JPH0840687A - 吊荷の振れ止め制御方法 - Google Patents

吊荷の振れ止め制御方法

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Publication number
JPH0840687A
JPH0840687A JP17506494A JP17506494A JPH0840687A JP H0840687 A JPH0840687 A JP H0840687A JP 17506494 A JP17506494 A JP 17506494A JP 17506494 A JP17506494 A JP 17506494A JP H0840687 A JPH0840687 A JP H0840687A
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JP
Japan
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trolley
moving
speed
suspended load
spreader
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17506494A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Toyohara
尚 豊原
Susumu Kono
進 河野
Itsuo Murata
五雄 村田
Hiromitsu Hoshina
博光 星名
Yoshiaki Okubo
欣昭 大久保
Tadaaki Monzen
唯明 門前
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0840687A publication Critical patent/JPH0840687A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊荷に初期振れや外乱による振れが作用して
も最終的にはこの振れを抑制して吊荷を正確に位置決め
可能とした吊荷の振れ止め制御方法を提供する。 【構成】 検出されたトロリー17の移動位置d及び移
動速度Vd とスプレッダ20(荷役14)の移動位置x
及び移動速度Vx 、スプレッダ20(荷役14)の目標
到達位置x0 、予め設定された定数係数α,β,γ,δ
からトロリー17の速度指令値vを下記数式 v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・
x に基づいて演算してその速度指令値vをトロリー駆動部
18にフィードバックしてトロリー17の速度を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊荷用コンテナクレー
ンやトランスファクレーン等に使用される吊荷装置のた
めの吊荷の振れ止め制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、岸壁でコンテナ船から荷役の陸
揚げを行う場合にはコンテナクレーンを用いて行う。こ
のコンテナクレーンは岸壁とコンテナ船との間に架設さ
れたガータに沿ってトロリーが移動自在に支持され、こ
のトロリーにロープを介してスプレッダが吊り下げられ
て構成されている。従って、トロリーがガータに沿って
コンテナ船の上方に移動し、このコンテナ船の荷役を掴
持する。そして、トロリーがガータに沿って岸壁側に移
動し、トラックシャーシ等に荷役を降ろす。この繰り返
しによってコンテナ船の荷役を全て陸揚げする。
【0003】このようなコンテナクレーンには、一般
に、トロリー移動時における吊荷(荷役及びスプレッ
ダ)の振れ止め装置が設けられている。従来、この吊荷
の振れ止め装置はトロリーの移動速度を制御することで
吊荷の振れを抑制している。即ち、吊荷の振れの固有振
動はトロリーから吊り下げられたロープ長によって定ま
るものであり、この吊荷の振れの固有振動から決まる振
れ周期に応じてトロリーの加速時及び減速時にその速度
を制御することで、加速終了時及び減速終了時に吊荷の
振れがなくなくようにしている。そのためにトロリーの
駆動部に吊荷の振れ止め用の速度パターンを与えてい
る。
【0004】図10にトロリーの速度パターン及びその
ときの吊荷の振れ幅を表すグラフを示す。図10に示す
ように、トロリーの速度パターンPにおいて、所定時間
加速後及び減速後に一定速度に保つようにしており、こ
れによって振れ幅を抑制し、振れが減衰されることとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コンテナク
レーンにあっては、ロープの巻上や繰り出しによるスプ
レッダの上下移動、あるいは荷役の掴持動作などによっ
て初期振れが発生することがある。また、トロリーの移
動中に外乱によって振れが発生することがある。こ場
合、前述した従来の吊荷の振れ止め装置にあっては、図
11に示すように、トロリーの移動前に初期振れQがあ
ったり、外乱による振れRがあったりすると、トロリー
の移動後に振れ戻しなどの残留振れSが発生してしま
う。このように吊荷に残留振れSが発生すると、荷役の
積卸し作業に支障を来すこととなり、荷役の陸揚げ作業
の作業効率を低下させてしまうという問題があった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、吊荷に初期振れや外乱による振れが発生しても最
終的にはこの振れを確実に抑制して吊荷を正確に位置決
め可能とした吊荷の振れ止め制御方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の吊荷の振れ止め制御方法は、トロリー駆動
部により搬送経路に沿って移動自在に支持されたトロリ
ーにロープを介して吊荷が吊下げられ、前記トロリーが
吊荷の目標到達位置x0 への所定の速度パターンに基づ
いて移動することで前記吊荷を搬送する吊荷装置におい
て、前記トロリーの移動位置d及び移動速度Vd を検出
すると共に、前記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx
検出し、前記吊荷の目標到達位置x0 及び前記トロリー
の移動位置d及び移動速度Vd と前記吊荷の移動位置x
及び移動速度Vx 、予め設定された定数係数α,β,
γ,δから前記トロリーの速度指令値vを下記数式 v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・
x に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
とするものである。
【0008】また、本発明の吊荷の振れ止め制御方法
は、トロリー駆動部により搬送経路に沿って移動自在に
支持されたトロリーにロープを介して吊荷が吊下げら
れ、前記トロリーが吊荷の目標到達位置x0 への所定の
速度パターンに基づいて移動することで前記吊荷を搬送
する吊荷装置において、前記トロリーの移動位置d及び
移動速度Vd を検出すると共に、前記吊荷の移動位置x
及び移動速度Vx を検出し、前記吊荷の目標到達位置x
0 及び前記トロリーの移動位置d及び移動速度Vdと前
記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx 、予め設定された
n組の中から前記吊荷の振れ状態に応じて選択された定
数係数αi ,βi ,γi ,δi (i=1〜n)から前記
トロリーの速度指令値vを下記数式 v=αi(d−x0 )+βi・Vd +γi(x−x0 )+
δi・Vx に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明の吊荷の振れ止め制御方法
は、トロリー駆動部により搬送経路に沿って移動自在に
支持されたトロリーにロープを介して吊荷が吊下げら
れ、前記トロリーが吊荷の目標到達位置x0 への所定の
速度パターンに基づいて移動することで前記吊荷を搬送
する吊荷装置において、前記トロリーの移動位置d及び
移動速度Vd を検出すると共に、前記吊荷の移動位置x
及び移動速度Vx を検出し、前記吊荷の目標到達位置x
0 及び前記トロリーの移動位置d及び移動速度Vdと前
記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx 、予め設定された
定数係数α,β,γ,δ、また、前記目標到達位置x0
が移動中にn回任意に切り換えた目標到達位置x0i(i
=1〜n)から前記トロリーの速度指令値vを下記数式 v=α(d−x0i)+β・Vd +γ(x−x0i)+δ・
x に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】第1の発明にあっては、検出されたトロリーの
移動位置d及び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及び移
動速度Vx 、吊荷の目標到達位置x0 、設定された定数
係数α,β,γ,δに基づいてトロリーの速度指令値v
を v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・
x により演算し、算出したトロリーの速度指令値vをトロ
リー駆動部にフィードバックしてトロリーを制御する。
このとき、距離d−x0 及び移動速度Vd と距離x−x
0 及び移動速度Vx の値を限り無く0に収斂される。
【0011】第2の発明にあっては、検出されたトロリ
ーの移動位置d及び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及
び移動速度Vx 、吊荷の目標到達位置x0 、設定された
n組の中から吊荷の振れ状態に応じて選択された定数係
数αi ,βi ,γi ,δi に基づいてトロリーの速度指
令値vを v=αi(d−x0 )+βi・Vd +γi(x−x0 )+
δi・Vx により演算し、算出したトロリーの速度指令値vをトロ
リー駆動部にフィードバックしてトロリーを制御する。
このとき、距離d−x0 及び移動速度Vd と距離x−x
0 及び移動速度Vx の値を限り無く0に収斂される。そ
して、定数係数α i ,βi ,γi ,δi が複数組設定さ
れたことで、吊荷の振れ幅の差異等に応じて適切に選択
できる。
【0012】第3の発明にあっては、検出されたトロリ
ーの移動位置d及び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及
び移動速度Vx 、吊荷の目標到達位置x0 、設定された
定数係数α,β,γ,δに基づき、移動中にn回任意に
切り換える目標到達位置x0i(i=1〜n)に応じてト
ロリーの速度指令値vを v=α(d−x0i)+β・Vd +γ(x−x0i)+δ・
x により演算し、算出したトロリーの速度指令値vをトロ
リー駆動部にフィードバックしてトロリーを制御する。
このとき、距離d−x0i及び移動速度Vd と距離x−x
0i及び移動速度Vx の値を限り無く0に収斂される。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施例に係る吊荷の振れ
止め制御方法を実施するためのコンテナクレーンの概略
構成、図2に本発明の振れ止め制御方法の第1実施例を
表す制御ブロック、図3に本実施例の振れ止め制御方法
のフローチャートを示す。
【0015】図1に示すように、本実施例の吊荷の振れ
止め制御方法を実施するためのコンテナクレーン11は
岸壁12に停泊しているコンテナ船13から荷役14の
陸揚げを行う場合に用いられるものである。即ち、コン
テナクレーン本体15には岸壁12とコンテナ船13と
の間に位置してガータ16が架設されており、このガー
タ16に沿ってトロリー17が移動自在に支持されてい
る。このトロリー17は図示しない駆動モータを有する
トロリー駆動部18によって移動することができる。そ
して、このトロリー17には巻上ロープ19を介してス
プレッダ20が吊り下げられており、スプレッダ20は
荷役14を掴持することができるようななっている。な
お、21は岸壁12に待機しているトラックシャーシで
ある。
【0016】従って、岸壁12側に位置していたトロリ
ー17がトロリー駆動部18によりガータ16に沿って
図1にて右方向に移動し、コンテナ船13の上方にて停
止する。ここで、巻上ロープ19を繰り出してスプレッ
ダ20を下降し、このスプレッダ20により所定の荷役
14を掴持し、巻上ロープ19を巻き上げてスプレッダ
20を上昇する。そして、荷役14を掴持したたまま、
トロリー17はガータ16に沿って図1にて左方向に移
動し、岸壁13に待機しているトラックシャーシ21に
荷役14を降ろす。この繰り返しによってコンテナ船1
3の荷役14を全て陸揚げする。
【0017】上述したコンテナクレーン11のトロリー
17は制御装置31によってその移動速度が制御される
ようになっている。この制御装置31は、トロリー17
の移動位置及びその移動速度、並びにスプレッダ20
(荷役14)の移動位置及び移動速度を検出する検出装
置32と、所定の速度パターンに基づいて移動する目標
到達位置を指令する目標到達位置指令装置33と、検出
装置32によって検出された各検出値及び目標位置指令
装置33からの目標到達位置からトロリー17の速度指
令値を演算する演算装置34と、この演算装置34によ
って算出された速度指令値に基づいてトロリー17の速
度を制御する速度制御装置35とを有している。
【0018】この制御装置31について、図2に示す制
御ブロック及び図3に示すフローチャートに基づいて制
御方法を説明する。図2及び図3に示すように、検出装
置32がトロリー17の移動位置d及び移動速度Vd
検出(ステップS1,S2)すると共に、スプレッダ2
0(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx を検出
(ステップS3,S4)し、演算装置34に出力する。
一方、目標到達位置指令装置33は所定の速度パターン
に基づいてスプレッダ20の目標到達位置x0 を演算装
置34に出力する。この演算装置34はトロリー17の
移動位置d及び移動速度Vd 、スプレッダ20(荷役1
4)の移動位置x及び移動速度Vx 、スプレッダ20の
目標到達位置x0 、並びに各定数係数α,β,γ,δに
基づいてトロリー17の速度指令値vを下記数式(1)
に基づいて演算(ステップS5)する。 v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・Vx ・・・(1) そして、算出したトロリー17の速度指令値vを速度制
御装置35に出力し、速度制御装置35はこの速度指令
値vをトロリー駆動部18にフィードバックしてこの速
度指令値vに基づいてトロリー17を速度制御(ステッ
プS6)する。この制御を繰り返し行う(ステップS
7)ことでスプレッダ20(荷役14)を目標到達位置
0 に移動させる。
【0019】ここで、この制御装置31によるコンテナ
クレーン11の具体的な制御について説明する。図1に
示すように、コンテナ船13の荷役14を岸壁12に陸
揚げする場合、まず、岸壁12側に位置するトロリー1
7をコンテナ船13の上方に移動する。このとき、トロ
リー17のスタート前には検出装置32により、 トロリー17の移動位置 d =d1 トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x1 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx1 が検出され、目標到達位置指令装置33により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =掴持する荷役14
の載置位置xk が設定され、それぞれ演算装置34に入力される。この
場合、トロリー17のスタート時点であるので、トロリ
ー17の移動速度Vd は0であるが、スプレッダ20の
移動速度Vx は何らかの外乱によって必ずしも0とは限
らず、また、スプレッダ20の移動位置x=x1 がトロ
リー17の移動位置d=d1 と同じになるとは限らな
い。
【0020】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(1)に基づいて演算する。 v0 =α(d1−x0)+β・0+γ(x1−x0)+δ・
x1 このように算出された速度指令値vに基づいてトロリー
駆動部18が制御され、トロリー17はスタート位置d
1 から目標到達位置x0 に移動する。一方、スプレッダ
20もスタート位置x1 から目標到達位置xk に移動す
るが、移動中に振れが抑制される。そして、コンテナ船
13の上方にて停止した位置からスプレッダ20を下降
して荷役14を掴持し、荷役14と共にスプレッダ20
を上昇する。
【0021】スプレッダ20が荷役14を掴持すると、
今度はトロリー17を岸壁12のトラックシャーシ21
の上方に移動する。このとき、前述と同様に、トロリー
17のスタート前には検出装置32により、 トロリー17の移動位置 d =dk =xk トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x2 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx2 が検出され、目標到達位置指令装置33により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =トラックシャーシ
21の載置位置xc が設定され、それぞれ演算装置34に入力される。
【0022】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(1)に基づいて演算する。 v0 =α(dk−xc)+β・0+γ(x2−xc)+δ・
x2 このように算出された速度指令値vに基づいてトロリー
駆動部18が制御され、トロリー17はスタート位置d
k から目標到達位置xc に移動する。一方、スプレッダ
20もスタート位置x2 から目標到達位置xc に移動す
るが、移動中に振れが抑制される。そして、岸壁13に
待機しているトラックシャーシ21の上方にて停止した
位置からスプレッダ20を下降し、荷役14をトラック
シャーシ21に降ろす。
【0023】このように本実施例の吊荷の振れ止め制御
装置を具えたコンテナクレーン11にあっては、トロリ
ー17の移動位置d及び移動速度Vd とスプレッダ20
(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx 、スプレッ
ダ20(荷役14)目標到達位置x0 、定数係数α,
β,γ,δに基づいて前述した数式(1)によりトロリ
ー17の速度指令値vを演算し、この速度指令値vをト
ロリー駆動部18にフィードバックしてトロリー17の
速度を制御するようにしてことで、スプレッダ20及び
荷役14の移動中に、距離d−x0 、移動速度Vd 、距
離x−x0 、移動速度Vx の値は限り無く0に収斂さ
れ、スプレッダ20及び荷役14の振れが抑制される。
【0024】図4に本発明の振れ止め制御方法の第2実
施例を表す制御ブロック、図5に本実施例の振れ止め制
御方法のフローチャート、図6に状態空間の分割と定数
係数の組の対応を表す相関関数の三次元グラフを示す。
なお、前述の実施例で説明したものと同様の機能を有す
る部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0025】本実施例において、コンテナクレーン11
の構成は上述したものと同様であり、説明は省略する。
そして、本実施例のコンテナクレーン11において、図
4に示すように、トロリー17は制御装置41によって
その移動速度が制御されるようになっている。この制御
装置41は、トロリー17の移動位置及びその移動速
度、並びにスプレッダ20(荷役14)の移動位置及び
移動速度を検出する検出装置42と、所定の速度パター
ンに基づいて移動する目標到達位置を指令する目標到達
位置指令装置43と、トロリー17のロープ長及びスプ
レッダ20(荷役14)の振れ状態にそれぞれ対応して
設定された複数組の定数係数を記憶する記憶装置44
と、検出装置42によって検出された各検出値及び目標
位置指令装置43からの目標到達位置、記憶装置44か
らの各定数係数からトロリー17の速度指令値を演算す
る演算装置45と、この演算装置45によって算出され
た速度指令値に基づいてトロリー17の速度を制御する
速度制御装置46とを有している。
【0026】この制御装置41について、図4に示す制
御ブロック及び図5に示すフローチャートに基づいて制
御方法を説明する。図4及び図5に示すように、検出装
置42がトロリー17の移動位置d及び移動速度Vd
検出(ステップT1,T2)すると共に、スプレッダ2
0(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx を検出
(ステップT3,T4)し、演算装置44に出力する。
一方、目標到達位置指令装置43は所定の速度パターン
に基づいてスプレッダ20の目標到達位置x0 を演算装
置45に出力する。また、記憶装置44はトロリー17
のロープ長及びスプレッダ20(荷役14)の振れ状態
にそれぞれ対応して設定された複数組の定数係数αi
βi,γi,δi(i=1〜n)を記憶している。そし
て、この定数係数αi,βi,γi,δiは、図6に示すよ
うに、予め用意した定数係数群の中から、d,Vd
x,Vx が属する部分空間に対応する定数係数の組を取
り出されて(ステップT5)用いられるものである。
【0027】演算装置45はトロリー17の移動位置d
及び移動速度Vd 、スプレッダ20(荷役14)の移動
位置x及び移動速度Vx 、スプレッダ20の目標到達位
置x 0 、並びに各定数係数αi,βi,γi,δiに基づい
てトロリー17の速度指令値vを下記数式(2)に基づ
いて演算(ステップT6)する。 v=αi(d−x0 )+βi・Vd +γi(x−x0 )+δi・Vx ・・・(2) そして、算出したトロリー17の速度指令値vを速度制
御装置46に出力し、速度制御装置46はこの速度指令
値vをトロリー駆動部18にフィードバックしてこの速
度指令値vに基づいてトロリー17を速度制御(ステッ
プT7)する。この制御を繰り返し行う(ステップT
8)ことでスプレッダ20(荷役14)を目標到達位置
0 に移動させる。
【0028】ここで、この制御装置41によるコンテナ
クレーン11の具体的な制御について説明する。図1及
び図4に示すように、コンテナ船13の荷役14を岸壁
12に陸揚げする場合、まず、岸壁12側に位置するト
ロリー17をコンテナ船13の上方に移動する。このと
き、トロリー17のスタート前には検出装置32によ
り、 トロリー17の移動位置 d =d1 トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x1 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx1 が検出され、目標到達位置指令装置33により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =掴持する荷役14
の載置位置xk が設定され、それぞれ演算装置34に入力される。この
場合、トロリー17のスタート時点であるので、トロリ
ー17の移動速度Vd は0であるが、スプレッダ20の
移動速度Vx は何らかの外乱によって必ずしも0とは限
らず、また、スプレッダ20の移動位置x=x1 がトロ
リー17の移動位置d=d1 と同じになるとは限らな
い。
【0029】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(2)に基づいて演算する。ま
た、各定数係数αi,βi,γi,δiは、図6に示すよう
に、予め用意した定数係数群の中から、d=d1 ,Vd
=0,x=x1 ,Vx =Vx1がそれぞれ属する部分空間
に対応する定数係数の組(αk,βk,γk,δk)が取り
出される。 v0 =αk(d1−x0)+βk・0+γk(x1−x0)+
δk・Vx1
【0030】このように算出された速度指令値vに基づ
いてトロリー駆動部18が制御され、トロリー17はス
タート位置d1 から目標到達位置x0 に移動する。一
方、スプレッダ20もスタート位置x1 から目標到達位
置xk に移動するが、移動中に振れが抑制される。そし
て、コンテナ船13の上方にて停止した位置からスプレ
ッダ20を下降して荷役14を掴持し、荷役14と共に
スプレッダ20を上昇する。
【0031】スプレッダ20が荷役14を掴持すると、
今度はトロリー17を岸壁12のトラックシャーシ21
の上方に移動する。このとき、前述と同様に、トロリー
17のスタート前には検出装置42により、 トロリー17の移動位置 d =dk =xk トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x2 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx2 が検出され、目標到達位置指令装置33により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =トラックシャーシ
21の載置位置xc が設定され、それぞれ演算装置45に入力される。
【0032】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(2)に基づいて演算する。ま
た、各定数係数αi,βi,γi,δiは、図6に示すよう
に、予め用意した定数係数群の中から、d=d1 ,Vd
=0,x=x1 ,Vx =Vx1がそれぞれ属する部分空間
に対応する定数係数の組(αc,βc,γc,δc)が取り
出される。 v0 =αc(dk−xc)+βc・0+γc(x2−xc)+
δc・Vx2
【0033】このように算出された速度指令値vに基づ
いてトロリー駆動部18が制御され、トロリー17はス
タート位置dk から目標到達位置xc に移動する。一
方、スプレッダ20もスタート位置x2 から目標到達位
置xc に移動するが、移動中に振れが抑制される。そし
て、岸壁13に待機しているトラックシャーシ21の上
方にて停止した位置からスプレッダ20を下降し、荷役
14をトラックシャーシ21に降ろす。
【0034】なお、複数組の定数係数αi,βi,γi
δiを求めた前記状態空間の分割法として有効、且つ、
簡単なものは次に示す通りである。まず、d,x,
x ,lがあるそれぞれの閾値Δ1に対してロープ長を
lとすると下式が設定できる。 Vx 2 +(x−d)≦Δ12 ・・・(A) l≦l0 ・・・(B) この(A)(B)式をすべて満足する空間を第1空間、
(A)式だけを満足する空間を第2空間、(B)式だけ
を満足する空間を第3空間、それ以外の空間を第4空間
として4つの部分に領域を分割する。このようにして全
体としてスムースな制御が可能となる。
【0035】このように本実施例の吊荷の振れ止め制御
装置を具えたコンテナクレーン11にあっては、トロリ
ー17の移動位置d及び移動速度Vd とスプレッダ20
(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx 、スプレッ
ダ20(荷役14)目標到達位置x0 、複数組の定数係
数αi,βi,γi,δiから選択された定数係数に基づい
て前述した数式(2)によりトロリー17の速度指令値
vを演算し、この速度指令値vをトロリー駆動部18に
フィードバックしてトロリー17の速度を制御するよう
にしてことで、スプレッダ20及び荷役14の移動中
に、距離d−x0、移動速度Vd 、距離x−x0 、移動
速度Vx の値は限り無く0に収斂され、スプレッダ20
及び荷役14の振れが抑制される。
【0036】図7に本発明の振れ止め制御方法の第3実
施例を表す制御ブロック、図8に本実施例の振れ止め制
御方法のフローチャート、図9に本実施例におけるトロ
リーの速度パターン及びそのときの吊荷の振れ幅を表す
グラフを示す。なお、前述の実施例で説明したものと同
様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する
説明は省略する。
【0037】本実施例において、コンテナクレーン11
の構成は上述したものと同様であり、説明は省略する。
そして、本実施例のコンテナクレーン11において、図
7に示すように、トロリー17は制御装置51によって
その移動速度が制御されるようになっている。この制御
装置51は、トロリー17の移動位置及びその移動速
度、並びにスプレッダ20(荷役14)の移動位置及び
移動速度を検出する検出装置52と、所定の速度パター
ンに基づいて移動する目標到達位置を指令する目標到達
位置指令装置53と、検出装置52によって検出された
各検出値及び目標位置指令装置33からの目標到達位
置、記憶装置44からの各定数係数からトロリー17の
速度指令値を演算する演算装置54と、この演算装置5
4によって算出された速度指令値に基づいてトロリー1
7の速度を制御する速度制御装置55とを有している。
【0038】この制御装置51について、図7に示す制
御ブロック及び図8に示すフローチャートに基づいて制
御方法を説明する。図7及び図8に示すように、検出装
置52がトロリー17の移動位置d及び移動速度Vd
検出(ステップR1,R2)すると共に、スプレッダ2
0(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx を検出
(ステップR3,R4)し、演算装置44に出力する。
一方、目標到達位置指令装置53は所定の速度パターン
に基づいてスプレッダ20の目標到達位置x0 を設定す
ると共に、トロリー17の移動中に目標到達位置x0
n回任意に切り換えたときに目標到達位置x0i(i=1
〜n)を切り換える(ステップR5)。
【0039】演算装置54はトロリー17の移動位置d
及び移動速度Vd 、スプレッダ20(荷役14)の移動
位置x及び移動速度Vx 、スプレッダ20の目標到達位
置x 0i、並びに各定数係数α,β,γ,δに基づいてト
ロリー17の速度指令値vを下記数式(1)に基づいて
演算(ステップR6)する。 v=α(d−x0i)+β・Vd +γ(x−x0i)+δ・Vx ・・・(3) そして、算出したトロリー17の速度指令値vを速度制
御装置55に出力し、速度制御装置55はこの速度指令
値vをトロリー駆動部18にフィードバックしてこの速
度指令値vに基づいてトロリー17を速度制御(ステッ
プR7)する。この制御を繰り返し行う(ステップR
8)ことでスプレッダ20(荷役14)を目標到達位置
0iに移動させる。
【0040】ここで、この制御装置51によるコンテナ
クレーン11の具体的な制御について説明する。図1及
び図7に示すように、コンテナ船13の荷役14を岸壁
12に陸揚げする場合、まず、岸壁12側に位置するト
ロリー17をコンテナ船13の上方に移動する。このと
き、トロリー17のスタート前には検出装置52によ
り、 トロリー17の移動位置 d =d1 トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x1 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx1 が検出され、目標到達位置指令装置53により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =掴持する荷役14
の載置位置xk が設定され、それぞれ演算装置54に入力される。この
場合、トロリー17のスタート時点であるので、トロリ
ー17の移動速度Vd は0であるが、スプレッダ20の
移動速度Vx は何らかの外乱によって必ずしも0とは限
らず、また、スプレッダ20の移動位置x=x1 がトロ
リー17の移動位置d=d1 と同じになるとは限らな
い。
【0041】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(3)に基づいて演算する。 v0 =α(d1−x0)+β・0+γ(x1−x0)+δ・
x1 このように算出された速度指令値vに基づいてトロリー
駆動部18が制御され、トロリー17はスタート位置d
1 から目標到達位置x0 に移動する。一方、スプレッダ
20もスタート位置x1 から目標到達位置xk に移動す
るが、移動中に振れが抑制される。
【0042】ところで、トロリー17の移動中に外乱に
よってスプレッダ20に振れが発生した場合には目標到
達位置を切り換えて振れ戻しを抑制している。即ち、図
9に示すように、トロリー17が移動速度V0 から減速
したときに外乱が発生した場合、停止時の振れ戻しを防
止するために目標到達位置x0 を2回切り換えて速度指
令値vを演算する。 t0 ≦t≦t1 のとき x010 =α(d−x01)+β・Vd +γ(x−x01)+δ
・Vx1 ≦t のとき x020 =α(d−x02)+β・Vd +γ(x−x02)+δ
・Vx 従って、トロリー17が減速開始後、目標到達位置x0
を2回刻々と計算され、トロリー17滑らかに移動する
こととなり、トロリー17の停止時に振れ戻しが抑制さ
れる。
【0043】そして、コンテナ船13の上方にて停止し
た位置からスプレッダ20を下降して荷役14を掴持
し、荷役14と共にスプレッダ20を上昇する。スプレ
ッダ20が荷役14を掴持すると、今度はトロリー17
を岸壁12のトラックシャーシ21の上方に移動する。
このとき、前述と同様に、トロリー17のスタート前に
は検出装置52により、 トロリー17の移動位置 d =dk =xk トロリー17の移動速度 Vd =0 スプレッダ20の移動位置 x =x2 スプレッダ20の移動速度 Vx =Vx2 が検出され、目標到達位置指令装置53により、 スプレッダ20の目標到達位置x0 =トラックシャーシ
21の載置位置xc が設定され、それぞれ演算装置54に入力される。
【0044】そして、このように各初期値が設定された
とき、即ち、時刻t=0のときに、トロリー17の速度
指令値vを前述した数式(3)に基づいて演算する。 v0 =α(dk−xc)+β・0+γ(x2−xc)+δ・
x2 このように算出された速度指令値vに基づいてトロリー
駆動部18が制御され、トロリー17はスタート位置d
k から目標到達位置xc に移動する。一方、スプレッダ
20もスタート位置x2 から目標到達位置xc に移動す
るが、移動中に振れが抑制される。そして、岸壁13に
待機しているトラックシャーシ21の上方にて停止した
位置からスプレッダ20を下降し、荷役14をトラック
シャーシ21に降ろす。
【0045】このように本実施例の吊荷の振れ止め制御
装置を具えたコンテナクレーン11にあっては、トロリ
ー17の移動位置d及び移動速度Vd とスプレッダ20
(荷役14)の移動位置x及び移動速度Vx 、定数係数
α,β,γ,δに基づき、移動中にn回任意に切り換え
る目標到達位置x0i(i=1〜n)に応じて前述した数
式(3)によりトロリー17の速度指令値vを演算し、
この速度指令値vをトロリー駆動部18にフィードバッ
クしてトロリー17の速度を制御するようにしてこと
で、スプレッダ20及び荷役14の移動中に、距離d−
0 、移動速度V d 、距離x−x0 、移動速度Vx の値
は限り無く0に収斂され、スプレッダ20及び荷役14
の振れが抑制される。
【0046】なお、上述した実施例にあっては、トロリ
ー17の移動中に外乱が作用した場合、停止時の振れ戻
しを防止するために目標到達位置x0 を2回切り換えて
速度指令値vを演算するようにしたが、切り換え回数は
2回に限らず、外乱の作用状態によって適宜目標到達位
置x0 を切り換えればよいものである。
【0047】また、上述した各実施例において、トロリ
ー17のロープ19の長さの変化に関しては言及してい
ないが、ロープ長が一定であろうと、巻き上げと移動の
同時運転であろうと、本発明の吊荷の振れ止め制御方法
は前述と同様の作用効果を奏することができる。
【0048】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の吊荷の振れ止め制御方法によれば、吊荷の
目標到達位置x0 と検出されたトロリーの移動位置d及
び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及び移動速度Vx
予め設定された定数係数α,β,γ,δとからトロリー
の速度指令値vを下記数式 v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・
x に基づいて演算してその速度指令値vをトロリー駆動部
にフィードバックするようにしたので、吊荷の初期振れ
や移動中の外乱による振れが発生しても、最終的には振
れをなくしつつ吊荷を目標到達位置に正確に位置決めす
ることができ、荷役効率の向上を図ることができる。
【0049】また、本発明の吊荷の振れ止め制御方法に
よれば、吊荷の目標到達位置x0 と検出されたトロリー
の移動位置d及び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及び
移動速度Vx と予め設定されたn組の中から吊荷の振れ
状態に応じて選択された定数係数αi ,βi ,γi ,δ
i (i=1〜n)とからトロリーの速度指令値vを下記
数式 v=αi(d−x0 )+βi・Vd +γi(x−x0 )+
δi・Vx に基づいて演算してその速度指令値vをトロリー駆動部
にフィードバックするようにしたので、吊荷の初期振れ
や移動中の外乱による振れが発生しても、その振れ状態
に応じて定数係数を選択し、最終的には振れをなくしつ
つ吊荷を目標到達位置に正確に位置決めすることがで
き、荷役効率の向上を図ることができる。
【0050】また、本発明の吊荷の振れ止め制御方法に
よれば、吊荷の目標到達位置x0 と検出されたトロリー
の移動位置d及び移動速度Vd と吊荷の移動位置x及び
移動速度Vx と予め設定された定数係数α,β,γ,δ
に基づき、目標到達位置x0を移動中にn回任意に切り
換えた目標到達位置x0i(i=1〜n)に応じてトロリ
ーの速度指令値vを下記数式 v=α(d−x0i)+β・Vd +γ(x−x0i)+δ・
x に基づいて演算してその速度指令値vをトロリー駆動部
にフィードバックするようにしたので、吊荷の初期振れ
や移動中の外乱による振れが発生しても、その振れ状態
に応じて目標到達位置x0iを切り換え、最終的には振れ
をなくしつつ吊荷を目標到達位置に正確に位置決めする
ことができ、荷役効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る吊荷の振れ止め制御方
法を実施するためのコンテナクレーンの概略構成図であ
る。
【図2】本発明の振れ止め制御方法の第1実施例を表す
制御ブロック図である。
【図3】本実施例の振れ止め制御方法のフローチャート
である。
【図4】本発明の振れ止め制御方法の第2実施例を表す
制御ブロック図である。
【図5】本実施例の振れ止め制御方法のフローチャート
である。
【図6】状態空間の分割と定数係数の組の対応を表す相
関関数の三次元グラフである。
【図7】本発明の振れ止め制御方法の第3実施例を表す
制御ブロック図である。
【図8】本実施例の振れ止め制御方法のフローチャート
である。
【図9】本実施例におけるトロリーの速度パターン及び
そのときの吊荷の振れ幅を表すグラフである。
【図10】トロリーの速度パターン及びそのときの吊荷
の振れ幅を表すグラフである。
【図11】初期振れ及び外乱による振れの発生時におけ
るトロリーの速度パターン及びそのときの吊荷の振れ幅
を表すグラフである。
【符号の説明】
11 コンテナクレーン 12 岸壁 13 コンテナ船 14 荷役 16 ガータ 17 トロリー 18 トロリー駆動部 19 ロープ 20 スプレッダ 21 トラックシャーシ 31,41,51 制御装置 32,42,52 検出装置 33,43,53 目標到達位置指令装置 34,45,54 演算装置 35,46,65 速度制御装置 44 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星名 博光 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 大久保 欣昭 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 門前 唯明 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリー駆動部により搬送経路に沿って
    移動自在に支持されたトロリーにロープを介して吊荷が
    吊下げられ、前記トロリーが吊荷の目標到達位置x0
    の所定の速度パターンに基づいて移動することで前記吊
    荷を搬送する吊荷装置において、前記トロリーの移動位
    置d及び移動速度Vd を検出すると共に、前記吊荷の移
    動位置x及び移動速度Vx を検出し、前記吊荷の目標到
    達位置x0 及び前記トロリーの移動位置d及び移動速度
    d と前記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx 、予め設
    定された定数係数α,β,γ,δから前記トロリーの速
    度指令値vを下記数式 v=α(d−x0 )+β・Vd +γ(x−x0 )+δ・
    x に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
    を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
    とする吊荷の振れ止め制御方法。
  2. 【請求項2】 トロリー駆動部により搬送経路に沿って
    移動自在に支持されたトロリーにロープを介して吊荷が
    吊下げられ、前記トロリーが吊荷の目標到達位置x0
    の所定の速度パターンに基づいて移動することで前記吊
    荷を搬送する吊荷装置において、前記トロリーの移動位
    置d及び移動速度Vd を検出すると共に、前記吊荷の移
    動位置x及び移動速度Vx を検出し、前記吊荷の目標到
    達位置x0 及び前記トロリーの移動位置d及び移動速度
    d と前記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx 、予め設
    定されたn組の中から前記吊荷の振れ状態に応じて選択
    された定数係数αi ,βi ,γi ,δi (i=1〜n)
    から前記トロリーの速度指令値vを下記数式 v=αi(d−x0 )+βi・Vd +γi(x−x0 )+
    δi・Vx に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
    を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
    とする吊荷の振れ止め制御方法。
  3. 【請求項3】 トロリー駆動部により搬送経路に沿って
    移動自在に支持されたトロリーにロープを介して吊荷が
    吊下げられ、前記トロリーが吊荷の目標到達位置x0
    の所定の速度パターンに基づいて移動することで前記吊
    荷を搬送する吊荷装置において、前記トロリーの移動位
    置d及び移動速度Vd を検出すると共に、前記吊荷の移
    動位置x及び移動速度Vx を検出し、前記吊荷の目標到
    達位置x0 及び前記トロリーの移動位置d及び移動速度
    d と前記吊荷の移動位置x及び移動速度Vx 、予め設
    定された定数係数α,β,γ,δ、また、前記目標到達
    位置x0 が移動中にn回任意に切り換えた目標到達位置
    0i(i=1〜n)から前記トロリーの速度指令値vを
    下記数式 v=α(d−x0i)+β・Vd +γ(x−x0i)+δ・
    x に基づいて演算し、算出した該トロリーの速度指令値v
    を前記トロリー駆動部にフィードバックすることを特徴
    とする吊荷の振れ止め制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09301677A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置
JPH09301678A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置
CN114148872A (zh) * 2021-11-23 2022-03-08 北京科技大学 一种针对无人行车的机器视觉库位识别与定位控制方法

Cited By (4)

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