JPH07317021A - 橋梁における床版の据付け構造 - Google Patents
橋梁における床版の据付け構造Info
- Publication number
- JPH07317021A JPH07317021A JP13634394A JP13634394A JPH07317021A JP H07317021 A JPH07317021 A JP H07317021A JP 13634394 A JP13634394 A JP 13634394A JP 13634394 A JP13634394 A JP 13634394A JP H07317021 A JPH07317021 A JP H07317021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor slab
- precast floor
- upper chord
- stringers
- chord members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プレキャスト床版の敷設施工、及びプレキャ
スト床版と上弦材，縦桁および横桁の上フランジ間の間
隔保持が適確かつ容易に行われ、モルタルの漏れ防止は
勿論のこと、プレキャスト床版がもつ不陸の吸収調整が
合理的になしうる床版の据付構造を提供することにあ
る。 【構成】 前記トラス構体１１を構成する全ての上弦材
１２，縦桁１３，横桁１８表面に、所定の間隔毎に複数
本を一組としたスタッドよりなるアンカー手段２５を垂
設するとともに、全ての上弦材，縦桁および横桁の上フ
ランジの上面四周に前記プレキャスト床版２７がもつ不
陸の吸収調整作用をもち、かつ、ネオプレンチューブな
ど筒構造の緩衝部材２６を隙間なく囲撓接着固定せし
め、このように構成されたトラス構体上に方形孔２８を
備えたプレキャスト床版２７を載設し、前記方形孔２８
を介し、該方形孔及びプレキャスト床版２７の下面と各
上弦材１２，縦桁１３，横桁１８表面との間に形成され
た空所２９にモルタル３０を注入充填したことを特徴と
する。
スト床版と上弦材，縦桁および横桁の上フランジ間の間
隔保持が適確かつ容易に行われ、モルタルの漏れ防止は
勿論のこと、プレキャスト床版がもつ不陸の吸収調整が
合理的になしうる床版の据付構造を提供することにあ
る。 【構成】 前記トラス構体１１を構成する全ての上弦材
１２，縦桁１３，横桁１８表面に、所定の間隔毎に複数
本を一組としたスタッドよりなるアンカー手段２５を垂
設するとともに、全ての上弦材，縦桁および横桁の上フ
ランジの上面四周に前記プレキャスト床版２７がもつ不
陸の吸収調整作用をもち、かつ、ネオプレンチューブな
ど筒構造の緩衝部材２６を隙間なく囲撓接着固定せし
め、このように構成されたトラス構体上に方形孔２８を
備えたプレキャスト床版２７を載設し、前記方形孔２８
を介し、該方形孔及びプレキャスト床版２７の下面と各
上弦材１２，縦桁１３，横桁１８表面との間に形成され
た空所２９にモルタル３０を注入充填したことを特徴と
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁における床版の据
付け構造の改善に関する。
付け構造の改善に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、橋梁の主要部材を構成するトラス
構体の上面にプレキャスト床版を敷設するに際し、図８
に示すように、トラス構体を構成する全ての上弦材１の
四周縁部にモルタル注入間隙を保持するための「形のハ
ンチプレート２を溶接し、必要に応じてこのハンチプレ
ート２の水平辺上にモルタル漏れ防止用のスポンジゴム
材（ウレタンホーム）３を接着固定せしめ、このように
構成されたトラス構体上にプレキャスト床版４を敷設
し、このプレキャスト床版４に設けた孔５を介してモル
タル６を注入充填し、トラス構体とプレキャスト床版４
を固定する工法は知られている。（「プレキャスト床版
合成桁橋の設計・施工」中井 博著，森北出版，１９８
８年）
構体の上面にプレキャスト床版を敷設するに際し、図８
に示すように、トラス構体を構成する全ての上弦材１の
四周縁部にモルタル注入間隙を保持するための「形のハ
ンチプレート２を溶接し、必要に応じてこのハンチプレ
ート２の水平辺上にモルタル漏れ防止用のスポンジゴム
材（ウレタンホーム）３を接着固定せしめ、このように
構成されたトラス構体上にプレキャスト床版４を敷設
し、このプレキャスト床版４に設けた孔５を介してモル
タル６を注入充填し、トラス構体とプレキャスト床版４
を固定する工法は知られている。（「プレキャスト床版
合成桁橋の設計・施工」中井 博著，森北出版，１９８
８年）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のように、ト
ラス構体を構成する全ての上弦材，縦桁および横桁、即
ち、通常２本の上弦材，２本からなる約５ｍ長の橋軸に
そった縦桁，約１０ｍの長さをもち５ｍ間隔で前記上弦
材に現場結合される橋軸に直交する横桁に、ハンチプレ
ートを工場で溶接結合する作業はきわめて煩雑で、加え
て約３０トン重量をもつプレキャスト床版を支持するた
めにはそれなりの溶接強度が要求されるなど製作上に問
題がある。また、プレキャスト床版は生産時に生ずる凹
凸、即ち不陸をもつものであり、この不陸をスポンジゴ
ム材で吸収調整するには信頼性に乏しいという課題があ
る。
ラス構体を構成する全ての上弦材，縦桁および横桁、即
ち、通常２本の上弦材，２本からなる約５ｍ長の橋軸に
そった縦桁，約１０ｍの長さをもち５ｍ間隔で前記上弦
材に現場結合される橋軸に直交する横桁に、ハンチプレ
ートを工場で溶接結合する作業はきわめて煩雑で、加え
て約３０トン重量をもつプレキャスト床版を支持するた
めにはそれなりの溶接強度が要求されるなど製作上に問
題がある。また、プレキャスト床版は生産時に生ずる凹
凸、即ち不陸をもつものであり、この不陸をスポンジゴ
ム材で吸収調整するには信頼性に乏しいという課題があ
る。
【０００４】本発明の目的は、プレキャスト床版の敷設
施工、及びプレキャスト床版と上弦材，縦桁および横桁
の上フランジ間の間隔保持が適確かつ容易に行われ、モ
ルタルの漏れ防止は勿論のこと、プレキャスト床版がも
つ不陸の吸収調整が合理的になしうる床版の据付構造を
提供することにある。
施工、及びプレキャスト床版と上弦材，縦桁および横桁
の上フランジ間の間隔保持が適確かつ容易に行われ、モ
ルタルの漏れ防止は勿論のこと、プレキャスト床版がも
つ不陸の吸収調整が合理的になしうる床版の据付構造を
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本発明の構成は、橋梁の主要部材を構成するトラス構
体の上面にプレキャスト床版を敷設するに際し、前記ト
ラス構体を構成する全ての上弦材，縦桁および横桁の上
フランジ表面に、所定の間隔毎に複数本を一組としたス
タッドよりなるアンカー手段を垂設するとともに、全て
の上弦材，縦桁および横桁の上フランジの上面四周に前
記プレキャスト床版がもつ不陸の吸収調整作用をもち、
かつ、ネオプレンチューブなど筒構造の緩衝部材を隙間
なく囲繞接着固定せしめ、このように構成された前記ト
ラス構体上に前記アンカー手段が介入する方形孔を備え
たプレキャスト床版を載設し、前記方形孔を介し、該方
形孔及びプレキャスト床版の下面と各上弦材，縦桁およ
び横桁の上フランジ表面との間に形成された空所にモル
タルを注入充填したものである。
る本発明の構成は、橋梁の主要部材を構成するトラス構
体の上面にプレキャスト床版を敷設するに際し、前記ト
ラス構体を構成する全ての上弦材，縦桁および横桁の上
フランジ表面に、所定の間隔毎に複数本を一組としたス
タッドよりなるアンカー手段を垂設するとともに、全て
の上弦材，縦桁および横桁の上フランジの上面四周に前
記プレキャスト床版がもつ不陸の吸収調整作用をもち、
かつ、ネオプレンチューブなど筒構造の緩衝部材を隙間
なく囲繞接着固定せしめ、このように構成された前記ト
ラス構体上に前記アンカー手段が介入する方形孔を備え
たプレキャスト床版を載設し、前記方形孔を介し、該方
形孔及びプレキャスト床版の下面と各上弦材，縦桁およ
び横桁の上フランジ表面との間に形成された空所にモル
タルを注入充填したものである。
【０００６】
【作用】トラス構体を構成する全ての上弦材，縦桁およ
び横桁の上フランジ表面の四周に、筒構造のネオプレン
チューブなどの緩衝部材を隙間なく囲繞接着固定するこ
とにより、注入充填するモルタルの漏れが防止しうると
ともに、プレキャスト床版がもつ不陸を完全に吸収調整
することができる。上弦材，縦桁および横桁の上フラン
ジの上面に設けたアンカー手段が注入充填されるモルタ
ル内に埋入され、プレキャスト床版はトラス構体の上面
に確固に而も適確に固定敷設される。
び横桁の上フランジ表面の四周に、筒構造のネオプレン
チューブなどの緩衝部材を隙間なく囲繞接着固定するこ
とにより、注入充填するモルタルの漏れが防止しうると
ともに、プレキャスト床版がもつ不陸を完全に吸収調整
することができる。上弦材，縦桁および横桁の上フラン
ジの上面に設けたアンカー手段が注入充填されるモルタ
ル内に埋入され、プレキャスト床版はトラス構体の上面
に確固に而も適確に固定敷設される。
【０００７】
【実施例】次に、図面について本発明実施例の詳細を説
明する。図１は斜張橋の一部切欠斜視図、図２は図１の
横断正面図、図３はトラス構体の要部の平面図、図４は
図３のＡーＡ線部の拡大断面図、図５は図３のＢ−Ｂ線
部の拡大断面図、図６はプレキャスト床版と縦桁および
横桁との関係を示す要部の断面図、図７ａ〜ｅはネオプ
レンチューブの端面図である。
明する。図１は斜張橋の一部切欠斜視図、図２は図１の
横断正面図、図３はトラス構体の要部の平面図、図４は
図３のＡーＡ線部の拡大断面図、図５は図３のＢ−Ｂ線
部の拡大断面図、図６はプレキャスト床版と縦桁および
横桁との関係を示す要部の断面図、図７ａ〜ｅはネオプ
レンチューブの端面図である。
【０００８】図１，図２に示す１１は、斜張橋Ａの主要
部材となるトラス構体であって、該トラス構体１１は、
ボックス構造をした橋軸方向の上弦材１２，Ｉ型鋼の桁
材よりなる橋軸方向の縦桁１３，Ｈ型鋼よりなる橋軸方
向の下弦材１４，該下弦材１４を結合する対傾構下弦材
１５，対傾構斜材１６，鉛直材１７と、Ｈ型鋼よりなり
橋軸方向に直交し、かつ、トラス構体１１を構成する横
桁１８などによって構成されている。そして、前記ボッ
クス構造の上弦材１２，鉛直材１７，横桁１８の交わる
部位に前記上弦材１２を挟むように２枚のガセットプレ
ート１９を固定し、このガセットプレート１９の上端間
にピン２０によって軸支持されたスプール２１を設け、
このスプール２１にＵ字形のボルト（図示略）を介して
ケーブル２２を連結したものである。また、前記縦桁１
３と横桁１８との取合い構造は、例えば、図３〜図５か
ら明らかなように、縦桁１３のウエブ端を平面形状がＬ
形の連結金物２３で前記横桁１８の側面にボルト止めし
たものである。また、前記上弦材１２と横桁１８は、Ｌ
形の連結金物２４により夫々ボルト止めされるものであ
る。尚、本実施例は斜張橋について説明するが、桁橋や
吊橋など一般の橋梁にも適応しうることから、特に図示
の橋梁に特定されることはない。
部材となるトラス構体であって、該トラス構体１１は、
ボックス構造をした橋軸方向の上弦材１２，Ｉ型鋼の桁
材よりなる橋軸方向の縦桁１３，Ｈ型鋼よりなる橋軸方
向の下弦材１４，該下弦材１４を結合する対傾構下弦材
１５，対傾構斜材１６，鉛直材１７と、Ｈ型鋼よりなり
橋軸方向に直交し、かつ、トラス構体１１を構成する横
桁１８などによって構成されている。そして、前記ボッ
クス構造の上弦材１２，鉛直材１７，横桁１８の交わる
部位に前記上弦材１２を挟むように２枚のガセットプレ
ート１９を固定し、このガセットプレート１９の上端間
にピン２０によって軸支持されたスプール２１を設け、
このスプール２１にＵ字形のボルト（図示略）を介して
ケーブル２２を連結したものである。また、前記縦桁１
３と横桁１８との取合い構造は、例えば、図３〜図５か
ら明らかなように、縦桁１３のウエブ端を平面形状がＬ
形の連結金物２３で前記横桁１８の側面にボルト止めし
たものである。また、前記上弦材１２と横桁１８は、Ｌ
形の連結金物２４により夫々ボルト止めされるものであ
る。尚、本実施例は斜張橋について説明するが、桁橋や
吊橋など一般の橋梁にも適応しうることから、特に図示
の橋梁に特定されることはない。
【０００９】本発明は、上述せるトラス構体１１を構成
する前記全ての上弦材１２，縦桁１３及び横桁１８上に
図３〜図５で示すように、４本一組のスタッド２５を所
定間隔毎に垂設するとともに、上面四周に筒構造のネオ
プレンチューブ２６を隙間なく囲繞接着固定せしめ、こ
の上に図１，図６で示すようにプレキャスト床版２７を
乗載敷設したものである。このプレキャスト床版２７に
は図１，図３に示すように、所定の間隔毎に平面形状が
方形をした孔２８が形成されており、この各孔２８が前
記スタッド２５の設置位置に適合するようにしたもの
で、前記全ての上弦材１２，縦桁１３及び横桁１８とプ
レキャスト床版２７の下面との間には、前記ネオプレン
チューブ２６で囲まれ、かつ、孔２８を介して外部と連
通された空間２９が形成される。この空間２９に前記孔
２８を介してモルタル３０を注入充填し、上弦材１２，
縦桁１３及び横桁１８とプレキャスト床版２７を一体に
結合する。そして、前記筒構造のネオプレンチューブ２
６は、プレキャスト床版２７の荷重により圧潰される度
合により、プレキャスト床版２７がもつ不陸を自動的に
吸収調整するとともに、空間２９の高さを維持し、か
つ、注入充填されるモルタル３０の流出を阻止するよう
にしたものである。また、図１に示すように、順次構築
し延長されるトラス構体１１上に適当の間隔を介してプ
レキャスト床版２７を敷設するものであるが、このプレ
キャスト床版２７間の間隙部にモルタルを注入充填して
プレキャスト床版２７を結合するに際し、この間隙部下
側及び左右両端部に型枠（図示略）を当て、この状態で
コンクリートを注入充填しコンクリートの漏れを防止
し、コンクリートの所要強度発現後型枠を除去する。こ
のようにしてトラス構体１１の構築全長にわたりプレキ
ャスト床版２７が敷設されるものである。
する前記全ての上弦材１２，縦桁１３及び横桁１８上に
図３〜図５で示すように、４本一組のスタッド２５を所
定間隔毎に垂設するとともに、上面四周に筒構造のネオ
プレンチューブ２６を隙間なく囲繞接着固定せしめ、こ
の上に図１，図６で示すようにプレキャスト床版２７を
乗載敷設したものである。このプレキャスト床版２７に
は図１，図３に示すように、所定の間隔毎に平面形状が
方形をした孔２８が形成されており、この各孔２８が前
記スタッド２５の設置位置に適合するようにしたもの
で、前記全ての上弦材１２，縦桁１３及び横桁１８とプ
レキャスト床版２７の下面との間には、前記ネオプレン
チューブ２６で囲まれ、かつ、孔２８を介して外部と連
通された空間２９が形成される。この空間２９に前記孔
２８を介してモルタル３０を注入充填し、上弦材１２，
縦桁１３及び横桁１８とプレキャスト床版２７を一体に
結合する。そして、前記筒構造のネオプレンチューブ２
６は、プレキャスト床版２７の荷重により圧潰される度
合により、プレキャスト床版２７がもつ不陸を自動的に
吸収調整するとともに、空間２９の高さを維持し、か
つ、注入充填されるモルタル３０の流出を阻止するよう
にしたものである。また、図１に示すように、順次構築
し延長されるトラス構体１１上に適当の間隔を介してプ
レキャスト床版２７を敷設するものであるが、このプレ
キャスト床版２７間の間隙部にモルタルを注入充填して
プレキャスト床版２７を結合するに際し、この間隙部下
側及び左右両端部に型枠（図示略）を当て、この状態で
コンクリートを注入充填しコンクリートの漏れを防止
し、コンクリートの所要強度発現後型枠を除去する。こ
のようにしてトラス構体１１の構築全長にわたりプレキ
ャスト床版２７が敷設されるものである。
【００１０】トラス構体１１を構成する上弦材１２，縦
桁１３及び横桁１８の上面四周にネオプレンチューブ２
６を接着固定するに際し、予め上弦材１２，縦桁１３及
び横桁１８の接着面に接着剤を塗布し、この上にネオプ
レンチューブ２６を並べて接着するものであるが、この
ネオプレンチューブ２６は筒構造であることから長尺の
ものは製造することができず、その規模にもよるが通常
１本の長さが約５０ｃｍ程度である。従って１本の長さ
が約１０ｍの上弦材１２，約５ｍの縦桁１３及び約１０
ｍの長さをもつ横桁１８上に付設するには複数本のネオ
プレンチューブ２６を直列に、而も、継ぎ目に接着剤を
用いて無継目構造とするものである。また、ちなみに上
弦材の巾は約２０〜３５ｃｍ，ネオプレンチューブの直
径は２０〜３０ｍｍである。
桁１３及び横桁１８の上面四周にネオプレンチューブ２
６を接着固定するに際し、予め上弦材１２，縦桁１３及
び横桁１８の接着面に接着剤を塗布し、この上にネオプ
レンチューブ２６を並べて接着するものであるが、この
ネオプレンチューブ２６は筒構造であることから長尺の
ものは製造することができず、その規模にもよるが通常
１本の長さが約５０ｃｍ程度である。従って１本の長さ
が約１０ｍの上弦材１２，約５ｍの縦桁１３及び約１０
ｍの長さをもつ横桁１８上に付設するには複数本のネオ
プレンチューブ２６を直列に、而も、継ぎ目に接着剤を
用いて無継目構造とするものである。また、ちなみに上
弦材の巾は約２０〜３５ｃｍ，ネオプレンチューブの直
径は２０〜３０ｍｍである。
【００１１】図７ａ〜ｅは、本発明の実施に適応するネ
オプレンチューブ２６の断面形状の種類を示しており、
その何れもプレキャスト床版２７の不陸吸収調整作用を
有するものであるが、ａの円筒形状は上弦材，縦桁およ
び横桁に対して接着安定性が悪いことから、ｂ〜ｅに示
すような接着面がフラットなネオプレンチューブ２６を
使用することにより、プレキャスト床版２７の据付時に
ネオプレンチューブ２６の転がりや移動が少く、据付け
施工効率の向上が図れることから、据付け施工上、ｂ〜
ｅに示すような接着安定性の高いネオプレンチューブ２
６の使用が望ましい。
オプレンチューブ２６の断面形状の種類を示しており、
その何れもプレキャスト床版２７の不陸吸収調整作用を
有するものであるが、ａの円筒形状は上弦材，縦桁およ
び横桁に対して接着安定性が悪いことから、ｂ〜ｅに示
すような接着面がフラットなネオプレンチューブ２６を
使用することにより、プレキャスト床版２７の据付時に
ネオプレンチューブ２６の転がりや移動が少く、据付け
施工効率の向上が図れることから、据付け施工上、ｂ〜
ｅに示すような接着安定性の高いネオプレンチューブ２
６の使用が望ましい。
【００１２】
【発明の効果】上述のように本発明の構成によれば、次
のような効果が得られる。トラス構体を構成する上弦
材，縦桁及び横桁上の四周部に、筒構造のネオプレンチ
ューブのような緩衝部材を囲撓し接着固定することによ
り、乗載敷設するプレキャスト床版との間に有効なモル
タル注入充填空間が形成しうるとともに、注入充填され
るモルタルの漏れが防止でき、スタッドの設置と併せて
トラス構体に対するプレキャスト床版の敷設施工が容易
に而も適確に行える。特に、ネオプレンチューブが筒構
造であることから、従来技術では望むことのできないプ
レキャスト床版がもつ不陸の吸収調整が自動的、かつ、
合理的に行え安定したプレキャスト床版の敷設施工がな
し得られ、また、更に一層モルタル漏れ防止効果が図れ
るものである。
のような効果が得られる。トラス構体を構成する上弦
材，縦桁及び横桁上の四周部に、筒構造のネオプレンチ
ューブのような緩衝部材を囲撓し接着固定することによ
り、乗載敷設するプレキャスト床版との間に有効なモル
タル注入充填空間が形成しうるとともに、注入充填され
るモルタルの漏れが防止でき、スタッドの設置と併せて
トラス構体に対するプレキャスト床版の敷設施工が容易
に而も適確に行える。特に、ネオプレンチューブが筒構
造であることから、従来技術では望むことのできないプ
レキャスト床版がもつ不陸の吸収調整が自動的、かつ、
合理的に行え安定したプレキャスト床版の敷設施工がな
し得られ、また、更に一層モルタル漏れ防止効果が図れ
るものである。
【図１】斜張橋の一部切欠斜視図である。
【図２】図１の横断正面図である。
【図３】トラス構体の要部の平面図である。
【図４】図３のＡーＡ線部の拡大断面図である。
【図５】図３のＢ−Ｂ線部の拡大断面図である。
【図６】プレキャスト床版と縦桁および横桁との関係を
示す要部の断面図である。
示す要部の断面図である。
【図７】ａ〜ｅはネオプレンチューブの断面図である。
【図８】従来の床版の据付け構造を示す断面図である。
Ａ 斜張橋 １１ トラス構体 １２ 上弦材 １３ 縦桁 １４ 下弦材 １５ 対傾構下弦材 １６ 対傾構斜材 １７ 鉛直材 １８ 横桁 １９ ガセットプレート ２０ ピン ２１ スプール ２２ ケーブル ２３ 連結金物 ２４ 連結金物 ２５ スタッド ２６ ネオプレンチューブ ２７ プレキャスト床版 ２８ 孔 ２９ 空間 ３０ モルタル
Claims (1)
- 【請求項１】 橋梁の主要部材を構成するトラス構体の
上面にプレキャスト床版を敷設するに際し、前記トラス
構体を構成する全ての上弦材，縦桁および横桁の上フラ
ンジ表面に、所定の間隔毎に複数本を一組としたスタッ
ドよりなるアンカー手段を垂設するとともに、全ての上
弦材，縦桁および横桁の上フランジの上面四周に前記プ
レキャスト床版がもつ不陸の吸収調整作用をもち、か
つ、ネオプレンチューブなど筒構造の緩衝部材を隙間な
く囲繞接着固定せしめ、このように構成された前記トラ
ス構体上に前記アンカー手段が介入する方形孔を備えた
プレキャスト床版を載設し、前記方形孔を介し、該方形
孔及びプレキャスト床版の下面と各上弦材，縦桁および
横桁の上フランジ表面との間に形成された空所にモルタ
ルを注入充填したことを特徴とする橋梁における床版の
据付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6136343A JP2523447B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 橋梁における床版の据付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6136343A JP2523447B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 橋梁における床版の据付け構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07317021A true JPH07317021A (ja) | 1995-12-05 |
| JP2523447B2 JP2523447B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=15172988
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6136343A Expired - Fee Related JP2523447B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 橋梁における床版の据付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2523447B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10317324A (ja) * | 1997-05-23 | 1998-12-02 | Shigeyuki Matsui | 桁 橋 |
| JPH11222815A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Kasahara Kogyo Kk | 橋桁床版間のシール材 |
| JP2001262513A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Nippon Steel Corp | スラブ付き複合合成鋼管桁材を備えた斜長橋およびその桁材の架設方法 |
| JP2008169573A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 少数主桁橋 |
| JP2008240347A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Ihi Corp | プレキャスト版の架設工法 |
| JP2009084943A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Ihi Corp | チューブ式止水材、及び、チューブ式止水材による止水方法 |
| JP2013189803A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Railway Technical Research Institute | 合成桁および合成桁の施工方法 |
| CN106049250A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 | 一种用于钢桁梁斜拉桥的压重结构及其施工方法 |
| CN108166390A (zh) * | 2018-02-10 | 2018-06-15 | 平顶山市公路工程公司 | 一种桥梁防撞护栏 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP6136343A patent/JP2523447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10317324A (ja) * | 1997-05-23 | 1998-12-02 | Shigeyuki Matsui | 桁 橋 |
| JPH11222815A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Kasahara Kogyo Kk | 橋桁床版間のシール材 |
| JP2001262513A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-26 | Nippon Steel Corp | スラブ付き複合合成鋼管桁材を備えた斜長橋およびその桁材の架設方法 |
| JP2008169573A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 少数主桁橋 |
| JP2008240347A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Ihi Corp | プレキャスト版の架設工法 |
| JP2009084943A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Ihi Corp | チューブ式止水材、及び、チューブ式止水材による止水方法 |
| JP2013189803A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Railway Technical Research Institute | 合成桁および合成桁の施工方法 |
| CN106049250A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 | 一种用于钢桁梁斜拉桥的压重结构及其施工方法 |
| CN108166390A (zh) * | 2018-02-10 | 2018-06-15 | 平顶山市公路工程公司 | 一种桥梁防撞护栏 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2523447B2 (ja) | 1996-08-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101868677B1 (ko) | 메인 철골보와 보조 철골보를 연결하기 위한 연결 유닛 및, 이를 이용한 연결방법 | |
| JP2523447B2 (ja) | 橋梁における床版の据付け構造 | |
| JPH0424306A (ja) | プレハブ床版の設置工法 | |
| JP2001336117A (ja) | 断面分割型プレキャストセグメント工法 | |
| JP2003253621A (ja) | 既設単純桁橋梁を連続化した連続桁構造 | |
| CN112282069A (zh) | 一种钢梁与预制楼板连接结构及施工方法 | |
| JP2750556B2 (ja) | プレストレストコンクリート桁の製造方法 | |
| JP4086079B2 (ja) | 主桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造及び接合方法 | |
| CN214696353U (zh) | 一种全预制混凝土楼板的s型连接节点 | |
| JP3208682B2 (ja) | コアウォールと鉄骨梁との接合構造 | |
| JP2019199711A (ja) | 橋梁の架け替え方法 | |
| JP3027554B2 (ja) | プレハブ橋梁ユニット及びプレハブ橋梁 | |
| JP4627383B2 (ja) | 張り替え鋼床版橋 | |
| JP2003049407A (ja) | 橋梁及びその施工方法 | |
| JPH08151648A (ja) | 鉄骨構造の柱梁の仕口構造 | |
| JP2006118191A (ja) | 合成床版橋のコンクリート床版の構築方法および型枠構造 | |
| JPH083928A (ja) | プレキャスト床版の連結材構造 | |
| CN213805869U (zh) | 一种钢梁与预制楼板连接结构 | |
| JP2004019394A (ja) | 橋桁 | |
| JP3906742B2 (ja) | 主桁と鉄筋コンクリート橋脚との接合構造及び接合方法 | |
| JP2620118B2 (ja) | 壁及び床のネット型枠工法 | |
| JP2003041516A (ja) | 連続桁橋の上下部一体構造およびその施工方法 | |
| JP3154003B2 (ja) | 柱と梁の接合構造およびその施工方法 | |
| JPS6321601Y2 (ja) | ||
| KR100197760B1 (ko) | 건축물의 콘크리트기둥과 철골보연결용 접합구조물 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |