JPH0834326A - 車両の自動制動装置 - Google Patents

車両の自動制動装置

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JPH0834326A
JPH0834326A JP17264994A JP17264994A JPH0834326A JP H0834326 A JPH0834326 A JP H0834326A JP 17264994 A JP17264994 A JP 17264994A JP 17264994 A JP17264994 A JP 17264994A JP H0834326 A JPH0834326 A JP H0834326A
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automatic
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emergency
vehicle
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Yoshiyuki Hashimoto
佳幸 橋本
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作緊急度を評価し適切な自動ブレーキの制
御を行う。 【構成】 本装置では、車速、相対速度、車間距離等か
ら物理的な衝突危険度を算出する(S2)。そして、ア
クセルからブレーキへの踏み替え時間や、ブレーキの所
定の強さまでの踏み込みに要する時間や、ステアリング
の操作スピード等から操作緊急度を演算する(S3)。
そして、衝突危険度が所定以上であり、操作緊急度が所
定以上であった場合に自動ブレーキを作動させる(S
8)。従って、単なる衝突危険度の判断による自動ブレ
ーキの作動に比べ、運転者の運転状況に応じた判断が加
わるためより精度の良い危険状態の判定を行うことがで
き、効果的な自動ブレーキの作動制御を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の自動制動装置、
特に緊急時に制動力を補助するためのものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、車両は運転者の操作に応じて
走行するものであり、運転者のアクセル、ブレーキ、ス
テアリング等の操作に応じて、所望の加減速、操舵制御
が行われている。したがって、その運転操作は、運転者
の自由意思に任せられている。ここで、運転者は、衝突
の危険を感じた時に、ブレーキを踏み車両を減速させる
が、このような緊急時には最大の制動力が必要であり、
かなり危険な状態であっても踏力が十分でない場合が多
い。
【0003】そこで、車両のより大きな制動力を得るた
めに、運転者の操作をアシストして車両の制動力を補助
する自動制動装置が提案されている。
【0004】例えば、特開昭60−38238号公報に
は、自車と先行車との車間距離や相対速度等に基づいて
必要な制動力を計算し、制動力が不足している場合に
は、これを補うことが示されている。この構成によれ
ば、必要な場合に、制動力を補助することができ、緊急
時における安全性を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
自動制動装置によると、前方をボールが横切ったり、旋
回時にガードレールを検出した場合などに、不要な制動
がなされる場合がある。上記従来例においては、運転者
がブレーキから足を完全に離したり、ブレーキペダルの
踏力が明らかに減少した場合には、自動制動装置による
制動を行わないようになっているが、これだけでは不要
な制動を十分減少することができないという問題点があ
る。
【0006】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、制動の補助が必要な場合
を正確に認識し、効果的な制動補助が行える車両の自動
制動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ、ス
テアリング等の操作状態から緊急度を判断する緊急度判
断手段と、この緊急度判断手段により緊急と判断された
ときフルブレーキを作動させる自動制動手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、障害物との距離や相対速
度等から衝突の危険度を判断する物理的危険度判断手段
と、運転者のブレーキ、ハンドル等の操作状態から緊急
度を判断する操作緊急度判断手段と、所定の信号を受け
た場合に自動的に制動を行う自動制動手段とを備え、物
理的危険度判断手段で障害物との衝突の危険性があると
判断され、かつ操作緊急度判断手段で運転者の操作に緊
急性があると判断された場合に、自動制動手段が作動
し、フルブレーキを作動させることを特徴とする。
【0009】また、物理的危険度判断手段における判断
の条件として、障害物の検出時間が含まれていることを
特徴とする。
【0010】また、操作緊急度判断手段における判断条
件として、ブレーキの踏み込み強さ、ブレーキの踏み込
み速度のうち、少なくとも一方が含まれていることを特
徴とする。
【0011】また、操作緊急度判断手段における判断条
件として、アクセルからブレーキへの踏み替え時間が含
まれていることを特徴とする。
【0012】また、操作緊急度判断手段における判断条
件として、ステアリングの操作速度が含まれていること
を特徴とする。
【0013】
【作用】このように、本発明に係る車両の自動制動装置
によれば、運転者によるブレーキ、ステアリング等の操
作状態から緊急度を判断する。そして、緊急度が大と判
断された場合に自動制動手段による制動の補助を行う。
運転者の操作が緊急である場合は、ブレーキ補助が必要
な確率は非常に高く、これによって高精度の自動制動装
置の制御を行うことができる。
【0014】さらに、物理的危険度判断手段を有し、物
理的危険度及び操作緊急度の両方が危険、緊急と判断さ
れた時に自動制動手段によるブレーキングを作動させる
ことによって、より的確な制動制御をすることができ
る。
【0015】また、物理的危険度の判断手段における判
断条件として、障害物の検出時間を含めることにより、
検出時間の短いボール等の通過によって自動ブレーキが
誤作動することを防止することができる。
【0016】操作緊急度の判断条件としてブレーキの踏
み込み強さ、ブレーキの踏み込み速度のうち、少なくと
も一方を含ませることにより、緊急時における急ブレー
キを効果的に検出し、自動制動を行うことができる。
【0017】また、操作緊急度の判断条件としてアクセ
ルからブレーキへの踏み替え時間を含ませることによ
り、運転者が緊急時に早く踏み替えたことを検出し、自
動制動を効果的に動作させることができる。
【0018】さらに、操作緊急度の判断条件としてステ
アリングの操作速度を含ませることによって、運転者が
障害物を避けようとしたことを検出し効果的な制動制御
を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、実施例の要部構成を示す図であ
り、入力手段として、車速センサ1、加速度センサ2、
測距センサ3、ドップラセンサ4、アクセルペダルスイ
ッチ5、ブレーキペダルスイッチ6、ブレーキ踏力セン
サ7、ブレーキストロークセンサ8、ステアリング角セ
ンサ9を有している。また、これらセンサ、スイッチ
(以下、センサ等という)からの検出信号は演算部10
に入力され、処理される。そして、出力手段として、警
報装置11、自動スロットル装置12、自動ブレーキ装
置13を有しており、これらが演算部10からの信号に
より動作する。
【0020】ここで、車速センサ1は、例えばトランス
ミッションのギア回転数等を適宜方法で検出し、自車速
度を検出する。加速度センサ2は、入力加速度に比例し
た電気信号を発生するものであり、例えばおもりに働く
加速度を圧電素子への押圧力として検出する。なお、加
速度は、車速センサ1で得た車速を微分して検出しても
よく、制御周期ごとに検出された車速の差から求めるこ
とができる。測距センサ3は、例えば近赤外線のパルス
を前方へ照射し、反射光を受光するまでの時間から先行
車との車間距離を検出する。ドップラセンサ4は、例え
ばマイクロ波等を前方に送信し、反射波におけるドップ
ラシフトを検出して、先行車との相対速度を検出する。
また、この相対速度は、車間距離の変化(微分)に基づ
いて検出しても良い。アクセルペダルスイッチ5、ブレ
ーキペダルスイッチ6は、運転者のアクセルペダルやブ
レーキペダルの操作があったことを示すスイッチの信号
である。ブレーキ踏力センサ7は、運転者によるブレー
キの踏み込み力を測定するものであり、ブレーキストロ
ークセンサ8は、ブレーキの踏み込み量を測定するもの
である。さらに、ステアリング角センサ9は、ステアリ
ングの操作をその角度についの信号として出力する。
【0021】そして、演算部10は、これら入力される
各種信号に応じて、ブレーキの補助が必要と判定した場
合には、警報装置11より、例えばアラーム音等を発生
する。また、自動スロットル装置12によって、スロッ
トルを強制的に全閉状態とし、車両を減速するととも
に、自動ブレーキ装置13によって、車両を強制的に制
動する。
【0022】[全体動作の説明]ここで、本装置におけ
る全体のフローチャートについて、図2に基づいて説明
する。まず、演算部10は、センサ等1〜9からの信号
を入力する(S1)。そして、得られた検出値に基づい
て、衝突危険度及び操作緊急度を演算算出する(S2,
S3)。次に、衝突危険度が所定以上であるかを判定し
(S4)、所定以上の危険度であった場合には、操作緊
急度が所定以上かを判定する(S5)。そして、操作緊
急度も所定以上であった場合には、運転者に対する減速
の補助が必要であると考えられ、自動ブレーキによる制
動補助を行う。そこで、まず最初に、自動ブレーキが動
作することを運転者に知らすために、警報を出力する
(S6)。これは、所定のアラームとともに、自動ブレ
ーキが作動することについての表示または音声出力を行
う。次に、どの程度の減速度が必要かについて演算算出
し(S7)、算出された減速度が得られるように自動ブ
レーキを作動させる(S8)。
【0023】また、S4において衝突危険度が所定以下
であった場合、S5において操作緊急度が所定以下であ
った場合、及びS8において自動ブレーキを作動させた
場合は、次に自動ブレーキが作動中か否かを判定する
(S9)。そして、作動中であった場合は、運転者によ
るブレーキの踏力または、ブレーキ踏み込みストローク
が減少したか否かを判定する(S10)。運転者による
ブレーキの操作量が減少したということは、衝突の危険
が回避されたことを意味しているため、自動ブレーキを
解除する(S11)。一方、S9において自動ブレーキ
が作動中でなかった場合や、S10においてブレーキの
操作量が減少されていなかった場合には、自動ブレーキ
の解除は必要ないためS11は通らずに処理を終了す
る。なお、このS1〜S11の処理は所定周期で繰り返
される。このように、本実施例においては、衝突危険度
及び操作緊急度の両方を考慮して、自動ブレーキの作動
を制御する。従って、自動ブレーキの誤差動を防止し
て、効果的な制動の補助を行うことができる。
【0024】[衝突危険度の算出]次に、S2における
衝突危険度の算出について説明する。衝突危険度は、運
転者の操作能力の限界と、車両運動の限界とに基づいて
算出する。
【0025】すなわち、運転者が、ブレーキを操作し始
めてから、ブレーキが実際にきき始めるまでの遅れ時間
td 、運転者のブレーキ踏み込みによる平均減速度a0
を基準としてブレーキによる停止可能距離を求める。こ
の場合、ブレーキの操作による停止可能距離XB は、 xB =v0 ・td +(1/2)・v0 2 /a0 となる。
【0026】ここで、v0 は自車速度である。これを図
で示せば、図3のようになり、ブレーキペダルが踏み込
まれてから、td の間は車は車速v0 のまま走行(空
走)し、その後、平均減速度a0 で減速していき、車速
が0になる。従って、図3において斜線で示された領域
が停止可能距離xB となる。
【0027】なお、ドライバーの操作能力、車両の運動
限界を考慮すると、一般的にtd =0.2秒、a0 =
0.8g程度の値が採用されている。
【0028】また、衝突の回避は、ステアリングの操作
によっても可能である。この場合は、最大横加速度b0m
ax、ステアリングの操作速度Tを基準としてステアリン
グによる回避可能距離を求める。ステアリングによる回
避可能距離xS は、 W/2=(T/π)b0max{(xS /v0 )−(T/
π)sin(π/T)・(xS /vS /v0 )} よりxS を求めることによって算出できる。ここで、W
は車両幅である。これを図に示せば、図4のように表さ
れる。すなわち、距離xS の点に障害物があるとした場
合に、車両が、このxS の位置をステアリング角0°で
通過できることを条件としている。
【0029】すなわち、運転者は、障害物を避けるため
にステアリングを操作し、そのステアリング角を徐々に
大きくしていく。そして、ステアリング角を戻し、障害
物の横をステアリング角0°で通過する。次に、ステア
リングを反対側に操作し、車両の進行方向が元に戻さ
れ、車両が平行移動する。ここで、ステアリングを最大
に一方向のみに回した状態で衝突を避けた場合には、車
両は道路と直角の方向に向いてしまい、他の衝突の危険
が大きい。そこで、回避できる距離は、障害物の横をス
テアリング角0°で抜けられる距離としている。なお、
b0maxは、0.4g(ここで、gは重力加速度を表す)
程度、ステアリングの操作速度Tは、1秒程度に設定さ
れる。
【0030】そして、衝突危険度の判断は、障害物との
距離をΔxとした時に、例えば次のような条件を満たし
たときに危険と判断する。
【0031】(i) Δx<xB (ii) Δx<xS (iii) Δx<xB かつΔx<xS (iv) Δx<xB 又はΔx<xS このような(i)〜(iv)の4つの条件が考えられ、
そのいずれかが適宜採用される。
【0032】[操作緊急度の演算]上述のような衝突危
険度の判断に基づいて自動ブレーキを作動させることも
考えられるが、このような衝突危険度のみの判断では、
誤作動が生じる場合がある。例えば、直線路からカーブ
への進入口における路側物の検出や、紙等が飛んできた
場合に衝突危険度の判断としては危険と判断され、この
時に運転者がブレーキを操作していた場合には、自動ブ
レーキが作動することになる。
【0033】そこで、本実施例においては、ドライバー
がブレーキ操作を行っているという条件ではなく、ドラ
イバーにおけるブレーキの操作が緊急度の高いものであ
るか否かということを判断する。そこで、このブレーキ
操作における操作緊急度の算出について説明する。
【0034】(アクセル→ブレーキの踏み替え時間によ
る判定)アクセルペダルを離してからブレーキペダルを
踏み込むまでの踏み替え時間ΔTを測定し、このΔTが
ある値ΔTthより小さいとき操作緊急度が大きいと判定
する。
【0035】(ブレーキの踏み込み強さによる判定法)
ブレーキ操作時の踏力BFを測定し、このBFが所定の
しきい値BFthより大きいときに、緊急度大と判定す
る。また、踏力BFの代わりに、ブレーキストローク量
BSを検出し、このBSが所定のしきい値BSTHより大
きいときに、緊急度大と判定してもよい。さらに、これ
らBF、BSの代わりに自車の減速度gxを検出し、こ
のgx が所定のしきい値gxth より大きいときに、緊急
度大と判定してもよい。また、BF、BS、Gx のかわ
りに、ブレーキ油圧(マスタシリンダまたはホイールシ
リンダ)BPを検出し、BPがしきい値BPthよりも大
なるとき、緊急度大と判定してもよい。
【0036】(ブレーキの踏み込み速度による判定法)
ブレーキ操作時における踏力BFの変化速度、すなわち
踏み込み速度d/dt(BF)を検出し、このd/dt
(BF)が、所定のしきい値BFthより、大きいとき緊
急度大と判定する。なお、d/dt(BF)の代わり
に、d/dt(BS)を用いてもよい。この場合、しき
い値は、BSthとなる。さらに、d/dt(BF)の代
わりに、d/dt(gX )を用いてもよい。この場合の
しきい値は、gXth となる。また、d/dt(BF)、
d/dt(BS)、d/dt(Gx)のかわりにd/d
t(BP)を用い、d/dt(BP)がしきい値BPth
´より大のとき、緊急度大と判定してもよい。
【0037】(ステアリングの操作速度による緊急度判
定法)ステアリングの操作速度d/dt(MA)を検出
し、このd/dt(MA)が、所定のしきい値MAthよ
り大きいとき緊急度大と判定する。ここで、MAは、ス
テアリング操作角である。
【0038】このような判定法によって、運転者のブレ
ーキ操作やステアリング操作の状況から緊急度が判定さ
れる。そして、衝突危険度が所定以上であり、かつ操作
緊急度が所定以上の場合に、自動ブレーキを動作させる
ことによって誤動作を減少することができる。操作緊急
度の判定は、上述の4つのいずれか、あるいはこれらの
組合わせによって判定することができる。
【0039】(ブレーキの作動方法)自動ブレーキの作
動開始条件は、上述のように、衝突危険度が所定以上で
あり、操作緊急度が所定以上であるということである。
そこで、この開始条件が満足された場合に、自動ブレー
キが作動するが、この時の自動ブレーキの強さは、作動
開始時点での物理的な回避余裕によって決定する。すな
わち、自動ブレーキ開始時点において、停止可能な減速
度gxb=v0 2 /2Δxこのような減速度により、自動
ブレーキの作動からΔxの距離先で、自車速が0とな
り、物理的な衝突を避けることができる。なお、自動ブ
レーキの解除条件は、上述のS10に示したように、運
転者が明らかに減速度を緩める操作を行った場合として
いる。
【0040】図5に、td =0.2秒、a0 =0.8g
として、停止可能距離xB を求め、T=1秒、gxmax=
0.4g、車幅W=1.8mとしてステアリングによる
回避可能距離xS を求めた例である。このように、車速
が50km/h以下の場合には、xB の方が値が小さ
く、それ以上ではxS の方が値が小さくなっている。そ
こで、高速の場合には、操舵によって回避できる場合の
ほうが多い。しかしながら、操舵による回避は、回避出
来る場所があるときに限られており、高速道路などにお
いて、右側の車線が空いていることの確認ができた場
合、例えば運転車がウィンカーをオンにしたときのみこ
のxS を考慮する等という処理を行う。
【0041】更に、図6には、車両が60km/hで走
行中において、前方に障害物があり、自動ブレーキが動
作した状況の一例を示している。この例では、上述の
(iii)のブレーキ操作および操舵の両方での回避が
不能となった時点で衝突危険度が大であると判定する。
すなわち、xB =19m、xS =14mの両方がΔxよ
り大きくなった時点で衝突危険度が大という条件が成立
する。次に、緊急度の判定として、減速度の大きさを判
定の条件、すなわちgXTh =0.4gとした。このた
め、この減速度が0.4g以上となった時点で、自動ブ
レーキが作動する。しかし、この時すでに最大減速度で
減速しても停止不可能な距離にあるため、自動ブレーキ
は一気に最大減速度0.8gを発生させる。このような
自動ブレーキの動作によって、衝突は免れないが、衝突
の際のスピードをかなり減少することができる。なお、
各種条件をより安全側の条件に設定することにより、衝
突を回避できるようにすることも可能である。
【0042】[操作緊急度の判定の具体的手法]次に、
操作緊急度の判定について、フローチャートに基づいて
説明する。
【0043】(ブレーキ踏力(又はストローク、減速度
Gx 、油圧BP:以下同じ)が所定値に達するまでの時
間による判定) この例では、運転者が、ブレーキを踏み込んだ時刻か
ら、ブレーキ踏力がBF(又はストロークがBS)が、
所定のしきい値BFth(又はBSth)に達するまでの時
間T1 が、所定のしきい値T1th よりも小さいときに、
操作緊急度大と判定する。なお、ブレーキ踏力BFにか
えて、ストロークBS、減速度Gx 、油圧BFが所定の
しきい値に至るまでの時間をT1 としてもよい。例え
ば、図7における曲線の場合は、時間T1 が、T1th
より小さいため、操作緊急度大と判断される。一方、図
7における曲線の場合、時刻T1'が、T1th より大き
いため緊急でないと判断される。
【0044】次に具体的な処理について、図8および図
9に基づいて説明する。まず、設定値であるtd 、a0
、T、b0max、Wを初期化し(S101)、処理で必
要なフラグであるflag−emgと、flag−cr
shをオフにセットし、時間Timeと、Tbを0にセ
ットする(S102)。更に、ドライバーの操作緊急度
についてのしきい値であるT1th 、BFth(又はBSt
h)を初期化する(S103)。
【0045】このようにして、初期設定が終わった場合
には、各センサからの信号を入力する(S104)。す
なわち、自車速v0 、自車減速度gx 、車間距離Δx、
相対速度Δv、ブレーキ踏力BF(又はブレーキストロ
ークBS)、ブレーキスイッチのオンオフについての信
号SWb を入力する。
【0046】次に、経過時間についての変数timeを
更新する(S105)。これは、そのときの時間tim
eに制御周期tc を加算することによって行う。そし
て、SWb がオンか否かを判定する(S106)。これ
によって、ドライバーがブレーキを踏んでいるか否かが
判定される。そして、SWb がオンであった場合には、
SWb がオフからオンに変化したか否かを判定する(S
107)。Yesであった場合には、tb =timeと
し、変数tb にその時の時刻を代入し、ブレーキが踏み
込まれた時刻を変数tb に記憶する(S108)。ま
た、S107でNoであった場合又はS108で時間を
記憶した場合には、time−tb がt1thより小さい
か否かを判定する。すなわち、ブレーキが踏み込まれて
からの経過時間が所定のしきい値t1th 以下か否かを判
定する(S109)。
【0047】この判定で、Yesであった場合には、ブ
レーキ踏み込み踏力BFが、しきい値BFthより大きい
か否かを判定する(S110)。Yesであった場合に
は、ブレーキオンからの経過時間がt1th 以下の間に、
ブレーキ踏力がしきい値BFth以下になったことを意味
しており、ドライバー緊急ブレーキ操作フラグflag
−emgをオンにセットする(S111)。このように
して、操作緊急度の判定が行われ、操作緊急度が大であ
る場合には、これを示すフラグflag−emgがオン
となる。なお、S106においてNoであった場合には
フラグflag−emgをオフにセットする(S11
2)。また、S109及びS110でNoであった場合
には、緊急度が大でないためS111におけるフラグの
セットは行われない。
【0048】このようにして操作緊急度についての判定
が終わった場合(S109及びS110でNoの場合及
びS111、S112を通った場合)は、次に衝突危険
度の判定を行う。すなわち、Δxが停止可能距離xB よ
り小さいか否かを判定する(S113)。この判定で、
Yesであった場合には、衝突危険度が大であるため、
衝突危険フラグflag−crshをオンにセットする
(S114)。一方、S113においてNoであった場
合には、衝突危険度は小であるため、フラグflag−
crshをオフにセットする(S115)。
【0049】このようにして、操作緊急度及び衝突危険
度の判定が終了した場合には、操作緊急度が大であって
かつ衝突危険度が大であるか否かを判定する(S11
6)。すなわち、フラグflag−emgと、flag
−crshの両方がオンであるか否かを判定する。そし
て、Yesであった場合には、警報をオンし(S11
7)、必要な減速度gxbを演算算出し(S118)、得
られた減速度gxbで自動ブレーキを作動させる(S11
9)。なお、S116においてNoであった場合には、
自動ブレーキの作動の必要はないため、自動ブレーキを
解除する(S120)。このようにしてS119又はS
120の処理を終了した場合には、S104に戻り、処
理を繰り返す。
【0050】このように、本実施例によれば、ブレーキ
が所定の短時間以内に一定以上の踏力となり、ドライバ
ーによるブレーキ踏み込みが急であることが判定され、
かつ衝突危険度が大きいときのみに、自動ブレーキが作
動する。そこで、確実な判定による自動ブレーキの制御
が行える。
【0051】[アクセルオフからブレーキオンまでの踏
み替え時間による判定]上述のブレーキ踏力がある値に
達するまでの時間による判定においては、その判定にか
かる時間がドライバーのブレーキオンから踏力がBFth
(又はストロークがBSth)に達する時間T1 となる。
ここで、BFth(又はストロークがBSth)の設定によ
って、この時間T1 は変動する。すなわち、BFth(又
はBSth)を小さく設定すると、時間T1 は小さくなる
が、誤作動の可能性が増える。一方、BFth(又はBS
th)を大きく設定すると、誤作動の可能性は減るが、時
間T1 が大きくなり、判定が遅れてしまう。
【0052】そこで、本実施例においては、アクセルオ
フからブレーキオンまでの踏み替え時間Δtを情報とし
て用い、このΔtの大小によって、BFth(又はBSt
h)を変化させ、誤作動がなく、かつ自動ブレーキの性
能が十分発揮できる時間内に判定が行えるようにした。
【0053】ここで、このBFth(又はBSth)の設定
は、図10に示すように、Δtに対し所定の値がセット
されるようにマップとして記憶しておくとよい。この例
ではある値まではBFthは一定の値とし、その後の一定
区間は、Δtに対しBFthが比例して上昇するように
し、その後また一定値となる略S字状の特性としてい
る。
【0054】この例の動作について、図11及び図12
に基づいて説明する。まず、td 、a0 、T、b0max、
Wを初期化し(S201)、2つのフラグflag−e
mg、flag−crshをオフとするとともに、時間
についての変数time、tb、taを0にセットする
(S202)。次に、しきい値t1th 、BFth(又はB
Sth)を初期化する(S203)。そして、センサから
の信号v0 、gx 、Δx、Δv、BF(又はBS)、S
Wb 、SWa を入力する(S204)。ここで、SWa
は、アクセルペダルが踏み込まれているか否かを示すア
クセルスイッチの出力信号である。そして、変数tim
eにtc を加算し時間を更新した後(S205)、アク
セルスイッチがオンからオフに変化したか否かを判定す
る(S206)。そして、Yesであった場合には変数
ta =timeとし、アクセルがオフされた時刻を記憶
する。S206においてNoであった場合はS207を
迂回する。
【0055】次に、SWb がオンかを判定し、Yesで
あった場合には、SWb がオフからオンかになったかを
判定し(S209)、Yesであった場合にはtb =t
imeとして、ブレーキが踏み込まれ始めた時間を記憶
する(S210)。このようにして、S207におい
て、アクセルオフの時刻が記憶され、S210において
ブレーキオンの時刻が記憶されるため、次に、Δt=t
b −ta によって踏み替え時間Δtを算出する(S21
1)。そして、このようにして求められたΔtに基き、
図10のマップを参照し、BFthを算出する(S21
2)。
【0056】このようにして、しきい値BFthの設定が
終了した場合には、上述の図8、図9に示した例と同様
にして操作緊急度の判定、衝突危険度の判定及びブレー
キの制御を行う。このフローは、上述の図9のS109
〜S120と全く同様であるため説明を省略する。
【0057】[BF(又はBS)変化速度を加えた判定
法]上述の2つの判定法においては、ブレーキの踏み始
め、あるいはアクセルのオフの時点からすでに緊急状態
にある運転者の操作緊急度の検出には有効であるが、通
常のブレーキ操作中において、途中からさらにブレーキ
を踏み増さなければならないような緊急状態(操作緊急
度)の検出には適当でない。本実施例では、検出したB
F(又はBS)の変化速度を考慮することにより、途中
からの踏み増しによる緊急状態を検出する。なお、ブレ
ーキ踏力BFにかえて、ストロークBS、減速度Gx 、
油圧の変化速度を考慮してもよい。
【0058】本実施例について、図13および図14に
基づいて説明する。上述の場合と同様に、まずtd 、a
0 、T、b0max、Wを初期化する(S301)。次に、
フラグflag−emg、flag−crshをオフに
セットするとともに、時間についての変数time、t
b 、ta を0にセットし、さらにcount=0とする
とともに、n0 を初期値にセットする(S302)。次
に、緊急操作のしきい値であるt1th 、BFth(又はB
Sth)、ΔBFth(又はΔBSth)を初期化する(S3
03)。そして、センサからの信号である、v0 、gx
、Δx、Δv、BF(又はBS)、SWb 、SWa を
入力する(S304)。次に時間timeに周期tcを
加算し時間を更新する(S305)。そして、変数co
untに1を加算し(S306)、時間の計測を可能と
する。次に、このcountをあらかじめ設定されてい
るn0 で割った余りが0が否かを判定する(S30
7)。そして、Yesであった場合には、ΔBF=(B
F−BFσ)/σによって、ΔBFを求める(S30
8)。ここで、σ=n0 ×tc である。そして、BFは
現在時刻におけるBFであり、BFσは、現在よりもσ
時間だけ前のBFの値である。そして、σは、この微分
の相当し、上述のt1th よりも小さく設定してある。
【0059】このようにして、ΔBFを算出した場合に
は、BFσに現在のBFの値を入力し、この値を更新し
ておく(S309)。なお、S307においてNoであ
った場合にはS308と309を迂回する。次にSWa
がオンからオフに代わったかを判定し(S310)、Y
esであればta =timeとし、アクセルが離された
時間を記憶し(S311)、次にSWb がオンかを判定
する(S312)。SWb がオンであった場合には、S
Wb がオフからオンに代わったかを判定し、Yesであ
ればtb =timeとし、ブレーキが踏み込まれた時間
を記憶する(S314)。そして、踏み替え時間Δt=
tb −ta を算出し(S315)、求められたΔtに基
づいてしきい値BFthを求める(S316)。そして,
time−tb 、すなわちブレーキ踏み込みからの時間
が、しきい値t1th より小さいかを判定し(S31
7)、YesであればBFがBFthより大きいか否かを
判定する(S318)。ここで、Yesであれば、所定
の時間T1th 以内にブレーキ踏み込み量が所定以上とな
ったわけであり、フラグflag−emgをオンにセッ
トする(S319)。
【0060】一方、S317においてNoであった場合
には、BFがBFth以上であり、かつΔBFがΔBFth
以上であるか否かを判定する(S320)。そして、こ
の判定においてYesであった場合には、S319に移
り、フラグflag−emgをオンにセットする。この
ように、ブレーキ踏み込みからの経過時間がT1th を過
ぎた場合には、ブレーキ踏み込み踏力が所定値BFth以
上であってかつその変化速度ΔBFが所定のしきい値Δ
BFth以上であった場合に操作緊急度大と判定する。こ
れによって、図14に示すように、踏み込み変化量が大
きくなったときに操作緊急度の判定を行うことができ
る。なお、S312でNoであった場合にはフラグfl
ag−emgをオフする(S321)。
【0061】このようにして、本実施例によれば、BF
(又はBS)の変化速度を考慮して、緊急状態の検出を
行うことができる。従って、途中からのブレーキの踏み
増しによる緊急状態を検出することができる。
【0062】なお、衝突危険度の判定及びブレーキの制
御については、上述の図9と同様であるため説明を省略
する。
【0063】[作動条件の変更]上述の実施例において
は、車両の物理的衝突危険度、運転者の操作緊急度の両
方が満たされた場合(AND条件をとる)ことで、自動
ブレーキの誤作動を防止した。しかし、上述のような作
動条件の判定によって、誤作動は減少するが、作動条件
が厳しくなるために、逆に自動ブレーキが必要な状況に
おいて作動が遅れてしまう場合もある。これは、物理的
衝突危険度、操作緊急度の基準をそれぞれ別々に判定し
ているためであると考えられる。そこで、本実施例にお
いては、物理的衝突危険度及び緊急操作度の基準を可変
にして組み合わせ、より精度の良い基準を作り、これに
よって自動ブレーキを作動させる。このための構成は、
上述の場合と同一であり、また衝突危険度の算出方法及
びドライバーの緊急操作度の判定方法は上述の場合と同
様で良い。
【0064】そして、この例では、衝突危険度の算出方
法を上述の条件(i)とし、緊急操作度の判定方法を上
述の加速度の値が所定のしきい値gxth 以上であるとに
より判定した場合を示している。図16から明らかなよ
うに、衝突をブレーキで回避するのに必要な減速度a0
が大きい領域にある場合には、ドライバーの緊急ブレー
キ操作とする減速度gxth を小さく設定する。また、a
0 が小さい領域にある場合には、gxth を大きく設定す
る。これによって、図16に示す○印の領域において自
動ブレーキが作動することとなる。ここで、危険度演算
におけるtd =0.2秒、a0 =0.8g、gth=0.
4gとしている。
【0065】すなわち、図16に示すように、運転者の
操作緊急度を判定する減速度gxthを越える減速度が得
られている場合に、操作緊急度が大と判定するため、こ
の操作緊急度を判定する減速度gxth の方が、衝突を回
避するために必要な減速度a0 より大きい場合には、自
動ブレーキが作動する必要はない。そして、a0 =0.
8g、gth=0.4gとしているため、図における斜線
の範囲が上述の例において、危険と判定され、自動ブレ
ーキが作動する領域になる。
【0066】ところが、本実施例においては、gxth を
a0 の大きさによって変更する。これによって、自動ブ
レーキの図における○印の領域にも作動領域が拡大さ
れ、より精度の良い自動ブレーキの制御を行うことがで
きる。
【0067】さらに、上述までの例においては、車両の
前を一瞬横切る障害物(ボール等の飛びだし)に対して
も、前方監視センサが障害物を検出した場合には、誤っ
て自動ブレーキが作動する可能性がある。この理由は、
前方監視センサで、障害物の大きさと横方向の動きを検
出し、これに基づき衝突危険度を計算していないためで
ある。そこで、本発明では前方監視センサの障害物検出
時間を自動ブレーキ作動条件において考慮する。
【0068】すなわち、図17に示すように、障害物の
連続検出時間が所定のしきい値Δtsns より以上である
場合には、図17における境界1の領域において自動ブ
レーキが作動するように制御し、障害物連続検出時間が
Δtsns より小さい場合には図17における境界2の領
域で作動するようにする。すなわち、図16の自動ブレ
ーキの作動条件に、さらに前方監視センサの障害物検出
時間を加えて最終的に作動条件を決定する。図17で
は、障害物の検出状態が未検出から検出になった後に連
続して、Δtsns 以上経過した場合と、Δtwnw 未満の
場合を例として表している、なお、Δtsns は、センサ
が障害物を検出した回数を基に決定しても良い。例え
ば、センサの最小処理時間単位をτとした時、n回以上
連続で検出した場合に相当する時間をΔtsns と決定す
るとよい(tsns =nτ)。
【0069】また、Δtsns 以上か否かの判定だけでな
く、Δtsns を上記の複数のnの値について、2段階以
上に分けても良い。
【0070】このようにして、通過時間が短い場合に
は、衝突をブレーキで回避するのに必要な減速度a0 及
びドライバーの緊急ブレーキ操作判定減速度gxth によ
って判定できる危険な領域が小さく設定され、ボール等
の飛び出しに対して自動ブレーキが誤作動する危険を少
なくできる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
の自動制動装置によれば、運転者によるブレーキ、ステ
アリング等の操作状態から緊急度を判断する。そして、
緊急度が大と判断された場合に自動制動手段による制動
の補助を行う。運転者の操作が緊急である場合は、ブレ
ーキ補助が必要な確率は非常に高く、これによって高精
度の自動制動装置の制御を行うことができる。さらに、
物理的危険度判断手段を有し、物理的危険度及び操作緊
急度の両方が危険、緊急と判断された時に自動制動手段
によるブレーキングを作動させることによって、より的
確な制動制御をすることができる。
【0072】さらに、物理的危険度の判断手段における
判断条件として、障害物の検出時間を含めることによ
り、検出時間の短いボール等の通過によって自動ブレー
キが誤作動することを防止することができる。
【0073】操作緊急度の判断条件としてブレーキの踏
み込み強さを含ませることにより、緊急時における急ブ
レーキを効果的に検出し、自動制動を行うことができ
る。
【0074】また、操作緊急度の判断条件としてアクセ
ルからブレーキへの踏み替え時間を含ませることによ
り、運転者が緊急時に早く踏み替えたことを検出し、自
動制動を効果的に動作させることができる。
【0075】さらに、操作緊急度の判断条件としてステ
アリングの操作速度を含ませることによって、運転者が
障害物を避けようとしたことを検出し効果的な制動制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の全体動作を説明するフローチャートで
ある。
【図3】ブレーキ操作による車両停止までの状態を示す
説明図である。
【図4】ステアリング操作による障害物回避の動作を示
す説明図である。
【図5】ブレーキ及びステアリング操作による回避の限
界を示す説明図である。
【図6】自動ブレーキの動作状態を示す説明図である。
【図7】所定時間内におけるブレーキ踏み込み量による
判定を示す説明図である。
【図8】所定時間内におけるブレーキ踏み込み力が所定
以上となった場合に緊急と判定する場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】所定時間内におけるブレーキ踏み込み力が所定
以上となった場合に緊急と判定する場合の動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】ブレーキ踏み込み量のしきい値BFthの設定
を示す説明図である。
【図11】踏み込み量のしきい値BFthをアクセルから
ブレーキへの踏み替え時間によって変更する制御の動作
を示すフローチャートである。
【図12】踏み込み量のしきい値BFthをアクセルから
ブレーキへの踏み替え時間によって変更する制御の動作
を示すフローチャートである。
【図13】ブレーキの踏み込み速度を考慮する自動ブレ
ーキ制御の動作を示すフローチャートである。
【図14】ブレーキの踏み込み速度を考慮する自動ブレ
ーキ制御の動作を示すフローチャートである。
【図15】ブレーキ踏み込み量の変化を示す説明図であ
る。
【図16】自動ブレーキの作動領域を変更することを示
す説明図である。
【図17】障害物の連続検出時間を考慮する自動ブレー
キの作動領域を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車速センサ 2 加速度センサ 3 測距センサ 4 ドップラセンサ 5 アクセルペダルスイッチ 6 ブレーキペダルスイッチ 7 ブレーキ踏力センサ 8 ブレーキストロークセンサ 9 ステアリング角センサ 10 演算部 11 警報装置 12 自動スロットル装置 13 自動ブレーキ装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ、ステアリング等の操作状態か
    ら緊急度を判断する緊急度判断手段と、 この緊急度判断手段により緊急と判断されたときフルブ
    レーキを作動させる自動制動手段と、 を備えることを特徴とする車両の自動制動装置。
  2. 【請求項2】 障害物との距離や相対速度等から衝突の
    危険度を判断する物理的危険度判断手段と、 運転者のブレーキ、ハンドル等の操作状態から緊急度を
    判断する操作緊急度判断手段と、 所定の信号を受けた場合に自動的に制動を行う自動制動
    手段とを備え、 物理的危険度判断手段で障害物との衝突の危険性がある
    と判断され、かつ操作緊急度判断手段で運転者の操作に
    緊急性があると判断された場合に、自動制動手段が作動
    し、フルブレーキを作動させることを特徴とする車両の
    自動制動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 物理的危険度判断手段における判断の条件として、障害
    物の検出時間が含まれていることを特徴とする車両の自
    動制動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の装置において、 操作緊急度判断手段における判断条件として、ブレーキ
    の踏み込み強さ、ブレーキの踏み込み速度のうち、少な
    くとも一方が含まれていることを特徴とする車両の自動
    制動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の装置において、 操作緊急度判断手段における判断条件として、アクセル
    からブレーキへの踏み替え時間が含まれていることを特
    徴とする車両の自動制動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の装置において、 操作緊急度判断手段における判断条件として、ステアリ
    ングの操作速度が含まれていることを特徴とする車両の
    自動制動装置。
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