JPH083703Y2 - ボルト部材 - Google Patents

ボルト部材

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JPH083703Y2
JPH083703Y2 JP5618992U JP5618992U JPH083703Y2 JP H083703 Y2 JPH083703 Y2 JP H083703Y2 JP 5618992 U JP5618992 U JP 5618992U JP 5618992 U JP5618992 U JP 5618992U JP H083703 Y2 JPH083703 Y2 JP H083703Y2
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JP
Japan
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press
nut
mounting plate
fitted
bolt member
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JP5618992U
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JPH0612820U (ja
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保信 小林
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SEL JAPAN CO, LTD.
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SEL JAPAN CO, LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種商品パネルの開閉
部を構成する一対の取付板の一方側に圧入されて用いら
れるボルト部材に関する。
【0002】
【従来の技術】各種商品パネルの開閉部を一対の取付板
を用いて構成し、一方側にボルト部材を圧入すると共に
他方側にナット部材を圧入し、これらナット部材にボル
ト部材をねじ込むことにより開閉操作を行なうようにし
た構造が知られている。これらボルト部材あるいはナッ
ト部材は開閉のために用いられるだけでなく、化粧ねじ
として存在させることにより、外観上デザイン的に優れ
たものとなすことで商品価値を引き立てる目的にも用い
られている。
【0003】図10はそのような目的に用いられるボル
ト部材の従来の構造を示すもので、このボルト部材31
は、上端及び下端に各々筒体32A,32Bを設けたナ
ット部32と、周囲にねじ33Aが切り込まれた軸33
Bを有し一端側がスクリュー33Cに固定さると共にそ
の他端側が前記ナット部32内に移動自在に挿入された
ボルト部33と、前記軸33Bの周囲に巻装されてスク
リュー33Cとナット部32間を付勢するスプリング3
4とから構成されている。ここで図10のボルト部材3
1は、一方側の取付板35の穴部35Aに圧入された後
の構造を示しており、圧入前は直線状に設けられていた
ナット部32の各筒体32A,32Bの端部は圧入によ
ってつぶされている。
【0004】この圧入後のボルト部材31の構造におい
て、特にナット部32の上端の筒体32Aがつぶれるこ
とにより、ボルト部33がナット部32の上方へ抜け出
るのを防止している。一方側の取付板35に対向する他
方側の取付板36の穴部36Aにはナット部材37がボ
ルト部材31と同様に圧入される。これによって、ボル
ト部材31をそのボルト部33のスクリュー33Cを回
転することでナット部材37にねじ込むことにより、一
対の取付板35,36は閉の状態となる。逆にボルト部
材31をナット部材37から解除してフリーにすれば、
ボルト部材31はスプリング34によって上方に付勢さ
れるので、一対の取付板35,36は開の状態となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで従来のボルト
部材31の構造では、ナット部32を取付板35に圧入
したときに上端の筒体32Aのつぶれた部分が32aの
ようにボルト部33の軸33Bの外側方向に広がるおそ
れがあるので、スプリング34の伸縮動作に支障を与え
るという問題がある。また、他の問題としてナット部3
2の下端の筒体32Bが圧入後に取付板35の底面に突
出するので、取付板35,36を閉の状態にするとき両
板が密着しない場合がある。更に、これらの問題が生ず
ると外観上見劣りがする場合があるため、商品価値が低
下するおそれもある。
【0006】本考案は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、ボルト部材を取付板に圧入したときの筒体
の不要な広がりを防止し、また、筒体の取付板の底面へ
の突出を防止するようにしたボルト部材を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、取付板に圧入されるナット部と、周囲にね
じが切り込まれた軸の一端側がスクリューに固定される
と共にその他端側が前記ナット部内に移動自在に挿入さ
れたボルト部と、前記軸の周囲に巻装されてスクリュー
とナット部間を付勢するスプリングとから構成されたボ
ルト部材において、前記ナット部の上端に筒体を設け、
この筒体の内面にはナット部が取付板に圧入される前の
状態では前記軸のねじ部分の径より大きな内径を有し、
かナット部が取付板に圧入された後には圧入によってつ
ぶれた部分を収容する溝が形成されていることを特徴と
するものである。また、他の本考案は、前記ナット部の
下端にローレットを設け、更にこのローレットの下部に
裾広がりのテーパー面を有するシャンクを設けたことを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の本考案の構成によれば、ナット
部の上端に設ける筒体の内面に、ナット部が取付板に圧
入される前の状態ではボルト部の軸のねじ部分の径より
大きな内径を有し、かつナット部が取付板に圧入された
後には圧入によってつぶれた部分を収容する溝を形成す
るようにしたので、ボルト部材を取付板に圧入したとき
の筒体の広がりを防止することができる。
【0009】請求項2記載の本考案の構成によれば、ナ
ット部の下端にローレットを設け、更にこのローレット
の下部に裾広がりのテーパー面を有するシャンクを設け
るようにしたので、ボルト部材を取付板に圧入したとき
の筒体の広がりを防止できると共に、従来の筒体に相当
するローレット及びシャンクの取付板の底面への突出を
防止することができる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。図1は本考案のボルト部材の実施例を示す側面図
で、図2は図1の断面図である。本実施例のボルト部材
1は、上端に筒体2Aを設けたナット部2と、周囲にね
じ3Aが切り込まれた軸3Bを有し一端側がスクリュー
3Cに固定されると共にその他端側が前記ナット部2内
に移動自在に挿入されたボルト部3と、前記軸3Bの周
囲に巻装されてスクリュー3Cとナット部3間を付勢す
るスプリング4とから構成されている。
【0011】また、ナット部2の筒体2Aの内面には、
ナット部2が図3及び図4における取付板5に圧入され
る前の状態では前記軸3Bのねじ部分の径より大きな内
径を有し、かつナット部2が図3及び図4のように取付
板5に圧入された後には圧入によってつぶされた部分2
aを収容する溝2Cが形成されている。ここで、スクリ
ュー3Cの底面にはテーパー面3aが形成され、このテ
ーパー面3aはナット部2を取付板5に圧入するとき、
筒体2Aの先端部2aを加圧して内側方向に折り曲げる
ように働く。
【0012】更に、ナット部2の下端にはローレット8
が設けられ、このローレット8の下部には裾広がりのテ
ーパー面9Aを有するシャンク9が設けられている。図
3のボルト部材1は、一方側の取付板5の穴部5Aに圧
入された後の構造を示し、図4は図3の断面図である。
【0013】予めナット部2の上部の筒体2Aの内面に
前記したような溝2Cを形成すると共に、スクリュー3
Cの底面にテーパー面3aを形成したことにより、ボル
ト部材1を取付板5に圧入したとき、図4に示すように
筒体2Aの先端部2aはテーパー面3aによって内側方
向に滑りながら折り曲げられる。よって、筒体2Aの先
端部2aはつぶれて溝2Cに収容される。従って、軸3
Bの外側方向に広がることはない。この点、図10のよ
うにスクリュー3Cの底面がフラットになっていると、
先端部は32aのように外側方向につぶれるようにな
る。
【0014】図5はボルト部材1を取付板5に圧入する
方法を示すもので、取付板5に予めローレット8の径よ
り小でシャンク9の径より大の穴部5Aを設け、この取
付板5を下型10で支持した状態で、図6に示すように
プレス11によってスクリュー3Cを加圧する。このと
きローレット8が厚み全体にわたって完全に取付板5に
圧入されるように加圧する。圧入直後はボルト部3の軸
3Bは下方に突出するので、下型10は十分にその軸3
Bよりも大きい厚みのものを用いる。
【0015】このようにしてボルト部材1を取付板5の
穴部に圧入したことにより、ローレット8によってつぶ
れた部分5aはシャンク9のテーパー面9Aを覆うの
で、ボルト部材1は完全に取付板5に固定され、またロ
ーレット8及びシャンク9は取付板5の底面へ突出する
ことはない。
【0016】図3において、取付板5に対応する他方側
の取付板6にナット部材7がボルト部材1と同様に圧入
される。図7及び図8はこのナット部材7を取付板6に
圧入する方法を示すもので、取付板6に予めローレット
13の径より小でシャンク14の径より大の穴部6Aを
設け、この取付板6を図7のようにプレス圧入すること
によって、ナット部材7を取付板6に圧入することがで
きる。
【0017】図9は、このようにして取付板5に圧入さ
れたボルト部材1と取付板6に圧入されたナット部材7
とを組み合わせてボルト部材1をナット部材7にねじ込
んで、一対の取付板5,6を閉の状態にした例を示すも
のである。逆にボルト部材1をナット部材7から解除し
てフリーにすることにより、ボルト部材1はスプリング
4によって上方に付勢されるので一対の取付板5,6を
開の状態にすることができる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案の請求項1の構
成によれば、ボルト部材を取付板に圧入したときの筒体
の広がりを防止することができる。また、請求項2の構
成によれば、ボルト部材を取付板に圧入したときの筒体
の広がりを防止できると共に、筒体に相当するローレッ
ト及びシャンクの取付板の底面への突出を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のボルト部材の実施例を示す側面図であ
る。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本実施例のボルト部材を取付板に圧入した構造
を示す側面図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】本実施例のボルト部材を取付板へ圧入する方法
を示す側面図である。
【図6】本実施例のボルト部材を取付板へ圧入した状態
を示す側面図である。
【図7】ナット部材を取付板へ圧入する方法を示す側面
図である。
【図8】ナット部材を取付板へ圧入した状態を示す側面
図である。
【図9】本実施例のボルト部材を圧入した取付板とナッ
ト部材を圧入した取付板との組み合わせ例を示す側面図
である。
【図10】従来のボルト部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボルト部材 2 ナット部 2A 筒体 2a つぶれた部分(先端部) 2C 溝 3 ボルト部 3a テーパー面 3B 軸 4 スプリング 5,6 取付板 5a つぶれた部分 8 ローレット 9 シャンク 9A テーパー面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板に圧入されるナット部と、周囲に
    ねじが切り込まれた軸の一端側がスクリューに固定され
    ると共にその他端側が前記ナット部内に移動自在に挿入
    されたボルト部と、前記軸の周囲に巻装されてスクリュ
    ーとナット部間を付勢するスプリングとから構成された
    ボルト部材において、前記ナット部の上端に筒体を設
    け、この筒体の内面にはナット部が取付板に圧入される
    前の状態では前記軸のねじ部分の径より大きな内径を有
    し、かつナット部が取付板に圧入された後には圧入によ
    ってつぶれた部分を収容する溝が形成されていることを
    特徴とするボルト部材。
  2. 【請求項2】 前記ナット部の下端にローレットを設
    け、更にこのローレットの下部に裾広がりのテーパー面
    を有するシャンクを設けたことを特徴とするボルト部
    材。
JP5618992U 1992-07-20 1992-07-20 ボルト部材 Expired - Lifetime JPH083703Y2 (ja)

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JPH0612820U JPH0612820U (ja) 1994-02-18
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JP2763865B2 (ja) * 1995-01-30 1998-06-11 セルジャパン株式会社 ねじ装置
JP5221728B2 (ja) * 2011-09-21 2013-06-26 セルジャパン株式会社 締結装置
JP5379202B2 (ja) * 2011-09-21 2013-12-25 セルジャパン株式会社 締結装置
WO2015143069A1 (en) * 2014-03-19 2015-09-24 Penn Engineering & Manufacturing Corp. Stabilized panel fastener
US11078950B2 (en) * 2018-02-26 2021-08-03 Raytheon Company Fastener biasing system

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