JPH0622613U - 省施工型ナット - Google Patents
省施工型ナットInfo
- Publication number
- JPH0622613U JPH0622613U JP5972792U JP5972792U JPH0622613U JP H0622613 U JPH0622613 U JP H0622613U JP 5972792 U JP5972792 U JP 5972792U JP 5972792 U JP5972792 U JP 5972792U JP H0622613 U JPH0622613 U JP H0622613U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルトが逆方向から挿入されたときのねじこ
まの破損を防止する。 【構成】 ナット外殻1に小径部1aと大径部1bとテ
ーパ部1cとからなる貫通孔1dを設け、貫通孔1dの
テーパ部1cに貫通孔1dの軸方向に移動自在に一対の
ねじこま2a,2bを挿入し、一対のねじこま2a,2
bを受ける受け板8を貫通孔1d内に挿入し、ナット外
殻1の大径部1b側の開口に蓋体4を固定する。一対の
ねじこま2a,2bを小径部1aに向けて押圧するばね
体5を受け板8と蓋体4との間に設ける。受け板8のね
じ挿通孔8aの周縁から大径部1bに向けて先端部間隔
がねじ6の外径よりも小さい状態にストッパ片9を立ち
上げる。
まの破損を防止する。 【構成】 ナット外殻1に小径部1aと大径部1bとテ
ーパ部1cとからなる貫通孔1dを設け、貫通孔1dの
テーパ部1cに貫通孔1dの軸方向に移動自在に一対の
ねじこま2a,2bを挿入し、一対のねじこま2a,2
bを受ける受け板8を貫通孔1d内に挿入し、ナット外
殻1の大径部1b側の開口に蓋体4を固定する。一対の
ねじこま2a,2bを小径部1aに向けて押圧するばね
体5を受け板8と蓋体4との間に設ける。受け板8のね
じ挿通孔8aの周縁から大径部1bに向けて先端部間隔
がねじ6の外径よりも小さい状態にストッパ片9を立ち
上げる。
Description
【0001】
この考案は、照明器具等を天井等から垂下させて吊りボルトに取り付ける場合 等において、簡単にねじ止め固定を行うことができるねじこま内蔵型の省施工型 ナットに関するものである。
【0002】
図9にこの種の省施工型ナットの従来例の断面図を示す。図9において、1は 、小径部1aと大径部1bと小径部1aから大径部1bまで直線的に内径を増加 させたテーパ部1cとからなる貫通孔1dを有する、例えばアルミ製のナット外 殻である。このナット外殻1はインパクト成形によって製造され、外形は略円柱 形になっている。
【0003】 2a,2bはねじ溝形成面を対向させた状態で貫通孔1dのテーパ部1cに貫 通孔1dの軸方向に移動自在に挿入された一対のねじこまである。 3は、中心に貫通孔1dの小径部1aの内径と略同寸のねじ挿通孔3aを有し 、貫通孔1dの一対のねじこま2a,2bよりも大径部1b側に貫通孔1dの軸 方向に移動自在に挿入されて一対のねじこま2a,2bを受ける受け板である。
【0004】 4は、ナット外殻1の大径部1b側の開口の形状と略同じ形状に形成され、中 心に貫通孔1dの小径部1aの内径と略同寸のねじ挿通孔4aを有し、ナット外 殻1の大径部1b側の開口に嵌め入れた状態で固定される蓋体である。 5は受け板3と蓋体4との間に設けられて受け板3を介して一対のねじこま2 a,2bを貫通孔1dの軸方向に小径部1aに向けて押圧するコイルばねからな るばね体である。
【0005】 6は正常な挿入方向とは逆方向に挿入されたボルトである。 以上のような構成の省施工型ナットは、貫通孔1dの小径部1aの方からボル トを挿入し、一対のねじこま2a,2bを大径部1bの方向にばね体5の弾力に 抗して押し込むことにより、つまりスライドさせることにより、一対のねじこま 2a,2bの間隔を押し広げてボルトを一対のねじこま2a,2b間に差し込ん でボルトと一対のねじこま2a,2bとを螺合させ、この状態で照明器具の器具 本体等を挟んで徐々に締め込むことにより、一対のねじこま2a,2bがテーパ 部1cを小径部1aの方向に移動して、一対のねじこま2a,2bの間隔が徐々 に狭まり、ボルトに対して完全な螺合状態となり、照明器具の器具本体等を固定 することができる。
【0006】 なお、ナット外殻1の貫通孔1dの内面には、一対のねじこま2a,2bがナ ット外殻1に対して貫通孔1dの中心軸を回転軸として回転するのを防止するた めに縦溝(図示せず)を形成してあり、この縦溝に一対のねじこま2a,2bの 背部を嵌め入れてある。 図10に省施工型ナットの他の従来例の外観斜視図を示し、図11に同じく断 面図を示す。この省施工型ナットは、図10および図11に示すように、図9の ナット外殻1に代えてナット外殻7を用いたものであり、アルミ製であり、イン パクト成形により形成している。ナット外殻7は、基本的には円柱形で、蝶ナッ ト構造とするとともに座金付構造としている。7eは操作用羽根部、7fは座金 部である。ナット外殻7の貫通孔7d内の構造は図9の省施工型ナットと同様で あり、7aは小径部、7bは大径部、7cはテーパ部である。貫通孔7dの内部 には、図9の省施工型ナットと同様に、一対のねじこま2a,2b,受け板3, ばね体5および蓋体4が設けられている。
【0007】 図12にナット外殻7の斜視図を示す。ナット外殻7は、図12からわかるよ うに、大径部7bの開口縁に一対の切欠7gを設けてあり、この切欠7gに蓋体 4の突起4bが嵌まり込むようになっており、蓋体4がナット外殻7に対して回 転しないようになっている。7hは貫通孔1dの中心軸を回転軸としてねじこま が回転するのを防止するための縦溝である。
【0008】 また、ナット外殻7における操作用羽根部7eは、図13に示すように、貫通 孔7dの大径部7bの内側の相対する箇所を金型で矢印Bの方向に押圧して一対 のねじこまの回転防止用の縦溝7hを作るときに、縦溝7hの凹み分がナット外 殻7の外側面に破線のように膨出することによって、図14に示すように作られ るので、鋭角的な部分は生じず、手を切ったりせずに安全に回転操作をすること ができ、このような操作用羽根部7eの作成は後述の実施例の省施工型ナットに ついても同様に行われる。
【0009】 この図10および図11の省施工型ナットの締め込み操作は図9の省施工型ナ ットと同様である。
【0010】
図9に示したような従来の省施工型ナットは、ボルト6が正常な挿入方向とは 逆方向に挿入される場合があり、この場合に、ボルト6が一対のねじこま2a, 2bの終端部(底部)に当ることになり、さらにボルト6を無理やり押し込む等 したときに、一対のねじこま2a,2bのねじ溝が破損し、締め込み力が低下す る等の問題があった。図10および図11に示した省施工型ナットについても、 上記と同様の問題があった。
【0011】 また、上記の従来の省施工型ナットは、ナット外殻1,7の外形が略円柱形で あったので、工具で挟んで回転操作を行うときにすべりやすく、工具からナット 外殻1,7に対して大きな回転力を加えることが困難で、工具による回転操作が 容易でないという問題があった。 また、ナット外殻1,7の外形が円柱形状をしているため、工具でナット外殻 1,7をつかんだときに、工具とナット外殻1,7との接触面積が少なく、ナッ ト外殻1,7に加わる力が小さい面積に集中し、ナット外殻1,7が変形しやす いという問題があった。
【0012】 この考案の目的は、ボルトが逆方向から挿入されたときのねじこまの破損を防 止することができる省施工型ナットを提供することである。 この考案の他の目的は、工具による回転操作を容易に行うことができるととも に、工具による回転操作時におけるナット外殻の変形を少なくすることができる 省施工型ナットを提供することである。
【0013】
請求項1記載の省施工型ナットは、小径部と大径部と前記小径部から前記大径 部まで直線的に内径を増加させたテーパ部とからなる貫通孔を有するナット外殻 と、 ねじ溝形成面を対向させた状態で前記貫通孔のテーパ部に前記貫通孔の軸方向 に移動自在に挿入された一対のねじこまと、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔を有し前記貫通孔の前 記一対のねじこまよりも大径部側に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入されて 前記一対のねじこまを受ける受け板と、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔を有し前記ナット外殻 の前記大径部側の開口に固定される蓋体と、 前記受け板と前記蓋体との間に設けられて前記受け板を介して前記一対のねじ こまを前記貫通孔の軸方向に前記小径部に向けて押圧するばね体と、 前記受け板のねじ挿通孔の周縁から前記大径部に向けて先端部間隔がねじの外 径よりも小さい状態に立ち上げたストッパ片とを備えている。
【0014】 請求項2記載の省施工型ナットは、小径部と大径部と前記小径部から前記大径 部まで直線的に内径を増加させたテーパ部とからなる貫通孔を有し、前記貫通孔 の軸と直交する断面形状を大径部の部分で略長円形状としたナット外殻と、 ねじ溝形成面を対向させた状態で前記貫通孔のテーパ部に前記貫通孔の軸方向 に移動自在に挿入された一対のねじこまと、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔を有し前記貫通孔の前 記一対のねじこまよりも大径部側に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入されて 前記一対のねじこまを受ける受け板と、 前記ナット外殻の大径部側の開口の形状と略同じ形状に形成され、中心に前記 貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔を有し前記ナット外殻の前記大径部 側の開口に嵌め入れた状態で固定される蓋体と、 前記受け板と前記蓋体との間に設けられて前記受け板を介して前記一対のねじ こまを前記貫通孔の軸方向に前記小径部に向けて押圧するばね体とを備えている 。
【0015】
請求項1記載の構成によれば、受け板のねじ挿通孔の周縁から大径部に向けて 先端部間隔がねじの外径よりも小さい状態に立ち上げたストッパ片を設けたので 、ボルトを逆向きに挿入したとき、つまり大径部の方から挿入したときにストッ パ片がじゃまになってボルトが一対のねじこまの部分まで到達せず、ねじこまの ねじ溝を傷めたりすることがない。
【0016】 また、ボルトが正常な方向から挿入された場合は、ストッパ片が弾性により広 がるので、ストッパ片の間をボルトが通過し、正常にねじ締めを行うことができ る。このとき、ストッパ片の先端はボルトのねじ山に嵌まり込むことになり、ラ チェット機能が強化される。また、ストッパ片の先端が蓋体に当ることで、受け 板と蓋体との間隔が所定以上に規制され、ばね体の過度の変形(例えば塑性変形 )を防止することができる。
【0017】 請求項2記載の構成によれば、ナット外殻の貫通孔の軸と直交する断面におけ る外形を大径部の外側部分で略長円形状としたので、工具により回転操作を行う 場合にナット外殻を工具でつかみやすくなり、回転操作が容易となる。また、ナ ット外殻と工具との接する面積が大きくなって工具による把持力がナット外殻の 広い面積に分散することになり、ナット外殻の変形を少なくできる。また、蓋体 の形状をナット外殻の大径部側の開口の形状と略同じ形状に形成し、蓋体をナッ ト外殻の大径部側の開口に嵌め入れた状態で固定したので、蓋体がナット外殻の 大径部の部分を支えることになり、工具でナット外殻の大径部の部分をつかんで 回転させたときに、ナット外殻の大径部の部分を支える面積が広くなり、中空で あるナット外殻の強度を高めることができる。
【0018】
以下、この考案の実施例を図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施例〕 図1にこの考案の第1の実施例の省施工型ナットの断面図を示し、図2に受け 板の斜視図を示す。この省施工型ナットは、図1に示すように、受け板3に代え て、受け板8を用いたもので、その他の構成は図9の従来例と同様である。
【0019】 この受け板8は、中心に貫通孔1dの小径部1aの内径と略同寸のねじ挿通孔 8aを有し、貫通孔1dの一対のねじこま2a,2bよりも大径部1b側に貫通 孔1dの軸方向に移動自在に挿入されて一対のねじこま2a,2bを受けるもの で、ねじ挿通孔8aの周縁の2箇所にストッパ片9を一体的に設けている。 ストッパ片9は、受け板8のねじ挿通孔8aの周縁の2箇所の相対する位置か ら大径部1bに向けて、先端部間隔がねじ6の外径よりも小さい状態に立ち上げ ており、可撓性を有している。
【0020】 この省施工型ナットは、受け板8のねじ挿通孔8aの周縁から大径部1bに向 けて先端部間隔がねじ6の外径よりも小さい状態に立ち上げたストッパ片9を設 けたので、ボルト6を逆向きに挿入(図1の矢印Aの方向に挿入)したとき、つ まり大径部1bの方から挿入したときにストッパ片9がじゃまになってボルト6 が一対のねじこま2a,2bの部分まで到達せず、ねじこま2a,2bのねじ溝 を傷めたりすることがない。
【0021】 また、ボルトが正常な方向から挿入された場合は、ストッパ片9が弾性により 広がるので、ストッパ片9の間をボルトが通過し、正常にねじ締めを行うことが できる。このとき、ストッパ片9の先端はボルトのねじ山に嵌まり込むことにな り、ラチェット機能が強化される。 また、図3に示すように、ストッパ片9の先端が蓋体4に当ることで、受け板 8と蓋体4との間隔が所定以上に規制され、ばね体5の過度の変形(例えば塑性 変形)を防止することができる。
【0022】 〔第2の実施例〕 図4にこの考案の第2の実施例の省施工型ナットにおける受け板およびストッ パ片の部分の斜視図を示す。この省施工型ナットは、受け板8の外周縁にストッ パ片9よりも長いストッパ片10を大径部1bに向けて立ち上げたものである。 このストッパ片10は受け板8と蓋体4との間隔を所定以上に規制するために、 ストッパ片9とは別に設けたものであり、この実施例では、ストッパ片9はボル トの逆挿入防止専用となっている。
【0023】 この実施例では、ストッパ片9,10の長さを独立に設計することができるの で、ばね体5の保護とボルトの誤挿入防止とをそれぞれ行うための設計が容易で ある。その他の効果は第1の実施例と同様である。 〔第3の実施例〕 図5にこの考案の第3の実施例の省施工型ナットにおける受け板,ストッパ片 およびばね体の部分の斜視図を示す。この省施工型ナットは、受け板8の外周縁 を2箇所で切り起こして折り曲げることにより、切り起こし片を前記実施例にお けるコイルばねに代わるばね体11とし、コイルばねを省略したものである。
【0024】 この実施例では、部品点数を削減することができ、低コスト化に寄与する。 〔第4の実施例〕 図6にこの考案の第4の実施例の省施工型ナットにおける受け板およびストッ パ片の部分の斜視図を示す。この省施工型ナットは、受け板8のねじ挿通孔8a の内周縁の全周を立ち上げて、この部分をストッパ片12としたものである。
【0025】 この実施例でも、先端部の内径をボルトの外径よりやや小さいように設定し、 ストッパ片12の先端部側からはボルトが挿入できないようにしている。ストッ パ片12の基端部側からは、ねじ挿通孔8aがボルトの外径より大きく、ストッ パ片12がボルト挿入ガイドとなり、このときボルトを挿入することはストッパ 片12の先端部の内径を拡げるように作用するので、容易に挿入することができ る。
【0026】 〔第5の実施例〕 図7にこの考案の第5の実施例の省施工型ナットの外観斜視図を示している。 この省施工型ナットは、図10および図11におけるナット外殻7に代えて、ナ ット外殻13を使用している。 この実施例は、ナット外殻13の外形に特徴を有するものである。つまり、こ のナット外殻13は、アルミ製であってインパクト成形によって作成されるのは 従来例および前記実施例と同様であるが、貫通孔の軸と直交する断面形形状を貫 通孔の大径部の部分で略長円形状(楕円でもよい)とし、蓋体14についても、 ナット外殻13の大径部側の開口の形状と略同じ形状に形成し、中心に貫通孔の 小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔を有しナット外殻13の大径部側の開口に嵌 め入れた状態で固定するようにしている。
【0027】 具体的に説明すると、ナット外殻13は、蝶ナットタイプで、座金付である。 また、貫通孔の大径部の部分の外面に平坦部13aを設けている。 また、ナット外殻13の内部の構造については、図1の実施例と同様であり、 ボルトの逆方向からの挿入を防止するストッパ片が設けられている。 この実施例の省施工型ナットは、ナット外殻13の貫通孔の中心軸と直交する 断面における外形を大径部の外側部分で略長円形状としたので、工具により回転 操作を行う場合にナット外殻13を工具でつかみやすくなり、回転操作が容易と なる。また、ナット外殻13と工具との接する面積が大きくなって工具による把 持力がナット外殻13の広い面積に分散することになり、ナット外殻13の変形 を少なくできる。また、蓋体14の形状をナット外殻13の大径部側の開口の形 状と略同じ形状に形成し、蓋体14をナット外殻13の大径部側の開口に嵌め入 れた状態で固定したので、蓋体14がナット外殻13の大径部の部分を支えるこ とになり、工具でナット外殻13の大径部の部分をつかんで回転させたときに、 ナット外殻13の大径部の部分を支える面積が広くなり、中空であるナット外殻 13の強度を高めることができる。
【0028】 上記以外の効果は第1の実施例と同様である。 〔第6の実施例〕 図8にこの考案の第6の実施例の省施工型ナットの外観斜視図を示している。 この省施工型ナットは、ナット外殻部13の平坦部13aに、貫通孔の回転軸と 平行な(ナット外殻13の回転方向と直交する)溝13bを設けたもので、その 他の構成は図7の省施工型ナットと同様である。
【0029】 この実施例の省施工型ナットは、平坦部13aに溝13bを形成したので、ナ ット外殻13を工具でつかんだ場合等におけるすべりを抑えることができ、操作 性を向上させることができる。その他の効果は第5の実施例と同様である。
【0030】
請求項1記載の省施工型ナットによれば、受け板のねじ挿通孔の周縁から大径 部に向けて先端部間隔がねじの外径よりも小さい状態に立ち上げたストッパ片を 設けたので、ボルトを逆向きに挿入したとき、つまり大径部の方から挿入したと きにストッパ片がじゃまになってボルトが一対のねじこまの部分まで到達せず、 ねじこまのねじ溝を傷めたりすることがない。
【0031】 請求項2記載の省施工型ナットによれば、ナット外殻の貫通孔の軸と直交する 断面における外形を大径部の外側部分で略長円形状としたので、工具により回転 操作を行う場合にナット外殻を工具でつかみやすくなり、回転操作が容易となる 。また、ナット外殻と工具との接する面積が大きくなって工具による把持力がナ ット外殻の広い面積に分散することになり、ナット外殻の変形を少なくできる。 また、蓋体の形状をナット外殻の大径部側の開口の形状と略同じ形状に形成し、 蓋体をナット外殻の前記大径部側の開口に嵌め入れた状態で固定したので、蓋体 がナット外殻の大径部の部分を支えることになり、工具でナット外殻の大径部の 部分をつかんで回転させたときに、ナット外殻の大径部の部分を支える面積が広 くなり、中空であるナット外殻の強度を高めることができる。
【図1】この考案の第1の実施例の省施工型ナットの構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図2】図1の省施工型ナットにおける受け板およびス
トッパ片の部分の斜視図である。
トッパ片の部分の斜視図である。
【図3】第1の実施例の省施工型ナットのストッパ片の
作用を説明するための断面図である。
作用を説明するための断面図である。
【図4】この考案の第2の実施例の省施工型ナットにお
ける受け板およびストッパ片の部分の斜視図である。
ける受け板およびストッパ片の部分の斜視図である。
【図5】この考案の第3の実施例の省施工型ナットにお
ける受け板,ばね体およびストッパ片の部分の斜視図で
ある。
ける受け板,ばね体およびストッパ片の部分の斜視図で
ある。
【図6】この考案の第4の実施例の省施工型ナットにお
ける受け板およびストッパ片の部分の斜視図である。
ける受け板およびストッパ片の部分の斜視図である。
【図7】この考案の第5の実施例の省施工型ナットの構
成を示す外観斜視図である。
成を示す外観斜視図である。
【図8】この考案の第6の実施例の省施工型ナットの構
成を示す外観斜視図である。
成を示す外観斜視図である。
【図9】省施工型ナットの従来例の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図10】省施工型ナットの他の従来例の構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】同じく他の従来例の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図12】同じく他の従来例の省施工型ナットにおける
ナット外殻の斜視図である。
ナット外殻の斜視図である。
【図13】同じく他の従来例の省施工型ナットにおける
ナット外殻の製造工程を示す平面図である。
ナット外殻の製造工程を示す平面図である。
【図14】同じく他の従来例の省施工型ナットにおける
ナット外殻の平面図である。
ナット外殻の平面図である。
1 ナット外殻 1a 小径部 1b 大径部 1c テーパ部 1d 貫通孔 2a,2b ねじこま 4 蓋体 4a ねじ挿通孔 5 ばね体 6 ボルト 8 受け板 8a ねじ挿通孔 9 ストッパ片 13 ナット外殻 13a 平坦部
Claims (2)
- 【請求項1】 小径部と大径部と前記小径部から前記大
径部まで直線的に内径を増加させたテーパ部とからなる
貫通孔を有するナット外殻と、 ねじ溝形成面を対向させた状態で前記貫通孔のテーパ部
に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入された一対のね
じこまと、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔
を有し前記貫通孔の前記一対のねじこまよりも大径部側
に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入されて前記一対
のねじこまを受ける受け板と、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔
を有し前記ナット外殻の前記大径部側の開口に固定され
る蓋体と、 前記受け板と前記蓋体との間に設けられて前記受け板を
介して前記一対のねじこまを前記貫通孔の軸方向に前記
小径部に向けて押圧するばね体と、 前記受け板のねじ挿通孔の周縁から前記大径部に向けて
先端部間隔がねじの外径よりも小さい状態に立ち上げた
ストッパ片とを備えた省施工型ナット。 - 【請求項2】 小径部と大径部と前記小径部から前記大
径部まで直線的に内径を増加させたテーパ部とからなる
貫通孔を有し、前記貫通孔の軸と直交する断面形状を大
径部の部分で略長円形状としたナット外殻と、 ねじ溝形成面を対向させた状態で前記貫通孔のテーパ部
に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入された一対のね
じこまと、 中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸のねじ挿通孔
を有し前記貫通孔の前記一対のねじこまよりも大径部側
に前記貫通孔の軸方向に移動自在に挿入されて前記一対
のねじこまを受ける受け板と、 前記ナット外殻の大径部側の開口の形状と略同じ形状に
形成され、中心に前記貫通孔の小径部の内径と略同寸の
ねじ挿通孔を有し前記ナット外殻の前記大径部側の開口
に嵌め入れた状態で固定される蓋体と、 前記受け板と前記蓋体との間に設けられて前記受け板を
介して前記一対のねじこまを前記貫通孔の軸方向に前記
小径部に向けて押圧するばね体とを備えた省施工型ナッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5972792U JPH0622613U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 省施工型ナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5972792U JPH0622613U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 省施工型ナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622613U true JPH0622613U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=13121526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5972792U Pending JPH0622613U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | 省施工型ナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622613U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002168222A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-14 | Mitsumi Electric Co Ltd | ナット |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP5972792U patent/JPH0622613U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002168222A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-14 | Mitsumi Electric Co Ltd | ナット |
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