JPH08175784A - コンテナクレーンの荷振れ時の旋回動作防止装置 - Google Patents

コンテナクレーンの荷振れ時の旋回動作防止装置

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JPH08175784A
JPH08175784A JP33619194A JP33619194A JPH08175784A JP H08175784 A JPH08175784 A JP H08175784A JP 33619194 A JP33619194 A JP 33619194A JP 33619194 A JP33619194 A JP 33619194A JP H08175784 A JPH08175784 A JP H08175784A
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順治 飯坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右のロープでコンテナを吊り上げて、横行
移動する際に発生する荷振れに伴う鉛直軸心回りの旋回
動作を防止すること。 【構成】 巻き上げドラム12からトロリー5を介して
スプレッダ15に亙って掛け渡された4本のロープ31
〜34のうち、右側のロープ31,33に作用する第1
荷重と、左側のロープ32,34に作用する第2荷重と
を検出し(S13)、ロープ31,33の右側伸び量ΔL
Rとロープ32,34の左側伸び量ΔLLとを求め(S
14)、これら伸び量ΔLR・ΔLLに起因する第1吊り
高さH1と第2吊り高さH2の差を解消するように、修
正量Aを求め(S15)、この修正量Aに基づいて第1傾
動用モータ23と第2傾動用モータ25とを夫々同時に
駆動して、第1吊り高さH1と第2吊り高さH2を略等
しくする(S16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンテナを吊り上げる
左右のロープの吊り高さの差を解消して、コンテナクレ
ーンによるコンテナ横行移動時に発生する荷振れに伴う
旋回動作を防止するようにした旋回動作防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンテナを搬送する為のコンテナ
クレーンにおいては、例えば、4本のロープを巻き上げ
ドラムからトロリーを介してコンテナ吊具に亙って、側
面視で略V字状に掛け渡される一方、これら4本のロー
プの各々にダンパー装置を連結して設け、トロリーを横
行移動させてコンテナを移動させるときに発生する移動
方向への荷振れを、これらダンパー装置を作動させて減
衰させるように構成した、機械式荷振れ防止装置が採用
されていた。
【0003】ところで、最近、コンテナクレーンによる
コンテナ移動を自動化したいという要望があり、トロリ
ーの移動速度を微妙に増減制御して、トロリーの移動に
伴って発生する荷振れを極力防止するように、電気式荷
振れ防止制御装置を備えたコンテナクレーンが種々提案
されている。即ち、電気式荷振れ防止制御装置を採用す
ることで、コンテナ移動が自動化できるだけでなく、ト
ロリーを大幅に小型化でき、クレーン全体構造の軽量化
を図ることができる。
【0004】例えば、特開昭58─144090号公報
には、移動可能なクラブから下方に向けて出射したレー
ザビームをフックブロックに取付けた反射板で反射させ
る一方、この反射光をハーフミラーで受光して位置検出
器に入力し、この位置検出器への入力位置に応じて横行
用モータや走行用モータを駆動制御して、コンテナの荷
振れを防止するようにしたクレーンの荷振れ防止装置が
提案されている。
【0005】また、例えば、特開昭61─206788
号公報には、搬送先の座標値を入力することで、搬送移
動時の搬送駆動装置の加減速度率が設定され、更にこの
加減速度率に応じた加減速度信号が搬送駆動装置に出力
され、吊り荷を略直線状の軌跡で搬送可能に制御するよ
うにした振れ止め制御装置が提案されている。更に、例
えば、実開平1─96488号公報には、吊り荷の搬送
時に、クレーン横行用モータを所定の加減速運転パター
ンで駆動制御する一方、検出した初期荷振れ角度に応じ
て加減速駆動信号を補正して、荷振れを防止するように
した荷振れ防止装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンテナに
よる荷物の搬送を合理化する上から、コンテナの重量増
加や大型コンテナを増加する傾向がある。そして、この
大型化した、例えば40tのコンテナをコンテナクレー
ンで吊り上げて移動させる場合、コンテナの移動方向へ
の荷振れについては、前述したように、特開昭58─1
44090号公報や特開昭61─206788号公報や
実開平1─96488号公報に記載の荷振れ防止制御の
技術を用いて防止するようになっているが、コンテナが
荷振れ時に旋回運動するという問題が発生する。
【0007】即ち、コンテナの左右方向(長さ方向)に
おける重心位置がコンテナの中央位置よりズレる場合が
多く、このときには、コンテナを吊り上げる左右のロー
プに対して異なる荷重が作用し、この異なる荷重による
ロープの伸び量が異なってくる。100m以上もの長さ
のロープにコンテナの荷重が作用すると、その伸び量は
最大約1%、つまり最大伸び量が1m以上にもなり、こ
の伸び量は荷重に応じて変動する。その結果、コンテナ
の右端部の吊り高さと左端部の吊り高さとが異なるの
で、コンテナの左右両端部において、荷振れに伴う振り
子運動による振り子周期が異なり、コンテナに鉛直軸心
回りの旋回運動が発生するが、この旋回運動を抑制する
制御技術は、従来何ら提案されていない。前記ロープの
伸びを抑制する為に、コンテナ吊り上げ用のロープを、
現在の麻芯ロープから伸び率の小さい鋼芯ロープに変更
することも考えられるが、何れにしても、ロープの伸び
が発生する限り、前記旋回運動を抑制する根本的な対策
にはならない。
【0008】本発明の目的は、左右のロープでコンテナ
を吊り上げたときの左右の吊り高さの差を解消すること
で、左右の振れ周期を略等しくすることで、旋回動作を
防止し得るようなコンテナクレーンの荷振れ時の旋回動
作防止装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のコンテナクレ
ーンの荷振れ時の旋回動作防止装置は、クレーン本体
と、このクレーン本体のビームに設けられ、巻き上げド
ラムからトロリーを介してコンテナ吊具に亙って掛け渡
された、少なくとも左右1対の第1及び第2ロープを巻
き上げ用モータで巻き上げる巻き上げ装置と、トロリー
をビームに沿って横行移動させる横行駆動装置とを備え
たコンテナクレーンにおいて、第1ロープと第2ロープ
とに連結して設けられ、トロリーから吊具までの第1ロ
ープにおける第1吊り高さと第2ロープにおける第2吊
り高さとを調節可能な傾動調節装置と、巻き上げドラム
からコンテナ吊具までのコンテナ荷重が作用する第1及
び第2ロープに共通のロープ長を検知するロープ長検知
手段と、第1ロープに作用する第1荷重を検出する第1
荷重検出手段及び第2ロープに作用する第2荷重を検出
する第2荷重検出手段と、第1荷重検出手段で検出され
た第1荷重及び第2荷重検出手段で検出された第2荷重
と、ロープ長検知手段で検知されたロープ長とに基づい
て、第1及び第2ロープの伸び量を求める伸び量演算手
段と、伸び量演算手段で求められた第1及び第2ロープ
伸び量を受けて、コンテナの荷振れ時の旋回動作を防止
するように、傾動調節装置を制御する旋回抑制制御手段
とを備えたものである。
【0010】ここで、請求項2のコンテナクレーンの荷
振れ時の旋回動作防止装置は、請求項1の発明におい
て、前記巻き上げドラムに、その回転量を検出する為の
ロータリエンコーダを設け、前記ロープ長検知手段は、
前記ロータリエンコーダからのパルス信号をカウントす
ることにより、ロープ長を求めるように構成したもので
ある。請求項3のコンテナクレーンの荷振れ時の旋回動
作防止装置は、請求項1又は請求項2の発明において、
前記旋回抑制制御手段は、第1及び第2ロープ伸び量に
起因する第1吊り高さと第2吊り高さの差を解消するよ
うに、傾動調節装置を制御するものである。
【0011】請求項4のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置は、請求項1又は請求項2の発明にお
いて、前記第1ロープと第2ロープの各々は、トロリー
の横行移動方向に所定距離だけ離れた部位を夫々経由し
て略V字状にコンテナ吊具に掛け渡された2本のロープ
から構成され、前記傾動調節装置は、第1ロープの一方
のロープと第2ロープの一方のロープとに連結された第
1傾動調節装置と、第1ロープの他方のロープと第2ロ
ープの他方のロープとに連結された第2傾動調節装置と
を備えたものである。更に、請求項5のコンテナクレー
ンの荷振れ時の旋回動作防止装置は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記伸び量演算手段は、巻き上げ
装置によりコンテナを吊り上げた直後に、第1荷重と第
2荷重の増加が停止したときに、伸び量を求めるように
構成したものである。
【0012】
【作用】請求項1のコンテナクレーンの荷振れ時の旋回
動作防止装置においては、左右1対の第1及び第2ロー
プは、巻き上げドラムからトロリーを介してコンテナ吊
具に亙って掛け渡されており、ロープ長検知手段は、巻
き上げドラムからコンテナ吊具までのコンテナ荷重が作
用する第1及び第2ロープに共通のロープ長を検知し、
第1荷重検出手段は、第1ロープに作用する第1荷重を
検出し、第2荷重検出手段は、第2ロープに作用する第
2荷重を検出する。そして、伸び量演算手段は、第1荷
重検出手段で検出された第1荷重及び第2荷重検出手段
で検出された第2荷重と、ロープ長検知手段で検知され
たロープ長とに基づいて、第1及び第2ロープの伸び量
を求めるので、旋回抑制制御手段は、伸び量演算手段で
求められた第1及び第2ロープ伸び量を受けて、コンテ
ナの荷振れ時の旋回動作を防止するように、傾動調節装
置を制御する。その結果、第1ロープと第2ロープとに
連結して設けられた傾動調節装置により、トロリーから
コンテナ吊具までの第1ロープにおける第1吊り高さと
第2ロープにおける第2吊り高さとが等しくなるように
調節されて、コンテナの荷振れ時の旋回動作が防止され
る。
【0013】請求項2のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置においては、前記巻き上げドラムに、
その回転量を検出する為のロータリエンコーダを設け、
ロープ長検知手段は、そのロータリエンコーダからのパ
ルス信号をカウントすることにより、ロープ長を求める
ので、巻き上げドラムの回転量に対応するロープ長を簡
単に且つ正確に求めることができる。
【0014】請求項3のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置においては、前記旋回抑制制御手段
は、第1及び第2ロープ伸び量に起因する第1吊り高さ
と第2吊り高さの差を解消するように、傾動調節装置を
制御するので、第1及び第2ロープ伸び量の大小に拘わ
らず、第1吊り高さと第2吊り高さを精度良く等しくす
ることができる。
【0015】請求項4のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置においては、前記第1ロープと第2ロ
ープの各々は、トロリーの横行移動方向に所定距離だけ
離れた部位を夫々経由して略V字状にコンテナ吊具に掛
け渡された2本のロープから構成され、傾動調節装置
は、第1ロープの一方のロープと第2ロープの一方のロ
ープとに連結された第1傾動調節装置と、第1ロープの
他方のロープと第2ロープの他方のロープとに連結され
た第2傾動調節装置とを備えたので、V字状に掛け渡さ
れたこれら2本の第1ロープと2本の第2ロープとを介
して、コンテナの荷振れを抑制することができる上、第
1及び第2ロープの一方のロープについて、また第1及
び第2ロープの他方のロープについて夫々独立に傾動調
節できる。
【0016】請求項5のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置においては、前記伸び量演算手段は、
巻き上げ装置によりコンテナを吊り上げた直後に、第1
荷重と第2荷重の増加が停止したときに、伸び量を求め
るので、この伸び量としては、コンテナを吊り上げたと
きに、第1荷重が作用する第1ロープと、第2荷重が作
用する第2ロープに関する最大伸び量であって、コンテ
ナの実際の傾きの原因となる伸び量を正確に求めること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基い
て説明する。本実施例は、コンテナ16を荷積み或いは
荷降ろしするコンテナクレーン1に本発明を適用した場
合のものである。先ず、クレーン本体2に設けられた巻
き上げ装置4について、図1〜図2に基づいて説明す
る。クレーン本体2の上端部には、枠体状のビーム3が
略水平且つ前後方向に向けて取付けられ、このビーム3
の内部には、4ケ所のシーブ60a,60b,61a,
61b,62a,62b,63a,63bを回転可能に
枢支したトロリー5が、図示外のレール部材を介して前
後方向移動可能に配設されている。
【0018】そして、そのビーム3の後端部には、右側
に位置する2つのシーブ40,41が第1枢支金具6を
介して回転可能に枢支されるととともに、左側に位置す
る2つのシーブ42,43が第2枢支金具7を介して回
転可能に枢支されている。そして、第1枢支金具6は、
ビーム3の前端部に取付けられた第1ロードセル8に固
着され、また第2枢支金具7は、ビーム3の前端部に取
付けられた第2ロードセル9に固着されている。更に、
ビーム3の後端部に駆動室10が設けられ、この駆動室
10内には、4つのシーブ44〜47が、左右方向に延
びる枢支軸11で回転可能に枢支されるとともに、左右
方向に延びる巻き上げドラム12が回転可能に枢支さ
れ、この巻き上げドラム12には、ロータリエンコーダ
14と巻き上げ用モータ13とが連結されている。
【0019】一方、このビーム3の前端部には、4つの
シーブ50〜53が設けられ、夫々鉛直軸周りに回転可
能に枢支されるとともに、第1傾動ドラム21及び第2
傾動ドラム22が夫々前後方向向きの枢支軸を介して回
転可能に枢支され、第1傾動ドラム21は、枢支軸を介
してロータリエンコーダ24付きの第1傾動用モータ2
3に連結され、また第2傾動ドラム22は、枢支軸を介
してロータリエンコーダ26付きの第2傾動用モータ2
5に連結されている。ここで、第1傾動ドラム21と第
1傾動用モータ23等で第1傾動調節装置が構成され、
第2傾動ドラム22と第2傾動用モータ25等で第2傾
動調節装置が構成され、また第1傾動調節装置と第2傾
動調節装置とで傾動調節装置20が構成されている。
【0020】前記トロリー5の下方には、コンテナ16
を吊り上げるスプレッダ15(コンテナ吊具に相当す
る)が位置し、このスプレッダ15の上面の中央部に付
設された枢支ブロック17には、4つのシーブ70〜7
3が、夫々回転可能に設けられている。次に、4本のロ
ープ31〜34の各々の掛け渡しについて説明する。こ
れらロープ31〜34の各々は、例えば、約100m以
上の長さを有し、ロープ31,33が第1ロープに相当
し、ロープ32,34が第2ロープに相当するものであ
る。
【0021】先ず、ロープ31に関して、その一端部が
巻き上げドラム12に固着され、2つのシーブ44,4
0、トロリー5の右端部の後側のシーブ60a、枢支ブ
ロック17のシーブ70、シーブ60b、シーブ50を
経て第1傾動ドラム21に数回巻装され他端部が第1傾
動ドラム21に固着されている。また、ロープ32に関
して、その一端部が巻き上げドラム12に固着され、2
つのシーブ47,43、トロリー5の左端部の後側のシ
ーブ61a、枢支ブロック17のシーブ71、シーブ6
1b、シーブ51を経て第1傾動ドラム21に数回巻装
され他端部が第1傾動ドラム21に固着されている。
【0022】次に、ロープ33に関して、ロープ31と
略同様に、その一端部が巻き上げドラム12に固着さ
れ、2つのシーブ45・41、トロリー5の右端部の前
側のシーブ62a、枢支ブロック17のシーブ72、シ
ーブ62b、シーブ52を経て第2傾動ドラム22に数
回巻装されて他端部が第2傾動ドラム22に固着されて
いる。ロープ34に関して、ロープ32と略同様に、そ
の一端部が巻き上げドラム12に固着され、2つのシー
ブ46,42、トロリー5の左端部の前側のシーブ63
a、枢支ブロック17のシーブ73、シーブ63b、シ
ーブ53を経て第2傾動ドラム22に数回巻装され他端
部が第2傾動ドラム22に固着されている。
【0023】即ち、ロープ31とロープ33とは、トロ
リー5から枢支ブロック17に亙って、側面視略V字状
に掛け渡され、これらロープ31,33の協働でコンテ
ナ16の略右半分を吊り上げ、また、ロープ32とロー
プ34とは、同様に側面視略V字状に掛け渡され、これ
ら32,34の協働でコンテナ16の略左半分を吊り上
げるように構成してある。即ち、V字状に掛け渡された
ロープ31〜34を介して、コンテナ16の前後方向の
荷振れを効果的に抑制することができる。
【0024】次に、トロリー5を前後方向に移動させる
横行駆動装置について簡単に説明すると、トロリー5の
後端部に固着された横行駆動用ロープ36は、横行移動
用モータ37(図5参照)に連結された横行ドラム(図
示略)に数回巻装され、図示外の複数のシーブを経てト
ロリー5の前端部に固着されている。即ち、横行移動用
モータ37の所定回転方向への駆動により、トロリー5
が前方へ横行するが、このときロープ31〜34を介し
て、トロリー5の4ケ所のシーブ60a,60b,61
a,61b,62a,62b,63a,63b及び枢支
ブロック17の4つのシーブ70〜73が回転し、コン
テナ16の吊り高さは変化せずにトロリー5と共にコン
テナ16が前方へ横行する。また、横行移動用モータ3
7の前記と反対方向へ駆動すると、前記とは反対にトロ
リー5と共にコンテナ16が後方へ横行する。
【0025】次に、巻き上げ装置4を駆動してコンテナ
16を吊り上げるときの動作について、図2を参照して
説明する。先ず、横行駆動装置を駆動し、トロリー5を
前方又は後方へ移動させて、コンテナ16の略真上に位
置させ、巻き上げ用モータ13を所定回転方向へ駆動さ
せて、巻き上げドラム12に巻装されているロープ31
〜34が夫々トロリー5の方に繰出されて、スプレッダ
15が下降する。スプレッダ15がコンテナ16の上面
にまで下降したときに、巻き上げ用モータ13の駆動が
停止され、吊り上げ板15の4つの角部に設けられたピ
ンを、コンテナ16の対応する係合穴に夫々嵌め込まれ
てツイストロックされる。
【0026】次に、巻き上げ用モータ13が前記とは反
対方向へ駆動され、ロープ31〜34が同期して巻き上
げドラム12に夫々巻き取られて、コンテナ16が横行
移動可能な所定高さ位置まで吊り上げられる。このと
き、ロープ31〜34の各々は、コンテナ16の荷重に
より伸びることになる。また、ロープ31,33に作用
する、コンテナ16の略右半分の右側荷重(第1荷重に
相当する)が第1ロードセル8で検出され、またロープ
32,34に作用する、コンテナ16の略左半分の左側
荷重(第2荷重に相当する)が第2ロードセル9で検出
される。
【0027】ここで、コンテナ16の重心位置Gが、コ
ンテナ16の左右方向の略中央のときには、コンテナ1
6の略右半分の右側荷重と略左半分の左側荷重とが略等
しくなり、これらロープ31〜34の各々に作用する荷
重による伸び量は略等しくなって、コンテナ16は略水
平状態になる。しかし、コンテナ16の重心位置Gが、
図3に示すように、例えば、コンテナ16の左右方向の
中央Cより右側に大きく変位している場合には、右側荷
重が左側荷重よりも大きくなり、コンテナ16の右半分
を吊り上げるロープ31,33の伸び量が大きくなり、
結果として、トロリー5の左側のシーブ61,63から
枢支ブロック17の左側のシーブ71,73までの第2
吊り高さH2に対して、トロリー5の右側のシーブ60
・62から枢支ブロック17の右側のシーブ70,72
までの第1吊り高さH1の方が大きくなる。その後、横
行駆動装置の駆動により、トロリー5が目的地まで横行
移動される。
【0028】次に、横行駆動装置の駆動により、トロリ
ー5が目的地まで横行移動するのに際して、前述したよ
うに、例えば、第1吊り高さH1が第2吊り高さH2よ
りも大きいときに発生するコンテナ16の鉛直軸心回り
の旋回動作を抑制する旋回抑制の原理について説明す
る。前述したように、図3に示す状態、つまり第1吊り
高さH1が第2吊り高さH2よりも大きいときに、トロ
リー5の横行移動が開始されると、大きな重量(例え
ば、40トン)のコンテナ16の横行開始タイミング
は、トロリー5の横行開始タイミングよりも一時的に遅
れるが、その後コンテナ16の横行移動速度が加速され
て、トロリー5の移動よりも先行するようになり、コン
テナ16の前後方向への荷振れ(振り子運動)が発生す
る。ここで、コンテナ16の前後方向への荷振れについ
ては、横行移動用モータ37を駆動制御することで、荷
振れを最小限に止めるように抑制するように構成してあ
る。
【0029】しかし、コンテナ16の荷振れが最小限ま
で抑制されても、図4に示すように、この荷振れに伴っ
て、コンテナ16の右端部における振り子運動による非
対称振れと、コンテナ16の左端部における振り子運動
による非対称振れとが発生する。このとき、第1吊り高
さH1が大きく、これに対応する振り子長さが長いた
め、コンテナ16の右端部の振れ周期は、コンテナ16
の左端部の振れ周期よりも大きくなり、その結果、コン
テナ16は、図2に矢印で示すように非対称な旋回運動
をするようになる。尚、図4は、コンテナ16の右端部
の非対称振れとコンテナ16の左端部の非対称振れの一
例の挙動特性図である。
【0030】そこで、トロリー5の横行移動に先立っ
て、巻き上げ装置4によりコンテナ16を吊り上げた直
後に、第1ロードセル8からの第1荷重信号に基づい
て、ロープ31,33に作用する右側荷重WRを求め、
この右側荷重WRに起因するロープ31,33の右側伸
び量ΔLRを求める。同様に、第2ロードセル9からの
第2荷重信号に基づいて、ロープ32,34に作用する
左側荷重WLを求め、この左側荷重WLに起因するロー
プ32,34の左側伸び量ΔLLを求める。
【0031】そして、この右側伸び量ΔLRと左側伸び
量ΔLLの差から、第1吊り高さH1と第2吊り高さH
2の差が発生することから、これら伸び量ΔLR,ΔL
Lの差の絶対値の1/2に等しい修正量Aだけ、傾動調
節装置20を介して、第1吊り高さH1を小さくし、第
2吊り高さH2を大きくすることで、これら両振り子長
さを等しくし、コンテナ16の横行移動時の旋回動作を
抑制する。即ち、右側伸び量ΔLRと左側伸び量ΔLL
としては、コンテナ16を吊り上げた直後に、第1荷重
によるロープ31,33の最大伸び量と、第2荷重によ
るロープ32,34の最大伸び量とから、コンテナ16
の実際の傾きの原因となる伸び量を正確に求めることが
できる。
【0032】次に、傾動調節装置20の作用について、
図2を参照して説明する。第1傾動用モータ23と第2
傾動用モータ25とが所定回転方向へ同時に駆動される
と、第1傾動ドラム21と第2傾動ドラム22も所定回
転方向に夫々回転して、第1傾動ドラム21に巻装され
たロープ31と、第2傾動ドラム22に巻装されたロー
プ33とが夫々巻き取られる一方、ロープ32とロープ
34とが同時に繰出される。ここで、これらロープの巻
き取り量と繰出し量とは等しい。
【0033】こうして、修正量Aだけロープ31,33
を巻き取ると、第1吊り高さH1が修正量Aだけ小さく
なり、修正量Aだけロープ32,34が繰出されるの
で、第2吊り高さH2が修正量Aだけ大きくなる。この
ようにして、図3に示すように、第1吊り高さH1と第
2吊り高さH2との差を解消して、これら第1吊り高さ
H1と第2吊り高さH2を精度良く等しくすることがで
き、コンテナ16が2点鎖線で示すように略水平状態に
なる。
【0034】ところで、図2に示すように、トロリー5
の下面の右端部には、第1テレビカメラ91が下向きに
設けられ、この第1テレビカメラ91は、枢支ブロック
17の上面のうちの両シーブ70,72の近傍位置に上
向きに取付けられた投光器75とその周辺部を撮影する
ように構成してある。また、トロリー5の下面の左端部
には、第2テレビカメラ92が下向きに設けられ、この
第2テレビカメラ92は枢支ブロック17の上面のうち
の両シーブ71,73の近傍位置に上向きに取付けられ
た投光器76とその周辺部を撮影するように構成してあ
る。
【0035】次に、コンテナクレーン1の制御系につい
て説明する。図5のブロック図に示すように、マイクロ
コンピュータを含むコントロールユニット80には、電
源スイッチや各種のスイッチを設けた操作パネル81
と、第1,第2ロードセル8,9と、横行移動用モータ
37の為の駆動回路84と、巻き上げ用モータ13の為
の駆動回路85と、第1傾動用モータ23の為の駆動回
路86と、第2傾動用モータ25の為の駆動回路87
と、ロータリエンコーダ14,24,26等が夫々接続
されている。
【0036】更に、コントロールユニット80には、第
1テレビカメラ91と、第2テレビカメラ92と、画像
処理装置93と、モニタテレビ94とを備えたXYトラ
ッカー90が接続されている。即ち、コンテナ16の前
後方向の振れや旋回運動が発生していないときには、ス
プレッダ15がトロリー5の真下に位置していることか
ら、画像処理装置93は、2つのテレビカメラ91,9
2から受けた光の画像信号に基づいて、トロリー5の左
右両側の振れ基準位置を求める。
【0037】そして、画像処理装置93は、これらテレ
ビカメラ91,92から受けた画像信号に基づいて、左
右両側の光源の各々について、基準位置からの振れ量と
位相とを画像処理して夫々求め、コントロールユニット
80に出力する。ここで、左右両側の光源の位相が同じ
場合には、コンテナ16に前後方向の振れが発生してい
ることになり、またこれら光源の位相が異なる場合に
は、コンテナ16に旋回運動が発生していることにな
る。
【0038】次に、前記コンテナクレーン1のコントロ
ールユニット80で行なわれるコンテナ旋回抑制制御の
ルーチンについて、図6〜図7のフローチャートに基い
て説明する。尚、図中符号Si(i=10、11、12
・・・・)は各ステップである。ここで、コントロール
ユニット80には、第1・第2ロードセル8・9から出
力される荷重信号と、実際の荷重Wとを対応づけた荷重
テーブルが予め格納されているとともに、コンテナ16
の吊り高さH、つまりトロリー5から枢支ブロック17
の上面までの距離を検出する為のコンテナ吊り高さ位置
カウンタであって、ロータリエンコーダ14からのパル
ス信号をカウントするコンテナ吊り高さ位置カウンタが
設けられている。
【0039】このコンテナ吊り高さ位置カウンタのカウ
ント値Cは、初期値(例えば、「0」)のときには、ト
ロリー5から枢支ブロック17の上面までの距離が最大
(例えば、50m)であり、図示外のパルス信号カンウ
ト制御により、巻き上げ用モータ13の、繰出し駆動の
ときには、そのロータリエンコーダ14から入力される
パルス信号をカウントダウンし、巻き取り駆動のときに
は、ロータリエンコーダ14から入力されるパルス信号
をカウントアップする。そして、このコンテナ吊り高さ
位置カウント値Cと、コンテナ16の吊り高さ位置に対
応する、ロープ31〜34のうちの吊り荷重が実際に作
用する共通のロープ長Dとを対応づけたロープ長テーブ
ルがコントロールユニット80に格納されている。これ
により、巻き上げ用モータ13の回転量に対応するロー
プ長を簡単に且つ正確に求めることができる。
【0040】コンテナ16の吊り上げ開始前に、操作パ
ネル81から所定の開始指令が入力されると、この制御
が開始され、先ず第1ロードセル8からの第1荷重信号
と、第2ロードセル9からの第2荷重信号とが読み込ま
れる(S10)。ここで、巻き上げ用モータ13が巻き取
り駆動されて、コンテナ16を吊り上げるときには、今
回の第1及び第2荷重信号と前回に読み込んだ第1及び
第2荷重信号とが夫々比較された結果、第1荷重信号と
第2荷重信号が増加しているとき、つまり吊り上げ途中
のときには(S11:No)、S10〜S11が繰り返される。
このとき、コンテナ吊り高さ位置カウント値Cは、ロー
タリエンコーダ14からのパルス信号を受けてカウント
アップする。
【0041】そして、コンテナ16の吊り上げ直後に、
第1荷重信号と第2荷重信号の増加が停止したときには
(S11:Yes )、コンテナ吊り高さ位置カウント値C
と、ロープ長テーブルのデータとに基づいて、ロープ3
1〜34のうちの吊り荷重が実際に作用する共通のロー
プ長Dが求められる(S12)。次に、第1荷重信号と、
荷重テーブルのデータとに基づいて、ロープ31,33
に作用する右側荷重WRが演算されるとともに、第2荷
重信号と、荷重テーブルのデータとに基づいて、ロープ
32,34に作用する左側荷重WLが求められる(S1
3)。
【0042】更に、ロープ31〜34に共通の所定の定
数αを用いた図示の演算式により、ロープ31,33の
ロープ長Dに対する、右側荷重WRに起因する右側伸び
量ΔLRが演算されるとともに、ロープ32,34のロ
ープ長Dに対する、左側荷重WLに起因する左側伸び量
ΔLLが演算される(S14)。ここで、定数αは、ロー
プ31〜34のヤング率及び断面積を加味した所定の定
数である。次に、S15において、図示の演算式によ
り、これら2つの伸び量ΔLR,ΔLLの差の絶対値の
1/2である、吊り高さHの修正量Aが求められる。そ
して、この修正量Aだけ、吊り高さH1,H2のうちの
大きい方のロープ31,33又は32,34を巻き取る
ように、傾動調節装置20を駆動し、第1吊り高さH1
と第2吊り高さH2の差を解消する修正処理が実行され
る(S16)。
【0043】即ち、前述したように、第1吊り高さH1
>第2吊り高さH2の場合、修正量Aのロープ長さだ
け、第1傾動用モータ23と第2傾動用モータ25との
所定回転方向への同時駆動を介して、第1傾動ドラム2
1と第2傾動ドラム22が夫々回転される。このとき、
第1傾動用モータ23は、ロータリエンコーダ24から
のエンコーダ信号を用いたフィードバック制御により、
修正量Aに相当する回転量だけ回転駆動され、また第2
傾動用モータ25は、ロータリエンコーダ26からのエ
ンコーダ信号を用いたフィードバック制御により、修正
量Aに相当する回転量だけ回転駆動される。これによ
り、第1傾動ドラム21に巻装されたロープ31と、第
2傾動ドラム22に巻装されたロープ33とが夫々修正
量Aだけ巻き取られると同時に、ロープ32とロープ3
4とは、この巻き取り量に等しい分だけ同時に繰出され
る。その結果、図3に示すように、第1吊り高さH1と
第2吊り高さH2との差が解消され、コンテナ16が2
点鎖線で示すように略水平状態になる。
【0044】次に、横行用駆動モータ37が駆動される
までS17が実行され、コンテナ16の横行移動が開始さ
れて、横行用駆動モータ37が駆動されたときには(S
17:Yes )、所定時間(例えば、約10秒)の間、画像
処理装置93から、左右両端部の振れ量信号と位相信号
とが継続して読み込まれる(S18)。そして、これら左
右両端部の振れ量信号と位相信号が夫々解析されて、コ
ンテナ16の右端部の振れ周期及び位相と、その左端部
の振れ周期及び位相とが夫々求められる(S19)。次
に、この右側振れ挙動と左側振れ挙動とが略同位相で略
等しい周期であって、コンテナ16が旋回運動していな
いとき、つまりコンテナ16が前後方向にのみ荷振れす
るときには(S20:No)、S18〜S20が繰り返される。
【0045】しかし、これら右側と左側の振れ挙動を比
較した結果、振れ周期が異なる上、位相が異なり、コン
テナ16に鉛直軸心回りの旋回運動が発生しているとき
には(S20:Yes )、旋回補正処理が実行される(S2
1)。即ち、例えば、右側振れ周期と左側振れ周期とに
微少差が存在するときには、第1吊り高さH1と第2吊
り高さH2との微少差を解消するように、傾動調節装置
20が再度駆動され、旋回運動の補正処理が実行され
る。但し、傾動調節装置20を再駆動する場合にも、両
ロータリエンコーダ24,26からのエンコーダ信号を
用いてフィードバック制御される。そして、横行移動が
停止されるまで、S18〜S22が繰り返して実行され、横
行用モータ37の駆動停止に伴って、横行移動が停止さ
れたときには(S22:Yes )、この制御を終了する。
【0046】尚、ロープ32の他端部を第2傾動ドラム
22に固着する一方、ロープ34の他端部を第1傾動ド
ラム21に固着して、第1傾動ドラム21を介してロー
プ31とロープ34とを連結し、また第2傾動ドラム2
2を介してロープ32とロープ33とを連結するように
構成する等、本発明の技術的思想の範囲内において、前
記実施例に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に基
いて種々の変更を加えることもあり得る。例えば、トロ
リー5と枢支ブロック17との間に掛け渡す両ロープ3
1,33と、両ロープ32,34とを、夫々略平行に掛
け渡すようにしてもよい。この場合にも、コンテナ16
の横行移動時の安定性を高めることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1のコンテナクレーンの荷振れ時
の旋回動作防止装置によれば、クレーン本体と、巻き上
げ装置と、横行駆動装置とを備えたコンテナクレーン
に、傾動調節装置と、ロープ長検知手段と、第1荷重検
出手段及び第2荷重検出手段と、伸び量演算手段と、旋
回抑制制御手段とを設け、巻き上げドラムからコンテナ
吊具までのコンテナ荷重が作用する第1及び第2ロープ
に共通のロープ長を検知する一方、第1ロープに作用す
る第1荷重及び第2ロープに作用する第2荷重を検出
し、ロープ長とこれら第1荷重及び第2荷重とに基づい
て第1及び第2ロープの伸び量を夫々求め、更にこれら
第1及び第2伸び量に基づいて、コンテナ荷振れ時の旋
回動作を防止するように、傾動調節装置を制御するの
で、トロリーからコンテナ吊具までの第1ロープにおけ
る第1吊り高さと第2ロープにおける第2吊り高さとが
等しくなるように調節されて、コンテナの荷振れ時の旋
回動作を防止することができる。
【0048】請求項2のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置によれば、前記巻き上げドラムに、そ
の回転量を検出する為のロータリエンコーダを設け、ロ
ープ長検知手段は、そのロータリエンコーダからのパル
ス信号をカウントすることにより、ロープ長を求めるの
で、巻き上げ用モータの回転量に対応するロープ長を簡
単に且つ正確に求めることができる。
【0049】請求項3のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置によれば、前記旋回抑制制御手段は、
第1及び第2ロープ伸び量に起因する第1吊り高さと第
2吊り高さの差を解消するように、傾動調節装置を制御
するので、第1及び第2ロープ伸び量の大小に拘わら
ず、第1吊り高さと第2吊り高さを精度良く等しくする
ことができる。
【0050】請求項4のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置によれば、前記第1ロープと第2ロー
プの各々は、トロリーの横行移動方向に所定距離だけ離
れた部位を夫々経由して略V字状にコンテナ吊具に掛け
渡された2本のロープから構成され、傾動調節装置は、
第1ロープの一方のロープと第2ロープの一方のロープ
とに連結された第1傾動調節装置と、第1ロープの他方
のロープと第2ロープの他方のロープとに連結された第
2傾動調節装置とを備えたので、略V字状に掛け渡され
たこれら2本の第1ロープと2本の第2ロープとを介し
て、コンテナの荷振れを抑制することができる上、第1
及び第2ロープの一方のロープについて、また第1及び
第2ロープの他方のロープについて、夫々独立に傾動調
節できる。
【0051】請求項5のコンテナクレーンの荷振れ時の
旋回動作防止装置によれば、前記伸び量演算手段は、巻
き上げ装置によりコンテナを吊り上げた直後に、第1荷
重と第2荷重の増加が停止したときに、伸び量を求める
ので、この伸び量としては、コンテナを吊り上げたとき
に、第1荷重が作用する第1ロープと、第2荷重が作用
する第2ロープに関する最大伸び量であって、コンテナ
の実際の傾きの原因となる伸び量を正確に求めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンテナクレーンの概略
側面図である。
【図2】前記コンテナクレーンの巻き上げ装置及び傾動
調節装置の要部斜視図である。
【図3】コンテナの右側と左側の吊り高さを説明する説
明図である。
【図4】コンテナ旋回運動時の左右両端部の非対称振れ
周期を示す図である。
【図5】前記コンテナクレーンの制御系のブロック図で
ある。
【図6】コンテナ旋回抑制制御のルーチンの概略フロー
チャートの一部である。
【図7】コンテナ旋回抑制制御のルーチンの概略フロー
チャートの残部である。
【符号の説明】
1 コンテナクレーン 2 クレーン本体 3 ビーム 4 巻き上げ装置 8 第1ロードセル 9 第2ロードセル 12 巻き上げドラム 13 巻き上げ用モータ 14 ロータリエンコーダ 15 スプレッダ 16 コンテナ 20 傾動調節装置 21 第1傾動ドラム 22 第2傾動ドラム 23 第1傾動用モータ 25 第2傾動用モータ 31〜34 ロープ 36 横行駆動用ロープ 37 横行移動用モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体と、このクレーン本体のビ
    ームに設けられ、巻き上げドラムからトロリーを介して
    コンテナ吊具に亙って掛け渡された、少なくとも左右1
    対の第1及び第2ロープを巻き上げ用モータで巻き上げ
    る巻き上げ装置と、前記トロリーをビームに沿って横行
    移動させる横行駆動装置とを備えたコンテナクレーンに
    おいて、 前記第1ロープと第2ロープとに連結して設けられ、ト
    ロリーから吊具までの第1ロープにおける第1吊り高さ
    と第2ロープにおける第2吊り高さとを調節可能な傾動
    調節装置と、 巻き上げドラムからコンテナ吊具までのコンテナ荷重が
    作用する第1及び第2ロープに共通のロープ長を検知す
    るロープ長検知手段と、 前記第1ロープに作用する第1荷重を検出する第1荷重
    検出手段及び第2ロープに作用する第2荷重を検出する
    第2荷重検出手段と、 前記第1荷重検出手段で検出された第1荷重及び第2荷
    重検出手段で検出された第2荷重と、ロープ長検知手段
    で検知されたロープ長とに基づいて、第1及び第2ロー
    プの伸び量を求める伸び量演算手段と、 前記伸び量演算手段で求められた第1及び第2ロープ伸
    び量を受けて、コンテナの荷振れ時の旋回動作を防止す
    るように、傾動調節装置を制御する旋回抑制制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするコンテナクレーンの荷振れ時
    の旋回動作防止装置。
  2. 【請求項2】 前記巻き上げドラムに、その回転量を検
    出する為のロータリエンコーダを設け、前記ロープ長検
    知手段は、前記ロータリエンコーダからのパルス信号を
    カウントすることにより、ロープ長を求めるように構成
    されたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナクレ
    ーンの荷振れ時の旋回動作防止装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回抑制制御手段は、第1及び第2
    ロープ伸び量に起因する第1吊り高さと第2吊り高さの
    差を解消するように、傾動調節装置を制御することを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテナクレー
    ンの荷振れ時の旋回動作防止装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ロープと第2ロープの各々は、
    トロリーの横行移動方向に所定距離だけ離れた部位を夫
    々経由して略V字状にコンテナ吊具に掛け渡された2本
    のロープから構成され、前記傾動調節装置は、第1ロー
    プの一方のロープと第2ロープの一方のロープとに連結
    された第1傾動調節装置と、第1ロープの他方のロープ
    と第2ロープの他方のロープとに連結された第2傾動調
    節装置とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のコンテナクレーンの荷振れ時の旋回動作防止
    装置。
  5. 【請求項5】 前記伸び量演算手段は、巻き上げ装置に
    よりコンテナを吊り上げた直後に、第1荷重と第2荷重
    の増加が停止したときに、伸び量を求めるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコ
    ンテナクレーンの荷振れ時の旋回動作防止装置。
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