JPH0834740B2 - 物品の仕分け装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多数の物品を行き先別等に仕分ける物品の
仕分け装置に関し、特に多方面への仕分けを高い能力で
行うことのできる物品の仕分け装置に関する。

〔概要〕 本発明は、多数の物品を複数の区分に仕分ける物品の
仕分け装置において、 上下２段に配設された第一ソータと、この第一ソータ
の下流に設けられ上下２段に配設された第二ソータと、
第一ソータと第二ソータとの間に設けられ第一ソータの
上段のソータを第二ソータの下段のソータに接続しまた
は第一ソータの下段のソータを第二ソータの上段のソー
タに接続してその接続を切り替える切替コンベアとを設
け、上記第一ソータの物品の仕分け作業を行っていない
ソータを搬送用として第二ソータへの物品を搬送して第
二ソータで仕分けを行い、第一および第二ソータの物品
の仕分けを行っていない側の荷ぞろえラインから同時に
物品の払い出しを行うことにより、 物品を効率良く迅速に仕分けるとともに、仕分け装置
を簡単化かつ小型化することができるようにしたもので
ある。

〔従来の技術〕

物品の仕分け方法およびその装置に関する従来の技術
としては、特公昭56−49805号公報に記載のもの等が知
られている。

上記公報に記載されている従来の技術について説明す
ると、特公昭56−49805号公報には、１次仕分け装置か
らの貨物を、始端部と中間部に受け入れ、それら貨物を
２次仕分けする２次仕分けコンベヤおよびこの２次仕分
けコンベヤで仕分けられた貨物を貯溜する複数列でかつ
複数段に構成された貯溜シュート等を具備し、上記１次
仕分け装置から２次仕分けコンベヤの始端部に受け入れ
られた貨物は２次仕分けコンベヤの上流側で、また、中
間部に受け入れられた貨物は二次仕分けコンベヤの下流
側でそれぞれ仕分けられるように構成してなる貨物の自
動仕分け貯溜搬送設備が記載されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の従来の技術は以下のような問題
点を有していた。

すなわち、特公昭56−49805号公報に記載されている
貨物の自動仕分け貯溜搬送設備は、２次仕分けコンベヤ
にバイパスコンベヤを併設する必要があるため、その設
置スペースが必要となるとともに、その設備費用が必要
となる。

従って、本発明の目的は、上流側の分岐ラインのうち
仕分け作業を行っていない分岐ラインを用いて下流側の
分岐ラインによって仕分けされるべき物品を搬送するこ
とにより、特別なバイパスコンベヤを必要とせず、物品
を能率良く、迅速に仕分けることができる物品の仕分け
方法およびその装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の物品の仕分け装置は、上下２段に配設された
第一ソータとこの第一ソータの下流に設けられ上下２段
に配設された第二ソータとを備え、この第一ソータおよ
び第二ソータは、物品の仕分けを行うとともに物品の搬
送ラインとして使用される分岐コンベアで構成され、前
記第一ソータおよび第二ソータには、各ソータで仕分け
された物品を蓄えるそれぞれ上下２段に配設された荷ぞ
ろえラインが接続され、各荷ぞろえラインには、この荷
ぞろえラインに蓄えられた物品の払出しを行う払出しラ
インがそれぞれ接続され、前記第一ソータと前記第二ソ
ータとの間には、前記第一ソータの上段のソータを前記
第二ソータの下段のソータに接続しまたは上記第一ソー
タの下段のソータを上記第二ソータの上段のソータに接
続してその接続を切り替える切替コンベアが設けられ、
前記第一ソータの物品の仕分けを行っていないソータで
搬送された物品を第二ソータに搬送するように前記切替
コンベアを切替制御し、前記第一および第二ソータで物
品の仕分けを行っていない側の荷ぞろえラインから荷ぞ
ろえされた物品の払出しを行う制御手段を備えることを
特徴とする。

〔作用〕

物品の仕分けを行うとともに物品の搬送を行うことが
できるソータを上下２段に設け、上流側を第一ソータ、
下流側を第二ソータとし、その間に第一ソータの上段を
第二ソータの下段に接続するか第一ソータの下段を第二
ソータの上段に接続する切替コンベアを設ける。各上下
２段の第一ソータおよび第二ソータには各ソータで仕分
けされた物品を蓄える荷ぞろえラインが接続され、この
各荷ぞろえラインには上下２段の払い出しラインが接続
されている。そして、第一ソータの物品の仕分け作業を
行っていない側のソータを第二ソータへのバイパス用に
用いて、物品を第二ソータに搬送し第二ソータで仕分け
を行う。このとき、並行して仕分けを行っていない他の
ソータ側の荷ぞろえラインから荷ぞろえされストレージ
された物品を払い出す。

従って、上記第一および第二ソータにおける物品の仕
分けおよび物品の払い出し制御を従来行われているコン
ピュータ制御に含めて行うことにより、従来のように特
にバイパス用コンベヤを必要とせず、物品を能率良く、
迅速に仕分けることが可能となるとともに仕分け装置を
簡単化かつ小型化できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明の物品の仕分け方法が適用される物流
システムの一実施例を示すブロック構成図、第２図はそ
の制御システムを示すブロック構成図、第４図はその仕
分け装置を示す模式的平面図、第５図は第４図のＣ−Ｃ
視〜Ｆ−Ｆ視の側面図である。なお、本実施例は第一ソ
ータおよび第二ソータを上下方向に二つ並列状に配設し
た場合を示す。

はじめに、第１図の物流システムについて説明する。
1001は、ピッキングラインで、物品をあらかじめ定めら
れたバッチピッキングデータに基づいて、ピッキング装
置等を用いて品種ごとにまとめてピッキングされた物品
を搬送するラインである。

1002は、スイッチングコンベヤで、ピッキングライン
1001から流れてきた物品を、上記のバッチピッキングデ
ータに基づいて第一ソータ用ストレージラインと第二ソ
ータ用ストレージラインとに振り分けて送り出す。

1003および1003_aは、第一ソータ用および第二ソータ
用のストレージラインでスイッチングコンベヤ1002から
流れてきた物品を、いったんストレージして物品を所定
量まとめて次に搬送する。

1004および1004_aは、第一ソータ用および第二ソータ
用の合流搬送ラインで、バッチピッキングデータに基づ
いて、複数のストレージライン1003および1003_aのうち
の所定の物品がそろったラインから順に１ラインずつ合
流する。

1005および1005_aは、スイッチングコンベヤで、スイ
ッチングコンベヤ1005は合流搬送ライン1004から流れて
きた物品を第一ソータの上段側（あるいは下段側）に切
り替えて搬送し、スイッチングコンベヤ1005_aは合流搬
送ライン1004_aから流れてきた物品を第一ソータの下段
側（あるいは上段側）に切り替えて搬送する。

1006_uおよび1006_dは、本発明の第一ソータで、1006_u
は上段ラインで、1006_dは下段ラインである。（ここで
添字ｕは上段ラインを、添字ｄは下段ラインを表す、他
要素についても以下同様である。）第一ソータ1006_uあ
るいは1006_dは、スイッチングコンベヤ1005から流れて
きた物品をあらかじめ決定された仕分け（分岐荷揃え）
データに基づいて、そのデータどおりに仕分け（分岐）
する。また、第一ソータ1006_dあるいは1006_uは、スイッ
チングコンベヤ1005_aから流れてきた物品を搬送する。

1007は、本発明の切替えコンベヤとしてのスイッチン
グコンベヤで、第一ソータ1006_dあるいは1006_uから流れ
てきた物品を、切り替えて後述の第二ソータ1006_auある
いは1006_adに搬送する。

1006_auおよび1006_adは、本発明の第二ソータで、スイ
ッチングコンベヤ1007から流れてきた物品を仕分け（分
岐荷揃え）データに基づき、そのデータどおりに仕分け
（分岐）する。

1008_uおよび1008_dと1008_auおよび1008_adとは、荷揃え
ラインで、それぞれ第一ソータ1006_uおよび1006_dと第二
ソータ1006_auおよび1006_adとで分岐された物品をそれぞ
れストレージする。

1009_u、1009_d、1009_auおよび1009_adは、払出しライン
で、積込みコンテナ番号（号車番号）を設定すると、コ
ンテナ単位で荷揃えライン別に物品の払い出しが行われ
る。

1010は積込みコンベヤラインで、上記の払い出された
物品をコンテナの積込み口まで移送する。1011は積込
み、1012は配送である。

ここで、ピッキングライン1001から積込みコンベヤラ
イン1010までは、コンピュータにより自動制御される。

本発明の特徴は、第一ソータ1006_u、1006_d、第二ソー
タ1006_au、1006_adおよびスイッチングコンベヤ1007を設
け、第一ソータの一つで仕分け作業をするとともに第一
ソータのうちで仕分け作業をしていないソータを用いて
上記第二ソータに物品を搬送して第二ソータの一つで物
品の仕分けを行い、並行して仕分け作業をしていない第
一ソータおよび第二ソータのソータの荷揃えライン1008
から物品の払出しを行うことにある。

第２図はこのコンピュータによる制御システムを示
し、総括管理CPU（中央処理装置）201、物流CPU202、制
御CPU203および仕分けシステム204を含んでいる。

総括管理CPU201は、物流システム全体の総括管理を行
うもので、例えば、受注データ等に基づいて物品の配送
順スケジュールを作成し、下位の物流CPU202に送出す
る。物流CPU202は、この物品の配送順スケジュールに従
って、該当物品の仕分け群を決定し、分岐荷揃えデータ
およびバッチピッキングデータを作成し、制御CPU203へ
出力する。制御CPU203は、この分岐荷揃えデータおよび
バッチピッキングデータに基づいて、所要の制御命令を
作成し仕分けシステム204へ出力する。仕分けシステム2
04はシーケンサにより、合流制御、分岐制御および払出
制御等の所要の制御を行う。

次に、本発明の物品の仕分け装置の一実施例につい
て、図面を参照して説明する。なお、説明は第１図に示
した物流システムに対応して行う。

第４図は本発明の物品の仕分け装置の一実施例の設置
平面図で、第５図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）およ
び（ｅ）はそれぞれ第４図のＣ−Ｃ視の側面図、Ｄ−Ｄ
視の側面図、Ｅ−Ｅ視の側面図、Ｆ−Ｆ視の側面図およ
びＧ−Ｇ視の側面図である。

また、第３図（ａ）、（ｂ）および（ｃ）は、上記仕
分け装置で仕分けられる物品をピッキングあるいは搬送
等するためのピッキングライン1001、スイッチングコン
ベヤ1002、ストレージライン1003および1003_a、合流搬
送ライン1004および1004_a等の設置図で、同図（ａ）は
設置平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）のＡ−Ａ視の側面
図、同図（ｃ）は同図（ａ）のＢ−Ｂ視の側面図であ
る。

なお、上記仕分け装置のうち、第一ソータ1006_uおよ
び1006_d、第二ソータ1006_auおよび1006_ad、荷揃えライ
ン1008_u、1008_d、1008_auおよび1008_ad等は、ピッキング
ライン1001、スイッチングコンベヤ1002、ストレージラ
イン1003および1003_a等の階下に設けられる。

本実施例において、ピッキングライン1001は３組のコ
ンベヤ1A、1Bおよび1Cで構成され、スイッチングコンベ
ヤ1002のスイッチングコンベヤ2A、2Bおよび2Cに物品を
送る。スイッチングコンベヤ2A、2Bおよび2Cは、バッチ
ピッキングデータに基づいて、第一ソータ用のストレー
ジライン1003のストレージコンベヤ3A、3Bおよび3Cと、
第二ソータ用のストレージライン1003_aのストレージコ
ンベヤ3A_a3B_aおよび3C_aに、振り分けながら、物品を搬
送する。この場合、スイッチングコンベヤ2A、2Bおよび
2Cは、スイッチング回数が少なくなるように同一品種ご
とに第一ソータ行きと第二ソータ行きを制御CPU203でな
らびかえ、ある品種をまず第一ソータに供給し、次に同
一品種を第二ソータに供給した後、次の品種はまず第二
ソータに供給することによりスイッチング回数を減らし
ている。

そして、ストレージライン1003および1003_aには、上
記バッチピッキングデータに基づいて、スイッチングコ
ンベヤ2A、2Bおよび2Cによって振り分けられた物品が、
第一ソータ用のストレージコンベヤ3A、3Bおよび3Cと、
第二ソータ用のストレージコンベヤ3A_a、3B_aおよび3C_a
にいったんストレージされる。

第一および第二ソータ用のストレージライン1003およ
び1003_aそれぞれに、ストレージが完了したラインの物
品を所定量まとめて次に送り出す合流搬送ライン1004お
よび1004_aは、第一ソータ用（1004）と第二ソータ用（1
004_a）のラインで構成され、上記各ストレージコンベヤ
の出口端に設置され、上記物品を１個ごと払い出す第一
ソータ用の３組の合流払出しコンベヤ4A、4B、4Cおよび
5A、5B、5Cと、同様に第二ソータ用として4A_a、4B_a、4C
_aおよび5A_a、5B_a、5C_aと、この合流払出しコンベヤとほ
ぼ直交するように配置された第一ソータ用の合流搬送コ
ンベヤ６、７、８および９と、第二ソータ用の合流搬送
コンベヤ6_a、7_a、8_aおよび9_aから構成される。これらの
合流搬送コンベヤは第３図に示すように、床に設けられ
た床ピットFPを通り、階下に設けられた第４図に示すス
イッチングコンベヤ10および10_aに物品を送る。

第４図は、第１図に示すスイッチングコンベヤ1005お
よび1005_aと、第一ソータ1006_uおよび1006_dと、第二ソ
ータ1006_auおよび1006_adと、スイッチングコンベヤ1007
と、荷揃えライン1008_u、1008_d、1008_auおよび1008
_adと、払出しライン1009_u、1009_d、1009_auおよび1009_ad
と、積込みコンベヤライン1010を含む各ラインの具体的
配置説明図を示すものである。ここにおいて、第１図の
第一ソータ1006_uは、分岐コンベア14_u、第一ソータ1006
_dは分岐コンベア14_d、第二ソータ1006_auは、分岐コンベ
ア21_u、第二ソータ1006_adは分岐コンベア21_d、切替コン
ベアであるスイッチングコンベア1007は、スイッチコン
ベア16、18および搬送コンベア17が対応する。

スイッチングコンベヤ10は、第一ソータ1006_uおよび1
006_d行きの物品を搬送する。スイッチングコンベヤ10_a
は、第二ソータ1006_auおよび1006_ad行きの物品を搬送す
る。スイッチングコンベヤ10および10_aは、第５図
（ａ）および（ｂ）に示すように、本図の左端が上下に
動き、上下二段に設置された搬送コンベヤ11_uまたは1
1_d、11_auまたは11_adのいずれかに切り替えて、物品を移
載する。

まず、上段に配置された、第一ソータ1006_uと第二ソ
ータ1006_auとに物品を仕分け荷揃えする場合について説
明する。

第一ソータ1006_u行きの物品を搬送するスイッチング
コンベヤ10は、上段の搬送コンベヤ11_u側に切り替わ
り、物品を搬送する。搬送コンベヤ11_uで送られてきた
物品は搬送コンベヤ12_uに搬送され、次にインダクショ
ンコンベヤ13_uで一定の間隔になるように搬送制御され
て、第一ソータ1006_uに送り出される。

第一ソータ1006_uは、分岐装置を備えた分岐コンベヤ1
4_uで構成され、この分岐コンベヤ14_uにほぼ直角の方向
に配置された多数の引込みコンベヤ101_uに、仕分け群デ
ータに基づいて、物品を仕分けする。引込みコンベヤ10
1_uにより送られた物品は、荷揃えライン1008_uを構成す
る傾斜したローラコンベヤ102_u上を傾斜による物品の重
力分力により自走し、荷揃えされかつストレージされ
る。

一方、第二ソータ1006_auおよび1006_ad行きの物品を搬
送するスイッチングコンベヤ10_aは、下段の搬送コンベ
ヤ11_ad側に切り替わり、物品を搬送する。搬送コンベヤ
11_adで送られてきた物品は搬送コンベヤ12_dに搬送さ
れ、インダクションコンベヤ13_dで一定の間隔になるよ
うに搬送制御されて、第一ソータ1006_dに送り出され
る。

なお、物品は第二ソータ入口のインダクションコンベ
ヤ20_uまたは20_dで一定の間隔になるように制御されるの
で、第一ソータ入口で制御しなくてもよいが、本実施例
の場合、搬送経路が長いために生じる物品のピッチづま
り等をなおすために、第一ソータ入口のインダクション
コンベヤ13_dにおいても、上記のように搬送制御を行っ
ている。

第一ソータ1006_dの分岐コンベヤ14_dに送り込まれた物
品は、分岐コンベヤ14_dによって搬送コンベヤ15_dに搬送
される。

スイッチングコンベヤ16は、第５図（ｄ）に示すよう
に、右端が上下に動き、搬送コンベヤ15_uまたは15_d側に
切り替わり、物品を搬送コンベヤ17に送り出す。また、
スイッチングコンベヤ18は、第５図（ｄ）に示すよう
に、左端が上下に動き、搬送コンベヤ17から送られてき
た物品を搬送コンベヤ19_uまたは19_d側に切り替えて、物
品を送り出す。

上段に配置された、第一ソータ1006_uと第二ソータ100
6_auとに物品を仕分け荷揃えする場合、スイッチングコ
ンベヤ16は搬送コンベヤ15_d側（下段側）に、スイッチ
ングコンベヤ18は搬送コンベヤ19_u側（上段側）に切り
替わっている。

すなわち、搬送コンベヤ15_dに搬送されてきた物品
は、スイッチングコンベヤ16に送られ、搬送コンベヤ17
に送られ、スイッチングコンベヤ18によって搬送コンベ
ヤ19_uに送り出される。そしてインダクションコンベヤ2
0_uで一定の間隔になるように搬送制御されて、第二ソー
タ1006_auに送り出される。

第二ソータ1006_auは、分岐装置を備えた分岐コンベヤ
21_uで構成され、この分岐コンベヤ21_uにほぼ直角の方向
に配置された多数の引込みコンベヤ110_uに仕分け群デー
タに基づいて、物品を仕分けする。

引込みコンベヤ110_uにより送られた物品は、荷揃えラ
イン1008_auを構成する傾斜したローラコンベヤ111_u上を
傾斜による物品の重力分力により自走し、荷揃えされか
つストレージされる。

このようにして、第一ソータ側荷揃えライン1008
_u（上段側）と第二ソータ側荷揃えライン1008_au（上段
側）に仕分け荷揃えが完了すると、荷揃えライン1008_u
および1008_au上の物品は、積込み工程へ搬送される。

払出しライン1009_u、1009_d、1009_auおよび1009_adは、
第一ソータ側の払出し装置103_uおよび103_dと、第二ソー
タ側の払出し装置112_uおよび112_dとによって構成され、
積込みコンテナ番号（号車番号）を設定すると、コンテ
ナ（配送車）単位でライン別にストッパ手段が解除され
て払い出しが行われる。

このようにして払い出された物品は、積込みコンベヤ
ライン1010の搬送コンベヤ104_u、104_dおよび113_u、113_d
により、各トランスファ105_u、105_dおよび114_u、114
_dと、ストッパ106_u、106_dおよび115_uおよび115_dとによ
り、それぞれ搬送コンベヤ107_u、107_dおよび116_u、116_d
と、スイッチングコンベヤ108および117と、搬送コンベ
ヤ109および118とを経て、コンテナ（配送車）の積込み
口まで送られる。上段に荷揃った物品を払出しまたは積
込む場合は、第５図（ｅ）に示すように、図中左端が上
下動するスイッチングコンベヤ108が、上段の搬送コン
ベヤ107_u側に切り替わって、物品を搬送する。これは払
出しライン1009_auおよび1009_adの場合も同様で、スイッ
チングコンベヤ117が搬送コンベヤ116_u側に切り替わっ
て物品を搬送する。

上段に荷揃えが完了すると、積込み動作が開始される
のに並行して、下段に配置された第一ソータ1006_dと第
二ソータ1006_ad側に仕分け荷揃えが開始される。

このとき、各スイッチングコンベヤは次のように切り
替わる。すなわち、スイッチングコンベヤ10は搬送コン
ベヤ11_d側に、スイッチングコンベヤ10_aは搬送コンベヤ
11_au側に、また、スイッチングコンベヤ16は搬送コンベ
ヤ15_u側に、スイッチングコンベヤ18は搬送コンベヤ19_d
側に各々切り替わる。

本実施例の動作を第９図を参照してさらに説明する。
第９図（ａ）は上段を仕分けラインとして用い、第９図
（ｂ）は下段を仕分けラインとして用いるときの動作を
示す。

まず、第９図（ａ）に示すように、スイッチングコン
ベア16、18が下段の第一ソータ1006_dで搬送された物品
を上段の第二ソータ1006_auに搬送するように切替えられ
た状態では、上段の第一ソータ1006_uと第二ソータ1006
_auで物品の仕分けを行って、その仕分けられた物品はそ
れぞれ荷揃えライン1008_u、1008_auでストレージされ
る。また同時に、物品の仕分けを行っていない（仕分け
が完了している）下段の第一ソータ1006_uおよび第二ソ
ータ1006_au側の荷揃えライン1008_d、1008_auからは、荷
ぞろえされた物品が払出しライン1009_d、1009_adにより
払い出される。

次に、第９図（ｂ）に示すように、上段の第一ソータ
1006_uと第二ソータ1006_auでの物品の仕分けが完了する
と、スイッチングコンベア16、18がこんどは上段の第一
ソータ1006_uと下段の第二ソータ1006_adとを接続するよ
うに切替えられる。そして、下段の第一ソータ1006_dで
物品の仕分けを行って荷揃えライン1008_dにストレージ
されるとともに、上段の第一ソータ1006_uで搬送された
物品を下段の第二ソータ1006_auで仕分けを行って荷揃え
ライン1008_adにストレージされる。また同時に上段の第
一ソータ1006_uおよび第二ソータ1006_au側の荷揃えライ
ン1008_u、1008_auから、荷ぞろえされた物品を払い出
す。

このように構成することにより、例えば、一つのソー
タで仕分け荷ぞろえできる能力が3000ケース／毎時であ
ったとすると、１時間に6000ケースの荷ぞろえができる
とともに、6000ケースの払い出しができ、１日８時間稼
働させるとすると、48000ケース／日処理ができる。

次に、各ラインにおける物品の仕分けまたは移動動作
について説明する。

第６図はスイッチングコンベヤの構造図である。これ
は第４図に示すスイッチングコンベヤ16その他に用いら
れる。

第６図で、スイッチングコンベヤ16はその一端がスタ
ンド16A上の回転軸16Bに回転自在に支持され、その他端
側の中間部で吊りブラケット16Cで吊られる。吊りブラ
ケット16Cは架台16Dの上部に設けられた電動のチェーン
ブロック16Eにより上下に駆動され、搬送コンベヤ17と
搬送コンベヤ15_uまたは15_dに切り替えて接続される。

第７図（ａ）および（ｂ）は分岐コンベヤ14_u、14_dお
よび21_u、21_dの動作説明図で、同図（ａ）は平面図を示
し、同図（ｂ）は同図（ａ）のＸ−Ｘ視の側面図を示
す。本図において、複数のコンベヤベルト14Aは物品
（図示せず）を矢印ａの方向に送る。このコンベヤベル
ト14Aの間には所定の位置にスキュードホイール14Bが、
回転軸14Cをコンベヤベルト14Aの進行軸に対し、所定の
角度で配置されている。この回転軸14Cはスキュードホ
イール14Bが自在に回転するようブラケット14Dに支持さ
れ、さらにブラケット14Dは揚上装置14Eに腕14Fを介し
て支持されている。この分岐コンベヤ14_u、14_dおよび21
_u、21_dは、第４図に示す多数の引込みコンベヤ101_u、10
1_dおよび110_u、110_dに対して、それぞれ一組ずつ設けら
れている。

上記のように仕分け群データの命令により、必要な引
込みコンベヤ101_u、101_dおよび110_u、110_dに対する分岐
コンベヤ14_u、14_dおよび21_u、21_dは、第７図（ｂ）に示
すように、揚上装置14Eによってスキュードホイール14B
は矢印ｂ方向に押し上げられ、破線の位置をとるので物
品は同図（ａ）の矢印ｃの方向に移動し、図外の引込み
コンベヤに送られる。

第８図（ａ）および（ｂ）は、荷揃えライン1008_u、1
008_dおよび1008_au、1008_adで、ストレージされた物品を
払い出す払出し装置103_u、103_dおよび112_u、112_dの動作
説明図で、同図（ａ）は平面図を示し、同図（ｂ）は同
図（ａ）のＡ−Ａ視の側面図を示す。

第８図（ｂ）において、矢印ｄのように図外の物品が
フリーローラ103Aの上を自走してくるが、常時は払出し
シリンダ103Dによって、レバー103Eがほぼ垂直方向に位
置しフレーム103Cを押し上げているので、ストッパ103B
および各リフトチャネル103Fがフリーローラ103Aの上面
より上方に位置し、図外の物品を制止している。

所定の信号が入力すると、シリンダ103Dはレバー103E
を矢印ｅの方向に廻し、フレーム103Cは軸103Gの周りに
矢印ｆの方向に廻るので、ストッパ103Bおよびリフトチ
ャネル103Fはフリーローラ103Aの上面より下る。このた
め図外の物品は移動し、駆動ホイール103Hにより搬送コ
ンベヤ104_u、104_dおよび113_u、113_dに移送される。

第４図において、オーバーフローライン22_u、22_dおよ
び23_u、23_dは、分岐データがないため分岐不能になった
物品を貯えるものである。

なお、上記説明における各部の動作制御は、第２図に
示した物流CPU202および制御CPU203を介して行われる。

なお、本発明は、物品の仕分け方法として、あらかじ
め設定された仕分け群の数に応じ、各仕分け群の物品量
をほぼ等しくなるように、かつ配送順序に従って物品の
仕分け群を形成し、品種ごとにまとめて搬送されてきた
物品を該当する仕分け群へ仕分ける方法を併せ適用する
ことにより、より仕分け作業の効率化を図ることができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、それぞれ上下二段に
設けられた第一ソータと、この第一ソータの下流に設け
た第二ソータと、第一ソータのうち物品の仕分け作業を
行っていないソータと第二ソータとを接続する切替えコ
ンベアとを備え、第一ソータのうちで物品の仕分け作業
を行っていないソータをバイパスラインとして用いて物
品を第二ソータに搬送して仕分けを行うとともに、仕分
け作業を行わないソータ側の荷ぞろえラインからの払い
出し作業を並行して行う。

これにより、従来に比べて物品の仕分けおよび払い出
し作業を効率化できて、特別にバイパスコンベヤを設け
ることなく、物品を能率良く、迅速に仕分けることがで
き、多量の物品を処理することができる効果がある。特
に１回の仕分け荷ぞろえを多数の物品を単位として行う
必要がある多種多量の物品を多方面に仕分けを行う装置
として有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック構成図。 第２図はその制御システムを示すブロック構成図。 第３図は本発明の物品の仕分け装置で仕分けられる物品
をピッキングあるいは搬送等するためのピッキングライ
ン、スイッチングコンベヤおよびストレージラインの設
置図。 第４図は本発明の物品の仕分け装置の一実施例の仕分け
装置の各ラインの設置平面図。 第５図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）、（ｄ）および（ｅ）は
それぞれ第４図のＣ−Ｃ視の側面図、Ｄ−Ｄ視の側面
図、Ｅ−Ｅ視の側面図、Ｆ−Ｆ視の側面図およびＧ−Ｇ
視の側面図。 第６図はスイッチングコンベヤの構造図。 第７図（ａ）および（ｂ）は分岐コンベヤの動作説明図
で、（ａ）は平面図、（ｂ）はそのＸ−Ｘ視の側面図。 第８図（ａ）および（ｂ）は払出し装置の動作説明図
で、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ視の側面
図。 第９図は本実施例の動作を説明する図。 1A、1B、1C……コンベヤ、2A、2B、2C、10、10_a、16、1
8、108、117、1005、1005_a、1007……スイッチングコン
ベヤ（切替コンベヤ）、3A、3A_a、3B、3B_a、3C、3C_a…
…ストレージコンベヤ、4A、4A_a、4B、4B_a、4C、4C_a、5
A、5A_a、5B、5B_a、5C、5C_a……合流払出しコンベヤ、
６、6_a、７、7_a、８、8_a、９、9_a……合流搬送コンベ
ヤ、11_u、11_d、11_au、11_ad、12_u、12_d、15_u、15_d、17、
19_u、19_d、104_u、104_d、107_u、107_d、109、113_u、11
3_d、116_u、116_d、118……搬送コンベヤ、13_u、13_d、2
0_u、20_d……インダクションコンベヤ、14A……コンベヤ
ベルト、14B……スキュードホイール、14C……回転軸、
14D……ブラケット、14E……揚上装置、14F……腕、1
4_u、14_d、21_u、21_d……分岐コンベヤ、16A……スタン
ド、16B……回転軸、16C……吊りブラケット、16D……
架台、16E……チェーンブロック、22_u、22_d、23_u、23_d
……オーバーフローライン、101_u、101_d……引込みコン
ベヤ、102_u、102_d、111_u、111_d……ローラコンベヤ、10
3A……フリーローラ、103B、106_u、106_d、115_u、115_d…
…ストッパ、103C、105C……フレーム、103D……払出し
シリンダ、103E……レバー、103F……リフトチャネル、
103G……軸、103H……駆動ホイール、103_u、103_d、11
2_u、112_d……払出し装置、105_u、105_d、114_u、114_d……
トランスファ、110_u、110_d……引込みコンベヤ、201…
…総括管理CPU、202……物流CPU、203……制御CPU、204
……仕分けシステム、300……物品、1001……ピッキン
グライン、1002……スイッチングコンベヤ、1003、1003
_a……ストレージライン、1004、1004_a……合流搬送ライ
ン、1006_u、1006_d……第一ソータ（第一分岐ライン）、
1006_au、1006_ad……第二ソータ（第二分岐ライン）、10
08_u、1008_d、1008_au、1008_ad……荷揃えライン、100
9_u、1009_d、1009_au、1009_ad……払出しライン、1010…
…積込みコンベヤライン、1011……積込み、1012……配
送、FP……床ピット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上下２段に配設された第一ソータとこの第
   一ソータの下流に設けられ上下２段に配設された第二ソ
   ータとを備え、 この第一ソータおよび第二ソータは、物品の仕分けを行
   うとともに物品の搬送ラインとして使用される分岐コン
   ベアで構成され、 前記第一ソータおよび第二ソータには、各ソータで仕分
   けされた物品を蓄えるそれぞれ上下２段に配設された荷
   ぞろえラインが接続され、 各荷ぞろえラインには、この荷ぞろえラインに蓄えられ
   た物品の払出しを行う払出しラインがそれぞれ接続さ
   れ、 前記第一ソータと前記第二ソータとの間には、前記第一
   ソータの上段のソータを前記第二ソータの下段のソータ
   に接続しまたは上記第一ソータの下段のソータを上記第
   二ソータの上段のソータに接続してその接続を切り替え
   る切替コンベアが設けられ、 前記第一ソータの物品の仕分けを行っていないソータで
   搬送された物品を第二ソータに搬送するように前記切替
   コンベアを切替制御し、前記第一および第二ソータで物
   品の仕分けを行っていない側の荷ぞろえラインから荷ぞ
   ろえされた物品の払出しを行う制御手段を備える ことを特徴とする物品の仕分け装置。