JPH0835495A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH0835495A JPH0835495A JP17414694A JP17414694A JPH0835495A JP H0835495 A JPH0835495 A JP H0835495A JP 17414694 A JP17414694 A JP 17414694A JP 17414694 A JP17414694 A JP 17414694A JP H0835495 A JPH0835495 A JP H0835495A
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- orbiting scroll
- end plate
- thrust bearing
- orbiting
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0253—Details concerning the base
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定スクロールと旋回スクロールとを位相を
ずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、旋回スク
ロールを、スラスト軸受によってスラストを支持し自転
阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回運動させ
ることにより、上記一対の圧縮室をその容積を減少させ
ながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスクロール型
圧縮機において、長期間運転停止後の運転再開時に、摺
動部に焼付きが生じないようにする。 【構成】 固定スクロールの端板、旋回スクロールの端
板、スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つ
の、相手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留すること
のできる微細な油溜りを多数設けたことを特徴とする。
ずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、旋回スク
ロールを、スラスト軸受によってスラストを支持し自転
阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回運動させ
ることにより、上記一対の圧縮室をその容積を減少させ
ながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスクロール型
圧縮機において、長期間運転停止後の運転再開時に、摺
動部に焼付きが生じないようにする。 【構成】 固定スクロールの端板、旋回スクロールの端
板、スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つ
の、相手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留すること
のできる微細な油溜りを多数設けたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール型圧縮機に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】図９は従来の密閉スクロール型圧縮機の
縦断面図である。図において、密閉ハウジング８内上部
にはスクロール型圧縮機構Ｃが、下部には電動モータ４
が配設され、これらは回転シャフト５によって互いに連
動連結されている。スクロール型圧縮機構Ｃは固定スク
ロール１、旋回スクロール２、旋回スクロール２の公転
旋回運動を許容するがその自転を阻止するオルダムリン
グ３、固定スクロール１及び電動モータ４が係止される
フレーム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１及
び下部軸受７２、旋回スクロール２を支持する旋回軸受
７３及びスラスト軸受７４等を備えている。
縦断面図である。図において、密閉ハウジング８内上部
にはスクロール型圧縮機構Ｃが、下部には電動モータ４
が配設され、これらは回転シャフト５によって互いに連
動連結されている。スクロール型圧縮機構Ｃは固定スク
ロール１、旋回スクロール２、旋回スクロール２の公転
旋回運動を許容するがその自転を阻止するオルダムリン
グ３、固定スクロール１及び電動モータ４が係止される
フレーム６、回転シャフト５を軸支する上部軸受７１及
び下部軸受７２、旋回スクロール２を支持する旋回軸受
７３及びスラスト軸受７４等を備えている。
【０００３】固定スクロール１は端板１１とこの内面に
立設されたうず巻状ラップ１２よりなり、端板１１の中
央部には吐出ポート１３とこれを開閉する吐出弁１７が
設けられている。旋回スクロール２は端板２１とその内
面に立設されたうず巻状ラップ２２と端板１１の外面中
央部に突出されたボス２３よりなり、このボス２３内に
はドライブブッシュ５４が嵌装され、旋回軸受７３を介
して回転自在に軸承されている。そして、このドライブ
ブッシュ５４にはスライド溝５５が穿設され、このスラ
イド溝５５内には回転シャフト５の上端面に突設された
偏心駆動ピン５３がスライド可能に嵌合されている。そ
して、ドライブブッシュ５４の下端部には旋回スクロー
ル２の公転旋回運動による動的アンバランスを平衡させ
るためのバランスウェイト８４が固定されている。
立設されたうず巻状ラップ１２よりなり、端板１１の中
央部には吐出ポート１３とこれを開閉する吐出弁１７が
設けられている。旋回スクロール２は端板２１とその内
面に立設されたうず巻状ラップ２２と端板１１の外面中
央部に突出されたボス２３よりなり、このボス２３内に
はドライブブッシュ５４が嵌装され、旋回軸受７３を介
して回転自在に軸承されている。そして、このドライブ
ブッシュ５４にはスライド溝５５が穿設され、このスラ
イド溝５５内には回転シャフト５の上端面に突設された
偏心駆動ピン５３がスライド可能に嵌合されている。そ
して、ドライブブッシュ５４の下端部には旋回スクロー
ル２の公転旋回運動による動的アンバランスを平衡させ
るためのバランスウェイト８４が固定されている。
【０００４】ハウジング８内底部に貯溜された潤滑油８
１は回転シャフト５の回転による遠心力によって入口孔
５１から吸い上げられ、給油孔５２を通って下部軸受７
２、上部軸受７１、ドライブブッシュ５４等を潤滑した
後、バランスウェイト室６１、排油孔６２を経てハウジ
ング８の底部に排出される。電動モータ４を駆動する
と、この回転トルクは回転シャフト５、偏心駆動ピン５
３、ドライブブッシュ５４、旋回軸受７３を介して旋回
スクロール２に伝達され、旋回スクロール２はオルダム
リンク３によってその自転を阻止されながら公転旋回運
動する。すると、ガスが吸入管８２を経てハウジング８
内に入り、電動モータ４を冷却した後、吸入通路１５か
ら両スクロール１及び２のうず巻状ラップ１２，２２ま
わりに形成された吸入キャビティ１６を経て固定スクロ
ール１と旋回スクロール２とを噛み合わせることによっ
て限界された複数の密閉空間２４内に吸入される。そし
て、旋回スクロール２の公転旋回運動により密閉空間２
４の容積が減少するのに伴って圧縮されながら中央部に
至り、ここから吐出ポート１３を通り吐出弁１７を押し
上げて端板１１の背面側に形成された吐出キャビティ１
４に吐出され、更に、仕切壁３１に穿設された穴１８を
経て第２の吐出キャビティ１９内に入り、ここから吐出
管８３を経て外部に吐出される。
１は回転シャフト５の回転による遠心力によって入口孔
５１から吸い上げられ、給油孔５２を通って下部軸受７
２、上部軸受７１、ドライブブッシュ５４等を潤滑した
後、バランスウェイト室６１、排油孔６２を経てハウジ
ング８の底部に排出される。電動モータ４を駆動する
と、この回転トルクは回転シャフト５、偏心駆動ピン５
３、ドライブブッシュ５４、旋回軸受７３を介して旋回
スクロール２に伝達され、旋回スクロール２はオルダム
リンク３によってその自転を阻止されながら公転旋回運
動する。すると、ガスが吸入管８２を経てハウジング８
内に入り、電動モータ４を冷却した後、吸入通路１５か
ら両スクロール１及び２のうず巻状ラップ１２，２２ま
わりに形成された吸入キャビティ１６を経て固定スクロ
ール１と旋回スクロール２とを噛み合わせることによっ
て限界された複数の密閉空間２４内に吸入される。そし
て、旋回スクロール２の公転旋回運動により密閉空間２
４の容積が減少するのに伴って圧縮されながら中央部に
至り、ここから吐出ポート１３を通り吐出弁１７を押し
上げて端板１１の背面側に形成された吐出キャビティ１
４に吐出され、更に、仕切壁３１に穿設された穴１８を
経て第２の吐出キャビティ１９内に入り、ここから吐出
管８３を経て外部に吐出される。
【０００５】また、旋回スクロール２の公転旋回運動
時、旋回スクロール２にはその偏心方向に向かう遠心力
と密閉空間２４内の圧縮ガスによるガス力が作用し、こ
れらの合成力によって旋回スクロール２はその旋回半径
が増加する方向に押推されてそのラップ２２の側面が固
定スクロール１のラップ１２の側面と密接する。ラップ
２２の側面とラップ１２の側面とが密接しながら摺動す
るのに伴って旋回スクロール２の旋回半径は自動的に変
化し、これに伴って偏心駆動ピン５３はスライド溝５５
内をその長手方向に移動する。
時、旋回スクロール２にはその偏心方向に向かう遠心力
と密閉空間２４内の圧縮ガスによるガス力が作用し、こ
れらの合成力によって旋回スクロール２はその旋回半径
が増加する方向に押推されてそのラップ２２の側面が固
定スクロール１のラップ１２の側面と密接する。ラップ
２２の側面とラップ１２の側面とが密接しながら摺動す
るのに伴って旋回スクロール２の旋回半径は自動的に変
化し、これに伴って偏心駆動ピン５３はスライド溝５５
内をその長手方向に移動する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来、乗用車、バス、
トラック等車両の空調機には、専らフレオン１２を冷媒
に用いていた。そして冷媒を圧縮するための圧縮機とし
てスクロール型圧縮機を用いる場合にも、冷媒中に潤滑
油をミスト状に混合して冷媒系統内を循環させるミスト
潤滑が行われていた。フレオン１２はオゾン層破壊の原
因となる特定フロンに指定され使用は制限されている。
これに対応する冷媒として、ＨＦＣ１３４ａが有力にな
って来ている。
トラック等車両の空調機には、専らフレオン１２を冷媒
に用いていた。そして冷媒を圧縮するための圧縮機とし
てスクロール型圧縮機を用いる場合にも、冷媒中に潤滑
油をミスト状に混合して冷媒系統内を循環させるミスト
潤滑が行われていた。フレオン１２はオゾン層破壊の原
因となる特定フロンに指定され使用は制限されている。
これに対応する冷媒として、ＨＦＣ１３４ａが有力にな
って来ている。
【０００７】ＨＦＣ１３４ａを冷媒に用いる時は、潤滑
油に専らポリアルキレングリコールＰＡＧ合成油を用い
るが、この組み合わせでの潤滑性、耐久性、耐焼付性
は、従来の冷媒ＣＦＣ１２と鉱油の場合に対して良好で
は無い。それは、ＨＦＣ１３４ａは塩素元素（Ｃｌ）を
含まない為に、摺動・潤滑部に表面硬化層が形成され難
いのが原因と考えられている。そのため、圧縮機を停止
してから時間を置いて起動すると、摺動部で焼付が起こ
る現象が多く見られる。これは、運転中には潤滑油は圧
縮機の摺動部に十分供給されていたが、停止して時間が
経過すると、摺動部に貯留されていた潤滑油が、摺動部
の隙間から流出してしまい、油切れ状態に至る上、更に
上記した様に表面硬化層の発達しないのが原因と推察さ
れる。
油に専らポリアルキレングリコールＰＡＧ合成油を用い
るが、この組み合わせでの潤滑性、耐久性、耐焼付性
は、従来の冷媒ＣＦＣ１２と鉱油の場合に対して良好で
は無い。それは、ＨＦＣ１３４ａは塩素元素（Ｃｌ）を
含まない為に、摺動・潤滑部に表面硬化層が形成され難
いのが原因と考えられている。そのため、圧縮機を停止
してから時間を置いて起動すると、摺動部で焼付が起こ
る現象が多く見られる。これは、運転中には潤滑油は圧
縮機の摺動部に十分供給されていたが、停止して時間が
経過すると、摺動部に貯留されていた潤滑油が、摺動部
の隙間から流出してしまい、油切れ状態に至る上、更に
上記した様に表面硬化層の発達しないのが原因と推察さ
れる。
【０００８】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、運
転停止中においても摺動部から潤滑油が流出しないよう
にして、運転再開時において接触摺動部で焼付が生じな
いようにしようとするものである。
転停止中においても摺動部から潤滑油が流出しないよう
にして、運転再開時において接触摺動部で焼付が生じな
いようにしようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、固定スクロールと旋回スクロールと
を位相をずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、
旋回スクロールを、スラスト軸受によってスラストを支
持し自転阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回
運動させることにより、上記一対の圧縮室をその容積を
減少させながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスク
ロール型圧縮機において、次の特徴を有するスクロール
型圧縮機に関するものである。 （１）固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、
スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相
手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのでき
る微細な油溜りを多数設けた。 （２）固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、
スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相
手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのでき
る微細な油溜りを多数有する耐摩耗性板を一体的に設け
た。
したものであって、固定スクロールと旋回スクロールと
を位相をずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、
旋回スクロールを、スラスト軸受によってスラストを支
持し自転阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回
運動させることにより、上記一対の圧縮室をその容積を
減少させながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスク
ロール型圧縮機において、次の特徴を有するスクロール
型圧縮機に関するものである。 （１）固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、
スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相
手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのでき
る微細な油溜りを多数設けた。 （２）固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、
スラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相
手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのでき
る微細な油溜りを多数有する耐摩耗性板を一体的に設け
た。
【００１０】
（１）部材の表面に多数の油溜り、すなわち微細な穴を
設けたものにおいては、潤滑油がこゝに吸着保持され、
したがって圧縮機が長期間運転停止している時において
も、潤滑油が隙間から流出することがないので、運転再
開時に摺動面の焼付きが生じない。
設けたものにおいては、潤滑油がこゝに吸着保持され、
したがって圧縮機が長期間運転停止している時において
も、潤滑油が隙間から流出することがないので、運転再
開時に摺動面の焼付きが生じない。
【００１１】（２）多数の油溜りを有する耐摩耗性板を
一体的に設けたものにおいては、上記の作用のほか摩耗
を防止する作用がある。
一体的に設けたものにおいては、上記の作用のほか摩耗
を防止する作用がある。
【００１２】
【実施例】図１は本発明の第１実施例に係る旋回スクロ
ール２の斜視図である。この旋回スクロール２はアルミ
ニウム合金製のものである。図において２１は渦巻状ラ
ップ、２２は端板、２５はオルダムリングが嵌合摺動す
る案内溝、１００は端板の背面、すなわちスラスト軸受
７４に接して摺動する面に設けられた多数の微細油溜め
（凹部）である。微細油溜め１００は直系５０μ、深さ
２０〜３０μ程度の凹部である。
ール２の斜視図である。この旋回スクロール２はアルミ
ニウム合金製のものである。図において２１は渦巻状ラ
ップ、２２は端板、２５はオルダムリングが嵌合摺動す
る案内溝、１００は端板の背面、すなわちスラスト軸受
７４に接して摺動する面に設けられた多数の微細油溜め
（凹部）である。微細油溜め１００は直系５０μ、深さ
２０〜３０μ程度の凹部である。
【００１３】微細油溜めの加工は次の手順で得られる。
すなわち、イオンビーム、レーザビーム、電子ビームを
加工面に照射して、加工物の表面を局部的に急速加熱
し、溶解させた後、急速凝固させると凝固が隆起して来
る。局所的隆起の散在は、平面に凹所を設けたのと同様
の形態となる。図示の油溜めは、この隆起の頂上を面加
工して、平面に穴を設けたのと同様の表面形態を得たも
のである。部材の表面に加工された油溜めは、表面張力
で決まる油の液滴より幾分小さい程度の微細な穴であ
る。微細な穴には、穴からオーバハングした状態で、穴
の壁面に油の液滴が吸着・保持される。
すなわち、イオンビーム、レーザビーム、電子ビームを
加工面に照射して、加工物の表面を局部的に急速加熱
し、溶解させた後、急速凝固させると凝固が隆起して来
る。局所的隆起の散在は、平面に凹所を設けたのと同様
の形態となる。図示の油溜めは、この隆起の頂上を面加
工して、平面に穴を設けたのと同様の表面形態を得たも
のである。部材の表面に加工された油溜めは、表面張力
で決まる油の液滴より幾分小さい程度の微細な穴であ
る。微細な穴には、穴からオーバハングした状態で、穴
の壁面に油の液滴が吸着・保持される。
【００１４】上記微細油溜め１００によって、スクロー
ル流体機械の長期間の運転停止時においても、この微細
油溜めに潤滑油が溜って保持されるので、運転再開時に
スラスト軸受７４との間に焼付きが生じることはなくな
り、良好な摺動が行われる。
ル流体機械の長期間の運転停止時においても、この微細
油溜めに潤滑油が溜って保持されるので、運転再開時に
スラスト軸受７４との間に焼付きが生じることはなくな
り、良好な摺動が行われる。
【００１５】図２は本発明の第２実施例に係るアルミニ
ウム合金製旋回スクロール２の要部断面図であり、
（ａ）は図１のＡ−Ａ断面図、（ｂ）は上記（ａ）のＢ
部拡大図である。図において２５はオルダムリング３が
嵌合摺動する案内溝である。
ウム合金製旋回スクロール２の要部断面図であり、
（ａ）は図１のＡ−Ａ断面図、（ｂ）は上記（ａ）のＢ
部拡大図である。図において２５はオルダムリング３が
嵌合摺動する案内溝である。
【００１６】本実施例はこの案内溝２５の底面および側
面にも、第１実施例と同様な多数の微細油溜め１００を
設けた例であり、長期間運転停止後の運転再開時におけ
る、案内溝２５とオルダムリング３との間の焼付きが防
止される。
面にも、第１実施例と同様な多数の微細油溜め１００を
設けた例であり、長期間運転停止後の運転再開時におけ
る、案内溝２５とオルダムリング３との間の焼付きが防
止される。
【００１７】図３は本発明の第３実施例に係るアルミニ
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。本実施例
は端板２２の腹面すなわち固定スクロール１の周囲部と
接触摺動する面に、第１実施例と同様の多数の微細油溜
め１００を設けた例である。これによって長期間運転停
止後の運転再開時における、旋回スクロール端板と固定
スクロール周囲部との焼付きが防止される。
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。本実施例
は端板２２の腹面すなわち固定スクロール１の周囲部と
接触摺動する面に、第１実施例と同様の多数の微細油溜
め１００を設けた例である。これによって長期間運転停
止後の運転再開時における、旋回スクロール端板と固定
スクロール周囲部との焼付きが防止される。
【００１８】図４は本発明の第４実施例に係るアルミニ
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。図におい
て、２６は端板２２の背面に一体的に設けられた耐摩耗
性板であり、接着等によって取付けてある。この耐摩耗
性板２６は焼入れ硬化したＳＫ材等で製作され、その外
表面には第１実施例と同様な方法によって多数の微細油
溜め１００が設けてある。
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。図におい
て、２６は端板２２の背面に一体的に設けられた耐摩耗
性板であり、接着等によって取付けてある。この耐摩耗
性板２６は焼入れ硬化したＳＫ材等で製作され、その外
表面には第１実施例と同様な方法によって多数の微細油
溜め１００が設けてある。
【００１９】本実施例は第１実施例を改良したものであ
り、長期間停止後の運転再開時におけるスラスト軸受７
４との間の焼付きが防止されるほか、さらに摩耗が防止
される。
り、長期間停止後の運転再開時におけるスラスト軸受７
４との間の焼付きが防止されるほか、さらに摩耗が防止
される。
【００２０】図５は本発明の第５実施例に係るアルミニ
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。図におい
て２６は端板２２の腹面、すなわち固定スクロール１の
周囲部と接触摺動する面に接着等によって取付けられた
耐摩耗性板である。この耐摩耗性板の外表面には第１実
施例と同じく、多数の油溜め１００が設けてある。
ウム合金製旋回スクロール２の斜視図である。図におい
て２６は端板２２の腹面、すなわち固定スクロール１の
周囲部と接触摺動する面に接着等によって取付けられた
耐摩耗性板である。この耐摩耗性板の外表面には第１実
施例と同じく、多数の油溜め１００が設けてある。
【００２１】本実施例においても、長期間停止後の運転
再開時において、旋回スクロール端板と固定スクロール
周囲部との焼付きおよび旋回スクロール端板の摩耗が防
止される。
再開時において、旋回スクロール端板と固定スクロール
周囲部との焼付きおよび旋回スクロール端板の摩耗が防
止される。
【００２２】図６は本発明の第６実施例に係るスラスト
軸受７４の斜視図である。本実施例はスラスト軸受７４
の旋回スクロール端板背面と接触摺動する面に多数の油
溜め１００を設けた例である。本実施例においても、長
期間停止後の運転再開時における焼付きが防止される。
なお、上記スラスト軸受７４の上記とは反対側の面にも
多数の油溜め１００を設ければ摺動相手部材のオルダム
リング３の周囲突出部との間の焼付きが防止される。
軸受７４の斜視図である。本実施例はスラスト軸受７４
の旋回スクロール端板背面と接触摺動する面に多数の油
溜め１００を設けた例である。本実施例においても、長
期間停止後の運転再開時における焼付きが防止される。
なお、上記スラスト軸受７４の上記とは反対側の面にも
多数の油溜め１００を設ければ摺動相手部材のオルダム
リング３の周囲突出部との間の焼付きが防止される。
【００２３】図７は本発明の第７実施例に係るアルミニ
ウム合金製固定スクロール１の、旋回スクロールと接触
する側の端面図である。本実施例は固定スクロールの端
板１２の腹側の周囲部、すなわち旋回スクロールの端板
と接触摺動する面に多数の油溜め１００を設けた例であ
る。本例においても、長期間停止後の運転再開時におけ
る焼付きが防止される。
ウム合金製固定スクロール１の、旋回スクロールと接触
する側の端面図である。本実施例は固定スクロールの端
板１２の腹側の周囲部、すなわち旋回スクロールの端板
と接触摺動する面に多数の油溜め１００を設けた例であ
る。本例においても、長期間停止後の運転再開時におけ
る焼付きが防止される。
【００２４】図８は本発明の第８実施例に係るオルダム
リング３の斜視図である。本例はオルダムリングの外周
突出部の表面、すなわち、旋回スクロールの案内溝２
５、フレーム６に設けられている案内溝（図示していな
い）、あるいはスラスト軸受７４に接触して摺動する部
分に油溜め１００を設けた例である。本例においても、
これら摺動面における焼付きが防止される。
リング３の斜視図である。本例はオルダムリングの外周
突出部の表面、すなわち、旋回スクロールの案内溝２
５、フレーム６に設けられている案内溝（図示していな
い）、あるいはスラスト軸受７４に接触して摺動する部
分に油溜め１００を設けた例である。本例においても、
これら摺動面における焼付きが防止される。
【００２５】
【発明の効果】本発明のスクロール型圧縮機において
は、固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、ス
ラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相手
部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのできる
微細な油溜りを多数設け、あるいはその面に、潤滑油を
貯留することのできる微細な油溜りを多数有する耐摩耗
性板を一体的に設けてあるので、長期間停止後の運転再
開時における摺動部の焼付きを防止することができる。
は、固定スクロールの端板、旋回スクロールの端板、ス
ラスト軸受、自転阻止機構等の少なくとも一つの、相手
部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留することのできる
微細な油溜りを多数設け、あるいはその面に、潤滑油を
貯留することのできる微細な油溜りを多数有する耐摩耗
性板を一体的に設けてあるので、長期間停止後の運転再
開時における摺動部の焼付きを防止することができる。
【図１】本発明の第１実施例に係る旋回スクロール２の
斜視図。
斜視図。
【図２】本発明の第２実施例に係るアルミニウム合金製
旋回スクロール２の要部断面図であり、（ａ）は図１の
Ａ−Ａ断面図、（ｂ）は上記（ａ）のＢ部拡大図。
旋回スクロール２の要部断面図であり、（ａ）は図１の
Ａ−Ａ断面図、（ｂ）は上記（ａ）のＢ部拡大図。
【図３】本発明の第３実施例に係るアルミニウム合金製
旋回スクロール２の斜視図。
旋回スクロール２の斜視図。
【図４】本発明の第４実施例に係るアルミニウム合金製
旋回スクロール２の斜視図。
旋回スクロール２の斜視図。
【図５】本発明の第５実施例に係るアルミニウム合金製
旋回スクロール２の斜視図。
旋回スクロール２の斜視図。
【図６】本発明の第６実施例に係るスラスト軸受７４の
斜視図。
斜視図。
【図７】本発明の第７実施例に係るアルミニウム合金製
固定スクロール１の、旋回スクロールと接触する側の端
面図。
固定スクロール１の、旋回スクロールと接触する側の端
面図。
【図８】本発明の第８実施例に係るオルダムリング３の
斜視図。
斜視図。
【図９】従来の密閉スクロール型圧縮機の縦断面図。
１ 固定スクロール １１ 渦巻状ラップ １２ 端板 ２ 旋回スクロール ２１ 渦巻状ラップ ２２ 端板 ２５ 案内溝 ２６ 耐摩耗性板 ３ オルダムリング ７４ スラスト軸受 １００ 油溜め １１０ 隆起
Claims (2)
- 【請求項１】 固定スクロールと旋回スクロールとを位
相をずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、旋回
スクロールを、スラスト軸受によってスラストを支持し
自転阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回運動
させることにより、上記一対の圧縮室をその容積を減少
させながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスクロー
ル型圧縮機において、固定スクロールの端板、旋回スク
ロールの端板、スラスト軸受、自転阻止機構等の少なく
とも一つの、相手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留
することのできる微細な油溜りを多数設けたことを特徴
とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 固定スクロールと旋回スクロールとを位
相をずらせて噛み合わせて一対の圧縮室を形成し、旋回
スクロールを、スラスト軸受によってスラストを支持し
自転阻止機構によって自転を阻止しながら公転旋回運動
させることにより、上記一対の圧縮室をその容積を減少
させながら中心側へ移動させてガスを圧縮するスクロー
ル型圧縮機において、固定スクロールの端板、旋回スク
ロールの端板、スラスト軸受、自転阻止機構等の少なく
とも一つの、相手部材との接触摺動面に、潤滑油を貯留
することのできる微細な油溜りを多数有する耐摩耗性板
を一体的に設けたことを特徴とするスクロール型圧縮
機。
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|---|---|---|---|
| JP17414694A JP3426720B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | スクロール型圧縮機およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17414694A JP3426720B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | スクロール型圧縮機およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0835495A true JPH0835495A (ja) | 1996-02-06 |
| JP3426720B2 JP3426720B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=15973484
Family Applications (1)
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| JP17414694A Expired - Fee Related JP3426720B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | スクロール型圧縮機およびその製造方法 |
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| JP (1) | JP3426720B2 (ja) |
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| KR100390428B1 (ko) * | 2000-12-18 | 2003-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기용 자전 방지기구의 윤활장치 |
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-
1994
- 1994-07-26 JP JP17414694A patent/JP3426720B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN104813045A (zh) * | 2012-09-06 | 2015-07-29 | 惠而浦股份有限公司 | 应用在基于螺旋式机构的流体压缩机的接触界面上的流体动压轴承 |
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