JPH08368Y2 - 水平処理槽のロール軸シール装置 - Google Patents

水平処理槽のロール軸シール装置

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JPH08368Y2
JPH08368Y2 JP7457489U JP7457489U JPH08368Y2 JP H08368 Y2 JPH08368 Y2 JP H08368Y2 JP 7457489 U JP7457489 U JP 7457489U JP 7457489 U JP7457489 U JP 7457489U JP H08368 Y2 JPH08368 Y2 JP H08368Y2
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孝雄 池永
昭雄 桜井
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、上下一対のロールを有し、槽内で液体を使
用するストリップの電気めっき水平セルおよびストリッ
プの水平型酸洗処理槽、脱脂槽、リンス槽等の水平処理
槽のロール軸シール装置に関する。
〈従来の技術〉 従来、例えば槽内でストリップの表面をスプレー洗浄
する水平リンス槽においては、第7図に示すようにスト
リップ1をはさんで槽2の入出側に各一対の液切り用ロ
ール3a,3b,3c,3d,3eが配設され、中央部にストリップ1
のブラッシングを行なうブラシロール4a,4bおよびその
バックアップロール5a,5bが配設され、これらの各ロー
ル間にはスプレー6がストリップ1の上下に配設されて
いる。
このような水平処理槽では、スプレー6ならびに各ロ
ールの回転に伴なう飛散液のロール軸シール部からの漏
れをいかに少なくするかが重要な問題となっており、液
漏れが大きい場合には、操業環境の悪化ならびに処理槽
外の機器の腐食を引き起こしている。
そこで、水平処理槽のロール軸シールには、少なくと
も以下に示す要件を満足することが必要である。
(1)ロール軸シール部からの液漏れ量を最小限にとど
めること。
(2)上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能なシール
であること。
(3)ロール交換時等のメンテナンス時に、シールの取
付け、取外しが簡単で、短時間に行なえること。
従来の技術の代表例としては、第8図および第9図に
示すように、各ロール軸7には液切り用のフリンガー8
が配設されており、ロール軸7の回転とともにフリンガ
ー8が回転し、ロール軸7を伝ってきた液はフリンガー
8によって遠心力を受け、飛ばされる。
フリンガー8のさらに外側には、飛散液の漏れ防止の
ためにゴム板9が配設されている。ゴム板9は、第9図
に示すように9a,9bからなり、中央部にて合わせられて
いる。ゴム板9は、ボルト10にて槽2の側板11に固定さ
れている。
各ゴム板9のロール軸7を通すための開口部の周辺に
は切り込み12が設けられており、各上下ロールのロール
軸芯間距離lが変動したときも追従可能に構成されてい
る。
ロール軸芯間距離lの変動は、上下ロールの摩耗によ
り、ロール径Da,Dbを研削することによる場合や、上ロ
ールがブラシロールの場合には、ブラシロールの圧下調
整により発生する。
従来のロール軸シールを前述のロール軸シールの要件
に照らし合わせて評価すると、上下ロールの軸芯間距離
の変動への追従はできるが、ゴム板9の切り込み12から
の液漏れがあり、またロール交換時のゴム板9のボルト
10の取外しに手間がかかり、交換時間も長くなってい
た。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記以外にも多数のシール装置が提案されているが、
液漏れ防止を重視すると、上下ロール軸芯間の距離の変
動への追従性、またはロール交換時間が不利となり、い
ずれの方法も一長一短があり、ロール軸シール方法とし
ては、不十分なものであった(例えば特開昭51-137058
号、実開昭53-130222号、同59-193860号各公報参照)。
上記の例は、水平処理槽内の液処理がスプレー等の場
合で、ロール軸シールもこれらの飛散液対策だけであっ
たが、水平処理槽内に処理液を浸漬状態にして使用する
場合などは、問題がさらに深刻化する。
すなわち、上下ロールが処理液中に浸漬されているた
めに、上下ロール軸部のシールはメカニカルシールを使
用するが、取付け精度も必要で、上下ロール軸芯間の距
離の変動への追従性、またはロール交換時間についは、
前述のスプレー方式の処理槽に比べると全く劣る。
本考案は、水平処理槽におけるロール軸シール装置の
問題点を解決するために、 (1)ロール軸シール部からの液漏れ量を最小限にとど
める。
(2)上下ロール軸芯間距離の変動に追従可能なシール
とする。
(3)ロール交換時のメンテナンス時に、シールの取付
け、取外しが簡単で、短時間に行なえる。
上記3点を同時に成立させることが可能なロール軸シ
ール装置を提供することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために本考案によれば、ストリップ
を搬送するための上部および下部ロールを槽内に有し、
この槽の外部において前記両ロールの軸端部が軸受によ
り支承された水平処理槽における前記両ロールの軸端部
と前記槽の側板との間のシール装置であって、前記槽の
側板は前記両ロールの軸端部を挿通するための開口部を
有し、前記下部ロールの軸端部は前記槽側板開口部を外
部より被包するとともに前記上部ロールの軸端部を挿通
するための開口部を有する平板と前記下部ロール軸端部
を包囲する円筒部とで一体的に構成された被包部材を有
し、前記被包部材の平板と前記槽側板との間ならびに前
記下部ロール軸端部と前記被包部材の円筒部との間には
シール部材が設けられ、前記上部ロールの軸端部はフラ
ンジを有し、前記フランジと前記被包部材の平板との間
にはシール部材が設けられている水平処理槽のロール軸
シール装置が提供される。
前記槽側板の開口部および前記被包部材の平板上部の
開口部が、U字形であるのが好ましい。
以下に本考案を第1図〜第3図を参照しながらさらに
詳細に説明する。
第1図および第2図で見て水平処理槽の側板11の右側
槽内に上部ロール21および下部ロール22を有し、前記側
板11の左側は槽の外部を示している。
前記各ロール21,22の軸端部21a,22aは軸受23,24によ
り支承されている。
前記槽の側板11は前記両ロールの軸端部21a,22aを挿
通する開口部25を有している。この開口部25は第3図
(a)に示すように上部が開口したU字形にしておく
と、ロール21,22の着脱がやり易い。
前記下部ロール22の軸端部22aは、被包部材26で包囲
されている。この被包部材26は、前記側板開口部25を外
部より被包するともに前記上部ロールの軸端部21aを挿
通するための開口部27を有し前記側板11に対向する平板
26aと、前記下部ロール軸端部22aを包囲する円筒部26b
とで一体的に構成され、前記軸受24に前記円筒部26bの
一端で固定されている。
前記平板26a上部の開口部は、第3図(b)に示すよ
うに上部が開口したU字形27にしておくと、ロール21の
着脱がやり易い。
前記被包部材の平板26aと前記槽側板11との間にはシ
ール部材28が設けられている。前記シール部材28は平板
26a、側板11のどちら側に設けてもよく、例えば第3図
(a)に示すように側板11の開口部25の周縁に沿って設
ける。前記シール部材28の種類は限定しないが、チュー
ブ式シールを用いると、ロール交換時にチューブ内の空
気を抜くことによりシールを開放できるので経済的であ
る。
前記下部ロール軸端部22aと前記被包部材の円筒部26b
との間にはシール部材29が設けられている。前記シール
部材29は下部ロール軸端部22a、円筒部26bのどちら側に
設けてもよく、例えば第3(a)図に示すように下部ロ
ール軸端部22aの外周面に設ける。前記シール部材29の
種類は限定しないが、例えば可撓性のリップ型ゴムシー
ルをその先端が円筒部26bの内面に接触させ、シールホ
ルダー30にて軸端部22aの外周面に固設する。また、メ
カニカルシール等も用いることができる。
前記上部ロール21の軸端部21a外周には、フランジ21b
が前記平板26a上部の開口部27を外部より被包するよ
う、前記平板26aに対向して設けられている。
前記フランジ21bと前記被包部材の平板26aとの間には
シール部材31が設けられている。前記シール部材31はフ
ランジ21b、平板26aのどちら側に設けてもよく、例えば
第3図(b)に示すように平板26aの開口部27の周縁に
沿って設ける。前記シール部材31の種類は限定しない
が、例えば可撓性のゴムシールを用いることができる。
また、前記下部ロール軸端部22aと前記被包部材の円
筒部26bとの間に設けるものと同様の可撓性のリップ型
ゴムシールをフランジ21bの方に設けてもよい(第4〜
6図参照)。
〈作用〉 槽2の側板11の開口部25は、これに対向して外部より
平板26aがシール部材28を介して被包するとともに、そ
の外部より上部ロールの軸端部のフランジ21bがシール
部材31を介して被包しているから、上下ロール軸芯間の
距離が変動してフランジ21bおよび/または被包部材26
が相対移動してもシール漏れすることがない。
また、上下ロールの軸端部21a,22aは、フランジ21bが
シール部材31でシールされるとともに平板と一体的に構
成された円筒部26bでシール部材29を介して包囲されて
いるからロールの回転を支持し、かつ完全にシールする
ことができる。
また、前記槽側板11の開口部25および前記被包部材26
の平板上部の開口部27がU字形のものを用いた場合は、
ロール交換時等のメンテナンス時に、簡単に上部ロール
21を取外すことができ、続いて下部ロール22も簡単に取
外すことができる。また、両ロールを同時に簡単に取外
すことができる。ロールの取付けも上記と逆の順序で簡
単にできる。
〈実施例〉 以下に本考案を実施例に基づき具体的に説明する。
(実施例1) 平均板厚0.7mmで、平均板幅1200mmの鋼帯を第1〜3
図に示すロール軸シール装置を有する水平処理槽にてリ
ンス処理を行なった。
平均通板速度160m/分、上下ロール軸芯間距離変動幅3
mmで2か月処理した結果、液漏れは殆ど無かった。
〈考案の効果〉 本考案は、以上説明したように構成されているので、
水平処理槽内の処理液がスプレー等の飛散液の状態また
は浸漬状態のいずれの場合においてもロール軸部からの
液漏れ量を殆ど零に押えることができ、操業環境の改善
ならびに液漏れによる処理槽外の機器の腐食防止ができ
る。
また、上下ロール軸芯間距離の変動への対応がロール
軸シール装置の分解なしに、自動で、短時間に行なうこ
とができる。
また、ロール交換時等のメンテナンス時にシールの取
付け、取外しを行なわずにロールを交換できるのでロー
ル交換時間を短時間行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の1実施例を示すロール軸シール装置
の要部斜視図である。 第2図は、第1図のII-II線断面図である。 第3図(a)は、第2図のIIIa‐IIIa線断面図、(b)
はIIIb‐IIIb線断面図である。 第4図は、フランジにシール部材を設けた例を示す第1
図のII-II線断面図である。 第5図は、第4図のV−V線断面図である。 第6図は、第4図のVI-VI線断面図である。 第7図は、従来の水平リンス槽の概要図である。 第8図は、第7図のVIII-VIII線部分断面図である。 第9図は、第8図のIX-IX線部分断面図である。 符号の説明 1……ストリップ、2……槽、3a,3b,3c,3d,3e……液切
り用ロール、4a,4b……ブラシロール、5a,5b……バック
アップロール、6……スプレー、7……ロール軸、8…
…フリンガー、9,9a,9b……ゴム板、10……ボルト、11
……側板、12……切り込み、21……上部ロール、21a…
…上部ロールの軸端部、21b……フランジ、22……下部
ロール、22a……下部ロールの軸端部、23,24……軸受、
25,27……開口部、26……被包部材、26a……平板、26b
……円筒部、28,29,31……シール部材、30……シールホ
ルダー、l……上下ロール軸芯間距離、Da……上部ロー
ル径、Db……下部ロール径

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストリップを搬送するための上部および下
    部ロールを槽内に有し、この槽の外部において前記両ロ
    ールの軸端部が軸受により支承された水平処理槽におけ
    る前記両ロールの軸端部と前記槽の側板との間のシール
    装置であって、 前記槽の側板は前記両ロールの軸端部を挿通するための
    開口部を有し、 前記下部ロールの軸端部は前記槽側板開口部を外部より
    被包するとともに前記上部ロールの軸端部を挿通するた
    めの開口部を有する平板と前記下部ロール軸端部を包囲
    する円筒部とで一体的に構成された被包部材を有し、前
    記被包部材の平板と前記槽側板との間ならびに前記下部
    ロール軸端部と前記被包部材の円筒部との間にはシール
    部材が設けられ、 前記上部ロールの軸端部はフランジを有し、前記フラン
    ジと前記被包部材の平板との間にはシール部材が設けら
    れている水平処理槽のロール軸シール装置。
  2. 【請求項2】前記槽側板の開口部および前記被包部材の
    平板上部の開口部が、U字形である請求項1記載の水平
    処理槽におけるロール軸シール装置。
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