JP2013170516A - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2013170516A
JP2013170516A JP2012035195A JP2012035195A JP2013170516A JP 2013170516 A JP2013170516 A JP 2013170516A JP 2012035195 A JP2012035195 A JP 2012035195A JP 2012035195 A JP2012035195 A JP 2012035195A JP 2013170516 A JP2013170516 A JP 2013170516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
base surface
sliding
fluid machine
type fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012035195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Sato
秀昭 佐藤
Hiroaki Hiuga
広暁 日向
Akira Tsukamoto
公 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2012035195A priority Critical patent/JP2013170516A/ja
Publication of JP2013170516A publication Critical patent/JP2013170516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】低コストでスクロールユニットの耐久性及びPV特性の向上を図ることができるスクロール型流体機械を提供する。
【解決手段】各基板(26,28)のうちの一方の基板(28)に立設された渦巻体(32)の先端面(32a)が対向する他方の基板(26)の基面(26a)に対して常時摺動するのに対し、各基板のうちの他方の基板(26)に立設された渦巻体(30)の先端面(30a)は対向する他方の基板(28)の基面(28a)に対して所定のクリアランス(54)を存して離間したスクロールユニット(14)を備え、他方の基面(26a)に常時摺動する摺動先端面(26a)は無電解Ni−Pめっき層(56)を有し、摺動先端面が部分的に摺動される被摺動基面(26a)は陽極酸化被膜処理層(58)を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール型流体機械に係り、詳しくは、冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機に組み込まれて好適なスクロール型流体機械に関する。
この種のスクロール型流体機械である例えば密閉型スクロール圧縮機は、各基板の各基面に渦巻体が対をなしてそれぞれ立設された固定スクロール及び可動スクロールから構成されたスクロールユニットを備えている。
当該スクロールユニットは、固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回運動することにより、前記各渦巻体間に作動流体の圧縮室を形成し、該圧縮室が前記各基板の径方向中央部に向けてその容積を減少させながら移動する。また、可動スクロールの外周側には、基面に潤滑油を供給するための外周空間が形成されている。
そして、上記各基板の両方又は一方の表面に無電解Ni−P(ニッケル−リン)めっき層を施すことにより、基板の摩耗によるかじり等の焼き付き現象を抑制し、スクロールユニットの耐久性を向上したスクロール圧縮機が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−86483号公報
上記従来技術では、無電解Ni−Pめっき層の膜厚を厚くしたり、当該めっき層を二重に施したりすることで、いわゆる摩耗による「なじみ層」を形成し、スクロールユニットの摺動特性(PV(荷重圧力×速度)特性)の向上を図りながら、基板からのめっき層の剥離をも防止している。しかし、無電解Ni−Pめっき処理は、例えば陽極酸化被膜処理に比して数倍(例えば3倍程度)のコストを要する。
また、一般に無電解Ni−Pめっき層は上記陽極酸化被膜等に比して高硬度であり、無電解Ni−Pめっき層自体を摩耗させてなじませるのに長時間を要するおそれがあると共に、高コストで形成した無電解Ni−Pめっき層をなじみ層として用いるのは経済性に反するものである。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、低コストでスクロールユニットの耐久性及びPV特性の向上を図ることができるスクロール型流体機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のスクロール型流体機械は、各基板の各基面に渦巻体が対をなしてそれぞれ立設された可動スクロール及び固定スクロールから構成され、各基板のうちの一方の基板に立設された渦巻体の先端面が対向する他方の基板の基面に対して常時摺動するのに対し、各基板のうちの他方の基板に立設された渦巻体の先端面は対向する他方の基板の基面に対して所定のクリアランスを存して離間したスクロールユニットを備え、他方の基面に常時摺動する摺動先端面は無電解Ni−Pめっき層を有し、摺動先端面が部分的に摺動される被摺動基面は陽極酸化被膜処理層を有する(請求項1)。
好ましくは、無電解Ni−Pめっき層は10μm〜20μmの膜厚を有する(請求項2)。
好ましくは、無電解Ni−Pめっき層は450HV〜550HVのビッカース硬さを有する(請求項3)。
好ましくは、スクロールユニットは、固定スクロールに対し可動スクロールが公転旋回運動することにより、各渦巻体間に作動流体の各基板の径方向中央部に向けてその容積を減少させながら移動する圧縮室と、可動スクロールの外周側から被摺動基面に潤滑油を供給するための外周空間とを形成し、被摺動基面は陽極酸化被膜処理層の形成前に形成した複数の微小凹部を有する(請求項4)。
好ましくは、微小凹部は被摺動基面に対する摺動先端面の摺動領域に、隣り合う微小凹部間における潤滑油の油膜が途切れる間隔で配される(請求項5)。
好ましくは、微小凹部は0.5mm〜0.7mmの直径を有する(請求項6)。
好ましくは、微小凹部は0.095mm〜0.15mmの深さを有する(請求項7)。
本発明によれば、他方の基面に常時摺動する摺動先端面は無電解Ni−Pめっき層を有して形成され、摺動先端面が部分的に摺動される被摺動基面は陽極酸化被膜処理層を有して形成されることにより、基面に常時摺動するという過酷な摺動条件に曝される摺動先端面に、一般により高硬度で高価な無電解Ni−Pめっきが施され、摺動先端面が部分的に摺動される摺動先端面に比して緩和された摺動条件となる被摺動基面に、一般により低硬度で安価な陽極酸化被膜処理が施される。
また、無電解Ni−Pめっき層に比して低硬度となる陽極酸化被膜処理層をなじみ層として用いることができるため、スクロールユニットのなじみ運転も短時間で済む。これらにより、低コストでスクロールユニットの耐久性及びPV特性の向上を図ることができる(請求項1)。
また、本発明によれば、具体的には、摺動先端面に無電解Ni−Pめっきを施し、被摺動基面に陽極酸化被膜処理を施した場合、無電解Ni−Pめっき層は10μm〜20μmの膜厚(請求項2)、450HV〜550HVのビッカース硬さとすることで(請求項3)、スクロールユニットの耐久性及びPV特性を効果的に向上できることが判明している。
また、本発明によれば、被摺動基面に陽極酸化被膜処理層の形成前に複数の微小凹部を形成することにより、微小凹部が被摺動基面における潤滑油の油溜まりとして機能するため、固定スクロールに対する可動スクロールの潤滑性を高めることができ、スクロールユニットの耐久性及びPV特性の更なる向上を図ることができる。
また、被摺動基面の潤滑不良に起因した固定スクロールに対する可動スクロールの凝着をも防止することができる(請求項4)。
また、本発明によれば、微小凹部は被摺動基面に対する摺動先端面の摺動領域に、隣り合う微小凹部間における潤滑油の油膜が途切れる間隔で配されることにより、微小凹部及び油膜を介した圧縮室からの作動流体の漏洩を防止することができるため、スクロールユニットにおけるシール性を確保しながら、その耐久性及びPV特性の向上を図ることができる(請求項5)。
また、本発明によれば、具体的には、摺動先端面に無電解Ni−Pめっきを施し、被摺動基面に陽極酸化被膜処理を施した場合、微小凹部は0.5mm〜0.7mmの直径(請求項6)、0.095mm〜0.15mmの深さとすることで(請求項7)、スクロールユニットの耐久性及びPV特性を効果的に向上できることが判明している。
本発明の一実施形態に係る密閉型スクロール圧縮機の概略を示した縦断面図である。 図1のスクロールユニットの運転中における要部を拡大した断面図である。 図1の可動スクロールをその基面側からみた平面図である。 図3の微小凹部を拡大した断面図である。 本発明の変形例に係る固定スクロールをその基面側からみた平面図である。
以下に本発明の一実施形態に係るスクロール型流体機械である密閉型スクロール圧縮機について図面を参照して説明する。
図1は当該密閉型スクロール圧縮機1の概略を示した縦断面図である。
この圧縮機1は冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれ、当該回路は作動流体の一例である二酸化炭素冷媒(以下、冷媒と称する)が循環する経路を備え、圧縮機1は経路から冷媒を吸入し、圧縮して経路に向けて吐出する。
圧縮機1はシェル2を備え、シェル2の円筒胴部をなすセンターシェル4は、その上側及び下側がトップシェル6及びボトムシェル8によってそれぞれ気密に嵌合され、センターシェル4の内部は密閉されて冷媒の吐出圧が作用している。センターシェル4に形成される冷媒の吸入室には上記回路から取り込んだ冷媒を吸入する吸入管10が接続され、トップシェル6の適宜位置には、シェル2内の圧縮冷媒を上記回路へ送出する吐出管12が接続されている。
センターシェル4には、上から順にスクロールユニット14、電動モータ16、ポンプユニット18が収容され、電動モータ16内には回転軸20が配置されており、回転軸20は電動モータ16への通電によって回転駆動される。
回転軸20は、その上端側がスクロールユニット14に、その下端側がポンプユニット18に連結されており、回転軸20が電動モータ16によって回転駆動されることにより、スクロールユニット14は、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施する。
スクロールユニット14は、何れもアルミニウム又はアルミニウム合金から形成される可動スクロール22及び固定スクロール24から構成されている。可動スクロール22は基板26を備え、この基板26の基面(被摺動基面)26aには固定スクロール24の基板28に向けて渦巻体30が立設され、一方、固定スクロール24の基板28の基面28aにも基板26に向けて渦巻体32が立設されている。
そして、これら渦巻体30,32の渦巻き形状は所定のインボリュート曲線に基づいて1μm程度の加工精度で形成され、これらを互いに対をなして配置し協働させることにより、吸入管10を介し冷媒が基板28に形成された吸入室34に吸入され、渦巻体30,32の間に冷媒の圧縮室36が形成される。
圧縮室36は、固定スクロール24に対する可動スクロール22の公転旋回運動により、基板26,28の径方向中央部側に向けてその容積を減少させながら移動する。
可動スクロール22に公転旋回運動を付与するため、基板26の背面26b側にはボス38が形成され、ボス38は軸受を介して回転軸20の上端側に一体形成される偏心軸40に回転自在に支持されている。なお、可動スクロール22の自転は図示しない自転阻止機構により阻止されている。
これに対し固定スクロール24は、センターシェル4の内側に固定されるメインフレーム42に支持、固定されており、固定スクロール24の中央部分には圧縮室36に連通可能な吐出孔44が穿設されている。
一方、ポンプユニット18は、ボトムシェル8の内側に貯油された潤滑油を吸引し、吸引された潤滑油は回転軸20内に穿孔された油路46を経て回転軸20の上端から電動モータ16やスクロールユニット14等に供給され、各摺動部分や軸受等の潤滑、並びに、摺動面のシールや潤滑に寄与する。
詳しくは、油路46を経た潤滑油は回転軸20の上端から回転軸20に沿って電動モータ16側に流下される一方、可動スクロール22の基板26の背面26bとメインフレーム42との間に形成される背圧室48に供給され、背圧室48から基板26の外周面26cとメインフレーム42との間の外周空間50を経た潤滑油は、可動スクロール22の外周側から基面26aに供給される。
背圧室48は、メインフレーム42に固定された環状のシールリング52によって、基板26,28の径方向中央部側に位置して油路46を経た潤滑油の冷媒の吐出圧が作用する高圧室と、基板26,28の径方向外周部側に位置して高圧室よりも減圧された中間圧室とに仕切られている。そして、背圧室48にこのような背圧構造を形成することにより、主として中間圧室の圧力によって可動スクロール22が固定スクロール24に対して適切に押圧され、可動スクロール22の円滑な公転旋回運動が実現される。
上述した圧縮機1によれば、回転軸20の回転に伴って可動スクロール22が自転することなく公転旋回運動することにより、吸入管10を介してスクロールユニット14に吸入された冷媒は圧縮室36を形成し、圧縮室36内の冷媒はスクロールユニット14の中心に向けて移動されながら圧縮された後に吐出孔44より吐出され、シェル2内を通過した後に吐出管12を介して圧縮機1外へ送出される。
図2はスクロールユニット14の運転中における要部を拡大した断面図である。
スクロールユニット14の運転中は、固定スクロール24の基板28に立設された渦巻体32の先端面(摺動先端面)32aが対向する可動スクロール22の基板26の基面26aに対して常時摺動している。これに対し、可動スクロール22の基板26に立設された渦巻体30の先端面30aは対向する固定スクロール24の基板28の基面28aに対して常時摺動することはなく、所定幅のクリアランス54を存して離間している。このクリアランス54はスクロールユニット14の寸法誤差や組み付け誤差を許容するために圧縮機1の設計段階で予め確保される。
ここで、基面28aに常時摺動する先端面32aを含む固定スクロール24の表面全体は無電解Ni−Pめっき層56を有して形成され、一方、先端面32aが部分的に摺動される基面26aを含む可動スクロール22の表面全体は陽極酸化被膜処理層58を有して形成されている。
無電解Ni−Pめっき層56は、めっきの前処理として、可動スクロール22の表面全体を荒らしてめっき層の密着性を高めるために、通常の2倍程度の90秒間のエッチング処理を行う。無電解Ni−Pめっき層56は、渦巻体30,32と同様の1μm程度の膜厚精度で形成可能であり、本実施形態の場合には10μmの膜厚t1を有し、500HVのビッカース硬さを有して形成される。
一方、陽極酸化被膜処理層58は5〜6μm程度の膜厚精度で形成可能であり、本実施形態の場合には3μmの膜厚t2を有し、350HVのビッカース硬さを有して形成されている。すなわち、無電解Ni−Pめっき層56は、陽極酸化被膜処理層58の3倍程度の膜厚を有すると共に、1.4倍程度の硬さを有して形成されている。なお、無電解Ni−Pめっきは陽極酸化被膜処理に比して数倍(例えば3倍程度)のコストを要することが知られている。
図3は可動スクロール22をその基面26a側からみた平面図であり、基面26aには複数の微小凹部60が渦巻体30の外周端30bから中央端30cに亘る基面26aに対する先端面32aの摺動領域Aに形成されている。
図4は微小凹部60を拡大した断面図である。微小凹部60は半球形状をなして陽極酸化被膜処理層58の形成前に形成され、隣り合う微小凹部60間の間隔Lは潤滑油の動粘度等を考慮して潤滑油の油膜62が途切れる距離に設定されている。また、微小凹部60は0.6mmの直径Dを有し、0.1mmの深さdを有して形成されている。
以上のように本実施形態の圧縮機1は、基面26aに常時摺動する先端面32aは無電解Ni−Pめっき層56を有して形成され、先端面32aが部分的に摺動される基面26aは陽極酸化被膜処理層58を有して形成されることにより、基面26aに常時摺動するという過酷な摺動条件に曝される先端面32aに、一般により高硬度で高価な無電解Ni−Pめっきが施され、先端面32aが部分的に摺動される先端面32aに比して緩和された摺動条件となる基面26aに、一般により低硬度で安価な陽極酸化被膜処理が施される。
また、無電解Ni−Pめっき層56に比して低硬度となる陽極酸化被膜処理層58をなじみ層として用いることができるため、スクロールユニット14のなじみ運転も短時間で済む。これらにより、低コストでスクロールユニット14の耐久性及びPV特性の向上を図ることができる。
また、基面26aに陽極酸化被膜処理層58の形成前に複数の微小凹部60を形成することにより、微小凹部60が基面26aにおける潤滑油の油溜まりとして機能するため、固定スクロール24に対する可動スクロール22の潤滑性を高めることができ、スクロールユニット14の耐久性及びPV特性の更なる向上を図ることができる。また、基面26aの潤滑不良に起因した固定スクロール24に対する可動スクロール22の凝着をも防止することができる。
また、微小凹部60は基面26aに対する先端面32aの摺動領域Aに、隣り合う微小凹部60間における潤滑油の油膜62が途切れる間隔Lで配されることにより、微小凹部60及び油膜62を介した圧縮室36からの冷媒の漏洩を防止することができるため、スクロールユニット14におけるシール性を確保しながら、その耐久性及びPV特性の向上を図ることができる。
本発明は、上述の実施形態に制約されるものではなく種々の変形が可能である。
例えば上記実施形態では、無電解Ni−Pめっき層56の膜厚t1及び硬さ、陽極酸化被膜処理層58の膜厚t2及び硬さ、及び、微小凹部60の直径D及び深さdは、実験結果により好ましいと判明した数値ではあるが、これらの数値に厳密に限定されるものではない。
具体的には、先端面32aに無電解Ni−Pめっきを施し、基面26aに陽極酸化被膜処理を施した場合、無電解Ni−Pめっき層56は10μm〜20μmの膜厚t1、450HV〜550HVのビッカース硬さとすることでスクロールユニット14の耐久性及びPV特性を効果的に向上できることが判明している。
また、微小凹部は0.5mm〜0.7mmの直径D、0.095mm〜0.15mmの深さdとすることでスクロールユニットの耐久性及びPV特性を効果的に向上できることが判明している。
また、上記実施形態では、無電解Ni−Pめっき層56形成の前処理として、90秒間のエッチング処理を行うが、これに限らず、45秒〜120秒程度の少なくとも通常の処理時間以上となるエッチング処理を行うことにより、本実施形態の無電解Ni−Pめっき層56の密着性が高まることが判明している。
また、上記実施形態では、図3に示すように可動スクロール22の基面26aに微小凹部60を形成しているが、これに限らず、図5の固定スクロール24をその基面28a側からみた平面図に示すように固定スクロール24の基面28aに微小凹部60と同様の大きさ及び形状の微小凹部64を同様の配置で設けても良い。
また、微小凹部60,64は半球形状の凹部に限定されず、凹部であれば種々の形状で形成することが可能である。
また、上記実施形態では、冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれる二酸化炭素冷媒を使用した密閉型スクロール圧縮機について説明しているが、本発明はこれに限らず種々の作動流体を使用した、種々の分野における圧縮機または膨脹機等のスクロール型流体機械に適用可能である。
1 密閉型スクロール圧縮機(スクロール型流体機械)
14 スクロールユニット
22 可動スクロール
24 固定スクロール
26,28 基板
26a 基面(被摺動基面)
28a 基面
30,32 渦巻体
30a 先端面
32a 先端面(摺動先端面)
36 圧縮室
50 外周空間
54 クリアランス
56 無電解Ni−Pめっき層
58 陽極酸化被膜処理層
60,64 微小凹部
62 油膜

Claims (7)

  1. 各基板の各基面に渦巻体が対をなしてそれぞれ立設された可動スクロール及び固定スクロールから構成され、前記各基板のうちの一方の前記基板に立設された前記渦巻体の先端面が対向する他方の前記基板の前記基面に対して常時摺動するのに対し、前記各基板のうちの他方の前記基板に立設された前記渦巻体の先端面は対向する他方の前記基板の前記基面に対して所定のクリアランスを存して離間したスクロールユニットを備え、
    前記他方の基面に常時摺動する前記摺動先端面は無電解Ni−Pめっき層を有し、前記摺動先端面が部分的に摺動される前記被摺動基面は陽極酸化被膜処理層を有することを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 前記無電解Ni−Pめっき層は10μm〜20μmの膜厚を有することを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記無電解Ni−Pめっき層は450HV〜550HVのビッカース硬さを有することを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記スクロールユニットは、前記固定スクロールに対し前記可動スクロールが公転旋回運動することにより、前記各渦巻体間に作動流体の前記各基板の径方向中央部に向けてその容積を減少させながら移動する圧縮室と、前記可動スクロールの外周側から前記被摺動基面に潤滑油を供給するための外周空間とを形成し、
    前記被摺動基面は前記陽極酸化被膜処理層の形成前に形成した複数の微小凹部を有することを特徴とする請求項3に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記微小凹部は前記被摺動基面に対する前記摺動先端面の摺動領域に、隣り合う前記微小凹部間における潤滑油の油膜が途切れる間隔で配されることを特徴とする請求項4に記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記微小凹部は0.5mm〜0.7mmの直径を有することを特徴とする請求項5に記載のスクロール型流体機械。
  7. 前記微小凹部は0.095mm〜0.15mmの深さを有することを特徴とする請求項6に記載のスクロール型流体機械。
JP2012035195A 2012-02-21 2012-02-21 スクロール型流体機械 Pending JP2013170516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035195A JP2013170516A (ja) 2012-02-21 2012-02-21 スクロール型流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012035195A JP2013170516A (ja) 2012-02-21 2012-02-21 スクロール型流体機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013170516A true JP2013170516A (ja) 2013-09-02

Family

ID=49264621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012035195A Pending JP2013170516A (ja) 2012-02-21 2012-02-21 スクロール型流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013170516A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172346A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 スクロール圧縮機、及び、空気調和機
CN111279016A (zh) * 2017-10-26 2020-06-12 翰昂汽车零部件有限公司 制造涡旋式压缩机的方法和由此制造的涡旋式压缩机

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618402A (ja) * 1984-06-20 1986-01-16 Daikin Ind Ltd スクロール形圧縮機
JPH05231348A (ja) * 1992-02-21 1993-09-07 Toshiba Corp 摺動部品およびそれを用いたスクロール型圧縮機
JPH0835495A (ja) * 1994-07-26 1996-02-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型圧縮機
JP2000213476A (ja) * 1999-01-21 2000-08-02 Mitsubishi Electric Corp スクロ―ル流体機械
JP2002174188A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Hitachi Ltd 無給油式スクロール圧縮機及びその製造方法
JP2008051018A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Denso Corp スクロール型圧縮機
JP2008215090A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Denso Corp スクロール型圧縮機およびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618402A (ja) * 1984-06-20 1986-01-16 Daikin Ind Ltd スクロール形圧縮機
JPH05231348A (ja) * 1992-02-21 1993-09-07 Toshiba Corp 摺動部品およびそれを用いたスクロール型圧縮機
JPH0835495A (ja) * 1994-07-26 1996-02-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型圧縮機
JP2000213476A (ja) * 1999-01-21 2000-08-02 Mitsubishi Electric Corp スクロ―ル流体機械
JP2002174188A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Hitachi Ltd 無給油式スクロール圧縮機及びその製造方法
JP2008051018A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Denso Corp スクロール型圧縮機
JP2008215090A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Denso Corp スクロール型圧縮機およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017172346A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 スクロール圧縮機、及び、空気調和機
CN111279016A (zh) * 2017-10-26 2020-06-12 翰昂汽车零部件有限公司 制造涡旋式压缩机的方法和由此制造的涡旋式压缩机
CN111279016B (zh) * 2017-10-26 2022-08-05 翰昂汽车零部件有限公司 制造涡旋式压缩机的方法和由此制造的涡旋式压缩机
US11486394B2 (en) 2017-10-26 2022-11-01 Hanon Systems Method of manufacture of scroll compressors and scroll compressors manufactured thereby

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101073304B1 (ko) 스크롤 압축기
KR101403231B1 (ko) 스크롤 압축기
JP6072601B2 (ja) 圧縮機用ベーンの製造方法
JP6554926B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4440565B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2010163877A (ja) 回転式圧縮機
JP2014240634A (ja) ロータリ式流体機械
JP2013170516A (ja) スクロール型流体機械
JP2008038787A (ja) ロータリ圧縮機
JP5799258B2 (ja) 摺動部材及び圧縮機
JP2011252475A (ja) 回転式圧縮機
JPWO2016129070A1 (ja) スクロール圧縮機
CN112412792B (zh) 压缩机及具有该压缩机的冷冻循环装置
WO2017002967A1 (ja) スクロール型流体機械
JP2006226210A (ja) スクロール圧縮機
JP2009108748A (ja) スクロール圧縮機
JP2005016335A (ja) スクロール圧縮機
JP2005307949A (ja) スクロール型流体機械
JP5270993B2 (ja) スクロール型流体機械
JP5764715B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008002430A (ja) スクロール圧縮機
JPWO2018138840A1 (ja) 回転圧縮機
JP2005163572A (ja) ベーンの製造方法及び冷媒圧縮機
JP2008202567A (ja) スクロール圧縮機
KR20060051958A (ko) 압축기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170308