JPH084197A - 化粧ブロックおよびコンクリート壁の化粧工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト、且つ施工性よく、また経年変化が
少なく審美性が高い表面化粧を得る新規な化粧ブロック
およびコンクリート壁の化粧工法を提供する。 【構成】 繊維を混入してなる珪酸カルシウム板を、コ
ンクリート・ブロックに接合してなり、ブロック型枠に
配置した背面溝付きの珪酸カルシウム板の背面側からコ
ンクリートモルタルを流し込んで成型した化粧ブロック
である。また、接合剤を介して両者を接合した構成の場
合、釘や断面Ｌ字型の係止部材、断面コ字型の係止部材
によって両者を連結し、珪酸カルシウム板の反りを防止
する。一方、既設のコンクリート壁に対する化粧工法と
して、接合剤による貼着手段と、断面Ｌ字型若しくは断
面略Ｚ字型の係止部材による固着手段とを併用して、珪
酸カルシウム板をコンクリート壁に貼着した。このと
き、係止部材を埋設して目地を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、表面に模様、色彩また
はこれらを組み合わせた装飾を付与した壁を構築するた
めの化粧ブロックおよびコンクリート壁の化粧工法に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、表面化粧コンクリート壁を構築す
るには、表面を切削加工するなどして予め装飾を施した
コンクリート・ブロックを用いていた。また、ブロック
成型時に色素や無機質材を混練する場合もあり、こうし
たコンクリート・ブロックを積み上げて表面化粧コンク
リート壁を構築していた。一方、表面未処理のコンクリ
ート・ブロックを積み上げて構築したコンクリート壁に
対しては、人造石や天然石あるいはタイルや大理石など
を張り付けるか、若しくは壁面塗装を施すのが一般的で
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のコ
ンクリート・ブロックは、経年的に表面からアクが滲出
し、景観が損なわれた。一方、壁面にタイルや大理石を
張り付ける化粧工法では、上述のコンクリート・ブロッ
クに比べて化粧効果は高いものの、人造石や天然石では
形状加工が手間であるし、タイルや大理石は単価が高い
ことから施工費用が嵩むという課題があった。また、壁
面を塗装する化粧工法では、塗装材の乾燥養生期間に十
数日の日数を要し、表面仕上げに時間がかかるという課
題があった。

【０００４】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、低コスト、且つ施工性よく、また
経年変化が少なく審美性が高い表面化粧を得る新規な化
粧ブロックおよびコンクリート壁の化粧工法を提供する
ことを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、上述した目
的を達成するために、請求項１では、ブロック型枠内
に、繊維を混入してなる背面溝付きの珪酸カルシウム板
を、ブロックの表面に相当する面の少なくとも一方に上
記背面を内側にして配置した後、上記ブロック型枠内に
コンクリートモルタルを流し込んで成型する手段を用い
た。請求項２では、繊維を混入した珪酸カルシウム板
を、接合剤を介してコンクリート・ブロックの表面に接
合するという手段を用いて化粧ブロックを構成した。ま
た、請求項２記載の化粧ブロックを基本構成として、請
求項３ではさらに珪酸カルシウム板の表面からこの表面
の周縁に、上記珪酸カルシウム板を貫通してコンクリー
ト・ブロックまで至る釘を複数本打設し、上記珪酸カル
シウム板と上記コンクリート・ブロックとを連結し、請
求項４ではさらに珪酸カルシウム板の隅部側面付近の数
カ所に、断面Ｌ字型の係止部材の一端を固着すると共
に、上記係止部材の他端がコンクリート・ブロックの側
面に接してなり、請求項５ではさらに珪酸カルシウム板
およびコンクリート・ブロックの隅部側面付近の数カ所
に、断面コ字型の係止部材を打設して、上記珪酸カルシ
ウム板と上記コンクリート・ブロックとを連結という手
段を、それぞれ選択的に用いて化粧ブロックを構成し
た。また、上述した手段の何れにおいても、珪酸カルシ
ウム板のコンクリート・ブロックと接合する面に、予め
複数本の溝切りを形成するという手段を採用することも
ある。

【０００６】一方、請求項７では、繊維を混入した珪酸
カルシウム板の隅部側面付近の数カ所に、断面Ｌ字型の
係止部材の一端を固着し、この珪酸カルシウム板を接合
剤を介して既設のコンクリート壁の少なくとも正面に貼
着し、上記コンクリート壁の上記珪酸カルシウム板を貼
着した面に、上記係止部材の他端を打設した後、隣接す
る珪酸カルシウム板との間隙に、上記係止部材を埋没し
て目地を形成するという手段を用いた。また請求項８で
は、繊維を混入した珪酸カルシウム板の隅部側面付近の
数カ所に、中柱の両端に逆向きの係止部材をそれぞれ直
角に連設してなる断面Ｚ字型の係止部材の上記係止部の
一方を打設し、この珪酸カルシウム板を接合剤を介して
既設のコンクリート壁の少なくとも正面に貼着した後、
隣接する上記珪酸カルシウム板との間隙に上記係止部材
を埋没して目地を形成するという手段を用いた。

【０００７】

【作用】上記手段を採用した本発明では、珪酸カルシウ
ム板は繊維を混入して成型されるので、衝撃や係止部材
を打設する際の外力に耐え得る強度をもつ。この珪酸カ
ルシウム板はコンクリート・ブロックの表面あるいはコ
ンクリート壁の壁面に対して、化粧板として装飾を付与
する作用を行う。すなわち、珪酸カルシウム板は少なく
とも、模様・色彩またはこれらを組み合わせた装飾面を
有しており、さらに、この装飾面および珪酸カルシウム
板の側面を被覆して防水層を構成することもある。但
し、本発明では装飾面および防水層の成型方法や材質は
特定されない。また、珪酸カルシウム板はアクが滲出す
るなど経年変化がなく、耐酸性の性質を有する。接合剤
は珪酸カルシウム板とコンクリート・ブロックやコンク
リート壁とを接合し、両者の隙間に水が侵入することを
防止する。

【０００８】請求項１では、珪酸カルシウム板の背面に
形成された溝の中に流れ込んだコンクリートモルタルが
凝固し、コンクリート・ブロックの表面に珪酸カルシウ
ム板が一体化した化粧ブロックを得る。請求項２の化粧
ブロックは、接合剤によって珪酸カルシウム板とコンク
リート・ブロックとが一体的に接合しており、この化粧
ブロックを積み上げることによって、表面化粧を有する
コンクリート壁を構築する。上記請求項２の化粧ブロッ
クにおいて、請求項３では釘が、請求項４では断面Ｌ字
型の係止部材が、請求項５では断面コ字型の係止部材が
それぞれ、珪酸カルシウム板とコンクリート・ブロック
との連結作用を行う。さらに、上記係止部材それぞれは
珪酸カルシウム板の隅部に固着されることから、珪酸カ
ルシウム板の反りを防止する作用を行う。また、請求項
６では溝切りが、珪酸カルシウム板の接合面積を拡げ、
コンクリート・ブロックとの接合力をより高める。

【０００９】請求項７および請求項８は、既設のコンク
リート壁に対する化粧工法であり、断面Ｌ字型の係止部
材、断面略Ｚ字型の係止部材それぞれが、珪酸カルシウ
ム板をコンクリート壁に連結させ、係止部材の固着箇所
を珪酸カルシウム板の隅部とすることによって珪酸カル
シウム板の反り防止を行う。また、目地形成をこれら係
止部材を埋没して行うので、係止部材は目地内で完全に
固定されることから、反り防止を確実にする。また、完
全に埋没された係止部材は表面化することなく、化粧効
果を損なうことはない。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。先ず、図１は本発明による化粧ブロックの
第一実施例を説明した斜視図であって、図中、１はコン
クリート・ブロック、２は珪酸カルシウム板であり、両
者１・２はモルタル、シリコーン樹脂などの接合剤３を
介して接合している。珪酸カルシウム板２の正面２ａに
は、成型時にエンボス加工するなどして装飾を施してい
る。また、この正面２ａを含めて珪酸カルシウム板２の
側面２ｂを樹脂などでコーティングし、防水層を設けこ
ともあり、ここで防水層は、珪酸カルシウム板２内に水
が染み込むのを防ぐ作用を行うが、色素を混入したもの
や、硬化後に光沢するものを適宜用いることによって、
化粧効果を高めることができる。また、表面の清掃も可
能となり、汚れなどに対するメンテナンスが容易であ
る。なお、装飾や防水層の成形方法、材質は公知手段を
採用することができる。

【００１１】珪酸カルシウム板２の背面２ｃ、つまりコ
ンクリート・ブロック１との接合面には、図２に示した
ような複数本の溝切り４…４を予め形成しておくことも
あり、この場合、背面２ｃの表面積を拡大することがで
き、より多くの接合剤３を介在させることによってコン
クリート・ブロック１との接合力を高めることができ
る。また、溝を図３に示したように、蟻溝４’とすれ
ば、接合面積がより広くなり、接合力をさらに高めるこ
とができる。なお、溝の形状、方向は本実施例に限定さ
れない。また、接合剤３を用いる場合、溝を形成するこ
とは必須ではない。

【００１２】一方、図４は化粧ブロックの変形例を示し
たものであり、背面に長手方向の蟻溝４’を形成した珪
酸カルシウム板２’とコンクリート・ブロック１’とを
一体的に接合した化粧ブロックである。この化粧ブロッ
クは、ブロック型枠内にコンクリートモルタルを流し込
んで行うコンクリート・ブロックの成型法において、珪
酸カルシウム板２’をブロック型枠内に配置した後、珪
酸カルシウム板２’の背面に直接、コンクリートモルタ
ルを流し込んで製造される。コンクリートモルタルの凝
固後、蟻溝４’とこの蟻溝４’に流れ込んだコンクリー
トモルタルと密接する。従って、接合剤３を用いること
なく、珪酸カルシウム板２’とコンクリート・ブロック
１’とを堅固に接合することができ、接合剤３による場
合に比べ低コストで化粧ブロックが得ることができる。
さらに、従来のコンクリート・ブロックと同様の生産ラ
インを用いて製造することができ、生産性を向上させる
ことができる。なお、溝４’の形状、方向はこの変形例
に限定されず、さらに形成方法は公知手段を採用するこ
とができる。

【００１３】上述したように、珪酸カルシウム板２とコ
ンクリート・ブロック１とが接合してなる化粧ブロック
は、従来の積み上げ式コンクリート・ブロックによる場
合から施工方法を変更することなく、同じ要領でコンク
リート壁を構築することができ、同時に表面化粧をも行
うことができ、作業効率を向上させた。また、化粧板と
して機能する珪酸カルシウム板２は軽量且つ耐火性に優
れており、さらに無機質建材として耐酸性が高く、経年
的な組成変化が少ないので、長期にわたって表面化粧を
保持することができる。さらに、繊維を混入してなるの
で、高強度であり衝撃や外力にも耐える得る。

【００１４】次に、図５から図７は、上記第一実施例の
化粧ブロックを基本構成とした別実施例を示したもので
あり、接合剤３に加え、さらに係止部材を用いて珪酸カ
ルシウム板をコンクリート・ブロックに連結した構成の
化粧ブロックを説明したものである。図５は、四隅に貫
通孔５…５を形成した珪酸カルシウム板２１の正面２１
ａから、ネジ釘６…６を打設してなる化粧ブロックであ
り、ネジ釘６…６の螺合作用によって、珪酸カルシウム
板２１をより強固にコンクリート・ブロック１に接合す
ることができる。これと同時に、珪酸カルシウム板２１
の反りを防止しすると共に、変形によるコンクリート・
ブロック１からの剥離を防止することができる。この場
合、防水層を形成する際に、ネジ釘６…６の頭部をも樹
脂などで被覆することが好ましい。なお、珪酸カルシウ
ム板２１に予め貫通孔５を形成することは必須ではな
く、ネジ釘６を直接貫通孔５を有しない珪酸カルシウム
板にねじ込んでもよい。。一方、釘も本実施例のネジ釘
６に限らず、珪酸カルシウム板２１とコンクリート・ブ
ロック１とを、珪酸カルシウム板２１を貫通して連結し
得るものであれば、その他の形状にすることも自由であ
る。

【００１５】さらに係止部材を用いた別手段として、図
６に示したように、珪酸カルシウム板２２の隅部側面２
２ｂ付近の数カ所に、断面Ｌ字型の係止部材７…７の一
端７ａを固着し、要するれば他端７ｂを接合剤でコンク
リート・ブロック１の側面１ａに接着した化粧ブロック
としたり、図７に示したように、珪酸カルシウム板２３
とコンクリート・ブロック１の各隅部側面２３ａ・１ａ
付近の数カ所に、コ字型の係止部材８…８を打設して化
粧ブロックを構成してもよく、何れの係止部材であって
も、上述のネジ釘６による場合と同じく、珪酸カルシウ
ム板をより強固にコンクリート・ブロックに接合でき、
且つ、珪酸カルシウム板周縁の反りを防止することがで
きる。また、断面Ｌ字型の係止部材７や断面コ字型の係
止部材８は、化粧ブロックを積み上げてコンクリート壁
を構築する際に、目地に埋没され表面化することはない
ので、化粧効果を損なうことがない。

【００１６】続いて、第二実施例を説明する。この第二
実施例では、図８、図９に示したように、通法によって
コンクリート・ブロック３０…３０を積み上げて構築し
た既設のコンクリート壁４０に対する化粧工法を説明す
る。同図中、４１はコンクリート・ブロック３０…３０
間に形成した目地である。また、３１は接合剤、３２は
珪酸カルシウム板であって、両者３１・３２とも第一実
施例と同じ材質、構成のものを用いることができる。本
実施例では、既設のコンクリート壁４０を表面化粧する
ために、先ず、コンクリート・ブロック３０…３０の正
面３０ａあるいは珪酸カルシウム板３２の背面３２ａに
接合剤３１を塗布する。このとき、珪酸カルシウム板３
２の側面３２ａには、断面Ｌ字型の係止部材３３の一端
３３ａを固着させておき、上記係止部材の他端３３ｂを
コンクリート・ブロック３０の表面３０ａに打設すると
同時に、接合剤３１を介して珪酸カルシウム板３２を貼
着する。

【００１７】なお、本実施例では、一個のコンクリート
・ブロック３０に一枚の珪酸カルシウム板３２を適用し
て表面化粧を行うこととしたため、珪酸カルシウム板３
２は、この背面３２ａ面積がコンクリート・ブロック３
０の正面３０ａ面積よりも小さいものを用い、コンクリ
ート・ブロック３０の正面一部（周縁）３０ｂを露出す
るように珪酸カルシウム板３２…３２を貼着した。すな
わち、珪酸カルシウム板３２の貼着時において、コンク
リート・ブロック３０の正面一部３０ｂを、係止部材３
３の一端３３ｂの打設箇所として確保した。しかし、コ
ンクリート・ブロック３０と珪酸カルシウム板３２と
は、本実施例の一対一対応でなくてもよく、珪酸カルシ
ウム板３２の大きさは任意に設定することができる。

【００１８】次に、接合剤３１が硬化したなら、隣接す
る珪酸カルシウム板３２との間隙にモルタル、シリコー
ン樹脂などを用いて目地４２を形成する。このとき、係
止部材３３が目地４２内に完全に埋没し、係止部材３３
を確実に固定する。この結果、接合剤３１との協働によ
って、珪酸カルシウム板３２はより強固にコンクリート
・ブロック３０に固着されると共に、珪酸カルシウム板
３２の反りなどの変形を防止することができる。また、
係止部材３３は完全に埋没されているので、表面化せ
ず、化粧効果を損なうことがない。

【００１９】図１０、図１１で第三実施例を説明する。
この例は、第二実施例同様、コンクリート・ブロックを
積み上げて構築した既設のコンクリート壁の化粧工法で
あり、断面略Ｚ字型の係止部材５０を用いてコンクリー
ト壁の化粧を行った。この係止部材５０は図１０に示し
たように、中柱５０ａの両端にそれぞれ逆向きの係止部
５０ｂ・５０ｃを直角に連設した構成である。そして、
係止部５０ｂを珪酸カルシウム板５１の側面５１ａに打
設して、係止部材５０を珪酸カルシウム板５１に固定す
る。このとき、係止部材５０の打設箇所は、第二実施例
同様、珪酸カルシウム板５１のコーナー付近とすること
が必要である。次に、係止部５０ｃとコンクリート壁５
２とが接する向きに、珪酸カルシウム板５１を接合剤５
３を介してコンクリート・ブロック５２に貼着する。そ
して、隣接する珪酸カルシウム板５１との間隙に、係止
部５０ｃを含めて係止部材５０を完全に埋没して目地５
４を形成する。従って、目地５４内に完全に固定された
係止部材５０によって、珪酸カルシウム板５１をより強
固にコンクリート・ブロック５２に接合すると共に、珪
酸カルシウム板５１の反りなどの変形を完全に抑止する
など、第二実施例と同様の効果をもたらすことができ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上、説明したように本発明では、コン
クリート・ブロックに装飾を施した珪酸カルシウム板を
接合した化粧ブロックとしたので、コンクリート壁の構
築と同時に壁面の表面化粧を完了するので、施工性がよ
く、また工期を短縮することができる。また、化粧板と
して機能する珪酸カルシウム板は、無機質建材として酸
には不溶であるため、経年的な組成変化が少なく、製造
時の化粧面を長期的に保持する。さらに、繊維を混入し
て成型することによって、衝撃や外力による板の表面ひ
び割れを防止するなど耐久性に優れている。また、不燃
性によって産業廃棄物として投棄される使用済みの珪酸
カルシウム板を再利用することができるので、コスト面
で有利であり、廃材の有効利用に寄与すると共に、地球
環境にも貢献するのである。

【００２１】さらに、請求項３から請求項５では、釘や
断面Ｌ字型、断面コ字型の係止部材を用いたので、接合
剤との協働によって、より強固に珪酸カルシウム板をコ
ンクリート・ブロックに接合することができた。また、
これら係止部材によって珪酸カルシウム板の反りを防止
することができた。また、請求項６では珪酸カルシウム
板の背面に溝切りを形成したので、接合面積拡大に伴っ
てコンクリート・ブロックとの接合力を高めることがで
きた。

【００２２】また、請求項７、請求項８では既設のコン
クリート壁の化粧工法として珪酸カルシウム板を接合剤
によって貼着する手段を用いたので、施工性がよく、ま
た表面化粧を長期にわたって保持することができる。こ
れに加え、断面Ｌ字型や断面略Ｚ字型の係止部材を用い
て珪酸カルシウム板をコンクリート壁に接合したので、
珪酸カルシウム板の剥離を確実に防止し、且つ、珪酸カ
ルシウム板の反りを防止することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による化粧ブロックの第一実施例を示し
た斜視図

【図２】珪酸カルシウム板の背面形状を示した斜視図

【図３】珪酸カルシウム板の背面別形状を示した斜視図

【図４】化粧ブロックの変形例を示した斜視図。

【図５】ネジ釘を適用した化粧ブロックの別実施例を示
した斜視図

【図６】断面Ｌ字型の係止部材を適用した化粧ブロック
の別実施例を示した斜視図

【図７】断面コ字型の係止部材を適用した化粧ブロック
の別実施例を示した斜視図

【図８】本発明の第二実施例における、コンクリート壁
の斜視図

【図９】同、コンクリート壁の目地付近を示した横断面
図

【図１０】本発明の第三実施例における、係止部材を示
した斜視図

【図１１】同、コンクリート壁の目地付近を示した横断
面図

【符号の説明】

１ コンクリート・ブロック ２ 珪酸カルシウム板 ３ 接合剤 ４ 溝切り ５ 貫通孔 ６ ネジ釘 ７ 断面Ｌ字型の係止部材 ８ 断面コ字型の係止部材 ４０ コンクリート壁

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ブロック型枠内に、繊維を混入してなる背
   面溝付きの珪酸カルシウム板を、ブロックの表面に相当
   する面の少なくとも一方に上記背面を内側にして配置し
   た後、上記ブロック型枠内にコンクリートモルタルを流
   し込んで成型したことを特徴とする化粧ブロック。
2. 【請求項２】繊維を混入してなる珪酸カルシウム板を、
   接合剤を介してコンクリート・ブロックの表面に接合し
   たことを特徴とする化粧ブロック。
3. 【請求項３】請求項１記載の化粧ブロックにおいて、さ
   らに珪酸カルシウム板の表面からこの表面の周縁に、上
   記珪酸カルシウム板を貫通してコンクリート・ブロック
   まで至る釘を複数本打設し、上記珪酸カルシウム板と上
   記コンクリート・ブロックとを連結した化粧ブロック。
4. 【請求項４】請求項１記載の化粧ブロックにおいて、さ
   らに珪酸カルシウム板の隅部側面付近の数カ所に、断面
   Ｌ字型の係止部材の一端を固着すると共に、上記係止部
   材の他端がコンクリート・ブロックの側面に接してなる
   化粧ブロック。
5. 【請求項５】請求項１記載の化粧ブロックにおいて、さ
   らに珪酸カルシウム板およびコンクリート・ブロックの
   隅部側面付近の数カ所に、断面コ字型の係止部材を打設
   して、上記珪酸カルシウム板と上記コンクリート・ブロ
   ックとを連結した化粧ブロック。
6. 【請求項６】珪酸カルシウム板のコンクリート・ブロッ
   クと接合する面に、予め複数本の溝切りを形成した請求
   項１、請求項２、請求項３または請求項４記載の化粧ブ
   ロック。
7. 【請求項７】繊維を混入してなる珪酸カルシウム板の隅
   部側面付近の数カ所に、断面Ｌ字型の係止部材の一端を
   固着し、この珪酸カルシウム板を接合剤を介して既設の
   コンクリート壁の少なくとも正面に貼着し、上記コンク
   リート壁の上記珪酸カルシウム板を貼着した面に、上記
   係止部材の他端を打設した後、隣接する上記珪酸カルシ
   ウム板との間隙に、上記係止部材を埋没して目地を形成
   したコンクリート壁の化粧工法。
8. 【請求項８】繊維を混入してなる珪酸カルシウム板の隅
   部側面付近の数カ所に、中柱の両端に逆向きの係止部を
   それぞれ直角に連設してなる断面略Ｚ字型の係止部材の
   上記係止部の一方を打設し、この珪酸カルシウム板を接
   合剤を介して既設のコンクリート壁の少なくとも正面に
   貼着した後、隣接する上記珪酸カルシウム板との間隙
   に、上記係止部材を埋没して目地を形成したコンクリー
   ト壁の化粧工法。