JPH084411A - ウインドレギユレータ装置 - Google Patents

ウインドレギユレータ装置

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JPH084411A
JPH084411A JP13885594A JP13885594A JPH084411A JP H084411 A JPH084411 A JP H084411A JP 13885594 A JP13885594 A JP 13885594A JP 13885594 A JP13885594 A JP 13885594A JP H084411 A JPH084411 A JP H084411A
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村 幸 夫 磯
Hirokazu Suzumura
村 宏 和 鈴
Susumu Kurono
野 進 黒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キヤリアブラケツトの昇降に際してシユーと
ガイドレールとの摺動にグリスが常に有効に作用するよ
うにすること。 【構成】 キヤリアブラケツト(15)及び一対のシユ
ー(17)によりガイドレール(11)に塗布可能なグ
リスを収容する閉塞空間(A)をキヤリアブラケツト
(15)に画成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウインドガラスを昇降
させる車両用のウインドレギユレータ装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のウインドレギユレータ装
置としては、実開平2−129585号公報に示される
ものが知られている。
【0003】これは、ガイドレールと、ガイドレールに
沿つて昇降するキヤリアブラケツトと、キヤリアブラケ
ツトに固着され且つガイドレールに摺動自在に支持され
キヤリアブラケツトの昇降方向において対向配置された
一対のシユーとを有するものであつて、キヤリアブラケ
ツトをワイヤを介して駆動機構により動かすことで、シ
ユーとガイドレールとの摺動を介してキヤリアブラケツ
トがガイドレールに沿つて昇降し、これにより、キヤリ
アブラケツトが固定されるウインドガラスが昇降するこ
ととなつて、結果、ドアに形成された窓が開閉されるも
のであつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置で
は、通常、シユーとガイドレールとの摺動を円滑なもの
とするためにガイドレールにグリスを塗布しているが、
キヤリアブラケツトが昇降する際、シユーによつて塗布
したグリスが昇降方向に掃き寄せられてしまい、結果的
に、グリスが有効に作用しなくなつて、キヤリアブラケ
ツトの昇降に重くなる等の支障を来す恐れがあつた。
【0005】故に、本発明は、キヤリアブラケツトの昇
降に際してシユーとガイドレールとの摺動にグリスが常
に有効に作用するようにすることを、その技術的課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、ガイドレ
ールと、該ガイドレールに沿つて昇降するキヤリアブラ
ケツトと、該キヤリアブラケツトに固着され且つ前記ガ
イドレールに摺動自在に支持され前記キヤリアブラケツ
トの昇降方向において対向配置された一対のシユーと、
前記キヤリアブラケツト及び前記一対のシユーによつて
画成され且つ前記ガイドレールによつて閉塞され前記ガ
イドレールに塗布可能なグリスを収容する閉塞空間と、
前記キヤリアブラケツトに形成され前記閉塞空間と連通
する貫通穴とを有したことである。
【0007】
【作用】上記技術的手段によれば、キヤリアブラケツト
のガイドレールに沿う昇降により閉塞空間からガイドレ
ールにグリスが供給される。よつて、シユーとガイドレ
ールとの摺動によつてグリスが昇降方向に掃き寄せられ
たとしても新たなグリスがガイドレールに塗布されるこ
ととなり、キヤリアブラケツトの昇降に際してシユーと
ガイドレールとの摺動にグリスが常に有効に作用し得
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0009】図1に示されるように、ウインドレギユレ
ータ装置1は、車両のドア2内に配設されるものであつ
て、ウインドガラス4を昇降させるものである。尚、ウ
インドガラス4は、ドア2に固定されたドアフレーム3
に摺動自在に支持されウインドレギユレータ装置1の作
動によりドアフレーム3に沿つて昇降するものでもよく
(図2示)、ドアフレーム3を用いずにウインドレギユ
レータ装置1を介してのみドア2に摺動自在に支持され
ウインドレギユレータ装置1の作動によりウインドレギ
ユレータ装置1の後述するガイドレール11に沿つて昇
降するものでもよい(いわゆるハードトツプ車)。
【0010】このウインドレギユレータ装置1は、図1
及び図2に示されるように、ガイドレール11,駆動機
構12,上下一対のプーリ13,14及びキヤリアブラ
ケツト15から構成される。
【0011】ガイドレール11は、ドア2を構成するパ
ネルにドア上下方向に沿つて延在するように固定されて
いる。駆動機構12は、パネルに回転自在に支持された
ドラム12a,ドラム12aに両端が固定され且つドラ
ム12aに巻回されるワイヤ12bよりなるものであつ
て、ガイドレール11に対して側方に配置されている。
上下プーリ13,14は、ガイドレール11の上下端に
側方に向かつて延在形成されたブラケツト部11a,1
1bに夫々回転自在に支持されており、ワイヤ12bを
張索している。キヤリアブラケツト15は、ウインドガ
ラス4に固定されており、上下プーリ13,14間でワ
イヤ12bにピース及びガイドより構成される周知の固
着構造16(図2示)で固着されている。このキヤリア
ブラケツト15はガイドレール11に沿つて昇降するよ
うに後述する一対のシユー17,18を介してガイドレ
ール11に支持されている。
【0012】上記した構成において、ドラム12aを一
方向に回転駆動すると、ワイヤ12bが一方向に移動し
てキヤリアブラケツト15がガイドレール11に沿つて
下降する。これにより、ウインドガラス4が下降し、窓
が開となる。又、ドラム12aを他方向に回転駆動する
と、ワイヤ12bが他方向に移動してキヤリアブラケツ
ト15がガイドレール11に沿つて上昇する。これによ
り、ウインドガラス4が上昇し、窓が閉となる。尚、ド
ラム12aの回転駆動は、ドラム12aに連結されたモ
ータや操作ハンドル(図示せず)によつて行われる。
【0013】図2ないし図3に示されるように、ガイド
レール11は、両端に内方に向かつて折り曲げられたフ
ランジ11cが形成された断面U字形状を呈するもので
ある。一対のシユー17,18はキヤリアブラケツト1
5の昇降方向において対向するように(ガイドレール1
1に沿うように)配置されており、キヤリアブラケツト
15にアウトサート成形等によつて夫々一体に固着され
ている。又、この一対のシユー17,18は、ガイドレ
ール11の断面形状内にフランジ11bによつて抜け止
めされて配されキヤリアブラケツト15のガイドレール
11に昇降に伴いガイドレール11と摺動するようにガ
イドレール11に摺動自在に支持されている。これによ
り、キヤリアブラケツト15がガイドレール11に沿つ
て昇降するようにガイドレール11に支持されることと
なる。
【0014】キヤリアブラケツト15のガイドレール1
1側の面15a及びシユー17,18の対向する面17
a,18aによつて空間Aが画成されている。この空間
Aは、ガイドレール11の両側壁内面11d及び底壁内
面11eである摺動面によつて閉塞されている。この空
間A内にはガイドレール11に塗布されるグリスが収容
されている。このように、グリスが収容される空間A
は、ウインドレギユレータ装置1の既存する各構成部品
によつて構成されるので、部品点数が増えるようなこと
はなく、組み立て工数,重量,コスト的にも有利であ
る。又、キヤリアブラケツト15には空間Aと連通する
貫通穴19が形成されており、グリスは貫通穴19より
空間A内に注入される。よつて、ウインドレギユレータ
装置1の組み立て後最終工程で空間A内へのグリス注入
を行い得、組み立て作業が容易となる。
【0015】上記した構成において、キヤリアブラケツ
ト15をガイドレール11に沿つて昇降させると、空間
Aに収容されているグリスは、シユー17,18の面1
7a,18aによつて押され、これにより、ガイドレー
ル11とシユー17,18との摺動面(主にガイドレー
ル11の両側壁内面11d)に塗布される。よつて、キ
ヤリアブラケツト15を昇降されるたびにガイドレール
11に新たなグリスが塗布されることとなつて、キヤリ
アブラケツト15の昇降に際してシユー17,18とガ
イドレール11との摺動にグリスが常に有効に作用す
る。これにより、キヤリアブラケツト15の円滑な作動
が常に確保される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、キヤリアブラケツトに
ガイドレールに塗布可能なグリスを収容する閉塞空間を
画成したので、キヤリアブラケツトのガイドレールに沿
う昇降により閉塞空間からガイドレールにグリスが供給
され、キヤリアブラケツトの昇降に際してシユーとガイ
ドレールとの摺動にグリスが常に有効に作用させること
ができる。又、閉塞空間は、キヤリアブラケツト及び一
対のシユーによつて画成されるので、ウインドレギユレ
ータ装置自体の既存する構成部品で閉塞空間が画成され
ることとなり、閉塞空間の画成に際して部品点数が増え
るようなことはなく、組み立て工数,重量,コスト等に
おいて有利なものとすることができる。さらに、キヤリ
アブラケツトに閉塞空間と連通する貫通穴を形成したの
で、ウインドレギユレータ装置自体の組み立て後、最終
工程でグリスの閉塞空間への注入を行うことができ、組
み立て作業に何ら支障を来すことがなく、注入作業も容
易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウインドレギユレータ装置のドア
に搭載された状態での平面図である。
【図2】本発明に係るウインドレギユレータ装置の閉塞
空間を示す図1の部分拡大図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 ウインドレギユレータ装置 A 空間(閉塞空間) 11 ガイドレール 15 キヤリアブラケツト 17 シユー 18 シユー 19 貫通穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールと、該ガイドレールに沿つ
    て昇降するキヤリアブラケツトと、該キヤリアブラケツ
    トに固着され且つ前記ガイドレールに摺動自在に支持さ
    れ前記キヤリアブラケツトの昇降方向において対向配置
    された一対のシユーと、前記キヤリアブラケツト及び前
    記一対のシユーによつて画成され且つ前記ガイドレール
    によつて閉塞され前記ガイドレールに塗布可能なグリス
    を収容する閉塞空間と、前記キヤリアブラケツトに形成
    され前記閉塞空間と連通する貫通穴とを有するウインド
    レギユレータ装置。
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