JPH09301678A - コンテナクレーンの振れ止め装置 - Google Patents

コンテナクレーンの振れ止め装置

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JPH09301678A
JPH09301678A JP8145152A JP14515296A JPH09301678A JP H09301678 A JPH09301678 A JP H09301678A JP 8145152 A JP8145152 A JP 8145152A JP 14515296 A JP14515296 A JP 14515296A JP H09301678 A JPH09301678 A JP H09301678A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロリーの重量を増加することなくスプレッ
ダの振れ止めを行い得るようにしたコンテナクレーンの
振れ止め装置を提供する。 【解決手段】 スプレッダの振れの角度及び角速度を検
出する振れ検出手段17と、スプレッダを懸吊している
ロープの巻き出し長さを検出するロープ長検出手段21
と、これらの検出手段17,21からの信号17a,1
7b,21a及びオペレータにより操作される横行コン
トローラ22からの目標速度信号22aに基づき減速開
始時に生じたスプレッダの振れが減速完了時に消失する
よう減速を二段階で行う速度指令23aをオペレータの
減速開始時点から時々刻々更新しながら出力する横行速
度制御装置23とにより、コンテナクレーンの振れ止め
装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナクレーン
の振れ止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は一般的なコンテナクレーンの一例
を示す概略図であり、図中1は岸壁2に繋留されたコン
テナ船を示し、該コンテナ船1上に対しコンテナクレー
ン3によってコンテナ4が荷役されるようになってい
る。
【0003】図示するコンテナクレーン3においては、
岸壁2に沿って走行可能な脚部5の上方にガーダ6が海
側に張り出して設けられ、このガーダ6上にトロリー7
が横行可能に設けられている。
【0004】前記トロリー7は、機械室8内の横行ドラ
ム9に対し、ガーダ6の長手方向に張設したロープ(図
示せず)を介して連結されており、前記横行ドラム9の
回転駆動により横行されるようになっている。
【0005】また、トロリー7には、ロープ10を介し
てスプレッダ11が懸吊されており、このスプレッダ1
1は、前記機械室8内の巻上ドラム12により前記ロー
プ10を巻き上げたり巻き下げたりすることで昇降され
るようになっている。
【0006】一般に、コンテナクレーン3を用いて船舶
上にコンテナ4を積荷する場合、トロリー7に懸吊され
たスプレッダ11でコンテナ4を把持し、この状態でス
プレッダ11を巻き上げてトロリー7を船上の目標位置
まで横行させ、その後、スプレッダ11を巻き下げてコ
ンテナ4を船舶上に着床させるという一連の操作が行わ
れる。
【0007】従来、斯かる荷役操作は、トロリー7に設
けられた運転室13からの手動操作により成されてお
り、トロリー7の横行やスプレッダ11の巻き上げ下げ
の操作をオペレータの判断で行うようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トロリ
ー7の横行操作を手動で行う場合、オペレータの経験や
技量によっては、コンテナ4を把持してトロリー7に懸
吊されているスプレッダ11が、加減速時における慣性
の作用によって振れを生じてしまい、荷役作業に支障を
きたす虞れがあった。
【0009】従来、トロリー7の横行時における振れ止
め対策としては、図8に示す如く、スプレッダ11を懸
吊するロープ10をトロリー7側で支持するシーブ14
を、前記トロリー7に対し上端を枢着されて前記ガーダ
6の長手方向に揺動し得るよう対向配置された一対のレ
バー15の下端に夫々配設し、両レバー15をモータシ
リンダ16により前記各シーブ14が互いに離間するよ
う開くことによって、前記スプレッダ11を懸吊するロ
ープ10が谷形を成してスプレッダ11が振れ難くなる
ようにしてスプレッダ11の振れ止めを行うようにして
いるが、このような機械式の振れ止め装置を設けた場合
には、トロリー7の重量が増加してコンテナクレーン3
のガーダ6や脚部5構造、基礎等の剛性を高める必要が
生じ、大幅なコスト増を招いていた。
【0010】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、トロリーの重量を増加することなくスプレッダの振
れ止めを行い得るようにしたコンテナクレーンの振れ止
め装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、トロリーに懸
吊したスプレッダでコンテナを把持し、該スプレッダを
巻き上げ下げすると共にトロリーを横行し、繋留された
船舶に対してコンテナの荷役を行うコンテナクレーンの
振れ止め装置であって、前記スプレッダの振れの角度及
び角速度を検出する振れ検出手段と、前記スプレッダを
懸吊しているロープの巻き出し長さを検出するロープ長
検出手段と、前記振れ検出手段からの角度信号及び角速
度信号、前記ロープ長検出手段からのロープ長信号、オ
ペレータにより操作される横行コントローラからの目標
速度信号の夫々に基づき、減速開始時に生じたスプレッ
ダの振れが減速完了時に消失するよう減速を二段階で行
う速度指令を減速開始時点から時々刻々更新しながら出
力する横行速度制御装置とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】而して、トロリーの横行中に、該トロリー
の運転室でオペレータが横行コントローラのレバー操作
により現在速度より低い目標速度を決めて減速を行う
と、前記横行コントローラから目標速度信号を受けた横
行速度制御装置においてトロリーの目標速度が認識さ
れ、次いで、振れ検出手段からの角度信号及び角速度信
号、ロープ長検出手段からのロープ長信号の夫々に基づ
き、スプレッダの振れの角度及び角速度と、スプレッダ
を懸吊しているロープの巻き出し長さとが前記横行速度
制御装置で認識されて速度指令を作成する演算処理が行
われ、これによって、減速開始時に生じたスプレッダの
振れが減速完了時に消失するよう減速を二段階で行う速
度指令がオペレータの減速開始時点から時々刻々更新さ
れつつ出力されるので、コンテナを把持したスプレッダ
の振れ止めを行いながらトロリーを減速することが可能
となる。
【0013】更に、オペレータにより横行コントローラ
で決められた目標速度が「零」である際に、現在速度が
所定の低速域まで下がり且つスプレッダの振れの角度が
許容値を超えている条件で、前記スプレッダの振れの角
度及び角速度が「零」となるよう加減速を混在して行う
レギュレータ制御に切替える残留振れ解消手段を横行速
度制御装置に備えるようにしても良い。
【0014】このようにすれば、制御開始以前にスプレ
ッダに非常に大きな振れが既に生じてしまっており、二
段階の減速を行ってもスプレッダの振れのエネルギーを
完全に消去しきれないような場合に、トロリーの横行が
停止する間際の低速域においてレギュレータ制御に切替
わり、スプレッダの振れの角度及び角速度が「零」とな
るまで加減速を混在してフィードバック方式の制御が成
されるので、トロリーの停止時において確実にスプレッ
ダの振れを消失させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0016】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、図7と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしている。
【0017】図1は図2のコンテナクレーン3に適用さ
れる振れ止め装置の一例を示すもので、図中17はトロ
リー7の振れの角度及び角速度を検出する振れ検出手段
であり、該振れ検出手段17は、スプレッダ11に取り
付けたマーカー18をトロリー7側からカメラ19で撮
影し且つ該カメラ19からの映像信号19aを画像処理
装置20で処理することによりスプレッダ11の振れの
角度及び角速度を検出し得るよう構成されている。
【0018】21はスプレッダ11を懸吊しているロー
プ10の巻き出し長さを検出するロープ長検出手段であ
り、該ロープ長検出手段21は、機械室8内の巻上ドラ
ム12に備えられて該巻上ドラム12の回転角を検出す
るドラム回転角センサとして構成されており、スプレッ
ダ11を懸吊しているロープ10の巻き出し長さを間接
的に検出し得るようになっている。
【0019】22は運転室13内に設けられた横行コン
トローラであり、オペレータによるレバー操作でトロリ
ー7の目標速度が決められるようになっている。
【0020】また、23は主として機械室8(一部のユ
ニットは運転室13に設けても良い)に設けられてトロ
リー7の横行速度を制御する横行速度制御装置を示し、
該横行速度制御装置23では、前記振れ検出手段17か
らの角度信号17a及び角速度信号17b、前記ロープ
長検出手段21からのロープ長信号21a、トロリー7
の運転室13でオペレータにより横行コントローラ22
のレバー操作で出力された目標速度信号22aの夫々に
基づいて、減速開始時に生じたスプレッダ11の振れが
減速完了時に消失するよう減速を二段階で行う速度指令
23aを減速開始時点から時々刻々更新しながら前記ト
ロリー7のモータ駆動装置24に向け出力するようにな
っており、該モータ駆動装置24は、前記横行速度制御
装置23からの速度指令23aに基づいてトロリー7の
横行モータ25(横行ドラム9を駆動するモータ)を駆
動するようになっている。
【0021】図3は横行速度制御装置23において速度
指令を作成する為のフローチャートを示し、判断ブロッ
ク26でオペレータによる手動操作が開始されているか
否かが判断された後に、実質的な速度指令23aの作成
が開始されるようになっており、先ず機能ブロック27
において、オペレータにより横行コントローラ22で決
められた目標速度が認識され、次の判断ブロック28に
おいて、現在速度と目標速度との比較から加速操作であ
るか否かが判断される。
【0022】前記判断ブロック28で加速操作と判断さ
れた場合には、機能ブロック29において、目標速度ま
でトロリー7を最大加速度で加速する速度指令23aが
作成される。
【0023】この時の加速時間については、トロリー7
を最大加速度で加速した際に、現在速度から目標速度ま
で到達するのにかかる時間を算出して求めれば良い。
【0024】次いで、機能ブロック30において、目標
速度に到達した時点から等速運転に切り替え且つ横行コ
ントローラ22による新たな目標速度の認識があるまで
等速運転を継続する速度指令23aが作成される。
【0025】一方、前記判断ブロック28で減速操作と
判断された場合には、機能ブロック31において、現在
速度と目標速度の中間速度までトロリーを最大減速度で
減速する速度指令23aが作成される。
【0026】この時の初期減速に要する減速時間につい
ては、トロリー7を最大減速度で減速した際に、現在速
度から中間速度まで到達するのにかかる時間を算出して
求めれば良い。
【0027】次いで、機能ブロック32において、前記
中間速度に到達した時点から等速運転に切り替え且つ再
減速するべきタイミングまで等速運転を継続する速度指
令23aが作成され、次の機能ブロック33において
は、目標速度に到達した時にスプレッダ11の振れが止
まるような減速度で再減速する速度指令23aが作成さ
れる。
【0028】ここで、初期減速直後の等速運転の継続時
間については、初期減速により後方に振られたスプレッ
ダ11がトロリー7の後方を前方に向け移動している途
中の適宜な振れ位置、即ち再減速により最も効果的にス
プレッダ11の振れを減衰し得る振れ位置にスプレッダ
11が戻ってくる時間を、ある瞬間におけるスプレッダ
11の振れの角度及び角速度と、スプレッダ11を懸吊
しているロープ10の巻き出し長さとに基づく周期計算
から算出して求め、また、その次の再減速における減速
度については、ある瞬間におけるスプレッダ11の振れ
の角度及び角速度と、スプレッダ11を懸吊しているロ
ープ10の巻き出し長さと、想定されるコンテナ4の荷
重とに基づき、コンテナ4を把持しているスプレッダ1
1の振れのエネルギーを算出し、減速度がスプレッダ1
1及びコンテナ4に与えるエネルギーの関係式から、前
記振れのエネルギーをトロリー速度が目標速度に到達し
た時点で丁度相殺して消失し得るような減速度を算出し
て求めれば良い。
【0029】従って、実質的には、初期減速が成されて
スプレッダ11が後方に振られた後に、スプレッダ11
の振れの角度及び角速度と、スプレッダ11を懸吊して
いるロープ10の巻き出し長さとが計測されると、これ
らに基づいて初期減速後の等速運転から再減速までの横
行速度パターンが一度に決定されることになる。
【0030】ただし、初期減速後の等速運転の継続時間
と再減速の減速度は、約100msec程度の極めて短
い制御周期毎に算出し直され、その都度、初期減速後の
等速運転から再減速までの横行速度パターンが更新され
て速度指令23aとして出力されることは勿論である。
【0031】更に、減速操作の場合には、次の判断ブロ
ック34において、目標速度が「零」であるか否かが判
断され、目標速度が「零」である場合には、機能ブロッ
ク35において、速度指令23aの出力が停止されてト
ロリー7が停止され、また、目標速度が「零」でない場
合には、機能ブロック36において、目標速度に到達し
た時点から等速運転に切り替え且つ横行コントローラ2
2により新たな目標速度が決められるまで等速運転を継
続する速度指令23aが作成される。
【0032】而して、トロリー7の運転室13でオペレ
ータが開始ボタン等を押して手動操作の開始を横行速度
制御装置23に認識させた後にトロリー7の横行を開始
し、該トロリー7の横行中において、オペレータが横行
コントローラ22のレバー操作により現在速度より低い
目標速度を決めて減速を行うと、前記横行コントローラ
22から目標速度信号22aを受けた横行速度制御装置
23においてトロリー7の目標速度が認識され、次い
で、振れ検出手段17からの角度信号17a及び角速度
信号17b、ロープ長検出手段21からのロープ長信号
21aの夫々に基づき、スプレッダ11の振れの角度及
び角速度と、スプレッダ11を懸吊しているロープ10
の巻き出し長さとが前記横行速度制御装置23で認識さ
れて速度指令23aを作成する演算処理が行われ、これ
によって、減速開始時に生じたスプレッダ11の振れが
減速完了時に消失するよう減速を二段階で行う速度指令
23aが減速開始時点から時々刻々更新されつつモータ
駆動装置24に向け出力され、該モータ駆動装置24に
よりトロリー7の横行モータ25が駆動される。
【0033】オペレータの手動操作によるトロリー7の
横行は、発進から停止までの間で自由に行うことができ
るが、例えば、最も単純なトロリー7の横行操作を例に
とって具体的に説明すると、停止しているトロリー7に
ついて横行コントローラ22のレバー操作により目標速
度を決めて発進し、適宜位置で横行コントローラ22の
レバー操作により目標速度「零」として横行を停止する
場合、図4の(イ)に示すように、トロリー7は、停止
状態から目標速度となるまで最大加速度で加速し、該目
標速度に到達した時点から等速運転となり、次いで、横
行コントローラ22のレバー操作により目標速度「零」
とされるまで等速運転を継続した後に、目標速度から停
止までの中間速度となるまで最大減速度で減速し、該中
間速度に到達した時点から等速運転に切り替わり、再減
速するべきタイミングまで等速運転を継続した後に適宜
な減速度で再減速して停止する。
【0034】この際、スプレッダ11を巻き上げ下げす
る操作は、オペレータの判断により手動で任意に行われ
るが、二段階の減速を行っている最中に連続して巻き下
げの操作が行われたとしても、初期減速後の等速運転か
ら再減速までの横行速度パターンは、極めて短い制御周
期毎に更新されて速度指令として時々刻々出力されるの
で、図4の(ロ)に示すように、減速開始時に生じたス
プレッダ11の振れは減速完了時に良好に消失する。
【0035】従って上記形態例によれば、トロリー7の
横行速度パターンを電気的に制御することにより、コン
テナ4を把持したスプレッダ11の振れ止めを行いなが
らトロリー7を減速することができ、トロリー7を横行
して停止した際にスプレッダ11に振れが残らなくなっ
て荷役作業を支障なく行うことができるので、従来の如
き機械式の振れ止め装置の設置を不要としてトロリー7
の重量を著しく低減することができ、コンテナクレーン
3のガーダ6や脚部5の構造、基礎等の剛性負担を軽減
してコストの大幅な削減を図ることができる。
【0036】また、図5は本発明を実施する形態の他の
例をフローチャートにより示したもので、オペレータに
より横行コントローラ22で決められた目標速度が
「零」である際に、現在速度が所定の低速域まで下がり
且つスプレッダ11の振れの角度が許容値を超えている
条件で、前記スプレッダ11の振れの角度及び角速度が
「零」となるよう加減速を混在して行うレギュレータ制
御に切替える残留振れ解消手段40を横行速度制御装置
23に備えたものである。
【0037】即ち、目標速度が「零」であるか否かを判
断する判断ブロック34で目標速度が「零」であると判
断された場合に現在速度が低速域まで下がっているか否
かを判断する判断ブロック37と、該判断ブロック37
で現在速度が低速域まで下がっていると判断された場合
にスプレッダ11の振れの角度及び角速度が許容値を超
えているか否かを判断する判断ブロック38と、該判断
ブロック38でスプレッダ11の振れの角度及び角速度
が許容値を超えていると判断された場合にスプレッダ1
1の振れの角度及び角速度が「零」となるよう加減速を
混在して行うレギュレータ制御に切替える機能ブロック
39とを、残留振れ解消手段40として新たに設けてあ
る。
【0038】このようにすれば、制御開始以前にスプレ
ッダ11に非常に大きな振れが既に生じてしまってお
り、二段階の減速を行ってもスプレッダ11の振れのエ
ネルギーを完全に消去しきれないような場合に、図6の
(イ)に示すように、トロリー7の横行が停止する間際
の低速域においてレギュレータ制御に切替わり、スプレ
ッダ11の振れの角度及び角速度が「零」となるまで加
減速を混在してフィードバック方式の制御が成されるの
で、図6の(ロ)に示すように、トロリー7の停止時に
おいて確実にスプレッダ11の振れを消失させることが
できる。
【0039】また、レギュレータ制御では、加減速が混
在して行われることになるが、低速域において行われる
ので、オペレータの乗り心地に与える悪影響を極めて軽
微に抑えることが可能である。
【0040】尚、本発明のコンテナクレーンの振れ止め
装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】上記した本発明のコンテナクレーンの振
れ止め装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏
し得る。
【0042】(I)トロリーの横行速度パターンを電気
的に制御することにより、コンテナを把持したスプレッ
ダの振れ止めを行いながらトロリーを減速することがで
き、トロリーを横行して停止した際にスプレッダに振れ
が残らなくなって荷役作業を支障なく行うことができる
ので、従来の如き機械式の振れ止め装置の設置を不要と
してトロリーの重量を著しく低減することができ、コン
テナクレーンのガーダや脚部の構造、基礎等の剛性負担
を軽減してコストの大幅な削減を図ることができる。
【0043】(II)特に本発明の請求項2に記載の発
明によれば、制御開始以前にスプレッダに非常に大きな
振れが既に生じてしまっており、二段階の減速を行って
もスプレッダの振れのエネルギーを完全に消去しきれな
いような場合に、トロリーの横行が停止する間際の低速
域においてレギュレータ制御に切替え、スプレッダの振
れの角度及び角速度が「零」となるまで加減速を混在し
てフィードバック方式の制御を行うことができるので、
トロリーの停止時において確実にスプレッダの振れを消
失させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示すブロック図
である。
【図2】本発明が適用されるコンテナクレーンの一例を
示す概略図である。
【図3】横行速度制御装置による速度指令の作成手順を
示すフローチャートである。
【図4】トロリーの横行速度パターンとスプレッダの振
れの角度との関係を示す図である。
【図5】本発明を実施する形態の他の例を示すフローチ
ャートである。
【図6】トロリーの横行速度パターンとスプレッダの振
れの角度との関係を示す図である。
【図7】一般的なコンテナクレーンの一例を示す概略図
である。
【図8】従来の機械式の振れ止め装置の一例を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 コンテナ船(船舶) 3 コンテナクレーン 4 コンテナ 7 トロリー 10 ロープ 11 スプレッダ 17 振れ検出手段 17a 角度信号 17b 角速度信号 21 ロープ長検出手段 21a ロープ長信号 22 横行コントローラ 22a 目標速度信号 23 横行速度制御装置 23a 速度指令 40 残留振れ解消手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリーに懸吊したスプレッダでコンテ
    ナを把持し、該スプレッダを巻き上げ下げすると共にト
    ロリーを横行し、繋留された船舶に対してコンテナの荷
    役を行うコンテナクレーンの振れ止め装置であって、 前記スプレッダの振れの角度及び角速度を検出する振れ
    検出手段と、 前記スプレッダを懸吊しているロープの巻き出し長さを
    検出するロープ長検出手段と、 前記振れ検出手段からの角度信号及び角速度信号、前記
    ロープ長検出手段からのロープ長信号、オペレータによ
    り操作される横行コントローラからの目標速度信号の夫
    々に基づき、減速開始時に生じたスプレッダの振れが減
    速完了時に消失するよう減速を二段階で行う速度指令を
    減速開始時点から時々刻々更新しながら出力する横行速
    度制御装置とを備えたことを特徴とするコンテナクレー
    ンの振れ止め装置。
  2. 【請求項2】 オペレータにより横行コントローラで決
    められた目標速度が「零」である際に、現在速度が所定
    の低速域まで下がり且つスプレッダの振れの角度が許容
    値を超えている条件で、前記スプレッダの振れの角度及
    び角速度が「零」となるよう加減速を混在して行うレギ
    ュレータ制御に切替える残留振れ解消手段を横行速度制
    御装置に備えたことを特徴とする請求項1に記載のコン
    テナクレーンの振れ止め装置。
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