JP3000929U - コンクリート型枠 - Google Patents

コンクリート型枠

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JP3000929U JP1994001503U JP150394U JP3000929U JP 3000929 U JP3000929 U JP 3000929U JP 1994001503 U JP1994001503 U JP 1994001503U JP 150394 U JP150394 U JP 150394U JP 3000929 U JP3000929 U JP 3000929U
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adhesive
cloth
concrete
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Inventor
重富 久門
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エース住宅株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度、耐久性等に優れ、軽量かつ安価で、作
製が容易なコンクリート型枠を提供する。 【構成】 せき板1、枠体2およびさん材3を備えたコ
ンクリート型枠Aであって、せき板1、枠体2およびさ
ん材3は、布の小片に接着剤を混合した混合材4を高温
高圧でプレス成型により一体成型したものである。した
がって、強度、耐久性等に優れ、軽量かつ安価で、しか
も作製が容易なコンクリート型枠Aを得ることができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンクリート型枠に関する。さらに詳しくは、生コンクリートを流し 込んでコンクリートを固める時に使用するコンクリート型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンクリート型枠は、図3に示すように、中間部にさん材53が釘打ちさ れて取付けられた枠体52の片面にせき板51を釘打ちして作製されるものが大部分 であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このコンクリート型枠造りは、もっぱら仮枠大工によってなされて いるが、高齢化による仮枠大工の減少および後継者の減少等により従来のコンク リート型枠の作製が困難となっているのが実状である。 また、国内の森林資源の価格が高くなった現在では、コンクリート型枠に南洋 材製の合板が多用されているが、南洋材の使用にはつぎのような問題がある。 環境保護意識の急速な高まりおよび地球の生態系のバランス等の観点から、 南洋材の伐採が困難となっている。 また、上記に関連して南洋材の価格が高騰しており、今後とも高値が継続 することが予想されている。 コンクリート型枠に使用される合板は、樹齢の高い大きな原木を使用するう えに、投入原木の7割程度の歩留りしかない無駄の多い製品であり、森林資源の 有効利用には程遠いものである。 したがって、コンクリート型枠用合板の材料として南洋材を使用することは、 今後ますます困難になると予想される。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑み、強度、耐久性等に優れ、軽量かつ安価で、作製 が容易なコンクリート型枠を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のコンクリート型枠は、せき板、枠体およびさん材を備えたコンクリー ト型枠であって、前記せき板、枠体およびさん材は、布の小片に接着剤を混合し た混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型したものであることを特徴とす る。また、せき板、枠体およびさん材は、布の小片と紙の小片に接着剤を混合し た混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型したものであることを特徴とす る。さらに、せき板、枠体およびさん材は、木材の小片と液状プラスチックに接 着剤を混合した混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型したものであるこ とを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案では、プレス成型によって、せき板、枠体およびさん材を一体成型する ため、釘打ち等の必要がなく、容易に任意大きさおよび形状のコンクリート型枠 を作製することができる。 また、せき板、枠体およびさん材は、布の小片に接着剤を混合した混合材、布 の小片と紙の小片に接着剤を混合した混合材または木材の小片と液状プラスチッ クに接着剤を混合した混合材をそれぞれ高温高圧で一体成型したものであるため 、強度、耐久性などに優れ、軽量かつ安価なコンクリート型枠を製造することが できる。
【0007】
【実施例】
つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 (第1実施例) 第1考案の一実施例であって、図1は第1実施例にかかわるコンクリート型枠 Aの斜視図、図2は図1におけるII−II線断面図である。 コンクリート型枠Aは、図1に示すように、せき板1、枠体2およびさん材3 によって構成されている。 そして、枠体2の横方向(長手方向)両側には複数の連結用縦小孔21が形成さ れ、縦方向(短手方向)両側には、複数の連結用横小孔22が形成されている。な お、連結用縦小孔21および連結用横小孔22の数は枠体2の大きさに応じて自在に 設定することができる。また、連結用縦小孔21および連結用横小孔22の形成位置 も自在に設定することができる。 また、コンクリート型枠Aの連結用縦小孔21および連結用横小孔22は必ずしも 必要なものではなく、従来のコンクリート型枠(図3参照)の場合と同様に、型 枠同士を連結することもできる。すなわち、コンクリート型枠A相互間を釘打ち 等により連結していけばよいが、型枠作業の能率向上を図る等の観点からは、本 実施例のように連結用縦小孔21および連結用横小孔22を枠体2に形成しておくこ とが好ましい。
【0008】 コンクリート型枠Aを構成するせき板1、枠体2およびさん材3は、図2に示 すように、布の小片に接着剤を混合した混合材4を高温高圧でプレス成型により 一体成型したものである。 布の小片としては、特に制限なくどのようなものも使用することができ、たと えば端切れや古布を小さく裁断したもの等が採用される。なお、布は新しいもの でも、使用済みのものでもよいが、資源の有効利用を図る等の観点からは使用済 みのものを利用することが好ましい。 接着剤は、布の小片相互間を接着することができれば、どのような接着剤、樹 脂等であってもよく、たとえばウレタン接着剤、ユリア樹脂、フェノール樹脂等 を採用することができる。 そして、布の小片に接着剤を混合した混合材4は、所定形状の金型に充填され 、高温高圧でプレス成型により一体成型されるため、布の繊維が接着剤により強 固に接着される。なお、このとき使用する金型の形状、大きさ等に応じてコンク リート型枠Aの形状、大きさ等を自在に設定することができる。以下の実施の実 施例においても同様である。
【0009】 したがって、本実施例のコンクリート型枠Aによれば下記の効果が得られる。 布の小片が主材として使用されており、かつ布の繊維が接着剤により強固に 接着されているため、十分な強度および耐久性が得られるので、大形のコンクリ ート型枠を容易に作製することができる。 せき板1が、枠体2およびさん材3と一体成型されており、かつ一枚もので あるためコンクリート型枠Aを使用したコンクリート打設面の仕上りが美しい。 布の繊維により厚さを薄くしても十分な強度が得られるため、軽量にできる ので、取扱いが非常に容易である。 複数個のコンクリート型枠Aの枠体2の縦および横をそれぞれ当接させ、隣 接するコンクリート型枠A同士で連結用縦小孔21および連結用縦小孔22をそれぞ れ連通させ、連通孔にピン(図示省略)を嵌合するだけで大形のコンクリート型 枠を組立てることができ、また連通孔からピンを引き抜くだけで大形のコンクリ ート型枠を解体することができるので、大形型枠の組立解体作業の大幅な能率向 上を図ることができる。また、釘等が使用されていないので、外観上も美しい。 端切れや古布等、従来ほとんど利用できなかった布を使用するため、資源の 有効利用を図ることができる。また、燃やしたり埋めたりして処理していた端切 れや古布等を使用するため、公害防止にも役立つ。
【0010】 (第2実施例) 第2考案の一実施例であって、本実施例のコンクリート型枠は、図1に示すコ ンクリート型枠Aと同様に、せき板、枠体およびさん材によって構成されている 。そして、せき板、枠体およびさん材は、布の小片と紙の小片に接着剤を混合し た混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型されている。 本実施例のコンクリート型枠は、前記第1実施例の混合材の代りに、布の小片 と紙の小片に接着剤を混合したものであり、その余の構成は前記第1実施例のコ ンクリート型枠Aと実質的に同一であるので説明を省略する。 布の小片は、前記第1実施例の場合と実質的に同様である。 紙の小片としては、特に制限なくどのようなものも使用することができ、たと えば使用済みの段ボールや古紙を小さく裁断したもの等が採用される。なお、古 紙とは、使用済みの紙や板紙または裁断くずなどをいう。 接着剤は、布の小片相互間、紙の小片相互間および布の小片と紙の小片相互間 を接着することができれば、どのような接着剤、樹脂等であってもよく、たとえ ばウレタン接着剤、ユリア樹脂、フェノール樹脂等を採用することができる。 そして、布の小片と紙の小片に接着剤を混合した混合材は、所定形状の金型に 充填され、高温高圧でプレス成型により一体成型されるため、布および紙の繊維 が接着剤により強固に接着される。 したがって、本実施例のコンクリート型枠によれば、前記第1実施例のコンク リート型枠Aの場合の効果に加えて下記の効果が得られる。 布の小片と紙の小片に接着剤が混合された混合材を使用しているため、同一 形状同一寸法ならば前記第1実施例のコンクリート型枠Aよりも軽量のコンクリ ート型枠を作製することができるので、取扱いが容易である。 使用済みの段ボールや古紙等を使用するため、資源の有効利用を図ることが できるとともに、使用済みの段ボールや古布等を燃やしたり埋めたりして処理す る必要がなく、公害防止にも役立つ。
【0011】 (第3実施例) 第3考案の一実施例であって、本実施例のコンクリート型枠は、図1に示すコ ンクリート型枠Aと同様に、せき板、枠体およびさん材によって構成されている 。そして、せき板、枠体およびさん材は、木材の小片と液状プラスチックに接着 剤を混合した混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型されている。 本実施例のコンクリート型枠は、前記第1実施例の混合材の代りに、木材の小 片と液状プラスチックに接着剤を混合した混合材を使用したものであり、その余 の構成は前記第1実施例のコンクリート型枠Aと実質的に同一であるので説明を 省略する。 木材の小片としては、特に制限なくどのようなものも使用することができ、た とえば古木材、製材クズまたは建築クズを小さく切断したもの等が採用される。 液状プラスチックとしては、プラスチックの原液を使用する。 接着剤は、木材の小片相互間、木材の小片と液状プラスチック相互間を接着す ることができれば、どのような接着剤、樹脂等であってもよく、たとえばウレタ ン接着剤、ユリア樹脂、フェノール樹脂等を採用することができる。 そして、木材の小片と液状プラスチックに接着剤を混合した混合材は、所定形 状の金型に充填され、高温高圧でプレス成型により一体成型されるため、木材の 繊維とプラスチックが接着剤により強固に接着される。 したがって、本実施例のコンクリート型枠によれば、前記第1実施例のコンク リート型枠Aの場合の効果に加えて、下記の効果が得られる。 木材の小片と液状プラスチックに接着剤が混合された混合材を使用している ため、同一形状同一寸法ならば前記第1実施例のコンクリート型枠Aよりも軽量 のコンクリート型枠を作製することができるので、取扱いが容易である。 古木材、製材クズまたは建築クズ等を使用するため、資源の有効利用を図る ことができる。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、強度、耐久性等に優れ、軽量かつ安価で、しかも作製が容易 なコンクリート型枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案の一実施例(第1実施例)にかかわる
コンクリート型枠Aの斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】従来のコンクリート型枠の斜視図である。
【符号の説明】
A コンクリート型枠 1 せき板 2
枠体 3 さん材 4 混合材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】せき板、枠体およびさん材を備えたコンク
    リート型枠であって、 前記せき板、枠体およびさん材は、布の小片に接着剤を
    混合した混合材を高温高圧でプレス成型により一体成型
    したものであることを特徴とするコンクリート型枠。
  2. 【請求項2】前記混合材が、布の小片と紙の小片に接着
    剤を混合したものであることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート型枠。
  3. 【請求項3】前記混合材が、木材の小片と液状プラスチ
    ックに接着剤を混合したものであることを特徴とする請
    求項1記載のコンクリート型枠。
JP1994001503U 1994-02-05 1994-02-05 コンクリート型枠 Expired - Lifetime JP3000929U (ja)

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