JPH0842694A - 外部環境から隔離された2つの密閉室を結合密封する装置 - Google Patents
外部環境から隔離された2つの密閉室を結合密封する装置Info
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Abstract
環境を汚染したり、また外部環境によって汚染されるこ
となく移動させることができる結合密封装置を提供す
る。 【構成】 各密閉室14,16は、環状フランジ18
a,20aが周設された対応する密閉室14,16の開
口を閉鎖封止するように構成された扉を有する。各扉
は、前記密閉室14,16の内部に接する内面と、外部
環境に接する外面とを有するとともに、両扉を圧接封止
して該扉の外面を互いに分離させるようにする締結部材
を有している。前記2つの密閉室の一方は、1回しか使
用されない使い捨ての密閉室であり、この使い捨て密閉
室16には、その扉23が他方の密閉室14に備えられ
たハンドルとカムとによって操作されるように構成され
た機構30が設けられている。
Description
離されているとともに、必要に応じて一瞬たりとも前記
外部環境に接することなく互いに連通させることができ
る2つの密閉室を結合密封する装置に関する。
る移動式又は移動可能な容器と、外部環境から常に隔離
されるべく設計されるとともに前記密閉室の他方を構成
する固定設備とに構成部材が分割される種類の結合密封
装置であって、物体又は流体が前記2つの密閉室間にお
いて前記外部環境を汚染したり、また外部環境によって
汚染されることなく移動可能である結合密封装置に関す
る。
記した種類の密封された2つの密閉室を互いに連通させ
るべく結合密封する装置としては、特にいかなる時も両
密閉室、又は2つの密閉室が互いに接続された時に形成
される複合体と外部環境との間の密封状態を壊さずに、
両閉鎖室間において製品を移動させ得るものがある。
設されたそれぞれの密閉室の開口を各々密封する2つの
扉が用いられる。前記扉は、密閉室間において連通状態
が確立されるまで、前記扉を互いに密封的に圧接して扉
の外面を互いに分離させる協働結合手段を有する。密閉
室の一方から他方への移動が終わると、組み合わさった
2つの扉が自身のフランジに設けられたそれぞれのハウ
ジング内に戻され、2つの密閉室が分離される。このよ
うに、移動中は扉が互いに分離されているので、2つの
扉の外面が汚染され、又は汚染源となることはない。し
たがって、扉が再び外部環境に接触してもかまわないの
である。
許第1,346,486 号に説明されている。前記特許は、原子
力産業における特定の用途を対象としたものである。こ
のような用途を対象としたものであるため、連通せしめ
られる密閉室は必然的に高価なものとなっている。
ない無菌製品、又は絶対に外部環境と接触させてはなら
ない汚染性さらには有毒性を有する製品を取り扱う多く
の分野に適用可能な、分離された2つの密閉室を結合密
封する装置の新規な概念に関するものである。
部環境から隔離された2つの密閉室を結合密封する装置
であって、前記各密閉室は、環状フランジが周設された
対応する密閉室の開口を閉鎖封止するように構成された
扉を有し、前記各扉は、前記密閉室の内部に接する内面
と、前記外部環境に接する外面とを有するとともに、両
扉を圧接封止して該扉の外面を互いに分離させるように
する協働結合手段を有し、前記2つの密閉室の一方が1
回しか使用されない使い捨ての密閉室であり、前記使い
捨て密閉室には、その扉が他方の密閉室に備えられた第
1の作動手段によって操作されるように構成された最終
施錠手段が設けられている結合密封装置を提供する。
なくとも一部分が可撓性材料によって形成されるととも
に、対応する扉が設置される剛性環状フランジに直接又
は間接的に取り付けられる。
閉室全体が可撓性材料の袋状とされる。
り、特に使い捨て密閉室に、他方の密閉室上に設けられ
た第2の作動手段によって抑止されるようにした、前記
使い捨て密閉室の扉に対する初期施錠手段を設けてもよ
い。
の概念を適用しうる数多くの注目すべき用途とを単なる
例として取り上げて添付図面を参照しながら述べる以下
の説明により、本発明の内容とその他の利点とがより明
確になろう。
室14及び16を結合密封する装置11の構成部材の一
部は密閉室14に設けられている。この密閉室14は、
この例では外部環境から常に隔離される設計の容器又は
部屋又はその他の固定設備である。それ以外の構成部材
は、この例では密閉室14の容量よりも相対的に小容量
の単純な容器である密閉室16に設けられる。ここで、
密閉室16が1回しか使用されない使い捨ての設計とな
っている点に注意されたい。より詳しくは、各密閉室1
4及び16は、環状フランジ18a,20aがそれぞれ
周設された開口18,20を有しており、各開口18,
20にはそれぞれ扉22,23が備えられている。この
例では、フランジは円形状であるが、必ずしも円形でな
くてもよい。結合密封装置は、扉22,23の結合及び
分離と、両密閉室の内容物と外部環境との間のあらゆる
接触を防ぐ手順によって2つの密閉室を連通させる操作
とを制御する設計となっている。したがって、密閉室1
4の扉22の内面22aは、通常は密閉室14の内部に
接しており、いかなる場合も決して外部環境に接するこ
とはない。密閉室16の扉23の内面23aは、通常は
密閉室16の内部に接しており、いかなる場合も決して
外部環境に接することはない。同様に、扉22の外面2
2bは、通常は外部環境に接しており、いかなる場合も
決していずれの密閉室の内部にも接することはなく、扉
23の外面23bは、通常は外部環境に接しており、い
かなる場合も決していずれの密閉室の内部にも接するこ
とがない。そのために、前記2つの扉には、両者を互い
に密封的態様に当接結合させる協働結合手段が設けられ
ており、扉の外面22b,23bが互いに分離される。
したがって、一方の扉、この例では扉22には、扉23
の突出外縁部が圧接される環状弾性シール26が配設さ
れる。また、使い捨て密閉室16のフランジ20aは、
その周縁部に環状シール27を有しており、前記シール
26に近接する位置で、密閉室14のフランジ18aの
縁部に圧接される。扉の外面22b,23bの中央に
は、この例では単に接触によって機能する締結部材28
がそれぞれ取り付けられる。この締結部材28は、例え
ば磁性あるいは粘着性を有するプレート、又は吸盤その
他類似の構成部材を有した手段とする。扉の中央に固定
される各締結部材は、互いに圧接されるようになってい
る。前記構成部材の代わりに、例えばフック機構等の機
械的な装置を用いてもよい。また、前記結合手段は、密
閉室14の開口縁部に位置するカム機構25により補完
される。この種の機構が3つ、開口18のまわりに12
0°の間隔をあけて配置される。各カム機構には、フラ
ンジ18aの厚み内において回転する軸24と、外側カ
ム24Aと内側カム24Bとが含まれる。内側カムと外
側カムとが作動する角度には、オフセット角が与えられ
ている。外側カム24Aは、前記使い捨て密閉室のフラ
ンジ20aを密閉室14のフランジに係止する。内側カ
ム24Bは、密閉室14の扉22をその密閉室のフラン
ジ18aに係止する。2つのカムが配設される各軸に
は、操作ハンドル21が設けられる。フランジ20a
は、3つの半径方向切欠部17aを備えた環状外縁部1
7を有しており、フランジ20aをフランジ18aに近
付けていくと、この切欠部に外側カム24Aがはまり込
む。この状態において、外側カム24Aは、ほぼ半径方
向に位置し、内側カム24Bは、図に示すように、フラ
ンジ18aに形成されたシート部に扉22を当接させて
堅固に保持するような位置にくる。内側カム24Bは直
線部25を備えており、ハンドルを回すと、フランジ2
0aの外縁部17がフランジ18aに当接締結された後
に内側カムが外れて扉22が開放されるようになる。
を結合させる操作を開始すると同時に、両扉が相対的に
回転することなく、外部環境に接していた外面22b,
23bが両者間にごくわずかな密封された空間29を挟
んで分離される(図6)ような態様に互いに密封的に圧
接される。したがって、2つの面22b,23bが分離
され、扉を互いに結合させたままシート部から一緒に除
去することができ、2つの密閉室間における移動が可能
となる。移動が終われば、2つの扉を一緒にそれぞれの
開口に戻してからそれぞれのフランジに再び取り付け、
然る後に両扉を互いに分離させる。
プであり、したがってこの密閉室には、その扉23に対
して、他方の密閉室上の第1の作動手段によって制御さ
れる最終施錠手段が設けられる。より詳しくは、前記最
終施錠手段は、扉23とフランジ20aとに設けられる
少なくとも1つの機構30を備え、この機構30は、フ
ランジ20aを貫通する穴32と、使い捨て密閉室16
の扉23の厚み内に設けられて通常は前記フランジの穴
32と整合する盲穴34と、前記穴32内に挿入される
とともにフランジ20aの厚さを超える長さを有するピ
ン36等とからなる。図1に示すように、この種の機構
30が2組、直径方向に対向する位置に配設される。前
記最終施錠手段が作動するまで、前記ピン36はフラン
ジ20aから突出しており、盲穴34内には挿入されて
いない。
の近くに、密閉室14の開口18の縁部付近においてフ
ランジ18a内にある自身の軸のまわりに回転する軸部
材38を有する。この軸は、隣接するピン36と協働し
て前記ピンを盲穴34内に押圧するカム37を備える。
軸38は、カム37を操作するハンドル39を有する。
使い捨て密閉室16にはさらに、その扉23に対して、
密閉室14上の第2の作動手段によって抑止されるよう
にしてある初期施錠手段が設けられる。この初期施錠手
段は、扉23及びフランジ20aに設けられる少なくと
も1つの機構40を含み、この機構は、フランジ20a
を貫通する穴42と、使い捨て密閉室16の扉23の厚
み内において通常は前記フランジの穴42と整合する盲
穴44と、前記2つの穴内において互いに整合する内側
ピン46及び外側ピン47とからなる。前記と同様に、
このような機構40が2つ、直径方向に対向する位置に
配設される。
46はフランジ20aと扉23とに挿入されており、外
側ピン47はフランジ20aから突出している(図
3)。ピン46,47の長さは、第2の作動手段が外側
ピン47に対して作用すると両者の接触端部がフランジ
20aと扉23との境界にくる(図4)ような長さとす
る。第2の作動手段は、ピン47と係合して前記ピンを
フランジ20a内に押圧する(図4)ようにしてあるカ
ム48を有する。このカムは、ハンドル39を有する軸
38に取り付けられる。言い換えれば、図1及び図3乃
至図5に明確に示すように、前記第1及び第2の作動手
段が組み合わせられて複合装置となり、この複合装置が
2つ、直径方向に対向する位置に配されることになる。
これらの位置において、外縁部17に切欠部が設けら
れ、軸38と対応するカム37,48とが受け入れられ
る。ピンは、そのはめ込まれる穴の壁面に対して穴を封
止すべく密接して、一種のプラグを形成する。
aの縁部及び前記フランジ縁部にそれぞれ密着する扉2
2,23の縁部は円錐状とされ、又は円錐状の部分を有
する。したがって、フランジの円錐状部分が前記扉の環
状シート部となる。扉を互いに結合させた時に、両扉の
円錐状部分が連続した1つの円錐状部分となるように、
前記円錐状部分は同じテーパ角を有し、かつ外面22
b,23bは同じ直径を有する。同様に、両フランジを
結合させた時にフランジの円錐状部分が整合して連続し
た1つの円錐状部分を形成するように、フランジの接触
端部は同じ直径を有する。フランジの縁部と扉の縁部と
をこのような特定の形状にすることによって、二重扉の
着脱が容易になる。
されるとともに周方向に120°の間隔をあけて配置さ
れる3つのピン50によってフランジ18aに対して周
方向に正確に位置決めされる。これらのピンは、外縁部
17に設けられた切欠部51と係合する。少なくとも1
本のピン50は、フランジ18aの壁面を貫通して密閉
室14内に達する。2つの密閉室を分離させる前に両扉
を元に戻す際、結合したフランジに対して2つの扉を周
方向に正確に位置決めするために、扉22の外周縁部に
穴51又は同様の切欠部が設けられる。これによって、
各機構30の2つの穴32及び34を確実に整合させ
て、使い捨て密閉室16のフランジ20aに対して扉2
3を最終的かつ恒久的に係止することができる(図
5)。オペレータが腕を挿入して密閉室の内側から操作
できる可撓性材料のスリーブを密閉室14の開口18の
脇に設けると、2つの扉を元に戻す際に作業しやすくな
る。フランジ18aにはレバー54が設けられており、
両密閉室を互いに結合させると、このレバーの一方の端
部が外縁部17の下に密着して(図7)、後に両密閉室
を分離させる際に2つのフランジを容易に分離させるこ
とができる。
い捨て密閉室16、あるいは少なくともその一部分は、
可撓性材料から製作される。可撓性材料の部分は、扉2
3が設置される剛性環状フランジ20aに取り付けられ
る。各種実施例において、密閉室16は、フランジ20
aに(例えば溶接により)結合される可撓性材料の単純
な袋とすることができる(図6参照)。密閉室16全体
は、安価な材料を用いて製作される。例えば、フランジ
20aと扉23とは、剛性を有するプラスチック材料か
ら製作可能であり、密閉室のその他の部分(可撓性の袋
を形成する)は、可撓性プラスチック材料から製作可能
である。
の密閉室の結合と結合解除とについて説明する。
0及び40は、図3に示す状態にある。レバー39が半
径方向に配向されているので、フランジ18a上へのフ
ランジ20aの配置と2つの扉22,23の結合とを妨
げるものは何もない。しかし、ピン46が図の位置にあ
るために、扉23を開くことはできない。オペレータ
は、まずフランジ18aに対してフランジ20aを堅固
に把持している3つのカム機構25を操作して、扉22
を解錠する。次に、2つのハンドル39を図3に示す位
置から図4に示す位置に回す。この時点から後は、2つ
のピン46及び47の接点がフランジ20aと扉23と
の境界に位置し、扉23と前記フランジに組み付けられ
ている扉22とが、フランジ20aから同時に分離可能
となる。そして、2つの密閉室間における移動などの必
要な操作を行う。その後、2つの扉22及び23を結合
させたまま元に戻し、再びハンドル39を回してカム3
7を図5に示す位置まで移動させると、これによってピ
ン36が押圧されて、扉23が密閉室16のフランジ2
0aに恒久的に係止される。その後は、必要な操作を行
なってカム機構25を再び動作させて、それぞれの扉に
よって各々密閉された2つの密閉室を分離させればよ
い。
同様の構造部材を同じ参照番号の頭に1を付けて示した
本発明の一実施例を示している。この実施例は、結合手
段、特にカム機構125が、カム137を含む前記第1
の作動手段及びカム148を含む前記第2の作動手段と
組み合わされている点において、前の実施例と異なって
いる。このようにすると、結合操作と施錠/解錠操作と
が簡単になり、操作ミスの危険を大幅に減少させること
ができる。
すカム機構が2つしか設けられておらず、第1実施例に
おいてはすでに組み合わされている前記第1及び第2の
作動手段の軸138及びハンドル121と前記カム機構
とが結合されている。
側カムとが軸138に移されて、内側カム124Bが前
記各軸の内端部に取り付けられ、外側カムが、この実施
例では前記初期施錠手段(この実施例にあっては符号1
40で示す)に対する前記第2の作動手段のカム148
と組み合わされている。カム148(又は124A)及
び124Bは軸138に取り付けられ、前記第1実施例
と同様に、両者のカムの作動角度にはオフセットが設け
られている。なお、前記カムの機能としては同じであ
る。外側カム124Aは使い捨て密閉室のフランジ20
aを他方の密閉室のフランジに締結し、内側カム124
Bは密閉室114の扉を該密閉室のフランジに取り付け
る役目を果たす。
せると、カム148がそれ自体の移動の終点において、
前記初期施錠手段のピン142と係合する。
する軸138に直接結合されているわけではない。各操
作ハンドル121は、軸138の上に嵌合される操作ス
リーブ160に取り付けられる。このスリーブには、前
記第1の作動手段のカム137が設けられており、前記
最終施錠手段のピン136と係合するようにしてある。
スリーブ160は結合スロット161を有しており、軸
138は、その回転軸に対して直角に突出するととも
に、前記結合スロット161内に挿入されるピン162
を有する。このような特有の構成にすることによって、
各ハンドル121は中立位置と、扉123の解錠位置及
び最終施錠位置にそれぞれ対応する2つの対極の位置と
をとることができる。各ハンドルを中立位置(図8)か
ら第1の対極位置に移動させることによって、まず最初
に(カム148と外縁部170との係合により)使い捨
て密閉室を取り付け、次にその移動終端において、密閉
室114の扉を開放し扉123を解錠する。使用後は、
各ハンドルを他方の対極位置まで動かし、前記のような
結合によって、使い捨て密閉室の扉123を恒久的に施
錠してから、使い捨て密閉室のフランジとカム148と
の係合を解除させる。この操作によって、カム124B
により密閉室114の扉も施錠される。使い捨て密閉室
を取り外す時は、ハンドル121を中立位置に戻す。
密閉室を示す。これらは通常可撓性の壁又は可撓性の壁
部分と、特定の機能を果たす特定の特徴及び/又は装置
とを備えている。これらの図では、図1乃至図7におい
て説明した構造部材と同等のものは、同じ参照符号で示
されている。図11に示されている使い捨て密閉室16
は可撓性を有する壁を備え、扉23によって密閉される
フランジに取り付けられる密封袋状に形成されている。
当然ながら、フランジと扉とには、初期解錠とその後の
最終的かつ恒久的な施錠とのためのピンが設けられてい
る。袋状の可撓性材料部分は、特に密閉室が被汚染物質
又は汚染物質を入れたまま内容物とともに焼却等によっ
て破棄される場合には、完全な不透過性材料によって形
成してもよい。また、前記壁を多孔性にして、使用前又
は使用後に加圧滅菌器(autoclave )内において滅菌可
能にすることもできる。
結合される袋は、水溶性材料から製作される。そうする
と、汚れた衣類及び/又は汚染された衣類を回収して使
い捨て密閉室に入れ、前記密閉室ごと洗濯機に入れるこ
とが可能になる。水溶性の袋は洗濯サイクルの開始時点
で溶解し、洗濯サイクルの終了時点で衣類が再び清潔な
状態に戻ることになる。
に示すものと同様であるが、可撓性壁の一部分16aの
みが、酸化エチレン等の気体を用いて含浸滅菌可能な多
孔性材料で形成されている。滅菌は、密閉室を加圧酸化
エチレン雰囲気中に入れて行なわれる。
チレンによる滅菌が可能になっている。この場合、前記
使い捨て密閉室は、該密閉室を酸化エチレンガス供給源
又はその他の滅菌ガス供給源に接続するコネクタ51を
有している。コネクタ51と密閉室16の内部との間に
は、薄膜フィルタ52が配設される。このフィルタは、
その後の密閉室内部の汚染を防止する閉止具にもなって
いる。
可撓性材料の部分16bと剛性フラスコ53とを有す
る。可撓性材料部分は、フラスコとフランジ20aとに
対して密封される。このようにすると、鋭利な物体又は
尖った物体(ヘラ、注射器等)を回収しても使い捨て密
閉室に穴があく危険はない。
に関する。可撓性材料部分は、フランジと袋との間に接
続される少なくとも1つの管状スリーブ56を有する。
この部分は、図8の例のように、粉体を入れた別な袋を
密閉する袋であってもよい。使い捨て密閉室又は内側の
袋には可撓性材料の内側スリーブ57が設けられるた
め、粉体の排出が容易となる。なお、この例では、粉体
が収容されている部分が可撓性材料のスリーブによって
フランジに連結されているので、相当な重量になること
も多い粉体の袋の重さが固定密閉室との結合を阻害する
ことがなくなる。
うる本発明のさらに他の実施例を示す。濾過滅菌のため
に、接続管59が使い捨て密閉室16の壁面にその壁を
封止しつつ挿通される。そして、接続管59は、前記使
い捨て密閉室内に収容されたフィルタ60に接続され
る。したがって、濾過滅菌される液状物が収容されてい
る固定密閉室に前記密閉室を接続して、前記製品を固定
密閉室から抽出濾過することができる。フィルタ60
は、液体を移動させた後に、前記使い捨て密閉室内にお
いて処分及び/又は破壊される。
うにしてあるそれぞれの扉23を備えた2つのフランジ
20aを有する本発明の他の実施例を示す。図17の例
において、前記2つの部分は、流体回路の一部分をなす
管63によって結合される。したがって、通常は互いに
分離されている2つの密閉室間において流体を流動させ
ることができ、接続管63を含む使い捨て密閉室は使用
後に破壊される。
り付けられるようにしてある扉23をそれぞれ備えた2
つのフランジ20aを有する使い捨て密閉室である。こ
の例において、可撓性材料部分は、それぞれの端部で2
つのフランジに接続され、2つの固定密閉室間において
連通スリーブ65を形成する。
両端部が可撓性材料の袋内に開口する可撓性導管部材6
8を備えている。この導管部材のU字状部分は、袋の外
側に延在する。この装置は、使い捨て蠕動ポンプの一部
分を構成するものである。可撓性導管の2つの端部は、
固定密閉室の内部に構成される回路の2つの部分に接続
可能である一方、蠕動ポンプのモータとカムとが袋の外
側の可撓性導管部分に接続される。使用後は、可撓性導
管の前記両端部を使い捨て密閉室内に収容して、そのま
ま全部破壊することができる。
タを構成する使い捨て密閉室を示す。これは、より一般
化すれば、固定密閉室に接続されるようにしてある使い
捨ての気体フィルタである。フランジ20aは、剛性管
69により、乾式低圧空気フィルタ71が収装されたケ
ーシング70に接続されている。
施例を示す。この実施例にあっては、使い捨て密閉室の
可撓性材料部分が、扉23を備えたフランジ20aにカ
フ部によって接続された裏返し手袋73(図21)を有
している。この種の装置を他の固定式の密閉室14の開
口に結合させる時、使用者は手袋73に手をさし込ん
で、固定密閉室の内側で作業をすることができる(図2
2)。
れば、2つの密閉室、特に一方の密閉室を構成する移動
式又は移動可能な容器と、外部環境から常に隔離される
べく設計されるとともに他方の密閉室を構成する固定設
備とに構成部材が分割される種類の結合密封装置であっ
て、物体又は流体が前記2つの密閉室間において外部環
境を汚染したり、また外部環境によって汚染されること
なく移動可能である結合密封装置を提供することができ
る。
封する装置の部分破断正面図であって、固定密閉室の外
側に配された結合手段を示す図である。
と同様の図である。
同様の図である。
4と同様の図である。
封する装置の一実施例を示す部分破断正面図であって、
固定密閉室の外側の結合施錠手段を示す図である。
カムとの構造を示す部分断面図である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
す図である。
す図である。
用状態を示す図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 外部環境から隔離された2つの密閉室を
結合密封する装置であって、前記各密閉室は、環状フラ
ンジが周設された対応する密閉室の開口を閉鎖封止する
ように構成された扉を有し、前記各扉は、前記密閉室の
内部に接する内面と、前記外部環境に接する外面とを有
するとともに、両扉を圧接封止して該扉の外面を互いに
分離させるようにする協働結合手段を有し、前記2つの
密閉室の一方が1回しか使用されない使い捨ての密閉室
であり、前記使い捨て密閉室には、その扉が他方の密閉
室に備えられた第1の作動手段によって操作されるよう
に構成された最終施錠手段が設けられている結合密封装
置。 - 【請求項2】 前記使い捨ての密閉室の少なくとも一部
分が可撓性材料から形成されるとともに、その部分が対
応する前記扉が設置される前記剛性環状フランジに取り
付けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 前記最終施錠手段が、前記使い捨て密閉
室のフランジを貫通する穴と、前記密閉室の扉の厚み内
に設けられるとともに前記フランジに設けられた前記穴
に整合する盲穴と、前記フランジに設けられた前記穴に
挿入されるピン等とからなる少なくとも1つの機構を有
し、前記ピンは前記フランジの厚さよりも大なる長さを
有するとともに、使用前には前記フランジから突出して
おり、前記第1の作動手段が、前記ピンと係合するよう
に形成され配設された、前記他方の密閉室の前記開口の
縁部付近に配置された枢動カム部材を備えている請求項
1に記載の装置。 - 【請求項4】 前記使い捨ての密閉室はさらに、それ自
体の扉に対して、前記他方の密閉室に設けられた第2の
作動手段によって抑止されるようにしてある初期施錠手
段を有する請求項1に記載の装置。 - 【請求項5】 前記初期施錠手段が、前記使い捨て密閉
室のフランジを貫通する穴と、前記密閉室の扉の厚み内
に設けられるとともに前記フランジに設けられた前記穴
に整合する盲穴と、前記2つの穴に縦列的に挿入される
内側及び外側ピン等とからなる少なくとも1つの機構を
有し、前記内側ピンは前記フランジと前記扉とに同時に
挿通され、使用前には前記外側ピンが前記フランジから
突出しており、前記第2の作動手段は、前記他方の密閉
室の前記開口の縁部付近に設けられて前記外側ピンと係
合するように形成された少なくとも1つの枢動カム部材
を備え、前記ピンの長さは、前記第2の作動手段が前記
外側ピンに作用した時に前記ピンの接触端部が前記フラ
ンジと前記扉との境界にくるような長さとされる請求項
4に記載の装置。 - 【請求項6】 前記最終施錠手段が、前記使い捨て密閉
室のフランジを貫通する穴と、前記密閉室の扉の厚み内
に設けられるとともに前記フランジに設けられた前記穴
に整合する盲穴と、前記フランジに設けられた前記穴に
挿入されるピン等とからなる少なくとも1つの機構を有
し、前記ピンが前記フランジの厚さよりも大なる長さを
有するとともに使用前には前記フランジから突出してお
り、前記第1の作動手段は、前記他方の密閉室の前記開
口の縁部付近に設けられて前記ピンと係合するように形
成され位置決めされた枢動カム部材を備え、前記第1の
作動手段と第2の作動手段とが一体的に結合される請求
項5に記載の装置。 - 【請求項7】 前記結合手段が、前記他方の密閉室の開
口縁部のまわりに間隔をおいて配置されるカム機構を備
え、該カム機構は、前記使い捨て密閉室の前記フランジ
を前記他方の密閉室のフランジに当接させる外側カム
と、前記他方の密閉室の扉を該密閉室のフランジに当接
させる内側カムとの2つのカムであって、両者の作動角
度の間にオフセット角が設けられているカムを有してい
る請求項1に記載の装置。 - 【請求項8】 前記結合手段が、前記第1及び第2の作
動手段と結合される請求項4に記載の装置。 - 【請求項9】 前記結合手段が、前記他方の密閉室の縁
部に沿って間隔をおいて配置されるカム機構を有し、該
カム機構の各々が、前記使い捨て密閉室のフランジを前
記他方の密閉室のフランジに当接させる外側カムと、前
記他方の密閉室の扉を該密閉室のフランジに当接させる
内側カムとの2つのカムであって、両者の作動角度の間
にオフセット角が設けられているカムを備え、前記第1
の作動手段が、その作動角度の間にオフセット角が設け
られている前記カムの共通軸に嵌合される操作スリーブ
に取り付けられたカムを含み、該操作スリーブが、連結
スロット等を有し、前記共通軸が、前記連結スロットに
挿入される突出ピンを備えている請求項8に記載の装
置。 - 【請求項10】 前記外側カムが前記第2の作動手段の
一部分でもある請求項9に記載の装置。 - 【請求項11】 前記使い捨て密閉室の壁の少なくとも
一部分が、加圧滅菌器(autoclave) 又は酸化エチレン等
の気体を用いて滅菌可能にしてある多孔性材料から形成
されている請求項1に記載の装置。 - 【請求項12】 前記使い捨て密閉室が、酸化エチレン
等の滅菌ガス源と該密閉室とを連結するコネクタと、前
記コネクタと前記密閉室の内部との間に配設される薄膜
フィルタとを有している請求項1に記載の装置。 - 【請求項13】 前記フランジに接続される前記使い捨
て密閉室の壁が、水溶性材料で形成されていることを特
徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項14】 前記使い捨て密閉室が、前記密閉室の
内部へと開口するフラスコ等の剛性部分と、前記フラン
ジ及び前記剛性部分に連結されるスリーブ等の可撓性部
分とを有する請求項1に記載の装置。 - 【請求項15】 前記使い捨て密閉室の少なくとも一部
分が、前記フランジに接続される可撓性材料のスリーブ
を形成し、前記使い捨て密閉室はさらに、可撓性材料の
内側スリーブを備えている請求項1に記載の装置。 - 【請求項16】 接続管が前記使い捨て密閉室の壁を封
止しつつ貫通するとともに、前記管に接続されるフィル
タが前記使い捨て密閉室内に収装される請求項15に記
載の装置。 - 【請求項17】 前記使い捨て密閉室が、他方の密閉室
のそれぞれに接続されるようにしてある各々の扉を有す
る少なくとも2つのフランジを備えている請求項1に記
載の装置。 - 【請求項18】 前記使い捨て密閉室が、それぞれのフ
ランジとそれぞれの扉とを備えた2つの部分からなり、
前記2つの部分が、流体回路の一部分を構成する管によ
って連結される請求項17に記載の装置。 - 【請求項19】 両端部が前記使い捨て密閉室内へと開
口するとともに、その一部分が前記密閉室の外部に配さ
れて蠕動ポンプに接続可能となっている可撓性導管部材
を有する請求項1に記載の装置。 - 【請求項20】 前記使い捨て密閉室の可撓性材料部分
が手袋状である請求項1に記載の装置。 - 【請求項21】 前記使い捨て密閉室のフランジに、フ
ィルタが収装されたケーシングが設けられる請求項1に
記載の装置。
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