JPH083928A - プレキャスト床版の連結材構造 - Google Patents

プレキャスト床版の連結材構造

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JPH083928A
JPH083928A JP13611694A JP13611694A JPH083928A JP H083928 A JPH083928 A JP H083928A JP 13611694 A JP13611694 A JP 13611694A JP 13611694 A JP13611694 A JP 13611694A JP H083928 A JPH083928 A JP H083928A
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JP
Japan
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floor slab
concrete
connection material
precast floor
precast
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Application number
JP13611694A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takahashi
高橋  健
Hitoshi Hosoya
均 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd, Ishikawajima Construction Materials Co Ltd filed Critical Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時におけるコンクリートの流動を円滑に
行うことができ、そのため中空部等が生じることがな
く、強度の低下を生じないプレキャスト床版の連結材構
造を提供する。 【構成】 複数の単位床版4、5を備えてなり、前記単
位床版4、5は、鉄筋コンクリート製の床版本体11、
12と、この床版本体11、12の一方の面に固定され
た鋼板13、14とを有する構成とされ、各単位床版4
あるいは5は、側面17、18間に間隙19を形成した
状態で互いに同一平面上に配置されると共に、それぞれ
の床版本体11、12に埋設された状態で該床版本体1
1、12間に差し渡された長尺の連結材28により連結
されているプレキャスト床版27において、前記連結材
28には、各床版本体11、12に埋設された部分に、
その長さ方向の両側部間を連通させる孔部32が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁等の建設に用いら
れるプレキャスト床版に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、橋梁建設の方法として、鉄筋コン
クリート製の床版本体と、この床版本体の下面に固定さ
れた鋼板とからなるプレキャスト床版を、予め、工場内
で生産しておき、現場ではこれらのプレキャスト床版を
橋桁上に並置し、目地部へのコンクリート打設により橋
桁上に固定することで路面を形成する施工法が一般に広
く採用されている。
【0003】この場合、上記のプレキャスト床版として
は、橋桁上に固定するためのものとして、複数の単位床
版を連結材で連結し、橋桁との固定を容易になし得るよ
うにした構造のものが提供されている。図4は、この種
のプレキャスト床版を用いた場合の橋梁の路盤構造を示
す図である。図において、符号1は橋桁であり、この橋
桁1上にはシールゴム2を介してプレキャスト床版3が
載置されている。プレキャスト床版3は、2個の単位床
版4、5から構成されており、単位床版4、5は、それ
ぞれ、升目状に配置された縦筋6、7および横筋8とコ
ンクリート板9、10とにより構成される床版本体1
1、12と、これらの床版本体11、12の下面に固定
された平面視矩形の鋼板13、14とから構成されてい
る。鋼板13、14にはそれぞれジベル15、16が固
定されており、これらのジベル15、16はそれぞれコ
ンクリート板9、10内に埋設されている。これらの単
位床版4、5は、コンクリート板9、10の側面17、
18間に間隙19を形成した状態で同一平面上に配置さ
れると共に、それぞれの床版本体11、12に埋設され
た状態で該床版本体11、12間に差し渡されたI形鋼
からなる連結材20により連結されている。この場合、
横筋8は各単位床版4、5のコンクリート板9、10間
に渡って設けられている。また、連結材20は、間隙1
9の延在する方向に直交する方向に配置されている。な
お、床版本体11、12の上面には段部21、22が形
成されており、そこから縦筋6、7の端部23、24が
突出しており、隣接するプレキャスト床版との連結の強
度増加に供されている。
【0004】ここで、プレキャスト床版3を橋桁1に固
定するには、橋桁1上に溶接されたスタッドジベル25
が間隙19内に進入するように、プレキャスト床版3を
橋桁1上に載置し、その後、間隙19にコンクリートを
打設し、プレキャスト床版3を橋桁1上に固定する。さ
らに、該プレキャスト床版3の隣接する部分に他のプレ
キャスト床版を連結し路盤を構成する。
【0005】この種のプレキャスト床版3の製作は、予
めジベル15、16を溶接しておいた複数の鋼板13、
14を一定間隔を隔てて並置し、これらの鋼板13、1
4を型枠の一部として型枠を形成し、該型枠内に縦筋
6、7および横筋8を配筋し、さらに鋼板13、14の
上面間に連結材20としての形鋼を架設する。そして、
コンクリートを型枠内に充填し、コンクリートが硬化し
た後、型枠を取り外し、プレキャスト床版3が完成する
こととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く製造されるプレキャスト床版3は、その製造時にお
いて、型枠内にコンクリート充填を行う際、連結材20
である形鋼が、型枠内におけるコンクリートの流れを妨
げるという問題点があった。つまり、図5に示すよう
に、コンクリートの流れは連結材20を構成するウェブ
26により遮蔽されるため、型枠の隅々までコンクリー
トが回らないという不都合があり、したがって、連結材
20の周辺部に中空部等ができるため、プレキャスト床
版全体として高い強度が得られない場合があるという問
題点があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、上記のようなプレキャスト床版において、製造時に
おけるコンクリートの流動を円滑に行うことができ、そ
のため中空部等が生じることがなく、強度の低下を生じ
ないプレキャスト床版の連結材構造を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、以下の構成を採用した。すなわ
ち、複数の単位床版を備えてなり、前記単位床版は、鉄
筋コンクリート製の床版本体と、この床版本体の一方の
面に固定された鋼板とを有する構成とされ、各単位床版
は、側面間に間隙を形成した状態で互いに同一平面上に
配置されると共に、それぞれの床版本体に埋設された状
態で該床版本体間に差し渡された長尺の連結材により連
結されているプレキャスト床版において、前記連結材に
は、各床版本体に埋設された部分に、その長さ方向の両
側部間を連通させる連通空間が形成されていることを特
徴としている。
【0009】
【作用】本発明においては、その製造時において、コン
クリート充填の際、コンクリートの流れが連結材のとこ
ろまで到達した時に、該コンクリートが連結材の連通空
間を通って該連結材の両側部間を流通する。すなわち、
コンクリートの流動は連結材によって妨げられることな
く円滑に行われ、したがって、中空部等が生じるおそれ
はない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明のプレキャスト床版の連結材構造の一実施
例を図1、図2により説明する。なお、図1において、
図4と同一部分については同一符号を付し、その説明を
省略する。図1に示す橋梁の路盤構造が図4と相違する
点は、プレキャスト床版27の連結材28の構成が異な
る点だけであり、他は同一構成である。ここで、連結材
28としてはI形鋼が用いられており、その詳細を図2
により説明する。図において、連結材28のフランジ部
29、30間に位置するウェブ31には、その両側部間
を連通させる円形の孔部32(連通空間)が形成されて
おり、この孔部32は連結材28の長さ方向に複数形成
されている。
【0011】本発明のプレキャスト床版の連結材構造を
適用したプレキャスト床版27の製造は、前述のプレキ
ャスト床版の製造手順と同様の手順で行うが、型枠内へ
のコンクリート充填の際、連結材28が、連通空間32
を有していることにより、コンクリートは連結材28の
両側部間を流通することができ、コンクリートの流動が
円滑に行われ、したがって、連結材28の周辺に中空部
等が生じることはなく堅固なプレキャスト床版が得られ
る。
【0012】また、このようにして製造されたプレキャ
スト床版27を橋桁上に固定するには、前述と同様の手
順で行うことになるが、図1における間隙19へコンク
リート打設を行う際、間隙19における連結材28にも
連通空間32が形成されているので、間隙19内でのコ
ンクリートの流動が円滑に行われ、中空部等の生成はな
く、堅固な固定が行える。
【0013】次に、図3を参照して他の実施例について
説明する。図3(a)ないし(c)は、本発明における
連結材の他の実施例を示す図であり、図3(a)は、コ
字状の形鋼であり、上壁部33、主壁部34および下壁
部35からなり、主壁部34にはその長さ方向の両側部
間を連通させる円形の孔部36(連通空間)が形成され
ている。この孔部36は長さ方向に複数形成されてい
る。また、図3(b)は、トラス型形状のものであり、
いずれも断面円形の上弦材37、下弦材38およびラチ
ス材39からなり、長さ方向の両側部間を連通させる連
通空間40が存在する。また、図3(c)は、はしご型
形状のものであり、断面矩形の上、下鋼板41、42間
に、一定間隔で丸鋼43を固定したもので、長さ方向の
両側部間を連通させる連通空間44が存在する。上記図
3(a)ないし(c)のうち、いずれのものであっても
図2記載の連結材28と同様の効果が得られる。
【0014】なお、上記の実施例においては、2個の単
位床版からなるプレキャスト床版を取り上げたが、3個
以上の単位床版からなるプレキャスト床版であっても、
本発明は適用可能である。また、連結材として、図2お
よび図3に例示を行ったが、これら以外の形状であって
も、その長さ方向の両側部間を連通させる連通空間が形
成されている形状であれば、本発明における連結材とし
て使用することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明のプレキャスト床版の連結材構造
によれば、単位床版を連結する連結材に、その両側部間
を連通させる連通空間が形成されていることから、製造
時においてコンクリートの流動が円滑に行われるため、
中空部等が生じることがなく、製造によるプレキャスト
床版の強度低下をきたすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図であって、本発明
を適用した路盤構造を示す一部を省略した斜視図であ
る。
【図2】 本発明における連結材の一実施例を示す斜視
図である。
【図3】 (a)〜(c)いずれも本発明における連結
材の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】 従来の連結材を用いたプレキャスト床版を使
用した場合の橋梁の路盤構造を示す一部を省略した斜視
図である。
【図5】 従来の連結材を用いたプレキャスト床版の製
造時における連結材周辺のコンクリートの流れを示す斜
視図である。
【符号の説明】
3 プレキャスト床版 4 単位床版 5 単位床版 6 縦筋 7 縦筋 8 横筋 9 コンクリート板 10 コンクリート板 11 床版本体 12 床版本体 13 鋼板 14 鋼板 19 間隙 20 連結材 27 プレキャスト床版 28 連結材 32 孔部 36 孔部 40 連通空間 44 連通空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単位床版を備えてなり、前記単位
    床版は、鉄筋コンクリート製の床版本体と、この床版本
    体の一方の面に固定された鋼板とを有する構成とされ、
    各単位床版は、側面間に間隙を形成した状態で互いに同
    一平面上に配置されると共に、それぞれの床版本体に埋
    設された状態で該床版本体間に差し渡された長尺の連結
    材により連結されているプレキャスト床版において、 前記連結材には、各床版本体に埋設された部分に、その
    長さ方向の両側部間を連通させる連通空間が形成されて
    いることを特徴とするプレキャスト床版の連結材構造。
JP13611694A 1994-06-17 1994-06-17 プレキャスト床版の連結材構造 Pending JPH083928A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002004222A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Hitachi Zosen Corp 合成床版
KR100460457B1 (ko) * 2002-11-18 2004-12-08 한국건설기술연구원 종방향 이음부를 가진 아이 형강 합성중공바닥판 및 그이음시공방법
KR100460455B1 (ko) * 2002-11-18 2004-12-08 한국건설기술연구원 횡방향 이음부를 가진 아이 형강 합성중공바닥판 및 그이음시공방법
KR100460456B1 (ko) * 2002-11-18 2004-12-08 한국건설기술연구원 아이 형강 합성중공바닥판 및 그 시공방법
JP2008088634A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼コンクリート合成床版

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Effective date: 20030603