JP3321502B2 - 電解処理槽 - Google Patents

電解処理槽

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JP3321502B2
JP3321502B2 JP27577894A JP27577894A JP3321502B2 JP 3321502 B2 JP3321502 B2 JP 3321502B2 JP 27577894 A JP27577894 A JP 27577894A JP 27577894 A JP27577894 A JP 27577894A JP 3321502 B2 JP3321502 B2 JP 3321502B2
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敏幸 岡谷
奏一朗 上田
秀樹 中村
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Mutsubushi Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主としてストリップ
(帯状鉄板)の各種電気メッキなどの電解処理に使用す
るための電解処理槽に関し、詳しくは電解処理槽で使用
されるシール部材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電解処理槽の先行技術に、特開
昭63−140100号公報に記載のものがある。この
電解処理槽は、図5に示すように、上下対称の電解処理
槽本体51の上下両面中央部に、電極53に対応する開
口52・52がそれぞれ設けられ、これらの開口52内
に電極(アノードともいう)53が装填されている。ま
た上下の各電極53は、ジャッキや油圧シリンダなどの
支持装置54により、ストリップAに対し接近・離間可
能に支持されている。さらに開口52と電極53の周縁
部間にはシール部材55が介装され、電解液Bの漏出を
防止している。図中の符号57は電解液の噴射ノズル、
58は通電ロール(コンダクタロールともいう)であ
る。
【0003】ところで上記シール部材55には、図6
(a)に示すように、内部に加圧空気を導入するチューブ
状の中空シールが使用され、処理槽本体51の開口52
の内周壁に形成されたコの字形断面の環状溝56内に、
シール部材55が嵌着されている。そして、口金59か
ら加圧空気を導入することによりシール部材55が膨張
し、シール部材55の先端面が電極53の側壁に接触す
る。その他、断面半円筒形や断面略四角筒形などの中空
シール部材55も使用されるが、いずれも均一で厚みの
薄いインフレートシールである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のシール部材を用いた電解処理槽では、次のよ
うな不都合な面がある。すなわち、 インフレートシールが使用されているため、電極5
3を移動させたときの摺動抵抗が大きく、シール部材5
5の接触部が電極53の側壁に密着し、図6(b)のよ
うに本体51と電極53の間隙に噛み込むことがある。
このため、シール部材55が損傷しやすく、寿命が非常
に短い。
【0005】 加圧空気源のトラブルやシール部材5
5の破損などにより、シール部材55内の加圧空気が抜
けてシール部材55が収縮すると、図6(c)のように開
口52の内壁と電極53の周縁部とに隙間が生じ、本体
51内の電解液Bが漏れ出すことがある。
【0006】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、電極を移動させたときにシール部材の接触部が処理
槽本体との間隙に噛み込まず、長期間使用しても損傷し
にくいシール部材を備えた電解処理槽を提供することを
目的とし、また請求項2の発明は、上記目的に加えてシ
ール部材内の加圧空気が抜けた場合でも電解液の漏出防
止を図れるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の電解処理槽は、a)電極とこの電極に対応
する形状の開口を設けた処理槽本体とを備え、前記電極
が前記処理槽内のストリップとの間隙を変更できるよう
に、前記処理槽本体に対し移動可能に構成された電解処
理槽において、b)前記処理槽本体の開口の内周壁に断面
コの字形の環状溝を形成し、この環状溝内に、耐電解液
性の弾性材料からなる加圧式シール部材を先端部の一部
を突出させて嵌着し、前記シール部材は、加圧空気を導
入可能な中空部を有しかつ前記電極と接触する先端部を
断面円弧状に形成し、前記先端部の肉厚を前記開口と電
極の側壁の間隙よりやや厚く設定している構成とされ
【0008】また請求項2の電解処理槽は、a)電極とこ
の電極に対応する形状の開口を設けた処理槽本体とを備
え、前記電極が前記処理槽内のストリップとの間隙を変
更できるように、前記処理槽本体に対し移動可能に構成
された電解処理槽において、c)前記処理槽本体の開口の
内周壁に断面コの字形の環状溝を形成し、この環状溝内
に、耐電解液性の弾性材料からなる加圧式シール部材を
先端部を突出させて嵌着し前記シール部材は、前記環
状溝に対応する断面方形で加圧空気を導入可能な中空部
を有し、前記電極と接触する先端部を前記中空部より肉
厚のリップ状にしかつ電解液を受け止める方向に突設
し、前記中空部の上面の基端寄り半分、基端側垂直面お
よび下面をそれぞれ前記環状溝の内面に接着し、前記中
空部内の加圧空気が抜けた状態でも、前記リップ状の先
端部と中空部の先端寄り部分とで、前記処理本体内の電
解液を受け止めて保持する凹状部が形成される構成とさ
れる
【0009】請求項3の電解処理槽は、電極とこの電極
に対応する形状の開口を設けた処理槽本体とを備え、前
記電極が前記処理槽内のストリップとの間隙を変更でき
るように、前記処理槽本体に対し移動可能に構成された
電解処理槽において、前記処理槽本体の開口の内周壁に
断面コの字形の環状溝を形成し、この環状溝内に、加圧
空気を導入可能な中空部を有しかつ前記電極と接触する
先端部を肉厚にし断面円弧状に形成した耐電解液性の弾
性材料からなる加圧式シール部材を、前記先端部の一部
を突出させて嵌着し、前記処理槽本体の相対向する側壁
にU溝を形成し、このU溝内に通電ロールの軸の両端部
を上下動自在に挿入し、その軸の両端を軸受を介して回
動自在に支持し、軸受の内面側に一体に装着したU状の
スペーサの内面にU状に連続する断面コの字形のシール
溝を形成し、このシール溝に前記シール部材を嵌着した
構成とされる。請求項4の電解処理槽は、電極とこの電
極に対応する形状の開口を設けた処理槽本体とを備え、
前記電極が前記処理槽内のストリップとの間隙を変更で
きるように、前記処理槽本体に対し移動可能に構成され
た電解処理槽において、前記処理槽本体の開口の内周壁
に断面コの字形の環状溝を形成し、この環状溝内に、加
圧空気を導入可能な中空部を有しかつ前記電極と接触す
る先端部をリップ状にしかつ電解液を受け止める方向に
突設した耐電解液性の弾性材料からなる加圧式シール部
材を、前記先端部を突出させて嵌着し前記処理槽本体
の相対向する側壁にU溝を形成し、このU溝内に通電ロ
ールの軸の両端部を上下動自在に挿入し、その軸の両端
を軸受を介して回動自在に支持し、前記軸受の内面側に
一体に装着したU状のスペーサの内面にU状に連続する
断面コの字形のシール溝を形成し、このシール溝に前記
シール部材を嵌着した構成とされる。
【0010】
【作用】上記構成を有するこの発明の電解処理槽によれ
ば、シール部材の中空部内に加圧空気を導入することに
より、シール部材が膨張して肉厚の先端部が電極の側壁
に接触して密封する。そしてこの状態で、たとえば電極
とストリップとの距離を変更するために電極を移動する
ときには、電極と接触するシール部材の先端部が断面
弧状に形成されていることから、電極の移動に伴う摺動
抵抗が小さく、したがって電極の移動に必要な駆動力が
低減される。また、電極を移動する場合、これに接触す
るシール部材の先端部が電極の移動方向に引っ張られよ
うとするが、先端部が肉厚に形成されているためにほと
んど変形せず、したがって本体と電極との間隙内にシー
ル部材が噛み込むことがない。特に、電極と接触する先
端部(シール部材)の肉厚を、前記開口と電極の側壁の
間隙よりやや厚く設定したことにより、シール部材の先
端部に電極が接触した状態で電極を上下方向に移動した
ときに、シール部材の先端部がその移動方向に変形する
のが防止される。
【0011】請求項2記載の電解処理槽によっても、シ
ール部材の中空部内に加圧空気を導入することにより、
シール部材が膨張してリップ状の先端部が電極の側壁に
接触して密封する。そして、この密封状態で、電極を移
動するとき、電極の側壁に対しシール部材のリップ状先
端部の角部だけが圧接されていることから、電極の移動
に伴う摺動抵抗が小さく、電極の移動に必要な駆動力が
低減されるとともに、リップ状先端部が電極の移動方向
にわずかに撓む程度でほとんど変形せず、処理槽本体と
電極との間隙内にシール部材が噛み込むことがない。
【0012】また、加圧空気源などの故障によりシール
部材の中空部内の加圧空気が抜けてシール部材が収縮し
た場合には、処理槽本体内の電解液(の重量)がリップ
状先端部を電極の側壁へ押し付けるように作用し、電解
液はシール部材の本体部分とリップ状先端部とで形成さ
れる凹状部にて受け止めて保持され、処理槽からの電解
液の漏出が防止される。
【0013】請求項3および請求項4記載の電解処理槽
では、電解液を排出した状態で通電ロールを引き上げる
ことにより、ロール表面を簡単に清掃できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の電解処理槽の実施例を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1は本実施例にかかる電解処理槽の一部
を示す断面図、図2は図1の電解処理槽に用いられたシ
ール部材の実施例を示す断面図で、図2(a)は膨張状態
を、図2(b)は収縮状態をそれぞれ表す。
【0016】図1に示すように、電解処理槽本体1は底
板1aと天板1bとを、上下方向の中心線を挟んで対称
的に備えており、底板1aおよび天板1bの相対向する
位置に、電極2・3に対応する開口1cがそれぞれ設け
られている。上下の電極2・3は油圧シリンダ4・5で
相互に平行に支持され、ストリップAに対する電極2・
3の距離を油圧シリンダ4・5を介して変更できるよう
に構成されている。電極2・3および開口1cは、本例
ではそれぞれ上方より見て方形(四角形)である。処理
槽本体1内には、電解液Bが天板1bの近くまで貯留さ
れている。底板1aおよび天板1bの各開口1cの内周
壁には、断面“コ”の字形の環状溝6が形成され、そこ
にシール部材7が嵌着されている。
【0017】シール部材7は、図2に示すように耐電解
液性のゴムや樹脂などの弾性材料、たとえばNBR(ニ
トリルブタジエンラバー)やSBR(スチレンブタジエ
ンラバー)からなるチューブ状の中空シールで、電極2
・3(図1)に接触する先端部7aが断面半円形の肉厚
部に形成されている。とくにNBRやSBRは絶縁性に
も優れているので、電解液B中で使用するのに好適であ
る。先端部7aの厚みは、開口1cと電極2・3(図
1)の側壁2a・3aの間隙Sよりやや厚く設定され、
この先端部1cに一体に連結された中空部7bは薄くて
均一な厚みのシール壁を備え、このシール壁の先端部7
aとの連結部近傍が、図2(b)のように常態(収縮状
態)で内方に凹状に屈曲している。シール部材7の基端
側が前記環状溝6内に嵌挿され、環状溝6の垂直壁にシ
ール部材7の基端面が接着等により固定されるととも
に、シール部材7の基端に中空部7bに連通する加圧空
気の導入管7cの一端が接続され、導入管7cの他端は
加圧空気源(図示せず)に接続されている。
【0018】本例では、図2(a)のように先端部7aの
厚みを、電極2・3(図1)の側壁2a・3aと開口1
cの内周壁との間隙よりやや厚く(10mm程度)形成
することにより、シール部材7の先端部7aに側壁2a
・3aが接触した状態で電極2・3を上下方向に移動し
たときに、シール部材7の先端部7aがその移動方向に
変形するのを防止している。中空部7bのシール壁の厚
みは、常態で2〜3mmにしている。
【0019】このようにして形成されたシール部材7を
備えた電解処理槽によれば、電極2・3を油圧シリンダ
4・5にてストリップAに対し接近あるいは離間した
際、電極2・3の側壁2a・3aとシール部材7の先端
部7aとの間の摺動抵抗が軽減され、油圧シリンダ4・
5による駆動力を軽減し得る。これは、先端部7aの先
端を円弧面に形成したことに起因する。また、シール部
材7の先端部7aの一部は、環状溝6内に常に挿入され
ているから、電極2・3の移動時にほとんど変形するこ
とがなく、したがって従来のように電極2・3の側壁2
a・3aと開口1cの内周壁との隙間にシール部材7が
噛み込むことがない。
【0020】図3はシール部材の他の実施例を示す断面
図で、図3に(a)は膨張状態を、図3(b)は収縮状態を
それぞれ表す。本実施例のシール部材7’は、図3(a)
(b)に示すように、環状溝6の開口断面に対応する断面
方形の中空部7b’の先端面に、中空部7b’より肉厚
のリップ状部(リップ状先端部)7dを処理槽本体1内
に向け傾斜させて一体に形設している。また図3(b)の
ように、中空部7b’の上面の基端寄り半分、基端側垂
直面および下面をそれぞれ環状溝6の内面に接着し、中
空部7b’内の加圧空気が抜けた状態においても、処理
槽本体1内の電解液Bをリップ状部7dと中空部7b’
の先端寄り部分とで形成される凹状部7eにて受け止め
て保持し、電解液Bの漏出を防止するようにしている。
一方、中空部7b’内に加圧空気を導入した膨張状態で
は、リップ状部7dの先端角部が電極2・3の側壁2a
・3aに押圧され、開口1cと電極2・3の間隙を密封
して処理槽本体1内の電解液Bの漏出を確実に防止す
る。中空部7b’のシール壁の厚みは、上記実施例と同
様に常態で2〜3mmであり、リップ状部7dの厚みは
本例では5mmである。
【0021】上記のようにして形成された第2実施例の
シール部材7’を備えた電解処理槽でも、電極2・3の
移動の際、電極2・3の側壁2a・3aとリップ状部7
dとの間の摺動抵抗が小さいため、油圧シリンダ4・5
による電極2・3の移動力を軽減し得る。また電極2・
3の移動時にはリップ状部7dがその移動方向に撓む程
度であるから、電極2・3の側壁2a・3aと開口1c
の内周壁との隙間にシール部材7’が噛み込むことがな
い。さらに加圧空気が抜けた状態でも、上記したとおり
電解液Bをシール部材7’で保持することができるか
ら、加圧空気源の故障等が生じても、処理槽本体1内か
らの電解液Bの漏出が防止される。
【0022】図4はシール部材7(又は7’)の使用箇
所の異なる例を示すものである。同図(a)(c)に示すよ
うに、通電ロール8・9が処理槽本体1内の電解液B中
に上下に平行に配置されている。下側の通電ロール9は
処理槽本体1の相対向する側壁間に回動自在に配設さ
れ、処理槽本体1の相対向する側壁に、同図(b)のよう
にU溝1eが形成され、このU溝1e内に通電ロール8
の軸8aの両端部が上下動自在に挿入されている。軸8
aの両端はそれぞれ軸受8bに回動自在に支持され、軸
受8bの内面側に一体に装着されたU状のスペーサ8c
の内面にU状に連続する断面“コ”の字形のシール溝8
dが形成され、そこに上記実施例に示したシール部材7
(又は7’)が装着されている。本例では、通電ロール
8の両端の軸受8bをそれぞれ油圧シリンダ10・10
で支持し、電解液Bを排出した状態で通電ロール8を油
圧シリンダ10によって引き上げることにより、ロール
表面を簡単に清掃できるようにしている。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の電解処理槽には、次のような優れた効果があ
る。
【0024】(1) 請求項1および2の電解処理槽では、
電極を移動するときには、電極とのシール部材間の摺動
抵抗が小さく、電極の移動に必要な駆動力が低減され、
また、シール部材の先端部の一部は、環状溝内に常に挿
入されているから、電極の移動時にほとんど変形するこ
とがなく、本体と電極との間隙内にシール部材が噛み込
むことがなく、損傷しにくいので、長期間使用できる。
【0025】(2) 請求項2記載の電解処理槽では、上記
(1)の効果に加えて加圧空気源の故障等によりシール部
材内の加圧空気が抜けても電解液の漏出を防止できると
いう効果がある。
【0026】(3) 請求項3および請求項4記載の電解処
理槽では、通電ロールを引き上げることにより、ロール
表面を簡単に清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる電解処理槽の一部を示
す断面図である。
【図2】図1の電解処理槽に用いられたシール部材の実
施例を示す断面図で、図2(a)は膨張状態を、図2(b)
は収縮状態をそれぞれ表す。
【図3】シール部材の他の実施例を示す断面図で、図3
に(a)は膨張状態を、図3(b)は収縮状態をそれぞれ表
す。
【図4】図4はシール部材7(又は7’)の異なる使用
例を示すもので、図4(a)は通電ロール部位の平面図、
図4(b)は図4(a)のb−b線断面図、図4(c)は通電
ロール部位の正面断面図である。
【図5】従来のシール部材を備えた電解処理槽の一部断
面図である。
【図6】従来のシール部材とその周辺(電解処理槽の一
部)を拡大して示す断面図で、図6(a)はシール部材の
膨張状態を表し、図6(b)は電極の移動状態を表し、図
6(c)はシール部材の収縮状態を表している。
【符号の説明】
1 電解処理槽本体 1c 開口 2・3 電極 4・5 油圧シリンダ 6 環状溝 7・7’シール部材 7a 先端部 7b 中空部 7d リップ状部 8 通電ロール 8b 軸受 8c スペーサ 8d シール溝 A ストリップ B 電解液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡谷 敏幸 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 上田 奏一朗 兵庫県神戸市長田区若松町9丁目1番30 号 六菱ゴム株式会社内 (72)発明者 中村 秀樹 兵庫県神戸市長田区若松町9丁目1番30 号 六菱ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−108288(JP,A) 特開 平5−287596(JP,A) 特開 平4−263096(JP,A) 特開 平3−28395(JP,A) 特開 平6−146075(JP,A) 特開 昭63−140100(JP,A) 実開 平3−14153(JP,U) 実開 平3−14152(JP,U) 実開 平3−25564(JP,U) 実開 昭58−72166(JP,U) 実開 昭61−155372(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 7/06 C25D 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極とこの電極に対応する形状の開口を
    設けた処理槽本体とを備え、前記電極が前記処理槽内の
    ストリップとの間隙を変更できるように、前記処理槽本
    体に対し移動可能に構成された電解処理槽において、 前記処理槽本体の開口の内周壁に断面コの字形の環状溝
    を形成し、この環状溝内に、耐電解液性の弾性材料から
    なる加圧式シール部材を先端部の一部を突出させて嵌着
    し、 前記シール部材は、加圧空気を導入可能な中空部を有し
    かつ前記電極と接触する先端部を断面円弧状に形成し、
    前記先端部の肉厚を前記開口と電極の側壁の間隙よりや
    や厚く設定している ことを特徴とする電解処理槽。
  2. 【請求項2】 電極とこの電極に対応する形状の開口を
    設けた処理槽本体とを備え、前記電極が前記処理槽内の
    ストリップとの間隙を変更できるように、前記処理槽本
    体に対し移動可能に構成された電解処理槽において、 前記処理槽本体の開口の内周壁に断面コの字形の環状溝
    を形成し、この環状溝内に、耐電解液性の弾性材料から
    なる加圧式シール部材を先端部を突出させて嵌着し前記シール部材は、前記環状溝に対応する断面方形で加
    圧空気を導入可能な中空部を有し、前記電極と接触する
    先端部を前記中空部より肉厚のリップ状にしかつ電解液
    を受け止める方向に突設し、 前記中空部の上面の基端寄り半分、基端側垂直面および
    下面をそれぞれ前記環状溝の内面に接着し、前記中空部
    内の加圧空気が抜けた状態でも、前記リップ状の先端部
    と中空部の先端寄り部分とで、前記処理本体内の電解液
    を受け止めて保持する凹状部が形成されるように構成さ
    れている ことを特徴とする電解処理槽。
  3. 【請求項3】 電極とこの電極に対応する形状の開口を
    設けた処理槽本体とを備え、前記電極が前記処理槽内の
    ストリップとの間隙を変更できるように、前記処理槽本
    体に対し移動可能に構成された電解処理槽において、 前記処理槽本体の開口の内周壁に断面コの字形の環状溝
    を形成し、この環状溝内に、加圧空気を導入可能な中空
    部を有しかつ前記電極と接触する先端部を肉厚にし断面
    円弧状に形成した耐電解液性の弾性材料からなる加圧式
    シール部材を、 前記先端部の一部を突出させて嵌着し、 前記 処理槽本体の相対向する側壁にU溝を形成し、この
    U溝内に通電ロールの軸の両端部を上下動自在に挿入
    し、その軸の両端を軸受を介して回動自在に支持し、軸
    受の内面側に一体に装着したU状のスペーサの内面にU
    状に連続する断面コの字形のシール溝を形成し、このシ
    ール溝に前記シール部材を嵌着したことを特徴とする
    解処理槽。
  4. 【請求項4】 電極とこの電極に対応する形状の開口を
    設けた処理槽本体とを備え、前記電極が前記処理槽内の
    ストリップとの間隙を変更できるように、前記処理槽本
    体に対し移動可能に構成された電解処理槽において、 前記処理槽本体の開口の内周壁に断面コの字形の環状溝
    を形成し、この環状溝内に、加圧空気を導入可能な中空
    部を有しかつ前記電極と接触する先端部をリップ状にし
    かつ電解液を受け止める方向に突設した耐電解液性の弾
    性材料からなる加圧式シール部材を、前記先端部を突出
    させて嵌着し前記 処理槽本体の相対向する側壁にU溝を形成し、この
    U溝内に通電ロールの軸の両端部を上下動自在に挿入
    し、その軸の両端を軸受を介して回動自在に支持し、
    軸受の内面側に一体に装着したU状のスペーサの内面
    にU状に連続する断面コの字形のシール溝を形成し、
    のシール溝に前記シール部材を嵌着したことを特徴とす
    電解処理槽。
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