JPH083869B2 - 現金取引装置およびその運用方式 - Google Patents

現金取引装置およびその運用方式

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JPH083869B2
JPH083869B2 JP19054486A JP19054486A JPH083869B2 JP H083869 B2 JPH083869 B2 JP H083869B2 JP 19054486 A JP19054486 A JP 19054486A JP 19054486 A JP19054486 A JP 19054486A JP H083869 B2 JPH083869 B2 JP H083869B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は顧客により入金された紙幣を出金紙幣として
利用する形式の現金取引装置に係り、特に営業時間の延
長に伴ない、現金取引装置の精査,装填等のメンテンス
を特定時間において装置の前面側あるいは後面側から行
えるように切替え可能とした現金取引装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、各銀行等では、その自動化により、銀行等の店
内やキヤツシユコーナに顧客の操作により、入出金可能
な現金取引装置を設置している。この種の現金取引装置
は一般的に後面側からのみメンテナンスが可能に構成さ
れているが、設置場所が種々に拡張されているため、例
えば建屋の壁面に沿つて現金取引装置を設置するには、
前面側からもメンテンス可能にすることが必要である。
このような要求を解決するための方策として、例えば特
開昭60-27090号公報に記載されているように現金取引装
置内の紙幣集積取出部,リジエクトカセツトの係員等に
よる移し替え作業によつて前面側もしくは後面側メンテ
ナンス可能に構成したものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は現金取引装置の設置場所等の条件など
により、そのメンテナンスを前面側もしくは後面側から
可能にするために、装置内の機構の配置を工夫している
ものである。しかし、近年では現金取引業務のサービス
向上の観点から、銀行店内に設置された現金取引装置
を、平日営業時間外や休日も運用されることが計画され
ている。この場合、銀行での平日営業時間中では銀行係
員が保全上、現金取引装置の後面側からその精査,装填
のためのメンテナンスを行なつている。そして、上記従
来の装置を休日営業させた場合には現金取引装置のメン
テナンスは銀行員から委託された代理人が保守を行うこ
とになるが、この委託者は装置が後面メンテナンスに設
置されているときには閉店されている店内に入らなけれ
ばならず、また前面メンテナンスに設置されているとき
にはそのメンテナンス作業を第3者により目視され、い
ずれの場合にも、警備上十分でないため、現金取引装置
の休日運用のための管理ができないのが現状である。
本発明の目的は、人手による構成部品の移し換えをす
ることなく、保守面を自由に変更でき、休日運用等のサ
ービス時間延長に柔軟に対応可能な現金取引装置および
その運用方式を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、前面側に操作
部を有し入金紙幣を出金紙幣として還流利用する現金取
引装置において、前記現金取引装置本体内の前面側に設
けられ運用形態変更指令に応じて還流紙幣収納用カセッ
トまたは補充回収用カセットとして使用される第1の金
庫カセットと、第1の金庫カセットの近くに設けられた
第1の紙幣集積分離機構と、現金取引装置本体内の後面
側に設けられ運用形態変更指令に応じて補充回収用カセ
ットまたは還流紙幣収納用カセットとして使用される第
2の金庫カセットと、第2の金庫カセットの近くに設け
られた第2の紙幣集積分離機構と、後面保守時のリジェ
クト紙幣を収納する後面保守用リジェクトボックスと、
後面保守用リジェクトボックスとは別設され前面保守時
のリジェクト紙幣を収納する前記保守用リジェクトボッ
クスと、各構成要素を連結する搬送系路と、上記運用形
態変更指令に応じて搬送系路および第1,第2の紙幣集積
分離機構を後面保守状態または前面保守状態に切換えさ
せる制御装置とを備えた現金取引装置を提供するもので
ある。
前記リジェクトボックス間には、第3の金庫カセット
と第3の紙幣集積分離機構とを設けてもよい。
本発明は、また、上記目的を達成するために、現金取
引装置前面側に操作部を備え現金取引装置前面側および
後面側に金庫カセットを配置し入金紙幣を出金紙幣とし
て還流利用する現金取引装置の運用方式において、運用
形態変更指令に応じて保守側となる金庫カセットを補充
回収用カセットとして使用し、その運用形態において他
方の金庫カセットを還流紙幣収納用ボックスとして使用
し、紙幣搬送路の移送方向を変更し、運用形態変更指令
に応じて現金取引装置の各構成要素を前面側保守から後
面側保守にまたは後面側保守から前面側保守に切換え稼
働する現金取引装置の運用方式を提案するものである。
〔作用〕
本発明の現金取引装置において、後面側保守可能に設
定してある場合、運用形態変更指令により前面側保守へ
の切換え指令を受けると、現金取引装置の後面側に配置
され紙幣補充回収用として使用されていた金庫カセット
を還流紙幣収納用カセットとして使用し、前面側に配置
され還流紙幣収納用として使用されていた金庫カセット
を紙幣補充回収用カセットとして使用するように、搬送
系路を制御し、運用形態を変更する。このようにする
と、保守面の切換えに際して、係員等の人手による構成
部品の移し換え作業を一切することなく、保守面を迅速
かつ確実に切換えでき、営業時間外や休日の運用が可能
となる。
特に後面保守用リジェクトボックスと前面保守用リジ
ェクトボックスとを別設してあるので、保守面の切換え
に当たって、リジェクトボックスを移し換える作業は必
要ない。
また、本発明の現金取引装置の運用方式において、現
金取付装置が前面保守可能になっている場合、運用形態
変更指令により、現金取引装置の各構成要素が、後面側
保守可能に変更される。この逆も可能である。この切換
え時、現金装置内では、紙幣の移し換えが自動的に実行
される。その結果、係員等による作業を一切必要とせ
ず、現金取引装置の保守面を休日等にも支障なく変更で
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に従つて説明する。
第1図は本発明の現金取引装置の一例の全体構成を示
すもので、この図において、装置本体1内には、紙幣取
扱い機構2と操作ボタン,案内表示を有する操作部3と
カードと伝票を取扱うカード伝票取扱い機構4と通帳を
取扱う通帳取扱い機構5と入金,出金等の可能な取引業
務を表示する案内表示部6とが設けられている。また、
装置本体1にはその内部の各機構の保守,点検用とし
て、前面下扉7,前面上扉8および後面扉9が専用の鍵の
使用により開閉できるように設けられている。
第2図は本発明の装置の構成する紙幣取扱い機構2の
構成を示すもので、この図において、入出金口10には、
利用者が紙幣を容易に投入したり受取つたりするために
開閉扉10aが設けられている。装置本体1の前面側には
第1の紙幣集積分離部が設けられている。この第1の紙
幣集積分離部は入金,出金する紙幣を乗せるための上下
移動可能な底板17を備えている。この底板17は入金紙幣
受取時、出金紙幣受渡時の位置Aと、羽根車スタツカ14
aに搬送されてくる紙幣を受取る位置B、分離機構11aに
よる紙幣分離時に揺動退避可能なピツクアツプローラ37
aの紙幣を押し付けるための位置Cに上下移動する。こ
こで、ピツクアツプローラ37aは実線で示す退避位置が
スタツク状態、破線で示す下降位置が分離状態であり、
ピツクアツプローラ37b,37cも同様に動き得る。分離機
構11aは、駆動モータ31によつて駆動できるようになつ
ている。返却用スタツカ28は、入金取引時にリジエクト
紙幣がある場合にこのリジエクト紙幣を堆積する。第1
の紙幣集積分離部の下方には第1の金庫カセツト18が設
けられている。この金庫カセツト18は、紙幣取扱い機構
2に着脱可能な構造となつており、その内部には紙幣を
堆積する底板19を備えている。また、底板19の上下駆動
は、カセツト18を挿着した際、底板上下駆動用モータ30
と連結できるようになつている。分離機構11aに設けて
ある検知部38a(他の分離機構に設けてある検知部38b,3
8cも同じ機能を有する)は、紙幣の通過枚数と複数枚送
りを検知するものである。
紙幣変形修正ローラ36は、分離機構11aの直後、入金
される各種折れぐせを修正するものである。鑑別部24
は、1枚ずつ搬送されてくる紙幣の金種,真偽,表裏を
判断するものである。その後流には、鑑別部24の表裏判
断によつて、紙幣の印刷面を揃えるため表裏反転部25が
設けている。この表裏反転部25は表裏の紙幣が分岐,合
流後、順番が変化しないように、搬送ルートの長さをほ
ぼ同じに構成してある。紙幣取扱い機構2の後面側には
第2の紙幣集積分離部が設けられている。この第2の紙
幣集積分離部は、1枚ずつ搬送されてくる紙幣を安定に
スタツクするために羽根車14cとこれらの紙幣を受取り
堆積するその位置がAからBへ退避可能な圧板16と、駆
動モータ35によつて駆動される分離機構11cとを備えて
いる。ピツクアツプローラ37cは、ピツクアツプローラ3
7aと同様に揺動退避可能であり、第2図では分離準備可
能な位置にある。第2の紙幣集積分離部には第2の金庫
カセツト22が着脱可能に設けられている。この金庫カセ
ツト22は金庫カセツト18と同じ寸法,構成であり、紙幣
を堆積する底板23の上下駆動は、カセツト22を挿着した
際、底板上下駆動モータ34と連結できるようになつてい
る。紙幣取扱い機構2の右上部のモータ29は、各紙幣集
積分離部を結ぶ対向しているベルト搬送路を駆動するた
めのものである。
紙幣取扱い機構2の下部中央付近には第3の紙幣堆積
分離部が設けられている。この第3の紙幣堆積分離部
は、1枚ずつ搬送されてくる紙幣を安定にスタツクする
ための羽根車14bと、これらの紙幣を受取り堆積するよ
うにその位置がAからBへ退避可能な底板15と、駆動モ
ータ33によつて駆動される分離機構11bと、第3の紙幣
集積分離部に固定されている第3の金庫カセツト20とを
備えている。ここで第3の金庫カセツト20はある金種の
紙幣を収納するものであり、着脱可能に構成してもよ
い。ピツクアツプローラ37bは、ピツクアツプローラ37a
を同様に揺動退避可能であり、第2図では分離準備位置
となつている。金種ボツクス20は、紙幣を堆積する底板
21と底板21を上下駆動するための駆動モータ32とを備え
てある。前面側の第1の紙幣集積分離部と第3の紙幣集
積分離部との間には第1のリジエクトボツクス26が設け
られている。この第1のリジエクトボツクス26は前面側
からのメンテナンス時に使われる。また後面側の第2の
紙幣集積分離部と第3の紙幣集積分離部との間には第2
のリジエクトボツクス27が設けられている。この第2の
リジエクトボツクス27は後面側からのメンテナンス時に
使いられる。これらのリジエクトボツクス26,27はいず
れも着脱可能となつている。
第3図は本発明の運用装置の一例を示すもので、具体
的には現金取引装置と中央システムとの接続の関係を示
してある。この図において、中央システム50は、回線59
を介して、営業店55にある端末装置あるいは複数の現金
自動取引装置1と接続し、預金データの授受を行なつて
いる。中央システム50は、中央処理装置51と、入出金制
御部52と、モデム53と、データフアイル54等によつて構
成されている。データフアイル54は、各預金口座用元帳
としての役目を持つており、磁気デイスク等に代表され
る外部記憶装置である。中央システム50と回線59を介し
て、データを伝送するために営業店55にはモデル56およ
び伝送制御部57とを設けてあり、これらは各端末装置と
接続してある。現金自動取引装置1には、装置内の構成
機構を制御する制御部58を備えてある。この制御部58
は、カード,伝票取扱い機構4と、紙幣取扱い機構2
と、通帳取扱い機構5と、操作部3と、案内表示部6各
々を制御するようになつている。さらに、この制御部58
は中央システム50からの運用形態変更指令(前面側運
用,後面側運用の指令)により現金取引装置1の運用形
態を切換える。前述した中央システム50からの運用形態
変更指令にもとづく制御動作を次に説明する。
通常、現金取引装置1はその後面が店内に臨んでいる
ので、現金取引装置1の稼動時刻が開店時間帯であれ
ば、装着後面側から保守できる状態となつていることが
多い。この状態では、中央システム50の中央処理装置51
の命令によつて、各営業店の現金自動取引装置1を後面
保守に設定し、係員はこれに従つて装置の後面から紙幣
の補充回収に関する保守を行うことになる。一方、稼動
時刻が、閉店後の夜間時間帯や休日運用となる場合は、
銀行が委託した代理人による前面側保守を可能にするた
めに、中央システム50の中央処理装置51は前述した後面
側保守の設定を前面側の保守に変更する運用形態変更指
令を伝送する。この命令によつて営業店55内の現金自動
取引装置1の制御部58は、顧客との取引を一時中止して
(その時、取扱中であれば、その取引を完了させ
る。)、表示部6,操作部3に一時取引中止となることを
表示する。この後、紙幣取扱い機構2の内部では、それ
まで後面保守用に適した紙幣収納状態を、前面保守用に
自動的に入れ替える動作を行なう。制御部58は、紙幣取
扱い機構2の紙幣入れ替え動作完了の情報を受信した
後、表示部6と操作部3のそれまで表示していた取引中
止を取引中に変更し、顧客との取引が可能な状態にす
る。
このように中央システム50の中央処理装置51からの命
令によつて、各営業店55内の現金自動取引装置1の保守
面を前面,後面に任意に変更する場合の紙幣取扱い機構
2内部の紙幣搬送ルートの変更を以下に説明する。
まず、本発明の取引モード動作を第4図〜第16図を用
いて説明する。各取引モードにおける紙幣の流れは、略
式搬送路上を矢印と太線で示すことにする。運用する金
種は、千円紙幣,五千円紙幣,万円紙幣とし、入金紙幣
で出金用紙幣として使用できない損傷のある紙幣を損
券、何らかの理由で真券と判断できなかつた紙幣をリジ
エクト券と呼ぶことにする。
第4図は後面側保守における紙幣装填動作における紙
幣の流れを示している。万円,千円紙幣を収納してある
金庫カセツト22を後面側の第2の紙幣集積分離部にセツ
トすると、底板23が上昇し、分離準備のため下降してい
るピツクアツプローラ37cに紙幣を押し付け、このピツ
クアツプローラ37cと分離機構11cによつて、紙幣を1枚
ずつ矢印太線の方向に分離搬送する。鑑別部24では、こ
られの紙幣の枚数金種、表裏等を判別する。紙幣印刷表
面のものは搬送ルート25a、紙幣印刷裏面のものは搬送
ルート25bに振り分けて、印刷面を揃えることができ
る。真券と判別できた万円紙幣は、前面側の第1の紙幣
集積分離部のスタツク用羽根車14aに搬送され、紙幣印
刷面を表上の姿勢で還流紙幣収納用の第1の金種カセツ
トとして使用される第1の金庫カセツト18の底板19上に
水中に順次堆積させる。同様に千円紙幣は、第3の紙幣
集積分離部のスタツク用羽根車14bに搬送され、紙幣印
刷面が裏上の姿勢で金種ボツクス20の底板21上に水平に
順次堆積する。またこの動作中に鑑別部24で真券と判別
できなかつた紙幣あ、リジエクト券としてリジエクトボ
ツクス27に収納される。この装填動作によつて、リジエ
クトボツクス27以外に収納してある運用資金額が自動的
にチエツクできる。
第5図は後面側からのメンテナンス時の紙幣出金動作
における紙幣の流れを示している。顧客の要求金額に応
じて、まず前面側にある第1の紙幣集積分離部の金庫カ
セツト18の底面19上に堆積している万円紙幣を、底面19
を上昇させて分離準備のため下降しているピツクアツプ
ローラ37aに押し付け、このピツクアツプローラ37a分離
機構11aによつて、紙幣を必要枚数1枚ずつ矢印太線の
方向にスタツク用羽根車14aまで搬送し、底板17上に紙
幣印刷表面を上にして順次堆積する。このときの出金枚
数は、第2図に示す検知部38aで検知している。重送を
検知した場合は、出金しないでリジエクトボツクス27に
搬送し、収納する。次に第2の金種ボツクスとして使用
される金庫カセツト20の底板21上に堆積している千円紙
幣を、底板21を上昇させて分離準備のピツクアツプロー
ラ37bに押し付け、このピツクアツプローラ37bと分離機
構11bによつて、紙幣を必要枚数1枚ずつ矢印太線の方
向に、スタツク用羽根車14aまで搬送し、底板17上に紙
幣印刷表面を上にして、万円紙幣の上に順次堆積する。
このときの出金枚数は第2図に示す検知部38bで検知し
ている。重送を検知した場合は、出金しないでリジエク
トボツクス27に搬送し、収納する。このように底板17上
に堆積した紙幣群は、入出金口10まで上昇し、扉10aを
開いて顧客に渡せる状態となる。顧客がこれら紙幣群を
受取ると、扉10aが閉じ、出金扉を終了する。
第6図は後面側保守時の紙幣入金動作における紙幣の
流れを示している。顧客が入出金口10に投入した底板17
上の紙幣群は、底板17がA位置からC位置まで下降す
る。その後、ピツクアツプローラ37aが揺動下降し、紙
幣群の上部に乗る。これにより、ピツクアツプローラ37
aと分離機構11aとは、底板17上の紙幣を1枚ずつ矢印太
線の方向に分離搬送する。これらの紙幣は鑑別部24で真
偽,金種,表裏,損券枚数を判別され、真券と判別でき
なかつた紙幣は返却用スタツカ28に堆積され、真券と判
別できた紙幣については、印刷面を揃えるために表ルー
ト25a、裏ルート25bを経由した後、万円紙幣,5千円紙
幣,損券はスタツク用羽根車14cに搬送され、底板16上
に紙幣印刷裏面を上にして、順次一時堆積され、千円紙
幣は、スタツク用羽根車14bに搬送され底板15上に紙幣
印刷裏面を上にして、順次一時堆積される。この際、返
却用スタツカ28に紙幣がある場合には、分離を終了し、
紙幣の堆積していない底板17がC位置から、A位置に上
昇し、図示しない返却用紙幣押出しフオークによつて押
し出されてくる紙幣を受け取り、再度機構11aから分離
搬送され、前述の紙幣入金動作を行なうことになる。こ
のように、底板15,底板16の各々の上に一時堆積してあ
る紙幣群は、装置が判別した金額を顧客に操作部3上に
表示し、この金額に対して顧客が確認できて、入金取引
を終了する。
第7図には、この紙幣入金取引終了後の紙幣収納動作
における紙幣の流れを示してある。底板15上に堆積して
ある千円紙幣群は、すでに紙幣の堆積してある第3の金
庫カセツト20内の底板21を、底板15から紙幣を落下させ
ても整列良く堆積できる空間の位置まで上昇させた後、
底板15を引き揚げながら底板15の位置まで移動させ、収
納を終了する。底板16上に堆積してある万円紙幣,5千円
紙幣,損券は、分離準備位置に揺動下降してきたピツク
アツプローラ37cと分離機構11cとによつて、1枚ずつ矢
印太線の方向に分離搬送される。5千円紙幣と損券、ま
たこの際の分離動作で生じたリジエクト券は、リジエク
トボツクス27に搬送,収納する。正しく判別,搬送でき
た再利用可能な万円紙幣は、スタツク用羽根車14aに順
次搬送し、底板19上にすでに堆積してある紙幣の上に堆
積することになる。
ここで第5図において説明した紙幣出金動作におい
て、顧客が受取るべき紙幣を取り忘れた場合について説
明する。
顧客の取り忘れた紙幣群は、入出金口10の近傍に位置
した底板17上に堆積しているので、これらの紙幣群を回
収するには、第6図で述べた紙幣入金一時堆積操作と、
第7図で述べた紙幣収納動作を行なうことによつて、そ
の目的を達成できる。
また、金庫カセツト18,20内に紙幣が満杯となり、そ
れ以上の紙幣入金取引を行なえない場合は、紙幣を収納
していない金庫カセツト22を一時用いることになる。ま
ず、金庫ボツクツ20の千円紙幣が満杯の場合は、第6図
で説明したように、入金紙幣を底板15上に一時堆積して
おく。万円紙幣,5千円紙幣,損券の収納動作を終了させ
た後、一時堆積しておいて千円紙幣群をピツクアツプロ
ーラ37bと分離機構11bによつて1枚ずつ分離搬送し、鑑
別部24を経由してスタツク用羽根用14cに送り、底板16
上に堆積させる。次に、第2の金庫カセツトの底板23を
底板16上に紙幣を整列良く落下できる空間の位置まで上
昇させた後、底板16を第2図の点線で示すような位置に
移動し、紙幣収納を終了する。その後、幾つかの取引を
行ない、金庫カセツト20内の千円紙幣が少なくなると、
金庫カセツト22内に収納してある底板23上に千円紙幣
を、ピツクアツプローラ37cとに分離機構11cとによつて
1枚ずつ分離搬送し、途中、鑑別部24を経由して金種を
確認した上で、スタツク用羽根車14bに送り底板21上に
堆積してある千円紙幣上に堆積する。金庫カセツト18内
の千円紙幣が満杯の場合は、第6図で説明したように、
分離機構近傍に位置している底板16上に紙幣を一時堆積
しておき、この紙幣が全て万円紙幣の場合は、前述の千
円紙幣と同様に第2の金庫カセツト22内の底板23上に落
下させる。しかし、これに5千円紙幣,損券が混在して
いる場合は、底板17を第2図に示すようにスタツク用羽
根車14aの近傍の位置に移動させておいた後、第2図の
実線で示す位置にある底板16上の紙幣を、ピツクアツプ
ローラ37cと分離機構11cとによつて1枚ずつ分離搬送
し、鑑別部24を経由させ、5千円紙幣と損券はリジエク
トボツクス27に収納し、万円紙幣のみを、スタツク用羽
根車14aに搬送し、底板17上に堆積させる。次に底板17
をスタツク用羽根車14a近傍の位置から第1の金庫カセ
ツト18内まで下降させた後、ピツクアツプローラ37aと
分離機構11aとによつて、これらの紙幣を1枚ずつ分離
搬送し、鑑別部24を経由させて、スタツク用羽根車14c
に送り、底板16上に堆積する。さらに、底板16上に万円
紙幣を整列良く落下できる空間の位置まで、底板23が上
昇し、これらの紙幣を落下させる。その後、幾つかの取
引を行ない、金庫カセツト18内の万円紙幣が少なくなる
と、金庫カセツト22内に収納してある底板23上の万円紙
幣を、ピツクアツプローラ37cと分離機構11cとによつて
1枚ずつ分離搬送し、途中、鑑別部24を経由して金種を
確認した上で、スタツク用羽根車14aに送り、底板19上
に堆積してある万円紙幣上に堆積する。同時に金庫カセ
ツト20内と金庫カセツト18内の紙幣が満杯になつた場合
でも、前述しが各々が満杯になつた場合と同様の動作を
行なうことで運用可能である。
第8図には紙幣入金取引時、顧客が入金取引を中止し
て、紙幣を返却する場合の紙幣の流れを示してある。返
却動作は、入金動作の終了している底板17をスタツク用
羽根車14aの近傍の位置まで上昇させ、堆積準備にして
おく。次に底板16上の万円紙幣、5千円紙幣、損券を、
分離準備位置に揺動下降してきたピツクアツプローラ37
cと分離機構11cとによつて、1枚ずつ矢印太線の方向に
分離搬送し、スタツク用羽根車14aを介して、底板17の
上に堆積する。次に千円紙幣も同様にして、底板15上の
千円紙幣を分離準備位置に揺動下降してきたピツクアツ
プローラ37bと分離機構11bとによつて、1枚ずつ矢印太
線の方向に分離搬送し、スタツク用羽根車14aを介し
て、底板17の上に堆積する。この後、底板17は、スタツ
ク用羽根車14aの近傍位置から入出金口近傍の位置まで
上昇し、入出金口10の扉10aを開いて、顧客に紙幣を全
て返却し、動作を終了する。
第9図は後面側保守時の紙幣回収動作における紙幣の
流れを示してある。紙幣回収用カセットとなる第2の金
庫カセツト22は、紙幣スタツク準備のため、ピツクアツ
プローラ37cは退避しており、底板23がスタツク用羽根
車14cの近傍まで上昇している。第1の金庫カセツト18
内に収納堆積してある万円紙幣は、ピツクアツプローラ
37aと分離機構11aとによつて、万円紙幣を1枚ずつ矢印
太線の方向に分離搬送し、途中、鑑別部24で金種,枚数
を判別しスタツク用羽根車14cに送られ、順次第2の金
庫カセツトの底板23上に堆積される。この際、鑑別部24
で判別不能となつた紙幣は、リジエクトボツクス27に搬
送,収納する。第3の金庫カセツト20内に収納堆積して
ある千円紙幣は、ピツクアツプローラ37bと分離機構11b
とによつて、千円紙幣を1枚ずつ矢印太線の方向に分離
搬送し、途中、鑑別部24で金種,枚数を判別しスタツク
用羽根車14cに送られ、順次すでに堆積終了している万
円紙幣の上に堆積される。この際、鑑別部24で判別不可
となつた紙幣は、リジエクトボツクス27に搬送,収納す
る。以上の回収動作によつて、第2の金庫カセツト22内
の金額がチエツクできる。
第10図は前面側保守時の紙幣装填動作における紙幣の
流れを示している。万円,千円の紙幣を収納してある第
1の金庫カセツト18を前面側の第1の紙幣集積分離部に
セツトすると、第1の金庫カセツト18内の底板19が上昇
し、分離準備のため下降しているピツクアツプローラ37
aに紙幣を押し付け、このピツクアツプローラ37aと分離
機構11aとによつて、紙幣を1枚ずつ矢印太線方向に分
離搬送する。鑑別部24では、これらの紙幣の枚数,金
種,表裏等を判別する。紙幣印刷表面のものは搬送ルー
ト25a,紙幣印刷裏面のものは搬送ルート25bに振り分け
て、印刷面を揃えることができる。真券と判別できた万
円紙幣は、後面側の第2の紙幣集積分離部のスタツク用
羽根車14cに搬送し、紙幣印刷面を表上の姿勢で第2の
金庫カセツト22の底板23上に水平に順次堆積する。同様
に千円紙幣は、第3の紙幣集積分離部のスタツク用羽根
車14bに搬送し、紙幣印刷面が裏上の姿勢で第3の金庫
カセツト20の底板21上に水平に順次堆積する。また、こ
の動作中に、鑑別部24で真券と判断できなかつた紙幣
は、リジエクト券としてリジエクトボツクス26に収納す
る。この装填動作によつて、リジエクトボツクス26以外
に収納してある運用資金額が自動的にチエツクできる。
第11図は前面側保守時の紙幣出金動作における紙幣の
流れを示している。顧客の要求金額に応じて、まず後面
側にある第2の紙幣集積分離部の第2の金庫カセツト22
の底板23上に堆積している万円紙幣を、底板23を上昇さ
せて、分離準備のために下降しているピツクアツプロー
ラ37cに押し付け、このピツクアツプローラ37cと分離機
構11cとによつて、紙幣を必要枚数1枚ずつ矢印太線の
方向にスタツク用羽根車14aまで搬送し、スタツク用羽
根車14aの近傍に位置している。底板17上に紙幣印刷表
面を上にして順次堆積する。このときの出金枚数は、鑑
別部24で判別している。重送や判別不可能な状態の場合
は、出金しないでリジエクトボツクス26に搬送し収納す
る。次に第3の金庫カセツト20の底板21上に堆積してい
る千円紙幣を、底板21を上昇させて分離準備のピツクア
ツプローラ37bに押し付け、このピツクアツプローラ37b
と分離機構11bとによつて、紙幣を必要枚数1枚ずつ矢
印太線の方向にスタツク用羽根車14aまで搬送し、スタ
ツク用羽根車14aの近傍に位置している底板17上に紙幣
印刷表面を上にして、万円紙幣の上に順次堆積する。こ
のときの出金枚数は、第2図に示す検知部38bで検知し
ている。重送を検知した場合は、出金しないでリジエツ
クトボツクス26に搬送し、収納する。このように底板17
上に堆積した紙幣は、入出金口10まで上昇し、扉10を開
いて顧客に渡せる状態となる。顧客がこれらの紙幣群を
受取ると、扉10aが閉じ、出金取引を終了する。
第12図は前面側保守時の紙幣入金動作における紙幣の
流れを示している。顧客が入出金口10に投入した底板17
上の紙幣群は、底板が入出金口近傍の位置から第1の分
離機構近傍位置まで下降した後、ピツクアツプローラ37
aが揺動下降し、紙幣群の上部に乗り、このピツクアツ
プローラ37aと分離機構11aとによつて、1枚ずつ矢印太
線の方向に分離搬送される。これらの紙幣は鑑別部24で
真偽,金種,表裏,損券,枚数を判別し、真券と判別で
きなかつた紙幣を返却用スタツカ28に堆積し、真券と判
別できた紙幣については、印刷面を揃えるために表ルー
ト25a,裏ルート25bを経由した後、万円紙幣,5千円紙
幣,損券はスタツク用羽根車14cに搬送され底板16上に
紙幣印刷裏面を上にして、順次一時堆積され、千円紙幣
はスタツク用羽根車14bに搬送され、底板15上に紙幣印
刷裏面を上にして、順次一時堆積される。この際、返却
用スタツカ28に紙幣がある場合には、分離を終了し、紙
幣の堆積していない底板17が第1の分離機構近傍の位置
から、入出金口近傍の位置に上昇し、図示しない返却用
紙幣押出しフオークによつて押し出されてくる紙幣を受
け取り、再度分離機構11aから分離搬送され、前述の紙
幣入金動作を行なうことになる。このように、底板15,
底板16の各々の底板の上に一時堆積してある紙幣群は、
装置が判別した金額を顧客に操作部3上に表示し、この
金額に対して顧客が確認できて、入金取引を終了する。
第13図は、この紙幣入金取引終了後の紙幣収納動作に
おける紙幣の流れを示してある。第12図に示すように底
板15上に堆積してある千円紙幣は、すでに紙幣の堆積し
てある第3の金庫カセツト20の底板21を紙幣を落下させ
ても整列良く堆積できる空間の位置まで上昇させた後、
底板15を引き揚げながら底板15を退避移動させ、収納を
終了する。底板16上に堆積してある万円紙幣,5千円紙
幣,損券は、分離準備位置に揺動下降しているピツクア
ツプローラ37cと分離機構11cとによつて、1枚ずつ矢印
太線の方向に分離搬送される。5千円紙幣と損券、また
この際の分離動作で発生したリジエクト券は、リジエク
トボツクス26に搬送し、収納する。正しく判別,搬送で
きた再利用可能な万円紙幣は、スタツク用羽根車14aに
順次搬送し、スタツク用羽根車14a近傍に位置する底板1
7上に堆積する。次に第14図のように底板17を第1の金
庫カセツト18の上方まで下降させた後、ピツクアツプロ
ーラ37aと分離機構11aとによつて、これらの紙幣を1枚
ずつ分離搬送し、鑑別部24を経由させて、スタツク用羽
根車14cに送れ、すでに底板23上に堆積してある万円紙
幣の上に堆積する。この際も、鑑別部24で判別できない
リジエクト券が発生した場合は、その紙幣をリジエクト
ボツクス26に搬送し、収納する。底板16上の紙幣が全て
万円紙幣の場合は、底板16上の紙幣を整列良く落下でき
る空間位置まで、底板23を上昇させ、底板16を退避移動
して、これらの紙幣を底板23上に落下させる。ここで後
面側保守時と同様に、第11図において説明した紙幣出金
動作において、顧客が受取るべき紙幣を取り忘れた場合
について説明する。顧客の取り忘れた紙幣群は、入出金
口10の近傍に位置する底板17上に堆積しているので、こ
れらの紙幣群を回収するには、第12図で述べた紙幣入金
一時堆積動作と、第13図,第14図で述べた紙幣収納動作
を行なうことによつて、その目的を達成できる。
第15図には、紙幣入金取引時、顧客が入金取引を中止
して、紙幣を返却する場合の紙幣の流れを示してある。
返却動作は、入金動作の終了している底板17を第1の分
離機構の近傍位置まで上昇させ、堆積準備にしておく。
次に水平状態の底板16上の万円紙幣,5千円紙幣,損券
を、分離準備位置に揺動下降しているピツクアツプロー
ラ37cと分離機構11cとによつて、1枚ずつ矢印太線の方
向に分離搬送し、鑑別部24を経由してスタツク用羽根車
14aを介して、底板17の上に堆積する。次に、千円紙幣
も同様にして、底板15上の千円紙幣を、分離準備位置に
下降しているピツクアツプローラ37bと分離機構11bとに
よつて、1枚ずつ矢印太線の方向に分離搬送し、スタツ
ク用羽根車14aを介して、底板17の上に堆積する。この
後、底板17は、スタツク用羽根車14a近傍の位置から入
出金口近傍の位置まで上昇し、入出金口10の扉10aを開
いて、顧客に紙幣を全て返却し、動作を終了する。
金庫カセツト22,20に紙幣が満杯であり、それ以上の
紙幣入金取引を行なえない場合は、紙幣を収納していな
い金庫カセツト18を一時用いることになる。まず、金庫
カセツト20の千円紙幣が満杯の場合は、第12図で説明し
たように、入金紙幣を底板15上に一時堆積しておく。万
円紙幣,5千円紙幣,損券の収納動作を終了させた後面
側、一時堆積しておいて千円紙幣群をピツクアツプロー
ラ37bと分離機構11bとによつて1枚ずつ分離搬送し、鑑
別部24を経由させスタツク用羽根車14aに送り、スタツ
ク用羽根車14aの近傍に位置している底板17上に堆積さ
せる。次に、第1の金庫カセツト18の底板19を底板17上
の紙幣を整列良く落下できる空間の位置まで上昇させた
後、底板17を第2図の点線で示すように垂直になるよう
に退避に移動し、紙幣を底板19上に落下させる。その
後、底板19は下降する。その後、幾つかの取引を行な
い、第3の金庫カセツト20内の千円紙幣が少なくなる
と、第1の金庫カセツト18内に収納してある底板19上の
千円紙幣を、ピツクアツプローラ37aと分離機構11aとに
よつて1枚ずつ分離搬送し、途中、鑑別部24を経由して
金種を確認した上で、スタツク用羽根車14bに送り、第
3の金庫カセツト20内の底板21上に堆積してある千円紙
幣上に堆積する。第2の金庫カセツト22の万円紙幣が満
杯の場合は、第12図で説明したように、底板16上に紙幣
を一時堆積しておき、ピツクアツプローラ37cと分離機
構11cとによつて、紙幣を1枚ずつ分離搬送し、鑑別部2
4を経由させ、5千円紙幣,損券はリジエクトボツクス2
6に収納し、万円紙幣のみを、スタツク用羽根車14aに搬
送し、スタツク用羽根車14aの近傍位置に上昇しておい
た底板19上に堆積させる。次に底板19を下降させる。そ
の後、幾つかの取引を行ない、第2の金庫カセツト22内
の万円紙幣が少なくなると、第1の金庫カセツト18内に
収納してある底板19上の万円紙幣を、ピツクアツプロー
ラ37aと分離機構11aとによつて1枚ずつ分離搬送し、途
中、鑑別部24を経由して金種を確認した上で、スタツク
用羽根車14cに送り、底板23上にある万円紙幣上に堆積
する。同時に第3の金庫カセツト20内と第2の金庫カセ
ツト22内の紙幣が満杯になつた場合でも、前述した各々
が満杯になつた場合と同様の動作を行なうことで運用可
能である。
第16図は前面側保守時の紙幣回収動作における紙幣の
流れを示してある。回収用カセツトとなる第1の金庫カ
セツト18は、底板19上の紙幣がスタツク用羽根車14aの
近傍に位置するように上昇している。第2の金庫カセツ
ト22内に収納堆積してある万円紙幣は、ピツクアツプロ
ーラ37cと分離機構11cとによつて、万円紙幣を1枚づつ
矢印太線の方向に分離搬送し、途中、鑑別部24で金種,
枚数を判別し、スタツク用羽根車14aに送られ、順次底
板19上に堆積される。この際、鑑別部24で判別不可とな
つた紙幣は、リジエクトボツクス26に搬送,収納する。
第3の金庫カセツト20内に収納堆積してある千円紙幣
は、ピツクアツプローラ37bと分離機構11bとによつて、
千円紙幣を1枚ずつ矢印太線の方向に分離搬送し、途
中、鑑別部24で金種,枚数を判別しスタツク用羽根車14
aに送られ、順次すでに堆積終了している万円紙幣の上
に堆積される。この際、鑑別部24で判別不可となつた紙
幣は、リジエクトボツクス26に搬送,収納する。以上の
回収動作によつて、第1の金庫カセツト18内の金額をチ
エツクできる。
第17図および第18図には、代表的な銀行内の現金自動
取引装置の設置場所を示してある。第17図では、A,B,C
が、第18図ではA,Bが現金自動取引装置であり、破線
は、銀行の平常業務時間終了後、夜間運用や休日運用の
ために仕切るシヤツターを示している。前述の配置構成
の場合も、平常業務時間内には、銀行内の係員が装置の
前後両面から保守可能であるが、夜間,休日には、銀行
係員に代つて保守を行なう代理人が、装置の前面側から
保守を行なわなければならない。一方、平常営業時間中
には、係員は顧客が多数列をつくる前面側からの保守は
行なわず、後面側から行なうのが多い。このように営業
時間における装置の保守方向の変更を必要とする状況下
における本実施例の動作を説明する。第4図から第9図
において述べた後面側からの保守を、銀行の平常業務内
に係員が行ない、第10図から第16図の前面側から保守と
なる夜間や休日の運用に切り替える際、係員は、ホスト
コンピュータからの指令や支店内のマニュアルスイッチ
等の操作により、前後面のモード切換えを行なうのみ
で、紙幣を後面側の金庫カセットに自動的に回収,精査
し、改めて後面側金庫カセットから紙幣を前面側金庫カ
セットに装填,精査して前面側からの精査を終了し、そ
の後、第10図で説明した前面側からの紙幣装填を実行す
るので、金庫カセットやリジェクトボックスの人手によ
る差し換えの必要が無く、後面側から前面側に保守方向
を迅速かつ確実に変更できる。
また、本発明の実施例では、1ケ所の第1の紙幣集積
分離部の分離集積部で、入金時,出金時等の両方を兼用
する構成となつているが、別に入金口分離部,集積部を
設けても、本発明の目的とする前後面の保守は可能であ
り、その例を第19図から第31図に示してある。前述のよ
うに、新しく、入出金口に分離部11d,集積部14dおよび
それを構成するに必要となる搬送路を設けてある。本例
の運用は、第4図から第16図までで述べたものと同様で
あるので、ここでは各取引モードにおける紙幣の流れを
矢印太線で示すとともに、実施例と本例とで対応する図
番を述べ、詳細な説明は省略することにする。各取引モ
ードで対応する図は、後面側保守時で第4図と第19図,
第5図と第20図,第6図と第21図,第7図と第22図,第
8図と第23図,第9図と第24図、前面側保守時で第10図
と第25図,第11図と第26図,第12図と第27図,第13図と
第28図,第14図と第29図,第15図と第30図,第16図と第
31図である。
以上述べた本発明の実施例によれば、装置内の金庫カ
セツト,リジエクトボツクスの係員による移し換え作業
を行うことなく、前面側もしくは後面側保守に切換え可
能である。このため、保守上の観点も含め平時営業時間
外,休日営業に対応し得る装置を提供することができ
る。また、前面側,後面側保守への切換えは装置内での
紙幣の移し換え動作で完了するので、切換え時のダウン
時間も短縮でき、サービス向上を図ることもできる。さ
らに、保守面切換え作業は人手を要しないため、省力化
も図ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、装置との紙幣の装填,回収精査等の
保守を営業時間に応じて前面側,後面側のどちらでも行
なえるようにしたので、装置の夜間運用,休日運用が可
能となり、銀行内業務の効率化に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る現金取引装置の一実施例を示す斜
視図、第2図は本発明の装置を構成する紙幣取扱い機構
の側面図、第3図は本発明の装置を構成する制御装置の
構成を示す図、第4図は後面保守時の紙幣装填動作図、
第5図は後面保守時の紙幣出金動作図、第6図は後面保
守時の紙幣入金動作図、第7図は後面保守時の紙幣入金
収納動作図、第8図は後面保守時の紙幣入金返却動作
図、第9図は後面保守時の紙幣回収動作図、第10図は前
面保守時の紙幣装填動作図、第11図は前面保守時の紙幣
出金動作図、第12図は前面保守時の紙幣入金動作図、第
13図および第14図は前面保守時の紙幣入金収納動作図、
第15図は前面保守時の紙幣入金返却動作図、第16図は前
面保守時の紙幣回収動作図、第17図および第18図は、そ
れぞれ銀行内における現金自動取引装置の設置場所の一
例とした平面図、第19図以後は別の実施例であり、第19
図は後面保守時の紙幣装填動作図、第20図は後面保守時
の紙幣出金動作図、第21図は後面保守時の紙幣入金動作
図、第22図は後面保守時の紙幣入金収納動作図、第23図
は後面保守時の紙幣入金返却動作図、第24図は後面保守
時の紙幣回収動作図、第25図は前面保守時の紙幣装填動
作図、第26図は前面保守時の紙幣出金動作図、第27図は
前面保守時の紙幣入金動作図、第28図および第29図は前
面保守時の紙幣入金収納動作図、第30図は前面保守時の
紙幣入金返却動作図、第31図は前面保守時の紙幣回収動
作図である。 1……装置本体、2……紙幣取扱い機構、10……入出金
口、18,19,120……金庫カセツト、24……鑑別部、25a…
…表ルート、25b……裏ルート、26,27……リジエクトボ
ツクス、11a,11b,11c……分離機構、14a,14b,14c……ス
タツク用羽根車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 豪志 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山中 治夫 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所旭工場内 (56)参考文献 特開 昭56−101285(JP,A) 特開 昭60−27091(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面側に操作部を有し入金紙幣を出金紙幣
    として還流利用する現金取引装置において、 前記現金取引装置本体内の前面側に設けられ運用形態変
    更指令に応じて還流紙幣収納用カセットまたは補充回収
    用カセットとして使用される第1の金庫カセットと、 前記第1の金庫カセットの近くに設けられた第1の紙幣
    集積分離機構と、 前記現金取引装置本体内の後面側に設けられ運用形態変
    更指令に応じて補充回収用カセットまたは還流紙幣収納
    用カセットとして使用される第2の金庫カセットと、 前記第2の金庫カセットの近くに設けられた第2の紙幣
    集積分離機構と、 後面保守時のリジェクト紙幣を収納する後面保守用リジ
    ェクトボックスと、 前記後面保守用リジェクトボックスとは別設され前面保
    守時のリジェクト紙幣を収納する前面保守用リジェクト
    ボックスと、 前記各構成要素を連結する搬送系路と、 上記運用形態変更指令に応じて前記搬送系路および前記
    第1,第2の紙幣集積分離機構を後面保守状態または前面
    保守状態に切換えさせる制御装置とを備えたことを特徴
    とする現金取引装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の現金取引装
    置において、 前記リジェクトボックス間に第3の金庫カセットと第3
    の紙幣集積分離機構とを設けたことを特徴とする現金取
    引装置。
  3. 【請求項3】現金取引装置前面側に操作部を備え前記現
    金取引装置前面側および後面側に金庫カセットを配置し
    入金紙幣を出金紙幣として還流利用する現金取引装置の
    運用方式において、 運用形態変更指令に応じて保守側となる金庫カセットを
    補充回収用カセットとして使用し、 当該運用形態において他方の金庫カセットを還流紙幣収
    納用ボックスとして使用し、 紙幣搬送路の移送方向を変更し、 運用形態変更指令に応じて現金取引装置の各構成要素を
    前面側保守から後面側保守にまたは後面側保守から前面
    側保守に切換え稼働する ことを特徴とする現金取引装置の運用方式。
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