JPH084137A - 建物の気密・断熱化工法と断熱パネル - Google Patents

建物の気密・断熱化工法と断熱パネル

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JPH084137A
JPH084137A JP12625494A JP12625494A JPH084137A JP H084137 A JPH084137 A JP H084137A JP 12625494 A JP12625494 A JP 12625494A JP 12625494 A JP12625494 A JP 12625494A JP H084137 A JPH084137 A JP H084137A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緻密な施工と多くの手間を必要とせず、断熱
性・気密性に優れ、施工性の良い新規な断熱パネルとそ
の取付け工法を提供する。 【構成】 断熱パネル(23)は、一対の分割部材(21)
(21)を相互に折曲げ可能に連結し、且つ、その折り曲
げ線とは反対側の端面に柔軟材からなる気密材(26)を
取付けた構成からなり、それら分割部材(21)(21)を
くの字状に折り曲げた状態から平板状となるまで押し込
むことにより、上記気密材(26)を腕木部材(29)の外
周面等に回り込ませながら密着できるようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に建物の外断熱を
形成するのに有効な建物の気密・断熱化工法とそれに使
用する断熱パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】改正された省エネルギー法では、建物の
断熱性を向上させることは勿論、気密性をも確保するこ
とが要求されている。特に、寒冷地では、建物の断熱性
及び気密性を向上させることは重要である。その際、断
熱層、気密防湿層の配置を誤ると壁体内結露を起し、建
物の耐久性が著しく低下する。それを防ぐため、外周壁
の室内側に気密防湿層を連続して設け、その外側に断熱
層を連続して設ける必要がある。
【0003】例えば、図9は、気密層を設けないで断熱
層(1)のみを外装材(2)と内装下地(3)との間に設
けた例であるが、室内側から断熱層(1)を透過してき
た水蒸気が、その断熱層(1)の外側の低温部と接触し
て結露を生ずることになる。また、図10は、断熱層
(1)の外側に気密防湿層(4)を設けるとともに、それ
ら(1)(4)の間に通気層(5)を設けたものである
が、水蒸気が断熱層(1)を透過して外側に出ることは
避けられず、通気層(5)内で拡散希釈することにより
結露を幾分低減できるとしても、水蒸気の量が多いと気
密防湿層(4)の内側で結露することになる。他方、図
11は、断熱層(1)の内側に気密防湿層(4)を配置し
たもので、これによれば、室内側の湿った空気が気密防
湿層(4)の内側で遮断されることになり、仮に、その
防湿層(4)の隙間などから透過しても、その量が少な
いため外側の通気層(5)によって拡散希釈し、結露す
るのを防ぐことができることになる。
【0004】即ち、断熱層(1)と気密防湿層(4)との
関係から言えば、気密防湿層(4)を断熱層(1)よりも
内側に配置することが望ましいことになる。
【0005】他方、断熱層(1)の配置に関して言え
ば、図12のように、構造躯体(6)の内側に断熱層
(1)を配置する内断熱構法と、図13のように、構造
躯体(6)の外側に配置する外断熱構法とがある。この
場合、内断熱では、上記の点から当然断熱層(1)の内
側である内壁部分に気密防湿層(4)が設けられること
になる。なお、図9〜図11は、断熱層(1)が構造躯
体内に設けられているが、これも広義の内断熱である。
【0006】これら外断熱と内断熱を比較すると、常時
暖房を必要とするような寒冷地では、構造躯体(6)の
蓄熱容量を利用できる点で、外断熱の方が有利である。
更に、内断熱構造では、図12のように、天井からのダ
ウンライト用開口(7)、多数のコンセント用開口
(8)、電気スイッチ用の開口(9)といった多くの開口
部が形成されるため、この開口によって断熱層(1)及
び気密防湿層(4)の連続性が損なわれ易く、この点か
ら言っても外断熱が優れていると言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外断熱
においても、上記のような開口がなく断熱層の欠損が少
ないとは言っても、図13のように、窓手摺(10)や窓
庇(11)或は外壁材を取付けるための腕木材(12)が構
造躯体から突出しており、これらの腕木材(12)が断熱
層(1)及び気密防湿層(4)の連続性を損なう原因とな
る不都合がある。この場合、腕木材(12)自身は、その
腕木材(12)をホットブリッジとして使用することで、
結露発生の原因となるのを取り除くことができるが、腕
木材(12)の周面と断熱層(1)及び気密防湿層(4)との
間に隙間を生じ易く、これらを施工した後にその隙間を
塞ぐための補修作業を現場で行なう必要がある。他方、
気密層(4)においてもアスファルト系の粘着テープに
よるテーピングやコーキングによる気密補修が必要とな
る、しかし、断熱補修や気密補修には、緻密な施工と多
くの手間が必要である。また、断熱化・気密化は現場施
工に高度な技能が要求され、現場における技術レベルが
建物性能を左右する。一方、特殊技能を必要としない工
業的手法による断熱化、気密化構法は殆ど見当たらない
のが現状である。
【0008】この発明は、このような断熱、気密化工法
の現状に鑑みて、緻密な施工と多くの手間を必要とせ
ず、断熱性・気密性に優れ、施工性の良い新規な断熱パ
ネルとその取付け工法を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、上記の目的を達成
するため、この発明の断熱・気密化工法は、1つの断熱
パネルを互いに2分割して得られる一対の分割部材を相
互に折曲げ可能に連結し、且つ、その折り曲げ線とは反
対側の端面に柔軟材からなる気密材を取付けるととも
に、それら分割部材をくの字状に折り曲げた状態で前記
気密材側の端部を躯体より突出する腕木材へ当接して、
平板状となるまで押し込むことにより、上記気密材を腕
木材の外周面に回り込ませながら密着させることを特徴
とする。
【0010】同じく、この発明の断熱パネルは、1つの
断熱パネルを互いに2分割して得られる一対の分割部材
を相互に折曲げ可能に連結し、且つ、その折り曲げ線と
は直角な方向の端面に柔軟材からなる気密材の層を設け
ていることを特徴とするものである。
【0011】上記において、各分割パネルを折り曲げ可
能に連結するものとして、気密性を備えたテープが挙げ
られる。
【0012】この発明において、腕木材とは、前述のよ
うな窓手摺や窓庇用の腕木、外装材を取付ける金具等の
各種のものを総称した意味で使用している。
【0013】また、この発明の工法とパネルは、建物の
外壁のみならず、屋根(天井)、アルコーブ軒天、及び
それらの取合い部、外壁と基礎との取合い部等の各部に
使用することができる。
【0014】
【作用】互いに連結された分割部材からなる断熱パネル
をくの字状に折り曲げた状態から押し込むと、その端部
の気密材の面が腕木部材の対向面に押し付けられて圧縮
される。それと同時に、この気密材は、その柔軟性によ
り前記対向面とは直角な方向の腕木部材の外周面にも回
り込んで密着するので、気密及び断熱補修をすることな
く、施工を完了できる。
【0015】
【実施例】以下、この発明を建物の外壁に実施した場合
の断熱パネルの製作から取付けまでを順に説明する。
【0016】図1において、(21)(21)は、同形の長
方形状の分割部材であって、断熱性能を備えた硬質発泡
合成樹脂材、例えばフォームポリスチレン、硬質ウレタ
ンフォームなどからなるものである。そして、これらの
分割部材(21)(21)は、それらの分割端部を互いに合
致させるとともに、その分割端部間に跨るように連結用
テープ(22)を接着して、分割する前と同形状の一つの
長方形の断熱パネル(23)を形成している。これによ
り、各分割パネル(21)(21)は、分割線である図の垂
直な折り曲げ線(24)を支点として、前記テープ(23)
を接着した面側へ、少なくともくの字状となる位置まで
相互に折り曲げ可能とされる。テープ(22)は、気密防
湿性を備えたものを用いる。
【0017】次に、互いに連結された各分割部材(21)
(21)には、図2のように、その上下両端面と、分割側
の端面とは反対側の端面にそれぞれ所要厚さの帯状の気
密パッキン(25)(26)が、断熱パネル(23)の全周を
カバーするようにして貼り付けられる。この気密パッキ
ン(25)(26)は、容易に圧縮されるような柔軟性を備
え、且つ、透湿性の小さい気密性材料からなるものであ
り、例えば、エプトシーラー(商標名)といった独立発
泡スポンジ材等が使用される。また、その幅は、分割部
材(21)(21)の厚さと同一である。更に、図8でも示
すように、上下両端面の気密パッキン(25)のコーナー
部分には、その気密パッキン(25)の上面又は下面から
分割部材(21)側面に跨るようにして、めくれ防止テー
プ(27)を貼り付けて、上部側若しくは下部側に隣接す
る断熱パネル(23)や腕木部材とのすり合わせによっ
て、ずれ・剥がれが起きないようにしてある。
【0018】以上のようにして気密パッキン(25)(2
6)を貼り付けた断熱パネル(23)は、図3のように前
記の面側へくの字状に折り曲げ、且つ、矢印方向へ裏返
した後、図4のように、テープ(23)とは反対側の面か
ら押し込むことによって腕木部材間に取り付けられるも
のである。図5は、その具体例を示しており、図におい
て、(28)(28)…はCチャンネルからなる軸組柱で、
互いに背中合わせに隣接する軸組柱(28)(28)間の隙
間へ挿入して取り付けた左右方向一対の腕木部材(29)
(29)間へ、分割部材(21)(21)の前記連結部とは反
対側の気密パッキン(26)(26)の外側面を、それら腕
木部材(29)(29)へ当接しておいて、これら分割部材
(21)(21)を外側から平板状になるまで押し込んで取
付ける。
【0019】図7は、互いに隣接する断熱パネル(23)
(23)の境界部分を拡大して示しており、それら断熱パ
ネル(23)(23)の気密パッキン(26)(26)が接する
部分では、これらの気密パッキン(26)が強く押し潰さ
れて互いに密着している。他方、腕木部材(29)と気密
パッキン(26)との対向面部分(30)においても、同様
に押し潰されて密着している。更に、その対向面部分
(30)のような押し付け方向と異なる面側においては、
気密パッキン(26)が腕木部材(29)の面に沿うように
変形して密着し、殆ど隙間なく塞がれている。即ち、こ
のような気密パッキン(26)がない場合には、図14の
ように、硬質分割部材(21)(21)が単純な屈曲形状に
変形するだけであるので、大きな隙間(30)を生ずるこ
とになり、このため、気密材を充填するなどの補修作業
が必要になるが、かかる気密パッキン(26)によってこ
のような作業を省略できるのである。図6は、断熱パネ
ル(23)の取付け状態を外側から見たものである。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、一対
の分割部材を互いにくの字状に折り曲げた状態から平板
状となるまで押し込んで断熱パネル取り付けることか
ら、互いに隣接パネル同士が相互に密着して隙間なく取
り付けられる効果がある。
【0021】特に、この発明では、各分割パネルの端面
に所要厚さの柔軟材からなる気密パッキンの層を設けて
いることから、断熱パネル間に各種の腕木材が突出して
いる場合でも、このパッキン層がそれらの腕木材の外周
に回り込んで密着するため、隙間部分の補修を行なう必
要がなく、断熱パネルを押し込むだけの作業で取り付け
ることができ、きわめて作業性に優れたものが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各分割パネルのテープでの連結方法を示す断熱
パネルの斜視図である。
【図2】各分割パネルへの気密パッキンの貼り付け状況
を示す断熱パネルの斜視図である。
【図3】くの字型に折り曲げた状態の断熱パネルの斜視
図である。
【図4】同じくくの字型に折り曲げた断熱パネルを図3
の状態から反転して示す斜視図である。
【図5】外壁の腕木部材間に断熱パネルを押し込んで取
付ける取付け方法を示す横断平面図である。
【図6】断熱パネルの取付け状態を示す外壁の要部の斜
視図である。
【図7】隣接する断熱パネルの境界部分を拡大して示す
正面図である。
【図8】断熱つパネルの要部の拡大縦断面図である。
【図9】気密・防湿層を有しない従来の外壁の要部の横
断面図である。
【図10】外壁側に気密・防湿層を設けた従来の外壁の
要部の横断面図である。
【図11】内壁側に気密・防湿層を設けた従来の外壁の
要部の横断面図である。
【図12】内断熱構造の壁を備えた建築物の概略縦断面
図である。
【図13】外断熱構造の壁を備えた建築物の概略縦断面
図である。
【図14】気密パッキンを有しない断熱パネル間の境界
部分の拡大正面図である。
【符号の説明】
(21) 分割部材 (22) 連結テープ (23) 断熱パネル (26) 気密パッキン (28) 軸組柱 (29) 腕木部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの断熱パネルを互いに2分割して得
    られる一対の分割部材を相互に折曲げ可能に連結し、且
    つ、その折り曲げ線とは反対側の端面に柔軟材からなる
    気密材を取付けるとともに、それら分割部材をくの字状
    に折り曲げた状態で前記気密材側の端部を躯体より突出
    する腕木材へ当接して、平板状となるまで押し込むこと
    により、上記気密材を腕木材の外周面に沿うよう回り込
    ませながら密着させることを特徴とする建物の気密・断
    熱化工法。
  2. 【請求項2】 1つの断熱パネルを互いに2分割して得
    られる一対の分割部材を相互に折曲げ可能に連結し、且
    つ、その折り曲げ部とは反対側の端面に柔軟材からなる
    気密材の層を設けていることを特徴とする建物の断熱パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 各分割パネルを気密性を備えたテープで
    折り曲げ可能に連結してなることを特徴とする請求項2
    の建物の断熱パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001123551A (ja) * 1999-10-25 2001-05-08 Sekisui House Ltd 建物の乾式気密構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001123551A (ja) * 1999-10-25 2001-05-08 Sekisui House Ltd 建物の乾式気密構造

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