JP2003034490A - クレーン及びクレーンの制御方法 - Google Patents

クレーン及びクレーンの制御方法

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JP2003034490A JP2001218502A JP2001218502A JP2003034490A JP 2003034490 A JP2003034490 A JP 2003034490A JP 2001218502 A JP2001218502 A JP 2001218502A JP 2001218502 A JP2001218502 A JP 2001218502A JP 2003034490 A JP2003034490 A JP 2003034490A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/48Automatic control of crane drives for producing a single or repeated working cycle; Programme control
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
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  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊荷であるコンテナを、着床誤差等の不具合
なく短時間にて着床させる。 【解決手段】 クレーン走行機体10aの上部梁12に
移動可能に支持された横行トロリ13と、下方側に吊荷
コンテナCaを保持する吊具16と、吊具16を横行ト
ロリ13に吊り下げる吊ロープ15と、吊ロープ15の
巻き取り、送り出しを行うことにより、吊具16を昇降
させる巻上装置14とからクレーン10を構成する。吊
荷コンテナの四隅のコーナーの内の少なくとも二つの第
1、第2のコーナーA、Bの目標コンテナCb上の着床
場所に関する位置との水平方向の位置ずれを検出する水
平位置ずれ検出器20A、20Bを設ける。第1、第2
のコーナーA、Bの着床を検出する着床検出器23A、
23Bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、港湾に
て、箱型形状のコンテナ等の荷物を荷役するクレーン及
びクレーンの制御方法に係り、特に、所定の位置へ高精
度にかつ短時間に着床させるクレーン及びクレーンの制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、港湾等のヤードでは、クレーン
によって船舶あるいはトレーラへのコンテナの積み込み
及び船舶あるいはトレーラからのコンテナの積み降ろし
等の荷役作業が行われている。この荷役作業に用いられ
るクレーンとして、図10に示すものを例にとって説明
する。
【0003】図に示すように、クレーン1は、吊荷であ
るコンテナCaを目標コンテナCbへ段積みするコンテ
ナトランスファークレーン(以下クレーンと称す)と呼
ばれる橋型クレーンである。本形式のクレーン1は、ク
レーン走行機体2の上部梁3に沿って水平方向に移動す
る横行トロリ4を有し、吊荷を支持するスプレッダと呼
ばれる吊具5が横行トロリ4より吊ロープ6によって吊
り下げられ、横行トロリ4上又はクレーン走行機体2上
の適宜場所に搭載された巻上装置7によって吊ロープ6
を巻き上げ、繰り出しすることにより、吊具5が昇降
し、また、横行トロリ4の移動によりクレーン走行機体
2の上部梁3に沿って平行移動されるようになってい
る。
【0004】上記クレーン1によって、吊荷であるコン
テナCaを、あらかじめ定められた目標コンテナCb上
に着床し積み付けする場合、着床、積み付けされた時に
吊荷コンテナCaと目標コンテナCbとの間に許容値を
超える水平方向の位置ずれがないようにする必要があ
る。また、吊荷コンテナCaの吊り上げを行う場合は、
吊具5を吊り上げ対象のコンテナCa上に許容範囲の水
平方向の位置ずれで着床させる必要がある。水平方向位
置ずれが許容範囲を満足するように着床させることは、
この種のコンテナ用のクレーン1の運転において最も技
能を必要とし、また、時間の掛かる操作である。
【0005】そこで、着床運転の自動化を主たる機能と
するコンテナの積み付け制御技術の提案がなされてお
り、特開平10−120362号公報、特願2001−
36015号、あるいは特許第2813510号公報等
に示されている。
【0006】特開平10−120362号公報および特
願2001−36015号に示されている着床制御技術
は、吊荷であるコンテナCaの水平方向の刻々の振れ量
を検出器によって計測し、振れ量の時間変化をもとに演
算したコンテナCaの振れ速度を用いて、コンテナCa
の将来の水平位置の予測演算を行い、また、必要に応じ
て横行トロリ4の位置、速度等を制御する。そのように
して演算したコンテナCaの将来位置が、目標コンテナ
Cb位置に合致すると予測されるタイミングにて着床す
るように、コンテナCaの下降速度を調整し、着床の瞬
間において水平位置ずれが許容範囲以内になるように制
御するものである。
【0007】また、前記した特開平10−120362
号公報および特願2001−036015号に示された
着床制御の中心をなす技術は、コンテナCaおよび吊ロ
ープ6の動的挙動を表すモデルによって将来の吊荷位置
の予測を行うことにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、動的モデルは
吊荷コンテナCaの位置予測に影響する全ての要因を網
羅することが出来ず、特に、外乱の影響のモデル化の困
難性のため水平位置ずれ予測に誤差を生じる可能性があ
る。ここで、影響の大きい外乱として、風の影響、コン
テナCa内の積荷の重量分布、吊ロープ6の張力不平衡
等があり、それらの影響が大きい場合には着床時の水平
位置ずれは許容範囲を超えることがある。
【0009】また、特願2001−36015号では、
目標コンテナCbとの水平位置ずれを修正する手段とし
て、横行トロリ4の移動を行っている。しかし、横行ト
ロリ4の移動によって修正できるのは横行トロリ4の移
動方向への位置ずれだけであり、実際には吊荷であるコ
ンテナCaは横行トロリ4の移動方向に平行な運動のみ
でなく、旋回運動を伴うことが多いため、着床時の位置
ずれが許容範囲内に収まるためには、横行トロリ4の移
動方向による位置ずれ及び旋回による位置ずれの2種類
の位置ずれが着床の瞬間において同時に許容範囲に収束
されることが要求される。
【0010】つまり、この特願2001−36015号
に示す方法では吊荷の旋回に伴う位置ずれについては修
正する手段がなく、旋回による位置ずれが収束するまで
待って着床させることになり、結果として着床に要する
時間が長くなる不具合があった。
【0011】一方、特許第2813510号公報に示す
技術は、吊荷であるコンテナCaの底部に機械的なガイ
ドを張り出し、ガイドに沿ってコンテナCaを目標コン
テナCbに位置決めしようとするもので、前記2種類の
何れの水平位置ずれも同時に修正する機能を有するが、
機械的なガイドは吊具5の付加装置であるため、巻き上
げ重量の増加を来たし、巻上装置7の駆動容量増加とな
る。また、目標コンテナCbとの機械的接触が避けられ
ず、破損し易いという欠点があった。
【0012】また、吊荷コンテナCaの将来位置の予測
誤差による着床誤差の問題については、現在計測した位
置ずれ量が許容の着床精度内であるとき、その後の位置
ずれが許容の着床誤差範囲を超過する以前に着床させる
ことにより解決できる。即ち、現在計測した水平方向位
置ずれが許容範囲であれば、直ちに吊荷降下を開始して
着床するまでの時間が、位置ずれ量が増加して許容範囲
を超過するまでの時間(着床時間)より短かければよ
い。ところが、吊荷降下速度は吊荷着床時の衝撃を過大
にしない配慮から制約があり、従って位置ずれが許容範
囲を超過する以前に着床させるには、吊荷コンテナCa
と目標コンテナCbの高さ方向間隔が十分小さいことが
必要である。
【0013】一例として、現在の吊ロープ長が10mで
あるとして、さらに若干量の吊ロープ6の繰り出し、即
ち、吊荷コンテナCaの降下によって着床する状態にあ
る場合を想定する。また、許容される水平位置ずれを3
0mmと仮定する。この状態での吊ロープ6の周期は約
6.3秒(2π√(10/9.8))であり、また、現在吊
荷コンテナCaが片振幅100mmで横行トロリ4の移
動方向に振動していると仮定した場合、吊荷コンテナC
aの平均水平方向速度は約63mm毎秒である。従っ
て、水平位置ずれ検出手段により吊荷コンテナCaと目
標コンテナCbの位置ずれが0と検出された瞬時に吊荷
コンテナCaの巻き下げを開始し、着床時点で許容ずれ
(30mm以内)を満足させるには巻き下げに要する時
間は約0.48秒以内でなければならない。
【0014】巻き下げに要する時間=30mm/毎秒6
3mm=0.476秒
【0015】ここで、巻き下げ平均速度が100mm毎
秒に制約されるとすれば、吊荷コンテナCaと目標コン
テナCbとの高さ方向間隔は48mm以内(100mm
/秒×0.48秒=48mm)でなければならない。
【0016】着床前において、ずれが許容の着床精度に
収束していない場合には、位置ずれの補正を行なうか又
は位置ずれが許容値内に収束するまで待つことが必要で
あるが、位置ずれ補正制御を行うにしても位置ずれの収
束を待つにしても、その間吊荷コンテナCa及び目標コ
ンテナCb同士が接触し吊荷コンテナCaの運動を拘束
しないことが必要である。即ち、吊荷コンテナCaと目
標コンテナCbとの間に高さ間隔があることが必要であ
り、一方、その間隔は前記した程度か、それ以下に保持
される必要がある。
【0017】前記間隔を保持するには、同間隔を計測で
きることが前提である。従来から吊荷コンテナCaと目
標コンテナCbの上面との高さ間隔を計測する方法は種
々あるが、前記した程度の間隔を計測するにはいずれも
問題がある。例えば、目標コンテナCb上面高さを既知
とし、吊荷コンテナCa位置を繰り出しロープ長から検
出したりあるいは光波距離計により検出して両者の差を
取る方法等があるが、実際には目標コンテナCbの積み
付け場所の高低の誤差、積み付けコンテナ高さの誤差、
吊ロープ6の伸びによる誤差、クレーン1の構造変形に
よる誤差等が累積し、目的にかなう計測は困難であっ
た。
【0018】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、コンテナの段積み制御における吊荷位置予測モデ
ルに起因する誤差及び横行トロリの移動方向以外の方向
に発生する吊荷の運動により生じる位置ずれが重なって
生じる着床誤差(着床時における吊荷と目標位置との水
平位置ずれ量)の解消及び着床時間の短縮を図ることが
できるクレーン及びクレーンの制御方法を提供すること
を目的としている。また、吊荷と目標との間隔を実用的
な方法で確保し、吊荷と目標のずれが過大になる以前に
着床を終了させ、さらに、吊荷がトロリの移動方向と吊
荷旋回方向の2方向に運動している場合においても、吊
荷の振れ止め制御における左右支持ロープを独立に制御
できる装置等特殊な装置を使用することなく許容位置ず
れを満足しつつ短時間に着床させることが可能なクレー
ン及びクレーンの制御方法を提供することを目的として
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のクレーンは、上方にて水平方向へ移
動可能に支持されたトロリと、下方側にコンテナからな
る吊荷を保持する吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下
げる吊ロープと、前記吊ロープの巻き取り、送り出しを
行うことにより、前記吊具を昇降させる巻上装置とを有
し、前記吊具に保持させた前記吊荷を所定の着床場所に
着床させるクレーンであって、前記吊荷の四隅のコーナ
ーの内の少なくとも二つの第1、第2のコーナーと、該
第1、第2のコーナーおのおのに応当する前記着床場所
に関する位置との水平方向の位置ずれを検出する水平位
置ずれ検出手段と、該水平位置ずれ検出手段からの検出
信号に基づいて前記第1のコーナーの着床時及び前記第
2のコーナーの着床時における該第1、第2のコーナー
と、該第1、第2のコーナーおのおのに応当する前記着
床場所に関する位置との水平位置ずれを補正する水平位
置ずれ補正手段とを有し、前記吊具を傾けることによ
り、この吊具に保持させた前記吊荷の第1のコーナーを
他のコーナーより相対的に低くした状態にて、最初に前
記第1のコーナーが同コーナーに応当する前記着床場所
に関する位置に前記水平位置ずれ補正手段によって位置
決めされて着床し、序で前記第2のコーナーが同コーナ
ーに応当する前記着床場所に関する位置に前記水平位置
ずれ補正手段によって位置決めされて着床されることを
特徴としている。
【0020】上記において、吊荷の特定コーナーに応当
する所定着床場所に関する位置とは、例えば着床場所が
既に地上に積み付けられているコンテナ上である場合に
は前記地上に積み付けられたコンテナのコーナーであっ
て、吊荷の該特定コーナーに応当するものをいう。ま
た、吊荷を地上の所定場所に着床させる場合には、地上
の所定着床場所の位置を特定するために設置したマーク
等であって、同マークと前記吊荷の特定コーナーとをあ
らかじめ設定された位置関係に位置決めすることにより
吊荷を所定位置に着床できるよう配置したものを、前記
吊荷の特定コーナーに応当する着床場所に関する位置と
いう。
【0021】前記した水平位置ずれ補正手段としては、
前記水平位置ずれ検出手段からの検出信号に基づいて、
該水平位置ずれ量を減少するように前記トロリーを移動
させる方法、吊具を旋回する装置が設置されている場合
には該旋回装置によって吊具を旋回させて同様の補正を
行う方法、またはトロリー移動と吊具旋回を併用して行
う方法等がある。
【0022】請求項2記載のクレーンは、上方にて水平
方向へ移動可能に支持されたトロリと、下方側にコンテ
ナからなる吊荷を保持する吊具と、該吊具を前記トロリ
に吊り下げる吊ロープと、前記吊ロープの巻き取り、送
り出しを行うことにより、前記吊具を昇降させる巻上装
置とを有し、前記吊具に保持させた前記吊荷を所定の着
床場所に着床させるクレーンであって、前記吊荷の四隅
のコーナーの内の少なくとも二つの第1、第2のコーナ
ーと、該第1、第2のコーナーおのおのに応当する前記
着床場所に関する位置との水平方向の位置ずれを検出す
る水平位置ずれ検出手段と、該水平位置ずれ検出手段か
らの検出信号に基づいて前記第1のコーナーの着床時及
び前記第2のコーナーの着床時における該第1、第2の
コーナーと、該第1、第2のコーナーおのおのに応当す
る前記着床場所に関する位置との水平位置ずれを補正す
る水平位置ずれ補正手段とを有し、前記吊具を傾けるこ
とにより、この吊具に保持させた前記吊荷の第1のコー
ナーを含む一つの陵を他の陵より相対的に低くした状態
にて、最初に前記第1のコーナーが同コーナーに応当す
る前記着床場所に関する位置に前記水平位置ずれ補正手
段によって位置決めされて第1のコーナーを含む陵が着
床し、序で前記第2のコーナーが同コーナーに応当する
前記着床場所に関する位置に前記水平位置ずれ補正手段
によって位置決めされて第2のコーナーを含む他の陵が
着床されることを特徴としている。
【0023】請求項3記載のクレーンの制御方法は、上
方にて水平方向へ移動可能に支持されたトロリと、下方
側にコンテナからなる吊荷を保持する吊具と、該吊具を
前記トロリに吊り下げる吊ロープと、前記吊ロープの巻
き取り、送り出しを行うことにより、前記吊具を昇降さ
せる巻上装置とを有し、前記吊具に保持させた前記吊荷
を所定の着床場所に着床させるクレーンの制御方法であ
って、前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持さ
せた前記吊荷の四隅のコーナーの内の一つを第1のコー
ナーとして他のコーナーに対して相対的に低くした状態
にて、この第1のコーナーを、同コーナーに応当する前
記着床場所に関する位置に対して水平方向の位置決めを
行う第1の位置決め工程と、前記第1のコーナーを同コ
ーナーに応当する着床場所に関する位置に位置決めした
状態にて前記巻上装置によって前記吊荷を下降させて前
記第1のコーナーを前記着床場所に接触させる第1の着
床工程と、該第1の着床工程後に、吊荷の他のコーナー
の内の少なくとも一つのコーナーを第2のコーナーとし
て、同コーナーに応当する前記着床場所に関する位置に
対して水平方向の位置決めを行う第2の位置決め工程
と、前記第2のコーナーを同コーナーに応当する前記着
床場所に関する位置に位置決めした状態にて前記巻上装
置によって前記吊荷を下降させて前記第2のコーナーと
ともに残りのコーナーを前記着床場所に接触させて前記
吊荷の底面全体を前記着床場所に着床させる第2の着床
工程とを行うことを特徴としている。
【0024】請求項4記載のクレーンの制御方法は、上
方にて水平方向へ移動可能に支持されたトロリと、下方
側にコンテナからなる吊荷を保持する吊具と、該吊具を
前記トロリに吊り下げる吊ロープと、前記吊ロープの巻
き取り、送り出しを行うことにより、前記吊具を昇降さ
せる巻上装置とを有し、前記吊具に保持させた前記吊荷
を所定の着床場所に着床させるクレーンの制御方法であ
って、前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持さ
せた前記吊荷の一つの陵を他の陵より相対的に低くした
状態にて、この低くした陵の一端側のコーナーを第1の
コーナーとして、この第1のコーナーを、同コーナーに
応当する前記着床場所に関する位置に対して水平方向の
位置決めを行う第1の位置決め工程と、前記第1のコー
ナーを同コーナーに応当する着床場所に関する位置に位
置決めした状態にて前記巻上装置によって前記吊荷を下
降させて低くした陵を前記着床場所に接触させる第1の
着床工程と、該第1の着床工程後に、対向側の陵の一端
のコーナーを第2のコーナーとして同コーナーに応当す
る前記着床場所に関する位置に対して水平方向の位置決
めを行う第2の位置決め工程と、前記第2のコーナーを
同コーナーに応当する前記着床場所に関する位置に位置
決めした状態にて前記巻上装置によって前記吊荷を下降
させて対向側の陵を前記着床場所に接触させて前記吊荷
の底面全体を前記着床場所に着床させる第2の着床工程
とを行うことを特徴としている。
【0025】請求項5記載のクレーンの制御方法は、上
方にて水平方向へ移動可能に支持されたトロリと、下方
側にコンテナからなる吊荷を保持する吊具と、該吊具を
前記トロリに吊り下げる吊ロープと、前記吊ロープの巻
き取り、送り出しを行うことにより、前記吊具を昇降さ
せる巻上装置とを有し、前記吊具に保持させた前記吊荷
を所定の着床場所に着床させるクレーンの制御方法であ
って、前記吊荷を前記所定の着床場所に着床させた状態
にて、前記吊具を巻き上げた際に、この吊具に保持させ
た前記吊荷の四隅のコーナーの内の一つを第1のコーナ
ーとしてこの第1のコーナーが他のコーナーに対して相
対的に低くなるように前記吊ロープの長さを調整してお
き、前記巻上装置によって前記吊具を巻き上げることに
より、前記第1のコーナーを除く他のコーナーを着床場
所から離間させる巻き上げ工程と、この巻き上げ工程後
に、他のコーナーの内の少なくとも一つのコーナーを第
2のコーナーとして同コーナーに応当する前記着床場所
に関する位置に対して水平方向の位置決めを行う位置決
め工程と、前記第2のコーナーを前記した如く位置決め
した状態にて前記巻上装置によって前記吊荷を下降させ
て前記第2のコーナーとともに残りのコーナーを前記着
床場所に接触させて前記吊荷の底面全体を前記着床場所
に着床させる着床工程とを行うことを特徴としている。
【0026】請求項6記載のクレーンの制御方法は、上
方にて水平方向へ移動可能に支持されたトロリと、下方
側にコンテナからなる吊荷を保持する吊具と、該吊具を
前記トロリに吊り下げる吊ロープと、前記吊ロープの巻
き取り、送り出しを行うことにより、前記吊具を昇降さ
せる巻上装置とを有し、前記吊具に保持させた前記吊荷
を所定の着床場所に着床させるクレーンの制御方法であ
って、前記吊荷を前記所定の着床場所に着床させた状態
にて、前記吊具を巻き上げた際に、この吊具に保持させ
た前記吊荷の一つの陵が他の陵に対して相対的に低くな
るように前記吊ロープの長さを調整しておき、前記巻上
装置によって前記吊具を巻き上げることにより、前記一
つの陵の対向側の陵を着床場所から離間させる巻き上げ
工程と、この巻き上げ工程後に、前記の着床場所から離
間した対向側の陵の一端のコーナーを位置決めのコーナ
ーとして同コーナーに応当する前記着床場所に関する位
置に対して水平方向の位置決めを行う位置決め工程と、
該位置決めコーナーについて前記位置決めした状態にて
前記巻上装置によって前記吊荷を下降させて前記対向側
の陵を前記着床場所に接触させて前記吊荷の底面全体を
前記着床場所に着床させる着床工程とを行うことを特徴
としている。
【0027】請求項7記載のクレーンの制御方法は、請
求項5または請求項6記載のクレーンの制御方法におい
て、前記吊具の巻き上げ工程を行う前に、前記トロリ上
の吊ロープ支持点と前記吊具上のロープ支持点を水平方
向へ位置ずれさせておき、前記巻き上げ工程にて前記吊
荷が前記ロープ支持点の水平位置ずれにより移動したこ
とを検出して前記巻き上げ工程における巻き上げを停止
させることを特徴としている。
【0028】請求項8記載のクレーンの制御方法は、請
求項3〜7のいずれか1項記載のクレーンの制御方法に
おいて、他のコンテナの上面を前記着床場所として前記
吊荷を着床させて段積みすることを特徴としている。
【0029】この発明によるクレーン及びクレーンの制
御方法においては、コンテナからなる吊荷を適当な方
法、例えば通常4本で支持されている吊ロープの1本を
他よりあらかじめ長く調整するか、吊荷を前後、左右に
傾斜させる吊具傾転装置(それぞれヒール装置及びトリ
ム装置と呼ぶ)等により、吊荷底部の一つのコーナーの
高さを他のコーナーより相対的に低く設定し、そして、
このように他のコーナーより低く設定した一つのコーナ
ー(以下の説明ではコーナーAと呼ぶ。他のコーナーを
コーナーBと呼ぶ)について、目標コンテナ上面の対応
するコーナーとの水平位置ずれのみに着目してその計測
と将来ずれ量の予測を行い、必要に応じてトロリの移動
により、または、吊荷の旋回装置が設置されている場合
には吊荷を旋回して当該コーナー同士のずれが減少する
ように調整して、当該水平位置ずれが許容範囲になる時
点で両コーナー同士が接触、着床するよう吊荷を降下さ
せる。
【0030】吊具には吊荷の各コーナーが着床したこと
を個別に検出する手段(着床検出手段)が設置されてお
り、コーナーAの着床が検出される。ここでコーナーA
は目標コンテナの対応コーナー部で拘束され、一方、他
のコーナー(コーナーB)は、コーナーAとの相対高さの
差相当分の間隔を目標コンテナに対して保持しつつ、コ
ーナーAを支点として旋回し得る状態になる。この状態
は、図8に示されている。図8では吊荷コンテナCaの
コーナーAが目標コンテナCbの対応するコーナーに着
床し、他のコーナーが着床しない状態を示している。な
お、最初に着床させる位置を吊荷コンテナCaの1つの
コーナーとせず、図9に示すように、吊荷コンテナCa
の短手側底面陵を着床させても同様な効果を得ることが
できる。
【0031】コーナーAの着床の検出に続いて拘束され
ていないコーナーBの内の1つについて目標コンテナC
bの対応するコーナーとの水平位置ずれに注目して、上
述のコーナーAについて行ったときと同様な方法で吊荷
コンテナCaを着床させる。コンテナは箱型(直方体)
と想定しているから、2つのコーナーの許容ずれ内での
着床により吊荷コンテナCa全体が目標コンテナCbに
対して許容ずれ範囲内で着床することになる。この場合
に、コーナーAとコーナーBとの相対的な高さの差が、
前述したように、十分に小さければ、ずれ量予測誤差の
影響を受けずに許容ずれ内で着床させることができる。
【0032】上記説明において、吊荷コンテナCaと目
標コンテナCbの対応する一つのコーナーの水平位置ず
れのみに注目して着床制御を行うことの他の効果は、吊
荷コンテナCaがトロリの移動方向の運動および旋回運
動が存在する場合にも、旋回運動のトロリの移動方向成
分をトロリの移動方向の動きに足し合わせたものについ
て、その量を減少させ又はその量が許容範囲となるタイ
ミングで着床させれば目的を達成できることにある。
【0033】即ち、トロリの移動か、吊荷旋回装置が設
置されている場合にはそれらのいずれか一個の手段によ
ってずれ修正が可能となり制御が容易になる。仮に複数
のコーナーのずれを同時に許容範囲に収束させようとし
ても、旋回運動によるコーナーの運動は反対側に位置す
るコーナーについては逆方向であるため、複数のコーナ
ー全部について同時に位置ずれを収束させることは極め
て困難である。
【0034】図5は吊荷コンテナCaの運動と目標コン
テナCbに対する水平位置ずれの関係を示すものであ
る。コーナーAに着目すれば、吊荷Caと目標コンテナ
Cbの水平位置ずれは、トロリの移動方向に平行な位置
ずれDLと旋回によるずれのトロリの移動方向成分DS
を足し合わせたもので近似させることができる。
【0035】ちなみに、旋回運動は実用的には最大でも
2°程度に抑制することが可能であり、コンテナの長手
方向長さ(トロリー移動方向と直角の長さ)を12mと
すれば、旋回運動によるトロリー移動に対する直角方向
へのずれ量は4mm程度であって実用上無視できる程度
の誤差となるので、旋回運動の移動量をトロリ移動方向
成分で近似することは実用上妥当である。
【0036】さらに、上述したように最初にコーナーA
のみを着床させ、このコーナーAを拘束することによ
り、他の拘束されていないコーナーBの一つのみに注目
してずれ量の制御、着床を行うことにより容易に安定し
た着床制御が可能である。すなわち、コーナーAが拘束
されず、コーナーBの移動の支点として利用できない場
合は、一つのコーナーに注目して位置ずれを制御しよう
と試みても結局他のコーナーの位置ずれに影響を与える
ことになり、最終的に吊荷コンテナCaの全コーナーが
目標コンテナCbの対応するコーナーに許容位置ずれ範
囲内で着床すると言う目的を達成することが困難にな
る。
【0037】以上の説明において、最初にあらかじめ他
のコーナーより低く設定したコーナーAを着床させる場
合について何らかの理由により許容のずれ範囲内に収束
させることが出来なかった場合には、再度吊荷を巻き上
げ、コーナーAの着床検出手段が、コーナーAが目標コ
ンテナCbから離れた時に巻き上げを停止し、その後、
再度着床制御を行なう。この場合、コーナーAと目標コ
ンテナCbの間の高さ間隔は十分小さく、コーナーAと
目標コンテナCbの対応するコーナーとのずれが許容範
囲内にあることを検出して吊荷コンテナCaを降下すれ
ば、大きいずれに発展する前に着床を完了することがで
きる。
【0038】あるいは、吊荷コンテナCa全体の着床
後、何らかの理由で着床ずれ量が許容範囲にならなかっ
たことが検出された場合には、コーナーAが許容ずれ内
で着床している場合とコーナーAも許容範囲から逸脱し
ている場合に分けて次のように再度着床制御を行う。
【0039】1)コーナーAが許容内である場合 吊荷を巻き上げる。コーナーAは他コーナーBより低く
設定されているのでコーナーBが目標コンテナCbより
離れたことを検出した時、巻き上げを中止すると、コー
ナーAは着床状態にある。したがって、、前述のよう
に、コーナーBについての着床制御により吊荷コンテナ
Caの全体を着床させる。
【0040】2)コーナーAを含め許容範囲を逸脱して
いる場合 コーナーAが目標コンテナCbより離れたことを検出す
るまで吊荷コンテナCaを巻き上げる。コーナーAは他
コーナーBより低く設定されているので、この時、コー
ナーBも目標コンテナCbから離れた状態になる。次い
で、既に述べたコーナーAについての着床制御、続いて
コーナーBについての既に述べた着床制御を行うことに
より吊荷コンテナCa全体を着床させる。
【0041】このように、本発明のクレーン及びクレー
ンの制御方法によれば、吊荷のコンテナがトロリの移動
方向と旋回方向に運動している場合にも、特別な機械式
のガイド等の付加装置を用いることなく確実に水平方向
に位置決めして着床場所への積み付けあるいは他のコン
テナ上への段積みを行うことができる。また、吊荷のコ
ンテナがトロリの移動方向と旋回方向に運動している場
合においても、クレーンに特別装置の付加を必要とせ
ず、また、それら運動の収束を待つことなく着床場所へ
の積み付けあるいは他のコンテナ上への段積みを短時間
に行うことができる。
【0042】さらに、吊荷のコンテナの位置予測による
着床制御方法において大きな影響を受ける風、吊荷の偏
荷重等の外乱による位置予測誤差の影響を受けることな
く安定に、着床場所への積み付けあるいは他のコンテナ
上への段積みを行うことができる。そして、これらは、
クレーンの安定かつ効率的な段積み自動システムを安価
に実現する上で、極めて有効である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例のクレ
ーン及びクレーンの制御方法を図面を参照して説明す
る。まず、この発明の制御方法が適用されるトランスフ
ァークレーンの全体構成を説明する。図1において符号
10は、吊荷であるコンテナCaを、目標コンテナCb
へ段積みさせるコンテナトランスファークレーン(以下
クレーンと称す)と呼ばれるクレーンである。このクレ
ーン10は、コンテナを段積みするタイヤ式橋形クレー
ンであり、タイヤ式走行装置11によって無軌道面上を
走行する門形のクレーン走行機体10aを有している。
クレーン走行機体10aの水平な上部梁12には、この
上部梁12に沿って水平方向に移動する横行トロリ13
が設けられている。
【0044】横行トロリ13には巻上装置14が搭載さ
れており、巻上装置14が巻き上げ、繰り出しを行う4
組の吊ロープ15によってコンテナ用の吊具(スプレッ
ダ)16が吊り下げられている。吊具16は吊荷である
コンテナCaを係脱可能に保持することができるように
なっている。ここでは、コンテナCbは目標コンテナで
あり、吊荷コンテナCaを目標コンテナCb上に積み付
ける場合を示している。
【0045】横行トロリ13には、4組の吊ロープ15
の長さを変更することにより吊荷コンテナCaに、前
後、左右の傾きを与えるヒール装置及びトリム装置から
なる吊具傾転装置17、18が設置されている。吊具傾
転装置17、18は電動シリンダーにより吊ロープ15
の横行トロリ13上の支持点位置を変える機構を有して
おり、このように支持点を変えることにより吊具16に
傾斜を与えることができるようになっている。
【0046】また、吊具16のコーナー部には目標コン
テナCbまたは地上のコンテナ積み付け位置、つまり着
床場所に関する位置を示すマークと吊荷であるコンテナ
CaのコーナーA、B、C、Dとの相対位置を検出する
水平位置ずれ検出器20A、20B、20C、20Dが
設置されている。水平位置ずれ検出器20A、20B、
20C、20Dの一例としては、吊荷コンテナCaの底
面と目標コンテナCbの上面との陵を同時に撮像するC
CDカメラを有し、撮像された画像データを処理して両
コンテナのエッジを検出し、それらエッジの相対位置関
係によって吊荷コンテナCaと目標コンテナCbとの水
平方向の位置ずれを検出するものがある。
【0047】さらに、吊具16には、吊荷コンテナCa
の着床検出器23A、23B、23C、23Dが4つの
コーナーA、B、C、Dに設置されている。この着床検
出器23A、23B、23C、23Dは、図2に示すよ
うに、吊具16に、上下スライド可能に取り付けられた
ロッド23aと、このロッド23aの上部に設けられた
アクチュエータ23bによって作動される近接スイッチ
24A、24Bとを有している。そして、ロッド23a
が上方に上がっている時は、近接スイッチ24Aがオン
状態になり、ロッド23aが下がっている時は、近接ス
イッチ24Bがオン状態になるように位置決めされてい
る。
【0048】ここで、図2(a)は、吊荷コンテナCa
が目標コンテナCb上に着床している場合を示し、ロッ
ド23aが上方に配置され、近接スイッチ24Aがオン
状態とされている。また、図2(b)は、吊荷コンテナ
Caが目標コンテナCb上に着床していない場合を示
し、ロッド23aが下方に配置され、近接スイッチ24
Bがオン状態とされている。なお、図において、符号2
2は、ツイストロックピンであり、このツイストロック
ピン22は、コンテナCaを吊具16に係合させるもの
である。
【0049】次に、上記構造のクレーン10における制
御系について説明する。図3に示すものは、クレーン1
0による段積み動作を行うための制御を行う制御系を示
すものである。図において、符号32は、段積み制御器
であり、この段積み制御器32には、巻きモータ駆動装
置30Aを介して巻上装置14を駆動する巻きモータ3
0が接続されている。また、この段積み制御器32に
は、トロリモータ駆動装置31Aを介して横行トロリ1
3を横行駆動するトロリ台車横行モータ31が接続され
ている。
【0050】さらに、この段積み制御器32には、吊荷
コンテナCaの一つのコーナーAに対応する着床検出器
23A及び他のコーナーBに対応する着床検出器23B
が接続されており、また、巻上装置14を駆動させる巻
きモータ30に設けられたロータリエンコーダ等からな
る吊荷高検出器25Cが接続されている。また、この段
積み制御器32には、水平位置ずれ検出器20A、20
Bが接続されており、さらに、横行トロリ13の位置を
検出するトロリ位置検出器26A及び横行トロリ13の
移動速度を検出するトロリ速度検出器26Bが接続され
ている。
【0051】この段積み制御器32は、水平位置ずれ検
出器20A、20Bからの信号に基づいて、吊荷コンテ
ナCaのコーナーA、Bと目標コンテナCbのコーナー
A、Bとの水平方向の位置ずれが許容範囲内であるか否
かを判別する水平位置ずれ判別部28A、及び水平位置
ずれ検出器20A、20B及びトロリ位置検出器26
A、トロリ速度検出器26Bからの信号に基づいて、吊
荷コンテナCaのコーナーA、Bの水平位置を目標コン
テナCbのコーナーA、Bに一致させるべく、トロリモ
ータ駆動装置31Aへトロリ速度指令信号を出力してト
ロリ台車横行モータ31の駆動を制御する水平位置ずれ
補正部28Bを有している。
【0052】また、段積み制御器32は、着床検出器2
3A、23B、吊荷高検出器25C及び水平位置ずれ判
別部28Aからの信号に基づいて、吊荷コンテナCaを
所要の速度で降下させるために吊荷降下速度を決定する
吊荷降下速度決定部27Aと、この吊荷降下速度決定部
27Aにて決定された吊荷降下速度での降下を開始させ
るタイミングを決定する吊荷降下開始時点決定部27B
とを有しており、この吊荷降下開始時点決定部27Bか
ら駆動の指令信号が巻きモータ駆動装置30Aへ出力さ
れ、巻きモータ30が、吊荷降下速度決定部27Aにて
決定された速度にで吊荷降下開始時点決定部27Bにて
決定されたタイミングにて駆動され、吊具16に保持さ
れた吊荷コンテナCaが下降されるようになっている。
【0053】さらに、段積み制御器32には、着床検出
器23A、23Bからの信号に基づいて、降下している
吊荷コンテナCaの降下を停止させるさせるタイミング
を決定する吊荷降下停止時点決定部27Cを有してお
り、この吊荷降下停止時点決定部27Cから駆動の指令
信号が巻きモータ駆動装置30Aへ出力され、巻きモー
タ30が、吊荷降下停止時点決定部27Cにて決定され
たタイミングにて停止され、吊具16に保持された吊荷
コンテナCaの降下が停止されるようになっている。
【0054】図4(a)および図4(b)は、図3にお
ける水平位置ずれ補正部28Bの機能を示すものであ
る。ここで、目標コンテナCbに対する吊荷コンテナC
aの水平位置のずれとは、吊荷コンテナCaのコーナー
Aに着目すると、図5に示すように、横行トロリ13の
移動方向に平行な位置ずれDLと、旋回によるずれの横
行トロリ13の移動方向成分の位置ずれDSを足し合わ
せたもので近似することができる。ちなみに、前述した
ように、旋回運動は実用的には最大でも2°程度に抑制
することが可能であり、コンテナの長手方向長さ(横行
トロリ13の移動方向と直角の長さ)を12mとすれ
ば、旋回運動による横行トロリ13の移動に対する直角
方向へのずれ量は4mm程度であって実用上無視できる
程度の誤差となるので、旋回運動の移動量を横行トロリ
13の移動方向成分で近似することは実用上妥当であ
る。
【0055】図4(a)は、吊荷コンテナCaの底部の
全コーナーA、B、C、Dが目標コンテナCbの上面に
着床していない状態において、吊荷コンテナCaの底部
のコーナーの1つであって他のコーナーより相対的に低
くされたコーナーAに注目して吊荷コンテナCaと目標
コンテナCbとの水平位置ずれ補正を行うことを目的と
した制御機能を表している。
【0056】図4(a)に示すように、コーナーA、B
について水平位置ずれ検出器20A、20Bによって検
出された横行トロリ13の移動方向成分の位置ずれ量は
トロリ位置補正信号として足し合わされ、コーナーA、
Bが共に目標コンテナCbから位置ずれを生じている場
合のトロリ位置補正信号となり、制御ゲイン28Dを介
して及びこの制御ゲイン28Dと微分要素28Eとを経
てレギュレータ28Fへ入力される。
【0057】そして、上記水平位置ずれ補正部28Bで
は、レギュレータ28Fにて、制御ゲイン28Dを経て
入力されるトロリ位置補正信号、制御ゲイン28Dと微
分要素28Eとを経て入力されるトロリ位置補正信号に
基づいて、トロリ速度指令信号を出力する。また、コー
ナーAについての位置ずれ量に伴うトロリ位置補正信号
は、積分要素28Cを経てレギュレータ28Fへ入力さ
れ、コーナーBについての位置ずれ量によるトロリ位置
補正制御が制御ゲインKで決まる定常偏差範囲で終了し
た後も、積分要素28Cによる動作により、引き続きコ
ーナーAのみの位置ずれを減少させるように制御され
る。このようにして、選択したコーナーAについての位
置補正に重点をおいた制御が行われる。
【0058】図4(b)は、吊荷コンテナCaのコーナ
ーAが目標コンテナCbに着床した後、コーナーAの着
床状態を保持したままコーナーBと対応する目標コンテ
ナCbのコーナーBの水平位置ずれ量を補正する機能を
示している。つまり、図4(b)では、図4(a)にお
けるコーナーAとコーナーBの関係が入れ替わってお
り、図4(a)についての動作説明と同様にして、図4
(b)によってコーナーBに重点をおいた位置ずれ補正
制御が行われる。
【0059】図4(b)の補正動作はコーナーAが着床
状態にあり、かつコーナーAと対応する目標コンテナC
bのコーナーAとの水平位置ずれが許容範囲以内にある
時のみ行われるよう構成されている。この場合、コーナ
ーAに関する水平位置ずれ量はトロリ位置補正制御を必
要とするレベル以下であり、また、コーナーAは目標コ
ンテナCbとの接触により移動しないので、図4(b)
による補正制御は、結果としてコーナーAを支持点とし
てコーナーBの位置のみを補正する制御になる。
【0060】次に、上記構成の制御系を有するクレーン
10による段積み制御について、図6及び図7に示すフ
ローチャート図に沿って説明する。なお、図6に示すス
テップS1〜S9が、吊荷コンテナCaのコーナーAに
おける着床制御のフローであり、図7に示すステップS
10〜S18が、吊荷コンテナCaのコーナーB(他の
コーナー)における着床制御のフローである。
【0061】なお、この着床制御は、吊荷コンテナCa
が、その底部のコーナーの一つであるコーナーAを他の
コーナーB、C、Dより、予め相対的に低く設定された
状態にあり、かつ、何れのコーナーも目標コンテナCb
上に着床していない状況から開始される。つまり、この
制御が行われる前に、吊具傾転装置17、18によって
吊ロープ15の横行トロリ13上における支持点位置が
変えられて吊具16に傾斜が与えられ、これにより、一
つのコーナーAだけが低く設定された状態とされる。ま
た、コーナーAを低くする方法としては、例えば、吊具
16の四隅に係合された4本の吊ロープ15の内の一本
を他のものより予め長く調整しておいても良い。
【0062】ここで、吊荷コンテナCaは、通常の運転
制御により、目標コンテナCbの近傍まで運搬される。
この場合、目標コンテナCbの近傍とは、コンテナの寸
法により異なるが、ISO標準の海上コンテナの場合に
は、吊荷コンテナCaの底部と目標コンテナCbの上面
との高さ間隔で、0.5m程度、水平位置ずれについて
0.2m程度を想定するが、状況によりこれらは変えら
れる。
【0063】(コーナーAにおける着床制御:ステップ
S1〜S9) ステップS1 まず、吊荷コンテナCaのコーナーAに対応する着床検
出器23Aからの検出信号により、コーナーAの下端が
目標コンテナCb上に着床したか否かが判断される。つ
まり、コーナーAが着床していなければ、他のコーナー
B、C、Dも着床しておらず、吊荷コンテナCaは、目
標コンテナCbから離れていることとなる。
【0064】ステップS2 図8に示すように、吊荷コンテナCaのコーナーAの下
端が目標コンテナCb上に着床している状態において、
前述した図4(a)にて示したコーナーAにおける水平
位置ずれ補正制御が行われる。つまり、段積み制御器3
2の水平位置ずれ補正部28Bにて、水平位置ずれ検出
器20A、20Bからの信号及びトロリ位置検出器26
A、トロリ速度検出器26Bからの信号に基づいて、吊
荷コンテナCaのコーナーAを目標コンテナCbのコー
ナーAに合わせるべく、トロリ速度指令信号をトロリモ
ータ駆動装置31Aへ出力し、トロリ台車駆動モータ3
1を駆動させる。これにより、横行トロリ13が駆動さ
れ、吊荷コンテナCaのコーナーAが目標コンテナCb
のコーナーAに近づけられる。
【0065】ステップS3 段積み制御器32の水平位置ずれ判別部28Aにて、吊
荷コンテナCaのコーナーAについて、目標コンテナC
bのコーナーAに対する位置ずれが、予め設定された吊
荷コンテナCaの降下開始可能な許容範囲にあるか否か
が判別される。ここで、降下開始可能な許容範囲から外
れている場合は、段積み制御部32の水平位置ずれ補正
部28Bによる水平位置ずれ補正制御(ステップS2)
が行われる。
【0066】ステップS4 吊荷コンテナCaのコーナーAの目標コンテナCbのコ
ーナーAに対する位置ずれが降下開始可能な許容範囲に
あると判別されると、水平位置ずれ判別部28Aから吊
荷降下速度決定部27Aへ信号が出力され、これによ
り、この吊荷降下速度決定部27Aでは、吊荷コンテナ
Caの降下速度を設定し、吊荷降下開始時点決定部27
Bへ信号を出力し、この吊荷降下開始時点決定部27B
にて降下開始のタイミングを決定させて、その降下開始
時点にて、巻きモータ駆動装置30Aへ制御信号を出力
し、巻きモータ30を駆動させる。これにより、吊荷降
下速度決定部27Aにて決定された降下速度での吊荷コ
ンテナCaの降下が開始される。
【0067】なお、この吊荷降下速度決定部27Aにて
決定される降下速度は、吊荷コンテナCaが目標コンテ
ナCbに着床した時点における衝撃が許容可能である最
大速度とされており、また、吊荷降下開始時点決定部2
7Bにて設定される降下開始のタイミングはコーナーA
の位置ずれがあらかじめ設定された降下許容ずれ範囲に
入った時点とされている。その後、吊荷コンテナCaの
コーナーAに対応する着床検出器23Aからの検出信号
により、コーナーAの下端が目標コンテナCb上に着床
したかどうかの判断(ステップS1)が行われる。
【0068】ステップS5 着床検出器23Aからの信号が段積み制御器32の吊荷
降下停止時点決定部27Cへ入力されると、この吊荷降
下停止時点決定部27Cにて、吊荷コンテナCaの降下
を停止させるべく、巻きモータ駆動装置30Aへ制御信
号が出力され、巻きモータ駆動装置30Aによって巻き
モータ30の駆動が停止される。
【0069】ステップS6 段積み制御器32の水平位置ずれ判別部28Aにて、吊
荷コンテナCaのコーナーAについて、目標コンテナC
bのコーナーAに対する位置ずれが、予め設定された許
容の位置ずれ範囲内である場合には、引き続き、他のコ
ーナーB、C、Dにおける着床の制御A(ステップS1
0〜S18)が行われる。
【0070】ステップS7 水平位置ずれ判別部28AにてコーナーAの位置ずれが
許容の位置ずれ範囲から外れていると判別されると、巻
きモータ駆動装置30Aによって巻きモータ30が駆動
されて、吊荷コンテナCaが上昇される。
【0071】ステップS8 吊荷コンテナCaのコーナーAの着床検出器20Aの信
号に基づいて、吊荷コンテナCaのコーナーAが目標コ
ンテナCbから離脱したか否かの判定が行われる。
【0072】ステップS9 吊荷コンテナCaのコーナーAが目標コンテナCbから
離脱したと判定されると、巻きモータ駆動装置30Aに
よって巻きモータ30の駆動が停止される。その後は、
再び、コーナーAの着床制御(ステップS1以降の制
御)が行われる。
【0073】(コーナーBにおける着床制御:ステップ
S10〜S18) ステップS10 吊荷コンテナCaのコーナーBに対応する着床検出器2
3Bからの検出信号により、コーナーBの下端が目標コ
ンテナCb上に着床したかどうかが判断される。なお、
最初にこの処理を行う時には、ステップS6からの継続
した処理であるからコーナーAのみが着床、他のコーナ
ーB、C、Dは着床していない状態である。
【0074】ステップS11 吊荷コンテナCaのコーナーBの下端が目標コンテナC
b上に着床している状態において、前述した図4(b)
にて示したコーナーBにおける水平位置ずれ補正制御が
行われる。つまり、段積み制御器32の水平位置ずれ補
正部28Bにて、水平位置ずれ検出器20A、20Bか
らの信号及びトロリ位置検出器26A、トロリ速度検出
器26Bからの信号に基づいて、吊荷コンテナCaのコ
ーナーBを目標コンテナCbのコーナーBに合わせるべ
く、トロリ速度指令信号をトロリモータ駆動装置31A
へ出力し、トロリ台車駆動モータ31を駆動させる。こ
れにより、横行トロリ13が駆動され、吊荷コンテナC
aのコーナーBが目標コンテナCbのコーナーBに近づ
けられる。
【0075】ステップS12 段積み制御器32の水平位置ずれ判別部28Aにて、吊
荷コンテナCaのコーナーBについて、目標コンテナC
bのコーナーBに対する位置ずれが、予め設定された吊
荷コンテナCaの降下開始可能な許容範囲にあるか否か
が判別される。ここで、降下開始可能な許容範囲から外
れている場合は、段積み制御部32の水平位置ずれ補正
部28Bによる水平位置ずれ補正制御(ステップS1
1)が行われる。
【0076】ステップS13 吊荷コンテナCaのコーナーBの目標コンテナCbのコ
ーナーBに対する位置ずれが降下開始可能な許容範囲に
あると判別されると、水平位置ずれ判別部28Aから吊
荷降下速度決定部27Aへ信号が出力され、これによ
り、この吊荷降下速度決定部27Aでは、吊荷コンテナ
Caの降下速度を設定し、吊荷降下開始時点決定部27
Bへ信号を出力し、この吊荷降下開始時点決定部27B
にて降下開始のタイミングを決定させて、その降下開始
時点にて、巻きモータ駆動装置30Aへ制御信号を出力
し、巻きモータ30を駆動させる。これにより、吊荷降
下速度決定部27Aにて決定された降下速度での吊荷コ
ンテナCaの降下が開始される。
【0077】なお、この場合も、吊荷降下速度決定部2
7Aにて決定される降下速度は、吊荷コンテナCaが目
標コンテナCbに着床した時点における衝撃が許容可能
である最大速度とされており、また、吊荷降下開始時点
決定部27Bにて設定される降下開始のタイミングはコ
ーナーBの位置ずれがあらかじめ設定された降下許容ず
れ範囲に入った時点とされている。その後、吊荷コンテ
ナCaのコーナーBに対応する着床検出器23Bからの
検出信号により、コーナーBの下端が目標コンテナCb
上に着床したかどうかの判断(ステップS10)が行わ
れる。
【0078】ステップS14 着床検出器23Bからの信号が段積み制御器32の吊荷
降下停止時点決定部27Cへ入力されると、この吊荷降
下停止時点決定部27Cにて、吊荷コンテナCaの降下
を停止させるべく、巻きモータ駆動装置30Aへ制御信
号が出力され、巻きモータ駆動装置30Aによって巻き
モータ30の駆動が停止される。
【0079】ステップS15 段積み制御器32の水平位置ずれ判別部28Bにて、吊
荷コンテナCaのコーナーBについて、目標コンテナC
bのコーナーBに対する位置ずれが、予め設定された許
容の位置ずれ範囲内である場合には、吊荷コンテナCa
が目標コンテナCbの上部に、各コーナーA〜Dが高精
度に一致した状態にて着床したこととされ、着床制御が
終了される。
【0080】ステップS16 水平位置ずれ判別部28AにてコーナーBの位置ずれが
許容の位置ずれ範囲から外れていると判別されると、巻
きモータ駆動装置30Aによって巻きモータ30が駆動
されて、吊荷コンテナCaが上昇される。
【0081】ステップS17 吊荷コンテナCaのコーナーBの着床検出器20Aの信
号に基づいて、吊荷コンテナCaのコーナーBが目標コ
ンテナCbから離脱したか否かの判定が行われる。
【0082】ステップS18 吊荷コンテナCaのコーナーBが目標コンテナCbから
離脱したと判定されると、巻きモータ駆動装置30Aに
よって巻きモータ30の駆動た停止される。その後は、
再び、コーナーBの着床制御(ステップS10以降の制
御)が行われる。
【0083】このように、上記着床制御ステップS1〜
S18が行われることにより、吊荷コンテナCaが、目
標コンテナCbの上部に、極めて高精度にかつ短時間に
て着床される。
【0084】なお、上記の例では、ステップS17に
て、吊荷コンテナCaのコーナーBが目標コンテナCb
から離脱したか否かの判定、つまり、コーナーA以外の
他のコーナーB、C、Dが上昇されたか否かの判定を、
吊具16に設けられた着床検出器20Bからの信号に基
づいて行うようにしたが、この判定としては、着床検出
器20Bによらずに行うことも可能である。
【0085】ここで、その判定の仕方としては、例え
ば、吊具16の動きを検出するCCDカメラ等のセンサ
を設けておき、全てのコーナーA〜Dが着床した状態に
て、例えば横行トロリ13を僅かに水平方向へ移動させ
て、吊ロープ15のトロリー13上の支持点、即ち同吊
ロープのトロリー13上の吊点と同ロープの吊具16側
の支持点、即ち吊ロープが吊具16に接続される点の間
に水平位置ずれを生じさせておいて、巻上装置14にて
巻き上げた際に、コーナーA以外の他のコーナーB、
C、Dが目標コンテナCbから離脱した時、前記トロリ
ー上のロープ支持点と吊具上のロープ支持点間の水平位
置ずれによって吊荷コンテナCaが微妙な位置ずれを生
ずることをセンサによって検出するようにすれば良く、
このようにすると、リミットスイッチなどからなる着床
検出器を用いる場合と比較して、上昇高さを極力抑える
ことができ、その後の位置合わせ制御を行う際の時間の
大幅な短縮化を図ることができる。
【0086】なお、上記の例では、コーナーAを位置決
めして着床させた後に、他のコーナー(コーナーB)を
位置決めして着床させたが、図9に示すように、吊荷コ
ンテナCaの一方の短手の陵R1を低くしておき、この
状態にて、この陵R1を最初に着床させ、次いで他の短
手側の陵R2を着床させても、同様に高精度な着床を行
うことができる。
【0087】この場合の着床制御としては、前述したコ
ーナーAにおける着床制御に沿って陵R1の一端側のコ
ーナーAを位置決めしながら陵R1を着床させ、次い
で、コーナーBにおける着床制御に沿って陵R2の一端
側のコーナーBを位置決めしながら陵R2を着床させれ
ば良い。
【0088】また、上記の例では、吊荷である吊荷コン
テナCaを目標コンテナCb上に段積みする場合を例に
とって説明したが、本実施形態例は、コンテナ上へ段積
みする場合だけでなく、吊荷コンテナCaをコンテナ積
み付け場所の床面の着床場所に関する位置に積み付けす
る場合にも適用できるのは勿論である。なお、コンテナ
積み付け場所の床面への積み付けを行う場合は、吊荷コ
ンテナCaと目標コンテナCbとの水平位置ずれを検出
する手段と同様に、吊荷コンテナCaと床面の指定位置
との水平位置ずれを検出する手段を備える必要がある。
なお、その水平位置ずれを検出する手段としては、目標
コンテナCb上へ段積みする場合に用いる水平位置ずれ
検出器20A〜20Dが兼用可能であることは勿論であ
る。
【0089】さらに、上記例では、コーナーAの位置決
め後、このコーナーAに隣接するコーナーBを位置決め
しながら着床させたが、コーナーAに着目した位置決め
後に位置決めする他のコーナーとしては、コーナーBに
限らず、コーナーC、Dであっても良いことは勿論であ
る。そして、上記の例では、他のコーナーB、C、Dの
全てに、着床検出器23B、23C、23D及び水平位
置ずれ検出器20B、20C、20Dを設けたが、これ
ら検出器は、コーナーA以外のコーナーB、C、Dの内
のいずれか一つに設けておけば上記着床制御を十分に行
うことができるのは勿論である。
【0090】そして、上記実施形態例のクレーン及びク
レーンの制御方法によれば、吊荷コンテナCaを着床さ
せる際に、吊荷コンテナCaの1つのコーナーAと着床
場所の所定位置である目標コンテナCbのコーナーAと
の間の水平位置ずれのみに注目して制御を行い、また、
吊荷コンテナCaの1つのコーナーAを着床させた後に
残りのコーナーBについて位置制御を行なって吊荷コン
テナCa全体を着床させる方法を用いたので、次のよう
な効果を得ることができる。
【0091】1)吊荷コンテナCaが横行トロリ13の
移動方向と旋回方向に運動している場合にも、特別な機
械式のガイド等の付加装置を用いることなく確実に水平
方向に位置決めして着床場所への積み付けあるいは目標
コンテナCbである他のコンテナ上への段積みを行うこ
とができる。
【0092】2)吊荷コンテナCaが横行トロリ13の
移動方向と旋回方向に運動している場合においても、ク
レーン10に特別装置の付加を必要とせず、また、それ
ら運動の収束を待つことなく着床場所への積み付けある
いは目標コンテナCbである他のコンテナ上への段積み
を短時間に行うことができる。
【0093】3)吊荷コンテナCaの位置予測による着
床制御方法において大きな影響を受ける風、吊荷の偏荷
重等の外乱による位置予測誤差の影響を受けることなく
安定に、着床場所への積み付けあるいは目標コンテナC
bである他のコンテナ上への段積みを行うことができ
る。そして、上記のことはクレーン10の安定かつ効率
的な段積み自動システムを安価に実現する上で、極めて
有効である。
【0094】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のクレー
ン及びクレーンの制御方法によれば、吊荷であるコンテ
ナを着床させる際に、吊荷であるコンテナの1つのコー
ナーと着床場所の所定位置との間の水平位置ずれのみに
注目して制御を行い、また、吊荷の1つのコーナーを着
床させた後に残りのコーナーについて位置制御を行なっ
て吊荷のコンテナ全体を着床させる方法を用いることに
より以下の効果を奏することができる。
【0095】1)吊荷のコンテナがトロリの移動方向と
旋回方向に運動している場合にも、特別な機械式のガイ
ド等の付加装置を用いることなく確実に水平方向に位置
決めして着床場所への積み付けあるいは他のコンテナ上
への段積みを行うことができる。
【0096】2)吊荷のコンテナがトロリの移動方向と
旋回方向に運動している場合においても、クレーンに特
別装置の付加を必要とせず、また、それら運動の収束を
待つことなく着床場所への積み付けあるいは他のコンテ
ナ上への段積みを短時間に行うことができる。
【0097】3)吊荷のコンテナの位置予測による着床
制御方法において大きな影響を受ける風、吊荷の偏荷重
等の外乱による位置予測誤差の影響を受けることなく安
定に、着床場所への積み付けあるいは他のコンテナ上へ
の段積みを行うことができる。そして、上述の1)〜
3)の効果はクレーンの安定かつ効率的な段積み自動シ
ステムを安価に実現する上で、極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例のクレーンの構成及び構
造を説明するクレーンの斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態例のクレーンにおける吊荷
コンテナの着床検出手段を説明する吊具付近における概
略断面図である。
【図3】 本発明の実施形態例のクレーンの制御系を説
明する機能ブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態例のクレーンの制御を説明
する制御ブロック線図である。
【図5】 本発明の実施形態例のクレーンの制御方法に
おける目標コンテナに対する吊荷コンテナの水平方向の
位置ずれを説明する概略平面図である。
【図6】 本発明の実施形態例のクレーンの制御方法を
説明するフローチャート図である。
【図7】 本発明の実施形態例のクレーンの制御方法を
説明するフローチャート図である。
【図8】 本発明の実施形態例のクレーンの制御方法を
説明する目標コンテナ及び吊荷コンテナの概略斜視図で
ある。
【図9】 本発明の実施形態例のクレーンの制御方法の
他の例を説明する目標コンテナ及び吊荷コンテナの概略
斜視図である。
【図10】 一般的なトランスファークレーンの構成及
び構造を説明するクレーンの斜視図である。
【符号の説明】
10 クレーン 13 横行トロリ(トロリ) 14 巻上装置 15 吊ロープ 16 吊具 20A〜20D 水平位置ずれ検出器(水平位置ずれ検
出手段) 23A〜23D 着床検出器(着床検出手段) Ca 吊荷コンテナ(コンテナ) Cb 目標コンテナ(コンテナ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小幡 寛治 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 宮田 紀明 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 西岡 正樹 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 門前 唯明 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 3F204 AA03 BA04 CA01 DA02 DB04 DC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンであって、 前記吊荷の四隅のコーナーの内の少なくとも二つの第
    1、第2のコーナーと、該第1、第2のコーナーおのお
    のに応当する前記着床場所に関する位置との水平方向の
    位置ずれを検出する水平位置ずれ検出手段と、 該水平位置ずれ検出手段からの検出信号に基づいて前記
    第1のコーナーの着床時及び前記第2のコーナーの着床
    時における該第1、第2のコーナーと、該第1、第2の
    コーナーおのおのに応当する前記着床場所に関する位置
    との水平位置ずれを補正する水平位置ずれ補正手段とを
    有し、 前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持させた前
    記吊荷の第1のコーナーを他のコーナーより相対的に低
    くした状態にて、最初に前記第1のコーナーが同コーナ
    ーに応当する前記着床場所に関する位置に前記水平位置
    ずれ補正手段によって位置決めされて着床し、序で前記
    第2のコーナーが同コーナーに応当する前記着床場所に
    関する位置に前記水平位置ずれ補正手段によって位置決
    めされて着床されることを特徴とするクレーン。
  2. 【請求項2】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンであって、 前記吊荷の四隅のコーナーの内の少なくとも二つの第
    1、第2のコーナーと、該第1、第2のコーナーおのお
    のに応当する前記着床場所に関する位置との水平方向の
    位置ずれを検出する水平位置ずれ検出手段と、 該水平位置ずれ検出手段からの検出信号に基づいて前記
    第1のコーナーの着床時及び前記第2のコーナーの着床
    時における該第1、第2のコーナーと、該第1、第2の
    コーナーおのおのに応当する前記着床場所に関する位置
    との水平位置ずれを補正する水平位置ずれ補正手段とを
    有し、 前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持させた前
    記吊荷の第1のコーナーを含む一つの陵を他の陵より相
    対的に低くした状態にて、最初に前記第1のコーナーが
    同コーナーに応当する前記着床場所に関する位置に前記
    水平位置ずれ補正手段によって位置決めされて第1のコ
    ーナーを含む陵が着床し、序で前記第2のコーナーが同
    コーナーに応当する前記着床場所に関する位置に前記水
    平位置ずれ補正手段によって位置決めされて第2のコー
    ナーを含む他の陵が着床されることを特徴とするクレー
    ン。
  3. 【請求項3】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンの制御方法であって、 前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持させた前
    記吊荷の四隅のコーナーの内の一つを第1のコーナーと
    して他のコーナーに対して相対的に低くした状態にて、 この第1のコーナーを、同コーナーに応当する前記着床
    場所に関する位置に対して水平方向の位置決めを行う第
    1の位置決め工程と、 前記第1のコーナーを同コーナーに応当する着床場所に
    関する位置に位置決めした状態にて前記巻上装置によっ
    て前記吊荷を下降させて前記第1のコーナーを前記着床
    場所に接触させる第1の着床工程と、 該第1の着床工程後に、吊荷の他のコーナーの内の少な
    くとも一つのコーナーを第2のコーナーとして、同コー
    ナーに応当する前記着床場所に関する位置に対して水平
    方向の位置決めを行う第2の位置決め工程と、 前記第2のコーナーを同コーナーに応当する前記着床場
    所に関する位置に位置決めした状態にて前記巻上装置に
    よって前記吊荷を下降させて前記第2のコーナーととも
    に残りのコーナーを前記着床場所に接触させて前記吊荷
    の底面全体を前記着床場所に着床させる第2の着床工程
    とを行うことを特徴とするクレーンの制御方法。
  4. 【請求項4】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンの制御方法であって、 前記吊具を傾けることにより、この吊具に保持させた前
    記吊荷の一つの陵を他の陵より相対的に低くした状態に
    て、 この低くした陵の一端側のコーナーを第1のコーナーと
    して、この第1のコーナーを、同コーナーに応当する前
    記着床場所に関する位置に対して水平方向の位置決めを
    行う第1の位置決め工程と、 前記第1のコーナーを同コーナーに応当する着床場所に
    関する位置に位置決めした状態にて前記巻上装置によっ
    て前記吊荷を下降させて低くした陵を前記着床場所に接
    触させる第1の着床工程と、 該第1の着床工程後に、対向側の陵の一端のコーナーを
    第2のコーナーとして同コーナーに応当する前記着床場
    所に関する位置に対して水平方向の位置決めを行う第2
    の位置決め工程と、 前記第2のコーナーを同コーナーに応当する前記着床場
    所に関する位置に位置決めした状態にて前記巻上装置に
    よって前記吊荷を下降させて対向側の陵を前記着床場所
    に接触させて前記吊荷の底面全体を前記着床場所に着床
    させる第2の着床工程とを行うことを特徴とするクレー
    ンの制御方法。
  5. 【請求項5】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンの制御方法であって、 前記吊荷を前記所定の着床場所に着床させた状態にて、
    前記吊具を巻き上げた際に、この吊具に保持させた前記
    吊荷の四隅のコーナーの内の一つを第1のコーナーとし
    てこの第1のコーナーが他のコーナーに対して相対的に
    低くなるように前記吊ロープの長さを調整しておき、 前記巻上装置によって前記吊具を巻き上げることによ
    り、前記第1のコーナーを除く他のコーナーを着床場所
    から離間させる巻き上げ工程と、 この巻き上げ工程後に、他のコーナーの内の少なくとも
    一つのコーナーを第2のコーナーとして同コーナーに応
    当する前記着床場所に関する位置に対して水平方向の位
    置決めを行う位置決め工程と、 前記第2のコーナーを前記した如く位置決めした状態に
    て前記巻上装置によって前記吊荷を下降させて前記第2
    のコーナーとともに残りのコーナーを前記着床場所に接
    触させて前記吊荷の底面全体を前記着床場所に着床させ
    る着床工程とを行うことを特徴とするクレーンの制御方
    法。
  6. 【請求項6】 上方にて水平方向へ移動可能に支持され
    たトロリと、下方側にコンテナからなる吊荷を保持する
    吊具と、該吊具を前記トロリに吊り下げる吊ロープと、
    前記吊ロープの巻き取り、送り出しを行うことにより、
    前記吊具を昇降させる巻上装置とを有し、前記吊具に保
    持させた前記吊荷を所定の着床場所に着床させるクレー
    ンの制御方法であって、 前記吊荷を前記所定の着床場所に着床させた状態にて、
    前記吊具を巻き上げた際に、この吊具に保持させた前記
    吊荷の一つの陵が他の陵に対して相対的に低くなるよう
    に前記吊ロープの長さを調整しておき、 前記巻上装置によって前記吊具を巻き上げることによ
    り、前記一つの陵の対向側の陵を着床場所から離間させ
    る巻き上げ工程と、 この巻き上げ工程後に、前記の着床場所から離間した対
    向側の陵の一端のコーナーを位置決めのコーナーとして
    同コーナーに応当する前記着床場所に関する位置に対し
    て水平方向の位置決めを行う位置決め工程と、 該位置決めコーナーについて前記位置決めした状態にて
    前記巻上装置によって前記吊荷を下降させて前記対向側
    の陵を前記着床場所に接触させて前記吊荷の底面全体を
    前記着床場所に着床させる着床工程とを行うことを特徴
    とするクレーンの制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において前記吊具の巻
    き上げ工程を行う前に、前記トロリ上の吊ロープ支持点
    と前記吊具上のロープ支持点を水平方向へ位置ずれさせ
    ておき、前記巻き上げ工程にて前記吊荷が前記ロープ支
    持点の水平位置ずれにより移動したことを検出して前記
    巻き上げ工程における巻き上げを停止させることを特徴
    とする請求項5または請求項6記載のクレーンの制御方
    法。
  8. 【請求項8】 他のコンテナの上面を前記着床場所とし
    て前記吊荷を着床させて段積みすることを特徴とする請
    求項3〜7のいずれか1項記載のクレーンの制御方法。
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