JPH01267297A - 吊荷の振れ止め制御方法及び振れ止め制御における位置決め制御方法 - Google Patents

吊荷の振れ止め制御方法及び振れ止め制御における位置決め制御方法

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JPH01267297A
JPH01267297A JP9532088A JP9532088A JPH01267297A JP H01267297 A JPH01267297 A JP H01267297A JP 9532088 A JP9532088 A JP 9532088A JP 9532088 A JP9532088 A JP 9532088A JP H01267297 A JPH01267297 A JP H01267297A
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JP
Japan
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deceleration
acceleration
speed
period
rope length
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Application number
JP9532088A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hosomi
和夫 細見
Shuichi Taniyoshi
谷吉 修一
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、吊荷の振れ止め制御方法及び振れ止め制御に
おける位置決め制御方法に係り、特に、アンローダ等に
おける吊荷の横行時の加減速度を制御する際に、運転中
の加減速期間を、それぞれ第1、第2の2回の加減速期
間に分割し、且つ、それぞれの第1、第2加減速期間の
間に定速期間を設けて横行加減速終了時での前記吊荷の
振れを防止するようにした吊荷の振れ止め制御方法及び
振れ止め制御における位置決め制御方法に関する。
【従来の技術】
船積みされた荷物等(例えば鉱石)を陸上げするための
アンローダは、例えば第12図に示されるように、トロ
リー10及び各ワイヤロープ12A〜12Cと、これら
によって上下動及び横行自在とされ、荷物等をつかむた
めのグラブバケット14と、該グラブバケット14によ
って吊り上げられて陸上げされた荷物が投入されるホッ
パ16とによって主に構成されている。 このようなアンローダにおいてグラブバケット14は、
横行自在とされたトロリー10を経由してワイヤロープ
12Aによって懸垂され、支持ドラム18の該ワイヤロ
ープ12Aに対する巻き取り、巻き戻しにより上下方向
へ動作するようになっている。又、グラブバケット14
は、トロリー10にその一端が固着されたワイヤロー1
128を横行ドラム1つで巻き収り、巻き戻してトロリ
ー10を横行させることにより、横行するようになって
いる。従って、グラブバケット14は、上下方向への動
作とトロリー10の横行との組合わせによって上下動及
び横行が自在となっている。 なお、グラブバケット14の開閉は、開閉ドラム20に
より第3のワイヤロー112Cを巻き取り、巻き戻しす
ることにより行なわれる。又、図において符号22は、
アンローダで荷上げするための荷物等がその船倉に積載
されている脂の船体である。 このグラブバケット14は、船体22の船倉からホッパ
16までの間を、図中破線で示すような軌跡をとって運
転される。即ち、グラブバケット14によって吊上げら
れな吊荷は、横行運転中に、同時にそのロープ長が図中
11からJ22、又はり2から℃1まで変化するもので
、このような一連の運転態様は、荷役能率を向上させる
ために必要不可欠なものである。しかも、ロープ長℃1
は、船体22の船倉内の荷の積み出し情況(荷の重量等
)、潮位の変動等により変動するため、それに柔軟に対
処できる制御が必要となる。又、船体22がホッパ16
の高さより高くなるような場合においては、ロープ長ぶ
2も短く変更しなければならない。 上記のような複雑な動きの運転が要求されるアンローダ
等においても、吊荷作業の安全性及び作業効率の確保、
向上の観点から、当然に横行加減速終了時の吊荷の振れ
は防止・抑制されなければならない。 従来から、このような要請に答えるべく、振れ止め制御
に関する技術について種々の提案、報告がなされている
。そのよう、な技術の中に、例えば巨像地点で振れを最
小するようトロリー10の横行速度を予め設定し、その
設定に従って運転するプログラム制御方式、吊荷の振れ
角(角速度、加速度)を検出し、振れをなくすようトロ
リー10の横行速度を制御するフィードバック制御方式
(例えば特開昭57−107’392、同58−218
5等)、吊荷そのものを機械的に固定するクランプ方式
(例えば特開昭60−248592等)、更にこれらの
組合せによる制御等、数多くの技術が報告されており、
それぞれ利点と欠点が認められている。このうちプログ
ラム制御方式は、トロリー10から吊荷までのロープ長
に対し、fi 3’3な速度パータンを設定し、いくつ
かの速度パターンの中からそのロープ長に最適なパター
ンを還んで制御するあるいはそのパターンに合うように
ロープ長を合せるというような制御である。
【発明が解決しようとする課題l 前記プログラム制御方式における振れ止め制御を行う場
合にもアンローダ等の操業時に操業能率を向上させ、且
つ、安定操業等を充分に図れる技術が要請されるが、従
来の振れ止め制御に関する技術においては未だ充分にこ
の要請に応える技術がなく、従って、この要請に応え得
る技術を創案することが従来から課題となっていた。 なお、本願出願人は、前記課題に対して、簡易な演算に
よるプログラム制御でアンローダ等の振れ止めを行う振
れ止め制御方法について既に特開昭60−153390
を示している。しかるに、この公報で示した振れ止め制
御方法においては、加減速期間の加減速度をロープ長の
長い方において最高加減速度より若干低く設定している
。しかしながら、加減速期間中の加減速度については、
荷役能率の向上の面から常に最大加減速度にすることが
要望され、この要望を満すプログラム制御による振れ止
め制御方法が従来から要請されていた。 【発明の目的】 本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、操
業能率を向上させ、且つ、安定操業を図りながらアンロ
ーダ等の操業時に充分な振れ止めか行える吊り荷の振れ
止め制御方法及び振れ止め制御における位置決め制御方
法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手Vl】
本第1発明は、アンローダ等における吊荷の横行時の加
減速度を制御する際に、運転中の加減速期間を、それぞ
れ第1、第2の2回の加減速期間に分割し、且つ、それ
ぞれの第1、第2加減速期間の間に定速期間を設けて横
行加減速終了時での前記吊荷の振れを防止するようにし
た吊荷の振れ止め制御方法において、前記それぞれの第
1、第2の2回の加:、Jftft開期間加減速期間に
おける加減速度を、吊荷搬送中のロープ長の変化にかか
わらす、所定時間、所定加減速度に設定し、前記定速期
間の長さを、加減速制御開始時点と終了時点とのロープ
長差をパラメータとし、且つ、所定時点のロープ長に応
じて設定することにより、前記目的を達成したものであ
る。 又、本第2発明は、アンローダ等における吊荷の横行時
の加減速度を、加減速期間等を有する所定の加減速パタ
ーンに従って制御し、横行加減速終了時での前記吊荷の
振れを防止すると共に吊荷の位で決めを行う吊荷の振れ
止め制御における位置決め制御方法において、前記加減
速パターンにおける減速期間が開始するまでに要する期
間及び当該期間における設定速度から、減速を開始すべ
き横行位置を求め、前記吊荷の横行位置を検出し、検出
横行位置が求められた位置に達しなときから、前記加減
速パターンの減速期間を開始して、この減速期間中の設
定速度に基づき減速を制御するようにして、同じく前記
目的を達成したものである。
【作用】
以下、本発明の原理を詳細に説明する。 まず、第1発明について説明する。 従来から一般に行われているプログラム制御方式による
振れ止め制御は、走行中にロープ長が変化しない、又は
変化することが少ない天井クレーン等において主に適用
されているものである。 しかしなから、通常、横行中に激しくロープ長か変化す
るアンローダ等C÷前記プログラム制御を適用すると、
複雑な演算式により最適解を求めつつ制御を行う必要が
あることから、制御装置の構成が複雑化して高価なもの
となるたけでなく、そのためのプログラムソフトの開発
に要する手間と時間が膨大となり、又、制御装置自体の
保守・管理も容易でないという問題点が生じるため、実
用的でないと言わざるを得ないものであった。 そこで、かかる点に鑑み、本第1発明はなされたもので
めり、以下の如き原理を有するものである。 まず、クレーンの運動方程式について考えると、第2図
に示すクレーンの模式図において、dニトロリ−の位置
、 T:巻上げロープの張力、 ■ニトロリーの速度、 X;吊荷・吊具の水平位置、 αニトロリ−の加速度、 y:吊荷・吊具の垂直位置、 Mニトロリ−の質量、 θ:吊荷・吊具の振れ角、。 F:横行ロープの張力、 g二重力加速度、 f!、二ロープ支点〜tの重心間距離 (巻上げロープ長)、 m:吊荷士吊具の質1、 とすれば、吊荷の水平、垂直方向に間する運動方程式は
次式のようになる。 J’=lHJ−T −cosθ    ・・・・・・・
・・(1)lx=T −sinθ      ・・・・
・・・・・(2)ここで、×、yはそれぞれ次の(3)
、(4)式のように表わすことができる。 Y=j2−cosθ      ・・・・・・・・・(
3)X=fj−、g−s団 θ     ・・・・・・
・・・i)従って、(3)、(4)式を微分すると(5
)、(6)式のようになり、更に1.微分すると(7)
、(8)弐のようになる。 X =d −J! −sinθ−f・θ−CO3θ−(
6)y=(u−12(θ) 21 cosθ−<2ff
lθ±lθ)S10 θ ・・・・・・・・・(7ンX
 =d −!ff1−fl (θ) ’ ) sinθ
−(2J2θ+℃θl cosθ ・・・・・・・・・
(8)このV、Xを上記(1)、(2)式に代入して整
理すると次の(10)式のようになり、振れに関する方
程式(11)式を得る。 d−cos  θ−2(θ−ぶθ=g−sin  θ−
(10)θ=(d−cosθ−2Af3−g−sinθ
)/′λ・・・・・・・・・ (11) 今、振れ角θを小さいものと仮定すると、sinθ牟θ
、COSθ−1−1となり、又、d−αであるから、(
11)式は次の(12)式のようになる。 θ−(α−2J2θ−9θ)/J2  ・・・・・・・
・・(工2)(12)式から明らかなように、出荷の振
れを制御するためには、トロリーの加速度αを制御すれ
ばよいことがわかる。 一方、(12)式においてロープ長℃一定とした場合、
f=oとなるため、次式(13)の如くとなる。 θ=(α−gθ)/fl     ・・・・・・・・・
<13)振子運動における角速度ω−F「フ7の開1系
を用いてこのく13)式を整理すると次の(14)式の
如くとなる。 θω2=((α7g)−〇) ・・・・・・・・・(1
4)この(14)式の両辺を積分して整理すると次の(
15)式の如くとなる。 θ/ω2 + (θ−α/g L2 =cosnt・・
・・・・・・・ (15) この(15)式から振れ角θとθωとの間には、(α/
CI、O)を中心とした円周上を一定の角速度ωで回る
円運動となる関係が存在するのがわかる。 ここで、第3図及び第4図に、振れ止め制御における代
表的な横行加減速パターンと振れの位相面図の例を示す
、第3図は定加′A速+定速度の組合せ、第4図は定加
減速度のみの組合せによる方式のらのである。 即ち、第3図及び第4図の(A )にはそれら方法によ
る加減速パターンを示す。図のT + 、T 3は加速
時間、T4、T6は減速時間、T2.T5は定速時間、
T7は最高速度V maxの時間を示す。 又、第3図及び第4図の(B)は、前記(12)式を、
ω’ =’l /f、θ−(d −X )/fとして制
御し、θとθ/ωとの関係を示す位相面図である。 いずれの位相面図からも、加速終了時、減速1終了時に
前原点、即ち図中符号a、d、e、h)の各点に戻るよ
うになっていることが特徴となり、横行距離に応じて最
高速度の期間T7を変更すれば横行距離を変更すること
ができる。 次に、吊荷の振れ止めを行うためのトロリーの加減速度
パターン作成について、第3図に示す定加減速度÷定速
度方式を例にとり説明する。 同図(B)の位相面図の軌跡の各孤はその中心に対する
角度ωTI、ωT2となり、軌跡か原点に戻ってくる条
件でT1、T2を導くことができる。この場合、ロープ
長か加減速中に変(ヒぜず叩ち一定であり、定速度運転
時間中<T2)の速度が仝逍(横行最高速度VTIla
x >の半分とするならば加速時間T1及び定速度蓮転
時間T2を、次の(16)、(17)式から求めること
かできる。 2αT+ =VfllaX  (T+ =T3 ) −
−−(16)ωTl−!−ω′「2=π      ・
・・・・・・・・(17)しかしなから、この手法は、
あくまでロープ長が一定の場合に、前記位相面図で示す
ように、加速完了にて振れがなくなるようにするもので
ある。 従って、ロープ長か変化するとすれは、上記角速度ωが
ロープ長℃の変化に追従して変化するため、非線形とな
ってしまい、前記手法では容易に最適な加減速パターン
を求めることができなくなる。 そこで、次のような諸条件を設定してシミュレーション
により、ロープ長か変化する場合の振れ止め制御におけ
る最適解を求めることとした。 (1)振れ止め制御は第3図に示されるパターンの如く
、加減速は各2回に分割して行い、それぞれ2回目の加
減速終了時において振れを最小にする。なお第4図に示
される加減速パターンは、図中符号(b〜C)に減速が
、(f〜9)に加速が入り、時間延長となるため採用し
ないこととした。 (2)荷役能率の面からみて、横行の加減速時間は短い
ことが望ましい、従って、第1、第2の加速時間′r1
及びT3を、最短にするべくその期間は同−且つ一定の
最高加成速度とし、該時間T。 及びT3の大きさを等しく、且つ固定した値とする。 (3)ロープ長の変化が大きく、且つ、各ロープ長f2
+、β12の組合せが多いことより、その各々に応じた
最適な運転パターンを持つのではなく、1+、β12の
組合せにより定速運転時間T2を制御し、加速終了時の
振れを最小にすることを目障とする。 (4)ロープの巻き上げ、巻き下げについてもプログラ
ム制御の対象とし、ぶ1から(2に巻き上げるときは、
f!、1到達時点で最高巻き上げ速度となっており、巻
き上げの最短減速時間で停止したときり2に達している
ものとする0例えば、鉛量直上で荷の積み出しのため、
船倉までロープを延ばし、巻き上げてロープ長がβ1と
なったとき最高巻き上げ速度になっているようにする。 上記条件において、定速時間T、=T3の値を2.8秒
、1.75秒の各時間としてシミュレーションを行い求
められた、横行加速終了時点で振れが最小となる定速時
間(T2)の値を、T + −T3=2.8(秒)につ
いて第5図、T + = 73−4.75 (秒)につ
いて第6図に示す、なお、これら図中において同一条件
下でデータを2つ記しているのは、シミュレーション上
において、横行加速終了時の残留振れの違いが判別でき
なかったことによるものである。 上記第5図及び第6図に示したシミュレーションの結果
において、β2の所定値をパラメータとしてβ1の変化
に対する定速時のT2の値を抜粋してプロットしたもの
を第7図、第8図に示す6第7図はTI ”T3””2
.8秒1,122=12111のときのものであり、第
8図はT 1= T 3 = 1゜75秒、f2=10
1nのときを示している。 第7図、第8図かられかるように、ロープ長℃1と定速
時間T2の間には羊純な相関関係か認められず、従って
、簡易なβ1の関数として定速時間T2を表わすことは
困難である。このような傾向は、などえβ2の値を他の
値としても同様のものである。 そこで、発明者が種々研究した結果、ロープ長差i+ 
 12の値をパラメータとして着眼し、plと定速時間
T2の関係を求めたならば、極めて強い一次相閂を認め
ることができな、このような観点から第5図及び第6図
に示した画を抜粋してプロットしたならば第9図、第1
0図に示されるものとなった。この場合、第9図は、T
 + = 73=2.8秒、β21  J22=611
のときのものを示し、第10図は、T’+ =73=1
.75秒、ぶ1u2=3111のときのものを示してい
る。 第9図、第10図から、f2+  β12をパラメータ
とすれば、ロープ長1丁と定速時間T2の間には極めて
強い一次相関関係が存在することが理解される。なお、
β1−β2が他の鎖の場合にも第9図及び第10図と同
様に強い相開間係を認めることができる。 このような相関関係が存在することは、第3図に示した
横行加減速パターンで振れ止め制御を行う際に、加速時
間T + 、 T 3を固定しておき、操業状態によっ
て変化するロープ長A+、12の値が計測値や設定値等
にてわかれば、ロープ長差11−β2の値をパラメータ
としたロープ長℃1の1次関数で最適な定速時間T2を
求めて、充分な振れ止めが可能な振れ止め制御を行える
ことを示している。又、ローズ長差fl’+flzの値
を操業運用上必要な数たけパラメータ化し、その各々に
ついて前記1次関数をシミュレーションしておけば、ロ
ープ長β1、β2は所定の値に限定されることなく、条
件に応じてリニヤに変更することができる。 なお、前記1次相関関係を用いた振れ止め制御は、横行
加減速パターンにおける加速時にのみならず、減速時に
おいても同様に適用することができる。又、トロリーが
横行し出荷がホッパー側に移動してきた場合については
、吊荷が出り上がってロープ長はJ22一定となってい
ることにより、減速時定速時間T5は、(16)、(1
7)式を基に、ロープ長℃2を用いて求めることができ
る。 第3図(A)に示されるような加減速パターンに基づく
振れ止め制御をアンロータ等に適用する場合、各アンロ
ーダにより駆動装置の容量や識械設計条件の違いから最
短の加減速時間が当然異なる。これに対して、本第1発
明により、前記振れ止め制御を適用するのに先立ち、所
定の加減速時間、加減速度の条件下で数回のシミュレー
ションを行いロープ長差と定速時間T2の1次開数から
最適な加減速パターンを簡易に求めることができる。 従って、横行中にロープ長が変化する場合においても、
柔軟に対処できるプログラム制御方式による振れ止め制
御を簡易な演算で可能とし、且つ、加減速時間について
も最短なものにして横行加減速終了時の振れ止めを確実
に行える。よって、本第1発明は、操業能率を向上させ
、且つ、安定操業を図りなからアンローダ等における充
分な!5れ止めができるものである。 次に、第2発明について説明する。 上記のような第1発明で、あるいはその他種々の方法(
例えば本願出願人が先に示した特開昭6O−15339
0)で横行加減速パターンを決定し、そのパターンに沿
ってアンローダ等の横行を、9[Iした場合、当該アン
ローダの制御装置そのものの速度誤差、トロリーの重輪
の横行抵抗の変動等により、アンローダは前記制御パー
タンの速度指令に完全に従った動作を行わずに例えば最
大約±1%程度の速度偏差が生ずる場合がある。 この場合、速度偏差による振れ止めへの影響が懸念され
るが、上記速度偏差が通常は若干のものであり、この程
度の速度偏差であれば振れ止めに対してほとんど影響は
生じない、しかしながら、アンローダの最終的な停止位
置の視点で見た場合、速度偏差を横行運転時間で積分し
たものが停止位置の誤差となる。この誤差により、例え
ば後出第1図に示されるような、クラブパケット14の
停止位置がホッパ16スは舶f*22上の各位置から外
れるようなことがあれば、前記横行加減速パターンによ
りアンローダ等を制御することは実用上不可能であり、
又、操業上の不具合が生ずる。このような問題に対して
、加減速中に制御を行うべく、T1〜T6の各時間を操
作すると、振れ止めに大きな悪影響を与えることとなる
。 ここで、の1えば、第3図(A)に示した横行加減速パ
ターンにおいては、加速終了時、減速終了時の各々の場
合に振れ止めを行っているが、その両者の間の最高速度
V naxの期間においては、グラブバケットの振れは
生じておらず、その運転時間は全体の横行距離で決まる
。 従って、前記最高速度期間から減速期間に至る変更点を
、前記横行加減速パターンによる時間制御によらず、例
えば第3図(A)において符号a〜符号eまでの期間に
おける各時間T + 、 T 2、T3、T7にその期
間の各速度を積分して前記減速開始位置までの距止を求
め、その距酵をトロリーが走行し前記減速開始位置に到
達した時点から前記加減速パターンの減速期間中のパタ
ーンにより減速を開始するようにすれば、速度偏差に基
づく停止位置の誤差を減速期間(T 4〜T6)中のみ
に押えることが可能である。 本第2発明は上記観点からなされたものであり、振れ止
め制i:lJ精度を損うことなく停止位置の精度を向上
させることができる。よって、停止位置の位で決めを再
度行う必要がないため、本第2発明は操業能率を向上さ
せ、且つ、安定操業を図りなからアンローダ等における
充分なる振れ止めが行えるものである。
【実施例1 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。 ます第1実施例について説明する。 この第1実施例は、第1図に示されるようなアンローダ
の横行速度を所定のパターンに基づき制卸し、振れ止め
制御をするようにしたシステムである。 このシステムは、前出第12図に示した構成のアンロー
ダに加えて、横行ドラム19に取付けられ、トロリー位
置を検出するためのトロリー位置検出器24と、支持ド
ラム18に取付けられロープ長℃を検出するためのロー
プ長検出器26と、検出されたトロリー位置及びロープ
長から振れ止め可能な横行加減速制御パターンを発生す
るためのパターン演算発生装置28と、該パターン演算
発生装置28の出力に基づき横行速度を制御するための
横行速度制御装置30と、ロープの巻き上げ巻き下げを
制御するための支持速度制御装置32とを備える。なお
、その他の構成については前出第12図に示した従来の
アンロータとほぼ同様であるため、同様の機能を有する
部分に同一の番号を付しその説明を略す。 上記のような構成の第1実施例におけるシステムを作動
させる前には、予め、ロープ長差A+−℃2をパラメー
タとしたロープ長11に対する振れ止めに最適な定速時
間T2、’rsを示す1次関数をシミュレーションによ
り例えば前出第9図及び第10図の如く求めておき、テ
ーブル等に格納する。又、加速時開T + 、 T 3
では最大加速度で、哉速時間T 4 、T 6では最大
減速度で運転し、移動時間T7では最大速度V max
で運転するようにして作業能率向上を図る。 そして、このシステムを作動させると、トロリー位置検
出器24でトロリー10の横行方向位置を検出し、ロー
プ長検出器26でロープの上下方向位置を検出し、これ
ら検出された各位置から振れ止めの開始位置及び終了設
定位置の計測を行い、その計i111ff1Mに基づき
、前記ロープ長差β1−12をパラメータとした℃1の
前記1次開数で最適な定速時間T2、T5を求め、振れ
止め制御可能な横行加減速パターンを第1図CB)の如
く決定する。このパターンにより横行速度を制御した際
の吊荷の振れ角は同図(B)に示されるものとなった。  以上の点より、船体22のマスト等の物理的な条件が
整っていれば、任意のロープ長で横行加減速可能であり
、且つ加gG速完了時点において充分な振れ止め制御が
できることがわかる。 この第1実施例によれば、横行中にロープ長が変(ヒす
る場合においてらプログラム方式による振れ止め制御が
簡易な演算で可能となり、加減速時間についても最短に
固定可能なため荷役能率についてもほとんど損うことな
くアンローダの実操業に適用できる。又演算が前記の1
次関数で行えて簡易であるため、制御内容の簡素化、演
算の高速処理化、保守性の向上といった効果も得られる
。 加えてアンローダのみならず種々のクレーン装置に幅広
く適用でき、汎用性の高い吊荷の振れ止め制御を得るこ
とができる。 次に第2実施例について説明する。この第2実施例は第
1図に示した第1実施例のシステムと同様の構成のシス
テムに適用するものであり、その構成の説明は略す。 ところで、上記第1実施例における横行加減速パターン
により時間のみによってトロリーを振れ止め制御した場
合、横行速度制御装置30そのものの速度誤差や、トロ
リー10の車輪の横行抵抗変動等により前記横行加減速
パターンに従ってトロリー10が作動せず、最大約立1
%程度の速度偏差が生じるときがある。この速度偏差に
よる振れl\の影響が懸念されるが、この程度の速度変
速であれば振れに対してはほとんど影響しない、しかし
ながら&終的な停止位置の始点で見た場合、速度1日差
横行運転時間で積分しものが停止位置の誤差として発生
する。この誤差でグラブバケット14の停止位置をホッ
パ16スは船体22のハツチから外れるようなことがあ
れば実用上問題であり、操業上の不具合が生ずる。 そこで、この第2実施例においては振れ止め制御を加減
速パターンによる時間制御のみではなく、横行距酊を考
慮して振れ止め制御を行う。 この第2実施例においては、第3図(A)の横行加減速
パターンに従って横行速度を制御するが、速度偏差、横
行ドラム1つの径の違い等の誤差を無視して考えれば、
この加減速パターンで運転する際の、加減速に要する横
行距酊d1は、次式1式% 但し、αは加速度、βは減速度の各設定値である。 又、全体の横行距A1をDとしたときの、最高横行速度
V rQaxで運転する距Md2は次の(1つ)弐で表
わされる。 d 2=Dd+        ・・・・・・・・・(
1つ)更に、加速時の横行距Md3は定速時間T2にお
ける走行距離を含めて次の(20)式の如くとなる。 d3−(α・T+2)/2+(α・T 32) / 2
+vmax  (T2+T3)/2 −−(20)(1
8)〜(20)式から、トロリー10の走行距離から見
て、d2+d3の位置から減速を開始すれば、加減速パ
ターンで、時間制御により速度を制御したならば生じた
であろう誤差を生ずることなく、正確な位置から減速運
転を開始することができると共に、停止位置誤差が減速
運転時のみのものとなるため、振れ止めを充分に行いつ
つ停止位置の位置決めを確実に行うことができる。 従って、上記制御を実際に行った場合、加速中及び最高
速度運転中の速度偏差の累積による位置の誤差は、結果
的に第3図の最高遠度運転期間T7の時間内で吸収され
、図中符号e点まで計算された横行距龍から減速を行う
こととなる。 なお、第11図に示されるように、第1図に示されるシ
ステムの構成に加えて更にトロリー10の横行絶対位置
を検出するためのトロリー絶対位置検出センサ34を設
けることができる。このトロり一絶対位置検出センサ3
4を設ければ、ワイヤロープ12Bの延び、横行ドラム
1つの微妙な径の違いで生ずるトロリー位置検出器24
の検出誤差を補正することかできる。又、前記絶対値検
出センサ34は、各時間T1〜T6が種々の値となり、
たとえ前記トロリー位置検出装置24に検出誤差が生じ
ていてもこの誤差を解消しうる減速開始位置の制御が可
能であるため、設置することか望ましい。又、それによ
り、更に制御精度を向上できる。 上記第2実施例によれば、プログラム方式による振れ止
め制御の停止位置誤差を最小に抑えることが可能となる
。又その停止位置誤差は次回の逆積行方向の振れ止め制
御における減速開始点の制御にも反映させれば、振れ止
め制御を行いつつ何度も横行を繰返しなときにおいても
、停止位置誤差が累積することかなく、毎回停止位置に
正確に位置決めすることができる。なお、この第2実施
例は、前記第1実施例による振れ止め制御に応用したも
のであるが、その池種々の横行加減速パターンによる振
れ止め制御に対しても適用可能なものである。 なお、前記第1、第2実施例においては、横行加減速パ
ターンの各時間をT + 、T 2、・・・T6の順番
で制御し、船体22からホッパ16までアンローダを運
転して荷上げを行った場合について述べてきたが、ホッ
パ16から船体22までの荷下し運転する場合にも、時
間をT6、T5、・・・T1の順に制御することにより
振れ止め制御を同様に実行可能である。 又、前記第1、第2実施例1こおいてはアンロータを例
示したが、本発明が適用される吊荷装置はアンローダの
みならずロープ長の長さの変化が少ない天井クレーン等
に当然適用可能である。 【発明の効果】 以上説明した通り、本発明によれば、操業能率を向上さ
せ、且つ、安定操業3図りながら、アンローダ等の操業
時に充分なSれ止め制御が行えるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の第1実施例にかかるアンロータ
の娠れ止めシステムの概略構成を示す、一部ブロック図
を含む配置図、同図<B)は該システムにおける加減速
パターンと吊荷の振れ角とを示す線図、第2図は本発明
の詳細な説明するための、吊荷の振れの様子を示す模式
図、第3図は同じく、吊荷の横行速度制御パターンの一
例及び同位相面図、第4図は池の吊荷の横行速度制御パ
ータン及び同位相面図、第5図及び第6図は同じく、振
れをほぼ0にできるロープ長と定速時間の長さとのr4
A係例を示す線図、第7図及び9図は同じく、所定の条
件により第5図から値を抜粋して示したグラフ、第8図
、第10図は同じく、池の条件により第6図から値を抜
粋して示すグラフ、第11図は本発明の第2実施例の構
成を示す一部ブロック線図を含む配置図、第12図は一
般的なアンローダの構成例を示す配置図である。 10・・・トロリー、 12A〜12C・・・ワイヤロープ、 1−1・・・グラブバケツト、 16・・・ホッパー、 18・・・支持ドラム、 1つ・・・横行ドラム、 20・・・開閉ドラム、 22・・・箱体、 24・・・トロリー位置検出器、 26・・・ロープ長検出器、 28・・・パターン演算発生装置、 30・・・横行速度制御装置、 32・・・支持速度制御装置、 34・・・トロリー絶対位置検出センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アンローダ等における吊荷の横行時の加減速度を
    制御する際に、運転中の加減速期間を、それぞれ第1、
    第2の2回の加減速期間に分割し、且つ、それぞれの第
    1、第2加減速期間の間に定速期間を設けて横行加減速
    終了時での前記吊荷の振れを防止するようにした吊荷の
    振れ止め制御方法において、 前記それぞれの第1、第2の2回の加減速期間、該加減
    速期間における加減速度を、吊荷搬送中のロープ長の変
    化にかかわらず、所定時間、所定加減速度に設定し、 前記定速期間の長さを、加減速制御開始時点と終了時点
    とのロープ長差をパラメータとし、且つ、所定時点のロ
    ープ長に応じて設定することを特徴とする吊荷の振れ止
    め制御方法。
  2. (2)アンローダ等における吊荷の横行時の加減速度を
    、加減速期間等を有する所定の加減速パターンに従つて
    制御し、横行加減速終了時での前記吊荷の振れを防止す
    ると共に吊荷の位置決めを行う吊荷の振れ止め制御にお
    ける位置決め制御方法において、 前記加減速パターンにおける減速期間が開始するまでに
    要する期間及び当該期間における設定速度から、減速を
    開始すべき横行位置を求め、前記吊荷の横行位置を検出
    し、 検出横行位置が求められた位置に達したときから、前記
    加減速パターンの減速期間を開始して、この減速期間中
    の設定速度に基づき減速を制御するようにしたことを特
    徴とする吊荷の振れ止め制御における位置決め制御方法
JP9532088A 1988-04-18 1988-04-18 吊荷の振れ止め制御方法及び振れ止め制御における位置決め制御方法 Pending JPH01267297A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09301677A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置
JPH09301678A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09301677A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置
JPH09301678A (ja) * 1996-05-15 1997-11-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンテナクレーンの振れ止め装置

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