JPH08338509A - デファレンシャル装置 - Google Patents
デファレンシャル装置Info
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- JPH08338509A JPH08338509A JP7147423A JP14742395A JPH08338509A JP H08338509 A JPH08338509 A JP H08338509A JP 7147423 A JP7147423 A JP 7147423A JP 14742395 A JP14742395 A JP 14742395A JP H08338509 A JPH08338509 A JP H08338509A
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Abstract
納孔に充分なオイルを供給し、安定した差動制限機能を
得る。 【構成】 オイル溜りを有するハウジングの内部に配置
され、エンジンにより回転駆動されるデフケ−ス3と、
デフケ−ス3の内部に配置された出力側サイドギヤ1
5、17と、ギヤ15、17を連結する4対のピニオン
ギヤ41、43と、デフケ−ス3に形成され各ギヤ4
1、43を摺動回転自在に収納する収納孔37、39
と、収納孔37、39によってデフケ−ス3の外周に形
成された凸部65、67と収納孔37、39以外の箇所
を肉抜きして形成した凹部69との間を段差部が形成さ
れないように連結するスロ−プ部とを備えた。
Description
ファレンシャル装置に関する。
10のようなデファレンシャル装置201が記載されて
いる。
ケ−ス203、同軸配置された出力側のサイドギヤ20
5、207、これらの径方向外側に配置された複数組の
ピニオンギヤ209、211などを備えている。ピニオ
ンギヤ209、211はデフケ−ス203の収納孔21
3、215にそれぞれ摺動回転自在に収納されている。
各ピニオンギヤ209、211はサイドギヤ205、2
07の間で互いに噛み合いながらサイドギヤ207、2
05と各別に噛み合うことによりサイドギヤ207、2
05を連結している。
転させ、ピニオンギヤ209、211からサイドギヤ2
07、205を介して車輪側に伝達される。トルクを伝
達している間、ピニオンギヤ209、211はサイドギ
ヤ207、205との噛み合い反力により歯先を各収納
孔213、215の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が生
じる。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によっ
て、ピニオンギヤ209、211と収納孔213、21
5との間やサイドギヤ205、207とデフケ−ス20
3との間で摩擦抵抗が生じる。これらの摩擦抵抗によっ
てデファレンシャル装置201はトルク感応型の差動制
限機能を得ている。
デファレンシャル装置201では、軽量化のためにデフ
ケ−ス203外周の各収納孔213、215以外の箇所
に肉抜きを施して凹部217を形成し、その結果各収納
孔213、215の箇所に凸部219、221が形成さ
れている。デファレンシャル装置201では、これらの
凹部217と凸部219、221とを連結する部分が急
峻であり、段差部223が形成されている。
や、ピニオンギヤ209、211の噛み合い反力や、サ
イドギヤ205、207から受ける噛み合い反力と互い
の間の噛み合い反力との方向差によってピニオンギヤ2
09、211を倒そうとする転倒力などがデフケ−ス2
03に掛かり、これらの力による応力が段差部223に
集中し、割れや破損などが発生する恐れがある。従っ
て、このようなことを防止するにはデフケ−ス203全
体をある程度肉厚にする必要があるから、軽量化が不充
分であった。
3との摺動部などで摩擦抵抗を発生させて差動制限機能
を得るように構成されたデファレンシャル装置201で
は、各摺動部、特に収納孔213、215に大きな力が
掛かるから、これらの箇所が潤滑不足になると、摩擦抵
抗が変動して差動制限機能が不安定になると共に、焼き
付きや異常摩耗などが生じてデファレンシャル装置20
1の耐久性が低下する。従って、デフケ−ス203の内
部はオイルを供給して充分に潤滑することが不可欠であ
る。
でピニオンギヤの歯先を支承するように構成されたデフ
ァレンシャル装置であって、デフケ−スの応力集中を防
止し、収納孔に充分なオイルが供給され安定した差動制
限機能が得られるデファレンシャル装置の提供を目的と
する。
ャル装置は、オイル溜りを有するハウジングの内部に配
置され、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケ
−スと、デフケ−スの内部に回転自在に支承された一対
の出力側サイドギヤと、これらサイドギヤの径方向外側
に配置されサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び
互いに噛み合う第2ギヤ部を有する少なくとも一対のピ
ニオンギヤと、デフケ−スに形成され各ピニオンギヤを
摺動回転自在に収納する収納孔と、各収納孔によってデ
フケ−スの外周に形成された凸部と各収納孔以外の箇所
を肉抜きして形成した凹部との間を段差部が形成されな
いように連結するスロ−プ部とを備えたことを特徴とす
る。
のピニオンギヤが、第1と第2のギヤ部を小径の軸部で
連結した長いピニオンギヤと、軸部を持たない短いピニ
オンギヤとからなり、スロ−プ部が、長いピニオンギヤ
と短いピニオンギヤの各収納孔によって形成された凸部
とこれらの凸部に近接して形成された肉抜きの凹部との
間に形成された請求項1のデファレンシャル装置であ
る。
ピニオンギヤを外部に露出させる開口がデフケ−スに設
けられ、デフケ−スの回転によってスロ−プ部がこの開
口にオイルを導く請求項2のデファレンシャル装置であ
る。
の一部又は全部にスロ−プ部側に傾斜した傾斜部が設け
られた請求項3のデファレンシャル装置である。
の伝達中、各ピニオンギヤの歯先がサイドギヤとの噛み
合い反力により収納孔の壁面に押し付けられて摩擦抵抗
が発生する。又、各ギヤがヘリカルギヤで構成された場
合は、噛み合いスラスト力によって各ピニオンギヤの端
面と収納孔の端面との間や、サイドギヤとデフケ−スと
の間などで摩擦抵抗が発生し、これらの摩擦抵抗によっ
てトルク感応型の差動制限機能が得られる。
は、各収納孔によってデフケ−スの外周に形成された凸
部と肉抜きによって形成された凹部との間をスロ−プ部
で連結したから、従来例と異なって、デフケ−ス外周の
凸部と凹部との間には段差部が形成されない。従って、
デフケ−スにはトルク伝達時の応力集中が発生せず、割
れや破損などが防止される。
項1のデファレンシャル装置において、第1と第2のギ
ヤ部を小径の軸部で連結した長いピニオンギヤと、軸部
を持たない短いピニオンギヤとで一対のピニオンギヤを
構成し、長いピニオンギヤと短いピニオンギヤの各収納
孔によって形成された凸部と、これらの凸部に近接して
形成された肉抜きの凹部との間にスロ−プ部を形成した
ものであり、請求項1のデファレンシャル装置と同様
に、デフケ−ス外周の凸部と凹部との間に段差部が形成
されないから、デフケ−スには応力集中が発生せず、割
れや破損などが防止される。
る場合は、隣り合ったピニオンギヤ組の間だけでなく、
互いに噛み合ったピニオンギヤの間にも凸部と凹部とが
形成されるから、スロ−プ部はこれらの一方又は両方に
設けられ、応力集中を防止する。
項2のデファレンシャル装置において、長いピニオンギ
ヤを外部に露出させる開口をデフケ−スに設け、デフケ
−スが回転すると、スロ−プ部によってこの開口にオイ
ルが導かれるように構成したものであり、請求項2のデ
ファレンシャル装置と同様に、デフケ−ス外周の凸部と
凹部との間に段差部が形成されず、応力集中による割れ
や破損などが防止される。
ルによってデフケ−スの内部、特に収納孔の潤滑性が向
上するから、焼き付きや異常摩耗などが防止されて耐久
性が向上すると共に、摩擦抵抗の変動が防止されて安定
した差動制限機能が得られる。
項3のデファレンシャル装置において、開口の一部又は
全部をスロ−プ部側に傾斜させたものであり、請求項3
のデファレンシャル装置と同様に、デフケ−スに応力集
中が発生せず、割れや破損などが防止される。
に傾斜させたことによって開口へのオイル導入効率が高
まり、焼き付きや異常摩耗などの防止効果及び耐久性の
向上効果と、差動制限機能の安定化効果とが更に向上す
る。
明する。この実施例は請求項1、2、3の特徴を備えて
いる。図1はこの実施例のデファレンシャル装置1を示
している。なお、左右の方向は図1、2での左右の方向
であり、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
デフケ−ス3はケ−シング本体5とカバ−7とをボルト
9で固定して構成されている。デフケ−ス3にはリング
ギヤが固定されている。このリングギヤは駆動力伝達系
の駆動ギヤと噛み合っており、こうしてデフケ−ス3は
トランスミッションとこの駆動力伝達系とを介してエン
ジンの駆動力により回転駆動される。
(ハウジング)の内部に配置されており、デフケ−ス3
は左右のボス部11、13でベアリングを介してデフキ
ャリヤに支承されている。デフキャリヤにはオイル溜り
が設けられており、デファレンシャル装置1は、静止状
態では下部がこのオイル溜りに浸されており、回転する
とオイル溜りからオイルを撥ね上げる。
ルギヤで構成された左右のサイドギヤ15、17(出力
側サイドギヤ)が配置されている。
9、21はデフケ−ス3の支承部23、25によって回
転自在に支承されている。ボス部19、21の内側に形
成された大径部27、29には、これらの内周に跨がっ
てスラストブロック31が配置され、サイドギヤ15、
17の各自由端を支承しセンタ−リングしている。
3のボス部11、13を貫通し、サイドギヤ15、17
のボス部19、21にスプライン連結されている。サイ
ドギヤ15、17とデフケ−ス3との間にはそれぞれス
ラストワッシャ33が配置されており、サイドギヤ1
5、17の間(スラストブロック31の外周側)にはス
ラストワッシャ35が配置されている。
孔37、39が形成されており、これらは周方向に4組
形成されている。各収納孔37、39にはそれぞれヘリ
カルギヤで構成された長短のピニオンギヤ41、43が
摺動回転自在に収納されている。
ヤ部45、47とこれらを連結する小径の軸部49とか
らなり、第1ギヤ部45は右のサイドギヤ17と噛み合
っている。又、短いピニオンギヤ43は、互いの間に軸
部を持たない第1と第2のギヤ部51、53からなり、
第1ギヤ部51は左のサイドギヤ15と噛み合い、第2
ギヤ部53はピニオンギヤ41の第2ギヤ部47と噛み
合っている。
動力は、ピニオンギヤ43、41からサイドギヤ15、
17を介して左右の出力軸側に分配される。又、例えば
悪路走行中に、出力軸間に駆動抵抗差が生じると各ピニ
オンギヤ41、43の自転によってエンジン1の駆動力
は左右各側に差動分配される。
3の歯先はサイドギヤ17、15との噛み合い反力によ
り収納孔37、39の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によ
って各ピニオンギヤ41、43と収納孔37、39の各
端面の間で摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ33を
介してサイドギヤ15、17とデフケ−ス3との間で、
又スラストワッシャ35を介してサイドギヤ15、17
の間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗により、
トルク感応型の差動制限機能が得られる。
開口55、57、59が設けられており、ボス部11、
13の内周には螺旋状のオイル溝61、63が形成され
ている。図1に示すように、開口59は収納孔37と連
通しており、図1、2に示すように、開口59からは長
いピニオンギヤ41が外部に露出している。
の外周には収納孔37、39によって凸部65、67が
形成されており、収納孔39による凸部67の右方には
肉抜きが施されて凹部69が形成されている。図2、3
に示すように、凸部65の右端側とこの凹部69との間
には曲面状のスロ−プ部71が形成され、段差部を形成
せずにこれらを連結している。
ス3の凸部65と凹部69は段差部を形成せず滑らかな
形状で連結されているから、駆動トルクや、ピニオンギ
ヤ41、43の噛み合い反力や、サイドギヤ15、17
から受ける噛み合い反力と互いの間の噛み合い反力との
方向差によってピニオンギヤ41、43に生じる転倒力
などがデフケ−ス3に掛かるトルク伝達時にも、凸部6
5と凹部69との間で応力集中が発生せず、割れや破損
などが防止される。従って、応力集中による割れや破損
などを防止するためにデフケ−ス3を肉厚にする必要が
ないから、上記の肉抜きと相まって充分な軽量化が行え
る。
きは、開口55、57、59とオイル溝61、63のう
ちデフキャリヤのオイル溜りに浸漬されているものを介
してオイルがデフケ−ス3の内部に流入し、収納孔3
7、39や各ギヤの噛み合い部などに供給され、これら
を潤滑する。
イル溜りから撥ね上げられデフキャリヤの内壁で跳ね返
ったオイルが、開口55、57、59やオイル溝61、
63などからデフケ−ス3に流入して内部を潤滑する。
73の方向に回転すると、その回転によってオイル溜り
のオイルが、図2の矢印75と図3の矢印77のよう
に、スロ−プ部71の面に沿って案内され、開口59か
ら収納孔37を介してデフケ−ス3の内部に供給され、
デフケ−ス3の内部、特に収納孔37とピオンギヤ41
との間を潤滑する。
納孔37、39や各ギヤの噛み合い部などの各潤滑部が
充分に潤滑されるから、各部の摩擦抵抗の変動が防止さ
れ、トルク感応型の差動制限機能が安定すると共に、各
摺動部やギヤの噛み合い部での焼き付きや異常摩耗など
が防止され、耐久性が大きく向上する。こうして、デフ
ァレンシャル装置1が構成されている。
は、デファレンシャル装置1の安定したトルク感応型差
動制限機能によって、発進時や加速時のように大きなト
ルクを掛けた時の車体の挙動が向上すると共に、デファ
レンシャル装置1の大きな耐久性によって長期にわたり
優れた操縦性と安定性とが得られる。
シャル装置1が図2の矢印73の方向に回転するように
構成すれば、大きな駆動トルクが掛かる前進走行時にオ
イル流入量が増加し潤滑性が向上するから、差動制限機
能の安定化効果や耐久性の向上効果が特に大きくなる。
明する。この実施例は請求項1、2、3、4の特徴を備
えている。なお、図4及び第2実施例の説明において、
第1実施例の部材等と同機能の部材等には同符号を与え
て引用すると共に、重複を避けるためにこれら同機能部
材の説明は省く。
実施例のような曲面状に限らない。この実施例はスロ−
プ部を他の形状にした例である。
の右端側と収納孔37の凸部65との間にはテ−パ状の
スロ−プ部79が形成され、段差部を形成せずにこれら
を連結している。又、開口59の一部にはこのスロ−プ
部79の方向にスロ−プ部79と同一勾配の傾斜部81
が形成されている。
段差部が形成されないから、駆動トルクや、ピニオンギ
ヤ41、43の噛み合い反力及び転倒力などがデフケ−
ス3に掛かるトルク伝達時にも、デフケ−ス3に応力集
中が発生せず、割れや破損などが防止されると共に、応
力集中による割れや破損などを防止するためにデフケ−
ス3を肉厚にする必要がないから、上記の肉抜きと相ま
って充分な軽量化を行うことが可能になる。
の矢印83の方向に回転すると、この回転によってオイ
ル溜りのオイルが、矢印85のように、スロ−プ部79
の面に沿って案内され、開口59から収納孔37を介し
てデフケ−ス3の内部に供給され、デフケ−ス3の内
部、特に収納孔37とピオンギヤ41との間を潤滑す
る。このとき、傾斜部81を形成したことによって開口
59へのオイル導入効果が高まる。
37、39や各ギヤの噛み合い部などの各潤滑部が充分
に潤滑され、各部の摩擦抵抗の変動が防止され、トルク
感応型の差動制限機能が安定すると共に、各摺動部やギ
ヤの噛み合い部での焼き付きや異常摩耗などが防止さ
れ、耐久性が大きく向上する。こうして、第2実施例の
デファレンシャル装置が構成されている。
は、その安定したトルク感応型差動制限機能によって、
発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体
の挙動が向上すると共に、デファレンシャル装置の大き
な耐久性によって長期にわたり優れた操縦性と安定性と
が得られる。
シャル装置が図4の矢印83の方向に回転するように構
成すれば、大きな駆動トルクが掛かる前進走行時にオイ
ル流入量が増加して潤滑性が向上し、差動制限機能の安
定化効果や耐久性の向上効果が特に大きくなる。
実施例を説明する。この実施例は請求項1、2の特徴を
備えている。なお、これらの図面及び第3実施例の説明
において、第1実施例の部材等と同機能の部材等には同
符号を与えて引用すると共に、重複を避けるためにこれ
ら同機能部材の説明は省く。なお、図6、8は左右の方
向を図1、2と反対方向にしてある。
−スの外部に露出させない例であり、隣り合ったピニオ
ンギヤ組の間だけでなく、互いに噛み合ったピニオンギ
ヤ組の間にもスロ−プ部を設けた例である。
の収納孔37による凸部65と、短いピニオンギヤ43
の収納孔39による凸部67との間にはテ−パ状のスロ
−プ部87が形成され、段差部を形成せずにこれらを連
結している。又、図7、8のように、隣り合ったピニオ
ンギヤ組の間では、凸部65と凸部67との間にテ−パ
状のスロ−プ部89が形成されている。
ヤ組の間だけでなく、隣り合ったピニオンギヤ組の間に
もスロ−プ部が設けられ、凸部65と凸部67との間に
段差部が形成されないから、駆動トルクや、ピニオンギ
ヤ41、43の噛み合い反力及び転倒力などがデフケ−
ス3に掛かるトルク伝達時にも、凸部65と凹部69と
の間及び凸部67と凹部69との間で応力集中が発生せ
ず、割れや破損などが防止されると共に、応力集中によ
る割れや破損などを防止するためにデフケ−ス3を肉厚
にする必要がないから、上記の肉抜きと相まって充分な
軽量化を行うことが可能になる。
をデフケ−スの外部に露出させる開口にオイルを導くス
ロ−プ部をデフケ−スに回転方向の両側に形成してもよ
い。こうすれば、車両の前進時と後進時の両方でこの開
口からのオイル流入量が増加し、潤滑性を常に高めるこ
とができる。
オイル導入量を増加させる傾斜部は、開口の全面に形成
してもよい。上記のように、開口の周方向両側にスロ−
プ部を形成する場合は、一側と他側に各スロ−プ部側に
傾斜した傾斜部を設ければ、車両の前進時と後進時の両
方で開口からのオイル導入量が増加して潤滑性が更に高
まる。
からなるピニオンギヤ組を用いた例を説明したが、本発
明は等長のピニオンギヤからなるピニオンギヤ組を用い
てもよい。
で互いに噛み合うものと、サイドギヤの軸方向両側で互
いに噛み合うものとがあり、本発明によれば、いずれの
場合もデフケ−スの外周に形成された凸部と凹部とがス
ロ−プ部で連結され、応力集中による割れや破損などが
防止される。
ヤを用いる場合や、サイドギヤの間で互いに噛み合う等
長のピニオンギヤを用いる場合は、各ピニオンギヤ組を
構成するピニオンギヤが軸方向にずれて配置されるか
ら、隣り合ったピニオンギヤ組の間だけでなく、ピニオ
ンギヤ組の各ピニオンギヤの間にも収納孔の凸部と肉抜
きの凹部とが形成されるが、本発明によれば、いずれの
場合もこれらの一方又は両方にスロ−プ部が設けられ、
応力集中が防止される。
ヤはヘリカルギヤでなくスパ−ギヤで構成してもよい。
トデフ(前輪側の車軸デフ)やリヤデフ(後輪側の車軸
デフ)やセンタ−デフ(前輪と後輪とにエンジンの駆動
力を分配するデファレンシャル装置)のいずれにも用い
られる。
納孔以外の箇所を肉抜きして形成された凹部と各収納孔
によって形成された凸部との間をスロ−プ部で連結し、
段差部を形成しないから、従来例と異なって、デフケ−
スにはトルク伝達時の応力集中が発生せず、割れや破損
などが防止される。
項1のデファレンシャル装置において、長いピニオンギ
ヤと短いピニオンギヤとで一対のピニオンギヤを構成
し、各ピニオンギヤの収納孔によって形成された凸部と
これらの凸部に近接して形成された肉抜きの凹部との間
にスロ−プ部を形成したものであり、請求項1のデファ
レンシャル装置と同じ効果を得ている。
いる場合は、隣り合ったピニオンギヤ組の間だけでな
く、互いに噛み合ったピニオンギヤの間でも凸部と凹部
とが形成されるから、スロ−プ部はこれらの一方又は両
方に設けられ、応力集中を防止する。
項2のデファレンシャル装置において、長いピニオンギ
ヤを外部に露出させる開口をデフケ−スに設け、デフケ
−スが回転すると、スロ−プ部に沿ってオイルがこの開
口に導かれるように構成したものであり、請求項2のデ
ファレンシャル装置と同じ効果を得ている。
デフケ−スの内部、特に収納孔の潤滑性が向上するか
ら、焼き付きや異常摩耗などが防止されて耐久性が向上
すると共に、摩擦抵抗の変動が防止され安定した差動制
限機能が得られる。
項3のデファレンシャル装置において、開口の一部又は
全部をスロ−プ部側に傾斜させたものであり、請求項3
のデファレンシャル装置と同じ効果を得ると共に、開口
の一部又は全部をスロ−プ部側に傾斜させたことによっ
て開口へのオイル導入効率が高まり、焼き付きや異常摩
耗などの防止効果及び耐久性の向上効果と、差動制限機
能の安定化効果とが更に向上する。
図である。
図である。
図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 オイル溜りを有するハウジングの内部に
配置され、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフ
ケ−スと、デフケ−スの内部に回転自在に支承された一
対の出力側サイドギヤと、これらサイドギヤの径方向外
側に配置されサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及
び互いに噛み合う第2ギヤ部を有する少なくとも一対の
ピニオンギヤと、デフケ−スに形成され各ピニオンギヤ
を摺動回転自在に収納する収納孔と、各収納孔によって
デフケ−スの外周に形成された凸部と各収納孔以外の箇
所を肉抜きして形成した凹部との間を段差部が形成され
ないように連結するスロ−プ部とを備えたことを特徴と
するデファレンシャル装置。 - 【請求項2】 一対のピニオンギヤが、第1と第2のギ
ヤ部を小径の軸部で連結した長いピニオンギヤと、軸部
を持たない短いピニオンギヤとからなり、スロ−プ部
が、長いピニオンギヤと短いピニオンギヤの各収納孔に
よって形成された凸部とこれらの凸部に近接して形成さ
れた肉抜きの凹部との間に形成された請求項1のデファ
レンシャル装置。 - 【請求項3】 長いピニオンギヤを外部に露出させる開
口がデフケ−スに設けられ、デフケ−スの回転によって
スロ−プ部がこの開口にオイルを導く請求項2のデファ
レンシャル装置。 - 【請求項4】 開口の一部又は全部にスロ−プ部側に傾
斜した傾斜部が設けられた請求項3のデファレンシャル
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14742395A JP3701345B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | デファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JPH08338509A true JPH08338509A (ja) | 1996-12-24 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106015512A (zh) * | 2015-03-27 | 2016-10-12 | 富士重工业株式会社 | 差速器壳及差速器装置 |
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-
1995
- 1995-06-14 JP JP14742395A patent/JP3701345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106015512A (zh) * | 2015-03-27 | 2016-10-12 | 富士重工业株式会社 | 差速器壳及差速器装置 |
CN109990070A (zh) * | 2017-12-29 | 2019-07-09 | 中车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 | 齿轮箱及具有其的传动装置 |
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