されている。
米国特許第5,502,317号 米国特許第5,012,317号 米国特許第5,747,834号 米国特許第4,939,616号 "High Holding Current SCRs (HHI-SCR) for ESD Protection and Latch-up Immune for IC Operation" Electrical Overstress/Electrostatic Discharge Symposium Proceedings 2002, 1A.3.1
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示すような問題点がある。近時、SOI基板上に半導体集積回路を形成する技術が盛んに開発されている。上述の非特許文献1及び特許文献4に記載されているようなSCRを使用したESD保護素子をそのままSOI基板の表面に形成すると、SOI基板表面のシリコン層は膜厚が薄いため、ESD保護素子中のPNPバイポーラトランジスタ及びNPNバイポーラトランジスタのベース抵抗が極めて大きくなってしまう。
例えば、部分空乏化型SCRにおける各バイポーラトランジスタのベース抵抗は、シリコン層におけるアノード直下域及びカソード直下域のごくわずかな厚さの部分を通る電流経路の抵抗値となる。この抵抗値は通常のバルク基板の表面にSCRを形成した場合のベース抵抗値と比較して、1桁以上高い極めて高い値、例えば1kΩ/□以上となる。また、完全空乏化型SCRにおいては、シリコン層におけるアノード直下域及びカソード直下域には電流が流れる経路が無いため、非特許文献1に記載されたESD保護素子のように、アノード及びカソードを複数の部分に分割する方式でしか、SCRを形成することができない。アノード及びカソードを複数の部分に分割する場合においても、図15に示すように、ベース抵抗値は、アノード−カソード間の限られた狭い領域の抵抗値で決まっている。従って、ベース抵抗を下げるには、アノード及びカソードを極めて細かく分割しなければならないが、それにも限界があり、レイアウト面積が極めて大きくなってしまう等の問題が生じてしまう。
また、SOI基板上に形成されたSCRにおいては、基本的に電流経路が薄いボディー領域内に制限されている。SOI基板上に形成されたSCRの構造、即ち、アノード、カソード、両バイポーラトランジスタのベース領域の間隔は、SCRの耐圧及びリーク電流等が所望の値になるように調整される必要がある。この場合には、ベース抵抗を低減して保持電流を高くするために、アノード−カソード間隔を広くすることが必要である。しかしながら、SOI基板上に形成されたESD保護素子の場合、アノード−カソード間隔を広くすることは、ダイナミック抵抗が高くなることに直接つながってしまい、この方法だけでは、保護性能を落とすことになってしまうという問題点がある。特に、バルク基板上に形成されたSCRに比べて、ベース抵抗が高いため、リーク電流が極めて高くなってしまうという問題点がある。この点からも、アノード−カソード間隔を広くするように設定して、要求される諸特性を得る試みが検討されている。
このように、従来のバルク基板用に開発されたESD保護素子をそのままSOI基板上に形成しようとしても、SCRの内部抵抗を十分に下げることができず、外部抵抗によりESD保護素子の抵抗値を調整することができない。この結果、ESD保護素子の抵抗値を精度良く調整して保持電流及び保持電圧を所定の値に調節することができず、ESD保護素子の性能を高く維持したまま、システムレベルのノイズによりESD保護素子が誤作動することを防止することができない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、SOI基板上に形成する静電気放電保護素子において、SCR中のNPNバイポーラトランジスタ及びPNPバイポーラトランジスタのベース抵抗を低減し、高い保護性能を維持しつつ保持電流を高く設定することができる静電気放電保護素子を提供することを目的とする。
本発明に係る静電気放電保護素子は、支持基板上に絶縁膜が形成されこの絶縁膜上にシリコン層が形成されたSOI基板の前記シリコン層に形成されこのシリコン層に形成された内部回路を保護する静電気放電保護素子において、前記シリコン層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに隣接して形成された第2導電型ウエルと、前記第1導電型ウエルに形成され前記第1導電型ウエルよりも不純物濃度が高い第1の第1導電型拡散領域と、前記第1導電型ウエルに前記第1の第1導電型拡散領域から離隔して形成された第1の第2導電型拡散領域と、前記第1導電型ウエルにおける前記第1の第1導電型拡散領域及び前記第1の第2導電型拡散領域を除く領域の一部に前記第1の第1導電型拡散領域に接するように形成され不純物濃度が前記第1導電型ウエルよりも高い第1の拡散領域と、前記第2導電型ウエルに形成された第2の第1導電型拡散領域と、前記第2導電型ウエルに前記第2の第1導電型拡散領域から離隔して形成され前記第2導電型ウエルよりも不純物濃度が高い第2の第2導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
本発明においては、第1の第2導電型拡散領域−第1導電型ウエル−第2導電型ウエルにより一のバイポーラトランジスタが形成され、第2の第1導電型拡散領域−第2導電型ウエル−第1導電型ウエルにより他のバイポーラトランジスタが形成され、第1の第2導電型拡散領域及び第2の第1導電型拡散領域のうち一方をアノード、他方をカソードとしたサイリスタ(SCR)が形成され、このサイリスタが静電気放電保護素子として機能する。このとき、第1導電型ウエルの一部に第1の拡散領域を形成することにより、前記一のバイポーラトランジスタのベース抵抗を低減することができるため、静電気放電保護素子の抵抗値を調整することが容易になる。これにより、静電気放電保護素子をラッチアップ状態に維持する保持電流を高く設定することができ、この静電気放電保護素子がノイズによりラッチアップしてしまうことを防止できる。
また、前記第2導電型ウエルにおける前記第2の第1導電型拡散領域及び前記第2の第2導電型拡散領域を除く領域の一部に前記第2の第2導電型拡散領域に接するように形成され不純物濃度が前記第2導電型ウエルよりも高い第2の拡散領域を有することが好ましい。これにより、前記他のバイポーラトランジスタのベース抵抗を低減することができ、静電気放電保護素子の抵抗値を調整することがより一層容易になる。
このように、本発明によれば、SOI基板上に形成する静電気放電保護素子において、第1導電型ウエルの一部に第1の拡散領域を形成することにより、SCR中のNPNバイポーラトランジスタ及びPNPバイポーラトランジスタのベース抵抗を低減し、高い保護性能を維持しつつ保持電流を高く設定することができる。これにより、ノイズにより静電気放電保護素子が誤作動してラッチアップしてしまうことを防止でき、静電気放電保護素子の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るESD保護素子を示す平面図であり、図2は図1に示すA−A’線による断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るESD保護素子は、SOI基板1の表面に形成されている。SOI基板1においては、支持基板2が設けられており、支持基板2上に埋込酸化膜3が設けられており、埋込酸化膜3上にシリコン層4が設けられている。シリコン層4の厚さは例えば100nmである。
シリコン層4には、本実施形態に係るESD保護素子5が形成されている。即ち、シリコン層4にNウエル6及びPウエル7が相互に隣接するように形成されている。なお、通常、SOI基板に形成されるトランジスタについては、不純物の注入工程を、ウエルを形成する工程という概念ではなく、トランジスタのしきい値を制御するためにそのベース領域の不純物濃度を調整する工程という概念で捉えている。但し、本発明においては、後述するように、PNPバイポーラトランジスタのベース領域がNPNバイポーラトランジスタのエミッタ領域を兼ねており、NPNバイポーラトランジスタのベース領域がPNPバイポーラトランジスタのコレクタ領域を兼ねているため、便宜上、PNPバイポーラトランジスタのベース領域をNウエル6、NPNバイポーラトランジスタのベース領域をPウエル7という。そして、Nウエル6の表面には、Nウエル6とPウエル7との界面8が延びる方向に沿って、複数個のP拡散領域9が1列に配列されている。SOI基板1の表面に垂直は方向から見て(以下、平面視という)、P拡散領域9の形状は矩形である。P拡散領域9はSCRのアノードである。また、この複数個のP拡散領域9の3辺を囲むように、Nウエル6の表面に櫛状のN拡散領域10が形成されている。N拡散領域10はNウエル6の電位を制御するためのNウエル電位制御用電極である。P拡散領域9及びN拡散領域10の表面における周辺部を除く領域には、シリサイド11が形成されている。
また、Nウエル6の底部にはP拡散領域9(アノード)及びN拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)の双方に接続するように、N拡散領域12が形成されている。平面視で、N拡散領域12の形状は矩形である。N拡散領域12へのイオン注入工程は、CMOS工程で実施される種々の種類のイオン注入工程と兼用して行ってもよい。
一方、Pウエル7の表面には、Nウエル6とPウエル7との界面8が延びる方向に沿って、複数個のN拡散領域13が1列に配列されている。平面視で、N拡散領域13の形状は矩形である。N拡散領域13はSCRのカソードである。また、この複数個のN拡散領域13の3辺を囲むように、Pウエル7の表面に櫛状のP拡散領域14が形成されている。P拡散領域14はPウエル7の電位を制御するためのPウエル電位制御用電極である。N拡散領域13及びP拡散領域14の表面における周辺部を除く領域には、シリサイド11が形成されている。
また、Pウエル7の底部にはN拡散領域13(カソード)及びP拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)の双方に接続するように、P拡散領域15が形成されている。平面視で、P拡散領域15の形状は矩形である。P拡散領域15へのイオン注入工程は、CMOS工程で実施される種々の種類のイオン注入工程と兼用して行ってもよい。シリコン層4におけるNウエル6及びPウエル7の周囲には、STI領域16が形成されている。
更に、P拡散領域9(アノード)には、シリサイド11を介して、サージ電流が入力される入力パッド17が接続されており、N拡散領域13(カソード)には、シリサイド11を介して、接地電極18が接続されている。また、入力パッド17とN拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)との間には、ポリシリコンからなる外部抵抗19が接続されており、P拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)と接地電極18との間にはポリシリコンからなる外部抵抗20が接続されている。更に、N拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)と外部抵抗19との接続点と、P拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)と外部抵抗20との接続点との間には、トリガ素子21が接続されている。トリガ素子21は一定以上の電圧が印加されたときに電流を流す素子であり、例えばMOSトランジスタを備えている。また、入力パッド17と接地電極18との間には、保護対象となる内部回路(図示せず)が接続されている。
このように構成した本実施形態に係るESD保護素子5においては、P拡散領域9(アノード)−Nウエル6−Pウエル7によりPNPバイポーラトランジスタが形成されており、Nウエル6−Pウエル7−N拡散領域13(カソード)によりNPNバイポーラトランジスタが形成されている。また、Nウエル6におけるP拡散領域9(アノード)とPウエル7との間の領域はPNPバイポーラトランジスタのベース領域22となっており、Pウエル7におけるNウエル6とN拡散領域13(カソード)との間の領域は、NPNバイポーラトランジスタのベース領域23となっている。更に、N拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)はPNPバイポーラトランジスタのベース電極となっており、P拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)はNPNバイポーラトランジスタのベース電極となっている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係るESD保護素子の動作について説明する。図1及び図2に示すように、入力パッド17に静電気放電によるサージ電流が入力されると、このサージ電流が外部抵抗19を介してトリガ素子21に印加される。そして、トリガ素子21に印加される電圧が一定値を超えると、トリガ素子21に電流が流れる。これにより、P拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)に電流が流入し、P拡散領域15とN拡散領域13(カソード)とからなるPNダイオードに電流が流れ、N拡散領域13(カソード)の底面電位が上昇する。このとき、N拡散領域13(カソード)から放出される電子電流の一部はP拡散領域15を介してP拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)に流れるが、残部はNウエル6−Pウエル7−N拡散領域13(カソード)からなるNPNバイポーラトランジスタを経由してNウエル6に流入し、N拡散領域12を介してN拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)に吸収される。
このとき、Nウエル6内を電流が流れることにより、Nウエル6内に電流値と抵抗値との積に相当する電位差が発生し、Nウエル6におけるP拡散領域9(アノード)−Nウエル6−Pウエル7からなるPNPバイポーラトランジスタのベースとなる部分の電位が低くなる。これにより、このPNPバイポーラトランジスタがターンオンして電流を流すようになり、Pウエル7に電流が流入し、Pウエル7の電位が上昇する。Pウエル7は、Nウエル6−Pウエル7−N拡散領域13(カソード)からなるNPNバイポーラトランジスタのベースを構成しているため、このNPNバイポーラトランジスタが更に導通する。この結果、これらのバイポーラトランジスタにおいて正のフィードバックが生じ、P拡散領域9(アノード)−Nウエル6−Pウエル7−N拡散領域13(カソード)からなるサイリスタに低抵抗な電流経路が形成され、入力パッド17に入力されたサージ電流が、接地電極18に流れるようになる。これにより、このサージ電流から内部回路を保護することができる。
本実施形態においては、Nウエル6の底部にN拡散領域12が形成されており、Pウエル7の底部にP拡散領域15が形成されているため、PNPバイポーラトランジスタ及びNPNバイポーラトランジスタのベース抵抗を低減することができる。このため、外部抵抗19及び20により、ESD保護素子5の抵抗値を調整することができる。これにより、ESD保護素子5の抵抗値を精度良く調整することができる。この結果、ESD保護素子5の保護性能を低下させることなく、ESD保護素子をラッチアップ状態に維持する保持電流及び保持電圧を高く設定することができ、ノイズによりESD保護素子がラッチアップしてしまうことを防止できる。
また、N拡散領域12がNウエル6の底部に形成されているため、P拡散領域9との間で高濃度な不純物拡散領域同士のPN接合が形成されることを抑制できる。同様に、P拡散領域15がPウエル7の底部に形成されているため、N拡散領域13との間で高濃度な不純物拡散領域同士のPN接合が形成されることを抑制できる。
なお、本実施形態のようにNウエル6及びPウエル7中に夫々N拡散領域12及びP拡散領域15を設けなくても、Nウエル6及びPウエル7自体の不純物濃度を高くすることによりウエル抵抗を低減することも考えられるが、Nウエル6自体及びPウエル7自体の不純物濃度を高くすると、エミッタ−ベース間の耐圧が低下したり、バイポーラトランジスタのベース領域間のPN接合界面(界面8)において、界面の両側の不純物濃度が高くなりリーク電流が増えたり、界面8の耐電圧が低くなったりするといった問題が発生する。本発明においては、この問題を回避するために、Nウエル6及びPウエル7を夫々2〜3の領域に分割し、一部の領域に他の領域よりも高濃度に不純物を導入している。
なお、本実施形態においては、Nウエル6の底部にN拡散領域12を形成し、Pウエル7の底部にP拡散領域15を形成しているが、本発明はこれに限定されず、Nウエル6の抵抗及びPウエル7の抵抗のうち少なくとも一方の抵抗を低減させればある程度の効果が得られるため、N拡散領域12及びP拡散領域15のうち一方のみを形成してもよい。また、Nウエル6の底部にP拡散領域を形成し、Pウエル7の底部にN拡散領域を形成してもよい。更に、N拡散領域及びP拡散領域の形状も矩形に限定されず、任意に最適化することができる。
また、N拡散領域12及びP拡散領域15は専用のイオン注入工程により形成してもよいが、内部回路を形成するプロセスには多数のイオン注入工程が含まれるため、これらのイオン注入工程のうち1又は2以上の工程を利用してN拡散領域12及びP拡散領域15を形成することができる。このとき、複数のイオン注入工程を利用すれば、N拡散領域12及びP拡散領域15の不純物濃度を高くすることができる。このように、内部回路の形成工程を利用すれば、専用のイオン注入工程を追加することなく、低コストにN拡散領域12及びP拡散領域15を形成することができる。
更にまた、本実施形態においては、外部抵抗19及び20を設けてESD保護素子5の抵抗値を調節しているが、ESD保護素子5の内部抵抗のみで十分に抵抗値を調整できる場合には、外部抵抗19及び20は必ずしも必要ではない。また、本実施形態においては、P拡散領域9(アノード)、N拡散領域13(カソード)、P拡散領域14(Pウエル電位制御用電極)、N拡散領域10(Nウエル電位制御用電極)に外部抵抗19及び20を接続するために、各領域間にはシリサイド11が形成されないシリサイドブロッキング領域を設けているが、外部抵抗を設けない場合には、シリサイドブロッキング領域は不要である。更に、P拡散領域9(アノード)とN拡散領域13(カソード)との間の分離は、シリサイドブロッキング領域によってではなく、両領域間上にゲート電極を設けることにより行ってもよい。
更にまた、本実施形態においては、トリガ素子の接続及びベース領域の導電層の構造等のESD保護素子の構成をアノード側及びカソード側で対称としているが、本発明はこれに限定されない。例えば、本実施形態においては、トリガ素子を両バイポーラトランジスタのベース領域間に接続しているが、一方のベース領域と基準電極との間に接続してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3は本実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。なお、以後の実施形態においては、ESD保護素子のうちSCR構造のみを図示し、SCRの外部に接続するトリガ素子及び外部抵抗等は図示を省略する。図3に示すように、本第2実施形態に係るESD保護素子においては、Nウエル6の表面に夫々複数個のP拡散領域9(アノード)及びN拡散領域10(ベース電極)が交互に配列されている。そして、N拡散領域10(ベース電極)はP拡散領域9(アノード)よりも界面8側に突出している。また、Pウエル7の表面に夫々複数個のN拡散領域13(カソード)及びP拡散領域14(ベース電極)が交互に配列されている。そして、P拡散領域14(ベース電極)はN拡散領域13(カソード)よりも界面8側に突出している。N拡散領域10(ベース電極)、P拡散領域9(アノード)、P拡散領域14(ベース電極)、N拡散領域13(カソード)のサイズは、設計ルールにより許容される最小のサイズ又はそれに近いサイズとなっている。また、各領域の表面における周辺部を除く領域には、シリサイド11が形成されている。また、Nウエル6の底部にはN拡散領域12(図2参照)が形成されており、Pウエル7の底部にはP拡散領域15(図2参照)が形成されている。本実施形態に係るESD保護素子の上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
本第2実施形態においては、P拡散領域9(アノード)とN拡散領域13(カソード)との間に電子電流及びホール電流が相互に流れているときに、P拡散領域9(アノード)から放出されたホール電流がN拡散領域13(カソード)よりも先にP拡散領域14(ベース電極)に到達してこれに吸収されるので、実効的にベース抵抗が低くなる。また、N拡散領域13(カソード)から放出された電子電流がP拡散領域9(アノード)よりも先にN拡散領域10(ベース電極)に到達してこれに吸収されるので、実効的にベース抵抗が低くなる。これにより、ベース抵抗をより一層低減することができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、N拡散領域10(ベース電極)がP拡散領域9(アノード)よりも界面8側に突出し、P拡散領域14(ベース電極)がN拡散領域13(カソード)よりも界面8側に突出しているが、本発明はこれに限定されず、N拡散領域10(ベース電極)がP拡散領域9(アノード)よりも界面8側に突出しているか、又は、P拡散領域14(ベース電極)がN拡散領域13(カソード)よりも界面8側に突出していれば、一定の効果が得られる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は本実施形態に係るESD保護素子を示す平面図であり、図5は図4に示すB−B’線による断面図である。本実施形態においては、図4に示すように、平面視におけるN拡散領域10(ベース電極)、P拡散領域9(アノード)、P拡散領域14(ベース電極)、N拡散領域13(カソード)の配置は前述の第2の実施形態に係るESD保護素子(図3参照)と同様である。但し、図5に示すように、N拡散領域10(ベース電極)、P拡散領域9(アノード)、P拡散領域14(ベース電極)、N拡散領域13(カソード)はいずれもシリコン層4の全厚にわたって形成されており、各拡散領域の上面はNウエル6及びPウエル7の表面に到達しており、下面は埋込酸化膜3に到達している。即ち、これらの領域の深さはシリコン層4の厚さに等しく、例えば100nmである。
また、本実施形態においては、Nウエル6の表面の一部に、界面8に平行な方向に延び、全てのN拡散領域10(ベース電極)を相互に接続するように、帯状のN拡散領域12が形成されている。また、Pウエル7の表面の一部に、界面8に平行な方向に延び、全てのP拡散領域14(ベース電極)を相互に接続するように、帯状のP拡散領域15が形成されている。N拡散領域12とP拡散領域15とは相互に離隔して形成されている。N拡散領域12及びP拡散領域15の深さは、Nウエル6及びPウエル7の表面から例えば30nmであり、不純物濃度は、例えば1×1019cm−3である。なお、両バイポーラトランジスタのベース領域、即ち、Nウエル6及びPウエル7は内部回路のトランジスタのしきいち調整用工程において形成されている。また、N拡散領域12及びP拡散領域15は、内部回路のトランジスタのエクステンションを形成する工程において、エクステンションを形成する条件と同じ条件により形成されている。
更に、P拡散領域9(アノード)、P拡散領域14(ベース電極)、N拡散領域13(カソード)の周辺領域及び相互間の領域には、シリサイドが形成されないシリサイドブロッキング領域31が設定されており、各領域の表面におけるシリサイドブロッキング領域31以外の領域には、シリサイド11が設定されている。本実施形態に係るESD保護素子の上記以外の構成は、前述の第2の実施形態と同様である。
本第3実施形態においては、N拡散領域12及びP拡散領域15が、P拡散領域9(アノード)からN拡散領域13(カソード)に到る電流経路の途中に形成されているため、ベース抵抗を低減する効果が大きい。また、N拡散領域12及びP拡散領域15が夫々ベース領域に形成されており、N拡散領域12及びP拡散領域15が夫々N拡散領域10(ベース電極)及びP拡散領域14(ベース電極)に接続されているため、ベース領域の電位を確実に固定することができる。これにより、ESD保護素子全体の抵抗値をより精度よく制御することができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
次に、この第3の実施形態の第1の変形例について説明する。図6は本第1の変形例に係るESD保護素子を示す平面図であり、図7は図6に示すC−C’線による断面図である。図6及び図7に示すように、本変形例においては、N拡散領域12及びP拡散領域15をNウエル6及びPウエル7の全厚にわたって形成している。即ち、N拡散領域12及びP拡散領域15の上面はNウエル6及びPウエル7の表面に到達しており、下面は埋込酸化膜3に到達している。即ち、これらの拡散領域の深さはシリコン層4の厚さに等しく、例えば100nmである。本第1の変形例に係る上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
本第1の変形例においては、P拡散領域9(アノード)とN拡散領域13(カソード)との間に流れる電流が必ずN拡散領域12及びP拡散領域15を通過するようになっているため、ベース抵抗をより一層安定して低減することができる。本変形例における上記以外の動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、第3の実施形態の第2の変形例について説明する。図8は本第2の変形例に係るESD保護素子を示す平面図であり、図9は図8に示すD−D’線による断面図である。図8及び図9に示すように、本第2の変形例においては、前述の第1の変形例と比較して、N拡散領域12及びP拡散領域15を相互に接するように形成している。即ち、N拡散領域12とP拡散領域15との界面が、Nウエル6とPウエル7との界面8となっている。本第2の変形例に係る上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態の第1の変形例と同様である。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図10は本実施形態に係るESD保護素子を示す平面図であり、図11は図10に示すE−E’線による断面図である。図10及び図11に示すように、本実施形態に係るESD保護素子はSOI基板1の表面に形成されている。SOI基板1においては、支持基板2上に埋込酸化膜3が設けられており、その上に厚さが例えば100nmのシリコン層4が設けられている。そして、シリコン層4には、Nウエル6及びPウエル7が相互に隣接して形成されており、Nウエル6とPウエル7との界面が界面8となっている。
Nウエル6には、夫々複数個のP拡散領域9(アノード)及びN拡散領域10(ベース電極)が界面8に平行な方向に交互に1列に相互に離隔して配列されている。また、Pウエル7には、夫々複数個のN拡散領域13(カソード)及びP拡散領域14(ベース電極)が界面8に平行な方向に交互に1列に相互に離隔して配列されている。P拡散領域9(アノード)及びN拡散領域13(カソード)は界面8に関して対称な位置に配置されており、N拡散領域10(ベース電極)及びP拡散領域14(ベース電極)は界面8に関して対称な位置に配置されている。P拡散領域9(アノード)及びN拡散領域10(ベース電極)はNウエル6の全厚にわたって形成されており、N拡散領域13(カソード)及びP拡散領域14(ベース電極)はPウエル7の全厚にわたって形成されている。即ち、前記各拡散領域の上面はNウエル6及びPウエル7の表面に露出しており、前記各拡散領域の下面は埋込酸化膜3に到達している。
また、Nウエル6におけるP拡散領域9(アノード)と界面8との間の部分におけるP拡散領域9(アノード)に隣接する部分の表面には、P拡散領域41が形成されている。P拡散領域41は内部回路のトランジスタのエクステンション形成工程において形成されたものであり、その厚さは例えば30nmであり、アノードの一部を形成している。P拡散領域41には例えばボロン(B)が1×1019cm−3のピーク濃度で注入されている。更に、Nウエル6におけるP拡散領域41の直下域には、N拡散領域42が形成されている。N拡散領域42はポケット注入により例えばヒ素(As)が注入されており、その厚さは例えば70nmである。そして、Nウエル6におけるP拡散領域41及びN拡散領域42と界面8との間の領域43、並びにN拡散領域42は、PNPバイポーラトランジスタのベース領域となっている。
同様に、Pウエル7におけるN拡散領域13(カソード)と界面8との間の部分におけるN拡散領域13(カソード)に隣接する部分の表面には、N拡散領域44が形成されている。N拡散領域44は内部回路のトランジスタのエクステンション形成工程において形成されたものであり、その厚さは例えば30nmであり、カソードの一部を形成している。N拡散領域44には例えばヒ素(As)が1×1019cm−3のピーク濃度で注入されている。更に、Pウエル7におけるN拡散領域44の直下域には、P拡散領域45が形成されている。P拡散領域45はポケット注入により例えばボロン(B)が注入されており、その厚さは例えば70nmである。そして、Pウエル7におけるN拡散領域44及びP拡散領域45と界面8との間の領域46、並びにP拡散領域45は、NPNバイポーラトランジスタのベース領域となっている。
上述の如く、前記PNPバイポーラトランジスタ及びNPNバイポーラトランジスタのベース領域の一部は、内部回路のトランジスタのしきいち制御工程により形成されたものである。また、P拡散領域9(アノード)、N拡散領域10(ベース電極)、N拡散領域13(カソード)、P拡散領域14(ベース電極)の周辺部及び前記各拡散領域間の領域を覆うように、シリコンブロッキング領域31が形成されている。即ち、前記各拡散領域におけるシリコンブロッキング領域31以外の領域にはシリサイド11が形成されている。更に、シリコン層4におけるNウエル6及びPウエル7を囲む領域には、STI領域16が形成されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
前述の第3の実施形態においては、N拡散領域12及びP拡散領域15(図4参照)をアノード−カソード間に形成しているため、その面積が余分に必要になり、ESD保護素子全体のレイアウト面積が増大する。また、アノードとカソードとの間隔が大きくなるため、ダイナミック抵抗が高くなる可能性もある。これに対して、本第4実施形態においては、アノード−カソード間隔を最小にすることができるため、上述の問題を回避できる。
また、本第4実施形態においては、前述の第1乃至第3の各実施形態と比較して、アノード(P拡散領域9及びP拡散領域41)とベース領域(N拡散領域42及び領域43)との接触面積が大きく、カソード(N拡散領域13及びN拡散領域44)とベース領域(P拡散領域45及び領域46)との接触面積が大きいため、ベース抵抗をより一層低減することができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、図10に示す領域47に追加のイオン注入を行ってもよい。これにより、N拡散領域42(ベース領域の一部)とN拡散領域10(ベース電極)との間の抵抗値、及びP拡散領域45(ベース領域の一部)とP拡散領域14(ベース電極)との間の抵抗値を低減し、ベース領域の電位をより精度よく固定することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図12は本実施形態に係るESD保護素子を示す平面図であり、図13は図12に示すF−F’線による断面図である。図12及び図13に示すように、本実施形態に係るESD保護素子においては、SOI基板1のシリコン層4にNウエル6及びPウエル7が相互に隣接して形成されており、Nウエル6とPウエル7との界面が界面8となっている。
前述の第4の実施形態と同様に、Nウエル6には、夫々複数個のP拡散領域9(アノード)及びN拡散領域10(ベース電極)が界面8に平行な方向に交互に1列に相互に離隔して配列されている。また、Pウエル7には、夫々複数個のN拡散領域13(カソード)及びP拡散領域14(ベース電極)が界面8に平行な方向に交互に1列に相互に離隔して配列されている。
また、Nウエル6におけるP拡散領域9(アノード)と界面8との間の部分における界面8に隣接する部分の表面には、N拡散領域51が形成されている。N拡散領域51は内部回路のトランジスタのエクステンション形成工程において形成されたものであり、その厚さは例えば30nmであり、例えばヒ素(As)が1×1019cm−3のピーク濃度で注入されている。また、シリコン層4におけるN拡散領域51の直下域には、P拡散領域52が形成されている。P拡散領域52はポケット注入により例えばボロン(B)が注入された領域であり、その厚さは例えば70nmである。N拡散領域51及びP拡散領域52の幅は、設計ルールにより許容される最小の幅となっている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第4の実施形態と同様である。
本実施形態においては、PNPトランジスタのベース領域の電位を制御するためのN拡散領域51を、内部回路のトランジスタのエクステンション形成工程により、SCRのアノード−カソード間の、PNPトランジスタのベース領域53とNPNトランジスタのベース領域54との間の領域に形成している。なお、N拡散領域51の直下域はP拡散領域52となっているが、P拡散領域52はPウエル7に接続されているため、SCRの動作に支障を及ぼすことはない。また、本実施形態においては、PNPトランジスタのベース領域53をN拡散領域51を介して制御しているが、本発明はこれに限定されず、NPNトランジスタのベース領域54を制御してもよい。本実施形態における効果は、前述の第4の実施形態と同様である。
なお、上述の第1乃至第5の各実施形態においては、N拡散領域10及びP拡散領域14を夫々複数個設けているが、上述の第1の実施形態のように、夫々P拡散領域9(アノード)及びN拡散領域13(カソード)の3辺を囲むような櫛状形状としてもよい。
また、上述の各実施形態に係るESD保護素子は、SOI基板の表面に形成されることを前提としているが、これらのESD保護素子は通常のバルク基板の表面に形成することも可能である。特に、前述の第1の実施形態に係るESD保護素子は、バルク基板に好適に適用することができる。バルク基板に形成したESD保護素子においては、SOI基板に形成したESD保護素子と比較して電流の経路が深くなってしまっているが、特別な注入工程を設けてウエルの一部に拡散領域を形成すれば、ベース抵抗を低減することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。 図1に示すA−A’線による断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。 図4に示すB−B’線による断面図である。 本発明の第3の実施形態の第1の変形例に係るESD保護素子を示す平面図である。 図6に示すC−C’線による断面図である。 本発明の第3の実施形態の第2の変形例に係るESD保護素子を示す平面図である。 図8に示すD−D’線による断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。 図10に示すE−E’線による断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るESD保護素子を示す平面図である。 図12に示すF−F’線による断面図である。 従来のシリコン基板上に形成されたサイリスタを使用したESD保護素子を示す断面図である。 非特許文献1に記載された従来のESD保護素子を示す平面図及び断面図である。
符号の説明
1;SOI基板
2;支持基板
3;埋込酸化膜
4;シリコン層
5;ESD保護素子
6;Nウエル
7;Pウエル
8;界面
9;P拡散領域(アノード)
10;N拡散領域(Nウエル電位制御用電極)
11;シリサイド
12;N拡散領域
13;N拡散領域(カソード)
14;P拡散領域(Pウエル電位制御用電極)
15;P拡散領域
16;STI領域
17;入力パッド
18;接地電極
19、20;外部抵抗
21;トリガ素子
22;PNPバイポーラトランジスタのベース領域
23;NPNバイポーラトランジスタのベース領域
31;シリサイドブロッキング領域
41;P拡散領域(アノードの一部)
42;N拡散領域(ベース領域の一部)
43;Nウエル6内の領域
44;N拡散領域(カソードの一部)
45;P拡散領域(ベース領域の一部)
46;Pウエル7内の領域
47;領域
51;N拡散領域
52;P拡散領域
53;PNPトランジスタのベース領域
54;NPNトランジスタのベース領域
101;P型シリコン基板
102;Nウエル
103;Pウエル
104;STI領域
105;N拡散領域(Nウエル電位制御用電極)
106;P拡散領域(アノード)
107;N拡散領域(カソード)
108;P拡散領域(基板電位制御用電極)
109;シリサイド
110;入力パッド
111;グラウンドパッド
121;半導体基板
122;Nウエル
123;Pウエル
124;N拡散領域
125;P拡散領域

Claims (16)

  1. 支持基板(2)上に絶縁膜(3)が形成されこの絶縁膜(3)上にシリコン層(4)が形成されたSOI基板(1)の前記シリコン層(4)に形成されこのシリコン層(4)に形成された内部回路を保護する静電気放電保護素子(5)において、前記シリコン層(4)に形成された第1導電型ウエル(6)と、この第1導電型ウエル(6)に隣接して形成された第2導電型ウエル(7)と、前記第1導電型ウエル(6)に形成され前記第1導電型ウエル(6)よりも不純物濃度が高い第1の第1導電型拡散領域(10)と、前記第1導電型ウエル(6)に前記第1の第1導電型拡散領域(10)から離隔して形成された第1の第2導電型拡散領域(9)と、前記第1導電型ウエル(6)における前記第1の第1導電型拡散領域(10)及び前記第1の第2導電型拡散領域(9)を除く領域の一部に前記第1の第1導電型拡散領域(10)に接するように形成され不純物濃度が前記第1導電型ウエル(6)よりも高い第1の拡散領域(12)と、前記第2導電型ウエル(7)に形成された第2の第1導電型拡散領域(13)と、前記第2導電型ウエル(7)に前記第2の第1導電型拡散領域(13)から離隔して形成され前記第2導電型ウエル(7)よりも不純物濃度が高い第2の第2導電型拡散領域(14)と、を有することを特徴とする静電気放電保護素子。
  2. 前記第2導電型ウエル(7)における前記第2の第1導電型拡散領域(13)及び前記第2の第2導電型拡散領域(14)を除く領域の一部に前記第2の第2導電型拡散領域(14)に接するように形成され不純物濃度が前記第2導電型ウエル(7)よりも高い第2の拡散領域(15)を有することを特徴とする請求項1に記載の静電気放電保護素子。
  3. 前記第1の第1導電型拡散領域(10)は前記第1導電型ウエル(6)の表面に形成されており、前記第1の拡散領域(12)は前記第1の第1導電型拡散領域(10)の下面に接するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電気放電保護素子。
  4. 前記第1導電型ウエル(6)には前記第1の第2導電型拡散領域(9)が複数形成されており、この複数の第1の第2導電型拡散領域(9)は前記第1導電型ウエル(6)と前記第2導電型ウエル(7)との界面(8)に平行な方向に相互に離隔して1列に配列されており、前記シリコン層(4)の表面に垂直な方向から見て、前記第1の第1導電型拡散領域(10)は前記第1の第2導電型拡散領域(9)の端縁における前記界面(8)に対向する部分を除く部分を囲むように櫛型に形成されており、前記第2導電型ウエル(7)には前記第2の第1導電型拡散領域(13)が複数形成されており、この複数の第2の第1導電型拡散領域(13)は前記界面(8)に平行な方向に相互に離隔して1列に配列されており、前記シリコン層(4)の表面に垂直な方向から見て、前記第2の第2導電型拡散領域(14)は前記第2の第1導電型拡散領域(13)の端縁における前記界面(8)に対向する部分を除く部分を囲むように櫛型に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の静電気放電保護素子。
  5. 前記第1導電型ウエル(6)には前記第1の第1導電型拡散領域(10)及び前記第1の第2導電型拡散領域(9)が夫々複数形成されており、前記第2導電型ウエル(7)には前記第2の第1導電型拡散領域(13)及び前記第2の第2導電型拡散領域(14)が夫々複数形成されており、前記複数の第1の第1導電型拡散領域(10)及び第1の第2導電型拡散領域(9)は前記第1導電型ウエル(6)と前記第2導電型ウエル(7)との界面(8)に平行な方向に相互に離隔して交互に1列に配列されており、前記複数の第2の第1導電型拡散領域(13)及び第2の第2導電型拡散領域(14)は前記界面(8)に平行な方向に相互に離隔して前記第1の第1導電型拡散領域(10)に相当する位置に前記第2の第2導電型拡散領域(14)が位置し前記第1の第2導電型拡散領域(9)に相当する位置に前記第2の第1導電型拡散領域(13)が位置するように交互に1列に配列されており、前記第1の第1導電型拡散領域(10)は前記第1の第2導電型拡散領域(9)よりも前記界面(8)に向かって突出するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の静電気放電保護素子。
  6. 前記第1の拡散領域(12)は前記第1の第2導電型拡散領域(9)と前記第2の第1導電型拡散領域(13)との間の電流経路に介在するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電気放電保護素子。
  7. 前記第1導電型ウエル(6)には前記第1の第1導電型拡散領域(10)及び前記第1の第2導電型拡散領域(9)が夫々複数形成されており、前記第2導電型ウエル(7)には前記第2の第1導電型拡散領域(13)及び前記第2の第2導電型拡散領域(14)が夫々複数形成されており、前記複数の第1の第1導電型拡散領域(10)及び第1の第2導電型拡散領域(9)は前記第1導電型ウエル(6)と前記第2導電型ウエル(7)との界面(8)に平行な方向に相互に離隔して交互に1列に配列されており、前記複数の第2の第1導電型拡散領域(13)及び第2の第2導電型拡散領域(14)は前記界面(8)に平行な方向に相互に離隔して前記第1の第1導電型拡散領域(10)に相当する位置に前記第2の第2導電型拡散領域(14)が位置し前記第1の第2導電型拡散領域(9)に相当する位置に前記第2の第1導電型拡散領域(13)が位置するように交互に1列に配列されており、前記第1の第1導電型拡散領域(10)は前記第1の第2導電型拡散領域(9)よりも前記界面(8)に向かって突出するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の静電気放電保護素子。
  8. 前記第1導電型ウエル(6)には前記第1の第2導電型拡散領域(9)が複数形成されており、この複数の第1の第2導電型拡散領域(9)は前記第1導電型ウエル(6)と前記第2導電型ウエル(7)との界面(8)に平行な方向に相互に離隔して1列に配列されており、前記シリコン層(4)の表面に垂直な方向から見て、前記第1の第1導電型拡散領域(10)は前記第1の第2導電型拡散領域(9)の端縁における前記界面(8)に対向する部分を除く部分を囲むように櫛型に形成されており、前記第2導電型ウエル(7)には前記第2の第1導電型拡散領域(13)が複数形成されており、この複数の第2の第1導電型拡散領域(13)は前記界面(8)に平行な方向に相互に離隔して1列に配列されており、前記シリコン層(4)の表面に垂直な方向から見て、前記第2の第2導電型拡散領域(14)は前記第2の第1導電型拡散領域(13)の端縁における前記界面(8)に対向する部分を除く部分を囲むように櫛型に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の静電気放電保護素子。
  9. 前記第1の拡散領域(12)が前記第1導電型ウエル(6)の表面に形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の静電気放電保護素子。
  10. 前記第1の拡散領域(12)が前記内部回路のトランジスタのエクステンション領域と同時に形成されたものであることを特徴とする請求項9に記載の静電気放電保護素子。
  11. 前記第1の拡散領域(12)の上面が前記第1導電型ウエル(6)の表面に到達しており、前記第1の拡散領域(12)の下面が前記絶縁膜(3)に到達していることを特徴とする請求項7又は8に記載の静電気放電保護素子。
  12. 前記第1の拡散領域(12)が前記界面(8)及び前記第1の第2導電型拡散領域(9)の双方から離隔していることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の静電気放電保護素子。
  13. 前記第1の拡散領域(12)が前記界面(8)に接していることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の静電気放電保護素子。
  14. 前記第1の拡散領域(12)が前記第1導電型ウエル(6)の表面における前記第1の第2導電型拡散領域(9)に接する領域に形成され第2導電型である上層部分と、この上層部分の直下域に形成され第1導電型である下層部分と、を有することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の静電気放電保護素子。
  15. 前記第1導電型ウエル(6)には前記第1の第1導電型拡散領域(10)及び前記第1の第2導電型拡散領域(9)が夫々複数形成されており、前記第2導電型ウエル(7)には前記第2の第1導電型拡散領域(13)及び前記第2の第2導電型拡散領域(14)が夫々複数形成されており、前記複数の第1の第1導電型拡散領域(10)及び第1の第2導電型拡散領域(9)は前記第1導電型ウエル(6)と前記第2導電型ウエル(7)との界面(8)に平行な方向に相互に離隔して交互に1列に配列されており、前記複数の第2の第1導電型拡散領域(13)及び第2の第2導電型拡散領域(14)は前記界面(8)に平行な方向に相互に離隔して前記第1の第1導電型拡散領域(10)に相当する位置に前記第2の第2導電型拡散領域(14)が位置し前記第1の第2導電型拡散領域(9)に相当する位置に前記第2の第1導電型拡散領域(13)が位置するように交互に1列に配列されており、前記第1の拡散領域(12)が前記第1導電型ウエル(6)の表面に形成され第1導電型である上層部分と、この上層部分の直下域に形成され第2導電型である下層部分と、を有することを特徴とする請求項6に記載の静電気放電保護素子。
  16. 前記上層部分が前記内部回路のトランジスタのエクステンション領域と同時に形成されたものであることを特徴とする請求項14又は15に記載の静電気放電保護素子。
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