JPH0680386A - 巻上横行装置の荷振れ防止方法 - Google Patents

巻上横行装置の荷振れ防止方法

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JPH0680386A
JPH0680386A JP23237992A JP23237992A JPH0680386A JP H0680386 A JPH0680386 A JP H0680386A JP 23237992 A JP23237992 A JP 23237992A JP 23237992 A JP23237992 A JP 23237992A JP H0680386 A JPH0680386 A JP H0680386A
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JP
Japan
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traverse
load
speed
cargo
swinging
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Pending
Application number
JP23237992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeki Nishio
岳樹 西尾
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井クレ−ンやコンテナクレ−ン等で荷を巻
上横行装置近くまで高く吊り上げて移送する場合におい
て、荷振れを効果的に無くす。 【構成】 巻上横行装置を横行停止状態から第1の目
標横行速度v1 を目指して加速横行して荷を横行方向後
方へ振らせ、第1の目標横行速度v1 に達したら所定
時間DT1 等速横行させ、荷の振れ戻り(1回目の振
れ戻り)の最中に第2の目標横行速度v2 を目指して加
速横行して荷を再び横行方向後方へ振らせ、第2の目
標横行速度v2 に達したら所定時間DT2 等速横行さ
せ、荷の振れ戻り(2回目の振れ戻り)の最中に上記
最大横行速度vmax まで加速横行するようにしたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷をワイヤで吊り上
げ定速横行して目的地点へ移送する巻上横行装置の荷振
れ防止方法に関し、特に横行開始の際巻上横行装置の横
行速度を巧みに制御することにより定速横行に入る時点
で荷振れを無くすようにした荷振れ防止方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】天井クレ−ンやコンテナクレ−ンの水平
梁にはトロリと呼ばれる巻上横行装置が設けられてお
り、荷の運搬は概ね、巻上横行装置の吊りワイヤを巻き
取って荷を吊り上げ、荷を吊り上げた状態で巻上横行装
置をほぼ一定の最高速度で横行させ、巻上横行装置を目
的地点の上で停止させ、吊りワイヤを繰り出して荷を下
ろすという工程で行なわれる。
【0003】巻上横行装置の横行開始の際、すなわち巻
上横行装置を停止状態から最高速度まで加速する際に
は、慣性によって荷が瞬間的に取り残されることになる
ため荷振れが発生する。そこで従来、横行開始の際、巻
上横行装置の加速を最高速度の手前で一旦止めて所定時
間等速横行させ、加速によって横行方向後方へ振れてい
た荷の振れ戻りに合わせてさらに最大横行速度まで加速
横行する2段加速の方法により、定速横行に入る時点で
の荷振れを極力無くすようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の2段加
速による荷振れ防止方法は、ワイヤ長が十分長い場合に
おいては有効であるが、ワイヤ長が短い場合、すなわち
荷を巻上横行装置近くまで高く吊り上げて移送するよう
な場合には適用が難しい。これは、ワイヤ長が長い場合
には荷振れの振れ周期が長いため一回の荷振れの間に目
標の最高速度まで巻上横行装置を加速することができる
のに対し、ワイヤ長が短い場合には振れ周期が短いた
め、上述のように巻上横行装置の加速を最高速度の手前
で一旦止めるとすぐに振れ戻りとなり、この振れ戻りを
打ち消すように加速を行なっても最高速度に達した時点
で調度荷振れが無くなるようにすることができないから
である。すなわち、2回目の加速によって再び横行方向
前方への荷振れが生じ、それからの定速走行の間荷振れ
が残ることになる。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、天井クレ−ンやコンテナクレ−ン等で荷を巻上横行
装置近くまで高く吊り上げて移送する場合において、荷
振れを効果的に無くすことができる巻上横行装置の荷振
れ防止方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明においては、巻上横行装置を横行停止状態から
第1の目標横行速度v1 を目指して加速横行させて荷を
横行方向後方へ振らせ、第1の目標横行速度v1 に達し
たら所定時間DT1 等速横行させ、荷の振れ戻り(1回
目の振れ戻り)の最中に第2の目標横行速度v2 を目指
して加速横行させて荷を再び横行方向後方へ振らせ、第
2の目標横行速度v2 に達したら所定時間DT2 等速横
行させ、荷の振れ戻り(2回目の振れ戻り)の最中に上
記最大横行速度vmax まで加速横行するようにした。
【0007】つまり、従来の2段加速の方法では最初の
加速横行、等速横行による1回目の振れ戻りを2回目の
加速横行によって打ち消すようにしていたが、この発明
の方法は、最初の加速横行、等速横行による1回目の振
れ戻りを打ち消す以上に2回目の加速横行時間を長くと
ることによって荷を再び振らせ、この2回目の振れ戻り
を3回目の加速横行で打ち消すようにしたことを特徴と
している。
【0008】
【作用】ワイヤ長が短い場合には振れ周期が短いため、
1回の荷振れの間に巻上横行装置を横行停止状態から最
大横行速度まで加速しようとすると横行速度制御が追い
付かなくなり、最大横行速度に到達した時点で荷振れが
残ることになるが、この発明の方法のように、2回の荷
振れの間に最大横行速度まで加速するようにすれば効果
的に荷振れを無くすことができる。この発明の方法の場
合、横行開始を3段階の加速によって行なうことになる
が、2回目の加速時間を長くとることができるので、巻
上横行装置を速やかに最大横行速度vmax まで加速する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面を用いて詳
細に説明する。ここではこの発明の方法をコンテナクレ
−ンのトロリの横行速度制御に適用した場合について説
明する。
【0010】図1に示すコンテナクレ−ン1は、岸壁2
に沿って走行自在に立設された脚3の上部に頂部鉄構4
を有し、その頂部鉄構4のブーム5に巻上横行装置であ
るトロリ6が横行自在に設けられて概略構成されてい
る。トロリ6の吊り上げワイヤ9の先端には、荷10と
係脱自在に係合する吊り部材11が荷種に応じて取り付
けられる。
【0011】図2には、トロリ6を横行させるための機
構が概念的に示されている。12はブーム5の両端に設
けられたガイドプ−リ、13は頂部鉄構4上の機械室7
に設けられたトロリ横行用ドラム、14は横行ワイヤで
ある。横行ワイヤ14は中間部が横行ドラム13に巻回
されており、その両端部はガイドプ−リ12,12を経
由してトロリ6の両端に連結されている。つまり横行用
ドラム13を回転させることによって横行ワイヤ14を
操作し、これに牽引させてトロリ6を横行させる構成と
なっている。したがって横行用ドラム13の回転を正逆
に切り替えることによりトロリ6を左右に自在に横行さ
せることができる。
【0012】この種のコンテナクレ−ン1によって貨物
船8などの荷役作業を行なう場合、例えば陸(岸壁2)
から貨物船8へ荷10の積み込みを行なう場合には、図
1(a)に示すようにトロリ6を陸側へ移動させた状態
でその吊りワイヤ9を繰り出して吊り部材11を荷10
に連結した後、図1(b)に示すようにワイヤ9を巻き
取って荷10を所定高さに吊り上げ、その状態で巻上横
行装置6を海側へ一定速度で横行移動させて貨物船8の
上方で停止させた後、ワイヤ9を繰り出して荷10を船
上に載置する一連の工程により荷積みが行なわれる。貨
物船8から荷10を卸す場合はこれと逆の順序で行なわ
れる。
【0013】さて、このような荷役作業において荷10
を安全、確実に目標地点へ移送するためには、定速横行
時の荷振れを防止すべくトロリ6の横行開始動作を巧み
に行なわなければならない。ただしこの場合、従来の2
段加速による荷振れ防止方法は適用が難しい。荷10を
トロリ6の近くまで高く吊り上げて移送するため、2段
加速方式を適用するにはワイヤ長が短かすぎるからであ
る。
【0014】そこでこの実施例においては、ワイヤ9を
巻き取って荷10を所定高さに吊り上げたのち、トロリ
6の横行速度を図3のように制御する。図3は横軸を時
間軸にとり、横行開始の際のトロリ6の横行速度vと荷
振れ角θとを対応させてグラフに表したものである。荷
振れ角θは、鉛直軸に対するワイヤ9の角度で定義され
る(図2参照)。
【0015】トロリ6を横行停止状態(v=0)から
まず第1の目標横行速度v1 を目指して加速横行させ
る。この加速によって荷10は横行方向後方へ振れる。
【0016】第1の目標横行速度v1 に達したらその
速度で所定時間DT1 等速横行させる。この等速横行の
中間時点t1 で荷振れ角θは最大(θ=θmax )とな
り、これより振れが戻り始める(1回目の振れ戻り)。
【0017】この荷10の振れ戻りの最中に第2の目
標横行速度v2 を目指してトロリ6を再度加速横行させ
る。この2回目の加速横行の中間時点t2 で荷振れは一
旦無くなるが(θ=0)、さらに加速横行し続けるため
荷10は再び横行方向後方へ振れる。
【0018】第2の目標横行速度v2 に到達したらそ
の速度v2 で所定時間DT2 だけ等速横行させる。この
等速横行の中間時点t3 で荷振れ角θは再び最大(θ=
θmax )となり、これより振れが戻り始める(2回目の
振れ戻り)。
【0019】この2回目の振れ戻りの最中にトロリ6
を最大横行速度vmax まで加速横行させる。トロリ6が
最大横行速度vmax に到達した時点t4 で荷10の振れ
は無くなる(θ=0)。
【0020】以後トロリ6はこの最大横行速度vmax
で目的地近くまで等速横行することになるが、定速横行
に入った時点t4 で荷振れは無くなっているので、荷1
0は定速横行の間に振れ始めることなくそのまま安定な
状態で移送される。
【0021】なお、上記第1,第2の横行速度v1 、v
2 並びに横行時間DT1 ,DT2 は、最大横行速度v
max 到達時の振れ角θが0になるように、荷10の重さ
mおよびワイヤ長Lに基づいて選定される。その場合、
いくつかの{m、L}に対応する{v1 、v2 、D
1 、DT2 }を横行制御装置のメモリにルールとして
保存しておき、それらに該当しない場合にはファジィ推
論によって推定するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上要するにこの発明の巻上横行装置の
荷振れ防止方法によれば、荷を巻上横行装置近くまで高
く吊り上げて移送する場合においても巻上横行装置が最
高横行速度に達した時点で荷振れを効果的に無くすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を説明するために採用したコンテナク
レ−ンの概略図である。
【図2】図1の要部概念図である。
【図3】この発明の横行速度制御方法の一実施例を示す
図である。
【符号の説明】
1 コンテナクレ−ン 6 トロリ(巻上横行装置) 9 ワイヤ 10 荷 θ 荷振れ角 v1 第1の目標横行速度 v2 第2の目標横行速度 DT1 等速横行時間(所定時間) DT2 等速横行時間(所定時間) vmax 最大横行速度 m 荷重 L ワイヤ長

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り上げワイヤを巻き取って荷を所定高
    さに吊り上げた巻上横行装置を横行停止状態から最大横
    行速度に加速する際に加速横行、等速横行を交互に繰り
    返すことにより最大横行速度到達時における荷振れを防
    止するようにした巻上横行装置の荷振れ防止方法におい
    て、上記巻上横行装置を横行停止状態から第1の目標横
    行速度を目指して加速横行させて荷を横行方向後方へ振
    らせ、第1の目標横行速度に達したら所定時間等速横行
    させ、荷の振れ戻りの最中に第2の目標横行速度を目指
    して加速横行させて荷を再び横行方向後方へ振らせ、第
    2の目標横行速度に達したら所定時間等速横行させ、荷
    の振れ戻りの最中に上記最大横行速度まで加速横行する
    ようにしたことを特徴とする巻上横行装置の荷振れ防止
    方法。
JP23237992A 1992-08-31 1992-08-31 巻上横行装置の荷振れ防止方法 Pending JPH0680386A (ja)

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JP (1) JPH0680386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7565267B2 (en) 2005-12-28 2009-07-21 Nec Corporation Life prediction and monitoring of components
KR101404633B1 (ko) * 2012-09-18 2014-06-11 (주)이레에프에이 크레인, 그 제어 방법, 및 크레인 원격 제어 장치

Cited By (2)

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US7565267B2 (en) 2005-12-28 2009-07-21 Nec Corporation Life prediction and monitoring of components
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