JPH0839946A - ラミネートシート - Google Patents

ラミネートシート

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JPH0839946A
JPH0839946A JP6195872A JP19587294A JPH0839946A JP H0839946 A JPH0839946 A JP H0839946A JP 6195872 A JP6195872 A JP 6195872A JP 19587294 A JP19587294 A JP 19587294A JP H0839946 A JPH0839946 A JP H0839946A
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美紀子 工藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】熱転写画像の耐久性、特に耐光性について長期
間維持することができるという特性を有するラミネート
シートを提供することである。 【構成】熱転写画像の一面又は両面を保護するラミネー
トシートにおいて、該シートが透明基材フィルム1上に
紫外線遮断層2、接着層3を積層してなり、該紫外線遮
断層2が反応性紫外線吸収剤を反応結合させてなる樹脂
を含有していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラミネートシートに関
し、更に詳しくは身分証明書等のIDカード、レストラ
ンメニュー等の見本カードに対して、耐候性、汚染性、
耐磨耗性等の耐久性に優れた画像を提供し得るラミネー
トシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来種々の熱転写方法が公知であるが、
それらの中で基材フィルム上に昇華性染料とバインダー
を含有する染料層を設けた転写シートを用い、画像情報
に応じてサーマルヘッド、レーザー等の加熱手段により
染料層中の染料を昇華(熱移行)させて、記録を行う昇
華型感熱記録方式が知られている。また、基材フィルム
上に顔料等の着色剤及びワックス等のビヒクルを含有す
る熱溶融性インク層を設けた転写シートを用い、同様の
加熱手段により軟化した溶融インク層成分を転写させて
画像を形成する熱溶融型感熱記録方式が知られている。
これらの熱転写方法では、各種の画像が簡便に形成する
ことができるので、印刷枚数が比較的少なくてもよい印
刷物、例えば身分証明書等のカードや各種証明書、レス
トランメニュー等の見本カード等に利用することが試み
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな熱転写シートを使用して身分証明書等のIDカード
を作成した場合、熱溶融型の熱転写シートを使用する
と、文字や数字等の如き単調な画像の形成は容易である
が、これらの画像は、耐久性、特に耐磨耗性に劣るとい
う欠点がある。一方、昇華転写型の熱転写シートを使用
した場合には、顔写真等の階調性画像を精密に形成する
ことができるが、上記の如き耐磨耗性に劣るという問題
に加えて日常使用する過程において光線等の影響によ
り、褪色してしまうという問題があった。
【0004】上記の欠点を解決する手段として、例えば
染料を受容する受容層中及び/又はラミネートシート中
に紫外線吸収剤や酸化防止剤を添加する方法がある。こ
のような方法によっても、転写画像の耐光性がある程度
改善されるものの、紫外線吸収剤を単にラミネートシー
ト中に添加するという方法では、紫外線吸収剤が熱によ
って揮散、あるいは分解してしまい、紫外線吸収剤の効
果が経時的に減少してしまうという問題があった。従っ
て、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、
熱転写画像の耐久性、特に耐光性について長期間維持す
ることができるという特性を有するラミネートシートを
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、熱転写画像の一
面または両面を保護するラミネートシートにおいて、該
シートが透明フィルム上に紫外線遮断層、接着層を積層
してなり、該紫外線遮断層が反応性紫外線吸収剤を反応
結合させてなる樹脂を含有していることを特徴とするこ
とを特徴とするラミネートシートである。また、熱転写
画像の一面又は両面を保護するラミネートシートにおい
て、該シートが透明フィルム上に接着層を積層してな
り、該接着層が反応性紫外線吸収剤を反応結合させてな
る樹脂を含有していることを特徴とするラミネートシー
トである。
【0006】
【作用】透明フィルムと接着層の間に反応性紫外線吸収
剤を反応結合させてなる樹脂を含有する紫外線遮断層を
設けることにより、紫外線吸収剤の熱による気化・発散
や分解等も少なくなり、紫外線吸収効果及び透明性を長
期に渡って維持することができる。特に昇華転写方式の
ような画像形成方法による染料画像を有する印画物の印
画面に本発明のラミネートシートを積層した場合には、
耐摩擦性等と共に耐光性が向上する。また、透明フィル
ム上に反応性の紫外線吸収剤を反応結合させてなる樹脂
を含有した接着層を設けることによっても、前述したよ
うに耐光性が向上したラミネートシートを提供すること
ができる。
【0007】次に好ましい実施例を図解的に示す添付図
面を参照して本発明を更に具体的に説明する。第1図は
本発明の好ましい1実施例のラミネートシートの断面を
図解的に示す図である。この実施例のラミネートシート
は透明基材フィルム1上に紫外線遮断層2、接着剤層3
が設けられたものであり、本発明では紫外線遮断層2に
反応性紫外線吸収剤を反応結合させてなる樹脂を含有す
ることを特徴としている。一方、第2図は他の好ましい
1実施例の熱転写シートの断面を図解的に示す図であ
る。この実施例では、透明基材フィルム1上に紫外線遮
断能を有する接着層4が設けられたものであり、本発明
では該接着層4中に反応性紫外線吸収剤を反応結合させ
てなる樹脂を含有することを特徴としている。第3図は
第1図のタイプの更に好ましい態様のラミネートシート
を図示したものであり、透明基材フィルム1と紫外線遮
断層2との間にプライマー層5が設けられていることを
特徴とするものである。このプライマー層は、紫外線遮
断層と透明基材フィルムとの間の接着性が良好でない場
合には必要であるが、接着性が良好であれば、なくても
よい。
【0008】次に使用材料及び形成方法等により、本発
明のラミネートシートを更に詳しく説明する。本発明の
ラミネートシートに使用する透明基材フィルムとして
は、下地となる熱転写画像が透明シートを通して観察で
きる程度以上の透明性を有していればよく、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビニル
共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、アイ
オノマー等のフィルム又はシートのうち着色、又は未着
色の透明ないし半透明のものが挙げられ、機械的強度、
透明性、屈曲性、耐熱性等を考慮した場合、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミドのフィルムが好まし
く、とりわけポリエチレンテレフタレート及びポリエチ
レンナフタレートのフィルムが好ましい。これらのフィ
ルム、またはシートには、更に耐光性を向上させるため
に紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤等を添加した
り、ほこり等の吸着を防止する為に帯電防止剤を予め含
有するものを用いてもよい。また着色や艶消し処理がほ
どこされていても構わない。シートの厚みは通常25〜
300μm、好ましくは38〜188μm程度である。
【0009】また、本発明のラミネートシートには、印
画物の耐光性を向上させるため、紫外線遮断層を設ける
ことが望ましい。紫外線遮断層を形成する箇所として
は、透明フィルムと接着層の間に設けることが好まし
い。本発明に用いる紫外線吸収層は、反応性紫外線吸収
剤を反応結合させてなる樹脂を含有していることを特徴
としている。具体的には、従来公知の有機系紫外線吸収
剤であるサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレ
ート系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤
に、例えばビニル基やアクリロイル基、メタアクリロイ
ル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール性水
酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシ
アネート基等を導入したものを使用することができ、例
えば下記構造式で表される反応性紫外線吸収剤を使用す
ることができる。
【0010】
【化1】
【化2】
【0011】上記の反応性紫外線吸収剤を樹脂に反応固
定する方法としては、種々の方法が利用可能であるが、
例えば従来公知のモノマー、オリゴマー、又は反応性重
合体の樹脂成分と前記の如き付加重合性二重結合を有す
る反応性紫外線吸収剤とラジカル重合することにより、
共重合体を得ることができる。また、反応性紫外線吸収
剤が水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、
イソシアネート基等を有する場合には、上記の反応性基
と反応基を有する熱可塑性樹脂を使用し、必要に応じて
触媒を用いて、熱等によって反応性紫外線吸収剤を熱可
塑性樹脂に反応固定することができる。反応性紫外線吸
収剤と共重合するモノマー成分としては、以下のような
ものが挙げられる。
【0012】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、イ
ソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレート、ラウリルトリデシル(メタ)アクリレート、
トリデシル(メタ)アクリレート、セリルステアリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、メタクリル
酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ターシャリーブチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、エ
チレンジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、デカエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、ペンタデカエチレン(メタ)アクリレー
ト、ペンタコンタヘクタエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、ブチレンジ(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ホスファゼンヘキサ(メタ)アクリレート等が使用
できる。
【0013】また、上記の物質はモノマーに限らずオリ
ゴマーとして使用してもよく、更に上記物質の重合体ま
たはその誘導体からなるポリエステルアクリレート系、
エポキシアクリレート系等のアクリル系反応性重合体も
使用可能である。これらのモノマー、オリゴマー、アク
リル系反応性重合体は、単独でも混合して用いてもよ
い。
【0014】以上の如き熱可塑性樹脂のモノマー、オリ
ゴマー、又はアクリル系反応性重合体と反応性紫外線吸
収剤とを共重合することにより、反応性紫外線吸収剤を
反応固定した熱可塑性の共重合樹脂が得られるが、この
共重合性樹脂中には10〜90重量%、好ましくは30
〜70重量%の反応性紫外線吸収剤を含有していること
が望ましい。含有量がこれより少ないと満足できる耐候
性が得難く、これより大きくなると塗布時のベトつき
や、染料画像への接着時の画像のにじみ等の問題を生じ
る等の問題がある。また、この共重合樹脂の分子量は5
000〜300000程度が好ましく、更には9000
〜250000程度が良い。分子量が5000未満であ
ると、皮膜強度に劣るため、ラミネートシートとして十
分な強靱性が得られない。また、300000を越える
と粘度が上がり、取扱いが煩雑になるという問題があ
る。本発明の紫外線遮断層は、上記の如き反応性紫外線
吸収財を反応結合させてなる樹脂を含有することを特徴
としているが、この層は前記樹脂単独で形成してもよい
し、必要であれば他の樹脂を混合してもよい。尚、前記
反応性紫外線吸収剤を共重合してなる熱可塑性樹脂の構
造式の一例を示すが、本発明の共重合樹脂はこれに限定
されるべきものではない。
【0015】
【化3】
【0016】前記の如き紫外線吸収層を、前記透明シー
ト上に形成する場合、接着性が悪い場合には、プライマ
ー層を形成することができる。かかるプライマー層を形
成する樹脂としては、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオール樹脂、及びこれら
の樹脂とイソシアネート類との反応物等を使用すること
ができる。使用するイソシアネート類としては従来使用
されている、ジイソシアネート化合物、トリイソシアネ
ート化合物等を使用することができる。前述の如きプラ
イマー層は、厚さ0.1〜10の範囲となるように形成
することが好ましい。
【0017】次に、ラミネートシートの最外層に設ける
接着層について述べる。接着層は、熱時接着性の良好な
樹脂から形成され、画像上に接着した時に、画像のにじ
みが見られないという特徴を有するものが好ましく、例
えばアクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹
脂、ポリウレタン樹脂等の材料を用いて、厚さ0.1〜
20μmの範囲で形成することが好ましい。
【0018】また、本発明の別の態様として、透明フィ
ルム上に紫外線遮断能を有する接着層を積層したことを
特徴とするラミネートシートが好ましい。紫外線遮断能
を有する接着層の一例としては、前記接着層中に前述の
如き反応性紫外線吸収剤を反応結合させてなる樹脂と接
着剤成分を含有してなる層を上げることができ、係る樹
脂成分を混合して用いることにより、紫外線遮断層と接
着層を別層として設けるよりは、薄いラミネートシート
を形成することが可能となり、またコストダウンを図る
ことができる。更には、染料画像近傍に紫外線吸収剤が
存在するため、より効率良く紫外線を吸収することがで
きる。
【0019】かかる紫外線吸収能を有する接着層中に含
有させる、前記反応性紫外線吸収剤に反応結合させた樹
脂の割合は、接着性樹脂100重量部に対し、30〜7
0重量部の割合となる様に調整することが望ましい。前
記範囲より紫外線吸収性の樹脂が少ないと、紫外線吸収
能が劣り、一方、この範囲より紫外線吸収性の樹脂が多
くなるとベト付き、染料画像の滲みが生じるなどの問題
がある。また、反応性紫外線吸収剤を反応結合させてな
る樹脂自身が接着性を有する場合には、反応性紫外線吸
収剤を反応結合させてなる樹脂のみで接着層を形成する
ことができるので、接着性樹脂を混合しなくてもよい。
【0020】本発明のラミネートシートを用いる画像を
形成した被転写体としては、ポリエステル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等のプラスチックフィルムが使用でき、
特に塩化ビニル樹脂は、樹脂自体が染着性を有する為、
受容層を省略することができる。これらのプラスチック
カードが昇華性染料に対して、十分は染着性を示さない
場合には、樹脂中に可塑剤や滑剤を添加して染着性や離
型性を調整してもよい。また、他の被転写体として染料
受容層を設けたプラスチックフィルムや紙、ポリエステ
ル繊維、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン繊維、ビニロ
ン繊維等の合成繊維からなる織布又は不織布等が使用で
きる。染料受容層を設ける場合には、従来知られている
昇華型転写記録用受容層樹脂であれば使用可能であり、
特にポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ブチラール樹脂等が染着
性、画像耐久性の点で好ましい。
【0021】また、本発明の転写シートをカード用途に
使用する場合には、予めエンボス、サイン用の筆記性
層、ICメモリー、磁気層、その他印刷等が施されてい
てもよく、また保護層転写後にエンボス、サイン、IC
メモリー、磁気層等を設けることも可能である。
【0022】上述の受像体に、本発明の熱転写シートの
昇華性染料層領域を重ね、サーマルヘッド、レーザーの
如き加熱手段により、画像情報に基づき所望のカラー画
像形成する。更に必要であれば同様に熱溶融性インキ層
を重ねて所望の文字、記号等を印字する。次に形成され
た画像の上にラミネートシートを接着するが、加熱手段
としては、ホットスタンパー、熱ロール、ラインヒー
タ、アイロン等を使用することができる。
【0023】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 〔実施例1〕厚さ50μmのPET(商品名:ルミラー
東レ製)を基材フィルムとし、一方の面に、下記の紫
外線遮断層形成用インキを用いて、グラビアコート方式
にて乾燥時塗布量が3g/m2 となるように紫外線遮断
層を塗布し、更にその上に接着層形成用インキを用い
て、乾燥時塗布量が1.5g/m2 になるように、接着
層を塗布し乾燥させて、ラミネートシートを形成した。接着層形成用インキ 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(#1000ALK・電気化学工業製) 30部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 70部紫外線遮断層形成用インキ 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L・BASFジャパン製) 30部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 70部
【0024】〔実施例2〕実施例1において、さらに紫
外線遮断層と透明フィルムの間に下記のプライマー層形
成用インキを用いてグラビアコート方式で乾燥時の塗布
量が1g/m2 になるように塗布、乾燥して形成した。プライマー層形成用インキ ポリエステル樹脂(バイロン−200・東洋紡製) 30部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 70部 〔実施例3〕実施例1において、紫外線遮断層として下
記の樹脂を用いた以外は実施例1と同様にラミネートシ
ートを得た。紫外線遮断層形成用インキ 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA935LH・BASFジャパン製) 30部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 70部
【0025】〔実施例4〕実施例1において、紫外線遮
断層を除き、接着層の代わりに下記組成のインキを作製
し、グラビアコート方式で乾燥時の塗布量が4g/m2
になるように塗布、乾燥してラミネートシートを得た。紫外線吸収性接着層形成用インキ 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (UVA635L・BASF製) 15部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(#1000ALK・電気化学工業製) 15部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 70部 上記実施例1〜4のラミネートシートを、MSパウチ:
H−140(明光商会製)を用いて、”SLOW”の条
件で下記の被転写体A上に形成された画像上に接着し
た。被転写体A(カードタイプ) (54mm×86mm) カード基材の組成は以下の通り。 ポリ塩化ビニルコンパウンド(重合度800であり、安定剤等の添加剤を約10 %含有しているもの)・・・100部 白色顔料(酸化チタン) ・・・10部 可塑剤(ジオクチルフタレート) ・・・0.5部 尚、画像の形成には、下記の熱転写シートを使用し、サ
ーマルヘッドを用いて、画像を形成した。
【0026】(熱転写シートの形成)背面に耐熱処理を
した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート長尺フィ
ルム(ルミラー:東レ製)の背面とは反対の面に下記組
成昇華性染料層を、3色を1セットとしてグラビアコー
ターにより塗布した。イエローインキ 染料(FORON BRILLIANT YELLOW S-6GL) 5.5部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(KS-5 :積水化学工業製) 4.5部 ポリエチレンワックス 0.1部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 89部マゼンタインキ イエロー染料に代えてマゼンタ染料(MS RED-G を1.5
部、MACROLEX RED VIORER を2.0 部) を使用した以外は
イエローインキと同じにした。シアンインキ イエロー染料に代えてシアン染料(カヤセットブルー7
14)を使用した以外はイエローインキと同じにした。
【0027】〔比較例1〕実施例1において、紫外線遮
断層を省略した他は同様にラミネートシートを形成し
た。 〔比較例2〕実施例4において、UVA635Lの代わ
りにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン32
8・チバガイギー製)を実施例4と同量を添加して、ラ
ミネートシートを形成した。 〔比較例3〕実施例4において、UVA635Lの代わ
りにベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン32
8・チバガイギー製)を0.75部添加して(後は実施
例4の組成と同じ)、ラミネートシートを形成した。
【0028】以上の如きラミネートシートを接着したカ
ードを用いて、下記の如き試験を行った。 耐光性試験・・・キセノンフェードメータ(アトラス社
製Ci35A)を用いて、ブラックパネル温度45℃、
200kJ/m2 の条件下に保存後、形成された画像の
反射濃度1.0付近の残存率を測定した。 照射後の光学的濃度 残存率=────────────(%) 照射前の光学的濃度 ○:70%以上残存 ×:70%未満残存 滲み試験 ・・・60℃オーブン中で100時間保存
後、目視でドットの滲を観察した。 ○:ドットの滲みが見られない ×:ドットの滲みが見られる 結果を下記の表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】また、下記の如き被転写体Bを用いて同様
に画像形成した後に、実施例のラミネートを両面パウチ
したものについて、同様に試験を行ったところ、被転写
体Aと同様な結果が得られた。転写体B(メニュータイプ) 基材として、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150
μm・王子油化合成紙製)(サイズ:100mm×14
0mm)を用い、この一方の面に下記組成の染料 受容
層形成用インキを用いて乾燥時塗布量が4g/m2 とな
るように、塗布、 乾燥して染料受容層を形成した。染料受容層形成用インキ ポリエステル樹脂(バイロン200・東洋紡製) 20部 アミノ変性シリコーンオイル(X−22−343・信越化学工業製) 1部 エポキシ変性シリコーンオイル(KF−393・信越化学工業製) 1部 トルエン/メチルエチルケトン=1/1 80部
【0031】
【発明の効果】透明フィルムと接着層の間に反応性紫外
線吸収剤を反応結合させてなる樹脂を含有する紫外線遮
断層を設けることにより、紫外線吸収効果及び透明性を
長期に渡って維持することができる。特に昇華転写方式
のような画像形成方法による染料画像を有する印画物の
印画面に本発明のラミネートシートを積層した場合に
は、耐摩擦性等と共に耐光性が向上する。また、透明フ
ィルム上に反応性の紫外線吸収剤を反応結合させてなる
樹脂を含有した接着層を設けることによっても、耐光性
が向上したラミネートシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラミネートシートの断面を図解的に説
明する図
【図2】本発明のラミネートシートの断面を図解的に説
明する図
【図3】本発明のラミネートシートの断面を図解的に説
明する図
【符号の説明】
1:透明基材フィルム 2:紫外線遮断層 3:接着層 4:紫外線遮断能を有する接着層 5:プライマー層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写画像の一面又は両面を保護するラ
    ミネートシートにおいて、該シートが透明フィルム上に
    紫外線遮断層、接着層を積層してなり、該紫外線遮断層
    が反応性紫外線吸収剤を反応結合させてなる樹脂を含有
    していることを特徴とするラミネートシート。
  2. 【請求項2】 熱転写画像の一面又は両面を保護するラ
    ミネートシートにおいて、該シートが透明フィルム上に
    接着層を積層してなり、該接着層が反応性紫外線吸収剤
    を反応結合させてなる樹脂を含有していることを特徴と
    するラミネートシート。
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